JP2011217139A - 信号処理装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】限られた演算資源下で効率的かつ効果的な音響調整を行うことができるようにする。
【解決手段】解析ブロック21は、各スピーカ12乃至16からの音声をマイクロホン17で集音して、各スピーカ12乃至16から接続された各スピーカ12乃至16からの音響特性を解析し、予め目標として設定された音響特性に合わせるためのフィルタ係数を算出する。再生ブロック22は、解析ブロック21により算出されたフィルタ係数を各スピーカ12乃至16への出力信号に適用させるとともに、適切な時間遅延を与えることで、マルチチャンネル(5.1ch)オーディオ信号再生時に正確なサラウンド効果をユーザに提供する。本発明は、例えば、音声信号を処理して出力する信号処理装置に適用することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号処理装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、限られた演算資源下で効率的かつ効果的な音響調整を行うことができるようにした信号処理装置および方法、並びにプログラムに関する。
マルチチャンネルオーディオ信号によるサラウンド効果を正確に再現するためには、各スピーカから出力されるオーディオ信号の周波数特性等に関する音響特性パラメータの値を適切に調整する必要がある。
これらのパラメータの値を自動的に調整することができる自動音響特性調整機能を備えた音響調整装置がある。この音響調整装置は、事前にノイズやインパルス信号等のテスト信号を各スピーカから出力し、視聴位置に置かれたマイクにより各スピーカからの出力信号を集音し、記録する。そして、記録された信号の周波数特性等を解析し、予め設定された周波数特性等と一致するよう、各フィルタ係数を算出する。
オーディオ信号再生時にはこれらフィルタを各チャンネル信号に適用し、適用された信号に対応する音声が各スピーカから出力される。フィルタが適用されるチャンネル数は、低域専用チャンネルを除き、5chが基本であるが、7chや9chの場合もあり得る。
なお、音声再生に関する別の技術としては、コンテンツに関する情報に応じて、出力されるコンテンツの音質を調整する技術も提案されている(特許文献1参照)。
特開2005−94072号公報
しかしながら、上述した従来の音響調整装置においては、各チャンネル信号に対して予め設定された係数サイズのフィルタが用いられる。したがって、接続されるスピーカの特性や予め目標として設定される周波数特性の組み合わせによっては、音響調整量に過不足が生じてしまい、非効率なものとなってしまう。
また、周波数振幅特性および周波数位相特性の調整を行う際は、FIRフィルタが用いられる。FIRフィルタの係数サイズはそのフィルタが調整可能な周波数の下限を規定するため、より低域の周波数特性の修正を可能とするためには、より大きな係数サイズが必要となる。FIRフィルタは、IIRフィルタに比べて演算負荷が大きく、オーディオ信号のサンプリング周波数の高さ、オーディオ信号のチャンネル数に比例して演算負荷も増大してしまう。
したがって、限られた演算資源下では十分なサイズのFIRフィルタを数多くのチャンネルに適用するのは困難となるのは、自明であって、特に、低域の音響特性の調整が十分に行えなくなってしまっていた。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、限られた演算資源下で効率的かつ効果的な音響調整を行うことができるものである。
本発明の一側面の信号処理装置は、チャンネル毎の出力を集音して得られる音声信号を用いて、各チャンネルの音響特性を所望の音響特性に調整するための音響調整量をチャンネル毎に算出する音響調整量算出手段と、前記音響調整量算出手段により算出された音響調整量を基に、各チャンネルの音響調整に必要なフィルタ係数のサイズを割り当てるための係数割当評価値をチャンネル毎に算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出された係数割当評価値を用いて、フィルタ係数をチャンネル毎に算出するフィルタ係数算出手段とを備える。
前記評価値算出手段は、算出した前記係数割当評価値に対して、さらに、再生対象となるコンテンツに応じた重み値を乗算することで、係数割当評価値をチャンネル毎に算出することができる。
前記コンテンツに応じた重み値は、前記コンテンツに応じて予めチャンネル毎に設定されたものである。
コンテンツの再生時に、各チャンネルの再生頻度を解析する頻度解析手段をさらに備え、前記コンテンツに応じた重み値は、前記頻度解析手段により解析された再生頻度を基にチャンネル毎に算出されたものである。
前記音声信号の低域と高域の面積の割合から小型スピーカであると判定された場合、前記音響調整量算出手段は、算出した前記音響調整量に対して、さらに、低域に制限をかけた重み係数を乗算することで、音響調整量をチャンネル毎に算出することができる。
前記フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を用いて、再生中のコンテンツの音声信号に対して、チャンネル毎にフィルタ処理を行うフィルタ処理手段と、前記フィルタ処理手段によりフィルタ処理が行われた音声信号に対して、チャンネル毎に遅延処理を行う遅延手段とをさらに備えることができる。
前記チャンネルは、5以上のチャンネルで構成されている。
本発明の一側面の信号処理方法は、音響調整量算出手段と、評価値算出手段と、フィルタ係数算出手段とを備える信号処理装置の信号処理方法において、前記音響調整量算出手段が、チャンネル毎の出力を集音して得られる音声信号を用いて、各チャンネルの音響特性を所望の音響特性に調整するための音響調整量をチャンネル毎に算出し、前記評価値算出手段が、算出された音響調整量を基に、各チャンネルの音響調整に必要なフィルタ係数のサイズを割り当てるための係数割当評価値をチャンネル毎に算出し、前記フィルタ係数算出手段が、算出された係数割当評価値を用いて、フィルタ係数をチャンネル毎に算出する。
本発明の一側面のプログラムは、チャンネル毎の出力を集音して得られる音声信号を用いて、各チャンネルの音響特性を所望の音響特性に調整するための音響調整量をチャンネル毎に算出する音響調整量算出手段と、前記音響調整量算出手段により算出された音響調整量を基に、各チャンネルの音響調整に必要なフィルタ係数のサイズを割り当てるための係数割当評価値をチャンネル毎に算出する評価値算出手段と、前記評価値算出手段により算出された係数割当評価値を用いて、フィルタ係数をチャンネル毎に算出するフィルタ係数算出手段としてコンピュータを機能させる。
本発明の一側面においては、チャンネル毎の出力を集音して得られる音声信号を用いて、各チャンネルの音響特性を所望の音響特性に調整するための音響調整量がチャンネル毎に算出され、算出された音響調整量を基に、各チャンネルの音響調整に必要なフィルタ係数のサイズを割り当てるための係数割当評価値がチャンネル毎に算出される。そして、算出された係数割当評価値を用いて、フィルタ係数がチャンネル毎に算出される。
なお、上述の信号処理装置は、独立した装置であっても良いし、1つの信号処理装置を構成している内部ブロックであってもよい。
本発明によれば、限られた演算資源下で効率的かつ効果的な音響調整を行うことができる。
本発明を適用した信号処理装置の実施の形態の構成を示すブロック図である。 解析ブロックの構成例を示すブロック図である。 解析ブロックの機能構成例を示すブロック図である。 解析ブロックの解析処理を説明するフローチャートである。 周波数振幅特性の例を示す図である。 目標周波数振幅特性の例を示す図である。 図5の周波数振幅特性に対するゲイン調整を説明する図である。 音響調整量の例を示す図である。 重み係数の例を示す図である。 音響調整量の例を示す図である。 小型スピーカの判定方法を説明する図である。 小型スピーカに対する重み係数の例を示す図である。 音響調整量の例を示す図である。 音響調整量の振幅特性の絶対値を説明する図である。 重み係数の例を示す図である。 係数割当評価値の例を示す図である。 再生コンテンツの内容に応じた重み値の例を示す図である。 再生ブロックの構成例を示すブロック図である。 再生ブロックの再生処理を説明するフローチャートである。 再生ブロックの他の構成例を示すブロック図である。 頻度解析部の構成例を示すブロック図である。 図20の再生ブロックの再生処理を説明するフローチャートである。 コンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[信号処理装置の構成例]
図1は、本発明を適用した信号処理装置の第1の実施の形態の構成を表している。信号処理装置11は、5.1ch(チャンネル)の低域専用チャンネルを除き、5chの各スピーカ12乃至16からの音響特性の解析を行う。そして、信号処理装置11は、その解析結果を用いて、外部信号源からのコンテンツの信号を5.1chの各スピーカ12乃至16から音声として出力するものである。
図1の信号処理装置11には、センタースピーカ12、フロントL(レフト)スピーカ13、フロントR(ライト)スピーカ14、サラウンドLスピーカ15、およびサラウンドRスピーカ16とマイクロホン17が接続されている。
センタースピーカ12は、5.1chのうち、センターチャンネルの音声を出力する。フロントLスピーカ13は、5.1chのうち、フロントLチャンネルの音声を出力する。フロントRスピーカ14は、5.1chのうち、フロントRチャンネルの音声を出力する。サラウンドLスピーカ15は、5.1chのうち、サラウンドLチャンネルの音声を出力する。サラウンドRスピーカ16は、5.1chのうち、サラウンドRチャンネルの音声を出力する。マイクロホン17は、センタースピーカ12の前に設置され、各スピーカからの音声を集音する。なお、図1の例においては、低域専用チャンネルのスピーカの図示は省略されている。
信号処理装置11は、解析ブロック21および再生ブロック22により構成されている。解析ブロック21は、各スピーカ12乃至16からの音声をマイクロホン17で集音して、各スピーカ12乃至16から接続された各スピーカ12乃至16からの音響特性を解析し、予め目標として設定された音響特性に合わせるためのフィルタ係数を算出する。
再生ブロック22は、解析ブロック21により算出されたフィルタ係数によるフィルタ処理を各スピーカ12乃至16への出力信号に適用させるとともに、適切な時間遅延を与えることで、マルチチャンネル(5.1ch)オーディオ信号再生時に正確なサラウンド効果をユーザに提供する。
[解析ブロックの構成例]
図2は、図1の解析ブロックの構成例を示すブロック図である。
図2の例の解析ブロック21は、音響解析部41、および増幅器42−1乃至42−6を含むように構成されている。
音響解析部41は、CPU(Central Processing Unit)51、プログラム用ROM52(Read Only Memory)、作業用RAM(Random Access Memory)53、内部バス54、テスト信号メモリ55、音響調整フィルタメモリ56、および応答信号メモリ57により構成されている。CPU51と、テスト信号メモリ55、音響調整フィルタメモリ56、および応答信号メモリ57は、内部バス54を介して相互に接続されている。
CPU51は、プログラム用ROM52から読み出した音響解析用のプログラムを、作業用RAM53にロードして実行することにより、音響解析処理を行う。その際、CPU51は、テスト信号メモリ55に記憶されているテスト信号を順次読み出し、各スピーカから音声を出力させ、各スピーカからの集音された応答信号を、応答信号メモリ57に記録させる。CPU51は、その応答信号を基に、各スピーカに適切なフィルタ係数を算出し、算出したフィルタ係数を、音響調整フィルタメモリ56に記録させる。
テスト信号メモリ55は、音響調整用のテスト信号を記憶しており、音響調整時に順次読み出し、読み出したテスト信号を、内部バス54および対応する増幅器42−1乃至42−5を介して、各スピーカ12乃至16に出力する。
音響調整フィルタメモリ56は、CPU51により算出された各スピーカ12乃至16に最適なフィルタ係数の組み合わせを記憶する。このフィルタ係数の組み合わせは、再生処理時に読み出されて利用される。
応答信号メモリ57は、マイクロホン17により集音された応答信号を順次記録する。この応答信号は、CPU51により内部バス54を介して読み出され、音響調整処理に用いられる。
増幅器42−1は、内部バス54を介して入力されるテスト信号メモリ55からのテスト信号を増幅し、センタースピーカ12に出力する。増幅器42−2は、内部バス54を介して入力されるテスト信号メモリ55からのテスト信号を増幅し、フロントLスピーカ13に出力する。増幅器42−3は、内部バス54を介して入力されるテスト信号メモリ55からのテスト信号を増幅し、フロントRスピーカ14に出力する。増幅器42−4は、内部バス54を介して入力されるテスト信号メモリ55からのテスト信号を増幅し、サラウンドLスピーカ15に出力する。増幅器42−5は、内部バス54を介して入力されるテスト信号メモリ55からのテスト信号を増幅し、サラウンドRスピーカ16に出力する。
増幅器42−6は、マイクロホン17により集音された応答信号を増幅し、内部バス54を介して、応答信号メモリ57に出力する。
[音響解析用の機能ブロックの構成例]
図3は、CPU51により作業用RAM53に展開されることにより実行される音響解析用の機能ブロックの構成例を示すブロック図である。
図3の例においては、音響解析用の機能ブロックは、正規化部61、音響調整量算出部62、係数割当評価値算出部63、およびフィルタ係数算出部64により構成される。
正規化部61は、応答信号メモリ57から読み出された応答信号を周波数軸に変換することで得られる周波数振幅特性を平滑化し、中低域における平均振幅値を算出する。正規化部61は、算出した平均振幅値と、予め目標として設定された周波数振幅特性の中低域における平均振幅値が等しくなるような数値を求め、それを平滑化された周波数振幅特性全体に乗算することで、ゲイン調整を行う。
音響調整量算出部62は、正規化部61により得られた周波数振幅特性(すなわち、音響特性)を、予め設定された目標周波数振幅特性に合わせるための各音響調整量を算出し、その後、各音響調整量に対して重み係数を乗算して新たな音響調整量を算出する。さらに音響調整量算出部62は、接続されている各スピーカの低域再生能力に応じた重み付けを行う。
係数割当評価値算出部63は、音響調整量算出部62により算出された音響調整量に基づいて、係数割当評価値を算出する。この係数割当評価値は、各チャンネルの音響調整に必要なフィルタ係数のサイズを割り当てるための評価値である。また、係数割当評価値算出部63は、係数割当評価値に対して、コンテンツに応じた重み付けを行う。
フィルタ係数算出部64は、係数割当評価値算出部63により算出された係数割当評価値を基に、各チャンネル(すなわち、各スピーカ12乃至16)のフィルタ係数を算出する。フィルタ係数算出部64は、算出したフィルタ係数の組み合わせを音響調整フィルタメモリ56に記憶させる。
[解析処理の説明]
次に、図4のフローチャートを参照して、図1の解析ブロック21の解析処理を説明する。
ステップS11において、CPU51は、テスト信号メモリ55に記憶されているテスト信号を順次読み出し、内部バス54を介して、例えば、センタースピーカ12から出力させる。
ステップS12において、CPU51は、集音されたセンタースピーカからの応答信号を、応答信号メモリ57に順次記録させる。なお、このステップS11およびS12の処理は、他の各スピーカ13乃至16に対しても行われる。そして、以降のステップにおいては、各チャンネルの応答信号が用いられて、各チャンネル毎に信号処理がなされる。
ステップS13において、正規化部61は、応答信号メモリ57に記録された各応答信号を正規化する。すなわち、正規化部61は、応答信号メモリ57から読み出されたアック応答信号を、FFTにより周波数軸に変換し、周波数振幅特性を得る。
図5は、周波数振幅特性を表すグラフを示している。周波数振幅特性の横軸は、対数周波数軸を表し、縦軸は振幅レベルを表している。正規化部61は、この周波数振幅特性を平滑化し、中低域における平均振幅値を算出する。例えば、プログラム用ROM52には、図6に示されるような目標周波数振幅特性と、その中低域における平均振幅値が記憶されている。なお、中低域の範囲として、例えば、250Hz乃至8kHzが設定される。
正規化部61は、図5の周波数振幅特性の中低域における平均振幅値と、図6の目標周波数振幅特性の中域における平均振幅値の両者が等しくなるような数値を求める。そして、正規化部61は、その数値を平滑化された周波数振幅特性全体に乗算することで、図7に示されるようなゲイン調整を行う。図7の例においては、点線で示されている図5の周波数振幅特性が、図6の周波数振幅特性に合わせるように、振幅レベルの大きい方へゲイン調整されている。ゲイン調整が行われた周波数振幅特性は、音響調整量算出部62に供給される。
ステップS14において、音響調整量算出部62は、正規化部61により得られた周波数振幅特性を、予め設定された目標周波数振幅特性に合わせるための各音響調整量を算出する。すなわち、音響調整量算出部62は、目標周波数特性から、正規化部61により得られた周波数振幅特性を減算することで、図8に示されるような音響調整量を得る。
そして、音響調整量算出部62は、得られた各音響調整量に対して、図9に示されるような重み係数を乗算する。例えば、重み係数は、図9に示されるように、低域側のある周波数f0から最小の周波数にかけて徐々に0.0となり、高域側のある周波数f1から最大の周波数にかけて徐々に1.0となるような重み係数が乗算される。例えば、f0の例としては60Hz乃至80Hzとされ、f1の例としては、12kHz乃至16kHzとされる。その結果、音響調整量算出部62は、図10に示される新たな音響調整量を得る。
このように、低域側および高域側の調整量を徐々に0とすることで、低域端および高域端での音響調整量が制限される。これにより、それ以外の人の聴覚においてより重要な帯域での音響調整が重視される。
次に、ステップS15において、音響調整量算出部62は、解析対象となるスピーカが小型スピーカであるか否かを判定する。すなわち、ステップS15およびS16においては、接続されている各スピーカの低域再生能力に応じた重み付けが行われる。まず、音響調整量算出部62は、周波数振幅特性からスピーカの低域再生能力の判定を行う。この判定を行うための指標値Rは、次のようにして求められる。
図11に示されるように、周波数振幅特性における周波数f2を境として、周波数f2以下の低域の面積V1と、周波数f2以上の高域の面積V2が算出される。そして、音響調整量算出部62は、次の式(1)に示されるように、全体を占める面積V1+V2と、周波数f2以下の低域を占める面積V1との比率を指標値Rとする。
R= V1 / (V1+V2) ・・・(1)
指標値Rがある閾値x以下の場合は、低域の再生能力が乏しい、すなわち、小型スピーカであると判定される。指標値Rが閾値xより大きければ低域の再生能力が十分に大きい、すなわち、中大型スピーカであると判定される。この周波数f2は、例えば、120Hzとされ、閾値xは、例えば、0.1乃至0.2とされる。
ステップS15において、小型スピーカであると判定された場合、音響調整量算出部62は、ステップS16において、得られた音響調整量に対して、図12に示されるような低域に制限をかけた重み係数を乗算し、新たな音響調整量(図13)とする。
例えば、ステップS16においては、図12に示されるように、最小の周波数から低域側のある周波数f3にかけては、0.0であり、その周波数f3から、周波数f3よりも大きい低域側のある周波数f4にかけて徐々に1.0となるような重み係数が乗算される。例えば、周波数f3と例としては60Hzとされ、周波数f4の例としては、250Hzとされる。
すなわち、小型スピーカは、もともと低域が出力できないので、低域の重みが0にされる。これにより、必要な音域や音声信号にフィルタ係数のサイズを割り当てることができる。
一方、ステップS15において、小型スピーカではない、すなわち、中大型スピーカであると判定された場合、ステップS16はスキップされ、処理は、ステップS17に進む。すなわち、中大型スピーカであると判定されたチャンネルに対して重み付けは行われない。
図13は、図12に示されるような重み係数が乗算された結果の音響調整量を表している。重み係数が乗算されることにより、小型スピーカの場合、低域側の振幅レベルは0dBと一定になる。音響調整量算出部62により得られた音響調整量は、係数割当評価値算出部63に供給される。
ステップS17において、係数割当評価値算出部63は、音響調整量算出部62により算出された音響調整量に基づいて、係数割当評価値を算出する。すなわち、係数割当評価値算出部63は、音響調整量算出部62により算出された音響調整量に対して、図14に示されるように、その振幅特性の絶対値をとる。そして、係数割当評価値算出部63は、振幅特性の絶対値に、図15に示されるような高域を低減させる重み係数を乗算し、0dB以上の面積の部分の総和(図16の斜線部分)を算出する。
図15の例においては、フィルタの長さは高域よりも低域の音響調整量により大きく依存するので、低域の周波数から高域の周波数にかけて、徐々に、1.0がL0になるような重み係数が乗算される。ここで、L0は、例えば、0.4乃至0.6に設定される。
これにより、図16における斜線部分である係数割当評価値が算出される。図16の例においては、斜線部分が係数割当評価値を表している。この係数割当評価値(斜線部分)の面積が大きいものほど、フィルタの長さは長く割り当てられ、小さいほど、フィルタの長さは短く割り当てられる。
そして、係数割当評価値算出部63は、ステップS18において、算出した係数割当評価値に、コンテンツに応じた重み付けを行う。例えば、コンテンツのジャンルに応じた重み値の組み合わせが、プログラム用ROM52(または音響調整フィルタメモリ56)などに記憶されている。係数割当評価値算出部63は、再生するコンテンツのジャンルに応じた重み値を乗算して、乗算結果を対象チャンネルの係数割当評価値とする。この対象チャンネルの係数割当評価値は、フィルタ係数算出部64に供給される。
図17は、再生コンテンツの内容に応じた重み値が示されている。例えば、コンテンツのジャンルが、映画(movie)の場合、係数割当評価値に対して、フロントL/Rチャンネルのとき、0.3の重み値が乗算され、センターチャンネルのとき、0.2の重み値が乗算され、サラウンドL/Rチャンネルに対しては、0.1の重み値が乗算される。
また、コンテンツのジャンルが、音楽(music)の場合、係数割当評価値に対して、フロントL/Rチャンネルのとき、0.4の重み値が乗算され、センターチャンネルのとき、0.1の重み値が乗算され、サラウンドL/Rチャンネルに対しては、0.1の重み値が乗算される。
さらに、コンテンツのジャンルが、ゲーム(game)の場合、係数割当評価値に対して、フロントL/Rチャンネルのとき、0.24の重み値が乗算され、センターチャンネルのとき、0.24の重み値が乗算され、サラウンドL/Rチャンネルに対しては、0.24の重み値が乗算される。
すなわち、マルチチャンネルオーディオの各チャンネルの再生頻度は同一ではなく、主に再生するコンテンツのジャンルに依存することが多い。例えば、音楽コンテンツにおいては、フロントL/Rチャンネルの再生頻度が高く、そのチャンネルの音質が最も重要視される傾向にある。映画コンテンツにおいては、フロントL/Rチャンネルに加え、セリフを再生するセンターチャンネルの頻度も大きくなり、センターチャンネルの音質も重要視されてくる。これらに対して、ゲームコンテンツにおいては、全てのチャンネルが同程度に再生される傾向がある。
このような状況を勘案して、各チャンネル(スピーカ)への係数割当を同等に扱うのではなく、再生コンテンツのジャンルに応じた重み付けを行うことにより、再生頻度の高い、すなわち、重要とされるチャンネルに対してより多くのフィルタ係数が割り当てることが可能となる。
ステップS19において、フィルタ係数算出部64は、係数割当評価値算出部63により算出された係数割当評価値を基に、各チャンネルのフィルタ係数を算出する。まず、フィルタ係数算出部64は、算出された係数割当評価値を基に、各チャンネルのフィルタ係数サイズを定める。例えば、チャンネルiのフィルタ係数サイズLiは、次の式(2)より定められる。
Li = K*Pi/T ・・・(2)
ここで、Tは、算出された各チャンネルの係数割当評価値の合計値である。Kは、図1の信号処理装置11において演算処理可能なFIRフィルタの係数サイズを全チャンネル合計した値である。Piは、チャンネルiにおける算出された係数割当評価値である。
式(2)により定められたフィルタ係数サイズLiと、ステップS18で求められた係数割当評価値により各フィルタの係数が算出される。このフィルタ係数を算出する方法としては、例えば、一般的なFFTと窓関数を用いた設計法や、Remezによるフィルタ設計法を用いることができる。
なお、再生コンテンツのジャンルに依存して係数の割り当てサイズが異なるので、再生コンテンツのジャンルに応じた複数のフィルタ係数の組み合わせが得られる。
フィルタ係数算出部64は、ステップS20において、得られたフィルタ係数の組み合わせを、音響調整フィルタメモリ56に記憶する。
以上のように、信号処理装置11において演算処理可能な全チャンネルのFIRフィルタの係数サイズ内で、各チャンネルに最適なFIRフィルタ係数が求められる。
これにより、限られた演算資源下で効率的かつ効果的な音響調整が可能となり、適切なサラウンド効果を得ることができる。
また、さらに、再生コンテンツに応じた重み付けが行われるので、限られた演算資源下において、再生頻度の高い、つまり、重要とされるチャンネルに対してより多くのフィルタ係数が割り当てられる。
これにより、再生コンテンツに最適な音響調整が可能となり、適切なサラウンド効果を得ることができる。
[再生ブロックの構成例]
図18は、図1の再生ブロック22の構成例を示すブロック図である。
図18の例の再生ブロック22は、復号器71、音響調整部72、増幅器73−1乃至73−5を含むように構成されている。
復号器71には、例えば、DVD再生装置などの外部信号源から音声信号が供給される。例えば、図示せぬDVD再生装置は、光学ディスクから記録信号を読み取り、復号器71にその信号を供給してくる。
復号器71は、供給された信号を、マルチチャンネル(5.1ch)のオーディオ信号(音声信号)に復号し、復号した各チャンネルの音声信号を、音響調整部72内の対応するフィルタ82−1乃至82−5に出力する。また、図18においては図示されないが、復号器71は、再生コンテンツのメタデータなども復号し、コントローラ81に供給する。
音響調整部72は、図2の音響調整フィルタメモリ56、コントローラ81、フィルタ82−1乃至82−5、並びに遅延メモリ83−1乃至83−5により構成されている。音響調整フィルタメモリ56には、図2の解析ブロック21により解析され算出されたフィルタ係数の組み合わせが複数記憶されている。
コントローラ81は、例えば、復号器71から供給される再生コンテンツに付加される情報(メタデータ)などを参照することで、再生コンテンツのジャンルに応じたフィルタ係数の組み合わせを、音響調整フィルタメモリ56から読み出す。そして、コントローラ81は、各チャンネルの対応するフィルタ82−1乃至82−5に供給する。また、コントローラ81は、各チャンネルに応じた適切な遅延時間を、それぞれ、遅延メモリ83−1乃至83−5に設定する。
すなわち、各フィルタの係数サイズは、解析ブロック21の説明において上述したように接続されているスピーカの再生能力、所望される(目標となる)音響調整量、再生されるコンテンツ(のジャンル)により同一ではない。したがって、各チャンネルの信号間に時間差が生じてしまうため、この時間差を解消するために適切な遅延時間が算出され、遅延メモリ83−1乃至83−5にそれぞれ供給される。
フィルタ82−1は、復号器71から入力されるセンターチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給されたフィルタ係数でフィルタ処理を行い、フィルタ処理後のセンターチャンネルの音声信号を、遅延メモリ83−1に出力する。フィルタ82−2は、復号器71から入力されるフロントLチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給されたフィルタ係数でフィルタ処理を行い、フィルタ処理後のフロントLチャンネルの音声信号を、遅延メモリ83−2に出力する。フィルタ82−3は、復号器71から入力されるフロントRチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給されたフィルタ係数でフィルタ処理を行い、フィルタ処理後のフロントRチャンネルの音声信号を、遅延メモリ83−3に出力する。
フィルタ82−4は、復号器71から入力されるサラウンドLチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給されたフィルタ係数でフィルタ処理を行い、フィルタ処理後のサラウンドLチャンネルの音声信号を、遅延メモリ83−4に出力する。フィルタ82−5は、復号器71から入力されるサラウンドRチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給されたフィルタ係数でフィルタ処理を行い、フィルタ処理後のサラウンドRチャンネルの音声信号を、遅延メモリ83−5に出力する。
遅延メモリ83−1は、フィルタ82−1からのセンターチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81からの遅延時間で遅延させ、遅延させたセンターチャンネルの音声信号を、増幅器73−1に出力する。遅延メモリ83−2は、フィルタ82−2からのフロントLチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81からの遅延時間で遅延させ、遅延させたフロントLチャンネルの音声信号を、増幅器73−2に出力する。遅延メモリ83−3は、フィルタ82−3からのフロントRチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81からの遅延時間で遅延させ、遅延させたフロントRチャンネルの音声信号を、増幅器73−3に出力する。
遅延メモリ83−4は、フィルタ82−4からのサラウンドLチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81からの遅延時間で遅延させ、遅延させたサラウンドLチャンネルの音声信号を、増幅器73−4に出力する。遅延メモリ83−5は、フィルタ82−5からのサラウンドRチャンネルの音声信号に対して、コントローラ81からの遅延時間で遅延させ、遅延させたサラウンドRチャンネルの音声信号を、増幅器73−5に出力する。
増幅器73−1は、遅延メモリ83−1からのセンターチャンネルの音声信号を増幅し、センタースピーカ12に出力する。増幅器73−2は、遅延メモリ83−2からのフロントLチャンネルの音声信号を増幅し、フロントLスピーカ13に出力する。増幅器73−3は、遅延メモリ83−3からのフロントRチャンネルの音声信号を増幅し、フロントRスピーカ14に出力する。
増幅器73−4は、遅延メモリ83−4からのサラウンドLチャンネルの音声信号を増幅し、サラウンドLスピーカ15に出力する。増幅器73−5は、遅延メモリ83−5からのサラウンドRチャンネルの音声信号を増幅し、サラウンドRスピーカ16に出力する。
[再生処理の説明]
次に、図19のフローチャートを参照して、図18の再生ブロック22の再生処理を説明する。
復号器71には、例えば、DVD再生装置などの外部信号源から音声信号が供給される。ステップS71において、復号器71は、供給された信号を、マルチチャンネル(5.1ch)のオーディオ信号(音声信号)に復号し、復号した各チャンネルの音声信号を、音響調整部72内の対応するフィルタ82−1乃至82−5に出力する。
また、例えば、復号器71は、再生コンテンツのメタデータなどをコントローラ81に供給する。
ステップS72において、コントローラ81は、例えば、復号器71から供給される再生コンテンツに付加される情報(メタデータ)などを参照することで、再生コンテンツのジャンルに応じたフィルタ係数の組み合わせを、音響調整フィルタメモリ56から読み出す。そして、コントローラ81は、各フィルタ係数を対応するフィルタ82−1乃至82−5に供給し、各チャンネルに応じた遅延時間を算出して、遅延メモリ83−1乃至83−5を供給する。
ステップS73において、フィルタ82−1乃至82−5は、それぞれ、復号器71から入力される各チャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給された各フィルタ係数でフィルタ処理を行う。そして、フィルタ82−1乃至82−5は、フィルタ処理後の各チャンネルの音声信号を、遅延メモリ83−1乃至83−5にそれぞれ出力する。
ステップS74において、遅延メモリ83−1乃至83−5は、それぞれ、フィルタ82−1乃至82−5から入力される各チャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給された各遅延時間で遅延処理を行う。そして、遅延メモリ83−1乃至83−5は、遅延処理後の各チャンネルの音声信号を、それぞれ、増幅器73−1乃至73−5に出力する。
ステップS75において、各スピーカ12乃至16は、それぞれ、対応する増幅器73−1乃至73−5からの音声信号に対応する音声を出力する。
すなわち、センタースピーカ12は、増幅器73−1により増幅されたセンターチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。フロントLスピーカ13は、増幅器73−2により増幅されたフロントLチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。フロントRスピーカ14は、増幅器73−3により増幅されたフロントRチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。
サラウンドLスピーカ15は、増幅器73−4により増幅されたサラウンドLチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。サラウンドRスピーカ16は、増幅器73−5により増幅されたサラウンドRチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。
以上のように、各チャンネルに応じたフィルタ係数でフィルタ処理が行われ、各チャンネルに応じた遅延時間で遅延処理が行われた音声信号に対応する音声が出力される。
これにより、限られた演算資源下で効率的かつ効果的な音響調整が可能となり、適切なサラウンド効果を得ることができる。
また、再生コンテンツに応じたフィルタ係数が読み出され、用いられるので、限られた演算資源下において、再生頻度の高い、つまり、重要とされるチャンネルに対してより多くのフィルタ係数が割り当てられる。
これにより、再生コンテンツに最適な音響調整が可能となり、適切なサラウンド効果を得ることができる。
なお、上記説明においては、図17に示されるように再生コンテンツのジャンルに応じて予め設定されている固定の重み値が用いられる例を説明したが、実際に再生された信号の再生頻度を解析することで、より現実に即した重み値を用いることも可能である。
[再生ブロックの他の構成例]
図20は、再生頻度解析を行う再生ブロック22の構成例を示すブロック図である。
図20の再生ブロック22は、音響調整部72が音響調整部101に入れ替わっている点が図18の再生ブロック22と異なっている。図20の再生ブロック22は、復号器71、増幅器73−1乃至73−5を備えている点が図18の再生ブロック22と共通している。
また、音響調整部101は、コントローラ81がコントローラ111に入れ替わっている点と、頻度解析部112−1乃至112−5が追加されている点が、図18の音響調整部72と異なっている。音響調整部101は、図2の音響調整フィルタメモリ56、フィルタ82−1乃至82−5、並びに遅延メモリ83−1乃至83−5を備えている点が、図18の音響調整部72と共通している。
復号器71は、復号した各チャンネルの音声信号を、音響調整部101内の対応する頻度解析部112−1乃至112−5に出力する。
頻度解析部112−1は、復号器71から入力されたセンターチャンネルの音声信号をそのままフィルタ82−1に出力するとともに、センターチャンネルの音声信号の再生頻度を解析する。そして、頻度解析部112−1は、解析結果であるセンターチャンネルの単位時間当りの再生時間を、コントローラ111に供給する。
頻度解析部112−2は、復号器71から入力されたフロントLチャンネルの音声信号をそのままフィルタ82−2に出力するとともに、フロントLチャンネルの音声信号の再生頻度を解析する。そして、頻度解析部112−2は、解析結果であるフロントLチャンネルの単位時間当りの再生時間を、コントローラ111に供給する。
頻度解析部112−3は、復号器71から入力されたフロントRチャンネルの音声信号をそのままフィルタ82−3に出力するとともに、フロントRチャンネルの音声信号の再生頻度を解析する。そして、頻度解析部112−3は、解析結果であるフロントRチャンネルの単位時間当りの再生時間を、コントローラ111に供給する。
頻度解析部112−4は、復号器71から入力されたサラウンドLチャンネルの音声信号をそのままフィルタ82−4に出力するとともに、サラウンドLチャンネルの音声信号の再生頻度を解析する。そして、頻度解析部112−4は、解析結果であるサラウンドLチャンネルの単位時間当りの再生時間を、コントローラ111に供給する。
頻度解析部112−5は、復号器71から入力されたサラウンドRチャンネルの音声信号をそのままフィルタ82−5に出力するとともに、サラウンドRチャンネルの音声信号の再生頻度を解析する。そして、頻度解析部112−5は、解析結果であるサラウンドRチャンネルの単位時間当りの再生時間を、コントローラ111に供給する。
コントローラ111は、各チャンネルの単位時間当りの再生時間をもとに、各チャンネルの重み値を得る。また、音響調整フィルタメモリ56には、前回の解析処理で算出された係数割当評価値が記憶されている。コントローラ111は、音響調整フィルタメモリ56から、その係数割当評価値を読み出し、各チャンネルに対応するフィルタ係数を算出し、算出された各フィルタ係数を各チャンネルの対応するフィルタ82−1乃至82−5に供給する。また、コントローラ81は、各チャンネルに応じた適切な遅延時間を、それぞれ、遅延メモリ83−1乃至83−5に設定する。
なお、以下、フィルタ82−1乃至82−5を個々に区別する必要がない場合、フィルタ82と称する。また、頻度解析部112−1乃至112−5を個々に区別する必要がない場合、頻度解析部112と称する。
[頻度解析部の構成例]
図21は、頻度解析部112の構成例を示すブロック図である。
頻度解析部112は、LPF(ローパスフィルタ)131、絶対値取得部132、ピークホールド器133、カウンタ134、タイマ135、および閾値記憶部136により構成されている。
頻度解析部112に入力される復号器71からの音声信号は、そのまま、対応するフィルタ82に出力されるとともに、LPF131に入力される。LPF131は、入力された音声信号から低域成分を抽出し、抽出した低域成分を、絶対値取得部132に出力する。
絶対値取得部132は、LPF131からの低域成分の信号の絶対値を取り、それをピークホールド器133に出力する。ピークホールド器133は、ある時定数を持っており、絶対値取得部132からの絶対値の信号から、信号波形のエンベロープを得て、得たエンベロープの値を、カウンタ134に出力する。
カウンタ134は、閾値記憶部136から予め設定されている閾値を読み出し、その閾値と、ピークホールド器133からのエンベロープの値を比較し、エンベロープの値が閾値を越えた時間を測定(カウント)する。また、カウンタ134には、タイマ135からタイマ信号が供給されるので、単位時間当りの例えばiチャンネルにおける低域成分の再生時間Jiが得られる。カウンタ134は、この得られた単位時間当りの再生時間Jiをコントローラ111に供給する。
[再生処理の説明]
次に、図22のフローチャートを参照して、図20の再生ブロック22の再生処理を説明する。
復号器71には、例えば、DVD再生装置などの外部信号源から音声信号が供給される。ステップS111において、復号器71は、供給された信号を、マルチチャンネル(5.1ch)のオーディオ信号(音声信号)に復号し、復号した各チャンネルの音声信号を、音響調整部72内の対応する頻度解析部112−1乃至112−5に出力する。
ステップS112において、頻度解析部112−1乃至112−5は、入力される対応するチャンネルの音声信号の再生頻度を解析し、コントローラ111は、その解析結果を基に、各チャンネルの重み値を算出する。
すなわち、頻度解析部112に入力される復号器71からの音声信号は、そのまま、対応するフィルタ82に出力されるとともに、LPF131に入力される。LPF131は、入力された音声信号から低域成分を抽出し、抽出した低域成分を、絶対値取得部132に出力する。
絶対値取得部132は、LPF131からの低域成分の信号の絶対値を取り、それをピークホールド器133に出力する。ピークホールド器133は、ある時定数を持っており、絶対値取得部132からの絶対値の信号から、信号波形のエンベロープを得て、得たエンベロープの値を、カウンタ134に出力する。
カウンタ134は、閾値記憶部136から予め設定されている閾値を読み出し、その閾値と、ピークホールド器133からのエンベロープの値を比較し、エンベロープの値が閾値を越えた時間を測定(カウント)する。また、カウンタ134には、タイマ135からタイマ信号が供給されるので、単位時間当りの例えばiチャンネルにおける低域成分の再生時間Jiが得られる。カウンタ134は、この得られた単位時間当りの再生時間Jiをコントローラ111に供給する。
コントローラ111は、各頻度解析部112からの各チャンネルの単位時間当りの再生時間Jiを全チャンネル分合計した値Mを求め、次の式(3)により各チャンネルの重み値Uiを得る。この重み値は、図17を参照して上述したコンテンツに応じた重み値に相当する。
Ui = Ji / M ・・・(3)
ステップS113において、コントローラ111は、音響調整フィルタメモリ56から、前回の解析処理において記憶された係数割当評価値を読み出す。この係数割当評価値は、図4のステップS17において算出された係数割当評価値であり、この例においては、算出された後、音響調整フィルタメモリ56に記憶されている。
ステップS114において、コントローラ111は、読み出された係数割当評価値に対して、得られた各チャンネルの重み値を乗算し、重み値が乗算された係数割当評価値を基に、各チャンネルのフィルタ係数を算出する。ステップS114におけるフィルタ係数の算出処理は、図4のステップS19におけるフィルタ係数算出処理と基本的に同じ処理であるので、その説明は繰り返しになるので省略される。
コントローラ111は、各フィルタ係数を対応するフィルタ82−1乃至82−5に供給し、各チャンネルに応じた遅延時間を算出して、遅延メモリ83−1乃至83−5を供給する。
ステップS115において、フィルタ82−1乃至82−5は、それぞれ、復号器71から入力される各チャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給された各フィルタ係数でフィルタ処理を行う。そして、フィルタ82−1乃至82−5は、フィルタ処理後の各チャンネルの音声信号を、遅延メモリ83−1乃至83−5にそれぞれ出力する。
ステップS116において、遅延メモリ83−1乃至83−5は、それぞれ、フィルタ82−1乃至82−5から入力される各チャンネルの音声信号に対して、コントローラ81から供給された各遅延時間で遅延処理を行う。そして、遅延メモリ83−1乃至83−5は、遅延処理後の各チャンネルの音声信号を、それぞれ、増幅器73−1乃至73−5に出力する。
ステップS117において、各スピーカ12乃至16は、それぞれ、対応する増幅器73−1乃至73−5からの音声信号に対応する音声を出力する。
すなわち、センタースピーカ12は、増幅器73−1により増幅されたセンターチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。フロントLスピーカ13は、増幅器73−2により増幅されたフロントLチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。フロントRスピーカ14は、増幅器73−3により増幅されたフロントRチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。
サラウンドLスピーカ15は、増幅器73−4により増幅されたサラウンドLチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。サラウンドRスピーカ16は、増幅器73−5により増幅されたサラウンドRチャンネルの音声信号に対応する音声を出力する。
以上のように、再生中のコンテンツの各チャンネルの再生頻度が解析されて、その再生頻度に応じたフィルタ係数でフィルタ処理が行われ、各チャンネルに応じた遅延時間で遅延処理が行われた音声信号に対応する音声が出力される。
これにより、限られた演算資源下で効率的かつ効果的な音響調整が可能となり、再生中のコンテンツに適切なサラウンド効果を得ることができる。
なお、上記説明においては、再生中のコンテンツの解析結果から算出されたフィルタ係数をすぐに用いてフィルタ処理を行うように説明したが、すぐに用いては、コンテンツ再生中に音響が変わってしまう。したがって、コンテンツの切れ目、すなわち、次のコンテンツが再生されるまでは、いままで用いていたフィルタ係数でフィルタ処理を行い、コンテンツ再生の切れ目にフィルタ係数を変えるようにしてもよい。あるいは、各チャンネルの再生頻度を記憶しておき、再生頻度が大きく変わったら、フィルタ係数を変えるようにすることもできる。
また、コンテンツの再生中に、再生中のコンテンツの解析結果からフィルタ係数を算出する例を説明したが、図22のステップS112で得られた重み値を音響調整フィルタメモリ56などに記憶しておき、次の図4の解析処理のステップS18において用いるようにすることもできる。
なお、上記説明においては、5.1chのマルチチャンネルの例を説明したが、5chに限定されず、7chや9chであってもよいし、本発明は、2以上の複数チャンネルに対して適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
[パーソナルコンピュータの構成例]
図23は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203は、バス204により相互に接続されている。
バス204には、さらに、入出力インタフェース205が接続されている。入出力インタフェース205には、入力部206、出力部207、記憶部208、通信部209、およびドライブ210が接続されている。
入力部206は、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる。出力部207は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部208は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部209は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ210は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア211を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU201が、例えば、記憶部208に記憶されているプログラムを入出力インタフェース205及びバス204を介してRAM203にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU201)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア211に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア211をドライブ210に装着することにより、入出力インタフェース205を介して、記憶部208にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部209で受信し、記憶部208にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM202や記憶部208に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
11 信号処理装置, 12乃至16 スピーカ, 17 マイクロホン, 21 解析ブロック, 22 再生ブロック, 41 音響解析部, 51 CPU, 52 プログラム用ROM, 53 作業用RAM, 55 テスト信号メモリ, 56 音響調整フィルタメモリ, 57 応答信号メモリ, 61 正規化部, 62 音響調整量算出部, 63 係数割当評価値算出部, 64 フィルタ係数算出部, 71 復号器, 72 音響調整部, 81 コントローラ, 82−1乃至82−5 フィルタ, 83−1乃至83−5 遅延メモリ, 101 音響調整部, 111 コントローラ, 112−1乃至112−5 頻度解析部,131 LPF, 132 絶対値取得部, 133 ピークホールド器, 134 カウンタ, 135 タイマ, 136 閾値記憶部

Claims (9)

  1. チャンネル毎の出力を集音して得られる音声信号を用いて、各チャンネルの音響特性を所望の音響特性に調整するための音響調整量をチャンネル毎に算出する音響調整量算出手段と、
    前記音響調整量算出手段により算出された音響調整量を基に、各チャンネルの音響調整に必要なフィルタ係数のサイズを割り当てるための係数割当評価値をチャンネル毎に算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出された係数割当評価値を用いて、フィルタ係数をチャンネル毎に算出するフィルタ係数算出手段と
    を備える信号処理装置。
  2. 前記評価値算出手段は、算出した前記係数割当評価値に対して、さらに、再生対象となるコンテンツに応じた重み値を乗算することで、係数割当評価値をチャンネル毎に算出する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記コンテンツに応じた重み値は、前記コンテンツに応じて予めチャンネル毎に設定されたものである
    請求項2に記載の信号処理装置。
  4. コンテンツの再生時に、各チャンネルの再生頻度を解析する頻度解析手段をさらに備え、
    前記コンテンツに応じた重み値は、前記頻度解析手段により解析された再生頻度を基にチャンネル毎に算出されたものである
    請求項2に記載の信号処理装置。
  5. 前記音声信号の低域と高域の面積の割合から小型スピーカであると判定された場合、前記音響調整量算出手段は、算出した前記音響調整量に対して、さらに、低域に制限をかけた重み係数を乗算することで、音響調整量をチャンネル毎に算出する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  6. 前記フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を用いて、再生中のコンテンツの音声信号に対して、チャンネル毎にフィルタ処理を行うフィルタ処理手段と、
    前記フィルタ処理手段によりフィルタ処理が行われた音声信号に対して、チャンネル毎に遅延処理を行う遅延手段と
    をさらに備える請求項1に記載の信号処理装置。
  7. 前記チャンネルは、5以上のチャンネルで構成されている
    請求項1に記載の信号処理装置。
  8. 音響調整量算出手段と、評価値算出手段と、フィルタ係数算出手段とを備える信号処理装置の信号処理方法において、
    前記音響調整量算出手段が、チャンネル毎の出力を集音して得られる音声信号を用いて、各チャンネルの音響特性を所望の音響特性に調整するための音響調整量をチャンネル毎に算出し、
    前記評価値算出手段が、算出された音響調整量を基に、各チャンネルの音響調整に必要なフィルタ係数のサイズを割り当てるための係数割当評価値をチャンネル毎に算出し、
    前記フィルタ係数算出手段が、算出された係数割当評価値を用いて、フィルタ係数をチャンネル毎に算出する
    信号処理方法。
  9. チャンネル毎の出力を集音して得られる音声信号を用いて、各チャンネルの音響特性を所望の音響特性に調整するための音響調整量をチャンネル毎に算出する音響調整量算出手段と、
    前記音響調整量算出手段により算出された音響調整量を基に、各チャンネルの音響調整に必要なフィルタ係数のサイズを割り当てるための係数割当評価値をチャンネル毎に算出する評価値算出手段と、
    前記評価値算出手段により算出された係数割当評価値を用いて、フィルタ係数をチャンネル毎に算出するフィルタ係数算出手段と
    してコンピュータを機能させるためのプログラム。
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