JPWO2020161826A1 - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる撮像装置を提供する。
撮像装置1は、信号取得部2と、回転部3と、を備え、信号取得部2は、光源7を有し、試料8に光を照射する照明部4と、二次元配列された複数の受光部を有する光検出器6と、照明部4から試料8に照射され、試料8を通過した光を光検出器6に導く検出光学系5と、を有し、回転部3は、試料中で検出光学系5の光軸AXと交差する第1の軸Yを中心として、試料8と信号取得部2とを相対的に回転させ、照明部4は、光軸AX及び第1の軸Yを含む平面内において、試料8に対して2つ以上の入射角で光を照射する。

Description

本発明は、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる撮像装置に関する。
試料の空間周波数情報を取得することができる撮像装置が、非特許文献1に開示されている。
非特許文献1では、撮像装置は、光源と、顕微鏡対物レンズと、結像レンズと、撮像素子と、を有する。この装置では、直交する2つの軸を回転軸として、被写体を回転させている。2つの回転軸は、顕微鏡対物レンズの光軸と直交する面内に位置している。
2つの軸で試料を回転させることで、試料の空間周波数情報を取得することができる。空間周波数情報の取得については、後で詳細に説明する。
非特許文献1では、2つの軸で試料を回転させている。そのため、装置が複雑化し、情報の取得にも時間もかかる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る撮像装置は、
信号取得部と、回転部と、を備え、
信号取得部は、光源を有し、試料に光を照射する照明部と、二次元配列された複数の受光部を有する光検出器と、照明部から試料に照射され、試料を通過した光を光検出器に導く検出光学系と、を有し、
回転部は、試料中で検出光学系の光軸と交差する第1の軸を中心として、試料と信号取得部とを相対的に回転させ、
照明部は、光軸及び第1の軸を含む平面内において、試料に対して2つ以上の入射角で光を照射することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる撮像装置を提供することができる。
本実施形態の撮像装置を示す図である。 本実施形態の撮像装置を示す図である。 試料の例と散乱ポテンシャルの例を示す図である。 測定光の向きとエワルト球の球殻の位置の関係を示す図である。 第1の方法によるエワルト球の球殻の動きを示す図である。 欠損領域を示す図である。 第2の方法によるエワルト球の球殻の動きを示す図である。 測定光の向きとエワルト球の球殻の位置の関係を示す図である。 試料に入射する測定光の様子を示す図である。 欠損領域を示す図である。 欠損領域を示す図である。 欠損領域を示す図である。 欠損領域の大きさの比を示す図である。 本実施形態の撮像装置の照明部を示す図である。 本実施形態の撮像装置を示す図である。 本実施形態の撮像装置を示す図である。 本実施形態の撮像装置の照明部を示す図である。 本実施形態の撮像装置を示す図である。 本実施形態の撮像装置を示す図である。 本実施形態の撮像装置を示す図である。 本実施形態の撮像装置を示す図である。 本実施形態の撮像装置を示す図である。 散乱ポテンシャルの取得範囲を示す画像を示す図である。 試料の画像を示す図である。 扁平な試料と散乱ポテンシャルの分布を示す図である。 立体的な試料と散乱ポテンシャルの分布を示す図である。
実施例の説明に先立ち、本発明のある態様にかかる実施形態の作用効果を説明する。なお、本実施形態の作用効果を具体的に説明するに際しては、具体的な例を示して説明することになる。しかし、後述する実施例の場合と同様に、それらの例示される態様はあくまでも本発明に含まれる態様のうちの一部に過ぎず、その態様には数多くのバリエーションが存在する。したがって、本発明は例示される態様に限定されるものではない。
本実施形態の撮像装置は、信号取得部と、回転部と、を備え、信号取得部は、光源を有し、試料に光を照射する照明部と、二次元配列された複数の受光部を有する光検出器と、照明部から試料に照射され、試料を通過した光を光検出器に導く検出光学系と、を有し、回転部は、試料中で検出光学系の光軸と交差する第1の軸を中心として、試料と信号取得部とを相対的に回転させ、照明部は、光軸及び第1の軸を含む平面内において、試料に対して2つ以上の入射角で光を照射することを特徴とする。
本実施形態の撮像装置を図1に示す。本実施形態の撮像装置の説明では、図1を含む複数の図が用いられている。各図では、光線の様子は定性的に描かれているため、光線の屈折や光線の反射の様子は、必ずしも正確に描かれているものではない。また、光軸AXは、XYZ座標におけるZ軸に相当する。
撮像装置1は、信号取得部2と、回転部3とを有する。信号取得部2は、照明部4と、検出光学系5と、光検出器6と、を有する。回転部3については、後述する。
照明部4は光源7を有し、試料8に光を照射する。光源7には、単色光を発生する光源、または、準単色光を発生する光源を用いることができる。照明部4は、ミラー9を有する。ミラー9については、後述する。
単色光を発生する光源は、例えば、レーザーである。準単色光を発生する光源は、例えば、発光ダイオード(LED)である。白色光源と狭帯域フィルタとの組み合わせによって、準単色光を発生させることができる。
照明部4から試料8に光が照射される。検出光学系5は、試料8を通過した光を光検出器6に導く。
光検出器6は、二次元配列された複数の受光部を有する。光検出器6には、CCDイメージセンサ、または、CMOSイメージセンサを用いれば良い。光源7から射出される光の波長に応じて、SiセンサーやInGaAsセンサーを光検出器6として用いることができる。
光源7から、平行な光、または略平行な光(以下、「平行光」という)が射出される。平行光は、ミラー9に入射し、ミラー9で試料8に向かって反射される。ミラー9で反射された平行光は、試料8に照射される。その結果、試料8は、平行光で照明される。
試料8をから射出した光は、検出光学系5に入射する。検出光学系5から射出された光は、光検出器6に入射する。
撮像装置1では、光源7から光検出器6までの間に、光路が形成されている。光路の数が2つだと、干渉縞から直接的に位相情報を得ることができる。しかしながら、撮像装置1では、光路の数が1つしかないため、干渉縞から直接的に位相情報を得ることができない。
そのため、撮像装置1では、波面の振幅データを測定する。測定する波面は、光検出器6の検出面での波面である。波面の振幅データの測定では、複数の波長での測定、あるいは照明角度の変更による測定などを行えば良い。照明角度の変更による測定では、照明角度を、微小な角度で変化させる。これらの測定方法を用いることで、検出面での波面の位相推定に必要なデータセットを測定できる。
そのため、撮像装置1では、参照光路が不要となるため、光学系をより簡易に構成できる。
本実施形態の撮像装置を図2に示す。図1と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
撮像装置10は、信号取得部11と、回転部12とを有する。信号取得部11は、照明部13と、検出光学系5と、光検出器6と、を有する。回転部12については、後述する。
照明部13は、光カプラ14と、光スイッチ15と、レンズ16と、ミラー17と、を有する。光スイッチ15ついては、後述する。
光源7から射出された光は、光学系(不図示)を介して、光カプラ14に入射する。光カプラ14に入射した光は、光カプラ14で2つの光に分けられる。2つの光は、各々、光ファイバー14aと光ファイバー14bから射出される。
光ファイバー14aから射出された光は、光スイッチ15を介して、レンズ16に入射する。レンズ16から、平行光が射出される。平行光は、ミラー17に入射し、ミラー17で試料8に向かって反射される。ミラー17で反射された平行光は、試料8に照射される。その結果、試料8は、平行光で照明される。
光ファイバー14bの出射端は、光検出器6の近傍に位置している。光ファイバー14bから射出された光は、光学系(不図示)で平行光に変換された後、光検出器6に入射する。
撮像装置10でも、光源7から光検出器6までの間に、光路が形成されている。ただし、撮像装置1と異なり、撮像装置10は2つの光路を有する。よって、撮像装置10では、干渉縞から直接位相情報を得ることができる。
光ファイバー14bの出射端からは、光源7から射出された光が射出される。すなわち、光ファイバー14bから射出される光は、試料8を通過していない。撮像装置10では、光ファイバー14bによって、参照光路が形成されている。
光検出器6で検出した干渉縞から、波面の再構成が可能なデータセットを測定することができる。データセットの測定には、位相シフト法、あるいはフーリエ縞解析法を用いれば良い。
干渉縞を用いる場合について説明する。以下の説明では、照明光を測定光と称する。上述のように、干渉縞は光検出器6で検出できる。
干渉縞を解析することで、散乱ポテンシャルを取得できる。散乱ポテンシャルから、例えば、屈折率が求められる。
散乱ポテンシャルの取得について説明する。試料が配置されている空間(以下、「実空間」という)は、距離を単位とする空間である。測定光は、実空間における物理量である。測定光には、散乱光が含まれている。よって、散乱光も実空間における物理量である。
実空間は、フーリエ変換によって、周波数を単位とする空間(以下、「周波数空間」という)に変換される。干渉縞は、周波数空間における情報を表していると見なせる。干渉縞には、実空間における物理量の情報、例えば、散乱光の情報が含まれている。実空間における散乱光は、周波数空間においてエワルト球の球殻と交差する散乱ポテンシャルで表される。
試料の例と散乱ポテンシャルの例を図3に示す。図3(a)は試料を示す図、図3(b)は散乱ポテンシャルを示す図である。
試料20は、無色透明な球21を有する。球21の直径は、例えば、直径が10μmで、球21の屈折率は1.364である。球21の周囲は、無色透明な液体で満たされている。液体の屈折率は、例えば、1.334である。6個の球21は一列に並んでいる。
試料20の屈折率分布から実空間における散乱ポテンシャルが得られる。この散乱ポテンシャルをフーリエ変換すると、周波数空間における散乱ポテンシャルが得られる。試料20の物理的情報、例えば、位置、大きさ、屈折率は、全て数値で表すことができる。よって、散乱ポテンシャルは、シミュレーションで得られる。図3(b)に示す散乱ポテンシャルは、シミュレーションによる結果を示している。
周波数空間におけるfy方向は、実空間におけるy方向に対応している。周波数空間におけるfz方向は、実空間におけるz方向に対応している。図3(b)に示すように、周波数空間における散乱ポテンシャルは、fy方向とfz方向に分布している。
上述のように、試料20では散乱光が生じる。散乱光が発生する方向とその振幅は、試料20に対する測定光の照射角度に依存する。そのため、測定光の照射角度が決まると、各方向に対して特定の振幅の散乱光のみが光検出器6に入射する。すなわち、検出できる散乱光が限られる。
周波数空間における散乱ポテンシャルは、実空間における散乱光に対応している。検出できる散乱光が限られる場合、取得できる散乱ポテンシャルも限られる。図3(b)では、散乱ポテンシャルは、fy方向とfz方向に分布している。しかしながら、取得できる散乱ポテンシャルは、この一部になる。
取得できる散乱ポテンシャルは、測定光の照射角度に依存する。測定光の照射角度は、周波数空間では、エワルト球の球殻の中心と原点を結ぶ方向で表される。
測定光の向きとエワルト球の球殻の位置の関係を図4に示す。図4(a)は測定光の向きを示す図、図4(b)はエワルト球の球殻の位置を示す図である。図4(b)は、図3(b)の中心部を拡大した図である。
図4(a)では、測定光22は、試料20に対して垂直に照射されている。この場合、エワルト球の球殻の位置は、図4(b)に示すように、曲線23のようになる。
図4(b)では、曲線23が、測定光22の照射角度に対応している。よって、曲線23と交差する部分の散乱ポテンシャルのみが、実際に取得できる散乱ポテンシャルになる。
図4(b)に示すように、散乱ポテンシャルは、fy方向とfz方向に分布している。しかしながら、図4(b)に示すように、実際に取得できる散乱ポテンシャルは、曲線23と交わる部分の散乱ポテンシャルに限られる。取得できる散乱ポテンシャルの数が少ないと、屈折率を高い確度で算出することが困難になる。
取得できる散乱ポテンシャルの数を多くするには、曲線23を動かせば良い。曲線23を動かすことで、曲線23を動かす前の散乱ポテンシャルに加えて、曲線23を動かした後の散乱ポテンシャルを取得できる。その結果、取得できる散乱ポテンシャルの数を増やせる。
曲線23は、エワルト球の球殻の断面を示している。よって、曲線23の動きは、エワルト球の球殻を用いて表すことができる。エワルト球の球殻を動かす第1の方法について説明する。
第1の方法によるエワルト球の球殻の動きを図5に示す。図5(a)は、エワルト球の球殻を動かす前の状態を示す図、図5(b)は、エワルト球の球殻を動かした後の状態を示す図、図5(c)は、2つの状態を重ね合わせた図である。
第1の方法では、エワルト球の球殻30(以下、「球殻30」という)を、fy軸の周りに回転させている。
球殻30を動かす前の状態の回転角を0度とする。例えば、この状態から、図5(b)に示すように、球殻30をfy軸の周りに180度回転させる。このようにすると、図5(c)に示すように、球殻30が2つ得られる。その結果、取得できる散乱ポテンシャルの数が2倍になる。また、厳密には、0度における散乱ポテンシャルと、180度における散乱ポテンシャルは、1回の測定で同時に取得できる。
ここでは、球殻30をfy軸の周りに180度回転させている。しかしながら、球殻30をfy軸の周りに回転させる角度は、180度に限られない。球殻30を、180度よりも小さい角度で動かしても良い。例えば、球殻30をfy軸の周りに90度回転させても良い。このようにすることで、取得できる散乱ポテンシャルの数を、更に増やすことができる。
本実施形態の撮像装置でも、球殻30をfy軸の周りに180度回転させることができれば、取得できる散乱ポテンシャルの数を、更に増やすことができる。
回転部3と回転部12について説明する。回転部3と回転部12では、相対的な回転が、第1の軸Yを中心として行われる。第1の軸Yは、光軸AXと交差する軸である。光軸AXは、例えば、検出光学系5の光軸である。
第1の軸Yと光軸AXとの交点は、検出光学系5の焦点位置と一致している。相対的な回転は、試料8が検出光学系5の焦点位置を内部に含んでいる状態で行われる。
撮像装置1は、回転部3を有する。回転部3によって、試料8と信号取得部2とを相対的に回転させることができる。撮像装置1では、信号取得部2は固定され、試料8が第1の軸Yの周りを回転している。試料8と信号取得部2とを相対的に回転させることで、球殻30を回転させることができる。そのため、撮像装置1では、取得できる散乱ポテンシャルの数を増やすことができる。
撮像装置10は、回転部12を有する。回転部12によって、試料8と信号取得部11とを相対的に回転させることができる。撮像装置10では、試料8は固定され、信号取得部11が第1の軸Yの周りを回転している。試料8と信号取得部11とを相対的に回転させることで、球殻30を回転させることができる。そのため、撮像装置10では、取得できる散乱ポテンシャルの数を増やすことができる。
ただし、試料6と信号取得部2とを、第1の軸Yを中心として相対的に回転させても、散乱ポテンシャルが取得できない領域(以下、「欠損領域」という)が残る。
欠損領域を図6に示す。図6(a)は、エワルト球の球殻を1回転させる前の状態を示す図、図6(b)は、エワルト球の球殻を1回転させた後の状態を示す図である。図6(a)は、図5(a)を90度回転させたものである。よって、図6(a)についての説明は省略する。
球殻30をfy軸の周りに1回転させると、図6(b)に示すように、領域31と領域32が形成される。領域31は、欠損領域である。領域32は、散乱ポテンシャルが取得できる領域である。領域32は、球から領域31を除いた領域である。
領域31は、円錐に似た形状の領域を2つ有する。各領域では、円錐の母線に対応する線が曲線になっている。
領域31を縮小することができると、取得できる散乱ポテンシャルの数を増やすことができる。領域31を縮小させるためには、図6(b)に示す状態から、更に領域32を動かせば良い。エワルト球の球殻を動かす第2の方法について説明する。
第2の方法によるエワルト球の球殻の動きを図7に示す。図7(a)は、エワルト球の球殻を1回転させる前の状態を示す図、図7(b)は、エワルト球の球殻を1回転させた後の状態を示す図である。
第2の方法では、図7(a)に示すように、領域32をfx軸の周りに回転させている。このようにすることで、図7(b)に示すように、球形の領域33が形成される。領域33は、領域31が形成されていた場所に領域32が位置することで形成される。そのため、領域33では、領域31が消滅している。このように、領域32をfx軸の周りに回転させることで、欠損領域を無くすことができる。
領域32をfx軸の周りに回転させるためには、例えば、撮像装置1において、試料6と信号取得部2とを、所定の軸を中心として相対的に回転させることが考えられる。所定の軸は、第1の軸Yと光軸AXとの交点を通り、且つ、第1の軸Yと光軸AXを含む面と直交する軸である。
しかしながら、第1の方法と第2の方法とを組み合わせた方法では、2つの直交する軸の周りで回転が生じる。例えば、撮像装置1では、試料6と信号取得部2とを、2つの直交する軸の周りで回転させることになる。そのため、装置が複雑化し、情報の取得にも時間もかかる。よって、第2の方法を用いることは好ましくない。
球殻30の位置、すなわち、曲線23の位置は、第3の方法で変化させることができる。エワルト球の球殻を動かす第3の方法について説明する。
曲線23の位置は、測定光の照射角度に応じて変化する。よって、測定光の照射角度を変えることで、曲線23を動かせる。
測定光の向きとエワルト球の球殻の位置の関係を図8に示す。図8(a)は測定光の向きを示す図、図8(b)はエワルト球の球殻の位置を示す図である。曲線23、曲線25、及び曲線27は、エワルト球の球殻を示す曲線である。
図8(a)では、試料20対して、3つの方向から測定光が照射されている様子を示している。測定光22は、試料20に対して垂直に照射される測定光を示している。この場合、曲線23が散乱ポテンシャルと交差する。
測定光24は、試料20に対して斜めに照射される光を示している。この場合、曲線25が散乱ポテンシャルと交差する。測定光26は、試料20に対して斜めに照射される光を示している。測定光26は、測定光24よりも大きな角度で照射されている。この場合、曲線27が散乱ポテンシャルと交差する。
測定光の照射角度を、測定光22の角度から測定光26の角度まで変えると、エワルト球の球殻は、曲線23の位置から曲線27の位置までの間で変化する。取得できる散乱ポテンシャルは、各位置で異なる。よって、測定光の照射角度の可変範囲を広げることで、散乱ポテンシャルの取得範囲を広げられる。
このように、測定光22のみによる照射(以下、「一方向照射」という)に比べると、測定光22、測定光24、及び測定光26による照射(以下、「多方向照射」という)の方が、散乱ポテンシャルの取得範囲を広げられる。
一方向照射では、一つの方向から照明光が試料に照射される。よって、例えば、測定光24だけの照射や、測定光26だけの照射も、一方向照射に含まれる。
多方向照射では、複数の方向から照明光が試料に照射される。よって、例えば、測定光22と測定光24だけの照射や、測定光24と測定光26だけの照射も、多方向照射に含まれる。
散乱ポテンシャルが取得できる範囲の拡大は、欠損領域の縮小を意味している。多方向照射によって、欠損領域を縮小することができる。測定光を2つの方向から試料に照射した場合について説明する。
試料に入射する測定光の様子を図9に示す。図9に示すように、多方向照射を行うことで、試料8に対する測定光の入射角が変化する。測定光は平行光なので、試料8に対する測定光の入射角θILLは、測定光の中心光線と光軸AXとのなす角度になる。
実線で示す測定光では、測定光の中心光線LILLは光軸AXと交差している。そのため、θILL≠0°である。点線で示す測定光では、測定光の中心光線が光軸AXと一致している。そのため、θILL=0°である。
エワルト球の球殻の様子を図10に示す。図10(a)はエワルト球の球殻を動かす前の状態を示す図、図10(b)はエワルト球の球殻を動かした後の状態を示す図、図10(c)は2つの状態を重ね合わせた図である。
図10(a)において、曲線34と曲線35は、エワルト球の球殻を示す曲線である。曲線34は、θILL=0°のときの曲線である。曲線35は、θILL=A°(ただし、A≠0)のときの曲線である。
θILL=0°での測定とθILL=A°での測定は、同時に行われない。そのため、曲線34と曲線35は、同時に生じない。しかしながら、データ的には、図10(a)に示すように、曲線34と曲線35は、重ね合わせることができる。
図10(b)において、曲線34’と曲線35’は、エワルト球の球殻を示す曲線である。曲線34’は、θILL=0°のときの曲線である。曲線35’は、θILL=A°(ただし、A≠0)のときの曲線である。
図10(a)は、エワルト球の球殻を動かす前の状態で、このときの回転角を0度とする。図10(b)では、エワルト球の球殻をfy軸の周りに180度回転させている。
図10(c)には、欠損領域が示されている。上述のように、エワルト球の球殻の回転は、fy軸の周りに行われている。そのため、欠損領域は、fy軸に沿って形成される。そこで、欠損領域のfy方向の評価範囲を、θILL=0°でのfy方向の取得周波数範囲とする。
図10(c)に示すように、曲線34と曲線34’との間に、欠損領域36が形成される。欠損領域36は、領域36’と、領域36’’と、を有する。曲線35と曲線35’との間に、欠損領域37が形成される。欠損領域37は、領域37’、領域37’’、及び領域37’’’を有する。
範囲fy(+)では、曲線34と曲線34’との間に、領域36’が形成されている。範囲fy(−)では、曲線34と曲線34’との間に、領域36’’が形成されている。θILL=0°のとき、欠損領域の範囲や欠損領域の形状は、範囲fy(+)と範囲fy(−)とで同じである。
範囲fy(+)では、曲線35と曲線35’との間に、領域37’と領域37’’とが形成されている。範囲fy(−)では、曲線35と曲線35’との間に、領域37’’’が形成されている。θILL=A°のとき、欠損領域の範囲や欠損領域の形状は、範囲fy(+)と範囲fy(−)とで異なる。
θILL=0°での測定とθILL=A°での測定を行ったときの欠損領域は、θILL=0°のときの欠損領域とθILL=A°のときの欠損領域とが重複する領域である。
範囲fy(+)では、領域37’の全体が、領域36’と重複している。領域37’’では、領域内に曲線34と曲線34’が位置している。曲線34と曲線35とで囲まれた領域と、曲線34’と曲線35’とで囲まれた領域では、散乱ポテンシャルが取得できる。このように、領域37’’では、領域の一部が、領域36’と重複している。よって、範囲fy(+)では、領域37’と領域37’’の一部が欠損領域を表している。
範囲fy(−)では、領域36’’の全体が、領域37’’’と重複している。よって、範囲fy(−)では、領域36’’が欠損領域を表している。
欠損領域の様子を図11に示す。図11(a)はθILL=0°のときの欠損領域を示す図、図11(b)はθILL=A°のときの欠損領域を示す図、図11(c)は欠損領域を重ね合わせた状態を示す図である。
図11(a)に示すように、図10(a)に示す曲線34をfy軸の周りに1回転させると、欠損領域36が形成される。欠損領域36は、領域36’と、領域36’’と、を有する。
図11(b)に示すように、図10(a)に示す曲線35をfy軸の周りに1回転させると、欠損領域37が形成される。欠損領域37は、領域37’、領域37’’、及び領域37’’’を有する。
図11(c)は、欠損領域36と欠損領域37とを重ね合わせた状態を示している。図11(c)に示すように、θILL=A°の測定光で試料を照射することで、範囲fy(+)で、欠損領域を縮小することができる。
ただし、θILL=A°の測定光で試料を照射しても、範囲fy(−)では、欠損領域を縮小することができない。範囲fy(−)で欠損領域を縮小するためには、入射角θILLを、A°とは異なる角度、例えば、−A°にすれば良い。
欠損領域の様子を図12に示す。図12(a)はθILL=−A°のときの欠損領域を示す図、図12(b)は欠損領域を重ね合わせた状態を示す図である。
図12(a)に示すように、θILL=−A°の測定光で試料を照射することで、欠損領域38が形成される。欠損領域38は、領域38’、領域38’’、及び領域38’’’を有する。
欠損領域38をfz軸の周りに180度回転させると、図11(b)に示す欠損領域37と一致する。よって、領域38’には領域37’’’が対応し、領域38’’には領域37’’が対応し、領域38’’’には領域37’が対応する。
上述のように、領域37’の全体は、領域36’と重複している。よって、領域38’’’の全体は、領域36’’と重複している。領域37’’では、領域の一部が、領域36’と重複している。よって、領域38’’では、領域の一部が、領域36’’と重複している。
θILL=0°での測定とθILL=−A°での測定を行った場合、範囲fy(−)では、領域38’’の一部と領域38’’’が欠損領域を表している。
図12(b)は、欠損領域36、欠損領域37、及び欠損領域38を重ね合わせた状態を示している。図12(b)に示すように、θILL=A°の測定光で試料を照射することで、範囲fy(+)で欠損領域を縮小することができ、θILL=−A°の測定光で試料を照射することで、範囲fy(−)で欠損領域を縮小することができる。
欠損領域を縮小することができると、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
ミラー9と光スイッチ15について説明する。
撮像装置1は、ミラー9を有する。ミラー9を動かすことで、測定光の照射角度を2つ以上の角度にすることができる。照射角度は、試料8に対する測定光の入射角である。よって、ミラー9を動かすことで、試料8に対する測定光の入射角を2つ以上の角度にすることができる。このように、撮像装置1では、多方向照射ができる。
撮像装置1では、回転によってミラー9を動かしている。ミラー9の回転軸は、光軸AXと第1の軸Yを含む平面と直交している。よって、光軸AX及び第1の軸Yを含む平面内において、試料8に対する測定光の入射角を2つ以上の角度にすることができる。
撮像装置10は、光スイッチ15を有する。光スイッチ15には、光ファイバー14aから射出された光が入射する。光スイッチ15は、射出側に、光ファイバー15aを複数有する。光スイッチ15では、複数の光ファイバーのうちのいずれか一つの光ファイバー15aから、光が射出される。光を射出する光ファイバー15aを変えることで、試料8に対する測定光の入射角を2つ以上の角度にすることができる。このように、撮像装置10では、多方向照射ができる。
撮像装置10では、複数のファイバーは、光軸AXと平行な軸に沿って、一列に並んでいる。よって、光軸AX及び第1の軸Yを含む平面内において、試料8に対する測定光の入射角を2つ以上の角度にすることができる。
多方向照射では、測定光の入射角を、2つ以上の角度に変更できることが望ましい。このようにすることで、散乱ポテンシャルの取得範囲を広げられる。
撮像装置1では、ミラー9の向きは、時間の経過と共に変化する。撮像装置10では、光が射出される光ファイバーは、時間の経過と共に変化する。よって、複数の測定光は、同時に試料8に照射されない。すなわち、複数の測定光の各々は、時間的には別々に、試料8に照射される。
このように、撮像装置1と撮像装置10では、多方向照射による照明が、照明条件となっている。そして、この照明条件で、複数の回転状態での測定を行う。
上述のように、撮像装置1では、第1の軸Yを中心として、試料8が信号取得部2に対して回転するだけである。また、撮像装置10では、信号取得部11が試料8に対して回転するだけである。すなわち、撮像装置1と撮像装置10では、従来の方法のように、2つの直交する軸の周りで回転が生じない。そのため、撮像装置1と撮像装置10では、装置の構成を簡易にすることができる。
更に、撮像装置1では、ミラー9から射出される光の角度が変わることで、エワルト球の球殻の位置が変化する。また、撮像装置10では、光が射出される光ファイバーが変わることで、エワルト球の球殻の位置が変化する。そのため、撮像装置1と撮像装置10では、取得したい空間周波数領域内での欠損領域を小さくすることができる。その結果、試料8の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
また、試料8に対する測定光の入射角を2つ以上の角度にすることで、相補的に試料の空間周波数の再構成を行うことができる。相補的な試料の空間周波数の再構成とは、互いに独立に取得した試料の散乱ポテンシャルの空間周波数(以下「測定情報」という)を合成することである。この再構成では、空間周波数領域で直接的に測定情報を合成しても良いし、各測定情報との差分が小さくなるように、光検出器における波面の推定と測定情報との比較を繰り返し行うことで試料の空間周波数を推定しても良い。
このように、撮像装置1と撮像装置10では、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
本実施形態の撮像装置では、照明部は、入射角を、以下の条件式(1)を満足する角度に変更することが好ましい。
0<NAILL<NA (1)
ここで、
NAは、検出光学系の光学的な開口数、
NAILLは、試料へ入射する光の開口数、
である。
試料へ入射する光の開口数NAILLは、NAILL=sinθILLで求めることができる。検出光学系5の光学的な開口数は、NA=sinθで求めることができる。
一方向照射での欠損領域の大きさに対する多方向照射での欠損領域の大きさの比(以下、「欠損領域の大きさの比」という)を図13に示す。図13(a)は、欠損領域の大きさの比を、NAILLとNAを用いて表した図、図13(b)は、欠損領域の大きさの比を、NAILL/NAを用いて表した図である。
上述のように、θILLとθについては、以下の関係が成立する。よって、欠損領域の大きさの比は、NAILLとNAを用いて表すことができる。nは媒質の屈折率である。
NAILL=nsinθILL
NA=nsinθ
図13(a)では、横軸にNAが用いられ、縦軸にNAILLが用いられ、欠損領域の大きさの比は明暗で表されている。暗い領域ほど、欠損領域の大きさの比が小さい。
図13(b)では、横軸にNAILL/NAが用いられ、縦軸に欠損領域の大きさの比が用いられている。よって、欠損領域の大きさの比は、数値で表されている。各曲線は、図13(a)に示す直線の線上における欠損領域の大きさの比を表している。
例えば、直線L01の線上における欠損領域の大きさの比の変化は、図13(b)では0.1で示す曲線(以下、「曲線01」という)で表されている。直線L01における明暗の変化と、曲線01における数値の変化は、開口数が0.1の検出光学系において、照明光の開口数を0から0.1まで変化させたときの、欠損領域の大きさの比の変化を示している。
直線L02には、0.2で示す曲線が対応し、直線L03には、0.3で示す曲線が対応し、直線L04には、0.4で示す曲線が対応し、直線L05には、0.5で示す曲線が対応する。0.6で示す曲線に対応する直線と、0.7で示す曲線に対応する直線は、図13(a)に示されていない。
図13(a)や図13(b)に示すように、NAILL/NAの値が0から1の間で、欠損領域の大きさの比は変化する。NAILL/NA=0のときは一方向照射と同義であり、NAILL/NA=1のときに、欠損領域の大きさの比はNAILL/NA=0のときと同一になる。このことは、多方向照射の効果が、NAILL/NA=1になると発生しなくなることを意味する。
また、検出光学系の開口数の値が異なっても、欠損領域の大きさの比を小さくすることができる。また、欠損領域の大きさの比が最小になる位置は、検出光学系の開口数の値に依存していない。
本実施形態の撮像装置では、条件式(1)を満足する。そのため、欠損領域を小さくすることができる。その結果、試料8の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
本実施形態の撮像装置では、照明部は、入射角を、以下の条件式(1’)を満足する角度に変更することが好ましい。
0.13×NA0<NAILL<0.7×NA (1’)
条件式(1’)を満足する角度に変更することで、欠損領域の大きさの比を50%以下にすることができる。
本実施形態の撮像装置では、照明部は、試料に光を照射する照明光学系と、光軸と第1の軸との交点と共役な位置に配置された第1の光偏向素子と、を有し、第1の光偏向素子で、入射角を2つ以上の角度に変更することが好ましい。
本実施形態の撮像装置の照明部を図14に示す。図1と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
照明部40は、光源7と、ミラー9と、照明光学系41と、を有する。照明光学系41は、レンズ42と、レンズ43と、を有する。
照明部40は、第1の光偏向素子を有する。第1の光偏向素子で、出射する光線の角度を2つ以上の角度に変更できる。照明部40では、ミラー9で、出射する光線の角度を2つ以上の角度に変更している。よって、ミラー9は、第1の光偏向素子である。
光偏向素子としては、例えば、ガルバノメータースキャナ、ポリゴンスキャナー、又は音響光学偏向素子(AOD)を使用できる。
ガルバノメータースキャナの大きさや音響光学偏向素子の大きさは、ポリゴンスキャナーの大きさに比べて小さい。よって、ガルバノメータースキャナや音響光学偏向素子を使用すると、撮像装置を小型にできる。
ガルバノメータースキャナでは、大きな偏向角が得られる。ただし、高速で光を偏向することは難しい。また、光の偏向は、ミラーだけでなく、ハーフミラーでもできる。
ポリゴンスキャナーでは、大きな偏向角が得られ、また、高速で光を偏向できる。音響光学偏向素子(AOD)では、高速で光を偏向できる。ただし、偏向角が小さい。
試料8は、平行光で照明されることが好ましい。照明部40では、平行光をミラー9に入射させている。そのため、ミラー9は、光軸AXと第1の軸Yとの交点と共役な位置に配置されている。その結果、試料8を、平行光で照明することができる。
また、ミラー9を偏向させることで、試料8に対する測定光の入射角を変えて、試料8に測定光を照射することができる。
本実施形態の撮像装置は、第1のビームスプリッタと、第2の光偏向素子と、第2のビームスプリッタと、をさらに備え、光源と光検出器との間に、試料を通過する測定光路と、参照光路と、が位置し、第1のビームスプリッタ及び第2のビームスプリッタは、光学膜が形成された光学面を有し、第1のビームスプリッタでは、光学膜によって、入射した光から、第1の方向に透過する光と、第2の方向に反射される光と、が生成され、第1の方向に測定光路が位置し、第2の方向に参照光路が位置するか、または、第1の方向に参照光路が位置し、第2の方向に測定光路が位置し、第1の光偏向素子は測定光路上に配置され、第2の光偏向素子は参照光路上に配置され、入射した光線を偏向して出射し、第2のビームスプリッタは、第1の光偏向素子により偏向された測定光路と、第2の光偏向素子により偏向された参照光路との交点に配置され、第2のビームスプリッタにより反射された測定光路上の光線と、第2のビームスプリッタを透過した参照光路上の光線とが、光検出器に入射することが好ましい。
本実施形態の撮像装置を図15に示す。図1や図14と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
撮像装置50は、ビームスプリッタ51と、ミラー52と、ビームスプリッタ53と、を備える。ビームスプリッタ51、ミラー52、及びビームスプリッタ53は、例えば、信号取得部54に配置されている。
光源7と光検出器6との間に、試料8を通過する測定光路OPmと、参照光路OPrと、が位置している。
測定光路OPmには、照明部4と、検出光学系55と、が配置されている。参照光路OPrには、光路長調整部56、ミラー52、及び光学系57が配置されている。光路長調整部56と光学系57は、必要に応じて配置すれば良い。
ビームスプリッタ51は、光学膜が形成された光学面を有する。ビームスプリッタ51では、光学膜によって、入射した光から、第1の方向に透過する光と、第2の方向に反射される光と、が生成される。よって、ビームスプリッタ51は、第1のビームスプリッタである。
撮像装置50では、第1の方向に測定光路OPmが位置し、第2の方向に参照光路OPrが位置している。しかしながら、第1の方向に参照光路OPrが位置し、第2の方向に、測定光路OPmが位置していても良い。
上述のように、ミラー9は、第1の光偏向素子である。よって、第1の光偏向素子は測定光路OPm上に配置されている。ミラー52は、参照光路OPr上に配置され、入射した光線を偏向して出射している。よって、ミラー52は、第2の光偏向素子である。
ビームスプリッタ53は、光学膜が形成された光学面を有する。ビームスプリッタ53は、ミラー9により偏向された測定光路OPmと、ミラー52により偏向された参照光路OPrとの交点に配置されている。よって、ビームスプリッタ53は、第2のビームスプリッタである。
光路長調整部56は、ビームスプリッタ51とミラー52との間に配置されている。光路長調整部56は、例えば、ピエゾステージと4枚のミラーを有する。ピエゾステージには、2枚のミラーが載置されている。2枚のミラーを移動させることで、参照光路OPrにおける光路長を変化させることができる。
光学系57は、ミラー52とビームスプリッタ53との間に配置されている。光学系57を配置することで、参照光路OPrから光検出器6に入射する光線を、測定光路OPmから光検出器6に入射する光線と重ねることができる。
撮像装置50では、ビームスプリッタ53により反射された測定光路OPm上の光線と、ビームスプリッタ53を透過した参照光路OPr上の光線とが、光検出器6に入射する。よって、撮像装置50では、干渉縞を得ることができる。光検出器6で検出した干渉縞から、波面の再構成が可能なデータセットを測定することができる。
撮像装置50では、信号取得部54は固定され、試料8が第1の軸Yの周りを回転している。また、ミラー9を動かすことで、多方向照射が行える。このように、撮像装置50では、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
本実施形態の撮像装置を図16に示す。図1や図15と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
撮像装置60は、ビームスプリッタ51と、ミラー61と、ビームスプリッタ62と、を備える。ビームスプリッタ51、ミラー61、及びビームスプリッタ62は、例えば、信号取得部63に配置されている。
測定光路OPmには、照明部4、検出光学系5、及びミラー61が配置されている。参照光路OPrには、光路長調整部56が配置されている。光路長調整部56は、必要に応じて配置すれば良い。
ミラー61は、入射した光線を偏向して出射している。よって、ミラー61は、光偏向素子である。上述のように、ミラー9は、第1の光偏向素子である。撮像装置60では、2つの光偏向素子が測定光路OPmに配置されている。
ミラー9で光が偏向されるので、ミラー61に入射する光は動く。上述のように、ミラー61は光偏向素子であるので、偏向角と偏向方向を変えることができる。ミラー61において偏向角と偏向方向を適切に設定することで、ミラー9で生じた光の偏向を、ミラー61の偏向で相殺することができる。よって、撮像装置60では、ミラー61から射出される光線は動かない。
ビームスプリッタ62は、光学膜が形成された光学面を有する。ビームスプリッタ62は、測定光路OPmと参照光路OPrとの交点に配置されている。
撮像装置60では、ビームスプリッタ62により透過された測定光路OPm上の光線と、ビームスプリッタ62で反射された参照光路OPr上の光線とが、光検出器6に入射する。よって、撮像装置60では、干渉縞を得ることができる。光検出器6で検出した干渉縞から、波面の再構成が可能なデータセットを測定することができる。
撮像装置60では、信号取得部63は固定され、試料8が第1の軸Yの周りを回転している。また、ミラー9を動かすことで、多方向照射が行える。このように、撮像装置60では、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
本実施形態の撮像装置では、照明部は、試料に光を照射する照明光学系を有し、照明部は、アレイ状に配置された独立に制御できる複数の光射出部を有し、複数の光射出部は、光軸と第1の軸との交点と共役な位置に配置されており、照明部は、複数の光射出部のうち光が射出される光射出部を変更する制御を行うことにより、入射角を2つ以上の角度に変更することが好ましい。
本実施形態の撮像装置の照明部を図17に示す。図14と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
照明部70は、光源71と、試料8に光を照射する照明光学系41と、を有する。照明部70は、光射出部72を複数有する。光射出部72には、光源自体、例えば、発光ダイオード(LED)、または、半導体レーザ(LD)を配置することができる。
光射出部72は、アレイ状に配置されている。光射出部72に光源自体が配置されている場合、光射出部72では、発光と消光を独立に制御できる。
試料8は、平行光で照明されることが好ましい。照明部70では、光射出部72の面積は点光源と見なせる程度に小さい。そのため、光射出部72は、照明光学系の瞳位置73と共役な位置に配置されている。
照明部70は、レンズ74を有する。レンズ74は、光源71とレンズ42の間に配置されている。レンズ74とレンズ42とで、光源71の位置と瞳位置73との位置を、共役にすることができる。瞳位置73の周囲に十分な空間が確保できる場合、光射出部72は、瞳位置73に配置しても良い。
照明部70では、光源71の制御が行われる。この制御では、複数の光射出部72のうち光が射出される光射出部72が変更される。この制御により、多方向照射が行える。
光源71に代えて、図2に示すように、光源7、光カプラ14、及び光スイッチ15を用いることができる。この場合、光射出部72の位置に、光ファイバー15aの出射端面が位置する。光ファイバー15aの出射端面では、発光は生じていない。しかしながら、光が射出されるという点では、光射出部72に光源自体を配置した場合と同じ働きをしている。よって、光ファイバー15aの出射端面は、光射出部72と見なすことができる。
本実施形態の撮像装置は、試料を保持する試料保持部を備え、回転部は、信号取得部を固定して、信号取得部に対して試料保持部を回転させることが好ましい。
本実施形態の撮像装置を図18に示す。図2や図16と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
撮像装置80は、信号取得部81と、回転部3と、を有する。信号取得部81は、照明部13と、検出光学系5と、光検出器6と、を有する。
測定光路には、照明部13、検出光学系5、およびミラー82が配置されている。参照光路には、光ファイバー14b、レンズ83、ミラー84、および光路長調整部56が配置されている。
ミラー82は、固定ミラーである。よって、撮像装置80では、ミラー82から射出される光線は動く。参照光路における光束径は十分に大きいので、ミラー82から射出される光線が動いても、干渉縞を形成できる。また、ミラー82を、検出光学系5を介して試料8と共役な位置に配置すれば、光検出器6上での光束の移動を抑制することができる。
撮像装置80では、ビームスプリッタ62により透過された測定光路上の光線と、ビームスプリッタ62で反射された参照光路上の光線とが、光検出器6に入射する。よって、撮像装置80では、干渉縞を得ることができる。光検出器6で検出した干渉縞から、波面の再構成が可能なデータセットを測定することができる。
撮像装置80では、信号取得部81は固定され、試料8が第1の軸Yの周りを回転している。また、光を射出する光ファイバー15aを変えることで、多方向照射が行える。このように、撮像装置80では、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
本実施形態の撮像装置を図19に示す。図1や図17と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
撮像装置90は、信号取得部91と、回転部3と、を有する。信号取得部91は、照明部70と、検出光学系5と、光検出器6と、を有する。
撮像装置90では、光路の数が1つしかないため、干渉縞を得ることができない。そのため、撮像装置90では、波面の振幅データを測定する。測定方法については、上述のとおりである。
撮像装置90では、信号取得部91は固定され、試料8が第1の軸Yの周りを回転している。また、光が射出される光射出部72を変えることで、多方向照射が行える。このように、撮像装置90では、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
本実施形態の撮像装置は、試料を保持する試料保持部を備え、回転部は、試料保持部を固定して、試料保持部に対して信号取得部を回転させることが好ましい。
本実施形態の撮像装置では、回転部は、保持部を固定して、保持部に対して信号取得部を回転させる。信号取得部が回転することで、試料を回転する必要がなくなる。そのため、試料が水溶液中に保持されている場合、試料の位置や角度の追随性を考慮せずに測定することが可能となる。
本実施形態の撮像装置を図20に示す。図2や図16と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
撮像装置100は、信号取得部101と、回転部12と、を有する。信号取得部101は、照明部4と、検出光学系5と、光検出器6と、を有する。
測定光路OPmには、照明部4、検出光学系5、およびミラー82が配置されている。参照光路OPrには、光路長調整部56が配置されている。
ミラー82は、固定ミラーである。よって、撮像装置100では、ミラー82から射出される光線は動く。参照光路OPrにおける光束径は十分に大きいので、ミラー82から射出される光線が動いても、干渉縞を形成できる。また、ミラー82を、検出光学系5を介して試料8と共役な位置に配置すれば、光検出器6上での光束の移動を抑制することができる。
撮像装置100では、ビームスプリッタ62により透過された測定光路OPm上の光線と、ビームスプリッタ62で反射された参照光路OPr上の光線とが、光検出器6に入射する。よって、撮像装置100では、干渉縞を得ることができる。光検出器6で検出した干渉縞から、波面の再構成が可能なデータセットを測定することができる。
撮像装置100では、試料8は固定され、信号取得部101が第1の軸Yの周りを回転している。また、ミラー9を動かすことで、多方向照射が行える。このように、撮像装置100では、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
本実施形態の撮像装置を図21に示す。図1や図2と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
撮像装置110は、信号取得部111と、回転部12と、を有する。信号取得部111は、照明部4と、検出光学系5と、光検出器6と、を有する。
撮像装置110では、光路の数が1つしかないため、干渉縞を得ることができない。そのため、撮像装置110では、波面の振幅データを測定する。測定方法については、上述のとおりである。
撮像装置110では、試料8は固定され、信号取得部111が第1の軸Yの周りを回転している。また、ミラー9を動かすことで、多方向照射が行える。このように、撮像装置110では、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
本実施形態の撮像装置を図22に示す。図2や図19と同じ構成については同じ番号を付し、説明は省略する。
撮像装置120は、信号取得部121と、回転部12と、を有する。信号取得部121は、照明部70と、検出光学系5と、光検出器6と、を有する。
撮像装置120では、光路の数が1つしかないため、干渉縞を得ることができない。そのため、撮像装置120では、波面の振幅データを測定する。測定方法については、上述のとおりである。
撮像装置120では、試料8は固定され、信号取得部121が第1の軸Yの周りを回転している。また、光が射出される光射出部72を変えることで、多方向照射が行える。このように、撮像装置120では、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。
上述の各撮像装置では、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる。すなわち、散乱ポテンシャルの取得範囲を広げられる。その結果、取得できる散乱ポテンシャルの数を増やせる。散乱ポテンシャルの数が増えることで、試料の画像を、より正確に生成することができる。
回転に伴う入射波面の形状変化を減少するため、試料保持部は円柱状にしても良い。また、試料保持部に入射する際の波面変化を減少するため、試料保持部と装置との間をマッチング溶剤で満たしても良い。また、試料保持部に入射する際の波面変化をキャンセルする波面変化を、予め付与する光学系をさらに備えても良い。
散乱ポテンシャルは、シミュレーションでも得ることができる。シミュレーションで得た散乱ポテンシャルに基づいて、試料の画像を生成することができる。
散乱ポテンシャルの取得範囲を示す画像を図23に示す。また、試料の画像を図24に示す。画像は、全てシミュレーションで得られた画像である。
シミュレーションでは、試料として、ロッドアレイを用いている。ロッドアレイは、複数のロッドが等間隔で配置されている。1つのロッドの直径は4μmである。ロッドアレイには、波長が1.3μmの光が照射されている。
一方向照射を用いた場合と、多方向照射を用いた場合とで、シミュレーションを行っている。一方向照射では、試料に対する光の入射角は、0°である。多方向照射では、試料に対する光の入射角は、0°と7.5°である。また、検出光学系の開口数は0.5である。よって、角度に関する条件は、以下のようになる。
一方向照射:θILL=0°
多方向照射:θILL=0°,7.5°
NA=0.5
図23(a)、図23(b)、図23(c)では、fy軸とfx軸を含む面内における散乱ポテンシャルの取得範囲が示されている。図23(d)、図23(e)、図23(f)では、fz軸とfy軸を含む面内における散乱ポテンシャルの取得範囲が示されている。図23(g)、図23(h)、図23(i)では、fx軸とfz軸を含む面内における散乱ポテンシャルの取得範囲が示されている。
図23(a)、図23(d)、図23(g)では、一方向照射における散乱ポテンシャルの取得範囲が示されている。図23(b)、図23(e)、図23(h)では、多方向照射における散乱ポテンシャルの取得範囲が示されている。図23(c)、図23(f)、図23(i)では、差分が示されている。差分は、一方向照射における散乱ポテンシャルの取得範囲と、多方向照射における散乱ポテンシャルの取得範囲との差である。
図23(a)と図23(b)との比較、図23(d)と図23(e)との比較から分かるように、多方向照射における散乱ポテンシャルの取得範囲は、一方向照射における散乱ポテンシャルの取得範囲よりも広くなっている。また、散乱ポテンシャルの取得範囲は、fy軸方向に広がっている。これは、Y軸とZ軸を含む平面内において、試料に対する測定光の入射角を変えているからである。
図23(g)と図23(h)とを比較すると、散乱ポテンシャルの取得範囲は変わっていない。これは、X軸とZ軸を含む平面内では、試料に対する測定光の入射角を変えてないからである。
図24(a)、図24(b)、図24(c)、図24(d)では、Y軸とX軸を含む面内における試料の画像が示されている。図24(e)、図24(f)、図24(g)、図24(h)では、Z軸とY軸を含む面内における試料の画像が示されている。図24(i)、図24(j)、図24(k)、図24(l)では、X軸とZ軸を含む面内における試料の画像が示されている。
図24(a)、図24(e)、図24(i)では、入力画像が示されている。図24(b)、図24(f)、図24(j)では、一方向照射における出力画像が示されている。図24(c)、図24(g)、図24(k)では、多方向照射における出力画像が示されている。図24(d)、図24(h)、図24(l)では、差分画像が示されている。差分画像は、一方向照射における出力画像、多方向照射における出力画像との差である。
図24(b)と図24(c)との比較、図24(f)と図24(g)との比較から分かるように、多方向照射における出力画像は、一方向照射における出力画像よりも鮮明になっている。また、Y軸方向でより鮮明になっている。これは、Y軸とZ軸を含む平面内において、試料に対する測定光の入射角を変えているからである。
図24(j)と図24(k)とを比較すると、明るさについては多少の差が生じているが、鮮明さは変わっていない。これは、X軸とZ軸を含む平面内では、試料に対する測定光の入射角を変えてないからである。
このように、シミュレーションにおいても、散乱ポテンシャルの数が増えることで、試料の画像を、より正確に生成することができることが分かる。
画像の生成の概略について説明する。扁平な試料と立体的な試料について説明する。
扁平な試料と散乱ポテンシャルの分布を図25に示す。図25(a)は、試料を示す図、図25(b)は、実空間における散乱ポテンシャルの分布を示す図、図25(c)は、周波数空間における散乱ポテンシャルの分布を示す図、図25(d)は、光学系で取得できる周波数分布を示す図である。
図25(a)に示すように、扁平な試料では、複数の透明位相物体が、XY面内に分布している。そのため、図25(b)に示すように、実空間における散乱ポテンシャルの分布も扁平になる。
この場合、周波数空間における散乱ポテンシャルの分布では、図25(c)に示すように、fy軸方向では明暗が変化しているが、fz軸方向では明暗が変化していない。
明暗の変化は、値が異なる周波数が存在していることを意味している。よって、fy軸方向では値が異なる周波数が存在しているが、fz軸方向では、1つの値の周波数しか存在していないことになる。
周波数空間では、散乱ポテンシャルは、図25(c)に示すように分布している。散乱ポテンシャルの取得では、全ての散乱ポテンシャルを取得できれば良い。しかしながら、図25(d)に示すように、光学系で取得できる周波数は限られている。図25(d)に示す分布は、一方向照射における周波数分布である。
この場合、取得される散乱ポテンシャルの周波数分布C2Dは、以下の式(1)で表される。
2D=A2D×B (1)
ここで、
2Dは、周波数空間における散乱ポテンシャルの分布、
Bは、光学系で取得できる周波数分布、
である。
また、取得される散乱ポテンシャルの空間分布D2Dは、以下の式(2)で表される。
2D=FFT(C2D) (2)
ここで、FFT()は、フーリエ変換を表す。
扁平な試料では、図25(a)に示すように、Z軸方向では、厚みがほとんど無い。そのため、扁平な試料の画像を生成する場合、D2D(x,y,z=0)の画像を得ることができれば良い。よって、fz軸方向で散乱ポテンシャルは得られなくても、それは画像を生成の妨げにはならない。
図25(c)に示すように、fy軸方向では明暗が変化している。また、図25(d)に示すように、曲線はfy軸方向に存在している。よって、fy軸方向では、散乱ポテンシャルが得られる。その結果、透明位相物体であっても、D2D(x,y,z=0)の画像、すなわち、扁平な試料の画像を得ることができる。
本実施形態の撮像装置では、試料と信号取得部とを、相対的に回転させることができる。よって、fz軸方向で散乱ポテンシャルは得られる。しかしながら、fz軸方向で散乱ポテンシャルは得られなくても良いので、回転は行わなくても良い。
本実施形態の撮像装置では、多方向照射による照明ができる。よって、透明位相物体であっても、より正確に、扁平な試料の画像を得ることができる。
立体的な試料と散乱ポテンシャルの分布を図26に示す。図26(a)は、試料を示す図、図26(b)は、実空間における散乱ポテンシャルの分布を示す図、図26(c)は、周波数空間における散乱ポテンシャルの分布を示す図、図26(d)は、光学系で取得できる周波数分布を示す図である。
図26(a)に示すように、立体的な試料では、複数の透明位相物体が、XY面内に分布しているだけでなく、Z方向にも分布している。そのため、図26(b)に示すように、実空間における散乱ポテンシャルの分布も立体的になる。
この場合、周波数空間における散乱ポテンシャルの分布では、図25(c)に示すように、fy軸方向だけでなくfz軸方向でも明暗が変化している。
上述のように、明暗の変化は、値が異なる周波数が存在していることを意味している。よって、fy軸方向だけでなく、fz軸方向でも値が異なる周波数が存在していることになる。
周波数空間では、散乱ポテンシャルは、図26(c)に示すように分布している。散乱ポテンシャルの取得では、全ての散乱ポテンシャルを取得できれば良い。しかしながら、図26(d)に示すように、光学系で取得できる周波数は限られている。図26(d)に示す分布は、一方向照射における周波数分布である。
この場合、取得される散乱ポテンシャルの周波数分布C3Dは、以下の式(3)で表される。
3D=A3D×B (3)
ここで、
3Dは、周波数空間における散乱ポテンシャルの分布、
Bは、光学系で取得できる周波数分布、
である。
また、取得される散乱ポテンシャルの空間分布D3Dは、以下の式(4)で表される。
3D=FFT(C3D) (4)
ここで、FFT()は、フーリエ変換を表す。
上述のように、立体的な試料では、図26(c)に示すように、fz軸方向でも明暗が変化している。よって、fz軸方向でも、散乱ポテンシャルは空間周波数に対して一様ではない分布を有する。
立体的な試料では、図26(a)に示すように、Z軸方向に厚みがある。そのため、立体的な試料の画像を生成する場合、D3D(x,y,z=0)の画像だけでなく、D3D(x,y,z≠0)の画像も得る必要がある。よって、fz軸方向で散乱ポテンシャルが得られないと、それは画像を生成の妨げになってしまう。
図26(c)に示すように、fy軸方向とfz軸方向では明暗が変化しているので、fz軸方向とfz軸方向で、散乱ポテンシャルを得ることができると良い。
図26(d)に示すように、曲線はfy軸方向に存在している。よって、fy軸方向では、散乱ポテンシャルが得られる。また、本実施形態の撮像装置では、試料と信号取得部とを、相対的に回転させることができる。よって、fz軸方向でも散乱ポテンシャルが得られる。その結果、透明位相物体であっても、D3D(x,y,z=0)の画像と、D3D(x,y,z≠0)の画像、すなわち、立体的な試料の画像を得ることができる。
更に、本実施形態の撮像装置では、多方向照射による照明ができる。よって、透明位相物体であっても、より正確に、扁平な試料の画像を得ることができる。
以上のように、本発明は、簡易な構成でありながら、試料の空間周波数情報を等方的に取得することができる撮像装置に適している。
1、10 撮像装置
2、11 信号取得部
3、12 回転部
4、13 照明部
5 検出光学系
6 光検出器
7 光源
8 試料
9、17 ミラー
14 光カプラ
14a、14b 光ファイバー
15 光スイッチ
16 レンズ
20 試料
21 無色透明な球
22、24、26 測定光
23、25、27 曲線
30 エワルト球の球殻
31、32、33 領域
34、34’、35、35’ 曲線
36、37、38 欠損領域
36’、36’’、37’、37’’、37’’’、38’、38’’、38’’’ 領域
fy(+)、fy(−) 範囲
40 照明部
41 照明光学系
42、43 レンズ
50、60 撮像装置
51、53、62 ビームスプリッタ
52、61 ミラー
54、63 信号取得部
55 検出光学系
56 光路長調整部
57 光学系
70 照明部
71 光源
72 光射出部
73 照明光学系の瞳位置
74 レンズ
80、90、100、110、120 撮像装置
81、91、101、111,121 信号取得部
82、84 ミラー
83 レンズ
Y 第1の軸
AX 光軸
OPm 測定光路
OPr 参照光路
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の少なくとも幾つかの実施形態に係る撮像装置は、
信号取得部と、回転部と、を備え、
信号取得部は、光源を有し、試料に平行光を照射する照明部と、二次元配列された複数の受光部を有する光検出器と、照明部から試料に照射され、試料を通過した光を光検出器に導く検出光学系と、を有し、
回転部は、試料中で検出光学系の光軸と交差する第1の軸を中心として、試料と信号取得部とを相対的に回転させ、
照明部は、光軸及び第1の軸を含む平面内において、試料と信号取得部との間の異なる回転状態それぞれについて、試料に対して2つ以上の入射角で平行光を照射し、
照明部は、試料に対して照射する2つ以上の異なる入射角の平行光それぞれを、同時には照射せず、
光検出器は、試料と信号取得部との間の異なる回転状態それぞれについて、試料に対して照射する2つ以上の異なる入射角の平行光それぞれに対応する光を検出することを特徴とする。
像装置1では、参照光路が不要となるため、光学系をより簡易に構成できる。
ただし、試料と信号取得部2とを、第1の軸Yを中心として相対的に回転させても、散乱ポテンシャルが取得できない領域(以下、「欠損領域」という)が残る。
領域32をfx軸の周りに回転させるためには、例えば、撮像装置1において、試料と信号取得部2とを、所定の軸を中心として相対的に回転させることが考えられる。所定の軸は、第1の軸Yと光軸AXとの交点を通り、且つ、第1の軸Yと光軸AXを含む面と直交する軸である。
しかしながら、第1の方法と第2の方法とを組み合わせた方法では、2つの直交する軸の周りで回転が生じる。例えば、撮像装置1では、試料と信号取得部2とを、2つの直交する軸の周りで回転させることになる。そのため、装置が複雑化し、情報の取得にも時間もかかる。よって、第2の方法を用いることは好ましくない。
照明部70は、レンズ74を有する。レンズ74は、光源71とレンズ42の間に配置されている。レンズ74とレンズ42とで、光源71の位置と瞳位置73とを、共役にすることができる。瞳位置73の周囲に十分な空間が確保できる場合、光射出部72は、瞳位置73に配置しても良い。
この場合、周波数空間における散乱ポテンシャルの分布では、図26(c)に示すように、fy軸方向だけでなくfz軸方向でも明暗が変化している。
更に、本実施形態の撮像装置では、多方向照射による照明ができる。よって、透明位相物体であっても、より正確に、立体的な試料の画像を得ることができる。

Claims (8)

  1. 信号取得部と、回転部と、を備え、
    前記信号取得部は、光源を有し、試料に光を照射する照明部と、二次元配列された複数の受光部を有する光検出器と、前記照明部から前記試料に照射され、前記試料を通過した光を前記光検出器に導く検出光学系と、を有し、
    前記回転部は、前記試料中で前記検出光学系の光軸と交差する第1の軸を中心として、前記試料と前記信号取得部とを相対的に回転させ、
    前記照明部は、前記光軸及び前記第1の軸を含む平面内において、前記試料に対して2つ以上の入射角で光を照射することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記照明部は、前記入射角を、以下の条件式(1)を満足する角度に変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
    0<NAILL<NA (1)
    ここで、
    NAは、前記検出光学系の光学的な開口数、
    NAILLは、前記試料へ入射する光の開口数、
    である。
  3. 前記照明部は、前記入射角を、以下の条件式(1’)を満足する角度に変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
    0.13×NA<NAILL<0.7×NA (1’)
    ここで、
    NAは、前記検出光学系の光学的な開口数、
    NAILLは、前記試料へ入射する光の開口数、
    である。
  4. 前記照明部は、
    前記試料に光を照射する照明光学系と、
    前記光軸と前記第1の軸との交点と共役な位置に配置された第1の光偏向素子と、を有し、
    前記第1の光偏向素子で、前記入射角を2つ以上の角度に変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 第1のビームスプリッタと、第2の光偏向素子と、第2のビームスプリッタと、をさらに備え、
    前記光源と前記光検出器との間に、前記試料を通過する測定光路と、参照光路と、が位置し、
    前記第1のビームスプリッタ及び前記第2のビームスプリッタは、光学膜が形成された光学面を有し、
    前記第1のビームスプリッタでは、前記光学膜によって、入射した光から、第1の方向に透過する光と、第2の方向に反射される光と、が生成され、
    前記第1の方向に前記測定光路が位置し、前記第2の方向に前記参照光路が位置するか、または、
    前記第1の方向に前記参照光路が位置し、前記第2の方向に前記測定光路が位置し、
    前記第1の光偏向素子は前記測定光路上に配置され、
    前記第2の光偏向素子は前記参照光路上に配置され、入射した光線を偏向して出射し、
    前記第2のビームスプリッタは、前記第1の光偏向素子により偏向された前記測定光路と、前記第2の光偏向素子により偏向された前記参照光路との交点に配置され、
    前記第2のビームスプリッタにより反射された前記測定光路上の光線と、前記第2のビームスプリッタを透過した前記参照光路上の光線とが、前記光検出器に入射することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記照明部は、前記試料に光を照射する照明光学系を有し、
    前記照明部は、アレイ状に配置された独立に制御できる複数の光射出部を有し、
    前記複数の光射出部は、前記光軸と前記第1の軸との交点と共役な位置に配置されており、
    前記照明部は、前記複数の光射出部のうち光が射出される前記光射出部を変更する制御を行うことにより、前記入射角を2つ以上の角度に変更することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記試料を保持する試料保持部を備え、
    前記回転部は、前記信号取得部を固定して、前記信号取得部に対して前記試料保持部を回転させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  8. 前記試料を保持する試料保持部を備え、
    前記回転部は、前記試料保持部を固定して、前記試料保持部に対して前記信号取得部を回転させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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