JPWO2020152825A1 - 車載機器 - Google Patents

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Abstract

車両用表示装置(10)は、電子機器である表示端末(13)と、表示端末(13)を収容する筐体(12)と、ガイドと、を備える。ケーブル(11)の一端は、表示端末(13)に接続され、他端は、筐体(12)の外側に引き出されている。ガイドは、ケーブル(11)を、表示端末(13)が稼働時の基準姿勢にある状態で、表示端末(13)に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体(12)の外側に引き出されるよう導く。

Description

この発明は、車両に搭載される車載機器に関する。
鉄道車両には、停車駅、路線図、ニュース等を含む情報を表示する車両用表示装置がドア付近に設けられているものがある。この種の車両用表示装置の一例が、特許文献1に開示されている。
特開2015−24740号公報
特許文献1に開示される車両用表示装置は、鉄道車両に設けられた電力供給装置から電力の供給を受け、鉄道車両に搭載された表示制御装置から送られる信号に応じて表示内容を制御する。この車両用表示装置には、電力を供給するためのケーブル、指令を送受信するためのケーブル等が接続されている。鉄道車両では、例えば、車内の温度と外気温との差によって、結露が生じて、車両用表示装置に接続されたケーブル等に水滴が付着することがある。ケーブルに付着した水滴は、重力の影響で、ケーブルを伝って鉛直方向下側に移動する。このようにケーブルを伝って移動する水滴は、ケーブルが接続される車両用表示装置の端子に到達することがある。水滴が端子に接触することは、車両用表示装置の故障の要因となることがあるため、好ましくない。この課題は、車両用表示装置に限られず、鉄道車両に搭載される任意の車載機器でも同様である。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、ケーブルに付着した水滴が、車載機器を構成する電子機器とケーブルとの接続部分に到達することを防止する車載機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車載機器は、車両に搭載される車載機器であって、電子機器と、筐体と、ガイドと、を備える。筐体は、電子機器を収容する。ガイドは、一端が電子機器に接続されるケーブルを、電子機器が稼働時の基準姿勢にある状態で、電子機器に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体の外側に引き出されるよう導く。
本発明によれば、ガイドは、一端が電子機器に接続されるケーブルを、電子機器が稼働時の基準姿勢にある状態で、電子機器に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体の外側に引き出されるよう導く。このため、ケーブルに付着した水滴がケーブルを伝って電子機器とケーブルとの接続部分に到達することを防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る車両用表示装置の配置位置を示す図 実施の形態1に係る車両用表示装置の斜視図 実施の形態1に係る車両用表示装置の背面図 実施の形態1に係る車両用表示装置の背面を示す斜視図 実施の形態1に係る車両用表示装置の背面図 実施の形態1に係る車両用表示装置の斜視図 実施の形態1に係る車両用表示装置の背面図 本発明の実施の形態2に係る車両用表示装置の斜視図 実施の形態2に係る車両用表示装置の背面図 実施の形態2に係る車両用表示装置の背面を示す斜視図 本発明の実施の形態3に係る車両用表示装置の背面図 実施の形態3に係る車両用表示装置の背面を示す斜視図 実施の形態に係る車両用表示装置の第1変形例の背面図 実施の形態に係る車両用表示装置の第2変形例の斜視図 実施の形態に係る車両用表示装置の第2変形例の背面図 実施の形態に係る車両用表示装置の第2変形例の背面図 実施の形態に係る車両用表示装置の第3変形例の背面図 実施の形態に係る車両用表示装置の第4変形例の背面図 実施の形態に係る車両用表示装置の第4変形例の背面を示す斜視図
以下、本発明の実施の形態に係る車載機器について図面を参照して詳細に説明する。なお図中、同一または同等の部分には同一の符号を付す。
(実施の形態1)
鉄道車両が備える車載機器の一例として、停車駅、路線図、ニュース等の情報を表示する表示装置がある。鉄道車両のドアの両側に設けられる表示装置を例にして、実施の形態1に係る車載機器について説明する。図1に示すように、鉄道車両1は、複数の車両2から構成される。また各車両2には、複数の車両用表示装置10,20が設けられる。詳細には、各車両2に設けられた各ドア3の乗客から見て左側に車両用表示装置10が設けられ、各ドア3の乗客から見て右側に車両用表示装置20が設けられる。
車両用表示装置10,20のそれぞれに、ケーブル11が接続される。なおケーブル11は、電力供給線、信号線等を含み、電力供給、信号の送受信等を行うものとする。各ケーブル11の一端は、車両用表示装置10,20が有する電子機器、詳細には、後述の表示端末13に接続される。また各ケーブル11の他端は、各車両2に搭載された制御装置4に接続される。制御装置4は、例えば、車両用表示装置10,20を制御する表示制御装置から構成される。また各車両2に搭載された制御装置4は、鉄道車両1の複数の車両2に引き通された信号線5によって互いに接続されている。制御装置4は、各車両2に搭載された車両用表示装置10,20を制御するための制御情報を互いに送受信する。図1において、Z軸が鉛直方向を示し、Y軸は鉄道車両1の進行方向を示し、X軸は枕木方向を示す。X軸、Y軸、およびZ軸は互いに直交する。
図2に示すように、車両用表示装置10は、画像を表示する画面を有する表示端末13と、表示端末13を収容する筐体12と、一端が表示端末13に接続されるケーブル11を、電子機器が稼働時の基準姿勢にある状態で、電子機器に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体12の外側に引き出されるよう導くガイドと、を備える。
稼働時の基準姿勢とは、電子機器の標準の稼動状態での姿勢を意味する。電子機器として表示端末13を備える車両用表示装置10の場合、基準姿勢は、表示端末13の画面の長手方向または短手方向が水平である状態、換言すれば、車両用表示装置10が搭載される鉄道車両1が水平に位置する状態を意味する。
なおガイドは、筐体12の側面に形成された後述する開口122,123で構成される。図2は、図1でドア3の乗客から見て左側に位置する車両用表示装置10の正面を示す。また画面に表示される画像は、静止画、動画等で構成される。
図3および図4に示すように、表示端末13は、ケーブル11の一端が接続される端子13aを有する。なお図3および図4は、図1でドア3の乗客から見て左側に位置する車両用表示装置10の背面を示す図である。また図3は、鉄道車両1が水平に位置する状態での車両用表示装置10の背面図である。表示端末13は、端子13aに接続されたケーブル11を介して、制御装置4から送られる制御信号に応じて、情報を画面に表示する。また本実施の形態では、端子13aは、鉄道車両1が水平に位置する状態において、ケーブル11の一端を接続するための差込口がY軸方向に向くように配置されている。
図2に示すように、筐体12は、X軸に直交する主面12aに開口部121を有する。なお図示しないが、開口部121は、例えば透明なガラスによって塞がれている。また筐体12は、Y軸に直交する側面12bに、ガイドとしての役割を果たす開口122,123を有する。さらに筐体12は、図3および図4に示すように、ケーブル11を配設するための空間14を内部に有する。
図2に示すように、筐体12は、表示端末13の画面を開口部121に向けて、表示端末13を収容する。
図3に示すように、開口122,123は、一端が表示端末13に接続されるケーブル11を、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体12の外側に引き出されるよう導く。具体的には、開口122,123は側面12bに互いに鉛直方向に間隔を空けて位置する。開口122の鉛直方向の位置は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置H1より高い。また開口123の鉛直方向の位置は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置H1、すなわち、端子13aの鉛直方向の位置より低い。
ケーブル11の一端は、端子13aに接続され、ケーブル11の他端は、開口123を通って、筐体12の外側に引き出され、制御装置4に接続されている。開口123の鉛直方向の位置は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。そのため、ケーブル11は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って空間14に配設されている。
上記構成を有する車両用表示装置10のケーブル11には、結露等によって、水滴が付着することがある。水滴は、重力の影響で、ケーブル11を伝って鉛直方向下側に移動する。開口123はケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い、換言すれば、端子13aは開口123より鉛直方向上側に位置するため、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
上述したように、上記構成を有する車両用表示装置10によれば、鉄道車両1が水平に位置する状態で、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
次に、図1でドア3の乗客から見て右側に位置する車両用表示装置20について図6および図7を用いて説明する。図6および図7に示す車両用表示装置20の基本構成は、図2から図5に示す車両用表示装置10と同じである。なお車両用表示装置20が備える筐体12は、車両用表示装置10が備える筐体12をX軸回りに180°回転させたものである。そのため、図7に示すように、開口123の鉛直方向の位置は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高い。また開口122の鉛直方向の位置は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。なお表示端末13は、180°回転された状態で配置された場合に、画像を180°回転させて画面に表示する機能を有する。
車両用表示装置20が有するケーブル11の一端は、端子13aに接続され、ケーブル11の他端は、開口122を通って、筐体12の外側に引き出され、制御装置4に接続されている。開口122の鉛直方向の位置は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低いため、ケーブル11は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って空間14に配設されている。
上記構成を有する車両用表示装置20の筐体12のケーブル11には、結露等によって、水滴が付着することがある。水滴は、重力の影響で、ケーブル11を伝って鉛直方向下側に移動する。開口122はケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い、換言すれば、端子13aは開口122より鉛直方向上側に位置するため、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
さらに鉄道車両1が斜面に位置している状態でも、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止されることが好ましい。具体的には、ケーブル11は、鉄道車両1が斜面に位置している状態でも、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通るように配設されることが好ましい。
その場合、図5に示すように、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる斜面に位置している状態で、開口123の鉛直方向の位置が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置H1より低くなるように、開口123の位置を定めればよい。具体的には、図3に示すように、鉄道車両1が水平に位置している状態で、開口123と端子13aとを結ぶ直線L1が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置H1を通るY軸に平行な水平軸となす角θ1を、鉄道車両1が走行する路線での傾斜角の最大値より大きくすることが好ましい。
この結果、側面12bの外面が鉄道車両1の進行方向前方を向き、かつ、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる上り斜面に位置している状態で、開口123の鉛直方向の位置は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。また側面12bの外面が鉄道車両1の進行方向後方を向き、かつ、傾斜角が最大となる下り斜面に位置している状態でも、開口123の鉛直方向の位置は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。このため、鉄道車両1が斜面に位置していても、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
同様に、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる斜面に位置している状態で、開口122の鉛直方向の位置が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低くなるように、開口122の位置を定めればよい。具体的には、図7に示すように、鉄道車両1が水平に位置している状態で、開口122と端子13aとを結ぶ直線L2が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置H1を通るY軸に平行な水平軸となす角θ2を、鉄道車両1が走行する路線での傾斜角の最大値より大きくすることが好ましい。
この結果、側面12bの外面が鉄道車両1の進行方向前方を向き、かつ、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる上り斜面に位置している状態で、開口122の鉛直方向の位置は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。また側面12bの外面が鉄道車両1の進行方向後方を向き、かつ、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる下り斜面に位置している状態で、開口122の鉛直方向の位置は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。
以上説明したとおり、本実施の形態1に係る車両用表示装置10,20によれば、ケーブル11は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設される。これによって、ケーブル11に付着した水滴が、ケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。この結果、ケーブル11に付着した水滴によって、車両用表示装置10,20が故障することを抑制することができる。
また車両用表示装置10の筐体12と車両用表示装置20の筐体12の構造は同じである。表示端末13は、180°回転された状態で配置された場合に、画像を180°回転させて画面に表示する機能を有する。この結果、車両用表示装置10の筐体12をX軸周りに180°回転させたものを用いて、車両用表示装置20を構成することができるため、車両用表示装置10,20とで構成部材を共通化することができ、製造コストを低減することが可能である。
好ましくは、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる斜面に位置している状態で、車両用表示装置10の開口123の鉛直方向の位置が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低くなるように開口123の位置を定めればよい。また好ましくは、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる斜面に位置している状態で、車両用表示装置20の開口122の鉛直方向の位置が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低くなるように開口122の位置を定めればよい。この結果、鉄道車両1が斜面に位置していても、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
ドア3の横に車両用表示装置10,20を配置する場合、ケーブル11を配線するためのスペースに制限があり、水滴が端子13aに到達することを防ぐために端子13aの差込口を鉛直方向下向きに向けることができないことがある。そのような場合でも、実施の形態1に係る車両用表示装置10,20によれば、ケーブル11に付着した水滴が、ケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。換言すれば、端子13aの差込口の向きまたはケーブル11を配線するためのスペースが制限される場合に、実施の形態1に係る車両用表示装置10,20は、水滴が端子13aに到達することを防止可能である。
(実施の形態2)
ケーブル11を、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体12の外側に引き出されるよう導くガイドの構造は、実施の形態1の例に限られない。ガイドの一例として、筐体の内面からX軸方向に延びる突起を有する車両用表示装置について実施の形態2で説明する。
図8から図10に示す実施の形態2に係る車両用表示装置30の基本構成は、実施の形態1に係る車両用表示装置10の基本構成と同様である。車両用表示装置10と異なる点について説明する。
車両用表示装置30は、筐体12に代えて、筐体31を備える。図8に示すように、筐体31は、X軸に直交する主面31aに開口部311を有し、Y軸に直交する側面31bに開口312を有する。さらに筐体31は、図9および図10に示すように、ケーブル11を配設するための空間32を内部に有する。また車両用表示装置30は、筐体31の内面31cからX軸方向に延びる突起33を有する。
図8に示すように、筐体31は、表示端末13の画面を開口部311に向けて、表示端末13を収容する。
開口312は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置と同等の高さに位置する。
突起33の鉛直方向下端は、図9に示すように、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。また突起33の鉛直方向上端は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高い。なお図9は、鉄道車両1が水平に位置する状態での車両用表示装置10の背面図である。図9において、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置、すなわち、端子13aの鉛直方向の位置を一点鎖線で示す。
ケーブル11の一端は、端子13aに接続され、ケーブル11の他端は、開口312を通って、筐体31の外側に引き出され、制御装置4に接続されている。なおケーブル11は、突起33の鉛直方向下端に沿って配設される。突起33の鉛直方向下端は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低いため、ケーブル11は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って空間32に配設されている。
上記構成を有する車両用表示装置30が有する突起33の鉛直方向下端に沿って配設されるケーブル11には、結露等によって、水滴が付着することがある。水滴は、ケーブル11を伝って鉛直方向下側に移動する。突起33の鉛直方向下端はケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低いため、端子13aは突起33の鉛直方向下端より鉛直方向上側に位置する。この結果、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
上述したように、上記構成を有する車両用表示装置30によれば、鉄道車両1が水平に位置する状態で、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
またドア3の乗客から見て左右に設けられた車両用表示装置の構成部材を共通化するためには、図9に示すように、鉄道車両1が水平に位置している状態で、突起33の鉛直方向上端を、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高くすればよい。具体的には、鉄道車両1が水平に位置している状態で、突起33の鉛直方向上端と端子13aとを結ぶ直線が水平方向となす角は、鉄道車両1が走行する路線での傾斜角の最大値より大きい。これにより、上記構成を有する筐体31をX軸回りに180°回転させて、ドア3の乗客から見て右側に位置する車両用表示装置30を構成することができ、鉄道車両1が斜面に位置していても、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
さらに鉄道車両1が斜面に位置している状態でも、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止されることが好ましい。具体的には、ケーブル11は、鉄道車両1が斜面に位置している状態でも、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通るように配設されることが好ましい。
その場合、鉄道車両1が走行する路線の各地点の傾斜角に基づき、鉄道車両1が、傾斜が最大となる斜面に位置している状態で、突起33の鉛直方向下端が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低くなるように、突起33の鉛直方向下端の位置を定めればよい。具体的には、鉄道車両1が水平に位置している状態で、突起33の鉛直方向下端と端子13aとを結ぶ直線が水平方向となす角を、鉄道車両1が走行する路線での傾斜角の最大値より大きくすることが好ましい。
この結果、側面31bの外面が、鉄道車両1の進行方向前方を向き、かつ、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる上り斜面に位置している状態で、突起33の鉛直方向下端は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。また側面31bの外面が、鉄道車両1の進行方向後方を向き、かつ、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる下り斜面に位置している状態で、突起33の鉛直方向下端は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。このため、鉄道車両1が斜面に位置していても、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
なおドア3の乗客から見て左右に設けられた車両用表示装置30の構成部材を共通化する場合には、鉄道車両1が水平に位置している状態で、突起33の鉛直方向上端と端子13aとを結ぶ直線が水平方向となす角を、鉄道車両1が走行する路線での傾斜角の最大値より大きくすることが好ましい。
以上説明した通り、本実施の形態2に係る車両用表示装置30によれば、ケーブル11は、突起33の鉛直方向下端に沿って配設される。これによって、ケーブル11に付着した水滴が、ケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。この結果、ケーブル11に付着した水滴によって、車両用表示装置30が故障することを抑制することができる。
また車両用表示装置30の筐体31をX軸周りに180°回転させることで、ドア3の乗客から見て右側に設けられた車両用表示装置30を構成することができる。そのため、ドア3の乗客から見て左右に設けられた車両用表示装置30の構成部材を共通化することができ、製造コストを低減することが可能である。
好ましくは、傾斜が最大となる斜面に位置している状態で、車両用表示装置30の突起33の鉛直方向下端が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低くなるように、突起33の鉛直方向下端の位置を定めればよい。この結果、鉄道車両1が斜面に位置していても、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
(実施の形態3)
車両用表示装置は、ケーブル11の任意の位置で、ケーブル11の鉛直方向下端に当接し、ケーブル11に当接する位置から表示端末13の方向にケーブル11に付着した水滴が移動することを防止する移動防止部材をさらに備えてもよい。移動防止部材を備える車両用表示装置の構造を実施の形態3で説明する。
図11および図12に示す実施の形態3に係る車両用表示装置40の基本構成は、実施の形態3に係る車両用表示装置30の基本構成と同様である。車両用表示装置30と異なる点について説明する。
車両用表示装置40は、車両用表示装置30が有する突起33に代えて、ケーブル11の任意の位置で、ケーブル11の鉛直方向下端に当接する移動防止部材34を備える。移動防止部材34は、端子13aに隣接する。具体的には、移動防止部材34は、端子13aから離隔した状態で、端子13aに可能な限り近づけて配置されることが好ましい。なお移動防止部材34は、内周面がケーブル11に当接する環状部材で構成される。好ましくは、移動防止部材34は、撥水性を有する部材、例えば、ゴム、樹脂等で形成される。
ケーブル11の一端は、端子13aに接続され、ケーブル11の他端は、開口312を通って、筐体31の外側に引き出され、制御装置4に接続されている。なおケーブル11は、端子13aから開口312に向かって延びるように配設される。
上記構成を有する車両用表示装置40のケーブル11には、結露等によって、水滴が付着することがある。水滴は、ケーブル11を伝って鉛直方向下側に移動する。ケーブル11には、内周面がケーブル11に当接する環状部材で構成される移動防止部材34が固定されているため、水滴が端子13aに向かって移動することが防止される。
以上説明した通り、本実施の形態3に係る車両用表示装置40は、ケーブル11の一部の鉛直方向下端に当接する移動防止部材34を備えるため、ケーブル11に付着した水滴がケーブル11を伝って移動して、端子13aに到達することが防止される。この結果、ケーブル11に付着した水滴によって、車両用表示装置40が故障することを抑制することができる。
また上述したように、移動防止部材34は、環状部材で構成されており、開口312は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置と同等の高さに位置する。そのため、車両用表示装置40の筐体31をX軸周りに180°回転させることで、ドア3の乗客から見て右側に設けられた車両用表示装置を構成することができる。この結果、ドア3の乗客から見て左右に設けられた車両用表示装置の構成部材を共通化することができ、製造コストを低減することが可能である。
本発明の実施の形態は、上述の例に限られない。一例として、車両用表示装置10,20,30,40に限られず、本発明が適用される車載機器は、ケーブルが接続される車載機器であれば、任意である。車載機器の一例として、鉄道車両1の床下に取り付けられる電源装置があげられる。この場合、電子機器の稼働時の基準姿勢は、鉄道車両1が水平に位置する状態で、床下に固定された車載機器が備える電子機器の姿勢を意味する。また車載機器は、ケーブルカー、トロリーバス等の任意の車両に搭載され得る。一例として、車載機器がケーブルカーに搭載される場合、電子機器の稼働時の基準姿勢は、ケーブルカーが駅に停止している状態で、ケーブルカーに固定された車載機器が備える電子機器の姿勢を意味する。
また上述の実施の形態の内、複数の実施の形態を組み合わせてもよい。車両用表示装置10,20,30はそれぞれ、移動防止部材34をさらに備えてもよい。車両用表示装置10が移動防止部材34をさらに備えると、鉄道車両1が急な斜面に位置し、開口123の鉛直方向の位置が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高くなっても、移動防止部材34によって、水滴が端子13aに到達することが防止される。
同様に、車両用表示装置20が移動防止部材34をさらに備えると、鉄道車両1が急な斜面に位置し、開口122の鉛直方向の位置が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高くなっても、移動防止部材34によって、水滴が端子13aに到達することが防止される。
また車両用表示装置30が突起33より端子13aに近い位置に移動防止部材34を備えると、鉄道車両1が急な斜面に位置し、突起33の鉛直方向下端が、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高くなっても、移動防止部材34によって、水滴が端子13aに到達することが防止される。
また車両用表示装置10,20はそれぞれ、突起33を備えてもよい。突起33の鉛直方向下端に沿ってケーブル11を配設することで、鉄道車両1の振動によって、空間14でケーブル11が鉛直方向上側に移動することが防止される。
車両用表示装置10,20が有する開口122,123の形状および位置は、ケーブル11を、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されるよう導くことができれば、任意である。
一例として、図13に示す車両用表示装置10が有する筐体12は、側面12bに、開口124,125を有する。図13に示すように、開口124,125は、一端が表示端末13に接続されるケーブル11を、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体12の外側に引き出されるよう導く。開口124は、開口122と同じ位置に形成され、開口125は、開口123と同じ位置に形成される。開口124,125の貫通方向は、Y軸方向に交差する。具体的には、鉄道車両1が水平に位置している状態で、筐体12の内側から外側に向かう開口124の貫通方向は、鉛直方向上側に延びる。また鉄道車両1が水平に位置している状態で、筐体12の内側から外側に向かう開口125の貫通方向は、鉛直方向下側に延びる。このため、筐体12の内部に生じた水滴は、開口125から外部に速やかに排出される。
また図13に示す車両用表示装置10が備える筐体12をX軸回りに180°回転させたものを用いて、車両用表示装置20を構成することが可能である。この場合、ケーブル11は、開口124を通って、筐体12の外側に引き出される。筐体12の内部に生じた水滴は、開口124から外部に速やかに排出される。
他の一例として、図14および図15に示す車両用表示装置10が有する筐体12は、側面12bに開口126と、Z軸方向に延びる溝127とを有する。また車両用表示装置10は、一部が溝127に位置し、溝127に沿って移動可能であって、開口126の一部を塞ぐカバー15と、溝127に位置し、カバー15を固定する固定部材16とをさらに備える。なお固定部材16は、カバー15のZ軸方向下側の溝127に位置し、筐体12に取り付けられる。そして、固定部材16は、カバー15をZ軸方向に支持することで、カバー15のZ軸方向の移動を制限する。この結果、開口126のZ軸方向下部は、カバー15に塞がれない。
ケーブル11の一端は、端子13aに接続され、ケーブル11の他端は、カバー15によって塞がれていない開口126のZ軸方向下部を通って、筐体12の外側に引き出され、制御装置4に接続される。
また図14および図15に示す車両用表示装置10の筐体12をX軸回りに180°回転させたものを用いて、車両用表示装置20を構成することが可能である。この場合も、図16に示すように、ケーブル11の一端は、端子13aに接続され、ケーブル11の他端は、カバー15によって塞がれていない開口126のZ軸方向下部を通って、筐体12の外側に引き出され、制御装置4に接続される。
なおカバー15の形状および構造は、側面12bでのカバー15の位置が可変であって、開口126の一部を塞ぐことができる形状および構造であれば、任意である。また固定部材16の形状および構造は、カバー15の移動を制限する形状および構造であれば、任意である。一例として、カバー15は、筐体12に取り付けられ、Z軸方向に延びるレールに沿って移動してもよい。
車両用表示装置10,20,30のそれぞれが有するガイドの構造は、ケーブル11を、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されるよう導く構造であれば、任意である。一例として、ケーブル11を、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高い位置を通ってから、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されるよう導くガイドについて説明する。このガイドを有する車両用表示装置30を図17に示す。図17に示す車両用表示装置30は、突起33に代えて、筐体31の内面31cからX軸方向に延びる突起35,36を備える。突起35,36は、ガイドとしての役割を果たす。なお図17は、鉄道車両1が水平に位置する状態での車両用表示装置30の変形例の背面図である。
突起35の鉛直方向下端は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。好ましくは、鉄道車両1が、水平に位置している状態で、突起35の鉛直方向下端と端子13aとを結ぶ直線が水平方向となす角を、鉄道車両1が走行する路線での傾斜角の最大値より大きくすればよい。この結果、側面31bの外面が、鉄道車両1の進行方向前方を向き、かつ、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる上り斜面に位置している状態で、突起35の鉛直方向下端は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。また側面31bの外面が、鉄道車両1の進行方向後方を向き、かつ、鉄道車両1が傾斜角が最大となる下り斜面に位置している状態で、突起35の鉛直方向下端は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。
また突起36の鉛直方向上端は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、開口312の鉛直方向の位置より高い。好ましくは、鉄道車両1が、水平に位置している状態で、突起36の鉛直方向上端と端子13aとを結ぶ直線が水平方向となす角を、鉄道車両1が走行する路線での傾斜角の最大値より大きくすればよい。この結果、側面31bの外面が、鉄道車両1の進行方向前方に向き、かつ、鉄道車両1が傾斜角が最大となる上り斜面に位置している状態で、突起36の鉛直方向上端は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高い。また側面31bの外面が、鉄道車両1の進行方向後方を向き、かつ、鉄道車両1が、傾斜角が最大となる下り斜面に位置している状態で、突起36の鉛直方向上端は、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より高い。
なお図17において、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置、すなわち、端子13aの鉛直方向の位置を一点鎖線で示す。
ケーブル11は、突起35の鉛直方向下端に沿い、さらに突起36の鉛直方向上端に沿って配設される。突起35の鉛直方向下端は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い。そのため、ケーブル11は、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続されたケーブル11の一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って空間32に配設されている。この結果、鉄道車両1が水平に位置する状態で、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
さらに鉄道車両1が、傾斜が最大となる斜面に位置している状態で、突起36の鉛直方向上端が、開口312の鉛直方向の位置より高いため、筐体31の外側に引き出されたケーブル11に付着した水滴がケーブル11を伝って移動しても、突起36の鉛直方向上端に到達できない。この結果、鉄道車両1が斜面に位置していても、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
移動防止部材の形状は、ケーブル11に当接する位置から表示端末13の方向にケーブル11に付着した水滴が移動することを防止することができる形状であれば、任意である。一例として、移動防止部材は、両端が筐体12の内面または筐体31の内面31cに固定され、U字状に折り曲げられた形状を有する棒状部材で構成されてもよい。この移動防止部材を備える車両用表示装置40を図18および図19に示す。この車両用表示装置40は、図11に示す移動防止部材34に代えて、両端が筐体31の内面31cに固定され、U字状に折り曲げられた形状を有する移動防止部材37と、移動防止部材37を内面31cに固定する締結部材38とを備える。移動防止部材37は、ケーブル11の一部の鉛直方向下端に当接する。また移動防止部材37は、端子13aに隣接する。具体的には、移動防止部材37は、端子13aから離隔した状態で、端子13aに可能な限り近づけて配置されることが好ましい。これにより、水滴がケーブル11を伝って端子13aに到達することが防止される。
また他の一例として、移動防止部材は、一端が筐体12の内面または筐体31の内面31cに固定された棒状部材、ケーブル11に巻かれたテープまたは布等で構成されてもよい。
端子13aの差込口が向く方向は、Y軸方向に限られない。端子13aは、差込口をZ軸負方向を除く任意の方向に向けて配置可能である。
車両用表示装置10,20,30,40は、ドア3の横に限られず、ケーブル11の配線の制約によって、ケーブル11を水平方向に引き出す必要がある場所に設置される場合に、有用である。なお車両用表示装置10,20,30,40の設置位置は、乗客が画面を視認可能な位置であれば、任意である。一例として、車両用表示装置10,20,30,40は、ドア3の上、窓の上などに設置されてもよい。
車両用表示装置10,20,30,40のそれぞれに、複数のケーブル11が接続されてもよい。この場合、ガイドは、各ケーブル11を、鉄道車両1が水平に位置している状態で、表示端末13に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されるよう導く。
鉄道車両1を構成する車両2の数は任意であり、単数であってもよい。また各車両2に搭載される車両用表示装置10,20,30,40の数は任意である。また鉄道車両1に搭載される制御装置4の数は任意である。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
1 鉄道車両、2 車両、3 ドア、4 制御装置、5 信号線、10,20,30,40 車両用表示装置、11 ケーブル、12,31 筐体、12a,31a 主面、12b,31b 側面、13 表示端末、13a 端子、14,32 空間、15 カバー、16 固定部材、31c 内面、33,35,36 突起、34,37 移動防止部材、38 締結部材、121,311 開口部、122,123,124,125,126,312 開口、127 溝、H1 ケーブルの一端の鉛直方向の位置、L1,L2 直線、θ1,θ2 角。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、ケーブルに付着した水滴が、車載機器を構成する表示端末とケーブルとの接続部分に到達することを防止する車載機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の車載機器は、車両に搭載される車載機器であって、表示端末と、筐体と、ガイドと、を備える。筐体は、表示端末を収容する。ガイドは、一端が表示端末に接続されるケーブルを、表示端末が稼働時の基準姿勢にある状態で、表示端末に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体の外側に引き出されるよう導く。
本発明によれば、ガイドは、一端が表示端末に接続されるケーブルを、表示端末が稼働時の基準姿勢にある状態で、表示端末に接続された一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて筐体の外側に引き出されるよう導く。このため、ケーブルに付着した水滴がケーブルを伝って表示端末とケーブルとの接続部分に到達することを防止することができる。

Claims (11)

  1. 車両に搭載される車載機器であって、
    電子機器と、
    前記電子機器を収容する筐体と、
    一端が前記電子機器に接続されるケーブルを、前記電子機器が稼働時の基準姿勢にある状態で、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて前記筐体の外側に引き出されるよう導くガイドと、
    を備える車載機器。
  2. 前記ガイドは、前記ケーブルを、前記車両が水平に位置している状態で、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて前記筐体の外側に引き出されるよう導く、
    請求項1に記載の車載機器。
  3. 前記ガイドは、前記ケーブルを、前記電子機器が前記基準姿勢にある状態で、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置より低い位置であって、かつ、前記電子機器が前記基準姿勢から傾いた状態で、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて前記筐体の外側に引き出されるよう導く、
    請求項1または2に記載の車載機器。
  4. 前記ガイドは、前記ケーブルを、前記車両が水平に位置している状態で、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置より低い位置であって、かつ、前記車両が傾斜角が最大となる斜面に位置している状態で、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置より低い位置を通って配設されて前記筐体の外側に引き出されるよう導く、
    請求項3に記載の車載機器。
  5. 前記ガイドは、前記電子機器が前記基準姿勢にある状態で、水平方向に交差する前記筐体の面に互いに鉛直方向に間隔を空けて位置する2つの開口で構成され、
    前記2つの開口の一方の鉛直方向の位置は、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置よりも低く、前記2つの開口の他方の鉛直方向の位置は、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置よりも高く、
    前記ケーブルの他端は、鉛直方向の位置が、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置よりも低い前記開口から前記筐体の外側に引き出されている、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の車載機器。
  6. 前記ガイドは、前記筐体の内面から延びる突起で構成され、
    前記突起の鉛直方向下端は、前記電子機器が前記基準姿勢にある状態で、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置よりも低く、
    前記ケーブルは、前記突起の鉛直方向下端に沿って配設される、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の車載機器。
  7. 前記突起の鉛直方向上端は、前記電子機器が前記基準姿勢にある状態で、前記電子機器に接続された前記一端の鉛直方向の位置よりも高い、
    請求項6に記載の車載機器。
  8. 前記ケーブルの一部の鉛直方向下端に当接し、前記ケーブルの一部に当接する位置から前記電子機器の方向に前記ケーブルに付着した水滴が移動することを防止する移動防止部材をさらに備える、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の車載機器。
  9. 車両に搭載される車載機器であって、
    電子機器と、
    前記電子機器を収容する筐体と、
    一端が前記電子機器に接続され、他端が前記筐体の外側に引き出されているケーブルの一部の鉛直方向下端に当接し、前記ケーブルの一部に当接する位置から前記電子機器の方向に前記ケーブルに付着した水滴が移動することを防止する移動防止部材と、
    を備える車載機器。
  10. 前記移動防止部材は、内周面が前記ケーブルに当接する環状部材で構成される、
    請求項8または9に記載の車載機器。
  11. 前記移動防止部材は、両端が前記筐体の内面に固定され、U字状に折り曲げられた形状を有する棒状部材で構成される、
    請求項8または9に記載の車載機器。
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