JPWO2020141559A5

JPWO2020141559A5 -

Info

Publication number: JPWO2020141559A5
Application number: JP2021538765A
Authority: JP
Publication date: 2023-01-05

Claims

細胞を増殖させるための装置であって、
該装置は、少なくとも１つの無菌培養室を含み、各室は、ハンギングドロップ培養のスフェロイド、大量の細胞培養物、および生検の初代培養物、および生検の外植片の群から選択される接種材料を収容して支持するための無菌の不織布ベースマトリックス系を含有し、各室は、３次元（３Ｄ）で細胞を増殖させるために、培養培地、前記ベースマトリックス系および細胞を保持するための底面と側面とを有する、装置。
前記ベースマトリックス系の布は、ＰＥＴ、ＰＰ、ＰＢＴ、ガラス繊維および綿の群から選択される少なくとも１つからなる重合体繊維の不織布状のマトリックスを含み、任意選択で前記ベースマトリックス系の布は、約１０～５０ｇｍ／ｍ ^２の密度を有し、少なくとも約０．０５ｍｍであって約５ｍｍ未満の厚さを有することを特徴とする、請求項１に記載の装置。
前記接種材料、前記室において前記接種材料から培養したスフェロイド、または前記室において前記接種材料から培養した人工生体組織をさらに含むことを特徴とする、請求項１に記載の装置。
前記細胞は、哺乳類または鳥類を起源とすることを特徴とする、請求項３に記載の装置。
前記細胞は、ヒトのものであることを特徴とする、請求項３に記載の装置。
前記室において培養した前記細胞は、細胞構築物を維持し、任意選択で前記細胞構築物は、細胞内および細胞外の機能および構造体を含み、さらに任意選択で
ｉ）細胞外構築物は、細胞外マトリックスの少なくとも１つの成分を含み、さらに任意選択で前記細胞外マトリックスは、コラーゲンまたは血管細管の産生およびさらなる増殖を含み、および／または、
ｉｉ）細胞内マトリックスは、顕微鏡で見える細胞内構造体を少なくとも１つ含み、さらに任意選択で前記細胞内構造体は、チューブリンまたはアクチンから選択される
ことを特徴とする、請求項３に記載の装置。
不織布支持ベースマトリックス系上で人工生体組織を３次元的に増殖させるための装置を細胞薬物感受性の分析に使用する方法であって、
患者生検の細胞または組織から培養した人工生体組織の少なくとも１つの検査室と、少なくとも１つの濃度の薬物を接触させる工程と、
前記人工生体組織中の細胞の増殖および生存能力と、薬物が存在しないがそれ以外は同じである対照室のものを比較する工程とを含む、方法。
前記少なくとも１つの濃度は、対応する複数の検査室にある薬物の複数の濃度であり、
および／または、前記薬物は、少なくとも２つの検査室にある少なくとも２つの薬物の組み合わせであることを特徴とする、請求項７に記載の方法。
前記検査室と前記対照室とは、患者の腫瘍の生検から培養した人工生体組織を含有することを特徴とする、請求項７に記載の方法。
さらなる対照室は、患者の非腫瘍性の正常細胞を含む人工生体組織を含有することを特徴とする、請求項７に記載の方法。
前記薬物は、抗癌化学薬剤、抗癌抗体、抗癌結合タンパク質および抗癌ペプチドのうちの少なくとも１つであることを特徴とする、請求項７に記載の方法。
複数の検査室は、２つ以上の濃度の２つ以上の薬物の組み合わせを含有することを特徴とする、請求項７に記載の方法。
抗癌薬剤に加えて、第２の薬物が、抗菌性、抗炎症性、抗ウイルス性、抗蠕虫性、抗血管新生性および抗精神病性のものから選択されることを特徴とする、請求項１１に記載の方法。
癌を有する被験体の細胞の増殖および薬物感受性を特徴付けるための装置であって、
該装置は、複数の無菌培養室を含み、各室は、ハンギングドロップ培養のスフェロイド、大量の細胞培養物および生検の初代培養物の群から選択される、被験体の細胞の接種材料を収容して支持するための無菌の不織布状のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）製布ベースマトリックス系を含有し、複数の前記培養物は、前記被験体の癌組織に起源を持ち、対照培養物または対照生検は、前記被験体の正常組織に起源を持ち、各室は、１組の可変培地構成成分下の３次元（３Ｄ）の細胞の増殖および生存能力を特徴付けるために、培養培地、前記ベースマトリックス系および細胞を保持するための底面と側面とを有する、装置。
前記無菌培養室は、マルチウェル培養皿、例えば２４ウェル培養皿または９６ウェル培養皿のウェルであることを特徴とする、請求項１４に記載の装置。