JPWO2020129141A1 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

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Abstract

二次電流に電流を重畳する場合、回路および回路を駆動させる信号線が必要となり、大型化の問題が発生する。ために、コアに巻回された一次コイル(10)と二次コイル(20)とを有するイグニッションコイル、前記一次コイル(10)によって前記二次コイル(20)に生じる二次電流に対して重畳する出力エネルギーを発生させる重畳回路(30)、前記一次コイル(10)に接続され前記一次コイル(10)への電流のオンあるいはオフを行う第1のスイッチ素子(11)、前記重畳回路に接続され前記第1のスイッチ素子(11)がオンの場合は動作を停止し、前記第1のスイッチ素子(11)がオフの場合は動作を行う第2のスイッチ素子(31)、及び前記第1のスイッチ素子(11)を駆動する第1の駆動信号と前記第2のスイッチ素子(31)を駆動する第2の駆動信号を受ける共通の入力端子(2)を備えた。

Description

本願は、内燃機関用点火装置に関するものである。
内燃機関用点火装置は、直流電源に一端の高電圧側端子が接続される一次コイルに対して所定の巻回比となる二次巻回数で巻回された二次コイルとを備え、一次コイルに流れる一次電流の増減によって、二次コイルに高い二次電圧を発生し、この二次コイルの一端に取付けられた点火プラグにエネルギーを供給し、火花放電を発生させるものである。
従来の内燃機関用点火装置(以下、点火装置と略称する)は、直流電源の低電圧を点火プラグで火花が飛ぶように、高電圧に変換する役割を果たしている。構成は、中央に透磁率の大きいコアがあり、その周りに一次コイルおよび二次コイルが巻かれている。一次コイル(メイン一次コイル)に電流を流すことによってコアが磁化し、磁気エネルギーが蓄えられ、その周囲に磁界が出来、スイッチングによって一時電流の遮断を行うことによって磁界が変化し自己誘導作用が起こり、一次コイルに300〜500ボルトの電圧が発生する。この時、磁気回路および磁束を共有する二次コイル側にも同時に25〜30キロボルトの電圧が発生する。
この二次側出力に、様々な方法にて出力エネルギー(電流)を加算的に重畳する点火装置が提案されている。すなわち、内燃機関の燃費改善のためにリーン化あるいは高EGR(Exhaust Gas Recirculation)化した内燃機関が検討されている。しかし、リーン化あるいは高EGR化した内燃機関の混合気は着火性が良くないため、点火装置には高エネルギー化、特に高電流化が求められている。
例えば、特許文献1には、コアに対して2つの一次コイルと1つの二次コイルを設け、一次コイルの一方(メイン一次コイル)に、電流をオン・オフ制御するスイッチ素子(メインIC)を設け、もう一方の一次コイル(サブ一次コイル)に、電流をオン・オフ制御するスイッチ素子(サブIC)を設け、メインICをオンにすることによってメイン一次コイルに一次電流(メイン一次電流)を流すことによって、二次コイルに二次電流を発生させた後に、サブICをオンにすることによってサブ一次コイルに一次電流(サブ一次電流)を通電する事によって、二次コイルの二次電流に重畳する電流を発生させる方式が開示されている。
また、特許文献2には、二次電流を発生させた後に、スイッチ素子をオンし、昇圧回路によって、一次コイルに逆方向の通電磁束を発生させて、二次コイルに二次重畳電流を発生させる方式が開示されている。
さらに、特許文献3には、二次電流を発生させた後に、スイッチ素子をオンし、昇圧回路によって、二次コイルへエネルギー投入を行う事で二次コイルに二次重畳電流を発生させる方式が開示されている。
米国特許第9399979号公報 特開2014−218995号公報 特表2015−529774号公報
特許文献1〜3に開示の、出力エネルギー(電流)を加算的に重畳する点火装置に於いては、従来の点火装置に対して、電流重畳を行うための追加回路を設け、メインIC駆動用の信号とは別の、追加回路を適切に駆動するための駆動信号が必要となる。そのため、追加回路に駆動信号を入力するための端子が必要となり、点火装置が大型化及びコストアップするという問題が発生する。
また、エンジンコントロールユニット(Electronic Control Unit)においても、追加回路に駆動信号を出力するための回路構成が必要となり、コストアップすることになる。
本願は、前述の課題を解決するためになされたもので、点火装置の小型化、コストの低減を図ることを目的とするものである。
本願の内燃機関用点火装置は、コアに巻回された一次コイルと二次コイルとを有するイグニッションコイル、前記一次コイルによって前記二次コイルに生じる二次電流に対して重畳する出力エネルギーを発生させる重畳回路、前記一次コイルに接続され前記一次コイルへの電流のオンあるいはオフを行う第1のスイッチ素子、前記重畳回路に接続され前記第1のスイッチ素子の動作に応じて前記重畳回路への電流のオンあるいはオフを行う第2のスイッチ素子、前記第1のスイッチ素子を駆動する第1の駆動信号と前記第2のスイッチ素子を駆動する第2の駆動信号を受ける共通の入力端子を備え、前記第1のスイッチ素子の動作中は前記第2のスイッチ素子の動作を停止し、前記第2のスイッチ素子の動作中は前記第1のスイッチ素子の動作を停止することを特徴とする。
本願の点火装置によれば、第1の駆動信号を受ける入力端子と第2の駆動信号を受ける入力端子を共通の入力端子とすることが出来ることで、信号線を1本減らすことが出来、また、ECUからの出力端子を気筒の数量分だけ減らすことが出来る。そのため、点火装置の小型化、コストの低減を行うことが出来る。
本願の実施の形態1の内燃機関用点火装置の回路図である。 図1の回路図の動作波形を示す図である。 本願の実施の形態2の内燃機関用点火装置の回路図である。 図3の回路図の動作波形を示す図である。 本願の実施の形態3の内燃機関用点火装置の回路図である。 図5の回路図の動作波形を示す図である。 本願の実施の形態4の内燃機関用点火装置の回路図である。 図7の回路図の動作波形を示す図である。 本願の実施の形態5の内燃機関用点火装置の回路図である。 図9の回路図の動作波形を示す図である。
以下、本願に係る内燃機関用点火装置の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、各図において同一または相当する部分については、同一符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本願の実施の形態1の内燃機関用点火装置を示す回路図である。また、図2は、図1の回路図の基本条件での動作波形を示す図である。
実施の形態1の内燃機関用点火装置は、図1に示すように、イグニッションコイルの一次コイルが、メイン一次コイル10とサブ一次コイル30とに中点において分けられ、中点に電源12からの電流が点火装置入力コネクタ2を通じて供給されている。また、メイン一次コイル10の通電のオンあるいはオフの切り替えは、メイン一次コイル10に接続されているメインIC11(スイッチ素子)によって行われる。
メインIC11がオンにされるとメイン一次コイル10に電流が流れ、正方向の通電磁束が生じ、所定のタイミングで、通電されていた状態から電流を遮断することにより逆方向の遮断磁束が生じる。これによって磁界が変化し自己誘導作用が起こり、メイン一次コイル10に電圧が発生する。この時、磁気回路および磁束を共有する二次コイル20側にも電圧が発生する。
また、サブ一次コイル30への通電のオンあるいはオフの切り替えは、サブ一次コイル30に接続されているサブIC31(スイッチ素子)によって行われる。サブ一次コイル30に電流が流れることによって二次コイル20に生じていた二次電流に対してエネルギーが重畳される。
メインIC11は、半導体スイッチ素子であって、メイン一次コイル10に接続され、自身のc−e(コレクタ‐エミッタ)間の電圧を検知し、c−e間電圧発生時は、自身の動作を停止する機能を有している。サブIC31は、サブ一次コイル30に接続されている。そして、メインIC11の駆動は、信号線50および点火装置入力コネクタ2を通じてエンジンコントロールユニット3から送られてきた駆動信号に基づく。また、サブIC31も同様に、信号線50および点火装置入力コネクタ2を通じてエンジンコントロールユニット3から送られてきた駆動信号に基づいて駆動される。
イグニッションコイルの二次コイル20は、一端が点火プラグ21に接続され、他端が二次電流経路抵抗22に接続され、メイン一次コイル10とサブ一次コイル30と磁気的に結合することで放電エネルギーを発生する。メイン一次コイル10とサブ一次コイル30は同一の点火コイル電源12に接続されており、メイン一次コイル10は、点火コイル電源12から電流を流した時に、二次コイル20とは逆極性となるように巻線されており、サブ一次コイル30は、点火コイル電源12から電流を流した時に、二次コイル20とは同極性となるように巻線されている。すなわち、メイン一次コイル10とサブ一次コイル30は点火コイル電源12から見ると逆極性となるように巻線されている。
二次電流経路抵抗22の一端は、グランド(GND)に接続されており、他端は二次コイル20の低圧側及びサブIC31の電源(+B)端子に接続されている。そのため、二次電流発生の期間のみ、サブIC31へ電源供給を行い動作可能な状態としている。すなわち、メインIC11の動作中にはサブIC31は動作を停止し、サブIC31の動作中にはメインIC11は動作を停止する。
次にこの回路の動作を、図2に基づいて説明する。
図2に示す波形aはメインIC11およびサブIC31への共通駆動信号、波形bはメイン一次コイル10に流れる電流(メイン一次コイル電流)、波形cはサブ一次コイル30に流れる電流(サブ一次コイル電流)、波形dは二次電流(=メインコイルによる二次電流+サブコイルによる重畳電流)、波形eはサブIC31の電源電圧、波形fはメインIC11のc−e間(コレクタ−エミッタ間)電圧を示している。
メインIC11およびサブIC31の共通駆動信号の1回目のオン・オフに従い、メイン一次コイル10への通電あるいは遮断が行われる。メイン一次コイル10への通電が行われる際には、サブIC31の電源(+B)端子へ電圧印加が行われていないため、サブ一次コイル30へ通電は行われない。
メイン一次コイル10への電流が遮断されることにより相互誘導作用により二次コイル20に負側の大きな電圧が発生する(図2には示さず)。この電圧により、点火プラグ21のギャップ間で放電が発生し二次コイル20に負の電流が流れる(図1の矢印方向が正方向)。
また、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、二次電流経路抵抗22の端子間にGNDを基準に正の電圧が発生し、サブIC31の電源(+B)端子へ電圧が印加される。次に、メインIC11およびサブIC31の共通駆動信号の2回目のオン・オフに従い、サブ一次コイル30への通電あるいは遮断が行われ、サブ一次コイル30へ電流通電の期間だけ二次電流へ重畳電流が発生する。二次電流発生の際は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に電圧が発生するため、メインIC11は自身の動作を停止し、メイン一次コイル10への通電は行われない。
以上のように、メインIC11の動作期間中は、サブIC31の電源(+B)端子へ電圧印加を行わずサブIC31の動作を停止する。また、サブIC31の動作期間中は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧の検知による自身の動作停止の機能を用いてメインIC11の動作を停止する。これにより、メインIC11とサブIC31のそれぞれへの共通の駆動信号(メインIC11、サブIC31の共通駆動信号)を入力しても、メイン一次コイル10、サブ一次コイル30が動作中お互いのエネルギーを打ち消すといったことがなく動作することが出来る。
また、メインIC11、サブIC31のそれぞれの駆動信号を1本の信号線50で入力可能であるため、メインIC11とサブIC31のそれぞれに個別に駆動信号を入力するよりも信号線を1本少なくすることが出来、点火回路入力コネクタ2の端子を減らし、点火回路1の小型化、コスト低減を行う事が出来る。
また、点火回路1へ信号出力を行う、エンジンコントロールユニット3に於いても出力する信号線を気筒につき1本ずつ低減することが出来、小型化、コスト低減を行うことが出来る。
なお、この実施の形態1において、二次コイルに生じる二次電流に対して出力エネルギーを重畳する回路としては、サブ一次コイル30が相当する。
実施の形態2.
図3は、本願の実施の形態2の内燃機関用点火装置を示す回路図である。また、図4は、図3の回路図の基本条件での動作波形を示す図である。
実施の形態2の内燃機関用点火装置は、図3に示すように、メイン一次コイル10と、メイン一次コイル10に接続され、メイン一次コイル10への通電・遮断を切り替え、自身のc−e(コレクタ-エミッタ)間を検知し、c−e間電圧発生時は自身の動作を停止する機能を有したメインIC11と、VB電圧(基準電圧)を用いて昇圧動作を行う一次側昇圧電源41と、メインIC11のコレクタ端子にメイン一次コイル10と並列に配置され、一次側昇圧電源41からのメイン一次コイル10への電圧印加をスイッチングする一次側スイッチ素子42と、一次側スイッチ素子42へ信号入力を行う一次側ドライバIC43と、一端が点火プラグ21に接続され、他端が二次電流経路抵抗22に接続され、メイン一次コイル10と磁気的に結合することで放電エネルギーを発生する二次コイル20とを備えている。
二次電流経路抵抗22の一端はグランド(GND)と接続されており、他端は二次コイル20の低圧側及び一次側ドライバIC43の電源(+B)端子に接続されている。そのため、二次電流の発生している期間のみ、ドライバIC(一次側)43へ電源供給を行い、動作可能な状態としている。
次にこの回路の動作を、図4に基づいて説明する。
図4に示す波形aはメインIC11および一次側ドライバIC43への共通駆動信号、波形bはメイン一次コイル10に流れる電流(メイン一次コイル電流)、波形cは二次電流(二次コイル20に流れる電流)、波形dはドライバIC(一次側)43の電源電圧、波形eはメインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧を示している。
メインIC11および一次側ドライバIC43への共通駆動信号の1回目のオン・オフに従い、メイン一次コイル10への通電あるいは遮断が行われる。その際、一次側ドライバIC43の電源(+B)端子へ電圧印加が行われていないため、一次側スイッチ素子42をオンさせず、メイン一次コイル10への通電が行われない。
メイン一次コイル10への電流が遮断され、相互誘導作用により、二次コイル20に負側の大きな電圧が発生する(図4には示さず)。この電圧により、点火プラグ21のギャップ間で放電が発生し二次コイル20に負の電流が流れる(図3の矢印方向が正方向)。
また、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、二次電流経路抵抗22の端子間にGNDを基準に正の電圧が発生し、一次側ドライバIC43の電源(+B)端子へ電圧が印加される。次に、メインIC11、一次側ドライバIC43の共通駆動信号の2回目のオン・オフに従い、メイン一次コイル10へ逆方向の電流が通電、遮断され、メイン一次コイル10へ逆方向電流の通電の期間だけ二次電流へ重畳電流が発生する。二次電流発生の際は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に電圧が発生するため、メインIC11は自身の動作を停止し、メイン一次コイル10への通電は行われない。
以上のように、メインIC11の動作期間中は、一次側ドライバIC43の電源(+B)端子へ電圧印加を行わずドライバIC(一次側)43の動作を停止する。また、一次側ドライバIC43の動作期間中は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧の検知による自身の動作停止の機能を用いてメインIC11の動作を停止する。これにより、メインIC11と一次側ドライバIC43のそれぞれへ共通の駆動信号(メインIC11、一次側ドライバIC43の共通駆動信号)を入力しても、メインIC11のオンのタイミングでメイン一次コイル10へ正方向の電流が流れ点火動作を正常に行う事が出来る。
また、メインIC11、一次側ドライバIC43のそれぞれの駆動信号を1本の信号線50で入力可能であるため、メインIC11と一次側ドライバIC43のそれぞれへ個別に駆動信号を入力するよりも信号線を1本少なくすることが出来、点火回路入力コネクタ2の端子を減らし、点火回路1の小型化、コスト低減を行う事が出来る。また、点火回路1へ信号出力を行う、エンジンコントロールユニット3に於いても出力する信号線を気筒につき1本ずつ低減することが出来、小型化、コスト低減を行う事が出来る。
実施の形態3.
図5は、本願の実施の形態3の内燃機関用点火装置を示す回路図である。また、図6は、図5の回路図の基本条件での動作波形を示す図である。
実施の形態3の内燃機関用点火装置は、図5に示すように、メイン一次コイル10と、メイン一次コイル10に接続され、メイン一次コイルへ10の通電あるいは遮断を切り替え、自身のc−e(コレクタ‐エミッタ)間を検知し、c−e間の電圧発生時は自身の動作を停止する機能を有したメインIC11と、VB電圧を用いて昇圧動作を行う二次側昇圧電源51と、一端が点火プラグ21に接続され、他端が二次電流経路抵抗22に接続され、メイン一次コイル10と磁気的に結合することによって放電エネルギーを発生する二次コイル20と、この二次コイル20に対して二次電流経路抵抗22と並列に配置され、二次側昇圧電源51から二次コイル20への電圧印加をスイッチングする二次側スイッチ素子52と、二次側スイッチ素子52へ信号入力を行う二次側ドライバIC53とを備えている。
二次電流経路抵抗22の一端はグランド(GND)に接続されており、他端は二次コイル20の低圧側及び一次側ドライバIC43の電源(+B)端子に接続されている。そのため、二次電流発生の期間のみ、二次側ドライバIC53へ電源供給を行い動作可能な状態としている。
次にこの回路の動作を、図5に基づいて説明する。
図5に示す波形aはメインIC11および二次側ドライバIC53への共通駆動信号、波形bはメイン一次コイル10に流れる電流(メイン一次コイル電流)、波形cは二次電流(二次コイル20に流れる電流)、波形dは二次側ドライバIC53電源電圧、波形eはメインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧を示している。
メインIC11および二次側ドライバIC53への共通駆動信号の1回目のオン・オフに従い、メイン一次コイル10への通電あるいは遮断が行われる。その際、二次側ドライバIC53の電源(+B)端子へ電圧印加がされていないため、二次側スイッチ素子52をオンさせず、二次コイル20へ通電を行われない。メイン一次コイル10への電流が遮断されることにより相互誘導作用により二次コイル20に負側の大きな電圧が発生する(図4には示さず)。この電圧により、点火プラグ21のギャップ間で放電が発生し二次コイル20に負の電流が流れる(図3の矢印方向が正方向)。
また、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、二次電流経路抵抗22の端子間にグランド(GND)を基準に正の電圧が発生し、二次側ドライバIC53の電源(+B)端子へ電圧を印加する。次に、メインIC11,二次側ドライバIC53共通駆動信号の2回目のオン・オフに従い、二次側スイッチ素子52をオンさせることにより、二次電流通電中の二次コイル20へ、二次側昇圧電源51から電力供給を行うことで、二次電流へ重畳電流が発生する。二次電流発生の際は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に電圧が発生するため、メインIC11は自身の動作を停止し、メイン一次コイル10へ通電は行われない。
以上のように、メインIC11の動作期間中は、ドライバIC(二次側)53の電源(+B)端子へ電圧印加を行わず二次側ドライバIC53の動作を停止する。また、二次側ドライバIC53の動作期間中は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧の検知による自身の動作停止の機能を用いてメインIC11の動作を停止する。これにより、メインIC11と二次側ドライバIC53のそれぞれへ共通の駆動信号(メインIC11、二次側ドライバIC53共通駆動信号)を入力しても、メインIC11のオンのタイミングでメイン一次コイル10へ正方向の電流が流れ点火動作を正常に行う事が出来る。
また、メインIC11および二次側ドライバIC53のそれぞれの駆動信号を1本の信号線50で入力可能であるため、メインIC11と二次側ドライバIC53のそれぞれへ個別に駆動信号を入力するよりも信号線を1本少なくすることが出来、点火回路入力コネクタ2の端子を減らし、点火回路1の小型化、コスト低減を行う事が出来る。また、点火回路1へ信号出力を行う、エンジンコントロールユニット3に於いても出力する信号線を気筒につき1本ずつ低減することが出来、小型化、コスト低減を行う事が出来る。
実施の形態4.
図7は、本願の実施の形態4の内燃機関用点火装置を示す回路図である。また、図8は、図7の回路図の基本条件での動作波形を示す図である。
実施の形態4の内燃機関用点火装置においては、図7に示すようにメインIC11のゲートへ、メインICゲートトランジスタ13とメインICゲート抵抗14を挿入している。その他の構成は実施の形態1と同様である。この構成によって、実施の形態1においては、メインIC11は、メイン一次コイル10に接続され、自身のc−e(コレクタ‐エミッタ)間の電圧を検知し、c−e間電圧発生時は、自身の動作を停止する機能を有していたが、この実施の形態4においては、メインIC11は自身のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧を検知し、電圧発生時に自身の動作を停止する機能を有していない。
次にこの回路の動作を、図8に基づいて説明する。
図8に示す波形aはメインIC11およびサブIC31への共通駆動信号、波形bはメインIC11に入力される駆動信号、波形cはメイン一次コイル10に流れる電流(メイン一次コイル電流)、波形dはサブIC31に入力される駆動信号、波形eはサブ一次コイル30に流れる電流(サブ一次コイル電流)、波形fは二次電流(=メインコイルによる二次電流+サブコイルによる重畳電流)、波形gはサブIC31の電源電圧、波形hはメインICゲートトランジスタ13のゲートに入力されるトランジスタ駆動信号を示している。
本実施の形態4では、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、二次電流経路抵抗22の端子間にグランド(GND)を基準に正の電圧が発生し、メインICゲートトランジスタ13のゲートへ、トランジスタ駆動信号が入力される。そのため、二次電流発生期間はメインIC11へ入力される駆動信号はLowレベルの信号入力となり、メイン一次コイルへの通電を行わない。また、メインICゲートトランジスタ13がオンしている期間にサブIC31へ入力される駆動信号のレベルがLowとならない様に、メインICゲート抵抗14を配置している。
以上のように、メインIC11が自身のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧を検知し、電圧発生時自身の動作を停止する機能を有していなくとも、メインICゲートトランジスタ13により、二次電流発生期間にメインIC11へ入力の駆動信号のレベルをLowにすることで、サブIC31の動作中にメインIC11の動作を停止することが出来る。これにより、メインIC11とサブIC31のそれぞれへ共通の駆動信号(メインIC11およびサブIC31への共通駆動信号)を入力しても、メイン一次コイル10、サブ一次コイル30が動作中お互いのエネルギーを打ち消すといったことがなく動作することが出来る。
実施の形態5.
図9は、本願の実施の形態5の内燃機関用点火装置を示す回路図である。また、図10は、図9の回路図の基本条件での動作波形を示す図である。
実施の形態5の内燃機関用点火装置においては、図9に示すように、実施の形態4に対し、メインICゲートトランジスタ13への駆動信号入力を二次電流経路抵抗22から行わず、メインIC11のコレクタ電圧を高圧側分圧抵抗15、GND側分圧抵抗16にて分圧した電圧を、メインICゲートトランジスタ13への駆動信号入力として用いている。
本実施の形態5では、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に発生する電圧を、高圧側分圧抵抗15、GND側分圧抵抗16にて分圧し、メインICゲートトランジスタ13のゲートへ、図10記載のトランジスタ駆動信号が入力される。そのため、二次電流発生期間はメインIC11へ入力される駆動信号はLowレベルの信号入力となり、メイン一次コイルへの通電を行わない。
次にこの回路の動作を、図10に基づいて説明する。
図10に示す波形aはメインIC11およびサブIC31への共通駆動信号、波形bはメインIC11に入力される駆動信号、波形cはメイン一次コイル10に流れる電流(メイン一次コイル電流)、波形dはサブIC31に入力される駆動信号、波形eはサブ一次コイル30に流れる電流(サブ一次コイル電流)、波形fは二次電流(=メインコイルによる二次電流+サブコイルによる重畳電流)、波形gはサブIC31の電源電圧、波形hはメインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に発生する電圧、波形iはメインICゲートトランジスタ13のゲートに入力されるトランジスタ駆動信号を示している。
以上のように、二次電流発生期間にメインIC11へ入力の駆動信号のレベルをLowにすることで、サブIC31の動作中にメインIC11の動作を停止することが出来る。
これにより、メインIC11とサブIC31のそれぞれへ共通の駆動信号(メインIC11およびサブIC31への共通駆動信号)を入力しても、メイン一次コイル10、サブ一次コイル30が動作中お互いのエネルギーを打ち消すといったことがなく動作することが出来る。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 点火回路、2 点火回路入力コネクタ、3 エンジンコントロールユニット、10 メイン一次コイル、11 メインIC、12 点火コイル電源、13 メインICゲートトランジスタ、14 メインICゲート抵抗、15 高圧側分圧抵抗、16 グランド(GND)側分圧抵抗、20 二次コイル、21 点火プラグ、22 二次電流経路抵抗、30 サブ一次コイル、31 サブIC、41 一次側昇圧電源、42 一次側スイッチ素子、43 一次側ドライバIC、50 信号線、51 二次側昇圧電源、52 二次側スイッチ素子、53 二次側ドライバIC
内燃機関用点火装置は、直流電源に一端の高電圧側端子が接続される一次コイルに対して所定の巻回比となる二次巻回数で巻回された二次コイル備え、一次コイルに流れる一次電流の増減によって、二次コイルに高い二次電圧を発生し、この二次コイルの一端に取付けられた点火プラグにエネルギーを供給し、火花放電を発生させるものである。
特許文献1〜3に開示の、出力エネルギー(電流)を加算的に重畳する点火装置に於いては、従来の点火装置に対して、電流重畳を行うための追加回路を設け、メインIC駆動用の信号とは別の、追加回路を適切に駆動するための駆動信号が必要となる。そのため、追加回路に駆動信号を入力するための端子が必要となり、点火装置が大型化及びコストアップするという問題が発生する。
また、エンジンコントロールユニット(Engine Control Unit)においても、追加回路に駆動信号を出力するための回路構成が必要となり、コストアップすることになる。
実施の形態1の内燃機関用点火装置は、図1に示すように、イグニッションコイルの一次コイルが、メイン一次コイル10とサブ一次コイル30とに中点において分けられ、中点に点火コイル電源12からの電流が点火回路入力コネクタ2を通じて供給されている。また、メイン一次コイル10の通電のオンあるいはオフの切り替えは、メイン一次コイル10に接続されているメインIC11(スイッチ素子)によって行われる。
メインIC11がオンにされるとメイン一次コイル10に電流が流れ、正方向の通電磁束が生じ、所定のタイミングで、通電されていた状態から電流を遮断することにより逆方向の遮断磁束が生じる。これによって磁界が変化し自己誘導作用が起こり、メイン一次コイル10に電圧が発生する。この時、磁気回路および磁束を共有する二次コイル20側にも電圧が発生する。
また、サブ一次コイル30への通電のオンあるいはオフの切り替えは、サブ一次コイル30に接続されているサブIC31(スイッチ素子)によって行われる。サブ一次コイル30に電流が流れることによって二次コイル20に生じていた二次電流に対してエネルギーが重畳される。
メインIC11は、半導体スイッチ素子であって、メイン一次コイル10に接続され、自身のc−e(コレクタ‐エミッタ)間の電圧を検知し、c−e間電圧発生時は、自身の動作を停止する機能を有している。サブIC31は、サブ一次コイル30に接続されている。そして、メインIC11の駆動は、信号線50および点火回路入力コネクタ2を通じてエンジンコントロールユニット3から送られてきた駆動信号に基づく。また、サブIC31も同様に、信号線50および点火回路入力コネクタ2を通じてエンジンコントロールユニット3から送られてきた駆動信号に基づいて駆動される。
メインIC11およびサブIC31の共通駆動信号の1回目のオン・オフに従い、メイン一次コイル10への通電あるいは遮断が行われる。メイン一次コイル10への通電が行われる際には、サブIC31の電源(+B)端子へ電圧印加が行われていないため、サブ一次コイル30へ通電は行われない。
メイン一次コイル10への電流が遮断されることにより相互誘導作用が生じ、二次コイル20に負側の大きな電圧が発生する(図2には示さず)。この電圧により、点火プラグ21のギャップ間で放電が発生し二次コイル20に負の電流が流れる(図1の矢印方向が正方向)。
また、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、二次電流経路抵抗22の端子間にGNDを基準に正の電圧が発生し、サブIC31の電源(+B)端子にこの電圧が印加される。次に、メインIC11およびサブIC31の共通駆動信号の2回目のオン・オフに従い、サブ一次コイル30への通電あるいは遮断が行われ、サブ一次コイル30へ電流通電の期間だけ二次電流へ重畳電流が発生する。二次電流発生の際は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に電圧が発生するため、メインIC11は自身の動作を停止し、メイン一次コイル10への通電は行われない。
以上のように、メインIC11の動作期間中は、サブIC31の電源(+B)端子へ電圧印加を行わずサブIC31の動作を停止する。また、サブIC31の動作期間中は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧の検知による自身の動作停止の機能を用いてメインIC11の動作を停止する。これにより、メインIC11とサブIC31のそれぞれ共通の駆動信号(メインIC11、サブIC31の共通駆動信号)を入力しても、メイン一次コイル10、サブ一次コイル30が動作中お互いのエネルギーを打ち消すといったことがなく動作することが出来る。
また、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、二次電流経路抵抗22の端子間にGNDを基準に正の電圧が発生し、一次側ドライバIC43の電源(+B)端子にこの電圧が印加される。次に、メインIC11、一次側ドライバIC43の共通駆動信号の2回目のオン・オフに従い、メイン一次コイル10へ逆方向の電流が通電、遮断され、メイン一次コイル10へ逆方向電流の通電の期間だけ二次電流へ重畳電流が発生する。二次電流発生の際は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に電圧が発生するため、メインIC11は自身の動作を停止し、メイン一次コイル10への通電は行われない。
実施の形態3の内燃機関用点火装置は、図5に示すように、メイン一次コイル10と、メイン一次コイル10に接続され、メイン一次コイル10の通電あるいは遮断を切り替え、自身のc−e(コレクタ‐エミッタ)間を検知し、c−e間の電圧発生時は自身の動作を停止する機能を有したメインIC11と、VB電圧を用いて昇圧動作を行う二次側昇圧電源51と、一端が点火プラグ21に接続され、他端が二次電流経路抵抗22に接続され、メイン一次コイル10と磁気的に結合することによって放電エネルギーを発生する二次コイル20と、この二次コイル20に対して二次電流経路抵抗22と並列に配置され、二次側昇圧電源51から二次コイル20への電圧印加をスイッチングする二次側スイッチ素子52と、二次側スイッチ素子52へ信号入力を行う二次側ドライバIC53とを備えている。
次にこの回路の動作を、図5に基づいて説明する。
図5に示す波形aはメインIC11および二次側ドライバIC53への共通駆動信号、波形bはメイン一次コイル10に流れる電流(メイン一次コイル電流)、波形cは二次電流(二次コイル20に流れる電流)、波形dは二次側ドライバIC53電源電圧、波形eはメインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧を示している。
メインIC11および二次側ドライバIC53への共通駆動信号の1回目のオン・オフに従い、メイン一次コイル10への通電あるいは遮断が行われる。その際、二次側ドライバIC53の電源(+B)端子へ電圧印加がされていないため、二次側スイッチ素子52をオンさせず、二次コイル20へ通電が行われない。メイン一次コイル10への電流が遮断されることにより相互誘導作用により二次コイル20に負側の大きな電圧が発生する(図4には示さず)。この電圧により、点火プラグ21のギャップ間で放電が発生し二次コイル20に負の電流が流れる(図3の矢印方向が正方向)。
また、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、二次電流経路抵抗22の端子間にグランド(GND)を基準に正の電圧が発生し、二次側ドライバIC53の電源(+B)端子にこの電圧を印加する。次に、メインIC11,二次側ドライバIC53共通駆動信号の2回目のオン・オフに従い、二次側スイッチ素子52をオンさせることにより、二次電流通電中の二次コイル20へ、二次側昇圧電源51から電力供給を行うことで、二次電流へ重畳電流が発生する。二次電流発生の際は、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に電圧が発生するため、メインIC11は自身の動作を停止し、メイン一次コイル10へ通電は行われない。
以上のように、メインIC11が自身のc−e(コレクタ−エミッタ)間電圧を検知し、電圧発生時自身の動作を停止する機能を有していなくとも、メインICゲートトランジスタ13により、二次電流発生期間にメインIC11へ入力の駆動信号のレベルをLowにすることで、サブIC31の動作中にメインIC11の動作を停止することが出来る。これにより、メインIC11とサブIC31のそれぞれへ共通の駆動信号(メインIC11およびサブIC31への共通駆動信号)を入力しても、メイン一次コイル10、サブ一次コイル30が動作中お互いのエネルギーを打ち消すといったことがなく動作することが出来る。
本実施の形態5では、二次コイル20へ電流通電が行われた際に、メインIC11のc−e(コレクタ−エミッタ)間に発生する電圧を、高圧側分圧抵抗15、GND側分圧抵抗16にて分圧し、メインICゲートトランジスタ13のゲートへ、図10記載のトランジスタ駆動信号(波形iを参照)が入力される。そのため、二次電流発生期間はメインIC11へ入力される駆動信号はLowレベルの信号入力となり、メイン一次コイルへの通電を行わない。
以上のように、二次電流発生期間にメインIC11に入力される駆動信号のレベルをLowにすることで、サブIC31の動作中にメインIC11の動作を停止することが出来る。
これにより、メインIC11とサブIC31のそれぞれへ共通の駆動信号(メインIC11およびサブIC31への共通駆動信号)を入力しても、メイン一次コイル10、サブ一次コイル30が動作中お互いのエネルギーを打ち消すといったことがなく動作することが出来る。

Claims (5)

  1. コアに巻回された一次コイルと二次コイルとを有するイグニッションコイル、前記一次コイルによって前記二次コイルに生じる二次電流に対して重畳する出力エネルギーを発生させる重畳回路、前記一次コイルに接続され前記一次コイルへの電流のオンあるいはオフを行う第1のスイッチ素子、前記重畳回路に接続され前記第1のスイッチ素子の動作に応じて前記重畳回路への電流のオンあるいはオフを行う第2のスイッチ素子、前記第1のスイッチ素子を駆動する第1の駆動信号と前記第2のスイッチ素子を駆動する第2の駆動信号を受ける共通の入力端子を備え、前記第1のスイッチ素子の動作中は前記第2のスイッチ素子の動作を停止し、前記第2のスイッチ素子の動作中は前記第1のスイッチ素子の動作を停止するようにしたことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 前記一次コイルが、前記一次コイルが第1の一次コイルと第2の一次コイルとに分けられ、前記第2の一次コイルが前記重畳回路である請求項1に記載の内燃機関用点火装置。
  3. 前記重畳回路が、前記イグニッションコイルの一次コイル側に設けられた昇圧電源であって、前記第2のスイッチ素子が前記昇圧電源から前記一次コイルへの電圧印加をスイッチングするスイッチ素子である請求項1に記載の内燃機関用点火装置。
  4. 前記重畳回路が、前記イグニッションコイルの二次コイル側に設けられた昇圧電源であって、前記第2のスイッチ素子が前記昇圧電源から前記二次コイルへの電圧印加をスイッチングするスイッチ素子である請求項1に記載の内燃機関用点火装置。
  5. 前記第1のスイッチ素子が信号線に接続され前記二次電流の通電経路に配置された抵抗に発生する電圧を電源として、前記第1のスイッチ素子の駆動を停止する第3のスイッチ素子を備えた請求項2に記載の内燃機関用点火装置。
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