JPWO2020124273A5

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Publication number: JPWO2020124273A5
Application number: JP2021535804A
Authority: JP
Publication date: 2023-01-04

Claims

組換えワクシニアウイルスゲノムを含む核酸であって、前記ゲノムが、
（ａ）部分Ｃ２Ｌ、Ｆ３Ｌ、Ｂ１４Ｒ、及びＢ２９Ｒワクシニア遺伝子を含み、Ｂ８Ｒ遺伝子における欠失を含む、配列番号２１０のワクシニアウイルスヌクレオチド配列と、
（ｂ）細胞傷害性Ｔリンパ球関連タンパク質４（ＣＴＬＡ－４）と特異的に結合する抗体をコードする第１のヌクレオチド配列を含む第１の導入遺伝子であって、前記第１のヌクレオチド配列が、配列番号２１４に記載される、前記第１の導入遺伝子と、
（ｃ）インターロイキン１２（ＩＬ－１２）ポリペプチドをコードする第２のヌクレオチド配列を含む第２の導入遺伝子であって、前記第２のヌクレオチド配列が、配列番号２１５に記載される、前記第２の導入遺伝子と、
（ｄ）ＦＭＳ様チロシンキナーゼ３リガンド（ＦＬＴ３Ｌ）をコードする第３のヌクレオチド配列を含む第３の導入遺伝子であって、前記第３のヌクレオチド配列が、配列番号２１６に記載される、前記第３の導入遺伝子と、を含む、前記核酸。
前記第１のヌクレオチド配列が、前記第１のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にあり、前記第２のヌクレオチド配列が、前記第２のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にあり、前記第３のヌクレオチド配列が、前記第３のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にある、請求項１に記載の核酸。
前記ゲノムが、前記抗ＣＴＬＡ－４抗体をコードする前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列をさらに含み、任意選択的に、前記抗ＣＴＬＡ－４抗体をコードする前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｈ５Ｒプロモーター、ｐＳプロモーター、またはＬＥＯプロモーターであり、任意選択的に、前記抗ＣＴＬＡ－４抗体をコードする前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｈ５Ｒプロモーターである、請求項１または２に記載の核酸。
前記ゲノムが、前記ＩＬ－１２ポリペプチドをコードする前記第２のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列をさらに含み、任意選択的に、前記ＩＬ－１２ポリペプチドをコードする前記第２のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、後期プロモーターであり、任意選択的に、前記後期プロモーターが、配列番号５６１のヌクレオチド配列、Ｆ１７Ｒプロモーター、またはＤ１３Ｌプロモーターを含む、任意選択的に、前記後期プロモーターが、配列番号５６１のヌクレオチド配列を含む、請求項１～３のいずれか１項に記載の核酸。
前記ゲノムが、ＦＬＴ３Ｌをコードする前記第３のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列をさらに含み、任意選択的に、前記ＦＬＴ３Ｌをコードする前記第３のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｂ８Ｒプロモーター、Ｂ１９Ｒプロモーター、Ｅ３Ｌプロモーター、Ｆ１１Ｌプロモーター、またはＢ２Ｒプロモーターであり、任意選択的に、前記ＦＬＴ３Ｌをコードする前記第３のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｂ８Ｒプロモーター、Ｂ１９Ｒプロモーター、又は、Ｂ８Ｒプロモーター及びＢ１９Ｒプロモーターである、請求項１～４のいずれか１項に記載の核酸。
前記第１の導入遺伝子が、配列番号２１０における前記部分Ｃ２ＬとＦ３Ｌワクシニア遺伝子との間に存在し、前記第２の導入遺伝子及び前記第３の導入遺伝子が、前記Ｂ８Ｒ遺伝子における前記欠失の遺伝子座に存在する、請求項１～５のいずれか１項に記載の核酸。
組換えワクシニアウイルスゲノムを含む核酸であって、前記ゲノムが、
（ａ）部分Ｃ２Ｌ、Ｆ３Ｌ、Ｂ１４Ｒ、及びＢ２９Ｒワクシニア遺伝子を含み、Ｂ８Ｒ遺伝子における欠失を含む、配列番号２１０のワクシニアウイルスヌクレオチド配列と、
（ｂ）ＣＴＬＡ－４と特異的に結合する抗体をコードする第１のヌクレオチド配列を含む第１の導入遺伝子であって、前記第１のヌクレオチド配列が、配列番号２１４に記載される、前記第１の導入遺伝子と、
（ｃ）ＩＬ－１２ポリペプチドをコードする第２のヌクレオチド配列を含む第２の導入遺伝子であって、前記第２のヌクレオチド配列が、配列番号２１５に記載される、前記第２の導入遺伝子と、
（ｄ）ＦＬＴ３Ｌをコードする第３のヌクレオチド配列を含む第３の導入遺伝子であって、前記第３のヌクレオチド配列が、配列番号２１６に記載される、前記第３の導入遺伝子と、を含み、
前記ゲノムが、
（ｉ）前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列であって、前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｈ５Ｒプロモーターである、前記ヌクレオチド配列と、
（ｉｉ）前記第２のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列であって、前記第２のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、配列番号５６１のヌクレオチド配列を含む後期プロモーターである、前記ヌクレオチド配列と、
（ｉｉｉ）前記第３のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列であって、前記第３のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｂ８Ｒプロモーター及び／又はＢ１９Ｒプロモーターである、前記ヌクレオチド配列と、をさらに含む、前記核酸。
前記第１のヌクレオチド配列が、前記第１のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にあり、前記第２のヌクレオチド配列が、前記第２のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にあり、前記第３のヌクレオチド配列が、前記第３のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にある、請求項７に記載の核酸。
前記第１の導入遺伝子が、配列番号２１０における前記部分Ｃ２ＬとＦ３Ｌワクシニア遺伝子との間に存在し、前記第２の導入遺伝子及び前記第３の導入遺伝子が、前記Ｂ８Ｒ遺伝子における前記欠失の遺伝子座に存在する、請求項７または８に記載の核酸。
前記第３の導入遺伝子が、前記第２の導入遺伝子の上流にある、請求項９に記載の核酸。
組換えワクシニアウイルスゲノムを含む核酸であって、前記ゲノムが、
（ａ）部分Ｃ２Ｌ、Ｆ３Ｌ、Ｂ１４Ｒ、及びＢ２９Ｒワクシニア遺伝子を含み、Ｂ８Ｒ遺伝子における欠失を含む、配列番号２１０のワクシニアウイルスヌクレオチド配列と、
（ｂ）ＣＴＬＡ－４と特異的に結合する抗体をコードする第１のヌクレオチド配列を含む第１の導入遺伝子であって、前記第１のヌクレオチド配列が、配列番号２１４に記載され、前記第１のヌクレオチド配列が、前記第１のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にあり、前記第１の導入遺伝子が、前記配列番号２１０のワクシニアウイルスヌクレオチド配列の前記部分Ｃ２ＬとＦ３Ｌワクシニア遺伝子との間に存在する、前記第１の導入遺伝子と、
（ｃ）ＩＬ－１２ポリペプチドをコードする第２のヌクレオチド配列を含む第２の導入遺伝子であって、前記第２のヌクレオチド配列が、配列番号２１５に記載され、前記第２のヌクレオチド配列が、前記第２のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にあり、前記第２の導入遺伝子が、前記配列番号２１０のワクシニアウイルスヌクレオチド配列の前記Ｂ８Ｒ遺伝子における前記欠失の遺伝子座に存在する、前記第２の導入遺伝子と、
（ｄ）ＦＬＴ３Ｌをコードする第３のヌクレオチド配列を含む第３の導入遺伝子であって、前記第３のヌクレオチド配列が、配列番号２１６に記載され、前記第３のヌクレオチド配列が、前記第３のヌクレオチド配列と隣接する内因性ワクシニアウイルス遺伝子と同じ方向にあり、前記第３の導入遺伝子が、前記配列番号２１０のワクシニアウイルスヌクレオチド配列の前記Ｂ８Ｒ遺伝子における前記欠失の遺伝子座に存在し、前記第３の導入遺伝子が、前記第２の導入遺伝子の上流にある、前記第３の導入遺伝子と、を含み、
前記ゲノムが、
（ｉ）前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列であって、前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｈ５Ｒプロモーターである、前記ヌクレオチド配列と、
（ｉｉ）前記第２のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列であって、前記第２のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、配列番号５６１のヌクレオチド配列を含む後期プロモーターである、前記ヌクレオチド配列と、
（ｉｉｉ）前記第３のヌクレオチド配列と作動可能に連結された少なくとも１つのプロモーターを含むヌクレオチド配列であって、前記第３のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｂ８Ｒプロモーターおよび／またはＢ１９Ｒプロモーターである、前記ヌクレオチド配列と、をさらに含む、前記核酸。
前記第３のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｂ８Ｒプロモーター及びＢ１９Ｒプロモーターである、請求項１１に記載の核酸。
前記Ｂ８Ｒプロモーターが、配列番号５６４のヌクレオチド配列を含み、前記Ｂ１９Ｒプロモーターが、配列番号５６５のヌクレオチド配列を含む、請求項１２に記載の核酸。
前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｈ５Ｒ初期プロモーターまたはＨ５Ｒ後期プロモーターである、請求項１１～１３のいずれか１項に記載の核酸。
前記第１のヌクレオチド配列と作動可能に連結された前記少なくとも１つのプロモーターが、Ｈ５Ｒ初期プロモーター及びＨ５Ｒ後期プロモーターである、請求項１１～１３のいずれか１項に記載の核酸。
前記Ｈ５Ｒ初期プロモーターが、配列番号５５３のヌクレオチド配列を含み、前記Ｈ５Ｒ後期プロモーターが、配列番号５５４のヌクレオチド配列を含む、請求項１５に記載の核酸。
請求項１～６のいずれか１項に記載の組換えワクシニアウイルスゲノムを含む核酸を含む、ウイルス。
請求項１～１６のいずれか１項に記載の核酸、または、請求項１７に記載のウイルスを含む、パッケージング細胞株。
請求項１７に記載のウイルスと、生理学的に許容される担体と、を含む、薬学的組成物。
キットであって、（１）請求項１～１６のいずれか１項に記載の核酸と、宿主細胞において前記核酸を発現するように前記キットの使用者に指示する添付文書と、を含み、（２）請求項１７に記載のウイルスと、前記ウイルスを宿主細胞において発現するように前記キットの使用者に指示する添付文書と、を含み、あるいは、（３）請求項１７に記載のウイルスと、がんを有する哺乳動物患者に治療有効量の前記ウイルスを投与し、それによって前記がんを治療するように使用者に指示する添付文書と、を含み、任意選択的に前記哺乳動物患者が、ヒト患者である、前記キット。
哺乳動物患者においてがんを治療するための医薬組成物であって、治療有効量の請求項１７に記載のウイルスを含む、前記医薬組成物。
前記哺乳動物患者が、ヒト患者である、請求項２１に記載の医薬組成物。
前記がんが、白血病、リンパ腫、肝臓癌、骨癌、肺癌、脳癌、膀胱癌、胃腸癌、乳癌、心臓癌、子宮頸癌、子宮癌、頭頸部癌、胆嚢癌、喉頭癌、口唇及び口腔癌、眼癌、黒色腫、膵臓癌、前立腺癌、大腸癌、精巣癌、ならびに喉癌からなる群から選択される、請求項２１または２２に記載の医薬組成物。
免疫チェックポイント阻害剤と組み合わせて使用される、請求項２１～２３のいずれか１項に記載の医薬組成物。
前記免疫チェックポイント阻害剤が、抗ＰＤ１抗体または抗ＰＤ－Ｌ１抗体である、請求項２４に記載の医薬組成物。