JPWO2020121405A1 - 空気調和機及び制御方法 - Google Patents

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    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Abstract

空気調和機(200)は、風計測ライダ(11)の測定値を用いて風向(Φ,Θ)を算出する風計測処理部(51)と、風計測処理部(51)が算出した測風向値(ΦL,ΘL)を用いて、送風方向(Φ’,Θ’)を制御する送風制御部(52)と、を備える。

Description

本発明は、空気調和機及び制御方法に関する。
従来、空気調和用の種々の機器が開発されている。より具体的には、エアコンディショナ(以下「エアコン」という。)、扇風機、送風機、及びエアダクト装置などが開発されている。以下、これらの機器を総称して「空気調和機」という。
従来、エアコンによる空気調和の対象となる空間における風速を計測して、当該計測された風速をエアコンによる送風風量の制御に用いる技術が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2017−180940号公報
上記空間におけるユーザの快適性を向上する観点から、エアコンによる送風風量の制御が重要であるのはもちろんのこと、エアコンによる送風方向の制御も重要である。特許文献1記載の従来技術は、当該空間における風向が計測対象に含まれておらず、かつ、エアコンによる送風方向が制御対象に含まれていない。このため、当該空間におけるユーザの快適性を十分に向上することができない問題があった。
また、特許文献1記載の従来技術は、当該空間における風速の計測にセンサユニットを用いるものである。このセンサユニットは、エアコン用のリモートコントローラ(以下「リモコン」という。)に設けられている。このため、当該空間におけるユーザの位置と当該空間におけるリモコンの位置とが互いに離れている場合(すなわち、ユーザがリモコンを手放している状態である場合)、リモコンの位置における風速が計測されて、当該計測された風速に基づき送風風量が制御される。この場合、ユーザの位置における風速が好適な風速になるとは限らないという問題があった。この結果、当該空間におけるユーザの快適性を十分に向上することができない問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ユーザの快適性を向上できる空気調和機及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明の空気調和機は、風を計測するライダの測定値を用いて風向を算出する風計測処理部と、風計測処理部が算出した風向値を用いて、送風方向を制御する送風制御部と、を備えるものである。
本発明によれば、風を計測するライダにより計測した風向きを用いて送風方向を制御するようにしたので、適切な送風制御が可能となり、ユーザの快適性を向上できる。
実施の形態1に係る空気調和機の要部を示すブロック図である。 実施の形態1に係る空気調和機における室内機の要部を示すブロック図である。 1個の計測対象領域の例を示す説明図である。 レーザ光の走査により、1個の計測対象領域が空気調和対象空間内を移動する状態の例を示す説明図である。 第1較正値テーブルのうちの所定のZ座標値に対応する部分の例を示す説明図である。 実施の形態1に係る空気調和機における制御装置のハードウェア構成を示す説明図である。 実施の形態1に係る空気調和機における制御装置の他のハードウェア構成を示す説明図である。 実施の形態1に係る空気調和機における制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る空気調和機における制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る空気調和機における制御装置の詳細な動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る空気調和機における制御装置の他の詳細な動作を示すフローチャートである。 複数個の計測対象領域の例を示す説明図である。 実施の形態2に係る空気調和機の要部を示すブロック図である。 実施の形態2に係る空気調和機における室内機の要部を示すブロック図である。 実施の形態2に係る空気調和機における制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る空気調和機における制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る空気調和機における制御装置の他の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る空気調和機における他の室内機の要部を示すブロック図である。 実施の形態2に係る空気調和機における他の室内機の要部を示すブロック図である。 実施の形態3に係る空気調和機の要部を示すブロック図である。 実施の形態3に係る空気調和機における室内機の要部を示すブロック図である。 実施の形態3に係る空気調和機における制御装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態3に係る空気調和機における制御装置の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明をより詳細に説明するために、この発明を実施するための形態について、添付の図面に従って説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和機の要部を示すブロック図である。図2は、実施の形態1に係る空気調和機における室内機の要部を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、実施の形態1の空気調和機200について説明する。
図1に示す如く、空気調和機200はエアコンにより構成されている。すなわち、空気調和機200は室内機1及び室外機2を有している。室内機1は熱交換器(不図示)を有しており、かつ、室外機2は他の熱交換器(不図示)を有しており、かつ、これらの熱交換器は冷媒管(不図示)により互いに熱的に接続されている。また、室外機2は冷媒用の圧縮機(不図示)等を有している。これらの部材の構造、配置及び動作などは公知であるため、詳細な説明は省略する。また、空気調和機200はリモコン3により操作されるものである。
以下、室内機1に対する左右方向を「X方向」という。また、室内機1に対する前後方向を「Y方向」という。また、室内機1に対する上下方向を「Z方向」という。また、室内機1に対する方位角方向、すなわちY方向に沿う仮想的な軸(以下「Y軸」という。)に対する方位角方向を単に「方位角方向」という。また、室内機1に対する仰俯角方向、すなわちY軸に対する仰俯角方向を単に「仰俯角方向」という。
また、空気調和機200による空気調和の対象となる空間Sを「空気調和対象空間」という。また、空気調和対象空間Sにおける風向Φ,Θ及び風速Vの計測対象となる1個以上の領域A1を「計測対象領域」という。通常、個々の計測対象領域A1は、当該領域内の風向Φ,Θ及び風速Vが一定であると仮定することができる程度に小さい領域に設定される。
また、空気調和対象空間Sにおける方位角方向に対する風向Φを「第1風向」ということがある。また、空気調和対象空間Sにおける仰俯角方向に対する風向Θを「第2風向」ということがある。また、室内機1による方位角方向に対する送風方向Φ’を「第1送風方向」ということがある。また、室内機1による仰俯角方向に対する送風方向Θ’を「第2送風方向」ということがある。
図2に示す如く、室内機1は風計測ライダ11を有している。風計測ライダ11は、例えば、パルス変調方式のライダ、CW(Continuous Wave)方式のライダ、又は強度相関を用いる方式のライダにより構成されている。各方式のライダの構成及び動作原理などは公知であるため、詳細な説明は省略する。
風計測ライダ11によるレーザ光の射出口Oは、例えば、室内機1の前面部に設けられている。風計測ライダ11は、レーザ光の射出方向D、すなわち視線方向が可変なものである。風計測ライダ11は、空気調和対象空間Sにレーザ光を射出することにより、射出方向Dに対する任意距離の地点(以下「計測対象地点」という。)Pにおける、視線方向に対する風速(以下「視線方向風速」という。)Vrを計測するものである。風計測ライダ11による視線方向風速Vrの計測方法は公知であるため、詳細な説明は省略する。
風計測ライダ11による出力信号は、射出方向Dに対応する角度値φ,θを含むものである。すなわち、φは方位角方向に対する角度値であり、かつ、θは仰俯角方向に対する角度値である。また、風計測ライダ11による出力信号は、計測対象地点Pにおける視線方向風速Vrの値を含むものである。
第1風向計測処理部21は、風計測ライダ11による出力信号を用いて、計測対象領域A1における第1風向Φの計測値Φを算出するものである。第2風向計測処理部31は、風計測ライダ11による出力信号を用いて、計測対象領域A1における第2風向Θの計測値Θを算出するものである。風速計測処理部41は、風計測ライダ11による出力信号を用いて、計測対象領域A1における風速Vの計測値Vを算出するものである。
以下、計測値Φを「第1計測風向値」ということがある。また、計測値Θを「第2計測風向値」ということがある。また、第1計測風向値Φ及び第2計測風向値Θを総称して「計測風向値」ということがある。また、計測値Vを「計測風速値」ということがある。
第1風向計測処理部21、第2風向計測処理部31及び風速計測処理部41により、風計測処理部51の要部が構成されている。すなわち、風計測処理部51は、風計測ライダ11による出力信号を用いて、計測風向値Φ,Θ及び計測風速値Vを算出するものである。以下、風計測処理部51が計測風向値Φ,Θ及び計測風速値Vを算出する処理を総称して「風計測処理」という。
ここで、図3を参照して、風計測処理の具体例について説明する。
計測対象地点Pにおける視線方向風速Vrは、射出方向Dに対応する角度値φ,θを用いて、以下の式(1)により表される。式(1)におけるVuは、計測対象地点PにおけるX方向に対する風速値である。式(1)におけるVvは、計測対象地点PにおけるY方向に対する風速値である。式(1)におけるVwは、計測対象地点PにおけるZ方向に対する風速値である。
Vr=Vu×sinφ×cosθ
+Vv×cosφ×cosθ
+Vw×sinθ (1)
風計測ライダ11は、N個の方向D〜Dにレーザ光を射出することにより、計測対象領域A1の内部(より具体的には縁部)におけるN個の計測対象地点P〜Pの各々における視線方向風速Vrを計測する。ここで、Nは3以上の整数であり、図3に示す例においてはN=3である。これにより、N個の角度値φ〜φ、N個の角度値θ〜θ、及びN個の視線方向風速Vr〜Vrの値を含む出力信号が得られる。すなわち、N個の射出方向D〜Dと、N個の計測対象地点P〜Pと、N個の角度値φ〜φと、N個の角度値θ〜θと、N個の視線方向風速Vr〜Vrとは、互いに一対一に対応するものである。
なお、N個の角度値φ〜φのうちの各2個の角度値φ間の差分値は、所定値(例えば2度)に設定されている。また、N個の角度値θ〜φのうちの各2個の角度値θ間の差分値は、所定値(例えば2度)に設定されている。
これらの値φ〜φ,θ〜θ,Vr〜Vrを式(1)に代入することにより、3個の変数Vu,Vv,Vwを含む三元連立方程式が得られる。風計測処理部51は、この三元連立方程式を解くことにより、風速値Vu,Vv,Vwを算出する。
第1風向計測処理部21は、当該算出された風速値Vu,Vv,Vwを用いて、以下の式(2)により第1計測風向値Φを算出する。また、第2風向計測処理部31は、当該算出された風速値Vu,Vv,Vwを用いて、以下の式(3)により第2計測風向値Θを算出する。また、風速計測処理部41は、当該算出された風速値Vu,Vv,Vwを用いて、以下の式(4)により計測風速値Vを算出する。
Φ=atan(Vu/Vv) (2)
Θ=atan{Vw/√(Vu+Vv)} (3)
=√(Vu+Vv+Vw) (4)
すなわち、風計測処理部51は、計測対象領域A1内の風向Φ,Θ及び風速Vが一定であると仮定して、計測風向値Φ,Θ及び計測風速値Vを算出するものである。
図4に示す如く、風計測ライダ11がレーザ光を走査することにより、計測対象領域A1が空気調和対象空間S内を移動する。当該走査中に風計測処理部51が計測値Φ,Θ,Vを複数回算出することにより、空気調和対象空間S内の広範囲に亘る風向Φ,Θ及び風速Vの計測を実現することができる。より具体的には、空気調和対象空間Sの略全体における風向Φ,Θ及び風速Vの計測を実現することができる。
室内機1は、方位角方向に対する取付け角度が可変な風向板(以下「第1風向板」ということがある。)24を有している。また、室内機1は、第1風向板24用の駆動モータ23を有している。第1送風方向制御部22は、この駆動モータ23におけるロータの回転位置を制御することにより、すなわち第1風向板24の取付け角度を制御することにより、第1送風方向Φ’を制御するものである。
室内機1は、仰俯角方向に対する取付け角度が可変な風向板(以下「第2風向板」ということがある。)34を有している。また、室内機1は、第2風向板34用の駆動モータ33を有している。第2送風方向制御部32は、この駆動モータ33におけるロータの回転位置を制御することにより、すなわち第2風向板34の取付け角度を制御することにより、第2送風方向Θ’を制御するものである。
室内機1は、送風ファン44を有している。また、室内機1は、送風ファン44用の駆動モータ43を有している。送風風量制御部42は、この駆動モータ43におけるロータの回転数を制御することにより、すなわち送風ファン44の回転数を制御することにより、室内機1による送風風量V’を制御するものである。
第1送風方向制御部22、第2送風方向制御部32及び送風風量制御部42により、送風制御部52の要部が構成されている。すなわち、送風制御部52は、室内機1による送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’を制御するものである。
ここで、第1送風方向制御部22は、第1風向計測処理部21により算出された第1計測風向値Φを用いて、第1送風方向Φ’を較正する機能を有している。また、第2送風方向制御部32は、第2風向計測処理部31により算出された第2計測風向値Θを用いて、第2送風方向Θ’を較正する機能を有している。また、送風風量制御部42は、風速計測処理部41により算出された計測風速値Vを用いて、送風風量V’を較正する機能を有している。以下、送風制御部52が計測値Φ,Θ,Vを用いて送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’を較正する制御を総称して「較正制御」という。以下、較正制御の具体例について説明する。
まず、第1送風方向制御部22は、第1送風方向Φ’を初期値(例えば所定値)に設定する。また、第2送風方向制御部32は、第2送風方向Θ’を初期値(例えば所定値)に設定する。また、送風風量制御部42は、送風風量V’を初期値(例えば所定値)に設定する。以下、当該設定された値を「設定値」ということがある。
ここで、送風制御部52には、室内機1によるΦ’,Θ’,V’の値と、空気調和対象空間SをX方向、Y方向及びZ方向に分割してなる複数個の領域(以下「単位領域」という。)A2の各々におけるΦ,Θ,Vの値との対応関係を示す複数個の三次元テーブル(以下「風向風速テーブル」という。)が予め記憶されている。送風制御部52は、予め記憶されている複数個の風向風速テーブルのうち、Φ’,Θ’,V’の設定値に対応する風向風速テーブルを選択する。
第1送風方向制御部22は、第1風向計測処理部21により第1計測風向値Φが算出されたとき、当該選択された風向風速テーブルを用いて、計測対象領域A1における第1風向Φの目標値Φを設定する。すなわち、目標値Φは、当該選択された風向風速テーブルに含まれるΦの値のうち、計測対象領域A1に対応する単位領域A2におけるΦの値に応じて設定される。以下、目標値Φを「第1目標風向値」ということがある。
第1送風方向制御部22は、第1目標風向値Φと第1計測風向値Φとの差分値Φを算出する。第1送風方向制御部22は、差分値Φの絶対値を所定の閾値Φthと比較する。第1送風方向制御部22は、差分値Φの絶対値が閾値Φthよりも大きい場合、差分値Φに応じた較正値Φを算出する。第1送風方向制御部22は、当該算出された較正値Φに基づき、第1送風方向Φ’を修正する。これにより、第1送風方向Φ’が較正される。
第2送風方向制御部32は、第2風向計測処理部31により第2計測風向値Θが算出されたとき、上記選択された風向風速テーブルを用いて、計測対象領域A1における第2風向Θの目標値Θを設定する。すなわち、目標値Θは、上記選択された風向風速テーブルに含まれるΘの値のうち、計測対象領域A1に対応する単位領域A2におけるΘの値に応じて設定される。以下、目標値Θを「第2目標風向値」ということがある。また、第1目標風向値Φ及び第2目標風向値Θを総称して「目標風向値」ということがある。
第2送風方向制御部32は、第2目標風向値Θと第2計測風向値Θとの差分値Θを算出する。第2送風方向制御部32は、差分値Θの絶対値を所定の閾値Θthと比較する。第2送風方向制御部32は、差分値Θの絶対値が閾値Θthよりも大きい場合、差分値Θに応じた較正値Θを算出する。第1送風方向制御部22は、当該算出された較正値Θに基づき、第2送風方向Θ’を修正する。これにより、第2送風方向Θ’が較正される。
送風風量制御部42は、風速計測処理部41により計測風速値Vが算出されたとき、上記選択された風向風速テーブルを用いて、計測対象領域A1における風速Vの目標値Vを設定する。すなわち、目標値Vは、上記選択された風向風速テーブルに含まれるVの値のうち、計測対象領域A1に対応する単位領域A2におけるVの値に応じて設定される。以下、目標値Vを「目標風速値」ということがある。
送風風量制御部42は、目標風速値Vと計測風速値Vとの差分値Vを算出する。送風風量制御部42は、差分値Vの絶対値を所定の閾値Vthと比較する。送風風量制御部42は、差分値Vの絶対値が閾値Vthよりも大きい場合、差分値Vに応じた較正値Vを算出する。送風風量制御部42は、当該算出された較正値Vに基づき、送風風量V’を修正する。これにより、送風風量V’が較正される。
なお、風計測ライダ11は、視線方向風速Vrを時間的に連続的に(いわゆる「リアルタイム」に)計測可能なものである。このため、第1風向計測処理部21は、第1計測風向値Φを時間的に連続的に算出することができる。また、第2風向計測処理部31は、第2計測風向値Θを時間的に連続的に算出することができる。また、風速計測処理部41は、計測風速値Vを時間的に連続的に算出することができる。
そこで、第1送風方向制御部22は、当該連続的に算出される第1計測風向値Φを用いて、差分値Φの絶対値が次第に小さくなるように、第1送風方向Φ’の修正を繰り返し実行するものであっても良い。また、第2送風方向制御部32は、当該連続的に算出される第2計測風向値Θを用いて、差分値Θの絶対値が次第に小さくなるように、第2送風方向Θ’の修正を繰り返し実行するものであっても良い。また、送風風量制御部42は、当該連続的に算出される計測風速値Vを用いて、差分値Vの絶対値が次第に小さくなるように、送風風量V’の修正を繰り返し実行するものであっても良い。すなわち、較正制御は、いわゆる「フィードバック制御」によるものであっても良い。
また、第1送風方向制御部22は、較正制御にて算出された較正値Φを、専用の3次元テーブル(以下「第1較正値テーブル」という。)を用いて管理するものであっても良い。すなわち、第1較正値テーブルは、複数個の単位領域A2の各々における較正値Φを示すものである。図5は、第1較正値テーブルのうちの所定のZ座標値に対応する部分の例を示している。図5に示す例においては、所定のZ座標値に対応する99個の単位領域A2の各々における較正値Φが、−5度〜+5度の範囲内の値に設定されている。
また、第2送風方向制御部32は、較正制御にて算出された較正値Θを、専用の3次元テーブル(以下「第2較正値テーブル」という。)を用いて管理するものであっても良い。すなわち、第2較正値テーブルは、複数個の単位領域A2の各々における較正値Θを示すものである。第2較正値テーブルの具体例は、図5に示す第1較正値テーブルの具体例と同様であるため、図示及び説明を省略する。
また、送風風量制御部42は、較正制御にて算出された較正値Vを、専用の3次元テーブル(以下「第3較正値テーブル」という。)を用いて管理するものであっても良い。すなわち、第3較正値テーブルは、複数個の単位領域A2の各々における較正値Vを示すものである。第3較正値テーブルの具体例は、図5に示す第1較正値テーブルの具体例と同様であるため、図示及び説明を省略する。以下、第1較正値テーブル、第2較正値テーブル及び第3較正値テーブルを総称して「較正値テーブル」ということがある。
風計測処理部51及び送風制御部52により、制御装置100の要部が構成されている。風計測ライダ11、駆動モータ23、第1風向板24、駆動モータ33、第2風向板34、駆動モータ43、送風ファン44及び制御装置100により、室内機1の要部が構成されている。室内機1及び室外機2により、空気調和機200の要部が構成されている。
次に、図6を参照して、制御装置100の要部のハードウェア構成について説明する。
図6Aに示す如く、制御装置100はプロセッサ61及びメモリ62を有している。メモリ62のうちの不揮発性メモリには、風計測処理部51及び送風制御部52の機能に対応するプログラムが記憶されている。プロセッサ61は、当該記憶されているプログラムをメモリ62のうちの揮発性メモリにロードして、当該ロードされたプログラムを実行する。これにより、風計測処理部51及び送風制御部52の機能が実現される。
または、図6Bに示す如く、制御装置100は処理回路63を有している。この場合、風計測処理部51及び送風制御部52の機能が専用の処理回路63により実現される。
または、制御装置100はプロセッサ61、メモリ62及び処理回路63を有している(不図示)。この場合、風計測処理部51及び送風制御部52の機能のうちの一部の機能がプロセッサ61及びメモリ62により実現されて、残余の機能が専用の処理回路63により実現される。
プロセッサ61は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)のうちの少なくとも一つにより構成されている。
メモリ62のうちの揮発性メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)により構成されている。メモリ62のうちの不揮発性メモリは、例えば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、SSD(Solid State Drive)又はHDD(Hard Disk Drive)のうちの少なくとも一つにより構成されている。
処理回路63は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、SoC(System−on−a−Chip)又はシステムLSI(Large−Scale Integration)などを用いたものである。
次に、図7のフローチャートを参照して、制御装置100の動作について説明する。送風制御部52は、例えば、空気調和(冷房又は暖房など)の開始を指示する操作がリモコン3に入力されたとき、ステップST1の処理を開始する。
まず、ステップST1にて、送風制御部52は、送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の初期設定を実行する。すなわち、第1送風方向制御部22は、第1送風方向Φ’を初期値に設定する。また、第2送風方向制御部32は、第2送風方向Θ’を初期値に設定する。また、送風風量制御部42は、送風風量V’を初期値に設定する。
次いで、ステップST2にて、送風制御部52は、室内機1による送風を開始する制御を実行する。すなわち、第1送風方向制御部22は、第1風向板24の取付け角度がステップST1における第1送風方向Φ’の設定値に応じた角度となるように、駆動モータ23におけるロータの回転位置を制御する。また、第2送風方向制御部32は、第2風向板34の取付け角度がステップST1における第2送風方向Θ’の設定値に応じた角度となるように、駆動モータ33におけるロータの回転位置を制御する。また、送風風量制御部42は、ステップST1における送風風量V’の設定値に応じた回転数にて、駆動モータ43の回転(すなわち送風ファン44の回転)を開始させる。
送風制御部52は、例えば、空気調和の終了を指示する操作がリモコン3に入力されたとき、室内機1による送風を終了する制御を実行する。すなわち、送風風量制御部42は、駆動モータ43の回転(すなわち送風ファン44の回転)を停止させる。
ここで、室内機1による送風の継続中に、風計測ライダ11は、レーザ光を走査しながら(すなわち計測対象領域A1を移動させながら)、視線方向風速Vr(より具体的にはN個の視線方向風速Vr〜Vr)を計測する処理を繰り返し実行する(図4参照)。また、風計測ライダ11は、角度値φ(より具体的にはN個の角度値φ〜φ,)、角度値θ(より具体的にはN個の角度値θ〜θ)及び視線方向風速Vr(より具体的にはN個の視線方向風速Vr〜Vr)の値を含む信号を出力する処理を繰り返し実行する。これにより、風計測処理部51による風計測処理(ステップST3)及び送風制御部52による較正制御(ステップST4)が繰り返し実行される。
次に、図8のフローチャートを参照して、各回のステップST3,ST4の処理の詳細について説明する。すなわち、図8におけるステップST11,ST21,ST31の処理は、各回のステップST3の処理(すなわち風計測処理)に含まれるものである。また、図8におけるステップST12〜ST15,ST22〜ST25,ST32〜ST35の処理は、各回のステップST4の処理(すなわち較正制御)に含まれるものである。
まず、第1風向計測処理部21は、風計測ライダ11による出力信号を用いて、計測対象領域A1における第1計測風向値Φを算出する(ステップST11)。次いで、第1送風方向制御部22は、第1目標風向値ΦとステップST11にて算出された第1計測風向値Φとの差分値Φを算出する(ステップST12)。第1目標風向値Φは、ステップST1におけるΦ’,Θ’,V’の設定値に対応する風向風速テーブルを用いて設定されたものである。より具体的には、第1目標風向値Φは、当該風向風速テーブルに含まれるΦの値のうち、計測対象領域A1に対応する単位領域A2におけるΦの値に応じて設定されたものである。
次いで、第1送風方向制御部22は、ステップST12にて算出された差分値Φの絶対値を閾値Φthと比較する(ステップST13)。差分値Φの絶対値が閾値Φthよりも大きい場合(ステップST13“NO”)、第1送風方向制御部22は、差分値Φに応じた較正値Φを算出する(ステップST14)。次いで、第1送風方向制御部22は、ステップST14にて算出された較正値Φに基づき、第1送風方向Φ’を修正する(ステップST15)。すなわち、第1送風方向制御部22は、駆動モータ23におけるロータの回転位置を修正することにより、第1風向板24の取付け角度を修正する。
また、第2風向計測処理部31は、風計測ライダ11による出力信号を用いて、計測対象領域A1における第2計測風向値Θを算出する(ステップST21)。次いで、第2送風方向制御部32は、第2目標風向値ΘとステップST21にて算出された第2計測風向値Θとの差分値Θを算出する(ステップST22)。第2目標風向値Θは、ステップST1におけるΦ’,Θ’,V’の設定値に対応する風向風速テーブルを用いて設定されたものである。より具体的には、第2目標風向値Θは、当該風向風速テーブルに含まれるΘの値のうち、計測対象領域A1に対応する単位領域A2におけるΘの値に応じて設定されたものである。
次いで、第2送風方向制御部32は、ステップST22にて算出された差分値Θの絶対値を閾値θthと比較する(ステップST23)。差分値Θの絶対値が閾値θthよりも大きい場合(ステップST23“NO”)、第2送風方向制御部32は、差分値Θに応じた較正値Θを算出する(ステップST24)。次いで、第2送風方向制御部32は、ステップST24にて算出された較正値Θに基づき、第2送風方向Θ’を修正する(ステップST25)。すなわち、第2送風方向制御部32は、駆動モータ33におけるロータの回転位置を修正することにより、第2風向板34の取付け角度を修正する。
また、風速計測処理部41は、風計測ライダ11による出力信号を用いて、計測対象領域A1における計測風速値Vを算出する(ステップST31)。次いで、送風風量制御部42は、目標風速値Vと、ステップST31にて算出された計測風速値Vとの差分値Vを算出する(ステップST32)。目標風速値Vは、ステップST1におけるΦ’,Θ’,V’の設定値に対応する風向風速テーブルを用いて設定されたものである。より具体的には、目標風速値Vは、当該風向風速テーブルに含まれるVの値のうち、計測対象領域A1に対応する単位領域A2におけるVの値に応じて設定されたものである。
次いで、送風風量制御部42は、ステップST32にて算出された差分値Vの絶対値を閾値Vthと比較する(ステップST33)。差分値Vの絶対値が閾値Vthよりも大きい場合(ステップST33“NO”)、送風風量制御部42は、差分値Vに応じた較正値Vを算出する(ステップST34)。次いで、送風風量制御部42は、ステップST34にて算出された較正値Vに基づき、送風風量V’を修正する(ステップST35)。すなわち、送風風量制御部42は、駆動モータ43におけるロータの回転数を修正することにより、送風ファン44の回転数を修正する。
次に、空気調和機200の効果について説明する。
上記のとおり、制御装置100は、空気調和対象空間Sにおける風向Φ,Θを計測して、計測風向値Φ,Θを送風方向Φ’,θ’の制御(より具体的には較正制御)に用いるものである。
通常、室内機1による送風方向Φ’,Θ’と空気調和対象空間S内の各地点における風向Φ,Θとの対応関係は、空気調和対象空間S内の家具等の設置状況に応じて変化し得るものである。また、かかる対応関係は、室内機1の構成部材(例えば駆動モータ23,33及び風向板24,34)の経年劣化等により変化し得るものである。仮に、風計測処理及び較正制御が実行されることなく、送風制御部52が所定のテーブル(例えば風向風速テーブル)に基づき送風方向Φ’,Θ’を制御するものである場合、かかる変化に対応することができない問題があった。この結果、目標風向値Φ,Θに対する風向Φ,Θの差分値が大きくなり、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性が低下する問題があった。
これに対して、風計測処理部51が風計測処理を実行するとともに、送風制御部52が較正制御を実行することにより、かかる変化に対応することができる。すなわち、空気調和対象空間S内の家具等の設置状況によらずに、かつ、室内機1の構成部材の経年劣化等にかかわらず、目標風向値Φ,Θに対する風向Φ,Θの差分値を小さくすることができる。この結果、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性の低下を抑制することができる。換言すれば、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性を向上することができる。
また、制御装置100は、空気調和対象空間Sにおける風速Vを計測して、計測風速値Vを送風風量V’の制御(より具体的には較正制御)に用いるものである。これにより、上記と同様に、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性を向上することができる。
また、制御装置100は、風向Φ,Θ及び風速Vの計測に室内機1と一体型の風計測ライダ11を用いるものである。これにより、室内機1と別部材の専用の計測機器を不要とすることができる。また、空気調和対象空間S内の広範囲に亘る風向Φ,Θ及び風速Vの計測を実現することができる。
次に、図9のフローチャートを参照して、風計測処理及び較正制御の他の具体例について説明する。
図8に示す例においては、レーザ光の走査中に、風計測ライダ11がφ〜φ,θ〜θ,Vr〜Vrの値を含む信号を1回出力する毎に風計測処理が実行されるものであった。これにより、各回の風計測処理(ステップST3)において、計測値Φ,Θ,Vが1個ずつ算出されるものであった。
これに対して、図9に示す例においては、レーザ光の走査中に、風計測ライダ11がφ〜φ,θ〜θ,Vr〜Vrの値を含む信号をM回出力する毎に風計測処理が実行されるものである。これにより、各回の風計測処理(ステップST3)において、計測値Φ,Θ,VがM個ずつ算出されるものである。ここで、Mは2以上の整数である。すなわち、M個の計測値Φ,Θ,Vは、対応する計測対象領域A1の座標が互いに異なるものである。
すなわち、ステップST11aにて、第1風向計測処理部21は、M個の第1計測風向値ΦL1〜ΦLMを算出する。
次いで、第1送風方向制御部22は、第1目標風向値ΦA1〜ΦAMと第1計測風向値ΦL1〜ΦLMとの差分値ΦE1〜ΦEMをそれぞれ算出する(ステップST12a)。ここで、M個の第1目標風向値ΦA1〜ΦAMはM個の第1計測風向値ΦL1〜ΦLMと一対一に対応するものである。M個の第1目標風向値ΦA1〜ΦAMの各々の設定方法は上記のとおりである。次いで、第1送風方向制御部22は、M個の差分値ΦE1〜ΦEMによるRMS(Root Mean Square)誤差ΦRMSEを算出する(ステップST12a)。
次いで、第1送風方向制御部22は、RMS誤差ΦRMSEを所定の閾値Φthと比較する(ステップST13a)。RMS誤差ΦRMSEが閾値Φthよりも大きい場合(ステップST13a“NO”)、第1送風方向制御部22は、M個の差分値ΦE1〜ΦEMのうちのいずれか1個の差分値Φ(例えば、M個の差分値ΦE1〜ΦEMのうちの最も大きい差分値Φ)に応じた較正値Φを算出する(ステップST14a)。次いで、第1送風方向制御部22は、当該算出された較正値Φに基づき、第1送風方向Φ’を修正する(ステップST15)。
また、ステップST21aにて、第2風向計測処理部31は、M個の第2計測風向値ΘL1〜ΘLMを算出する。
次いで、第2送風方向制御部32は、第2目標風向値ΘA1〜ΘAMと第2計測風向値ΘL1〜ΘLMとの差分値ΘE1〜ΘEMをそれぞれ算出する(ステップST22a)。ここで、M個の第2目標風向値ΘA1〜ΘAMはM個の第2計測風向値ΘL1〜ΘLMと一対一に対応するものである。M個の第2目標風向値ΘA1〜ΘAMの各々の設定方法は上記のとおりである。次いで、第2送風方向制御部32は、M個の差分値ΘE1〜ΘEMによるRMS誤差ΘRMSEを算出する(ステップST22a)。
次いで、第2送風方向制御部32は、RMS誤差ΘRMSEを所定の閾値Θthと比較する(ステップST23a)。RMS誤差ΘRMSEが閾値Θthよりも大きい場合(ステップST23a“NO”)、第2送風方向制御部32は、M個の差分値ΘE1〜ΘEMのうちのいずれか1個の差分値Θ(例えば、M個の差分値ΘE1〜ΘEMのうちの最も大きい差分値Θ)に応じた較正値Θを算出する(ステップST24a)。次いで、第2送風方向制御部32は、当該算出された較正値Φに基づき、第2送風方向Θ’を修正する(ステップST25)。
また、ステップST31aにて、風速計測処理部41は、M個の計測風速値VL1〜VLMを算出する。
次いで、送風風量制御部42は、目標風速値VA1〜VAMと計測風速値VL1〜VLMとの差分値VE1〜VEMをそれぞれ算出する(ステップST32a)。ここで、M個の目標風速値VA1〜VAMはM個の計測風速値VL1〜VLMと一対一に対応するものである。M個の目標風速値VA1〜VAMの各々の設定方法は上記のとおりである。次いで、送風風量制御部42は、M個の差分値VE1〜VEMによるRMS誤差VRMSEを算出する(ステップST32a)。
次いで、送風風量制御部42は、RMS誤差VRMSEを所定の閾値Vthと比較する(ステップST33a)。RMS誤差VRMSEが閾値Vthよりも大きい場合(ステップST33a“NO”)、送風風量制御部42は、M個の差分値VE1〜VEMのうちのいずれか1個の差分値V(例えば、M個の差分値VE1〜VEMのうちの最も大きい差分値V)に応じた較正値Vを算出する(ステップST34a)。次いで、送風風量制御部42は、当該算出された較正値Vに基づき、送風風量V’を修正する(ステップST35)。
なお、第1送風方向制御部22は、RMS誤差ΦRMSEに代えて、M個の差分値ΦE1〜ΦEMの平均値を用いるものであっても良い。また、第2送風方向制御部32は、RMS誤差ΘRMSEに代えて、M個の差分値ΘE1〜ΘEMの平均値を用いるものであっても良い。また、送風風量制御部42は、RMS誤差VRMSEに代えて、M個の差分値VE1〜VEMの平均値を用いるものであっても良い。
通常、Mの値を大きくすることにより、較正制御の精度を向上することができる。しかしながら、Mの値が大きくなるにつれて、各回の風計測処理及び較正制御にかかる時間が長くなる。すなわち、較正制御の応答性が低下する。そこで、Mの値は、ユーザがリモコン3を用いて設定自在なものであっても良い。
例えば、空気調和機200は、M=1による動作モード(以下「高速較正モード」という。)と、M=3による動作モード(以下「中速較正モード」という。)と、M=10による動作モード(以下「低速較正モード」という。)とを有するものであっても良い。ユーザは、リモコン3を用いて、高速較正モード、中速較正モード及び低速較正モードのうちのいずれかの動作モードを選択自在なものであっても良い。
また、風計測ライダ11がパルス変調方式のライダにより構成されている場合、風計測ライダ11が1個の方向Dにレーザ光を射出したとき、射出方向Dに沿うように配列されたM個の計測対象地点Pの各々における視線方向風速Vrが一度に計測される。このため、図10に示す如く、M個の計測対象領域A1〜A1を一度に設定することができる。なお、図10に示す例においてはM=5である。
この場合、ステップST11aにて算出されるM個の第1計測風向値ΦL1〜ΦLMは、M個の計測対象領域A1〜A1と一対一に対応するものであっても良い。また、ステップST21aにて算出されるM個の第2計測風向値ΘL1〜ΘLMは、M個の計測対象領域A1〜A1と一対一に対応するものであっても良い。また、ステップST31aにて算出されるM個の計測風速値VL1〜VLMは、M個の計測対象領域A1〜A1と一対一に対応するものであっても良い。
ただし、この場合におけるMの値は、風計測ライダ11による最大計測可能距離、及び風計測ライダ11による距離分解能などに応じて異なる値となるものである。また、この場合におけるMの値は、射出方向Dにおけるハードターゲットの有無、及び当該ハードターゲットが存在する場合における風計測ライダ11と当該ハードターゲット間の距離などに応じて異なる値となる。
次に、空気調和機200における、そのほかの変形例について説明する。
まず、送風風量制御部42による送風風量V’の制御方法は、駆動モータ43におけるロータの回転数を制御する方法に限定されるものではない。例えば、室内機1は、風量調節用のダンパ(不図示)を有するものであっても良い。送風風量制御部42は、当該ダンパを制御することにより、すなわちダクト抵抗曲線を変化させることにより、送風風量V’を制御するものであっても良い。
また、風計測処理による計測対象は風速Vを含まないものであっても良く(すなわち風向Φ,Θのみであっても良く)、較正制御による較正対象は送風風量V’を含まないものであっても良い(すなわち送風方向Φ’,Θ’のみであっても良い)。ただし、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性をより向上する観点から、計測対象に風速Vを含めるとともに、較正対象に送風風量V’を含めるのがより好適である。
また、較正制御の高速化を図る観点から、水平方向に対する風向のみを較正の対象とするものであっても良い。この場合、上記Nの値は2であっても良い。また、この場合、上記式(1)におけるVw×sinθの項は不要である。
また、空気調和機200は空気調和用の機器であれば良く、エアコンに限定されるものではない。例えば、空気調和機200は、扇風機、送風機、又はエアダクト装置により構成されているものであっても良い。
以上のように、実施の形態1の空気調和機200は、風計測ライダ11の測定値を用いて風向Φ,Θを算出する風計測処理部51と、風計測処理部51が算出した風向値Φ,Θを用いて、送風方向Φ’,Θ’を制御する送風制御部52と、を備える。これにより、空気調和機200と一体型の風計測ライダ11を用いて、空気調和対象空間Sにおける風向Φ,Θを計測することができる。また、計測風向値Φ,Θを送風方向Φ’,Θ’の制御に用いることができる。この結果、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性を向上することができる。
また、風計測処理部51は、風向Φ,Θを時間的に連続的に算出して、送風制御部52は、風向値Φ,Θを目標風向値Φ,Θに近づけるフィードバック制御により送風方向Φ’,Θ’を制御する。これにより、フィードバック制御による送風方向Φ’,Θ’の較正を実現することができる。
また、風計測処理部51は、風計測ライダ11の測定値を用いて風速Vを算出して、送風制御部52は、風計測処理部51が算出した風速値Vを用いて、送風風量V’を制御する。これにより、空気調和機200と一体型の風計測ライダ11を用いて、空気調和対象空間Sにおける風速Vを計測することができる。また、計測風速値Vを送風風量V’の制御に用いることができる。この結果、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性を更に向上することができる。
また、風計測処理部51は、風向Φ,Θ及び風速Vを時間的に連続的に算出して、送風制御部52は、風向値Φ,Θを目標風向値Φ,Θに近づけるフィードバック制御により送風方向Φ’,Θ’を制御するとともに、風速値Vを目標風速値Vに近づけるフィードバック制御により送風風量V’を制御する。これにより、フィードバック制御による送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の較正を実現することができる。
また、実施の形態1の制御方法は、空気調和機200の制御方法であって、風計測処理部51が、風計測ライダ11を用いて風向Φ,Θを算出して、送風制御部52が、風計測処理部51が算出した風向値Φ,Θを用いて、送風方向Φ’,Θ’を制御する。これにより、上記のとおり、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性を更に向上することができる。
実施の形態2.
図11は、実施の形態2に係る空気調和機の要部を示すブロック図である。図12は、実施の形態2に係る空気調和機における室内機の要部を示すブロック図である。図11及び図12を参照して、実施の形態2の空気調和機200aについて説明する。なお、図11において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。また、図12において、図2に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1にて説明したとおり、風計測ライダ11は、例えば、パルス変調方式のライダ、CW方式のライダ、又は強度相関を用いる方式のライダにより構成されている。これらのライダは、視線方向風速Vrの計測(すなわち風向Φ,Θ及び風速Vの計測)に用いることができるのはもちろんのこと、空気調和対象空間Sにおける人等の物体の検知(すなわちハードターゲットの検知)にも用いることができる。
すなわち、風計測ライダ11が任意の方向Dにレーザ光を射出することにより、当該方向Dにおける距離−強度特性が得られる。また、当該方向Dにおける物体の移動量(より具体的には、当該方向Dにおける物体の移動速度に対応するドップラ量)が得られる。そこで、風計測ライダ11は、空気調和対象空間S内にてレーザ光を走査することにより、いわゆる「強度画像」及び「距離画像」を生成する。強度画像における各画素は、当該画素に対応する方向Dにレーザ光を射出することにより得られた受信信号の強度値を示すものである。距離画像における各画素は、当該画素に対応する方向Dにレーザ光を射出することにより得られた距離値を示すものである。風計測ライダ11は、当該生成された強度画像を示す強度画像情報、及び当該生成された距離画像を示す距離画像情報などを出力する。以下、これらの画像を総称して「ライダ画像」ということがある。
人検知処理部71は、風計測ライダ11による出力情報を用いて、空気調和対象空間Sにおける人等の物体を検知する処理(以下「人検知処理」という。)を実行するものである。人検知処理部71は、人検知処理の結果を示す情報(以下「検知結果情報」という。)を出力するものである。以下、人検知処理の具体例について説明する。
第一に、人検知処理は、空気調和対象空間Sにおける人の有無を判定する処理(以下「人有無判定処理」という。)を含むものである。すなわち、人有無判定処理は、空気調和対象空間S内に人がいる状態(以下「有人状態」という。)であるか空気調和対象空間S内に人がいない状態(以下「無人状態」という。)であるかを判定するものである。
具体的には、例えば、人検知処理部71は、強度画像に対する閾値処理を実行するとともに、強度画像又は距離画像に対するパターンマッチング処理を実行することにり、人に対応する画素群がライダ画像に含まれているか否かを判定する。人検知処理部71は、人に対応する画素群がライダ画像に含まれている場合、空気調和対象空間Sが有人状態であると判定する。他方、人に対応する画素群がライダ画像に含まれていない場合、人検知処理部71は、空気調和対象空間Sが無人状態であると判定する。
第二に、人検知処理は、空気調和対象空間Sにおける動体の有無を判定する処理(以下「動体有無判定処理」という。)を含むものであっても良い。
具体的には、例えば、人検知処理部71は、ライダ画像における各画素の強度値Iを所定の閾値Ithと比較する。また、人検知処理部71は、ライダ画像における各画素のドップラ量ρの絶対値|ρ|を所定の閾値ρthと比較する。人検知処理部71は、以下の式(5)に示す条件を満たしており、かつ、以下の式(6)に示す条件を満たしている画素の個数が所定数以上である場合、空気調和対象空間S内に動体が存在すると判定する。
I>Ith (5)
|ρ|>ρth (6)
ここで、空気調和対象空間Sが有人状態である場合、人に対応する画素群がライダ画像に含まれている。当該人に対応する画素群に対する式(5)及び式(6)を用いた判定は、当該人が動いている状態であるか当該人が動いていない状態(以下「静止状態」という。)であるかの判定でもある。すなわち、空気調和対象空間Sが有人状態である場合における動体有無判定処理は、空気調和対象空間S内の人が静止状態であるか否かを判定する処理を包含するものである。
風計測処理部51及び送風制御部52の各々は、人検知処理部71により出力された検知結果情報を取得する。風計測処理部51は、当該取得された検知結果情報を用いて、風計測処理を実行するか否かを判定するようになっている。送風制御部52は、当該取得された検知結果情報を用いて、較正制御を実行するか否かを判定するようになっている。
具体的には、例えば、空気調和対象空間Sが無人状態であることを検知結果情報が示している場合、風計測処理及び較正制御が実行される。他方、空気調和対象空間Sが有人状態であることを検知結果情報が示している場合、風計測処理及び較正制御がスキップされる。
または、例えば、空気調和対象空間Sが無人状態であることを検知結果情報が示している場合、風計測処理及び較正制御が実行される。また、空気調和対象空間Sが有人状態であることを検知結果情報が示している場合において、空気調和対象空間S内に動体が存在しないことを検知結果情報が示しているとき(すなわち、空気調和対象空間S内の人が静止状態であることを検知結果情報が示しているとき)、風計測処理及び較正制御が実行される。他方、空気調和対象空間Sが有人状態であることを検知結果情報が示している場合において、空気調和対象空間S内に動体が存在することを検知結果情報が示しているとき、風計測処理及び較正制御がスキップされる。
すなわち、空気調和機200aにおいては、これらの条件が満たされている場合に風計測処理及び較正制御が実行されるものである。以下、かかる風計測処理及び較正制御が実行される動作モードを「第1較正モード」という。第1較正モードのオンオフは、リモコン3により切替え自在である。
風計測処理部51、送風制御部52及び人検知処理部71により、制御装置100aの要部が構成されている。風計測ライダ11、駆動モータ23、第1風向板24、駆動モータ33、第2風向板34、駆動モータ43、送風ファン44及び制御装置100aにより、室内機1aの要部が構成されている。室内機1a及び室外機2により、空気調和機200aの要部が構成されている。
制御装置100aの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図6を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、風計測処理部51、送風制御部52及び人検知処理部71の各々の機能は、プロセッサ61及びメモリ62により実現されるものであっても良く、又は専用の処理回路63により実現されるものであっても良い。
次に、図13のフローチャートを参照して、制御装置100aの動作について説明する。なお、図13において、図7に示すステップと同様のステップには同一符号を付して説明を省略する。
図13Aに示す如く、まず、送風制御部52は、送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の初期設定を実行する(ステップST1)。次いで、送風制御部52は、室内機1aによる送風を開始する制御を実行する(ステップST2)。
その後、室内機1aによる送風の継続中に、図13Bに示す処理又は図13Cに示す処理が繰り返し実行される。すなわち、リモコン3により第1較正モードがオンに設定されている場合(ステップST41“YES”)、以下の処理が繰り返し実行される。
図13Bに示す例においては、ステップST42にて、人検知処理部71が人検知処理を実行する。より具体的には、人検知処理部71は、人有無判定処理を実行する。
人有無判定処理により空気調和対象空間Sが無人状態であると判定された場合(ステップST43“YES”)、風計測処理(ステップST3)及び較正制御(ステップST4)が実行される。ステップST3,ST4の詳細な処理内容は、実施の形態1にて図8又は図9を参照して説明したものと同様であるため、再度の説明は省略する。
他方、人有無判定処理により空気調和対象空間Sが有人状態であると判定された場合(ステップST43“NO”)、風計測処理(ステップST3)及び較正制御(ステップST4)がスキップされる。
図13Cに示す例においては、ステップST42にて、人検知処理部71が人検知処理を実行する。より具体的には、人検知処理部71は、人有無判定処理及び動体有無判定処理を実行する。
人有無判定処理により空気調和対象空間Sが無人状態であると判定された場合(ステップST43“YES”)、風計測処理(ステップST3)及び較正制御(ステップST4)が実行される。また、人有無判定処理により空気調和対象空間Sが有人状態であると判定された場合において(ステップST43“NO”)、動体有無判定処理により空気調和対象空間S内に動体が存在しないと判定されたとき(ステップST44“NO”)、すなわち空気調和対象空間S内の人が静止状態であると判定されたとき、風計測処理(ステップST3)及び較正制御(ステップST4)が実行される。ステップST3,ST4の詳細な処理内容は、実施の形態1にて図8又は図10を参照して説明したものと同様であるため、再度の説明は省略する。
他方、人有無判定処理により空気調和対象空間Sが有人状態であると判定された場合において(ステップST43“NO”)、動体有無判定処理により空気調和対象空間S内に動体が存在すると判定されたとき(ステップST44“YES”)、風計測処理(ステップST3)及び較正制御(ステップST4)がスキップされる。
なお、第1較正モードがオンに設定されたとき(ステップST41“YES”)、制御装置100aは、第1較正モードによる風計測処理及び較正制御が開始されることを示す画像を表示部(不図示)に表示させる制御を実行するものであっても良い。この表示部は、室内機1aに設けられているものであっても良く、又はリモコン3に設けられているものであっても良い。
次に、空気調和機200aの効果について説明する。
仮に、空気調和対象空間S内にユーザがおり、かつ、ユーザが動いている状態にて風計測処理が実行された場合、ユーザの動きに応じて発生する気流により、風向Φ,Θ及び風速Vの計測精度が低下する可能性がある。また、仮に、空気調和対象空間S内にユーザがいる状態にて較正制御が実行された場合、較正値Φ,Θ,Vに応じて送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’が変化することにより、ユーザが違和感を覚える可能性がある。
これに対して、空気調和対象空間Sが無人状態である場合に風計測処理及び較正制御を実行することにより、これらの問題の発生を回避することができる。すなわち、風向Φ,Θ及び風速Vの計測精度が低下するのを回避することができる。また、ユーザが送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の変化に違和感を覚えるのを回避することができる。
また、空気調和対象空間Sが有人状態である場合において、空気調和対象空間S内に動体が存在しないとき(すなわち空気調和対象空間S内の人が静止状態であるとき)に風計測処理及び較正制御を実行することにより、前者の問題の発生を回避することができる。すなわち、風向Φ,Θ及び風速Vの計測精度が低下するのを回避することができる。
次に、空気調和機200aの変形例について説明する。
室内機1aは、風計測ライダ11に加えて、赤外線カメラ12を有するものであっても良い(図14又は図15参照)。赤外線カメラ12は、空気調和対象空間S内を撮像して、いわゆる「赤外画像」を生成するものである。赤外線カメラ12は、当該生成された赤外画像を示す赤外画像情報などを出力するものである。
室内機1aに赤外線カメラ12が設けられている場合、人検知処理部71は、風計測ライダ11による出力情報(強度画像情報及び距離画像情報など)に代えて、赤外線カメラ12による出力情報(赤外画像情報など)を人検知処理に用いるものであっても良い(図14参照)。これにより、人検知処理用のレーザ光の走査を不要とすることができるため、人検知処理にかかる時間を短縮することができる。
ただし、赤外線カメラ12における赤外画像は、風計測ライダ11における強度画像に対応するものである。このため、風計測ライダ11による出力情報に代えて赤外線カメラ12による出力情報を用いる場合、各画素の強度値は取得することができるものの、各画素の距離値及びドップラ量などは取得することができない。
したがって、室内機1aに赤外線カメラ12が設けられている場合、人検知処理部71は、風計測ライダ11による出力情報に加えて、赤外線カメラ12による出力情報を人検知処理に用いるのがより好適である(図15参照)。これにより、人検知処理に用いられる情報の種類が増加するため、人検知処理の精度を向上することができる。
そのほか、空気調和機200aは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例を採用することができる。
以上のように、実施の形態2の空気調和機200aは、空気調和対象空間Sにおける人検知処理を実行する人検知処理部71を備え、送風制御部52は、人検知処理の結果に基づき、風向値Φ,Θを用いた送風方向Φ’,Θ’の制御を実行するか否かを判定する。風向Φ,Θの計測精度の向上により、送風方向Φ’,Θ’の較正精度を向上することができる。
また、送風制御部52は、空気調和対象空間Sが無人状態であることを人検知処理の結果が示している場合、風向値Φ,Θを用いた送風方向Φ’,Θ’の制御を実行する。これにより、送風方向Φ’,Θ’の較正精度を向上することができるのはもちろんのこと、空気調和対象空間S内のユーザが較正制御による送風方向Φ’,Θ’の変化に対して違和感を覚えるのを回避することができる。
また、送風制御部52は、空気調和対象空間Sが有人状態であることを人検知処理の結果が示している場合において、空気調和対象空間S内の人が静止状態であることを人検知処理の結果が示しているとき、風向値Φ,Θを用いた送風方向Φ’,Θ’の制御を実行する。風向Φ,Θの計測精度の向上により、送風方向Φ’,Θ’の較正精度を向上することができる。
また、空気調和機200aは、空気調和対象空間Sにおける人検知処理を実行する人検知処理部71を備え、送風制御部52は、人検知処理の結果に基づき、風向値Φ,Θを用いた送風方向Φ’,Θ’の制御及び風速値Vを用いた送風風量V’の制御を実行するか否かを判定する。風向Φ,Θ及び風速Vの計測精度の向上により、送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の較正精度を向上することができる。
また、送風制御部52は、空気調和対象空間Sが無人状態であることを人検知処理の結果が示している場合、風向値Φ,Θを用いた送風方向Φ’,Θ’の制御及び風速値Vを用いた送風風量V’の制御を実行する。これにより、送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の較正精度を向上することができるのはもちろんのこと、空気調和対象空間S内のユーザが較正制御による送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の変化に対して違和感を覚えるのを回避することができる。
また、送風制御部52は、空気調和対象空間Sが有人状態であることを人検知処理の結果が示している場合において、空気調和対象空間S内の人が静止状態であることを人検知処理の結果が示しているとき、風向値Φ,Θを用いた送風方向Φ’,Θ’の制御及び風速値Vを用いた送風風量V’の制御を実行する。風向Φ,Θ及び風速Vの計測精度の向上により、送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の較正精度を向上することができる。
また、人検知処理部71は、風計測ライダ11を人検知処理に用いる。これにより、人検知処理用の専用の検知機器(例えば赤外線カメラ12)を不要とすることができる。また、強度画像情報に加えて距離画像情報を用いることにより、人検知処理の精度を向上することができる。
実施の形態3.
図16は、実施の形態3に係る空気調和機の要部を示すブロック図である。図17は、実施の形態3に係る空気調和機における室内機の要部を示すブロック図である。図16及び図17を参照して、実施の形態3の空気調和機200bについて説明する。なお、図16において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。また、図17において、図2に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。
人検知処理部81は、風計測ライダ11による出力情報を用いて、空気調和対象空間Sにおける人等の物体を検知する処理、すなわち人検知処理を実行するものである。人検知処理部81は、人検知処理の結果を示す情報、すなわち検知結果情報を出力するものである。
ここで、人検知処理部81による人検知処理は、空気調和対象空間Sにおける人の有無を判定する処理、すなわち人有無判定処理を含むものである。また、人検知処理部81による人検知処理は、空気調和対象空間Sが有人状態である場合、空気調和対象空間Sにおける人の位置を計測する処理(以下「人位置計測処理」という。)を含むものである。
送風制御部52は、人検知処理部81により出力された検知結果情報を用いて、いわゆる「人当て」による送風を実現する機能を有している。
すなわち、まず、第1送風方向制御部22は、第1送風方向Φ’を初期値に設定する。また、第2送風方向制御部32は、第2送風方向Θ’を初期値に設定する。また、送風風量制御部42は、送風風量V’を初期値に設定する。
その後、空気調和対象空間Sが有人状態である場合、送風制御部52は、空気調和対象空間Sにおける人の位置に対応する領域を、室内機1bによる送風の対象となる領域(以下「送風対象領域」という。)A3に設定する。送風制御部52は、予め記憶されている複数個の風向風速テーブルのうち、送風対象領域A3に対する送風を実現可能な風向風速テーブルを選択する。
第1送風方向制御部22は、当該選択された風向風速テーブルにおける、送風対象領域A3に対応する単位領域A2におけるΦ’の値に応じて、第1送風方向Φ’を再設定する。また、第2送風方向制御部32は、当該選択された風向風速テーブルにおける、送風対象領域A3に対応する単位領域A2におけるΘ’の値に応じて、第2送風方向Θ’を再設定する。また、送風風量制御部42は、当該選択された風向風速テーブルにおける、送風対象領域A3に対応する単位領域A2におけるV’の値に応じて、送風風量V’を再設定する。これにより、人当て送風が実現される。
風計測処理部51は、人検知処理部81により出力された検知結果情報を用いて、空気調和対象空間Sにおける人の位置に対応する領域を計測対象領域A1に設定する。すなわち、空気調和機200bにおいては、送風対象領域A3のうちの少なくとも一部の領域が計測対象領域A1に設定される。
風計測処理部51は、当該設定された計測対象領域A1における風計測処理を実行する。送風制御部52は、人当て送風を実現している状態にて、当該設定された計測対象領域A1における較正制御を実行する。
すなわち、空気調和機200bにおいては、空気調和対象空間Sが有人状態である場合に風計測処理及び較正制御が実行されるものである。以下、かかる風計測処理及び較正制御が実行される動作モードを「第2較正モード」という。第2較正モードのオンオフは、リモコン3により切替え自在である。
風計測処理部51、送風制御部52及び人検知処理部81により、制御装置100bの要部が構成されている。風計測ライダ11、駆動モータ23、第1風向板24、駆動モータ33、第2風向板34、駆動モータ43、送風ファン44及び制御装置100bにより室内機1bの要部が構成されている。室内機1b及び室外機2により、空気調和機200bの要部が構成されている。
制御装置100bの要部のハードウェア構成は、実施の形態1にて図6を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。すなわち、風計測処理部51、送風制御部52及び人検知処理部81の各々の機能は、プロセッサ61及びメモリ62により実現されるものであっても良く、又は専用の処理回路63により実現されるものであっても良い。
次に、図18のフローチャートを参照して、制御装置100bの動作について説明する。なお、図18において、図7に示すステップと同様のステップには同一符号を付して説明を省略する。
図18Aに示す如く、まず、送風制御部52は、送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’の初期設定を実行する(ステップST1)。次いで、送風制御部52は、室内機1bによる送風を開始する制御を実行する(ステップST2)。
その後、室内機1bによる送風の継続中に、図18Bに示す処理が繰り返し実行される。すなわち、リモコン3により第2較正モードがオンに設定されている場合(ステップST51“YES”)、以下の処理が繰り返し実行される。
図18Bに示す如く、ステップST52にて、人検知処理部81が人検知処理を実行する。より具体的には、人検知処理部81は、人有無判定処理を実行する。また、人検知処理部81は、人有無判定処理により空気調和対象空間Sが有人状態であると判定された場合、人位置計測処理を実行する。
人有無判定処理により空気調和対象空間Sが有人状態であると判定された場合(ステップST53“YES”)、送風制御部52は、検知結果情報を用いて送風対象領域A3を設定する。より具体的には、送風制御部52は、人位置計測処理の結果に基づき、空気調和対象空間Sにおける人の位置に対応する領域を送風対象領域A3に設定する(ステップST54)。
次いで、送風制御部52は、ステップST54にて設定された送風対象領域A3に対する送風が実現されるように、送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’を再設定する(ステップST55)。室内機1bによる送風の継続中における当該再設定により、人当て送風が開始される。
次いで、風計測処理部51は、検知結果情報を用いて計測対象領域A1を設定する。より具体的には、風計測処理部51は、人位置計測処理の結果に基づき、空気調和対象空間Sにおける人の位置に対応する領域を計測対象領域A1に設定する(ステップST56)。
次いで、ステップST56にて設定された計測対象領域A1について、風計測処理(ステップST3)及び較正制御(ステップST4)が実行される。ステップST3,ST4の詳細な処理内容は、実施の形態1にて図8又は図10を参照して説明したものと同様であるため、再度の説明は省略する。ただし、較正制御における目標値Φ,Θ,Vは、ステップST1におけるΦ’,Θ’,V’の設定値に代えて、ステップST55におけるΦ’,Θ’,V’の設定値に応じて設定される。
このように、人位置計測処理の結果に応じて送風対象領域A3を設定することにより、人当て送風を実現することができる。また、人位置計測処理の結果に応じて計測対象領域A1を設定することにより、空気調和対象空間Sにおけるユーザの位置に対応する領域における風向Φ,Θ及び風速Vを好適な状態にすることができる。これにより、空気調和対象空間Sにおけるユーザの快適性を更に向上することができる。
なお、空気調和機200bは、第2較正モードがオフされた後(ステップST51“NO”)、以下のような動作モードにて動作するものであっても良い。すなわち、風計測ライダ11の電源がオフされた状態にて、風計測処理、較正制御、人検知処理及び人当て送風を実行することなく、予め記憶されている風向風速テーブル及び第2較正モードがオフされた時点における較正値テーブル(すなわち最新の較正値テーブル)を用いて送風方向Φ’,Θ’及び送風風量V’を制御する動作モードである。この動作モードは、例えば、「省エネモード」の名称が付されたものであっても良い。省エネモードのオンオフは、リモコン3により切替え自在なものであっても良い。
または、空気調和機200bは、第2較正モードがオフされた後(ステップST51“NO”)、以下のような動作モードにて動作するものであっても良い。すなわち、風計測ライダ11の電源がオンされた状態にて、風計測処理及び較正制御は実行されないものの、人検知処理及び人当て送風は実行される動作モードである。この動作モードは、例えば、「高精度人当てモード」の名称が付されたものであっても良い。高精度人当てモードのオンオフは、リモコン3により切替え自在なものであっても良い。
また、人検知処理部81は、人検知処理部71と同様に、風計測ライダ11に代えて又は加えて赤外線カメラ12を人検知処理に用いるものであっても良い。
そのほか、空気調和機200bは、実施の形態1にて説明したものと同様の種々の変形例を採用することができる。
以上のように、実施の形態3の空気調和機200bは、空気調和対象空間Sにおける人検知処理を実行する人検知処理部81を有し、風計測処理部51は、人検知処理の結果に基づき、空気調和対象空間Sにおける風向Φ,Θの計測対象領域A1を設定する。これにより、例えば、空気調和対象空間Sのうちのユーザの位置に対応する領域における風向Φ,Θを計測することができる。
また、空気調和機200bは、空気調和対象空間Sにおける人検知処理を実行する人検知処理部81を有し、風計測処理部51は、人検知処理の結果に基づき、空気調和対象空間Sにおける風向Φ,Θ及び風速Vの計測対象領域A1を設定する。これにより、例えば、空気調和対象空間Sのうちのユーザの位置に対応する領域における風向Φ,Θ及び風速Vを計測することができる。
また、風計測処理部51は、空気調和対象空間S内の人の位置に対応する領域を計測対象領域A1に設定する。これにより、空気調和対象空間Sにおけるユーザの位置に応じて、適切な領域を計測対象領域A1に設定することができる。
また、人検知処理部81は、風計測ライダ11を人検知処理に用いる。これにより、人検知処理用の専用の検知機器(例えば赤外線カメラ12)を不要とすることができる。また、強度画像情報に加えて距離画像情報を用いることにより、人検知処理の精度を向上することができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
本発明の空気調和機及び制御方法は、例えば、家庭用又は業務用のエアコンに用いることができる。
1,1a,1b 室内機、2 室外機、3 リモートコントローラ(リモコン)、11 風計測ライダ、12 赤外線カメラ、21 第1風向計測処理部、22 第1送風方向制御部、23 駆動モータ、24 風向坂(第1風向板)、31 第2風向計測処理部、32 第2送風方向制御部、33 駆動モータ、34 風向板(第2風向板)、41 風速計測処理部、42 送風風量制御部、43 駆動モータ、44 送風ファン、51 風計測処理部、52 送風制御部、61 プロセッサ、62 メモリ、63 処理回路、71 人検知処理部、81 人検知処理部、100,100a,100b 制御装置、200,200a,200b 空気調和機。

Claims (15)

  1. 風を計測するライダの測定値を用いて風向を算出する風計測処理部と、
    前記風計測処理部が算出した風向値を用いて、送風方向を制御する送風制御部と、
    を備える空気調和機。
  2. 前記風計測処理部は、前記風向を時間的に連続的に算出して、
    前記送風制御部は、前記風向値を目標風向値に近づけるフィードバック制御により前記送風方向を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  3. 前記風計測処理部は、前記ライダの測定値を用いて風速を算出して、
    前記送風制御部は、前記風計測処理部が算出した風速値を用いて、送風風量を制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  4. 前記風計測処理部は、前記風向及び前記風速を時間的に連続的に算出して、
    前記送風制御部は、前記風向値を目標風向値に近づけるフィードバック制御により前記送風方向を制御するとともに、前記風速値を目標風速値に近づけるフィードバック制御により前記送風風量を制御する
    ことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  5. 空気調和対象空間における人検知処理を実行する人検知処理部を備え、
    前記送風制御部は、前記人検知処理の結果に基づき、前記風向値を用いた前記送風方向の制御を実行するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  6. 前記送風制御部は、前記空気調和対象空間が無人状態であることを前記人検知処理の結果が示している場合、前記風向値を用いた前記送風方向の制御を実行することを特徴とする請求項5記載の空気調和機。
  7. 前記送風制御部は、前記空気調和対象空間が有人状態であることを前記人検知処理の結果が示している場合において、前記空気調和対象空間内の人が静止状態であることを前記人検知処理の結果が示しているとき、前記風向値を用いた前記送風方向の制御を実行することを特徴とする請求項5又は請求項6記載の空気調和機。
  8. 空気調和対象空間における人検知処理を実行する人検知処理部を備え、
    前記送風制御部は、前記人検知処理の結果に基づき、前記風向値を用いた前記送風方向の制御及び前記風速値を用いた前記送風風量の制御を実行するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  9. 前記送風制御部は、前記空気調和対象空間が無人状態であることを前記人検知処理の結果が示している場合、前記風向値を用いた前記送風方向の制御及び前記風速値を用いた前記送風風量の制御を実行することを特徴とする請求項8記載の空気調和機。
  10. 前記送風制御部は、前記空気調和対象空間が有人状態であることを前記人検知処理の結果が示している場合において、前記空気調和対象空間内の人が静止状態であることを前記人検知処理の結果が示しているとき、前記風向値を用いた前記送風方向の制御及び前記風速値を用いた前記送風風量の制御を実行することを特徴とする請求項8又は請求項9記載の空気調和機。
  11. 空気調和対象空間における人検知処理を実行する人検知処理部を有し、
    前記風計測処理部は、前記人検知処理の結果に基づき、前記空気調和対象空間における前記風向の計測対象領域を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
  12. 空気調和対象空間における人検知処理を実行する人検知処理部を有し、
    前記風計測処理部は、前記人検知処理の結果に基づき、前記空気調和対象空間における前記風向及び前記風速の計測対象領域を設定する
    ことを特徴とする請求項3記載の空気調和機。
  13. 前記風計測処理部は、前記空気調和対象空間内の人の位置に対応する領域を前記計測対象領域に設定することを特徴とする請求項11又は請求項12記載の空気調和機。
  14. 前記人検知処理部は、前記ライダを前記人検知処理に用いることを特徴とする請求項5から請求項13のうちのいずれか1項記載の空気調和機。
  15. 空気調和機の制御方法であって、
    風計測処理部が、風を計測するライダの測定値を用いて風向を算出して、
    送風制御部が、前記風計測処理部が算出した風向値を用いて、送風方向を制御する
    ことを特徴とする制御方法。
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