JPWO2020118252A5 - - Google Patents
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Description
本発明の実施形態のこれらおよび他の態様は、以下の詳細な説明を参照すると明らかになる。この目的を達成するために、特定の背景情報、手順、化合物、および/または組成物をより詳細に記載している種々のリファレンスを本明細書中に記載しており、それぞれのこのようなリファレンスは、参考としてその全体が本明細書に援用される。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
去勢抵抗性前立腺がんを処置することを必要とする対象において、去勢抵抗性前立腺がんを処置する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目2)
去勢抵抗性前立腺がんの進行を阻害することを必要とする対象において、去勢抵抗性前立腺がんの進行を阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目3)
去勢抵抗性前立腺がん組織の増殖を阻害することを必要とする対象において、去勢抵抗性前立腺がん組織の増殖を阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目4)
去勢感受性前立腺がんを処置することを必要とする対象において、去勢感受性前立腺がんを処置する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目5)
去勢感受性前立腺がんの進行を阻害することを必要とする対象において、去勢感受性前立腺がんの進行を阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目6)
去勢感受性前立腺がん組織の増殖を阻害することを必要とする対象において、去勢感受性前立腺がん組織の増殖を阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目7)
前立腺がんを有する対象において、去勢抵抗性前立腺がんの発達を予防または阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目8)
前記対象がアンドロゲン枯渇療法を以前に投与されたことがある、項目1~7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記対象がアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤を以前に投与されたことがある、項目1~8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤が、エンザルタミド、アパルタミドまたはアビラテロンである、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記対象がアンドロゲン受容体(AR)アンタゴニストを以前に投与されたことがある、項目1~9のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記前立腺がんが転移性である、項目1~11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
前記前立腺がんが非転移性である、項目1~11のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
約1mg/日~約60mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目1~13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記投与することが経口的に投与することを含む、項目1~14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が第一選択の治療として投与される、項目1~15のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、従前の治療後に後続の治療として投与される、項目1~15のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記従前の治療がアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤を含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤が、エンザルタミド、アパルタミドまたはアビラテロンである、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記従前の治療がタキサンを含む、項目17に記載の方法。
(項目21)
前記対象が従前の治療に奏功しなかった、項目17~20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記従前の治療が第一選択の治療である、項目17~21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記前立腺がんがMCL-1依存性である、項目1~22のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
前立腺がんがc-Myc変化型である、項目1~23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を投与する前に、対象の前立腺特異抗原(PSA)レベルを検出することをさらに含む、項目1~24のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を投与した後に、対象のPSAレベルを検出することをさらに含む、項目1~25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与後において、対象のPSAレベルが、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与前より少なくとも10%低い、項目1~26のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与後において、対象のPSAレベルが、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与前より少なくとも15%低い、項目27に記載の方法。
(項目29)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与後において、対象のPSAレベルが、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与前より少なくとも20%低い、項目28に記載の方法。
(項目30)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与後において、対象のPSAレベルが、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与前より少なくとも25%低い、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記対象が前立腺がんと診断されたことがあるが、去勢抵抗性前立腺がんと診断されたことがない、項目7~30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記対象が、去勢抵抗性と関連するアンドロゲン受容体バリアントを有する、項目1~3および7~31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記対象がアンドロゲン受容体v7スプライスバリアントを有する、項目1~3および7~32のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
前記化合物が、以下の構造:
を有する、項目1~33のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
構造(I)の前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が結晶形態である、項目1~34のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
前記結晶形態が形態Bを含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記結晶形態が形態Bから本質的になる、項目35に記載の方法。
(項目38)
前記結晶形態が、4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°、20.0±0.2°および24.6±0.2°からなる群から選択される2θ角に少なくとも3つのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目35~37のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
前記結晶形態が、4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°、20.0±0.2°および24.6±0.2°からなる群から選択される2θ角に少なくとも4つのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記結晶形態が、4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°、20.0±0.2°および24.6±0.2°からなる群から選択される2θ角に少なくとも5つのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記結晶形態が、以下の2θ角:10.8±0.2°、14.9±0.2°および20.0±0.2°にピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目35~37のいずれか一項に記載の方法。
(項目42)
前記結晶形態が、以下の2θ角:4.8±0.2°、10.8±0.2°、14.9±0.2°および20.0±0.2°にピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記結晶形態が、以下の2θ角:4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°および20.0±0.2°にピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目42に記載の方法。
(項目44)
構造(II)を有する前記化合物が、図25に図示されるX線粉末回折パターンと実質的に一致するX線粉末回折パターンを特徴とする、項目34~43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
構造(I)の前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が1日1回投与される、項目1~44のいずれか一項に記載の方法。
(項目46)
1またはそれより多くの追加の治療を前記対象に投与することをさらに含む、項目1~45のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
前記1またはそれより多くの追加の治療が、精巣摘出術、放射線、高密度焦点式超音波療法または抗がん活性を有する1もしくはそれより多くの追加の治療剤を含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記1またはそれより多くの追加の治療がアンドロゲン枯渇療法を含む、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がアビラテロンを含む、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がエンザルタミドを含む、項目47に記載の方法。
(項目51)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がドセタキセルを含む、項目47に記載の方法。
(項目52)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がベネトクラクスを含む、項目47に記載の方法。
(項目53)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がBRD4阻害剤を含む、項目47に記載の方法。
(項目54)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤が、DOT1様ヒストンメチルトランスフェラーゼ(DOT1L)阻害剤を含む、項目47に記載の方法。
(項目55)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がMLL-メニン阻害剤を含む、項目47に記載の方法。
(項目56)
転移性去勢抵抗性前立腺がんを処置することを必要とする対象において、転移性去勢抵抗性前立腺がんを処置する方法であって、前記方法は、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含み、前記対象は、アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤またはタキサンを含む従前の治療に奏功しなかった、方法。
(項目57)
前記従前の治療が第一選択の治療である、項目56に記載の方法。
(項目58)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、第二選択の治療として投与される、項目56または57に記載の方法。
(項目59)
前記化合物が、以下の構造:
を有する、項目56~58のいずれか一項に記載の方法。
(項目60)
構造(II)の前記化合物が結晶形態である、項目59に記載の方法。
(項目61)
前記結晶形態が形態Bを含む、項目60に記載の方法。
(項目62)
前記結晶形態が形態Bから本質的になる、項目60に記載の方法。
(項目63)
約1mg/日~約60mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目56~62のいずれか一項に記載の方法。
(項目64)
約10mg/日~約50mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目1~63のいずれか一項に記載の方法。
(項目65)
約12mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目64に記載の方法。
(項目66)
約16mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目64に記載の方法。
(項目67)
約22mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目64に記載の方法。
(項目68)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が21日間連続して投与される、項目1~67のいずれか一項に記載の方法。
(項目69)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、28日の処置サイクルで投与される、項目1~68のいずれか一項に記載の方法。
(項目70)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、前記28日の処置サイクルの最初の21日間に投与され、前記28日の処置サイクルの22日目~28日目には投与されない、項目69に記載の方法。
(項目71)
構造(I)の前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、1日2回投与される、項目1~44および46~70のいずれか一項に記載の方法。
(項目72)
構造(I)の前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が1日1回投与される、項目56~70のいずれか一項に記載の方法。
本発明の実施形態において、例えば以下の項目が提供される。
(項目1)
去勢抵抗性前立腺がんを処置することを必要とする対象において、去勢抵抗性前立腺がんを処置する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目2)
去勢抵抗性前立腺がんの進行を阻害することを必要とする対象において、去勢抵抗性前立腺がんの進行を阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目3)
去勢抵抗性前立腺がん組織の増殖を阻害することを必要とする対象において、去勢抵抗性前立腺がん組織の増殖を阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目4)
去勢感受性前立腺がんを処置することを必要とする対象において、去勢感受性前立腺がんを処置する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目5)
去勢感受性前立腺がんの進行を阻害することを必要とする対象において、去勢感受性前立腺がんの進行を阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目6)
去勢感受性前立腺がん組織の増殖を阻害することを必要とする対象において、去勢感受性前立腺がん組織の増殖を阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目7)
前立腺がんを有する対象において、去勢抵抗性前立腺がんの発達を予防または阻害する方法であって、前記方法が、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含む、方法。
(項目8)
前記対象がアンドロゲン枯渇療法を以前に投与されたことがある、項目1~7のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記対象がアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤を以前に投与されたことがある、項目1~8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
前記アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤が、エンザルタミド、アパルタミドまたはアビラテロンである、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記対象がアンドロゲン受容体(AR)アンタゴニストを以前に投与されたことがある、項目1~9のいずれか一項に記載の方法。
(項目12)
前記前立腺がんが転移性である、項目1~11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
前記前立腺がんが非転移性である、項目1~11のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
約1mg/日~約60mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目1~13のいずれか一項に記載の方法。
(項目15)
前記投与することが経口的に投与することを含む、項目1~14のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が第一選択の治療として投与される、項目1~15のいずれか一項に記載の方法。
(項目17)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、従前の治療後に後続の治療として投与される、項目1~15のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
前記従前の治療がアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤を含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤が、エンザルタミド、アパルタミドまたはアビラテロンである、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記従前の治療がタキサンを含む、項目17に記載の方法。
(項目21)
前記対象が従前の治療に奏功しなかった、項目17~20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
前記従前の治療が第一選択の治療である、項目17~21のいずれか一項に記載の方法。
(項目23)
前記前立腺がんがMCL-1依存性である、項目1~22のいずれか一項に記載の方法。
(項目24)
前立腺がんがc-Myc変化型である、項目1~23のいずれか一項に記載の方法。
(項目25)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を投与する前に、対象の前立腺特異抗原(PSA)レベルを検出することをさらに含む、項目1~24のいずれか一項に記載の方法。
(項目26)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を投与した後に、対象のPSAレベルを検出することをさらに含む、項目1~25のいずれか一項に記載の方法。
(項目27)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与後において、対象のPSAレベルが、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与前より少なくとも10%低い、項目1~26のいずれか一項に記載の方法。
(項目28)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与後において、対象のPSAレベルが、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与前より少なくとも15%低い、項目27に記載の方法。
(項目29)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与後において、対象のPSAレベルが、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与前より少なくとも20%低い、項目28に記載の方法。
(項目30)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与後において、対象のPSAレベルが、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態の投与前より少なくとも25%低い、項目29に記載の方法。
(項目31)
前記対象が前立腺がんと診断されたことがあるが、去勢抵抗性前立腺がんと診断されたことがない、項目7~30のいずれか一項に記載の方法。
(項目32)
前記対象が、去勢抵抗性と関連するアンドロゲン受容体バリアントを有する、項目1~3および7~31のいずれか一項に記載の方法。
(項目33)
前記対象がアンドロゲン受容体v7スプライスバリアントを有する、項目1~3および7~32のいずれか一項に記載の方法。
(項目34)
前記化合物が、以下の構造:
を有する、項目1~33のいずれか一項に記載の方法。
(項目35)
構造(I)の前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が結晶形態である、項目1~34のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
前記結晶形態が形態Bを含む、項目35に記載の方法。
(項目37)
前記結晶形態が形態Bから本質的になる、項目35に記載の方法。
(項目38)
前記結晶形態が、4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°、20.0±0.2°および24.6±0.2°からなる群から選択される2θ角に少なくとも3つのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目35~37のいずれか一項に記載の方法。
(項目39)
前記結晶形態が、4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°、20.0±0.2°および24.6±0.2°からなる群から選択される2θ角に少なくとも4つのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目38に記載の方法。
(項目40)
前記結晶形態が、4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°、20.0±0.2°および24.6±0.2°からなる群から選択される2θ角に少なくとも5つのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目39に記載の方法。
(項目41)
前記結晶形態が、以下の2θ角:10.8±0.2°、14.9±0.2°および20.0±0.2°にピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目35~37のいずれか一項に記載の方法。
(項目42)
前記結晶形態が、以下の2θ角:4.8±0.2°、10.8±0.2°、14.9±0.2°および20.0±0.2°にピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目41に記載の方法。
(項目43)
前記結晶形態が、以下の2θ角:4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°および20.0±0.2°にピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、項目42に記載の方法。
(項目44)
構造(II)を有する前記化合物が、図25に図示されるX線粉末回折パターンと実質的に一致するX線粉末回折パターンを特徴とする、項目34~43のいずれか一項に記載の方法。
(項目45)
構造(I)の前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が1日1回投与される、項目1~44のいずれか一項に記載の方法。
(項目46)
1またはそれより多くの追加の治療を前記対象に投与することをさらに含む、項目1~45のいずれか一項に記載の方法。
(項目47)
前記1またはそれより多くの追加の治療が、精巣摘出術、放射線、高密度焦点式超音波療法または抗がん活性を有する1もしくはそれより多くの追加の治療剤を含む、項目46に記載の方法。
(項目48)
前記1またはそれより多くの追加の治療がアンドロゲン枯渇療法を含む、項目47に記載の方法。
(項目49)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がアビラテロンを含む、項目47に記載の方法。
(項目50)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がエンザルタミドを含む、項目47に記載の方法。
(項目51)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がドセタキセルを含む、項目47に記載の方法。
(項目52)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がベネトクラクスを含む、項目47に記載の方法。
(項目53)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がBRD4阻害剤を含む、項目47に記載の方法。
(項目54)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤が、DOT1様ヒストンメチルトランスフェラーゼ(DOT1L)阻害剤を含む、項目47に記載の方法。
(項目55)
前記1またはそれより多くの追加の治療剤がMLL-メニン阻害剤を含む、項目47に記載の方法。
(項目56)
転移性去勢抵抗性前立腺がんを処置することを必要とする対象において、転移性去勢抵抗性前立腺がんを処置する方法であって、前記方法は、有効量の、以下の構造(I):
を有する化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態を前記対象に投与することを含み、前記対象は、アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤またはタキサンを含む従前の治療に奏功しなかった、方法。
(項目57)
前記従前の治療が第一選択の治療である、項目56に記載の方法。
(項目58)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、第二選択の治療として投与される、項目56または57に記載の方法。
(項目59)
前記化合物が、以下の構造:
を有する、項目56~58のいずれか一項に記載の方法。
(項目60)
構造(II)の前記化合物が結晶形態である、項目59に記載の方法。
(項目61)
前記結晶形態が形態Bを含む、項目60に記載の方法。
(項目62)
前記結晶形態が形態Bから本質的になる、項目60に記載の方法。
(項目63)
約1mg/日~約60mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目56~62のいずれか一項に記載の方法。
(項目64)
約10mg/日~約50mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目1~63のいずれか一項に記載の方法。
(項目65)
約12mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目64に記載の方法。
(項目66)
約16mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目64に記載の方法。
(項目67)
約22mg/日の、構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が前記対象に投与される、項目64に記載の方法。
(項目68)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が21日間連続して投与される、項目1~67のいずれか一項に記載の方法。
(項目69)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、28日の処置サイクルで投与される、項目1~68のいずれか一項に記載の方法。
(項目70)
構造(I)を有する前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、前記28日の処置サイクルの最初の21日間に投与され、前記28日の処置サイクルの22日目~28日目には投与されない、項目69に記載の方法。
(項目71)
構造(I)の前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が、1日2回投与される、項目1~44および46~70のいずれか一項に記載の方法。
(項目72)
構造(I)の前記化合物または薬学的に許容され得るその塩もしくは双性イオン形態が1日1回投与される、項目56~70のいずれか一項に記載の方法。
Claims (20)
- 前記前立腺がんが転移性である、請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物。
- 約1mg/日~約60mg/日の、構造(II)を有する前記化合物の結晶形態Bが前記対象に投与される、請求項1~4のいずれか一項に記載の組成物。
- 経口的に投与されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の組成物。
- 従前の治療後に後続の治療として投与されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記従前の治療がアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤を含む、請求項7に記載の組成物。
- 前記アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤が、エンザルタミド、アパルタミドまたはアビラテロンである、請求項8に記載の組成物。
- 前記結晶形態が、4.8±0.2°、10.8±0.2°、13.7±0.2°、14.9±0.2°、20.0±0.2°および24.6±0.2°からなる群から選択される2θ角に少なくとも3つのピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記結晶形態が、以下の2θ角:10.8±0.2°、14.9±0.2°および20.0±0.2°にピークを含むX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
- 構造(II)を有する前記化合物の結晶形態Bが、図25に図示されるX線粉末回折パターンと実質的に一致するX線粉末回折パターンを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載の組成物。
- 1またはそれより多くの追加の治療と組み合わせて前記対象に投与されることを特徴とする、請求項1~12のいずれか一項に記載の組成物。
- 約10mg/日~約50mg/日の、構造(II)を有する前記化合物の結晶形態Bが前記対象に投与される、請求項1~14のいずれか一項に記載の組成物。
- 前記組成物が、28日の処置サイクルの最初の21日間に投与され、前記28日の処置サイクルの22日目~28日目には投与されない、請求項1~15のいずれか一項に記載の組成物。
- 1日2回投与されることを特徴とする、請求項1~16のいずれか一項に記載の組成物。
- (i)約8mgまたは約11mgの構造(II)を有する前記化合物の結晶形態Bが、前記対象に1日2回投与される、または
(ii)約16mgまたは約22mgの構造(II)を有する前記化合物の結晶形態Bが、前記対象に1日1回投与される、
請求項1~17のいずれか一項に記載の組成物。 - 構造(II)を有する前記化合物の結晶形態Bが、21日の処置サイクルの最初の14日間に投与され、前記21日の処置サイクルの15日目~21日目には投与されない、請求項1~15、17および18のいずれか一項に記載の組成物。
- 構造(II)を有する前記化合物の結晶形態Bが、継続投与される、請求項1~15、17および18のいずれか一項に記載の組成物。
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