JPWO2020086745A5 - - Google Patents

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JPWO2020086745A5
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本開示はさらに、移植レシピエントにおいて移植拒絶反応を防止するための方法を提供し、該方法は、有効量の本明細書に提供されるような多量体結合分子を対象に投与する工程を含み、該多量体結合分子は、同じ結合パートナーに結合する当量の単量体または二量体結合分子よりも大きい効力を示す。
[本発明1001]
2個、5個、もしくは6個の二価結合ユニットまたはそのバリアントもしくはフラグメントを含む、多量体結合分子であって、
各結合ユニットが、細胞の表面上に発現している結合パートナーに特異的に結合する結合ポリペプチドまたはそのフラグメントに各々融合された2個のIgAもしくはIgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントを含み、前記結合ポリペプチドが、抗体でも抗体の抗原結合フラグメントでもなく、前記結合ポリペプチドの前記結合パートナーへの結合が、前記細胞におけるシグナル伝達を調節し、
前記結合ポリペプチドのうちの少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個が、同じ結合パートナーに結合して、その結合パートナーのシグナル伝達を調節し、
前記結合分子が、前記同じ結合パートナーに結合する1個または2個の結合ポリペプチドを有する当量の一価または二価結合分子よりも高い効力で、前記細胞におけるシグナル伝達を誘導し得るかまたは阻害し得る、前記多量体結合分子。
[本発明1002]
2個、5個、もしくは6個の二価結合ユニットまたはそのバリアントもしくはフラグメントを含む、多量体結合分子であって、
各結合ユニットが、結合ポリペプチドに各々融合された2個のIgAもしくはIgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントを含み、前記結合ポリペプチドのうちの少なくとも3個が、リガンドまたはその受容体結合フラグメントを含む結合パートナーに特異的に結合する受容体外部ドメインを含み、前記受容体外部ドメインが、抗体でも抗体の抗原結合フラグメントでもなく、前記受容体外部ドメインの前記リガンドへの結合が、前記受容体を発現する細胞におけるシグナル伝達を調節し得、
前記受容体外部ドメインのうちの少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個が、同じリガンドに結合し、
前記結合分子が、前記同じリガンドに結合する1個または2個の受容体外部ドメインを有する当量の単量体または二量体結合分子よりも高い効力で、シグナル伝達を調節し得る、前記多量体結合分子。
[本発明1003]
各結合ユニットが、IgA Cα3ドメイン及びIgAテールピース(tailpiece)ドメインを各々含む2個のIgA重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントを含み、前記多量体結合分子が、J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントをさらに含む、本発明1001または1002の多量体結合分子。
[本発明1004]
各IgA重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントが、前記IgA Cα3ドメイン及び前記IgAテールピースドメインのN末端側に位置するIgA Cα2ドメインをさらに含む、本発明1003の多量体結合分子。
[本発明1005]
配列番号:24のアミノ酸125~353、または配列番号:25のアミノ酸113~340を含む、本発明1004の多量体結合分子。
[本発明1006]
各IgA重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントが、前記IgA Cα2ドメインのN末端側に位置するIgAヒンジ領域をさらに含む、本発明1004または1005の多量体結合分子。
[本発明1007]
配列番号:24のアミノ酸102~353、または配列番号:25のアミノ酸102~340を含む、本発明1006の多量体結合分子。
[本発明1008]
各結合ユニットが、IgM Cμ4ドメイン及びIgMテールピースドメインを各々含む2個のIgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントを含む、本発明1001または1002の多量体結合分子。
[本発明1009]
各IgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントが、前記IgM Cμ4ドメイン及び前記IgMテールピースドメインのN末端側に位置するIgM Cμ3ドメインをさらに含む、本発明1008の多量体結合分子。
[本発明1010]
各IgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントが、前記IgM Cμ3ドメインのN末端側に位置するIgM Cμ2ドメインをさらに含む、本発明1009の多量体結合分子。
[本発明1011]
配列番号:3を含むヒトIgM定常領域の多量体化フラグメントを含む、本発明1010の多量体結合分子。
[本発明1012]
配列番号:4を含むヒトIgM定常領域の多量体化バリアントフラグメントを含み、前記多量体結合分子が、配列番号:3のヒトIgM定常領域の野生型多量体化フラグメントを含む対応する結合分子と比べて、低減された補体依存性細胞傷害(CDC)活性を有する、本発明1010の多量体結合分子。
[本発明1013]
各IgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントが、前記IgM Cμ3ドメインのN末端側に位置するIgGヒンジ領域またはその機能的バリアントをさらに含む、本発明1009の多量体結合分子。
[本発明1014]
前記Cμ3ドメイン、前記Cμ4ドメイン、及び前記TPドメインを含む前記ヒトIgM定常領域の多量体化フラグメントに融合されたバリアントヒトIgG1ヒンジ領域を含み、前記多量体化ヒンジ-IgM定常領域フラグメントが、配列番号:6を含む、本発明1013の多量体結合分子。
[本発明1015]
前記Cμ3ドメイン、前記Cμ4ドメイン、及び前記TPドメインを含む前記ヒトIgM定常領域の多量体化フラグメントに融合されたバリアントヒトIgG1ヒンジ領域を含み、前記多量体化ヒンジ-IgM定常領域フラグメントが、配列番号:7を含み、前記多量体結合分子が、配列番号:6の多量体化ヒンジ-IgMフラグメントを含む対応する結合分子と比べて、低減されたCDC活性を有する、本発明1013の多量体結合分子。
[本発明1016]
五量体であり、J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントをさらに含む、本発明1008~1015のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1017]
前記J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントが、野生型J鎖と比べて、前記多量体結合分子の血清半減期に影響を及ぼし得る1つまたは複数の単一アミノ酸置換、欠失、または挿入を含むバリアントJ鎖であり、前記多量体結合分子が、動物に投与される場合、前記1つまたは複数の単一アミノ酸置換、欠失、または挿入を除いて同一でありかつ同じ動物種に同じ方法で投与される参照多量体結合分子と比べて、増加した血清半減期を示す、本発明1016の多量体結合分子。
[本発明1018]
前記J鎖またはその機能的フラグメントが、前記野生型ヒトJ鎖(配列番号:15)のアミノ酸Y102に対応するアミノ酸位置にアミノ酸置換を含む、本発明1017の多量体結合分子。
[本発明1019]
配列番号:15のY102に対応するアミノ酸が、アラニン(A)、セリン(S)、またはアルギニン(R)で置換される、本発明1018の多量体結合分子。
[本発明1020]
配列番号:15のY102に対応するアミノ酸が、アラニン(A)で置換される、本発明1019の多量体結合分子。
[本発明1021]
前記J鎖が、バリアントヒトJ鎖であり、配列番号:16のアミノ酸配列を含む、本発明1020の多量体結合分子。
[本発明1022]
前記J鎖またはその機能的フラグメントが、前記ヒトJ鎖(配列番号:15)のアミノ酸N49、アミノ酸S51、またはN49及びS51の両方に対応するアミノ酸位置にアミノ酸置換を含み、配列番号:15の位置S51に対応する単一アミノ酸置換が、トレオニン(T)置換ではない、本発明1017の多量体結合分子。
[本発明1023]
配列番号:15のN49に対応する位置が、アラニン(A)、グリシン(G)、トレオニン(T)、セリン(S)、またはアスパラギン酸(D)で置換される、本発明1022の多量体結合分子。
[本発明1024]
配列番号:15のN49に対応する位置が、アラニン(A)で置換される、本発明1023の多量体結合分子。
[本発明1025]
前記J鎖が、バリアントヒトJ鎖であり、配列番号:17のアミノ酸配列を含む、本発明1024の多量体結合分子。
[本発明1026]
配列番号:15のS51に対応する位置が、アラニン(A)またはグリシン(G)で置換される、本発明1022の多量体結合分子。
[本発明1027]
配列番号:15のS51に対応する位置が、アラニン(A)で置換される、本発明1026の多量体結合分子。
[本発明1028]
前記J鎖が、バリアントヒトJ鎖であり、配列番号:18のアミノ酸配列を含む、本発明1027の多量体結合分子。
[本発明1029]
前記J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントが、異種ポリペプチドをさらに含み、前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントに直接的または間接的に融合されている、本発明1003~1007または1016~1028のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1030]
前記異種ポリペプチドが、ペプチドリンカーを介して前記J鎖またはそのフラグメントに融合されている、本発明1029の多量体結合分子。
[本発明1031]
前記ペプチドリンカーが、少なくとも5アミノ酸を含むが、ただし25アミノ酸を超えない、本発明1030の多量体結合分子。
[本発明1032]
前記ペプチドリンカーが、
Figure 2020086745000001
からなる、本発明1031の多量体結合分子。
[本発明1033]
前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントのN末端、前記J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントのC末端、あるいは前記J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントのN末端及びC末端の両方に融合されている、本発明1029~1032のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1034]
前記異種ポリペプチドが、前記多量体結合分子の吸収、分布、代謝、及び/または排泄(ADME)に影響を与え得る、本発明1029~1033のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1035]
前記異種ポリペプチドが、抗原結合ドメインを含む、本発明1029~1033のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1036]
前記異種ポリペプチドの抗原結合ドメインが、抗体またはその抗原結合フラグメントである、本発明1035の多量体結合分子。
[本発明1037]
前記抗原結合フラグメントが、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fdフラグメント、Fvフラグメント、一本鎖Fv(scFv)フラグメント、ジスルフィド結合したFv(sdFv)フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1036の多量体結合分子。
[本発明1038]
前記抗原結合フラグメントが、scFvフラグメントである、本発明1037の多量体結合分子。
[本発明1039]
4個の同一の結合ポリペプチドを含む、本発明1003~1007のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1040]
五量体であり、10個の同一の結合ポリペプチドを含む、本発明1008~1038のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1041]
六量体であり、12個の同一の結合ポリペプチドを含む、本発明1008~1038のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1042]
各結合ポリペプチドが、リガンドもしくはその受容体結合フラグメント、サイトカインもしくはその受容体結合フラグメント、成長因子もしくはその受容体結合フラグメント、神経伝達物質もしくはその受容体結合フラグメント、ペプチドもしくはタンパク質ホルモンもしくはその受容体結合フラグメント、免疫チェックポイントモジュレーターリガンドもしくはその受容体結合フラグメント、または細胞外マトリックスタンパク質の受容体結合フラグメントである、本発明1001または1003~1041のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1043]
前記リガンドまたはその受容体結合フラグメントが、ケモカイン、補体タンパク質、線維芽細胞成長因子(FGF)ファミリーリガンド、免疫チェックポイントモジュレーターリガンド、上皮成長因子(EGF)、インターフェロン、腫瘍壊死因子スーパーファミリー(TNFSF)リガンド、血管内皮細胞成長因子(VEGF)ファミリーリガンド、形質転換成長因子-βスーパーファミリー(TGFβsf)リガンド、それらの任意の受容体結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1042の多量体結合分子。
[本発明1044]
前記結合ポリペプチドが、TNFSFリガンドを含み、前記TNFSFリガンドが、TRAIL、OX40リガンド、CD40リガンド、グルココルチコイド誘導性腫瘍壊死因子受容体リガンド(GITRL)、4-1BBリガンド、それらの任意の受容体結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1043の多量体結合分子。
[本発明1045]
前記結合ポリペプチドが、免疫チェックポイントモジュレーターリガンドタンパク質もしくはその受容体結合フラグメントを含み、前記免疫チェックポイントモジュレータータンパク質が、CD86もしくはその受容体結合フラグメント、CD80もしくはその受容体結合フラグメント、PD-L1もしくはその受容体結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1042の多量体結合分子。
[本発明1046]
前記結合ポリペプチドが、ヒトPD-L1の受容体結合フラグメントを含む、本発明1045の多量体結合タンパク質。
[本発明1047]
前記結合ポリペプチドが、ヒトPD-L1のVタイプドメインを含む配列番号:8のアミノ酸19~127を含む、本発明1046の多量体結合タンパク質。
[本発明1048]
前記結合ポリペプチドが、ヒトPD-L1のVタイプドメイン及びC2タイプドメインを含む配列番号:9を含む、本発明1047の多量体結合タンパク質。
[本発明1049]
配列番号:11または配列番号:13のアミノ酸配列を含むポリペプチドの10個または12個のコピーを含む、本発明1048の多量体結合分子。
[本発明1050]
配列番号:16のアミノ酸配列を含むバリアントJ鎖をさらに含む、本発明1049の多量体結合分子。
[本発明1051]
PD-1のアゴニストである、本発明1046~1050のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1052]
前記結合パートナーが、細胞表面受容体タンパク質または免疫チェックポイントモジュレーターである、本発明1001または1003~1051のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1053]
前記受容体外部ドメインが、腫瘍壊死因子スーパーファミリー受容体(TNFrSF)のリガンド結合フラグメント、免疫チェックポイントモジュレーター受容体のリガンド結合フラグメント、TGFβ受容体のリガンド結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1002~1041のいずれかの多量体結合分子。
[本発明1054]
前記TNFrSF受容体フラグメントが、デスドメイン含有受容体-4(DR4)のリガンド結合フラグメント、デスドメイン含有受容体-5(DR5)のリガンド結合フラグメント、OX-40のリガンド結合フラグメント、CD40のリガンド結合フラグメント、4-1BBのリガンド結合フラグメント、グルココルチコイド誘導性腫瘍壊死因子受容体(GITR)のリガンド結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1053の多量体結合分子。
[本発明1055]
前記免疫チェックポイントモジュレーター受容体外部ドメインが、PD-1のリガンド結合フラグメント、CTLA4のリガンド結合フラグメント、LAG3のリガンド結合フラグメント、CD28のリガンド結合フラグメント、免疫グロブリン様ドメイン含有受容体2(ILDR2)のリガンド結合フラグメント、T細胞免疫グロブリンムチンファミリーメンバー3(TIM-3)のリガンド結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1053の多量体結合分子。
[本発明1056]
前記TGFβ受容体が、TGFβR-1、TGFβR-2、TGFβR3、またはそれらの任意の組み合わせを含む、本発明1053の多量体結合分子。
[本発明1057]
本発明1001~1056のいずれかの多量体結合分子のサブユニットをコードする核酸配列を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、
各サブユニットが、
結合パートナーに特異的に結合する結合ポリペプチドもしくはそのフラグメントまたはリガンドに特異的に結合する受容体外部ドメインに融合された、IgAもしくはIgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアント
を含む、前記単離されたポリヌクレオチド。
[本発明1058]
本発明1057のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
[本発明1059]
本発明1058のベクターを含む、宿主細胞。
[本発明1060]
本発明1016~1038のいずれかのJ鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントをコードする核酸配列を含む、単離されたポリヌクレオチド
をさらに含む、本発明1059の宿主細胞。
[本発明1061]
治療の必要がある対象において自己免疫障害、炎症性障害、またはそれらの組み合わせを治療するための方法であって、前記方法が、有効量の本発明1045~1055のいずれかの多量体結合分子を前記対象に投与する工程を含み、前記多量体結合分子が、同じ結合パートナーに結合する当量の単量体または二量体結合分子よりも大きい効力を示す、前記方法。
[本発明1062]
移植レシピエントにおいて移植拒絶反応を防止するための方法であって、前記方法が、有効量の本発明1045~1055のいずれかの多量体結合分子を対象に投与する工程を含み、前記多量体結合分子が、同じ結合パートナーに結合する当量の単量体または二量体結合分子よりも大きい効力を示す、前記方法。

Claims (20)

  1. 2個、5個、もしくは6個の二価結合ユニットまたはそのバリアントもしくはフラグメントを含む、多量体結合分子であって、
    各結合ユニットが、細胞の表面上に発現している結合パートナーに特異的に結合する結合ポリペプチドまたはそのフラグメントに各々融合された2個のIgAもしくはIgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントを含み、前記結合ポリペプチドが、抗体でも抗体の抗原結合フラグメントでもなく、前記結合ポリペプチドの前記結合パートナーへの結合が、前記細胞におけるシグナル伝達を調節し、
    前記結合ポリペプチドのうちの少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個が、同じ結合パートナーに結合して、その結合パートナーのシグナル伝達を調節し、
    前記結合分子が、前記同じ結合パートナーに結合する1個または2個の結合ポリペプチドを有する当量の単量体結合分子よりも高い効力で、前記細胞におけるシグナル伝達を誘導し得るかまたは阻害し得る、前記多量体結合分子。
  2. 2個、5個、もしくは6個の二価結合ユニットまたはそのバリアントもしくはフラグメントを含む、多量体結合分子であって、
    各結合ユニットが、結合ポリペプチドに各々融合された2個のIgAもしくはIgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントを含み、前記結合ポリペプチドのうちの少なくとも3個が、リガンドまたはその受容体結合フラグメントを含む結合パートナーに特異的に結合する受容体外部ドメインを含み、前記受容体外部ドメインが、抗体でも抗体の抗原結合フラグメントでもなく、前記受容体外部ドメインの前記リガンドへの結合が、前記受容体を発現する細胞におけるシグナル伝達を調節し得、
    前記受容体外部ドメインのうちの少なくとも3個、少なくとも4個、少なくとも5個、少なくとも6個、少なくとも7個、少なくとも8個、少なくとも9個、少なくとも10個、少なくとも11個、または12個が、同じリガンドに結合し、
    前記結合分子が、前記同じリガンドに結合する1個または2個の受容体外部ドメインを有する当量の単量体結合分子よりも高い効力で、シグナル伝達を調節し得る、前記多量体結合分子。
  3. 各結合ユニットが、
    (a)IgA Cα3ドメイン及びIgAテールピース(tailpiece)ドメイン
    (b)IgA Cα3ドメイン、IgAテールピースドメイン、並びに前記IgA Cα3ドメイン及び前記IgAテールピースドメインのN末端側に位置するIgA Cα2ドメイン、
    (c)IgA Cα3ドメイン、IgAテールピースドメイン、前記IgA Cα3ドメイン及び前記IgAテールピースドメインのN末端側に位置するIgA Cα2ドメイン、並びに前記IgA Cα2ドメインのN末端側に位置するIgAヒンジ領域、
    (d)配列番号:24のアミノ酸125~353、
    (e)配列番号:25のアミノ酸113~340、
    (f)配列番号:24のアミノ酸102~353、または
    (g)配列番号:25のアミノ酸102~340
    を各々含む2個のIgA重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントを含み、前記多量体結合分子が、J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントをさらに含む、請求項1または2に記載の多量体結合分子。
  4. 各結合ユニットが、
    (a)IgM Cμ4ドメイン及びIgMテールピースドメイン
    (b)IgM Cμ4ドメイン、IgMテールピースドメイン、並びに前記IgM Cμ4ドメイン及び前記IgMテールピースドメインのN末端側に位置するIgM Cμ3ドメイン、
    (c)IgM Cμ4ドメイン、IgMテールピースドメイン、前記IgM Cμ4ドメイン及び前記IgMテールピースドメインのN末端側に位置するIgM Cμ3ドメイン、並びに前記IgM Cμ3ドメインのN末端側に位置するIgM Cμ2ドメイン、
    (d)IgM Cμ4ドメイン、IgMテールピースドメイン、前記IgM Cμ4ドメイン及び前記IgMテールピースドメインのN末端側に位置するIgM Cμ3ドメイン、前記IgM Cμ3ドメインのN末端側に位置するIgM Cμ2ドメイン、並びに前記IgM Cμ3ドメインのN末端側に位置するIgGヒンジ領域もしくはその機能的バリアント、
    (e)配列番号:3、
    (f)配列番号:4、ここで、配列番号:4を含む前記多量体結合分子が、配列番号:3のヒトIgM定常領域の野生型多量体化フラグメントを含む対応する結合分子と比べて、低減された補体依存性細胞傷害(CDC)活性を有する、
    (g)配列番号:6、または
    (h)配列番号:7、ここで、配列番号:7を含む前記多量体結合分子が、配列番号:6の多量体化ヒンジ-IgMフラグメントを含む対応する結合分子と比べて、低減されたCDC活性を有する
    を各々含む2個のIgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアントを含む、請求項1または2に記載の多量体結合分子。
  5. 前記多量体結合分子が、五量体であり、J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントをさらに含
    前記J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントが、野生型J鎖と比べて、前記多量体結合分子の血清半減期に影響を及ぼし得る1つまたは複数の単一アミノ酸置換、欠失、または挿入を含むバリアントJ鎖であり、
    前記多量体結合分子が、動物に投与される場合、前記1つまたは複数の単一アミノ酸置換、欠失、または挿入を除いて同一でありかつ同じ動物種に同じ方法で投与される参照多量体結合分子と比べて、増加した血清半減期を示し、かつ
    前記J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントが、前記野生型ヒトJ鎖(配列番号:15)のアミノ酸Y102に対応するアミノ酸位置にアミノ酸置換を含む、
    請求項に記載の多量体結合分子。
  6. (a)配列番号:15のY102に対応するアミノ酸が、アラニン(A)、セリン(S)、もしくはアルギニン(R)で置換される、
    (b)配列番号:15のY102に対応するアミノ酸が、アラニン(A)で置換される、または
    (c)前記J鎖が、バリアントヒトJ鎖であり、配列番号:16のアミノ酸配列を含む、
    請求項に記載の多量体結合分子。
  7. 前記J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントが、前記ヒトJ鎖(配列番号:15)のアミノ酸N49、アミノ酸S51、またはN49及びS51の両方に対応するアミノ酸位置にアミノ酸置換を含み、かつ
    (a)配列番号:15の位置S51に対応するアミノ酸置換が、トレオニン(T)置換ではない、
    (b)配列番号:15のN49に対応する位置が、アラニン(A)、グリシン(G)、トレオニン(T)、セリン(S)、もしくはアスパラギン酸(D)で置換される、
    (c)配列番号:15のN49に対応する位置が、アラニン(A)で置換される、
    (d)前記J鎖が、バリアントヒトJ鎖であり、配列番号:17のアミノ酸配列を含む、
    (e)配列番号:15のS51に対応する位置が、アラニン(A)もしくはグリシン(G)で置換される、
    (f)配列番号:15のS51に対応する位置が、アラニン(A)で置換される、または
    (g)前記J鎖が、バリアントヒトJ鎖であり、配列番号:18のアミノ酸配列を含む、
    請求項に記載の多量体結合分子。
  8. 前記J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントが、異種ポリペプチドをさらに含み、前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはその機能的フラグメントもしくはバリアントに直接的に融合されているか、または少なくとも5アミノ酸を含むが25アミノ酸を超えないペプチドリンカーを介して間接的に融合されている、請求項3および5~7のいずれか1項に記載の多量体結合分子。
  9. (a)前記異種ポリペプチドが、前記J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントのN末端、前記J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントのC末端、あるいは前記J鎖またはそのフラグメントもしくはバリアントのN末端及びC末端の両方に融合されている、
    (b)前記異種ポリペプチドが、前記多量体結合分子の吸収、分布、代謝、及び/もしくは排泄(ADME)に影響を与え得る、
    (c)前記異種ポリペプチドが、抗原結合ドメインを含む、
    (d)前記異種ポリペプチドが、抗体またはその抗原結合フラグメントである、
    (e)前記異種ポリペプチドが、抗体の抗原結合フラグメントであり、前記抗原結合フラグメントが、Fabフラグメント、Fab’フラグメント、F(ab’)2フラグメント、Fdフラグメント、Fvフラグメント、一本鎖Fv(scFv)フラグメント、ジスルフィド結合したFv(sdFv)フラグメント、もしくはそれらの任意の組み合わせを含む、並びに/または
    (f)前記異種ポリペプチドが、抗体の抗原結合フラグメントであり、前記抗原結合フラグメントが、scFvフラグメントである、
    請求項に記載の多量体結合分子。
  10. 各結合ポリペプチドが、リガンドもしくはその受容体結合フラグメント、サイトカインもしくはその受容体結合フラグメント、成長因子もしくはその受容体結合フラグメント、神経伝達物質もしくはその受容体結合フラグメント、ペプチドもしくはタンパク質ホルモンもしくはその受容体結合フラグメント、免疫チェックポイントモジュレーターリガンドもしくはその受容体結合フラグメント、または細胞外マトリックスタンパク質の受容体結合フラグメントである、請求項1または3~のいずれか1項に記載の多量体結合分子。
  11. 前記リガンドまたはその受容体結合フラグメントが、ケモカイン、補体タンパク質、線維芽細胞成長因子(FGF)ファミリーリガンド、免疫チェックポイントモジュレーターリガンド、上皮成長因子(EGF)、インターフェロン、腫瘍壊死因子スーパーファミリー(TNFSF)リガンド、血管内皮細胞成長因子(VEGF)ファミリーリガンド、形質転換成長因子-βスーパーファミリー(TGFβsf)リガンド、それらの任意の受容体結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項10に記載の多量体結合分子。
  12. 結合ポリペプチドが、免疫チェックポイントモジュレーターリガンドタンパク質もしくはその受容体結合フラグメントを含み、前記免疫チェックポイントモジュレーターリガンドタンパク質が、CD86もしくはその受容体結合フラグメント、CD80もしくはその受容体結合フラグメント、PD-L1もしくはその受容体結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項10に記載の多量体結合分子。
  13. 結合ポリペプチドが、
    (a)ヒトPD-L1の受容体結合フラグメントを含む、
    (b)ヒトPD-L1のVタイプドメインを含む配列番号:8のアミノ酸19~127を含む、または
    (c)ヒトPD-L1のVタイプドメイン及びC2タイプドメインを含む配列番号:9を含む、
    請求項12に記載の多量体結合タンパク質。
  14. 前記受容体外部ドメインが、腫瘍壊死因子スーパーファミリー受容体(TNFrSF)のリガンド結合フラグメント、免疫チェックポイントモジュレーター受容体のリガンド結合フラグメント、TGFβ受容体のリガンド結合フラグメント、またはそれらの任意の組み合わせを含む、請求項2~のいずれか1項に記載の多量体結合分子。
  15. (a)前記TNFrSF受容体フラグメントが、デスドメイン含有受容体-4(DR4)のリガンド結合フラグメント、デスドメイン含有受容体-5(DR5)のリガンド結合フラグメント、OX-40のリガンド結合フラグメント、CD40のリガンド結合フラグメント、4-1BBのリガンド結合フラグメント、グルココルチコイド誘導性腫瘍壊死因子受容体(GITR)のリガンド結合フラグメント、もしくはそれらの任意の組み合わせを含む、
    (b)前記免疫チェックポイントモジュレーター受容体外部ドメインが、PD-1のリガンド結合フラグメント、CTLA4のリガンド結合フラグメント、LAG3のリガンド結合フラグメント、CD28のリガンド結合フラグメント、免疫グロブリン様ドメイン含有受容体2(ILDR2)のリガンド結合フラグメント、T細胞免疫グロブリンムチンファミリーメンバー3(TIM-3)のリガンド結合フラグメント、もしくはそれらの任意の組み合わせを含む、または
    (c)前記TGFβ受容体が、TGFβR-1、TGFβR-2、TGFβR3、またはそれらの任意の組み合わせを含む、
    請求項14に記載の多量体結合分子。
  16. 請求項1~15のいずれか1項に記載の多量体結合分子のサブユニットをコードする核酸配列を含む、単離されたポリヌクレオチドであって、
    各サブユニットが、
    結合パートナーに特異的に結合する結合ポリペプチドもしくはそのフラグメントまたはリガンドに特異的に結合する受容体外部ドメインに融合された、IgAもしくはIgM重鎖定常領域またはその多量体化フラグメントもしくはバリアント
    を含む、前記単離されたポリヌクレオチド。
  17. 請求項16に記載のポリヌクレオチドを含む、ベクター。
  18. 請求項17に記載のベクターを含む、宿主細胞。
  19. 請求項12~15のいずれか一項に記載の多量体結合分子を含む、治療の必要がある対象において自己免疫障害、炎症性障害、またはそれらの組み合わせを治療するための医薬組成物であって前記多量体結合分子が、同じ結合パートナーに結合する当量の単量体結合分子よりも大きい効力を示す、前記医薬組成物
  20. 請求項12~15のいずれか一項に記載の多量体結合分子を含む、移植レシピエントにおいて移植拒絶反応を防止するための医薬組成物であって前記多量体結合分子が、同じ結合パートナーに結合する当量の単量体結合分子よりも大きい効力を示す、前記医薬組成物
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