JPWO2020082076A5 - - Google Patents
Download PDFInfo
- Publication number
- JPWO2020082076A5 JPWO2020082076A5 JP2021521154A JP2021521154A JPWO2020082076A5 JP WO2020082076 A5 JPWO2020082076 A5 JP WO2020082076A5 JP 2021521154 A JP2021521154 A JP 2021521154A JP 2021521154 A JP2021521154 A JP 2021521154A JP WO2020082076 A5 JPWO2020082076 A5 JP WO2020082076A5
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- rna
- line
- protein
- dna
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 229920000160 (ribonucleotides)n+m Polymers 0.000 claims description 64
- 235000004252 protein component Nutrition 0.000 claims description 48
- 229920003013 deoxyribonucleic acid Polymers 0.000 claims description 26
- 230000004568 DNA-binding Effects 0.000 claims description 20
- 102100005410 LINE-1 retrotransposable element ORF2 protein Human genes 0.000 claims description 20
- 150000007523 nucleic acids Chemical group 0.000 claims description 17
- 229920001850 Nucleic acid sequence Polymers 0.000 claims description 15
- 108010092799 EC 2.7.7.49 Proteins 0.000 claims description 10
- 108010042407 Endonucleases Proteins 0.000 claims description 10
- 230000004570 RNA-binding Effects 0.000 claims description 10
- 229920002676 Complementary DNA Polymers 0.000 claims description 8
- 239000002299 complementary DNA Substances 0.000 claims description 8
- 201000010099 disease Diseases 0.000 claims description 8
- 230000036678 protein binding Effects 0.000 claims description 8
- 235000018102 proteins Nutrition 0.000 claims description 6
- 102000004169 proteins and genes Human genes 0.000 claims description 6
- 108090000623 proteins and genes Proteins 0.000 claims description 6
- 229920002033 ribozyme Polymers 0.000 claims description 6
- 238000010453 CRISPR/Cas method Methods 0.000 claims description 4
- 102000007260 Deoxyribonuclease I Human genes 0.000 claims description 4
- 108010008532 Deoxyribonuclease I Proteins 0.000 claims description 4
- 230000027455 binding Effects 0.000 claims description 4
- 102000031025 DNA-Binding Proteins Human genes 0.000 claims description 2
- 108091000102 DNA-Binding Proteins Proteins 0.000 claims description 2
- 208000005331 Hepatitis D Diseases 0.000 claims description 2
- 102000018358 Immunoglobulins Human genes 0.000 claims description 2
- 108060003951 Immunoglobulins Proteins 0.000 claims description 2
- ROHFNLRQFUQHCH-YFKPBYRVSA-N L-leucine Chemical compound CC(C)C[C@H](N)C(O)=O ROHFNLRQFUQHCH-YFKPBYRVSA-N 0.000 claims description 2
- 230000002255 enzymatic Effects 0.000 claims description 2
- 238000000338 in vitro Methods 0.000 claims description 2
- 230000003990 molecular pathway Effects 0.000 claims description 2
- 108020004707 nucleic acids Proteins 0.000 claims description 2
- 238000010839 reverse transcription Methods 0.000 claims description 2
- 239000000700 tracer Substances 0.000 claims description 2
- HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N zinc Chemical compound [Zn] HCHKCACWOHOZIP-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 2
- 239000011701 zinc Substances 0.000 claims description 2
- 229910052725 zinc Inorganic materials 0.000 claims description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims 22
- 239000008194 pharmaceutical composition Substances 0.000 claims 1
Description
当業者は、本明細書に記載する本発明の特定の実施形態の多くの均等物に気付くであろう、または常例的実験のみを使用してそのような均等物を突き止めることができるであろう。そのような均等物は、後続の特許請求の範囲により包含されることが意図される。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
DNA標的化配列と、1つまたは複数のタンパク質結合モチーフ(PBM)と、DNA標的部位に組み込まれる目的の核酸配列とを含むRNA成分であって、前記DNA標的化配列、前記タンパク質結合モチーフ、および目的の配列は、親長鎖散在反復(LINE)エレメントタンパク質に由来するタンパク質成分に結合し、cDNAに逆転写され得、前記cDNAがDNAの前記DNA標的部位に組み込まれ得るように、作動可能に連結されている、RNA成分。
(項目2)
前記タンパク質成分が、RNA結合ドメイン、リンカードメイン、逆転写酵素、DNAエンドヌクレアーゼのうちの1つまたは複数を含み、前記1つまたは複数のタンパク質結合モチーフが、前記RNA成分を、前記タンパク質成分の前記RNA結合ドメイン、リンカードメイン、逆転写酵素、DNAエンドヌクレアーゼ、またはこれらの組合せに結合させる、項目1に記載のRNA成分。
(項目3)
親LINEもしくはSINE骨格からのまたはそれに由来するエレメントを含み、RNA成分の前記目的の核酸配列が、前記LINEまたはSINEとは異種である;
タンパク質成分が、親LINEからのまたはそれに由来するエレメントを含む;あるいは
それらの組合せである、
項目1または2に記載のRNA成分。
(項目4)
前記DNA標的化配列が、前記親LINEまたはSINEとは異種である、項目1~3のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目5)
前記目的の配列が、遺伝子、遺伝子の断片、または機能性核酸をコードする、項目1~4のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目6)
親LINEもしくはSINEエレメントからのまたはそれに由来する3’PBM配列を含む、項目1~5のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目7)
CRISPR/Casトレーサー配列、CRISPR/Casガイド配列、またはこれらの組合せを含む、項目1~6のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目8)
前記親LINEもしくはSINEエレメントからのまたはそれに由来する5’PBM配列を含む、項目1~7のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目9)
前記5’PBMが、非機能性IRES配列を含む、項目8に記載のRNA成分。
(項目10)
リボザイムをさらに含む、項目1~9のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目11)
前記リボザイムが、デルタ肝炎ウイルス様リボザイムである、項目10に記載のRNA成分。
(項目12)
前記親LINEまたはSINEが、制限酵素様エンドヌクレアーゼ(RLE)LINEである、項目2~10のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目13)
前記RLE LINEが、R2 LINEである、項目10に記載のRNA成分。
(項目14)
前記RNA成分の前記親LINEまたはSINE骨格、および前記タンパク質成分の前記親LINE骨格が、同じLINEであるか、ならびに/または前記SINEが、前記LINEに由来するか、もしくは前記LINEの祖先である、項目3~13のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目15)
DNA結合ドメイン、RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼを含むタンパク質成分であって、前記DNA結合ドメイン、RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼは、DNA標的部位においてRNA成分およびDNAに結合し得、前記RNA成分からcDNAへの逆転写、および前記DNA標的部位において、前記DNAへの前記cDNAの組込みを助長し得るように、作動可能に連結されている、タンパク質成分。
(項目16)
前記RNA成分が、DNA標的化配列と、1つまたは複数のタンパク質結合モチーフと、前記DNA標的部位に組み込まれる目的の核酸配列とを含む、項目15に記載のタンパク質成分。
(項目17)
前記RNA成分が、親LINEもしくはSINE骨格からのまたはそれに由来するエレメントを含み、RNA成分の前記目的の核酸配列が、前記LINEまたはSINEとは異種である;
タンパク質成分が、親LINEからのまたはそれに由来するエレメントを含む;あるいは
それらの組合せである、
項目15または16に記載のタンパク質成分。
(項目18)
前記DNA結合ドメインが、親LINE DNA結合ドメインと比較して変異している、項目15~17のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目19)
前記DNA結合ドメインが、前記親LINE DNA結合ドメインと比較して代替DNA結合ドメインで置換されている、項目15~17のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目20)
前記DNA結合ドメインが、別のDNA結合タンパク質からのDNA結合ドメインである、項目19に記載のタンパク質成分。
(項目21)
前記DNA結合ドメインが、ヘリックスターンヘリックス、ジンクフィンガー、ロイシンジッパー、ウイングドヘリックス、ウイングドヘリックスターンヘリックス、ヘリックスループヘリックス、HMGボックス、Wor3ドメイン、OBフォールドドメイン、免疫グロブリンフォールド、B3ドメイン、TALエフェクター、またはRNAガイドドメインのうちの1つまたは複数を含む、項目19または20に記載のタンパク質成分。
(項目22)
前記RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼのうちの1つまたは複数の配列が、前記親LINEエレメントタンパク質の配列と同じである、または前記親LINEエレメントタンパク質と比較して前記RNA成分に対する結合もしくは酵素活性を改善するように変異している、項目15~22のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目23)
前記親LINEまたはSINEが、制限酵素様エンドヌクレアーゼ(RLE)LINEである、項目17~22のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目24)
前記RLE LINEが、R2 LINEである、項目23に記載のタンパク質成分。
(項目25)
前記RNA成分の前記親LINEまたはSINE骨格、および前記タンパク質成分の前記親LINE骨格が、同じLINEであるか、ならびに/または前記SINEが、前記LINEに由来するか、もしくは前記LINEの祖先である、項目17~24のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目26)
項目1~14のいずれか一項に記載のRNA成分をコードするベクター。
(項目27)
項目15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分をコードするベクター。
(項目28)
項目1~14のいずれか一項に記載のRNA成分と、項目15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分とを含む操作されたトランスポゾン。
(項目29)
前記DNA標的部位での組込み反応中に生産的な4方向ジャンクションが形成される、項目28に記載のトランスポゾン。
(項目30)
項目1~14のいずれか一項に記載のRNA成分、項目15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分、項目26に記載のベクター、項目27に記載のベクター、項目28または29に記載の操作されたトランスポゾン、またはこれらの任意の組合せを含む、医薬組成物。
(項目31)
1つまたは複数の細胞のゲノムに目的の核酸配列を導入する方法であって、前記1つまたは複数の細胞を、(i)項目15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分もしくは項目17に記載のベクターと組み合わせて、項目1~14のいずれか一項に記載のRNA成分もしくは項目26に記載のベクターと、または(ii)項目28もしくは29に記載の操作されたトランスポゾンと接触させるステップを含む方法。
(項目32)
前記細胞をin vitroで接触させる、項目31に記載の方法。
(項目33)
次いで前記細胞が対象に導入される、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記細胞をin vivoで接触させる、項目31に記載の方法。
(項目35)
前記細胞における前記目的の核酸配列の発現が、疾患もしくは障害の1つもしくは複数の症状、または疾患もしくは障害の根底にある分子経路を改善する、項目31~34のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
有効数の細胞が、それを必要とする対象を処置するために修飾される、項目35に記載の方法。
本発明は、例えば以下の項目を提供する。
(項目1)
DNA標的化配列と、1つまたは複数のタンパク質結合モチーフ(PBM)と、DNA標的部位に組み込まれる目的の核酸配列とを含むRNA成分であって、前記DNA標的化配列、前記タンパク質結合モチーフ、および目的の配列は、親長鎖散在反復(LINE)エレメントタンパク質に由来するタンパク質成分に結合し、cDNAに逆転写され得、前記cDNAがDNAの前記DNA標的部位に組み込まれ得るように、作動可能に連結されている、RNA成分。
(項目2)
前記タンパク質成分が、RNA結合ドメイン、リンカードメイン、逆転写酵素、DNAエンドヌクレアーゼのうちの1つまたは複数を含み、前記1つまたは複数のタンパク質結合モチーフが、前記RNA成分を、前記タンパク質成分の前記RNA結合ドメイン、リンカードメイン、逆転写酵素、DNAエンドヌクレアーゼ、またはこれらの組合せに結合させる、項目1に記載のRNA成分。
(項目3)
親LINEもしくはSINE骨格からのまたはそれに由来するエレメントを含み、RNA成分の前記目的の核酸配列が、前記LINEまたはSINEとは異種である;
タンパク質成分が、親LINEからのまたはそれに由来するエレメントを含む;あるいは
それらの組合せである、
項目1または2に記載のRNA成分。
(項目4)
前記DNA標的化配列が、前記親LINEまたはSINEとは異種である、項目1~3のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目5)
前記目的の配列が、遺伝子、遺伝子の断片、または機能性核酸をコードする、項目1~4のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目6)
親LINEもしくはSINEエレメントからのまたはそれに由来する3’PBM配列を含む、項目1~5のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目7)
CRISPR/Casトレーサー配列、CRISPR/Casガイド配列、またはこれらの組合せを含む、項目1~6のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目8)
前記親LINEもしくはSINEエレメントからのまたはそれに由来する5’PBM配列を含む、項目1~7のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目9)
前記5’PBMが、非機能性IRES配列を含む、項目8に記載のRNA成分。
(項目10)
リボザイムをさらに含む、項目1~9のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目11)
前記リボザイムが、デルタ肝炎ウイルス様リボザイムである、項目10に記載のRNA成分。
(項目12)
前記親LINEまたはSINEが、制限酵素様エンドヌクレアーゼ(RLE)LINEである、項目2~10のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目13)
前記RLE LINEが、R2 LINEである、項目10に記載のRNA成分。
(項目14)
前記RNA成分の前記親LINEまたはSINE骨格、および前記タンパク質成分の前記親LINE骨格が、同じLINEであるか、ならびに/または前記SINEが、前記LINEに由来するか、もしくは前記LINEの祖先である、項目3~13のいずれか一項に記載のRNA成分。
(項目15)
DNA結合ドメイン、RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼを含むタンパク質成分であって、前記DNA結合ドメイン、RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼは、DNA標的部位においてRNA成分およびDNAに結合し得、前記RNA成分からcDNAへの逆転写、および前記DNA標的部位において、前記DNAへの前記cDNAの組込みを助長し得るように、作動可能に連結されている、タンパク質成分。
(項目16)
前記RNA成分が、DNA標的化配列と、1つまたは複数のタンパク質結合モチーフと、前記DNA標的部位に組み込まれる目的の核酸配列とを含む、項目15に記載のタンパク質成分。
(項目17)
前記RNA成分が、親LINEもしくはSINE骨格からのまたはそれに由来するエレメントを含み、RNA成分の前記目的の核酸配列が、前記LINEまたはSINEとは異種である;
タンパク質成分が、親LINEからのまたはそれに由来するエレメントを含む;あるいは
それらの組合せである、
項目15または16に記載のタンパク質成分。
(項目18)
前記DNA結合ドメインが、親LINE DNA結合ドメインと比較して変異している、項目15~17のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目19)
前記DNA結合ドメインが、前記親LINE DNA結合ドメインと比較して代替DNA結合ドメインで置換されている、項目15~17のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目20)
前記DNA結合ドメインが、別のDNA結合タンパク質からのDNA結合ドメインである、項目19に記載のタンパク質成分。
(項目21)
前記DNA結合ドメインが、ヘリックスターンヘリックス、ジンクフィンガー、ロイシンジッパー、ウイングドヘリックス、ウイングドヘリックスターンヘリックス、ヘリックスループヘリックス、HMGボックス、Wor3ドメイン、OBフォールドドメイン、免疫グロブリンフォールド、B3ドメイン、TALエフェクター、またはRNAガイドドメインのうちの1つまたは複数を含む、項目19または20に記載のタンパク質成分。
(項目22)
前記RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼのうちの1つまたは複数の配列が、前記親LINEエレメントタンパク質の配列と同じである、または前記親LINEエレメントタンパク質と比較して前記RNA成分に対する結合もしくは酵素活性を改善するように変異している、項目15~22のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目23)
前記親LINEまたはSINEが、制限酵素様エンドヌクレアーゼ(RLE)LINEである、項目17~22のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目24)
前記RLE LINEが、R2 LINEである、項目23に記載のタンパク質成分。
(項目25)
前記RNA成分の前記親LINEまたはSINE骨格、および前記タンパク質成分の前記親LINE骨格が、同じLINEであるか、ならびに/または前記SINEが、前記LINEに由来するか、もしくは前記LINEの祖先である、項目17~24のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
(項目26)
項目1~14のいずれか一項に記載のRNA成分をコードするベクター。
(項目27)
項目15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分をコードするベクター。
(項目28)
項目1~14のいずれか一項に記載のRNA成分と、項目15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分とを含む操作されたトランスポゾン。
(項目29)
前記DNA標的部位での組込み反応中に生産的な4方向ジャンクションが形成される、項目28に記載のトランスポゾン。
(項目30)
項目1~14のいずれか一項に記載のRNA成分、項目15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分、項目26に記載のベクター、項目27に記載のベクター、項目28または29に記載の操作されたトランスポゾン、またはこれらの任意の組合せを含む、医薬組成物。
(項目31)
1つまたは複数の細胞のゲノムに目的の核酸配列を導入する方法であって、前記1つまたは複数の細胞を、(i)項目15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分もしくは項目17に記載のベクターと組み合わせて、項目1~14のいずれか一項に記載のRNA成分もしくは項目26に記載のベクターと、または(ii)項目28もしくは29に記載の操作されたトランスポゾンと接触させるステップを含む方法。
(項目32)
前記細胞をin vitroで接触させる、項目31に記載の方法。
(項目33)
次いで前記細胞が対象に導入される、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記細胞をin vivoで接触させる、項目31に記載の方法。
(項目35)
前記細胞における前記目的の核酸配列の発現が、疾患もしくは障害の1つもしくは複数の症状、または疾患もしくは障害の根底にある分子経路を改善する、項目31~34のいずれか一項に記載の方法。
(項目36)
有効数の細胞が、それを必要とする対象を処置するために修飾される、項目35に記載の方法。
Claims (39)
- DNA標的化配列と、1つまたは複数のタンパク質結合モチーフ(PBM)と、DNA標的部位に組み込まれる目的の核酸配列とを含むRNA成分であって、前記DNA標的化配列、前記タンパク質結合モチーフ、および目的の配列は、親長鎖散在反復(LINE)エレメントタンパク質に由来するタンパク質成分に結合し、cDNAに逆転写され得、前記cDNAがDNAの前記DNA標的部位に組み込まれ得るように、作動可能に連結されている、RNA成分。
- 前記タンパク質成分が、RNA結合ドメイン、リンカードメイン、逆転写酵素、DNAエンドヌクレアーゼのうちの1つまたは複数を含み、前記1つまたは複数のタンパク質結合モチーフが、前記RNA成分を、前記タンパク質成分の前記RNA結合ドメイン、リンカードメイン、逆転写酵素、DNAエンドヌクレアーゼ、またはこれらの組合せに結合させる、請求項1に記載のRNA成分。
- 親LINEもしくはSINE骨格からのまたはそれに由来するエレメントを含み、RNA成分の前記目的の核酸配列が、前記LINEまたはSINEとは異種である;
タンパク質成分が、親LINEからのまたはそれに由来するエレメントを含む;あるいは
それらの組合せである、
請求項1または2に記載のRNA成分。 - 前記DNA標的化配列が、前記親LINEまたはSINEとは異種である、請求項1~3のいずれか一項に記載のRNA成分。
- 前記目的の配列が、遺伝子、遺伝子の断片、または機能性核酸をコードする、請求項1~4のいずれか一項に記載のRNA成分。
- 親LINEもしくはSINEエレメントからのまたはそれに由来する3’PBM配列を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載のRNA成分。
- CRISPR/Casトレーサー配列、CRISPR/Casガイド配列、またはこれらの組合せを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のRNA成分。
- 前記親LINEもしくはSINEエレメントからのまたはそれに由来する5’PBM配列を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載のRNA成分。
- 前記5’PBMが、非機能性IRES配列を含む、請求項8に記載のRNA成分。
- リボザイムをさらに含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のRNA成分。
- 前記リボザイムが、デルタ肝炎ウイルス様リボザイムである、請求項10に記載のRNA成分。
- 前記親LINEまたはSINEが、制限酵素様エンドヌクレアーゼ(RLE)LINEである、請求項2~10のいずれか一項に記載のRNA成分。
- 前記RLE LINEが、R2 LINEである、請求項10に記載のRNA成分。
- 前記RNA成分の前記親LINEまたはSINE骨格、および前記タンパク質成分の前記親LINE骨格が、同じLINEであるか、ならびに/または前記SINEが、前記LINEに由来するか、もしくは前記LINEの祖先である、請求項3~13のいずれか一項に記載のRNA成分。
- DNA結合ドメイン、RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼを含むタンパク質成分であって、前記DNA結合ドメイン、RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼは、DNA標的部位においてRNA成分およびDNAに結合し得、前記RNA成分からcDNAへの逆転写、および前記DNA標的部位において、前記DNAへの前記cDNAの組込みを助長し得るように、作動可能に連結されている、タンパク質成分。
- 前記RNA成分が、DNA標的化配列と、1つまたは複数のタンパク質結合モチーフと、前記DNA標的部位に組み込まれる目的の核酸配列とを含む、請求項15に記載のタンパク質成分。
- 前記RNA成分が、親LINEもしくはSINE骨格からのまたはそれに由来するエレメントを含み、RNA成分の前記目的の核酸配列が、前記LINEまたはSINEとは異種である;
タンパク質成分が、親LINEからのまたはそれに由来するエレメントを含む;あるいは
それらの組合せである、
請求項15または16に記載のタンパク質成分。 - 前記DNA結合ドメインが、親LINE DNA結合ドメインと比較して変異している、請求項15~17のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
- 前記DNA結合ドメインが、前記親LINE DNA結合ドメインと比較して代替DNA結合ドメインで置換されている、請求項15~17のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
- 前記DNA結合ドメインが、別のDNA結合タンパク質からのDNA結合ドメインである、請求項19に記載のタンパク質成分。
- 前記DNA結合ドメインが、ヘリックスターンヘリックス、ジンクフィンガー、ロイシンジッパー、ウイングドヘリックス、ウイングドヘリックスターンヘリックス、ヘリックスループヘリックス、HMGボックス、Wor3ドメイン、OBフォールドドメイン、免疫グロブリンフォールド、B3ドメイン、TALエフェクター、またはRNAガイドドメインのうちの1つまたは複数を含む、請求項19または20に記載のタンパク質成分。
- 前記RNA結合ドメイン、逆転写酵素、リンカードメインおよびエンドヌクレアーゼのうちの1つまたは複数の配列が、前記親LINEエレメントタンパク質の配列と同じである、または前記親LINEエレメントタンパク質と比較して前記RNA成分に対する結合もしくは酵素活性を改善するように変異している、請求項15~22のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
- 前記親LINEまたはSINEが、制限酵素様エンドヌクレアーゼ(RLE)LINEである、請求項17~22のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
- 前記RLE LINEが、R2 LINEである、請求項23に記載のタンパク質成分。
- 前記RNA成分の前記親LINEまたはSINE骨格、および前記タンパク質成分の前記親LINE骨格が、同じLINEであるか、ならびに/または前記SINEが、前記LINEに由来するか、もしくは前記LINEの祖先である、請求項17~24のいずれか一項に記載のタンパク質成分。
- 請求項1~14のいずれか一項に記載のRNA成分をコードするベクター。
- 請求項15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分をコードするベクター。
- 請求項1~14のいずれか一項に記載のRNA成分と、請求項15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分とを含む操作されたトランスポゾン。
- 前記DNA標的部位での組込み反応中に生産的な4方向ジャンクションが形成される、請求項28に記載のトランスポゾン。
- 請求項1~14のいずれか一項に記載のRNA成分、請求項15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分、請求項26に記載のベクター、請求項27に記載のベクター、請求項28または29に記載の操作されたトランスポゾン、またはこれらの任意の組合せを含む、医薬組成物。
- 1つまたは複数の細胞のゲノムに目的の核酸配列を導入する方法において使用するための組み合わせ物であって、(i)請求項1~14のいずれか一項に記載のRNA成分もしくは請求項26に記載のベクターと、(ii)請求項15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分もしくは請求項17に記載のベクターとを含み、
前記方法が、前記1つまたは複数の細胞を、請求項15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分もしくは請求項17に記載のベクターと組み合わせて、請求項1~14のいずれか一項に記載のRNA成分もしくは請求項26に記載のベクターと接触させるステップを含むものである、組み合わせ物。 - 1つまたは複数の細胞のゲノムに目的の核酸配列を導入する方法において使用するための組成物であって、請求項28または29に記載の操作されたトランスポゾンを含み、
前記方法が、前記1つまたは複数の細胞を、請求項28または29に記載の操作されたトランスポゾンと接触させることを含むものである、組成物。 - 前記細胞がin vitroで接触される、請求項31に記載の組み合わせ物または請求項32に記載の組成物。
- 次いで前記細胞が対象に導入されるものである、請求項33に記載の組み合わせ物または組成物。
- 前記細胞がin vivoで接触される、請求項31に記載の組み合わせ物または請求項32に記載の組成物。
- 前記細胞における前記目的の核酸配列の発現が、疾患もしくは障害の1つもしくは複数の症状、または疾患もしくは障害の根底にある分子経路を改善する、請求項31および33~35のいずれか一項に記載の組み合わせ物または請求項32~35のいずれか一項に記載の組成物。
- 有効数の細胞が、それを必要とする対象を処置するために修飾される、請求項36に記載の組み合わせ物または組成物。
- 1つまたは複数の細胞のゲノムに目的の核酸配列を導入する方法において使用するための組成物であって、請求項1~14のいずれか一項に記載のRNA成分もしくは請求項26に記載のベクターを含み、
前記方法が、前記1つまたは複数の細胞を、請求項15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分もしくは請求項17に記載のベクターと組み合わせて、請求項1~14のいずれか一項に記載のRNA成分もしくは請求項26に記載のベクターと接触させるステップを含むものである、組成物。 - 1つまたは複数の細胞のゲノムに目的の核酸配列を導入する方法において使用するための組成物であって、請求項15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分もしくは請求項17に記載のベクターを含み、
前記方法が、前記1つまたは複数の細胞を、請求項1~14のいずれか一項に記載のRNA成分もしくは請求項26に記載のベクターと組み合わせて、請求項15~25のいずれか一項に記載のタンパク質成分もしくは請求項17に記載のベクターと接触させるステップを含むものである、組成物。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US201862748227P | 2018-10-19 | 2018-10-19 | |
US62/748,227 | 2018-10-19 | ||
PCT/US2019/057244 WO2020082076A1 (en) | 2018-10-19 | 2019-10-21 | Engineered long interspersed element (line) transposons and methods of use thereof |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022512739A JP2022512739A (ja) | 2022-02-07 |
JPWO2020082076A5 true JPWO2020082076A5 (ja) | 2022-10-28 |
Family
ID=68502046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021521154A Pending JP2022512739A (ja) | 2018-10-19 | 2019-10-21 | 操作された長鎖散在反復エレメント(line)トランスポゾンおよびそれらの使用方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20210340562A1 (ja) |
EP (1) | EP3867365A1 (ja) |
JP (1) | JP2022512739A (ja) |
CN (2) | CN117925571A (ja) |
CA (1) | CA3116762A1 (ja) |
WO (1) | WO2020082076A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112708636A (zh) * | 2021-01-22 | 2021-04-27 | 彭双红 | 基因转录框架、载体系统、基因组序列编辑方法及应用 |
Family Cites Families (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3854480A (en) | 1969-04-01 | 1974-12-17 | Alza Corp | Drug-delivery system |
US3832253A (en) | 1973-03-21 | 1974-08-27 | Baxter Laboratories Inc | Method of making an inflatable balloon catheter |
US4675189A (en) | 1980-11-18 | 1987-06-23 | Syntex (U.S.A.) Inc. | Microencapsulation of water soluble active polypeptides |
US4452775A (en) | 1982-12-03 | 1984-06-05 | Syntex (U.S.A.) Inc. | Cholesterol matrix delivery system for sustained release of macromolecules |
CA1200416A (en) | 1983-05-13 | 1986-02-11 | Societe Des Produits Nestle S.A. | Food process |
US4965204A (en) | 1984-02-06 | 1990-10-23 | The Johns Hopkins University | Human stem cells and monoclonal antibodies |
US4714680B1 (en) | 1984-02-06 | 1995-06-27 | Univ Johns Hopkins | Human stem cells |
US4667013A (en) | 1986-05-02 | 1987-05-19 | Union Carbide Corporation | Process for alkylene oxide polymerization |
US5075109A (en) | 1986-10-24 | 1991-12-24 | Southern Research Institute | Method of potentiating an immune response |
US5133974A (en) | 1989-05-05 | 1992-07-28 | Kv Pharmaceutical Company | Extended release pharmaceutical formulations |
US5061620A (en) | 1990-03-30 | 1991-10-29 | Systemix, Inc. | Human hematopoietic stem cell |
JPH04167172A (ja) | 1990-10-31 | 1992-06-15 | Nec Corp | ベクトルプロセッサ |
US5407686A (en) | 1991-11-27 | 1995-04-18 | Sidmak Laboratories, Inc. | Sustained release composition for oral administration of active ingredient |
US5409813A (en) | 1993-09-30 | 1995-04-25 | Systemix, Inc. | Method for mammalian cell separation from a mixture of cell populations |
US5677136A (en) | 1994-11-14 | 1997-10-14 | Systemix, Inc. | Methods of obtaining compositions enriched for hematopoietic stem cells, compositions derived therefrom and methods of use thereof |
US5736152A (en) | 1995-10-27 | 1998-04-07 | Atrix Laboratories, Inc. | Non-polymeric sustained release delivery system |
US6919208B2 (en) | 2000-05-22 | 2005-07-19 | The Children's Hospital Of Philadelphia | Methods and compositions for enhancing the delivery of a nucleic acid to a cell |
US11053481B2 (en) * | 2013-12-12 | 2021-07-06 | President And Fellows Of Harvard College | Fusions of Cas9 domains and nucleic acid-editing domains |
-
2019
- 2019-10-21 US US17/286,772 patent/US20210340562A1/en active Pending
- 2019-10-21 CA CA3116762A patent/CA3116762A1/en active Pending
- 2019-10-21 CN CN202311839823.9A patent/CN117925571A/zh active Pending
- 2019-10-21 EP EP19801166.0A patent/EP3867365A1/en active Pending
- 2019-10-21 CN CN201980069027.7A patent/CN112912497B/zh active Active
- 2019-10-21 WO PCT/US2019/057244 patent/WO2020082076A1/en unknown
- 2019-10-21 JP JP2021521154A patent/JP2022512739A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4441618B2 (ja) | インフルエンザウイルスの検出方法 | |
JP2009508495A (ja) | cDNAライブラリー調製 | |
JP2006519590A5 (ja) | ||
Tinker et al. | Transcriptional activation by a DNA-tracking protein: structural consequences of enhancement at the T4 late promoter | |
JP2008537479A5 (ja) | ||
JPS61134325A (ja) | ハイブリツド抗体遺伝子の発現方法 | |
JP2013128413A (ja) | Pprモチーフを利用したrna結合性蛋白質の改変方法 | |
JP2017524348A5 (ja) | ||
WO2017028548A1 (zh) | 镜像核酸复制体系 | |
JP2005509420A5 (ja) | ||
Taylor | Hepatitis delta virus | |
Temme et al. | SELMA: Selection with modified aptamers | |
CN107893067A (zh) | 用于高通量测序的基于固相载体膜富集目标核酸的方法 | |
JP2007513642A (ja) | 人工テンプレートおよび単一プライマー増幅におけるその使用 | |
KR101815105B1 (ko) | 멀티플렉스 pcr-기반된 차세대 시퀀싱을 이용한 한타바이러스 전장 유전체 서열 획득 방법 및 이의 용도 | |
JPWO2020082076A5 (ja) | ||
JP7203276B2 (ja) | メチル化されたdnaの標的領域に基づいてシーケンシングライブラリーを構築する方法及びキット | |
JP2022544098A (ja) | Rnaを標的とするリガンド、それらの組成物、およびそれを作製し使用する方法 | |
CN104761639B (zh) | scFv抗体、其编码基因及其在制备治疗或预防乙肝制剂中的应用 | |
WO2023278333A1 (en) | Monoclonal polony generation and spatial organization using nucleic acid supramolecular structures | |
JP5126877B2 (ja) | 一塩基変異体の検出方法 | |
WO2010035756A1 (ja) | イムノグロブリン結合タンパク質 | |
JPH01218590A (ja) | 組換ワクチニアウイルスを用いたリンダペスト(牛疫)ウイルスワクチン | |
JP2008125484A (ja) | ウサギ由来のIgG抗体に結合性を有する核酸分子 | |
JP2004236504A (ja) | 酵素配列複合体及び固定化酵素配列複合体とそれらの製造方法、担体分子及び酵素 |