JPWO2020066004A1 - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

冷凍サイクル装置においては、非共沸混合冷媒または特定冷媒が圧縮機、第1熱交換器、温度式膨張弁(3)、および第2熱交換器の順に循環する。感温筒(6)には、特定冷媒が封入されている。特定冷媒は、単一冷媒または擬似共沸混合冷媒である。感温筒(6)は、圧縮機に吸入される非共沸混合冷媒から熱を受けるように配置されている。温度式膨張弁(3)は、筐体(30)と、ダイアフラム(31)と、ベース(35)と、弁体(33)と、ばね(34)とを含む。感温筒(6)は、第1空間(S1)に連通している。第2熱交換器と圧縮機との間の流路は、第2空間(S2)に連通している。温度式膨張弁(3)は、特定方向における基準位置(Z0)からのベース(35)の変位量(s0)とばね(34)のばね定数との積を調節可能なように構成されている。

Description

本発明は、温度式膨張弁を備える冷凍サイクル装置に関する。
従来、温度式膨張弁を備える冷凍サイクル装置が知られている。たとえば、特開2013−32875号公報(特許文献1)には、温度式膨張弁を備える冷凍サイクル装置が開示されている。当該冷凍サイクル装置においては、擬似共沸混合冷媒であるR410Aが循環するとともに、感温筒にはR410AあるいはR125が非凝縮性ガスとともに封入されている。当該冷凍サイクル装置によれば、感温筒に非凝縮性ガスが混合された冷媒を封入することにより、感温筒の温度に対して温度式膨張弁の本体の温度が低下した場合でも、温度式膨張弁の開度が感温筒の温度に追従しやすくなる。その結果、過熱度が温度式膨張弁の本体の温度に影響され難くなり、過熱度偏差を一定にすることができる。
特開2013−32875号公報
近年、地球温暖化防止の観点から、冷凍サイクル装置に使用される冷媒として、擬似共沸混合冷媒あるいは単一成分の冷媒(単一冷媒)に替えて、地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)のより低い非共沸混合冷媒が望ましい場合がある。非共沸混合冷媒においては、一定の圧力において飽和液の温度と飽和蒸気の温度との間に温度勾配が生じる。そのため、擬似共沸混合冷媒あるいは単一冷媒が使用される冷凍サイクル装置において、非共沸混合冷媒を用いて所望の動作状態を実現するためには、温度式膨張弁の設定を変更する必要がある。しかし、特許文献1に開示されている冷凍サイクル装置においては、非共沸混合冷媒の特性に合わせた温度式膨張弁の設定については考慮されていない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、擬似共沸混合冷媒あるいは単一冷媒が使用可能な冷凍サイクル装置において、非共沸混合冷媒を用いて所望の動作状態を実現することである。
本発明に係る冷凍サイクル装置においては、非共沸混合冷媒および特定冷媒が使用可能である。冷凍サイクル装置は、圧縮機と、第1熱交換器と、温度式膨張弁と、第2熱交換器と、感温筒とを備える。感温筒には、特定冷媒が封入されている。非共沸混合冷媒または特定冷媒は、圧縮機、第1熱交換器、温度式膨張弁、および第2熱交換器の順に循環する。特定冷媒は、単一冷媒または擬似共沸混合冷媒である。感温筒は、圧縮機に吸入される冷媒から熱を受けるように配置されている。温度式膨張弁は、筐体と、ダイアフラムと、ベースと、弁体と、ばねとを含む。ダイアフラムは、筐体を第1空間および第2空間に分け、特定方向に移動可能である。弁体は、ベースに対して、特定方向にダイアフラムとともに一体的に移動可能である。ばねは、第1端部および第2端部を有し、特定方向に伸縮する。第1端部は、弁体に固定されている。第2端部は、ベースに固定されている。感温筒は、第1空間に連通している。第2熱交換器と圧縮機との間の流路は、第2空間に連通している。温度式膨張弁は、特定方向における基準位置からのベースの変位量とばねのばね定数との積を調節可能に構成されている。
本発明に係る冷凍サイクル装置によれば、温度式膨張弁が特定方向における基準位置からのベースの変位量とばねのばね定数との積を調節可能に構成されていることにより、非共沸混合冷媒の特性に合わせて温度式膨張弁の設定を変更することができる。その結果、擬似共沸混合冷媒あるいは単一冷媒が使用可能な冷凍サイクル装置において、非共沸混合冷媒を用いて所望の動作状態を実現することができる。
実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1の温度式膨張弁の構造を概略的に示す断面図である。 R410AおよびR463Aの圧力、エンタルピ、および温度の関係を示すモリエル線図である。 圧縮機に吸入される冷媒の過熱度と、調整ネジの変位量割合との関係を示す図である。 実施の形態1の変形例1に係る温度式膨張弁の構造を概略的に示す断面図である。 実施の形態1の変形例2に係る温度式膨張弁の構造を概略的に示す断面図である。 実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の構成を示す機能ブロック図である。 非共沸混合冷媒としてR463Aを用いたときの、冷凍サイクル装置に封入されたR463Aの量(初期冷媒量)に対するレシーバ内のガス冷媒量の比と循環組成比との関係を示す図である。 圧縮機に吸入される冷媒の過熱度と、調整ネジ35の変位量割合との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則として繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る冷凍サイクル装置100の構成を示す機能ブロック図である。図1に示されるように、冷凍サイクル装置100は、圧縮機1と、凝縮器2と、温度式膨張弁3と、蒸発器4と、感温筒5と、制御装置10とを備える。冷凍サイクル装置100においては、冷媒が、圧縮機1、凝縮器2、温度式膨張弁3、および蒸発器4の順に循環する。
感温筒5には、擬似共沸混合冷媒または単一冷媒が封入されている。感温筒5は、圧縮機1に吸入される冷媒から熱を受けるように配置される。感温筒5に封入されている冷媒は、当該熱により気液二相状態となる。
制御装置10は、圧縮機1の駆動周波数fcを制御することにより、圧縮機1が単位時間当たりに吐出する冷媒量を制御する。制御装置10は、記憶部11を含む。記憶部11には、非共沸混合冷媒の物性値、感温筒5に封入されている冷媒の物性値、および特定パラメータ(たとえば蒸発温度あるいは凝縮温度)の制御目標値が予め保存されている。なお、非共沸混合冷媒において、或る圧力における蒸発温度とは、モリエル線図上において、飽和液線上の当該圧力に対応する点の温度と、飽和蒸気線上の当該圧力に対応する温度との平均温度である。
図2は、図1の温度式膨張弁3の構造を概略的に示す断面図である。図2に示されるように、温度式膨張弁3は、筐体30と、ダイアフラム31と、軸体32と、弁体33と、ばね34と、調整ネジ(ベース)35とを含む。
ダイアフラム31は、筐体30を空間S1(第1空間)および空間S2(第2空間)に分け、Z軸方向(特定方向)に移動可能である。軸体32は、Z軸方向に延在し、ダイアフラム31と弁体33とを接続する。ダイアフラム31、軸体32、および弁体33は、調整ネジ35に対して一体的に移動可能である。ばね34の一方端は弁体33に固定され、ばね34の他方端は調整ネジ35に固定されている。変位量s1は、ばね34の変位量である。位置Z1は、当該他方端のZ軸方向の位置である。位置Z0(基準位置)は、凝縮器2からの冷媒が通過する空間S3の底部の位置である。変位量s0は、位置Z0からの位置Z1の変位量である。感温筒5は、空間S1に連通している。蒸発器4と圧縮機1との間の流路FPは、空間S2に連通している。
圧縮機1に吸入される冷媒の圧力(蒸発圧力)および温度をそれぞれP1およびT1とすると、感温筒5に封入されている冷媒の温度はT1となる。感温筒5に封入されている冷媒の圧力P2は、当該冷媒の種類(冷媒種)、温度T1を用いて、以下の式(1)のように表される。
P2=f1(冷媒種,T1) …(1)
空間S1には、感温筒5に封入されている冷媒が存在している。当該冷媒がダイアフラム31に加える力F2は、ダイアフラム31の面積をA1とすると、以下の式(2)のように表される。
F2=P2・A1 …(2)
空間S2には、圧縮機1に吸入される冷媒が存在している。当該冷媒がダイアフラム31に加える力F1は、以下の式(3)のように表される。
F1=P1・A1 …(3)
ばね34が弁体33に加える力F3は、ばね34のばね定数をk1とすると、以下の式(4)のように表される。
F3=k1・(s0+s1) …(4)
弁体33の位置は、以下の式(5)で表される力のつり合いによって決定される。
F2=F1+F3 …(5)
式(5)に式(1)〜(4)を代入することにより、以下の式(6)が得られる。
P2・A1=P1・A1+k1・(s0+s1) …(6)
式(6)を変形することにより、以下の式(7)が得られる。
s0+s1=(P2−P1)・A1/k1 …(7)
式(7)に式(1)を代入することにより、以下の式(8)が得られる。
s0+s1=(f1(冷媒種,T1)−P1)・A1/k1 …(8)
温度式膨張弁3の開度と相関関係を有する流量係数Cv値は、以下の式(9)のように表される。
Cv∝1/(s0+s1) …(9)
冷凍サイクル装置100に使用される冷媒としては、地球温暖化防止の観点から、擬似共沸混合冷媒あるいは単一冷媒に替えて、地球温暖化係数(GWP:Global Warming Potential)のより低い非共沸混合冷媒が望ましい場合がある。たとえば非共沸混合冷媒のR463A(GWPは1494)の動作圧力は、擬似共沸混合冷媒であるR410A(GWPは2090)の動作圧力に類似しているため、R463AはR410Aに対して代替性を有することが知られている。
図3は、R410AおよびR463Aの圧力、エンタルピ、および温度の関係を示すモリエル線図である。図3において、実線はR410Aの場合を示し、破線はR463Aの場合を示す。図3に示されるように、R463Aのモリエル線図においては、気液二相状態の領域(飽和液線と飽和蒸気線との間の領域)において等温線が負の傾きを有し、エンタルピの増加に伴ってエンタルピの軸(横軸)に近づいている。等温線が気液二相状態の領域において負の傾きを有することにより、気液二相状態の領域において、圧力を一定としてエンタルピを変化させた場合にR463Aの温度が変化するという温度勾配が生じる。一方、R410Aの場合、気液二相状態の領域において温度勾配はほとんど生じていない。そのため、R410Aに替えてR463Aを用いる場合、R410Aを用いて実現可能な所望の動作状態を実現するためには、温度式膨張弁3の設定をR410Aの設定から変更する必要がある。
そこで、冷凍サイクル装置100においては、調整ネジ35の位置をZ軸方向に調節可能とする。非共沸混合冷媒が使用される場合と、擬似共沸混合冷媒または単一冷媒が使用される場合とで変位量s0を適宜変更することにより、いずれの冷媒が使用された場合でも所望の動作状態を実現することができる。具体的には、或る蒸発温度および或る過熱度において、R410Aが使用される場合の温度式膨張弁3の開度が、R463Aが使用される場合の温度式膨張弁3の開度と同じとなるように、変位量s0を設定することができる。温度式膨張弁3には、変位量s0を確認するための目盛が付されていることが望ましい。
図4は、圧縮機1に吸入される冷媒の過熱度と、調整ネジ35の変位量割合との関係を示す図である。調整ネジ35の変位量割合とは、R410Aが使用される場合の変位量s0(第1変位量)に対する、第1変位量とR463Aが使用される場合の変位量s0(第2変位量)との差の割合である。また、冷凍サイクル装置100において想定される蒸発温度の範囲は−40℃以上10℃以下(第1範囲)であり、過熱度の範囲は60℃以下(第2範囲)である。図4において、曲線C1〜C6は、蒸発温度が−40℃、−30℃、−20℃、−10℃、0℃、10℃の場合をそれぞれ示している。
図4に示されるように、調整ネジ35の変位量割合の範囲は、−78%以上−1%以下である。調整ネジ35の変位量割合の範囲を、−78%以上−1%以下とすることにより、冷凍サイクル装置100において想定される過熱度および蒸発温度を、R463AおよびR410Aのいずれによっても実現することができる。また、R463Aを使用するために、冷凍サイクル装置100とは異なる仕様の冷凍サイクル装置を設計する必要がないため、R463Aを使用可能な冷凍サイクル装置の製造コストを抑制することができる。
実施の形態1の変形例.
式(4)は、以下の式(9)のように展開される。
F3=k1・s0+k1・s1 …(1)
ばね定数k1を一定として、調整ネジ35の変位量割合の範囲を、−78%以上−1%以下とすることは、式(9)の第1項k1・s0の値に関して、R410Aが使用される場合の第1項k1・s0の値(第1の値)に対する、第1の値とR463Aが使用される場合の第1項k1・s0の値(第2の値)との差の割合(ばね定数および変位量の積の割合)の範囲を、−78%以上−1%以下とすることを意味する。実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の効果は、ばね定数および変位量の積の割合を−78%以上−1%以下とすることによって実現することができる。
以下では、実施の形態1の変形例1においてばね定数k1を変化させる場合について説明する。実施の形態1の変形例2においてばね定数k1および変位量s0の双方を変化させる場合について説明する。
実施の形態1の変形例1.
図5は、実施の形態1の変形例1に係る温度式膨張弁3Aの構造を概略的に示す断面図である。温度式膨張弁3Aの構成は、図2の温度式膨張弁3の調整ネジ35がベース35Aに置き換えられているとともに、弁体33およびベース35Aにばねが着脱可能に固定可能である。これら以外は同様であるため説明を繰り返さない。
ベース35Aは、空間S3の底部に固定されており、Z軸方向に移動することはできない。すなわち、温度式膨張弁3Aにおいては変位量s0を調節することができない。温度式膨張弁3Aにおいては、R410Aが使用される場合はばね34Aが使用され、R463Aが使用される場合はばね34Bが使用される。ばね34Aのばね定数をk11(第1ばね定数)とし、ばね34Bのばね定数をk12(第2ばね定数)とする。
ばね定数k11に対する、ばね定数k11とばね定数k12との差の割合(ばね定数の差の割合)の範囲は、−78%以上−1%以下である。ばね定数の差の割合を−78%以上−1%以下とすることによっても実施の形態1と同様の効果を実現することができる。
ばね34A,34Bの本体、あるいはばね34A,34Bの梱包材に「R410A」および「R463A」のような、どの冷媒用のばねかがわかる記載があることが望ましい。また、冷凍サイクル装置の取り扱い説明書に、冷凍サイクル装置に使用可能な冷媒の種類毎に当該種類に適したばねの種類が記載されていることが望ましい。
実施の形態1の変形例2.
図6は、実施の形態1の変形例2に係る温度式膨張弁3Bの構造を概略的に示す断面図である。温度式膨張弁3Bと3Aとの違いは、図2の弁体33および調整ネジ35にばね34Cが着脱可能に固定されている点である。これ以外は同様であるため説明を繰り返さない。
温度式膨張弁3Bにおいては、R410Aが使用される場合はばね34Cが使用されるとともに、変位量s0がs21(第1変位量)に調節される。R463Aが使用される場合は、ばね34Dが使用されるともに、変位量s0がs22(第2変位量)に調節される。ばね34Cのばね定数をk21(第1ばね定数)とし、ばね34Dのばね定数をk22(第2ばね定数)とする。
積k21・s21の値(第1の値)に対する、第1の値と積k22・s22の値(第2の値)との差の割合の範囲は、−78%以上−1%以下である。ばね定数および変位量の積の割合を−78%以上−1%以下とすることによっても実施の形態1と同様の効果を実現することができる。
以上、実施の形態1および変形例1,2に係る冷凍サイクル装置によれば、非共沸混合冷媒を用いて所望の動作状態を実現することができる。
実施の形態2.
実施の形態1においては、冷凍サイクル装置を循環する非共沸混合冷媒の組成比(循環組成比)がほとんど変化しない場合について説明した。実施の形態2においては、冷凍サイクル装置を循環する非共沸混合冷媒の循環組成比が変化する場合について説明する。
図7は、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置200の構成を示す機能ブロック図である。冷凍サイクル装置200の構成は、図1の冷凍サイクル装置100の構成にレシーバ6(冷媒容器)が加えられた構成である。これ以外は同様であるため、説明を繰り返さない。
レシーバ6には、液体の非共沸混合冷媒が貯留されるとともに、非共沸混合冷媒に含まれる冷媒のうち他の冷媒よりも比較的沸点が低い冷媒(低沸点冷媒)が気化する。非共沸混合冷媒が冷凍サイクル装置200を循環することに伴い、レシーバ6に含まれる気体の冷媒(ガス冷媒)が増加する。冷凍サイクル装置200を循環する非共沸混合冷媒に含まれる低沸点冷媒が減少するため、冷凍サイクル装置200を循環する非共沸混合冷媒の循環組成比が変化する。
図8は、非共沸混合冷媒としてR463Aを用いたときの、冷凍サイクル装置200に封入されたR463Aの量(初期冷媒量)に対するレシーバ6内のガス冷媒量の比と循環組成比との関係を示す図である。
R463Aは、R32、R125、R1234yf、R134a、およびCO2を、36:30:14:14:6の重量パーセント(wt%)比(純組成比)で含む。R463Aには、冷媒圧力を確保するためにCO2が含まれる。R32、R125、R1234yf、R134a、およびCO2の1気圧での沸点は、それぞれ、−51.7℃、−48.1℃、−29.4℃、−26.1℃、および−78.5℃である。CO2は、R463Aに含まれる冷媒の中で沸点が最も低く、R32がCO2に次いで沸点が低い。R463Aの低沸点冷媒には、R32およびCO2が含まれる。
図8に示されるように、レシーバ6内のガス冷媒量が0である場合、R32、R125、R1234yf、R134a、およびCO2の循環組成比は、R463Aの組成比(初期値)に等しい。レシーバ6内のガス冷媒量の増加に伴い、CO2およびR32の循環組成比が減少する。一方で、R125、R1234yf、およびR134aの循環組成比が増加する。
図7および図2を参照しながら、低沸点冷媒であるCO2の循環組成比が減少すると、圧力が一定である場合、冷凍サイクル装置200を循環する冷媒の蒸発温度がR463Aの蒸発温度に対して上昇する。蒸発温度を維持するためには、蒸発圧力P1を低下させる必要がある。蒸発圧力P1が低下すると、力F2が小さくなるため、温度式膨張弁3の開度が大きくなる。変位量s0を小さくすることにより、CO2の循環組成比の低下に対して、温度式膨張弁3の開度を維持することができる。
図9は、圧縮機1に吸入される冷媒の過熱度と、調整ネジ35の変位量割合との関係を示す図である。冷凍サイクル装置200において想定される蒸発温度の範囲は−40℃以上10℃以下(第1範囲)であり、過熱度の範囲は60℃以下(第2範囲)である。図9において、曲線C21〜C26は、蒸発温度が−40℃、−30℃、−20℃、−10℃、0℃、10℃の場合をそれぞれ示している。
なお、図9におけるR463Aの循環組成比は、図8の点線Crで囲まれた循環組成比である。当該循環組成比を有するR463AをR410Aとの比較対象として選んだ理由は、点線Crで囲まれた循環組成比が、レシーバ6内に液冷媒が存在しなくなる(初期冷媒量に対するレシーバ6内のガス冷媒量の比が1になる)という臨界的状態に図9に示された循環組成比の中で最も近い循環組成比であるためである。
図9に示されるように、調整ネジ35の変位量割合の範囲は、2%以上271%以下である。調整ネジ35の変位量割合の範囲を、2%以上271%以下とすることにより、冷凍サイクル装置200において想定される過熱度および蒸発温度を、R463AおよびR410Aのいずれによっても実現することができる。また、R463Aの循環組成比が変化することが考慮して冷凍サイクル装置200とは異なる仕様の冷凍サイクル装置を設計する必要がないため、R463Aを使用可能な冷凍サイクル装置の製造コストを抑制することができる。なお、R463Aの循環組成比が変化していない間は、実施の形態1と同様に調整ネジ35の変位量割合の範囲を−78%以上−1%以下とすることにより、冷凍サイクル装置200において想定される過熱度および蒸発温度を、R463AおよびR410Aのいずれによっても実現することができる。
また、実施の形態1と同様に、ばね定数の差の割合またはばね定数および変位量の積の割合を、−78%以上−1%以下または2%以上271%以下としてもよい。
以上、実施の形態2に係る冷凍サイクル装置によれば、非共沸混合冷媒の循環組成比が変化しても、所望の動作状態を実現することができる。
今回開示された各実施の形態および変形例は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実施することも予定されている。今回開示された実施の形態および変形例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 圧縮機、2 凝縮器、3,3A,3B 温度式膨張弁、4 蒸発器、5 感温筒、6 レシーバ、10 制御装置、11 記憶部、30 筐体、31 ダイアフラム、32 軸体、33 弁体、34,34A〜34D ばね、35 調整ネジ、35A ベース、100,200 冷凍サイクル装置、FP 流路。

Claims (8)

  1. 非共沸混合冷媒および特定冷媒が使用可能な冷凍サイクル装置であって、
    圧縮機と、
    第1熱交換器と、
    温度式膨張弁と、
    第2熱交換器と、
    前記特定冷媒が封入された感温筒とを備え、
    前記非共沸混合冷媒または前記特定冷媒は、前記圧縮機、前記第1熱交換器、前記温度式膨張弁、および前記第2熱交換器の順に循環し、
    前記特定冷媒は、単一冷媒または擬似共沸混合冷媒であり、
    前記感温筒は、前記圧縮機に吸入される冷媒から熱を受けるように配置され、
    前記温度式膨張弁は、
    筐体と、
    前記筐体を第1空間および第2空間に分け、特定方向に移動可能なダイアフラムと、
    ベースと、
    前記ベースに対して、前記特定方向に前記ダイアフラムとともに一体的に移動可能な弁体と、
    前記弁体に固定された第1端部、および前記ベースに固定された第2端部を有し、前記特定方向に伸縮するばねとを含み、
    前記感温筒は、前記第1空間に連通し、
    前記第2熱交換器と前記圧縮機との間の流路は、前記第2空間に連通し、
    前記温度式膨張弁は、前記特定方向における基準位置からの前記ベースの変位量と前記ばねのばね定数との積を調節可能なように構成されている、冷凍サイクル装置。
  2. 前記冷凍サイクル装置において想定される蒸発温度の範囲および前記圧縮機に吸入される冷媒の過熱度の範囲は、それぞれ第1範囲および第2範囲であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記特定冷媒を循環させる場合、前記蒸発温度を前記第1範囲とするとともに前記過熱度を前記第2範囲内とするために必要な前記積は、第1の値であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記非共沸混合冷媒を循環させる場合、前記積は、第2の値であり、
    前記第1の値に対する前記第1の値と前記第2の値との差の割合は、−78%以上−1%以下である、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記ベースの位置は、前記特定方向に調節可能であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記特定冷媒を循環させる場合、前記蒸発温度を前記第1範囲とするとともに前記過熱度を前記第2範囲内とするために必要な前記ベースの位置は、第1位置であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記非共沸混合冷媒を循環させる場合、前記ベースの位置は、第2位置であり、
    前記基準位置からの前記第1位置の第1変位量に対する、前記第1変位量と前記基準位置からの前記第2位置の第2変位量との差の割合は、−78%以上−1%以下である、請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 前記ばねは、前記弁体および前記ベースに着脱可能に固定され、
    前記冷凍サイクル装置において前記特定冷媒を循環させる場合、前記蒸発温度を前記第1範囲とするとともに前記過熱度を前記第2範囲内とするために必要な前記ばね定数は、第1定数であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記非共沸混合冷媒を循環させる場合、前記ばね定数は、第2定数であり、
    前記第1定数に対する、前記第1定数と前記第2定数との差の割合は、−78%以上−1%以下である、請求項2に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1熱交換器と前記温度式膨張弁の間に接続された冷媒容器をさらに備え、
    前記冷凍サイクル装置において想定される蒸発温度の範囲および圧縮機に吸入される冷媒の過熱度の範囲は、それぞれ第1範囲および第2範囲であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記特定冷媒を循環させる場合、前記蒸発温度を前記第1範囲とするとともに前記過熱度を前記第2範囲内とするために必要な前記積は、第1の値であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記非共沸混合冷媒を循環させる場合、前記積は、第2の値であり、
    前記第1の値に対する前記第1の値と前記第2の値との差の割合は、−78%以上−1%以下でるか、または2%以上271%以下である、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 前記ベースの位置は、前記特定方向に調節可能であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記特定冷媒を循環させる場合、前記蒸発温度を前記第1範囲とするとともに前記過熱度を前記第2範囲内とするために必要な前記ベースの位置は、第1位置であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記非共沸混合冷媒を循環させる場合、前記ベースの位置は、第2位置であり、
    前記基準位置からの前記第1位置の第1変位量に対する、前記基準位置からの前記第2位置の第2変位量と前記第1変位量との差の割合は、−78%以上−1%以下であるか、または2%以上271%以下である、請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  7. 前記ばねは、前記弁体および前記ベースに着脱可能に固定され、
    前記冷凍サイクル装置において前記特定冷媒を循環させる場合、前記蒸発温度を前記第1範囲とするとともに前記過熱度を前記第2範囲内とするために必要な前記ばね定数は、第1定数であり、
    前記冷凍サイクル装置において前記非共沸混合冷媒を循環させる場合、前記ばね定数は、第2定数であり、
    前記第1定数に対する、前記第1定数と前記第2定数との差の割合は、−78%以上−1%以下であるか、または2%以上271%以下である、請求項5に記載の冷凍サイクル装置。
  8. 前記非共沸混合冷媒は、R463Aであり、
    前記特定冷媒は、R410Aである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
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