JPWO2020056057A5 - - Google Patents

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発明のブレンドおよび実施例1の比較試料を架橋を調査するために分析した。発明のブレンドおよび比較試料をそれぞれ1回目の加熱ステップの間500℃の温度に20℃/分の速度で加熱した。一度加熱し、試料は、40℃の温度に5℃/分の速度で冷却した。次いで、2回目の加熱ステップの間、試料を400℃に20℃/分の速度で加熱した。2回目の加熱ステップ中の各温度での熱流の結果として得られたグラフを図5に示す。PEEKの比較試料のガラス転移温度は、153℃のガラス転移温度を示した。発明のブレンドとしての2回目の加熱ステップは、160℃のガラス転移温度を示した。PEEKのみの比較試料に対して、PEEKを含む発明のブレンドのより高いガラス転移温度は、発明のブレンドがDSCセルの架橋を受けたという強い指標を与える。
(実施例3)
レオロジー
発振レオメーターを使用して、実施例1の試料を検討した。歪み発振を、発明のブレンドおよび比較試料のタブレットに平行プレート形状で印加した。レオロジー実験は窒素雰囲気下、0.1%の歪み印加、380℃の等温および1Hzの振動数で行った。機器を380℃に加熱し、次いで試料を導入した。試料の挿入後、温度を380℃に維持し、30分間貯蔵弾性率(G’)および損失弾性率(G”)を記録した。貯蔵弾性率は、材料の固体の応答を表わし、損失弾性率は粘性挙動を表わす。したがって、G’がG”より小さい場合、材料が粘性のある液体状態であるが、G’がG”より大きい場合、材料はゲル化点を超え固体である。ポリマーが架橋している場合、液体状態から、G’がG”より大きい固体状態へ材料は転移する。図6を参照すると、比較試料および発明のブレンドについて380℃で結果として得られたレオロジー時間掃引を示す。比較試料については、損失弾性率(G”)は貯蔵弾性率(G’)より常に大きく、比較試料が380℃で架橋を受けず、ポリマー溶融物として流動状態にあり、これは熱可塑性材料について典型的であることを示す。対照的に、発明のブレンドは、損失弾性率(G”)より常に大きい貯蔵弾性率(G’)を示した。これは、発明のブレンドが380℃で架橋を迅速に受けて固体状態であったことを示す。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
有機ポリマーを架橋するための架橋化合物を含む架橋組成物であって、前記架橋化合物は、
Figure 2020056057000021
からなる群から選択され、ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R 、R およびR のそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R 、R およびR は同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH )、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和のアルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である、
架橋組成物。
(項目2)
前記架橋化合物が式(I)による構造を有し、以下の
Figure 2020056057000022

からなる群から選択される、項目1に記載の架橋組成物。
(項目3)
前記架橋化合物が式(II)による構造を有し、以下の
Figure 2020056057000023

からなる群から選択される、項目1に記載の架橋組成物。
(項目4)
前記架橋化合物が、式(III)による構造、およびさらに以下
Figure 2020056057000024
による構造を有する、項目1に記載の架橋組成物。
(項目5)
Aが、約1,000g/mol~約9,000g/molの分子量を有する、項目1に記載の架橋組成物。
(項目6)
ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)およびポリアラミドから選択される少なくとも1種の有機ポリマーをさらに含む、項目1に記載の架橋組成物。
(項目7)
前記有機ポリマーが、以下の構造
Figure 2020056057000025
を有するポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)であり、ここで、Ar 、Ar 、Ar およびAr は、同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0かつn=1-mである、項目6に記載の架橋組成物。
(項目8)
前記有機ポリマーがポリ(アリーレンエーテル)であり、mが1かつnが0であり、前記ポリマーが、式(XIV)
Figure 2020056057000026

の構造を有する繰り返し単位を有する、項目7に記載の架橋組成物。
(項目9)
前記架橋組成物が、連続または不連続の、長繊維または短繊維である、炭素繊維、ガラス繊維、織物状ガラス繊維、織物状炭素繊維、アラミド繊維、ホウ素繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、セラミック繊維、ポリアミド繊維から選択される強化繊維;ならびに、カーボンブラック、シリケート、繊維ガラス、硫酸カルシウム、ホウ素、セラミック、ポリアミド、石綿、フルオログラファイト、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、ホウ砂(ホウ酸ナトリウム)、活性炭、パーライト、テレフタル酸亜鉛、グラファイト、タルク、雲母、炭化ケイ素ウィスカーまたは小板、ナノ充填剤、二硫化モリブデン、フルオロポリマー、カーボンナノチューブおよびフラーレンチューブから選択される1つまたは複数の充填剤から選択される少なくとも1つの添加剤をさらに含む、項目6に記載の架橋組成物。
(項目10)
前記架橋組成物が、約0.5重量%~約65重量%の前記少なくとも1種の添加剤を含む、項目9に記載の架橋組成物。
(項目11)
有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤をさらに含む、項目1に記載の架橋組成物であって、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが有機ポリマーを架橋することができる、架橋組成物。
(項目12)
前記架橋反応添加剤が、氷酢酸、ギ酸および/または安息香酸から選択される有機酸である、項目11に記載の架橋組成物。
(項目13)
前記架橋反応添加剤が、式(XII)
Figure 2020056057000027
による構造を有するアセテート化合物であり、式中、MはI族またはII族金属であり;R はアルキル、アリールまたはアラルキル基であり、前記アルキル基は、前記基の鎖もしくは構造に沿ってまたは前記基の鎖もしくは構造の中に0~約10個のエステルまたはエーテル基を有する、炭素原子1~約30個の炭化水素基を含み、R は、サルフェート、ホスフェート、ヒドロキシル、カルボニル、エステル、ハライド、メルカプトまたはカリウムから選択される0~約10個の官能基を含む、項目11に記載の架橋組成物。
(項目14)
前記アセテート化合物が、酢酸リチウム水和物、酢酸ナトリウムおよび/または酢酸カリウム、ならびにその塩および誘導体から選択される、項目13に記載の架橋組成物。
(項目15)
前記架橋化合物対前記架橋反応添加剤の重量百分率比が約10:1~約10,000:1である、項目11に記載の架橋組成物。
(項目16)
少なくとも1種の有機ポリマーをさらに含む、項目11に記載の架橋組成物であって、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記有機ポリマーを架橋することができる、架橋組成物。
(項目17)
前記有機ポリマー対前記架橋化合物および前記架橋反応添加剤の合計重量の重量百分率比が約1:1~約100:1である、項目16に記載の架橋組成物。
(項目18)
前記有機ポリマーが、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)およびポリアラミドから選択される、項目16に記載の架橋組成物。
(項目19)
前記有機ポリマーが、以下の構造
Figure 2020056057000028
を有するポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)であり、ここで、Ar 、Ar 、Ar およびAr は同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0かつn=1-mである、項目18に記載の架橋組成物。
(項目20)
前記有機ポリマーがポリ(アリーレンエーテル)であり、mが1かつnが0であり、前記ポリマーが、式(XIV)
Figure 2020056057000029
の構造を有する繰り返し単位を有する、項目19に記載の架橋組成物。
(項目21)
前記架橋組成物が、連続または不連続の、長繊維または短繊維である、炭素繊維、ガラス繊維、織物状ガラス繊維、織物状炭素繊維、アラミド繊維、ホウ素繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、セラミック繊維、ポリアミド繊維から選択される強化繊維;ならびにカーボンブラック、シリケート、繊維ガラス、硫酸カルシウム、ホウ素、セラミック、ポリアミド、石綿、フルオログラファイト、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、ホウ砂(ホウ酸ナトリウム)、活性炭、パーライト、テレフタル酸亜鉛、グラファイト、タルク、雲母、炭化ケイ素ウィスカーまたは小板、ナノ充填剤、二硫化モリブデン、フルオロポリマー、カーボンナノチューブおよびフラーレンチューブから選択される1つまたは複数の充填剤から選択される少なくとも1種の添加剤をさらに含む、項目16に記載の架橋組成物。
(項目22)
前記架橋組成物が、約0.5重量%~約65重量%の前記少なくとも1種の添加剤を含む、項目21に記載の架橋組成物。
(項目23)
前記架橋組成物が、安定剤、難燃剤、顔料、可塑剤、界面活性剤および分散剤の1つまたは複数をさらに含む、項目16に記載の架橋組成物。
(項目24)
項目16に記載の架橋組成物から形成された成形品。
(項目25)
前記成形品が、押出、射出成形、ブロー成形、インフレーションフィルム成形、圧縮成形または射出/圧縮成形を使用して成形される、項目24に記載の成形品。
(項目26)
項目16に記載の組成物から形成された製作品であって、前記製作品が、耐酸性コーティング、化学注型フィルム、押出フィルム、溶媒注型フィルム、インフレーションフィルム、カプセル化製品、断熱材、包装材、複合セル、コネクター、ならびにOリング、Vリング、Uカップ、ガスケットの形状のシーリング組立体、ベアリング、バルブシート、アダプター、ワイパーリング、山形裏張りリングおよび管材から選択される、製作品。
(項目27)
有機ポリマーを架橋するのに使用するための架橋化合物の架橋反応速度を制御する方法であって、
(a)少なくとも1種の架橋化合物、ならびに有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤を含む架橋組成物を用意するステップであって、前記架橋化合物が以下の構造
Figure 2020056057000030
Figure 2020056057000031
[ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R 、R およびR のそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R 、R およびR は同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH )、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]の1つまたは複数を有する、ステップ;および
(b)前記架橋化合物のオリゴマー化が起こるように前記架橋組成物を加熱するステップを含む、方法。
(項目28)
前記架橋組成物が1つまたは複数の追加の架橋化合物をさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目29)
ステップ(b)が熱成形の前に前記架橋組成物を加熱するステップをさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目30)
前記架橋反応添加剤が、氷酢酸、ギ酸および/もしくは安息香酸から選択される有機酸、ならびに/または酢酸リチウム水和物、酢酸ナトリウムおよび/もしくは酢酸カリウムおよびその塩および誘導体から選択されるアセテート化合物である、項目27に記載の方法。
(項目31)
ステップ(a)において溶媒中で前記架橋化合物と前記架橋反応添加剤を合わせるステップ、ならびに前記架橋化合物と前記架橋反応添加剤を反応させて反応性オリゴマー化架橋化合物を形成するステップをさらに含む、項目27に記載の方法。
(項目32)
(c)前記反応性オリゴマー化架橋化合物を有機ポリマーに添加して架橋性組成物を形成するステップ、および
(d)前記有機ポリマー組成物を架橋して、架橋した有機ポリマーを形成するステップ
をさらに含む、項目31に記載の方法。
(項目33)
前記有機ポリマーが、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)および/またはポリアラミドから選択される、項目32に記載の方法。
(項目34)
前記有機ポリマーが、以下の構造
Figure 2020056057000032
を有するポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)であり、ここで、Ar 、Ar 、Ar およびAr は同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0、n=1-mである、項目33に記載の方法。
(項目35)
架橋した有機ポリマーの形成において使用するための有機ポリマー組成物であって、前記有機ポリマー組成物は、
脱ハロゲン化有機ポリマー、および
以下からなる群から選択される構造
Figure 2020056057000033
[ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R 、R およびR のそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R 、R およびR は同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH )、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]を有する少なくとも1種の架橋化合物を含み;
前記脱ハロゲン化有機ポリマーは、少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する有機ポリマーをアルカリ金属化合物と反応させて前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する前記有機ポリマーと、前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基中のハロゲン原子との間の結合を切断して中間体を形成するステップを含むプロセスにより形成される、有機ポリマー組成物。
(項目36)
前記脱ハロゲン化有機ポリマーが脱臭素化有機ポリマーである、項目35に記載の有機ポリマー組成物。
(項目37)
有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤をさらに含む、項目35に記載の有機ポリマー組成物であって、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記脱ハロゲン化有機ポリマーを架橋することができる、有機ポリマー組成物。
(項目38)
前記脱ハロゲン化有機ポリマーが、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)およびポリアラミドから選択されるポリマーである、項目35に記載の有機ポリマー組成物。
(項目39)
前記脱ハロゲン化有機ポリマーが、以下の構造
Figure 2020056057000034
[ここで、Ar 、Ar 、Ar およびAr は同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0、かつn=1-mである]を有する、その骨格中にポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)である、項目38に記載の有機ポリマー組成物。
(項目40)
前記脱ハロゲン化有機ポリマーが、前記中間体を酢酸と反応させて前記脱ハロゲン化有機ポリマーを形成することにより形成される、項目35に記載の有機ポリマー組成物。
(項目41)
前記アルカリ金属化合物が、R -M’[式中、M’はアルカリ金属であり、R は、H、または分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であって、前記基の鎖もしくは構造に沿ってもしくは前記基の鎖もしくは構造の中に0~約10個のエステルもしくはエーテル基を有する炭素原子1~約30個のアルキル、アルケニル、アリールおよびアラルキル基から選択される分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であり、R は置換されていてもいなくてもよい]からなる群から選択される、項目40に記載の有機ポリマー組成物。
(項目42)
前記アルカリ金属化合物がt-ブチルリチウムである、項目41に記載の有機ポリマー組成物。
(項目43)
前記ハロゲン含有反応性基が臭素含有反応性基である、項目40に記載の有機ポリマー組成物。
(項目44)
少なくとも1個のハロゲン含有終端基を有する前記有機ポリマーを、前記アルカリ金属化合物と溶媒中で反応させ、前記少なくとも1個のハロゲン含有終端基を有する前記有機ポリマーを前記溶媒中で反応させる前に乾燥させる、項目40に記載の有機ポリマー組成物。
(項目45)
項目35に記載の有機ポリマー組成物を使用して形成された成形品。
(項目46)
前記成形品が、押出、射出成形、ブロー成形、インフレーションフィルム成形、圧縮成形、または射出/圧縮成形を使用して形成された、項目45に記載の成形品。
(項目47)
項目35に記載の組成物から形成された製作品であって、前記製作品が、耐酸性コーティング;化学注型フィルム;押出フィルム;溶媒注型フィルム;インフレーションフィルム;カプセル化製品;断熱材;包装材;複合セル;コネクター;Oリング、Vリング、Uカップ、ガスケットを含むシーリング組立体;ベアリング;バルブシート;アダプター;ワイパーリング;山形裏張りリング;および管材から選択される、製作品。
(項目48)
架橋反応中の少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する有機ポリマーの架橋反応速度を制御する方法であって、
(a)少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する前記有機ポリマーをアルカリ金属化合物と反応させて、前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する前記有機ポリマーと、前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基中のハロゲン原子との間の結合を切断し、カルボカチオンを有する中間体を形成するステップ;
(b)前記カルボカチオンを有する前記中間体を酢酸と反応させて脱ハロゲン化有機ポリマーを形成するステップ;および、
(c)以下
Figure 2020056057000035
[ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R 、R およびR のそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R 、R およびR は同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH )、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]の群から選択される架橋化合物を含む架橋反応を使用して前記脱ハロゲン化有機ポリマーを架橋するステップを含む、方法。
(項目49)
前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基が、-R -(X) によって表され、ここで、R は、炭素、または分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であって、前記基の鎖もしくは構造に沿ってもしくは前記基の鎖もしくは構造の中に0~約10個のエステルもしくはエーテル基を有する炭素原子1~約30個のアルキル、アルケニル、アリールおよびアラルキル基から選択される分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であり、R は置換されていてもいなくてもよく;Xはハロゲン原子であり、pは1または2である整数である、項目48に記載の方法。
(項目50)
前記アルカリ金属化合物が、R -M’[ここで、M’はアルカリ金属であり、R は、H、または分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であって、前記基の鎖もしくは構造に沿ってもしくは前記基の鎖もしくは構造の中に0~約10個のエステルもしくはエーテル基を有する炭素原子1~約30個のアルキル、アルケニル、アリールおよびアラルキル基から選択される分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であり、R は置換されていてもいなくてもよい]からなる群から選択される、項目48に記載の方法。
(項目51)
前記少なくとも1個のハロゲン含有終端基を有する前記有機ポリマーを前記アルカリ金属化合物と溶媒中で反応させ、前記溶媒は、ヘプタン、テトラヒドロフランおよびジフェニルエーテルから選択される、項目48に記載の方法。
(項目52)
前記少なくとも1個のハロゲン含有終端基を有する前記有機ポリマーを、前記アルカリ金属化合物と前記溶媒中で反応させる前に乾燥させる、項目51に記載の方法。
(項目53)
ステップ(a)が約-20℃より低い温度で起こる、項目48に記載の方法。
(項目54)
ステップ(a)が、約-70℃より低い温度で、約2時間起こる、項目53に記載の方法。
(項目55)
ステップ(c)が有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤を用意するステップをさらに含み、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記脱ハロゲン化有機ポリマーを架橋することができる、項目48に記載の方法。
(項目56)
前記架橋化合物のオリゴマー化が起きて前記反応性中間体オリゴマーを形成するように、別の組成物中で前記架橋化合物および前記架橋反応添加剤を加熱するステップを、ステップ(c)の前に、さらに含む、項目55に記載の方法
(項目57)
エラストマー材料を調製する方法であって、
(a)室温で非エラストマーである芳香族ポリマーを用意するステップ;
(b)架橋化合物を使用して前記芳香族ポリマーを架橋して実質上硬化した架橋した芳香族ポリマーを形成するステップであって、前記架橋化合物は以下
Figure 2020056057000036
[ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R 、R およびR のそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R 、R およびR は同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH )、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]からなる群から選択される構造を有する、ステップ;および
(c)前記架橋した芳香族ポリマーのガラス転移温度またはそれより高い温度に前記架橋した芳香族ポリマーを加熱するステップを含む、方法。
(項目58)
ステップ(b)において、前記芳香族ポリマーが少なくとも80%硬化される、項目57に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目59)
前記芳香族ポリマーが少なくとも約90%硬化される、項目58に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目60)
前記芳香族ポリマーが、以下の構造
Figure 2020056057000037

を有するポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)であり、ここで、Ar 、Ar 、Ar およびAr は同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0かつn=1-mである、項目57に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目61)
ステップ(b)が、前記架橋化合物、ならびに有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤を用いて前記有機ポリマーを架橋するステップをさらに含み、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記有機ポリマーを架橋することができる、項目57に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目62)
前記方法が、前記架橋した有機ポリマーを含む組成物を形成するステップと、前記組成物を加熱して成形品を形成するステップをさらに含み、ステップ(c)は、使用時に、前記架橋した有機ポリマーのガラス転移温度またはそれより高い温度に前記成形品を置くステップをさらに含む、項目57に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目63)
項目57の方法によって形成されたエラストマー物品。
(項目64)
Oリング、Vリング、Uカップ、ガスケット、シール積層物の少なくとも1つのコンポーネント、パッカー素子、ダイヤフラム、シール、ベアリング、バルブシート、アダプター、ワイパーリング、山形シール裏張りリング、および管材からなる群から選択される、項目63に記載のエラストマー物品。
(項目65)
エラストマー用途において室温でエラストマーでない有機ポリマーを使用する方法であって、
架橋化合物を使用して前記有機ポリマーを架橋して、架橋した有機ポリマーを形成し、前記芳香族ポリマーを実質上硬化させるステップであって、前記架橋化合物が以下
Figure 2020056057000038
[ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R 、R およびR のそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R 、R およびR は同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH )、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]からなる群から選択される構造を有する、ステップと、
使用時に、前記架橋したポリマーのガラス転移温度またはそれより高い温度で前記架橋したポリマーを加熱し、その結果、それがエラストマーになるステップと
を含む、方法。
(項目66)
前記架橋した有機ポリマーを含む組成物を形成するステップと、前記組成物を成形品に成形するステップと、前記成形品を使用時に置くステップと、前記架橋したポリマーのガラス転移温度にまたはそれより高い温度で前記架橋したポリマーを加熱するために前記成形品を使用時に加熱するステップとをさらに含む、項目65に記載のエラストー組成物において有機ポリマーを使用する方法。
(項目67)
エラストマー材料を調製する方法であって、
(a)室温で非エラストマーである芳香族ポリマーを用意するステップ;
(b)架橋化合物を使用して前記芳香族ポリマーを架橋して、架橋した芳香族ポリマーを形成するステップであって、前記架橋化合物は以下:
Figure 2020056057000039
[ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R 、R およびR のそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R 、R およびR は同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH )、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]からなる群から選択される構造を有する、ステップ;
(c)前記架橋した芳香族ポリマーのガラス転移温度またはそれより高い温度に前記架橋した芳香族ポリマーを加熱するステップ
を含む、方法。
(項目68)
ステップ(b)において、前記芳香族ポリマーが少なくとも約80%硬化される、項目67に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目69)
前記芳香族ポリマーが少なくとも約90%硬化される、項目68に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目70)
前記芳香族ポリマーが、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンスルフィド、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)、ポリアリレート、液晶ポリマー(LCP)およびポリアラミドからなる群から選択される、項目67に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目71)
前記芳香族ポリマーが、以下の式(XIII):
Figure 2020056057000040
による構造の単位を繰り返し有するポリマーを含むポリ(アリーレンエーテル)ポリマーであり、式中、Ar 、Ar 、Ar およびAr は同一または相異なるアリールラジカルであり、mは0~1、nは1-mである、項目70に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目72)
ステップ(b)が前記架橋化合物、および有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤を用いて前記有機ポリマーを架橋するステップをさらに含み、前記架橋反応添加剤は、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記有機ポリマーを架橋することができる、項目71に記載のエラストマー材料を調製する方法。
(項目73)
高温のシーリング素子またはシールコネクターでの使用のためのコンポーネントのはみ出し耐性およびクリープ耐性を改善する方法であって、
芳香族ポリマーおよび架橋化合物を含む組成物を用意するステップであって、前記架橋化合物は、以下
Figure 2020056057000041

[ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R 、R およびR のそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R 、R およびR は同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH )、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]からなる群から選択される構造を有する、ステップと;
前記組成物を熱成形プロセスに供して前記コンポーネントを形成し前記芳香族ポリマーを架橋するステップと
を含む、方法。
(項目74)
前記組成物が充填されない、項目73に記載の方法。
(項目75)
前記芳香族ポリマーが、ポリアリーレンポリマー、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、アラミド、ポリベンゾイミダゾール、ならびにそのブレンド、コポリマーおよび誘導体からなる群から選択される、項目73に記載の方法。
(項目76)
項目73に記載の方法によって形成されたシーリングコンポーネント。
(項目77)
前記組成物が充填されない、項目76に記載のシーリングコンポーネント。

Claims (75)

  1. 有機ポリマーを架橋するための架橋化合物を含む架橋組成物であって、前記架橋化合物は、
    Figure 2020056057000001
    からなる群から選択され、ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R、RおよびRのそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R、RおよびRは同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH)、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和のアルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である、
    架橋組成物。
  2. 前記架橋化合物が
    (a)式(IV)、(V)、(VI)および(VII):
    Figure 2020056057000002
    からなる群から選択される、式(I)による構造を有する化合物;
    (b)式(VIII)、(IX)または(X):
    Figure 2020056057000003
    からなる群から選択される、式(II)による構造を有する化合物;ならびに
    (c)式(XI):
    Figure 2020056057000004
    を有する、式(III)による構造を有する化合物
    からなる群から選択される、請求項1に記載の架橋組成物。
  3. AがQでない場合、Aが、約1,000g/mol~約9,000g/molの分子量を有する、請求項1に記載の架橋組成物。
  4. ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)およびポリアラミドから選択される少なくとも1種の有機ポリマーをさらに含む、請求項1に記載の架橋組成物。
  5. 前記有機ポリマーが、以下の構造
    Figure 2020056057000005
    を有するポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)であり、ここで、Ar、Ar、ArおよびArは、同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0かつn=1-mである、請求項に記載の架橋組成物。
  6. 前記有機ポリマーがポリ(アリーレンエーテル)であり、mが1かつnが0であり、前記ポリマーが、式(XIV)
    Figure 2020056057000006
    の構造を有する繰り返し単位を有する、請求項に記載の架橋組成物。
  7. 前記架橋組成物が、連続または不連続の、長繊維または短繊維である、炭素繊維、ガラス繊維、織物状ガラス繊維、織物状炭素繊維、アラミド繊維、ホウ素繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、セラミック繊維、ポリアミド繊維から選択される強化繊維;ならびに、カーボンブラック、シリケート、繊維ガラス、硫酸カルシウム、ホウ素、セラミック、ポリアミド、石綿、フルオログラファイト、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、ホウ砂(ホウ酸ナトリウム)、活性炭、パーライト、テレフタル酸亜鉛、グラファイト、タルク、雲母、炭化ケイ素ウィスカーまたは小板、ナノ充填剤、二硫化モリブデン、フルオロポリマー、カーボンナノチューブおよびフラーレンチューブから選択される1つまたは複数の充填剤から選択される少なくとも1つの添加剤をさらに含む、請求項に記載の架橋組成物。
  8. 前記架橋組成物が、約0.5重量%~約65重量%の前記少なくとも1種の添加剤を含む、請求項に記載の架橋組成物。
  9. 有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤をさらに含む、請求項1に記載の架橋組成物であって、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが有機ポリマーを架橋することができる、架橋組成物。
  10. 前記架橋反応添加剤が、氷酢酸、ギ酸および/または安息香酸から選択される有機酸である、請求項に記載の架橋組成物。
  11. 前記架橋反応添加剤が、式(XII)
    Figure 2020056057000007
    による構造を有するアセテート化合物であり、式中、MはI族またはII族金属であり;Rはアルキル、アリールまたはアラルキル基であり、前記アルキル基は、前記基の鎖もしくは構造に沿ってまたは前記基の鎖もしくは構造の中に0~約10個のエステルまたはエーテル基を有する、炭素原子1~約30個の炭化水素基を含み、Rは、サルフェート、ホスフェート、ヒドロキシル、カルボニル、エステル、ハライド、メルカプトまたはカリウムから選択される0~約10個の官能基を含む、請求項に記載の架橋組成物。
  12. 前記アセテート化合物が、酢酸リチウム水和物、酢酸ナトリウムおよび/または酢酸カリウム、ならびにその塩および誘導体から選択される、請求項1に記載の架橋組成物。
  13. 前記架橋化合物対前記架橋反応添加剤の重量百分率比が約10:1~約10,000:1である、請求項に記載の架橋組成物。
  14. 少なくとも1種の有機ポリマーをさらに含む、請求項に記載の架橋組成物であって、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記有機ポリマーを架橋することができる、架橋組成物。
  15. 前記有機ポリマー対前記架橋化合物および前記架橋反応添加剤の合計重量の重量百分率比が約1:1~約100:1である、請求項1に記載の架橋組成物。
  16. 前記有機ポリマーが、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)およびポリアラミドから選択される、請求項1に記載の架橋組成物。
  17. 前記有機ポリマーが、以下の構造
    Figure 2020056057000008
    を有するポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)であり、ここで、Ar、Ar、ArおよびArは同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0かつn=1-mである、請求項1に記載の架橋組成物。
  18. 前記有機ポリマーがポリ(アリーレンエーテル)であり、mが1かつnが0であり、前記ポリマーが、式(XIV)
    Figure 2020056057000009
    の構造を有する繰り返し単位を有する、請求項1に記載の架橋組成物。
  19. 前記架橋組成物が、連続または不連続の、長繊維または短繊維である、炭素繊維、ガラス繊維、織物状ガラス繊維、織物状炭素繊維、アラミド繊維、ホウ素繊維、ポリテトラフルオロエチレン繊維、セラミック繊維、ポリアミド繊維から選択される強化繊維;ならびにカーボンブラック、シリケート、繊維ガラス、硫酸カルシウム、ホウ素、セラミック、ポリアミド、石綿、フルオログラファイト、水酸化アルミニウム、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、シリカ、アルミナ、窒化アルミニウム、ホウ砂(ホウ酸ナトリウム)、活性炭、パーライト、テレフタル酸亜鉛、グラファイト、タルク、雲母、炭化ケイ素ウィスカーまたは小板、ナノ充填剤、二硫化モリブデン、フルオロポリマー、カーボンナノチューブおよびフラーレンチューブから選択される1つまたは複数の充填剤から選択される少なくとも1種の添加剤をさらに含む、請求項1に記載の架橋組成物。
  20. 前記架橋組成物が、約0.5重量%~約65重量%の前記少なくとも1種の添加剤を含む、請求項19に記載の架橋組成物。
  21. 前記架橋組成物が、安定剤、難燃剤、顔料、可塑剤、界面活性剤および分散剤の1つまたは複数をさらに含む、請求項1に記載の架橋組成物。
  22. 請求項1に記載の架橋組成物から形成された成形品。
  23. 前記成形品が、押出、射出成形、ブロー成形、インフレーションフィルム成形、圧縮成形または射出/圧縮成形を使用して成形される、請求項2に記載の成形品。
  24. 請求項1に記載の組成物から形成された製作品であって、前記製作品が、耐酸性コーティング、化学注型フィルム、押出フィルム、溶媒注型フィルム、インフレーションフィルム、カプセル化製品、断熱材、包装材、複合セル、コネクター、ならびにOリング、Vリング、Uカップ、ガスケットの形状のシーリング組立体、ベアリング、バルブシート、アダプター、ワイパーリング、山形裏張りリングおよび管材から選択される、製作品。
  25. 有機ポリマーを架橋するのに使用するための架橋化合物の架橋反応速度を制御する方法であって、
    (a)少なくとも1種の架橋化合物、ならびに有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤を含む架橋組成物を用意するステップであって、前記架橋化合物が以下の構造
    Figure 2020056057000010
    [ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R、RおよびRのそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R、RおよびRは同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH)、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]の1つまたは複数を有する、ステップ;および
    (b)前記架橋化合物のオリゴマー化が起こるように前記架橋組成物を加熱するステップを含む、方法。
  26. 前記架橋組成物が1つまたは複数の追加の架橋化合物をさらに含む、請求項2に記載の方法。
  27. ステップ(b)が熱成形の前に前記架橋組成物を加熱するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  28. 前記架橋反応添加剤が、氷酢酸、ギ酸および/もしくは安息香酸から選択される有機酸、ならびに/または酢酸リチウム水和物、酢酸ナトリウムおよび/もしくは酢酸カリウムおよびその塩および誘導体から選択されるアセテート化合物である、請求項2に記載の方法。
  29. ステップ(a)において溶媒中で前記架橋化合物と前記架橋反応添加剤を合わせるステップ、ならびに前記架橋化合物と前記架橋反応添加剤を反応させて反応性オリゴマー化架橋化合物を形成するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  30. (c)前記反応性オリゴマー化架橋化合物を有機ポリマーに添加して架橋性組成物を形成するステップ、および
    (d)前記有機ポリマー組成物を架橋して、架橋した有機ポリマーを形成するステップ
    をさらに含む、請求項29に記載の方法。
  31. 前記有機ポリマーが、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)および/またはポリアラミドから選択される、請求項3に記載の方法。
  32. 前記有機ポリマーが、以下の構造
    Figure 2020056057000011
    を有するポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)であり、ここで、Ar、Ar、ArおよびArは同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0、n=1-mである、請求項3に記載の方法。
  33. 架橋した有機ポリマーの形成において使用するための有機ポリマー組成物であって、前記有機ポリマー組成物は、
    脱ハロゲン化有機ポリマー、および
    以下からなる群から選択される構造
    Figure 2020056057000012

    [ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R、RおよびRのそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R、RおよびRは同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH)、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]を有する少なくとも1種の架橋化合物を含み;
    前記脱ハロゲン化有機ポリマーは、少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する有機ポリマーをアルカリ金属化合物と反応させて前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する前記有機ポリマーと、前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基中のハロゲン原子との間の結合を切断して中間体を形成するステップを含むプロセスにより形成される、有機ポリマー組成物。
  34. 前記脱ハロゲン化有機ポリマーが脱臭素化有機ポリマーである、請求項3に記載の有機ポリマー組成物。
  35. 有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤をさらに含む、請求項3に記載の有機ポリマー組成物であって、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記脱ハロゲン化有機ポリマーを架橋することができる、有機ポリマー組成物。
  36. 前記脱ハロゲン化有機ポリマーが、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)およびポリアラミドから選択されるポリマーである、請求項3に記載の有機ポリマー組成物。
  37. 前記脱ハロゲン化有機ポリマーが、以下の構造
    Figure 2020056057000013
    [ここで、Ar、Ar、ArおよびArは同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0、かつn=1-mである]を有する、その骨格中にポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)である、請求項3に記載の有機ポリマー組成物。
  38. 前記脱ハロゲン化有機ポリマーが、前記中間体を酢酸と反応させて前記脱ハロゲン化有機ポリマーを形成することにより形成される、請求項3に記載の有機ポリマー組成物。
  39. 前記アルカリ金属化合物が、R-M’[式中、M’はアルカリ金属であり、Rは、H、または分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であって、前記基の鎖もしくは構造に沿ってもしくは前記基の鎖もしくは構造の中に0~約10個のエステルもしくはエーテル基を有する炭素原子1~約30個のアルキル、アルケニル、アリールおよびアラルキル基から選択される分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であり、Rは置換されていてもいなくてもよい]からなる群から選択される、請求項38に記載の有機ポリマー組成物。
  40. 前記アルカリ金属化合物がt-ブチルリチウムである、請求項39に記載の有機ポリマー組成物。
  41. 前記ハロゲン含有反応性基が臭素含有反応性基である、請求項38に記載の有機ポリマー組成物。
  42. 少なくとも1個のハロゲン含有終端基を有する前記有機ポリマーを、前記アルカリ金属化合物と溶媒中で反応させ、前記少なくとも1個のハロゲン含有終端基を有する前記有機ポリマーを前記溶媒中で反応させる前に乾燥させる、請求項39に記載の有機ポリマー組成物。
  43. 請求項3に記載の有機ポリマー組成物を使用して形成された成形品。
  44. 前記成形品が、押出、射出成形、ブロー成形、インフレーションフィルム成形、圧縮成形、または射出/圧縮成形を使用して形成された、請求項4に記載の成形品。
  45. 請求項3に記載の組成物から形成された製作品であって、前記製作品が、耐酸性コーティング;化学注型フィルム;押出フィルム;溶媒注型フィルム;インフレーションフィルム;カプセル化製品;断熱材;包装材;複合セル;コネクター;Oリング、Vリング、Uカップ、ガスケットを含むシーリング組立体;ベアリング;バルブシート;アダプター;ワイパーリング;山形裏張りリング;および管材から選択される、製作品。
  46. 架橋反応中の少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する有機ポリマーの架橋反応速度を制御する方法であって、
    (a)少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する前記有機ポリマーをアルカリ金属化合物と反応させて、前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基を有する前記有機ポリマーと、前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基中のハロゲン原子との間の結合を切断し、カルボカチオンを有する中間体を形成するステップ;
    (b)前記カルボカチオンを有する前記中間体を酢酸と反応させて脱ハロゲン化有機ポリマーを形成するステップ;および、
    (c)以下
    Figure 2020056057000014

    [ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R、RおよびRのそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R、RおよびRは同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH)、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]の群から選択される架橋化合物を含む架橋反応を使用して前記脱ハロゲン化有機ポリマーを架橋するステップを含む、方法。
  47. 前記少なくとも1個のハロゲン含有反応性基が、-R-(X)によって表され、ここで、Rは、炭素、または分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であって、前記基の鎖もしくは構造に沿ってもしくは前記基の鎖もしくは構造の中に0~約10個のエステルもしくはエーテル基を有する炭素原子1~約30個のアルキル、アルケニル、アリールおよびアラルキル基から選択される分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であり、Rは置換されていてもいなくてもよく;Xはハロゲン原子であり、pは1または2である整数である、請求項4に記載の方法。
  48. 前記アルカリ金属化合物が、R-M’[ここで、M’はアルカリ金属であり、Rは、H、または分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であって、前記基の鎖もしくは構造に沿ってもしくは前記基の鎖もしくは構造の中に0~約10個のエステルもしくはエーテル基を有する炭素原子1~約30個のアルキル、アルケニル、アリールおよびアラルキル基から選択される分枝鎖状もしくは直鎖の有機基であり、Rは置換されていてもいなくてもよい]からなる群から選択される、請求項4に記載の方法。
  49. 前記少なくとも1個のハロゲン含有終端基を有する前記有機ポリマーを前記アルカリ金属化合物と溶媒中で反応させ、前記溶媒は、ヘプタン、テトラヒドロフランおよびジフェニルエーテルから選択される、請求項4に記載の方法。
  50. 前記少なくとも1個のハロゲン含有終端基を有する前記有機ポリマーを、前記アルカリ金属化合物と前記溶媒中で反応させる前に乾燥させる、請求項48に記載の方法。
  51. ステップ(a)が約-20℃より低い温度で起こる、請求項4に記載の方法。
  52. ステップ(a)が、約-70℃より低い温度で、約2時間起こる、請求項5に記載の方法。
  53. ステップ(c)が有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤を用意するステップをさらに含み、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記脱ハロゲン化有機ポリマーを架橋することができる、請求項4に記載の方法。
  54. 前記架橋化合物のオリゴマー化が起きて前記反応性中間体オリゴマーを形成するように、別の組成物中で前記架橋化合物および前記架橋反応添加剤を加熱するステップを、ステップ(c)の前に、さらに含む、請求項5に記載の方法
  55. エラストマー材料を調製する方法であって、
    (a)室温で非エラストマーである芳香族ポリマーを用意するステップ;
    (b)架橋化合物を使用して前記芳香族ポリマーを架橋して実質上硬化した架橋した芳香族ポリマーを形成するステップであって、前記架橋化合物は以下
    Figure 2020056057000015
    [ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R、RおよびRのそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R、RおよびRは同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH)、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]からなる群から選択される構造を有する、ステップ;および
    (c)前記架橋した芳香族ポリマーのガラス転移温度またはそれより高い温度に前記架橋した芳香族ポリマーを加熱するステップを含む、方法。
  56. ステップ(b)において、前記芳香族ポリマーが少なくとも80%硬化される、請求項55に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  57. 前記芳香族ポリマーが少なくとも約90%硬化される、請求項5に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  58. 前記芳香族ポリマーが、以下の構造
    Figure 2020056057000016
    を有するポリマー繰り返し単位を含むポリ(アリーレンエーテル)であり、ここで、Ar、Ar、ArおよびArは同一または相異なるアリールラジカルであり、m=0~1.0かつn=1-mである、請求項5に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  59. ステップ(b)が、前記架橋化合物、ならびに有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤を用いて前記有機ポリマーを架橋するステップをさらに含み、前記架橋反応添加剤が、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記有機ポリマーを架橋することができる、請求項5に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  60. 前記方法が、前記架橋した有機ポリマーを含む組成物を形成するステップと、前記組成物を加熱して成形品を形成するステップをさらに含み、ステップ(c)は、使用時に、前記架橋した有機ポリマーのガラス転移温度またはそれより高い温度に前記成形品を置くステップをさらに含む、請求項5に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  61. 請求項5の方法によって形成されたエラストマー物品。
  62. Oリング、Vリング、Uカップ、ガスケット、シール積層物の少なくとも1つのコンポーネント、パッカー素子、ダイヤフラム、シール、ベアリング、バルブシート、アダプター、ワイパーリング、山形シール裏張りリング、および管材からなる群から選択される、請求項6に記載のエラストマー物品。
  63. エラストマー用途において室温でエラストマーでない有機ポリマーを使用する方法であって、
    架橋化合物を使用して前記有機ポリマーを架橋して、架橋した有機ポリマーを形成し、前記芳香族ポリマーを実質上硬化させるステップであって、前記架橋化合物が以下
    Figure 2020056057000017
    [ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R、RおよびRのそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R、RおよびRは同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH)、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]からなる群から選択される構造を有する、ステップと、
    使用時に、前記架橋したポリマーのガラス転移温度またはそれより高い温度で前記架橋したポリマーを加熱し、その結果、それがエラストマーになるステップと
    を含む、方法。
  64. 前記架橋した有機ポリマーを含む組成物を形成するステップと、前記組成物を成形品に成形するステップと、前記成形品を使用時に置くステップと、前記架橋したポリマーのガラス転移温度にまたはそれより高い温度で前記架橋したポリマーを加熱するために前記成形品を使用時に加熱するステップとをさらに含む、請求項6に記載のエラストー組成物において有機ポリマーを使用する方法。
  65. エラストマー材料を調製する方法であって、
    (a)室温で非エラストマーである芳香族ポリマーを用意するステップ;
    (b)架橋化合物を使用して前記芳香族ポリマーを架橋して、架橋した芳香族ポリマーを形成するステップであって、前記架橋化合物は以下:
    Figure 2020056057000018

    [ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R、RおよびRのそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R、RおよびRは同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH)、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]からなる群から選択される構造を有する、ステップ;
    (c)前記架橋した芳香族ポリマーのガラス転移温度またはそれより高い温度に前記架橋した芳香族ポリマーを加熱するステップ
    を含む、方法。
  66. ステップ(b)において、前記芳香族ポリマーが少なくとも約80%硬化される、請求項6に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  67. 前記芳香族ポリマーが少なくとも約90%硬化される、請求項6に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  68. 前記芳香族ポリマーが、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリーレンスルフィド、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、ポリ(ベンゾイミダゾール)、ポリアリレート、液晶ポリマー(LCP)およびポリアラミドからなる群から選択される、請求項6に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  69. 前記芳香族ポリマーが、以下の式(XIII):
    Figure 2020056057000019
    による構造の単位を繰り返し有するポリマーを含むポリ(アリーレンエーテル)ポリマーであり、式中、Ar、Ar、ArおよびArは同一または相異なるアリールラジカルであり、mは0~1、nは1-mである、請求項68に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  70. ステップ(b)が前記架橋化合物、および有機酸および/またはアセテート化合物から選択される架橋反応添加剤を用いて前記有機ポリマーを架橋するステップをさらに含み、前記架橋反応添加剤は、前記架橋化合物と反応して、オリゴマーの形態の反応性中間体を形成することができ、その反応性中間体オリゴマーが前記有機ポリマーを架橋することができる、請求項69に記載のエラストマー材料を調製する方法。
  71. 高温のシーリング素子またはシールコネクターでの使用のためのコンポーネントのはみ出し耐性およびクリープ耐性を改善する方法であって、
    芳香族ポリマーおよび架橋化合物を含む組成物を用意するステップであって、前記架橋化合物は、以下
    Figure 2020056057000020

    [ここで、Qは結合であり、Aは、Q、約10,000g/mol未満の分子量を有するアルキル、アリールまたはアレーン部分であり、R、RおよびRのそれぞれは約10,000g/mol未満の分子量を有し、R、RおよびRは同一または相異なり、水素、ヒドロキシル(-OH)、アミン(-NH)、ハライド、エーテル、エステル、アミド、アリール、アレーン、または炭素原子1~約6個の分枝鎖状もしくは直鎖の飽和もしくは不飽和アルキル基からなる群から選択され、mは0~2であり、nは0~2であり、m+nは0より大きいかまたは0に等しく、かつ2より小さいかまたは2に等しく、Zは、酸素、硫黄、窒素、および炭素原子1~約6個の分枝鎖状または直鎖の飽和または不飽和アルキル基の群から選択され、xは約1.0~約6.0である]からなる群から選択される構造を有する、ステップと;
    前記組成物を熱成形プロセスに供して前記コンポーネントを形成し前記芳香族ポリマーを架橋するステップと
    を含む、方法。
  72. 前記組成物が充填されない、請求項7に記載の方法。
  73. 前記芳香族ポリマーが、ポリアリーレンポリマー、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリイミド、ポリアミド、ポリ尿素、ポリウレタン、ポリフタルアミド、ポリアミドイミド、アラミド、ポリベンゾイミダゾール、ならびにそのブレンド、コポリマーおよび誘導体からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
  74. 請求項7に記載の方法によって形成されたシーリングコンポーネント。
  75. 前記組成物が充填されない、請求項7に記載のシーリングコンポーネント。
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