JPWO2020053998A1 - 積層鉄心 - Google Patents

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Abstract

【課題】大径コアブロック及び小径コアブロックを有する積層鉄心において、大径コアブロックと小径コアブロックとの結合強度を向上させること。【解決手段】第1の外径D1を有する複数の第1の鉄心用薄板12を積層してなる大径コアブロック14と、第1の外径D1よりも小さい第2の外径D2を有する複数の第2の鉄心用薄板16を積層してなる小径コアブロック18とを互いに積層することにより構成された積層鉄心10であって、大径コアブロック14の、小径コアブロック18を向く側に形成される肩面14Bの、小径コアブロック18の外周近傍に凹部28が形成され、小径コアブロック18の外周面18Aから大径コアブロック14に形成された凹部28の内面28Aに亘って積層方向に連続して延在する接続用溶接部32が設けられている。【選択図】図3

Description

本発明は、積層鉄心に関し、更に詳細には回転電機等に用いられる積層鉄心に関する。
回転電機の回転子や固定子に用いられる積層鉄心として、電磁鋼板等による複数の鉄心用薄板を積層され、前記複数の鉄心用薄板の外周面を積層方向に連続して延在する溶接部を有し、当該溶接部によって前記複数の鉄心用薄板が互いに接合された積層鉄心が知られている(例えば、特許文献1〜3)。
特許第5126414号公報 特許第5278551号公報 特許第5299514号公報
回転電機用の積層鉄心として、第1の外径を有する複数の第1の鉄心用薄板を互いに積層し且つ互いに結合してなる大径コアブロックと、前記第1の外径よりも小さい第2の外径を有する複数の第2の鉄心用薄板を積層を互いに積層し且つ互いに結合してなる小径コアブロックとを互いに積層することにより構成された積層鉄心が考えられている。
このような積層鉄心においては、各鉄心用薄板の積層方向に外力が作用した場合に大径コアブロックと小径コアブロックとの境界部に応力が集中し、剥離や割れ等が生じる虞がある。
この不具合は、大径コアブロックと小径コアブロックとが各々の各鉄心用薄板の外周面の積層方向に延在する溶接によって接合される場合、大径コアブロックと小径コアブロックとの境界部の溶接強度が不足し、大径コアブロックと小径コアブロックとの結合強度を十分に確保できない場合に特に生じ易い。
本発明が解決しようとする課題は、大径コアブロック及び小径コアブロックを有する積層鉄心において、大径コアブロックと小径コアブロックとの結合強度を向上させることである。
本発明の一つの実施形態による積層鉄心(10)は、第1の外径(D1)を有する複数の第1の鉄心用薄板(12)を互いに積層し且つ互いに結合してなる大径コアブロック(14)と、前記第1の外径(D1)よりも小さい第2の外径(D2)を有する複数の第2の鉄心用薄板(16)を互いに積層し且つ互いに結合してなる小径コアブロック(18)とが互いに積層された積層鉄心(10)であって、前記大径コアブロック(14)の、前記小径コアブロック(18)を向く側に形成される肩面(14B)の、前記小径コアブロック(18)の外周近傍に凹部(28)が形成され、前記小径コアブロック(18)の外周面(18A)から前記大径コアブロック(14)に形成された前記凹部(28)の内面(28A)に亘って積層方向に連続して延在する接続用溶接部(32)が設けられている。
この構成によれば、大径コアブロック(14)と小径コアブロック(18)との結合強度が向上する。
上記積層鉄心(10)において、好ましくは、前記凹部(28)は前記第1の鉄心用薄板の連続する複数のものに形成された開口(30)により画定されている。
この構成によれば、凹部(28)の設計の自由度が高く、簡単に形成することができる。
上記積層鉄心(10)において、好ましくは、前記大径コアブロック(14)が前記小径コアブロック(18)の両端のそれぞれに設けられ、前記凹部(28)及び前記接続用溶接部(32)が両大径コアブロック(14)のそれぞれについて設けられている。
この構成によれば、小径コアブロック(18)とその両端のそれぞれに設けられた大径コアブロック(14)との結合強度が向上する。
上記積層鉄心(10)において、好ましくは、前記接続用溶接部(32)が設けられた前記小径コアブロック(18)の前記外周面(18A)及び前記凹部(28)の前記内面(28A)が前記積層方向に沿って連続している。
この構成によれば、接続用溶接部(32)の途中に段差が生じることがなく、溶接強度が向上する。
上記積層鉄心(10)において、好ましくは、前記凹部(28)は前記大径コアブロック(14)の周方向に沿った複数箇所に設けられている。
この構成によれば、大径コアブロック(14)と小径コアブロック(18)との結合強度が周方向の全域に亘って一様に向上する。
上記積層鉄心(10)は、好ましくは、前記複数の第1の鉄心用薄板(12)の外周面を前記積層方向に連続して延在する大径コアブロック溶接部(22)及び前記複数の第2の鉄心用薄板(16)の外周面を前記積層方向に連続して延在する小径コアブロック溶接部(26)を有する。
この構成によれば、大径コアブロック(14)の第1の鉄心用薄板(12)及び小径コアブロック(18)の第2の鉄心用薄板(16)の接合の全てが溶接により行われ、生産効率が向上すると共に積層鉄心(10)を製造する設備費が削減される。
上記積層鉄心(10)において、好ましくは、前記接続用溶接部(32)は前記小径コアブロック溶接部(26)の延長部をなすように設けられている。
この構成によれば、各部の溶接工程時に積層鉄心(10)或いは溶接ヘッドの、積層鉄心(10)の周方向の位置決め作業の工程数が削減され、積層鉄心(10)の生産効率が向上する。
上記積層鉄心(10)において、好ましくは、前記大径コアブロック溶接部(22)及び前記小径コアブロック溶接部(26)は互いに周方向に整合する位置に設けられている。
この構成によれば、各部の溶接工程時に積層鉄心(10)或いは溶接ヘッドの、積層鉄心(10)の周方向の位置決め作業の工程数が削減され、積層鉄心(10)の生産効率が向上する。
上記積層鉄心(10)において、好ましくは、前記大径コアブロック(14)及び又は前記小径コアブロック(18)に於いて、前記第1の鉄心用薄板(12)或いは前記第2の鉄心用薄板(16)が互いに接着剤(36)により結合されている。
この構成によれば、大径コアブロック(14)及び又は小径コアブロック(18)を予めブロック化されたサブアッセンブリ部品として取り扱うことができ、積層鉄心(10)の生産効率が向上する。
上記積層鉄心(10)において、好ましくは、前記大径コアブロック(14)及び又は前記小径コアブロック(18)に於いて、前記第1の鉄心用薄板(12)或いは前記第2の鉄心用薄板(16)が互いにかしめ(38)により結合されている。
この構成によれば、大径コアブロック(14)及び又は小径コアブロック(18)を予めブロック化されたサブアッセンブリ部品として取り扱うことができ、積層鉄心(10)の生産効率が向上する。
本発明による積層鉄心によれば、大径コアブロックと小径コアブロックとの結合強度が十分に得られる。
本発明による積層鉄心の一つの実施形態の溶接前の状態を示す斜視図 本実施形態による積層鉄心の要部を示す部分断面斜視図 本実施形態による積層鉄心の要部を示す縦断面図 本実施形態による積層鉄心の開口無し第1の鉄心用薄板の平面図 本実施形態による積層鉄心の開口有り第1の鉄心用薄板の平面図 本実施形態による積層鉄心の開口有り第2の鉄心用薄板の平面図 他の本実施形態による積層鉄心の要部を示す縦断面図 他の本実施形態による積層鉄心の要部を示す縦断面図
本発明に係る好適な一つの実施形態を、図1〜図6を参照して説明する。
本実施形態による積層鉄心10は、電動機や発電機等の回転電機の固定鉄心(ステータコア)に用いられるものであり、図1に示されているように、第1の外径D1を有するプレス打抜き加工品による複数の第1の鉄心用薄板12を互いに積層し且つ互いら結合してなる上段及び下段の2個の大径コアブロック14と、上段及び下段の2個の大径コアブロック14間に配置され、第1の外径D1よりも小さい第2の外径D2を有するプレス打抜き加工品による複数の第2の鉄心用薄板16を互いに積層し且つ互いに結合してなる小径コアブロック18とが互いに軸線方向に積層されている。
換言すると、大径コアブロック14が小径コアブロック18の軸線方向の両端のそれぞれに設けられている。つまり、積層鉄心10は、下から順に、下段の大径コアブロック14、小径コアブロック18及び上段の大径コアブロック14を互いに積層することにより構成された括れ付のものである。
第1の鉄心用薄板12及び第2の鉄心用薄板16は、図4〜図6に示されているように、各々電磁鋼板等による平板により構成され、円環状の主部12A、16A及び主部12A、16Aから中心部に向けて延出した複数の磁極歯12B、16Bを有し、全て互いに同心に積層されている。尚、各々複数の磁極歯12B、16Bの先端の集合により得られる第1の鉄心用薄板12及び第2の鉄心用薄板16の内径は互いに同一である。
大径コアブロック14の外周面14Aには、図1に示されているように、第1の鉄心用薄板12の積層方向に直線状に延在する複数の溶接溝20が周方向に等間隔に形成されている。各溶接溝20の底面を含む溝画定面(溝内面)は大径コアブロック14の外周面14Aの一部をなす。各大径コアブロック14は、図2及び図3に示されているように、溶接溝20に線状の溶接ビードが形成される大径コアブロック溶接部22によって互いに隣り合う第1の鉄心用薄板12同士が互いに接合され、全体が一体化されている。
各大径コアブロック溶接部22はレーザ溶接によるものであってよく、大径コアブロック溶接部22がレーザ溶接による場合には第1の鉄心用薄板12自体の溶融によって溶接ビードが形成されるから、各溶接溝20は、図1に示されているように、溶接前では平面視で溝幅方向の中央に溶接ビードを形成するための突条20Aを有する略W字形をしている。この場合には、各溶接溝20の溝画定面は溶接前では突条20Aの表面を含む。
各大径コアブロック溶接部22は突条20Aの溶融によって適切な溶接ビードを形成された健全な溶接部をなす。
換言すると、各大径コアブロック14は、複数の第1の鉄心用薄板12の外周面を当該第1の鉄心用薄板12の積層方向に連続して延在する線状の大径コアブロック溶接部22によって互いに隣り合う第1の鉄心用薄板12同士が接合されることにより、全体を一体化されている。
小径コアブロック18の外周面18Aには、図1に示されているように、第2の鉄心用薄板16の積層方向に直線状に延在する複数の溶接溝24が周方向に等間隔に形成されている。各溶接溝24の底面を含む溝画定面(溝内面)は小径コアブロック18の外周面18Aの一部をなす。小径コアブロック18は溶接溝24に線状の溶接ビードが形成される小径コアブロック溶接部26によって互いに隣り合う第2の鉄心用薄板16同士が互いに接合され、全体が一体化されている。
各小径コアブロック溶接部26はレーザ溶接によるものであってよく、小径コアブロック溶接部26がレーザ溶接による場合には第2の鉄心用薄板16自体の溶融によって溶接ビードが形成されるから、各溶接溝24は、図1に示されているように、溶接前では平面視で溝幅方向の中央に溶接ビードを形成するための突条24Aを有する略W字形をしている。この場合には、各溶接溝24の溝画定面は溶接前では突条24Aの表面を含む。
各小径コアブロック溶接部26は突条24Aの溶融によって適切な溶接ビードを形成した健全な平溶接部をなす。
換言すると、小径コアブロック18は、複数の第2の鉄心用薄板16の外周面を当該第2の鉄心用薄板16の積層方向に連続して延在する線状の小径コアブロック溶接部26によって互いに隣り合う第2の鉄心用薄板16同士が接合されることにより、全体を一体化されている。
溶接溝20及び大径コアブロック溶接部22と溶接溝24及び小径コアブロック溶接部26とは周方向に互いに整合する位置に設けられている。つまり、大径コアブロック溶接部22と小径コアブロック溶接部26とは第1の鉄心用薄板12及び第2の鉄心用薄板16の積層方向(大径コアブロック14及び小径コアブロック18の母線方向)に一直線上に延在している。
上段及び下段の各々の大径コアブロック14の、小径コアブロック18を向く側に形成される肩面14Bの、小径コアブロック18の外周近傍には凹部28が形成されている。凹部28は、小径コアブロック18の下端側に位置する上向きの肩面14B及び小径コアブロック18の上端側に位置する下向きの肩面14Bの双方に、大径コアブロック14の周方向に沿って等間隔に複数設けられ、しかも各凹部28は溶接溝20及び24に周方向に互いに整合する位置に設けられている。
各凹部28は第1の鉄心用薄板12のうち第2の鉄心用薄板16に隣接するものを含んで連続する複数の第1の鉄心用薄板12にプレス打抜き加工によって形成された開口(貫通孔)30の集合体により画定されている。
つまり、第1の鉄心用薄板12は、図4に示されているように、主部12Aに開口30が設けられていないものと、図5に示されているように、主部12Aに複数の開口30が設けられているものとの2種類あり、第2の鉄心用薄板16に隣接するものを含んで連続する複数枚が図5に示されている開口有りのもので構成され、残りを図4に示されている開口無しもので構成されている。これにより各凹部28は有底のピットをなしている。
各凹部28は平面視で小径コアブロック18の中心側に上底を有する略台形をしている。凹部28の前記中心側(上底側)の内面28Aは、平面視で溝幅方向の中央に溶接ビードを形成するための突条28Bを有する略W字形をしており、小径コアブロック18の外周面18A、詳細には実質的に外周面18Aの一部をなす溶接溝24の底面に積層方向に沿って連続している。換言すると、各凹部28の内面28Aと対応する溶接溝24の底面(小径コアブロック18の外周面18A)とが面一に連続している。更に、各凹部28の突条28Bは対応する溶接溝20の突条20A及び溶接溝24の突条24Aに周方向に整合する位置にある。
各凹部28は後述の接続用溶接部32のために溶接ヘッド(不図示)が凹部28に対して斜め上方或いは斜め下方から凹部28の奥部が進入し得る大きさ及び形状に設定されている。凹部28は、プレス打抜きによる第1の鉄心用薄板12の開口30によって構成されるから、プレス加工によって容易に形成される。凹部28の大きさ及び形状は、開口30の形状によって高い設計の自由度をもって設定される。
各大径コアブロック14と小径コアブロック18との上下2箇所の境界部には、各々小径コアブロック18の外周面18A、詳細には各溶接溝24の底面から対応する各凹部28の内面28Aに亘って積層方向に連続して延在する線状の接続用溶接部32が設けられている。各接続用溶接部32は、隣接する第1の鉄心用薄板12同士、隣接する第1の鉄心用薄板12と第2の鉄心用薄板16及び隣接する第2の鉄心用薄板16を互いに接合する。これにより各接続用溶接部32は各大径コアブロック14と小径コアブロック18とを接合する。
各接続用溶接部32はレーザ溶接によるものであってよく、各接続用溶接部32がレーザ溶接による場合には第1の鉄心用薄板12及び第2の鉄心用薄板16自体の溶融によって溶接ビードが形成されるから、凹部28の内面28Aも、上述したように、溶接溝24と同様に溶接前では平面視で溝幅方向の中央に溶接ビードを形成するための突条20Aを有する略W字形をしている。これにより、各接続用溶接部32は突条24A及び28Bの溶融によって適切な溶接ビードを形成された健全な平溶接部をなす。
各凹部28が対応する小径コアブロック溶接部26と周方向に整合する位置にあることから、各接続用溶接部32は対応する小径コアブロック溶接部26と一直線上に延長部をなすように設けられる。これにより、各接続用溶接部32は対応する小径コアブロック溶接部26とオーバラップする部分R1(図3参照)を含む。
本実施形態による積層鉄心10は、各溶接溝24の溝底面から対応する各凹部28の内面28Aに亘って積層方向に連続して延在する接続用溶接部32が設けられていることにより、つまり、各大径コアブロック14と小径コアブロック18とを跨って延在する接続用溶接部32が設けられていることにより、接続用溶接部32がない場合に比して各大径コアブロック14と小径コアブロック18との結合強度が向上する。
各接続用溶接部32は凹部28の内面28Aに延在する部分R2を有するから、この部分R2に対応する第1の鉄心用薄板12は大径コアブロック溶接部22と接続用溶接部32の双方によって接合される。これにより、小径コアブロック18との境界部及びその近傍に位置する第1の鉄心用薄板12同士の接合強度が向上すると共に、第1の鉄心用薄板12の溶接ラインと第2の鉄心用薄板16の溶接ラインとが積層方向で見て途切れることがないから、積層鉄心10全体の溶接強度が向上する。
本実施形態による積層鉄心10によれば、各接続用溶接部32が対応する小径コアブロック溶接部26の延長部をなすように設けられ、更には、各大径コアブロック溶接部22が対応する小径コアブロック溶接部26と周方向に整合する位置に設けられていることにより、整合していない場合に比して、各部の溶接工程時に積層鉄心10或いは溶接ヘッドの、積層鉄心10の周方向の位置決め作業の工程数が削減され、積層鉄心10の生産効率が向上する。
本実施形態による積層鉄心10によれば、接続用溶接部32が設けられる小径コアブロック18の外周面18A及び凹部28の内面28Aが積層方向に沿って連続しているから、接続用溶接部32の途中に段差が生じることがなく、溶接強度が向上する。凹部28及び接続用溶接部32が大径コアブロック14の周方向に沿って等間隔に複数設けられていることにより、大径コアブロック14と小径コアブロック18との結合強度が周方向の全域に亘って一様に向上する。
本実施形態による積層鉄心10によれば、凹部28が第1の鉄心用薄板12の連続する複数のものに形成された開口30によって画定されることにより、凹部28の設計の自由度が高く、開口30を有する鉄心用薄板12の個数によって凹部28の深さを設定することができる。
本実施形態による積層鉄心10は、接続用溶接部32を含んで第1の鉄心用薄板12及び第2の鉄心用薄板16の接合の全てが溶接により行われるから、生産効率が向上すると共に溶接設備以外の接合設備を必要としないから積層鉄心10を製造する設備費が削減される。
他の実施形態による積層鉄心10は、大径コアブロック14及び小径コアブロック18に於いて、互いに隣り合う第1の鉄心用薄板12及び互いに隣り合う第2の鉄心用薄板16が、図7に示されているように、各々接着剤36により結合、或いは図8に示されているように、各々かしめ部38により結合されている。
これらの実施形態の場合も、接続用溶接部32は設けられ、接続用溶接部32によって大径コアブロック溶接部22と小径コアブロック溶接部26との接合が行われる。尚、これらの実施形態の場合には、大径コアブロック溶接部22及び小径コアブロック溶接部26は省略されてよいが、大径コアブロック溶接部22は図7及び図8に仮想線により示されているように設けられていてもよい。この場合には、大径コアブロック14は、接着剤36による結合或いはかしめ部38による結合に加えて大径コアブロック溶接部22による結合も行われ、結合強度が向上する。
これらの実施形態では、上述の実施形態と同様に大径コアブロック14と小径コアブロック18との結合強度が向上したうえで、大径コアブロック14及び小径コアブロック18を予めブロック化されたサブアッセンブリ部品として取り扱うことができるので、積層鉄心10の生産効率が向上する。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、溶接溝20及び24の溶接前の形状は、平面視で略W字形に限られることはなく、溶接方法に合った他の形状であってよい。溶接溝20及び24は、必ずしも大径コアブロック14及び小径コアブロック18の周方向に等間隔に設けられている必要はなく、同周方向に不等間隔に設けられていてもよい。また、溶接溝20、24は、必須でなく、省略されてもよい。本明細書では、大径コアブロック14の外周面14Aは溶接溝20の底面を含み、小径コアブロック18の外周面18Aは溶接溝24の底面を含む。
大径コアブロック溶接部22と小径コアブロック溶接部26とは、必ずしも第1の鉄心用薄板12及び第2の鉄心用薄板16の積層方向に一直線上に延在している必要はなく、大径コアブロック14及び小径コアブロック18の周方向に互いに異なる位置に設けられてもよい。
凹部28の平面視の形状は、略台形に限られことなく、矩形、半円、三角形等、溶接条件や周辺形状等に応じて定められればよい。凹部28は、大径コアブロック14の外周面14Aに開放された切り欠きによるものであってもよい。各溶接部の溶接は、レーザ溶接に限られることはなく、電子ビーム溶接、プラズマアーク溶接等であってもよい。
大径コアブロック14及び小径コアブロック18の積層及び結合は、第1の鉄心用薄板12及び第2の鉄心用薄板16のプレス成形を行う順送り金型内で行われても、第1の鉄心用薄板12及び第2の鉄心用薄板16のプレス成形後に型外で行われてもよい。
大径コアブロック14は上段或いは下段の何れか一方であっても、3個以上の大径コアブロック14の各大径コアブロック14間に各々小径コアブロック18が配置されているものであってもよい。積層鉄心10は回転電機の固定子に用いられる鉄心に限られることなく、回転子の鉄心(ロータコア)に適用することもできる。この場合には、凹部28は、大径コアブロックの、小径コアブロックを向く側に形成される肩面の、小径コアブロックの内周近傍に形成されることになる。
また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 :積層鉄心
12 :第1の鉄心用薄板
12A :主部
12B :磁極歯
14 :大径コアブロック
14A :外周面
14B :肩面
16 :第2の鉄心用薄板
16A :主部
16B :磁極歯
18 :小径コアブロック
18A :外周面
20 :溶接溝
20A :突条
22 :大径コアブロック溶接部
24 :溶接溝
24A :突条
26 :小径コアブロック溶接部
28 :凹部
28A :内面
28B :突条
30 :開口
32 :接続用溶接部
36 :接着剤
38 :かしめ部
D1 :第1の外径
D2 :第2の外径
R1 :オーバラップする部分
R2 :延在する部分

Claims (10)

  1. 第1の外径を有する複数の第1の鉄心用薄板を互いに積層し且つ互いに結合してなる大径コアブロックと、前記第1の外径よりも小さい第2の外径を有する複数の第2の鉄心用薄板を互いに積層し且つ互いに結合してなる小径コアブロックとが互いに積層された積層鉄心であって、
    前記大径コアブロックの、前記小径コアブロックを向く側に形成される肩面の、前記小径コアブロックの外周近傍に凹部が形成され、
    前記小径コアブロックの外周面から前記大径コアブロックに形成された前記凹部の内面に亘って積層方向に連続して延在する接続用溶接部が設けられた積層鉄心。
  2. 前記凹部は前記第1の鉄心用薄板の連続する複数のものに形成された開口により画定される請求項1に記載の積層鉄心。
  3. 前記大径コアブロックが前記小径コアブロックの両端のそれぞれに設けられ、前記凹部及び前記接続用溶接部が両大径コアブロックのそれぞれについて設けられている請求項1又は2に記載の積層鉄心。
  4. 前記接続用溶接部が設けられた前記小径コアブロックの前記外周面及び前記凹部の前記内面が前記積層方向に沿って連続している請求項1から3の何れか一項に記載の積層鉄心。
  5. 前記凹部は前記大径コアブロックの周方向に沿った複数箇所に設けられている請求項1から請求項4の何れか一項に記載の積層鉄心。
  6. 前記複数の第1の鉄心用薄板の外周面を前記積層方向に連続して延在する大径コアブロック溶接部及び前記複数の第2の鉄心用薄板の外周面を前記積層方向に連続して延在する小径コアブロック溶接部を有する請求項1から5の何れか一項に記載の積層鉄心。
  7. 前記接続用溶接部は前記小径コアブロック溶接部の延長部をなすように設けられている請求項6に記載の積層鉄心。
  8. 前記大径コアブロック溶接部及び前記小径コアブロック溶接部は互いに周方向に整合する位置に設けられている請求項6又は7に記載の積層鉄心。
  9. 前記大径コアブロック及び又は前記小径コアブロックに於いて、前記第1の鉄心用薄板或いは前記第2の鉄心用薄板が互いに接着剤により結合されている請求項1から5の何れか一項に記載の積層鉄心。
  10. 前記大径コアブロック及び又は前記小径コアブロックに於いて、前記第1の鉄心用薄板或いは前記第2の鉄心用薄板が互いにかしめにより結合されている請求項1から5の何れか一項に記載の積層鉄心。
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