JPWO2020036149A1 - 通信回路、及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

タイミング信号を用いずとも、半二重通信を行なうことができる通信回路、及び通信方法を提供する。本実施形態に係る通信装置は、第1の結合器(31)と、送信器(13)に入力される送信データの変化を検出する送信データ変化検出器(14)と、受信器(22)から出力された受信データの変化を検出する受信データ変化検出器(24)と、を備えている。受信データ変化検出器(24)、及び送信データ変化検出器(14)が受信データ、及び送信データの変化を検出していない待機状態では、受信経路(20)において、受信器(22)の入力側が第1の結合器(31)と接続されており、受信器(22)の出力側が第1ポート(32)から遮断されており、かつ、送信経路(10)において、送信器(12)の入力側が第1ポート(32)と接続されており、送信器(12)の出力側が第1の結合器(31)から遮断されている。

Description

本発明は電磁界結合を用いた通信回路、及び通信方法に関し、特に詳しくは、送受信を切り替えるタイミング信号を用いずに、半二重通信を行なうことができる通信回路、及び通信方法に関する。
半二重通信とは、2つのモジュールの間で時分割に双方向に通信することである。具体的には、半二重通信とは、一方のモジュールが送信で他方のモジュールが受信となるように時間で切り替える方式である。コンピュータと周辺機器を接続するUSB(Universal Serial Bus)やコンピュータとディスプレイを接続するHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)では、半二重通信が用いられている。例えば、2つの機器間で、相互認証を行ったり、暗号化されたデータやスクランブルのかかった映像データを復元する鍵をやり取りしている。
USBやHDMIで機器を接続する際にコネクタが用いられる。一般的な圧着接続のコネクタでは、信号が反射して高速通信できない、機器を小型化できないなどの課題がある。こうしたコネクタの課題を解決するために、本出願の発明者は、デジタルデータを無線通信する非接触コネクタを提案している(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1のモジュール間通信装置では、プリント回路基板(Printed Circuit Board;PCB)に伝送線路が形成されている。積層方向から見て、2つプリント回路基板の伝送線路が投影的に重なるように配置されている。このようにすることで、2つの伝送線路の間に容量結合及び/又は誘導結合を形成することができる。容量結合及び/又は誘導結合による結合器(以下、電磁界結合器とする)を介して、信号が送受信される。受信器は、ヒステリシス比較器を用いて、結合器を介して伝送された受信信号を、元の信号に復元する(段落0191)。
特許文献2では、結合器を差動構成とするために、結合器に一対の入出力接続線が接続された構成が開示されている(図2)。
また、特許文献3では双方向性バス・バッファが開示されている。特許文献3の双方向性バス・バッファでは、両ポートにデジタル信号が入力されている。そして、タイミングを制御する制御信号が用いられている。
特許第5213087号公報 特開2014−33432号公報 特公平4−37447号公報
電磁界結合器を介して受信されたデジタル信号は、DC成分が失われて、小振幅のパルス信号となる。小振幅のパルス信号をデジタル信号に復元する受信回路は、デジタル信号を送信する送信回路と接続して同時に用いることはできない。なぜなら、デジタル信号の振幅が受信信号に比べて大きいために、送信回路が出力しているデジタル信号を出力しているときに、小振幅のパルス信号を受信しても、受信回路がそれを検出できないからである。
半二重通信において用いられる送受信を切り替えるタイミング信号を用いれば、受信時において、送信回路の出力をHigh-Z(ハイインピーダンス)にすることができるため、受信回路が受信信号を検出することができる。しかし、そのようなタイミング信号を、伝送線路の途中のコネクタにおいて抽出することは、一般に困難である。したがって、本発明は、送受信を切り替えるタイミング信号を得ずとも(すなわち非同期に)半二重通信を可能にすることを目的とする。
本実施形態の一態様に係る通信回路は、通信相手の結合器と電磁界結合する第1の結合器と、前記第1の結合器から送信される送信データが入力されるとともに、前記結合器が受信した受信データを出力する第1ポートと、前記第1ポートから前記第1の結合器に前記送信データを伝送する送信経路と、前記第1の結合器から前記第1ポートに前記受信データを伝送する受信経路と、前記送信経路に配置され、前記第1ポートからの前記送信データを前記第1の結合器に出力する送信器と、前記受信経路に配置され、前記第1の結合器を介して受信した前記受信データを復元する受信器と、前記送信経路において、前記送信器に入力される前記送信データの変化を検出する送信データ変化検出器と、前記受信経路において、前記受信器から出力された前記受信データの変化を検出する受信データ変化検出器と、を備え、前記受信データ変化検出器が受信データの変化を検出している受信状態では、前記受信経路を介して、前記第1ポートと前記第1の結合器とが接続されており、かつ、前記送信経路において、前記送信器が前記第1ポート及び前記第1の結合器から遮断されており、前記送信データ変化検出器が送信データの変化を検出している送信状態では、前記送信経路を介して、前記第1ポートと前記第1の結合器とが接続されており、かつ、前記受信経路において、前記第1ポートと前記受信器とが遮断されており、前記受信データ変化検出器、及び送信データ変化検出器が受信データ、及び送信データの変化を検出していない待機状態では、前記受信経路において、前記受信器の入力側が前記第1の結合器と接続されており、前記受信器の出力側が前記第1ポートから遮断されており、かつ、前記送信経路において、前記送信器の入力側が前記第1ポートと接続されており、前記送信器の出力側が前記第1の結合器から遮断されている。
上記の通信回路は、前記送信状態から前記待機状態に移行する移行時において、前記送信器の出力変化が前記通信相手の受信器に検出されないように、前記送信器の出力側と前記第1の結合器とが遮断されることが好ましい。
上記の通信回路は、前記送信データ変化検出器がN個の検出信号を出力し、前記送信状態から前記待機状態に移行する移行時に、前記N個の検出信号に応じて、前記送信器の出力側と前記第1の結合器との間のインピーダンスが段階的に上昇することが好ましい。
上記の通信回路は、前記送信器と前記第1の結合器との間に設けられた送信側出力スイッチをさらに備え、前記送信状態から前記待機状態に移行する移行時に、前記送信側出力スイッチのインピーダンスが徐々に上昇することが好ましい。
上記の通信回路において、前記送信器が、H、L、及びHi−Zを出力可能なスリーステート(3 state)送信器であり、前記受信状態では、前記スリーステート送信器の出力がHi−Zとなることで、前記送信器と前記第1の結合器とが遮断され、前記送信状態から前記待機状態に移行する移行時に、前記スリーステート送信器のインピーダンスが徐々に上昇することが好ましい。
上記の通信回路は、前記受信データ変化検出器からの検出信号に応じて、前記送信器と前記第1ポートとの間で前記送信経路の遮断及び接続を切替える送信側入力切替回路と、
前記受信データ変化検出器からの検出信号に応じて、前記受信器と前記第1ポートとの間で前記受信経路の遮断及び接続を切替える受信側出力切替回路と、をさらに備えていることが好ましい。
上記の通信回路において、前記送信側入力切替回路がラッチ又はキーパ付きスイッチであり、前記受信側出力切替回路がラッチ又はキーパ付きスイッチであることが好ましい。
上記の通信回路は、前記送信データ変化検出器からの検出信号に応じて、前記第1の結合器と前記受信側出力切替回路との間で前記受信経路の接続及び遮断を切替える受信側入力切替回路、をさらに備えていることが好ましい。
上記の通信回路は、前記送信データ変化検出器からの検出信号に応じて、前記受信器と前記第1の結合器との間で前記受信経路の接続及び遮断を切替える受信側出力スイッチと、を備えることが好ましい。
上記の通信回路は、前記第1ポートに接続された第2の結合器をさらに備え、前記第2の結合器で受信したデータが、前記送信データとして、前記送信経路を介して、前記第1の結合器に伝送され、前記第1の結合器で受信したデータが、前記受信データとして、前記受信経路を介して、前記第2の結合器に伝送されていてもよい。
本実施形態に係る通信方法は、通信相手の結合器と電磁界結合する第1の結合器と、前記第1の結合器から送信される送信データが入力されるとともに、前記結合器が受信した受信データを出力する第1ポートと、前記第1ポートから前記第1の結合器に前記送信データを伝送する送信経路と、前記第1の結合器から前記第1ポートに前記受信データを伝送する受信経路と、前記送信経路に配置され、前記第1ポートからの前記送信データを前記第1の結合器に出力する送信器と、前記受信経路に配置され、前記第1の結合器を介して受信した前記受信データを復元する受信器と、前記送信経路において、前記送信器に入力される前記送信データの変化を検出する送信データ変化検出器と、前記受信経路において、前記受信器から出力された前記受信データの変化を検出する受信データ変化検出器と、を備えた通信回路による通信方法であって、前記受信データ変化検出器が受信データの変化を検出している受信状態では、前記受信経路を介して、前記第1ポートと前記第1の結合器とが接続されており、かつ、前記送信経路において、前記送信器が前記第1ポート及び前記第1の結合器から遮断されており、前記送信データ変化検出器が送信データの変化を検出している送信状態では、前記送信経路を介して、前記第1ポートと前記第1の結合器とが接続されており、かつ、前記受信経路において、前記第1ポートと前記受信器とが遮断されており、前記受信データ変化検出器、及び送信データ変化検出器が受信データ、及び送信データの変化を検出していない待機状態では、前記受信経路において、前記受信器の入力側が前記第1の結合器と接続されており、前記受信器の出力側が前記第1ポートから遮断されており、かつ、前記送信経路において、前記送信器の入力側が前記第1ポートと接続されており、前記送信器の出力側が前記第1の結合器から遮断されている。
本実施の形態にかかる通信回路、及び通信方法によれば、送受信を切り替えるタイミング信号を用いずとも、半二重通信を行なうことができる。
実施の形態1にかかる通信回路の構成を示すブロック図である。 通信回路における信号波形を示す図である。 実施の形態2にかかる通信回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる通信回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態3の別の形態にかかる通信回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態4にかかる通信回路の構成を示すブロック図である。 実施の形態5にかかる通信回路の構成を示すブロック図である。 送信データ変化検出器の構成を示す回路図である。 受信側入力スイッチ21の構成を示す回路図である。 送信側出力スイッチ15の構成を示す回路図である。 キーパ付きの送信側入力スイッチ11の構成を示す回路図である。 キーパ付きの受信側出力スイッチ25の構成を示す回路図である。 ラッチ16、26の構成を示す回路図である。 受信器22の構成を示す回路図である。 受信器22の別の構成を示す回路図である。 スリーステート送信器18の構成を示す回路図である。 スリーステート送信器18の別の構成を示す回路図である。 スリーステート送信器18の別の構成を示す回路図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態1にかかる通信回路の構成を示すブロック図である。図2は、通信回路1における信号波形を示す図である。図1に示すように、通信回路1は、送信経路10と、受信経路20と、第1の結合器31と、ポート32と、を備えている。送信経路10と受信経路20とは、第1の結合器31と第1ポート(図ではポート1と記載)32との間に並列に接続されている。
なお、図1ではシングルエンド信号の構成が示されているため、基準電圧に対する信号レベルの高低で0又は1のデジタルデータが表現される。もちろん、シングルエンド信号ではなく、差動信号を用いてもよい。差動信号を伝送する場合、送信経路10に2本の伝送線が設けられ、受信経路20に2本の伝送線が設けられる。
通信回路1は、通信相手となる通信回路100との間で、半二重通信を行なう。具体的には、通信回路1の第1の結合器31は、通信回路100の結合器131と非接触で結合している。第1の結合器31、及び結合器131は、例えば、特許文献1、2に示した電磁界結合器である。第1の結合器31、及び結合器131は、例えば、電界および磁界で分布定数系として結合するように互い平行に配置された伝送線路とすることができる。あるいは、第1の結合器31、及び結合器131は、集中定数系として磁界結合(誘導結合)するように、重複配置されたコイル(誘導結合器)とすることができる。あるいは、第1の結合器31、及び結合器131は、集中定数系として電界結合(容量結合)するように、互い平行に配置された電極とすることができる。なお、通信回路100の構成は、通信回路1と同様の構成とすることができるため、説明を省略する。
送信経路10は、送信データを第1ポート32から第1の結合器31に伝送する。そして、第1の結合器31と結合器131との間の電磁界結合を利用して、通信回路1が送信データを通信回路100に送信する。また、第1の結合器31と結合器131との間の電磁界結合を利用して、通信回路1が送信データを通信回路100から受信する。受信経路20は、受信データを第1の結合器31から第1ポート32に伝送する。
送信経路10には、第1ポート32側から順に、送信側入力スイッチ11(図1中におけるスイッチTI)と、バッファ12、送信器13と、送信側出力スイッチ15(図1中におけるスイッチTO)とが設けられている。送信器13は、送信データに対して増幅等の処理を実施する。さらに、送信経路10の送信側入力スイッチ11とバッファ12との間のノードには、送信データ変化検出器14が接続されている。
受信経路20には、第1の結合器31から順に、受信側入力スイッチ21(図1中におけるスイッチRI)と、受信器22と、バッファ23と、受信側出力スイッチ25(図1中におけるスイッチRO)と、が設けられている。第1の結合器31と結合器131とは、電界又は磁界により結合している。このため、デジタル信号(Non Return to Zero:NRZ信号)が電磁界結合された第1の結合器31、131を通過すると、第1の結合器31が受信した受信データは、小振幅のパルス信号となっている。受信器22は、ヒステリシス比較器などを用いて、第1の結合器31からの受信データを復元する。さらに、受信経路20の受信器22とバッファ23との間のノードには、受信データ変化検出器24が接続されている。
送信データ変化検出器14は、送信側入力スイッチ11からバッファ12に伝送される送信データの変化を検出する。具体的には、送信データ変化検出器14は、送信経路10の電圧変化を検出して、検出信号T[N]を生成する。送信データ変化検出器14が送信データの変化を検出した場合、送信状態となる。換言すると、送信データ変化検出器14は、送信状態であるか否かを検出することができる。
送信データ変化検出器14は、検出信号T[N]を送信側入力スイッチ11及び受信側出力スイッチ25に出力する。送信データ変化検出器14からの検出信号T[N]は、N個の検出信号T1、T2、・・・TNを含んでいる。Nは2以上の整数である。検出信号T1、T2、・・・TNは、それぞれパルス信号であり、Hレベル(1)又はLレベル(0)となる。つまり、検出信号T[N]はNビットの信号である。検出信号T1、T2、・・・TNのパルス幅は互いに異なっている。
受信側入力スイッチ21と送信側出力スイッチ15とは、送信データ変化検出器14からの検出信号に応じて、オンオフする。つまり、送信データ変化検出器14が出力した検出信号T[N]が、受信側入力スイッチ21と送信側出力スイッチ15をオンオフ制御するための制御信号となる。より詳細には、検出信号T1、T2、・・・TNが全てHの時、送信側出力スイッチ15がオンし、検出信号T1、T2、・・・TNが全てLの時、送信側出力スイッチ15がオフする。検出信号TNがLの時、受信側入力スイッチ21がオンし、検出信号TNがHの時、受信側入力スイッチ21がオフする。
受信データ変化検出器24は、受信器22から出力される受信データの変化を検出する。具体的には、受信データ変化検出器24は、受信経路20の電圧変化を検出して、検出信号R[1]を生成する。受信データ変化検出器24が受信データの変化を検出した場合、受信状態となる。換言すると、受信データ変化検出器24は、受信状態であるか否かを検出することができる。
受信データ変化検出器24は、検出信号R[1]を送信側入力スイッチ11及び受信側出力スイッチ25に出力する。受信データ変化検出器24は、1ビットの検出信号R[1]を生成している。検出信号R[1]は、パルス信号であり、Hレベル又はLレベルとなる。
送信側入力スイッチ11と受信側出力スイッチ25は、受信データ変化検出器24からの検出信号R[1]に応じて、オンオフする。つまり、受信データ変化検出器24が出力した検出信号R[1]が、送信側入力スイッチ11と受信側出力スイッチ25をオンオフ制御するための制御信号となる。より詳細には、検出信号R[1]がHの時、受信側出力スイッチ25がオンし、検出信号R[1]がLの時、受信側出力スイッチ25がオフする。検出信号R[1]がLの時、送信側入力スイッチ11がオンし、検出信号R[1]がHの時、送信側入力スイッチ11がオフする。
半二重通信を行なうため、送信側入力スイッチ11、送信側出力スイッチ15、受信側入力スイッチ21、受信側出力スイッチ25が動作する。検出信号R[1]、及び検出信号T[N]に応じて、受信状態、送信状態、待機状態が切り替わる。受信状態は、通信回路100からの受信データを受信している状態である。つまり、受信状態は、受信データ変化検出器24が受信データの変化を検出している状態である。送信状態は、通信回路100に送信データを送信している状態である。送信状態は、送信データ変化検出器14が送信データの変化を検出している状態である。待機状態は、送信データを送信しておらず、かつ受信データを受信していない伝送待機の状態である。つまり、待機状態は、送信データ変化検出器14、及び受信データ変化検出器24のいずれもがデータ変化を検出していない状態である。
送信側入力スイッチ11、及び送信側出力スイッチ15がオンすると、送信経路10が導通状態となる。よって、通信回路1が送信状態となって、送信データが第1ポート32から第1の結合器31に伝送される。送信状態ではない場合、少なくとも送信側出力スイッチ15がオフして、送信経路10が遮断される。
受信側入力スイッチ21、及び受信側出力スイッチ25がオンすると、送信経路10が導通状態となる。よって、通信回路1が受信状態となって、送信データが第1の結合器31から第1ポート32に伝送される。受信状態ではない場合、少なくとも受信側出力スイッチ25がオフして、受信経路20が遮断される。
以下、送信状態、受信状態、待機状態の切り替えについて、詳細に説明する。データが伝送されていない待機状態では、検出信号T1、T2、・・・TN,及び検出信号R[1]が全てLとなっている。したがって、送信側入力スイッチ11と受信側入力スイッチ21はオンとなっており、送信側出力スイッチ15と受信側出力スイッチ25とはオフとなっている。つまり、入力側の2つのスイッチがオンし、出力側の2つのスイッチがオフする。このため、送信経路10、及び受信経路20の両方において、第1の結合器31と第1ポート32とは、遮断されている。
次に、待機状態と送信状態との間の切り替え動作について説明する。通信回路1から通信回路100に送信データを送信するために、第1ポート32に新たなデジタル信号が伝送される。第1ポート32から新たなデジタル信号が入力されると、送信データ変化検出器14は、送信データの変化を検出する(図2のポート1参照)。すると、送信データ変化検出器14は、N個の検出信号T1、T2、・・・TNの全てをHとする。N個の検出信号T1、T2、・・・TNは、同時にHとなるが、時間の経過とともにLに戻る。図2に示すように、N個の検出信号T1、T2、・・・TNでは、Hとなっている時間が異なっている。ここで、検出信号T1、T2、・・・TNのパルス幅は、t1<t2<・・・<tNとなっている。よって、検出信号T1、検出信号T2、・・・検出信号TNの順にHからLに戻る。
受信側入力スイッチ21には、検出信号TNに入力されている。検出信号TNがHとなると、受信側入力スイッチ21がオフする。送信側出力スイッチ15には、検出信号T1、T2、・・・TNが入力されている。検出信号T1、T2、・・・TNがHとなると送信側出力スイッチ15がオンする。そして、時間の経過とともに、インピーダンスが大きくなっていき、最終的にはオフとなる。
具体的には、検出信号T1、T2、・・・TNが順番にLに戻る毎に、送信側出力スイッチ15のインピーダンスが段階的に上昇していく。例えば、検出信号T1がLとなると、インピーダンスが1段階上昇し、検出信号T2がLとなるとインピーダンスがさらに1段階上昇する。このように、検出信号T1、T2、・・・TNがLに戻る毎に、インピーダンスがZ1、Z2、・・・、ZNのように変化していく。ここで、Z1<Z2<・・・<ZNとなっている。Z1は送信側出力スイッチ15がオンしているみなすことができるほど、十分に低いインピーダンスである。ZNは送信側出力スイッチ15がオフしているみなすことができるほど、十分に高いインピーダンスである。このように、検出信号TNがLとなるまで、インピーダンスが徐々に上昇し、検出信号TNがLになると、送信側出力スイッチ15がオフとなる。
この結果、送信データ変化検出器14が送信データの変化を検出してから、t1の間、送信側出力スイッチ15はオンして、受信側入力スイッチ21がオフする。したがって、第1ポート32からの送信データが送信経路10を介して、第1の結合器31に出力される。そして、第1の結合器31と結合器131との電磁界結合を用いて、通信回路1が送信データを通信回路100に送信する。送信状態では、送信側入力スイッチ11と送信側出力スイッチ15とがオンし、受信側入力スイッチ21と受信側出力スイッチ25とがオフとなっている。送信状態において、受信側入力スイッチ21がオフしているため、送信データが受信器22に入力されることはない。
時間t1以内に、第1ポート32に、異なる値のデジタル信号が新たに入力されると、送信データ変化検出器14が再び送信データの変化を検出する。つまり、第1ポート32に異なるデジタル信号(“1”と“0”)が連続して入力されると、送信データ変化検出器14が送信データの変化を検出する。すると、送信データ変化検出器14は、新たに検出信号T[N]を生成する。そして、上記の過程が繰り返されるため、送信データの送信が続く。つまり、通信回路1が、新たに入力されたデジタル信号を送信データとして通信回路100に送信する。換言すると、第1ポート32に新たなデジタル信号が入力されなくなるまで、送信状態が継続する。
第1ポート32に新たなデジタル信号が入力されなくなると、送信側出力スイッチ15が徐々にオフしていく。第1の結合器31は終端電位に終端されている。このため、送信器13の出力側と第1の結合器31との間のインピーダンスの上昇にしたがって、第1の結合器31の電位が終端電位に収束していく。そして、第1ポート32に、新たなデジタル信号が時間tN以上入力されないと、送信側出力スイッチ15はオフする。これにより、第1の結合器31と送信器13とが分離される。
さらに、第1ポート32に、新たなデジタル信号が時間tN以上入力されないと、検出信号TNがLとなる。検出信号TNがLとなるため、受信側入力スイッチ21がオンする。このようにして、待機状態に戻る。
このように、送信側出力スイッチ15のインピーダンスを徐々に高くなっていくため、第1の結合器31の電位がゆっくりと終端電位に収束していく。第1の結合器31の電位の変化が十分に遅いため、通信回路100の受信器では変化が検出されない。換言すると、送信器13の出力変化が通信回路100の受信器に検出されないように、送信器13の出力側と第1の結合器31とが遮断される。よって、通信回路100がデジタル信号と間違えることを防ぐことができ、通信回路100の受信器がデジタル信号を誤って復元するのを防ぐことができる。また、N(Nは2以上の整数)個の検出信号T1、T2、・・・TNを用いることで、送信側出力スイッチ15のインピーダンスを段階的に上昇させていくことができる。これにより、簡便な構成で、誤動作を防ぐことができる。
送信側出力スイッチ15がオフとなる時間は、データ通信の電圧の時間変化よりも十分に長くなっていることが好ましい。例えば、データ通信のデジタル信号の信号遷移時間(立ち上がり時間、又は立ち下がり時間)の10倍以上の時間をかけて送信側出力スイッチ15をオフにすることが好ましい。例えば、データ通信のデジタル信号の信号遷移時間は0.1nsec〜1nsecである。送信側出力スイッチ15のインピーダンスが上昇している時間は、1nsec〜10nsec以上とすることが好ましい。
次に、待機状態と受信状態との間の切り替え動作について説明する。通信回路100から送信されたデジタル信号は、第1の結合器31を介して、小振幅のパルス信号となる。そして、受信側入力スイッチ21を介して、受信器22に入力される。受信器22は、例えば、ヒステリシス比較器を用いて、小振幅のパルス信号をデジタル信号に復元する。
そして、受信器22は、復元したデジタル信号を受信データとして、出力する。受信データ変化検出器24は、受信データの変化を検出すると、検出信号R[1]をHとする。検出信号R[1]によって、送信側入力スイッチ11がオフとなり、受信側出力スイッチ25がオンとなる。したがって、受信データは、受信経路20を介して、第1ポート32に伝送される。
受信データ変化検出器24は、受信データの変化を検出した場合に、検出信号R[1]がHとなる時間をtRとする。tRは、例えば、tN程度の時間とすることができる。受信データ変化検出器24は、受信データの変化を検出すると、tRの時間だけ送信側入力スイッチ11がオフとなり、受信側出力スイッチ25がオンとなる。
時間tR以内に第1の結合器31を介して、次の受信データを受信すると、受信データ変化検出器24が再び受信データの変化を検出する。すると、受信データ変化検出器24は、新たに検出信号R[1]を生成する。そして、上記の過程が繰り返されるため、受信データの受信が続く。つまり、通信回路1が、新たに受信したデジタル信号を受信データとして通信回路100に送信する。換言すると、第1の結合器31から新たな信号を受信しなくなるまで、受信状態が継続する。
時間tR以上新たな受信データを受信しなくなると、検出信号R[1]がLとなる。検出信号R[1]によって、送信側入力スイッチ11がオンとなり、受信側出力スイッチ25がオフとなる。これにより、第1ポート32と受信器23とが分離され、待機状態に戻る。
以上まとめると、送信状態、受信状態、待機状態において、通信回路1は、以下のように動作する。
受信データ変化検出器24が受信データの変化を検出している場合、通信回路1が受信状態となる。受信状態では、受信経路20を介して、第1ポート32と第1の結合器31が接続されており、かつ、送信経路10において、送信器13が第1ポート32及び前記第1の結合器31から遮断されている。なお、受信状態では、送信側入力スイッチ11がオフしているため、送信データ変化検出器14が送信データの変化を検出しない。よって、受信側入力スイッチ21がオン、送信側出力スイッチ15がオフで維持される。受信器22から出力された受信データが、送信器13を介して、再度受信器22に入力されることはない。
送信データ変化検出器14が送信データの変化を検出している場合、通信回路1が送信状態となる。送信状態では、送信経路10を介して、第1ポート32と第1の結合器31とが接続されており、かつ、受信経路20において、第1ポート32と第1の結合器31とが遮断されている。なお、送信状態では、受信側入力スイッチ21がオフしているため、受信データ変化検出器24が受信データの変化を検出しない。よって、送信側入力スイッチ11がオンし、受信側出力スイッチ25がオフで維持される。送信器13からの送信データが受信器22に入力されることはない。
受信データ変化検出器24、及び送信データ変化検出器14が受信データ、及び送信データの変化を検出していない場合、通信回路1が待機状態となる。待機状態では、受信経路20において、受信器22の入力側が第1の結合器31と接続されており、受信器22の出力側が第1ポート32から遮断されている。加えて、送信経路10において、送信器13の入力側が第1ポート32と接続されており、送信器13の出力側が第1の結合器31から遮断されている。つまり、待機状態では、送信データ変化検出器14、及び受信データ変化検出器24がデータ変化を検出可能な状態で待機している。これにより、速やかに待機状態から送信状態、又は受信状態に移行することができる。
このようにすることで、半二重通信により、2つの通信回路の間でデータを送受信することができる。送信状態と受信状態とを切り替えるためのタイミング信号を用いずとも、半二重通信が可能となる。
通信回路1、及び通信回路100は各種インタフェースの非接触コネクタに適用されていてもよい。つまり、通信回路1は、電子機器からのデータを他の電子機器に送受信するための非接触コネクタに搭載される。そして、通信回路100が通信相手となる電子機器の非接触コネクタに搭載される。第1ポート32が非接触コネクタを実装する電子機器本体に対して、データを入出力する。よって、電子機器の接続性能を向上することができる。通信回路1、100が搭載された機器間での相互認証、暗号化されたデータやスクランブルのかかった映像データを復元する鍵をやりとりすることができる。コネクタ間で、送信状態か受信状態かを示すタイミング信号を生成、伝送する必要が無い。よって、コネクタを小型化、簡素化することができる。
なお、送信側入力スイッチ11、及び受信側出力スイッチ25は、それぞれ、オフとなっているときに信号の伝送先の電位を保持するキーパを備えることが好ましい。つまり、送信側入力スイッチ11は、送信データ変化検出器14の接続側にキーパを備えることが好ましい。受信側出力スイッチ25は、第1ポート32側にキーパを備えることが好ましい。
また、送信側入力スイッチ11と送信器13との間にバッファ12を設けることが好ましい。バッファ12を設けることで、送信データ変化検出器14がデジタル信号の変化を検出する時間だけ、デジタル信号が送信器13に送信されるのを待たせることができる。
同様に、受信器22と受信側出力スイッチ25との間にバッファ23を設けることが好ましい。バッファ23を設けることで、受信データ変化検出器24がデジタル信号の変化を検出する時間だけ、デジタル信号が受信側出力スイッチ25に送信されるのを待たせることができる。
本実施の形態の通信回路100は、シングルエンド伝送の構成に限らず、高速な信号伝送が可能な差動信号伝送の構成にも適用可能である。この場合、送信経路10に2本の信号配線が設けられ、受信経路20に2本の配線が設けられる構成となる。
送信経路10において、送信側入力スイッチ11が送信側入力切替回路TIとなり、第1ポート32と送信器13との間の経路を接続、又は遮断する。送信経路10において、送信側出力スイッチ15が送信側出力切替回路TOとなり、送信器13と第1ポート32との間の経路を接続、又は遮断する。
受信経路20において、受信側出力スイッチ25が受信側出力切替回路ROとなり、受信器22と第1ポート32との間の経路を、接続、又は遮断する。受信経路20において、受信側入力スイッチ21が受信側入力切替回路RIとなり、第1の結合器31と受信側出力スイッチ25との間の経路を接続又は遮断する。
また、第1ポート32側のデジタル信号が小振幅である場合は、送信側入力スイッチ11の出力側に小振幅を大振幅に変換する回路を追加し、受信側出力スイッチ25の入力側に大振幅を小振幅に変換する回路を追加することが望ましい。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる通信回路について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態にかかる通信回路2の構成を示すブロック図である。通信回路2では、実施の形態1で示した通信回路1と比較して、受信側入力スイッチ21と受信器22の配置が入れ替わっている。受信側入力スイッチ21と受信器22以外の基本的な構成、及び動作は、実施の形態1と同様であるため、適宜説明を省略する。
受信データ変化検出器24は、受信側入力スイッチ21とバッファ23との間のノードに接続されている。受信側入力スイッチ21は、オフとなっているときに信号の伝送先の電位を保持するキーパを備えている。受信側入力スイッチ21は、バッファ23側にキーパを備えている。受信経路20において、受信側入力スイッチ21が受信側入力切替回路RIとなり、第1の結合器31と受信側出力スイッチ25との間の経路を接続又は遮断する。
実施の形態1では、受信器22の入力バイアスを設定する必要があるが、実施の形態2では、受信器22の入力が第1の結合器31の終端電位にバイアスされることになる。したがって、受信器22のバイアスを設置する必要がない。よって、回路構成をより簡素化することができる。
さらに、実施の形態2では、第1の結合器31からの小振幅のパルス信号が受信側入力スイッチ21を介さずに、受信器22に入力されている。これにより、受信器22に入力される小振幅のパルス信号が、受信側入力スイッチ21で減衰等されるのを抑制することができる。
実施の形態3.
実施の形態3にかかる通信回路3について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態にかかる通信回路3の構成を示すブロック図である。通信回路3では、実施の形態1の送信側入力スイッチ11がラッチ16に置き換わり、受信側出力スイッチ25がラッチ26に置き換わっている。なお、ラッチ16とラッチ26以外の基本的な構成、及び動作は、実施の形態1と同様であるため、適宜説明を省略する。
ラッチ16は、キーパ付きの送信側入力スイッチ11と同じ機能を有する。ラッチ26は、キーパ付きの受信側出力スイッチ25と同じ機能を有する。よって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。なお、送信側入力スイッチ11、及び受信側出力スイッチ25の一方のみがラッチ15、26に置き換えられていてもよい。
送信経路10において、ラッチ16が送信側入力切替回路TIとなり、第1の結合器31と送信器13との間の経路を接続、又は遮断する。受信経路20において、ラッチ26が受信側出力切替回路ROとなり、受信器22と第1ポート32との間の経路を、接続、又は遮断する。
実施の形態2の通信回路2においても、送信側入力スイッチ15、受信側出力スイッチ25をラッチ16、26に置き換えてもよい。この場合、図5に示す構成となる。さらにこの構成では、図5に示すように、受信側入力スイッチ21を、ラッチ27に置き換えることもできる。受信経路20において、ラッチ27が受信側入力切替回路RIとなり、第1の結合器31と受信側出力スイッチ25との間の経路を接続又は遮断する。
なお、送信側入力スイッチ15、及び受信側出力スイッチ25、受信側入力スイッチ21の一つ以上がラッチ16、26、27に置き換えられていてもよい。この構成においても、実施の形態1、2と同様の効果を得ることができる。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる通信回路について、図6を用いて説明する。図6は通信回路4の構成を示すブロック図である。通信回路4では、図4の通信回路3の送信器13、及び送信側出力スイッチ15の代わりにスリーステート送信器18が設けられている。スリーステート送信器18は、H(1)、L(0)、High-Z(ハイインピーダンス)の3状態を出力することができる。
検出信号T1、T2、・・・TNがスリーステート送信器18をenable、又はdisableに切り替える制御信号となる。検出信号T1、T2、・・・TNがHの時、スリーステート送信器18は一定時間enableとなって、データ送信を行なう。つまり、スリーステート送信器18がenableとなると、スリーステート送信器18は、H又はLを出力する。検出信号T1、T2、・・・TNがLの時、スリーステート送信器18はdisableとなって、High-Z出力となる。
そして、スリーステート送信器18がHigh-Zを出力する動作を、実施の形態1の動作と同様にすることができる。つまり、送信状態から待機状態に移行する移行時では、スリーステート送信器18がゆっくりとenableからdisableとなる。スリーステート送信器18の出力側と第1の結合器31との間のインピーダンスが上昇していく。実施の形態1で示した送信側出力スイッチ15を省略することができる。図6の構成においても実施の形態1と同様の効果を得ることができる。もちろん、図3〜図5に示した通信回路2、3において、スリーステート送信器18を用いてもよい。
実施の形態5.
実施の形態5にかかる通信回路5について、図7を用いて説明する。図7は、通信回路5の構成を示すブロック図である。通信回路5は、通信回路100と通信回路200との間でデータを中継する中継器として用いられる。つまり、通信回路5は、通信回路100からの送信データを受信して、通信回路200に送信する。あるいは、通信回路5は、通信回路200からの送信データを受信して、通信回路100に送信する。なお、実施の形態1〜4と同様の構成については適宜説明を簡略化する。
通信回路5は、通信回路200の結合器231と結合する第2の結合器33を備えている。第2の結合器33は、第1ポート32と接続されている。第2の結合器33は、第1の結合器31と同様の電磁界結合器である。
なお、本実施の形態では、通信回路200から通信回路100に送信されるデータを中継するために用いられる経路を第1の中継経路40とする。通信回路100から通信器200に送信されるデータを中継するために用いられる経路を第2の中継経路50とする。は、第1の中継経路40は、第1ポート32から第1の結合器31にデータを伝送する経路であり、通信回路100にデータを送信する場合においては、実施の形態1〜4の送信経路10に対応する。第1の中継経路40は、第1の結合器31から第1ポート32にデータを伝送する経路であり、通信回路100からデータを受信する場合においては、実施の形態1〜4の受信経路20に対応する。
第1の中継経路40には、第1ポート32側から順に、第1の入力スイッチ41、受信器42、バッファ43、送信器45、第1の出力スイッチ46が設けられている。さらに、受信器42とバッファ43との間のノードには、第1の転送データ変化検出器44が接続されている。
第1の入力スイッチ41、バッファ43、送信器45、第1の出力スイッチ46が実施の形態1で示した送信側入力スイッチ11、バッファ12、送信器13、送信側出力スイッチ15にそれぞれ対応している。換言すると、第1の中継経路40には、実施の形態1で示した送信経路10の構成に加えて、受信器42が追加されている。受信器42は、受信器22と同様に動作する。すなわち、受信器42は、第2の結合器33を介して受信した小振幅のパルス信号を復元する。
第2の中継経路50には、第1の結合器31から順に、第2の入力スイッチ51、受信器52、バッファ53、送信器55、第1の出力スイッチ56が設けられている。さらに、受信器42とバッファ43との間のノードには、第2の転送データ変化検出器44が接続されている。
第2の入力スイッチ51、受信器52、バッファ53、第1の出力スイッチ56が、実施の形態1で示した受信側入力スイッチ21、受信器22、バッファ23、受信側出力スイッチ25にそれぞれ対応している。換言すると、第2の中継経路50には、実施の形態1で示した受信経路20の構成に加えて、送信器55が追加されている。送信器55は、受信器52が復元したデジタル信号に対して、増幅等の処理を行う。つまり、送信器55は、送信器13と同様に動作する。
第1の転送データ変化検出器44は、第1の中継経路40を伝送する転送データの変化を検出する。第1の転送データ変化検出器44は、検出信号TA[N]を第1の出力スイッチ46と、第2の入力スイッチ51とに出力する。第2の転送データ変化検出器54は、第2の中継経路50を伝送する転送データの変化を検出する。第2の転送データ変化検出器54は、検出信号TB[N]を第1の入力スイッチ41と、第2の出力スイッチ56に出力する。
第1の転送データ変化検出器44、及び第2の転送データ変化検出器54が出力する検出信号T[N]は実施の形態1で説明したように、N個の検出信号T1、T2、・・・TNを含んでいる。第1の入力スイッチ41には、第1の転送データ変化検出器44からの検出信号TNのみが入力される。第2の入力スイッチ51には、第2の転送データ変化検出器54からの検出信号TNのみが入力される。第1の入力スイッチ41、及び第2の入力スイッチ51は、実施の形態1の受信側入力スイッチ21と同様に、検出信号TNに基づいて、オンオフ制御される。
第1の出力スイッチ46には、第1の転送データ変化検出器44からのN個の検出信号T1、T2、・・・TNが入力される。第2の出力スイッチ56には、第2の転送データ変化検出器54からのN個の検出信号T1、T2、・・・TNが入力される。第1の出力スイッチ46、及び第2の出力スイッチ56は、N個の検出信号T1、T2、・・・Tに基づいて、動作する。第1の出力スイッチ46と、第2の出力スイッチ56の動作は、送信側出力スイッチ15の動作と同様である。
第1の出力スイッチ46、及び第2の出力スイッチ56のインピーダンスが徐々に高くなっていくため、第1の結合器31、第2の結合器33がゆっくりと終端電位に収束していく。第1の結合器31、第2の結合器33の電位の変化が十分に遅いため、通信回路100、200の受信器では変化が検出されない。よって、通信回路100、200がデジタル信号と間違えることを防ぐことができ、通信回路100、200の受信器が誤ってデジタル信号を復元するのを防ぐことができる。
このようにすることで、通信回路5は、通信回路100と通信回路200との間の送受信データを中継することができる。なお、通信回路100と通信回路200は、実施の形態1〜4で示したような通信回路とすることができる。通信回路100と通信回路200は、実施の形態5で示したような、中継器用の通信回路5であってもよい。この場合、2回以上の中継が可能となる。
以下、実施の形態1〜5に用いられた各ブロックの回路図の例について説明する。図8〜図18は、各ブロックの一例を示す回路図である。
(受信データ変化検出器)
図8は、N個の検出信号T1、T2、・・・TNを出力する送信データ変化検出器14の構成を示す回路図である。信号変化検出器14aとN個のカウンタC1〜CNを備えている。送信データ変化検出器14の入力INは、実施の形態1では、送信側入力スイッチ11から出力される送信データとなっている。
信号変化検出器14aは、遅延回路t1と、XOR回路を備えている。遅延回路には、所定の遅延時間が設定されている。遅延回路t1は入力INを遅延させて、XOR回路に入力する。XOR回路は、遅延前後の入力INの排他的論理和Nを出力する。よって、送信データに変化がある場合、排他的論理和NはHとなる。排他的論理和Nは、カウンタC1〜CNに入力される。
カウンタC1〜CNは、排他的論理和NがHとなったタイミングから、クロック信号に基づいてカウント動作を開始する。そして、カウンタC1〜CNの出力T1〜TNは、カウント動作の開始後、カウントしたクロック数(カウント数)が所定のカウント値に到達するまでHとなる。カウント数が所定のカウント値に到達すると、カウンタC1〜CNの出力はLとなる。カウンタC1〜CNの出力がそれぞれ検出信号T1〜TNとなる。
カウンタC1〜CNのカウント値は、異なる値になっている。つまり、カウンタC1、カウンタC2、・・・カウンタCNのカウント値をc1、c2、・・・cNとして示すと、c1、c2、・・・cNの順でカウント値が大きくなっている。カウンタC1〜CNのカウント値は、カウンタC1〜CNのカウント数を所定の値に設定することで、所望のパルス幅を有するN個の検出信号T1〜TNを生成することができる。
また、信号変化検出器14aが変化を継続している場合、カウンタC1〜CNが再びカウント動作を開始する。第1の転送データ変化検出器44、及び第2の転送データ変化検出器54についても、図8の構成を用いることができる。なお、受信側出力スイッチ25については、1つの検出信号R[1]を出力している。よって、図8のカウンタを1つのみとすればよい。
(受信側入力スイッチ21)
図9は、実施の形態1で用いられた受信側入力スイッチ21の回路図の一例である。入力(第1の結合器31側)と出力(受信器22側)との間には、トランジスタペアTP0が配置されている。トランジスタペアTP0は、PチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタとNチャネルMOSトランジスタとを備えている。PチャネルMOS(以下、PMOS)トランジスタとNMOS(以下、NMOS)トランジスタとは、入力と出力との間に並列に接続されている。トランジスタペアTP0のトランジスタのゲートには、送信データ変化検出器14からの検出信号TNとその反転信号TN_bが入力されている。
検出信号TNがHの時、トランジスタペアTP0のNMOSトランジスタとPMOSトランジスタがオフする。よって、受信器22の入力側と第1の結合器31とが遮断される。検出信号TNがLの時、トランジスタペアTP0のNMOSトランジスタとPMOSトランジスタがオンする。よって、受信器22の入力側と第1の結合器31とが接続した状態となる。このようにすることで、経路と接続と遮断とを切替えることができる。
(送信側出力スイッチ15)
図10は、送信側出力スイッチ15の構成を示す回路図である。入力(送信器13側)と出力(第1の結合器31側)との間には、N個のトランジスタペアTP1、T2、・・・TNが並列に接続されている。トランジスタペアTP1、T2、・・・TNは、図9のトランジスタペアTP0と同様に、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとが並列に接続されている。トランジスタペアTP1のゲートには、検出信号T1とその反転信号T1_bが入力されている。同様に、トランジスタペアTP2のゲートには、検出信号T2とその反転信号T2_bが入力され、トランジスタペアTPNのゲートには、検出信号TNとその反転信号TN_bが入力されている。
図9で示したトランジスタペアTP0と同様に、トランジスタペアTPNは、検出信号TNがLの時、オフし、検出信号TNがLの時、オンする。また、検出信号T1がLの時、トランジスタペアTP1がオフし、検出信号T1がHの時、トランジスタペアTP1がオンする。さらに、検出信号T2がLの時、トランジスタペアTP2がオフし、検出信号T2がHの時、トランジスタペアTP2がオンする。
検出信号T1、T2、・・・TNは、図2で示した波形となっている。よって、トランジスタペアTP1〜TPNは、同時にオンする。そして、トランジスタペアTP1、TP2、・・・TPNは順番にオフしていく。よって、トランジスタのオン抵抗を適切な値とすることで、送信状態から待機状態に移行する移行時において、送信側出力スイッチ15のインピーダンスを適切に上昇させていくことができる。
なお、実施の形態5の第1の出力スイッチ46、及び第2の出力スイッチ56についても図10に示した回路構成とすることができる。
(送信側入力スイッチ11)
図11は、実施の形態1、2で示したキーパ付きの送信側入力スイッチ11の構成を示す回路図である。送信側入力スイッチ11は、キーパ11aと、4つのトランジスタTr1、Tr2、Tr3、Tr4とを備えている。送信側入力スイッチ11はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路を用いて構成されている。
電源電位VDDと接地電位との間には、4つのトランジスタTr1〜Tr4が直列に接続されている。電源電位VDD側の2つのトランジスタTr1、Tr2はPMOSトランジスタとなっており、接地電位側の2つのトランジスタTr3、Tr4はNMOSトランジスタとなっている。トランジスタTr2とトランジスタTr3の間のノードがバッファ12への出力となる。
トランジスタTr2、Tr3のゲートには、検出信号R[1]とその反転信号R[1]_bがそれぞれ入力される。よって、検出信号R[1]がLのとき、トランジスタTr2、Tr3がオンし、検出信号R[1]がHのとき、トランジスタTr2、Tr3がオフする。受信状態では、バッファ12への出力が電源電位VDD及び接地電位から遮断される。
トランジスタTr1、Tr4のゲートには、第1ポート32からのデジタル信号が入力されている。トランジスタTr1、Tr4はCMOSスイッチ回路を構成する。よって、検出信号R[1]がLのとき、デジタル信号に応じて、バッファ12への出力が電源電位VDD又は接地電位となる。
さらに、バッファ12への出力にはキーパ11aが接続されている。キーパ11aでは、2つのインバータが周回している。よって、検出信号R[1]がLからHになったタイミングの出力電位が保持される。つまり、バッファ12への出力は、待機状態から受信状態に移行した移行時の電位に保持される。
(受信側出力スイッチ25)
図12は、実施の形態1、2で示したキーパ付きの受信側出力スイッチ25の構成を示す回路図である。受信側出力スイッチ25は、キーパ25aと、4つのトランジスタTr5、Tr6、Tr7、Tr8と、を備えている。受信側出力スイッチ25は、送信側入力スイッチ11と同様に、CMOS回路を用いて構成されている。
電源電位VDDと接地電位との間には、4つのトランジスタTr5〜Tr8が直列に接続されている。電源電位VDD側の2つのトランジスタTr5、Tr6はPMOSトランジスタとなっており、接地電位側の2つのトランジスタTr7、Tr8はNMOSトランジスタとなっている。トランジスタTr6とトランジスタTr7の間のノードが第1ポート32へのデジタル信号の出力となる。
トランジスタTr7、Tr6のゲートには、検出信号R[1]とその反転信号R[1]_bがそれぞれ入力される。よって、検出信号R[1]がHのとき、トランジスタTr6、Tr7がオンし、検出信号R[1]がLのとき、トランジスタTr6、Tr7がオフする。よって、受信状態でない場合、第1ポート32への出力が電源電位VDD及び接地電位から遮断される。
トランジスタTr5、Tr8のゲートには、バッファ23からの受信データが入力されている。トランジスタTr5、Tr8はCMOSスイッチ回路を構成する。よって、検出信号R[1]がHのとき、受信データに応じて、第1ポート32への出力が電源電位VDD又は接地電位となる。
さらに、第1ポート32への出力にはキーパ25aが接続されている。キーパ25aでは、2つのインバータが周回している。よって、検出信号R[1]がHからLになったタイミングでの電位が保持される。つまり、バッファ12への出力は、受信状態から待機状態に移行した移行時の電位に保持される。
(ラッチ16,26)
図13は、ラッチ16、ラッチ26の回路図である。ラッチ16は、トランジスタペアTP11、TP12と、インバータINV1〜INV3とを備えている。ラッチ26は、トランジスタペアTP13,TP14と、インバータINV4〜INV6とを備えている。トランジスタペアTP11〜TP14は、トランジスタペアTP0等と同様に、並列に接続されたNMOSトランジスタとPMOSトランジスタとを備えている。トランジスタペアTP11〜TP14には、それぞれ検出信号R[1]とその反転信号R[1]_bが入力されている。よって、検出信号R[1]に応じて、トランジスタペアTP11〜TP14はオンオフする。ラッチ16、及びラッチ26の動作は、実施の形態3と同様であるため、説明を省略する。
ラッチ16において、第1ポート32からバッファ12側の出力OUTまでの間には、トランジスタペアTP11と、インバータINV1、インバータINV2がこの順で直列に接続されている。インバータINV1の出力は、インバータINV3、及びトランジスタペアTP12を介して、インバータINV1の入力にフィードバック接続されている。このようなラッチ16を用いることで、送信状態から待機状態に移行する移行時の電位が保持される。よって、送信側入力スイッチ11と同様の機能を得ることができる。
ラッチ26において、バッファ23から第1ポート32までの間には、トランジスタペアTP13と、インバータINV4、インバータINV5がこの順で直列に接続されている。インバータINV4の出力は、インバータINV6、及びトランジスタペアTP14を介して、インバータINV4の入力にフィードバック接続されている。このようなラッチ26を用いることで、受信状態から待機状態に移行する移行時の電位が保持される。よって、受信側出力スイッチ25と同様の機能を得ることができる。
もちろん、ラッチ27をラッチ16,又はラッチ26と同様の回路構成とすることができる。この場合、トランジスタペアのゲートへの入力を、検出信号R[1]から検出信号TNに変えればよい。
(受信器22)
図14は、受信器22の構成を示す回路図である。なお、図14では、差動伝送方式の受信器22が示されているが、シングルエンド伝送方式の受信器22についても同様に構成することができる。受信器22は、アンプAMP1と、アンプAMP2と、ヒステリシス比較器COMと、を備えている。
受信器22への2つの入力信号を入力信号INP、INNとし、受信器22からの2つの出力信号を出力信号OUTP、OUTNとする。入力信号INN、INPは、2段のアンプAMP1、AMP2で増幅されて、ヒステリシス比較器COMに入力される。ヒステリシス比較器COMは、増幅された2つの入力信号INN,INPをヒステリシス付きで比較する。
このように、受信器22は、ヒステリシス比較器COMを有している。よって、第1の結合器31からの小振幅のパルス信号にノイズが生じている場合でも、受信データを正確に復元することができる。
(受信器22の別の構成)
図15は、受信器22の別の構成を示す回路図である。なお、図15では、差動伝送方式の受信器22が示されているが、シングルエンド伝送方式の受信器22についても同様に構成することができる。受信器22は、比較器COM1と、比較器COM2と、NAND回路NAND1と、NAND回路NAND2と、インバータINV7と、インバータINV8とを備えている。図15に示す構成は、図14とは異なり、ヒステリシス比較器を用いない構成である。したがって、受信器22は、2つの受信器COM1,COM2を用いている。
比較器COM1の出力は、NAND回路NAND1に入力される。NAND回路NAND回路NAND1の出力は、インバータINV7と、NAND回路NAND2に入力される。インバータINV7は、出力信号OUTNを出力する。比較器COM2の出力は、NAND回路NAND2に入力される。NAND回路NAND2の出力は、インバータINV8とNAND回路NAND1に入力される。インバータINV8は、出力信号OUTPを出力する。
図15のように受信器22は、2つの比較器COM1、COM2を有している。受信器22は、2種類のしきい値を備えることができるため、ノイズ耐性を高めることができる。よって、第1の結合器31からの小振幅のパルス信号にノイズが生じている場合でも、受信データを正確に復元することができる。
(スリーステート送信器18)
図16は、実施の形態4で示したスリーステート送信器18の構成を示す回路図である。電源電位VDDと接地電位との間には、トランジスタTr9と、PMOSトランジスタ群TG1と、NMOSトランジスタ群TG2と、トランジスタTr10とが、直列に接続されている。図16において、バッファ23からの入力を入力INとし、第1の結合器31への出力を出力OUTとしている。トランジスタTr9、トランジスタTr10はPMOSトランジスタ、NMOSトランジスタであり、CMOSスイッチ回路となる。
トランジスタTr9、及びトランジスタTr10のゲートは、バッファ23からの入力INに接続されている。PMOSトランジスタ群TG1は、並列に接続されたN個のPMOSトランジスタを有している。N個のPMOSトランジスタのゲートには、それぞれ検出信号T1、T2、・・・TNの反転信号T1_b、T2_b、・・・TN_bが入力されている。NMOSトランジスタ群TG2は、並列に配置されたN個のNMOSトランジスタを有している。N個のNMOSトランジスタのゲートには、それぞれ検出信号T1、T2、・・・TNが入力されている。
PMOSトランジスタ群TP1とNMOSトランジスタ群TP2との間のノードが抵抗を介して出力OUTに接続されている。検出信号T1、T2、・・・、TNが全てHのとき、出力OUTが電源電位VDD、及び接地電位から遮断される。よって、スリーステート送信器18の出力はHi−Zとなる。検出信号T1、T2、・・・、TNが全てLのとき、抵抗を介して、出力OUTが電源電位VDD、又は接地電位に接続される。よって、スリーステート送信器18の出力は入力INの受信データに応じて、H、又はLとなる。
このように、検出信号T1、T2、・・・TNが全てLの場合、スリーステート送信器18の出力OUTがHi−Zとなる。検出信号T1、T2、・・・TNが全てHの場合、スリーステート送信器18の出力OUTは、受信データに応じてH又はLとなる。
また、送信状態から待機状態に移行する移行時において、検出信号T1、T2、・・・TNが順番にHからLになっていく。よって、スリーステート送信器18のインピーダンスが徐々に上昇していく。そして、最後の検出信号TNがLとなると、出力OUTがHi−Zとなる。また、PMOSトランジスタ群TP1、NMOSトランジスタ群TP2の各トランジスタのオン抵抗を適切に設定することで、送信器の出力変化が通信回路100の受信器に検出されないように、スリーステート送信器18の出力側と第1の結合器31とが遮断される
(スリーステート送信器18の別の構成)
図17、及び図18を用いて、スリーステート送信器18の別の構成に付いて説明する。図17は、スリーステート送信器18の全体構成を示す図である。スリーステート送信器18の入力INと出力OUTとの間には、N個の抵抗回路R1、R2、・・・RNが並列に配置されている。
図18は、N個の抵抗回路R1、R2、・・・RNのうちの任意の1つの抵抗回路Rn(つまり、nは1〜Nのうちの任意の整数)の構成を示す回路図である。抵抗回路Rnは、トランジスタTr11〜Tr14を備えている。具体的には、図16に示す構成において、PMOSトランジスタ群TP1と、NMOSトランジスタ群TP2をそれぞれ単一のPMOSトランジスタTr12と、MMOSトランジスタTr13で置き換えた構成となっている。そして、PMOSトランジスタTr12とNMOSトランジスタ14のゲートには、検出信号Tnが入力されている。したがって、図16のスリーステート送信器18と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
この出願は、2018年8月17日に出願された日本出願特願2018−153639を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 通信回路
10 送信経路
11 送信側入力スイッチ
12 バッファ
13 送信器
14 送信データ変化検出器
15 送信側出力スイッチ
16 ラッチ
18 スリーステート送信器
20 受信経路
21 受信側入力スイッチ
22 受信器
23 バッファ
24 受信データ変化検出器
25 受信側出力スイッチ
26 ラッチ
27 ラッチ
31 結合器
32 第1ポート
100 通信回路
131 結合器
電磁界結合器を介して受信されたデジタル信号は、DC成分が失われて、小振幅のパルス信号となる。小振幅のパルス信号をデジタル信号に復元する受信回路は、デジタル信号を送信する送信回路と接続して同時に用いることはできない。なぜなら、デジタル信号の振幅が受信信号に比べて大きいために、送信回路がデジタル信号を出力しているときに、小振幅のパルス信号を受信しても、受信回路がそれを検出できないからである。
実施の形態1では、受信器22の入力バイアスを設定する必要があるが、実施の形態2では、受信器22の入力が第1の結合器31の終端電位にバイアスされることになる。したがって、受信器22のバイアスを設定する必要がない。よって、回路構成をより簡素化することができる。
ラッチ16は、キーパ付きの送信側入力スイッチ11と同じ機能を有する。ラッチ26は、キーパ付きの受信側出力スイッチ25と同じ機能を有する。よって、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。なお、送信側入力スイッチ11、及び受信側出力スイッチ25の一方のみがラッチ16、26に置き換えられていてもよい。
なお、本実施の形態では、通信回路200から通信回路100に送信されるデータを中継するために用いられる経路を第1の中継経路40とする。通信回路100から通信回路200に送信されるデータを中継するために用いられる経路を第2の中継経路50とする。は、第1の中継経路40は、第1ポート32から第1の結合器31にデータを伝送する経路であり、通信回路100にデータを送信する場合においては、実施の形態1〜4の送信経路10に対応する。第2の中継経路50は、第1の結合器31から第1ポート32にデータを伝送する経路であり、通信回路100からデータを受信する場合においては、実施の形態1〜4の受信経路20に対応する。
第2の中継経路50には、第1の結合器31から順に、第2の入力スイッチ51、受信器52、バッファ53、送信器55、第の出力スイッチ56が設けられている。さらに、受信器42とバッファ43との間のノードには、第2の転送データ変化検出器54が接続されている。
第2の入力スイッチ51、受信器52、バッファ53、第の出力スイッチ56が、実施の形態1で示した受信側入力スイッチ21、受信器22、バッファ23、受信側出力スイッチ25にそれぞれ対応している。換言すると、第2の中継経路50には、実施の形態1で示した受信経路20の構成に加えて、送信器55が追加されている。送信器55は、受信器52が復元したデジタル信号に対して、増幅等の処理を行う。つまり、送信器55は、送信器13と同様に動作する。
第1の出力スイッチ46には、第1の転送データ変化検出器44からのN個の検出信号T1、T2、・・・TNが入力される。第2の出力スイッチ56には、第2の転送データ変化検出器54からのN個の検出信号T1、T2、・・・TNが入力される。第1の出力スイッチ46、及び第2の出力スイッチ56は、N個の検出信号T1、T2、・・・TNに基づいて、動作する。第1の出力スイッチ46と、第2の出力スイッチ56の動作は、送信側出力スイッチ15の動作と同様である。
また、信号変化検出器14aが変化の検出を継続している場合、カウンタC1〜CNが再びカウント動作を開始する。第1の転送データ変化検出器44、及び第2の転送データ変化検出器54についても、図8の構成を用いることができる。なお、受信側出力スイッチ25については、1つの検出信号R[1]を出力している。よって、図8のカウンタを1つのみとすればよい。
検出信号TNがHの時、トランジスタペアTP0のNMOSトランジスタとPMOSトランジスタがオフする。よって、受信器22の入力側と第1の結合器31とが遮断される。検出信号TNがLの時、トランジスタペアTP0のNMOSトランジスタとPMOSトランジスタがオンする。よって、受信器22の入力側と第1の結合器31とが接続した状態となる。このようにすることで、経路の接続と遮断とを切替えることができる。
(送信側出力スイッチ15)
図10は、送信側出力スイッチ15の構成を示す回路図である。入力(送信器13側)と出力(第1の結合器31側)との間には、N個のトランジスタペアTP1、T2、・・・TNが並列に接続されている。トランジスタペアTP1、T2、・・・TNは、図9のトランジスタペアTP0と同様に、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとが並列に接続されている。トランジスタペアTP1のゲートには、検出信号T1とその反転信号T1_bが入力されている。同様に、トランジスタペアTP2のゲートには、検出信号T2とその反転信号T2_bが入力され、トランジスタペアTPNのゲートには、検出信号TNとその反転信号TN_bが入力されている。
図9で示したトランジスタペアTP0と同様に、トランジスタペアTPNは、検出信号TNがの時、オフし、検出信号TNがLの時、オンする。また、検出信号T1がLの時、トランジスタペアTP1がオフし、検出信号T1がHの時、トランジスタペアTP1がオンする。さらに、検出信号T2がLの時、トランジスタペアTP2がオフし、検出信号T2がHの時、トランジスタペアTP2がオンする。


Claims (11)

  1. 通信相手の結合器と電磁界結合する第1の結合器と、
    前記第1の結合器から送信される送信データが入力されるとともに、前記結合器が受信した受信データを出力する第1ポートと、
    前記第1ポートから前記第1の結合器に前記送信データを伝送する送信経路と、
    前記第1の結合器から前記第1ポートに前記受信データを伝送する受信経路と、
    前記送信経路に配置され、前記第1ポートからの前記送信データを前記第1の結合器に出力する送信器と、
    前記受信経路に配置され、前記第1の結合器を介して受信した前記受信データを復元する受信器と、
    前記送信経路において、前記送信器に入力される前記送信データの変化を検出する送信データ変化検出器と、
    前記受信経路において、前記受信器から出力された前記受信データの変化を検出する受信データ変化検出器と、を備え、
    前記受信データ変化検出器が受信データの変化を検出している受信状態では、前記受信経路を介して、前記第1ポートと前記第1の結合器とが接続されており、かつ、前記送信経路において、前記送信器が前記第1ポート及び前記第1の結合器から遮断されており、
    前記送信データ変化検出器が送信データの変化を検出している送信状態では、前記送信経路を介して、前記第1ポートと前記第1の結合器とが接続されており、かつ、前記受信経路において、前記第1ポートと前記受信器とが遮断されており、
    前記受信データ変化検出器、及び送信データ変化検出器が受信データ、及び送信データの変化を検出していない待機状態では、前記受信経路において、前記受信器の入力側が前記第1の結合器と接続されており、前記受信器の出力側が前記第1ポートから遮断されており、かつ、前記送信経路において、前記送信器の入力側が前記第1ポートと接続されており、前記送信器の出力側が前記第1の結合器から遮断されている、通信回路。
  2. 前記送信状態から前記待機状態に移行する移行時において、
    前記送信器の出力変化が前記通信相手の受信器に検出されないように、前記送信器の出力側と前記第1の結合器とが遮断される請求項1に記載の通信回路。
  3. 前記送信データ変化検出器がN個の検出信号を出力し、
    前記送信状態から前記待機状態に移行する移行時に、前記N個の検出信号に応じて、前記送信器の出力側と前記第1の結合器との間のインピーダンスが段階的に上昇する請求項1、又は2に記載の通信回路。
  4. 前記送信器と前記第1の結合器との間に設けられた送信側出力スイッチをさらに備え、
    前記送信状態から前記待機状態に移行する移行時に、前記送信側出力スイッチのインピーダンスが徐々に上昇する請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信回路。
  5. 前記送信器が、H、L、及びHi−Zを出力可能なスリーステート送信器であり、
    前記受信状態では、前記スリーステート送信器の出力がHi−Zとなることで、前記送信器と前記第1の結合器とが遮断され、
    前記送信状態から前記待機状態に移行する移行時に、前記スリーステート送信器のインピーダンスが徐々に上昇する請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信回路。
  6. 前記受信データ変化検出器からの検出信号に応じて、前記送信器と前記第1ポートとの間で前記送信経路の遮断及び接続を切替える送信側入力切替回路と、
    前記受信データ変化検出器からの検出信号に応じて、前記受信器と前記第1ポートとの間で前記受信経路の遮断及び接続を切替える受信側出力切替回路と、をさらに備えた請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信回路。
  7. 前記送信側入力切替回路がラッチ又はキーパ付きスイッチであり、
    前記受信側出力切替回路がラッチ又はキーパ付きスイッチである請求項6に記載の通信回路。
  8. 前記送信データ変化検出器からの検出信号に応じて、前記第1の結合器と前記受信側出力切替回路との間で前記受信経路の接続及び遮断を切替える受信側入力切替回路、をさらに備えた請求項6、又は7に記載の通信回路。
  9. 前記送信データ変化検出器からの検出信号に応じて、前記受信器と前記第1の結合器との間で前記受信経路の接続及び遮断を切替える受信側出力スイッチと、を備えた請求項6、又は7に記載の通信回路。
  10. 前記第1ポートに接続された第2の結合器をさらに備え、
    前記第2の結合器で受信したデータが、前記送信データとして、前記送信経路を介して、前記第1の結合器に伝送され、
    前記第1の結合器で受信したデータが、前記受信データとして、前記受信経路を介して、前記第2の結合器に伝送される請求項1〜9のいずれか1項に記載の通信回路。
  11. 通信相手の結合器と電磁界結合する第1の結合器と、
    前記第1の結合器から送信される送信データが入力されるとともに、前記結合器が受信した受信データを出力する第1ポートと、
    前記第1ポートから前記第1の結合器に前記送信データを伝送する送信経路と、
    前記第1の結合器から前記第1ポートに前記受信データを伝送する受信経路と、
    前記送信経路に配置され、前記第1ポートからの前記送信データを前記第1の結合器に出力する送信器と、
    前記受信経路に配置され、前記第1の結合器を介して受信した前記受信データを復元する受信器と、
    前記送信経路において、前記送信器に入力される前記送信データの変化を検出する送信データ変化検出器と、
    前記受信経路において、前記受信器から出力された前記受信データの変化を検出する受信データ変化検出器と、を備えた通信回路による通信方法であって、
    前記受信データ変化検出器が受信データの変化を検出している受信状態では、前記受信経路を介して、前記第1ポートと前記第1の結合器とが接続されており、かつ、前記送信経路において、前記送信器が前記第1ポート及び前記第1の結合器から遮断されており、
    前記送信データ変化検出器が送信データの変化を検出している送信状態では、前記送信経路を介して、前記第1ポートと前記第1の結合器とが接続されており、かつ、前記受信経路において、前記第1ポートと前記受信器とが遮断されており、
    前記受信データ変化検出器、及び送信データ変化検出器が受信データ、及び送信データの変化を検出していない待機状態では、前記受信経路において、前記受信器の入力側が前記第1の結合器と接続されており、前記受信器の出力側が前記第1ポートから遮断されており、かつ、前記送信経路において、前記送信器の入力側が前記第1ポートと接続されており、前記送信器の出力側が前記第1の結合器から遮断されている、通信方法。
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