JPWO2020022474A1 - 共沸(様)組成物 - Google Patents

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Abstract

環境にやさしい、新規な液体組成物を提供することを課題とする。Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223xd(Z))と、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223za)とからなる、液体組成物を提供することによって、上記課題は解決する。Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223xd(Z))と、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223za)とからなる、液体組成物は、地球環境への影響が小さく、共沸または共沸様の性質を示す。

Description

本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(以下、1223xd(Z)ともいう)と1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(以下、1223zaともいう)を構成成分とする共沸(様)組成物に関する。
クロロフルオロカーボン(CFC)類や、ハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)類などの含フッ素飽和化合物は、発泡剤、熱伝達媒体、溶媒、洗浄剤などの用途において使用されてきた。これらの用途においては、単一成分または共沸(様)組成物、すなわち沸騰、蒸発時に実質的に分留しないものの使用が特に望ましい。
これらの含フッ素飽和化合物は、地球温暖化係数(GWP)が大きく、地球環境への影響が懸念され、使用が制限されている。そこで、CFC類やHCFC類に代わる化合物として、ハイドロクロロフルオロオレフィン(HCFO)類が開発されている。HCFO類は大気中での寿命が短く、地球温暖化係数が小さいという優れた環境性能を有する。
しかしながら、HCFO類をはじめとして、新規な、環境に安全で、分留しない組成物の開発は、共沸(様)組成物の形成が容易に予測できないことから、困難である。そのため、産業界は、CFC類や、HCFC類に代わる、性能上許容でき、環境上より安全な代替品である新規なHCFO類組成物を絶えず求めている。
ところで、特許文献1において、炭素数3の含フッ素オレフィンと汎用溶剤の組成物が提案されている。実施例4において1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(以下、1223xdともいう)単独の脱脂試験例が開示されている。同様に、特許文献2〜7において、1223xd単独のバフ研磨洗浄試験例、レジスト現像試験例、レジスト剥離試験例、ドライクリーニング試験例、フラックス洗浄試験例、付着水除去試験例が開示されている。
特開平2−221388号公報 特開平2−221389号公報 特開平2−221962号公報 特開平2−222469号公報 特開平2−222496号公報 特開平2−222497号公報 特開平2−222702号公報
しかしながら、このような揮発性の溶剤組成物においては、単純に複数の溶剤を調合して性能が改善されたとしても、各成分の揮発性によって、液組成が変動しやすいという問題は避けられない。例えば、二元系の液体組成物を超音波洗浄機に入れて洗浄工程に供したとき、一般に低沸点成分(蒸気圧が大きい成分)が優先的に揮発し、洗浄槽内には高沸点成分(蒸気圧が小さい成分)が濃縮される。例えば、洗浄力の高い低沸点成分と洗浄力の低い高沸点成分からなる組成物の場合、洗浄液における低沸点成分が経時的に減少して、洗浄不良を引き起こすことがある。また、使用済みの洗浄溶液は通常蒸留によって再生、再利用されるが、液相の組成と気相の組成が異なる組成物の場合は、回収した組成物の液組成を調整しなければならず効率的ではない。
本発明の実施形態の一つは、環境に優しい(Z)−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223xd(Z))と1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223za)を含み、揮発しても組成が変わらない新規な共沸(様)組成物を提案することを課題の一つとする。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、1223xd(Z)と1223zaとからなる組成物は、気相部と液相部の組成が実質的に同一である共沸(様)組成物であることが判明した。さらに、この共沸(様)組成物は被洗浄物品の洗浄剤として好適であることが実施例においても確認された。
すなわち、本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる、共沸(様)組成物である。
この共沸(様)組成物は、0.0001モル%以上99.9999モル%以下のZ−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと、99.9999モル%以下0.0001モル%以上の1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなってもよい。
この共沸(様)組成物は、40モル%以上99.9999モル%以下のZ−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと、0.0001モル%以上60モル%以下の1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなってもよい。
また、本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる共沸(様)組成物を少なくとも含む、液体組成物である。
この液体組成物は、少なくとも一種の追加成分をさらに含んでもよい。
この追加成分は、安定剤、界面活性剤、難燃剤、金属不動態化剤または防錆剤であってもよい。
この安定剤は、ニトロ化合物、エポキシ化合物、フェノール類、イミダゾール類、アミン類、アルコール類、不飽和炭化水素類から選ばれる少なくとも一種であってもよい。
この液体組成物において、追加成分の総量は、共沸(様)組成物に対して0.001質量%以上30質量%以下であってもよい。
また、本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる共沸(様)組成物または当該共沸(様)組成物を含む液体組成物と、噴射ガスとを含有する、エアゾール組成物である。
また、本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる共沸(様)組成物、当該共沸(様)組成物を含む液体組成物またはエアゾール組成物を含む、洗浄剤である。
この洗浄剤は、自動車、二輪自動車、自転車、建機、農機、航空機、鉄道車両、船舶などの各種車両・乗物・輸送用機関の洗浄剤として好適に用いることができ、これらの機関のブレーキクリーナーとして特に好適に用いることができる。
また、本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる共沸(様)組成物、当該共沸(様)組成物を含む液体組成物またはエアゾール組成物を含む、溶剤である。
また、本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる共沸(様)組成物、当該共沸(様)組成物を含む液体組成物またはエアゾール組成物を、被洗浄物品に接触させる工程を含む、該被洗浄物品を洗浄する方法である。
また、本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる共沸(様)組成物、当該共沸(様)組成物を含む液体組成物またはエアゾール組成物と、潤滑剤を含む、潤滑剤溶液である。
また、本発明の実施形態の一つは、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる共沸(様)組成物、当該共沸(様)組成物を含む液体組成物を含む水切り剤である。
ところで、特許文献1〜7において、1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223xd)と1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223za)とをブレンドしたときの詳しい挙動に関する記載は見当たらない。さらに、1223xdにはE体、Z体の幾何異性体が存在し、それぞれ固有の沸点や極性を有しているので、乾燥性、洗浄性等が異なるが、これらの特許文献には、幾何異性体に関する開示がない。
本発明の実施形態によれば、新規の共沸(様)組成物が提供される。この共沸(様)組成物によれば、環境への負荷が少なく、また、開放条件にて使用しても組成が変化しにくい液体としての性能が維持されやすい。
この共沸(様)組成物は、異物、油脂などの汚染物質が付着した物品(被洗浄物品)の洗浄剤として有用である。
Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンの気液平衡図である。
以下、本発明の実施形態に係る方法について説明する。ただし、本発明の実施形態は、以下に示す実施形態及び実施例の記載内容に限定して解釈されるものではない。
[共沸(様)組成物]
含フッ素オレフィンは種々の溶剤との相溶性が高いので、容易に均一な組成物を調合することは可能である。しかし、このような単純な組成物の場合、「液組成が変動しやすい」という問題が内在している。すなわち、仮に複数種類の液体を混合し、相溶性を確保できたとしても、各成分の揮発度の違いにより、液組成が変動しやすいという問題は避けられない。例えば、二元系の液体組成物を超音波洗浄機に入れて、洗浄剤として用いた場合、一般に揮発度の高い低沸点成分(蒸気圧の大きい成分)が優先的に揮発し、洗浄槽内に揮発度の低い高沸点成分が濃縮される。例えば、洗浄力の高い低沸点成分に洗浄力の低い高沸点成分の組成物の場合、洗浄液における低沸点成分濃度が経時的に減少して、洗浄不良を引き起こす恐れがある。特に、可燃性の溶剤に不燃性の溶剤をブレンドして不燃性組成物を調合した場合、不燃性成分が優先的に揮発すると洗浄液が可燃性組成物になることがある。
また、洗浄溶媒は、使用後に蒸留等の操作によって回収、再利用するのが、環境保護の面からも経済面からも望ましいが、二成分系の液体の場合、一般に沸点の異なる二成分の液体を別々に回収せざるを得ず、回収・再利用を行うには、操作上の負荷がかかりやすい。
熱力学サイクルの作動流体に用いる場合も、同様の問題がある。すなわち、熱力学サイクルの作動流体として用いる場合も、長時間で見れば液組成が変動する可能性がある。液組成が変動すれば、液体の持つ熱容量、粘度、或いは潤滑剤との親和性に変化が生じ、熱力学サイクルの作動性能が低下することがある。
このため、二元系(多元系)の液体組成物を洗浄剤や作動流体として使用する場合、頻繁に液組成を分析し、適正な組成範囲になるように、絶えず、適切な比率に調合して、揮発した成分を補充しなければならない。しかし、こうした液組成管理は作業上の大きな負荷となり得る。
これに対して、共沸組成物の場合、液組成と同じ組成で揮発するので、使用中に液組成が変化しない非常に好ましい組成である。本明細書において「共沸」とは熱力学的に厳密な意味での共沸を指す。例えば水/エタノールの混合物の場合、エタノール(96質量%)と水(4質量%)の組成物は共沸混合物(azeotrope)であって、これと気液平衡して存在する蒸気も「エタノール(96質量%):水(4質量%)」となり、液組成と完全に一致する。この現象を「共沸」と呼ぶ。特定の温度、圧力では共沸混合物の組成は、ただ1点となる。
「共沸様」は、「擬共沸」とも呼ばれ、熱力学的に厳密な共沸ではないが、ある範囲の組成の液体については、その液組成と、平衡状態にある気体の組成が、実質的に等しいことがあり、そのような現象を指す。完全に気相部と液相部の組成が一致せずとも、実質的に気相部と液相物の組成が一致すれば、当業者は、共沸組成と同様に取り扱うことができる。このとき、気相部と液相部の気液平衡組成差は小さければ小さいほど良い。このように、実質的に気相部と液相部の気液平衡組成が一致する現象を共沸様、または擬共沸と呼び、その組成を共沸様組成、または擬共沸組成と呼ぶ。
学術的には共沸現象と擬共沸現象(または共沸様)は区別すべきであるが、洗浄等の実務においては、共沸現象と共沸様現象(または擬共沸)を区別する必要は無く、全く同じように取り扱うことができるので、本明細書においては、共沸現象と共沸様現象(または擬共沸)を併せて“共沸(様)”と呼ぶ。また、そのときの組成を“共沸(様)組成”と呼ぶ。共沸(様)においては、共沸点の有無は問われない。実質的に気相部と液相部の気液平衡組成が一致すれば良い。
「共沸様」は理論的に導かれるものではなく、様々な液体の種類、組成比について気液平衡を実験によって調査し、偶然、気相の組成と液相の組成が実質的に一致した時に、初めて見出せるものであり、本発明においては、Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223xd(Z))と1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとの気液平衡実験を行ったところ、気液の組成が完全に一致する共沸点および/または実質的に気液の組成が同一である共沸様組成を見出すことが出来た。
1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223xd)にはE体、Z体が存在する。Z体を選択的に製造する方法は特許文献(WO2014/046250号、WO2014/046251号)に記載されており、精密蒸留により、高純度のZ体(1223xd(Z))が入手可能である。
また、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223za)は、例えば1,1,1−トリクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパン(233fb)を塩基との接触により脱塩化水素させて、製造することができる(例えば、特開2016−79101号公開公報参照)。
実施例で示す気液平衡測定からも明らかなように、1223xd(Z)と1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン(1223za)からなる組成物は、所定の組成において、気相部と液相部の組成が実質的に同じである共沸(様)組成物である。また、この組成物は、組成物の使用環境における引火の危険性および火災時のリスクが低い。この組成物においては、例えば、1223xd(Z)が0.0001モル%以上99.9999モル%以下、1223zaが99.9999モル%以上0.0001モル%以下であってもよく、1223xd(Z)が40モル%以上99.9999モル%以下、1223zaが0.0001モル%以上60モル%以下であってもよい。
ここで、前記モル%の値は、1223xd(Z)のモル数と1223zaのモル数の合計値を100としたときの、各成分のモル数の%(すなわち、二成分間の相対的モル%)を表す。この範囲の組成であれば、実務上、液体組成物を開放系で取り扱っても、さらには蒸留による回収操作をおこなっても、組成変動が起こりにくい。
本共沸(様)組成物は、以下の組成が一例として挙げられるが、この限りではない:
本共沸(様)組成物100モル%に対して、1223xd(Z)が60モル%以上80モル%以下、1223zaが20モル%以上40モル%以下;1223xd(Z)が70モル%以上90モル%以下、1223zaが10モル%以上30モル%以下;1223xd(Z)が80モル%以上95モル%以下、1223zaが5モル%以上20モル%以下;1223xd(Z)が85モル%以上99モル%以下、1223zaが1モル%以上15モル%以下;1223xd(Z)が90モル%以上99モル%以下、1223zaが1モル%以上10モル%以下;1223xd(Z)が95モル%以上99モル%以下、1223zaが1モル%以上5モル%以下。これらの組成比においては、気相部と液相部の組成がさらに一層近接しているために、気相部と液相部との濃度変動が一層生じにくい。
1223xd(Z)のカウリブタノール値(KB値)は50、1223zaのKB値は43であるが、KB値が高ければ溶解性は高いとされるが、被洗浄物品への浸食も強くなる傾向にある。本共沸(様)組成物は、1223xd(Z)を単独で用いた場合よりも溶剤による被洗浄物品(特に樹脂製の物品)への浸食が低減される。また、本共沸(様)組成物は、1223zaを単独で用いた場合よりも洗浄性能が向上する。
本共沸(様)組成物は、1223xd(Z)と、1223zaを、混合する工程を経て、製造することができる。本共沸(様)組成物は、不純物が実質的に混入していない、高純度のものが好ましい態様の1つであることは言うまでもない。しかし、用途によっては、それほど高い純度の液体組成物を要求されない場合もある。そのような場合には、1223xd(Z)や、1223zaを合成するための原料物質や、副生成物(例えばE−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペン等)が少量残存したものを用いることもできる。例えば、原料物質や副生成物の総量が、該共沸(様)組成物に対して10質量%未満、好ましくは5質量%未満、特に好ましくは3質量%未満、さらに好ましくは1質量%未満であるものを用いることもできる。
これに対し、高い純度の共沸(様)組成物が要求される場合には、1223xd(Z)と1223zaを混合する前に、それぞれを精密蒸留して原料由来の不純物を除去し、純度を高めた上で、二成分を混合し、本共沸(様)組成物を調製することが好ましい。
所望により、共沸(様)組成物の性能を改善するために、本共沸(様)組成物に追加成分を添加した液体組成物とすることも推奨される。追加成分としては、安定剤、界面活性剤、難燃剤、金属不動態化剤、防錆剤等が例示される。
安定剤としては、特に限定されないが、蒸留操作により同伴留出されるもの、あるいは、共沸様混合物を形成するものがより望ましい。安定剤の具体例としては、ニトロ化合物、エポキシ化合物、フェノール類、イミダゾール類、アミン類、アルコール類、不飽和炭化水素類等が挙げられる。これらの安定剤は単独で使用されてもよく、2種以上が併用されてもよい。
ニトロ化合物としては、公知の化合物が用いられてもよく、脂肪族及び/または芳香族誘導体などが挙げられる。脂肪族系ニトロ化合物として、例えば、ニトロメタン、ニトロエタン、1−ニトロプロパン、2−ニトロプロパン等が挙げられる。芳香族ニトロ化合物として、例えば、ニトロベンゼン、o−、m−又はp−ジニトロベンゼン、トリニトロベンゼン、o−、m−又はp−ニトロトルエン、o−、m−又はp−エチルニトロベンゼン、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,5−ジメチルニトロベンゼン、o−、m−又はp−ニトロアセトフェノン、o−、m−又はp−ニトロフェノール、o−、m−又はp−ニトロアニソール等が挙げられる。
エポキシ化合物としては、例えば、エチレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、スチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、グリシドール、エピクロルヒドリン、グリシジルメタアクリレート、フェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、メチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル等のモノエポキシ系化合物、ジエポキシブタン、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンポリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントルグリシジルエーテル等のポリエポキシ系化合物等が挙げられる。
フェノール類としては、水酸基以外にアルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、カルボキシル基、カルボニル基、ハロゲン等各種の置換基を含むフェノール類も含むものである。例えば、2,6−ジ−t−ブチル−p−クレゾール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、チモール、p−t−ブチルフェノール、o−メトキシフェノール、m−メトキシフェノール、p−メトキシフェノール、オイゲノール、イソオイゲノール、ブチルヒドロキシアニソール、フェノール、キシレノール等の1価のフェノールあるいはt−ブチルカテコール、2,5−ジ−t−アミノハイドロキノン、2,5−ジ−t−ブチルハイドロキノン等の2価のフェノール等が挙げられる。
イミダゾール類としては、炭素数1以上18以下の、アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を、N位の置換基とする、1−メチルイミダゾール、1−n−ブチルイミダゾール、1−フェニルイミダゾール、1−ベンジルイミダゾール、1−(β−オキシエチル)イミダゾール、1−メチル−2−プロピルイミダゾール、1−メチル−2−イソブチルイミダゾール、1−n−ブチル−2−メチルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、1,4−ジメチルイミダゾール、1,5−ジメチルイミダゾール、1,2,5−トリメチルイミダゾール、1,4,5−トリメチルイミダゾール、1−エチル−2−メチルイミダゾール等が挙げられる。これらの化合物は単独で使用されてもよく、2種以上の化合物が併用されてもよい。
アミン類としては、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ジイソプロピルアミン、ジイソブチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジアリルアミン、トリエチルアミン、N−メチルアニリン、ピリジン、モルホリン、N−メチルモルホリン、トリアリルアミン、アリルアミン、α−メチルベンジルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ジプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、ジブチルアミン、トリブチルアミン、ジペンチルアミン、トリペンチルアミン、2−エチルヘキシルアミン、アニリン、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレントリアミン、テトラエチレンペンタミン、ベンジルアミン、ジベンジルアミン、ジフェニルアミン、ジエチルヒドロキシルアミン等が挙げられる。これらは単独で用いられてもよく、2種以上の化合物が併用されてもよい。
アルコール類としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−2−プロパノール等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上の化合物が併用されてもよい。
不飽和炭化水素類としては、α−メチルスチレンやp−イソプロペニルトルエン、イソプレン類、プロパジエン類、テルペン類等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上の化合物が併用されてもよい。
界面活性剤としては、具体的には、ノニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤が挙げられる。これらの洗浄力強化剤は、単独で使用されてもよく、2種以上を組み合わせて使用されてもよい。相乗的に洗浄力及び界面作用を改善する目的で、ノニオン系界面活性剤に加えてカチオン系界面活性剤やアニオン系界面活性剤を本共沸(様)組成物に添加することもできる。ノニオン系界面活性剤としては、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート等のソルビタン脂肪族エステル類;ポリオキシエチレンのソルビットテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンモノラウレート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類;ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類;ポリオキシエチレンオレイン酸アミド等のポリオキシエチレンアルキルアミン脂肪酸アミド類等が挙げられる。
難燃剤としては、ホスフェート類、ハロゲン化芳香族化合物、フッ素化ヨードカーボン、フッ素化ブロモカーボン等が挙げられるが、これらに限定されない。
本液体組成物におけるこれらの追加成分の添加量は、その成分により異なるが、共沸(様)組成物の共沸様の性質に支障のない程度であればよい。例えば、本共沸(様)組成物100質量%に対して30質量%以下、10質量%以下、5質量%以下、3質量%以下添加する。また、本共沸(様)組成物100質量%に対して0.001質量%以上、0.01質量%以上、0.1質量%以上、1質量%以上添加する。ある態様において、追加成分の添加量は、共沸(様)組成物100質量%に対して、下記であってもよい:0.001質量%以上30質量%以下;0.001質量%以上10質量%以下;0.001質量%以上5質量%以下;0.001質量%以上3質量%以下;0.001質量%以上1質量%以下;0.001質量%以上0.01質量%以下;0.001質量%以上0.1質量%以下;0.01質量%以上30質量%以下;0.01質量%以上10質量%以下;0.01質量%以上5質量%以下;0.01質量%以上3質量%以下;0.01質量%以上1質量%以下;0.01質量%以上0.1質量%以下;0.1質量%以上30質量%以下;0.1質量%以上10質量%以下;0.1質量%以上5質量%以下;0.1質量%以上3質量%以下;0.1質量%以上1質量%以下;1質量%以上30質量%以下;1質量%以上10質量%以下;1質量%以上5質量%以下;1質量%以上3質量%以下;3質量%以上30質量%以下;3質量%以上10質量%以下;3質量%以上5質量%以下;5質量%以上30質量%以下;5質量%以上10質量%以下;10質量%以上30質量%以下。
本液体組成物は、以下の組成が一例として挙げられるが、この限りではない:
本共沸(様)組成物100質量%に対して、安定剤(例えば、ニトロ化合物、エポキシ化合物、フェノール類、イミダゾール類、アミン類、アルコール類、ニトロ化合物とエポキシ化合物、ニトロ化合物とフェノール類、ニトロ化合物とアミン類、フェノール類とアミン類)10質量%以下を含む組成物;安定剤10質量%以下、界面活性剤1質量%以下を含む組成物;安定剤10質量%以下、界面活性剤1質量%以下、防錆剤5質量%以下を含む組成物;安定剤10質量%以下、難燃剤5質量%以下を含む組成物;界面活性剤5質量%以下を含む組成物;界面活性剤5質量%以下、防錆剤5質量%以下を含む組成物;防錆剤5質量%以下を含む組成物;金属不動態化剤5質量以下を含む組成物。
本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、噴射ガスと混合してエアゾール組成物とすることもできる。
この噴射ガスとしては、液化ガスや圧縮ガスを使用することができる。例えば、LPG(液化石油ガス)、DME(ジメチルエーテル)、炭酸ガス、フロン系ガス、窒素ガス、圧縮空気などのガスやLPGとDMEの混合物、LPGと炭酸ガスとの混合物などといった上記のガスを二種以上組み合わせたものが挙げられるが、この限りではない。
本エアゾール組成物は、本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)と上記の噴射ガスを混合して製造することができ、また、耐圧缶に充填して提供することができる。
[洗浄剤あるいは溶剤としての使用]
本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、精密機械部品、電子材料(プリント基板、液晶表示器、磁気記録部品、半導体材料等)、樹脂加工部品、光学レンズ、衣料品などから異物、油脂、グリース、ワックス、フラックス、インキ等を除去するのに好適である。本共沸(様)組成物は適度な流動性や溶解性を有するので、異物(パーティクルなど)を洗い流したり、または溶解したりして、除去できる。また、自動車、二輪自動車、自転車、建機、農機、航空機、鉄道車両、船舶などの各種車両・乗物・輸送用機関の洗浄(特に、これらの機関のブレーキクリーニング)においては、汚れを湿潤させて洗い流す工程を要するところ、本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、適度な沸点を有しており、汚れを湿潤させて洗い流すことができるため、このような洗浄に好適である。洗浄の手法は特に限定されないが、被洗浄物品に本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)を浸漬して汚れを洗い流す、ウェスでふき取る、スプレー洗浄を行う、などの方法が挙げられ、これらを組み合わせて使用しても良い。超音波洗浄機内に当該共沸(様)組成物を入れ、その液中に洗浄対象の物品を浸漬させ、超音波洗浄処理することは、特に好ましい態様の1つである。また、スプレー洗浄、例えば、本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)を噴射ガスと混合してエアゾール化させて各種洗浄対象の物品に吹き付ける方法、も好ましい態様の1つである。
前述の通り、本共沸(様)組成物は、開放系で使用しても、組成の変動はほとんど起こらないため、さほど頻繁に組成管理をしなくても安定した洗浄力を発揮する。これは実務上の大きなメリットである。
洗浄に用いた洗浄液は、回収した上で、蒸留操作を付せば、油脂や異物(パーティクル)を分離除去でき、本共沸(様)組成物を回収できる。一般的な洗浄剤用の蒸留再生装置は単蒸留方式なので、1223xd(Z)と1223zaからなる共沸(様)組成物の場合は、市販の蒸留再生装置で、実質的に組成変化なく再生可能である。特に、共沸(様)組成物の場合は高段数の蒸留塔を用いても組成変化が無いので好ましい。
蒸留操作を行う際、1223xd(Z)と1223zaの2種類の液体成分は、共沸(様)組成物としての性質を維持するので、回収液体は、その後、大掛かりな組成調整を経ることなく、再び洗浄溶剤として使用できる。なお、上記「追加成分」が使われていた場合には、その「追加成分」は蒸留によって除去されてしまう場合もあるので、その場合は別途補うことが望ましい。
[水切り剤用途、リンス剤用途]
本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、水切り剤として用いることができる。自動車、機械、精密機器、電気、電子、光学等の各種工業分野において扱われる物品は、その製造工程において、純水等の水で洗浄されたり、水系洗浄剤、水系洗浄剤に水溶性溶剤を配合した準水系洗浄剤、アルコール系洗浄剤、グリコールエーテル系洗浄剤、炭化水素に界面活性剤を配合した炭化水素系洗浄剤等により洗浄されることがある。水系洗浄剤や準水系洗浄剤を使用した場合、洗浄後の物品には水が付着した状態となり、洗浄工程後に水切り剤で水分を排除する水切り工程が一般的に行われている。本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、そのような水切り工程で用いる水切り剤として好適に用いることができる。同様に、本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、高沸点洗浄剤による洗浄工程後の物品に付着した当該高沸点洗浄剤を排除するリンス剤として好適に用いることができる。
水切り方法は、本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)を水切り剤として用いる以外は特に限定されず、従来公知の方法を採用することができる。例えば、被水切り物品を本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)に接触させて乾燥する方法が挙げられる。
いくつかの実施形態において、本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、洗浄作用とともに水切り作用を示すことから、洗浄工程と水切り工程とを一挙に行うことができる。すなわち、洗浄工程を施すことで、被洗浄物に付着した汚れを除去できるとともに、被洗浄物に付着し得る水分を除去できる。したがって、洗浄工程と水切り工程とで使用する洗浄剤と水切り剤とを区別して用いる必要はないため、より生産的である。なお、このことは、洗浄工程と水切り工程とで使用する洗浄剤と水切り剤とを区別して用いることを妨げるものではなく、所望により、本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)をそれぞれの工程において、洗浄剤および/または水切り剤として用いてもよい。いくつかの実施形態において、本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、水分を含む汚れ(例えば、水溶性油)が付着した物品(被洗浄物品)の洗浄に好適である。本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)を用いることにより、被洗浄物品に付着した汚れとともに水分を除去することができる。
[潤滑剤組成物]
本発明の実施形態の一つは、本共沸(様)組成物(あるいは、本共沸(様)組成物を含む液体組成物)と潤滑剤とを含む、潤滑剤組成物である。本潤滑剤組成物は、地球環境にやさしく、潤滑剤の溶解性に優れ、充分な速乾性を有するため、潤滑剤塗膜の形成に好適である。
潤滑剤とは、摩擦面を潤滑し、摩擦面の機械効率の向上をはかるために用いる物質を指し、2つの部材が互いの面を接触させた状態で運動するときに、接触面における摩擦を軽減し、熱の発生や摩耗損傷を防ぐために用いるものを意味する。潤滑剤には適当な粘度、物理的・化学的安定性、油性、また酸化安定性などが求められる。潤滑剤の形態は、液体(オイル)、半固体(グリース)、固体のいずれであってもよい。潤滑剤の種類としては、鉱物油系潤滑剤、合成油系潤滑剤、フッ素系潤滑剤、シリコーン系潤滑剤が挙げられる。
潤滑剤としては、本共沸(様)組成物(あるいは本液体組成物)への溶解性または分散性が優れる点から、フッ素系潤滑剤またはシリコーン系潤滑剤が好ましい。
フッ素系潤滑剤とは、分子内にフッ素原子を有する潤滑剤を指し、例えば、フッ素オイル、フッ素グリース、ポリテトラフルオロエチレンの樹脂粉末等のフッ素系固体潤滑剤が挙げられる。
フッ素オイルとしては、パーフルオロポリエーテル(以下、PFPEともいう)やクロロトリフルオロエチレンの低重合物が好ましく、例えば、製品名「クライトックス(登録商標)GPL102」(デュポン株式会社製)、「ダイフロイル#1」、「ダイフロイル#3」、「ダイフロイル#10」、「ダイフロイル#20」、「ダイフロイル#50」、「ダイフロイル#100」、「デムナムS−65」(以上、ダイキン工業株式会社製)、「Fomblin(登録商標)Y」シリーズ、「Fomblin(登録商標)M」シリーズ、「Fomblin(登録商標)W」シリーズ、「Fomblin(登録商標)Z」シリーズ(以上、ソルベイ スペシャリティポリマー社製)等が挙げられる。
フッ素グリースとしては、PFPEやクロロトリフルオロエチレンの低重合物等のフッ素オイルを基油として、ポリテトラフルオロエチレンの粉末やその他の増ちょう剤を配合したものが好ましい。例えば、製品名「クライトックス(登録商標)グリース240AC」(デュポン株式会社製)、「ダイフロイルグリースDG−203」、「デムナムL65」、「デムナムL100」、「デムナムL200」(以上、ダイキン株式会社製)、「スミテックF936」(住鉱潤滑剤株式会社製)、「モリコート(登録商標)HP−300」、「モリコート(登録商標)HP−500」、「モリコート(登録商標)HP−870」、「モリコート(登録商標)6169」(以上、東レ・ダウコーニング株式会社製)等が挙げられる。
また、シリコーン系潤滑剤とは、シリコーンを含む潤滑剤を指し、例えば、シリコーンオイルやシリコーングリースが挙げられる。
シリコーンオイルとしては、ストレートシリコーン、また、反応性シリコーン、非反応性シリコーン等の変性シリコーン等が挙げられる。より具体的には、ストレートシリコーンとしては、メチル基、フェニル基、水素原子を置換基として結合したジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、メチル水素シリコーン等が挙げられる。反応性シリコーンとしては、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシ変性、カルビノール変性、メタクリル変性、フェノール変性、異種官能基変性等が挙げられる。非反応性シリコーンとしては、ポリエーテル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、親水性特殊変性、フッ素変性等が挙げられる。これらのシリコーンは1種類、又は2種類以上の混合物であってもよい。シリコーンオイルとしては、例えば、製品名「信越シリコーンKF−96」、「信越シリコーンKF−965」、「信越シリコーンKF−968」、「信越シリコーンKF−99」、「信越シリコーンKF−50」、「信越シリコーンKF−54」、「信越シリコーンHIVACF−4」、「信越シリコーンHIVACF−5」、「信越シリコーンKF−56A」、「信越シリコーンKF−995」(以上、信越化学工業株式会社製)、「SH200」(東レ・ダウコーニング株式会社製)、「MDX4−4159」(ダウコーニング社製)等が挙げられる。
シリコーングリースとしては、上記に挙げた種々のシリコーンオイルを基油として、金属石けん等の増ちょう剤、各種添加剤を配合した製品が好ましい。例えば、製品名「信越シリコーンG−30シリーズ」、「信越シリコーンG−40シリーズ」、「信越シリコーンFG−720シリーズ」、「信越シリコーンG−411」、「信越シリコーンG−501」、「信越シリコーンG−6500」、「信越シリコーンG−330」、「信越シリコーンG−340」、「信越シリコーンG−350」、「信越シリコーンG−630」(以上、信越化学工業株式会社製)、「モリコート(登録商標)SH33L」、「モリコート(登録商標)41」、「モリコート(登録商標)44」、「モリコート(登録商標)822M」、「モリコート(登録商標)111」、「モリコート(登録商標)高真空用グリース」、「モリコート(登録商標)熱拡散コンパウンド」(以上、東レ・ダウコーニング株式会社製)等が挙げられる。
本潤滑剤組成物に含まれる潤滑剤は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
本潤滑剤組成物において、本共沸(様)組成物(あるいは本液体組成物)と潤滑剤の組成は特に制限されず、所望により適宜選択することができる。例えば、本潤滑剤組成物100質量%に対して、潤滑剤を0.1質量%以上50質量%以下とするが、この限りではない。
[潤滑剤塗膜付き物品の製造方法]
本発明の実施形態の一つは、前述の本潤滑剤組成物を物品表面に塗布し、本共沸(様)組成物(あるいは本液体組成物)を揮発させることにより、物品表面に潤滑剤塗膜を形成する、潤滑剤塗膜付き物品の製造方法である。
物品としては、金属、樹脂、エラストマー、セラミックス、ガラスなどの各種材質の物品を採用することができる。例えば、フッ素系潤滑剤が用いられる産業機器、パーソナルコンピュータやオーディオ機器におけるCDやDVDのトレー部品、プリンタ、コピー機器、フラックス機器等の家庭用機器やオフィス用機器等が挙げられる。また、シリコーン系潤滑剤が用いられる注射器の注射針やシリンダ、医療用チューブ部品等に好適に採用できる。
本潤滑剤組成物を物品表面に塗布する方法は、特に限定されず、例えば、刷毛による塗布、スプレーによる塗布、物品を本潤滑剤用組成物に浸漬することによる塗布等が挙げられる。
本共沸(様)組成物(あるいは、該共沸(様)組成物を含む液体組成物)は、反応溶媒、抽出剤、乾燥剤、冷媒等としても用いることができる。
以下、実施例によって本発明に係る実施形態を詳細に説明するが、本発明の実施形態は実施例に限定されるものではない。
<気液平衡測定>
[実施例1]
1223xd(Z)と1223zaを種々の重量比で混合して得られた組成物約200mLをオスマー型気液平衡装置に入れ、気相と液相の温度が平衡状態になった時点で、あらかじめ氷水で冷却した10mLバイアル瓶に液相および気相のサンプルを採取し、ガスクロマトグラフィーで1223xd(Z)と1223zaの組成を分析した。表1においては予め作成した検量線を用いてモル%表記とした。また、図1に示すように、横軸に1223xd(Z)の液相部組成、縦軸に1223xd(Z)の気相部組成をとり、表1の結果をプロットした。実施例1により、第1成分の1223xd(Z)が0.0001モル%以上99.9999モル%以下、第2成分の1223zaが99.9999モル%以上0.0001モル%以下の範囲において、気相部と液相部の組成が実質的に変化しない共沸組成物または共沸様組成物であることが明らかとなった。
Figure 2020022474
<引火点測定>
[実施例2]
日本工業規格JIS K 2265−1「引火点の求め方−第1部:タグ密閉法」に準拠して、1223xd(Z)と1223zaの混合液体の引火点をそれぞれ測定した。引火点測定には、自動引火点測定器atg−8l(田中科学機器製作株式会社)を使用した。その結果、実施例1に記載の1223xd(Z)と1223zaの共沸様組成物の範囲において、大気圧力条件下で引火点がないことが観測された。
<洗浄試験>
[実施例3]
市販の25mLメスシリンダーを11mLの目盛り線で切断した。直径:約7.2mm×長さ:約40mmの清浄な硝子棒の質量を測定後、表2に記載のオイルに2分間浸漬し、10分間立てて液切した(過剰についたオイルを除去した)後、質量(ガラス棒+初期付着オイル)を測定後、前記のメスシリンダーに入れた。1223xd(Z)と1223zaとの混合液(1223xd(Z):1223za=91.56:8.44(モル%))を10mLの液面まで仕込み、20℃の水を満たした小型超音波洗浄機(シチズン製SW5800)の中央部に立てた。超音波を照射すると時間と共にこの混合液が揮発し、8mLの目盛り線になった時点で、メスシリンダー内の液をガスクロマトグラフで分析した。その結果、全ての実施例において、液が2mL揮発したにも関わらず、洗浄前後の液組成は実質的に同一であった。すなわち、実機洗浄において、1223xd(Z)と1223zaの混合液は、部分的に揮発しても残液の組成が実質的に変化しない共沸様組成であることが示された。
次に、ガラス棒を乾燥させて質量(ガラス棒と残存オイルとの総質量)を測定して、油除去率(残存オイルの質量÷初期付着オイルの質量×100[%])を求めると共に、拡大鏡で硝子の表面を観察した。その結果、全ての実施例において油除去率がほぼ100%であり、拡大鏡観察結果においては、油分の残存が認められなかったため良好と判断した。
Figure 2020022474
表2中、オイルの種類は以下のものをそれぞれ用いた。
切削油:ジャパンエナジー社製 ルブカット B-35
タービン油:JX日鉱日石エネルギー社製 タービンオイル ISP粘度グレード68
潤滑油A:日本サン石油社製 スニソ 4GS
潤滑油B:ソルベイ スペシャリティポリマー社製 Fomblin(登録商標)Y LVAC 25/6-E
シリコーン油A:信越化学工業社製 KF54
シリコーン油B:信越化学工業社製 KF96
<シリコーン溶液>
[実施例4]
溶剤とシリコーン溶液から調製したシリコーン溶液を用いて、シリコーン化合物の塗布性評価試験、乾燥性評価試験及び溶剤溶解性評価試験を行った。
表3に示す溶剤(1223xd(Z)と1223zaとの各質量比での混合物)とシリコーン化合物とを混合して透明で均一なシリコーン溶液を調製し、5℃に冷却した。このシリコーン溶液中に、SUS304製金属板を浸漬させ、その後自然乾燥させてシリコーン被膜形成済みSUS304製金属板を得た。シリコーン被膜形成済みSUS304製金属板を目視観察した。この金属板の塗布膜にムラが見られなかったものを、塗布性は「良好」であると評価し、ムラが見られたものを、塗布性は「不良」であると評価した。
さらに、シリコーン被膜形成済みSUS304製金属板をガラス製試料瓶に入れて密栓し、60℃で2時間静置した。静置後、試料瓶内の気体を1mLサンプリングして、FID式のガスクロマトグラフで分析した。溶剤由来のピークが検出されなかったものを、乾燥性は「良好」であると評価し、溶剤由来のピークが検出されたものを、乾燥性は「不良」であると評価した。
また、シリコーン化合物の低温下での溶剤溶解性試験として、調製したシリコーン溶液を5℃に冷却したときのシリコーン溶液の状態を目視観察した。5℃においてシリコーン溶液が透明で均一な層であったものを、溶解性は「良好」であると評価し、不均一な層であったものを、溶解性は「不良」であると評価した。
これらの評価試験の結果を表3に示す。表3中、溶剤は1223xd(Z)と1223zaの質量比(1223xd(Z)/1223za)を表し、質量比は溶剤とシリコーン化合物の質量比(溶剤/シリコーン化合物)を表す。
Figure 2020022474

Claims (17)

  1. Z−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと、1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる、共沸(様)組成物。
  2. 0.0001モル%以上99.9999モル%以下のZ−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと、99.9999モル%以上0.0001モル%以下の1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる、請求項1に記載の共沸(様)組成物。
  3. 40モル%以上99.9999モル%以下のZ−1,2−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンと、0.0001モル%以上60モル%以下の1,1−ジクロロ−3,3,3−トリフルオロプロペンとからなる、請求項1に記載の共沸(様)組成物。
  4. 請求項1に記載の共沸(様)組成物と少なくとも一種の追加成分を含む、液体組成物。
  5. 追加成分が、安定剤、界面活性剤、難燃剤、金属不動態化剤または防錆剤である、請求項4に記載の液体組成物。
  6. 安定剤が、ニトロ化合物、エポキシ化合物、フェノール類、イミダゾール類、アミン類、アルコール類、不飽和炭化水素類から選ばれる少なくとも一種である、請求項5に記載の液体組成物。
  7. 前記追加成分の総量が、前記共沸(様)組成物に対して0.001質量%以上30質量%以下である、請求項4に記載の液体組成物。
  8. 請求項1に記載の共沸(様)組成物と、噴射ガスとを含有する、エアゾール組成物。
  9. 請求項4に記載の液体組成物と、噴射ガスとを含有する、エアゾール組成物。
  10. 請求項1に記載の共沸(様)組成物を含む、洗浄剤。
  11. 請求項4に記載の液体組成物を含む、洗浄剤。
  12. 請求項8に記載のエアゾール組成物を含む、洗浄剤。
  13. 車両・乗物・輸送用機関の洗浄用である、請求項10に記載の洗浄剤。
  14. 請求項1〜13のいずれか一に記載の共沸(様)組成物、液体組成物またはエアゾール組成物を含む、溶剤。
  15. 請求項1〜13のいずれか一に記載の共沸(様)組成物、液体組成物またはエアゾール組成物を、被洗浄物品に接触させる工程を含む、該被洗浄物品を洗浄する方法。
  16. 請求項14に記載の溶剤と潤滑剤を含む、潤滑剤溶液。
  17. 請求項1〜7のいずれか一に記載の共沸(様)組成物または液体組成物を含む水切り剤。
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