JPWO2020021693A1 - 電動機、圧縮機、及び空気調和機 - Google Patents

電動機、圧縮機、及び空気調和機 Download PDF

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Abstract

電動機(1)は、軸方向に積層された、第1ステータコア(31)及び第2ステータコア(32)と、ステータ巻線(37)が配置されるスロット(35)とを有するステータ(3)と、径方向において第1ステータコア(31)に対向する第1ロータコア(21)と、径方向において第2ステータコア(32)に対向する第2ロータコア(22)とを有するロータとを有する。ステータ(3)は、スロット(35)に対向する位置に形成された、ステータ巻線(37)に接触しない凹部(36)を有する。第1ロータコア(21)の体積は、第2ロータコア(22)の体積よりも小さい。

Description

本発明は、電動機に関する。
一般に、ステータ巻線とステータコアとの間に隔たりを設けた電動機が用いられている(例えば、特許文献1参照)。ステータ巻線とステータコアとの間に隔たりを設けることにより、ステータ巻線からステータコアへの漏洩電流が低減される。
特開2007−104782号公報
しかしながら、軸方向と直交する平面におけるステータコアの面積が小さくなると、ステータコアにおいて磁気飽和が生じやすくなり、ステータコアにおいて鉄損が増加しやすくなる。その結果、電動機の効率(モータ効率ともいう)が低下する場合がある。
本発明の目的は、電動機の効率を高めることである。
本発明の電動機は、
軸方向に積層された、第1ステータコア及び第2ステータコアと、ステータ巻線が配置されるスロットとを有するステータと、
径方向において前記第1ステータコアに対向する第1ロータコアと、前記径方向において前記第2ステータコアに対向する第2ロータコアと、永久磁石とを有し、前記ステータの内側に配置されたロータと
を備え、
前記ステータは、前記スロットに対向する位置に形成された、前記ステータ巻線に接触しない凹部を有し、
前記第1ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第1磁石挿入部と、前記第1磁石挿入部と連通する第1フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第1孔を有し、
前記第2ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第2磁石挿入部と、前記第2磁石挿入部と連通する第2フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第2孔を有し、
前記第1ロータコアの体積は、前記第2ロータコアの体積よりも小さい。
本発明によれば、電動機の効率を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る電動機の構造を概略的に示す平面図である。 電動機の構造を概略的に示す断面図である。 第1ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 第2ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 ステータの一部の構造を概略的に示す斜視図である。 電動機の他の例を示す断面図である。 電動機のさらに他の例を示す断面図である。 電動機のさらに他の例を示す断面図である。 図5に示されるステータコアの一部の構造を概略的に示す上面図である。 第2ステータコアの一部の構造を概略的に示す平面図である。 第1ステータコアのヨーク及びティースの他の構造を示す図である。 第1ステータコアのヨーク及びティースのさらに他の構造を示す図である。 第1ステータコアのヨーク及びティースのさらに他の構造を示す図である。 変形例1における第1ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 図14に示される第1ロータコアの一部の構造を示す拡大図である。 変形例2における第1ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 変形例3における第1ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 変形例4における第1ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 変形例4における第2ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 変形例5における第1ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 変形例5における第2ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 変形例6における第1ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 変形例6における第2ロータコアの構造を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態2に係る圧縮機の構造を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置の構成を概略的に示す図である。
実施の形態1.
各図に示されるxyz直交座標系において、z軸方向(z軸)は、電動機1の軸線Axと平行な方向を示し、x軸方向(x軸)は、z軸方向(z軸)に直交する方向を示し、y軸方向(y軸)は、z軸方向及びx軸方向の両方に直交する方向を示す。軸線Axは、ロータ2の回転中心である。軸線Axと平行な方向は、「ロータ2の軸方向」又は単に「軸方向」ともいう。径方向は、軸線Axと直交する方向である。xy平面は、軸方向と直交する平面である。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電動機1の構造を概略的に示す平面図である。矢印D1は、軸線Axを中心とするステータ3の周方向を示す。矢印D1は、軸線Axを中心とするロータ2の周方向も示す。ロータ2及びステータ3の周方向は、単に「周方向」ともいう。
図2は、電動機1の構造を概略的に示す断面図である。
電動機1は、ロータ2と、ステータ3とを有する。電動機1は、例えば、永久磁石埋込型電動機などの永久磁石同期電動機(ブラシレスDCモータともいう)である。図1では、ステータ巻線37はステータ3から外されている。
ロータ2は、ステータ3の内側に回転可能に配置されている。ロータ2は、ロータコア20と、少なくとも1つの永久磁石23と、シャフト26とを有する。図2に示されるように、ロータコア20は、少なくとも1つの第1ロータコア21と、軸方向において第1ロータコア21に隣接する少なくとも1つの第2ロータコア22とを有する。
図2に示される例では、ロータコア20は、2つの第1ロータコア21と1つの第2ロータコア22とを有し、2つの第1ロータコア21の間に第2ロータコア22が配置されている。例えば、軸方向における1つの第1ロータコア21の長さは7.5mmであり、軸方向における第2ロータコア22の長さは15mmである。ただし、第1ロータコア21及び第2ロータコア22の数は図2に示される例に限定されず、第1ロータコア21及び第2ロータコア22の配置も図2に示される例に限定されない。
ロータ2とステータ3との間のエアギャップは、例えば、0.3mmから1mmである。指令回転数に同期した周波数の電流がステータ巻線37に供給されると、ステータ3に回転磁界が発生し、ロータ2が回転する。
ロータコア20(すなわち、第1ロータコア21及び第2ロータコア22)は、焼き嵌め、圧入などでシャフト26に固定されている。ロータ2が回転すると、回転エネルギーが第1ロータコア21及び第2ロータコア22からシャフト26に伝達される。
第1ロータコア21は、径方向においてステータ3の第1ステータコア31に対向している。第1ロータコア21は、複数の電磁鋼板210を軸方向に積層することにより形成されている。これらの電磁鋼板210はカシメで互いに固定される。複数の電磁鋼板210の各々は、予め定められた形状に打ち抜かれている。複数の電磁鋼板210の各々の厚さは、例えば、0.1mm以上0.7mm以下である。本実施の形態では、複数の電磁鋼板210の各々の厚さは、0.35mmである。
図3は、第1ロータコア21の構造を概略的に示す平面図である。
第1ロータコア21は、少なくとも1つの第1孔211と、シャフト26が挿入される第1シャフト挿入孔214と、少なくとも1つの穴215とを有する。図3に示される例では、第1ロータコア21は、周方向に配列された6つの第1孔211を有する。すなわち、図3に示される例では、「少なくとも1つの第1孔211」は、6つの第1孔211を意味する。第1シャフト挿入孔214の半径は、例えば、2mmから3mmである。
第1ロータコア21は、第1領域R1と第3領域R3とを有する。第1領域R1は、径方向における1つの第1孔211の外側の領域である。第3領域R3は、6つの第1孔211で囲まれた領域である。すなわち、図3に示される例では、第1ロータコア21は、6つの第1領域R1と、1つの第3領域R3と、6つの第1孔211とに分けられる。図3に示される例では、第1ロータコア21は、xy平面において、半径Rbを持つ真円である。
図3に示されるように、複数の穴215が、各第1領域R1に形成されている。図3に示される例では、各第1領域R1に6つの穴215が形成されている。例えば、各穴215は、xy平面において直線状に延在している。各穴215は、径方向に長さを持つ。各穴215の形状は、図3に示される例に限定されない。例えば、xy平面における各穴215の形状は、多角形又は円弧である。
xy平面において各穴215の短手方向における幅は、例えば、1mmである。互いに隣り合う穴215間の最短距離は、電磁鋼板210の厚み以上である。例えば、互いに隣り合う穴215間の最短距離は、0.35mmから0.5mmである。これにより、各穴215の形成が容易になる。
xy平面において、各穴215の長手方向の長さは、電磁鋼板210の厚み以上である。これにより、各穴215の形成が容易になる。
各第1領域R1において、各穴215は、径方向外側に向かうにつれて磁極中心部に向かうように形成されている。磁極中心部は、周方向におけるロータ2の磁極の中心である。磁極中心部は、xy平面において、ロータ2の回転中心と第1孔211の中心とを通る直線上に位置する。
各穴215と第1孔211との間の距離は、電磁鋼板210の厚み以上であることが望ましい。これにより、各穴215及び各第1孔211の形成が容易になる。
図3に示される例では、各第1孔211は、永久磁石23が挿入される少なくとも1つの第1磁石挿入部212と、第1磁石挿入部212と連通する少なくとも1つの第1フラックスバリア部213とを有する。各第1孔211は、例えば、貫通孔である。xy平面において各第1孔211はV字状に形成されている。具体的には、各第1孔211の両端に、漏れ磁束を低減する第1フラックスバリア部213が形成されており、2つの第1フラックスバリア部213の間に少なくとも1つの第1磁石挿入部212が形成されている。
径方向における第1フラックスバリア部213の外側は、永久磁石23からの磁束の短絡を低減する薄肉部である。この薄肉部の径方向における幅は、例えば、0.35mmである。これにより、互いに隣り合う磁極間における短絡が低減される。
図4は、第2ロータコア22の構造を概略的に示す平面図である。
第2ロータコア22は、径方向においてステータ3の第2ステータコア32に対向している。第2ロータコア22は、複数の電磁鋼板220を軸方向に積層することにより形成されている。これらの電磁鋼板220はカシメで互いに固定される。複数の電磁鋼板220の各々は、予め定められた形状に打ち抜かれている。複数の電磁鋼板220の各々の厚さは、例えば、0.1mm以上0.7mm以下である。本実施の形態では、複数の電磁鋼板220の各々の厚さは、0.35mmである。
第2ロータコア22は、少なくとも1つの第2孔221と、シャフト26が挿入される第2シャフト挿入孔224とを有する。図4に示される例では、第2ロータコア22は、周方向に配列された6つの第2孔221を有する。すなわち、図4に示される例では、「少なくとも1つの第2孔221」は、6つの第2孔221を意味する。第2シャフト挿入孔224の半径は、第1シャフト挿入孔214の半径と同じであり、例えば、2mmから3mmである。
第2ロータコア22は、第2領域R2と第4領域R4とを有する。第2領域R2は、径方向における1つの第2孔221の外側の領域である。第4領域R4は、6つの第2孔221で囲まれた領域である。すなわち、図4に示される例では、第2ロータコア22は、6つの第2領域R2と、1つの第4領域R4と、6つの第2孔221とに分けられる。図4に示される例では、第2ロータコア22は、xy平面において、半径Rbを持つ真円である。
図4に示される例では、各第2孔221は、永久磁石23が挿入される少なくとも1つの第2磁石挿入部222と、第2磁石挿入部222と連通する少なくとも1つの第2フラックスバリア部223とを有する。各第2孔221は、例えば、貫通孔である。xy平面において各第2孔221はV字状に形成されている。具体的には、各第2孔221の両端に、漏れ磁束を低減する第2フラックスバリア部223が形成されており、2つの第2フラックスバリア部223の間に少なくとも1つの第2磁石挿入部222が形成されている。各第2孔221は、第1ロータコア21の各第1孔211と連通している。
径方向における第2フラックスバリア部223の外側は、永久磁石23からの磁束の短絡を低減する薄肉部である。この薄肉部の径方向における幅は、例えば、0.35mmである。これにより、互いに隣り合う磁極間における短絡が低減される。
第1ロータコア21の第1孔211の数は、ロータ2の磁極数と同じである。したがって、第2ロータコア22の第2孔221の数も、ロータ2の磁極数と同じである。上述のように各第1孔211及び各第2孔221は、xy平面においてV字状に形成されている。互いに連通している1組の第1孔211及び第2孔221には、2つの永久磁石23が挿入されている。したがって、この2つの永久磁石23は、xy平面においてV字状に配置されており、径方向内側に向けて突出している。1組の第1孔211及び第2孔221に挿入された2つの永久磁石23は、ロータ2の1つの磁極を形成する。各永久磁石23は、平板形状である。
各永久磁石23は、xy平面において永久磁石23の長手方向と直交する方向に磁化されている。すなわち、各永久磁石23は、xy平面において永久磁石23の短手方向に磁化されている。ロータ2の1つの磁極において、1組の永久磁石23(具体的には、2つの永久磁石23)が、ステータ3に対してN極又はS極として機能する。したがって、本実施の形態では、ロータ2は6極を持つ。各永久磁石23は、例えば、ネオジム、鉄、及びボロンを含む希土類磁石である。
本実施の形態では、第1ロータコア21は複数の穴215を有するが、第2ロータコア22は、穴215に相当する穴を有していない。すなわち、各第1領域R1の体積は、各第2領域R2の体積よりも小さい。したがって、ロータ2における全ての第1ロータコア21の体積は、ロータ2における全ての第2ロータコア22の体積よりも小さい。本実施の形態では、各第1ロータコア21の体積は、各第2ロータコア22の体積よりも小さい。
ただし、第2ロータコア22の第2領域R2に、穴215に相当する穴が形成されていてもよい。この場合、xy平面において、第1ロータコア21の各穴215の面積は、第2ロータコア22の第2領域R2に形成された穴の面積よりも大きい。
図5は、ステータ3の一部の構造を概略的に示す斜視図である。
ステータ3は、ステータコア30と、ステータ巻線37と、ステータ巻線37が配置されるスロット35と、少なくとも1つの凹部36とを有する。ステータコア30は、軸方向に積層された、第1ステータコア31及び第2ステータコア32を有する。
図5に示される例では、ステータコア30は、2つの第1ステータコア31と1つの第2ステータコア32とを有し、2つの第1ステータコア31の間に1つの第2ステータコア32が配置されている。例えば、軸方向における1つの第1ステータコア31の長さは7.5mmであり、軸方向における第2ステータコア32の長さは15mmである。ただし、第1ステータコア31及び第2ステータコア32の数は図5に示される例に限定されず、第1ステータコア31及び第2ステータコア32の配列も図5に示される例に限定されない。
図6から図8は、電動機1の他の例を示す断面図である。
図6に示されるように、第1ロータコア21及び第1ステータコア31は、第2ロータコア22及び第2ステータコア32の間にそれぞれ配置されていてもよい。
図7に示されるように、1つの第1ロータコア21及び1つの第2ロータコア22でロータコア20を形成し、1つの第1ステータコア31及び1つの第2ステータコア32でステータコア30を形成してもよい。この場合、軸方向において、第2ロータコア22及び第2ステータコア32は、第1ロータコア21及び第1ステータコア31よりも長い。
図8に示されるように、第1ロータコア21及び第2ロータコア22を交互に配列し、第1ステータコア31及び第2ステータコア32を交互に配列してもよい。
図5に示されるように、ステータコア30は、周方向に延在するヨーク33と、ヨーク33から径方向に延在する複数のティース34と、複数のスロット35と、少なくとも1つの凹部36とを有する。本実施の形態では、9個のティース34が等間隔に配列されている。スロット35は、互いに隣接するティース34間の空間である。
図9は、図5に示されるステータコア30の一部の構造を概略的に示す上面図である。
図10は、第2ステータコア32の一部の構造を概略的に示す平面図である。
各ティース34は、ヨーク33からロータ2の回転中心に向けて突出している。各ティース34は、径方向に延在する本体部34aと、本体部34aの先端に形成されており周方向に延在するティース先端部34bとを有する。
各ティース34には、ステータ巻線37が巻かれており、これにより、各スロット35には、ステータ巻線37が配置される。例えば、集中巻でステータ巻線37が各ティース34に巻かれる。ステータ巻線37と各ティース34との間に、インシュレータを配置することが望ましい。
ステータ巻線37は、回転磁界を発生させるコイルを形成する。コイルは例えば、3相であり、結線方式は、例えば、Y結線である。ステータ巻線37は、例えば、直径1mmのマグネットワイヤ―である。ステータ巻線37に電流が流れると、回転磁界が発生する。ステータ巻線37の巻回数及び直径は、ステータ巻線37に印加される電圧、電動機1の回転数又はスロット35の断面積などに応じて設定される。
第1ステータコア31は、環状に形成されている。第1ステータコア31は、複数の電磁鋼板310を軸方向に積層することにより形成されている。これらの電磁鋼板310はカシメで互いに固定される。複数の電磁鋼板310の各々は、予め定められた形状に打ち抜かれている。複数の電磁鋼板310の各々の厚さは、例えば、0.1mm以上0.7mm以下である。本実施の形態では、複数の電磁鋼板310の各々の厚さは、0.35mmである。
第2ステータコア32は、環状に形成されている。第2ステータコア32は、複数の電磁鋼板320を軸方向に積層することにより形成されている。これらの電磁鋼板320はカシメで互いに固定される。複数の電磁鋼板320の各々は、予め定められた形状に打ち抜かれている。複数の電磁鋼板320の各々の厚さは、例えば、0.1mm以上0.7mm以下である。本実施の形態では、複数の電磁鋼板320の各々の厚さは、0.35mmである。
上述のように、第1ステータコア31及び第2ステータコア32は、複数のティース34を有する。さらに、第1ステータコア31及び第2ステータコア32は、ヨーク33を有する。
図5及び図9に示されるように、第1ステータコア31のヨーク33の径方向における幅(すなわち、図9ではy軸方向における幅)は、第2ステータコア32のヨーク33の幅(すなわち、図10ではy軸方向における幅)よりも狭い。これにより、ステータコア30に凹部36が形成されている。言い換えると、第1ステータコア31のヨーク33とステータ巻線37との間に空隙が形成されている。
さらに、第1ステータコア31の本体部34aの、径方向と直交する方向における幅(すなわち、図9ではx軸方向における幅)は、第2ステータコア32の本体部34aの幅(すなわち、図10ではx軸方向における幅)よりも狭い。さらに、第1ステータコア31のティース先端部34bの、径方向における幅は、第2ステータコア32のティース先端部34bの幅よりも狭い。これにより、第1ステータコア31のティース34とステータ巻線37との間に空隙が形成され、その結果、ステータコア30に凹部36が形成されている。
上述のように、第1ステータコア31のヨーク33の幅は、第2ステータコア32のヨーク33の幅よりも狭く、第1ステータコア31のティース34の幅は、第2ステータコア32のティース34の幅よりも狭い。したがって、xy平面において、第1ステータコア31におけるスロット35の面積は、第2ステータコア32におけるスロット35の面積よりも大きい。
凹部36は、スロット35に対向する位置に形成されている。図5及び図9に示されるように、凹部36は、ステータ巻線37に接触しない。この場合、凹部36は、第1ステータコア31のヨーク33の側面であり、ティース34の側面でもある。
第1ステータコア31は、第2ステータコア32のヨーク33の幅よりも狭い幅を持つ電磁鋼板310を少なくとも1つ含んでいれば、第2ステータコア32の電磁鋼板320の構造と同じ構造を持つ電磁鋼板を含んでもよい。同様に、第1ステータコア31は、第2ステータコア32のティース先端部34bの幅よりも狭い幅を持つ電磁鋼板310を少なくとも1つ含んでいれば、第2ステータコア32の電磁鋼板320の構造と同じ構造を持つ電磁鋼板を含んでもよい。
図11から図13は、第1ステータコア31のヨーク33及びティース34の他の構造を示す図である。
図11に示される例では、第1ステータコア31のヨーク33の径方向における幅は、第2ステータコア32のヨーク33の幅と同じであり、第1ステータコア31の本体部34aの、径方向と直交する方向における幅は、第2ステータコア32の本体部34aの幅よりも狭い。さらに、第1ステータコア31のティース先端部34bの、径方向における幅は、第2ステータコア32のティース先端部34bの幅よりも狭い。これにより、第1ステータコア31のティース34とステータ巻線37との間に空隙が形成され、その結果、ステータコア30に凹部36が形成されている。
図12に示される例では、第1ステータコア31の本体部34aに窪み36aが形成されている。これにより、ティース34とステータ巻線37との間に、図9に示される第1ステータコア31よりも大きい空隙が形成される。これにより、ステータ巻線37から第1ステータコア31のティース34への電流の漏洩をより低減することができる。窪み36aの大きさ及び形状は、図12に示される例に限定されない。
図13に示される例では、第1ステータコア31の本体部34aに窪み36aが形成されている。これにより、第1ステータコア31のティース34とステータ巻線37との間に空隙が形成され、その結果、ステータコア30に凹部36が形成されている。窪み36aの大きさ及び形状は、図13に示される例に限定されない。
実施の形態1に係る電動機1の効果について説明する。
本実施の形態では、第1ステータコア31のヨーク33の径方向における幅は、第2ステータコア32のヨーク33の幅よりも狭い。言い換えると、ステータ3は、少なくとも1つの凹部36を有する。これにより、ステータコア30の静電容量を低減することができ、電動機1の信頼性を高めることができる。さらに、図5及び図9に示される例では、第1ステータコア31のヨーク33とステータ巻線37との間に空隙が形成されているので、ステータ巻線37から第1ステータコア31のヨーク33への電流の漏洩を低減することができる。さらに、第1ステータコア31のティース34とステータ巻線37との間に空隙が形成されているので、ステータ巻線37から第1ステータコア31のティース34への電流の漏洩を低減することができる。
一方、ステータ3、具体的には、ステータコア30に凹部36が形成されているので、第1ロータコア21のxy平面における面積が、第2ステータコア32の面積よりも小さい。これにより、第1ステータコア31において磁気飽和が生じやすくなり、第1ステータコア31において鉄損が増加しやすくなる。その結果、モータ効率が低下する場合がある。
このような場合でも、本実施の形態に係る電動機1では、第1ロータコア21の各第1領域R1の体積は、第2ロータコア22の各第2領域R2の体積よりも小さく、これにより、ロータ2における全ての第1ロータコア21の体積は、ロータ2における全ての第2ロータコア22の体積よりも小さい。具体的に、図3に示される例では、少なくとも1つの第1ステータコア31の第1領域R1に穴215が形成されている。この穴215は、第1ロータコア21の磁気回路において磁気抵抗として機能する。これにより、第1ロータコア21から第1ステータコア31に流入する磁束の量が減り、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。
第1ロータコア21から第1ステータコア31に流入する磁束は、第2ロータコア22から第2ステータコア32に流入する磁束より少ない。したがって、第1ロータコア21の磁極中心部からの磁束の径方向における最大磁束密度は、第2ロータコア22の磁極中心部からの磁束の径方向における最大磁束密度よりも小さい。具体的には、第1ロータコア21の磁極中心部からの径方向における磁束は、第1ロータコア21の外周面からの磁束であり、第2ロータコア22の磁極中心部からの径方向における磁束は、第2ロータコア22の外周面からの磁束である。
本実施の形態では、第1ロータコア21の磁極中心部からの径方向における磁束は、1.038[T]であり、第2ロータコア22の磁極中心部からの径方向における磁束は、1.094[T]である。この場合、第1ステータコア31における鉄損は、第2ステータコア32に比べて3%低減される。これにより、第1ステータコア31における磁気飽和が緩和される。その結果、第1ステータコア31における鉄損を低減することができる。
上述のように、本実施の形態に係る電動機1によれば、ステータコア30の静電容量を低減することができ、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。その結果、電動機1の信頼性及び効率を高めることができる。
実施の形態1で説明した第1ロータコア21又は第2ロータコア22の他の例を、変形例として以下に説明する。
変形例1.
図14は、変形例1における第1ロータコア21の構造を概略的に示す平面図である。
図15は、図14に示される第1ロータコア21の一部の構造を示す拡大図である。
変形例1における第1ロータコア21は、第1領域R1の外周面に形成された少なくとも1つの窪み216を有しており、穴215を有していない。これらの点を除いて、変形例1における第1ロータコア21は、実施の形態1で説明した第1ロータコア21と同じである。
第1ロータコア21は、少なくとも1つの窪み216を持つ電磁鋼板210を少なくとも1つ含んでいれば、窪み216を持たない電磁鋼板210を含んでもよい。
xy平面における窪み216の形状は、例えば、円弧または多角形である。2つの窪み216の間の距離は、1つの電磁鋼板210の厚み以上であることが望ましい。これにより、窪み216の形成が容易になる。
図14に示される例では、第1ロータコア21の第1領域R1の外周面に複数の窪み216が形成されている。この場合、図15に示されるように、これらの窪み216は、第1孔211内の1組の永久磁石23の周方向における両端E1よりも周方向において内側に形成されていることが望ましい。図15に示される例では、これらの窪み216は、1組の永久磁石23の両端面の延長線t1よりも周方向において内側に形成されている。これにより、これらの窪み216は、第1ロータコア21と第1ステータコア31との間の磁気回路において磁気抵抗として機能する。これにより、第1ロータコア21から第1ステータコア31に流入する磁束の量が減り、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。
変形例1では、軸方向における第1ステータコア31の長さの総和は20mmであり、軸方向における第2ステータコア32の長さの総和は25mmである。各窪み216の半径は1mmであり、各窪み216は、磁極中心部から周方向に6.5mm離れた位置に形成されている。この場合、第1ロータコア21の磁極中心部からの磁束は、0.885[T]であり、第2ロータコア22の磁極中心部からの径方向における磁束は、0.932[T]である。この場合、第1ステータコア31における鉄損は、第2ステータコア32に比べて2%低減される。これにより、第1ステータコア31における磁気飽和が緩和される。その結果、第1ステータコア31における鉄損を低減することができる。
さらに、第1ロータコア21の第1領域R1の外周面に複数の窪み216が形成されているので、実施の形態1と同様に、ロータ2における全ての第1ロータコア21の体積(具体的には、第1領域R1の体積)は、ロータ2における全ての第2ロータコア22の体積(具体的には、第2領域R2の体積)よりも小さい。したがって、実施の形態1で説明したように、ステータコア30の静電容量を低減することができ、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。特に、窪み216と第1ステータコア31との間のエアギャップが大きいので、このエアギャップにおいて磁気飽和の緩和の効果が大きい。その結果、電動機1の信頼性及び効率を高めることができる。
変形例2.
図16は、変形例2における第1ロータコア21の構造を概略的に示す平面図である。
変形例2における第1ロータコア21は、xy平面において、第1半径Rbと第1半径Rbよりも小さい第2半径Raとを持つ。図16に示される第1ロータコア21において、第1半径Rbは、磁極中心部における半径であり、第2半径Raは、極間部における半径である。極間部は、周方向において互いに隣接する2つの磁極の境界である。第2ロータコア22は、実施の形態1と同様に、xy平面において、第1半径Rbと同一の半径を持つ真円である。
第1ロータコア21は、第1半径Rbよりも小さい第2半径Raを持つ電磁鋼板210を少なくとも1つ含んでいれば、第2半径Raを持たない電磁鋼板を含んでもよい。
変形例2では、第1ロータコア21が、xy平面において、第1半径Rbと第1半径Rbよりも小さい第2半径Raとを持つので、実施の形態1と同様に、ロータ2における全ての第1ロータコア21の体積は、ロータ2における全ての第2ロータコア22の体積よりも小さい。したがって、実施の形態1で説明したように、ステータコア30の静電容量を低減することができ、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。特に、第1ロータコア21の極間部におけるエアギャップが大きいので、このエアギャップにおいて磁気飽和の緩和の効果が大きい。その結果、電動機1の信頼性及び効率を高めることができる。
変形例3.
図17は、変形例3における第1ロータコア21の構造を概略的に示す平面図である。
変形例3における第1ロータコア21は、第3領域R3において周方向に配列された複数の穴217を有し、穴215を有していない。これらの点を除いて、変形例3における第1ロータコア21は、実施の形態1で説明した第1ロータコア21と同じである。
具体的には、複数の穴217は、複数の第1孔211と第1シャフト挿入孔214との間において周方向に配列されている。xy平面における各穴217の形状は、円形でも多角形でもよく、図17に示される例に限定されない。
第1ロータコア21は、複数の穴217を持つ電磁鋼板210を少なくとも1つ含んでいれば、複数の穴217を持たない電磁鋼板を含んでもよい。
xy平面における各穴217の中心は、磁極中心部又は極間部に一致する。xy平面において各穴217の半径は、例えば、2mmから3mmである。
互いに隣接する穴217間の距離、各穴217と第1シャフト挿入孔214との間の距離、及び各穴217と第1孔211との間の距離は、電磁鋼板210の厚み以上である。これにより、各穴217の形成が容易になる。
第1ロータコア21の第3領域R3において、周方向に配列された複数の穴217が形成されているので、実施の形態1と同様に、ロータ2における全ての第1ロータコア21の体積(具体的には、第3領域R3の体積)は、ロータ2における全ての第2ロータコア22の体積(具体的には、第4領域R4の体積)よりも小さい。さらに、各穴217は、第1ロータコア21における磁気抵抗として機能する。これにより、第1ロータコア21から第1ステータコア31に流入する磁束の量が減る。
したがって、実施の形態1で説明したように、ステータコア30の静電容量を低減することができ、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。その結果、電動機1の信頼性及び効率を高めることができる。
変形例4.
図18は、変形例4における第1ロータコア21の構造を概略的に示す平面図である。
図19は、変形例4における第2ロータコア22の構造を概略的に示す平面図である。
変形例4における第1ロータコア21では、第1磁石挿入部212の内壁と永久磁石23との間には空隙219が存在しており、第1ロータコア21は、穴215を有していない。これらの点を除いて、変形例1における第1ロータコア21は、実施の形態1で説明した第1ロータコア21と同じである。
第1ロータコア21は、第1磁石挿入部212の内壁と永久磁石23との間に空隙219が存在する電磁鋼板210を少なくとも1つ含んでいれば、第1磁石挿入部212の内壁と永久磁石23との間に空隙219が存在しない電磁鋼板210を含んでもよい。
図18に示される例では、xy平面において、径方向における永久磁石23の内側に空隙219が形成されている。ただし、径方向における永久磁石23の外側に空隙219が形成されていてもよい。第1磁石挿入部212の内壁と永久磁石23との間の空隙219の幅は、永久磁石23の短手方向において、例えば、0.2mmである。
変形例4におけるロータコア20では、図18に示されるように、第1ロータコア21の第1磁石挿入部212の内壁と永久磁石23との間には空隙219が存在しており、図19に示されるように、第2ロータコア22の第2磁石挿入部222の内壁と永久磁石23との間には空隙が存在しない。したがって、実施の形態1と同様に、ロータ2における全ての第1ロータコア21の体積は、ロータ2における全ての第2ロータコア22の体積よりも小さい。さらに、第1磁石挿入部212の内壁と永久磁石23との間の空隙219は、第1ロータコア21における磁気抵抗として機能する。これにより、第1ロータコア21から第1ステータコア31に流入する磁束の量が減る。
したがって、実施の形態1で説明したように、ステータコア30の静電容量を低減することができ、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。その結果、電動機1の信頼性及び効率を高めることができる。
変形例5.
図20は、変形例5における第1ロータコア21の構造を概略的に示す平面図である。
図21は、変形例5における第2ロータコア22の構造を概略的に示す平面図である。
変形例5における第1ロータコア21は、複数の第1カシメ部218を有し、穴215を有していない。これらの点を除いて、変形例5における第1ロータコア21は、実施の形態1で説明した第1ロータコア21と同じである。さらに、変形例5における第2ロータコア22は、複数の第2カシメ部228を有する。その他の点において、変形例5における第2ロータコア22は、実施の形態1で説明した第2ロータコア22と同じである。
各第1カシメ部218は、カシメで形成された部分であり、各第2カシメ部228も、カシメで形成された部分である。すなわち、複数の電磁鋼板210は、互いに第1カシメ部218で固定されており、複数の電磁鋼板220も、互いに第2カシメ部228で固定されている。
各第1カシメ部218は、第3領域R3における極間部に形成されている。各第2カシメ部228は、第4領域R4における極間部に形成されている。図20に示される例では、6つの極間部に第1カシメ部218が形成されており、図21に示される例では、3つの極間部に第2カシメ部228が形成されている。すなわち、各電磁鋼板210には、6つの第1カシメ部218が形成されており、各電磁鋼板220には、周方向において等間隔に3つの第2カシメ部228が形成されている。
ロータコア20において、複数の第1カシメ部218は、複数の第2カシメ部228よりも多い。さらに、xy平面において、各第1カシメ部218の面積は、各第2カシメ部228の面積よりも大きい。言い換えると、各第1カシメ部218の外縁の長さ(すなわち、周長)は、各第2カシメ部228の外縁の長さ(すなわち、周長)よりも長い。
したがって、ロータコア20において、第1カシメ部218の面積の総和は、第2カシメ部228の面積の総和よりも大きい。
各第1カシメ部218及び各第2カシメ部228には応力が生じている。したがって、各第1カシメ部218及び各第2カシメ部228は、空隙と同様の磁気特性を持つ。具体的には、各第1カシメ部218及び各第2カシメ部228は、第1ロータコア21及び第2ロータコア22における磁気回路において磁気抵抗として機能する。これにより、第1ロータコア21から第1ステータコア31に流入する磁束の量が減り、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。
ロータコア20において、第1カシメ部218の面積の総和は、第2カシメ部228の面積の総和よりも大きいので、第2ロータコア22から第2ステータコア32に流入する磁束の量よりも第1ロータコア21から第1ステータコア31に流入する磁束の量が少ない。したがって、第2ステータコア32に比べて、第1ステータコア31における磁気飽和が緩和され、鉄損が低減される。
したがって、実施の形態1で説明したように、ステータコア30の静電容量を低減することができ、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。その結果、電動機1の信頼性及び効率を高めることができる。
変形例6.
図22は、変形例6における第1ロータコア21の構造を概略的に示す平面図である。
図23は、変形例6における第2ロータコア22の構造を概略的に示す平面図である。
変形例6では、xy平面において、第1ロータコア21は、永久磁石23の長手方向において永久磁石23と対向する少なくとも1つの突起210a及び少なくとも1つの突起210bを有する。第2ロータコア22は、突起210a及び210bに相当する突起を有していない。xy平面において、第1ロータコア21の各第1フラックスバリア部213の面積は、第2ステータコア32の各第2フラックスバリア部223の面積よりも小さい。したがって、ロータコア20において、第1ロータコア21の第1フラックスバリア部213の面積の総和は、第2ステータコア32の第2フラックスバリア部223の面積の総和よりも小さい。これにより、ロータ2における全ての第1ロータコア21の体積は、ロータ2における全ての第2ロータコア22の体積よりも大きい。
各突起210aは、第1フラックスバリア部213に対向するように形成されている。言い換えると、各突起210aは、第3領域R3から永久磁石23の短手方向に突出している。各突起210bは、第1孔211に挿入された2つの永久磁石23の間に形成されている。言い換えると、各突起210bは、径方向における内側から外側に向けて突出している。各突起210aの外縁の形状及び各突起210bの外縁の形状は、例えば、円弧形状又は多角形である。
各突起210aの短手方向における長さは、例えば、0.7mmである。各突起210aは、永久磁石23に接触していなくてもよい。この場合、各突起210aと永久磁石23との間の最短距離は、例えば、0.1mmから0.35mmである。
上述のように、1つの第1孔211内に配置された1組の永久磁石23の両側に突起210aが形成されている。言い換えると、各極間部に対向する位置に各突起210aが形成されている。これにより、第1ロータコア21における磁気回路の短絡が生じやすくなり、第1ロータコア21における永久磁石23からの漏れ磁束が増加する。その結果、第1ロータコア21から第1ステータコア31に流入する磁束の量が減り、第1ステータコア31における磁気飽和を緩和することができ、鉄損が低減される。すなわち、実施の形態1で説明した効果と同様に、電動機1の信頼性及び効率を高めることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る圧縮機6について説明する。
図24は、実施の形態2に係る圧縮機6の構造を概略的に示す断面図である。
圧縮機6は、電動要素としての電動機1と、ハウジングとしての密閉容器61と、圧縮要素としての圧縮機構62とを有する。本実施の形態では、圧縮機6は、ロータリ圧縮機である。ただし、圧縮機6は、ロータリ圧縮機に限定されない。
電動機1は、実施の形態1で説明した電動機1(各変形例を含む)である。電動機1は、圧縮機構62を駆動する。
密閉容器61は、電動機1及び圧縮機構62を覆う。密閉容器61の底部には、圧縮機構62の摺動部分を潤滑する冷凍機油が貯留されている。
圧縮機6は、さらに、密閉容器61に固定されたガラス端子63と、アキュムレータ64と、吸入パイプ65と、吐出パイプ66とを有する。
圧縮機構62は、シリンダ62aと、ピストン62bと、上部フレーム62c(第1のフレーム)と、下部フレーム62d(第2のフレーム)と、上部フレーム62c及び下部フレーム62dにそれぞれ取り付けられた複数のマフラ62eとを有する。圧縮機構62は、さらに、シリンダ62a内を吸入側と圧縮側とに分けるベーンを有する。圧縮機構62は、密閉容器61内に配置されている。圧縮機構62は、電動機1によって駆動される。
電動機1のステータ3は、圧入及び焼き嵌めのうちの一方で密閉容器61内に固定されている。圧入及び焼き嵌めの代わりに溶接でステータ3を密閉容器61に直接取り付けてもよい。
電動機1のコイル(すなわち、ステータ巻線37)には、ガラス端子63を介して電力が供給される。
電動機1のロータ(具体的には、ロータ2のシャフト26)は、上部フレーム62c及び下部フレーム62dの各々に備えられた軸受部を介して回転自在に上部フレーム62c及び下部フレーム62dに保持されている。
ピストン62bには、シャフト26が挿入されている。上部フレーム62c及び下部フレーム62dには、シャフト26が回転自在に挿入されている。上部フレーム62c及び下部フレーム62dは、シリンダ62aの端面を閉塞する。アキュムレータ64は、吸入パイプ65を介して冷媒(例えば、冷媒ガス)をシリンダ62aに供給する。
次に、圧縮機6の動作について説明する。アキュムレータ64から供給された冷媒は、密閉容器61に固定された吸入パイプ65からシリンダ62a内へ吸入される。電動機1が駆動することにより、シャフト26に嵌合されたピストン62bがシリンダ62a内で回転する。これにより、シリンダ62a内で冷媒の圧縮が行われる。
冷媒は、マフラ62eを通り、密閉容器61内を上昇する。圧縮された冷媒には、冷凍機油が混入されている。冷媒と冷凍機油との混合物は、電動機1のロータコアに形成された穴を通過する際に、冷媒と冷凍機油との分離が促進され、これにより、冷凍機油が吐出パイプ66へ流入するのを防止できる。このようにして、圧縮された冷媒が、吐出パイプ66を通って冷凍サイクルの高圧側へと供給される。
圧縮機6の冷媒として、R410A、R407C、又はR22等を用いることができる。ただし、圧縮機6の冷媒は、これらに限られない。例えば、圧縮機6の冷媒として、低GWP(地球温暖化係数)の冷媒等を用いることができる。
低GWP冷媒の代表例として、以下の冷媒がある。
(1)組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素は、例えば、HFO−1234yf(CF3CF=CH2)である。HFOは、Hydro−Fluoro−Olefinの略称である。Olefinは、二重結合を1つ持つ不飽和炭化水素を意味する。HFO−1234yfのGWPは、4である。
(2)組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素は、例えば、R1270(プロピレン)である。R1270のGWPは3であり、HFO−1234yfのGWPよりも小さいが、R1270の可燃性は、HFO−1234yfの可燃性よりもよい。
(3)組成中に炭素の二重結合を有するハロゲン化炭化水素及び組成中に炭素の二重結合を有する炭化水素の少なくとも1つを含む混合物は、例えば、HFO−1234yfとR32との混合物である。HFO−1234yfは、低圧冷媒のため、圧損が大きくなり、冷凍サイクルの性能が、特に蒸発器において低下しやすい。そのため、高圧冷媒であるR32又はR41等との混合物を使用することが望ましい。
実施の形態2に係る圧縮機6によれば、実施の形態1で説明した効果を有する。
さらに、実施の形態2に係る圧縮機6は電動機1を有するので、圧縮効率の高い圧縮機6を提供することができる。
実施の形態3.
実施の形態2に係る圧縮機6を有する冷凍空調装置7について説明する。
図25は、本発明の実施の形態3に係る冷凍空調装置7の構成を概略的に示す図である。
冷凍空調装置7は、例えば、冷暖房運転が可能な空気調和機である。図25に示される冷媒回路図は、冷房運転が可能な空気調和機の冷媒回路図の一例である。
実施の形態3に係る冷凍空調装置7は、室外機71と、室内機72と、室外機71及び室内機72を接続して冷媒回路(冷凍回路)を構成する冷媒配管73とを有する。
室外機71は、圧縮機6と、凝縮器74と、絞り装置75と、室外送風機76(第1の送風機)とを有する。凝縮器74は、圧縮機6によって圧縮された冷媒を凝縮する。絞り装置75は、凝縮器74によって凝縮された冷媒を減圧し、冷媒の流量を調節する。絞り装置75は、減圧装置とも言う。
室内機72は、蒸発器77と、室内送風機78(第2の送風機)とを有する。蒸発器77は、絞り装置75によって減圧された冷媒を蒸発させ、室内空気を冷却する。
冷凍空調装置7における冷房運転の基本的な動作について以下に説明する。冷房運転では、冷媒は、圧縮機6によって圧縮され、凝縮器74に流入する。凝縮器74によって冷媒が凝縮され、凝縮された冷媒が絞り装置75に流入する。絞り装置75によって冷媒が減圧され、減圧された冷媒が蒸発器77に流入する。蒸発器77において冷媒は蒸発し、冷媒ガスとなり、再び室外機71の圧縮機6へ流入する。室外送風機76が室外空気を凝縮器74に送り、且つ室内送風機78が室内空気を蒸発器77に送ることにより、冷媒と空気とが熱交換される。
以上に説明した冷凍空調装置7の構成及び動作は、一例であり、上述した例に限定されない。
実施の形態3に係る冷凍空調装置7によれば、実施の形態1及び2で説明した効果を有する。
さらに、実施の形態3に係る冷凍空調装置7は、圧縮効率の高い圧縮機6を有するので高効率な冷凍空調装置7を提供することができる。
以上に説明したように、好ましい実施の形態を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の改変態様を採り得ることは自明である。
以上に説明した各実施の形態における特徴及び各変形例における特徴は、互いに適宜組み合わせることができる。
1 電動機、 2 ロータ、 3 ステータ、 6 圧縮機、 7 冷凍空調装置(空気調和機)、 20 ロータコア、 21 第1ロータコア、 22 第2ロータコア、 23 永久磁石、 30 ステータコア、 31 第1ステータコア、 32 第2ステータコア、 35 スロット、 36 凹部、 61 密閉容器、 62 圧縮機構、 74 凝縮器、 75 絞り装置、 77 蒸発器、 211 第1孔、 212 第1磁石挿入部、 213 第1フラックスバリア部、 221 第2孔、 222 第2磁石挿入部、 223 第2フラックスバリア部。
本発明の一態様に係る電動機は、
軸方向に積層された、第1ステータコア及び第2ステータコアと、ステータ巻線が配置されるスロットとを有するステータと、
径方向において前記第1ステータコアに対向する第1ロータコアと、前記径方向において前記第2ステータコアに対向する第2ロータコアと、永久磁石とを有し、前記ステータの内側に配置されたロータと
を備え、
前記ステータは、前記スロットに対向する位置に形成された、前記ステータ巻線に接触しない凹部を有し、
前記第1ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第1磁石挿入部と、前記第1磁石挿入部と連通する第1フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第1孔を有し、
前記第2ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第2磁石挿入部と、前記第2磁石挿入部と連通する第2フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第2孔を有し、
前記第1ロータコアの体積は、前記第2ロータコアの体積よりも小さい。
本発明の他の態様に係る電動機は、
軸方向に積層された、第1ステータコア及び第2ステータコアと、ステータ巻線が配置されるスロットとを有するステータと、
径方向において前記第1ステータコアに対向する第1ロータコアと、前記径方向において前記第2ステータコアに対向する第2ロータコアと、永久磁石とを有し、前記ステータの内側に配置されたロータと
を備え、
前記ステータは、前記スロットに対向する位置に形成された、前記ステータ巻線に接触しない凹部を有し、
前記第1ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第1磁石挿入部とを有する少なくとも1つの第1孔を有し、
前記第2ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第2磁石挿入部とを有する少なくとも1つの第2孔を有し、
前記第1ロータコアの体積は、前記第2ロータコアの体積よりも小さい。
本発明の他の態様に係る電動機は、
軸方向に積層された、第1ステータコア及び第2ステータコアと、ステータ巻線が配置されるスロットとを有するステータと、
径方向において前記第1ステータコアに対向する第1ロータコアと、前記径方向において前記第2ステータコアに対向する第2ロータコアと、永久磁石とを有し、前記ステータの内側に配置されたロータと
を備え、
前記ステータは、前記スロットに対向する位置に形成された、前記ステータ巻線に接触しない凹部を有し、
前記第1ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第1磁石挿入部と、前記第1磁石挿入部と連通する第1フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第1孔を有し、
前記第2ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第2磁石挿入部と、前記第2磁石挿入部と連通する第2フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第2孔を有し、
前記軸方向と直交する平面において、前記第1ロータコアは、前記永久磁石の長手方向において前記永久磁石と対向する突起を有し、
前記平面において、前記第1フラックスバリア部の面積は、前記第2フラックスバリア部の面積よりも小さく、
前記第1ロータコアの体積は、前記第2ロータコアの体積よりも大きい。

Claims (12)

  1. 軸方向に積層された、第1ステータコア及び第2ステータコアと、ステータ巻線が配置されるスロットとを有するステータと、
    径方向において前記第1ステータコアに対向する第1ロータコアと、前記径方向において前記第2ステータコアに対向する第2ロータコアと、永久磁石とを有し、前記ステータの内側に配置されたロータと
    を備え、
    前記ステータは、前記スロットに対向する位置に形成された、前記ステータ巻線に接触しない凹部を有し、
    前記第1ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第1磁石挿入部と、前記第1磁石挿入部と連通する第1フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第1孔を有し、
    前記第2ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第2磁石挿入部と、前記第2磁石挿入部と連通する第2フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第2孔を有し、
    前記第1ロータコアの体積は、前記第2ロータコアの体積よりも小さい
    電動機。
  2. 前記第1ロータコアは、前記径方向における前記少なくとも1つの第1孔の外側の領域である第1領域と前記第1領域に形成された穴とを有し、
    前記第2ロータコアは、前記径方向における前記少なくとも1つの第2孔の外側の領域である第2領域を有し、
    前記第1領域の体積は、前記第2領域の体積よりも小さい
    請求項1に記載の電動機。
  3. 前記第1ロータコアは、前記径方向における前記少なくとも1つの第1孔の外側の領域である第1領域と、前記第1領域の外周面に形成された窪みを有し、
    前記第2ロータコアは、前記径方向における前記少なくとも1つの第2孔の外側の領域である第2領域を有し、
    前記第1領域の体積は、前記第2領域の体積よりも小さい
    請求項1に記載の電動機。
  4. 前記第1ロータコアは、前記軸方向と直交する平面において、第1半径と前記第1半径よりも小さい第2半径とを持ち、
    前記第2ロータコアは、前記平面において、前記第1半径と同一の半径を持つ真円である
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電動機。
  5. 前記少なくとも1つの第1孔は、周方向に配列された6つの前記第1孔を含み、
    前記少なくとも1つの第2孔は、周方向に配列された6つの前記第2孔を含み、
    前記第1ロータコアは、シャフトが挿入される第1シャフト挿入孔と、6つの前記第1孔で囲まれた領域である第3領域と、前記第3領域において周方向に配列された複数の穴を有し、
    前記第2ロータコアは、前記シャフトが挿入される第2シャフト挿入孔と、6つの前記第2孔で囲まれた領域である第4領域とを有し、
    前記第3領域の体積は、前記第4領域の体積よりも小さい
    請求項1から4のいずれか1項に記載の電動機。
  6. 前記第1磁石挿入部の内壁と前記永久磁石との間には空隙が存在し、前記第2磁石挿入部の内壁と前記永久磁石との間には空隙が存在しない請求項1から5のいずれか1項に記載の電動機。
  7. 前記第1ロータコアは、複数の第1カシメ部を有し、
    前記第2ロータコアは、複数の第2カシメ部を有し、
    複数の第1カシメ部は、前記複数の第2カシメ部よりも多い
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動機。
  8. 前記第1ロータコアは、第1カシメ部を有し、
    前記第2ロータコアは、第2カシメ部を有し、
    前記軸方向と直交する平面において、前記第1カシメ部の面積は、前記第2カシメ部の面積よりも大きい
    請求項1から6のいずれか1項に記載の電動機。
  9. 軸方向に積層された、第1ステータコア及び第2ステータコアと、ステータ巻線が配置されるスロットとを有するステータと、
    径方向において前記第1ステータコアに対向する第1ロータコアと、前記径方向において前記第2ステータコアに対向する第2ロータコアと、永久磁石とを有し、前記ステータの内側に配置されたロータと
    を備え、
    前記ステータは、前記スロットに対向する位置に形成された、前記ステータ巻線に接触しない凹部を有し、
    前記第1ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第1磁石挿入部と、前記第1磁石挿入部と連通する第1フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第1孔を有し、
    前記第2ロータコアは、前記永久磁石が挿入される第2磁石挿入部と、前記第2磁石挿入部と連通する第2フラックスバリア部とを有する少なくとも1つの第2孔を有し、
    前記軸方向と直交する平面において、前記第1ロータコアは、前記永久磁石の長手方向において前記永久磁石と対向する突起を有し、
    前記平面において、前記第1フラックスバリア部の面積は、前記第2フラックスバリア部の面積よりも小さく、
    前記第1ロータコアの体積は、前記第2ロータコアの体積よりも大きい
    電動機。
  10. 前記第1ロータコアの磁極中心部からの磁束の径方向における最大磁束密度は、前記第2ロータコアの磁極中心部からの磁束の前記径方向における最大磁束密度よりも小さい請求項1から9のいずれか1項に記載の電動機。
  11. 密閉容器と、
    前記密閉容器内に配置された圧縮機構と、
    前記圧縮機構を駆動する、請求項1から10のいずれか1項に記載の電動機と
    を備える
    圧縮機。
  12. 請求項11に記載の圧縮機と、凝縮器と、絞り装置と、蒸発器とを備える空気調和機。
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