JPWO2020017594A1 - クレーン - Google Patents

クレーン Download PDF

Info

Publication number
JPWO2020017594A1
JPWO2020017594A1 JP2020519150A JP2020519150A JPWO2020017594A1 JP WO2020017594 A1 JPWO2020017594 A1 JP WO2020017594A1 JP 2020519150 A JP2020519150 A JP 2020519150A JP 2020519150 A JP2020519150 A JP 2020519150A JP WO2020017594 A1 JPWO2020017594 A1 JP WO2020017594A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
signal
speed
crane
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2020519150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6729842B2 (ja
Inventor
真輔 神田
真輔 神田
和磨 水木
和磨 水木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tadano Ltd
Original Assignee
Tadano Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tadano Ltd filed Critical Tadano Ltd
Publication of JPWO2020017594A1 publication Critical patent/JPWO2020017594A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6729842B2 publication Critical patent/JP6729842B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/04Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack
    • B66C13/06Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack for minimising or preventing longitudinal or transverse swinging of loads
    • B66C13/063Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack for minimising or preventing longitudinal or transverse swinging of loads electrical
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/04Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack
    • B66C13/06Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack for minimising or preventing longitudinal or transverse swinging of loads
    • B66C13/066Auxiliary devices for controlling movements of suspended loads, or preventing cable slack for minimising or preventing longitudinal or transverse swinging of loads for minimising vibration of a boom
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/18Control systems or devices
    • B66C13/22Control systems or devices for electric drives
    • B66C13/30Circuits for braking, traversing, or slewing motors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C13/00Other constructional features or details
    • B66C13/18Control systems or devices
    • B66C13/46Position indicators for suspended loads or for crane elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C23/00Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes
    • B66C23/62Constructional features or details
    • B66C23/64Jibs
    • B66C23/70Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths
    • B66C23/701Jibs constructed of sections adapted to be assembled to form jibs or various lengths telescopic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66CCRANES; LOAD-ENGAGING ELEMENTS OR DEVICES FOR CRANES, CAPSTANS, WINCHES, OR TACKLES
    • B66C23/00Cranes comprising essentially a beam, boom, or triangular structure acting as a cantilever and mounted for translatory of swinging movements in vertical or horizontal planes or a combination of such movements, e.g. jib-cranes, derricks, tower cranes
    • B66C23/62Constructional features or details
    • B66C23/84Slewing gear
    • B66C23/86Slewing gear hydraulically actuated

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

クレーンは、旋回可能、起伏可能、且つ伸縮可能な状態で下部ベース対に支持された被操作機能部と、被操作機能部を駆動する駆動装置と、被操作機能部の姿勢に関する情報を検出する検出部と、吊り荷の移動方向及び移動速度を指示するための操作入力に関する情報に基づいて、吊り荷の移動方向及び移動速度に関する目標信号を生成する目標信号生成部と、目標信号をフィルタリングしてフィルタリング目標信号を生成するフィルタ部と、姿勢に関する情報及びフィルタリング目標信号に基づいて、駆動装置の作動速度を制御するための速度制御信号を生成する制御信号生成部と、速度制御信号に基づいて駆動装置を制御する制御部と、を備える。

Description

本発明は、クレーンに関する。
従来、クレーンによる荷物の搬送時において、荷物には、振動が発生する。このような振動は、搬送時に加わる加速度を起振力とし、ワイヤロープの先端に吊り下げられた荷物を質点とする単振り子、又はフック部分を支点とする二重振り子の振動である。
このようなクレーンにおいて、作業者は、荷物を所定位置に安定的に下ろすために、操作具による手動操作によって伸縮ブームを旋回させたり起伏させたりして荷物の揺れを打ち消す操作を行う必要があった。このため、クレーンの搬送効率は、搬送時に発生する揺れの大きさやクレーンの作業者の熟練度に影響される。
そこで、クレーンの駆動装置(アクチュエータとも称する。)の速度指令(基本制御信号)から荷物の共振周波数の周波数成分を減衰させることで荷物の揺れを抑制して搬送効率を向上させるクレーンが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のクレーンは、トロリから垂らしたワイヤロープに荷物を吊り下げて移動するクレーン装置である。クレーンは、ワイヤロープの吊り下げ長さから算出される振り子の共振周波数を算出する。
又、上記クレーンは、算出した共振周波数基づいて、時間遅れフィルタを生成する。クレーンは、トロリ速度指令に時間遅れフィルタを適用した補正トロリ速度指令によってトロリを移動させることにより、搬送中の荷物の振動を抑制する。
又、上記クレーンは、走行装置によってクレーン本体を移動させる走行入力の操作信号と、トロリをブームに沿って移動させる横行入力の操作信号と、にそれぞれ独立してフィルタを入れて共振周波数成分を除去している。
このようなクレーンにおいて、走行入力操作と横行入力操作とが同時に行われた場合、荷物は、共振周波数成分がそれぞれ除去された走行入力の操作信号による軌跡と横行入力の操作信号による軌跡とが合成された軌跡に沿って搬送される。
しかし、合成された軌跡は、走行入力操作と横行入力操作との操作状態によっては幾何学的に非線形な軌跡になり、フィルタを適用していても搬送中の荷物に揺れを生じさせる場合があった。
特開2016−160081号公報
本発明の目的は、荷物の揺れを抑制しつつ、荷物の搬送に適した軌跡に沿って荷物を搬送できるクレーンの提供を目的とする。
本発明に係るクレーンの一態様は、旋回可能、起伏可能、且つ伸縮可能な状態で下部ベース対に支持された被操作機能部と、被操作機能部を駆動する駆動装置と、被操作機能部の姿勢に関する情報を検出する検出部と、吊り荷の移動方向及び移動速度を指示するための操作入力に関する情報に基づいて、吊り荷の移動方向及び移動速度に関する目標信号を生成する目標信号生成部と、目標信号をフィルタリングしてフィルタリング目標信号を生成するフィルタ部と、姿勢に関する情報及びフィルタリング目標信号に基づいて、駆動装置の作動速度を制御するための速度制御信号を生成する制御信号生成部と、速度制御信号に基づいて駆動装置を制御する制御部と、を備える。
本発明によれば、荷物の揺れを抑制しつつ、荷物の搬送に適した軌跡に沿って荷物を搬送できるクレーンを実現できる。
図1は、クレーンの全体構成を示す側面図である。 図2は、クレーンの制御構成を示すブロック図である。 図3は、操作端末の概略構成を示す平面図である。 図4は、操作端末の制御構成を示すブロック図である。 図5は、吊り荷移動操作具が操作された場合の荷物の搬送される方位を示す図である。 図6は、クレーンの制御装置の制御構成を示すブロック図である。 図7は、クレーンの逆動力学モデルを示す図である。 図8は、ノッチフィルタの周波数特性を表すグラフを示す図である。 図9は、ノッチフィルタにおいて、ノッチ深さ係数が異なる場合の周波数特性を表すグラフを示す図である。 図10は、本発明の一実施形態における制振制御の全体の制御態様を表すフローチャートを示す図である。 図11は、本発明の一実施形態に係る制振制御において操作端末の操作におけるノッチフィルタ生成工程を表すフローチャートを示す図である。 図12は、本発明の一実施形態に係る制振制御において操作端末の操作における作動信号生成工程を表すフローチャートを示す図である。
以下に、図1から図4を用いて、本発明の実施形態に係るクレーン1について説明する。尚、本実施形態においては、クレーン1として移動式クレーン(ラフテレーンクレーン)について説明するが、トラッククレーン等でもよい。
図1に示すように、クレーン1は、不特定の場所に移動可能な移動式クレーンである。クレーン1は、車両2、及び、クレーン装置6等を有する。
車両2は、下部ベース体の一例に該当し、クレーン装置6を搬送する走行車両である。車両2は、複数の車輪3を有し、エンジン4を動力源として走行する。車両2には、アウトリガ5が設けられている。アウトリガ5は、車両2の幅方向両側に油圧によって延伸可能な張り出しビームと地面に垂直な方向に延伸可能な油圧式のジャッキシリンダとから構成されている。
車両2は、アウトリガ5を車両2の幅方向に延伸させるとともにジャッキシリンダを接地させることにより、クレーン1の作業可能範囲を広げることができる。尚、下部ベース体は、走行可能な下部ベース体であってもよいし、走行不可能な下部ベース体であってもよい。
クレーン装置6は、荷物Wをワイヤロープによって吊り上げる作業装置である。クレーン装置6は、旋回台7、ブーム9、ジブ9a、メインフックブロック10、サブフックブロック11、起伏用油圧シリンダ12、メインウインチ13、メインワイヤロープ14、サブウインチ15、サブワイヤロープ16、キャビン17、制御装置31、及び操作端末32等を備える。
旋回台7は、クレーン装置6を旋回可能に構成する装置である。旋回台7は、円環状の軸受を介して車両2のフレーム上に設けられる。旋回台7は、円環状の軸受の中心を回転中心として回転自在に構成されている。
旋回台7には、駆動装置である油圧式の旋回用油圧モータ8が設けられている。旋回台7は、旋回用油圧モータ8によって第一方向と、第一方向と反対方向である第二方向とに旋回可能に構成されている。
旋回用油圧モータ8は、電磁比例切換弁である旋回用バルブ22(図2参照)によって回転操作される駆動装置である。旋回用バルブ22は、旋回用油圧モータ8に供給される作動油の流量を任意の流量に制御できる。
つまり、旋回台7は、旋回用バルブ22によって回転操作される旋回用油圧モータ8を介して任意の旋回速度に制御可能に構成されている。旋回台7には、旋回台7の旋回位置(角度)と旋回速度とを検出する旋回角度検出手段である旋回用センサ27(図2参照)が設けられている。
旋回用油圧モータ8は、駆動装置の一例に該当する。又、旋回用油圧モータ8は、旋回駆動部の一例にも該当する。旋回用センサ27は、被操作機能部であるブーム9の姿勢に関する情報を検出する検出部の一例に該当する。姿勢に関する情報は、例えば、ブーム9の旋回角度、ブーム9の起伏角度、及びブーム9の伸縮長さを含んでよい。
ブーム9は、被操作機能部の一例に該当し、旋回可能、起伏可能、且つ伸縮可能な状態で下部ベース体である車両2に設けられている。ブーム9は、荷物Wを吊り上げ可能な状態にワイヤロープを支持する可動支柱である。
ブーム9は、複数のブーム部材から構成されている。ブーム9は、各ブーム部材を駆動装置である伸縮用油圧シリンダ9cで移動させることで軸方向に伸縮自在に構成されている。伸縮用油圧シリンダ9cは、被操作機能部であるブーム9を駆動する駆動装置の一例に該当する。又、伸縮用油圧シリンダ9cは、伸縮駆動部の一例にも該当する。
ブーム9は、ベースブーム部材の基端が旋回台7の略中央に揺動可能に設けられている。又、ブーム9には、ジブ9a及び荷物Wを撮影するブームカメラ9bが設けられている。
伸縮用油圧シリンダ9cは、電磁比例切換弁である伸縮用バルブ23(図2参照)によって伸縮操作される駆動装置である。伸縮用バルブ23は、伸縮用油圧シリンダ9cに供給される作動油の流量を任意の流量に制御できる。
つまり、ブーム9は、伸縮用バルブ23によって任意のブーム長さに制御可能に構成されている。ブーム9には、ブーム9の長さを検出する伸縮長さ検出手段である伸縮用センサ28及び方位センサ29が設けられている。伸縮用センサ28は、被操作機能部であるブーム9の姿勢に関する情報を検出する検出部の一例に該当する。
メインフックブロック10とサブフックブロック11とは、荷物Wを吊る吊り具である。メインフックブロック10には、メインワイヤロープ14が巻き掛けられる複数のフックシーブと、荷物Wを吊るメインフックとが設けられている。サブフックブロック11には、荷物Wを吊るサブフックが設けられている。
起伏用油圧シリンダ12は、ブーム9を起立及び倒伏させ、ブーム9の姿勢を保持する駆動装置である。起伏用油圧シリンダ12はシリンダ部とロッド部とから構成されている。シリンダ部の端部(基端部)は、旋回台7に揺動自在に連結されている。ロッド部の端部(先端部)は、ブーム9のベースブーム部材に揺動自在に連結されている。起伏用油圧シリンダ12は、駆動装置の一例に該当する。起伏用油圧シリンダ12は、起伏駆動部の一例にも該当する。
起伏用油圧シリンダ12は、電磁比例切換弁である起伏用バルブ24(図2参照)によって伸縮操作される。起伏用バルブ24は、起伏用油圧シリンダ12に供給される作動油の流量を任意の流量に制御できる。
つまり、ブーム9は、起伏用バルブ24によって任意の起伏速度に制御可能に構成されている。ブーム9には、ブーム9の起伏角度θを検出する旋回角度検出手段である起伏用センサ30(図2参照)が設けられている。起伏用センサ30は、被操作機能部であるブーム9の姿勢に関する情報を検出する検出部の一例に該当する。
メインウインチ13とサブウインチ15とは、メインワイヤロープ14とサブワイヤロープ16との繰り入れ(巻き上げ)及び繰り出し(巻き下げ)を行う巻回装置である。
メインウインチ13は、メインワイヤロープ14が巻きつけられるメインドラムが駆動装置であるメイン用油圧モータ13aによって回転され、サブウインチ15は、サブワイヤロープ16が巻きつけられるサブドラムが駆動装置であるサブ用油圧モータ15aによって回転されるように構成されている。
メイン用油圧モータ13aは、電磁比例切換弁であるメイン用バルブ25m(図2参照)によって回転操作される。メイン用バルブ25mは、メイン用油圧モータ13aに供給される作動油の流量を任意の流量に制御できる。
つまり、メインウインチ13は、メイン用バルブ25mによって任意の繰り入れ及び繰り出し速度に制御可能に構成されている。同様に、サブウインチ15は、電磁比例切換弁であるサブ用バルブ25s(図2参照)によって任意の繰り入れ及び繰り出し速度に制御可能に構成されている。
メインウインチ13とサブウインチ15とには、メインワイヤロープ14及びサブワイヤロープ16の繰り出し量lをそれぞれ検出する巻回用センサ26(図2参照)が設けられている。
キャビン17は、筐体33に覆われた操縦席である。キャビン17は、旋回台7に搭載されている。キャビン17には、図示しない操縦席が設けられている。操縦席には、車両2を走行操作するための操作具やクレーン装置6を操作するための旋回操作具18、起伏操作具19、伸縮操作具20、メインドラム操作具21m、及びサブドラム操作具21s等が設けられている(図2参照)。
旋回操作具18は、旋回用バルブ22を操作することで旋回用油圧モータ8を制御する。起伏操作具19は、起伏用バルブ24を操作することで起伏用油圧シリンダ12を制御する。伸縮操作具20は、伸縮用バルブ23を操作することで伸縮用油圧シリンダ9cを制御する。
メインドラム操作具21mはメイン用バルブ25mを操作することでメイン用油圧モータ13aを制御する。サブドラム操作具21sは、サブ用バルブ25sを操作することでサブ用油圧モータ15aを制御する。
図2に示すように、制御装置31は、制御部の一例に該当し、各操作弁を介してクレーン装置6の駆動装置を制御する。制御装置31は、キャビン17内に設けられている。制御装置31は、実体的には、CPU、ROM、RAM、及びHDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。制御装置31は、各駆動装置や切換バルブ、センサ等の動作を制御するための種々のプログラムやデータを格納している。
制御装置31は、ブームカメラ9b、旋回操作具18、起伏操作具19、伸縮操作具20、メインドラム操作具21m、及びサブドラム操作具21sに接続されている。制御装置31は、ブームカメラ9bからの映像i、を取得する。
制御装置31は、ブームカメラ9bから取得した映像iに基づいて、旋回操作具18、起伏操作具19、メインドラム操作具21m、及びサブドラム操作具21sそれぞれの操作量を取得する。
制御装置31は、操作端末32の端末側制御装置41に接続され、操作端末32からの目標速度信号Vdを取得する。
制御装置31は、旋回用バルブ22、伸縮用バルブ23、起伏用バルブ24、メイン用バルブ25m、及びサブ用バルブ25sに接続され、旋回用バルブ22、起伏用バルブ24、メイン用バルブ25m、及びサブ用バルブ25sに作動信号Mdを伝達する。
制御装置31は、巻回用センサ26、旋回用センサ27、伸縮用センサ28、方位センサ29、及び起伏用センサ30に接続されている。制御装置31は、巻回用センサ26から、メインワイヤロープ14及び/又はサブワイヤロープ16(以下、メインワイヤロープ14及びサブワイヤロープ16をまとめて、単に「ワイヤロープ」と称する。)の繰り出し量lに関する情報を取得する。
制御装置31は、旋回用センサ27から、旋回台7の旋回角度φに関する情報を取得する。制御装置31は、伸縮用センサ28から、ブーム9の伸縮長さιに関する情報を取得する。制御装置31は、方位センサ29から、方位に関する情報を取得する。制御装置31は、起伏用センサ30から、ブーム9の起伏角度θに関する情報を取得する。
制御装置31は、旋回操作具18、起伏操作具19、伸縮操作具20、メインドラム操作具21m、及びサブドラム操作具21sの操作量に基づいて、各操作具に対応した作動信号Mdを生成する。
このように構成されるクレーン1は、車両2を走行させることで任意の位置にクレーン装置6を移動させることができる。又、クレーン1は、起伏操作具19の操作によって起伏用油圧シリンダ12でブーム9を任意の起伏角度θに起立させた状態で、伸縮操作具20の操作によってブーム9を任意の長さに延伸させることによりクレーン装置6の揚程や作業半径を拡大できる。
又、クレーン1は、サブドラム操作具21s等によって荷物Wを吊り上げた状態で、旋回操作具18の操作によって旋回台7を旋回させることにより、荷物Wを搬送する。
図3に示すように、操作端末32は、荷物Wを移動させる移動方向及び移動速度に関する目標速度信号Vdを入力する端末である。このような操作端末32は、キャビン17に設けられている。
操作端末32は、筐体33、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39、端末側表示装置40、及び端末側制御装置41(図2、図4参照)等を備える。又、操作端末32は、方位に関する情報を検出する端末側方位センサ34を備える。
操作端末32は、吊り荷移動操作具35又は各種操作具36〜39の操作により生成される荷物Wの目標速度信号Vdをクレーン装置6の制御装置31に送信する。目標速度信号Vdは、目標信号の一例に該当する。
筐体33は、操作端末32の主たる構成部材である。筐体33は、操作面33aを有する。筐体33は、作業者が手で保持可能な大きさを有する。筐体33は、操作面33aに、作業者の左側から順に、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39、及び端末側表示装置40を有する。
吊り荷移動操作具35は、水平面において荷物Wの移動方向及び移動速度についての指示を入力する際に操作する操作具である。吊り荷移動操作具35は、操作部及び操作入力部の一例に該当する。
吊り荷移動操作具35は、筐体33の操作面から略垂直に起立した操作スティック35a及び操作スティック35aの傾倒方向及び傾倒量を検出するセンサ35bから構成されている。吊り荷移動操作具35は、操作スティック35aが任意の方向に傾倒操作可能に構成されている。
吊り荷移動操作具35において、操作面33aに向かって上方向(以下、単に「上方向」と記す)は、ブーム9の延伸方向に一致する。吊荷移動操作具35は、センサ35bで検出した操作スティック35aの傾倒方向とその傾倒量についての操作信号を端末側制御装置41に伝達する。
作業者は、操作スティック35aを操作することにより、吊荷の移動方向及び移動速度を入力する。吊荷の移動方向に関する入力は、操作スティック35aの傾倒方向に対応する。又、吊荷の移動速度に関する入力は、操作スティック35aの傾斜量に対応する。
端末側旋回操作具36は、作業者の操作に基づいて、クレーン装置6の旋回方向に関する指示及び旋回速度に関する指示を入力するための操作具である。端末側伸縮操作具37は、作業者の操作に基づいて、ブーム9の伸縮方向に関する指示(伸長又は収縮に関する指示)及び速度に関する指示を入力するための操作具である。
端末側メインドラム操作具38mは、作業者の操作に基づいて、メインウインチ13の回転方向に関する指示(巻上又は巻下に関する指示)及び速度に関する指示を入力するための操作具である。
端末側サブドラム操作具38sは、作業者の操作に基づいて、サブウインチ15の回転方向に関する指示(巻上又は巻下に関する指示)及び速度に関する指示を入力するための操作具である。
端末側起伏操作具39は、作業者の操作に基づいて、ブーム9の起伏方向に関する指示(起立又は倒伏に関する指示)及び速度に関する指示を入力するための操作具である。
各操作具35〜39は、筐体33の操作面33aから略垂直に起立した操作スティック及び操作スティックの傾倒方向及び傾倒量を検出するセンサ(不図示)から構成されている。各操作具は、第一方向及び第二方向に傾倒可能に構成されている。各操作具35〜39はそれぞれ、操作入力部の一例に該当する。又、各操作具35〜39の操作スティックはそれぞれ、操作部の一例に該当する及び操作入力部の一例に該当する。
端末側表示装置40は、クレーン1の姿勢情報や荷物Wの情報等の様々な情報を表示する。端末側表示装置40は、液晶画面等の画像表示装置から構成されている。端末側表示装置40は筐体33の操作面33aに設けられている。
端末側表示装置40には、端末側方位センサ34の検出値に基づいて、方位が表示されている。端末側表示装置40に表示される方位において、端末側表示装置40に向かって上方向は、ブーム9の延伸方向に一致する。
図4に示すように、制御部である端末側制御装置41は、操作端末32を制御する。端末側制御装置41は、操作端末32の筐体33内に設けられている。端末側制御装置41は、実体的には、CPU、ROM、RAM、及びHDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。
端末側制御装置41は、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39、及び端末側表示装置40等の動作を制御するための種々のプログラムやデータを格納している。
端末側制御装置41は、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、及び端末側起伏操作具39に接続されている。
端末側制御装置41は、各操作具35〜39から、各操作具35〜39の操作スティックの傾倒方向及び傾倒量に対応する操作信号を取得する。各操作具35〜39の操作スティックの傾倒方向は、吊り荷の移動方向に対応する。又、各操作具35〜39の操作スティックの傾斜量は、吊り荷の移動速度に対応する。
端末側制御装置41は、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、及び端末側起伏操作具39の各センサから取得した各操作スティックの操作信号に基づいて、荷物Wの目標速度信号Vdを生成する。
本実施形態の場合、端末側制御装置41は、目標信号生成部の一例に該当する。目標信号生成部は、吊り荷の移動方向及び移動速度を指示するための操作入力に関する情報に基づいて、吊り荷の移動方向及び移動速度に関する目標信号を生成する。
上記操作入力は、例えば、作業者が各操作具35〜39を操作することにより入力される。本実施形態の場合、操作入力に関する情報は、各操作具35〜39の傾倒方向及び傾斜量である。
操作入力に関する情報は、各操作具35〜39の傾倒方向及び傾斜量に限定されない。又、操作入力を入力するための操作入力部は、各操作具35〜39に限定されない。操作入力部は、例えば、クレーンの運転席に設けられたボタン式のスイッチ(不図示)やタッチパネルであってもよい。作業者は、スイッチを操作することにより、被操作機能部であるブーム9の動作を指示するための操作入力を入力してもよい。
操作入力は、作業者による各操作具35〜39の操作に基づく入力に限定されない。例えば、操作入力は、作業者による上記ボタンの操作に基づく入力であってもよい。
又、操作入力は、クレーン1を遠隔操作するための遠隔操作端末から受信した、ブーム9の動作を制御する(指示する)ための操作信号であってもよい。
又、操作入力は、例えば、BIM(Building Information Modeling)等のアプリケーションが組み込まれた外部端末から、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して取得した、ブーム9の動作を制御する(指示する)ための操作信号であってもよい。
又、操作入力は、サーバ等の外部端末から、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して受信した、ブーム9の動作を制御する(指示する)ための操作信号であってもよい。
更に、操作入力は、操作入力部を介して、作業者により入力されるものに限定されない。つまり、クレーン1の自動運転において、ブーム9の動作を自動制御するための操作信号も、操作入力の一例に該当すると捉えてよい。
又、端末側制御装置41は、クレーン装置6の制御装置31に有線又は無線の接続手段を介して接続されている。端末側制御装置41は、生成した荷物Wの目標速度信号Vdをクレーン装置6の制御装置31に送信する。尚、端末側制御装置41が有する機能は、クレーン装置6に組み込まれていてもよい。
次に、図5を用いて、操作端末32によるクレーン装置6の制御について説明する。
先ず、ブーム9の先端が北を向いた状態(図5参照)において、操作端末32の吊り荷移動操作具35の操作スティック35aが上方向に対して左方向に傾倒角度θ2=45°の方向に任意の傾倒量だけ傾倒操作された場合の例について説明する。
この例の場合、端末側制御装置41は、ブーム9の延伸方向である北から傾倒角度θ2=45°の方向である北西への傾倒方向と傾倒量に対応する操作信号を吊り荷移動操作具35のセンサ35bから取得する。
更に、端末側制御装置41は、取得した操作信号(操作入力に関する情報)に基づいて、傾倒量に応じた移動速度で北西に向かって荷物Wを移動させる場合の目標速度信号Vdを単位時間t毎に算出する。操作端末32は、算出した目標速度信号Vdを単位時間t毎にクレーン装置6の制御装置31に送信する。尚、操作信号(操作入力に関する情報)は、1個の操作入力部が受け付けた操作入力であってもよいし、2個以上の操作入力部が受け付けた操作入力を含んでもよい。
制御装置31は、操作端末32から目標速度信号Vdを単位時間t毎に受信すると、ブーム9の先端の方位に基づいて、起伏速度Vθ、旋回速度Vφ、及び伸縮速度Vιを算出する。制御装置31は、算出した起伏速度Vθ、旋回速度Vφ、及び伸縮速度Vιから旋回用バルブ22、伸縮用バルブ23、起伏用バルブ24、メイン用バルブ25m、及びサブ用バルブ25sの作動信号Mdを生成する(図6参照)。
クレーン1は、吊り荷移動操作具35の傾倒方向である北西に向けて傾倒量に応じた速さで荷物Wを移動させる。この際、クレーン1は、旋回用油圧モータ8、伸縮用油圧シリンダ9c、起伏用油圧シリンダ12、及びメイン用油圧モータ13a等を作動信号Mdによって制御する。
このように構成することで、クレーン1は、操作端末32からブーム9の延伸方向を基準として、吊り荷移動操作具35の操作方向に基づいた移動方向と速さの目標速度信号Vdを単位時間t毎に取得し、起伏速度Vθ、旋回速度Vφ、及び伸縮速度Vιを算出するので、作業者が吊り荷移動操作具35の操作方向に対するクレーン装置6の作動方向の認識を喪失することがない。
つまり、吊り荷移動操作具35の操作方向と荷物Wの移動方向とが共通の基準であるブーム9の延伸方向に基づいて算出されている。これにより、クレーン装置6の操作を容易かつ簡単に行うことができる。尚、本実施形態において、操作端末32は、キャビン17の内部に設けられている。ただし、操作端末32は、キャビン17の外部から遠隔操作可能な遠隔操作端末であってもよい。この場合、操作端末32は、端末側無線機により、クレーン装置6を無線通信してもよい。
次に、図6から図12を用いて、クレーン装置6の制御装置31におけるノッチフィルタFの生成、及びノッチフィルタFを適用した目標速度信号Vdから、各駆動装置のフィルタリング作動信号Mdを生成する制御工程について説明する。
図6に示すように、制御装置31は、三軸速度信号生成部31a、共振周波数算出部31b、フィルタ係数算出部31c、フィルタ算出部31d、及び作動信号生成部31e等を有する。
制御装置31は、目標信号をフィルタリングしてフィルタリング目標信号を生成するフィルタ部としての機能を有する。従って、制御装置31は、フィルタ部の一例に該当すると捉えてよい。
又、制御装置31は、姿勢に関する情報(ブーム9の旋回角度、ブーム9の起伏角度、及びブーム9の伸縮長さ)及びフィルタリング目標信号に基づいて、ブーム9を駆動する駆動装置(旋回用油圧モータ8、起伏用油圧シリンダ12、及び伸縮用油圧シリンダ9c)の作動速度を制御するための速度制御信号(作動信号Md)を生成する制御信号生成部としての機能を有する。従って、制御装置31は、制御信号生成部の一例に該当すると捉えてよい。
尚、制御装置31は、巻回用センサ26、旋回用センサ27、伸縮用センサ28、及び起伏用センサ30、から取得した検出値から、任意に定めた基準位置O(例えば、ブーム9の旋回中心)を原点とした荷物W(メインフックブロック10又はサブフックブロック11)のX座標Px、Y座標Py、及びZ座標Pzを算出できる。
三軸速度信号生成部31aは、荷物Wの移動方向及び移動速度に関する目標速度信号Vdから、基準位置Oで互いに直行するX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向(以下、単に「三軸方向」と記す)の速度信号を生成する。
三軸速度信号生成部31aは、目標速度信号Vdから荷物WのX軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号Vzを生成する。
共振周波数算出部31bは、メインワイヤロープ14又はサブワイヤロープ16に吊り下げられた荷物Wを単振り子として、吊り荷の揺れの共振周波数ωを算出する。
共振周波数算出部31bは、ブーム9の起伏角度θ、メインワイヤロープ14の繰り出し量l、及びメインフックブロック10の掛け数に基づいて、メインワイヤロープ14に関する吊り下げ長さLmを算出する(図7参照)。
共振周波数算出部31bは、ブーム9の起伏角度θ、サブワイヤロープ16の繰り出し量l、及びサブフックブロック11の掛け数に基づいて、サブワイヤロープ16に関する吊り下げ長さLsを算出する(図7参照)。
メインワイヤロープ14に関する吊り下げ長さLmは、シーブからメインワイヤロープ14が離間する位置からメインフックブロック10までの長さである。サブワイヤロープ16に関する吊り下げ長さLsは、シーブからサブワイヤロープ16が離間する位置からサブフックブロック11までの長さである。
そして、共振周波数算出部31bは、重力加速度gと、吊り下げ長さLm及び/又は吊り下げ長さLsとに基づいて、共振周波数ω=√(g/L)・・・(1)を算出する。尚、式(1)においてLは吊り下げ長さLm、又は、吊り下げ長さLsを意味する。
フィルタ係数算出部31cは、クレーン1の作動状態からノッチフィルタFが有する伝達関数H(s)(後述の式(4)参照)の中心周波数係数ω、ノッチ幅係数ζ、及びノッチ深さ係数δを算出する。フィルタ係数算出部31cは、荷物WのX座標Px、Y座標Py、及びZ座標Pzに対応したノッチ幅係数ζ及びノッチ深さ係数δを算出し、共振周波数ωを中心周波数ωcとして、対応する中心周波数係数ωを算出する。
フィルタ算出部31dは、目標速度信号Vdの特定の周波数領域を減衰させるノッチフィルタFを生成する。又、フィルタ算出部31dは、X軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号VzにノッチフィルタFを適用する。
フィルタ算出部31dは、中心周波数係数ω、ノッチ幅係数ζ、及びノッチ深さ係数δから後述の式(4)を用いてノッチフィルタFを生成する。又、フィルタ算出部31dは、X軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号VzにノッチフィルタFをそれぞれ適用し、共振周波数ωを基準として任意の周波数範囲の周波数成分を任意の割合で減衰させたフィルタリングX軸速度信号Vxd、フィルタリングY軸速度信号Vyd、及びフィルタリングZ軸速度信号Vzdを生成する。
作動信号生成部31eは、旋回用バルブ22、伸縮用バルブ23、起伏用バルブ24、メイン用バルブ25m、及びサブ用バルブ25sの作動信号Mdを生成する。作動信号生成部31eは、フィルタリングX軸速度信号Vxd、フィルタリングY軸速度信号Vyd、及びフィルタリングZ軸速度信号Vzdに基づいて、フィルタリング起伏速度信号Vθd、フィルタリング旋回速度信号Vφd、及びフィルタリング伸縮速度信号Vιdを算出する。
更に、作動信号生成部31eは、算出したフィルタリング起伏速度信号Vθd、フィルタリング旋回速度信号Vφd、及びフィルタリング伸縮速度信号Vιdに基づいて、旋回用バルブ22、伸縮用バルブ23、起伏用バルブ24、メイン用バルブ25m、及びサブ用バルブ25sの作動信号Mdをそれぞれ生成する。
つまり、制御装置31は、各操作弁を介して駆動装置(アクチュエータ)の一例である、旋回用油圧モータ8、起伏用油圧シリンダ12、メイン用油圧モータ13a、及びサブ用油圧モータ15aを制御する。
制御装置31の三軸速度信号生成部31aは、フィルタ算出部31dに接続されている。三軸速度信号生成部31aは、操作端末32から目標速度信号Vdを取得する。
制御装置31の共振周波数算出部31bは、フィルタ係数算出部31cに接続されている。共振周波数算出部31bは、巻回用センサ26から繰り出し量lを取得する。
制御装置31のフィルタ係数算出部31cは、フィルタ算出部31dに接続されている。フィルタ係数算出部31cは、共振周波数算出部31bからメインワイヤロープ14の吊り下げ長さLmとサブワイヤロープ16の吊り下げ長さLs(図7参照)、及び共振周波数ωを取得する。
又、フィルタ係数算出部31cは、旋回台7の旋回角度φ、ブーム9の伸縮長さι、ブーム9の起伏角度θ、及びワイヤロープの吊り下げ長さ(メインワイヤロープ14の吊り下げ長さLm又はサブワイヤロープ16の吊り下げ長さLs)を取得する。
制御装置31のフィルタ算出部31dは、作動信号生成部31eに接続されている。フィルタ算出部31dは、三軸速度信号生成部31aから荷物WのX軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号Vzを取得する。フィルタ算出部31dは、フィルタ係数算出部31cからノッチ幅係数ζ、ノッチ深さ係数δ、及び中心周波数係数ωを取得する。
制御装置31の作動信号生成部31eは、旋回用バルブ22、伸縮用バルブ23、起伏用バルブ24、メイン用バルブ25m、及びサブ用バルブ25sに接続されている。作動信号生成部31eは、フィルタ算出部31dからフィルタリングX軸速度信号Vxd、フィルタリングY軸速度信号Vyd、及びフィルタリングZ軸速度信号Vzdを取得する。
そして、既述の手順で、作動信号生成部31eは、旋回用バルブ22、起伏用バルブ24、メイン用バルブ25m、及びサブ用バルブ25sの作動信号Mdを生成し、作動信号Mdを対応する操作バルブに出力する。
図7に示すように、荷物W(メインフックブロック10又はサブフックブロック11)のX座標Px、Y座標Py、及びZ座標Pzと、ブーム9の起伏角度θ、旋回角度φ、及び伸縮長さιとの関係は、逆動力学モデルにおいて、ブーム9の延伸方向の等価長さLx及びブーム9の縦方向の等価長さLzを用いて以下の式(2)によって表される。
又、荷物WのX軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号Vzと、ブーム9の起伏速度Vθ、旋回速度Vφ、及び伸縮速度Vιの関係は、式(2)を時間tで微分した以下の式(3)によって表される。
Figure 2020017594
式(2)における各記号は、以下のように定義される。
延伸方向の等価長さ:Lx=Lb+Gapjbx+(Lj+Gapjtx)Cτ
縦方向の等価長さ:Lz=Gapjbz+(Lj++Gapjtx)Sτ+GapjbzCτ
ブーム9の長さ:Lb
ジブ9aの長さ:Lj
主巻シーブ中心から角度支点までのブーム9の延伸方向の長さ:Gapjbx
起伏支点からジブ角度支点までのブーム9に垂直な方向の長さ:Gapjbz
ジブ9aの先端から補巻シーブ中心までのジブ延伸方向の長さ:Gapjtx
ジブ9aの先端から補巻シーブ中心までのジブ9aに垂直な方向の長さ:Gapjbz
旋回中心Oから起伏支点までのX方向の距離:Gapbx
旋回中心Oから起伏支点までのZ方向の距離:Gapbz
ジブ9aの角度:τ
sin:S
cos:C
Figure 2020017594
次に、図8と図9とを用いてノッチフィルタFについて説明する。ノッチフィルタFは、任意の周波数を中心として目標速度信号Vdに急峻な減衰を与えるフィルタである。
図8に示すように、ノッチフィルタFは、任意の中心周波数ωcを中心とする任意の周波数範囲であるノッチ幅Bnの周波数成分を、中心周波数ωcにおける任意の周波数の減衰割合であるノッチ深さDnで減衰させる周波数特性を有するフィルタである。つまり、ノッチフィルタFの周波数特性は、中心周波数ωc、ノッチ幅Bn、及びノッチ深さDnによって設定される。
ノッチフィルタFは、以下の式(4)に示す伝達関数H(s)を有する。
Figure 2020017594
式(4)においてωは、ノッチフィルタFの中心周波数ωcに対応する中心周波数係数ωである。式(4)においてζは、ノッチ幅Bnに対応するノッチ幅係数ζである。式(4)においてδは、ノッチ深さDnに対応するノッチ深さ係数δである。
又、ノッチフィルタFは、中心周波数係数ωが変更されることでノッチフィルタFの中心周波数ωcが変更される。ノッチフィルタFは、ノッチ幅係数ζが変更されることでノッチフィルタFのノッチ幅Bnが変更される。ノッチフィルタFは、ノッチ深さ係数δが変更されることでノッチフィルタFのノッチ深さDnが変更される。
ノッチ幅係数ζは、大きく設定するほどノッチ幅Bnが大きく設定される。これにより、ノッチフィルタFは、適用する入力信号において、中心周波数ωcから減衰させる周波数範囲がノッチ幅係数ζによって設定される。
ノッチ深さ係数δは、0から1までの間で設定される。図9に示すように、ノッチ深さ係数δ=0の場合、ノッチフィルタFは、ノッチフィルタFの中心周波数ωcにおけるゲイン特性は―∞dBとなる。これにより、ノッチフィルタFは、適用する入力信号において、中心周波数ωcでの減衰量が最大になる。つまり、ノッチフィルタFは、入力信号をその周波数特性に従って最も減衰させて出力する。
ノッチ深さ係数δ=1の場合、ノッチフィルタFは、ノッチフィルタFの中心周波数ωcにおけるゲイン特性は0dBとなる。これにより、ノッチフィルタFは、適用する入力信号の全ての周波数成分を減衰させない。つまり、ノッチフィルタFは、入力信号をそのまま出力する。
ノッチ深さ係数δが0に近い(ノッチ深さDnが深い)ノッチフィルタFが適用された作動信号Mdで制御される駆動装置は、ノッチ深さ係数δが1に近い(ノッチ深さDnが浅い)ノッチフィルタFが適用された作動信号Md、又はノッチフィルタFが適用されていない作動信号Mdで制御される場合に比べて、吊り荷移動操作具35の操作による反応が緩慢になり操作性が低下する。
同様に、ノッチ幅係数ζが標準的な値よりも比較的大きい(ノッチ幅Bnが比較的広い)ノッチフィルタFが適用された作動信号Mdで制御される駆動装置は、ノッチ幅係数ζが標準的な値よりも比較的小さい(ノッチ幅Bnが比較的狭い)ノッチフィルタFが適用された作動信号Md、又はノッチフィルタFが適用されていない作動信号Mdで制御される場合に比べて吊り荷移動操作具35の操作による反応が緩慢になり操作性が低下する。
制振制御において、操作端末32の吊り荷移動操作具35の操作によってクレーン1が作動している場合、制御装置31は、吊り荷移動操作具35の操作に基づいて生成された目標速度信号Vdを取得する。そして、制御装置31は、荷物W(メインフックブロック10又はサブフックブロック11)のX座標Px、Y座標Py、及びZ座標Pzに基づいて、任意の値であるノッチ深さ係数δを有するノッチフィルタFを設定する。
例えば、振動抑制効果を優先させたい自動制御の場合、制御装置31は、ノッチフィルタFのノッチ深さ係数δに0に近い値(例えばノッチ深さ係数δ=0.3)を設定する。このようなノッチフィルタFは、共振周波数ωを中心とする周波数成分を大きく減衰させることができる。
制御装置31は、生成したノッチフィルタFをX軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号Vzに適用する。これにより、クレーン1による荷物の搬送作業において、荷物Wの共振周波数ωにおける振動抑制効果が高くなる。
一方、吊り荷移動操作具35の操作性を優先させたい制御の場合、制御装置31は、ノッチフィルタFのノッチ深さ係数δに1に近い値(例えばノッチ深さ係数δ=0.7)を設定する。このようなノッチフィルタFは、共振周波数ωを中心とする周波数成分の減衰割合が小さい。
制御装置31は、生成したノッチフィルタFをX軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号Vzに適用する。これにより、クレーン1による荷物の搬送作業において、荷物Wの共振周波数ωにおける振動抑制効果の向上よりも、吊り荷移動操作具35による操作性の維持が優先される。
つまり、クレーン1は、作業者の技量や好みに応じた周波数特性のノッチフィルタFによって、フィルタリングX軸速度信号Vxd、フィルタリングY軸速度信号Vyd、及びフィルタリングZ軸速度信号Vzdを生成できる。
以下に、図10から図12を用いて、制御装置31におけるクレーン1の作動状態に基づく制振制御について具体的に説明する。本実施形態において、制御装置31は、クレーン1の作動状態、作業者の技量、又は作業者の好みに応じたノッチフィルタFのノッチ深さ係数δとノッチ幅係数ζとのうち少なくとも一つを設定する。
以下の実施形態において、ノッチフィルタFは、ノッチ深さ係数δをクレーン1の作動状態等に応じた任意の値に設定し、ノッチ幅係数ζを予め定められた固定値に設定するものとするが、ノッチ幅係数ζもクレーン1の作動状態等に応じて任意の値に変更する構成でもよい。
又、制御装置31は、共振周波数算出部31bにおいて算出した共振周波数ωのみをノッチフィルタFの基準となる中心周波数ωcとして中心周波数係数ωを算出しているものとする。制御装置31は、三軸速度信号生成部31aにおいて操作端末32から取得した目標速度信号Vdに基づいて、作動信号Mdをスキャンタイム毎に生成しているものとする。
図10に示すように、ステップS100において、制御装置31は、クレーン1の制振制御におけるノッチフィルタF生成工程Aを開始し、制御処理をステップS110に移行させる(図11参照)。そして、ノッチフィルタF生成工程Aが終了すると、制御装置31は、制御処理をステップS200に移行させる(図10参照)。
ステップS200において、制御装置31は、クレーン1の制振制御における作動信号Md生成工程Bを開始し、制御処理をステップS210に移行させる(図12参照)。そして、作動信号Md生成工程Bが終了すると、制御装置31は、制御処理をステップS100に移行させる(図10参照)。
図11に示すように、制振制御のステップS110において、制御装置31の三軸速度信号生成部31aは、荷物Wの目標速度信号Vdを取得したか否か判定する。
その結果、荷物Wの目標速度信号Vdを取得した場合(ステップS110において“YES”)、制御装置31は、制御処理をステップS120に移行させる。
一方、荷物Wの目標速度信号Vdを取得していない場合(ステップS110において“NO”)、制御装置31は、ステップをS110に移行させる。
ステップS120において、三軸速度信号生成部31aは、取得した目標速度信号Vdに基づいて、荷物WのX軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号Vzを算出する。そして、制御処理は、ステップS130に移行する。
ステップS130において、制御装置31の共振周波数算出部31bは、ワイヤロープの繰り出し量lから上述の式(1)によって共振周波数ωを算出する。そして、制御装置31は、制御処理をステップS140に移行させる。
ステップS140において、制御装置31のフィルタ係数算出部31cは、荷物WのX座標Px、Y座標Py、及びZ座標Pzに基づいて、ノッチ深さ係数δを算出する。そして、制御装置31は、制御処理をステップS150に移行させる。
ステップS150において、フィルタ係数算出部31cは、算出された共振周波数ωを中心周波数ωcとして中心周波数係数ωを算出する。そして、制御装置31は、制御処理をステップS160に移行させる。
尚、変形例として、ステップ150において、フィルタ係数算出部31cは、算出された共振周波数ωと、クレーン1を構成する構造物(例えば、ブーム9、ジブ9a)が外力により振動する際に励起される固有の振動周波数との合成周波数を中心周波数ωcとして、中心周波数係数ωを算出してもよい。このような変形例によれば、共振周波数ω(n)による振動だけでなく、クレーン1を構成する構造物が有する固有の振動周波数による振動を合わせて抑制できる。
ステップS160において、制御装置31のフィルタ算出部31dは、算出したノッチ深さ係数δと中心周波数係数ωとからノッチフィルタFを生成する。そして、制御装置31は、ノッチフィルタF生成工程Aを終了し、制御処理をステップS200に移行させる(図10参照)。
図12に示すように、作動信号Md生成工程BのステップS210において、制御装置31のフィルタ算出部31dは、算出した荷物WのX軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号VzにノッチフィルタFを適用して、フィルタリングX軸速度信号Vxd、フィルタリングY軸速度信号Vyd、及びフィルタリングZ軸速度信号Vzdを算出する。そして、制御装置31は、制御処理をステップS220に移行する。
ステップS220において、作動信号生成部31eは、算出したフィルタリングX軸速度信号Vxd、フィルタリングY軸速度信号Vyd、及びフィルタリングZ軸速度信号Vzdに基づいて、フィルタリング起伏速度信号Vθd、フィルタリング旋回速度信号Vφd、及びフィルタリング伸縮速度信号Vιdを算出する。そして、制御装置31は、制御処理をステップS230に移行させる。
ステップS230において、作動信号生成部31eは、算出したフィルタリング起伏速度信号Vθd、フィルタリング旋回速度信号Vφd、及びフィルタリング伸縮速度信号Vιdに基づいて、旋回用バルブ22、伸縮用バルブ23、起伏用バルブ24、メイン用バルブ25m、及びサブ用バルブ25sの作動信号Mdをそれぞれ生成する。そして、制御装置31は、作動信号Md生成工程Bを終了し、制御処理をステップS100に移行させる(図10参照)。
このように、クレーン1は、荷物Wの目標速度信号Vdに基づいて算出された荷物WのX軸速度信号Vx、Y軸速度信号Vy、及びZ軸速度信号VzにノッチフィルタFを適用し、フィルタリング起伏速度信号Vθd、フィルタリング旋回速度信号Vφd、及びフィルタリング伸縮速度信号Vιdを生成する。
このため、各駆動装置の動きが合成される荷物Wの搬送軌道が幾何学的な非線形になることがない。又、クレーン1は、荷物WのX座標Px、Y座標Py、及びZ座標Pzから定まるクレーン1の作動状態に応じてノッチフィルタFで減衰させる周波数範囲及び減衰の割合を定める。つまり、クレーン1は、作動状態に適したノッチフィルタFによって制振制御を実施する。これにより、荷物の揺れを抑制しつつ、荷物の搬送に適した軌跡に沿って荷物を搬送できる。
クレーン1の共振周波数とは、ブーム9の起伏方向及び旋回方向の固有振動数、ブーム9の軸回りのねじれによる固有振動数、メインフックブロック10又はサブフックブロック11と玉掛けワイヤロープとから構成される二重振り子の共振周波数、メインワイヤロープ14又はサブワイヤロープ16の伸びによる伸縮振動時の固有周波数等の振動周波数を言う。
本発明にかかる制振制御において、クレーン1は、共振周波数を中心周波数として特定の周波数範囲の信号を減衰させるノッチフィルタFが適用されているが、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドストップフィルタ等の特定の周波数を減衰させるものであればよい。
上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。更に種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、更に特許請求の範囲に記載の均等の意味、及び範囲内のすべての変更を含む。
[付記]
本発明に係るクレーンの参考例の一態様(参考例1)は、
荷物の揺れの共振周波数を算出し、前記共振周波数を基準として任意の周波数範囲の周波数成分を任意の割合で減衰させたフィルタリング制御信号でアクチュエータを制御するクレーンであって、
上記荷物の移動方向と速さが入力される操作具と、
上記ブームの旋回角度検出手段と、
上記ブームの起伏角度検出手段と、
上記ブームの伸縮長さ検出手段と、
上記ワイヤロープの繰り出し量検出手段と、を備え、
上記繰り出し量検出手段が検出したワイヤロープの繰り出し量から上記荷物の揺れの共振周波数を算出し、
上記操作具の操作信号によって上記荷物の移動方向と速さに関する目標速度信号を生成し、
上記目標速度信号から前共振周波数を基準として任意の周波数範囲の周波数成分を任意の割合で減衰させたフィルタリング速度信号を生成し、
上記旋回角度検出手段が検出した旋回角度と、上記起伏角度検出手段が検出した起伏角度と、上記伸縮長さ検出手段が検出した伸縮長さと、に基づいて、上記フィルタリング速度信号から上記アクチュエータ毎の作動速度に関するフィルタリング作動信号を生成する。
上述のような参考例1に係るクレーンの一態様(参考例2)は、
上記目標速度信号がX軸速度信号、Y軸速度信号及びZ軸速度信号から構成され、
各軸の上記速度信号から上記フィルタリング速度信号を生成し、
各軸方向の上記フィルタリング速度信号からフィルタリング起伏速度信号、フィルタリング旋回速度信号、フィルタリング伸縮速度信号を生成し、上記フィルタリング作動信号として対応するアクチュエータを制御する。
又、上述のような参考例1又は参考例2に係るクレーンの一態様(参考例3)は、
ノッチフィルタによって減衰させる周波数範囲とその任意の割合とを、上記旋回角度検出手段が検出した旋回角度と、上記起伏角度検出手段が検出した起伏角度と、上記伸縮長さ検出手段が検出した伸縮長さと、に基づいて設定する。
2018年7月18日出願の特願2018−135406の日本出願に含まれる明細書、図面、及び要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本発明に係るクレーンは、移動式クレーンに限らず、種々のクレーンに適用できる。
1 クレーン
2 車両
3 車輪
4 エンジン
5 アウトリガ
6 クレーン装置
7 旋回台
8 旋回用油圧モータ
9 ブーム
9a ジブ
9b ブームカメラ
9c 伸縮用油圧シリンダ
10 メインフックブロック
11 サブフックブロック
12 起伏用油圧シリンダ
13 メインウインチ
13a メイン用油圧モータ
14 メインワイヤロープ
15 サブウインチ
15a サブ用油圧モータ
16 サブワイヤロープ
17 キャビン
18 旋回操作具
19 起伏操作具
20 伸縮操作具
21m メインドラム操作具
21s サブドラム操作具
22 旋回用バルブ
23 伸縮用バルブ
24 起伏用バルブ
25m メイン用バルブ
25s サブ用バルブ
26 巻回用センサ
27 旋回用センサ
28 伸縮用センサ
29 方位センサ
30 起伏用センサ
31 制御装置
31a 三軸速度信号生成部
31b 共振周波数算出部
31c フィルタ係数算出部
31d フィルタ算出部
31e 作動信号生成部
32 操作端末
33 筐体
33a 操作面
34 端末側方位センサ
35 吊荷移動操作具
35a 操作スティック
35b センサ
36 端末側旋回操作具
37 端末側伸縮操作具
38m 端末側メインドラム操作具
38s 端末側サブドラム操作具
39 端末側起伏操作具
40 端末側表示装置
41 端末側制御装置
W 荷物
ω 共振周波数
Vd 目標速度信号

Claims (7)

  1. 旋回可能、起伏可能、且つ伸縮可能な状態で下部ベース対に支持された被操作機能部と、
    前記被操作機能部を駆動する駆動装置と、
    前記被操作機能部の姿勢に関する情報を検出する検出部と、
    吊り荷の移動方向及び移動速度を指示するための操作入力に関する情報に基づいて、前記吊り荷の移動方向及び移動速度に関する目標信号を生成する目標信号生成部と、
    前記目標信号をフィルタリングしてフィルタリング目標信号を生成するフィルタ部と、
    前記姿勢に関する情報及び前記フィルタリング目標信号に基づいて、前記駆動装置の作動速度を制御するための速度制御信号を生成する制御信号生成部と、
    前記速度制御信号に基づいて前記駆動装置を制御する制御部と、を有する
    クレーン。
  2. 前記駆動装置は、前記被操作機能部を旋回させる旋回駆動部、前記被操作機能部を起伏させる起伏駆動部、及び前記被操作機能部を伸縮させる伸縮駆動部を有し、
    前記制御信号生成部は、前記姿勢に関する情報及び前記フィルタリング目標信号に基づいて、前記旋回駆動部、前記起伏駆動部、及び前記伸縮駆動部それぞれの作動速度を制御するための速度制御信号を生成する、請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記フィルタ部は、前記被操作機能部から吊り下げられたワイヤロープに関する共振周波数に基づいてフィルタを生成する、請求項2に記載のクレーン。
  4. 前記姿勢に関する情報は、前記被操作機能部の旋回角度、起伏角度、及び伸縮長さである、請求項1〜3の何れか一項に記載のクレーン。
  5. 操作部を有し、作業者による前記操作部の操作に基づいて、前記吊り荷の移動方向に関する入力及び移動速度に関する入力を受け付ける操作入力部を、更に備え、
    前記移動方向に関する入力は、前記操作部の傾倒方向に対応し、
    前記移動速度に関する入力は、前記操作部の傾斜量に対応する、請求項1〜4の何れか一項に記載のクレーン。
  6. 前記目標信号は、X軸方向の目標速度信号、Y軸方向の目標速度信号、及びZ軸方向の目標速度信号を含み、
    前記制御信号生成部は、前記X軸方向の目標速度信号、前記Y軸方向の目標速度信号、及び前記Z軸方向の目標速度信号に基づいて、前記旋回駆動部、前記起伏駆動部、及び前記伸縮駆動部それぞれの前記速度制御信号を生成する、請求項2に記載のクレーン。
  7. 前記フィルタ部は、前記フィルタとしてノッチフィルタを生成し、前記ノッチフィルタにより減衰させる周波数範囲とその任意の割合を、前記被操作機能部の旋回角度、前記被操作機能部の起伏角度、及び前記被操作機能部の伸縮長さに基づいて設定する、請求項3に記載のクレーン。
JP2020519150A 2018-07-18 2019-07-18 クレーン Active JP6729842B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018135406 2018-07-18
JP2018135406 2018-07-18
PCT/JP2019/028280 WO2020017594A1 (ja) 2018-07-18 2019-07-18 クレーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020017594A1 true JPWO2020017594A1 (ja) 2020-07-27
JP6729842B2 JP6729842B2 (ja) 2020-07-29

Family

ID=69164909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020519150A Active JP6729842B2 (ja) 2018-07-18 2019-07-18 クレーン

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11926509B2 (ja)
EP (1) EP3825273B1 (ja)
JP (1) JP6729842B2 (ja)
CN (1) CN112384467B (ja)
WO (1) WO2020017594A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113336097B (zh) * 2021-06-30 2023-08-22 三一汽车起重机械有限公司 起重机回转控制的方法、装置、电子设备及存储介质
JP2024060844A (ja) * 2022-10-20 2024-05-07 株式会社タダノ クレーン

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0710470A (ja) * 1993-06-21 1995-01-13 Kobe Steel Ltd クレーンの吊り荷振れ止め制御装置
WO2005012155A1 (ja) * 2003-08-05 2005-02-10 Sintokogio, Ltd. クレーン及びそのコントローラ
JP2005067747A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Hidekazu Nishimura ジブクレーンの制御方法及び装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5908122A (en) * 1996-02-29 1999-06-01 Sandia Corporation Sway control method and system for rotary cranes
JP4021529B2 (ja) * 1997-10-28 2007-12-12 株式会社タダノ 作業機の制御装置
US6442439B1 (en) * 1999-06-24 2002-08-27 Sandia Corporation Pendulation control system and method for rotary boom cranes
EP2821359B1 (en) * 2013-07-05 2018-04-04 Liebherr-Werk Nenzing GmbH Crane controller
JP6458558B2 (ja) 2015-03-04 2019-01-30 Jfeエンジニアリング株式会社 走行式荷役機械の操作制御装置及び走行式荷役機械
JP2018070321A (ja) * 2016-10-27 2018-05-10 株式会社タダノ クレーン
JP2018087069A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 株式会社タダノ クレーン
JP6819278B2 (ja) * 2016-12-22 2021-01-27 株式会社タダノ クレーン
JP2018135406A (ja) 2017-02-20 2018-08-30 デンカ株式会社 蛍光体および発光装置、蛍光体の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0710470A (ja) * 1993-06-21 1995-01-13 Kobe Steel Ltd クレーンの吊り荷振れ止め制御装置
WO2005012155A1 (ja) * 2003-08-05 2005-02-10 Sintokogio, Ltd. クレーン及びそのコントローラ
JP2005067747A (ja) * 2003-08-21 2005-03-17 Hidekazu Nishimura ジブクレーンの制御方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6729842B2 (ja) 2020-07-29
US20210009385A1 (en) 2021-01-14
US11926509B2 (en) 2024-03-12
CN112384467B (zh) 2023-06-06
WO2020017594A1 (ja) 2020-01-23
EP3825273B1 (en) 2024-03-13
CN112384467A (zh) 2021-02-19
EP3825273A1 (en) 2021-05-26
EP3825273A4 (en) 2022-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019177021A1 (ja) クレーンおよびクレーンの制御方法
JP6834887B2 (ja) クレーン
JP6729842B2 (ja) クレーン
WO2020022181A1 (ja) クレーンおよびクレーンの制御システム
WO2018230601A1 (ja) クレーン
JP6870558B2 (ja) クレーン
CN112912332B (zh) 起重机装置
JP7172256B2 (ja) クレーン
WO2019167893A1 (ja) クレーン及び玉掛け具の長さ取得方法
JP7151223B2 (ja) クレーンおよびクレーンの制御方法
JP7310479B2 (ja) 振動抑制装置および振動抑制装置を備える作業車両
CN111867964A (zh) 起重机
JP6555457B1 (ja) クレーン及び玉掛け具の長さ取得方法
US20210047153A1 (en) Crane and crane control method
JP2022044142A (ja) クレーンの旋回振れ止め装置およびこれを備えたクレーン

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200402

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200402

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20200402

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20200514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6729842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250