JP7151223B2 - クレーンおよびクレーンの制御方法 - Google Patents

クレーンおよびクレーンの制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、クレーンおよびクレーンの制御方法に関する。
従来、移動式クレーン等において、各アクチュエータが遠隔操作されるクレーンが提案されている。このようなクレーンにおいて、クレーンと遠隔操作端末との相対的な位置関係は、作業状況に応じて変化する。このため、作業者は、クレーンとの相対的な位置関係を常に考慮しながら遠隔操作端末の操作具を操作する必要があった。そこで、クレーンと遠隔操作端末との相対的な位置関係に関わらず、遠隔操作端末の操作具の操作方向とクレーンの作動方向とを一致させて、クレーンの操作を容易かつ簡単に行うことができる遠隔操作端末およびクレーンが知られている。例えば、特許文献1の如くである。
特許文献1に記載の遠隔操作装置(遠隔操作端末)は、基準信号として直進性の高いレーザ光等を基準信号としてクレーンに発信する。クレーン側の制御装置31は、遠隔操作装置からの基準信号を受信することで遠隔操作装置の方向を特定し、クレーンの座標系を遠隔操作装置の座標系に一致させる。これにより、クレーンは、遠隔操作装置からの荷物を基準とした操作指令信号によって操作される。つまり、クレーンは、荷物の移動方向と移動速度に関する指令に基づいて各アクチュエータが制御されるので、各アクチュエータの作動速度、作動量、作動タイミング等を意識することなく直観的に操作することができる。
遠隔操作装置は、操作部の操作指令信号に基づいて操作速度に関する速度信号と操作方向に関する方向信号とをクレーンに送信する。このため、クレーンは、遠隔操作装置からの速度信号がステップ関数の態様で入力される移動開始時や停止時に不連続な加速度が荷物に加わり揺れが発生する場合があった。また、クレーンは、ブームの先端が常に荷物の鉛直上方にあるものとして遠隔操作装置からの速度信号と方向信号とをブームの先端の速度信号と方向信号として制御するため、ワイヤロープの影響によって生じる荷物の位置ずれや揺れの発生を抑制することができない。
特開2010-228905号公報
本発明の目的は、荷物を基準としてアクチュエータを制御する際に、荷物の揺れを抑制しつつ目標軌道に沿って移動させることができるクレーンおよびクレーンの制御方法の提供を目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、第1の発明は、ブームからワイヤロープで吊り下げられている荷物の移動方向と速さに関する目標速度信号に基づいて前記ブームのアクチュエータを制御するクレーンであって、前記ブームの旋回角度検出手段と、前記ブームの起伏角度検出手段と、前記ブームの伸縮長さ検出手段と、吊り具または荷物の加速度を検出する加速度検出手段と、を備え、所定の単位時間毎に、前記目標速度信号を基準位置に対する荷物の目標位置に変換し、前記単位時間毎に、前記旋回角度検出手段が検出した旋回角度、前記起伏角度検出手段が検出した起伏角度および前記伸縮長さ検出手段が検出した伸縮長さから前記基準位置に対するブーム先端の現在位置を算出し、前記単位時間毎に、既に算出している前記単位時間前の荷物の位置と、前記ブーム先端の現在位置と、前記単位時間毎に前記加速度検出手段が検出した現在の吊り具または荷物の加速度とからワイヤロープのばね定数を算出し、前記単位時間毎に、前記現在の吊り具または荷物の加速度と、前記ワイヤロープのばね定数と、前記荷物の目標位置とから前記荷物の目標位置におけるブーム先端の目標位置を算出し、前記単位時間毎に、前記ブーム先端の目標位置に基づいて前記アクチュエータの作動信号を生成するクレーンである。
第2の発明は、前記ブーム先端の目標位置と前記荷物の目標位置との関係が、前記荷物の加速度と前記荷物の重量と前記ワイヤロープのばね定数と前記荷物の目標位置とから式(1)によって表され、既に算出している所定の単位時間前の荷物の位置と前記ブーム先端の現在位置と前記現在の吊り具または荷物の加速度とから式(1)を用いて前記単位時間毎にワイヤロープのばね定数を算出し、前記現在の吊り具または荷物の加速度と、前記ワイヤロープのばね定数と、前記荷物の目標位置とから式(1)を用いて前記単位時間毎に前記荷物の目標位置におけるブーム先端の目標位置を算出するクレーンである。
Figure 0007151223000001
f:ワイヤロープの張力、kf:ばね定数、m:荷物の質量、q:ブームの先端の現在位置または目標位置、p:荷物の現在位置または目標位置、g:重力加速度
第3の発明は、ブームからワイヤロープで吊り下げられている荷物の移動方向と速さに関する目標速度信号に基づいて前記ブームのアクチュエータを制御するクレーンの制御方法であって、所定の単位時間毎に、前記目標速度信号を基準位置に対する荷物の目標位置に変換する目標軌道算出工程と、前記単位時間毎に、既に算出している所定の単位時間前の荷物の位置と、基準位置に対するブーム先端の現在位置と、前記単位時間毎に加速度検出手段が検出した現在の吊り具または荷物の加速度とからワイヤロープのばね定数を算出し、前記単位時間毎に、前記現在の吊り具または荷物の加速度と、前記ワイヤロープのばね定数と、前記荷物の目標位置とから前記荷物の目標位置におけるブーム先端の目標位置を算出するブーム位置算出工程と、前記単位時間毎に、前記ブーム先端の目標位置に基づいて前記アクチュエータの作動信号を生成する動作信号生成工程と、からなるクレーンの制御方法である。

本発明は、以下に示すような効果を奏する。
第1の発明および第3の発明においては、現在の吊り具または荷物の加速度と、前記ワイヤロープのばね定数と、前記荷物の目標位置とから前記荷物の目標位置におけるブーム先端の目標位置を算出するので、荷物を基準としてクレーンを操作しつつ、吊り具また荷物に加わる加速度に基づいて荷物が目標軌道に沿って移動するようにブームが制御される。これにより、荷物を基準としてアクチュエータを制御する際に、荷物の揺れを抑制しつつ目標軌道に沿って移動させることができる。
第2の発明においては、吊り具または荷物の加速度が検出されることで、式(1)のワイヤロープのばね定数を算出し、吊り具または荷物の加速度と、ブーム先端の現在位置と、荷物の目標位置とから荷物の加速度に基づいたブーム先端の目標位置が算出される。これにより、荷物を基準としてアクチュエータを制御する際に、簡易な計測装置で荷物の揺れを抑制しつつ目標軌道に沿って移動させることができる。
クレーンの全体構成を示す側面図。 クレーンの制御構成を示すブロック図。 遠隔操作端末の概略構成を示す平面図。 遠隔操作端末の制御構成を示すブロック図。 吊り荷移動操作具が操作されている遠隔操作端末を示す図。 クレーンの制御装置の制御構成を示すブロック図。 クレーンの逆動力学モデルを示す図。 クレーンの制御方法の制御工程を示すフローチャートを表す図。 目標軌道算出工程を示すフローチャートを表す図。 ブーム位置算出工程を示すフローチャートを表す図。 作動信号生成工程を示すフローチャートを表す図。
以下に、図1から図4を用いて、本発明の一実施形態に係る作業車両として移動式クレーン(ラフテレーンクレーン)であるクレーン1について説明する。なお、本実施形態においては、作業車両としてクレーン(ラフテレーンクレーン)ついて説明を行うが、オールテレーンクレーン、トラッククレーン、積載型トラッククレーン、高所作業車等でもよい。
図1に示すように、クレーン1は、不特定の場所に移動可能な移動式クレーンである。クレーン1は、車両2、作業装置であるクレーン装置6を有する。
車両2は、クレーン装置6を搬送するものである。車両2は、複数の車輪3を有し、エンジン4を動力源として走行する。車両2には、アウトリガ5が設けられている。アウトリガ5は、車両2の幅方向両側に油圧によって延伸可能な張り出しビームと地面に垂直な方向に延伸可能な油圧式のジャッキシリンダとから構成されている。車両2は、アウトリガ5を車両2の幅方向に延伸させるとともにジャッキシリンダを接地させることにより、クレーン1の作業可能範囲を広げることができる。
クレーン装置6は、荷物Wをワイヤロープによって吊り上げる作業装置である。クレーン装置6は、旋回台7、ブーム9、ジブ9a、メインフックブロック10、サブフックブロック11、起伏用油圧シリンダ12、メインウインチ13、メインワイヤロープ14、サブウインチ15、サブワイヤロープ16、キャビン17、制御装置31および操作端末32等を具備する。
旋回台7は、クレーン装置6を旋回させる旋回台である。旋回台7は、円環状の軸受を介して車両2のフレーム上に設けられる。旋回台7は、円環状の軸受の中心を回転中心として回転自在に構成されている。旋回台7には、周辺を監視する複数の旋回台カメラ7aが設けられている。また、旋回台7は、アクチュエータである油圧式の旋回用油圧モータ8が設けられている。旋回台7は、旋回用油圧モータ8によって一方向と他方向とに旋回可能に構成されている。
図1に示すように、アクチュエータである旋回用油圧モータ8は、電磁比例切換弁である旋回用バルブ23(図3参照)によって回転操作される。旋回用バルブ23は、旋回用油圧モータ8に供給される作動油の流量を任意の流量に制御することができる。つまり、旋回台7は、旋回用バルブ23によって回転操作される旋回用油圧モータ8を介して任意の旋回速度に制御可能に構成されている。旋回台7には、旋回台7の旋回角度θz(角度)と旋回速度θzを検出する旋回角度検出手段である旋回用センサ27(図3参照)が設けられている。
ブーム9は、荷物Wを吊り上げ可能な状態にワイヤロープを支持する可動支柱である。ブーム9は、複数のブーム部材から構成されている。ブーム9は、ベースブーム部材の基端が旋回台7の略中央に揺動可能に設けられている。ブーム9は、各ブーム部材をアクチュエータである図示しない伸縮用油圧シリンダで移動させることで軸方向に伸縮自在に構成されている。また、ブーム9には、ジブ9aが設けられている。
アクチュエータである図示しない伸縮用油圧シリンダは、電磁比例切換弁である伸縮用バルブ24(図3参照)によって伸縮操作される。伸縮用バルブ24は、伸縮用油圧シリンダに供給される作動油の流量を任意の流量に制御することができる。ブーム9には、ブーム9の長さを検出する伸縮長さ検出手段である伸縮用センサ28と、ブーム9の先端を中心とする方位を検出する方位センサ29とが設けられている。
検知装置であるブームカメラ9bは、荷物Wおよび荷物W周辺の地物を撮影する画像取得手段である。ブームカメラ9bは、ブーム9の先端部に設けられている。ブームカメラ9bは、荷物Wの鉛直上方から荷物Wおよびクレーン1周辺の地物や地形を撮影可能に構成されている。
メインフックブロック10とサブフックブロック11とは、荷物Wが吊られる部材である。メインフックブロック10には、メインワイヤロープ14が巻き掛けられる複数のフックシーブと、荷物Wを吊るメインフック10aとが設けられている。サブフックブロック11には、荷物Wを吊るサブフック11aが設けられている。メインフックブロック10とサブフックブロック11とには、三軸方向の加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)を検出する加速度センサ22が設けられている。加速度センサ22は、搬送中の荷物Wに加わる加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)を間接的に検出することができる。加速度センサ22は、有線または無線で制御装置31に検出値を送信可能に構成されている。なお、加速度センサ22は、メインフックブロック10またはサブフックブロック11に吊られている荷物Wに直接設置する構成でもよい。
起伏用油圧シリンダ12は、ブーム9を起立および倒伏させ、ブーム9の姿勢を保持するクチュエータである。起伏用油圧シリンダ12は、シリンダ部の端部が旋回台7に揺動自在に連結され、ロッド部の端部がブーム9のベースブーム部材に揺動自在に連結されている。起伏用油圧シリンダ12は、電磁比例切換弁である起伏用バルブ25(図3参照)によって伸縮操作される。起伏用バルブ25は、起伏用油圧シリンダ12に供給される作動油の流量を任意の流量に制御することができる。ブーム9には、起伏角度θxを検出する起伏角度検出手段である起伏用センサ30(図3参照)が設けられている。
メインウインチ13とサブウインチ15とは、メインワイヤロープ14とサブワイヤロープ16との繰り入れ(巻き上げ)および繰り出し(巻き下げ)を行うアクチュエータである。メインウインチ13は、メインワイヤロープ14が巻きつけられるメインドラムがアクチュエータである図示しないメイン用油圧モータによって回転され、サブウインチ15は、サブワイヤロープ16が巻きつけられるサブドラムがアクチュエータである図示しないサブ用油圧モータによって回転されるように構成されている。
メイン用油圧モータは、電磁比例切換弁であるメイン用バルブ26m(図3参照)によって回転操作される。メインウインチ13は、メイン用バルブ26mによってメイン用油圧モータを制御し、任意の繰り入れおよび繰り出し速度に操作可能に構成されている。同様に、サブウインチ15は、電磁比例切換弁であるサブ用バルブ26s(図3参照)によってサブ用油圧モータを制御し、任意の繰り入れおよび繰り出し速度に操作可能に構成されている。メインウインチ13とサブウインチ15とには、メインワイヤロープ14とサブワイヤロープ16の繰り出し量lをそれぞれ検出する巻回用センサ34(図3参照)が設けられている。
キャビン17は、操縦席を覆う筐体である。キャビン17は、旋回台7に搭載されている。キャビン17には、図示しない操縦席が設けられている。操縦席には、車両2を走行操作するための操作具やクレーン装置6を操作するための旋回操作具18、起伏操作具19、伸縮操作具20、メインドラム操作具21m、サブドラム操作具21s、操作端末32等が設けられている(図3参照)。旋回操作具18は、旋回用油圧モータ8を操作することができる。起伏操作具19は、起伏用油圧シリンダ12を操作することができる。伸縮操作具20は、伸縮用油圧シリンダを操作することができる。メインドラム操作具21mは、メイン用油圧モータを操作することができる。サブドラム操作具21sは、サブ用油圧モータを操作することができる。
図2に示すように、制御装置31は、各操作弁を介してクレーン装置6のアクチュエータを制御する。制御装置31は、キャビン17内に設けられている。制御装置31は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。制御装置31は、各アクチュエータや切換えバルブ、センサ等の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。
制御装置31は、ブームカメラ9b、旋回操作具18、起伏操作具19、伸縮操作具20、メインドラム操作具21mおよびサブドラム操作具21sに接続され、ブームカメラ9bからの映像i2を取得し、旋回操作具18、起伏操作具19、メインドラム操作具21mおよびサブドラム操作具21sのそれぞれの操作量を取得することができる。
制御装置31は、操作端末32からの制御信号を取得し、クレーン装置6からの制御情報、旋回台カメラ7bからの映像i1、ブームカメラ9bからの映像i2等を送信することができる。
制御装置31は、操作端末32の端末側制御装置41(図参照)に接続され、操作端末32からの制御信号を取得することができる。
制御装置31は、旋回用バルブ23、伸縮用バルブ24、起伏用バルブ25、メイン用バルブ26mおよびサブ用バルブ26sに接続され、旋回用バルブ23、起伏用バルブ25、メイン用バルブ26mおよびサブ用バルブ26sに作動信号Mdを伝達することができる。
制御装置31は、加速度センサ22、旋回用センサ27、伸縮用センサ28、方位センサ29、起伏用センサ30および巻回用センサ34に接続され、旋回台7の旋回角度θz、ブーム9の伸縮長さLbおよび起伏角度θx、メインフックブロック10またはサブフックブロック11の三軸の加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)、メインワイヤロープ14またはサブワイヤロープ16(以下、単に「ワイヤロープ」と記す)の繰り出し量l(n)および方位を取得することができる。
制御装置31は、旋回操作具18、起伏操作具19、メインドラム操作具21mおよびサブドラム操作具21sの操作量に基づいて各操作具に対応した作動信号Mdを生成する。
このように構成されるクレーン1は、車両2を走行させることで任意の位置にクレーン装置6を移動させることができる。また、クレーン1は、起伏操作具19の操作によって起伏用油圧シリンダ12でブーム9を任意の起伏角度θxに起立させて、伸縮操作具20の操作によってブーム9を任意のブーム9長さに延伸させたりすることでクレーン装置6の揚程や作業半径を拡大することができる。また、クレーン1は、サブドラム操作具21s等によって荷物Wを吊り上げて、旋回操作具18の操作によって旋回台7を旋回させることで荷物Wを搬送することができる。
図3と図4とに示すように、操作端末32は、荷物Wを移動させる方向と速さに関する目標速度信号Vdを入力する端末である。操作端末32は、筐体33、筐体33の操作面に設けられる吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39、端末側表示装置40および端末側制御装置41(図2、図4参照)等を具備する。操作端末32は、吊り荷移動操作具35または各種操作具の操作により生成される荷物Wの目標速度信号Vdをクレーン1(クレーン装置6)の制御装置31に送信する。
図3に示すように、筐体33は、操作端末32の主たる構成部材である。筐体33は、操縦者が手で保持可能な大きさの筐体に構成されている。筐体33には、操作面に吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39および端末側表示装置40が設けられている。
図3と図4とに示すように、吊り荷移動操作具35は、水平面において荷物Wの移動方向と速さについての指示を入力する操作具である。吊り荷移動操作具35は、筐体33の操作面から略垂直に起立した操作スティックおよび操作スティックの傾倒方向および傾倒量を検出する図示しないセンサから構成されている。吊り荷移動操作具35は、操作スティックが任意の方向に傾倒操作可能に構成されている。吊り荷移動操作具35は、操作面に向かって上方向(以下、単に「上方向」と記す)をブーム9の延伸方向として図示しないセンサで検出した操作スティックの傾倒方向とその傾倒量についての操作信号を端末側制御装置41に伝達するように構成されている。
端末側旋回操作具36は、クレーン装置6の旋回方向と速さについての指示が入力される操作具である。端末側伸縮操作具37は、ブーム9の伸縮と速さについての指示を入力する操作具である。端末側メインドラム操作具38m(端末側サブドラム操作具38s)は、メインウインチ13の回転方向と速さについての指示を入力する操作具である。端末側起伏操作具39は、ブーム9の起伏と速さについての指示を入力する操作具である。各操作具は、筐体33の操作面から略垂直に起立した操作スティックおよび操作スティックの傾倒方向および傾倒量を検出する図示しないセンサから構成されている。各操作具は、一側および他側に傾倒可能に構成されている。
端末側表示装置40は、クレーン1の姿勢情報や荷物Wの情報等の様々な情報を表示する。端末側表示装置40は、液晶画面等の画像表示装置から構成されている。端末側表示装置40は筐体33の操作面に設けられている。端末側表示装置40には、ブーム9の延伸方向を端末側表示装置40に向かって上方向とし、その方位が表示されている。
図4に示すように、制御部である端末側制御装置41は、操作端末32を制御する。端末側制御装置41は、操作端末32の筐体33内に設けられている。端末側制御装置41は、実体的には、CPU、ROM、RAM、HDD等がバスで接続される構成であってもよく、あるいはワンチップのLSI等からなる構成であってもよい。端末側制御装置41は、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38s、端末側起伏操作具39および端末側表示装置40等の動作を制御するために種々のプログラムやデータが格納されている。
端末側制御装置41は、吊り荷移動操作具35、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38sおよび端末側起伏操作具39に接続され、各操作具の操作スティックの傾倒方向および傾倒量からなる操作信号を取得することができる。
端末側制御装置41は、端末側旋回操作具36、端末側伸縮操作具37、端末側メインドラム操作具38m、端末側サブドラム操作具38sおよび端末側起伏操作具39の各センサから取得した各操作スティックの操作信号から、単位時間t毎に荷物Wの目標速度信号Vdを生成することができる。また、端末側制御装置41は、クレーン装置6の制御装置31に有線または無線で接続され、生成した荷物Wの目標速度信号Vdをクレーン装置6の制御装置31に送信することができる。本実施形態において、吊り荷移動操作具35が傾倒操作されてからn回目の計算周期に当たる単位時間tを単位時間t(n)とし、n回目から1周期後の単位時間tを単位時間t(n+1)とする。
次に、図5を用いて、操作端末32によるクレーン装置6の制御について説明する。
図5に示すように、ブーム9の先端が北を向いている状態において操作端末32の吊り荷移動操作具35が上方向に対して左方向に傾倒角度θ2=45°の方向に任意の傾倒量だけ傾倒操作された場合、端末側制御装置41は、ブーム9の延伸方向である北から傾倒角度θ2=45°の方向である北西への傾倒方向と傾倒量についての操作信号を吊り荷移動操作具35の図示しないセンサから取得する。さらに、端末側制御装置41は、取得した操作信号から、北西に向かって傾倒量に応じた速さで荷物Wを移動させる目標速度信号Vdを単位時間t毎に算出する。操作端末32は、算出した目標速度信号Vdを単位時間t毎にクレーン装置6の制御装置31に送信する。
制御装置31は、操作端末32から目標速度信号Vdを単位時間t毎に受信すると、方位センサ29が取得したブーム9の先端の方位に基づいて、荷物Wの目標軌道信号Pdを算出する。さらに、制御装置31は、目標軌道信号Pdから荷物Wの目標位置である荷物Wの目標位置座標p(n+1)を算出する。制御装置31は、目標位置座標p(n+1)に荷物Wを移動させる旋回用バルブ23、伸縮用バルブ24、起伏用バルブ25、メイン用バルブ26mおよびサブ用バルブ26sの作動信号Mdを生成する(図7参照)。クレーン1は、吊り荷移動操作具35の傾倒方向である北西に向けて傾倒量に応じた速さで荷物Wを移動させる。この際、クレーン1は、旋回用油圧モータ8、縮用油圧シリンダ、起伏用油圧シリンダ12およびメイン用油圧モータ等を作動信号Mdによって制御する。
このように構成することで、クレーン1は、操作端末32からブーム9の延伸方向を基準として、吊り荷移動操作具35の操作方向に基づいた移動方向と速さの目標速度信号Vdを単位時間t毎に取得し、荷物Wの目標位置座標p(n+1)を決定するので、操縦者が吊り荷移動操作具35の操作方向に対するクレーン装置6の作動方向の認識を喪失することがない。つまり、吊り荷移動操作具35の操作方向と荷物Wの移動方向とが共通の基準であるブーム9の延伸方向に基づいて算出されている。これにより、クレーン装置6の操作を容易かつ簡単に行うことができる。なお、本実施形態において、操作端末32は、キャビン17の内部に設けられているが、端末側無線機を設けてキャビン17の外部から遠隔操作可能な遠隔操作端末として構成してもよい。
次に、図6から図11を用いて、クレーン装置6の制御装置31における作動信号Mdを生成するための荷物Wの目標軌道信号Pd、およびブーム9の先端の目標位置座標q(n+1)を算出する制御工程の第一実施形態について説明する。制御装置31は、目標軌道算出部31a、ブーム位置算出部31b、作動信号生成部31cを有している。
図6に示すように、目標軌道算出部31aは、制御装置31の一部であり、荷物Wの目標速度信号Vdを荷物Wの目標軌道信号Pdに変換する。目標軌道算出部31aは、荷物Wの移動方向および速さから構成されている荷物Wの目標速度信号Vdを操作端末32の端末側制御装置42から単位時間t毎に取得することができる。また、目標軌道算出部31aは、取得した目標速度信号Vdを積分して荷物Wの目標位置情報を算出することができる。また、目標軌道算出部31aは、荷物Wの目標位置情報にローパスフィルタLpを適用して単位時間t毎に荷物Wの目標位置情報である目標軌道信号Pdに変換するように構成されている。
ローパスフィルタLpは、所定の周波数以上の周波数を減衰させるものである。目標軌道算出部31aは、目標軌道信号PdにローパスフィルタLpを適用することにより微分操作による特異点(急激な位置変動)の発生を防止している。本実施形態において、ローパスフィルタLpは、ばね定数kf(n)の算出時における四階微分に対応するため四次のローパスフィルタLpを用いているが、所望する特性に合わせた次数のローパスフィルタLpを適用することができる。式(2)におけるa、bは係数である。
Figure 0007151223000002
図7に示すように、クレーン1の逆動力学モデルを定める。逆動力学モデルは、XYZ座標系に定義され、原点Oをクレーン1の旋回中心とする。qは、例えば現在位置座標q(n)を示し、pは、例えば荷物Wの現在位置座標p(n)を示す。lbは、例えばブーム9の伸縮長さlb(n)示し、θxは、例えば起伏角度θx(n)を示し、θzは、例えば旋回角度θz(n)を示す。lは、例えばワイヤロープの繰り出し量l(n)を示し、fはワイヤロープの張力fを示す。
図6と図7に示すように、ブーム位置算出部31bは、制御装置31の一部であり、ブーム9の姿勢情報と荷物Wの目標軌道信号Pdからブーム9の先端の位置座標を算出する。ブーム位置算出部31bは、目標軌道算出部31aから目標軌道信号Pdを取得することができる。ブーム位置算出部31bは、旋回用センサ27から旋回台7の旋回角度θz(n)を取得し、伸縮用センサ28から伸縮長さlb(n)を取得し、起伏用センサ30から起伏角度θx(n)を取得し、巻回用センサ34からメインワイヤロープ14またはサブワイヤロープ16(以下、単に「ワイヤロープ」と記す)の繰り出し量l(n)を取得し、加速度センサ22から三軸の加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)を取得することができる。
ブーム位置算出部31bは、取得した旋回角度θz(n)、伸縮長さlb(n)、起伏角度θx(n)からブーム9の先端の現在位置であるブーム9の先端(ワイヤロープの繰り出し位置)の現在位置座標q(n)(以下、単に「ブーム9の現在位置座標q(n)」と記す)を算出することができる。また、ブーム位置算出部31bは、クレーン装置6の停止状態(n=1)において、算出したブーム9の現在位置座標q(1)と取得したワイヤロープの繰り出し量l(1)から荷物Wの現在位置座標p(1)を算出し、荷物Wの現在位置座標p(1)と、単位時間t経過後(n=2)の単位時間t(2)における加速度Gx(2)、Gy(2)、Gz(2)とブーム9の現在位置座標q(2)とから式(1)を用いてワイヤロープのばね定数kf(2)を算出することができる。つまり、ブーム位置算出部31bは、既に算出している単位時間t(n-1)経過時の荷物Wの現在位置座標p(n-1)と、現在時間である単位時間t(n)における加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)とブーム9の現在位置座標q(n)とから式(1)を用いてワイヤロープのばね定数kf(n)を算出することができる。
そして、ブーム位置算出部31bは、単位時間t毎に荷物Wの三軸の加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)と、ワイヤロープのばね定数kf(n)と、荷物Wの目標位置座標p(n+1)とから式(1)を用いて荷物Wの目標位置座標p(n+1)におけるブーム9の目標位置座標q(n+1)を算出するように構成されている。
作動信号生成部31cは、制御装置31の一部であり、単位時間t(n+1)経過後のブーム9の目標位置座標q(n+1)から各アクチュエータの作動信号Mdを生成するものである。作動信号生成部31cは、ブーム位置算出部31bから単位時間t(n+1)経過後のブーム9の目標位置座標q(n+1)を取得することができる。作動信号生成部31cは、旋回用バルブ23、伸縮用バルブ24、起伏用バルブ25、メイン用バルブ26mまたはサブ用バルブ26sの作動信号Mdを生成するように構成されている。
以下に、図8から図11を用いて、制御装置31における作動信号Mdを生成するための荷物Wの目標軌道信号Pd、およびブーム9の先端の目標位置座標q(n+1)を算出する制御工程を具体的に説明する。
図8に示すように、ステップS100において、制御装置31は、クレーン1の制御方法における目標軌道算出工程Aを開始し、ステップをステップS110に移行させる(図9参照)。そして、目標軌道算出工程Aが終了するとステップをステップS200に移行させる(図8参照)。
ステップ200において、制御装置31は、クレーン1の制御方法におけるブーム位置算出工程Bを開始し、ステップをステップS210に移行させる(図10参照)。そして、ブーム位置算出工程Bが終了するとステップをステップS300に移行させる(図8参照)。
ステップ300において、制御装置31は、クレーン1の制御方法における作動信号生成工程Cを開始し、ステップをステップS310に移行させる(図11参照)。そして、作動信号生成工程Cが終了するとステップをステップS100に移行させる(図8参照)。
図9に示すように、ステップS110において、制御装置31の目標軌道算出部31aは、操作端末32から例えばステップ関数の態様で入力される荷物Wの目標速度信号Vdを取得し、ステップをステップS120に移行させる。
ステップS120において、目標軌道算出部31aは、取得した荷物Wの目標速度信号Vdを積分して荷物Wの位置情報を算出し、ステップをステップS130に移行させる。
ステップS130において、目標軌道算出部31aは、算出した荷物Wの位置情報に式(2)の伝達関数G(s)で示されるローパスフィルタLpを適用して目標軌道信号Pdを単位時間t毎に算出し、目標軌道算出工程Aを終了してステップをステップS200に移行させる(図8参照)。
図10に示すように、ステップS210において、制御装置31のブーム位置算出部31bは、加速度センサ22から三軸の加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)を取得し、ステップをステップS220に移行させる。
ステップS220において、ブーム位置算出部31bは、取得した旋回台7の旋回角度θz(n)、伸縮長さlb(n)およびブーム9の起伏角度θx(n)からブーム9の現在位置座標q(n)を算出し、ステップをステップS230に移行させる。
ステップS230において、ブーム位置算出部31bは、既に算出している単位時間t(n-1)経過時の荷物Wの現在位置座標p(n-1)と、取得した加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)とブーム9の現在位置座標q(n)とから式(1)を用いてワイヤロープのばね定数kf(n)を算出し、ステップをステップS240に移行させる。
ステップS240において、ブーム位置算出部31bは、荷物Wの現在位置座標p(n)を基準として目標軌道信号Pdから、単位時間t経過後の荷物の目標位置である荷物Wの目標位置座標p(n+1)を算出し、ステップをステップS250に移行させる。
ステップS250において、ブーム位置算出部31bは、荷物Wの三軸の加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)と、ワイヤロープのばね定数kf(n)と、荷物Wの目標位置座標p(n+1)とから荷物Wの目標位置座標p(n+1)におけるブーム9の目標位置座標q(n+1)を算出し、ブーム位置算出工程Bを終了してステップをステップS300に移行させる(図8参照)。
図11に示すように、ステップS310において、制御装置31の作動信号生成部31cは、ブーム9の目標位置座標q(n+1)から単位時間t経過後の旋回台7の旋回角度θz(n+1)、伸縮長さLb(n+1)、起伏角度θx(n+1)およびワイヤロープの繰り出し量l(n+1)を算出し、ステップをステップS320に移行させる。
ステップS320において、作動信号生成部31cは、算出した旋回台7の旋回角度θz(n+1)、伸縮長さLb(n+1)、起伏角度θx(n+1)、ワイヤロープの繰り出し量l(n+1)から旋回用バルブ23、伸縮用バルブ24、起伏用バルブ25、メイン用バルブ26mまたはサブ用バルブ26sの作動信号Mdをそれぞれ生成し、作動信号生成工程Cを終了してステップをステップS100に移行させる(図8参照)。
制御装置31は、単位時間t毎に目標軌道算出工程Aとブーム位置算出工程Bと作動信号生成工程Cとを繰り返すことで、単位時間t(n+1)の単位時間t前に算出した荷物Wの現在位置座標p(n)を順次用いることで単位時間t後のブーム9の目標位置座標q(n+2)を算出する。制御装置31は、ブーム9の目標位置座標q(n+2)に基づいて作動信号Mdを生成するフィードフォワード制御によって各アクチュエータを制御している。
このように構成することで、クレーン1は、操作端末32から任意に入力される荷物Wの目標速度信号Vdに基づいて目標軌道信号Pdを算出しているので、規定の速度パターンに限定されない。また、クレーン1は、荷物Wを基準としてブーム9の制御信号を生成するとともに、操縦者の意図する目標軌道に基づいてブーム9の制御信号が生成されるフィードフォワード制御が適用されている。このため、クレーン1は、操作信号に対する応答遅れが小さく、応答遅れによる荷物Wの揺れを抑制している。また、クレーン1は、逆動力学モデルを構築し、荷物Wの三軸の加速度Gx(n)、Gy(n)、Gz(n)と既に算出した単位時間t前の荷物Wの現在位置座標p(n-1)と目標軌道信号Pdから算出した荷物Wの目標位置座標p(n+1)とからブーム9の目標位置座標q(n+1)が算出されるので加減速等による過渡状態の誤差が生じない。更に、クレーン1は、荷物Wの現在位置座標を検出する必要がないので加速度センサ22を荷物Wまたはメインフックブロック10とサブフックブロック11に設けるだけよい。これにより、クレーン1は、荷物Wを基準としてアクチュエータを制御する際に、荷物Wの揺れを抑制しつつ目標軌道に沿って移動させることができる。
上述の実施形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、一実施形態の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 クレーン
6 クレーン装置
9 ブーム
22 加速度センサ
27 旋回用センサ
28 伸縮用センサ
30 起伏用センサ
43 巻回用センサ
O 基準位置
Vd 目標速度信号
P(n) 荷物の現在位置座標
P(n+1) 荷物の目標位置座標
Q(n) ブームの現在位置座標
Q(n+1) ブームの目標位置座標

Claims (3)

  1. ブームからワイヤロープで吊り下げられている荷物の移動方向と速さに関する目標速度信号に基づいて前記ブームのアクチュエータを制御するクレーンであって、
    前記ブームの旋回角度検出手段と、
    前記ブームの起伏角度検出手段と、
    前記ブームの伸縮長さ検出手段と、
    吊り具または荷物の加速度を検出する加速度検出手段と、を備え、
    所定の単位時間毎に、前記目標速度信号を基準位置に対する荷物の目標位置に変換し、
    前記単位時間毎に、前記旋回角度検出手段が検出した旋回角度、前記起伏角度検出手段が検出した起伏角度および前記伸縮長さ検出手段が検出した伸縮長さから前記基準位置に対するブーム先端の現在位置を算出し、
    前記単位時間毎に、既に算出している前記単位時間前の荷物の位置と、前記ブーム先端の現在位置と、前記単位時間毎に前記加速度検出手段が検出した現在の吊り具または荷物の加速度とからワイヤロープのばね定数を算出し、
    前記単位時間毎に、前記現在の吊り具または荷物の加速度と、前記ワイヤロープのばね定数と、前記荷物の目標位置とから前記荷物の目標位置におけるブーム先端の目標位置を算出し、
    前記単位時間毎に、前記ブーム先端の目標位置に基づいて前記アクチュエータの作動信号を生成するクレーン。
  2. 前記ブーム先端の目標位置と前記荷物の目標位置との関係が、前記荷物の加速度と前記荷物の重量と前記ワイヤロープのばね定数と前記荷物の目標位置とから式(1)によって表され、既に算出している所定の単位時間前の荷物の位置と前記ブーム先端の現在位置と前記現在の吊り具または荷物の加速度とから式(1)を用いて前記単位時間毎にワイヤロープのばね定数を算出し、前記現在の吊り具または荷物の加速度と、前記ワイヤロープのばね定数と、前記荷物の目標位置とから式(1)を用いて前記単位時間毎に前記荷物の目標位置におけるブーム先端の目標位置を算出する請求項1に記載のクレーン。
    Figure 0007151223000003

    f:ワイヤロープの張力、kf:ばね定数、m:荷物の質量、q:ブームの先端の現在位置または目標位置、p:荷物の現在位置または目標位置、g:重力加速度
  3. ブームからワイヤロープで吊り下げられている荷物の移動方向と速さに関する目標速度信号に基づいて前記ブームのアクチュエータを制御するクレーンの制御方法であって、
    所定の単位時間毎に、前記目標速度信号を基準位置に対する荷物の目標位置に変換する目標軌道算出工程と、
    前記単位時間毎に、既に算出している所定の単位時間前の荷物の位置と、基準位置に対するブーム先端の現在位置と、前記単位時間毎に加速度検出手段が検出した現在の吊り具または荷物の加速度とからワイヤロープのばね定数を算出し、前記単位時間毎に、前記現在の吊り具または荷物の加速度と、前記ワイヤロープのばね定数と、前記荷物の目標位置とから前記荷物の目標位置におけるブーム先端の目標位置を算出するブーム位置算出工程と、
    前記単位時間毎に、前記ブーム先端の目標位置に基づいて前記アクチュエータの作動信号を生成する動作信号生成工程と、からなるクレーンの制御方法。
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