JPWO2020012827A1 - 電動弁 - Google Patents

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Abstract

何れの流れ方向に対しても大流量制御と小流量制御が可能な電動弁を提供する。弁室2aを有する弁本体2と、弁本体2に接続され弁室2aを介して連通する複数のポート3,4と、先端が弁室2a内に挿入された弁棒9を有する。第1の弁体6は、大オリフィス5の開口部を開閉する。小オリフィス7は第1の弁体6に設けられ、弁室2aと大オリフィス5が設けられた第1のポート3とを連通し、大オリフィス5よりも小さい開口部を有する。第2の弁体8は弁棒9に設けられ、弁棒9の軸方向の往復動に伴い小オリフィス7を開閉する。係合部19,20は、第2の弁体8が小オリフィス7を開放した状態において、弁棒9と第1の弁体6とを係合させる。

Description

本発明は、空気調和機、冷凍機等の冷凍サイクルに使用される電動弁に関する。
空気調和機、冷凍機等においては、目的とする機能に応じて内部を流れる流体の向きや流量を変化させる冷凍サイクルが採用される。冷凍サイクルによっては、電動弁は、小流量流通時における制御性と、大流量流通時における圧力損失の低減との両立や正・逆の双方向の流体流れに対応することが求められる。
例えば、正方向に対して小流量を流し、逆方向に対しては大流量を流す場合では、フロート型の逆止弁としても機能する可動弁座体を用いた電動弁が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2013−241958号公報
上述の可動弁座体を用いた電動弁は、第1ポートと第2ポートとを弁室を介して繋ぐ構成となっており、流体が正方向に対して流れる場合には、可動弁座体に形成された小オリフィスを通過する冷媒の流量を弁体の進退動によって制御する。
一方、弁室の弁口(大オリフィス)には、可動弁座体の側周面が摺動可能に差し込まれている。可動弁座体の側周面には、小オリフィスよりも大径な流入口が設けられており、可動弁座体が摺動することにより、流入口を介して第2ポートと弁室とを間の流路を開閉させる。これにより、圧力損失が生じないように逆方向に流体を流すことができる。
しかしながら、上記の電動弁は、正方向に大流量を流通させることには不向きである。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたもので、流体の流れ方向が正流れ(弁室内を冷媒が弁口に向かう流れ方向)の場合に、小流量制御と低圧損の大流量流通のいずれも可能な電動弁を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る電動弁は、次のような構成を有する。
(1)弁棒を軸方向に往復動させて流量を制御する電動弁であって、弁室を有する弁本体と、前記弁本体に接続され前記弁室を介して連通する複数のポートと、先端が前記弁室内に挿入された弁棒。
(2)前記弁室と前記ポートの一つの間に設けられる大オリフィス。
(3)前記大オリフィスの開口部を開閉する第1の弁体。
(4)前記第1の弁体に設けられ、前記弁室と前記大オリフィスが設けられたポートとを連通し、前記大オリフィスよりも小さい開口部を有する小オリフィス。
(5)前記弁棒に設けられ、前記弁棒の軸方向の往復動に伴い前記小オリフィスに接離する第2の弁体。
(6)前記第2の弁体が前記小オリフィスを開放した状態において、前記弁棒と前記第1の弁体とを係合させる係合部。
(7)前記弁棒が前記第2の弁体が小オリフィスを開放した状態よりも更に小オリフィスの開放方向に移動した状態において、前記弁棒と前記第1の弁体が前記係合部と係合して、前記第1の弁体は大オリフィスを開放する。
本発明において、次のような構成を採用することができる。
(1)前記第1の弁体が、前記大オリフィスの内周に嵌め込まれ、前記大オリフィスの内周面に案内されて前記弁棒の移動方向に往復動する。
(2)前記第1の弁体が前記弁棒と同軸の筒状部材から構成され、前記筒状部材の側面には、前記第1の弁体の開放時において、前記大オリフィスと弁室とを連通する開口部が設けられる。
(3)前記第1の弁体が前記弁棒と同軸の筒状部材と、前記筒状部材と一体に設けられたスリーブから構成され、前記筒状部材の一方の開口部に前記弁棒に設けられた前記第2の弁体が接触する弁座が設けられ、前記スリーブに前記弁棒と係合する前記係合部が設けられ、側面部に前記小オリフィスと前記弁室を連通する開口部が設けられる。
(4)前記第1の弁体が、前記弁室の内周に嵌め込まれ、前記弁室の内周面に案内されて前記弁棒の移動方向に往復動する。
(5)前記第1の弁体が前記弁棒と同軸の筒状部材から構成され、前記筒状部材の大オリフィス側に前記弁棒に設けられた前記第2の弁体が接触する弁座が設けられ、前記筒状部材の大オリフィスとは反対側に前記弁棒と係合する前記係合部が設けられ、前記筒状部材の側面部に前記小オリフィスと前記弁室を連通する開口部が設けられる。
本発明によれば、小流量と大流量の流れが同一方向のときに、小流量制御と低圧損の大流量流通のいずれも可能な電動弁を提供できる。
第1の実施形態の電動弁の構成を示す断面図である。 第1の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、弁本体が小オリフィスの最奥まで差し込まれた状態を示す。 第1の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、開口部により、リングとの天板とが接触した状態を示す。 第1の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、大オリフィスを介して弁室と第1ポートとが連通した状態を示す。 第2の実施形態の電動弁の構成を示す断面図である。 第2の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、弁本体が小オリフィスの最奥まで差し込まれた状態を示す。 第2の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、開口部により、リングとの天板とが接触した状態を示す。 第2の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、大オリフィスを介して弁室と第1ポートとが連通した状態を示す。 本発明の実施形態に係る電動弁の流量特性を示す。 小オリフィスが完全に閉じない電動弁を示す。 本発明の実施形態に係り、小オリフィスが完全に閉じない電動弁の流量特性を示す。 第3の実施形態の電動弁の構成を示す断面図である。 第3の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、弁本体が小オリフィスの最奥まで差し込まれた状態を示す。 第3の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、開口部により、リングとの天板とが接触した状態を示す。 第3の実施形態の電動弁の構成を示す拡大断面図であり、大オリフィスを介して弁室と第1ポートとが連通した状態を示す。
[1.第1の実施形態]
以下、本発明に係る電動弁の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る電動弁の構成を示す断面図である。但し、円筒部材1より外側に設けられるステッピングモータのステータ及びコイル等は省略している。図1において、円筒部材1の中心軸において、弁本体2側を上方向、第1ポート3側を下方向とする。
[1−1.概略構成]
図1、図2に示すように、本実施形態の電動弁では、冷媒等の流体の経路である第1ポート3と第2ポート4の各々が弁室2aに接続され、弁室2aを介して第1ポート3と第2ポート4とが連通している。弁室2aの底には大オリフィス5が設置されている。大オリフィス5は開口の形状が円の孔であり、開口から孔の深さ方向へ遷移した場合にも、孔の半径は開口部分と不変である。大オリフィス5には、第1の弁体6が摺動可能に挿入される。第1の弁体6には、小オリフィス7が設けられる。
弁室2aには第2の弁体8が収容されている。第2の弁体8は、軸方向に移動可能な弁棒9の先端に形成されている。第2の弁体8は、小オリフィス7の内径に向かって先細りし、先端からの高さによって胴囲が異なる。弁棒9は、ステッピングモータを駆動源とし、ねじ送り機構によって小オリフィス7に向けて、または小オリフィス7から離れるように、軸方向移動する。これにより第2の弁体8の小オリフィス7への差込量が可変となり、差込量に応じて第1ポート3と第2ポート4の間の流量が制御される。
このような電動弁は、円筒部材1と弁本体2とを重ね合わせて構成される。円筒部材1は、キャンとも称され、例えばステンレス等の非磁性の金属板を素材とし、一端面が半球状に閉じたカップ型形状を有する。弁本体2は、バルブボディとも称され、内部空間を有する概略円筒であり、一端面には開口が設けられている。円筒部材1と弁本体2とは、円筒部材1の開口と弁本体2の開口とを合わせて重ねられている。この円筒部材1は、ねじ送り機構を含む、弁棒9の移動機構を収容する気密容器である。
第1ポート3は、円筒部材1に向く弁本体2の開口とは反対の端面に接続されて弁室2aに通じ、円筒部材1の中心軸と同軸に延びる。第2ポート4は、弁本体2の側周面に接続されて弁室2aに通じ、第1ポート3の延び方向と直交して延びる。大オリフィス5は、第1ポート3の開口端面に設置されている。
弁棒9は、円筒部材1の中心軸と同軸に配置され、棒形状を有する。弁棒9は、円筒部材1の開口と弁本体2の開口を通って、円筒部材1内から弁室2a内に突出する。円筒部材1の開口と弁本体2の開口には、案内部材2bが配置される。弁棒9は、案内部材2bの案内孔により径方向の移動を規制されるとともに、上下方向に案内される。弁棒9は、先端が第1の弁体6に設けられる小オリフィス7に接離する方向に移動する。第2の弁体8は、小オリフィス7に達した弁棒9の先端に形成されている。この第2の弁体8は、この弁棒9を先端に向けて縮径させて形成される。
弁棒9は、両端域を除き、円筒部材1に配置されたガイドブッシュ11によって回転かつ昇降可能に支持されている。ガイドブッシュ11は、弁棒9の周面を軸方向に沿って支持している。ガイドブッシュ11の外周には、雄ねじである固定ねじ11aが形成されている。ガイドブッシュ11の外周には、円筒部材1内に配置された弁棒ホルダ12が螺合している。即ち、弁棒ホルダ12は、円筒部材1の有底側の端面に穴空きの天井部12aを有する円筒体であり、弁棒ホルダ12の内周には、雌ねじである可動ねじ10が形成されている。そして、ガイドブッシュ11の固定ねじ11aと弁棒ホルダ12の可動ねじ10とをねじ合わせすることで、ねじ送り機構を構成している。
弁棒ホルダ12の外周には、ステッピングモータのロータ13が同軸に設けられる。ロータ13は、例えばNd−Fe−B系等の希土類プラスチックマグネットを素材とし、所定の磁極が形成された円筒形状を有し、内周面に、弁棒ホルダ12を支持する支持体14が延設されている。この支持体14によって、ロータ13と弁棒ホルダ12とを固定する。
円筒部材1の有底部に向かう弁棒9の後端は、弁棒ホルダ12の天井部12aの開口から突出している。その突出部分には、プッシュナット15が圧入や溶接などの手段で固定されている。弁棒9は、弁棒ホルダ12内に配置された部分から後端まで一段細径となって段部9aが形成されており、この段部9aと弁棒ホルダ12の天井部12aとの間に、弁棒9に嵌め込まれた圧縮コイルばね16が設置されている。
圧縮コイルばね16は、弁棒ホルダ12の先端側を第1ポート3側へ付勢する。そのため、圧縮コイルばね16とプッシュナット15とによって弁棒ホルダ12の天井部12aが弾力的に挟み込まれ、ロータ13に固定された弁棒ホルダ12、プッシュナット15及び弁棒9がロータ13と一体に移動する。
プッシュナット15の外周には復帰ばね17が嵌め込まれている。この復帰ばね17は、弁棒9が円筒部材1の有底部側に移動した場合において、復帰ばね17が円筒部材1の有底部に接触し圧縮され、弁棒9と一体となった弁棒ホルダ12の可動ねじ10とガイドブッシュ11の固定ねじ11aとが噛み合う方向に付勢する。
ガイドブッシュ11における弁棒ホルダ12がはめ込まれた部分の下方には、下部ストッパ18が固定される。下部ストッパ18は、例えばインサート成形や固定ねじ11aへのねじ込み等により、ガイドブッシュ11に固定される。弁棒ホルダ12の下部には、ストッパ9c(上部ストッパ)が一体に設けられる。ストッパ9cは、弁棒ホルダ12が最下降位置に達した場合に下部ストッパ18に当接し、弁棒ホルダ12のそれ以上の回転と下降を規制する。
このような電動弁では、外部からのパルス信号がステッピングモータに入力されてロータ13が回転する。ロータ13の回転量は、パルス数に比例する。圧縮コイルばね16とプッシュナット15とを用いた構造により、ロータ13の回転と共に、弁棒ホルダ12もガイドブッシュ11の周りを軸回転する。これにより、弁棒9もガイドブッシュ11に支持されながら軸方向に移動する。
[1−2.弁部の構成]
図2は、本実施形態の弁部の構成を示す拡大断面図である。本実施形態において、弁室2aと第1のポート3との間に大オリフィス5が設けられる。大オリフィス5には、その開口部を開閉する第1の弁体6が設けられる。第1の弁体6は弁棒9と同軸の筒状部材62と、筒状部材62と一体に設けられたスリーブ63から構成される。筒状部材62の側面には、第1の弁体6の開放時において、大オリフィス5と弁室2aとを連通する開口部62aが設けられる。筒状部材62は、大オリフィス5の内周に嵌め込まれ、大オリフィス5の内周面に案内されて上下方向(軸方向)に進退動する。
第1の弁体6には、大オリフィス5が設けられた第1のポート3と弁室2aとを連通し、大オリフィス5よりも小さい開口部を有する小オリフィス7が設けられる。弁棒9には、弁棒9の軸方向の往復動に伴い小オリフィス7に接離する方向に進退動する第2の弁体8が設けられる。第1の弁体6に設けられた小オリフィス7のスリーブ63側には、弁棒9に設けられた第2の弁体8が接触する弁座が設けられる。一方、第1の弁体6におけるスリーブ63の側面部には、小オリフィス7と弁室2aを連通する開口部63aが設けられる。
弁棒9と第1の弁体6には、第2の弁体8が小オリフィス7を開放した状態において両者を係合させる係合部が設けられる。この係合部は、一例として、弁棒9の周囲に固定されたリング19と、第1の弁体6のスリーブ63に設けられた突起20である。
本実施形態において、第1の弁体6、第2の弁体8及び係合部の位置関係は次のように構成される。すなわち、第2の弁体8が小オリフィス7を閉鎖した状態において、第1の弁体6は大オリフィス5を閉鎖する。冷媒の流れ方向が正方向の場合は、第2の弁体8が小オリフィス7を閉鎖していない状態でも、流体の差圧によって第1の弁体6が大オリフィス5の弁座に押し付けられる。一方、弁棒9の第2の弁体8を小オリフィス7の開放方向に移動させ、弁棒9のリング19が第1の弁体6の突起20に係合した位置よりもさらに開放方向に移動させると、第1の弁体6が大オリフィス5から離間し、大オリフィス5が開放される。
[1−3.作用]
以上のような構成を有する電動弁においては、弁棒9をその軸方向に往復動させることにより、流量制御を行う。以下では、図2〜4を参照して本実施形態における流量制御についての説明を行う。
小流量制御時には、第2の弁体8が小オリフィス7を塞ぐ位置(図2)から、弁棒9のリング19がスリーブ63の突起20に接触する位置までの間(図3)で、弁棒9を上下動させる。すなわち、弁棒9が最下位にある場合には、第2の弁体8は小オリフィス7の最奥まで差し込まれる。これにより、第2の弁体8と小オリフィス7との間の隙間がなくなり、流体が小オリフィス7を通り抜けることは無い。なお、第2の弁体8の下端位置において、小オリフィスを完全には閉じない位置、すなわち、微小な正方向の流量を確保するように設定してもよい。小オリフィス7を通る流体の量を増やす場合には、弁棒9を図中の上方向(第2の弁体8が小オリフィス7から離間する方向)へ移動させる。第2の弁体8の上方向への移動量に伴って、第2の弁体8と小オリフィス7との間の隙間は大きくなる。つまり、流量を増加させたい場合には、弁棒9を上方向に移動させる。例えば、小流量制御の制御範囲において、最大の流量を得たい場合には、図3のように、弁棒9のリング19がスリーブ63の突起20に接触するまで弁棒9を上昇させる。一方、流量を減少させたい場合には弁棒9を下方向に移動させる。
一方、大流量制御時には、図4に示すように、第1の弁体6に設けた開口部62aが大オリフィス5の内周面により塞がれない位置まで図中上方に移動させる。すなわち、弁棒9が図3に示す位置から図4に示す位置に移動する際に、弁棒9の上昇に伴いリング19とスリーブ63の突起20が係合し、第1の弁体6が上方向に移動する。この際、第1の弁体6の筒状部材62は大オリフィス5の内周に案内されて垂直方向にがたつきなく移動する。弁棒9が最上部まで移動した位置(上端位置)では、筒状部材62に設けられる開口部62aは、大オリフィス5の外、すなわち弁室2a内部に位置する。流体は、開口部62aを経由して弁室2aと大オリフィス5の間を流れる。なお、弁棒9の上端位置において、筒状部材62の一部は、大オリフィス5内に配置されている。
弁棒9が開弁方向に移動する際、下端位置からリング19が突起20を係止するまでの範囲が小流量の流量制御範囲(冷媒が小オリフィス7のみを通過する範囲)であり、リング19が突起20を係止した位置から上端位置までが大流量の流量制御範囲(冷媒が小オリフィス7と大オリフィス5を通過する範囲)である。ここで、電動弁の弁棒9の軸方向の移動範囲(下端位置から上端位置までの移動範囲)をステッピングモータの制御パルス数で表すと、本実施形態の電動弁は、弁棒9の移動範囲が0〜500パルスである。このうち、小流量の流量制御範囲は0〜150(±50)パルスの範囲であり、150(±50)〜500パルスの範囲が大流量の流量制御範囲になるように設定されている。換言すれば、小流量と大流量の流量制御範囲の軸方向の長さの比率は2:8〜4:6とされている。なお、大流量の流量制御範囲の冷媒の最大通過量は、小流量の流量制御範囲での冷媒の最大通過量の10倍以上である。
[1−4.効果]
本実施形態の電動弁は、以下の効果を奏することができる。
(1)弁室2aと第1のポート3の間に大オリフィス5と、より小径の小オリフィス7を設けて、これらを第1の弁体6と第2の弁体8によってそれぞれ開閉することができるので、大流量及び小流量の流量制御を行うことができる。
(2)第1のポート3から第2のポート4に流体を流す場合、大オリフィス5を開閉する第1の弁体6を、弁棒9に設けられた第2の弁体8によって押圧することで第1のポート3から流入する流体の圧力に逆らって大オリフィス5を閉鎖できる。逆に、第2のポート4から第1のポート3に流体を流す場合、リング19と突起20を係合させることにより、大オリフィス5を開閉する第1の弁体6を弁棒9によって大オリフィス5内から引き上げることができる。その結果、第2のポート4から流入する流体の圧力に逆らって大オリフィス5を開放できる。その結果、何れの方向に流れる流体についても大流量制御と小流量制御が可能となる。
(3)第1の弁体6(の筒状部材62)が大オリフィス5の内周に摺動自在に嵌め込まれているので、第1の弁体6が弁棒9に連動して上下動する際にがたつきがなく、第1の弁体6の開閉動作を精度良く行うことが可能となる。
(4)第1の弁体6が弁棒9と同軸の筒状部材62と、前記筒状部材62と一体に設けられたスリーブ63から構成されているので、これらの内部を流路及び弁棒9の配置箇所として利用することができ、軽量で小型化された電動弁を得ることができる。
(5)本実施形態では、弁棒9と第1の弁体6の係合部として、スリーブ63にリング19と接触する突起20を設けた。これにより、比較的容易な加工により電動弁を作製することができると共に、強度が高い係合部を作成することが可能となる。なお、係合部は、リングや突起以外の他の部材とすることもできる。例えば、弁棒9の外周面の少なくとも一部を軸方向に対して垂直に拡大させてなる段差部であっても良い。これにより、簡易な加工により弁開閉部を作製することが可能となる。
[2.第2の実施形態]
[2−1.構成]
図5〜図11に従って、第2の実施形態を説明する。第2実施形態では、第1の弁体6Aは、上部が天板で、下部が底板で塞がれた1つの筒状部材から構成される。この筒状部材は、上部が大径で下部が小径になっており、大径部分の外周が弁室2aの内周面に案内されて、弁棒9と共に弁室2a内を往復動する。小径部分の外周と弁室2aの内周面との隙間は大オリフィス5と弁室2a及び第2のポート4を連通する流路となっている。
第1の弁体6Aの底板に設けられた小オリフィス7には、弁棒9に設けられた第2の弁体8が接触する弁座64が設けられる。第1の弁体6Aの天板には弁棒9のリング19と係合する突起20が設けられる。第1の弁体6Aの小径部分の側面部には、小オリフィス7と弁室2aを連通させる開口部63aが設けられる。
[2−2.作用]
図6は、本実施形態の弁部の構成を示す拡大断面図である。図6において、弁棒9は、最も下方に位置している。すなわち、小オリフィス7に対して第2の弁体8が最奥まで差し込まれ、第2の弁体8により小オリフィス7が閉じられる。これにより、流体は、第2の弁体8と小オリフィス7との間を流れることができない。また、大オリフィス5の弁室2a側の開口部を第1の弁体6の小径部で塞いでいるため、流体は大オリフィス5と第1の弁体6の間を流れることができない。なお、第2の弁体8の下端位置において、小オリフィスを完全には閉じない位置、すなわち、微小な正方向の流量を確保するように設定してもよい。
小流量制御時には、弁棒9を第2の弁体8が小オリフィス7を塞ぐ位置(図6)から、弁棒9のリング19が第1の弁体6の天板部分に接触するまでの間(図7)で上下動させる。この流量制御における第2の弁体8と小オリフィス7の関係は第1実施形態と同様である。
図8に示すように、大流量制御時には、弁棒9を小オリフィス7が開放した位置よりも更に図中上方に移動させる。すると、弁棒9の上昇に伴いリング19と突起20が係合し、弁棒9によって第1の弁体6が引き上げられ、第1の弁体6と大オリフィス5との間に隙間が生じ、大オリフィス5が開放される。
図9に、以上の作用によって達成される本電動弁の流量特性を示す。図9のグラフ上にプロットされた状態Aは、電動弁が図9の左下及び図6に示す状態にあり、弁棒9が下端位置にある状態である。図9のグラフ上にプロットされた状態Bは、電動弁が図9の中下及び図7に示す状態にあり、リング19が突起20に接触した状態である。図9のグラフ上にプロットされた状態Cは、電動弁が図9の右下及び図8に示す状態にあり、弁棒9が上端位置にある状態である。
図9に示すように、弁棒9が開弁方向に移動する際、弁棒9が下端位置から開弁方向に移動してリング19が突起20に接触するまで、即ち状態Aから状態Bまでの範囲が小流量の流量制御範囲である。小流量の流量制御範囲では冷媒が小オリフィス7のみを通過する。また、弁棒9が開弁方向に移動する際、リング19が突起20に接触してから弁棒9が上端位置にあるまで、即ち状態Bから状態Cまでの範囲が大流量の流量制御範囲である。大流量の流量制御範囲では冷媒が小オリフィス7と大オリフィス5を通過する。
電動弁の弁棒9が軸方向に沿って状態Aの下端位置から状態Bを経て状態Cの上端位置に到るまでの移動範囲を、ステッピングモータの制御パルス数で表すと、本実施形態の電動弁では、弁棒9の移動範囲が0〜500パルスである。このうち、状態Aから状態Bまでの小流量の流量制御範囲は0〜150(±50)パルスの範囲であり、状態Bから状態Cまでの大流量の流量制御範囲は150(±50)〜500パルスの範囲になるように設定されている。換言すれば、小流量と大流量の流量制御範囲の軸方向の長さの比率は2:8〜4:6とされている。なお、大流量の流量制御範囲の冷媒の最大通過量は、小流量の流量制御範囲での冷媒の最大通過量の10倍以上である。
本実施形態の電動弁においても、下端位置に第2の弁体8がある状態で小オリフィス7が完全に閉じない、即ち、微小な正方向の流量を確保するように設定することもできる。図10は、小オリフィス7が完全に閉じない電動弁を示し、第2の弁体8を中心にした部分拡大図である。図10に示すように、第2の弁体8Aは、上側から下側へ、径が変わらない円筒部8cの次に、徐々に直径が小さくなるテーパ部8dが連なる形状を有する。また、小オリフィス7Aの弁口の内周形状は径が変わらない円筒部7cとなっている。そして、小オリフィス7Aの円筒部7cの内径は、第2の弁体8Aの円筒部8cの外径よりも大きい。
この第2の弁体8Aと小オリフィス7Aを有する電動弁について、その流量特性を図11に示す。図11に示すように、図11の左下に示される弁棒9が下端位置にある状態Aでは、小オリフィス7Aの円筒部7c内に第2の弁体8Aの円筒部8cの下部が位置し、第2の弁体8Aの円筒部8cの上部は、小オリフィス7Aの円筒部7cから露出している。従って、第2の弁体8Aと小オリフィス7Aとの間にわずかな隙間が形成されている。そのため、状態Aにおいてもその隙間に応じた流量が流れる。
また、状態Aから状態Bの間には第2の弁体8Aの円筒部8cとテーパ部8dとの境界位置に対応した第2の弁体8Aの位置(制御パルス数)に変曲点が生じる。すなわち、状態Aから弁棒9を上昇させていくと、状態Aから第2の弁体8Aの円筒部8cの下端(テーパ部8dの上端)が小オリフィス7Aの弁口の円筒部7cの上端位置までは流量は一定であり、そこからさらに上昇させると、テーパ部8dの拡径に伴い隙間が広がるため状態Bまで徐々に流量が増大していく。状態Bから状態Cでは図9と同様の流量特性を有している。
[2−3.効果]
第2実施形態の電動弁も、弁棒9により第1の弁体6を開放方向と閉鎖方向の両方向に駆動することができる。その結果、第1実施形態と同様に流体の流れの方向に関係なく、大流量及び小流量の流量制御を行うことができる。また、第1実施形態と比較して、少ない距離の弁棒9の移動によって大オリフィス5の開口部の開閉を行うことが可能となる。また、弁棒9の移動の際に、第1の弁体6が弁室2aの内周面に摺動する。これにより、第1の弁体6の移動を精度良く行うことが可能となると共に、大オリフィス5の軸方向の長さを短くすることができ、電動弁の小型化が可能となる。
[3.第3の実施形態]
[3−1.構成]
図12〜図15に従って、第3の実施形態を説明する。尚、第3の実施形態において、第1の実施形態又は第2の実施形態と同一の構成については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図12に示すように、第3の実施形態の電動弁において、弁本体2Aはホルダ2c、パイプ2d及びシート部材2eを一体に組み合わせて構成されている。また、第1の弁体6Bは、底板部材62Aとスリーブ63とを一体に組み合わせて構成される。尚、図1及び図5においては省略したが、第1乃至第3の実施形態の電動弁では、円筒部材1より外側に、設けられるステッピングモータのステータ及びコイル等を有するステータユニット65が外挿入され、弁本体2Aの側面にピン66で固定されている。
弁本体2Aのホルダ2cは、ホルダ2cの円縁が円筒部材1と溶接されることで、円筒部材1と連接している。ホルダ2cの上部開口にはガイドブッシュ11が圧入されている。ホルダ2cの下端側内周径は、第1の弁体6Bのスリーブ63の外周径と同一か若干大きくなっており、ホルダ2cの内周面2fによってスリーブ63の外周部分が案内される。これによって、スリーブ63を有する第1の弁体6Bは、弁棒9の軸に沿って上下動可能であり、一方で弁棒9の軸の半径方向に対しては移動が規制されている。
パイプ2dは、ホルダ2cの下端が当該パイプ2d内に嵌め込まれて溶接されることにより、ホルダ2cと連接している。パイプ2dの側周面には第2ポート4が接続されている。このパイプ2dを弁本体2Aの一部に使用することで、弁本体2Aのコストを低減させることができる。
シート部材2eは、上部がパイプ2dの下端に嵌め込まれ、ロウ付けされることにより、パイプ2dと連接している。シート部材2eの下端には、第1ポート3がロウ付けにより接続されている。シート部材2eの内径は2段の多段形状である。即ち、シート部材2eの上端開口が第1の弁体6Bに対する弁座となり、シート部材2eの上端開口縁から大オリフィス5が延びる。大オリフィス5の内径は第1ポート3の開口径より大きくなっている。そして、この大オリフィス5の下に、第1ポート3の内径と同一内径となる段部が軸中心に向けて膨出する。この段部に第1ポート3の端部が突き当てられてロウ付けにより接続される。
第1の弁体6Bの底板部材62Aは、内部に小オリフィス7を有する。この底板部材62Aは上端部がスリーブ63に圧入されて一体となっている。底板部材62Aの第1ポート3側の端面には、小オリフィス7に至る弁口62bが形成されている。弁口62bは、第1ポート3側に拡径されてテーパ形状を有する。
このような電動弁では、第1ポート3、第2ポート4、パイプ2d及びシート部材2eをロウ付けする。一方、弁軸9をスリーブ63に挿入し、リング19を弁軸9に圧入して固定し、スリーブ63に底板部材62Aを圧入しておく。次に、ホルダ2cにガイドブッシュ11を圧入し、第1の弁体6Bが連結された弁軸9をホルダ2c及びガイドブッシュ11に挿入し、ロータ13や弁棒ホルダ12を組み付ける。そして、ホルダ2cとパイプ2dを溶接する。最後に、スタータユニット65を円筒部材1に外挿する。これにより、電動弁が組み立てられる。
[3−2.作用]
図13は、本実施形態の弁部の構成を示す拡大断面図である。図13において、弁棒9は、最も下方に位置している。すなわち、小オリフィス7に対して第2の弁体8が最奥まで差し込まれ、第2の弁体8により小オリフィス7が閉じられる。これにより、流体は、第2の弁体8と小オリフィス7との間を流れることができない。また、大オリフィス5の弁室2a側の開口部を第1の弁体6Bの底板部材62Aで塞いでいるため、流体は大オリフィス5と第1の弁体6Bの間を流れることができない。なお、第2の弁体8の下端位置において、小オリフィス7を完全には閉じない位置、すなわち、微小な正方向の流量を確保するように設定してもよい。
小流量制御時には、弁棒9を第2の弁体8が小オリフィス7を塞ぐ位置(図13)から、弁棒9のリング19が第1の弁体6Bの突起20に接触するまでの間(図14)で上下動させる。この流量制御における第2の弁体8と小オリフィス7の関係は第1及び第2実施形態と同様である。但し、この小流量制御時において、流体はテーパ形状の弁口62bを通過するので、流体が通過する際の音は低減されている。
図15に示すように、大流量制御時には、弁棒9を小オリフィス7が開放した位置よりも更に図中上方に移動させる。すると、弁棒9の上昇に伴いリング19と突起20が係合し、弁棒9によって第1の弁体6Bが引き上げられ、第1の弁体6Bと大オリフィス5との間に隙間が生じ、大オリフィス5が開放される。このとき、シート部材2eが2段の多段形状となることにより大オリフィス5の内径は第1ポート3の開口径よりも大きいので、流体の最大流量の増大が図られている。
[3−3.効果]
第3実施形態の電動弁も、弁棒9により第1の弁体6Bを開放方向と閉鎖方向の両方向に駆動することができる。その結果、第1及び第2実施形態と同様に流体の流れの方向に関係なく、大流量及び小流量の流量制御を行うことができる。また、この第3実施形態の電動弁では、第1に、弁本体2Aが一部がパイプ2dで構成されているので、製造コストが低減している。また、第2に、小オリフィス7に至る弁口62bはテーパ形状となっているため、流体の通過音が低減しており、電動弁が静音化されている。また、第3に、大オリフィス5の内径を第1ポート3の開口径よりも大きくなっていることにより、最大流量が増大している。
以上のように本発明の実施形態を説明したが、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。そして、この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…円筒部材
2、2A…弁本体
2a…弁室
2b…案内部材
2c…ホルダ
2d…パイプ
2e…シート部材
2f…内周面
3…第1ポート
4…第2ポート
5…大オリフィス
6、6A、6B…第1の弁体
7、7A…小オリフィス
7c…円筒部
8、8A…第2の弁体
8c…円筒部
8d…テーパ部
9…弁棒
9a…段部
9c…ストッパ
10…可動ねじ
11…ガイドブッシュ
12…弁棒ホルダ
12a…天井部
13…ロータ
14…支持体
15…プッシュナット
18…下部ストッパ
19…リング(係合部)
20…突起
62…筒状部材
62A…底板部材
62a…開口部
62b…弁口
63…スリーブ
63a…開口部
64…弁座
65…ステータユニット
66…ピン

Claims (7)

  1. 弁棒を軸方向に往復動させて流量を制御する電動弁であって、
    弁室を有する弁本体と、前記弁本体に接続され前記弁室を介して連通する複数のポートと、先端が前記弁室内に挿入された弁棒と、
    前記弁室と前記ポートの一つの間に設けられる大オリフィスと、
    前記大オリフィスの開口部を開閉する第1の弁体と、
    前記第1の弁体に設けられ、前記弁室と前記大オリフィスが設けられたポートとを連通し、前記大オリフィスよりも小さい開口部を有する小オリフィスと、
    前記弁棒に設けられ、前記弁棒の軸方向の往復動に伴い前記小オリフィスに接離する方向に移動する第2の弁体と、
    前記第2の弁体が前記小オリフィスを開放した状態において、前記弁棒と前記第1の弁体とを係合させる係合部と、
    前記弁棒が前記第2の弁体が小オリフィスを開放した状態よりも更に小オリフィスの開放方向に移動した状態において、前記弁棒と前記第1の弁体が前記係合部と係合して、前記第1の弁体は大オリフィスを開放することを特徴とする電動弁。
  2. 前記第1の弁体が、前記大オリフィスの内周に嵌め込まれ、前記大オリフィスの内周面に案内されて前記弁棒の移動方向に往復動する請求項1に記載の電動弁。
  3. 前記第1の弁体が前記弁棒と同軸の筒状部材から構成され、前記筒状部材の側面には、前記第1の弁体の開放時において、前記大オリフィスと弁室とを連通する開口部が設けられる請求項2に記載の電動弁。
  4. 前記第1の弁体が前記弁棒と同軸の筒状部材と、前記筒状部材と一体に設けられたスリーブから構成され、前記筒状部材の一方の開口部に前記弁棒に設けられた前記第2の弁体が接触する弁座が設けられ、前記スリーブに前記弁棒と係合する前記係合部が設けられ、側面部に前記小オリフィスと前記弁室を連通する開口部が設けられる請求項2に記載の電動弁。
  5. 前記第1の弁体が、前記弁室の内周に嵌め込まれ、前記弁室の内周面に案内されて前記弁棒の移動方向に往復動する請求項1に記載の電動弁。
  6. 前記第1の弁体が前記弁棒と同軸の筒状部材から構成され、前記筒状部材の大オリフィス側に前記弁棒に設けられた前記第2の弁体が接触する弁座が設けられ、前記筒状部材の大オリフィスとは反対側に前記弁棒と係合する前記係合部が設けられ、前記筒状部材の側面部に前記小オリフィスと前記弁室を連通する開口部が設けられる請求項5に記載の電動弁。
  7. 前記弁本体の一部がパイプによって構成されている請求項1乃至5の何れかに記載の電動弁。
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