JPWO2020003528A1 - 空調管理システム、空調管理方法、及びプログラム - Google Patents

空調管理システム、空調管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

空気調和機において劣化予兆がある箇所のメンテナンスを適切な時期に実施可能な空調管理システム等を提供する。空調管理システム(W)は、記憶部(210)と、制御部(220)と、報知部(230)と、を備えている。制御部(220)は、空気調和機の室内熱交換器での冷媒側熱交換量を推定するとともに、室内熱交換器での空気側熱交換量を推定する。そして、冷媒側熱交換量と空気側熱交換量との大小関係に基づく空気調和機の劣化予兆の箇所を、報知部(230)が、リモコン又は端末機に報知する。

Description

本発明は、空調管理システム等に関する。
空気調和機は、その使用期間が長くなるにつれて、部品が経年劣化したり、室内熱交換器等に塵埃が付着したりして、運転効率が低下することが多い。このような空気調和機の保全に関して、例えば、特許文献1に記載の技術が知られている。
すなわち、特許文献1には、空調設備の運転状態・モード状態・室温等に基づき、「診断時間を変えて、入退室管理システムとビル管理システムに連係して空調設備の設備保全条件を変更」することが記載されている。
特許第6097210号公報
特許文献1には、空調設備の保全方法については記載されているが、空調設備において劣化予兆の箇所を特定する技術については記載されていない。また、特許文献1に記載の技術では、空調設備のメンテナンスが所定期間ごとに行われるため、場合によっては、メンテナンスの時期が早すぎたり、また、遅すぎたりする可能性がある。空調設備のメンテナンスを適切な時期に行うことが望ましいが、そのような技術について特許文献1には記載されていない。
そこで、本発明は、空気調和機の劣化予兆がある箇所のメンテナンスを適切な時期に実施可能な空調管理システム等を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、熱交換器での冷媒側熱交換量と空気側熱交換量との大小関係に基づく空気調和機の劣化予兆の箇所を、報知部が、リモコン又は端末機に報知することを特徴とする。
本発明によれば、空気調和機において劣化予兆がある箇所のメンテナンスを適切な時期に実施可能な空調管理システム等を提供できる。
本発明の第1実施形態に係る空調管理システムを含む概略的な構成図である。 本発明の第1実施形態に係る空調管理システムの管理対象である空気調和機を含む構成図である。 本発明の第1実施形態に係る空調管理システムが備える空調管理装置の機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る空調管理システムの回転速度−設計風量情報に関する説明図である。 本発明の第1実施形態に係る空調管理システムにおいて、冷媒側熱交換量Qref及び空気側熱交換量Qairに関する正常範囲の学習結果を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る空調管理システムの空調管理装置が備える制御部の処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係る空調管理システムにおいて、室内熱交換器等への塵埃の付着に起因して、点(Qref,Qair)が正常範囲から逸脱した状態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る空調管理システムにおいて、比率(Qair/Qref)の時間的推移の例を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る空調管理システムにおいて、吸込パネルを取り外した状態の埋込式の室内機を下から見上げた下面図である。 本発明の第2実施形態に係る空調管理システムにおいて、空調管理装置の制御部の処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る空調管理システムにおいて、圧縮機の体積効率の低下に起因して、点(Qref,Qair)が正常範囲から逸脱した状態を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る空調管理システムにおいて、比率(Qair/Qref)の時間的推移の例を示す説明図である。 本発明の変形例に係る空調管理システムを含む概略的な構成図である。 本発明の変形例に係る空調管理システムにおいて、室内熱交換器の吸込側・吹出側の空気の温湿度に関する空気線図である。
≪第1実施形態≫
図1は、第1実施形態に係る空調管理システムWを含む概略的な構成図である。
なお、図1では配管Jの図示を簡略化し、室外機Uoから4台の室内機Uiに冷媒を導く配管と、4台の室内機Uiから室外機Uoに冷媒を導く配管と、を共通の実線(配管J)で図示している。
空調管理システムWは、空気調和機100の運転を管理するシステムであり、空調管理装置200を備えている。なお、空調管理装置200が、複数のサーバを含む構成であってもよい。以下では、空調管理装置200の管理対象である空気調和機100について説明した後、空調管理装置200の構成や機能について詳細に説明する。
<空気調和機の構成>
空気調和機100は、冷房運転や暖房運転等の空調を行う機器である。図1では、一例として、上吹きタイプの室外機Uoと、天井埋込タイプの4台の室内機Uiと、が配管Jを介して接続されたマルチ型の空気調和機100を図示している。図1に示すように、室外機Uoは、通信線Mを介して室内機Uiに接続されるとともに、通信線Mを介して空調管理装置200にも接続されている。
図2は、空気調和機100の冷媒回路Fを含む構成図である。
なお、図2では、4台の室内機Ui(図1参照)のうち2台を図示し、残りの2台については図示を省略している。また、図2では、室外熱交換器12や室内熱交換器16における空気の流れを白抜き矢印で示している。
空気調和機100は、室外機Uoに設けられる機器として、圧縮機11と、室外熱交換器12と、室外ファン13と、室外膨張弁14と、四方弁15と、を備えている。
圧縮機11は、低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒として吐出する機器である。このような圧縮機11として、例えば、スクロール式圧縮機やロータリ式圧縮機が用いられる。
室外熱交換器12は、その伝熱管(図示せず)を通流する冷媒と、室外ファン13から送り込まれる外気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。室外熱交換器12の一端g1は、四方弁15の切替えによって、圧縮機11の吸入側又は吐出側に接続され、他端g2は液側配管J1に接続されている。
室外ファン13は、室外熱交換器12に外気を送り込むファンである。室外ファン13は、駆動源である室外ファンモータ13aを備え、室外熱交換器12の付近に配置されている。
室外膨張弁14は、室外熱交換器12に流れる冷媒の流量を調整したり、室外熱交換器12を蒸発器として機能させる際に冷媒を減圧したりする電子膨張弁であり、液側配管J1に設けられている。
四方弁15は、空調時の運転モードに応じて、冷媒の流路を切り替える弁である。
また、空気調和機100は、室内機Uiに設けられる機器として、室内熱交換器16(熱交換器)と、室内ファン17(ファン)と、エアフィルタ18と、室内膨張弁19と、を備えている。
室内熱交換器16は、その伝熱管(図示せず)を通流する冷媒と、室内ファン17から送り込まれる室内空気(空調対象空間の空気)と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。室内熱交換器16の一端h1はガス側配管J2に接続され、他端h2は液側配管J3に接続されている。
室内ファン17は、室内熱交換器16に室内空気を送り込むファンである。室内ファン17は、駆動源である室内ファンモータ17aを有し、室内熱交換器16の付近に配置されている。
エアフィルタ18は、室内ファン17の駆動に伴って室内熱交換器16に向かう空気から塵埃を捕集するフィルタであり、室内熱交換器16の付近(空気吸込側)に配置されている。
室内膨張弁19は、室内熱交換器16に流れる冷媒の流量を調整したり、室内熱交換器16を蒸発器として機能させる際に冷媒を減圧したりする電子膨張弁であり、液側配管J3に設けられている。なお、他の室内機Uiも同様の構成を備えている。
液側接続部K1は、それぞれの室内機Uiに一対一で接続された複数の液側配管J3と、室外熱交換器12の他端g2に接続された液側配管J1と、を接続するものである。
ガス側接続部K2は、それぞれの室内機Uiに一対一で接続された複数のガス側配管J2と、室外機Uoの四方弁15に接続されたガス側配管J4と、を接続するものである。
そして、空調時の運転モードに応じて、冷媒回路Fにおいて周知のヒートポンプサイクルで冷媒が循環するようになっている。例えば、冷房運転時には、圧縮機11、室外熱交換器12(凝縮器)、室外膨張弁14、室内膨張弁19、及び室内熱交換器16(蒸発器)を順次に介して冷媒が循環する。一方、暖房運転時には、圧縮機11、室内熱交換器16(凝縮器)、室内膨張弁19、室外膨張弁14、及び室外熱交換器12(蒸発器)を順次に介して冷媒が循環する。
その他、室外機Uoには、吸入圧力センサ21と、吸入温度センサ22と、吐出圧力センサ23と、吐出温度センサ24と、が設けられている。
吸入圧力センサ21は、圧縮機11の吸入側における冷媒の圧力(吸入圧力)を検出するセンサである。吸入温度センサ22は、圧縮機11の吸入側における冷媒の温度(吸入温度)を検出するセンサである。
吐出圧力センサ23は、圧縮機11の吐出側における冷媒の圧力(吐出圧力)を検出するセンサである。吐出温度センサ24は、圧縮機11の吐出側における冷媒の温度(吐出温度)を検出するセンサである。
吸入圧力センサ21、吸入温度センサ22、吐出圧力センサ23、及び吐出温度センサ24の各検出値は、室外制御回路31を介して空調管理装置200に出力される。
一方、室内機Uiには、冷媒温度センサ25,26と、吸込空気温度センサ27と、吹出空気温度センサ28と、が設けられている。
冷媒温度センサ25は、室内熱交換器16の一端h1の付近を通流する冷媒の温度を検出するセンサである。他方の冷媒温度センサ26は、室内熱交換器16の他端h2の付近を通流する冷媒の温度を検出するセンサである。
吸込空気温度センサ27は、室内熱交換器16の空気吸込側(入口側)における空気の温度を検出するセンサである。吹出空気温度センサ28は、室内熱交換器16の空気吹出側(出口側)における空気の温度を検出するセンサである。
冷媒温度センサ25,26、吸込空気温度センサ27、及び吹出空気温度センサ28の各検出値は、室内制御回路32を介して室外制御回路31や空調管理装置200に出力される。
また、室外機Uoには室外制御回路31が設けられ、室内機Uiには室内制御回路32が設けられている。室外制御回路31や室内制御回路32は、図示はしないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成されている。そして、ROMに記憶されたプログラムを読み出してRAMに展開し、CPUが各種処理を実行するようになっている。
室外制御回路31は、各センサの検出値や空調管理装置200からの指令に基づき、圧縮機11、室外ファン13、室外膨張弁14等を制御し、また、所定の信号を室内制御回路32に送信する。一方、室内制御回路32は、室外制御回路31から受信する信号や空調管理装置200からの指令に基づき、室内ファン17や室内膨張弁19を制御する。
リモコンReは、赤外線通信等によって、室内制御回路32との間で所定の情報をやり取りする。例えば、空調の運転/停止、運転モードの設定、タイマ、設定温度の変更等に関する信号が、リモコンReから室内制御回路32に送信される。一方、室内制御回路32からリモコンReに送信される信号として、例えば、空調管理装置200で生成された所定の情報(後記する劣化予兆診断の情報)が挙げられる。
<空調管理装置の構成>
図2に示す空調管理装置200は、図示はしないが、CPU、ROM、RAM、各種インタフェース等の電子回路を含んで構成され、通信線を介して室外制御回路31や室内制御回路32に接続されている。空調管理装置200は、各センサの検出値に基づき、空気調和機100において劣化予兆がある箇所を特定する機能等を有している。
前記した「劣化予兆」とは、空気調和機100における所定箇所の劣化が生ずる前触れである。なお、「劣化予兆」には、室内熱交換器16やエアフィルタ18への塵埃の付着も含まれるものとする。そして、空気調和機100の劣化予兆の有無を空調管理装置200が診断したり、劣化予兆の箇所を特定したりする処理を「劣化予兆診断」という。
図3は、空調管理装置200の機能ブロック図である(適宜、図2を参照)。
図3に示すように、空調管理装置200は、記憶部210と、制御部220と、報知部230と、を備えている。
記憶部210には、所定のプログラムの他、回転速度−設計風量情報211と、設計体積効率情報212と、正常範囲情報213と、が格納されている。回転速度−設計風量情報211とは、室内ファン17の回転速度に対応する所定の設計風量を示す情報である。前記した「設計風量」とは、室内ファン17や室内熱交換器16の仕様に基づき、事前の実験で得られる室内機Uiの風量である。
図4は、回転速度−設計風量情報に関する説明図である。
図4の横軸は室内ファン17(図2参照)の回転速度であり、縦軸は室内機Ui(図2参照)の設計風量である。図4に示す例では、回転速度−設計風量情報211(図3参照)が右上がりの直線L1で表されている。すなわち、室内ファン17の回転速度が大きいほど、設計風量も大きくなる。このような直線L1を表す数式等が、回転速度−設計風量情報211として、予め記憶部210に格納されている。
図3に示す設計体積効率情報212とは、圧縮機11の設計体積効率を示す情報である。前記した「設計体積効率」とは、圧縮機11の仕様に基づく体積効率であり、圧縮機11のモータ(図示せず)の回転速度等に基づいて算出される。なお、記憶部210に格納されている正常範囲情報213については後記する。
制御部220は、各センサの検出値や記憶部210のデータに基づいて、所定の処理を実行する。図3に示すように、制御部220は、冷媒側熱交換量推定部221と、空気側熱交換量推定部222と、学習部223と、比較部224と、診断部225と、を備えている。
冷媒側熱交換量推定部221は、冷媒の温度や圧力等の検出値に基づいて、室内熱交換器16における冷媒側熱交換量Qrefを推定する。この冷媒側熱交換量Qrefの「冷媒側」とは、冷媒の温度や圧力等の検出値に基づいて推定された熱交換量であることを意味している。
空気側熱交換量推定部222は、室内熱交換器16の吸込側・吹出側の空気の温度や、室内ファン17の回転速度の他、前記した回転速度−設計風量情報211に基づいて、室内熱交換器16における空気側熱交換量Qairを推定する。この空気側熱交換量Qairの「空気側」とは、空気の温度等に基づいて推定された熱交換量であることを意味している。
空気側熱交換量Qairは、回転速度−設計風量情報211等に基づき、室内ファン17の回転速度に対応する所定の設計風量を用いて算出される。したがって、室内熱交換器16やエアフィルタ18に付着している塵埃の量が多いほど、室内機Uiの実際の風量が低下して、所定の設計風量から乖離する。その結果、実際の風量が反映されている冷媒側熱交換量Qrefよりも、設計風量に基づく空気側熱交換量Qairのほうが大きくなる。本実施形態では、このような冷媒側熱交換量Qrefと空気側熱交換量Qairと間の大小関係に基づいて、室内機Uiの風量低下を検知するようにしている。
図3に示す学習部223は、冷媒側熱交換量Qrefに対する空気側熱交換量Qairの比率(Qair/Qref)の正常範囲を学習する。すなわち、空気調和機100の運転効率の低下にそれほど影響を及ぼさない範囲として、比率(Qair/Qref)の正常範囲が学習される。
図5は、冷媒側熱交換量Qref及び空気側熱交換量Qairに関する正常範囲の学習結果を示す説明図である。
なお、図5の横軸は、冷媒側熱交換量推定部221(図3参照)によって推定された冷媒側熱交換量Qrefである。図5の縦軸は、空気側熱交換量推定部222(図3参照)によって推定された空気側熱交換量Qairである。
図5に示す複数の点は、空気調和機100の各機器が正常であって、室内熱交換器16やエアフィルタ18に塵埃がほとんど付着していないことが既知である所定の学習期間に得られたデータである。このような学習期間は、空気調和機100の試運転時であってもよいし、また、空気調和機100の据付時から所定期間(例えば、数か月間)の通常運転時であってもよい。
学習部223(図3参照)は、所定の学習期間に得られた複数の冷媒側熱交換量Qrefや空気側熱交換量Qairに基づき、例えば、最小二乗法を用いて、図5に示す直線L2の数式を導く。なお、直線L2の数式に代えて、時系列的に得られる比率(Qair/Qref)の移動平均を学習部223が算出するようにしてもよい。
学習期間においては、前記したように、室内熱交換器16やエアフィルタ18には塵埃がほとんどついていないため、室内機Uiの実際の風量が、室内ファン17の回転速度に対応する所定の設計風量に略等しくなる。その結果、冷媒側熱交換量Qrefから空気側熱交換量Qairがほとんど乖離せず、直線L2の傾きが“1”に近い値になることが多い。
この直線L2の傾きをaとすると、学習部223は、例えば、傾きが(a+b1)の直線L21よりも下側であり、かつ、傾きが(a−b1)の直線L22よりも上側の所定範囲を、点(Qref,Qair)の正常範囲として設定する。別の観点から説明すると、学習部223は、比率(Qair/Qref)の正常範囲として、(a−b1)≦(Qair/Qref)≦(a+b1)を設定する。そして、学習部223は、その学習結果である正常範囲の情報を、正常範囲情報213(図3参照)として、記憶部210に格納する。
図3に示す比較部224は、比率(Qair/Qref)の正常範囲の学習が行われた後、空気調和機100の劣化予兆診断において、冷媒側熱交換量Qrefと空気側熱交換量Qairとの大小を比較する。
図3に示す診断部225は、比較部224の比較結果に基づいて、空気調和機100の劣化予兆の有無を診断し、さらに、その劣化箇所を特定する。第1実施形態では、空気調和機100の劣化予兆の例として、室内機Uiの実際の風量が設計風量よりも低下しているか否か(室内熱交換器16やエアフィルタ18に多量の塵埃が付着しているか否か)を、診断部225が診断するようにしている。
図3に示す報知部230は、診断部225の診断結果を報知する。このような報知部230として、ディスプレイの他、表示ランプやブザー等が挙げられる。その他、報知部230が所定の通信機能を有し、診断部225の診断結果をリモコンReやユーザの携帯端末(図示せず)に報知するようにしてもよい。
<空調管理装置の処理>
図6は、空調管理装置200が備える制御部220の処理を示すフローチャートである(適宜、図2、図3を参照)。
なお、図6の「START」時には、比率(Qair/Qref)の正常範囲が既に学習されており、所定の空調運転(冷房運転や暖房運転)が行われているものとする。以下の例では、空気調和機100が暖房運転を行っているものとして説明する。
ステップS101において制御部220は、冷媒側熱交換量推定部221によって、室内熱交換器16の冷媒側熱交換量Qrefを推定する(冷媒側熱交換量推定ステップ)。具体的に説明すると、制御部220は、まず、吸入圧力センサ21の検出値と、吸入温度センサ22の検出値と、圧縮機11の吸入側の冷媒過熱度と、に基づいて、圧縮機11の吸入側の冷媒密度を算出する。なお、圧縮機11の吸入側の冷媒過熱度は、事前の実験に基づき、所定の値が予め記憶されているものとする。
そして、制御部220は、圧縮機11の吸入側の冷媒密度と、圧縮機11の行程容積と、圧縮機モータ(図示せず)の回転速度と、圧縮機11の設計体積効率と、に基づいて、冷媒回路Fにおける単位時間当たりの冷媒循環量を算出する。なお、圧縮機11の行程容積は、既知であるものとする。また、圧縮機11の設計体積効率は、前記した設計体積効率情報213(図3参照)に基づいて推定される。
さらに、制御部220は、吐出圧力センサ23の検出値と、冷媒温度センサ25,26の検出値と、に基づいて、室内熱交換器16の一端側・他端側(つまり、入口側・出口側)における冷媒の比エンタルピ差を算出する。そして、制御部220は、室内熱交換器16の一端側・他端側における冷媒の比エンタルピ差と、前記した冷媒循環量と、に基づいて、室内熱交換器16の冷媒側熱交換量Qrefを推定する。
このように、制御部220は、室内ファン17の付近に配置される室内熱交換器16の一端側・他端側での冷媒の温度、及び、圧縮機11の設計体積効率を含む情報に基づいて、室内熱交換器16での冷媒側熱交換量Qrefを推定する。
ちなみに、前記した比エンタルピ差が冷房運転時に算出される場合には、吐出圧力センサ23の検出値に代えて、吸入圧力センサ21の検出値が用いられる。
次に、ステップS102において制御部220は、空気側熱交換量推定部222によって、室内熱交換器16の空気側熱交換量Qairを推定する(空気側熱交換量推定ステップ)。具体的に説明すると、制御部220は、まず、回転速度−設計風量情報211を参照し、室内ファン17の回転速度に対応する設計風量を算出する。そして、制御部220は、前記した設計風量と、吸込空気温度センサ27の検出値と、吹出空気温度センサ28の検出値と、に基づいて、室内熱交換器16の空気側熱交換量Qairを推定する。
このように、制御部220は、室内熱交換器16に向かう空気の温度、室内熱交換器16で熱交換した空気の温度、及び、室内ファン17の回転速度に対応する設計風量に基づいて、室内熱交換器16での空気側熱交換量Qairを推定する。
次に、ステップS103において制御部220は、比較部224によって、冷媒側熱交換量Qrefよりも空気側熱交換量Qairのほうが大きいか否かを判定する。例えば、室内熱交換器16やエアフィルタ18に多量の塵埃が付着していると、通風抵抗が大きくなるため、室内ファン17の回転速度に対応する設計風量よりも実際の風量が小さくなる。言い換えると、設計風量のほうが実際の風量(実風量)よりも大きくなる。
その結果、実風量が小さくなり、吹き出し温度Toと吸い込み温度Tiの(見かけ上の)差ΔTが大きくなる。したがって、室内機Uiの設計風量に基づく空気側熱交換量Qairが大きく見積もられ、熱交換量の比率(Qair/Qref)が“1”よりも大きくなる。なお、室内熱交換器16やエアフィルタ18に付着する塵埃の量が多いほど、前記した比率(Qair/Qref)が大きくなる。
図7は、室内熱交換器等への塵埃の付着に起因して、点(Qref,Qair)が正常範囲から逸脱した状態を示す説明図である。
なお、図7の横軸は冷媒側熱交換量Qrefであり、縦軸は空気側熱交換量Qairである。また、図7に示す斜線部分は、点(Qref,Qair)の正常範囲を示している。例えば、点P1に着目すると、冷媒側熱交換量Q1refよりも空気側熱交換量Q1airのほうが大きく、さらに、点(Q1ref,Q1air)が正常範囲から逸脱している。これは、室内熱交換器16やエアフィルタ18に多量の塵埃が付着して、実際の風量よりも設計風量のほうが大幅に大きくなったためである。なお、図7に示す他の点についても同様である。
そして、図6のステップS104において制御部220は、比率(Qair/Qref)が正常範囲外であるか否かを判定する。
図8は、比率(Qair/Qref)の時間的推移の例を示す説明図である。
なお、図8の横軸は時刻であり、縦軸は比率(Qair/Qref)である。ちなみに、図8にプロットされている各点(データ)のひとつひとつが、図7に記載した各点と一対一で対応しているわけではない。
図8の例では、比率(Qair/Qref)の正常範囲の学習結果として、α≦(Qair/Qref)≦βの範囲が設定されている。これが、前記した正常範囲情報213(図3参照)である。また、図8の例では、時間が経過するにつれて、比率(Qair/Qref)が徐々に大きくなり、時刻t1以後は正常範囲から外れている。
なお、劣化予兆の誤診断を防ぐために、時系列的に算出された複数の比率(Qair/Qref)の移動平均を制御部220が算出し、この移動平均が正常範囲から外れたか否かを判定するようにしてもよい。
その他、比率(Qair/Qref)を制御部220が算出する際、図7に示す複数の点(Qref,Qair)の近似直線L3を最小二乗法で算出し、この近似直線L3の傾きが正常範囲から外れているか否かを判定するようにしてもよい。
図6のステップS104において比率(Qair/Qref)が正常範囲外である場合(S104:Yes)、制御部220の処理はステップS105に進む。
ステップS105において制御部220は、診断部225によって、室内機Uiの実際の風量が設計風量に対して低下したと判定する。言い換えると、制御部220は、室内熱交換器16やエアフィルタ18に劣化予兆あり(多量の塵埃が付着している)と診断する。
次に、ステップS106において制御部220は、室内機Uiのエアフィルタ18の清掃を行わせるための指令信号を空気調和機100に送信する。
さらに、ステップS107において制御部220は、室内熱交換器16の凍結洗浄を行わせるための指令信号を空気調和機100に送信する。なお、エアフィルタ18の清掃や室内熱交換器16の凍結洗浄の詳細については後記する。
ステップS107の処理を行った後、制御部220は、一連の処理を終了する(END)。
また、ステップS103においてQref≧Qairである場合や(S103:No)、ステップS104において比率(Qair/Qref)が正常範囲内である場合(S104:No)、制御部220の処理はステップS108に進む。
ステップS108において制御部220は、診断部225によって、室内機Uiの実際の風量は正常範囲内であると判定する。この場合には、エアフィルタ18等に付着している塵埃の量は、空気調和機100の運転効率に悪影響を及ぼさない程度であるから、エアフィルタ18等の清掃を行う必要は特にない。
ステップS108の処理を行った後、制御部220は、一連の処理を終了する(END)。なお、制御部220は、図6に示す一連の処理を所定期間毎(例えば、数日毎、数週間毎)に実行する。
<エアフィルタの清掃>
図9は、吸込パネルを取り外した状態の埋込式の室内機Uiを下から見上げた下面図である。
図9に示す例では、室内機Uiの筐体51に矩形状の空気吸込口iが設けられ、この空気吸込口iを取り囲むように4つの風向板52が設置されている。また、空気吸込口iにはエアフィルタ18が設置され、このエアフィルタ18の外側にフィルタ清掃部53が設置されている。フィルタ清掃部53は、図示はしないが、エアフィルタ18に接触するブラシを有している。そして、フィルタ清掃部53が左右方向に移動することで、エアフィルタ18の塵埃が除去されるようになっている。
例えば、エアフィルタ18の清掃を行うための指令信号(S106:図6参照)を空調管理装置200から受信した場合、空気調和機100は、フィルタ清掃部53によってエアフィルタ18を清掃する。これによって、エアフィルタ18の塵埃が除去されるため、室内機Uiの実際の風量を設計風量に近づけることができ、ひいては、空気調和機100の運転効率を高めることができる。
<室内熱交換器の凍結洗浄>
室内熱交換器16の凍結洗浄(S107:図6参照)を行う際、空気調和機100の室外制御回路31や室内制御回路32は、室内熱交換器16を蒸発器として機能させ、室内熱交換器16を凍結させる。
より詳しく説明すると、室外制御回路31や室内制御回路32は、圧縮機11を駆動し、さらに、室内膨張弁19の開度を冷房運転時よりも小さくする。これによって、低圧で蒸発温度の低い冷媒が室内熱交換器16に流入するため、空気中の水分が室内熱交換器16に着霜し、その霜や氷が成長しやすくなる。
このように室内熱交換器16を凍結させた後、室外制御回路31や室内制御回路32は、室内熱交換器16を解凍する。例えば、圧縮機11や室内ファン17が停止状態にされることで、室内熱交換器16の霜や氷が室温で自然解凍され、室内熱交換器16のフィン(図示せず)を伝って多量の水が流れ落ちる。その結果、室内熱交換器16の塵埃が洗い流されるため、室内機Uiの実際の風量を設計風量に近づけることができる。
なお、室内熱交換器16の凍結・解凍後、室外制御回路31や室内制御回路32が暖房運転又は送風運転を行うことで、室内機Uiの内部を乾燥させてもよい。これによって、室内機Uiにおけるカビ等の繁殖を抑制できる。
<効果>
第1実施形態によれば、空調管理装置200は、冷媒の温度や圧力等に基づく冷媒側熱交換量Qrefと、設計風量等に基づく空気側熱交換量Qairと、に基づいて、室内熱交換器16の実際の風量が設計風量から低下しているか否かを診断する。この診断結果に基づき、空調管理装置200は、空気調和機100のエアフィルタ18の清掃や室内熱交換器16の凍結洗浄を適切な時期に行わせることができる。
また、仮に、エアフィルタ18等の清掃機能がない場合には、報知部230によって、空気調和機100のメンテナンスを要する旨をユーザ等に対して適切な時期に報知できる。例えば、報知部230は、空気調和機100のメンテナンスを要する旨をリモコンReやユーザの携帯端末(図示せず)に報知する。これによって、冷媒の凝縮圧力の上昇や蒸発圧力の低下が許容範囲から逸脱する前に、空気調和機100のメンテナンスを行うことが可能になる。また、空気調和機100のメンテナンスを無駄に高頻度に行われることを防止し、ひいては、メンテナンスに要するコストを従来よりも削減できる。
≪第2実施形態≫
第2実施形態は、制御部220(図3参照)の処理内容が、第1実施形態とは異なっている。すなわち、第2実施形態では、冷媒側熱交換量Qrefと空気側熱交換量Qairとの大小関係に基づいて、制御部220が、圧縮機11(図2参照)の体積効率が低下しているか否かを診断する点が第1実施形態とは異なっている。なお、その他(空気調和機100や空調管理装置200の構成等:図1〜図3参照)については、第1実施形態と同様である。したがって、第1実施形態とは異なる部分について説明し、重複する部分については説明を省略する。
図10は、空調管理装置200が備える制御部220の処理を示すフローチャートである(適宜、図2、図3を参照)。
なお、図10の「START」時には、比率(Qair/Qref)の正常範囲が既に学習されており、所定の空調運転(冷房運転や暖房運転)が行われているものとする。また、室内熱交換器16やエアフィルタ18には、それほど多くの塵埃が付着していないものとする。
また、図10のステップS201,S202については、第1実施形態で説明したステップS101,S102(図6参照)と同様であるから、その説明を省略する。
冷媒側熱交換量Qrefや空気側熱交換量Qairの推定後(S201,S202)、ステップS203において制御部220は、冷媒側熱交換量Qrefよりも空気側熱交換量Qairのほうが小さいか否かを判定する。例えば、圧縮機11の経年劣化に伴って圧縮室(図示せず)のシール性が低下すると、冷媒が漏れやすくなるため、圧縮機11の体積効率が低下する。つまり、圧縮機11の仕様に基づく所定の設計体積効率よりも、実際の体積効率のほうが低くなる。
その結果、圧縮機11の設計体積効率に基づく冷媒側熱交換量Qrefが大きく見積もられるため、熱交換量の比率(Qair/Qref)が“1”よりも小さくなる。なお、圧縮機11の実際の体積効率が低いほど、前記した比率(Qair/Qref)が小さくなる。
ステップS204において制御部220は、比率(Qair/Qref)が正常範囲外であるか否かを判定する。
図11は、圧縮機の体積効率の低下に起因して、点(Qref,Qair)が正常範囲から逸脱した状態を示す説明図である。
なお、図11に示す斜線部分は、点(Qref,Qair)の正常範囲を示している。例えば、点P2に着目すると、冷媒側熱交換量Q2refよりも空気側熱交換量Q2airのほうが小さく、さらに、点(Q2ref,Q2air)が正常範囲から外れている。これは、圧縮機11の体積効率が低下して、圧縮室(図示せず)から冷媒が漏れやすくなったためである。なお、図11に示す他の点についても同様である。
図12は、比率(Qair/Qref)の時間的推移の例を示す説明図である。
図12に示す例では、時間が経過するにつれて、比率(Qair/Qref)が徐々に小さくなり、時刻t2以後は正常範囲から外れている。
そして、図10のステップS204において比率(Qair/Qref)が正常範囲外である場合(S204:Yes)、制御部220の処理はステップS205に進む。
ステップS205において制御部220は、診断部225によって、圧縮機11の実際の体積効率が設計体積効率に対して低下したと判定する。言い換えると、制御部220は、圧縮機11に劣化予兆ありと診断する。
ステップS206において制御部220は、報知部230によって、圧縮機11のメンテナンスを要する旨をリモコンRe等に報知する(報知ステップ)。これによって、圧縮機11のメンテナンスを行うべき時期であることをユーザに知らせることができる。
ステップS206の処理を行った後、制御部220は、一連の処理を終了する(END)。
また、ステップS203においてQref≦Qairである場合や(S203:No)、ステップS204において比率(Qair/Qref)が正常範囲内である場合(S204:No)、制御部220の処理はステップS207に進む。
ステップS207において制御部220は、診断部225によって、圧縮機11の実際の体積効率は正常範囲内であると判定する。この場合には、圧縮機11の実際の体積効率は、空気調和機100の運転効率に悪影響を及ぼさない程度であるから、圧縮機11のメンテナンスを行う必要は特にない。
ステップS207の処理を行った後、制御部220は、一連の処理を終了する(END)。
<効果>
第2実施形態によれば、空調管理装置200は、冷媒の温度や圧力等に基づく冷媒側熱交換量Qrefと、設計風量等に基づく空気側熱交換量Qairと、に基づいて、圧縮機11の体積効率が設計体積効率から低下しているか否かを診断する。そして、圧縮機11のメンテナンスを要する場合には、その旨がリモコンRe等に報知される。
これによって、圧縮機11のメンテナンスを要する旨を適切な時期に報知できる。したがって、空気調和機100の運転を停止せざるを得ない事態になる前に、サービスマン等によって、圧縮機11のメンテナンスを行うことができる。また、圧縮機11のメンテナンスを無駄に高頻度に行う必要がないため、そのメンテナンスに要するコストを削減できる。
≪変形例≫
以上、本発明に係る空調管理システムWについて各実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、次に説明するように、劣化予兆診断の結果をユーザの携帯端末60(図13参照)に報知したり、また、遠隔監視センタ70(図13参照)に報知したりしてもよい。
図13は、変形例に係る空調管理システムWAを含む概略的な構成図である。
図13に示す携帯端末60は、空気調和機100のユーザが所持しているスマートフォン、タブレット、携帯電話等の端末機であり、空調管理装置200との間でネットワークNを介して通信可能になっている。
また、遠隔監視センタ70は、空気調和機100の劣化予兆診断の結果を分析し、必要に応じてユーザ等に通知する施設であり、ネットワークNを介して空調管理装置200と通信可能になっている。なお、遠隔監視センタ70のコンピュータ(図示せず)も「端末機」に含まれるものとする。
そして、空調管理装置200による劣化予兆診断の結果が、報知部230(図3参照)によって、リモコンRe(図2参照)の他、携帯端末60や遠隔監視センタ70にも報知されるようになっている(報知ステップ)。これによって、空気調和機100において劣化予兆がある箇所をユーザや遠隔監視センタ70のスタッフが把握できる。
また、各実施形態では、冷媒側熱交換量Qrefに対する空気側熱交換量Qairの比率(Qair/Qref)が正常範囲から外れた場合、その旨が報知される例について説明したが、これに限らない。例えば、冷媒側熱交換量Qrefに対する空気側熱交換量Qairの比率(Qair/Qref)が時間的に変化する速度に基づいて、比率(Qair/Qref)が所定の正常範囲から逸脱する時期を制御部220が予測するようにしてもよい。その一例を挙げると、制御部220は、最小二乗法に基づいて、それまでの所定期間における比率(Qair/Qref)の変化速度を算出し、この変化速度に基づいて、比率(Qair/Qref)が所定の正常範囲から外れる時期を予測する。そして、報知部230は、前記した時期をリモコンReや携帯端末60の他、遠隔監視センタ70等に報知する。これによって、メンテナンスを行うべき時期をユーザ等に事前に報知できる。
また、冷媒側熱交換量Qrefに対する空気側熱交換量Qairの比率(Qair/Qref)を制御部220が算出し、この比率(Qair/Qref)の履歴情報を報知部230が、リモコンReや携帯端末60の他、遠隔監視センタ70や所定のサービス用診断機器(図示せず)に報知するようにしてもよい。この場合において、報知部230は、比率(Qair/Qref)の正常範囲の上限・下限を示す閾値も併せて表示させてもよいし、また、劣化予兆の箇所も併せて表示してもよい。これによって、比率(Qair/Qref)の時間的な変化を見たユーザが、例えば、室内機Uiの風量の低下度合いを把握したり、比率(Qair/Qref)が正常範囲から外れる時期を予測したりすることが可能になる。
また、空気調和機100の比率(Qair/Qref)と、この空気調和機100と同機種である他の空気調和機(図示せず)の比率(Qair/Qref)の履歴情報と、に基づいて、空気調和機100の所定箇所で劣化予兆が生じる時期を制御部220が予測するようにしてもよい。例えば、制御部220は、診断対象である空気調和機100の直近の比率(Qair/Qref)と、他の空気調和機(図示せず)の比率(Qair/Qref)の時間的な変化速度と、に基づいて、空気調和機100の比率(Qair/Qref)が所定の正常範囲から逸脱する時期を予測する。そして、報知部230は、前記した時期をリモコンReや携帯端末60の他、遠隔監視センタ70等に報知する。これによって、メンテナンスを行うべき時期をユーザ等に事前に報知できる。
その他、空調管理装置200が、空気調和機100のメンテナンス情報をサービスセンタ(図示せず)にアップロードしたり、空気調和機100と同機種である他の空気調和機(図示せず)のメンテナンス情報をサービスセンタからダウンロードしたりする通信手段(図示せず)を備えていてもよい。そして、他の空気調和機の比率(Qair/Qref)やメンテナンス情報に基づいて、空気調和機100の比率(Qair/Qref)が所定の正常範囲から逸脱する時期を制御部220が予測するようにしてもよい。
また、リモコンRe、携帯端末60、又は遠隔監視センタ70からの指令に応じて、制御部220が、冷媒側熱交換量Qref及び空気側熱交換量Qairを推定する処理を開始するようにしてもよい。これによって、空気調和機100の劣化予兆の診断結果をユーザ等が確かめたいとき、リモコンRe等からの指令に応じて、制御部220がリアルタイムで劣化予兆診断を行うことができる。
また、第1実施形態では、図6のステップS103,S104の両方の条件が満たされた場合、制御部220が、室内機Uiの実際の風量が設計風量に対して低下したと判定する処理(S105)について説明したが、これに限らない。例えば、ステップS104の処理を省略し、冷媒側熱交換量Qrefよりも空気側熱交換量Qairのほうが大きい場合(S103:Yes)、設計風量に対して室内ファン17の駆動に伴う実際の風量が低下したと制御部220が判定するようにしてもよい(S105)。そして、報知部230が、前記した判定結果をリモコンReや携帯端末60の他、遠隔監視センタ70に報知するようにしてもよい。これによって、風量の低下に関する診断結果をユーザ等が把握できる。
さらに、冷媒側熱交換量Qrefよりも空気側熱交換量Qairのほうが大きい場合(S103:Yes)、制御部220が、エアフィルタ18の清掃、又は、室内熱交換器16の凍結洗浄を空気調和機100に行わせるようにしてもよい。これによって、劣化予兆の診断結果に基づき、エアフィルタ18等の清掃を適切な時期に行うことができる。
なお、第2実施形態についても同様のことがいえる。すなわち、図10のステップS204の処理を省略し、冷媒側熱交換量Qrefよりも空気側熱交換量Qairのほうが小さい場合(S203:Yes)、設計体積効率に対して圧縮機11の実際の体積効率が低下したと制御部220が判定するようにしてもよい(S205)。そして、冷媒側熱交換量Qrefと空気側熱交換量Qairとの大小関係(つまり、比率Qair/Qrefの大きさ)に基づく空気調和機100の劣化予兆の箇所を、報知部230が、リモコンRe、携帯端末60、又は遠隔監視センタ70に報知するようにしてもよい。
また、例えば、室内機Uiの実際の風量が低下するとともに、圧縮機11の体積効率も低下しているときに劣化予兆診断が行われたとする。そうすると、風量低下の影響と、体積効率の低下の影響と、が相殺され、比率(Qair/Qref)が“1”に近い値になる可能性がある。そこで、エアフィルタ18等の清掃によって、室内機Uiの実際の風量を設計風量に近づけた後、制御部220が、所定の劣化予兆診断を行うようにしてもよい。例えば、エアフィルタ18の清掃後、又は、室内熱交換器16の凍結洗浄後、制御部220が、冷媒側熱交換量Qref及び空気側熱交換量Qairを推定するようにしてもよい。そして、冷媒側熱交換量Qrefよりも空気側熱交換量Qairのほうが小さい場合、設計体積効率に対して圧縮機11の実際の体積効率が低下した旨を、報知部230が、リモコンRe、携帯端末60、又は遠隔監視センタ70に報知する。これによって、劣化予兆の診断精度を高めることができる。
また、室内熱交換器16に向かう空気の温度が露点以下である場合、報知部230が、劣化予兆診断に関する報知を行わないようにしてもよい。室内熱交換器16に向かう空気の温度が露点以下である場合には、空気に含まれる水蒸気が結露する際の潜熱が生じるからである。この潜熱は空気の温度変化には反映されないため、空気側熱交換量Qairが実際の値よりも小さくなり、室内機Uiの風量低下に関する診断精度が低くなる可能性がある。
一方、室内熱交換器16に向かう空気の温度が露点よりも高い場合には、報知部230が、劣化予兆診断に関する報知を行うことが好ましい。これによって、正確な診断結果をユーザ等に報知できる。ちなみに、暖房運転では、室内熱交換器16における熱交換のほぼ全てが顕熱であり、潜熱が生じることはほとんどない。
また、吸込空気温度センサ27の検出値と、それに基づく絶対湿度の概算値と、を用いて、制御部220が、室内熱交換器16に向かう空気の露点を推定するようにしてもよい。
また、室内熱交換器16に向かう空気の露点の算出を目的として、吸込空気温度センサ27(図2参照)の他に、吸込空気湿度センサ(図示せず)を室内熱交換器16の空気吸込側に設けてもよい。このような構成において、制御部220は、室内熱交換器16に向かう空気の温度、及び、室内熱交換器16に向かう空気の湿度(相対湿度又は絶対湿度)に基づいて、この空気の露点を算出する。そして、室内熱交換器16に向かう空気の温度が露点よりも高い場合には、空気調和機100の劣化予兆診断を制御部220が行うようにしてもよい。これによって、劣化予兆診断の高精度化を図ることができる。
また、前記したように、吸込空気湿度センサ(図示せず)が設けられる構成であれば、室内熱交換器16における空気の熱交換に潜熱が含まれていても、空気側熱交換量Qairを推定することが可能になる。その具体的な処理について、図14を用いて説明する。
図14は、室内熱交換器の吸込側・吹出側の空気の温湿度に関する空気線図である。
なお、図14の横軸は、空気の乾球温度であり、縦軸は、空気の絶対湿度である。また、曲線Rは、相対湿度が100[%]の状態を示している。
図14に示す例では、室内熱交換器16の吸込空気(点P3を参照)は、その温度が約27[℃]であり、絶対湿度が約0.016[kg/kgD.A.]である。一方、吹出空気(点P4を参照)の温度は10[℃]であり、露点(約21[℃])を下回っている。したがって、室内熱交換器16における空気の熱交換には、潜熱が含まれている。
そこで、制御部220は、室内熱交換器16に向かう空気の温度、室内熱交換器16に向かう空気の湿度、及び、室内熱交換器16で熱交換した空気の温度に基づいて、室内熱交換器16の吸込側・吹出側の空気の比エンタルピ差を算出する。なお、図14の空気線図に相当するデータが、例えば、データテーブルとして記憶部210(図3参照)に予め格納されているものとする。そして、制御部220は、室内ファン17の回転速度に対応する設計風量、及び、前記した比エンタルピ差に基づいて、空気側熱交換量Qairを推定する。これによって、空気の熱交換に潜熱が含まれている場合であっても、制御部220が空気側熱交換量Qairを推定できる。
また、劣化予兆診断の対象として、室内熱交換器16やエアフィルタ18、圧縮機11の他、空気調和機100の油戻し回路(図示せず)が含まれていてもよい。この油戻し回路とは、圧縮機11から吐出された冷媒に含まれる潤滑油を圧縮機11の吸入側に戻すための冷媒流路である。例えば、空気側熱交換量Qairよりも冷媒側熱交換量Qrefのほうが大きく、比率(Qair/Qref)が所定の正常範囲から逸脱している場合、制御部220が、圧縮機11又は油戻し回路の少なくとも一方に劣化予兆ありと診断するようにしてもよい。
また、第1実施形態で説明したエアフィルタ18の清掃(図6のS106)、及び、室内熱交換器16の凍結洗浄(S107)のうち、一方のみが行われるようにしてもよい。
また、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせ、冷媒側熱交換量Qrefと空気側熱交換量Qairとの大小関係に基づき、制御部220が、室内熱交換器16やエアフィルタ18の劣化予兆診断を行うとともに、圧縮機11の劣化予兆診断を行うようにしてもよい。
また、各実施形態では、制御部220(図3参照)が学習部223(図3参照)を備える構成について説明したが、これに限らない。すなわち、比率(Qair/Qref)の正常範囲が、事前の実験やシミュレーションに基づいて予め記憶されている場合には、学習部223が省略されていてもよい。
また、第1実施形態では、制御部220が、室内熱交換器16での冷媒側熱交換量Qrefや空気側熱交換量Qairを算出する処理について説明したが、これに限らない。すなわち、制御部220が、室外熱交換器12(熱交換器)での冷媒側熱交換量Qrefや空気側熱交換量Qairを算出し、その算出結果に基づいて、室外機Uoでの風量低下の有無を診断するようにしてもよい。なお、このような処理が行われる場合には、室外熱交換器12の一端側・他端側の冷媒の温度を検出する温度センサ(図示せず)や、室外熱交換器12の吸込側・吹出側の空気の温度を検出する温度センサ(図示せず)が設けられるものとする。
また、各実施形態では、空調管理システムW(図1参照)が空調管理装置200を備える構成について説明したが、これに限らない。例えば、空調管理装置200を省略し、劣化予兆診断に関する一連の処理を室外制御回路31(制御部)や室内制御回路32(制御部)が行うようにしてもよい。
また、各実施形態では、複数の室内機Ui(図1参照)が設けられるマルチ型の空気調和機100の劣化予兆診断について説明したが、これに限らない。例えば、室内機と室外機とが一台ずつ設けられた壁掛型の空気調和機(図示せず)の他、さまざまな種類の空気調和機に各実施形態を適用可能である。
なお、コンピュータに劣化予兆診断の処理(図6、図10参照)を実行させるためのプログラムを通信回線を介して提供することが可能であり、また、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
また、各実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に記載したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
11 圧縮機
12 室外熱交換器(熱交換器)
13 室外ファン(ファン)
14 室外膨張弁
15 四方弁
16 室内熱交換器(熱交換器)
17 室内ファン(ファン)
18 エアフィルタ
19 室内膨張弁
53 フィルタ清掃部
60 携帯端末(端末機)
70 遠隔監視センタ(端末機)
100 空気調和機
200 空調管理装置
210 記憶部
220 制御部
230 報知部
F 冷媒回路
Re リモコン
W,WA 空調管理システム

Claims (14)

  1. 空気調和機のファンの回転速度に対応する所定の設計風量が記憶されるとともに、前記空気調和機の圧縮機に関する所定の設計体積効率が記憶されている記憶部と、
    制御部と、
    報知部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記ファンの付近に配置される熱交換器の一端側・他端側での冷媒の温度、及び、前記設計体積効率を含む情報に基づいて、前記熱交換器での冷媒側熱交換量を推定するとともに、
    前記熱交換器に向かう空気の温度、前記熱交換器で熱交換した空気の温度、及び、前記ファンの回転速度に対応する前記設計風量に基づいて、前記熱交換器での空気側熱交換量を推定し、
    前記冷媒側熱交換量と前記空気側熱交換量との大小関係に基づく前記空気調和機の劣化予兆の箇所を、前記報知部が、リモコン又は端末機に報知する空調管理システム。
  2. 前記冷媒側熱交換量よりも前記空気側熱交換量のほうが大きい場合、前記設計風量に対して、前記ファンの駆動に伴う実際の風量が低下した旨を、前記報知部が、前記リモコン又は前記端末機に報知すること
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  3. 前記冷媒側熱交換量よりも前記空気側熱交換量のほうが小さい場合、前記設計体積効率に対して、前記圧縮機の実際の体積効率が低下した旨を、前記報知部が、前記リモコン又は前記端末機に報知すること
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  4. 前記制御部は、前記冷媒側熱交換量に対する前記空気側熱交換量の比率が時間的に変化する速度に基づいて、前記比率が所定の正常範囲から逸脱する時期を予測し、
    前記報知部は、前記時期を前記リモコン又は前記端末機に報知すること
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  5. 前記制御部は、前記冷媒側熱交換量に対する前記空気側熱交換量の比率を算出し、
    前記報知部は、前記比率の履歴情報を前記リモコン又は前記端末機に報知すること
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  6. 前記制御部は、前記冷媒側熱交換量に対する前記空気側熱交換量の比率を算出し、前記空気調和機の前記比率と、当該空気調和機と同機種である他の空気調和機の前記比率の履歴情報と、に基づいて、前記箇所で劣化予兆が生じる時期を予測し、
    前記報知部は、前記時期を前記リモコン又は前記端末機に報知すること
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  7. 前記制御部は、前記リモコン又は前記端末機からの指令に応じて、前記冷媒側熱交換量及び前記空気側熱交換量を推定する処理を開始すること
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  8. 前記冷媒側熱交換量よりも前記空気側熱交換量のほうが大きい場合、前記制御部は、前記熱交換器の付近のエアフィルタの清掃、又は、前記熱交換器の凍結洗浄を前記空気調和機に行わせ、
    前記エアフィルタの清掃は、所定のフィルタ清掃部によって行われ、
    前記凍結洗浄は、前記熱交換器を蒸発器として機能させ、当該熱交換器を凍結させることで行われること
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  9. 前記エアフィルタの清掃後、又は、前記熱交換器の前記凍結洗浄後、前記制御部は、前記冷媒側熱交換量及び前記空気側熱交換量を推定し、
    前記冷媒側熱交換量よりも前記空気側熱交換量のほうが小さい場合、前記設計体積効率に対して前記圧縮機の実際の体積効率が低下した旨を、前記報知部が、前記リモコン又は前記端末機に報知すること
    を特徴とする請求項8に記載の空調管理システム。
  10. 前記熱交換器に向かう空気の温度が露点以下である場合、前記報知部は、前記報知を行わないこと
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  11. 前記制御部は、前記熱交換器に向かう空気の温度、及び、前記熱交換器に向かう空気の湿度に基づいて、前記露点を算出すること
    を特徴とする請求項10に記載の空調管理システム。
  12. 前記制御部は、前記熱交換器に向かう空気の温度、前記熱交換器に向かう空気の湿度、及び、前記熱交換器で熱交換した空気の温度に基づいて、前記熱交換器の吸込側・吹出側の空気の比エンタルピ差を算出し、前記ファンの回転速度に対応する前記設計風量、及び、前記比エンタルピ差に基づいて、前記空気側熱交換量を推定すること
    を特徴とする請求項1に記載の空調管理システム。
  13. 空気調和機の熱交換器の一端側・他端側での冷媒の温度、及び、前記空気調和機の圧縮機に関する所定の設計体積効率を含む情報に基づいて、前記熱交換器での冷媒側熱交換量を制御部が推定する冷媒側熱交換量推定ステップと、
    前記熱交換器に向かう空気の温度、前記熱交換器で熱交換した空気の温度、及び、前記熱交換器の付近に配置されるファンの回転速度に対応する所定の設計風量に基づいて、前記熱交換器での空気側熱交換量を前記制御部が推定する空気側熱交換量推定ステップと、
    前記冷媒側熱交換量と前記空気側熱交換量との大小関係に基づく前記空気調和機の劣化予兆の箇所を報知部がリモコン又は端末機に報知する報知ステップと、を含む空調管理方法。
  14. 請求項13に記載の空調管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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