JP2014013108A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】外気温が低い場合でも、除霜開始判定の精度を高めることで、空除霜運転を低減し、空除霜運転による暖房運転の停止や無駄なエネルギ消費を防止する。
【解決手段】空気調和機は、室外熱交換器を有する室外機と、室内機と、前記室外機と前記室内機とを配管接続して冷凍サイクルを構成している。また、室外熱交換器液温度と外気温と室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を行なう制御演算装置を備え、この制御演算装置は、前記除霜開始判定を実施すると共に、今回実施した除霜運転時における室外熱交換器液温度の上昇時間を測定して、この上昇時間と判定値とを比較し、今回の除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定し、今回の除霜運転が空除霜と判定した場合には、前記室外熱交換器液温度判定値を是正し、次回の除霜開始判定時には是正された室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を実施する。
【選択図】図6

Description

本発明は、除霜運転を行なう空気調和機に関する。
近年、省エネルギ化の推進が一層要望されており、空気調和機においても省エネルギ化を実現するための様々な工夫が為されている。その中で、空気調和機の運転効率を低下させるものとして、暖房運転時における不要な除霜運転がある。除霜運転は、熱交換器に着いた霜や氷を融解させ、蒸発器としての機能を再生させるものであるが、除霜運転の前に、除霜を実施すべきかどうかを正確に判定する必要がある。その判定を誤ると、除霜が必要であるにも拘らず除霜を実施しなかったり、除霜が不要であるにも拘らず、除霜を実施してしまう。このような問題に対して、従来の空気調和機では、以下の特許文献1〜3に記載されているような解決策がとられている。
即ち、特許文献1(特開2007−155299号公報)に記載されているものでは、暖房運転時における室外熱交換器入口側温度と外気温との差、及び圧縮機吸入管温度と外気温の差を検知し、それらの差がそれぞれ所定値より大のとき、着霜と判定して除霜運転を行う。また、何れか一方の差が所定値より小のときには、着霜していないと判定して除霜運転を行なわないようにしている。これにより、配管の長短に関係なく、また圧縮機回転数にも関係なく、正確に着霜を判定し、暖房運転時における不要な除霜運転をなくすようにしている。
また、特許文献2(特開2008−215734号公報)のものでは、室内機が複数ある空気調和機において、室内機のうちの一つが暖房運転している状態であって、運転を停止している室内機のうち少なくとも一つが暖房運転を開始した場合、除霜運転を開始する室外熱交換器の温度を、一つの室内機が運転している場合の除霜運転を開始する温度よりも低下させることにより、空除霜運転を行なう可能性を低減するようにしている。
更に、特許文献3(特開2010−71495号公報)のものでは、室外機に重量検出手段を設けることにより、熱交換器の重量変化から着霜状況を正確に読み取り、効果的な通常運転並びに除霜運転を行うようにしている。
特開2007−155299号公報 特開2008−215734号公報 特開2010−71495号公報
しかし、上記特許文献1のものでは、圧縮機吸入管温度と外気温との差を検知し、その差と所定値とを比較して着霜判定している。しかし、時々刻々と変化する圧縮機回転数に応じて圧縮機吸入管温度も変化するが、この時々刻々変化する温度に応じて判定条件を設定することは実際の使用では難しい。
また、上記特許文献2のものは、室内機が複数ある空気調和機での対応方法であるが、近年の空気調和機においては室内機の接続台数は数十台にも及ぶ。このため、一台運転から全台数運転まで変化する際、判定条件がどのように変わるかを予め用意しておかねばならず、室内機の種類、配管長や高低差、封入冷媒量の違い、外気温による違いを考慮して判定条件を予め用意することは、現実的には難しい。
上記特許文献3のものは、熱交換器の重量変化から着霜状況を直接検知するものであり、熱交換器全体としての着霜量を計測できるので、着霜の分布不均一が問題にならなければ有用である。しかし、重量計を付加しなければならないため、空気調和機のコストが高くなってしまう。
以上説明したように、着霜判定(除霜開始判定)に対して、現在完全な方策が無い状況である。刻々と変わる空調負荷や冷凍サイクルの運転状態による誤判定を防止するため、現在一般に使用されている除霜開始判定は、外気温や室外熱交換器液温度を検知し、更に前回の除霜運転終了時からの暖房運転継続時間との兼ね合わせで判定するというシンプルな判定方法がとられることが多い。
しかし、特に低外気温時の空気調和機の運転に対しては、例えば外気温が−5℃以下の場合、空気中の水蒸気圧が非常に小さくなっている場合があり、その場合熱交換器には着霜していないことも多い。一方、低外気温となる寒冷地では、降雪する場合も多いので、除霜開始判定を間違えると、熱交換器への着霜が過多となり、熱交換器が雪だるまとなって、暖房運転を阻害するだけでなく、室外ファンを破損させたり、破損したファンにより熱交換器を破損させてしまうことがある。そのため、除霜開始判定は安全側に設計し、着霜かどうか疑わしい場合でも定期的に除霜運転を実施して、熱交換器への着霜を防止するようにしている。従って、着霜していないにも拘わらず除霜運転するという空除霜運転も多くなる。しかし、除霜運転中は、暖房運転が停止するため、快適性が損なわれ、空除霜運転により無駄な動力を消費するという課題があった。
本発明の目的は、外気温が低い場合でも、除霜開始判定の精度を高めることで、空除霜運転を低減し、空除霜運転による暖房運転の停止や無駄なエネルギ消費を防止することのできる空気調和機を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機、室外熱交換器、該室外熱交換器を流れる冷媒流量を調整する室外膨張弁及び前記室外熱交換器に送風する室外ファンを有する室外機と、室内熱交換器、該室内熱交換器を流れる冷媒流量を調節する室内膨張弁及び前記室内熱交換器に送風する室内ファンを有する室内機と、前記室外機と前記室内機とを配管接続し、封入された冷媒を循環させて冷凍サイクルを構成する空気調和機であって、前記室外熱交換器における室外熱交換器液温度と外気温と室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を行なうようにした制御演算装置を備え、前記制御演算装置は、予め定めた時間毎に前記除霜開始判定を実施すると共に、今回実施した除霜運転時における室外熱交換器液温度の所定温度までの上昇時間を測定して、この上昇時間と予め設定した判定値とを比較し、今回実施した除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定し、この判定により今回の除霜運転が空除霜であったと判定した場合には、前記室外熱交換器液温度判定値を是正し、次回の除霜開始判定時には前記是正された室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を実施するように構成されていることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、圧縮機、室外熱交換器、該室外熱交換器を流れる冷媒流量を調整する室外膨張弁及び前記室外熱交換器に送風する室外ファンを有する室外機と、室内熱交換器、該室内熱交換器を流れる冷媒流量を調節する室内膨張弁及び前記室内熱交換器に送風する室内ファンを有する室内機と、前記室外機と前記室内機とを配管接続し、封入された冷媒を循環させて冷凍サイクルを構成する空気調和機であって、前記室外熱交換器における室外熱交換器液温度と外気温と室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を行なうようにした制御演算装置を備え、前記制御演算装置は、予め定めた時間毎に前記除霜開始判定を実施すると共に、今回実施した除霜運転時における前記圧縮機の吐出側圧力の所定圧力までの上昇時間を測定して、この上昇時間と予め設定した判定値とを比較し、今回実施した除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定し、この判定により今回の除霜運転が空除霜であったと判定した場合には、前記室外熱交換器液温度判定値を是正し、次回の除霜開始判定時には前記是正された室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を実施するように構成されていることにある。
本発明によれば、外気温が低い場合でも、除霜開始判定の精度を高めることができるので、空除霜運転を低減でき、この結果、空除霜運転による暖房運転の停止や無駄なエネルギ消費を防止可能な空気調和機を得ることができる効果がある。
本発明の空気調和機の実施例1を示す冷凍サイクル系統図。 暖房低温条件と暖房極低温条件での除霜運転時の室外熱交換器液温度の変化を説明する線図。 本発明の実施例1における空除霜か着霜除霜かを説明する確率密度関数を示す線図。 一般的に使用されている、外気温に対する除霜開始判定のための室外熱交換器液温度を説明する線図。 本発明の実施例1における外気温に対する除霜開始判定のための室外熱交換器液温度を説明する線図。 本発明の空気調和機の実施例1における除霜運転の動作を説明するフローチャート。
以下、本発明の空気調和機の具体的実施例を図面に基づいて説明する。
本発明の空気調和機の実施例1を図1〜図6により説明する。
図1は、本発明の空気調和機の実施例1を示す冷凍サイクル系統図である。この図1を用いて本実施例の空気調和機の全体構成を説明する。
本実施例における空気調和機は、複数台の室外機11,1Nと、複数台の室内機411,41Mが、液側接続配管15とガス側接続配管16で接続されて閉回路を構成している。この閉回路の中には冷媒が封入されている。
前記室外機11,1Nにはそれぞれ、インバータにより回転周波数を可変できる圧縮機21,2N、四方弁(可逆弁)61,6N、室外空気と熱交換を行なう室外熱交換器31,3N、該室外熱交換器31,3Nの冷媒流量を調整するために電子膨張弁などで構成された室外膨張弁81,8N、過冷却熱交換器101,10N、受液器71,7N、アキュムレータ51,5Nなどが配管接続されて設けられている。また、冷媒の一部を分岐させて前記過冷却熱交換器101,10Nを通過させた後、前記圧縮機21,2Nの吸込側に戻すためのバイパス回路が設けられており、このバイパス回路には室外パイパス膨張弁91,9Nが設けられている。
41,4Nは前記室外熱交換器31,3Nに送風するための室外ファン、251,25Nは前記圧縮機の周波数を操作するインバータ圧縮機周波数操作器、261,26Nは前記室外ファンの送風能力を操作する室外ファン送風能力操作器、271,27Nは前記室外膨張弁の開度を操作する室外膨張弁開度操作器、281,28Nは室外バイパス膨張弁操作器、291,29Nは四方弁操作器である。
また、321,32Nは圧縮機吸入温度検知器、331,33Nは圧縮機吐出温度検知器、341,34Nは過冷却熱交換器出口温度検知器、351,35Nは室外熱交換器液温度検知器、361,36Nは室外温度(外気温)を検知する室外温度検知器、371,37Nは前記圧縮機への吸入圧力を検知する圧縮機吸入圧力検知器、381,38Nは前記圧縮機の吐出圧力を検知する圧縮機吐出圧力検知器である。
前記室内機211,21Mは空気調和の対象となる各利用部(各室内)421,42Mにそれぞれ設けられている。また、前記室内機211,21Mにはそれぞれ、室内空気と熱交換を行う室内熱交換器221,22M、該室内熱交換器の冷媒流量を調整するために電子膨張弁などで構成された室内膨張弁241,24Mが順次配管で接続されている。231,23Mは前記室内熱交換器221,22Mに送風するための室内ファン、301,30Mは前記室内ファンの送風能力を操作する室内ファン送風能力操作器、311,31Mは前記室内膨張弁の開度を操作する室内膨張弁開度操作器、391,39Mは室内(利用部)温度を検知する室内機吸込温度検知器、401,40Mは前記室内(利用部)への吹出空気温度を検知する前記室内機吹出温度検知器である。前記各利用部421,42Mには、それぞれの室内の温度設定値を記憶したり或いは好みの室温に設定するための利用部温度設定器(リモコン等)411,41Mが設けられている。
前記各室外機11,1Nの液側配管111,11Nは室外機側液側分岐部13で合流されて前記液側接続配管15に接続され、ガス側配管121,12Nは室外機側ガス側分岐部14で合流されて前記ガス側接続配管16に接続されている。
一方、前記各室内機211,21Mの液側配管191,19Mは室内機側液側分岐部17で合流されて前記液側接続配管15に接続され、ガス側配管201,20Mは室内機側ガス側分岐部18で合流されて前記ガス側接続配管16に接続されている。
このように前記各室外機11,11Nと前記各室内機211,21Mが配管接続されることにより閉回路が構成され、この閉回路中に封入された冷媒が循環することで冷凍サイクルが為される。なお、43は空気調和機全体を制御し、また除霜運転の制御や除霜開始判定なども実施するように構成されている制御演算装置である。
なお、図1に示した本実施例の空気調和機では、2台の室外機と2台の室内機を接続して構成されているが、これらの接続台数はそれぞれ2台に限られるものではなく、それぞれ1台でも、3台以上でも良い。また、前記室外機に設けられているアキュムレータ51,5N、受液器71,7N及び過冷却熱交換器101,10Nなどは必ずしも必要なものではなく、これらの機器を備えていないものでも本実施例は同様に実施できる。更に、本実施例では、前記圧縮機21,2Nとして回転周波数を制御可能なインバータ圧縮機を採用しているが、前記圧縮機は一定速圧縮機であっても良く、また各室外機に備えられる圧縮機は複数台でも良い。
次に、本実施例による空気調和機の動作について説明する。
空気調和機が暖房運転している状態を説明する。暖房運転時は、室外熱交換器31,3Nは蒸発器、室内熱交換器221,22Mは凝縮器として作動している。蒸発器は通常熱交換器温度が低下し、しかも室外に晒されているため、室外熱交換器は着霜し易い。室外熱交換器に着霜すると、室外空気との熱交換が阻害されるので、暖房能力が低下すると共に、着霜量が増加して行く。着霜量が増加すると、暖房能力不足となり、室温を適正な温度に保てなくなる。
そこで、定期的に除霜運転を実施して、室外熱交換器に着いた霜や氷を融解させる必要がある。ところが除霜運転のタイミングを誤り、着霜量が増え過ぎると、霜が氷状となって室外熱交換器に大きく貼り付いた状態となる。このため、室外ファンと室外熱交換器との間の寸法が小さい場合、前記室外熱交換器に貼り付いた氷と前記室外ファンが触れて、室外ファンが破損し、空気調和機自体が運転不可能に陥る場合がある。従って、室外熱交換器の着霜判定をする際、着霜しているかどうか明確でない場合でも除霜運転を実施するように安全サイドに設計されることが多かった。
着霜しているかどうかを判定する着霜判定(除霜開始判定)の際、安全サイドに設計すると、室外熱交換器に着霜していない場合にも除霜運転を開始(空除霜)することがある。除霜運転の最も標準的な方法は、前記四方弁(可逆弁)61,6Nを操作して、圧縮機からの高温高圧のガス冷媒を室外熱交換器31,3Nの方向に流して除霜する逆サイクル方式である。この方式だと、圧縮機より吐出される高温高圧冷媒を直接室外熱交換器に流すので、除霜時間の短縮が図れる。しかし、この逆サイクル方式では、除霜運転中、前記室内熱交換器221,22Mは蒸発器となってしまうので、室内を暖房する能力は0(或いはマイナス)となり、温風が出ず、室温が使用者の設定温度よりも低下することが発生する。
従って、室外熱交換器に着霜していないにも拘らず除霜運転を行うと、室温が低下して不快になるだけでなく、暖房運転再開の際、再び室温を上昇をさせなければならないため無駄なエネルギを消費する。また、冷えた室内熱交換器を再度凝縮温度にまで上昇させ、温まった室外熱交換器を再度蒸発温度にまで低下させなければならないので、空調場と冷凍サイクル両方にとって不要なエネルギを消費することになる。
以上のことから、無駄な除霜運転はできるだけ回避したいが、着霜しているにも拘らず誤判定によって空気調和機の破損に至ることは避けなければならない。従って、着霜判定の精度を上げて、空除霜運転を低減し、着霜している場合には確実に除霜運転が行なわれるようにする必要がある。
着霜判定(即ち、除霜を開始するかどうかの除霜開始判定)は、室外熱交換器液温度、外気温(室外温度)及び前回の除霜運転終了時からの暖房運転継続時間を用いて判定する方法が現在一般に使用されている。しかし、この判定方法では、空気調和機の現地据付情報、つまり設置状態による冷凍サイクルの変化や外気温以外の気象条件については、通常除霜開始判定に考慮されていない。例えば、配管長に対する適切な冷媒量に対して、封入冷媒量が少ない場合、外気温に対する室外熱交換器液温度も低下するため、着霜し易くなる。また、同じ外気温でも、湿度が非常に低い場合と高い場合では着霜量が異なる。
そう言った情報は、除霜開始判定には反映されていないので、除霜が必要との判定(除霜開始判定)が為された時点で、着霜し易い条件が整っている状態では、想定量よりも着霜量が多い状態となっている場合がある。逆に、着霜し難い条件が整っている状態では、着霜量が少ないことがある。特に、低外気温で空気中の水蒸気量が少ない場合、室外熱交換器には殆ど着霜しない。しかし、上述した現在の一般的な除霜開始判定では、同じ判定条件になってしまうので、何れの場合でも着霜と判断して除霜開始判定が為されてしまう。
そこで、本実施例では、前回の除霜運転開始時に、着霜が多い状態であった場合には、除霜時間が多く掛かり、一方、着霜が無い状態で除霜を実施した場合には、除霜時間が短くなることを利用し、前回の除霜運転の結果を用いて、次回の着霜判定の判断に利用する。これにより無駄な除霜運転(空除霜運転)を防止して、快適性の向上や無駄なエネルギ消費の抑制を図ると共に、着霜している場合には確実に除霜運転を実施して、室外ファンや熱交換器の破損を防止するものである。
室外熱交換器に着霜が無い状態で除霜運転(空除霜運転)を実施した場合、融解すべき霜が無いために、室外熱交換器の温度上昇が速い。その速度は、供給する冷媒の熱量、室外熱交換器の熱容量や分配性能等に依存する。供給する冷媒の熱量の概算は、外気温毎の圧縮機回転数で代用し、室外熱交換器の熱容量や分配性能は機種別に固定して考えると、任意の機種毎に、圧縮機回転数を一定にすれば、空除霜の場合の室外熱交換器温度上昇速度が予め決まる。
これにより、ある外気温で空除霜の場合の室外熱交換器温度上昇速度が分かるので、実際の除霜運転の際に、空除霜の場合と同じ室外熱交換器温度上昇速度だった場合には、そのときの除霜運転は空除霜運転だったことがわかる。即ち、無駄な除霜運転を実施したことがわかるので、この情報を次の除霜開始判定(着霜判定)に活かすことで、無駄な除霜運転(空除霜運転)を防止することが可能となる。
図2は、(a)に示す暖房低温条件と、(b)に示す暖房極低温条件での除霜運転時の室外熱交換器液温度の変化を説明する線図である。この図2(a)(b)において、横軸は時間の経過(時分)を示し、縦軸は、下の−25〜25が室外熱交換器液温度(℃)を、上の25〜125が電圧(V)を示している。また、51は暖房低温条件時四方弁運転信号を示す線、52は暖房低温条件時室外熱交換器液温度の線、53は暖房極低温条件時四方弁運転信号を示す線、54は暖房極低温条件時室外熱交換器液温度の線である。
図2の上の図(a)は、外気温が乾球2℃、湿球1℃の場合に除霜運転をした際の室外熱交換器液温度の上昇の様子を示している。この条件は、日本工業規格JIS−B8615で暖房低温条件と呼ばれる条件であり、除霜運転前には室外熱交換器は着霜している。この場合、除霜中の圧縮機回転数は90Hzで運転しており、室外熱交換器液温度は−20℃から+20℃に約8分掛けて上昇している。
図2の下の図(b)は、外気温が乾球−20℃での除霜運転時の室外熱交換器液温度上昇の様子を示している。除霜運転中の圧縮機回転数は同じく90Hzであるが、室外熱交換器液温度は−20℃から+20℃まで、6分しか掛かっていない。理由は、−20℃での除霜運転前の室外熱交換器には着霜しておらず、除霜運転時には、霜や氷を融解する必要が無かったため、低外気であるにも拘わらず、室外熱交換器の温度上昇が速くなったためである。
以上のような情報を次回の除霜開始判定に取り込むことにより、空除霜運転による無駄なエネルギ消費を防止することができる。この例では、室外熱交換器液温度の上昇(−20℃から+20℃まで)時間が、例えば8分未満であった場合、空除霜運転であったと判定することで、この空除霜運転の情報を次回の除霜開始判定に利用することができる。
但し、予め設定した空除霜運転時の室外熱交換器液温度の上昇時間は、空気調和機の配管長、室内機と室外機との高低差、封入冷媒量等の設置条件によって変わるので、現地の実使用状態での空除霜/着霜除霜の閾値(判定値)を機種毎に予め完全に把握することはできない。つまり、予見できる値は試験室での条件であり、かつ試験室では目視により着霜しているか着霜していないかを確認することが可能である。これに対し、空気調和機が実際に設置される現地では、着霜しているのかどうかを確認することはできない。従って、例えば室外熱交換器液温度の前記上昇時間が8分未満であったとしても、そのことにより空除霜運転だったかどうかを直接判断することはできない。そこで、空除霜運転であったか、着霜除霜運転だったかの判断の精度を高くするため、本実施例では、試験室の結果の統計値を利用して、空除霜運転だったかどうかを、仮説検定を用いて判定する。
仮説検定とは、ある基準を定めて検査し、合否を定めることであり、
(1)状態が二つ存在しており、
(2)そのどちらの状態にすべきか、という決定を下したいため、
(3)完全に正確な決定を下すことは不可能であることから、二つの状態の内、どちらの状態とすべきかを、何らかの方法で推測的に決定することである。
実際には、統計値を基にして、母集団に対するある仮説が正しい(或いは間違い)かどうかを判定する。
ここでは、仮説を「空除霜である」と設定し、対立仮説として「着霜除霜(真の除霜)」と設定する。便宜上、空除霜(帰無仮説)をH0、着霜除霜(対立仮説)をH1と表記する。そして仮説検定の手順に沿って進めていけば、仮説検定を実施できる。
先ず仮説検定の手順を記すと、
「1.帰無仮説H0を立てる。「帰無仮説」とは、棄却したいために立てる仮説である。ここでは、「H0:空除霜である」とする。
2.データを抽出する。今回の場合、データとは「空除霜だった時の室外熱交換器液温度上昇時間」である。
3.帰無仮説を真とした時に、そのようなデータが出現する確率を調べる。確率の調べ方は試験を数多く実施する等、種々方法があるので、ここでは具体的には省略する。
4.その確率が、ある決まった値よりも小さい時には帰無仮説を棄却する。確率が小さいと言えない時は判定を保留する。」
となる。
先ずは上記手順1の帰無仮説H0を立てたので、次に上記2のデータを抽出する手順に入る。ここでデータとは、上記の通り「空除霜だった時の室外熱交換器液温度の温度上昇時間」であり、この温度上昇に必要な時間tに注目し、例えば先の例の通り、−20℃から+20℃に達するまでの時間を計測する。
上記手順3では、この室外熱交換器液温度の上昇時間tのデータが空除霜であった場合に発生する確率を考える。確率は、サイコロの目など、不確定現象が生じる全ての要因やメカニズムが把握できるならば、場合の数として算出できるが、室外熱交換器の液温度上昇という現象の全ての要因は把握できないので、冷媒量や外気温、配管長等、主要な要素を変えた場合の予備試験を行って、空除霜の場合の室外熱交換器液温度の上昇時間を計測しておく。そうすると、前記計測された時間が、空除霜であった場合に発生する確率密度関数が得られるので、得られた時間データに対する空除霜である確率が求まる。
その結果、上記手順4において、前記求められた確率が、ある決まった値よりも小さい時には、空除霜であるという上記帰無仮設H0は棄却されるので、通常の除霜(着霜除霜)であったと判定できる。
以上の内容、特に上記手順3以降を具体的に以下説明する。上記手順3では、空除霜に関する確率密度関数p(t)を算出する。確率密度関数を得る方法は、種々の手法があるので詳細は省略する。得られた確率密度関数はいくつかの形が考えられるが、ここでは以下の数1で示される正規分布とする。なお、本実施例では、予備試験を行って、着霜除霜の場合の室外熱交換器液温度の上昇時間を計測しておくことにより、対立仮説H1である「着霜除霜」の確率密度関数p(t)を得ることもできるので、その確率密度関数p(t)も以下の数2で示すように、空除霜の確率密度関数p(t)と同様に作成しておく。
Figure 2014013108
Figure 2014013108
ここで、σは確率の分散を表す値、tは空除霜時の室外熱交換器液温度の上昇時間の平均値、tは着霜除霜時の室外熱交換器液温度の上昇時間の平均値である。
図3に得られた確率密度関数を示す。図3の横軸は、ある外気温Tの際の室外熱交換器液温度が除霜終了温度まで上昇するのに要した時間t、縦軸はその時間tが出現する頻度を示す。また、この図3は、空除霜時の確率密度関数p(t)55と着霜除霜時の確率密度関数p(t)56を並べて表示しているものである。
空除霜時の室外熱交換器液温度の上昇時間tの平均値tは、着霜除霜時の室外熱交換器液温度の上昇時間tの平均値tよりも短いので、t<tとなっている。ここで室外熱交換器液温度の上昇時間の閾値(判定値)tを設定し、実際の除霜運転時に得られた前記上昇時間のデータtが図3の領域Rに入れば空除霜、前記得られたデータtが図3の領域Rに入れば着霜除霜と判断する。このtを設定する事が重要な問題となる。
次に、上記手順4に移る。この手順4では、得られた前記確率密度関数p(t),p(t)を基にして、除霜の際に得られたデータが空除霜か、着霜除霜であったかを検定する。但し、得られたデータを基に検定するには、その前に判断する材料が必要であるので、その方法を以下説明する。
今、室外熱交換器液温度の上昇時間の得られた時間データがtであったとする。この時間データtは、図3に示すように、Rの領域にあるので、着霜除霜と判断する領域である。従って、図3の確率密度関数p(t)のEで表される面積は、即ち、空除霜H0であるにも拘らず着霜除霜H1と判断する確率を表す。言いかえると着霜除霜H1と判断したにも拘らず、実際は空除霜H0である場合の確率である。このように、正しい仮説(この場合は帰無仮説)を棄却してしまう過誤を第一種の過誤と呼ぶ。
次に、得られた前記時間データがtだったとすると、この時間データtは、図3に示すように、Rの領域にあるので、空除霜と判断する領域である。従って、図3の確率密度関数p(t)のEで表される面積は、即ち、着霜除霜H1であるにも拘らず空除霜H0と判断する確率を表す。言いかえると空除霜H0と判断したにも拘らず、実際は着霜除霜H1である場合の確率である。このように、誤った仮説(この場合は対立仮説)を採択してしまう過誤を第二種の過誤と呼ぶ。
対立仮説H1の確率密度関数p(t)が得られない場合は、帰無仮説H0を棄却する領域Eを確率5%等と予め設定して、一つの確率密度関数p(t)で検定を行う。ただ本除霜の例のように、対立仮説H1の確率密度関数p(t)が得られる場合は、両者の兼合いによる採択方法を考えると便利である。例えば、第一種の過誤を犯した時に発生する不利益をC、第二種の過誤を犯した時に発生する不利益をCとすると、これを纏めた危険高Cは次式で表せる。
Figure 2014013108
これを全平均危険高と言う。ここで不利益C,Cとは、被る損失を表す。例えば、本実施例において、前記不利益Cは、空除霜であるのにも拘らず着霜除霜と判断し、除霜運転を頻繁に実施して快適性を損ねて顧客に不快な思いをさせてしまうため、今後購入してもらえない売上高損失等である。また、前記不利益Cは、空除霜と判断したが実際には着霜しており、室外熱交換器を氷結させて破壊に至らしめ、顧客に賠償をしなければならないコスト損失等である。
以上のことから、前記時間データtが得られた場合に、空除霜の仮説H0を採択するか、着霜除霜の仮説H1を採択するかを決める基準として、前記不利益CとCを両方考慮すると言う意味で、全平均危険高Cを定義したが、前記数3を最小化するような基準があれば便利である。そこで、次の数4を計算すると、前記全平均危険高Cを最小にする閾値(判定値)tが計算される。それは次の数5で示す関数の比Λで表される。
Figure 2014013108
Figure 2014013108
この時、頻度の正規分布である確率密度関数の前記数1、数2を用いて、前記数5から閾値(判定値)tの値を求めると、次式となる。
Figure 2014013108
従って、この得られたtを閾値(判定値)として用いると良いことが分かる。
以上より、今回実施された除霜が、空除霜であったか、着霜除霜であったかを判定する仮説検定の際には、得られた時間データtが上記閾値tより小さければ空除霜、大きければ着霜除霜だと判定すれば良いことが分かる。前記不利益CとCを決めるのが困難な場合は、これらは同じ値でも良い。これで統計的手段である仮説検定を用いた除霜開始判定(着霜判定)をすることができる。
以上が仮説検定の手順である。この仮説検定による除霜開始判定の前記閾値tを、外気温や配管長の条件を変えて整理し、マッピングすることで、より精度の高い除霜開始判定を行なうことができる。
次に、着霜していないにも拘らず着霜と判断し、除霜(空除霜)を行った場合、どうすべきかについて述べる。
着霜していないにも拘らず除霜を行った訳であるから、快適性が損なわれ且つ消費エネルギも増大するため、改善を行った方が良い。今、外気温や室内温度等、運転環境が大きく変わらない場合には、前回の除霜運転時に実施した着霜判定が役立つはずである。
除霜開始判定(着霜判定)の判定方法を図4により説明する。一般に、この除霜開始判定は、外気温に対する室外熱交換器液温度で判定することが多い。即ち、図4に57で示す線が、外気温に対する除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線である。この図4において、Rは非着霜とみなされる領域、Rは着霜とみなされる領域であり、除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線57に対して上方の領域Rにある場合は着霜しておらず、下方の領域Rにある場合は着霜していると判断する。ここで、前記閾値の線57は外気温の関数であるので、外気温をT、室外熱交換器液温度をT、室外熱交換器液温度の閾値をTes1とするとTes1は、次の数7で表される。更に、次の数8の条件を満たす場合には除霜必要(着霜)と判定(除霜開始判定)し、除霜を開始する。
Figure 2014013108
Figure 2014013108
なお、上記数8において、Tesは除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値で、ここでは「Tes=Tes1」となる。
次に、上記数8に基づいて除霜を開始したにも拘らず、後の検定で空除霜運転をしてしまったと分かった場合の前記判定条件(除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線57)の是正方法について以下説明する。
なお、通常の除霜開始判定条件は、上記閾値の線57で示すような温度条件の他に、運転時間条件も併せて判定するのが一般的であるが、本実施例では、前記運転時間条件は、外気温に対する室外熱交換器液温度条件の判定開始の為のトリガとして使用し、前記運転時間条件はそのままにして、外気温に対する除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線57を変更すれば良い。例えば、図5の閾値の線58に示すように、除霜開始判定用室外熱交換器液温度の判定条件を厳しくする(判定値をより低い温度に設定する)こと、即ち、非着霜領域Rを広くすることで、空除霜運転をする可能性をより低減し、除霜開始判定の誤判定を防止することができる。
ここで、前記変更された除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線58における室外熱交換器液温度の閾値Tes2を、次の数9と表記した場合、次の数10となるような関係にすれば良い。
Figure 2014013108
Figure 2014013108
除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線の是正前の線57と是正後の線58で、上記数10の関係を守れば、除霜開始判定用室外熱交換器液温度の判定条件をどの程度厳しくするか(変更するか)は、予め設計段階で適切な値を決めておけば良い。
ところで、前回の除霜運転は着霜除霜であると判定した場合には、前回の判定条件の閾値は適切であると判定できるため、変更しなくても良い。しかし、場合によっては、前回の判定条件が甘い判定値、つまり十分着霜しているにも拘らず、速やかに除霜開始判定をしないために過剰着霜であった可能性もあるので、室外熱交換器液温度の上昇時間のデータtに基づいて、判定値を変えるようにしても良い。例えば、今回の除霜運転時に得られた前記温度上昇時間のデータtが所定値より大きい場合には過剰着霜であったと判断し、図5における除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線を、例えば58から57に変更する。このように、除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線(判定条件)を甘い方向に変更する、即ち、閾値となる温度を上げることで非着霜領域Rを狭め、過剰着霜となる危険性を低減することができる。
また、一旦運転スイッチをOFFにしたり、長時間運転を行って、気象条件が変わったと考えられる場合は、それまでの情報はそのまま用いることができないと考えて、標準設定や初期値に戻すようにしても良い。
以上、仮説検定を用いて空除霜を判定する手法と、その際の除霜開始判定の是正方法について説明したが、上記判定及び是正の手順を利用した本実施例の除霜運転の動作を図6に示すフローチャートにより説明する。
先ず、ステップS1で、図1に示す空気調和機の暖房運転が開始され、暖房運転が継続されると、着霜しやすい条件では室外熱交換器31,3Nに着霜し出すので、室外熱交換器液温度が低下し始める。
予め定めた除霜開始判定(着霜判定)のための運転時間条件などの判定条件を満たすと、ステップS2に移り、除霜開始判定を開始する。最初は、初期状態なので、図5に57で示す除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線に基づいて行う。即ち、室外熱交換器液温度検知器351,35Nで検知された室外熱交換器31,3Nの液温度Tが、前記閾値の線57で示す閾値となる温度Tesよりも低いか否かを判定し、低くなければ所定時間(運転時間条件)経過後、前記ステップS2の判定を繰り返す。
前記ステップS2で、検知された室外熱交換器液温度Tが前記閾値Tesよりも低い場合(除霜が必要と判定された場合)には、ステップS3に移り、除霜運転を開始する。
除霜運転が開始されると、ステップS4に移り、除霜運転時の室外熱交換器液温度の上昇時間(除霜開始から、例えば+20℃に到達するまでの時間)tを測定する。
ここで、確実に着霜している場合には、図2の(a)図(乾球2℃の図)の暖房低温条件時室外熱交換器液温度の線52に示すように、室外熱交換器液温度が比較的緩やかに上昇し、前記上昇時間tは長くなる。逆に、着霜しておらず、空除霜運転だった場合には、図2の(b)図(乾球−20℃の図)の暖房極低温条件時室外熱交換器液温度の線54に示すように、室外熱交換器液温度が比較的速く上昇するので、前記上昇時間tは短くなる。
室外熱交換器液温度が除霜終了条件(例えば+20℃)まで上昇したら、除霜運転を終了し、ステップS5に移って、暖房運転を再開する。
暖房運転を開始した後、直ぐにステップS6に移り、今回行なった除霜開始判定が適切であったか否かを上述した仮説検定により行う。即ち、今回の除霜運転時の室外熱交換器液温度上昇時間tと前記式(数6)で求められた室外熱交換器液温度上昇時間の閾値tと比較し、今回の上昇時間tが前記閾値t以上であれば着霜除霜と判定(ステップS7)する。この着霜除霜と判定された場合には、上記ステップS2における除霜開始判定条件(前記閾値Tes)の是正は必要が無いので、そのまま暖房運転を継続し、所定時間経過(運転時間条件)後、再び前記ステップS2の判定を繰り返す。
逆に、今回実施した除霜運転での室外熱交換器液温度上昇時間tが前記閾値tよりも短かった場合には、空除霜だったと判定する(ステップS8)。この空除霜と判定された場合には、今回の除霜開始判定条件(前記閾値Tes)が不適切であったと考え、ステップS9に移り、上記ステップS2における除霜開始判定条件(前記閾値Tes)の是正を行う。即ち、図5に示す除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線57から是正後除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線58に変更し、この閾値の線58で示す閾値Tesに、上記ステップS2における除霜開始判定条件となる閾値Tesを是正する。そして、暖房運転を継続し、所定時間(運転時間条件)経過後、上記是正された閾値Tesを用いて上記ステップS2の判定を実行する。以下、同様の動作を繰り返す。
以上説明したように、本実施例によれば、暖房運転中に発生する着霜に対して、除霜運転を行い、その時の除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定し、この判定結果を次回の除霜開始判定条件に反映させるようにしているので、外気温が低い場合でも、除霜開始判定の精度を高めることができる。この結果、空除霜運転のために暖房運転を停止させることによる不快感を低減し、また無駄なエネルギ消費を防止できるので効率の良い運転が可能な空気調和機を得ることができる。
特に、除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかの判定に仮説検定を用いることにより、より精度の高い除霜開始判定が可能となる。
なお、本実施例では前記室外熱交換器液温度Tと前記閾値Tesとを比較して着霜判定(除霜開始判定)を実施しているが、前記室外熱交換器液温度は室外熱交換器の冷媒配管内を流れる液冷媒の温度を直接測定するものの他に、冷媒配管自体の温度や冷媒配管と接続されたフィンの温度を検知することで、間接的に前記液冷媒温度を測定するものも含まれることは言うまでもない。従って、前記室外熱交換器液温度とは、室外熱交換器の温度も含む概念で使用されている。
また、上述した実施例1では、図6に示したステップS4において、除霜時の室外熱交換器液温度上昇時間tを用いて、その時の除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定するようにしているが、前記除霜時の室外熱交換器液温度上昇時間tを用いる代わりに、冷凍サイクルにおける圧縮機21,2Nの吐出側圧力の上昇時間を用いても同様に、その時の除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定することができる。
即ち、圧縮機吐出圧力検知器381,38Nで検知される除霜運転時における前記圧縮機21,2Nの吐出側圧力は、室外熱交換器液温度検知器351,35Nで検知される室外熱交換器31,3Nにおける液温度、即ち凝縮温度と密接な関係がある。つまり、前記室外熱交換器における凝縮温度が決まれば凝縮圧力も決まり、これに伴って圧縮機の吐出側圧力も決まる。
従って、圧縮機の吐出側圧力上昇時間を測定して判定値と比較し、その結果を用いて、その時の除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定し、この判定結果を次回の除霜開始判定条件に反映させることができ、これによっても上記実施例1と同様の効果を得ることができる。また、圧縮機の吐出側圧力上昇時間を用いた着霜判定(除霜開始判定)にも上述した仮説検定を用いることは同様に可能であり、仮説検定を用いることにより、より精度の高い判定も可能となる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。更に、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記制御演算装置43は、外部に設置されているものには限られず、室外機11,1Nや室内機211,21M、或いはリモコンなどの利用部温度設定器411,41Mなどに設けるようにしても良い。そして、各機能を実現するプログラム、各判定値(閾値)や各測定値、各設定時間等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
11,1N…室外機、21,2N…圧縮機、31,3N…室外熱交換器、
41,4N…室外ファン、51,5N…アキュムレータ、
61,6N…四方弁(可逆弁)、71,7N…受液器、
81,8N…室外膨張弁、91,9N…室外バイパス膨張弁、
101,10N…過冷却熱交換器、111,11N…液側配管、
121,12N…ガス側配管、
13…室外機側液側分岐部、14…室外機側ガス側分岐部、
15…液側接続配管、16…ガス側接続配管、
17…室内機側液側分岐部、18…室内機側ガス側分岐部、
191,19M…室内機側液側配管、201,20M…室内機側ガス側配管、
211,21M…室内機、221,22M…室内熱交換器、
231,23M…室内ファン、241,24M…室内膨張弁、
251,25N…インバータ圧縮機周波数操作器、
261,26N…室外ファン送風能力操作器、
271,27N…室外膨張弁開度操作器、
281,28N…室外バイパス膨張弁開度操作器、
291,29N…四方弁操作器、301,30M…室内ファン送風能力操作器、
311,31M…室内膨張弁開度操作器、
321,32N…圧縮機吸入温度検知器、
331,33N…圧縮機吐出温度検知器、
341,34N…過冷却熱交換器出口温度検知器、
351,35N…室外熱交換器液温度検知器、
361,36N…室外温度検知器、371、37N…圧縮機吸入圧力検知器、
381,38N…圧縮機吐出圧力検知器、
391,39M…室内機吸込温度検知器、
401,40M…室内機吹出温度検知器、
411,41M…利用部温度設定器、421,42M…利用部(室内)、
43…制御演算装置、
51…暖房低温条件時四方弁運転信号を示す線、
52…暖房低温条件時室外熱交換器液温度の線、
53…暖房極低温条件時四方弁運転信号を示す線、
54…暖房極低温条件時室外熱交換器液温度の線、
55…空除霜時確率密度関数、56…着霜除霜時確率密度関数、
57…除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線、
58…是正後除霜開始判定用室外熱交換器液温度の閾値の線。

Claims (8)

  1. 圧縮機、室外熱交換器、該室外熱交換器を流れる冷媒流量を調整する室外膨張弁及び前記室外熱交換器に送風する室外ファンを有する室外機と、
    室内熱交換器、該室内熱交換器を流れる冷媒流量を調節する室内膨張弁及び前記室内熱交換器に送風する室内ファンを有する室内機と、
    前記室外機と前記室内機とを配管接続し、封入された冷媒を循環させて冷凍サイクルを構成する空気調和機であって、
    前記室外熱交換器における室外熱交換器液温度と外気温と室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を行なうようにした制御演算装置を備え、
    前記制御演算装置は、予め定めた時間毎に前記除霜開始判定を実施すると共に、今回実施した除霜運転時における室外熱交換器液温度の所定温度までの上昇時間を測定して、この上昇時間と予め設定した判定値とを比較し、今回実施した除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定し、
    この判定により今回の除霜運転が空除霜であったと判定した場合には、前記室外熱交換器液温度判定値を是正し、次回の除霜開始判定時には前記是正された室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を実施するように構成されている
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 圧縮機、室外熱交換器、該室外熱交換器を流れる冷媒流量を調整する室外膨張弁及び前記室外熱交換器に送風する室外ファンを有する室外機と、
    室内熱交換器、該室内熱交換器を流れる冷媒流量を調節する室内膨張弁及び前記室内熱交換器に送風する室内ファンを有する室内機と、
    前記室外機と前記室内機とを配管接続し、封入された冷媒を循環させて冷凍サイクルを構成する空気調和機であって、
    前記室外熱交換器における室外熱交換器液温度と外気温と室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を行なうようにした制御演算装置を備え、
    前記制御演算装置は、予め定めた時間毎に前記除霜開始判定を実施すると共に、今回実施した除霜運転時における前記圧縮機の吐出側圧力の所定圧力までの上昇時間を測定して、この上昇時間と予め設定した判定値とを比較し、今回実施した除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかを判定し、
    この判定により今回の除霜運転が空除霜であったと判定した場合には、前記室外熱交換器液温度判定値を是正し、次回の除霜開始判定時には前記是正された室外熱交換器液温度判定値に基づいて除霜開始判定を実施するように構成されている
    ことを特徴とする空気調和機。
  3. 請求項1または2に記載の空気調和機において、前記演算装置は、今回実施した除霜運転が着霜除霜であったか空除霜であったかの判定に仮説検定を用いて判定することを特徴とする空気調和機。
  4. 請求項3に記載の空気調和機において、前記仮説検定において、前記室外熱交換器液温度または圧縮機吐出側圧力の上昇時間の判定値は、全平均危険高を最小にするように決められることを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項1または2に記載の空気調和機において、前記制御演算装置は、今回実施した除霜運転が空除霜であったと判定した場合には、前記室外熱交換器液温度判定値の値をより低い温度になる方向に是正することで、空除霜する可能性を低減するように構成していることを特徴とする空気調和機。
  6. 請求項1または2に記載の空気調和機において、前記制御演算装置は、今回実施した除霜運転が着霜除霜であったと判定した場合には、更に前記室外熱交換器液温度の所定温度または前記圧縮機吐出側圧力の所定圧力までの上昇時間が、予め設定した所定値より大きい場合には過剰着霜であったと判断し、前記室外熱交換器液温度判定値の値をより高い温度になる方向に是正することで、過剰着霜になる可能性を低減するように構成していることを特徴とする空気調和機。
  7. 請求項1または2に記載の空気調和機において、該空気調和機の運転スイッチがOFFされた場合や、長時間運転により気象条件が変化した場合には、前記室外熱交換器液温度判定値の値を標準設定或いは初期値に戻すように前記制御演算装置が構成されていることを特徴とする空気調和機。
  8. 請求項1に記載の空気調和機において、前記室外機及び室内機はそれぞれ複数台設けられ、前記室外機に設けられた圧縮機は周波数可変の圧縮機であり、前記室外膨張弁及び前記室内膨張弁はそれぞれ電子膨張弁で構成され、前記室外熱交換器液温度は前記室外熱交換器の液冷媒が通る冷媒配管に設けられた室外熱交換器液温度検知器により検知され、前記外気温は、前記室外熱交換器の吸込側に配置された室外温度検知器により検知されるように構成されていることを特徴とする空気調和機。
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