JPWO2020003347A1 - ガス遮断器 - Google Patents

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Abstract

ガス遮断器(100)は、動作軸(30)に平行な第1の方向のうちの一方の側へ先端(14)が向けられて動作軸(30)上に配置された固定アークコンタクト(12)と、動作軸(30)上にて、固定アークコンタクト(12)の先端(14)に接触するときの位置と固定アークコンタクト(12)の先端(14)から離されたときの位置とを往復可能な可動アークコンタクト(22)と、第1の方向に垂直な方向である第2の方向に磁極が配列されて設けられた永久磁石である第1の永久磁石(32)および第2の永久磁石(33)と、を備える。固定アークコンタクト(12)は、先端(14)から第1の方向のうちの他方の側へ向かうにしたがい動作軸(30)から離れる向きへ漸次広げられた形状を有する。

Description

本発明は、絶縁ガスが封入されたタンク内に設けられた固定アークコンタクトと可動アークコンタクトとを有するガス遮断器に関するものである。
ガス遮断器は、タンク内に設けられた導体を流れている電流を遮断する際に、固定アークコンタクトに接触された状態の可動アークコンタクトを固定アークコンタクトから引き離す。遮断性能の向上のために、ガス遮断器では、可動アークコンタクトと固定アークコンタクトとの間に発生するアークを消滅させる消弧を迅速に行うための手段が講じられている。従来のガス遮断器では、タンク内の絶縁ガスが溜められるパッファ室と、可動アークコンタクトを覆う筒状のノズルとが設けられて、絶縁ガスの吹き付けによる消弧の迅速化が図られることがある。かかるガス遮断器は、パッファ室において圧力が高められた絶縁ガスをノズル内においてアークへ向けて吹き付けて、アークの発生により高温となった空間を冷却することによって、消弧を行う。
断路器あるいは接地開閉器では、アークの走行方向を電磁力の作用によって変化させ、アークを引き延ばすことによって遮断性能を向上させることが知られている。特許文献1には、永久磁石が発生させる磁界の向きと電流の向きとに応じた電磁力の作用によってアークの走行方向を変化させるガス絶縁断路器が開示されている。特許文献1の技術によると、永久磁石による磁界の向きを、可動アークコンタクトを動作させる動作軸の方向に直交させることで、動作軸を中心とする円周方向へアークが引き延ばされる。
特開2002−334636号公報
ガス遮断器においても、絶縁ガスの吹き付けに加えて、永久磁石が用いられたアークの引き延ばしが行われることで、遮断性能のさらなる向上が可能となる。ただし、上記する従来のガス遮断器に特許文献1と同様の永久磁石が付加された場合、可動アークコンタクトと固定アークコンタクトとの間に発生したアークの周囲がノズルによって囲われているために、ノズル内の空間でアークが引き延ばされる。ガス遮断器には、アークの引き延ばしが可能な空間がノズル内に限られるために消弧の迅速化が難しいという事情がある。そのため、従来のガス遮断器に特許文献1の技術が適用されても、遮断性能の向上を図ることが難しいという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、遮断性能の向上を可能とするガス遮断器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるガス遮断器は、動作軸に平行な第1の方向のうちの一方の側へ先端が向けられて動作軸上に配置された固定アークコンタクトと、動作軸上にて、固定アークコンタクトの先端に接触するときの位置と固定アークコンタクトの先端から離されたときの位置とを往復可能な可動アークコンタクトと、第1の方向に垂直な方向である第2の方向に磁極が配列されて設けられた永久磁石と、を備える。固定アークコンタクトは、先端から第1の方向のうちの他方の側へ向かうにしたがい動作軸から離れる向きへ漸次広げられた形状を有する。
本発明によれば、遮断性能の向上が可能となる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態1にかかるガス遮断器の要部断面図 図1に示すガス遮断器が有する固定アークコンタクトの拡大図 図2に示すIII−III線における固定アークコンタクトの断面図 図1に示すガス遮断器における消弧について説明する図 図2に示す固定アークコンタクトに設けられた永久磁石の作用によるアークの移動について説明する図 図2に示す固定アークコンタクトに設けられた永久磁石の作用によるアークの移動について説明する図 本発明の実施の形態2にかかるガス遮断器が有する固定アークコンタクトを示す図 図8は、図7に示すVIII−VIII線における固定アークコンタクトの断面図
以下に、本発明の実施の形態にかかるガス遮断器を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるガス遮断器100の要部断面図である。図1には、ガス遮断器100のうち消弧室に設けられる構成の一部を示している。消弧室は、金属製の容器であるタンク内に配置されている。ガス遮断器100は、タンク内に設けられた導体への交流電流の投入と、導体を流れる交流電流の遮断とを行う。図1では、消弧室、タンクおよび導体の図示を省略している。タンクには、絶縁ガスが封入される。絶縁ガスは、六フッ化硫黄(SF)ガスなどの、電気的な絶縁性と消弧性とを有するガスである。
図1と、後述する図2以降とにおいて、X軸、Y軸およびZ軸は、互いに垂直な3軸とする。X軸に平行な方向を、第1の方向であるX軸方向とする。Y軸に平行な方向を、第2の方向であるY軸方向とする。Z軸に平行な方向を、第3の方向であるZ軸方向とする。X軸方向のうち矢印で示す方向をプラスX方向、矢印とは逆の方向をマイナスX方向とする。Y軸方向のうち矢印で示す方向をプラスY方向、矢印とは逆の方向をマイナスY方向とする。Z軸方向のうち矢印で示す方向をプラスZ方向、矢印とは逆の方向をマイナスZ方向とする。図1には、XY断面を表している。
ガス遮断器100は、筒状の固定主コンタクト11と、固定主コンタクト11の内側に配置された固定アークコンタクト12と、固定主コンタクト11および固定アークコンタクト12を覆う固定シールド13とを備える。固定主コンタクト11と固定アークコンタクト12とは、消弧室において固定されたコンタクトである固定コンタクト10を構成する。固定コンタクト10は、導体に接続されている。固定シールド13は、導体の通電時に生じる電界から固定主コンタクト11と固定アークコンタクト12とをシールドする。
ガス遮断器100は、筒状の可動主コンタクト21と、可動主コンタクト21の内側に配置された可動アークコンタクト22と、可動主コンタクト21および可動アークコンタクト22を覆う可動シールド23とを備える。可動主コンタクト21と可動アークコンタクト22とは、消弧室において可動とされたコンタクトである可動コンタクト20を構成する。可動コンタクト20は、導体に接続されている。可動シールド23は、導体の通電時に生じる電界から可動主コンタクト21と可動アークコンタクト22とをシールドする。
ガス遮断器100は、固定コンタクト10へ可動コンタクト20を接触させることによって電流を投入し、固定コンタクト10から可動コンタクト20を引き離すことによって電流を遮断する。固定主コンタクト11のうちマイナスX方向側の端は、投入時において可動主コンタクト21を嵌め込み可能に開放されている。ガス遮断器100は、可動コンタクト20を動作させる駆動装置を有する。図1では、駆動装置の図示を省略している。
可動アークコンタクト22は、動作軸30上にて、固定アークコンタクト12の先端14に接触するときの位置と固定アークコンタクト12の先端14から離されたときの位置とを往復可能とされている。可動アークコンタクト22は、X軸に平行な動作軸30に沿って移動する。可動アークコンタクト22は、固定アークコンタクト12を挿抜可能な筒形状をなしている。
固定アークコンタクト12は、動作軸30上に配置されている。固定アークコンタクト12のYZ断面における中心と、可動アークコンタクト22のYZ断面における中心とは、動作軸30上に位置している。固定アークコンタクト12は、X軸方向のうちの一方の側であるマイナスX方向の側へ先端14が向けられて配置されている。なお、固定アークコンタクト12のうち動作軸30上にある端の一点のみならず、当該一点の周囲の部分を含めて、先端14と称する場合がある。
固定アークコンタクト12は、先端14から、X軸方向のうちの他方の側であるプラスX方向の側へ向かうにしたがい動作軸30から離れる向きへ漸次広げられた形状を有する。固定アークコンタクト12のうちプラスX方向側の端部である根元部は、固定シールド13に固定されている。図1では、根元部の図示を省略している。
可動主コンタクト21のうちプラスX方向側の端部には、筒状のノズル31が取り付けられている。ノズル31は、可動主コンタクト21からプラスX方向へ延ばされている。可動アークコンタクト22のうちプラスX方向側の部分は、ノズル31のうちマイナスX方向側の部分によって覆われている。ノズル31は、可動コンタクト20とともに移動する。固定コンタクト10との接触のために可動コンタクト20を移動させることにより、固定アークコンタクト12は、ノズル31の内部へ挿入される。ノズル31の材料には、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene,PTFE)等の樹脂が使用されている。
可動主コンタクト21には、絶縁ガスが溜められるパッファ室24と、パッファ室24と可動主コンタクト21の内壁との間を貫く吹出口25とが設けられている。固定コンタクト10から可動コンタクト20が引き離されたときに、パッファ室24に絶縁ガスが押し込められることによって、パッファ室24の内部の絶縁ガスの圧力が高められる。パッファ室24の内部にて圧力が高められた絶縁ガスは、パッファ室24から吹出口25を通ってノズル31へ吹き出される。吹出口25は、図1に示す断面内の位置以外の位置にも設けられている。
固定アークコンタクト12には、第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とが設けられている。第1の永久磁石32は、Y軸方向のうちの一方の側であるプラスY方向の側において固定アークコンタクト12の表面に嵌め込まれている。第2の永久磁石33は、Y軸方向のうちの他方の側であるマイナスY方向の側において固定アークコンタクト12の表面に嵌め込まれている。図1と、後述する図2以降とにおいて、破線は、第1の永久磁石32と第2の永久磁石33との間における磁力線を表している。
次に、固定アークコンタクト12の詳細について説明する。図2は、図1に示すガス遮断器100が有する固定アークコンタクト12の拡大図である。図3は、図2に示すIII−III線における固定アークコンタクト12の断面図である。図2には、XY断面を表している。図3には、YZ断面を表している。図2および図3では、断面を示すハッチングを省略している。
固定アークコンタクト12のうち、先端14を含む部分16の材料には、アークによる溶融が生じにくい金属であるタングステン等が使用されている。固定アークコンタクト12のうち部分16よりもプラスX方向側の部分17の材料には、アルミニウムまたは銅等の金属が使用されている。アルミニウムまたは銅が使用されることで、磁力へ及ぼす影響を少なくすることができる。第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とは、部分17のうち部分16との接合箇所に嵌め込まれている。固定主コンタクト11の材料には、固定アークコンタクト12を構成する材料よりも電気抵抗が低い金属が使用されている。
固定アークコンタクト12は、動作軸30を中心とする円錐形状を、頂点付近に丸みを持たせるように変形させた形状をなしている。図2に示すXY断面において、固定アークコンタクト12のうち丸みを持たせた先端14付近よりもプラスX方向側における側面15は、プラスX方向へ向かうにしたがって動作軸30から離れるように傾けられた直線をなしている。固定アークコンタクト12の側面15は、図2に示すXY断面において曲線をなすものであっても良い。固定アークコンタクト12の形状は、先端14からプラスX方向の側へ向かうにしたがい動作軸30から離れる向きへ漸次広げられた形状であれば良く、図2に示す形状に限られない。以下の説明にて、固定アークコンタクト12が有する形状を、テーパ形状と称することがある。図3に示すように、固定アークコンタクト12のYZ断面は円形をなしている。固定アークコンタクト12のYZ断面は円形以外の形状であっても良い。
第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とは、互いに引き付け合うように磁極が揃えられている。第1の永久磁石32は、第2の永久磁石33の側であるマイナスY方向側にS極32a、プラスY方向側にN極32bをそれぞれ向けて配置されている。第2の永久磁石33は、第1の永久磁石32の側であるプラスY方向側にN極33b、マイナスY方向側にS極33aをそれぞれ向けて配置されている。このように、第1の永久磁石32および第2の永久磁石33は、Y軸方向に磁極が配列されて設けられている。第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とは、互いの磁力によって固定アークコンタクト12に保持される。
次に、ガス遮断器100の動作について説明する。固定コンタクト10と可動コンタクト20との接触によって導体へ電流が投入されているとき、固定主コンタクト11に可動主コンタクト21が嵌め込まれるとともに、可動アークコンタクト22に固定アークコンタクト12が挿入されている。固定主コンタクト11の抵抗が、固定アークコンタクト12の部分16の抵抗よりも低いことにより、固定コンタクト10と可動コンタクト20とでは、固定主コンタクト11と可動主コンタクト21との間において電流が流れる。固定コンタクト10と可動コンタクト20とにおいて、X軸方向へ電流が流れる。
かかる状態から、可動コンタクト20が駆動装置によってマイナスX方向へ移動するときに、固定コンタクト10と可動コンタクト20との間では、固定主コンタクト11からの可動主コンタクト21の引き離しよりも後に、可動アークコンタクト22が固定アークコンタクト12から引き離される。可動主コンタクト21が固定主コンタクト11から引き離されたときに、固定アークコンタクト12と可動アークコンタクト22との接触が残されていることにより、電流の流れは、固定主コンタクト11と可動主コンタクト21との間から、固定アークコンタクト12と可動アークコンタクト22との間へ移される。
固定アークコンタクト12と可動アークコンタクト22との間へ電流の流れが移されてから、可動アークコンタクト22が固定アークコンタクト12から引き離されたときに、固定アークコンタクト12と可動アークコンタクト22との間にアークが発生する。
図4は、図1に示すガス遮断器100における消弧について説明する図である。図4では、図1に示すガス遮断器100のうちの一部の構成については図示を省略している。アーク35の発生当初において、アーク35は、可動アークコンタクト22から、固定アークコンタクト12のうち先端14付近へ向けて走行する。
ノズル31の内部空間は、図1に示す吹出口25からのガス流36をアーク35へ向かわせるように、可動アークコンタクト22よりもプラスX方向側に位置するくびれ部37において狭められている。また、アーク35へ向かわせたガス流36を固定アークコンタクト12の周囲へ向かわせるように、ノズル31の内部空間は、くびれ部37からプラスX方向へ向かうにしたがって漸次広げられている。このように、固定アークコンタクト12のうちプラスX方向側の根元部のほうへガス流36が向かい易くなるように、ノズル31の内部空間におけるガス流36の進行が制御されている。
図5および図6は、図2に示す固定アークコンタクト12に設けられた永久磁石の作用によるアーク35の移動について説明する図である。図5には、固定アークコンタクト12をマイナスX方向側から見た状態を示している。図6には、固定アークコンタクト12のうち先端14を含む部分におけるXY断面を示している。
固定アークコンタクト12のうち先端14の付近における磁界の向きは、マイナスY方向となる。固定コンタクト10から可動コンタクト20が引き離されたときの電流の方向がX軸方向であることから、アーク35は、Z軸方向の電磁力を受ける。アーク35の走行方向は、電磁力を受けることによってZ軸方向へ曲げられる。固定コンタクト10から可動コンタクト20が引き離されたときの交流の向きに応じて、アーク35の走行方向は、プラスZ方向とマイナスZ方向とのどちらかへ曲げられる。図5および図6に示す例では、図5にて実線矢印によって示すように、マイナスZ方向の電磁力が生じているものとする。
マイナスZ方向の電磁力がアーク35に作用することによって、図4に示すように、アーク35の走行方向は、先端14付近へ向かうときよりもマイナスZ方向へ曲げられる。プラスX方向へ向かうにしたがい動作軸30から離れる向きの勾配を側面15に持たせたことで、かかる勾配を有しない場合と比べて、動作軸30から離れる向きであるマイナスZ方向の電磁力を受けたアーク35を、側面15のうちプラスX方向側の位置へ向かわせ易くすることができる。固定アークコンタクト12をテーパ形状としたことで、固定アークコンタクト12の根元部のほうへのアーク35の走行を促すことが可能となる。
ガス遮断器100は、固定アークコンタクト12をテーパ形状としたことと、ノズル31によってガス流36の進行方向が制御されたこととの相乗効果によって、根元部のほうへのアーク35の走行を促すことができる。根元部のほうへのアーク35の走行が促されることで、アーク35の発生によって高温になっているノズル31内の空間領域よりも低温な空間領域へアーク35を向かわせることができる。これにより、アーク35の冷却を促すことができるため、迅速な消弧が可能となる。
図5および図6において、アーク35の走行方向がZ軸方向へ曲げられることで、固定アークコンタクト12のうちプラスY方向側の表面に位置する第1の永久磁石32と、固定アークコンタクト12のうちマイナスY方向側の表面に位置する第2の永久磁石33とへのアーク35の走行が抑制される。このため、第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とがアーク35にさらされることを抑制できる。第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とを固定アークコンタクト12の表面に設けることで、第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とを備える固定アークコンタクト12の容易な組み立てが可能となる。
第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とは、固定アークコンタクト12以外に設けられても良い。第1の永久磁石32と第2の永久磁石33との位置は、アーク35に電磁力を及ぼすことが可能な位置であれば良いものとする。第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とは、固定シールド13、可動アークコンタクト22、可動シールド23およびタンクのいずれかに設けられても良い。
実施の形態1によると、ガス遮断器100は、プラスX方向へ向かうにしたがい動作軸30から離れる向きへ漸次広げられた形状の固定アークコンタクト12と、Y軸方向に磁極が配列された第1の永久磁石32および第2の永久磁石33とが設けられたことにより、迅速な消弧が可能となる。これにより、ガス遮断器100は、迅速な消弧によって、遮断性能の向上が可能となるという効果を奏する。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2にかかるガス遮断器100が有する固定アークコンタクト40を示す図である。図8は、図7に示すVIII−VIII線における固定アークコンタクト40の断面図である。実施の形態2において、永久磁石41は、固定アークコンタクト40の内部に埋め込まれて設けられている。実施の形態2にかかるガス遮断器100は、実施の形態1の固定アークコンタクト12に代えて固定アークコンタクト40が設けられている以外は、実施の形態1のガス遮断器100と同様の構成を備える。実施の形態2では、上記の実施の形態1と同一の構成要素には同一の符号を付し、実施の形態1とは異なる構成について主に説明する。図7には、XY断面を表している。図8には、YZ断面を表している。図7および図8では、断面を示すハッチングを省略している。
固定アークコンタクト40は、第1の永久磁石32と第2の永久磁石33とに代えて永久磁石41が設けられている以外は、実施の形態1の固定アークコンタクト12と同様の構成を備える。永久磁石41は、マイナスY方向側にS極41a、プラスY方向側にN極41bをそれぞれ向けて配置されている。永久磁石41は、Y軸方向に磁極が配列されて設けられている。永久磁石41は、部分16の内部に配置されている。永久磁石41のうちプラスX方向側の端と、部分16のうちプラスX方向側の端とは、部分17のうちマイナスX方向側の端に貼り付けられている。
永久磁石41は、実施の形態1の第1の永久磁石32および第2の永久磁石33と同様に、マイナスY方向の向きの磁界を生じさせる。実施の形態2においても、ガス遮断器100は、Z軸方向の電磁力を生じさせて、アーク35の走行方向を曲げることができる。
実施の形態2では、固定アークコンタクト40の内部に永久磁石41が埋め込まれていることで、永久磁石41がアークに直接さらされることを抑制できる。固定アークコンタクト40の内部に永久磁石41が配置されていることで、永久磁石41の磁力が通電に及ぼす影響を少なくすることができる。
実施の形態2によると、ガス遮断器100は、固定アークコンタクト40と永久磁石41とが設けられたことにより、迅速な消弧が可能となる。これにより、ガス遮断器100は、迅速な消弧によって、遮断性能の向上が可能となるという効果を奏する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10 固定コンタクト、11 固定主コンタクト、12,40 固定アークコンタクト、13 固定シールド、14 先端、15 側面、16,17 部分、20 可動コンタクト、21 可動主コンタクト、22 可動アークコンタクト、23 可動シールド、24 パッファ室、25 吹出口、30 動作軸、31 ノズル、32 第1の永久磁石、32a,33a,41a S極、32b,33b,41b N極、33 第2の永久磁石、35 アーク、36 ガス流、37 くびれ部、41 永久磁石、100 ガス遮断器。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるガス遮断器は、動作軸に平行な第1の方向のうちの一方の側へ先端が向けられて動作軸上に配置された固定アークコンタクトと、動作軸上にて、固定アークコンタクトの先端に接触するときの位置と固定アークコンタクトの先端から離されたときの位置とを往復可能な可動アークコンタクトと、第1の方向に垂直な方向である第2の方向に磁極が配列されて設けられた永久磁石と、を備える。固定アークコンタクトは、先端から第1の方向のうちの他方の側へ向かうにしたがい動作軸から離れる向きへ漸次広げられたテーパ形状を有する。

Claims (4)

  1. 動作軸に平行な第1の方向のうちの一方の側へ先端が向けられて前記動作軸上に配置された固定アークコンタクトと、
    前記動作軸上にて、前記固定アークコンタクトの前記先端に接触するときの位置と前記固定アークコンタクトの前記先端から離されたときの位置とを往復可能な可動アークコンタクトと、
    前記第1の方向に垂直な方向である第2の方向に磁極が配列されて設けられた永久磁石と、
    を備え、
    前記固定アークコンタクトは、前記先端から前記第1の方向のうちの他方の側へ向かうにしたがい前記動作軸から離れる向きへ漸次広げられた形状を有することを特徴とするガス遮断器。
  2. 前記永久磁石は、前記固定アークコンタクトに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のガス遮断器。
  3. 前記永久磁石は、
    前記第2の方向のうちの一方の側において前記固定アークコンタクトの表面に嵌め込まれた第1の永久磁石と、
    前記第2の方向のうちの他方の側において前記固定アークコンタクトの表面に嵌め込まれた第2の永久磁石と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のガス遮断器。
  4. 前記永久磁石は、前記固定アークコンタクトの内部に埋め込まれて設けられていることを特徴とする請求項2に記載のガス遮断器。
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