JPWO2019239175A1 - 車両管理システムおよび車両管理方法 - Google Patents

車両管理システムおよび車両管理方法 Download PDF

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Abstract

複数のユーザに共用される複数の車両を管理する車両管理システム(1)であって、ユーザから車両の利用要求を受け付けるとともに、配車を管理するコントローラ(10)と、ユーザが指定する車両の出発地及び目的地を含む利用要求を記憶するデータベース(20)とを備え、コントローラ(10)は、利用要求を行った第1ユーザにより指定された目的地に前記車両が到着するまでの所要時間を第1の時間として算出し、第1の時間よりも長い時間であり、かつ、第1ユーザに提示する時間を第2の時間として算出し、第1の時間と第2の時間の差分の時間を、サービス余力として算出し、サービス余力に基づいて、車両に相乗りさせることが可能な相乗り可能エリアを算出し、第1ユーザと異なる第2ユーザからの利用要求を受け付け、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、第2ユーザにより指定された前記出発地を前記車両に経由させる。

Description

本発明は、複数のユーザに利用される車両を管理する車両管理システム及び車両管理方法に関する。
客などを移送中に他の客からの移送要求があった場合に、道路交通情報に基づいて、全ての客などを移送し終えるまでの予想所要時間又は予想所要経費を算出し、予想所要時間又は予想所要経費を最小とする走行経路を決定する配車管理方法および配車システムが知られている(特許文献1)。この方法およびシステムでは、客又は依頼人が、当初の所要時間に対する増加時間、増加時間に応じた減額料を承諾した場合に、その車両を移送要求した客又は依頼人に割り当てる。
特開2002−183892号公報
従来技術では、ユーザの承認により車両への相乗りが成立すると、相乗りを承認したユーザが指定する目的地までの所要時間が増大するため、相乗りが成立するたびに目的地への到着が遅れる。また、目的地への到着の遅れを避けるために他のユーザからの移送要求を承認しないユーザがいる場合、他のユーザには最適な車両以外の車両が割り当てられ、目的地までの到着が遅れる恐れがある。その結果、従来技術では、相乗りを承認するユーザ及び相乗りを要求するユーザの双方に不満を与え、システムの利用機会を減少させるとともに、配車効率を低下させる、という問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、ユーザの不満を抑制してシステムの利用機会の増大を図るとともに、配車効率の向上を図ることが可能な車両管理システム及び車両管理方法を提供することである。
本発明は、利用要求を行った第1ユーザにより指定された目的地に車両が到着するまでの所要時間を第1の時間として算出し、第1の時間よりも長い時間であり、かつ、第1ユーザに提示する時間を第2の時間として算出し、第1の時間と第2の時間の差分の時間を、サービス余力として算出し、サービス余力に基づいて、車両に相乗りさせることが可能な相乗り可能エリアを算出し、第2ユーザからの利用要求を受け付け、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、第2ユーザにより指定された出発地を車両に経由させることで、上記課題を解決する。
本発明によれば、第1ユーザにより指定された目的地に第2の時間内に到着することを確保しつつ、第2ユーザを相乗りさせることができ、ユーザの不満を抑制してシステムの利用機会の増大を図るとともに、配車効率の向上を図ることができる。
図1は、本実施形態に係る車両管理システムの構成図である。 図2は、相乗り可能エリアの一例を示す図である。 図3は、相乗り可能エリアの他の例を示す図である。 図4は、図2に示す場面において、第2ユーザの利用要求を受け付けた場面の図である。 図5は、図4に示す場面から所定時間経過した後の場面の図であり、更新された走行経路の一例を示す図である。 図6は、本実施形態に係る車両管理システムの制御手順を示すフローチャートである。 図7は、図5に示す場面から所定時間経過した後の場面の図であり、更新された相乗り可能算出エリアの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
≪第1実施形態≫
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る車両管理システムについて説明する。本実施形態では、車両管理システムを、複数のユーザが複数のステーションに配置された複数の共用車両を共用するカーシェアリングシステムに適用した例を用いて説明する。また、本実施形態のカーシェアリングシステムでは、共用車両を借り出すステーションと、共用車両を返却するステーションとは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、各ステーションは、共用車両を駐車させることができ、共用車両の貸出及び返却を行ったり、利用されていない共用車両を待機させたりできる場所であり、カーシェアリングシステムのために予め用意した駐車場などが挙げられる。
図1は、本実施形態の車両管理システム1を示す構成図である。図1に示すように、本実施形態の車両管理システム1は、車両管理装置100と、複数のユーザに利用される複数の共用車両V1〜Vn(以下、共用車両Vと総称することもある)がそれぞれ備える車載装置200V1〜200Vn(以下、車載装置200Vと総称することもある)と、複数のユーザがそれぞれ所持するユーザ端末装置300A〜300Z(以下、ユーザ端末装置300と総称することもある)と、を有する。本実施形態の車両管理システム1を構成する、車載装置200V1〜200Vn、ユーザ端末装置300A〜300Zの台数は限定されない。
車両管理装置100、車載装置200V1〜200Vn、及びユーザ端末装置300A〜300Zは、それぞれ通信装置(30、220、320)を備え、インターネット400などの電気通信回線網を介して相互に情報の授受が可能である。通信経路は有線であっても無線であってもよい。各装置間で行われる通信で利用する通信規格には、4G/LTE、Wifi等が挙げられる。
本実施形態のユーザ端末装置300は、本発明の本実施形態に係るユーザ端末装置300Aに適用されるプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)と、このROMに格納されたプログラムを実行することで、各機能を実行させる動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)と、を備えるコンピュータである。本実施形態のユーザ端末装置300は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はPDA(Personal Digital Assistant)その他の可搬型の端末装置であってもよい。
本実施形態のユーザ端末装置300は、各ユーザによる共用車両Vの利用を求める入力情報を受け付ける入力装置310と、車両管理装置100などの外部装置と通信を行う通信装置320と、各ユーザに情報を通知するための表示装置330と、ユーザによる共用車両Vnの利用の制御処理を実行するコントローラ340とを備える。
ユーザ端末装置300の入力装置310としては、例えば、ユーザの手操作による入力が可能なディスプレイ画面上に配置されるタッチパネル又はジョイスティックや、ユーザの音声による入力が可能なマイクなどの装置を用いることができる。
表示装置330は、車両管理装置100から受信した情報を、ユーザに通知する。表示装置330としては、ディスプレイなどが挙げられ、タッチパネル・ディスプレイを用いる場合には、入力装置310と兼用することができる。表示装置330は、例えば、共用車両Vnの走行経路の情報などを車両管理装置100から受信して、ユーザに通知する。
コントローラ340は、ユーザ端末装置300に備えられた図示しないGPS(Global Positioning System)受信機などの位置取得装置を用いて、ユーザ端末装置300を操作するユーザの現在位置の情報を取得する。現在位置の情報としては、例えば、緯度及び経度の情報が挙げられる。コントローラ340は、取得した現在位置の情報を、通信装置320を介して、車両管理装置100に送信する。本実施形態では、コントローラ340は、定期的に各ユーザの現在位置の情報を、車両管理装置100に送信する。これにより、後述する車両管理装置100が備えるコントローラ10は、各ユーザの現在の位置情報を取得することができる。
また、コントローラ340は、各ユーザによる共用車両Vの利用を求める利用要求などの入力情報を受け付け、通信装置320を介して、車両管理装置100に送信する。
上述した利用要求には、ユーザのID情報、ユーザが指定する車両の出発地の情報、ユーザが指定する車両の目的地の情報、ユーザの現在位置の情報などが含まれる。ユーザが指定する車両の出発地とは、ユーザが共用車両Vに乗車する乗車位置であり、ユーザが指定する車両の目的地とは、ユーザが共用車両Vを降車する降車位置である。また、ユーザのID情報には、予め登録されたユーザの性別及び年齢が含まれる。
また、本実施形態においては、ユーザ端末装置300及び車載装置200Vのうち、一方又は両方が、ユーザに対して共用車両Vの走行経路を案内するためのナビゲーション装置として機能してもよい。ユーザ端末装置300がナビゲーション装置として機能する場合には、ユーザ端末装置300は、例えば、予めユーザ端末装置300に備えられたROMなどに地図情報を記憶させておく。ユーザ端末装置300は、車両管理装置100により算出された走行経路や予想所要時間を受信する。ユーザ端末装置300は、表示装置330に、地図情報とともに、ユーザが現在利用している共用車両Vの現在位置と、共用車両Vの目的地の位置とを表示し、共用車両Vの現在位置から目的地までの走行経路を案内する。
本実施形態の共用車両Vとしては、電動モータを駆動源として備える電気自動車、内燃機関を駆動源として備えるエンジン自動車、電動モータ及び内燃機関の両方を駆動源として備えるハイブリッド自動車を例示できる。なお、電動モータを駆動源とする電気自動車やハイブリッド自動車には、二次電池を電動モータの電源とするタイプや燃料電池を電動モータの電源とするタイプのものも含まれる。また、共用車両Vは、運転者の運転により走行する車両であってもよいし、運転者が乗車した状態で、車載装置200Vが実行する自動的な運転により走行する車両であってもよい。さらに、共用車両Vは、搭乗者がいない状態で、車載装置200Vが実行する自動的な運転により走行する車両であってもよい。自動的に運転する技術には、本願出願時に知られた技術が適宜用いることができる。なお、自動的に運転する技術には、少なくとも、他車両、対象物との干渉を避ける機能、運転者等から操作介入があった場合、自動的な運転の制御を停止する機能、交通法規を順守した運転を行う機能が含まれる。
本実施形態の車載装置200Vは、各共用車両Vの現在位置を検出するGPS受信機210と、車両管理装置100などの外部装置と通信を行う通信装置220と、ユーザによる共用車両Vの利用の制御処理を実行するコントローラ230とを備える。
コントローラ230は、車載装置200Vに備えられた各装置から共用車両Vの情報を取得し、通信装置220を介して取得した共用車両Vの情報を車両管理装置100に送信する。共用車両Vの情報には、GPS受信機210により取得された現在位置の情報、車速センサ(不図示)により検出された共用車両Vの車速の情報が含まれる。また、共用車両Vの情報には、共用車両Vの利用状況の情報が含まれる。共用車両Vの利用状況としては、ユーザを送迎中の状況、他のユーザが相乗り可能な状況などが例示できる。なお、共用車両Vの情報には、上述した情報に限られず、例えば、共用車両Vの電力残容量や故障情報などが含まれていてもよい。
また、コントローラ230は、ディスプレイ(不図示)やスピーカ(不図示)などを用いて、車両管理装置100から送信された情報などを、ユーザに通知する。本実施形態では、コントローラ230は、車両管理装置100から、共用車両Vへの相乗りを希望しているユーザに関する情報、共用車両Vの走行経路、予想所要時間などを受信して、ユーザに通知する。本実施形態の相乗りとは、一台の共用車両Vに複数人数が一緒に乗り合わせることを示し、例えば、他人同士が一台の共用車両Vに乗ることを示す。
なお、本実施形態においては、車載装置200Vは、上述したユーザ端末装置300と同様に、共用車両Vの現在位置から目的地までの走行経路を案内するためのナビゲーション装置として機能するものであってもよい。
本実施形態の車両管理装置100は、コントローラ10と、データベース20と、通信装置30とを備える。
通信装置30は、車載装置200V及びユーザ端末装置300とそれぞれ相互に通信可能な装置である。通信装置30は、車載装置200Vから受信した情報を、コントローラ10に出力するとともに、コントローラ10から入力される情報を、車載装置200V及びユーザ端末装置300に送信する。各情報については後述する。
また、通信装置30は、道路交通情報通信システムVICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)、天気予報などの天気に関する情報を提供するサーバ、地図情報又は道路情報を提供するサーバと通信する。通信装置30は、VICSや各種情報を提供するサーバから受信した情報を、データベース20に出力する。通信装置30により受信された情報としては、渋滞情報、交通障害情報、交通規制情報、工事情報、天気情報、地図情報、道路情報が挙げられる。また、通信装置30は、ユーザ端末装置300から送信された情報のうち、共用車両Vの利用要求、及び共用車両Vの利用履歴に関する情報を、データベース20に出力する。さらに、通信装置30は、車載装置200Vから送信された情報を、データベース20に出力する。
データベース20は、共用車両情報21と、利用履歴情報22と、利用エリア情報23と、環境情報24と、地図情報25とを記憶する。また図示していないが、データベース20は、後述するコントローラ10が実行する処理のために、ユーザ端末装置200から送信される利用要求を記憶している。
共用車両情報21は、共用車両Vから送信される共用車両Vの情報である。共用車両情報21には、各共用車両Vの現在位置の情報、各共用車両Vの車速の情報、各共用車両Vの現在の利用状況などが含まれる。共用車両情報21は、通信装置30が共用車両Vから受信するたびに更新される。
利用履歴情報22は、過去にユーザが共用車両Vを利用した際の記録である。利用履歴情報22には、ユーザの属性(性別及び年齢)、ユーザが共用車両Vを利用したエリア、ユーザが指定した出発地及び目的地、出発地から目的地までの共用車両Vの走行距離、共用車両Vが目的地に到着するまでの所要時間、この所要時間に対するユーザの満足度が含まれる。これらの情報は、ユーザのID情報に紐づけられているため、データベース20は、ユーザごとに、利用履歴情報22を格納している。ユーザが共用車両Vを利用したエリアは、共用車両Vが出発地から目的地までに走行した区域名、地域名、都市名で示される。また、ユーザが共用車両Vを利用したエリアは、共用車両Vが走行した走行経路から所定の範囲内にある各種鉄道の最寄りの駅で示してもよい。
ここで、所要時間に対する満足度について説明する。所要時間に対する満足度とは、目的地への到着までに要した時間に対して、ユーザがどの程度満足したかを示す指標である。例えば、共用車両Vを利用した後、ユーザに対してアンケートを実施することで、車両管理装置100は、所要時間に対する満足度を取得することができる。例えば、ユーザが共用車両Vを利用した後、車両管理装置100は、ユーザ端末装置300に対して、目的地までの所要時間の情報とともに満足度に関するアンケートの情報を送信する。ユーザ端末装置300は、ユーザが入力装置310を介してアンケートに回答することで、アンケート結果を車両管理装置100に送信する。アンケートの回答形態としては、「大満足、満足、普通、不満、大不満」のように、予め点数が紐づけられた選択肢からユーザに選択させる形態や、100点を満点としてユーザに点数を入力させる形態が例示できる。例えば、目的地までの走行経路又はその周辺で渋滞又は事故が起きて、目的地までの所要時間が当初の予想所要時間よりも遅れた場合、ユーザはこれらの諸事情を加味して、所要時間に対する満足度に回答する。つまり、所要時間に対する満足度は、ユーザが感覚的にどの程度の遅延に対して許容できるかを示す指標と言い換えることもできる。
また、ユーザが満足度を回答する際の所要時間には、ユーザが利用要求を行ってから、共用車両Vが出発地に到着するまでのユーザの待ち時間を含めてもよい。なお、所要時間に待ち時間を含めることに限定されず、例えば、乗車するまでの所要時間と、出発地から目的地までの所要時間とに分け、それぞれに対してユーザに満足度を回答させてもよい。この場合、利用履歴には、出発地から目的地までの所要時間と当該所要時間に対するユーザの満足度と、出発地での待ち時間と当該待ち時間に対するユーザの満足度が含まれる。
利用エリア情報23は、過去にユーザが共用車両V以外の移動手段を利用した履歴の情報である。共用車両V以外の移動手段(以降、他の移動手段とも称する)としては、鉄道やバスなどの公共交通機関、タクシーが挙げられる。利用エリア情報23には、利用履歴情報22と同様に、ユーザの属性、ユーザが他の移動手段を利用したエリア、ユーザが他の移動手段を利用して目的地に到着するまでの所要時間、この所要時間に対する満足度が含まれる。これらの情報は、利用履歴情報22と同様に、ユーザのID情報に紐づけられている。なお、これらの情報は、ユーザから直接的に取得することに限られず、例えば、統計上のデータを用いてもよい。
環境情報24は、通信装置30により受信された渋滞情報及び天気情報である。環境情報24は、通信装置30がこれらの情報を受信するたびに更新される。
地図情報25は、コントローラ10が共用車両Vの走行経路を算出するための地図情報及び道路情報である。地図情報及び道路情報は、リンクとノードの組み合わせにより表現される情報である。地図情報25は、通信装置30がこれらの情報を受信するたびに更新される。
コントローラ10は、車両管理システム1のサーバとして機能し、カーシェアリングシステムを管理運営するための制御処理を実行する。コントローラ10は、カーシェアリングシステムを管理運営する処理を実行するためのプログラムが格納されたROM(Read Only Memory)12と、このROM12に格納されたプログラムを実行することで、車両管理装置100として機能する動作回路としてのCPU(Central Processing Unit)11と、アクセス可能な記憶装置として機能するRAM(Random Access Memory)13とを備える。
コントローラ10は、利用受付機能と、共用車両選定機能と、走行経路算出機能と、第1時間算出機能と、第2時間算出機能と、第2時間提示機能と、サービス余力算出機能と、相乗り可否判定機能と、相乗り可能エリア算出機能と、走行経路更新機能と、通知機能とを実現する。コントローラ10は、上記機能を実現するためのソフトウェアと、上述したハードウェアの協働により各機能を実現するコンピュータである。以下において、コントローラ10が実現する各機能についてそれぞれ説明する。
まず、利用受付機能について説明する。コントローラ10は、利用受付機能により、ユーザから、ユーザ端末装置300を介して、一の共用車両Vの利用を要求する利用要求を、逐次的に取得する。利用要求には、ユーザにより指定された出発地及び目的地の情報が含まれる。例えば、ユーザは、ユーザ端末装置300の入力装置310に、共用車両Vの乗車位置として出発地を入力し、また共用車両Vの降車位置として目的地を入力する。ユーザ端末装置300は、通信装置320を介して、入力された情報を、車両管理装置100へ送信する。ユーザ端末装置300から車両管理装置100へ送信される情報には、ユーザの利用要求だけでなく、予めユーザにより登録されたユーザのID情報、ユーザの現在位置の情報が含まれる。
次に、共用車両選定機能について説明する。コントローラ10は、共用車両選定機能により、共用車両情報21及びユーザからの利用要求に基づいて、複数の共用車両Vの中から、利用要求を行ったユーザに適した共用車両Vを割り当てる。コントローラ10は、共用車両情報21に含まれる、各共用車両Vの現在位置及び現在の利用状況と、ユーザにより指定された出発地及び目的地とを比べて、出発地を経由して目的地まで走行することができる共用車両Vを選定する。例えば、コントローラ10は、ユーザにより指定された出発地から最短距離に位置するステーションを検索する。そして、コントローラ10は、該当するステーションに停車中の共用車両Vの中から、利用される予定がない共用車両Vを選定し、利用要求を行ったユーザに割り当てる。また、例えば、コントローラ10は、ユーザの現在位置から最短距離を走行する共用車両Vを検索するとともに、該等する共用車両Vの現在の利用状況を確認する。そして、コントローラ10は、現在の利用状況からユーザが利用可能と判断した場合、ユーザの現在位置に最も近くに位置する共用車両Vを、利用要求を行ったユーザに割り当てる。
次に、走行経路算出機能について説明する。コントローラ10は、走行経路算出機能により、共用車両Vが走行する走行経路を算出する。例えば、コントローラ10は、地図情報25に含まれる地図情報及び道路情報を参照し、共用車両Vの現在位置からユーザにより指定された出発地を経由してユーザにより指定された目的地までの走行経路を算出する。
次に、第1時間算出機能について説明する。コントローラ10は、第1時間算出機能により、共用車両Vがユーザにより指定された目的地に到着するまでの所要時間を算出する。本実施形態では、コントローラ10は、共用車両Vが現在位置からユーザにより指定された出発地に到着するまでの所要時間と、共用車両が出発地から目的地に到着するまでの所要時間とを加算した時間を、共用車両Vが目的地に到着するまでの所要時間(以降、第1の時間とも称する)とする。
例えば、共用車両Vがステーションに停車している場合には、コントローラ10は、共用車両Vの現在位置からユーザにより指定された出発地までの距離を、走行経路に指定された道路の法定速度で割ることで、出発地までの所要時間を算出する。また、例えば、コントローラ10は、出発地から目的地までの距離を、走行経路に指定された道路の法定速度で割ることで、出発地から目的地までの所要時間を算出する。
また、共用車両Vが走行している場合には、コントローラ10は、共用車両Vから送信される現在の車速に対して、環境情報24に含まれる渋滞情報及び天気情報を加味した車速を、共用車両Vの予想車速として推定する。例えば、コントローラ10は、現在位置からユーザにより指定された出発地を経由して目的地までの走行経路又はその周辺において、渋滞がある場合、現在の車速に対して予め設定された割合だけ減速させた車速を、予想車速として推定する。また、例えば、コントローラ10は、天気が雨の場合には、一般的に車両の運転者が速度を制限する観点から、現在の車速に対して所定の割合だけ減速させた車速を、予想車速として推定する。そして、コントローラ10は、現在位置から出発地までの距離を予想車速で割ることで、出発地までの所要時間を算出し、出発地から目的地までの距離を予想車速で割ることで、出発から目的地までの所要時間を算出する。このように、現在の道路の渋滞情報や、天気情報を考慮することで、ユーザにより指定された目的地までの所要時間を精度良く算出することができる。なお、車速の推定方法は一例であって、上記方法に限定されるものではなく、例えば、走行経路を複数の区間に分割し、区間ごとに予想車速を推定してもよい。
次に、第2時間算出機能について説明する。コントローラ10は、第2時間算出機能により、利用要求を行ったユーザに提示するための時間であって、第1の時間よりも長い時間を算出する。ユーザに提示するための時間とは、利用要求を行ったユーザに対して、目的地までの所要時間として提示する仮の時間である。後述するコントローラ10の第2時間提示機能により、利用要求を行ったユーザには、第1の時間よりも長い時間(以降、第2の時間とも称する)が提示される。ユーザは、提示された第2の時間を確認し、共用車両Vを利用するか否かの判断を行う。
具体的に、第2の時間の算出方法について説明する。まず、コントローラ10は、地図情報25を参照して、ユーザにより指定された出発地から目的地までの距離を算出する。次に、コントローラ10は、データベース20から、利用要求を行ったユーザが過去に共用車両Vを利用した際の共用車両Vの利用履歴を取得する。例えば、コントローラ10は、利用履歴情報22に含まれるユーザのID情報の中から、利用要求を行ったユーザのID情報を検索して、該当するユーザのID情報に紐づけられた利用履歴を取得する。この際に、ユーザが過去に共用車両Vを複数回利用している場合、コントローラ10は、全ての利用履歴を取得する。以降では、利用要求を行ったユーザが複数回共用車両Vを利用している場合について説明する。
次に、コントローラ10は、複数の利用履歴の中から、これから共用車両Vが走行する予定の距離と同程度の走行距離が含まれる利用履歴を抽出する。例えば、コントローラ10は、複数の利用履歴から、利用履歴に含まれる走行距離と、現在ユーザにより指定された出発地から目的地までの距離との差が所定の距離以内にある利用履歴を抽出する。所定の距離は、特に限定されず、予め定められた距離でもよいし、実験的に求めた距離でもよい。なお、過去の走行距離とこれから走行する予定の距離との比較処理において、共用車両Vが走行したエリアについては考慮されない。例えば、現在ユーザにより指定された出発地及び目的地が含まれるエリアと、過去にユーザが共用車両Vを利用したエリアが異なる場合であっても、コントローラ10は、これから共用車両Vが走行する予定の距離と同程度の走行距離が含まれている場合には、エリアに関係なく利用履歴を抽出する。
そして、コントローラ10は、抽出した利用履歴から、目的地までの所要時間とユーザが回答した満足度を取得する。例えば、抽出した利用履歴が一つのみの場合、コントローラ10は、抽出した利用履歴に含まれる所要時間及び満足度を取得する。また、例えば、抽出した利用履歴が複数ある場合、コントローラ10は、満足度が予め定められた所定の値以上の利用履歴をさらに選別するとともに、選別された利用履歴のうち、最長の所要時間を取得する。この処理により、コントローラ10は、満足度が所定の値以上であり、かつ、最長の走行時間を取得することができる。目的地までの所要時間が長い場合であっても、ユーザがある程度許容できるものとして満足した際の走行時間が算出される。
また、コントローラ10は、第2時間算出機能により、出発地での待ち時間に対しても上記処理と同様の処理を実行する。例えば、コントローラ10は、走行距離に関して抽出した利用履歴から、乗車するまでの所要時間(待ち時間ともいう)と待ち時間に対する満足度を取得する。例えば、抽出した利用履歴が一つしかない場合、コントローラ10は、抽出した利用履歴に含まれる待ち時間及び満足度を取得する。また、例えば、抽出した利用履歴が複数存在する場合、コントローラ10は、満足度が予め定められた所定の値以上の利用履歴をさらに選別するとともに、選別された利用履歴のうち、最長の待ち時間を取得する。この処理により、コントローラ10は、満足度が所定の値以上であり、かつ、最長の待ち時間を取得することができる。乗車までの待ち時間が長い場合であっても、ユーザがある程度許容できるものとして満足した際の待ち時間が算出される。
上記の2つの処理が終了した後、コントローラ10は、第2時間算出機能により、目的地までの最長の所要時間に、出発地での最長の待ち時間を加算した時間を、第2の時間として算出する。また、コントローラ10は、算出した第2の時間と、第1時間算出機能により算出された第1の時間とを比較し、第2の時間が第1の時間よりも長い場合には、算出した第2の時間を確定させる。反対に、コントローラ10は、第2の時間が第1の時間よりも短い場合には、算出した第2の時間を破棄するとともに、第1の時間を第2の時間に置き換える。
なお、コントローラ10は、第2時間算出機能により算出された第2の時間に対して、ユーザが利用要求を行った時間帯、及び車両を利用する天気のうち少なくとも一つに基づいて補正してもよい。具体的には、コントローラ10は、時間帯や天気に応じて、第2の時間を長くなるように補正したり、あるいは短くなるように補正したりする。例えば、ランチタイムのように限られた時間帯においては共用車両Vの利用には制限がかかるため、コントローラ10は、利用要求が行われた時間帯がランチタイムに該当すると、第2の時間を短くするように補正する。また、例えば、天気が雨の時にはユーザは出発地での待ち時間を短くしたいと考えるため、コントローラ10は、利用要求が行われた際の天気が雨に該当すると、第2の時間を短くするように補正する。上記の第2の時間を短くする補正では、コントローラ10は、第1の時間よりも短くならない範囲で補正を行う。なお、補正の基準や補正の方法は一例であって、特に限定されるものではない。
次に、第2時間提示機能について説明する。コントローラ10は、第2時間提示機能により、ユーザ端末装置300を介して、利用要求を行ったユーザに対して、算出した第2の時間を提示する。コントローラ10は、第2時間提示機能により、第2の時間だけでなく、利用要求に対して選定された共用車両Vの情報(例えば、車種、色の情報、乗車可能人数)も提示する。また、コントローラ10は、第2の時間の詳細な時間構成を提示してもよい。例えば、コントローラ10は、第2の時間には、出発地での待ち時間と、出発地から目的地までの所要時間とが含まれていることを提示してもよい。ユーザは、提示された第2の時間を確認し、共用車両Vの利用を承諾するか否かを判断する。例えば、ユーザが目的地までの所要時間として第2の時間で問題がないと判断した場合には、ユーザは表示装置330に表示される「承諾する」を選択する。反対に、ユーザが第2の時間では問題があると判断した場合には、ユーザは表示装置330に表示される「承諾しない」を選択する。ユーザにより選択された情報は、通信装置320を介して、車両管理装置100に送信される。ユーザが第2の時間に対して承諾した場合、利用要求を行ったユーザと車両管理装置100との間で、共用車両Vの利用が成立する。以降に説明するコントローラ10の機能は、共用車両Vの利用が成立した後に実行される。
次に、サービス余力算出機能について説明する。コントローラ10は、サービス余力算出機能により、第1の時間と第2の時間の差分の時間を、サービス余力として算出する。サービス余力とは、ユーザに提示して承諾を得られた第2の時間と、実際に目的地までの所要時間として予測した第1の時間との差分の時間である。ユーザは提示された第2の時間に対して承諾しているため、共用車両Vは第2の時間をかけてユーザにより指定された目的地に到着すればよい。つまり、サービス余力とは、共用車両Vが走行経路に沿って目的地に到着するまでに、目的地への走行以外の目的で費やすことが可能な時間である。本実施形態では、サービス余力は、共用車両Vへの相乗りに対して費やすことが可能な時間である。例えば、第1の時間と第2の時間の差分の時間として、10分が算出された場合、最大10分間、共用車両Vは、当初設定された走行経路から迂回し、他のユーザを相乗りさせることができる。
次に、相乗り可否判定機能について説明する。コントローラ10は、相乗り可否判定機能により、共用車両Vが相乗りさせることが可能か否かを判定する。コントローラ10は、サービス余力算出機能により算出されたサービス余力が所定の時間を超えている場合には、他のユーザが共用車両Vに相乗りすることは可能と判定し、反対に、サービス余力が所定の時間以下の場合には、他のユーザが共用車両Vに相乗りすることは不可能と判定する。相乗り可否の判定に用いられる所定の時間は、予め定められた時間でもよいし、実験的に求められた時間でもよい。以降では、説明の便宜上、共用車両Vの利用が成立しているユーザを第1ユーザと称し、利用要求をこれから行うユーザを第2ユーザと称して説明する。
次に、相乗り可能エリア算出機能について説明する。コントローラ10は、相乗り可能エリア算出機能により、サービス余力に基づいて、第2ユーザが共用車両Vに相乗りすることができるエリアを算出する。コントローラ10は、走行経路算出機能により算出した走行経路を基準として、サービス余力に応じて共用車両Vが迂回することが可能なエリアを算出する。例えば、コントローラ10は、地図情報25を参照し、サービス余力として算出された時間を距離に換算する。この換算処理において、コントローラ10は、共用車両Vから送信される車速の情報を用いてもよいし、予め定められた車速の情報を用いてもよい。コントローラ10は、算出された走行経路を基準としたエリアであり、かつ、換算された距離に応じて走行経路から拡張されたエリアを、相乗り可能エリアとして算出する。なお、相乗り可能エリアとして、走行経路から拡張する方向は特に限定されず、共用車両Vが目的地に第2の時間以内に到着可能であれば、走行経路から逸脱して迂回する方向であってもよい。例えば、相乗り可能エリアには、出発地から見て目的地よりも遠い方向にあるエリアも含まれる。
図2は、相乗り可能エリアの一例を示す図である。図2では、ユーザAが共用車両Vの利用要求を行い、提示された第2の時間に対して承諾している場面、すなわち、共用車両Vの利用が成立している場面を示す。図2では、コントローラ10は、ユーザAにより指定された出発地PA1を経由し、目的地PA2までの走行経路Rを算出している。共用車両Vは、走行経路Rに沿って走行している。
図2に示す場面において、コントローラ10は、ユーザAに目的地PA2までの所要時間として提示した第2の時間と、渋滞情報等に基づいて推定された目的地PA2までの所要時間(第1の時間)との差分の時間を、サービス余力として算出している。相乗り可能エリアAは、コントローラ10によりサービス余力に基づいて算出された、共用車両Vが迂回しても、ユーザAに提示した第2の時間内に目的地PA2まで到着することができる領域を示している。言い換えると、相乗り可能エリアAは、第1ユーザとは異なるユーザを共用車両Vに相乗りさせた場合に、目的地PA2までの所要時間が第2の時間を超えない範囲内のエリアである。
また、図3は、相乗り可能エリアの他の例を示す図である。図3は、図2の場面と同じ場面であるが、図2と比較して、相乗り可能エリアA’の領域が異なる。図3に示す相乗り可能エリアA’は、コントローラ10により第2の時間が短くなるように補正された場合の領域を示す。第2の時間が短くなると、第2の時間がと第1の時間との差分の時間は短くなるため、図3に示すように、共用車両Vが迂回することが可能な領域が縮減される。
再び、コントローラ10の各機能について説明する。次に、走行経路更新機能について説明する。この機能は、第1ユーザによる共用車両Vの利用が成立した後、第1ユーザとは異なる第2ユーザにより利用要求があった場合に実行される。まず、コントローラ10は、走行経路更新機能により、第2ユーザの相乗り可否を判定する。コントローラ10は、相乗り可能エリアと、第2ユーザによる利用要求に含まれる出発地との関係に応じて、第2ユーザを共用車両Vに相乗りできるか否かを判定する。コントローラ10は、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、第2ユーザを相乗りさせることが可能と判定する。反対に、コントローラ10は、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲外にある場合、第2ユーザを相乗りさせることが不可能と判定する。
次に、コントローラ10は、走行経路更新機能により、第2ユーザを共用車両Vに相乗りさせるために、走行経路の更新を行う。具体的には、コントローラ10は、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、共用車両Vが、第1ユーザにより指定された目的地までの走行経路を迂回して、第2ユーザにより指定された出発地を経由し、第1ユーザにより指定された目的地に到着するまでの走行経路を算出する。
また、コントローラ10は、第2ユーザにより指定された目的地が相乗り可能エリアの範囲内にあるか否かに応じて、第2ユーザにより指定された目的地を経由する走行経路を算出するか否かを判定する。例えば、コントローラ10は、第2ユーザにより指定された出発地及び目的地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、共用車両Vが、第2ユーザにより指定された出発地及び目的地を経由して、第1ユーザにより指定された目的地に到着するまでの走行経路を算出する。反対に、コントローラ10は、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にあり、第2ユーザに指定された目的地が相乗り可能エリアの範囲外にある場合、共用車両Vが、第2ユーザにより指定された出発地のみを経由して、第1ユーザにより指定された目的地に到着するまでの走行経路を算出する。
また、コントローラ10は、共用車両Vに第1ユーザが乗車していない場合、第1ユーザにより指定された出発地、第2ユーザにより指定された出発地との位置関係に応じて、第1ユーザにより指定された出発地及び第2ユーザにより指定された出発地を経由する順序を決定する。例えば、コントローラ10は、共用車両Vの現在位置に対して、第1ユーザにより指定された出発地の方が第2ユーザにより指定された出発地よりも近い場合、第1ユーザにより指定された出発地、第2ユーザにより指定された出発地の順で経由する走行経路を算出する。反対に、コントローラ10は、共用車両Vの現在位置に対して、第2ユーザにより指定された出発地の方が第1ユーザにより指定された出発地よりも近い場合、第2ユーザにより指定された出発地、第1ユーザにより指定された出発地の順で経由する走行経路を算出する。
次に、通知機能について説明する。コントローラ10は、通知機能により、更新された走行経路、第2ユーザにより指定された出発地(及び目的地)の情報、第2ユーザの情報(例えば、ユーザのID情報)を、車載装置200V及びユーザ端末装置300に送信する。これにより、共用車両Vに相乗りするユーザの情報、更新された走行経路の情報を、第1ユーザ及び車載装置200Vは取得することができる。例えば、共用車両Vが車両管理装置100により設定された走行経路に沿って自動的に走行する車両の場合、共用車両Vは、更新された走行経路に沿って走行して第2ユーザを乗車させる。そして、共用車両Vは、第2ユーザの乗車後、第1ユーザにより指定された目的地まで走行する。また、例えば、共用車両Vが運転者による運転により走行する場合、運転者は、更新された走行経路に沿って運転して第2ユーザを乗車させる。そして、運転者は、第2ユーザの乗車後、第1ユーザにより指定された目的地まで運転する。
図4、5を用いて、相乗り可否の判定及び走行経路の更新について具体的に説明する。図4は、図2に示す場面において、第2ユーザによる利用要求を受け付けた場面を示している。図4では、ユーザAが出発地PA1で共用車両Vに乗車する前に、ユーザBが利用要求を行っている。この場面において、コントローラ10は、相乗り可能エリアAと、ユーザBにより指定された出発地PB1とを比較し、出発地PB1が相乗り可能エリアAの範囲内にあると判断し、ユーザBは共用車両Vに相乗り可能と判断する。また、コントローラ10は、相乗り可能エリアAと、ユーザBにより指定された目的地PB2とを比較し、目的地PB2が相乗り可能エリアAの範囲内にあると判断し、ユーザBを降車させた後に、ユーザAにより指定された目的地PA2に向かうことが可能と判断している。
図5は、図4の場面から所定時間経過した場面の図であり、コントローラ10により更新された走行経路の一例を示す図である。図5に示すように、コントローラ10は、ユーザBにより指定された出発地PB1及び目的地PB2が相乗り可能エリアAの範囲内にある場合、図4に示す走行経路Rから更新された走行経路RABを算出する。更新された走行経路RABは、出発地PA1、出発地PB1、目的地PB2の順で経由して、目的地PA2に至る経路である。図5の例では、出発地PB1から目的地PB2までの区間において、共用車両Vには、ユーザA及びユーザBが相乗りする。共用車両Vは、ユーザBを相乗りさせても、第2の所要時間の範囲で目的地PA2に到着するため、ユーザBの相乗りに対してユーザAに与える不満を抑制することができる。また、共用車両Vは、目的地PA2に到着するまでにユーザBを相乗りさせるため、共用車両Vの配車効率を向上させることができる。さらに、ユーザBの周辺を走行する共用車両VがユーザBに割り当てられるため、利用要求後にユーザBに不要に待たすことを防止し、ユーザBに与える不満を抑制することができる。
続いて、本実施形態の車両管理システムの制御手順を示すフローチャートである図6に基づいて、本実施形態の車両管理システムの制御処理について説明する。制御処理は、所定の周期毎に繰り返し実行される。
ステップS101では、コントローラ10は、第1ユーザから利用要求を取得する。ステップS102では、コントローラ10は、ステップS101にて取得した利用要求に基づいて、第1ユーザに割り当てる共用車両Vを選定する。例えば、コントローラ10は、第1ユーザにより指定された出発地に最も近くの地点で停車している又は走行している共用車両Vを、第1ユーザに割り当てる。
ステップS103では、コントローラ10は、ステップS102にて選定された共用車両Vの現在位置から、ステップS101にて取得した出発地を経由して、ステップS101にて取得した目的地までの走行経路を算出する。例えば、コントローラ10は、地図情報25に含まれる地図情報及び道路情報を参照し、目的地までの走行経路を算出する。
ステップS104では、コントローラ10は、ステップS103にて算出された走行経路を走行した場合に、共用車両Vが目的地に到着するまでの所要時間を、第1の時間として算出する。第1の時間には、出発地において第1ユーザが共用車両Vを待つための待ち時間と、出発地から目的地までの共用車両Vの走行時間とが含まれる。例えば、コントローラ10は、環境情報24に含まれる渋滞情報及び天気情報を加味した車速を、共用車両Vの予想車速として推定する。そして、コントローラ10は、共用車両Vの現在位置と出発地までの距離を予想車速で除算することで得られた時間と、出発地から目的地までの距離を予想車速で除算することで得られた時間とを合算することで、第1の時間を算出する。
ステップS105では、コントローラ10は、ステップS104にて算出された第1の時間よりも長い時間であり、かつ、第1ユーザに提示する時間を第2の時間として算出する。例えば、コントローラ10は、データベース20から、第1ユーザによる共用車両Vの利用履歴を取得する。そして、コントローラ10は、ステップS101にて取得された出発地から目的地までの走行距離を算出するとともに、算出された走行距離と同程度の走行距離が記録されている第1ユーザの利用履歴を抽出する。コントローラ10は、抽出結果に複数の利用履歴がある場合、過去に第1ユーザが回答した満足度が所定の値以上の利用履歴を選別するとともに、複数の利用履歴に含まれ目的地から出発地までの複数の走行時間のうち、最長の走行時間を抽出する。
また、コントローラ10は、第1ユーザの利用履歴に待ち時間及び待ち時間に対する満足度が含まれている場合、満足度が所定の値以上の利用履歴を選別するとともに、複数の利用履歴に含まれ出発地での複数の待ち時間のうち、最長の待ち時間を抽出する。コントローラ10は、最長の走行時間に最長の待ち時間を加えた時間を、第2の時間として算出する。そして、コントローラ10は、通信装置30を介して、第1ユーザが所持するユーザ端末装置300に、第2の時間の情報、選定された共用車両Vの情報、及び走行経路の情報を送信する。第1ユーザは、ユーザ端末装置300の表示装置330に表示される各種情報を確認する。
ステップ106では、コントローラ10は、ステップS105で提示した第2の時間に対して、第1ユーザが承諾したか否かを判定する。第1ユーザが入力装置310に承諾又は不承諾の情報を入力すると、ユーザ端末装置300は、第1ユーザによる入力情報を車両管理装置100に送信する。第1ユーザが提示した第2の時間に承諾した場合には、ステップS107に進み、第1ユーザが提示した第2の時間に承諾しない場合には、車両管理システムの制御は終了する。
ステップS107では、コントローラ10は、サービス余力を算出する。具体的には、コントローラ10は、ステップS105にて算出された第2の時間から、ステップS104にて算出した第1の時間を減算することで、第1の時間と第2の時間との差分の時間を取得し、サービス余力とする。
ステップS108では、コントローラ10は、ステップS107にて算出されたサービス余力に対して、相乗りが可能か否かを判定する。例えば、コントローラ10は、サービス余力として算出された第1の時間と第2の時間との差分の時間が予め設定された所定の時間を超えている場合には、他のユーザを相乗りさせることが可能と判定する。反対に、コントローラ10は、算出された差分の時間が所定の時間以内の場合には、他のユーザを相乗りさせることは不可能と判定する。相乗り可能と判定された場合、ステップS109に進み、相乗り不可能と判定された場合、車両管理システムの制御は終了する。
ステップS109では、コントローラ10は、ステップS107にて算出されたサービス余力に基づいて、相乗り可能エリアを算出する。例えば、コントローラ10は、算出された第1の時間と第2の時間との差分の時間を距離に換算する。この際に、コントローラ10は、予め設定された車速の情報、又は共用車両Vから送信される車速の情報を用いる。そして、コントローラ10は、ステップS103にて算出された走行経路上の各地点から、換算した距離の分だけ所定の方向に拡張させることで、相乗り可能エリアを算出する。
ステップS110では、コントローラ10は、第1ユーザとは異なる第2ユーザからの利用要求を受け付けたか否かを判定する。第2ユーザからの利用要求を受け付けた場合、ステップS111に進み、第2ユーザからの利用要求を受け付けない場合には、ステップS110にて待機する。
ステップS111では、コントローラ10は、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内であるか否かを判定する。また、コントローラ10は、第2ユーザの出発地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、第2ユーザの目的地も相乗り可能エリアの範囲内にあるか否かを確認する。第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、ステップS112へ進み、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にない場合、ステップS110へ戻る。
ステップS112では、コントローラ10は、ステップS110にて取得した第2ユーザにより指定された出発地を経由して、第1ユーザにより指定された目的地までの走行経路を算出して、ステップS103にて算出した走行経路の更新を行う。例えば、コントローラ10は、第2ユーザにより指定された出発地及び目的地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、共用車両Vが、第2ユーザにより指定された出発地及び目的地を経由して、第1ユーザにより指定された目的地に到着するまでの走行経路を算出する。
ステップS113では、コントローラ10は、ステップS112にて更新された走行経路の情報等を第1ユーザ及び第2ユーザに通知する。コントローラ10により第1ユーザに対して通知される情報には、走行経路の情報だけでなく、第2ユーザの情報を含めてもよい。また、コントローラ10により第2ユーザに対して通知される情報には、走行経路の情報だけでなく、第1ユーザの情報を含めてもよい。コントローラ10がステップS113での処理が終了すると、車両管理システムの制御は終了する。
なお、図6に示すステップS113での制御が終了した後、コントローラ10は、再度、相乗り可能エリアを算出して、第1ユーザ及び第2ユーザとは異なる第3ユーザを相乗りさせてもよい。例えば、図6に示すステップS113での制御が終了した後、コントローラ10は、ステップS107〜ステップS109を実行し、ステップS110にて待機してもよい。
図7は、図5に示す場面から所定時間経過した後の場面の図であり、更新された相乗り可能算出エリアの一例を示す図である。図7に示す相乗り可能エリアA’’は、コントローラ10により更新された相乗り可能エリアを示している。コントローラ10は、走行経路RABを算出した後に、再びサービス余力を算出し、サービス余力に応じた相乗り可能エリアを算出してもよい。これにより、第1ユーザ及び第2ユーザと異なる第3ユーザによる利用要求を受け付け、第3ユーザにより指定された出発地が更新された相乗り可能エリアの範囲内にある場合には、第3ユーザを相乗りさせることができる。
以上のように、本実施形態に係る車両管理システムは、ユーザから共用車両Vの利用要求を受け付けるとともに、共用車両Vの配車を管理するコントローラ10と、ユーザが指定する車両の出発地及び目的地を含む利用要求を記憶するデータベース20とを備えている。コントローラ10は、利用要求を行った第1ユーザにより指定された目的地に共用車両Vが到着するまでの所要時間を第1の時間として算出し、第1の時間よりも長い時間であり、かつ、第1ユーザに提示する時間を第2の時間として算出し、第1の時間と第2の時間の差分の時間を、サービス余力として算出し、サービス余力に基づいて、共用車両Vに相乗りさせることが可能な相乗り可能エリアを算出し、第1ユーザと異なる第2ユーザから利用要求を受け付け、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、第2ユーザにより指定された出発地を共用車両Vに経由させる。これにより、第2ユーザが共用車両Vに相乗りしたとしても、第1ユーザにより指定された目的地に第2の時間内に到着することを確保しつつ、第2ユーザを相乗りさせることができ、第1ユーザ及び第2ユーザの不満を抑制することができる。その結果、ユーザによるシステムの利用機会が増えるとともに、配車効率の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、データベース20は、ユーザが過去に共用車両Vを利用した際の記録として利用履歴情報22を記憶し、利用履歴情報22は、目的地までの所要時間に対するユーザの満足度を含んでいる。コントローラ10は、過去に共用車両Vを利用したユーザの満足度に基づいて、第2の時間を算出する。これにより、ユーザの過去の経験に基づく第2の時間をユーザに提示できるため、所要時間に対する満足度がユーザごとに異なる場合であっても、ユーザに違和感を与えることを防ぐとともに、ユーザの不満を抑制することができる。
また、本実施形態では、コントローラ10は、第1ユーザが過去に共用車両Vを複数回利用している場合、複数の利用履歴の中から、満足度が予め定められた所定の値以上の利用履歴を選別するとともに、選別された利用履歴に含まれる所要時間のうち、最長の所要時間を第2の時間とする。これにより、第1ユーザに不満を与えない程度において、可能な限り長い時間を第2の時間とすることができる。その結果、相乗り可能エリアの拡大により他のユーザが相乗りする機会を増やすことにつながり、共用車両Vの配車効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、コントローラ10は、第1ユーザにより指定された目的地までの走行経路を算出し、算出した走行経路及びその周辺の渋滞情報と、天気情報のうち少なくとも何れか一つに基づいて、第1の時間を算出する。これにより、目的地までの所要時間の予測精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、コントローラ10は、サービス余力算出機能により算出されたサービス余力が所定の時間を超えている場合には、他のユーザが共用車両Vに相乗りすることは可能と判定する。これにより、例えば、第2の時間の算出精度の低下により、第2の時間が第1の時間と同程度の時間になったとしても、共用車両Vへの相乗りの可否判定において誤判定することを防ぐことができる。その結果、相乗りさせるか否かの判定を適切に行うことができる。
また、本実施形態では、相乗り可能エリアは、第2ユーザを共用車両Vに相乗りさせた場合に、第1ユーザにより指定された目的地までの所要時間が第2の時間を超えない範囲内のエリアである。これにより、第2ユーザを共用車両Vに相乗りさせても、第1ユーザに不満を与えることを防ぐことができるため、共用車両Vの利用機会を増やすことができる。
また、本実施形態では、コントローラ10は、第2ユーザにより指定された出発地が相乗り可能エリアの範囲内にある場合、第2ユーザにより指定された出発地を経由し、第1ユーザにより指定された目的地までの共用車両Vの走行経路を算出する。そして、コントローラ10は、算出した走行経路を共用車両Vに走行させる。これにより、第2ユーザは、自身が指定した出発地で共用車両Vに乗車することができるため、第2ユーザに不満を与えることを防ぐことができ、共用車両Vの利用機会を増やすことができる。
また、本実施形態では、データベース20は、天気情報を含む環境情報24を記憶し、コントローラ10は、共用車両Vの利用時間帯、及び共用車両Vを利用する際の天気のうち少なくともいずれか一つに基づいて、第2の時間を補正する。例えば、ランチタイムのように限られた時間帯であっても、第2の時間が短くなるように補正することで、不要に長い所要時間をユーザに提示して、ユーザに不満を与えることを防ぐことができる。
≪第2実施形態≫
次に、上述した実施形態と異なる本発明に係る車両管理システムについて説明する。本実施形態では、上述した実施形態と比べて、コントローラ10の第2時間算出機能が異なる点以外は、上述した実施形態の車両管理装置100と同様の構成であるため、同様の構成については上述した実施形態でした説明を援用する。
本実施形態に係る第2時間算出機能について説明する。上述した実施形態では、コントローラ10は、利用要求を行ったユーザ自身の共用車両Vの利用履歴に基づいて、第2の時間を算出したが、共用車両Vを利用するユーザが必ずしも過去に利用経験があるとは限られない。
そこで、本実施形態では、コントローラ10は、第2時間算出機能により、利用要求を行ったユーザとは異なるユーザの共用車両Vの利用歴に基づいて、第2の時間を算出する。具体的には、本実施形態では、コントローラ10は、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリアと同一又は周辺のエリアにおいて、過去に共用車両Vを利用したユーザを抽出し、抽出したユーザの共用車両Vの利用履歴に基づいて、第2の時間を算出する。
例えば、コントローラ10は、共用車両Vの利用経験がない第1ユーザからの利用要求を受け付けると、第1ユーザにより指定された出発地及び目的地から、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリアを特定するとともに、出発地から目的地までの距離を算出する。次に、コントローラ10は、データベース20の利用履歴情報22を参照し、特定したエリア又はその周辺のエリアにおいて、過去に共用車両Vを利用したユーザを抽出する。コントローラ10は、利用履歴情報22に含まれる出発地及び目的地が特定したエリアの範囲内であるか否かに応じて、該当するユーザを抽出することができる。
コントローラ10は、複数のユーザが該当する場合、複数のユーザの利用履歴の中から、第1ユーザにより指定された目的地から出発地までの距離と同程度の走行距離が含まれる利用履歴を抽出する。コントローラ10は、満足度が予め定められた所定の値以上の利用履歴をさらに選別し、選別された利用履歴に含まれる所要時間の平均を算出する。なお、第2の時間のうち出発地から目的地までの走行時間は、平均時間に限られず、例えば、複数の所要時間のうち最長の所要時間であってもよい。最長の所要時間の場合、相乗り可能エリアの拡大につながり、他のユーザが相乗りする機会を増やすことができる。
また、コントローラ10は、上述した実施形態と同様に、出発地での待ち時間に対しても上記処理と同様の処理を実行する。コントローラ10は、第2の時間のうち待ち時間を算出する際にも、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリア又はその周辺のエリアにおいて、過去に共用車両Vを利用したユーザの利用履歴を用いる。待ち時間における処理については、本実施形態における説明及び上述した実施形態における説明を適宜援用する。
コントローラ10は、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリア又はその周辺のエリアにおいて、過去に共用車両Vを利用したユーザの利用履歴に基づいて、目的地から出発地までの走行時間及び出発地での待ち時間を算出すると、算出した2つの時間を加算した時間を、第2の時間とする。
以上のように、本実施形態では、コントローラ10は、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリアと同一又は周辺のエリアにおいて、過去に共用車両Vを利用したユーザを抽出し、抽出したユーザの満足度に基づいて、第2の時間を算出する。これにより、過去に同一又は周辺のエリアにおいて共用車両Vを利用したユーザの満足度に基づく第2の時間を、第1ユーザに提示することができる。その結果、第1ユーザが共用車両Vの利用経験がない場合であっても、第1ユーザが許容できる妥当な所要時間として、第2の時間を提示することができる。例えば、共用車両Vの利用経験がない第1ユーザに対して、不要に長い所要時間を提示することを抑制し、所定の水準レベルを下回らないサービスをユーザに提供することができる。
また、上述した実施形態では、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリアを基準にして、他のユーザの共用車両Vの利用履歴を用いる方法を説明したが、例えば、第1ユーザの属性を基準にして、他のユーザの共用車両Vの利用履歴を用いてもよい。
次に、変形例に係る車両管理システムについて説明する。変形例では、第1ユーザの属性と同一又は類似の属性を有するユーザの共用車両Vの利用履歴を用いる。例えば、コントローラ10は、第1ユーザの利用要求に含まれるユーザのID情報から、第1ユーザの性別及び年齢を把握する。次に、コントローラ10は、データベース20の利用履歴情報22を参照し、性別が第1ユーザの性別と同一のユーザ、かつ、年齢が第1ユーザの年齢と同一又は近いユーザを抽出する。年齢が近いとする基準は特に限定されず、例えば、第1ユーザの年齢から年齢差が所定の範囲にあるユーザを年齢が近いユーザとしてもよいし、第1ユーザの年代と同一の年代のユーザを年齢が近いユーザとしてもよい。
コントローラ10は、複数のユーザが該当する場合、複数のユーザの利用履歴の中から、第1ユーザにより指定された目的地から出発地までの距離と同程度の走行距離が含まれる利用履歴を抽出する。コントローラ10は、満足度が予め定められた所定の値以上の利用履歴をさらに選別し、選別された利用履歴に含まれる所要時間の平均時間、又は最長の所要時間を取得する。なお、ユーザの抽出処理では、性別が第1ユーザの性別と同一、かつ、年齢が第1ユーザの年齢と同一又は近い条件を用いることに限られない。例えば、性別が第1ユーザの性別と異なるユーザ、かつ、年齢が第1ユーザの年齢と同一又は近いユーザを抽出してもよい。また、例えば、性別が第1ユーザの性別と同一のユーザ、かつ、年齢が第1ユーザの年齢と離れているユーザを抽出してもよい。
このように、変形例では、コントローラ10は、第1ユーザの属性と同一又は類似の属性を有するユーザを抽出し、抽出したユーザの満足度に基づいて、第2の時間を算出する。これにより、第1ユーザの属性に基づく第2の時間を、第1ユーザに提示することができる。その結果、第1ユーザが共用車両Vの利用経験がない場合であっても、第1ユーザの感覚に近いユーザから算出された所要時間として、第2の時間を提示することができる。例えば、第1ユーザの感覚からすると長いと感じる所要時間を、第1ユーザに対して提示することを抑制し、所定の水準レベルを下回らないようなサービスをユーザに提供することができる。
≪第3実施形態≫
次に、上述した実施形態と異なる本発明に係る車両管理システムについて説明する。本実施形態では、上述した実施形態と比べて、コントローラ10の第2時間算出機能が異なる点以外は、上述した実施形態の車両管理装置100と同様の構成であるため、同様の構成については上述した実施形態でした説明を援用する。
本実施形態に係る第2時間算出機能について説明する。上述した実施形態では、コントローラ10は、共用車両Vの利用履歴に基づいて第2の時間を算出したが、例えば、共用車両Vの利用頻度が少ないエリアにおいては、他のエリアでの利用履歴に基づき第2の時間が算出され、その結果、第2の時間の算出精度が低下する恐れがある。
そこで、本実施形態では、コントローラ10は、第2時間算出機能により、共用車両V以外の移動手段の利用履歴に基づいて、第2の時間を算出する。具体的には、本実施形態では、コントローラ10は、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリアと同一又は周辺のエリアにおいて、共用車両V以外の移動手段を利用したユーザを抽出し、抽出したユーザの共用車両Vの利用履歴に基づいて、第2の時間を算出する。
例えば、コントローラ10は、共用車両Vの利用頻度が少ないエリアにおいて、共用車両Vの利用経験がない第1ユーザからの利用要求を受け付けると、第1ユーザにより指定された出発地及び目的地から、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリアを特定するとともに、出発地から目的地までの距離を算出する。次に、コントローラ10は、データベース20の利用エリア情報23を参照し、特定したエリア又はその周辺のエリアにおいて、過去に共用車両V以外の移動手段を利用したユーザを抽出する。コントローラ10は、利用エリア情報23に含まれる出発地及び目的地が特定したエリアの範囲内であるか否かに応じて、該当するユーザを抽出することができる。そして、コントローラ10は、抽出したユーザが過去に共用車両V以外の移動手段を利用した際の利用履歴に基づいて、第2の時間を算出する。なお、利用履歴から第2の時間を算出する処理は、上述した実施形態と同様であるため、上述した実施形態で行った説明を適宜援用する。
以上のように、本実施形態では、コントローラ10は、第1ユーザが共用車両Vを利用するエリアと同一又は周辺のエリアにおいて、過去に共用車両V以外の移動手段を利用したユーザを抽出し、抽出したユーザの満足度に基づいて、第2の時間を算出する。これにより、過去に同一又は周辺のエリアにおいて共用車両V以外の移動手段を利用したユーザの満足度に基づく第2の時間を、第1ユーザに提示することができる。その結果、共用車両Vの利用頻度が少ないエリアにおいて、共用車両Vの利用経験がない第1ユーザから利用要求があった場合であっても、第1ユーザが許容できる妥当な所要時間として、第2の時間を提示することができる。例えば、タクシーや電車で移動した場合の所要時間と比べて不要に長い所要時間を提示することを抑制し、所定の水準レベルを下回らないサービスをユーザに提供することができる。
なお、以上に説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
例えば、上述した実施形態では、実施形態ごとに異なる第2の時間の算出方法を説明したが、それぞれの第2の算出方法を組み合わせて第2の時間を算出してもよい。例えば、第2実施形態において説明した方法で算出された所要時間と、第2実施形態の変形例において説明した方法で算出された所要時間との平均時間を第2の時間としてもよい。また、第3実施形態において説明した方法で算出された所要時間を平均時間の対象に加えて、第2の時間を算出してもよい。
例えば、本明細書では、本発明に係る車両管理システムを、車両管理システム1を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書では、本発明に係るコントローラを、コントローラ10を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書では、本発明に係るデータベースを、データベース20を例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、本明細書では、本発明に係る車両を、共用車両Vを例に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
1…車両管理システム
100…車両管理装置
10…コントローラ
20…データベース
30…通信装置
V1〜Vn…共用車両
200V1〜200Vn…車載装置
300A〜300Z…ユーザ端末装置

Claims (13)

  1. 複数のユーザに共用される複数の車両を管理する車両管理システムであって、
    前記ユーザから前記車両の利用要求を受け付けるとともに、配車を管理するコントローラと、
    前記ユーザが指定する前記車両の出発地及び目的地を含む前記利用要求を記憶するデータベースとを備え、
    前記コントローラは、
    前記利用要求を行った第1ユーザにより指定された前記目的地に前記車両が到着するまでの所要時間を第1の時間として算出し、
    前記第1の時間よりも長い時間であり、かつ、前記第1ユーザに提示する時間を第2の時間として算出し、
    前記第1の時間と前記第2の時間の差分の時間を、サービス余力として算出し、
    前記サービス余力に基づいて、前記車両に相乗りさせることが可能な相乗り可能エリアを算出し、
    前記第1ユーザと異なる第2ユーザからの前記利用要求を受け付け、前記第2ユーザにより指定された前記出発地が前記相乗り可能エリアの範囲内にある場合、前記第2ユーザにより指定された前記出発地を前記車両に経由させる車両管理システム。
  2. 請求項1記載の車両管理システムであって、
    前記データベースは、前記ユーザが過去に前記車両を利用した際の記録として前記車両の利用履歴を記憶し、
    前記車両の利用履歴は、前記所要時間に対する前記ユーザの満足度を含み、
    前記コントローラは、過去に前記車両を利用したユーザの前記満足度に基づいて、前記第2の時間を算出する車両管理システム。
  3. 請求項1又は2記載の車両管理システムであって、
    前記データベースは、前記ユーザが過去に前記車両を利用した際の記録として前記車両の利用履歴を記憶し、
    前記車両の利用履歴は、前記所要時間に対する前記ユーザの満足度を含み、
    前記コントローラは、
    前記第1ユーザが前記車両を利用するエリアと同一又は周辺のエリアにおいて、過去に前記車両を利用したユーザを抽出し、
    抽出した前記ユーザの前記満足度に基づいて、前記第2の時間を算出する車両管理システム。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の車両管理システムであって、
    前記データベースは、前記ユーザが過去に前記車両を利用した際の記録として前記車両の利用履歴を記憶し、
    前記車両の利用履歴は、前記所要時間に対する前記ユーザの満足度と、前記ユーザの属性とを含み、
    前記ユーザの属性は、前記ユーザの年齢及び性別を含み、
    前記コントローラは、
    前記第1ユーザの前記属性と同一又は類似の前記属性を有するユーザを抽出し、
    抽出した前記ユーザの前記満足度に基づいて、前記第2の時間を算出する車両管理システム。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の車両管理システムであって、
    前記データベースは、前記ユーザが過去に前記車両以外の移動手段を利用した際の記録として前記車両以外の移動手段での利用履歴を記憶し、
    前記車両以外の移動手段での利用履歴は、前記所要時間に対する前記ユーザの満足度を含み、
    前記コントローラは、
    前記第1ユーザが前記車両を利用するエリアと同一又は周辺のエリアにおいて、過去に前記車両以外の移動手段を利用したユーザを抽出し、
    抽出した前記ユーザの前記満足度に基づいて、前記第2の時間を算出する車両管理システム。
  6. 請求項2記載の車両管理システムであって、
    前記コントローラは、
    所定の閾値よりも高い前記満足度が含まれる前記利用履歴を抽出し、
    抽出した利用履歴に含まれる前記所要時間のうち最長の時間を、前記第2の時間とする車両管理システム。
  7. 請求項3〜5の何れか一項に記載の車両管理システムであって、
    前記コントローラは、
    前記満足度が所定の閾値よりも高いユーザをさらに抽出し、
    抽出した前記ユーザが前記車両を利用した際の前記所要時間のうち最長の時間を、前記第2の時間とする車両管理システム。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の車両管理システムであって、
    前記データベースは、道路情報及び天気情報を記憶し、
    前記コントローラは、
    前記目的地までの前記車両の走行経路を算出し、
    前記走行経路及び前記走行経路の周辺の道路における前記道路情報と、前記天気情報のうち少なくともいずれか一つに基づいて、前記第1の時間を算出する車両管理システム。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の車両管理システムであって、
    前記コントローラは、
    前記サービス余力が所定の時間を超えている場合、前記車両に相乗りさせることが可能と判断する車両管理システム。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の車両管理システムであって、
    前記相乗り可能エリアは、前記第2ユーザを前記車両に相乗りさせた場合に、前記第1ユーザにより指定された前記目的地までの前記所要時間が前記第2の時間を超えない範囲内のエリアである車両管理システム。
  11. 請求項1〜10の何れか一項に記載の車両管理システムであって、
    前記コントローラは、
    前記第2ユーザにより指定された前記出発地が前記相乗り可能エリア範囲内にある場合、前記第2ユーザにより指定された前記出発地を経由し、前記第1ユーザにより指定された前記目的地までの前記車両の走行経路を算出し、
    算出した前記走行経路を前記車両に走行させる車両管理システム。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載の車両管理システムであって、
    前記データベースは、天気情報を記憶し、
    前記コントローラは、前記車両の利用時間帯、及び前記車両を利用する際の天気のうち少なくともいずれか一つに基づいて、前記第2の時間を補正する車両管理システム。
  13. 複数のユーザに共用される複数の車両を管理するコントローラと、前記ユーザが指定する前記車両の出発地及び目的地を含む利用要求を記憶するデータベースを用いて、配車を管理する車両管理方法であって、
    前記利用要求を行った第1ユーザにより指定された前記目的地に前記車両が到着するまでの所要時間を第1の時間として算出し、
    前記第1の時間よりも長い時間であり、かつ、前記第1ユーザに提示する時間を第2の時間として算出し、
    前記第1の時間と前記第2の時間の差分の時間を、サービス余力として算出し、
    前記サービス余力に基づいて、前記車両に相乗りさせることが可能な相乗り可能エリアを算出し、
    前記第1ユーザと異なる第2ユーザからの前記利用要求を受け付け、前記第2ユーザにより指定された前記出発地が前記相乗り可能エリアの範囲内にある場合、前記第2ユーザにより指定された前記出発地を前記車両に経由させる車両管理方法。
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