JPWO2019227178A5

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Publication number: JPWO2019227178A5
Application number: JP2020566574A
Authority: JP
Publication date: 2024-01-23

Description

加えられた材料が存在しない、または無視できる量であることにより、競技者にとって中央部分の範囲内でボール接触感覚が強化される。好ましくは、中央部分内に存在してもよい加えられた材料のいずれの薄い層も、中央部分の範囲内の硬さ、剛性、または緩衝性に無視できるほどの影響しか与えない。

第２の態様に準拠して、本発明は：
ソールと；
スロート領域を含むアッパーと、を含むフットボールシューズまたはフットボールブーツであって、前記スロート領域が、前記アッパーの可撓性材料によって提供されて前記可撓性材料の境界を画定し、庇部またはベロ部が前記境界内に延在し；
前記庇部またはベロ部が、中央部分と、前記中央部分の横方向に配置された１つまたは複数の突起とを含んでおり、前記中央部分が、前記一つまたは複数の突起に比べて低レベルのボール緩衝性を提供するように構成される、
フットボールシューズまたはフットボールブーツを提供する。

中央部分の範囲内のボール緩衝性のレベルを下げることで、競技者のボール接触感覚が強化される。

中央部分と両側の突起とは、有利な効果に向け着用者が使用するボール制御領域を画定する。緩衝性のレベルを突起に比べて低減させた中央部分を有することによって、有利には、着用者は、ボール接触感覚の程度の向上を得ることができ、この向上は、これ以外の場合であれば、その位置に突起を伴っているまたは突起を形成している材料または構造を有することによって、著しく削がれるまたは無効化される可能性があるものである。さらに、庇部上に位置する突起を有することによって、例えば、足幅の広い着用者ほど、着用者の足に対して相対的に中央である位置に突起が維持されることになるので、突起によって提供されるボール蹴りの利点を受け続けることになる。よって、ボール蹴りのパワーと正確さに関連する突起によって提供される利点の効果が維持される一方で、着用者はまた、中央部分によって緩衝性のレベルが低減することを理由として、ボール接触感覚の向上を得る。

中央部分は、１つまたは複数の突起よりも低い剛性であってもよく、これにより、緩衝性のレベルが低減される。中央部分は、１つまたは複数の突起と比較して低い硬さであってもよく、これにより、緩衝性のレベルが低減される。

庇部１３０は、外側表面１１８と内側表面（図示せず）とを含む第１の材料からなる。図１０において最も良く分かるとおり、庇部１３０は、主に第１の材料からなる中央部分１３２と、中央部分１３２の横方向に庇部１３０の外側表面１１８と内側表面との間に形成された突起１２２とを含む。突起は、第１の材料よりも大きな剛性および／または硬さを有する第２の材料で形成される。庇部１３０のところに突起１２２を設けることでボール制御領域が画定され、この領域のおかげで、着用者は、ボールを蹴る行為中に突起がフットボールに接触すると、さらに大きなパワーと正確さでボールを蹴ることができる。さらに、比較的剛性の低い中央部分１３２を設けることで、着用者はボールを蹴る場合に、ボール接触感覚の向上も得られることになるが、これは、ボール接触感覚の緩衝を感じないことになるからであり、この緩衝は、これ以外の場合であれば中央部分１３２にさらに高い剛性の材料を有することによって感じられるかもしれないものと同一レベルのものである。

Claims

ソールと；
アッパーであって、中央領域と、前記中央領域の各側にある１つまたは複数の突起とを含むボール制御領域を含む、アッパーと、を含むフットボールシューズまたはフットボールブーツであって、各側にある前記１つまたは複数の突起が、前記中央領域の各側に沿って単一の隆起部を画定し、前記隆起部が、前記中央領域に関して実質的に対称に配置され、前記隆起部の間の前記中央領域が凸形状であることで、前記シューズまたはブーツの少なくとも塞がっている構成において、前記中央領域の少なくとも頂部が前記隆起部よりも上に持ち上がっており、前記ボール制御領域の前記中央領域および前記隆起部が、キックの際にボールと接触可能であり、前記隆起部を画定する材料が、前記アッパーよりも剛性である、または硬い、フットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記ボール制御領域が、前記中央領域の各側にある単一の直線状の突起を含み、前記単一の直線状の突起が、前記単一の隆起部を画定する、請求項１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
外側アッパーよりも比較的柔らかい可撓性材料の内側アッパーも含む、請求項１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記隆起部の間の前記中央領域が締結機構を含み、前記隆起部が前記締結機構の外方にある、請求項１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記中央領域が、前記シューズまたはブーツの甲領域に対応する、請求項１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記アッパーが、前記アッパーの可撓性材料によって提供されたスロート領域を含み、前記スロート領域が、先芯の後方、スロートラインの後方、着用者の足首の前方に概ねある前記アッパーの部分であり、前記中央領域の各側にある前記隆起部が、前記スロート領域内にある、請求項１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記アッパーが、スロート領域を含み、前記スロート領域が、前記アッパーの可撓性材料によって提供されて前記可撓性材料の境界を画定し、庇部が前記境界内に延在し、
前記庇部が中央部分を含み、前記１つまたは複数の突起が、前記中央部分の横方向に配置され、各側にある前記１つまたは複数の突起が前記中央部分の横側に沿って前記隆起部を画定することで、前記隆起部と前記中央部分とがボール制御領域を画定しており、前記庇部が、伸長性材料を含むことで、前記隆起部間の間隔が可変となっている、請求項１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記内側アッパーが、前記シューズの中に使用者の足を入れたときに伸びてこれを収容する、エラストマーの、伸縮性または伸長性材料である、請求項３に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記内側アッパーが伸長性材料であることで、前記隆起部間の間隔が可変となっている、請求項８に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記内側アッパーが、使用者の踵の周りにベロ部および／または襟部を組み込む、請求項３に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記頂部が、単一の点、または各側の隣り合う前記隆起部間にある前記中央領域の中央を下る稜線である、請求項１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記頂部が前記稜線であり、前記稜線に沿った各点において、前記頂部が、隣接する前記隆起部の点よりも上に持ち上がっている、請求項１１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記中央領域が、前記突起を伴っているまたは前記突起を形成している材料が存在しないことによって画定される、請求項１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記突起を伴っているまたは前記突起を形成している前記材料が、前記中央領域の横方向にのみある、請求項１３に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
ソールと；
スロート領域を含むアッパーと、を含むフットボールシューズまたはフットボールブーツであって、前記スロート領域が、前記アッパーの可撓性材料によって提供されて前記可撓性材料の境界を画定し、庇部またはベロ部が前記境界内に延在し；
前記庇部またはベロ部が、中央部分と、前記中央部分の横方向に配置された１つまたは複数の突起とを含むボール制御領域を含んでおり、前記１つまたは複数の突起が、前記中央部分の各側に沿って単一の隆起部を画定し、前記隆起部が、前記中央部分に関して実質的に対称に配置され、前記突起が、前記庇部またはベロ部を画定する材料に加えられた材料から形成され、前記中央部分が、前記突起を形成する前記加えられた材料を有さない、またはその無視できる量を有する、フットボールシューズまたはフットボールブーツ。
ソールと；
スロート領域を含むアッパーと、を含むフットボールシューズまたはフットボールブーツであって、前記スロート領域が、前記アッパーの可撓性材料によって提供されて前記可撓性材料の境界を画定し、庇部またはベロ部が前記境界内に延在し；
前記庇部またはベロ部が、中央部分と、前記中央部分の横方向に配置された１つまたは複数の突起とを含むボール制御領域を含んでおり、前記１つまたは複数の突起が、前記中央部分の各側に沿って単一の隆起部を画定し、前記隆起部が、前記中央部分に関して実質的に対称に配置され、前記隆起部の間の前記中央部分が凸形状であり、前記中央部分が、前記ボール制御領域がボールと接触するときに、前記１つまたは複数の突起に比べて低いレベルのボール緩衝性を提供するように構成される、フットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記１つまたは複数の突起が、流体材料の付着によって形成され、前記流体材料が、前記中央部分の両側に分かれていて、前記中央部分の内部に付着される流体材料が存在しない、または無視できる量である、請求項１５または１６に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記庇部が伸長性材料から形成される、請求項１５に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記庇部が前記可撓性材料の前記境界に沿って取り付けられ、前記庇部が前記アッパーの実質的に残りの部分とは異なる構造または材料のものである、請求項１５に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記庇部と、前記アッパーの実質的に残りの部分とが同一材料から構成され、前記アッパーの実質的に残りの部分が、前記庇部よりも低い伸長性を有する可撓性材料に包まれているまたは被覆されている、請求項１５に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記中央部分が、前記１つまたは複数の突起よりも低い剛性である、請求項１５に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記中央部分が、前記１つまたは複数の突起に比べて低い硬さを有する、請求項１５に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記突起が、前記ベロ部または庇部に流体を付着させることによって形成される、請求項１５に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記突起が、前記ベロ部または庇部に硬化性プラスチック材料を付着させることによって形成される、請求項２３に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記硬化性プラスチック材料が、前記庇部またはベロ部の下側表面に配置される、請求項２４に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記突起が、前記庇部またはベロ部の内側表面と外側表面との間に注入された注入可能な材料で形成される、請求項２４に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記庇部またはベロ部が、第１の層と第２の層とから形成され、前記第１の層と第２の層との間には、前記硬化性プラスチック材料が配置されて、前記第１の層と第２の層とに直接接触している、請求項２４に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記突起が、前記ベロ部または庇部に非硬化性材料を付着させることよって形成される、請求項２３に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記シューズまたはブーツを正しい位置に締結する締結機構を含み、前記締結機構が、前記締結機構の１つまたは複数の構成成分を含む、その下に位置する、またはその上に位置する締結領域を伴っており、前記庇部またはベロ部が、前記締結領域の範囲内に少なくとも部分的に配置される、請求項１６に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記ベロ部が前記締結機構によって固定される、請求項２９に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記中央部分の全体が前記締結領域の範囲内にある、請求項２９に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記突起の少なくとも一部が、前記締結領域の後方に位置決めされる、請求項２９に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記中央部分の全体が前記締結領域の後方に位置する、請求項２９に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記中央部分の各側に配置されて、前記中央部分の各側に隆起部を画定するように揃えられた単一の突起がある、請求項１６に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記隆起部が、内方にそれらの前方端部のところで収束し、また内方にそれらの後方端部のところでも、しかし前記前方端部よりも少ない程度に収束する、請求項３４に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記庇部またはベロ部の上側表面に対する前記隆起部の高さが、前方方向に漸減して平坦になって、前記庇部またはベロ部の上側表面になる、請求項３４または３５に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記隆起部が、その幅を前方方向に漸減させている、請求項３４に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記庇部が後方に延在して襟部分になっており、前記シューズまたはブーツが着用される場合に、前記襟部分が、着用者の足首または下肢の周りに延在する、請求項１６に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記アッパーが、区別可能なベロ部を備えない庇部を含む、請求項１６に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記アッパーが庇部とベロ部の両方を含む、請求項１６に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
ソールと；
スロート領域を含むアッパーと、を含むフットボールシューズまたはフットボールブーツであって、前記スロート領域が、前記アッパーの可撓性材料によって提供されて前記可撓性材料の境界を画定し、庇部またはベロ部が前記境界内に延在し；
前記庇部またはベロ部が、中央部分と、前記中央部分の各側に横方向に配置された１つまたは複数の突起とを含むボール制御領域を含んでおり、前記１つまたは複数の突起が、前記中央部分の各側に沿って単一の隆起部を画定し、前記隆起部が、前記中央部分に関して実質的に対称に配置され、前記突起が、前記庇部またはベロ部に流体材料を組み込むことによって形成される、フットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記流体材料が硬化性プラスチック材料を含む、請求項４１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記流体材料が非硬化性材料を含む、請求項４１に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
フットボールシューズまたはフットボールブーツのアッパーにボール制御領域を形成する方法であり、前記アッパーが、スロート領域を含み、前記スロート領域が、前記アッパーの可撓性材料によって提供されて前記可撓性材料の境界を画定し、庇部またはベロ部が、前記境界内に延在する、方法であって：
前記庇部またはベロ部に流体材料を組み込んで、中央部分の各側に１つまたは複数の突起を画定し、前記１つまたは複数の突起が、前記中央部分の各側に沿って単一の隆起部を画定し、前記隆起部が、前記中央部分に関して実質的に対称に配置され、前記突起および前記中央部分が、前記ボール制御領域を画定することを含む方法。
前記流体材料が硬化性プラスチック材料を含む、請求項４４に記載の方法。
前記流体材料が非硬化性材料を含む、請求項４４に記載の方法。
ソールと；
スロート領域を含むアッパーと、を含むフットボールシューズまたはフットボールブーツであって、前記スロート領域が、前記アッパーの可撓性材料によって提供されて前記可撓性材料の境界を画定し、庇部が前記境界内に延在し；
前記庇部が、中央部分と、前記中央部分の横方向に配置された１つまたは複数の突起とを含むボール制御領域を含んでおり、各側にある１つまたは複数の前記突起が、前記中央部分の横側に沿って単一の隆起部を画定することで、前記隆起部と前記中央部分とがボール制御領域を画定し、前記隆起部が、前記中央部分に関して実質的に対称に配置され、前記庇部が、伸長性材料を含むことで、前記隆起部間の間隔が可変となっている、フットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記庇部が、前記可撓性材料の前記境界に沿って取り付けられ、前記庇部が、前記アッパーの実質的に残りの部分とは異なる構造または材料である、請求項４７に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。
前記庇部と、前記アッパーの残りの部分とが同一材料から構成され、前記アッパーの実質的に残りの部分が、前記アッパーの伸長性材料よりも低い伸長性を有する可撓性材料に包まれているまたは被覆されている、請求項４７に記載のフットボールシューズまたはフットボールブーツ。