JPWO2019220718A1 - 電子制御装置 - Google Patents

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Abstract

回路基板に生じる反力の最大値を小さくできる。電子制御装置は、中空である開口部を有するカバーと、開口部に挿入されたコネクタと、開口部の内周部の第1位置に接して配置され、開口部の内周部およびコネクタに圧縮された状態で密着する圧縮性のシール部材とを備える電子制御装置であって、開口部は、開口部の中空を貫く第1方向に厚みを有し、開口部の中空である領域である中空領域の面積は第1方向に沿って面積が減少または維持され、シール部材はコネクタの外周部に配されてコネクタとともに開口部に第1方向に挿入され、第1位置における中空領域の面積は、開口部の第1方向の入り口における中空領域の面積よりも小さい。

Description

本発明は、電子制御装置に関する。
近年、自動車の電子電動化や自動運転化に伴い、車両に搭載される部品点数が増加している。一方で、他社との競争力の確保のために車両価格は更なる低減が必要な状況である。そのため、電子制御装置に対する低コスト化要求は益々厳しくなっている。他方で電子制御装置は従来は車体フレーム上に搭載されたが、近年は車載変速機に直接搭載することが求められている。これは、車載変速機と電子制御装置間のハーネス削減による車両コストおよび重量の低減、ならびに他の電子部品の搭載スペースの拡大を目的としている。このような背景から、過酷な温度環境・振動環境にも対応できる安価な電子制御装置が必要である。特許文献1には、回路基板と、回路基板上に実装されたコネクタと、回路基板を内部に収容するとともに、コネクタの一部を外部に露出させる開口部を有した筐体と、コネクタと筐体の開口部との隙間の防水性を確保するため、隙間に装着されたグロメットと、を備え、グロメットは、コネクタの外周面および筐体の開口部の周囲の表面に突き当たる環状のシール部と、開口部とコネクタとの隙間に挿入され、シール部を筐体の開口部に係止させるラッチ部と、を有し、ラッチ部は、開口部とコネクタとを結ぶ方向に弾性変形可能とされていることを特徴とする電子機器が開示されている。
特開2012−124992号公報
特許文献1に記載されている発明では、回路基板に生じる反力が大きい。
本発明の第1の態様による電子制御装置は、中空である開口部を有するカバーと、前記開口部に挿入されたコネクタと、前記開口部の内周部の第1位置に接して配置され、前記開口部の内周部および前記コネクタに圧縮された状態で密着する圧縮性のシール部材とを備える電子制御装置であって、前記開口部は、前記コネクタが挿入される方向である第1方向に厚みを有し、前記開口部の中空である領域である中空領域の面積は前記第1方向に沿って面積が減少または維持され、前記シール部材は前記コネクタの外周部に配されて前記コネクタとともに前記開口部に前記第1方向に挿入され、前記第1位置における前記中空領域の面積は、前記開口部の前記第1方向の入り口における前記中空領域の面積よりも小さい。
本発明によれば、回路基板に生じる反力の最大値を小さくできる。
第1の実施の形態における電子制御装置100の斜視図 第1の実施の形態における電子制御装置100の分解斜視図 第1の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図 図3におけるIV−IV断面図 図3におけるV−V断面図 第1の実施の形態におけるコネクタ3の開口部1aへの挿入量と反力との概略関係を示す概念図 図7(a)は比較例装置100Zの分解斜視図、図7(b)は比較例装置100Zのbb断面図、図7(c)は比較例装置100Zのcc断面図 比較例におけるコネクタ3の比較例開口部1aZへの挿入量と反力との概略関係を示す概念図 第2の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図 図9のX−X断面における断面図 斜辺部1b周辺の拡大図 第2の実施の形態におけるコネクタ3の開口部1aへの挿入量と反力との概略関係を示す概念図 第3の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図 図13のXIV−XIV断面図 第3の実施の形態における開口部1aの平面図 第4の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図 図16のXVII−XVII断面図 第5の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図 図18をZ軸まわりに180度回転した図 第6の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図 図20をZ軸まわりに180度回転した図 第6の実施の形態における開口部1aの平面図 第6の実施の形態におけるコネクタ3の開口部1aへの挿入量と反力との概略関係を示す概念図
―第1の実施の形態―
以下、図1〜図11を参照して、本発明に係る電子制御装置の第1の実施の形態を説明する。なお、各図面に示すX軸、Y軸、およびZ軸は共通するものである。
図1は電子制御装置100の斜視図であり、図2は電子制御装置100の分解斜視図である。換言すると、図1は電子制御装置100の完成状態を示しており、図2は電子制御装置100の組み立て前の状態を示している。電子制御装置100はコネクタ3を備え、コネクタ3の形状に対応する不図示のコネクタと結合する。電子制御装置100は、たとえば、自動車に搭載されてエンジンやトランスミッションあるいはブレーキ等を制御する。電子制御装置100は、図2に示すようにカバー1と、回路基板5と、ベース7とをZ方向に積層して構成される。
カバー1は開口部1aを有する。図2に示すように開口部1aは中空であり、中空を貫くZ方向に厚みを有する。以下では、開口部1aの中空である部分の領域、換言すると開口部1aの内側の領域を「中空領域」と呼ぶ。回路基板5にはコネクタ3および電子部品4が実装される。コネクタ3は、回路基板5に形成される電気回路と電子制御装置100の外部の機器とを電気的に接続する。回路基板5はまず、ベース7との間に面シール部材6が配された状態でネジ2によりベース7と固定され、その後でカバー1と結合される。回路基板5とカバー1とを結合させるためには、コネクタ3の開口部1aへの挿入が必要である。
コネクタ3の外周部にはシール部材3aが配される。コネクタ3およびシール部材3aが一体となってZ軸のプラス方向に向かって開口部1aに挿入される。これにより、シール部材3aを介して開口部1aの内周面とコネクタ3の外周部が密着する。このシール部材3aと、上述した面シール部材6とにより、電子制御装置100の気密性が確保される。コネクタ3の開口部1への挿入は後に詳述する。後述する説明では、コネクタ3の先端からシール部材3aの上端までの距離をL3と呼ぶ。
なお回路基板5には、図示した電子部品4以外にも各種電子部品が複数実装されている。シール部材3aは、圧縮性を有する材料であり、ゴム系の材料やCIPG(Cured in Place Gasket)材料を用いることができる。具体的にはシール部材3aは圧縮性のある固体であり、たとえばアクリルゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、二トリルゴム、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、およびフッ素樹脂などである。本実施の形態では、シール部材3aの初期状態、すなわち図2に示すようにカバー1と回路基板5とが分離した組み立て前の状態での厚みを「初期厚みt0」と呼び、シール部材3aの完成状態での厚みを「最終厚みt1」と呼ぶ。
図3は、電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図である。ただし図3は、図1および図2から上下を反転している。以下では、開口部1aの内周側のそれぞれの壁面を第1壁面W1、第2壁面W2、第3壁面W3、および第4壁面W4と呼ぶ。第1壁面W1および第3壁面W3はX軸に垂直な面であり、第1壁面W1は第3壁面W3よりもX座標の値が小さい。第2壁面W2および第4壁面W4はY軸に垂直な面であり、第2壁面W2は第4壁面W4よりもY座標の値が大きい。本実施の形態では、第1壁面W1と第3壁面W3の形状は同一であり、第2壁面W2と第4壁面W4の形状は同一である。Y軸に垂直な断面であって開口部1aのY方向の中心を通る断面をIV−IV断面とする。X軸に垂直な断面であって開口部1aのX方向の中心を通る断面をV−V断面とする。
図4は、図3におけるIV−IV断面による電子制御装置100の断面図である。ただし図3では電子制御装置100からカバー1が分離していたが、図4ではカバー1を電子制御装置100に結合させている。図4では図示左側に第1壁面W1、図示右側に第3壁面W3が示されている。第1壁面W1および第3壁面W3とコネクタ3の外周部との距離、換言すると第1壁面W1と第3壁面W3とのX方向の距離は、Z方向によらずに一定である。また第1壁面W1および第3壁面W3とコネクタ3の外周部との距離は、シール部材3aの完成状態での厚みである最終厚みt1と等しい。
図5は、図3におけるV−V断面による電子制御装置100の断面図である。ただし図3では電子制御装置100からカバー1が分離していたが、図5ではカバー1を電子制御装置100に結合させている。図5に示すように、第2壁面W2および第4壁面W4は、図5の断面において幅が広い幅広部11と、図5の断面において幅が狭い幅狭部13と、幅広部11および幅狭部13を接続する段差部12とを有する。図4に示す断面の形状はZ方向の変化に対して一定なので、開口部1aの開口面積は図5に示す幅によりその大小は変化し、開口部1aの開口面積は図示上部の方が広く図示下部の方が狭い。
幅広部11および幅狭部13ではZ方向の変化に対して開口面積は一定であり、段差部12においてZ軸のプラス方向に向けて開口面積が減少する。換言すると、開口部1aの開口面積は、Z軸のプラス方向に向けて単調減少している。ただしここでいう「単調減少」とは、減少が常に継続する狭義の単調減少ではなく、減少と現状維持を含む広義の単調減少である。また以下では、幅広部11の図示上端、すなわちZ方向のマイナス側の端部を、開口部1aのZ方向の入り口とも呼ぶ。
幅広部11におけるコネクタ3と開口部1aの内周面との距離L11は、シール部材3aの初期状態の厚みである初期厚みt0よりも長い。そのため、コネクタ3を開口部1aに挿入する際に、第2壁面W2および第4壁面W4の幅広部11はシール部材3aと接触しない。後述する説明では、幅広部11のZ方向の長さをL12と呼ぶ。
図6は、電子制御装置100の製作過程におけるコネクタ3の開口部1aへの挿入量と挿入によりコネクタ3が受ける反力との概略関係を示す概念図である。ただし図6では、コネクタ3の先端を開口部1aの入り口に当てた状態を挿入量ゼロとしている。また図6において反力の大きさを示すP1〜P4は、数字が大きいほど反力が大きいことを示す。
図6に示される挿入量と反力の関係は以下のとおりである。挿入量がL3に達するまでは反力はゼロであり、L3で反力が一時的にP3となる。その後は減少してP1となり、挿入量がL3+L12に達するまでP1が継続する。挿入量がL3+L12になると、反力は図6に示す範囲で最大のP4となり、その後は減少してP3が継続する。
次に図6に示した挿入量と反力の関係を説明する。コネクタ3の先端からシール部材3aまでの距離がL3なので、挿入量がL3未満ではシール部材3aが開口部1aの内周面と接触しない。そのため挿入量がL3未満では反力はゼロである。挿入量がL3の状態では、第1壁面W1および第3壁面W3とシール部材3aとが接触する。両者が接触した状態でコネクタ3にZ軸プラス方向に力をかけると、第1壁面W1および第3壁面W3と接触するシール部材3aが圧縮されて潰れ、シール部材3aが開口部1aの内部に進む。第1壁面W1および第3壁面W3と接触するシール部材3aの圧縮に要する力の反力がP3である。その後は、第1壁面W1および第3壁面W3とシール部材3aは密着した状態となるので、摩擦により反力P1が生じる。
コネクタ3の挿入をさらに進めて挿入量がL3+L12になると、シール部材3aは段差部12に達する。この状態では第1壁面W1および第3壁面W3だけでなく、第2壁面W2および第4壁面W4にもシール部材3aが接触する。この状態でコネクタ3にZ軸のプラス方向に力をかけると、第2壁面W2および第4壁面W4と接触するシール部材3aが圧縮されて潰れ、シール部材3aがさらに開口部1aの内部に進む。第2壁面W2および第4壁面W4と接触するシール部材3aの圧縮に要する力の反力、ならびに第1壁面W1および第3壁面W3と接触するシール部材3aの摩擦力の合計がP4である。その後は、シール部材3aの全周が開口部1aの内周部と密着した状態となるので、摩擦により反力P3が生じる。
このように本実施の形態では、シール部材3aの圧縮が2段階で行われるので過大な反力が生じることを防止できる。コネクタ3が受けた反力は、コネクタ3が実装される回路基板5にダメージを与え、たとえば電子部品の剥離やハンダの割れなどを生じさせる。このような問題は反力が大きいほど顕著になるため、本実施の形態のように2段階に分散させることで影響を抑制できる。
(比較例)
比較例である比較例装置100Zは、電子制御装置100と略同一の形状、寸法を有するが、開口部の形状が異なる。また比較例装置100Zの各構成部の材料は、電子制御装置100と同一である。図7(a)は比較例装置100Zの分解斜視図、図7(b)は比較例装置100Zのbb断面図、図7(c)は比較例装置100Zのcc断面図である。比較例装置100Zと電子制御装置100との対応を示すと、図7(a)は図3に対応し、図7(b)は図4に対応し、図7(c)は図5に対応する。なお図7(b)は図4と同一である。
図7(b)および図7(c)に示すように、比較例装置100Zの比較例開口部1aZは電子制御装置100のような段差部12を有さず一様である。すなわち比較例開口部1aZの開口面積は、Z方向によらず常に一定である。そのため比較例装置100Zの組み立て工程において、コネクタを比較例開口部1aZに挿入すると、比較例開口部1aZの全ての辺において同時に非圧縮状態のシール部材3aに接触し、シール部材3aの全体が圧縮される。
図8は、比較例装置100Zの製作過程におけるコネクタ3の比較例開口部1aZへの挿入量と挿入によりコネクタ3が受ける反力との概略関係を示す概念図である。ただし図8では、コネクタ3の先端を比較例開口部1aZの入り口に当てた状態を挿入量ゼロとしている。また図8において反力の大きさを示すP3は図6に示すP3と同一である。また図8に示す反力P5は、図6に示すP4よりも大きな値である。
図8に示される挿入量と反力の関係は以下のとおりである。挿入量がL3に達するまでは反力はゼロであり、L3で反力が一時的にP5となる。その後は減少してP3が継続する。比較例装置100Zでは、挿入量がL3の状態において、比較例開口部1aZの全周とシール部材3aが接触しシール部材3aの全周が圧縮される。このとき圧縮に要する力の反力がP5であり、前述のP3やP4よりも大きな値となる。そのため比較例では反力の最大値が大きく、電子部品の剥離やハンダの割れなどの問題が生じやすい。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)電子制御装置100は、中空である開口部1aを有するカバーと、開口部1aの内周部に挿入されたコネクタ3と、開口部1aの内周部の図4や図5に示す完成状態の位置に接して配置され、開口部1aの内周部およびコネクタ3に圧縮された状態で密着する圧縮性のシール部材3aとを備える。開口部1aは、コネクタ3が挿入される方向であるZ方向に厚みを有する。開口部1aの中空である領域である中空領域の面積はZ方向に沿って面積が減少または維持される。シール部材3aはコネクタ3の外周部に配されてコネクタとともに開口部1aにZ方向に挿入される。図5に示すように、完成状態の位置における中空領域の面積は、開口部1aのZ方向の入り口における中空領域の面積よりも小さい。そのため比較例装置100Zのように、開口部1aの入り口において、シール部材3aが一度に圧縮されて大きな反力が生じることを防止できる。換言すると電子制御装置100は、回路基板5に生じる反力の最大値を小さくできる。回路基板5への大きな反力は、電子部品の剥離やハンダの割れなどを生じさせるので、本実施の形態における電子制御装置100は、比較例装置100Zに比べて回路基板5への悪影響が低減され、回路基板5に使用されているハンダの接続信頼性を高めることができる。
(2)開口部1aの内周部の形状、すなわち第2壁面W2および第4壁面W4は、Z方向とX方向を含み、開口部1aのY方向の中央を通る平面を対称面とする面対称な形状を有する。そのためコネクタ3の開口部1aへの挿入にあわせて、両側から均等に押圧できる。
(3)開口部1aの中空領域は、X方向と、Y方向とに広がりを有する。開口部1aのZ方向の入り口における中空領域と、コネクタ3の外周に配された圧縮されていない状態のシール部材3aの外形の領域とを比較すると、X方向ではシール部材3aの方が長いが、Y方向では中空領域の方が長い。そのため、開口部1aの入り口において第1壁面W1および第3壁面W3に接するシール部材3aが先に圧縮され、第2壁面W2および第4壁面W4に対応するシール部材3aは圧縮されない。すなわち、少なくとも開口部1aの入り口においてシール部材3aの全てが圧縮されない。
(変形例1)
第1壁面W1および第3壁面W3に段差を設け、第2壁面W2および第4壁面W4に段差を設けなくてもよい。すなわち、第1壁面W1および第3壁面W3の形状と、第2壁面W2および第4壁面W4の形状とを入れ替えてもよい。
―第2の実施の形態―
図9〜図12を参照して、電子制御装置の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、開口部1aの一部の壁面が傾斜を有する点で、第1の実施の形態と異なる。
図9は、第2の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図である。すなわち図9は第1の実施の形態における図3に相当する。第1壁面W1および第3壁面W3は第1の実施の形態と同様であり、第2壁面W2および第4壁面W4が第1の実施の形態と異なる。第2壁面W2および第4壁面W4の形状は次の図10を参照して説明する。X軸に垂直な断面であって開口部1aのX方向の中心を通る断面をX−X断面とする。
図10は、図9のX−X断面における断面図である。図10は第1の実施の形態における図5に相当する。第2壁面W2および第4壁面W4は、傾斜面1bを有する。傾斜面1bの角度θは任意であり、たとえば5度である。
図11は斜辺部1b周辺の拡大図である。斜辺面1bの図示上端である開口部1aの入り口におけるコネクタ3との距離L21は、シール部材3aの初期厚みt0よりも長い。斜辺面1bの上端からZ軸のプラス側に距離L22進んだ位置におけるコネクタ3との距離が、シール部材3aの初期厚みt0と等しい。そこからさらにZ軸のプラス方向では、斜辺部1bとコネクタ3の間隔がさらに狭くなり、斜辺部1bの上端から距離L23の位置まで間隔の減少は続き、最終的にはシール部材3aの最終厚みt1と等しくなる。すなわち中空領域の面積は、開口部1aの入り口からZ方向に距離L23の区間において連続的に減少する。
図12は、第2の実施の形態の電子制御装置100の製作過程における、コネクタ3の開口部1aへの挿入量と挿入によりコネクタ3が受ける反力との概略関係を示す概念図である。図12は第1の実施の形態の図6に相当する。挿入量がL3を超えるまでは第1の実施の形態と同様なので説明を省略する。挿入量がL3+L22に達すると、第2壁面W2および第4壁面W4の斜辺部1bに、初期状態のシール部材3aが接触する。そのため、それ以降はコネクタ3の挿入量が増加するごとにシール部材3aの圧縮量が増加するので、押しつぶすための力とその反力が継続的に発生する。またコネクタ3の挿入量が増加するごとに、シール部材3aとコネクタ3の接触面積も増加するので摩擦力も増加する。
挿入量がL3+L23に達すると、それ以降は開口部1aとコネクタ3の間隔は一定なのでシール部材3aの圧縮量に変更がなく、反力は摩擦力のみとなる。したがって、挿入量がL3+L23以上では、第1の実施の形態と同様に反力はP2となる。なお第2の実施の形態における最大の反力は、挿入量がL3+L23となる直前のP31であり、この値は第1の実施の形態における最大の反力P4よりも小さい。第1の実施の形態では第2壁面W2および第4壁面W4と接するシール部材3aを一気に圧縮したが、本実施の形態では徐々に圧縮しているからである。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(4)開口部1aの中空領域の面積は、開口部1aの入り口からZ方向に距離L23の区間において、Z方向に進むにつれて連続的に減少する。そのため、コネクタ3の開口部1aへの挿入量の増加にあわせて、シール部材3aの押しつぶし量を連続的に増加させられるので、反力の急激な増加を避けることができる。
―第3の実施の形態―
図13〜図15を参照して、電子制御装置の第3の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、後述する段付き面を有する点で、第1の実施の形態と異なる。
図13は、第3の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図である。すなわち図13は第1の実施の形態における図3に相当する。第1壁面W1および第3壁面W3は第1の実施の形態と同様であり、第2壁面W2および第4壁面W4が第1の実施の形態と異なる。第2壁面W2および第4壁面W4は、いわば平面から平たい三角柱を抜き取った形状を有し、換言すると、斜辺fにより段差を有する段付き面となっている。段差については図14および図15を参照して詳述する。X軸に垂直な断面であって開口部1aのX方向の中心を通る断面をV−V断面とする。このV−V断面の形状は、第1の実施の形態の図5と同様である。Y軸に垂直な断面であって開口部1aのY方向の中心を通る断面をXIV−XIV断面とする。
図14は、図13のXIV−XIV断面における断面図であり、主に第4壁面W4が示されている。なお前述のとおり、第2壁面W2も形状は第4壁面W4の形状と同一である。第4壁面W4は、斜辺fにより2つの領域に分割され、それぞれの領域で奥行きは一定である。斜辺fの上部の領域である第4−2面W4−2は、斜辺fの下部の領域である第4−1面W4−1よりも奥行きがある。斜辺fは、第4壁面W4の図示上部の左右端から図示中央の高さ方向略中央とを結ぶ直線である。なお、仮に斜辺fが図示中央の破線のような形状を有する場合は、開口部1aの形状は第1の実施の形態と同一となる。なお斜辺fは、第4−1面W4−1と第4−2面W4−2との境界なので「境界部」とも呼べる。
図15は、開口部1aの平面図である。図15では参考のためにコネクタ3の外形を破線で示している。前述のように第2壁面W2および第4壁面W4は、図14における斜辺fの上部の領域と下部の領域では奥行きが異なるので、図15の上下に示される第2壁面W2および第4壁面W4は2つの直線で表される。すなわち内側の直線が斜辺fの下部の領域を示し、外側の直線が斜辺fの上部の領域を示す。詳述すると、第4壁面W4の内側の面が第4−1面W4−1であり、外側の面が第4−2面W4−2である。
コネクタ3と第1壁面W1の距離、およびコネクタ3と第3壁面W3の距離は、シール部材3aの最終厚みt1と等しい。第2壁面W2および第4壁面W4における斜辺fの下部の領域、たとえば第4−1面W4−1とコネクタ3との距離は、シール部材3aの最終厚みt1と等しい。第2壁面W2および第4壁面W4における斜辺fの上部の領域、たとえば第4−2面W4−2とコネクタ3との距離は、シール部材3aの初期厚みt0よりも長く、たとえば第1の実施の形態と同様のL11である。
コネクタ3を開口部1aに挿入すると、まず第1壁面W1と第3壁面W3に接するシール部材3aが圧縮され、これと同時に第2壁面W2および第4壁面W4の両端のごくわずかな幅に接するシール部材3aが圧縮される。その後、コネクタ3の開口部1aへの挿入量が増加すると、第2壁面W2および第4壁面W4の斜辺fに接するシール部材3aが圧縮される。シール部材3aが圧縮される位置は、挿入量が増加するにつれて、第2壁面W2および第4壁面W4の両端から中央へと移動する。第2壁面W2および第4壁面W4の幅方向中央においてシール部材3aが圧縮されると、シール部材3aの全周が圧縮された状態になる。そこからさらに挿入量を増加させると、シール部材3aの全周が動摩擦を生じるので、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様に反力P2が生じる。
上述した第3の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(5)開口部1aの断面は多角形の一種である矩形である。この矩形の各辺に相当する開口部1aの複数の壁面、すなわち第1壁面W1〜第4壁面W4のうち、第2壁面W2および第4壁面は段付き面である。段付き面のうち第4壁面W4は、Z方向を含む第4−1面W4−1と、第4−1面W4−1と平行で第4−1面W4−1よりも開口部1aの外周側に配される第4−2面W4−2と、第4−1面W4−1および第4−2面W4−2の境界である境界部、すなわち斜辺fとを含む。第4壁面W4では、Z方向に進むにつれて第4−2面W4−2の割合が減少し、最終的には第4−1面W4−1のみとなる。具体的には、開口部1aのZ方向の入り口から距離L12進んだ位置以降では、第4−1面W4−1のみとなる。
―第4の実施の形態―
図16〜図17を参照して、電子制御装置の第4の実施の形態を説明する。以下の説明では、第3の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第3の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、斜辺fの形状および加工されている面が第3の実施の形態と異なる。第3の実施の形態では第2壁面W2および第4壁面が段付き面であったが、本実施の形態では第4壁面W4のみが段付き面である。
図16は、第4の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図である。すなわち図16は第1の実施の形態における図3に相当する。第1壁面W1および第3壁面W3は第1〜第3の実施の形態と同様であり、第2壁面W2および第4壁面W4が第1の実施の形態と異なる。本実施の形態における第2壁面W2は、第1壁面W1および第3壁面W3と同様に何ら加工がされていない。第4壁面W4は、第3の実施の形態とは形状が異なる斜辺fを有する。Y軸に垂直な断面であって開口部1aのY方向の中心を通る断面をXVII−XVII断面とする。
図17は、図16のXVII−XVII断面における断面図であり、主に第4壁面W4が示されている。図14に示した第3の実施の形態における第4壁面W4との違いは、斜辺fの形状である。第3の実施の形態では、斜辺fは、第4壁面W4の図示上部の左右端から図示中央の高さ方向略中央とを結ぶ直線であった。本実施の形態における斜辺fは、第4壁面W4の上部中央と左右端の高さ方向略中央とを結ぶ直線である。斜辺fの左右端の高さは、たとえば開口部1aの入り口からZ方向に距離L12だけ進んだ位置である。斜辺fにより分割される第4−1面W4−1および第4−2面W4−2は、それぞれの領域で奥行きは一定である点、および第4−2面W4−2は第4−1面W4−1よりも奥行きがある点は第3の実施の形態と同様である。
コネクタ3を開口部1aに挿入すると、まず第1壁面W1、第2壁面W2、および第3壁面W3に接するシール部材3aが圧縮され、これと同時に第4壁面W4の幅方向中央のごくわずかな幅に接するシール部材3aが圧縮される。その後、コネクタ3の開口部1aへの挿入量が増加すると、第4壁面W4の斜辺fに接するシール部材3aが圧縮される。シール部材3aが圧縮される位置は、挿入量が増加するにつれて、第4壁面W4の中央から両端へと移動する。第4壁面W4の両端においてシール部材3aが圧縮されると、シール部材3aの全周が圧縮された状態になる。そこからさらに挿入量を増加させると、シール部材3aの全周が動摩擦を生じるので、第1〜第3の実施の形態と同様に反力P2が生じる。
上述した第4の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(6)境界部である斜辺fは、開口部1aのZ方向の入り口における第4壁面W4の幅方向中央と、入り口からZ方向に距離L12だけ進んだ位置での第4壁面W4の幅方向端部とを結ぶ直線である。そのため第4壁面W4ではまず幅方向の中央において応力が生じる。一般に、回路基板5を固定する際には両端を固定することが多く、本実施の形態でもネジ2によりベース7と固定される。そのためネジ2により回路基板5の両端にはすでにひずみが発生しており、その両端にさらなるひずみを生じさせることは好ましくない。本実施の形態の構成によれば、第4壁面W4の幅方向中央にひずみを生じさせることで、回路基板5の両端に生じさせるひずみを減少させることができる。
―第5の実施の形態―
図18〜図19を参照して、電子制御装置の第5の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、斜辺fの形状が第3の実施の形態と異なり、第2壁面W2も第4壁面W4と同様の形状を有する点が第4の実施の形態と異なる。
図18および図19は、第4の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図である。図18は第1の実施の形態における図3に相当する。図19は図18をZ軸まわりに180度回転させた図である。図18では開口部1aの手前側の壁面である第2壁面W2が陰となりその形状が示されていないが、180度回転させた図19では第2壁面W2の形状が明示される。本実施の形態では、コネクタ3に加わる反力が左右対称となるため、第4の実施の形態に比べてコネクタ3がカバー1に対して斜めに挿入され難くなり、電子制御装置100の組立が容易となる。
上述した第5の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(7)開口部1aの断面は平行な2組の辺から構成され、X軸に平行な1組の辺に対応する壁面、すなわち第2壁面W2および第4壁面W4が段付き面である。そのためコネクタ3の開口部1aへの挿入にあわせて、両側から均等に押圧できる。
―第6の実施の形態―
図20〜図23を参照して、電子制御装置の第6の実施の形態を説明する。以下の説明では、第5の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第5の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、第1壁面W1および第3壁面W3も、第2壁面W2および第4壁面W4と同様に加工されている点で、第1の実施の形態と異なる。
図20および図21は、第6の実施の形態における電子制御装置100のカバー1のみを分離した斜視図である。図20は第1の実施の形態における図3に相当する。図21は図20をZ軸まわりに180度回転させた図である。図20では開口部1aの手前側の壁面である第2壁面W2および第3壁面W3が陰となりその形状が示されていないが、180度回転させた図21では第2壁面W2および第3壁面W3の形状が明示される。図20および図21に示すように、本実施の形態では第1壁面W1〜第4壁面W4の全ての壁面に斜辺fが形成される。
第1壁面W1〜第4壁面W4の全ての壁面において、斜辺fは、各壁面の上部中央と左右端の高さ方向略中央とを結ぶ直線である。斜辺fの左右端の高さは、たとえば開口部1aの入り口からZ方向に距離L12だけ進んだ位置である。なお、斜辺fの左右端の高さは4つの壁面全てで共通していなくてもよいが、向かい合う2面では共通していることが望ましい。4つの壁面のそれぞれにおいて、斜辺fにより分割される2つの領域は、それぞれの領域で奥行きは一定である。また斜辺fの上部の領域、すなわち斜辺fで分割される領域の内Z軸の値が小さい方の領域は、斜辺fの下部の領域よりも奥行きがある。
図22は、開口部1aの平面図である。図22では参考のためにコネクタ3の外形を破線で示している。また、非圧縮状態におけるシール部材3aの外周部を符号3Aとして破線で示している。第1壁面W1は、斜辺fにより第1−1面W1−1と第1−2面W1−2とに分けられる。第2壁面W1は、斜辺fにより第2−1面W2−1と第2−2面W2−2とに分けられる。第3壁面W1は、斜辺fにより第3−1面W3−1と第3−2面W3−2とに分けられる。第1−2面W1−2、第2−2面W2−2、第3−2面W3−2、および第4−2面W4−2のそれぞれは、第1−1面W1−1、第2−1面W2−1、第3−1面W3−1、および第4−1面W4−1のそれぞれよりもコネクタ3の外側に存在する。
図22に示すように、第1−2面W1−2と、第2−2面W2−2と、第3−2面W3−2と、第4−2面W4−2と、で構成されるもっとも外側の矩形は、非圧縮状態におけるシール部材3aの外周部を示す符号3Aの矩形よりも大きい。すなわち、開口部1aのZ方向の入り口において、開口部1aの中空領域は非圧縮状態におけるシール部材3aの外形よりも大きく、開口部1aの入り口では接触しない。
図23は、第6の実施の形態の電子制御装置100の製作過程における、コネクタ3の開口部1aへの挿入量と挿入によりコネクタ3が受ける反力との概略関係を示す概念図である。ただし図23に示す例では、全ての壁面において斜辺fの左右端の高さは、開口部1aの入り口からZ方向に距離L12だけ進んだ位置とする。以下、図23の説明をする。
コネクタ3の先端からシール部材3aまでの距離がL3なので、挿入量がL3未満ではシール部材3aが開口部1aの内周面と接触しない。そのため挿入量がL3未満では反力はゼロである。挿入量がL3の状態では、第1壁面W1〜第4壁面W4の全ての壁面の幅方向中央において、斜辺fの頂部とシール部材3aとが接触する。この状態でコネクタ3にZ軸プラス方向に力をかけると、斜辺fの頂部である各壁面の中央部と接触するシール部材3aが圧縮されて潰れる。
この後しばらくは、挿入量を増やしても斜辺fとシール部材3aが接触するのは各壁面で2点ずつであり、シール部材3aを圧縮するために要する力は一定である。しかしシール部材3aと各壁面との接触面積は増加するので、反力は増加を続ける。その後、挿入量がL3+L12に達すると、シール部材3aの全周が押しつぶされて開口部1aと接触し、これ以上はシール部材3aは圧縮されないので、反力は摩擦力のみとなる。このときの反力は第1の実施の形態と同様のP2である。
上述した第6の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(8)第1壁面W1〜第4壁面W4の全ての壁面が段付き面である。そのため、コネクタ3の開口部1aへの挿入により生じる最大の反力を最大限に小さくすることができる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
1a…開口部
3…コネクタ
4…電子部品
5…回路基板
100…電子制御装置
f…斜辺
W1…第1壁面
W2…第2壁面
W3…第3壁面
W4…第4壁面

Claims (7)

  1. 中空である開口部を有するカバーと、
    前記開口部に挿入されたコネクタと、
    前記開口部の内周部の第1位置に接して配置され、前記開口部の内周部および前記コネクタに圧縮された状態で密着する圧縮性のシール部材とを備える電子制御装置であって、
    前記開口部は、前記コネクタが挿入される方向である第1方向に厚みを有し、
    前記開口部の中空である領域である中空領域の面積は前記第1方向に沿って面積が減少または維持され、
    前記シール部材は前記コネクタの外周部に配されて前記コネクタとともに前記開口部に前記第1方向に挿入され、
    前記第1位置における前記中空領域の面積は、前記開口部の前記第1方向の入り口における前記中空領域の面積よりも小さい電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記開口部の内周部の形状は、前記第1方向を含む平面を対称面とする面対称な形状を有する電子制御装置。
  3. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記中空領域は、前記第1方向に垂直な第2方向と、前記第1方向および前記第2方向に垂直な第3方向とに広がりを有し、
    前記開口部の前記第1方向の入り口における前記中空領域と、前記コネクタの外周に配された圧縮されていない状態の前記シール部材の外形の領域とを比較すると、前記第2方向の大小関係と、前記第3方向の大小関係とが異なる電子制御装置。
  4. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記中空領域の面積は、前記第1方向の所定の区間において、前記第1方向に進むにつれて連続的に減少する電子制御装置。
  5. 請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記開口部の断面は多角形であり、前記多角形の各辺に相当する前記開口部の複数の内壁面の少なくとも1つは段付き面であり、
    前記段付き面は、前記第1方向を含む第1面と、前記第1面と平行で前記第1面よりも前記開口部の外周側に配される第2面と、前記第1面および前記第2面の境界である境界部とを含み、前記第1方向に進むにつれて前記第2面の割合が減少する、電子制御装置。
  6. 請求項5に記載の電子制御装置において、
    前記境界部は、前記第1方向の入り口における当該内壁面の幅方向中央と、前記第1方向に所定距離進んだ当該内壁面の幅方向端部とを結ぶ直線である電子制御装置。
  7. 請求項5に記載の電子制御装置において、
    前記開口部の断面は平行な複数組の辺から構成され、前記複数組のうち少なくとも1組の辺に対応する前記内壁面が前記段付き面である電子制御装置。
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