JPWO2019220619A1 - 排ガス処理設備およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

本発明の一態様に係る排ガス処理設備は、硫黄酸化物濃度計測部で計測した合流排ガスの硫黄酸化物濃度が所定の規定濃度よりも高くなったとき、パイパス量が減少するようにバイパス量調整部を制御し、その上で合流排ガス温度計測部で計測した合流排ガスの温度が所定の白煙化防止温度よりも低くなったときには、脱硫装置の脱硫性能が向上するように脱硫装置を制御した後、パイパス量が増加するようにバイパス量調整部を制御する。

Description

本発明は、排ガス処理設備およびその制御方法に関する。
火力発電所等から排出される排ガスは、大気汚染物質である硫黄酸化物を多く含むことから、硫黄酸化物の含有量を一定以下にしてから外部に放出する必要がある。中規模以上のプラントの排ガス処理設備では、一般的に石灰石スラリーなどの吸収液を排ガスに噴霧して硫黄酸化物を取り除く(脱硫する)湿式の脱硫装置を備えている。
ただし、湿式の脱硫装置を通過した排ガスは水分を多く含むため、そのまま煙突から排出すると、温度の低下により排ガス中の水蒸気が凝縮して排ガスが白煙化してしまう。硫黄酸化物の排出規制は世界中で行われているが、日本ではこの硫黄酸化物の排出規制に加え白煙化も防止対策されており、新興国でも同様に防止対策が増える傾向にある。白煙化を防止する方法としては、脱硫装置を通過した排ガスを熱交換器で加熱する方法がある(例えば、特許文献1参照)。この方法によれば、排ガスの温度が上昇する結果、水蒸気が凝縮するのを抑え白煙化を防止することができる。
特開2012−137269号公報
ただし、上記のような熱交換器を用いて白煙化を防止する方法は、排ガス処理設備にある程度大きな熱交換器を設ける必要がある。本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、硫黄酸化物の排出量を規制量以下に抑えるとともに排ガスの白煙化を防止できる排ガス処理設備であって、排ガスを加熱する白煙化防止用の熱交換器を省略又は縮小可能な排ガス処理設備を提供することを目的としている。
また、硫黄酸化物の排出量を規制量以下に抑えるとともに排ガスの白煙化を防止できる排ガス処理設備の制御方法であって、排ガスを加熱する白煙化防止用の熱交換器を省略又は縮小可能な排ガス処理設備の制御方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る排ガス処理設備は、取り込んだ排ガスを煙突に導くメイン流路と、前記メイン流路に設けられ排ガスを所望の脱硫性能で脱硫可能な湿式の脱硫装置と、前記メイン流路の前記脱硫装置よりも上流の部分から排ガスを分流して、分流した排ガスを脱硫処理することなく前記メイン流路の前記脱硫装置よりも下流の部分に供給するバイパス流路と、前記バイパス流路を通過する排ガスの流量であるバイパス量を調整可能なバイパス量調整部と、前記脱硫装置を通過した排ガスと前記バイパス流路を通過した排ガスが合流して成る合流排ガスの硫黄酸化物濃度を計測可能な硫黄酸化物濃度計測部と、前記合流排ガスの温度を計測可能な合流排ガス温度計測部と、前記硫黄酸化物濃度計測部で計測した前記合流排ガスの硫黄酸化物濃度が所定の規定濃度よりも高くなったとき、前記パイパス量が減少するように前記バイパス量調整部を制御し、その上で前記合流排ガス温度計測部で計測した前記合流排ガスの温度が所定の白煙化防止温度よりも低くなったときには、前記脱硫装置の脱硫性能が向上するように前記脱硫装置を制御した後、前記パイパス量が増加するように前記バイパス量調整部を制御する制御装置と、を備えている。
この排ガス処理設備によれば、脱硫処理することで温度が低下した排ガスに脱硫処理していない排ガスを合流させていることから、合流排ガスの温度を所定の白煙化防止温度以上とすることができる。そのため、脱硫装置を通過した排ガスの温度を上昇させる白煙化防止用の熱交換器を省略又は縮小することができる。また、上記の排ガス処理設備では、脱硫処理していない排ガスが合流排ガスに含まれることになるが、合流排ガスの硫黄酸化物濃度が規定濃度以下となるようにバイパス量を調整するため、硫黄酸化物の排出量が規制量を超えるのを防止することができる。しかも、この調整により合流排ガスの温度が白煙化防止温度よりも低くなるようなときは、脱硫性能を向上させた後、バイパス量を増加させて合流排ガスの温度を上昇させている。そのため、排ガスの白煙化を防止しつつ硫黄酸化物の排出量が規定量を超えるのを防ぐことができる。
また、本発明の一態様に係る排ガス処理設備の制御方法は、取り込んだ排ガスを煙突に導くメイン流路と、前記メイン流路に設けられ排ガスを所望の脱硫性能で脱硫可能な湿式の脱硫装置と、前記メイン流路の前記脱硫装置よりも上流の部分から排ガスを分流して、分流した排ガスを脱硫処理することなく前記メイン流路の前記脱硫装置よりも下流の部分に供給するバイパス流路と、前記バイパス流路を通過する排ガスの流量であるバイパス量を調整可能なバイパス量調整部と、前記脱硫装置を通過した排ガスと前記バイパス流路を通過した排ガスが合流して成る合流排ガスの硫黄酸化物濃度を計測可能な硫黄酸化物濃度計測部と、前記合流排ガスの温度を計測可能な合流排ガス温度計測部と、を備えた排ガス処理設備の制御方法であって、前記硫黄酸化物濃度計測部で計測した前記合流排ガスの硫黄酸化物濃度が所定の規定濃度よりも高くなったとき、前記パイパス量が減少するように前記バイパス量調整部を制御し、その上で前記合流排ガス温度計測部で計測した前記合流排ガスの温度が所定の白煙化防止温度よりも低くなったときには、前記脱硫装置の脱硫性能が向上するように前記脱硫装置を制御した後、前記パイパス量が増加するように前記バイパス量調整部を制御する。
この排ガス処理設備の制御方法によれば、脱硫処理することで温度が低下した排ガスに脱硫処理していない排ガスを合流させていることから、合流排ガスの温度を所定の白煙化防止温度以上とすることができる。そのため、脱硫装置を通過した排ガスの温度を上昇させる白煙化防止用の熱交換器を省略又は縮小することができる。また、上記の排ガス処理設備の制御方法では、脱硫処理していない排ガスが合流排ガスに含まれることになるが、合流排ガスの硫黄酸化物濃度が規定濃度以下となるようにバイパス量を調整するため、硫黄酸化物の排出量が規制量を超えるのを防止することができる。しかも、この調整により合流排ガスの温度が白煙化防止温度よりも低くなるようなときは、脱硫性能を向上させた後、バイパス量を増加させて合流排ガスの温度を上昇させている。そのため、排ガスの白煙化を防止しつつ硫黄酸化物の排出量が規定量を超えるのを防ぐことができる。
上記の構成によれば、硫黄酸化物の排出量を規制量以下に抑えるとともに排ガスの白煙化を防止できる排ガス処理設備であって、排ガスを加熱する白煙化防止用の熱交換器を省略又は縮小可能な排ガス処理設備を提供することができる。また、硫黄酸化物の排出量を規制量以下に抑えるとともに排ガスの白煙化を防止できる排ガス処理設備の制御方法であって、排ガスを加熱する白煙化防止用の熱交換器を省略又は縮小可能な排ガス処理設備の制御方法を提供することができる。
図1は、排ガス処理設備の概略図である。 図2は、制御装置による制御のフローチャートである。
<排ガス処理設備>
はじめに、実施形態に係る排ガス処理設備の全体構成について説明する。本実施形態に係る排ガス処理設備は、火力発電所等の設備から排出される排ガスを取り込んで浄化処理する設備である。図1は、排ガス処理設備100の概略図である。図1に示すように、排ガス処理設備100は、メイン流路10と、脱硫装置11と、バイパス流路12と、バイパス量調整部13と、硫黄酸化物濃度計測部14と、合流排ガス温度計測部15と、制御装置16と、を備えている。以下、これらの構成要素について順に説明する。
メイン流路10は、火力発電所のボイラ等から取り込んだ排ガスを煙突17まで導く流路である。排ガス処理設備100に取り込まれた排ガスのほとんどが、このメイン流路10を通過する。メイン流路10に取り込まれる排ガスの温度は、例えば130°Cから150°C程度である。
脱硫装置11は、メイン流路10に設けられており、排ガスから硫黄酸化物を取り除く(脱硫処理を行う)装置である。本実施形態の脱硫装置11は、石灰石スラリーなどの吸収液を排ガスに噴霧して脱硫処理を行う湿式の脱硫装置である。そのため、排ガスは脱硫装置11を通過する際に水分を含むとともに温度が低下し、脱硫装置11の出口における排ガスの温度は、例えば50°Cから55°C程度となる。なお、本実施形態の脱硫装置11は、脱硫性能を任意に設定できる。つまり、脱硫装置11は、排ガスを所望の脱硫性能で脱硫可能である。脱硫性能は、例えば、吸収液の噴霧量を変更したり、石灰スラリーの濃度を上げるなどして吸収液のpHを変更したりすることで調整できる。
バイパス流路12は、メイン流路10の脱硫装置11よりも上流の部分から排ガスを分流して、分流した排ガスをメイン流路10の脱硫装置11よりも下流の部分に供給する流路である。つまり、バイパス流路12は、脱硫装置11をパイパスする流路である。バイパス流路12には脱硫装置11は設けられていないため、バイパス流路12は排ガスを脱硫処理することなくメイン流路10に供給する。なお、バイパス流路12を通過する排ガスの温度はメイン流路10が取り込んだ排ガスの温度とほぼ同じである。
バイパス量調整部13は、バイパス流路12を流れる排ガスの流量(以下、「バイパス量」と称する)を調整する部分である。つまり、バイパス量調整部13によれば、脱硫装置11を通過した排ガスの流量に対するバイパス量の割合を調整することができる。本実施形態のバイパス量調整部13は、バイパス流路12に設けられた流調翼を有するダンパによって構成されている。この流調翼の角度を変更することでバイパス量を調整することができる。
ただし、バイパス量調整部13は上記のような構成に限定されない。例えば、上記のようにダンパをバイパス流路12に設けることに加えて(又はこれに代えて)、ダンパをメイン流路10に設け、これらのダンパによってバイパス量調整部13を構成しても良い。メイン流路10にダンパを設けることで、メイン流路10を流れる排ガスの流量を調整することができ、その結果、パイパス流路12を流れる排ガスの流量を調整することができる。また、バイパス量調整部13は、上記の構成に加え、バイパス流路12から分岐し、バイパス流路12に並行して延びる細径の分岐流路を有していてもよい。この場合、分岐流路にもダンパを設けて当該ダンパの開度を変更すれば、バイパス量をより精度よく調整することができる。
硫黄酸化物濃度計測部14は、脱硫装置11を通過した排ガスとバイパス流路12を通過した排ガスが合流して成る排ガス(以下、「合流排ガス」と称す)の硫黄酸化物濃度を計測する部分である。本実施形態の硫黄酸化物濃度計測部14は、メイン流路10のうちバイパス流路12を通過した排ガスと脱硫装置11を通過した排ガスが合流する部分(以下、「合流部」と称する)よりも下流に位置する硫黄酸化物濃度計である。ただし、硫黄酸化物濃度計測部14は、上記以外の部分に位置する硫黄酸化物濃度計であって、当該部分における排ガスの硫黄酸化物濃度の測定結果に基づいて合流排ガスの硫黄酸化物濃度を推測(計測)するように構成されていてもよい。
合流排ガス温度計測部15は、合流排ガスの温度を計測する部分である。本実施形態の合流排ガス温度計測部15は、メイン流路10の合流部よりも下流に設けられた温度計である。ただし、合流排ガス温度計測部15は、上記以外の部分に位置する温度計であって、当該部分における排ガスの温度の測定結果に基づいて合流排ガスの温度を推測(計測)するように構成されていてもよい。
制御装置16は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及び、I/Oインターフェース等を有している。制御装置16は、硫黄酸化物濃度計測部14および合流排ガス温度計測部15と電気的に接続されており、これらの機器から送信される信号に基づいて合流排ガスの硫黄酸化物濃度および温度を取得することができる。また、制御装置16はバイパス量調整部13と電気的に接続されており、バイパス量調整部13に制御信号を送信してバイパス量調整部13を制御し、バイパス量を調整することができる。さらに、制御装置16は脱硫装置11と電気的に接続されており、脱硫装置11に制御信号を送信して脱硫装置11を制御し、脱硫性能を調整することができる。
制御装置16には、不揮発性メモリに後述の「バイパス量調整プログラム」および種々のデータが保存されており、プロセッサがこのバイパス量調整プログラムに基づき揮発性メモリを用いて演算処理を行う。
<バイパス量調整プログラム>
次に、バイパス量調整プログラムについて説明する。図2は、バイパス量調整プログラムのフローチャートである。図2で示す処理は、制御装置16によって実行される。
図2に示すように処理が開始されると、まず制御装置16は、硫黄酸化物濃度計測部14から送信される信号に基づいて、合流排ガスの硫黄酸化物濃度を取得する(ステップS1)。
続いて、制御装置16は、合流排ガスの硫黄酸化物濃度が規定濃度より高いか否かを判定する(ステップS2)。上記の規定濃度は、例えば各国や各地域で定められた硫黄酸化物の排出規制量および煙突17から排出される排ガスの排出量等に基づいて予め定めることができる。なお、規定濃度は固定値であってもよく変動値であってもよい。
ステップS2において、合流排ガスの硫黄酸化物濃度が規定濃度より高くないと判定した場合(ステップS2でNO)、つまり合流排ガスの硫黄酸化濃度が規定値以下であると判定した場合、制御装置16は制御を行わずに現状を維持したままステップS1へ戻り、処理をはじめから行う。
一方、ステップS2において、合流排ガスの硫黄酸化物濃度が規定値よりも高いと判定した場合(ステップS2でYES)、ステップS3へ進む。ステップS3では、制御装置16は、バイパス量調整部13に制御信号を送信してバイパス量を減少させる(ダンパの開度を縮小する)。バイパス流路12を通過した排ガスは、脱硫装置11を通過した排ガスに比べて硫黄酸化物濃度が高いため、バイパス量を減少させることで、合流排ガスの硫黄酸化物濃度を低下させることができる。
ここで、上記のとおりステップS3においてバイパス量を減少させると、バイパス流路12を通過した比較的温度の高い排ガスの流量が減るため、合流排ガスの温度が低下して白煙化が生じる可能性がある。そこで、白煙化の可能性を把握するために、ステップS4において、制御装置16は、合流排ガス温度計測部15から送信される信号に基づいて、合流排ガスの温度を取得する。
そして、制御装置16は、合流排ガスの温度が白煙化防止温度よりも低いか否かを判定する(ステップS5)。本実施形態の白煙化防止温度は、合流排ガスが煙突17から排出されたときに白煙化するおそれのない温度(例えば80°C程度)に設定されている。つまり、合流排ガスの温度が白煙化防止温度よりも低ければ煙突17から排出される排ガスは白煙化するおそれがあり、合流排ガスの温度が白煙化防止温度以上であれば煙突17から排出される排ガスは白煙化しない。
ステップS5において、合流排ガスの温度が白煙化防止温度よりも低くないと判定した場合(ステップS5でNO)、つまり煙突17から排出される排ガスが白煙化しないと判定した場合、制御装置16は制御を行わずに現状を維持したままステップS1へ戻り、処理をはじめから行う。
一方、ステップS5において、合流排ガスの温度が白煙化防止温度よりも低いと判定した場合(ステップS5でYES)、つまり煙突17から排出される排ガスが白煙化するおそれがあると判定した場合、制御装置16は脱硫装置11に制御信号を送信して脱硫装置11の脱硫性能を向上させ(ステップS6)、その後、バイパス量調整部13に制御信号を送信してバイパス量を増加させる(ステップS7)。
これにより、バイパス流路12を通過した比較的温度の高い排ガスが増加するため、合流排ガスの温度が上昇して白煙化を抑制することができる。ただし、上記のとおり本実施形態では、バイパス量を増加させる(ステップS7)前に、脱硫装置11の脱硫性能を向上させている(ステップS6)。これは、バイパス量を増加させると硫黄酸化物の濃度が高くなるおそれがあるが、予め脱硫性能を向上させることにより、バイパス量を増加させても硫黄酸化物の濃度が高くなるのを防ぐためである。
なお、脱硫性能の向上(ステップS6)とバイパス量の増加(ステップS7)を同時に行わないのは、制御装置16が脱硫装置11に制御信号を送信してから実際に脱硫性能が向上するまでには一定の時間がかかるためである。バイパス量を増加させる前に脱硫性能を向上させることで、規定濃度以上の硫黄酸化物が放出されるのを抑えることができる。
上述したステップS1からS7を経ることにより、排ガスの白煙化を防止しつつ硫黄酸化物の排出量が規定値を超えるのを防ぐことができる。また、ステップS1からS7を経た後は、再度ステップS1に戻ってステップS1からS7を繰り返す。
以上が本実施形態に係る排ガス処理設備100の説明である。本実施形態に係る排ガス処理設備100によれば、脱硫処理することで温度が低下した排ガスに脱硫処理していない排ガスを合流させることにより、合流排ガスの温度を白煙化防止温度以上とすることができる。そのため、本実施形態に係る排ガス処理設備100では、従来の排ガス処理設備が備えていた白煙化防止用の熱交換器を省略している。また、本実施形態に係る排ガス処理設備100では、脱硫処理していない排ガスが合流排ガスに含まれることになるが、合流排ガスの硫黄酸化物濃度が規定濃度以下となるようにバイパス量を調整している。そのため、硫黄酸化物の排出量が規制量を超えるのを抑制することができる。さらに、バイパス量を調整した際に合流排ガスの温度が白煙化防止温度よりも低くなるようであれば、バイパス量が増加するようにバイパス量調整部13を制御して合流排ガスの温度を上昇させて白煙化を防止するとともに、脱硫装置11の脱硫性能を向上させて合流排ガスの硫黄酸化物の排出量が規制量を超えるのを抑制している。
なお、以上では、排ガス処理設備100が白煙化防止用の熱交換器を備えていない場合について説明したが、メイン流路10に白煙化防止用の熱交換器を設けてもよい。この場合であっても、脱硫処理が行われていない排ガスによって合流排ガスの温度を上昇させることに変わりないため、白煙化防止用の熱交換器を従来のものに比べて縮小化することができる。
また、本実施形態では、制御装置16がバイパス量調整部13を制御することでバイパス量を調整しているが、制御装置16ではなく作業者がバイパス量調整部13を制御することでバイパス量を調整してもよい。
10 メイン流路
11 脱硫装置
12 バイパス流路
13 バイパス量調整部
14 硫黄酸化物濃度計測部
15 合流排ガス温度計測部
16 制御装置
17 煙突
100 排ガス処理設備

Claims (2)

  1. 取り込んだ排ガスを煙突に導くメイン流路と、
    前記メイン流路に設けられ排ガスを所望の脱硫性能で脱硫可能な湿式の脱硫装置と、
    前記メイン流路の前記脱硫装置よりも上流の部分から排ガスを分流して、分流した排ガスを脱硫処理することなく前記メイン流路の前記脱硫装置よりも下流の部分に供給するバイパス流路と、
    前記バイパス流路を通過する排ガスの流量であるバイパス量を調整可能なバイパス量調整部と、
    前記脱硫装置を通過した排ガスと前記バイパス流路を通過した排ガスが合流して成る合流排ガスの硫黄酸化物濃度を計測可能な硫黄酸化物濃度計測部と、
    前記合流排ガスの温度を計測可能な合流排ガス温度計測部と、
    前記硫黄酸化物濃度計測部で計測した前記合流排ガスの硫黄酸化物濃度が所定の規定濃度よりも高くなったとき、前記パイパス量が減少するように前記バイパス量調整部を制御し、その上で前記合流排ガス温度計測部で計測した前記合流排ガスの温度が所定の白煙化防止温度よりも低くなったときには、前記脱硫装置の脱硫性能が向上するように前記脱硫装置を制御した後、前記パイパス量が増加するように前記バイパス量調整部を制御する制御装置と、を備えた排ガス処理設備。
  2. 取り込んだ排ガスを煙突に導くメイン流路と、
    前記メイン流路に設けられ排ガスを所望の脱硫性能で脱硫可能な湿式の脱硫装置と、
    前記メイン流路の前記脱硫装置よりも上流の部分から排ガスを分流して、分流した排ガスを脱硫処理することなく前記メイン流路の前記脱硫装置よりも下流の部分に供給するバイパス流路と、
    前記バイパス流路を通過する排ガスの流量であるバイパス量を調整可能なバイパス量調整部と、
    前記脱硫装置を通過した排ガスと前記バイパス流路を通過した排ガスが合流して成る合流排ガスの硫黄酸化物濃度を計測可能な硫黄酸化物濃度計測部と、
    前記合流排ガスの温度を計測可能な合流排ガス温度計測部と、を備えた排ガス処理設備の制御方法であって、
    前記硫黄酸化物濃度計測部で計測した前記合流排ガスの硫黄酸化物濃度が所定の規定濃度よりも高くなったとき、前記パイパス量が減少するように前記バイパス量調整部を制御し、その上で前記合流排ガス温度計測部で計測した前記合流排ガスの温度が所定の白煙化防止温度よりも低くなったときには、前記脱硫装置の脱硫性能が向上するように前記脱硫装置を制御した後、前記パイパス量が増加するように前記バイパス量調整部を制御する、排ガス処理設備の制御方法。
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