JP2018119775A - 排熱利用発電システム、制御装置及び制御方法 - Google Patents

排熱利用発電システム、制御装置及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】排ガスの排熱を利用して発電を行いつつ、湿式脱硫装置の出口側の排ガスの昇温を図ることができる排熱利用発電システムを提供する。
【解決手段】ボイラ100から、集塵装置430、湿式脱硫装置440及び煙突130に順次流れる排ガスの排熱を利用して発電を行う排熱利用発電システム400であって、ボイラ100と集塵装置430との間に配置され、集塵装置430へ流れる排ガスを冷却するとともに第一熱媒体を加熱する第一熱交換器410と、第一熱交換器410から第一熱媒体が供給されるバイナリ発電設備420と、湿式脱硫装置440と煙突130との間に配置され、湿式脱硫装置440から流れる排ガスを加熱する第一加熱器450とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボイラから、集塵装置、湿式脱硫装置及び煙突に順次流れる排ガスの排熱を利用して発電を行う排熱利用発電システム、制御装置及び制御方法に関する。
従来、ボイラから、集塵装置、脱硫装置及び煙突に順次流れる排ガスの排熱を利用して発電を行う排熱利用発電システムが知られている。例えば、特許文献1には、集塵装置の排ガス経路の上流側(入口側)に冷却器を配置し、当該冷却器で回収した熱をバイナリ発電設備に供給する排熱処理装置(排熱利用発電システム)が提案されている。
特開2014−9877号公報
ここで、脱硫装置の出口側の排ガス温度が低いと、当該出口側の煙道設備が腐食したり、煙突による排ガスの拡散効果が得られなかったりするなどの不具合が生じる。特に、脱硫装置として湿式脱硫装置を用いる場合には、湿式脱硫装置の出口側の排ガス温度が低くなる。このため、通常、集塵装置の入口側の排ガスから熱を回収して、湿式脱硫装置の出口側の排ガスに当該熱を供給して、当該出口側の排ガスを昇温している。
しかしながら、上記従来のような構成の排熱利用発電システムでは、集塵装置の入口側に冷却器を配置し、当該入口側の排ガスから熱を回収してバイナリ発電設備に供給しているため、上記出口側の排ガスに熱を供給できない。このため、当該排熱利用発電システムにおいて、脱硫装置として湿式脱硫装置を用いる場合には、湿式脱硫装置の出口側の排ガス温度が低くなってしまい、当該出口側の煙道設備が腐食したり、煙突による排ガスの拡散効果が得られなかったりするなどの不具合が生じるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、排ガスの排熱を利用して発電を行いつつ、湿式脱硫装置の出口側の排ガスの昇温を図ることができる排熱利用発電システム、制御装置及び制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る排熱利用発電システムは、ボイラから、集塵装置、湿式脱硫装置及び煙突に順次流れる排ガスの排熱を利用して発電を行う排熱利用発電システムであって、前記ボイラと前記集塵装置との間、または、前記集塵装置と前記湿式脱硫装置との間に配置され、前記集塵装置へ、または、前記集塵装置から流れる排ガスを冷却するとともに第一熱媒体を加熱する第一熱交換器と、前記第一熱交換器から前記第一熱媒体が供給されるバイナリ発電設備と、少なくとも一部が前記湿式脱硫装置と前記煙突との間に配置され、前記湿式脱硫装置から流れる排ガスを加熱する第一加熱器とを備える。
これによれば、排熱利用発電システムは、ボイラと集塵装置との間、または、集塵装置と湿式脱硫装置との間で排ガスと第一熱媒体とを熱交換する第一熱交換器と、第一熱交換器から第一熱媒体が供給されるバイナリ発電設備と、湿式脱硫装置と煙突との間の第一加熱器とを備えている。これにより、第一熱交換器で排ガスの熱により加熱された第一熱媒体がバイナリ発電設備に供給されるとともに、第一加熱器で湿式脱硫装置と煙突との間の排ガスが加熱される。このため、当該排熱利用発電システムによれば、排ガスの排熱を利用して発電を行いつつ、湿式脱硫装置の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
また、前記第一加熱器は、前記湿式脱硫装置と前記煙突との間に配置され、前記湿式脱硫装置から流れる排ガスを加熱するとともに第二熱媒体を冷却する第二熱交換器と、前記第二熱交換器に流れる前記第二熱媒体を加熱する第二加熱器とを有することにしてもよい。
これによれば、排熱利用発電システムにおいて、第一加熱器は、湿式脱硫装置と煙突との間で排ガスと第二熱媒体とを熱交換する第二熱交換器と、第二熱媒体を加熱する第二加熱器とを有している。つまり、第二加熱器で第二熱媒体を加熱して、湿式脱硫装置と煙突との間の排ガスと第二熱媒体とを第二熱交換器で熱交換することで、湿式脱硫装置の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
また、前記第一加熱器は、さらに、前記第一熱交換器及び前記集塵装置と前記湿式脱硫装置との間に配置され、前記湿式脱硫装置へ流れる排ガスを冷却するとともに前記第二熱媒体を加熱する第三熱交換器と、前記第三熱交換器の前記第二熱媒体の出口と前記第二熱交換器の前記第二熱媒体の入口とを接続する第一ライン、及び、前記第二熱交換器の前記第二熱媒体の出口と前記第三熱交換器の前記第二熱媒体の入口とを接続する第二ラインを有する熱媒体循環ラインとを備えることにしてもよい。
これによれば、排熱利用発電システムにおいて、第一加熱器は、さらに、第一熱交換器及び集塵装置と湿式脱硫装置との間で排ガスと第二熱媒体とを熱交換する第三熱交換器と、第三熱交換器と第二熱交換器とを第二熱媒体が循環する熱媒体循環ラインとを備えている。これにより、第三熱交換器で第二熱媒体を加熱して、第二熱媒体を第二熱交換器に送り、湿式脱硫装置と煙突との間の排ガスと第二熱媒体とを第二熱交換器で熱交換することで、湿式脱硫装置の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
また、前記第二加熱器は、前記第一ラインに配置されることにしてもよい。
これによれば、排熱利用発電システムにおいて、第二加熱器を、熱媒体循環ラインの第三熱交換器から第二熱交換器に第二熱媒体が流れる第一ラインに配置する。これにより、第二熱交換器に向かう第二熱媒体を加熱することで、第二熱媒体の温度が低い場合でも、第二熱媒体を昇温することができ、湿式脱硫装置の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
また、さらに、前記第一加熱器と前記煙突との間の排ガスの温度である第一温度を第一所定範囲内の温度に調整する第一制御部を備えることにしてもよい。
これによれば、排熱利用発電システムは、第一加熱器と煙突との間の排ガス温度を所定範囲内の温度に調整する第一制御部を備えている。これにより、第一加熱器の出口側の排ガス温度を適切な温度に調整することで、湿式脱硫装置の出口側の煙道設備の腐食を抑制したり、煙突による排ガスの拡散効果を発揮させたりすることができる。
また、前記第一制御部は、さらに、前記第三熱交換器の前記第二熱媒体の入口における前記第二熱媒体の温度である第二温度を第二所定範囲内の温度に調整することにしてもよい。
これによれば、第一制御部は、さらに、第三熱交換器の入口側の第二熱媒体の温度を所定範囲内の温度に調整する。これにより、第三熱交換器の腐食を抑制することができる。
また、前記第一制御部は、(i)前記バイナリ発電設備の発電出力を調整する、または、(ii)前記バイナリ発電設備の発電量に応じて前記湿式脱硫装置から流れる排ガスへの前記第一加熱器の加熱量を調整することで、前記第一温度を前記第一所定範囲内の温度に調整するとともに前記第二温度を前記第二所定範囲内の温度に調整することにしてもよい。
これによれば、排熱利用発電システムにおいて、第一制御部は、第一加熱器の出口側の排ガス温度と、第三熱交換器の入口側の第二熱媒体の温度とが所望の範囲内の温度になるように、バイナリ発電設備の発電出力を調整するか、バイナリ発電設備の発電量に応じて第一加熱器の加熱量を調整する。つまり、第一制御部は、排ガスの余剰な熱をバイナリ発電設備に供給するように、バイナリ発電設備の発電出力を調整する。または、バイナリ発電設備の発電出力によって排ガスの温度が変化するため、第一制御部は、第一加熱器による湿式脱硫装置の出口側の排ガスへの加熱量を調整する。これにより、第三熱交換器の入口側の第二熱媒体の温度と、湿式脱硫装置の出口側の排ガス温度とを、所定範囲内の温度に調整することができる。
また、さらに、前記ボイラと前記集塵装置との間に配置される前記第一熱交換器の排ガスの出口における排ガスの温度である第三温度を第三所定範囲内の温度に調整するとともに、前記第一熱交換器の前記第一熱媒体の入口における前記第一熱媒体の温度である第四温度を第四所定範囲内の温度に調整する第二制御部を備えることにしてもよい。
これによれば、排熱利用発電システムは、さらに、ボイラと集塵装置との間の第一熱交換器の出口側の排ガス温度と、第一熱交換器の入口側の第一熱媒体の温度とを、所定範囲内の温度に調整する第二制御部を備えている。これにより、第一熱交換器の出口側の排ガス温度を適切な温度に調整することで、集塵装置の入口側の排ガス温度を、集塵装置に対して最適な温度に調整することができる。また、第一熱交換器の入口側の第一熱媒体の温度を適切な温度に調整することで、第一熱交換器の腐食を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る制御装置は、上記の排熱利用発電システムを制御する制御装置であって、前記第一加熱器と前記煙突との間の排ガスの温度である第一温度を取得する温度取得部と、前記第一温度を第一所定範囲内の温度に調整する温度調整部とを備える。
これによれば、制御装置は、第一加熱器と煙突との間の排ガス温度を取得する温度取得部と、当該排ガス温度を所定範囲内の温度に調整する温度調整部とを備えている。これにより、第一加熱器の出口側の排ガス温度を適切な温度に調整することで、湿式脱硫装置の出口側の煙道設備の腐食を抑制したり、煙突による排ガスの拡散効果を発揮させたりすることができる。
また、前記温度取得部は、さらに、前記ボイラと前記集塵装置との間に配置される前記第一熱交換器の排ガスの出口における排ガスの温度である第三温度と、前記第一熱交換器の前記第一熱媒体の入口における前記第一熱媒体の温度である第四温度とを取得し、前記温度調整部は、さらに、前記第三温度を第三所定範囲内の温度に調整するとともに、前記第四温度を第四所定範囲内の温度に調整することにしてもよい。
これによれば、制御装置において、温度取得部は、ボイラと集塵装置との間の第一熱交換器の出口側の排ガス温度と、第一熱交換器の入口側の第一熱媒体の温度とを取得し、温度調整部は、これらの温度を所定範囲内の温度に調整する。これにより、第一熱交換器の出口側の排ガス温度を適切な温度に調整することで、集塵装置の入口側の排ガス温度を、集塵装置に対して最適な温度に調整することができる。また、第一熱交換器の入口側の第一熱媒体の温度を適切な温度に調整することで、第一熱交換器の腐食を抑制することができる。
また、本発明は、このような排熱利用発電システムを制御する制御装置として実現することができるだけでなく、当該制御装置が行う特徴的な処理をステップとする制御方法としても実現することができる。また、本発明は、当該制御装置に含まれる特徴的な処理部を備える集積回路としても実現することができる。また、本発明は、当該制御方法に含まれる特徴的な処理をコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、当該プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能なCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの記録媒体として実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができる。
本発明における排熱利用発電システム等によれば、排ガスの排熱を利用して発電を行いつつ、湿式脱硫装置の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る火力発電所の概略構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る排熱利用発電システムの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る制御装置が行う処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態の変形例1に係る排熱利用発電システムの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態の変形例2に係る排熱利用発電システムの構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態の変形例3に係る排熱利用発電システムの構成を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態及びその変形例に係る排熱利用発電システム、制御装置及び制御方法について説明する。なお、以下で説明する実施の形態及びその変形例は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態及びその変形例で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、制御方法におけるステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態及びその変形例における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
まず、排熱利用発電システムを備える火力発電所1の構成について、説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る火力発電所1の概略構成を示す模式図である。
火力発電所1は、ボイラで燃料を燃焼させて蒸気を発生し、蒸気タービンで発電を行うとともに、ボイラで発生した排ガスを排煙処理系統で処理して、煙突から放出する発電システムである。
具体的には、同図に示すように、火力発電所1は、ボイラ100、蒸気タービン200、発電機300、及び、排熱利用発電システム400を含む排煙処理系統を有する発電部10と、発電部10に含まれる機器を制御する制御装置20とを備えている。ここで、当該排煙処理系統には、ボイラ100と排熱利用発電システム400との間に脱硝装置110及び空気予熱器120が設けられ、排熱利用発電システム400の出口側に煙突130が設けられている。
ボイラ100は、燃料を燃焼する燃焼装置(ボイラ)であり、本実施の形態では、定圧貫流ボイラである。ボイラ100は、ボイラ100に燃料を供給する燃料供給装置101を有している。本実施の形態では、燃料供給装置101は、ボイラ100に供給する燃料として、化石燃料、具体的には石炭を貯蔵し、当該石炭をボイラ100に供給する。
つまり、燃料供給装置101は、石炭を貯蔵する貯蔵設備(図示せず)を有しており、当該貯蔵設備に貯蔵された石炭を微粉炭に粉砕して、当該微粉炭を微粉炭搬送路102を通じてボイラ100に供給する。そして、ボイラ100は、燃料供給装置101から供給される石炭(微粉炭)を燃焼する。
また、ボイラ100は、主蒸気管103を有しており、燃料を燃焼することで生成した蒸気(主蒸気)を、主蒸気管103を通じて蒸気タービン200に送る。また、ボイラ100には、煙道104が接続されており、燃料を燃焼した後の排ガスは、煙道104を通じて脱硝装置110、空気予熱器120、排熱利用発電システム400及び煙突130へと送られる。また、ボイラ100の底部にはボトムアッシュ処理設備105が設けられており、このボトムアッシュ処理設備105にて、ボイラ100で燃料を燃焼して生成される灰(石炭灰)を処理する。
蒸気タービン200は、ボイラ100で生成された蒸気のエネルギーによって回転するタービンである。本実施の形態では、蒸気タービン200は、高圧タービン210、中圧タービン220及び低圧タービン230を有している。
高圧タービン210は、高圧の蒸気によって回転するタービンであり、中圧タービン220は、当該高圧の蒸気よりも圧力の低い中圧の蒸気によって回転するタービンであり、低圧タービン230は、当該中圧の蒸気よりも圧力の低い低圧の蒸気によって回転するタービンである。本実施の形態では、発電機300に近い側から、低圧タービン230、中圧タービン220、高圧タービン210の順に配置されている。
つまり、ボイラ100で生成された高温高圧の蒸気(主蒸気)は、主蒸気管103を通って高圧タービン210に送られ、高圧タービン210を回転させる。また、高圧タービン210を出た蒸気は、中圧タービン220に送られて、中圧タービン220を回転させる。また、中圧タービン220を出た蒸気は、低圧タービン230に送られて、低圧タービン230を回転させる。
なお、蒸気タービン200は、高圧タービン210、中圧タービン220及び低圧タービン230のうちのいずれかのタービンを有していない構成でもかまわない。または、蒸気タービン200は、上述のタービン以外のタービンを有していてもかまわない。
発電機300は、蒸気タービン200の回転力を電力に変換することによって発電を行うタービン発電機である。具体的には、発電機300は、低圧タービン230の側方(中圧タービン220と反対側)に配置されており、高圧タービン210、中圧タービン220及び低圧タービン230の回転力を電力に変換することによって発電を行う。
脱硝装置110は、ボイラ100で燃料を燃焼することで発生した排ガスを脱硝する装置である。具体的には、脱硝装置110は、ボイラ100と空気予熱器120との間に配置されている。つまり、脱硝装置110は、煙道104の空気予熱器120の入口側に配置されており、煙道104内の空気予熱器120に向かう排ガス中の窒素酸化物を除去する。
空気予熱器120は、空気を排ガスで予熱する装置、つまり、ボイラ100の熱効率を高めるために燃焼用の空気をボイラ100に送り込む前に加熱する装置である。つまり空気予熱器120は、脱硝装置110と排熱利用発電システム400との間に配置されており、ボイラ100へ送られる空気を加熱するとともに、排熱利用発電システム400へ送られる排ガスを冷却する。
具体的には、空気予熱器120には、押込ファン(FDF)121が接続されており、押込ファン121の駆動によって空気入口ダクト122を通じて空気が送り込まれる。そして、空気予熱器120は、当該空気を、煙道104内の脱硝装置110を出た排ガスと熱交換させて、高温空気として空気出口ダクト123に送り出す。そして、当該高温空気は、空気出口ダクト123を通じてボイラ100に送られて、微粉炭の燃焼用空気として使用される。これにより、排熱利用発電システム400へ送られる排ガスは、冷却される。
なお、空気予熱器120は、内部に伝熱体(エレメント)が配置されており、空気と排ガスとの熱交換を行う構成を有しているが、空気予熱器120は、空気と排ガスとの熱交換を行うことができるのであればどのような構成を有していてもかまわない。
排熱利用発電システム400は、ボイラ100から煙突130に流れる排ガスの排熱を利用して発電を行う発電システムであり、空気予熱器120と煙突130との間に配置されている。つまり、排熱利用発電システム400は、ボイラ100から煙道104を流れ、空気予熱器120で冷却された排ガス中の熱を用いて、発電を行う。この排熱利用発電システム400の構成について、以下に詳細に説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係る排熱利用発電システム400の構成を示す模式図である。
同図に示すように、排熱利用発電システム400は、第一熱交換器410と、バイナリ発電設備420と、集塵装置430と、湿式脱硫装置440と、第一加熱器450とを備えている。つまり、排熱利用発電システム400は、ボイラ100から、脱硝装置110、空気予熱器120、集塵装置430、湿式脱硫装置440及び煙突130に順次流れる排ガスの排熱を利用して発電を行う発電システムである。以下、排熱利用発電システム400が備える各設備について、詳細に説明する。
第一熱交換器410は、ボイラ100から集塵装置430に向けて流れる排ガスと、熱媒体(第一熱媒体)との熱交換を行う機器である。つまり、第一熱交換器410は、ボイラ100と集塵装置430との間に配置され、ボイラ100から集塵装置430へ流れる排ガスを冷却するとともに第一熱媒体を加熱する。具体的には、第一熱交換器410は、空気予熱器120と集塵装置430との間に配置され、空気予熱器120から集塵装置430に流れる排ガス(以下、排ガスgともいう)を冷却するとともに第一熱媒体(以下、第一熱媒体w1ともいう)を加熱する。
例えば、第一熱交換器410として、配管の中を第一熱媒体w1が流れ、その周囲を排ガスgが通過することで、排ガスgを冷却するとともに第一熱媒体w1を加熱するガスガスヒータ(GGH熱回収器)を使用することができる。なお、第一熱媒体w1とは、中高温の流体であり、本実施の形態では、中高温の水(純水)であるが、当該水以外の中高温もしくは高温の液体、または蒸気等の気体であってもかまわない。
これにより、第一熱交換器410は、例えば、排ガスの入口において排ガス温度Tg1=135℃の排ガスg(空気予熱器120の出口側の排ガスg)を、排ガスの出口において排ガス温度Tg2=90℃の排ガスg(集塵装置430の入口側の排ガスg)に冷却する。また、第一熱交換器410は、例えば、熱媒体の入口において熱媒体温度Tw1=70℃の第一熱媒体w1(後述のバイナリ発電設備420の出口側の第一熱媒体w1)を、熱媒体の出口において熱媒体温度Tw2=110℃の第一熱媒体w1(後述のバイナリ発電設備420の入口側の第一熱媒体w1)に加熱する。
バイナリ発電設備420は、第一熱交換器410から第一熱媒体w1が供給されて発電を行う発電設備である。なお、バイナリ発電設備420は、100℃〜150℃等の温度、圧力が比較的低い中高温熱水や蒸気を熱源として低沸点の媒体を加熱し、当該媒体を蒸発させてタービンを回して発電する方式の発電設備である。このバイナリ発電設備420が発電した電力は、火力発電所1の所内電力等に使用することができる。
具体的には、第一熱交換器410の熱媒体の出口側と、バイナリ発電設備420の熱媒体の入口側とを接続するバイナリ入口ライン421が配置されている。そして、第一熱交換器410で加熱された第一熱媒体w1が、バイナリ入口ライン421を介して、バイナリ発電設備420に供給される。
なお、バイナリ入口ライン421には、調整弁421Vとポンプ421Pとが設けられている。この調整弁421Vによってポンプ421Pで送られる第一熱媒体w1の量が調整されて、バイナリ発電設備420に供給される。例えば、第一熱交換器410の出口側から、熱媒体温度Tw2=110℃程度の第一熱媒体w1が、バイナリ発電設備420に供給される。これにより、バイナリ発電設備420で発電が行われる。
また、さらに、バイナリ発電設備420の熱媒体の出口側と、第一熱交換器410の熱媒体の入口側とを接続するバイナリ出口ライン422が配置されている。これにより、バイナリ発電設備420から排出された第一熱媒体w1は、バイナリ出口ライン422を介して、第一熱交換器410に戻される。例えば、熱媒体温度Tw2=110℃程度の第一熱媒体w1がバイナリ発電設備420に供給された場合、熱媒体温度Tw1=70℃程度の第一熱媒体w1が第一熱交換器410に戻される。
つまり、第一熱交換器410からバイナリ入口ライン421を介してバイナリ発電設備420に供給された第一熱媒体w1は、発電のために低沸点の媒体を加熱してバイナリ発電設備420から排出された後、バイナリ出口ライン422を介して第一熱交換器410に戻される。そして、第一熱交換器410に戻された第一熱媒体w1は、第一熱交換器410で加熱されて、バイナリ発電設備420に供給される。このようにして、第一熱媒体w1は、第一熱交換器410とバイナリ発電設備420との間を循環する。
なお、バイナリ入口ライン421とバイナリ出口ライン422との間に、バイナリバイパスライン423が配置されている。そして、バイナリバイパスライン423には、調整弁423Vが設けられている。この調整弁423Vと、バイナリ入口ライン421の調整弁421V及びポンプ421Pとによって、バイナリ発電設備420に供給される第一熱媒体w1の量が調整される。
集塵装置430は、排ガス中のばいじんを除去する装置である。つまり、集塵装置430は、第一熱交換器410と湿式脱硫装置440との間に配置され、第一熱交換器410から湿式脱硫装置440に流れる排ガスg中のばいじんを除去する。本実施の形態では、集塵装置430は、排ガスg中のばいじんを静電気力で引き付け除去する低低温型の乾式電気集じん器(EP)である。このため、集塵装置430の入口側の排ガスgの温度(排ガス温度Tg2)は、90℃程度であるのが好ましい。
また、集塵装置430の出口側には、吸込ファン(IDF)431が設けられている。吸込ファン431は、集塵装置430の出口側の排ガスを吸い込み、湿式脱硫装置440に送るファンである。
湿式脱硫装置440は、排ガス中の硫黄酸化物を除去する装置である。つまり、湿式脱硫装置440は、集塵装置430と煙突130との間に配置され、集塵装置430から煙突130に流れる排ガスg中の硫黄酸化物を除去する。具体的には、湿式脱硫装置440には、調整弁441Vを有する補給水ライン441が接続されており、補給水ライン441から補給水が吸収塔(図示せず)に供給されて、湿式脱硫処理が行われる。このため、例えば、湿式脱硫装置440の入口側の排ガス温度Tg4=70℃程度に対し、湿式脱硫装置440の出口側の排ガス温度Tg5=50℃程度と、脱硫処理の過程で排ガスgの温度が低下する。
第一加熱器450は、少なくとも一部が湿式脱硫装置440と煙突130との間に配置され、湿式脱硫装置440から流れる排ガスを加熱する。具体的には、第一加熱器450は、集塵装置430と湿式脱硫装置440との間、かつ、湿式脱硫装置440と煙突130との間、つまり、湿式脱硫装置440の周囲に配置され、湿式脱硫装置440の入口側の排ガスを冷却し、かつ、湿式脱硫装置440の出口側の排ガスを加熱する。以下、この第一加熱器450の構成の詳細について、説明する。
第一加熱器450は、第二熱交換器460と、第三熱交換器470と、熱媒体循環ライン480と、第二加熱器490とを備えている。
第二熱交換器460は、湿式脱硫装置440から煙突130に向けて流れる排ガスと、熱媒体循環ライン480を流れる熱媒体(第二熱媒体)との熱交換を行う機器である。つまり、第二熱交換器460は、湿式脱硫装置440と煙突130との間に配置され、湿式脱硫装置440から煙突130へ流れる排ガスgを加熱するとともに第二熱媒体(以下、第二熱媒体w2ともいう)を冷却する。例えば、第二熱交換器460として、第一熱交換器410と同様に、配管の中を第二熱媒体w2が流れ、その周囲を排ガスgが通過することで、排ガスgを加熱するとともに第二熱媒体w2を冷却するガスガスヒータ(GGH再加熱器)を使用することができる。
これにより、第二熱交換器460は、例えば、排ガスの入口において排ガス温度Tg5=50℃の排ガスg(湿式脱硫装置440の出口側の排ガスg)を、排ガスの出口において排ガス温度Tg6=90℃の排ガスg(煙突130の入口側の排ガスg)に加熱する。また、第二熱交換器460は、例えば、熱媒体の入口において熱媒体温度Tw3=110℃の第二熱媒体w2(後述の第一ライン481の出口側の第二熱媒体w2)を、熱媒体の出口において熱媒体温度Tw4=70℃の第二熱媒体w2(後述の第二ライン482の入口側の第二熱媒体w2)に冷却する。
また、第二熱交換器460の排ガスの出口側には、昇圧ファン(BUF)461が設けられている。昇圧ファン461は、第二熱交換器460の出口側の排ガスを昇圧して煙突130に送るファンである。このようにして、排ガス中から、窒素酸化物、ばいじん(灰)、硫黄酸化物などが取り除かれて、煙突130から放出される。
第三熱交換器470は、集塵装置430から湿式脱硫装置440に向けて流れる排ガスと、熱媒体循環ライン480を流れる第二熱媒体との熱交換を行う機器である。つまり、第三熱交換器470は、第一熱交換器410及び集塵装置430と湿式脱硫装置440との間に配置され、湿式脱硫装置440へ流れる排ガスを冷却するとともに第二熱媒体を加熱する。
例えば、第三熱交換器470として、第一熱交換器410や第二熱交換器460と同様に、配管の中を第二熱媒体w2が流れ、その周囲を排ガスgが通過することで、排ガスgを冷却するとともに第二熱媒体w2を加熱するガスガスヒータ(GGH熱回収器)を使用することができる。
これにより、第三熱交換器470は、例えば、排ガスの入口において排ガス温度Tg3=90℃の排ガスg(集塵装置430の出口側の排ガスg)を、排ガスの出口において排ガス温度Tg4=70℃の排ガスg(湿式脱硫装置440の入口側の排ガスg)に冷却する。また、第三熱交換器470は、例えば、熱媒体の入口において熱媒体温度Tw5=70℃の第二熱媒体w2(後述の第二ライン482の出口側の第二熱媒体w2)を、熱媒体の出口において熱媒体温度Tw6=90℃の第二熱媒体w2(後述の第一ライン481の入口側の第二熱媒体w2)に加熱する。
ここで、上述の第二熱媒体w2は、熱媒体循環ライン480によって、第二熱交換器460と第三熱交換器470との間を循環している。具体的には、熱媒体循環ライン480は、第一ライン481と第二ライン482とを有している。第一ライン481は、第三熱交換器470の第二熱媒体w2の出口と第二熱交換器460の第二熱媒体w2の入口とを接続するライン(配管)である。また、第二ライン482は、第二熱交換器460の第二熱媒体w2の出口と第三熱交換器470の第二熱媒体w2の入口とを接続するライン(配管)である。
つまり、第一ライン481の入口側(第三熱交換器470側)の端部と、第二ライン482の出口側(第三熱交換器470側)の端部とが接続され、第一ライン481の出口側(第二熱交換器460側)の端部と、第二ライン482の入口側(第二熱交換器460側)の端部とが接続されて、熱媒体循環ライン480が構成されている。また、第二ライン482にはポンプ482Pが設けられており、熱媒体循環ライン480を第二熱媒体w2が循環できるようになっている。
第二加熱器490は、第二熱交換器460に流れる第二熱媒体を加熱するヒータである。具体的には、第二加熱器490は、第一ライン481に配置されており、第一ライン481を流れる第二熱媒体w2を加熱する。さらに具体的には、第二加熱器490には、調整弁491Vを有する蒸気ライン491が接続されており、蒸気ライン491から蒸気が供給されることで、第一ライン481を流れる第二熱媒体w2が加熱される。
例えば、第二加熱器490は、熱媒体の入口側において熱媒体温度Tw6=90℃程度の第二熱媒体w2を、熱媒体の出口側において熱媒体温度Tw3=110℃程度の第二熱媒体w2に加熱する。なお、蒸気ライン491から供給される蒸気としては、火力発電所1内で生成された補助蒸気等を使用することができる。
次に、火力発電所1が有する制御装置20の構成及び制御装置20が行う処理について、詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態に係る制御装置20の機能構成を示すブロック図である。また、図4は、本発明の実施の形態に係る制御装置20が行う処理を示すフローチャートである。
制御装置20は、発電部10に含まれる機器を制御する装置であり、具体的には、ボイラ100、蒸気タービン200、発電機300、排熱利用発電システム400などの種々の機器を制御し、発電を行う。ここで、制御装置20は、ボイラ100、蒸気タービン200及び発電機300等については、従来と同様の制御を行うため、詳細な説明は省略し、以下では、排熱利用発電システム400の制御手法について、詳細に説明する。
図3に示すように、制御装置20は、温度取得部21と、温度調整部22と、記憶部23とを備えている。また、温度調整部22は、第一制御部22aと第二制御部22bとを備えている。
記憶部23は、制御装置20に含まれる各処理部が行う処理に必要なデータを記憶しているメモリである。記憶部23は、例えば、排熱利用発電システム400における各箇所の熱媒体及び排ガスの流量や温度(熱媒体温度Tw1〜Tw6、排ガス温度Tg1〜Tg6等)などを記憶している。
温度取得部21は、第一加熱器450と煙突130との間の排ガスの温度である第一温度と、第三熱交換器470の第二熱媒体の入口における第二熱媒体の温度である第二温度とを取得する。つまり、温度取得部21は、第一温度として排ガス温度Tg6を取得するとともに、第二温度として熱媒体温度Tw5を取得する。具体的には、温度取得部21は、記憶部23に記憶されているデータを参照し、記憶部23から排ガス温度Tg6及び熱媒体温度Tw5を読み出すことで、第一温度及び第二温度を取得する。
また、温度取得部21は、さらに、ボイラ100と集塵装置430との間に配置される第一熱交換器410の排ガスの出口における排ガスの温度である第三温度と、第一熱交換器410の第一熱媒体の入口における第一熱媒体の温度である第四温度とを取得する。つまり、温度取得部21は、第三温度として排ガス温度Tg2を取得するとともに、第四温度として熱媒体温度Tw1を取得する。具体的には、温度取得部21は、記憶部23に記憶されているデータを参照し、記憶部23から排ガス温度Tg2及び熱媒体温度Tw1を読み出すことで、第三温度及び第四温度を取得する。
温度調整部22の第一制御部22aは、第一温度を第一所定範囲内の温度に調整する。つまり、湿式脱硫装置440の出口側の煙道設備の腐食を抑制したり、煙突130による排ガスgの拡散効果を発揮させたりするために、第一制御部22aは、第一温度(排ガス温度Tg6)を第一所定範囲内の温度に調整する。例えば、第一制御部22aは、第一所定範囲内の温度として90℃程度の温度に設定し、第一温度が90℃程度になるように調整する。
また、第一制御部22aは、さらに、第二温度を第二所定範囲内の温度に調整する。つまり、第二熱媒体が流れる熱媒体循環ライン480のうちで第二温度(熱媒体温度Tw5)が最も低い温度となるため、熱媒体循環ライン480内の機器(特に第三熱交換器470)が腐食するのを防ぐために、第一制御部22aは、第二温度を第二所定範囲内の温度に調整する。例えば、第一制御部22aは、第二所定範囲内の温度を65℃以上の温度(好ましくは70℃程度の温度)に設定し、第二温度が65℃以上(好ましくは70℃程度)になるように調整する。
具体的には、第一制御部22aは、(i)バイナリ発電設備420の発電出力を調整する、または、(ii)バイナリ発電設備420の発電量に応じて湿式脱硫装置440から流れる排ガスへの第一加熱器450の加熱量を調整することで、第一温度を第一所定範囲内の温度に調整するとともに第二温度を第二所定範囲内の温度に調整する。
つまり、第一制御部22aは、バイナリ発電設備420まわりのポンプ421P、調整弁421V及び調整弁423Vを制御したり、蒸気ライン491の調整弁491Vを制御したりすることで、第一温度を第一所定範囲内の温度に調整するとともに第二温度を第二所定範囲内の温度に調整する。
また、温度調整部22の第二制御部22bは、第三温度を第三所定範囲内の温度に調整する。つまり、第二制御部22bは、集塵装置430の入口側の排ガスgの温度(排ガス温度Tg2)を、集塵装置430の性能を維持する上で最適な温度に調整する。例えば、第二制御部22bは、第三所定範囲内の温度として90℃程度に設定し、第三温度が90℃程度になるように調整する。
また、第二制御部22bは、さらに、第四温度を第四所定範囲内の温度に調整する。つまり、第一熱媒体w1が流れるラインのうちで第四温度(熱媒体温度Tw1)が最も低い温度となるため、当該ライン内の機器(特に第一熱交換器410)が腐食するのを防ぐために、第二制御部22bは、第四温度を第四所定範囲内の温度に調整する。例えば、第二制御部22bは、第四所定範囲内の温度を65℃以上の温度(好ましくは70℃程度の温度)に設定し、第四温度が65℃以上(好ましくは70℃程度)になるように調整する。
具体的には、第二制御部22bは、バイナリ発電設備420の発電出力を調整することで、第三温度を第三所定範囲内の温度に調整するとともに、第四温度を第四所定範囲内の温度に調整する。つまり、第二制御部22bは、バイナリ発電設備420まわりのポンプ421P、調整弁421V及び調整弁423Vを制御することで、バイナリ発電設備420の発電出力を調整して、第三温度を第三所定範囲内の温度に調整するとともに第四温度を第四所定範囲内の温度に調整する。
例えば、第二制御部22bは、夏場はバイナリ発電設備420の発電出力を大きくし、冬場はバイナリ発電設備420の発電出力を小さくするように調整する。この際、第二制御部22bは、温度取得部21が取得した第三温度及び第四温度を参照して、バイナリ発電設備420の発電出力を調整する。これにより、第二制御部22bは、第三温度を第三所定範囲内の温度に調整するとともに、第四温度を第四所定範囲内の温度に調整することができる。
また、第一制御部22aは、例えば、夏場は第二加熱器490による第二熱媒体w2への加熱量を小さくし、冬場は第二加熱器490による第二熱媒体w2への加熱量を大きくする。この際、第一制御部22aは、温度取得部21が取得した第一温度及び第二温度を参照して、第二加熱器490による第二熱媒体w2への加熱量を調整する。これにより、第一制御部22aは、第一温度を第一所定範囲内の温度に調整するとともに、第二温度を第二所定範囲内の温度に調整することができる。なお、第一制御部22aが、バイナリ発電設備420の発電出力の調整を行ってもよい。
以上のように、制御装置20において、温度取得部21は、第一温度と、第二温度と、第三温度と、第四温度とを取得する(図4のS102:温度取得ステップ)。そして、温度調整部22は、第一温度と第二温度と第三温度と第四温度とを、所定の範囲内の温度に調整する(図4のS104:温度調整ステップ)。具体的には、第一制御部22aは、第一温度を第一所定範囲内の温度に調整するとともに、第二温度を第二所定範囲内の温度に調整する(図4のS106)。また、第二制御部22bは、第三温度を第三所定範囲内の温度に調整するとともに、第四温度を第四所定範囲内の温度に調整する(図4のS108)。
以上のように、本発明の実施の形態に係る排熱利用発電システム400によれば、ボイラ100と集塵装置430との間で排ガスと第一熱媒体とを熱交換する第一熱交換器410と、第一熱交換器410から第一熱媒体が供給されるバイナリ発電設備420と、湿式脱硫装置440と煙突130との間の第一加熱器450とを備えている。これにより、第一熱交換器410で排ガスの熱により加熱された第一熱媒体がバイナリ発電設備420に供給されるとともに、第一加熱器450で湿式脱硫装置440と煙突130との間の排ガスが加熱される。このため、排熱利用発電システム400によれば、排ガスの排熱を利用して発電を行いつつ、湿式脱硫装置440の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
また、排熱利用発電システム400において、第一加熱器450は、湿式脱硫装置440と煙突130との間で排ガスと第二熱媒体とを熱交換する第二熱交換器460と、第二熱媒体を加熱する第二加熱器490とを有している。つまり、第二加熱器490で第二熱媒体を加熱して、湿式脱硫装置440と煙突130との間の排ガスと第二熱媒体とを第二熱交換器460で熱交換することで、湿式脱硫装置440の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
また、排熱利用発電システム400において、第一加熱器450は、第一熱交換器410及び集塵装置430と湿式脱硫装置440との間で排ガスと第二熱媒体とを熱交換する第三熱交換器470と、第三熱交換器470と第二熱交換器460とを第二熱媒体が循環する熱媒体循環ライン480とを備えている。これにより、第三熱交換器470で第二熱媒体を加熱して、第二熱媒体を第二熱交換器460に送り、湿式脱硫装置440と煙突130との間の排ガスと第二熱媒体とを第二熱交換器460で熱交換することで、湿式脱硫装置440の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
また、排熱利用発電システム400において、第二加熱器490を、熱媒体循環ライン480の第三熱交換器470から第二熱交換器460に第二熱媒体が流れる第一ライン481に配置する。これにより、第二熱交換器460に向かう第二熱媒体を加熱することで、第二熱媒体の温度が低い場合でも、第二熱媒体を昇温することができ、湿式脱硫装置440の出口側の排ガスの昇温を図ることができる。
また、排熱利用発電システム400は、第一加熱器450と煙突130との間の排ガス温度を所定範囲内の温度に調整する第一制御部22aを備えている。これにより、第一加熱器450の出口側の排ガス温度を適切な温度に調整することで、湿式脱硫装置440の出口側の煙道設備の腐食を抑制したり、煙突130による排ガスの拡散効果を発揮させたりすることができる。
また、第一制御部22aは、さらに、第三熱交換器470の入口側の第二熱媒体の温度を所定範囲内の温度に調整する。これにより、第三熱交換器470の腐食を抑制することができる。
また、排熱利用発電システム400において、第一制御部22aは、第一加熱器450の出口側の排ガス温度と、第三熱交換器470の入口側の第二熱媒体の温度とが所望の範囲内の温度になるように、バイナリ発電設備420の発電出力を調整するか、バイナリ発電設備420の発電量に応じて第一加熱器450の加熱量を調整する。つまり、第一制御部22aは、排ガスの余剰な熱をバイナリ発電設備420に供給するように、バイナリ発電設備420の発電出力を調整する。または、バイナリ発電設備420の発電出力によって排ガスの温度が変化するため、第一制御部22aは、第一加熱器450による湿式脱硫装置440の出口側の排ガスへの加熱量を調整する。これにより、第三熱交換器470の入口側の第二熱媒体の温度と、湿式脱硫装置440の出口側の排ガス温度とを、所定範囲内の温度に調整することができる。
また、排熱利用発電システム400は、さらに、ボイラ100と集塵装置430との間の第一熱交換器410の出口側の排ガス温度と、第一熱交換器410の入口側の第一熱媒体の温度とを、所定範囲内の温度に調整する第二制御部22bを備えている。これにより、第一熱交換器410の出口側の排ガス温度を適切な温度に調整することで、集塵装置430の入口側の排ガス温度を、集塵装置430に対して最適な温度に調整することができる。例えば、集塵装置430が低低温型の乾式電気集じん器であって入口側の排ガスの最適温度が90℃の場合には、当該入口側の排ガス温度を90℃に調整することができる。また、第一熱交換器410の入口側の第一熱媒体の温度を適切な温度に調整することで、第一熱交換器410の腐食を抑制することができる。
また、本発明の実施の形態に係る制御装置20によれば、第一加熱器450と煙突130との間の排ガス温度を取得する温度取得部21と、当該排ガス温度を所定範囲内の温度に調整する温度調整部22とを備えている。これにより、第一加熱器450の出口側の排ガス温度を適切な温度に調整することで、湿式脱硫装置440の出口側の煙道設備の腐食を抑制したり、煙突130による排ガスの拡散効果を発揮させたりすることができる。
また、制御装置20において、温度取得部21は、ボイラ100と集塵装置430との間の第一熱交換器410の出口側の排ガス温度と、第一熱交換器410の入口側の第一熱媒体の温度とを取得し、温度調整部22は、これらの温度を所定範囲内の温度に調整する。これにより、第一熱交換器410の出口側の排ガス温度を適切な温度に調整することで、集塵装置430の入口側の排ガス温度を、集塵装置430に対して最適な温度に調整することができる。また、第一熱交換器410の入口側の第一熱媒体の温度を適切な温度に調整することで、第一熱交換器410の腐食を抑制することができる。
また、本発明は、このような排熱利用発電システム400を制御する制御装置20として実現することができるだけでなく、制御装置20が行う特徴的な処理をステップとする制御方法としても実現することができる。また、本発明は、制御装置20に含まれる特徴的な処理部を備える集積回路としても実現することができる。また、本発明は、当該制御方法に含まれる特徴的な処理をコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、当該プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能なCD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)などの記録媒体として実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体及びインターネット等の伝送媒体を介して流通させることができる。
(変形例1)
次に、上記実施の形態の変形例1について、説明する。図5は、本発明の実施の形態の変形例1に係る排熱利用発電システム401の構成を示す模式図である。
同図に示すように、本変形例における排熱利用発電システム401は、上記実施の形態における排熱利用発電システム400の第一加熱器450に代えて、第一加熱器451を備えている。そして、第一加熱器451は、第二熱交換器460と熱媒体循環ライン480と第二加熱器490とを備えているが、上記実施の形態における第一加熱器450が備えていた第三熱交換器470は備えていない。つまり、熱媒体循環ライン480を流れる第二熱媒体は、第二熱交換器460で冷却された後、第二加熱器490で加熱されて、第二熱交換器460に戻る。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
以上のように、本変形例に係る排熱利用発電システム401によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、第一加熱器451は、第三熱交換器470を備えていないため、排熱利用発電システム401の設備構成を簡略化することができ、建設工程を短縮したり建設費用を低減したりすることができる。
(変形例2)
次に、上記実施の形態の変形例2について、説明する。図6は、本発明の実施の形態の変形例2に係る排熱利用発電システム402の構成を示す模式図である。
同図に示すように、本変形例における排熱利用発電システム402は、上記実施の形態における排熱利用発電システム400の第一加熱器450に代えて、第一加熱器452を備えている。ここで、第一加熱器452は、上記実施の形態における第一加熱器450が備えていた構成(第二熱交換器460、第三熱交換器470、熱媒体循環ライン480及び第二加熱器490)を備えることなく排ガスを加熱できるヒータである。第一加熱器452は、例えば、電気式のヒータである。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
以上のように、本変形例に係る排熱利用発電システム402によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、第一加熱器452は、上記実施の形態における第一加熱器450が備えていた構成を備えていないため、排熱利用発電システム402の設備構成をさらに簡略化することができ、建設工程をさらに短縮したり建設費用をさらに低減したりすることができる。
(変形例3)
次に、上記実施の形態の変形例3について、説明する。図7は、本発明の実施の形態の変形例3に係る排熱利用発電システム403の構成を示す模式図である。
同図に示すように、本変形例における排熱利用発電システム403は、上記実施の形態における排熱利用発電システム400の第一熱交換器410と集塵装置430との位置が逆になっている。その他の構成は、上記実施の形態と同様である。
具体的には、本変形例に係る第一熱交換器410は、集塵装置430から湿式脱硫装置440に向けて流れる排ガスと、熱媒体(第一熱媒体)との熱交換を行う機器となる。つまり、第一熱交換器410は、集塵装置430と湿式脱硫装置440との間に配置され、集塵装置430から湿式脱硫装置440へ流れる排ガスを冷却するとともに第一熱媒体を加熱する。具体的には、第一熱交換器410は、集塵装置430と第三熱交換器470との間に配置され、集塵装置430から第三熱交換器470に流れる排ガスを冷却するとともに第一熱媒体を加熱する。
この場合、集塵装置430の入口側の排ガスの温度(排ガス温度Tg1)は、135℃程度となるため、集塵装置430は、低温型の乾式電気集じん器であるのが好ましい。なお、集塵装置430を出た排ガスは、第一熱交換器410によって、排ガス温度Tg7=135℃程度から排ガス温度Tg8=90℃程度まで冷却されて、第三熱交換器470に送られる。
以上のように、本変形例に係る排熱利用発電システム403によれば、上記実施の形態と同様の効果を奏することができる。特に、第一熱交換器410の手前に集塵装置430を配置することで、集塵装置430に比較的温度の高い排ガスを送ることができる。このため、集塵装置430が、比較的温度の高い排ガスを効率的に処理できる構成である場合には、本変形例の構成が適している。
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る排熱利用発電システムについて説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記実施の形態及びその変形例では、ボイラ100は、燃料供給装置101によって供給される燃料である石炭(微粉炭)を燃焼することとした。しかし、燃料供給装置101が供給する燃料は、石炭には限定されず、重油、原油等の油燃料や液化天然ガス(LNG)等の化石燃料、または、バイオマス燃料等の化石燃料以外の燃料など、どのような燃料であってもよい。つまり、ボイラ100は、それらの燃料のいずれかを燃焼、または、それらの燃料のうち2つ以上の燃料を混焼することにしてもかまわない。
また、上記実施の形態及びその変形例では、ボイラ100は、定圧貫流ボイラであることとした。しかし、ボイラ100の形式は、定圧貫流ボイラには限定されず、変圧貫流ボイラなど、どのような形式のボイラであってもかまわない。
また、上記実施の形態及びその変形例では、排熱利用発電システムは、第一熱交換器410とバイナリ発電設備420と集塵装置430と湿式脱硫装置440と第一加熱器450とを備えている構成とした。しかし、排熱利用発電システムは、第一熱交換器410とバイナリ発電設備420と第一加熱器450とを備えていればよく、排熱利用発電システムの概念の中に集塵装置430及び湿式脱硫装置440は含まれていないことにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、第一加熱器450において、第二加熱器490は第一ライン481に配置されていることとした。しかし、第二加熱器490は第二ライン482に配置されていることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、第一ライン481及び第二ライン482は熱媒体循環ライン480を構成し、第二熱媒体w2は熱媒体循環ライン480を循環することとした。しかし、第一ライン481及び第二ライン482は、熱媒体循環ライン480を構成することなく、第二熱媒体w2は第一ライン481及び第二ライン482を流れることにしてもよい。つまり、例えば、第二ライン482が第二熱交換器460または第三熱交換器470に接続されておらず、第一ライン481及び第二ライン482で循環ラインを形成していないことにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、バイナリ入口ライン421とバイナリ出口ライン422とが循環ラインを構成し、第一熱媒体w1は当該循環ラインを循環することとした。しかし、例えば、バイナリ出口ライン422が第一熱交換器410に接続されておらず、第一熱媒体w1は、循環することなく、バイナリ入口ライン421とバイナリ出口ライン422とを流れることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、バイナリ入口ライン421とバイナリ出口ライン422との間に、バイナリバイパスライン423が配置されていることとした。しかし、バイナリバイパスライン423は配置されずに、バイナリ入口ライン421の調整弁421V等で第一熱媒体w1の流量が調整されて、バイナリ発電設備420の発電出力が調整されることにしてもよい。
また、上記実施の形態及びその変形例では、排熱利用発電システムは、火力発電所1の排煙処理系統に備えられていることとした。しかし、排熱利用発電システムは、火力発電所以外の例えば化学工場や製鉄所等の排煙処理系統に備えられていることにしてもよい。
また、上記実施の形態及び上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、火力発電所等の排煙処理系統に備えられる排熱利用発電システム等に適用できる。
1 火力発電所
10 発電部
20 制御装置
21 温度取得部
22 温度調整部
22a 第一制御部
22b 第二制御部
23 記憶部
100 ボイラ
101 燃料供給装置
102 微粉炭搬送路
103 主蒸気管
104 煙道
110 脱硝装置
120 空気予熱器
130 煙突
200 蒸気タービン
210 高圧タービン
220 中圧タービン
230 低圧タービン
300 発電機
400、401、402、403 排熱利用発電システム
410 第一熱交換器
420 バイナリ発電設備
421 バイナリ入口ライン
422 バイナリ出口ライン
423 バイナリバイパスライン
430 集塵装置
440 湿式脱硫装置
441 補給水ライン
450、451、452 第一加熱器
460 第二熱交換器
470 第三熱交換器
480 熱媒体循環ライン
481 第一ライン
482 第二ライン
490 第二加熱器
491 蒸気ライン

Claims (11)

  1. ボイラから、集塵装置、湿式脱硫装置及び煙突に順次流れる排ガスの排熱を利用して発電を行う排熱利用発電システムであって、
    前記ボイラと前記集塵装置との間、または、前記集塵装置と前記湿式脱硫装置との間に配置され、前記集塵装置へ、または、前記集塵装置から流れる排ガスを冷却するとともに第一熱媒体を加熱する第一熱交換器と、
    前記第一熱交換器から前記第一熱媒体が供給されるバイナリ発電設備と、
    少なくとも一部が前記湿式脱硫装置と前記煙突との間に配置され、前記湿式脱硫装置から流れる排ガスを加熱する第一加熱器と
    を備える排熱利用発電システム。
  2. 前記第一加熱器は、
    前記湿式脱硫装置と前記煙突との間に配置され、前記湿式脱硫装置から流れる排ガスを加熱するとともに第二熱媒体を冷却する第二熱交換器と、
    前記第二熱交換器に流れる前記第二熱媒体を加熱する第二加熱器とを有する
    請求項1に記載の排熱利用発電システム。
  3. 前記第一加熱器は、さらに、
    前記第一熱交換器及び前記集塵装置と前記湿式脱硫装置との間に配置され、前記湿式脱硫装置へ流れる排ガスを冷却するとともに前記第二熱媒体を加熱する第三熱交換器と、
    前記第三熱交換器の前記第二熱媒体の出口と前記第二熱交換器の前記第二熱媒体の入口とを接続する第一ライン、及び、前記第二熱交換器の前記第二熱媒体の出口と前記第三熱交換器の前記第二熱媒体の入口とを接続する第二ラインを有する熱媒体循環ラインとを備える
    請求項2に記載の排熱利用発電システム。
  4. 前記第二加熱器は、前記第一ラインに配置される
    請求項3に記載の排熱利用発電システム。
  5. さらに、前記第一加熱器と前記煙突との間の排ガスの温度である第一温度を第一所定範囲内の温度に調整する第一制御部を備える
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の排熱利用発電システム。
  6. 前記第一制御部は、さらに、前記第三熱交換器の前記第二熱媒体の入口における前記第二熱媒体の温度である第二温度を第二所定範囲内の温度に調整する
    請求項3または4を引用する請求項5に記載の排熱利用発電システム。
  7. 前記第一制御部は、(i)前記バイナリ発電設備の発電出力を調整する、または、(ii)前記バイナリ発電設備の発電量に応じて前記湿式脱硫装置から流れる排ガスへの前記第一加熱器の加熱量を調整することで、前記第一温度を前記第一所定範囲内の温度に調整するとともに前記第二温度を前記第二所定範囲内の温度に調整する
    請求項6に記載の排熱利用発電システム。
  8. さらに、前記ボイラと前記集塵装置との間に配置される前記第一熱交換器の排ガスの出口における排ガスの温度である第三温度を第三所定範囲内の温度に調整するとともに、前記第一熱交換器の前記第一熱媒体の入口における前記第一熱媒体の温度である第四温度を第四所定範囲内の温度に調整する第二制御部を備える
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の排熱利用発電システム。
  9. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の排熱利用発電システムを制御する制御装置であって、
    前記第一加熱器と前記煙突との間の排ガスの温度である第一温度を取得する温度取得部と、
    前記第一温度を第一所定範囲内の温度に調整する温度調整部と
    を備える制御装置。
  10. 前記温度取得部は、さらに、前記ボイラと前記集塵装置との間に配置される前記第一熱交換器の排ガスの出口における排ガスの温度である第三温度と、前記第一熱交換器の前記第一熱媒体の入口における前記第一熱媒体の温度である第四温度とを取得し、
    前記温度調整部は、さらに、前記第三温度を第三所定範囲内の温度に調整するとともに、前記第四温度を第四所定範囲内の温度に調整する
    請求項9に記載の制御装置。
  11. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の排熱利用発電システムを制御する制御方法であって、
    前記第一加熱器と前記煙突との間の排ガスの温度である第一温度を取得する温度取得ステップと、
    前記第一温度を第一所定範囲内の温度に調整する温度調整ステップと
    を含む制御方法。
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