JPWO2019203275A1 - 金属造形物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

製造装置の大掛かりな改造を必要とせずに、簡便な方法で製造時間を短縮できる金属造形物の製造方法を提供することを目的とし、本発明は、ベースプレート上の金属粉体の周囲に供給されるシールドガスの存在下で、エネルギー線を用いて前記金属粉体に熱を供給し、前記ベースプレート上で金属層を造形して、前記金属層を順次積層する金属造形物の製造方法であって、前記ベースプレートと接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、1.00×10−4g/cm〜1.3×10−3g/cmとする、金属造形物の製造方法を提供する。

Description

本発明は、金属造形物の製造方法に関する。
Additive Manufacturingと称される付加製造技術がある。付加製造技術は、任意の形状の立体構造物を任意の材料で製造できるため、航空機産業及び医療等の先端技術分野で有望な技術として注目されている。
付加製造技術を利用する装置の一例として、金属3Dプリンターが知られている。金属3Dプリンターは、レーザー等のエネルギー線で金属粉体を加熱して得られる金属層を積層し、金属造形物を高精度で製造できる(特許文献1)。
特開2017−170454号公報
金属3Dプリンターにおいて、サイズの大きな金属造形物を製造する場合は、多大な時間を製造に要する。これは、レーザーが照射されて形成される金属層の一層分の厚さが10〜100μmと非常に薄く、金属造形物のサイズが大きい場合には積層の回数が非常に多くなるためである。
金属3Dプリンターにおいては、製造途中における金属造形物への蓄熱により機械的強度が低下する懸念があるため、レーザーの出力値が比較的低く設定されることがある。このようにレーザーのエネルギーの上限値にある程度の制約がある場合、レーザーの走査速度を速くして、製造時間を短縮しようとすると、金属層どうしの層間結合強度を維持しにくくなる。
そこで特許文献1は、金属粉体の加工の際のエネルギー効率の向上を目的としたレーザー加工装置を開示している。金属粉体の加工の際のエネルギー効率が向上すると、金属層の一層分の形成時間を短縮でき、金属造形物の全体の製造時間を短縮できる。
ところが、特許文献1に記載のレーザー加工装置は、複数のレーザー光源を必須の構成としている。そのため、複数のレーザー光源を設けるために製造装置の大掛かりな改造を必要とする。また、一度の製造プロセスにおいて複数のレーザー光源を制御することは、簡便ではない。
本発明は、製造装置の大掛かりな改造を必要とせずに、簡便な方法で製造時間を短縮できる金属造形物の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の金属造形物の製造方法を提供する。
[1] ベースプレート上の金属粉体の周囲に供給されるシールドガスの存在下で、エネルギー線を用いて前記金属粉体に熱を供給し、前記ベースプレート上で金属層を造形して、前記金属層を順次積層する金属造形物の製造方法であって、前記ベースプレートと接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、1.00×10−4g/cm〜1.3×10−3g/cmとする、金属造形物の製造方法。
[2] 前記第1の金属層を造形する際に、シールドガスが、シールドガス100体積%に対し20体積%以上のヘリウムを含む、[1]の金属造形物の製造方法。
[3] 前記第1の金属層を造形した後、前記第1の金属層の表面から前記金属層を順次積層する際に、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、前記第1の金属層を造形した際のシールドガスの単位体積あたりの質量の値と同じとする、[1]又は[2]の金属造形物の製造方法。
[4] 前記第1の金属層を造形した後、前記第1の金属層の表面から前記金属層を順次積層するにしたがって、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、前記第1の金属層を造形した際のシールドガスの単位体積あたりの質量の値から段階的に大きくする、[1]又は[2]の金属造形物の製造方法。
[5] 前記第1の金属層を造形した後、前記第1の金属層の表面から前記金属層を順次積層するにしたがって、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、前記第1の金属層を造形した際のシールドガスの単位体積あたりの質量の値から適宜変更する、[1]又は[2]の金属造形物の製造方法。
[6] 前記エネルギー線の出力値が100〜1500Wである、[1]〜[5]のいずれかの金属造形物の製造方法。
[7] 前記エネルギー線の走査速度が600〜3000mm/sである、[1]〜[6]のいずれかの金属造形物の製造方法。
[8] 前記エネルギー線の走査幅が0.01〜0.20mmである、[1]〜[7]のいずれかの金属造形物の製造方法。
[9] 前記金属粉体に合わせて、シールドガスの組成を選択する、[1]〜[8]のいずれかの金属造形物の製造方法。
本発明の金属造形物の製造方法によれば、製造装置の大掛かりな改造を必要とせずに、簡便な方法で製造時間を短縮できる。
一実施形態の金属造形物の製造方法を適用可能な金属造形物の製造装置の構成を示す模式図である。 図1の金属造形物の製造装置がn回目のレーザーの照射を行う際のチャンバー内の構成を説明するための模式図である。 実施例1、比較例1、比較例6、比較例11、比較例16における平均溶け込み深さを比較して示すグラフである。 実施例1〜5、比較例1〜20におけるレーザーの走査速度と平均溶け込み深さとの関係を示す図である。
本明細書において、気体の「単位体積あたりの質量[g/cm]」は、ガス密度計(例えば、横河電機社製)を用いて、温度25℃、圧力0.1MPaの条件下で測定される値である。
本明細書において、「ゲージ圧力」とは、ブルドン管圧力計を用いて25℃の条件下で測定される値である。
本明細書において、数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
以下、本実施形態に係る金属造形物の製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
図1は、本実施形態の金属造形物の製造方法を適用可能な金属造形物の製造装置20の構成を示す模式図である。図1に示すように、金属造形物の製造装置20は、レーザー発振機1と、光学系2と、チャンバー3と、シールドガスの第1の供給源4と、シールドガスの第2の供給源5とを備える。
以下、金属造形物の製造装置20の構成について説明する。
レーザー発振機1はレーザーを照射できる形態であれば特に限定されない。レーザー発振機1は光学系2を経由させて、レーザーをチャンバー3内に照射する。これにより金属造形物の製造装置20は、レーザーが照射された位置の金属粉体を焼結又は溶融固化することができる。その結果、金属粉体の焼結物又は金属粉体の溶融固化物を含む層(以下、「金属層」と記す。)がチャンバー3内で造形される。
光学系2はレーザー発振機1から金属粉体に照射されるレーザーの反射位置をあらかじめ入力されたデータにしたがって制御できる形態であれば特に限定されない。光学系2は、例えば一以上の反射鏡で構成できる。
金属造形物の製造装置20は、あらかじめ入力されたデータにしたがって光学系2を制御することで、金属粉体へのレーザーの照射位置を制御できる。これにより、金属造形物の製造装置20は、任意の形状に金属層を造形できる。
金属粉体としては、カーボン、ホウ素、マグネシウム、カルシウム、クロム、銅、鉄、マンガン、モリブテン、コバルト、ニッケル、ハフニウム、ニオブ、チタン、アルミニウム等の各種の金属及びこれらの合金の粉末が例示される。
金属粉体が粒子状である場合、金属粉体の金属粒子の粒径は特に限定されないが、例えば10〜200μm程度とすることができる。
チャンバー3は、金属粉体にレーザーを照射して金属層を造形し、金属層を積層する操作が繰り返し行われる筐体である。チャンバー3は内部にシールドガスを充満させることができる形態であれば特に限定されない。
チャンバー3の上方の側面は、管路8と接続されている。チャンバー3には、管路8を介してシールドガスの第1の供給源4及びシールドガスの第2の供給源5からシールドガスが導入可能である。
シールドガスは、チャンバー3内の金属粉体の周囲に供給される気体である。管路8には図示略の制御装置が設けられている。制御装置は、管路8を介してチャンバー3内に供給されるシールドガスの組成を変更できる形態であれば特に限定されない。制御装置の具体的としては、第1の供給源4から供給されるシールドガスの流量と第2の供給源5から供給されるシールドガスの流量とをそれぞれ任意の値に制御する流量調節器等が例示される。
チャンバー3は、造形ステージ6を有している。造形ステージ6は、金属層の造形と造形した金属層の積層とを繰り返すための場である。造形ステージ6の上面にはベースプレート7が載置されている。
ベースプレート7は、金属造形物を載置するための板である。ベースプレート7上には、金属粉体が敷き詰められる。
ベースプレート7は、金属造形物の最下層を構成する金属層と接触する。金属造形物の最下層を構成する金属層は、金属造形物を製造する際に最初に照射されるレーザーによって造形される金属層である。
以上説明した構成を備える金属造形物の製造装置20を用いて、図1を参照しながら本実施形態に係る金属造形物の製造方法について、具体的に説明する。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、シールドガスの存在下で、エネルギー線を用いて金属粉体に熱を供給し、ベースプレート7上で金属層を造形して、金属層を積層する。
まず、金属層の造形の前に、シールドガスの第1の供給源4からチャンバー3内にシールドガスGを供給する。これにより、チャンバー3内にシールドガスGを充満させることが可能である。
ただし、本実施形態の金属造形物の製造方法では、チャンバー3内にシールドガスGを供給する前に、チャンバー3内に残留している酸素をチャンバー3内からパージすることが好ましい。これにより、金属造形物の機械的強度が向上する。酸素のパージに際しては、パージガスとしてシールドガスGを用いてもよく、パージの方法は特に限定されない。
具体的にはチャンバー3内の酸素の濃度が5体積%以下になるまでパージを行うことが好ましい。チャンバー3内の酸素が5体積%以下であると、金属粉体が酸化しにくく、金属造形物の機械的強度がさらに向上する。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、シールドガスGは、水素、ヘリウム、窒素、ネオン、アルゴン及びキセノンからなる群より選ばれる少なくとも一種を含むことが好ましく、水素、ヘリウム、窒素及びネオンからなる群より選ばれる少なくとも一種を含むことがより好ましく、水素及びヘリウムのいずれか一方又は両方を含むことがさらに好ましく、ヘリウムを含むことが特に好ましい。シールドガスGは、これらのガス成分を1種単独で含んでもよく、2種以上を併用して含んでもよい。ただし、シールドガスGは、ヘリウムを1種単独で含むことが最も好ましい。
次に、本実施形態の金属造形物の製造方法では、ベースプレート7上の金属粉体にレーザーを照射して熱を供給する。これにより、ベースプレート7と接する金属層である第1の金属層Xが造形される。このように第1の金属層Xは、金属造形物を製造する際に最初に照射されるレーザーによって造形される。すなわち、第1の金属層Xは、金属造形物の最下層を構成する金属層である。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、第1の金属層Xを造形する際に、シールドガスGの単位体積あたりの質量を、1.00×10−4g/cm〜1.3×10−3g/cmとする。シールドガスGの単位体積あたりの質量が1.00×10−4g/cm以上であることにより、製造の途中で金属造形物に空孔等が形成されにくくなる。シールドガスGの単位体積あたりの質量が1.3×10−3g/cm以下であることにより、第1の金属層Xの造形の際に、溶け込み深さを大きくできる、すなわち金属粉体の溶融度を高くすることができるため、レーザーの走査速度を高く維持でき、金属造形物の製造時間が短縮される。
第1の金属層Xを造形する際には、シールドガスGの単位体積あたりの質量を例えば、1.00×10−4g/cmで維持することが好ましく、造形条件によって、1.00×10−4g/cm〜1.3×10−3g/cmの範囲内でより高い値に維持してもよい。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、シールドガスGはヘリウムを含むことが好ましい。シールドガスGがヘリウムを含むと、シールドガスGの単位体積あたりの質量を前記の数値範囲に制御しやすくなる。
シールドガスGがヘリウムを含む場合、シールドガスGのヘリウムの含有量は、シールドガスG100体積%に対し20体積%以上が好ましく、50体積%以上がより好ましく、90体積%以上がさらに好ましい。シールドガスGが、シールドガスG100体積%に対し20体積%以上のヘリウムを含む場合、溶け込み深さを大きくできる、すなわち金属粉体の溶融度を高くすることができるため、製造時間をさらに短縮できる。ヘリウムの含有量の上限値は特に制限されないが、100体積%以下が特に好ましい。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、シールドガスGが酸素を含んでもよい。ただし、シールドガスGが酸素を含む場合であっても、シールドガスGの酸素の含有量は、シールドガスG100体積%に対し5体積%以下が好ましく、理想的には0体積%(すなわち検出限界値未満)が好ましい。シールドガスGの酸素の含有量が5体積%以下であると、金属造形物の機械的強度が向上する。
シールドガスGがヘリウムとアルゴンとを含む場合、ヘリウムの含有量は20〜100体積%が好ましい。そして、アルゴンの含有量は、0〜80体積%が好ましい。
シールドガスGがヘリウムと窒素とを含む場合、ヘリウムの含有量は20〜100体積%が好ましい。そして、窒素の含有量は、0〜80体積%が好ましい。
第1の金属層Xの造形が終わると、造形ステージ6が下方に移動する。次に、第1の金属層Xの上側にさらに金属粉体が供給される。第1の金属層Xの上側にさらに供給された金属粉体にレーザーが再度照射されることで、新たな金属層が任意の形状に造形されるとともに、すでに造形した金属層の上側に新たな金属層が積層される。このようにレーザーの照射と、造形ステージ6の下方への移動と、新たな粉体の供給と、金属層の積層とをこの順で何度も繰り返すことで、任意の形状の金属層が順次積層され、任意の形状の立体構造物として金属造形物を製造できる。
図2は、金属造形物の製造装置がn回目のレーザーの照射を行う際のチャンバー内の構成を説明するための模式図である。ただし、nは2以上の整数である。n回目のレーザーの照射を行う際には、第1の金属層Xの上側に、n−1層の金属層が順次積層されている。そして、ベースプレート7からn−1層目の金属層の上側の金属粉体の周囲には、シールドガスGが供給されている。
本実施形態の金属造形物の製造方法の第1の態様では、第1の金属層Xを造形した後、第1の金属層Xの表面から金属層を順次積層する際に、シールドガスGの単位体積あたりの質量を、第1の金属層Xを造形した際のシールドガスGの単位体積あたりの質量の値と同じとする。
例えば金属造形物の製造工程において、初期から中期の製造段階では、相対的に金属層の積層回数が少なく、金属造形物の高さ方向のサイズが小さい場合がある。また、中期から後期の製造段階では、ある程度の積層回数を経ているため、金属造形物の高さ方向のサイズがある程度大きい場合がある。
シールドガスGの単位体積あたりの質量が小さい(例えば、1.00×10−4g/cm程度)ほど、金属粉体の溶融度が高くなり、製造時間をさらに短縮できる。また、シールドガスGの単位体積あたりの質量が大きい(例えば、1.3×10−3g/cm以上)ほど、製造の途中で金属造形物に空孔等が形成されにくくなる。
なお、製造の初期、中期、後期の各サイクル数及びこれらの合計のサイクル数は、金属造形物のサイズ、金属粉体の材質等の要因に応じて適宜選択可能であり、特に制限されない。
本実施形態の金属造形物の製造方法の第2の態様では、第1の金属層Xを造形した後、第1の金属層Xの表面から金属層を順次積層するにしたがって、シールドガスGの単位体積あたりの質量を、シールドガスGの単位体積あたりの質量の値から段階的に大きくする。
例えば金属造形物の製造工程において、初期から中期の製造段階では、相対的に金属層の積層回数が少なく、金属造形物の高さ方向のサイズが小さい場合がある。また、中期から後期の製造段階では、ある程度の積層回数を経ているため、金属造形物の高さ方向のサイズがある程度大きい場合がある。このような製造初期から中期を経由して後期までの各段階に合わせて、シールドガスGの単位体積あたりの質量を段階的に大きくすることが好ましい。シールドガスGの単位体積あたりの質量が1.00×10-4g/cm程度であり、金属粉体の溶融度が高かった場合であったとしても、積層回数が増えるにつれて、金属粉体の溶融度を徐々に低くし、溶け込み深さを小さくすることで製造時間の短縮につながることがある。これによって、品質的には製造の途中で金属造形物に空孔等が形成されにくくなるほか、経済的なガス利用も可能となる。なお、製造の初期、中期、後期の各サイクル数及びこれらの合計のサイクル数は、金属造形物のサイズ、金属粉体の材質等の要因に応じて適宜選択可能であり、特に制限されない。
第2の態様において、シールドガスGの単位体積あたりの質量を、シールドガスGの単位体積あたりの質量の値から、1.3×10−3g/cmまで段階的に大きくする場合について説明する。この場合、シールドガスGの単位体積あたりの質量の数値範囲の下限値は、シールドガスGの単位体積あたりの質量である。上限値は、1.3×10−3g/cmである。
この場合、金属層Xを造形した後、n回目のレーザーの照射を行う際の、シールドガスGの単位体積あたりの質量は、下式(1)で決定することが好ましい。これにより、段階的に適した溶融度が得られ、製造の途中で金属造形物に空孔等が形成されにくくなる。また、金属層Xの造形の後もレーザーの走査速度を高く維持でき、造形時間が短縮される。さらに、経済的なガスの利用が可能となる。
(シールドガスGの単位体積あたりの質量)={1−(n/N)}*(シールドガスGの単位体積あたりの質量)+(n/N)*(1.3×10−3) ・・・式(1)
ただし、式(1)中、Nは整数であり、金属造形物の製造が完了したときのレーザーの照射回数である。
本実施形態の金属造形物の製造方法の第3の態様では、第1の金属層Xを造形した後、第1の金属層Xの表面から金属層を順次積層するにしたがって、シールドガスGの単位体積あたりの質量を、シールドガスGの単位体積あたりの質量の値から適宜変更する。
例えば金属造形物の製造工程において、初期から中期の製造段階では、相対的に金属層の積層回数が少なく、金属造形物の高さ方向のサイズが小さい場合がある。また、中期から後期の製造段階では、ある程度の積層回数を経ているため、金属造形物の高さ方向のサイズがある程度大きい場合がある。このような製造初期から中期を経由して後期までの各段階に合わせて、シールドガスGの単位体積あたりの質量を適宜変更してもよい。
例えば、シールドガスGの単位体積あたりの質量が1.00×10-4g/cm程度であり、金属粉体の溶融度が高かった場合であったとしても、積層回数が増えるにつれて、金属粉体の溶融度を徐々に低くする又は高くして、最適な溶融度を得るために、シールドガスGの単位体積あたりの質量を選択してもよい。これによって、製造時間の短縮及び経済的なガスの利用をも考慮しつつ、金属造形物の品質のさらなる向上が可能となる。なお、製造の初期、中期、後期の各サイクル数及びこれらの合計のサイクル数は、金属造形物のサイズ、金属粉体の材質等の要因に応じて適宜選択可能であり、特に制限されない。
第3の態様において、シールドガスGの単位体積あたりの質量を、シールドガスGの単位体積あたりの質量の値から、1.3×10−3g/cmまでの範囲で適宜変更する場合について説明する。この場合、例えば、レーザーが照射される金属粉体の溶融部近傍の温度及び湿度等をリファレンスとして使用することができる。リファレンスとそのリファレンスに適した溶融度(又は溶け込み深さ)が得られるシールドガスGの単位体積あたりの質量との相関をあらかじめ調査し、参照テーブルを作成しておけば、制御装置で自動的にシールドガスGの組成を選択することができる。これにより、積層段階での適切な条件による溶融度が選択可能となる。よって、段階的な積層の操作で予期せぬ環境変化があったときでも、製造の途中で金属造形物に空孔等が形成されにくくなるとともに、金属層Xの造形の後もレーザーの走査速度を高く維持でき、造形時間が短縮され、しかも経済的なガスの利用が可能となる。
例えば、上述のリファレンスとして温度を使用する場合、光学的センサー等で溶融部近傍の温度を測定し、測定温度に適した溶融度が得られるように、シールドガスGの単位体積あたりの質量を適宜変更することができる。
具体的には、第1の金属層Xの表面から金属層を順次積層する過程においては、溶融部近傍の温度が相対的に高くなる場合が生じることが想定される。この場合、金属粉体の溶融度が相対的に低くなる(すなわち、溶け込み深さが小さくなる)ように、シールドガスGの単位体積あたりの質量を1.3×10−3g/cmを上限値として高くするように変更してもよい。このようにして、レーザーの走査速度を高く維持し、造形時間を短縮しながら、経済的なガスの利用を実現してもよい。
なお、リファレンスとなる物性値については、一例として、溶融部近傍の温度、溶融部近傍の湿度を例示したが、これらの例示に限定されない。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、第1の金属層Xの表面から金属層を順次積層するにしたがって、段階的にシールドガスGの質量を変更するが、この変更方法は、図示略の制御装置によって行うことができる。当該制御装置によってシールドガスGの混合組成を変更する、ガス種を変更するなどの操作により、シールドガスGの単位体積あたりの質量を前記の数値範囲に制御するように行う。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、シールドガスGはヘリウムを含むことが好ましい。シールドガスGがヘリウムを含むと、シールドガスGの単位体積あたりの質量を前記の数値範囲に制御しやすくなる。
シールドガスGがヘリウムを含む場合、シールドガスGのヘリウムの含有量は、シールドガスG100体積%に対し20体積%以上が好ましく、50体積%以上がより好ましく、90体積%以上がさらに好ましい。シールドガスGが、シールドガスG100体積%に対し20体積%以上のヘリウムを含む場合、製造時間をさらに短縮できる。ヘリウムの含有量の上限値は特に制限されないが、100体積%以下が特に好ましい。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、シールドガスGが酸素を含んでもよい。ただし、シールドガスGが酸素を含む場合であっても、シールドガスGの酸素の含有量は、シールドガスG100体積%に対し5体積%以下が好ましく、理想的には0体積%(すなわち検出限界値未満)が好ましい。シールドガスGの酸素の含有量が5体積%以下であると、金属造形物の機械的強度が向上する。
シールドガスGが、ヘリウムと、アルゴンとを含む場合、ヘリウムの含有量は20〜100体積%が好ましく、50〜100体積%がより好ましく、90〜100体積%がさらに好ましい。そして、アルゴンの含有量は、0〜80体積%が好ましく、0〜50体積%がより好ましく、0〜10体積%がさらに好ましい。
シールドガスGが、ヘリウムと、窒素とを含む場合、ヘリウムの含有量は20〜100体積%が好ましく、50〜100体積%がより好ましく、90〜100体積%がさらに好ましい。そして、窒素の含有量は、0〜80体積%が好ましく、0〜50体積%がより好ましく、0〜10体積%がさらに好ましい。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、金属粉体の種類に合わせて、シールドガスG及びシールドガスGの組成を選択することが好ましい。
例えば、オーステナイト系ステンレス鋼及びニッケル合金等のオーステナイト組織の金属は水素脆性感受性が低い。金属粉体がオーステナイト組織の金属を含む場合、金属粉体は酸化しやすく、これにより耐食性等が劣化しやすい。そのため、金属粉体がオーステナイト系ステンレス鋼及びニッケル合金等のオーステナイト組織の金属を含む場合には、酸化防止の観点から、シールドガスGとして水素ガス等の還元性ガスを適用することが好ましい。
金属粉体が鉄を主成分とする合金を含む場合には、水素脆性防止の観点から、シールドガスG及びシールドガスG中に水素ガスが含まれていないことが好ましい。金属粉体がアルミ、チタン又は、これらを主成分とする合金を含む場合には、ブローホールの形成を防止する観点から、シールドガスG及びシールドガスG中に水素ガスが含まれていないことが好ましい。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、レーザーの出力値は特に制限されないが、例えば100〜1500Wとすることができる。レーザーの出力値が100W以上であると、金属層の層間結合強度がさらに優れる。レーザーの出力値が1500W以下であると、金属造形物の機械的強度が優れる。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、レーザーの走査速度は600〜3,000mm/sが好ましく、800〜2500mm/sがより好ましく、1,000〜2,000mm/sがさらに好ましい。本実施形態の金属造形物の製造方法では、レーザーの走査速度が600mm/s以上であっても、金属層の層間結合強度を維持でき、金属造形物の製造時間をさらに短縮できる。本実施形態の金属造形物の製造方法では、レーザーの走査速度が3,000mm/s以下であると、金属層の層間結合強度がさらに優れる。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、レーザーの走査幅は、0.01〜0.20mmが好ましく、0.03〜0.18mmがより好ましく、0.05〜0.15mmがさらに好ましい。レーザーの走査幅が0.01mm以上であると、金属造形物の製造時間をさらに短縮できる。レーザーの走査幅が0.20mm以下であると、製造の途中で金属造形物に空孔等が形成されにくくなる。
チャンバー3内のゲージ圧力は特に限定されない。ゲージ圧力としては、例えば、0〜0.1MPaとすることができる。
(作用効果)
以上説明した本実施形態に係る金属造形物の製造方法にあっては、ベースプレート7と接する第1の金属層Xを造形する際に、シールドガスGの単位体積あたりの質量を、1.00×10−4g/cm〜1.3×10−3g/cmとするため、金属粉体の溶融プールの表面へのレーザーの溶け込みの深さが深くなる。そのため、レーザーの出力値が100〜300W程度であり、相対的に低いエネルギーのレーザーを用いる場合に、レーザーの走査速度を600〜1,600mm/s程度まで速くしても、金属層の層間結合強度を維持できる。以上より、本実施形態に係る金属造形物の製造方法によれば、製造装置の大掛かりな改造を必要とせずに、簡便な方法で製造時間を短縮できる。
金属粉体の溶融プールの表面へのレーザーの溶け込みの深さが深くなる理由は必ずしも明確ではないが、例えば、以下のように考えられる。
金属造形物の製造装置20では、ベースプレート7の表面にある金属粉体がベースプレート7より先に溶融し、金属粉体の溶融プールがベースプレート7上に形成されると考えられる。これは、金属粉体に伝わった熱エネルギーがベースプレート7に拡散する前に、金属粉体が溶融点に達しやすいためである。
ベースプレート7については、伝わった熱エネルギーがベースプレート7全体に拡散するため温度が上昇しにくく、ベースプレート7の溶融は起きにくい。よって、ベースプレート7の表面に溶融プールが存在すると、溶融プールにくぼみが生じレーザー光が集中しやすくなる。このとき、レーザー光の集中によって、キーホールと呼ばれる深い溶け込みが形成されると考えられる。
本実施形態の金属造形物の製造方法では、ベースプレート7と接する第1の金属層Xを造形する際に、シールドガスGの単位体積あたりの質量を、1.3×10−3g/cm以下に維持するため、キーホールの断面積が小さくなっていると考えられる。その結果、レーザー光がキーホールに集中しやすくなり、狭く深いキーホールが形成され、溶融プールの表面へのレーザーの溶け込みの深さが深くなると考えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る金属造形物の製造方法にあっては、溶融プールの表面へのレーザーの溶け込みの深さが深くなる。そのため、レーザーの出力値が100〜300W程度であり、相対的に低いエネルギーのレーザーを用いる場合に、レーザーの走査速度を600〜1,600mm/s程度まで速くしても、金属層の層間結合強度を維持できる。その結果、本実施形態に係る金属造形物の製造方法によれば、製造装置の大掛かりな改造を必要とせずに、簡便な方法で製造時間を短縮できる。
また、本実施形態に係る金属造形物の製造方法では、シールドガスGの組成を変更することで、シールドガスGの単位体積あたりの質量を変更でき、溶融プールの表面へのレーザーの溶け込みの深さを制御可能である。そのため、本実施形態に係る金属造形物の製造方法によれば、金属造形物の製造時間の短縮と空孔等の形成の防止とを両立できる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されない。また、本発明は特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が加えられてよい。
例えば、以上説明した本実施形態では、金属造形物の製造装置は、ベースプレートの上側に敷き詰められている金属粉体にレーザーを照射する形態であるが、他の実施形態では、金属造形物の製造装置は、レーザーの照射位置に金蔵粉体を吹き付けながら供給する形態でもよい。
<実施例>
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
(測定方法)
「平均溶け込み深さ[μm]」は、後述の正方形の金属溶融物をベースプレート7から切り離さずに、ベースプレート7とともにベースプレート7に対して垂直な方向に切断した。切断した金属溶融物を樹脂に埋め、砥石等による研磨を行った後、金属溶融物とベースプレート7の断面を観察することで溶け込み深さを測定した。以上のようにして溶け込み深さを3回測定し、3回分の平均値を平均溶け込み深さ[μm]とした。
「ゲージ圧力」は、ブルドン管圧力計を用いて25℃の条件下で測定した。
(実施例1)
金属造形物の製造装置20で金属造形物の製造を行った。レーザー発振機1として、SPI Lasers社製のRed Powerを使用した。また、光学系2はガルバノミラーを用いて構成した。ベースプレート7は、純チタン製のものを使用した。金属粉体としてチタン合金TiAlV(LPW Thechnology社製、Φ10〜45μm)を使用した。また、レーザーの出力値を200W、レーザーの走査幅を0.05mm、レーザーの走査速度を800mm/sとした。ベースプレート7上には、厚さ30μmの金属粉体の層を載置した。
実施例1ではシールドガスとして100体積%のヘリウムガスを30L/minの流量でチャンバー3内に供給し、ベースプレート7と接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの単位体積あたりの質量を、1.60×10−4g/cmに維持した。
以上の条件で、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。なお、10mm×10mmの正方形の金属溶融物は、金属層の一層分の金属造形物、すなわち第1の金属層に相当する。
(実施例2)
実施例2ではレーザーの走査速度を1,200mm/sとした以外は、実施例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(実施例3)
実施例3ではレーザーの走査速度を1,600mm/sとした以外は、実施例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(実施例4)
実施例4ではレーザーの走査速度を2,000mm/sとした以外は、実施例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(実施例5)
実施例5ではレーザーの走査速度を2,500mm/sとした以外は、実施例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例1)
比較例1ではシールドガスとして、20体積%のアルゴンガスと、80体積%のヘリウムガスとの混合ガスを使用した以外は、実施例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
比較例1では、ベースプレート7と接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの単位体積あたりの質量を、4.48×10−4g/cmに維持した。
(比較例2)
比較例2ではレーザーの走査速度を1,200mm/sとした以外は、比較例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例3)
比較例3ではレーザーの走査速度を1,600mm/sとした以外は、比較例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例4)
比較例4ではレーザーの走査速度を2,000mm/sとした以外は、比較例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例5)
比較例5ではレーザーの走査速度を2,500mm/sとした以外は、比較例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例6)
比較例6ではシールドガスとして、50体積%のアルゴンガスと、50体積%のヘリウムガスとの混合ガスを使用した以外は、実施例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
比較例6では、ベースプレート7と接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの単位体積あたりの質量を、8.80×10−4g/cmに維持した。
(比較例7)
比較例7ではレーザーの走査速度を1,200mm/sとした以外は、比較例6と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例8)
比較例8ではレーザーの走査速度を1,600mm/sとした以外は、比較例6と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例9)
比較例9ではレーザーの走査速度を2,000mm/sとした以外は、比較例6と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例10)
比較例10ではレーザーの走査速度を2,500mm/sとした以外は、比較例6と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例11)
比較例11ではシールドガスとして、80体積%のアルゴンガスと、20体積%のヘリウムガスとの混合ガスを使用した以外は、実施例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
比較例11では、ベースプレート7と接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの単位体積あたりの質量を、1.3×10−4g/cmに維持した。
(比較例12)
比較例12ではレーザーの走査速度を1,200mm/sとした以外は、比較例11と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例13)
比較例13ではレーザーの走査速度を1,600mm/sとした以外は、比較例11と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例14)
比較例14ではレーザーの走査速度を2,000mm/sとした以外は、比較例11と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例15)
比較例15ではレーザーの走査速度を2,500mm/sとした以外は、比較例11と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例16)
比較例16ではシールドガスとして、100体積%のアルゴンガスを使用した以外は、実施例1と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
比較例16では、ベースプレート7と接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの単位体積あたりの質量を、1.60×10−3g/cmに維持した。
(比較例17)
比較例17ではレーザーの走査速度を1,200mm/sとした以外は、比較例16と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例18)
比較例18ではレーザーの走査速度を1,600mm/sとした以外は、比較例16と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例19)
比較例19ではレーザーの走査速度を2,000mm/sとした以外は、比較例16と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(比較例20)
比較例20ではレーザーの走査速度を2,500mm/sとした以外は、比較例16と同様に、10mm×10mmの正方形の金属溶融物を製造した。
(参考例1)
参考例1では、ベースプレート7上に金属粉体の層を載置しなかった以外は、実施例1と同様の条件下で、ベースプレート7にレーザーの照射を行った。
(参考例2)
参考例2では、ベースプレート7上に金属粉体の層を載置しなかった以外は、比較例1と同様の条件下で、ベースプレート7にレーザーの照射を行った。
(参考例3)
参考例3では、ベースプレート7上に金属粉体の層を載置しなかった以外は、比較例6と同様の条件下で、ベースプレート7にレーザーの照射を行った。
(参考例4)
参考例4では、ベースプレート7上に金属粉体の層を載置しなかった以外は、比較例11と同様の条件下で、ベースプレート7にレーザーの照射を行った。
(参考例5)
参考例5では、ベースプレート7上に金属粉体の層を載置しなかった以外は、比較例16と同様の条件下で、ベースプレート7にレーザーの照射を行った。
図3は、実施例1、比較例1、比較例6、比較例11、比較例16における平均溶け込み深さを比較して示すグラフである。
図3に示す結果から、レーザーの走査速度が800mm/sである場合、シールドガスの単位体積あたりの質量が小さくなるにつれて、平均溶け込み深さが深いことが確認できる。
図4は、実施例1〜5、比較例1〜20におけるレーザーの走査速度と平均溶け込み深さとの関係を示す図である。図4中、△は実施例1〜5の結果を示す。〇は比較例1〜5の結果を示す。□は比較例6〜10の結果を示す。×は比較例11〜15の結果を示す。そして◆は比較例16〜20の結果を示す。
図4に示す結果から、レーザー走査速度が2,500mm/sである場合でも、シールドガスの単位体積あたりの質量が1.3×10−3g/cm以下である実施例5、比較例5、比較例10、比較例15では、平均溶け込み深さが材料金属粉体の平均粒子径27.5μmを上回るため、シールドガスとして有用であることが確認できる。
Figure 2019203275
表1は、実施例1、比較例1、比較例6、比較例11、比較例16、参考例1〜5の平均溶け込み深さを示す。なお、参考例1〜5ではベースプレート7の溶融は起きなかった。そのため、キーホールと呼ばれる深い溶け込みが形成されなかったものと考えられた。
表1に示す結果から、参考例1〜5では、シールドガスの単位体積あたりの質量に関わらず、溶け込みが形成されなかったことが確認できる。
これに対し、実施例1、比較例1、比較例6、比較例11、比較例16では、溶融プールの形成が確認され、キーホールの形成が示唆された。
ベースプレート7上に金属粉体の層の有無で、キーホールの形成に差異が生じた理由は、以下の様に考えられる。
金属粉体がベースプレート7上にない場合、金属粉体の溶融プールは形成されない。そのため、ベースプレート7上にキーホールが形成されるのは、ベースプレート7に対する熱伝導によって、ベースプレート7そのものが溶融する場合に限られる。しかし、金属造形物への蓄熱により機械的強度が低下する懸念があるため、実施例1〜5、比較例1〜20、参考例1〜5ではレーザーの出力値が200Wと比較的低く設定されている。レーザーの出力値が200Wの条件では、レーザーのエネルギー密度が低いため、ベースプレート7は溶融せず、キーホールは形成されにくいと考えられる。
このように金属造形物の製造方法は、エネルギー線の熱エネルギーの上限値に制約があるため、キーホールは形成されにくいと考えられる。
以上実施例の結果から、ベースプレート7と接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの単位体積あたりの質量を、1.00×10−4g/cm〜1.3×10−3g/cmとすることで、平均溶け込み深さが深くなることが確認できた。
よって、レーザーの出力値が200Wと相対的に低い場合において、レーザーの走査速度を800〜2,500mm/s程度まで速くしても、金属層の層間結合強度を維持でき、製造時間を短縮できることが示唆された。
また、実施例1〜5、比較例1〜15、参考例1〜4で用いるヘリウムガスは、熱伝導率が相対的に高い気体である。当初、本発明の発明者らは、熱伝導率が相対的に高くなる実施例1〜5、比較例1〜15、参考例1〜4の条件下では、溶融プールの冷却効果も高くなりやすく、キーホールが形成されにくくなると予想していた。それにもかかわらず、ベースプレート7と接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの単位体積あたりの質量を、1.00×10−4g/cm〜1.3×10−3g/cmとすることで、平均溶け込み深さが深くなるという作用効果が得られることは全く意外であるといえる。
1…レーザー発振機、2…光学系、3…チャンバー、4…第1の供給源、5…第2の供給源、6…造形ステージ、7…ベースプレート、8…管路、20…金属造形物の製造装置、G…1回目のレーザーを照射する際のシールドガス、G…n回目にレーザーを照射する際のシールドガス、X…第1の金属層

Claims (9)

  1. ベースプレート上の金属粉体の周囲に供給されるシールドガスの存在下で、エネルギー線を用いて前記金属粉体に熱を供給し、前記ベースプレート上で金属層を造形して、前記金属層を順次積層する金属造形物の製造方法であって、
    前記ベースプレートと接する第1の金属層を造形する際に、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、1.00×10−4g/cm〜1.3×10−3g/cmとする、金属造形物の製造方法。
  2. 前記第1の金属層を造形する際に、シールドガスが、シールドガス100体積%に対し20体積%以上のヘリウムを含む、請求項1に記載の金属造形物の製造方法。
  3. 前記第1の金属層を造形した後、前記第1の金属層の表面から前記金属層を順次積層する際に、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、前記第1の金属層を造形した際のシールドガスの単位体積あたりの質量の値と同じとする、請求項1又は2に記載の金属造形物の製造方法。
  4. 前記第1の金属層を造形した後、前記第1の金属層の表面から前記金属層を順次積層するにしたがって、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、前記第1の金属層を造形した際のシールドガスの単位体積あたりの質量の値から段階的に大きくする、請求項1又は2に記載の金属造形物の製造方法。
  5. 前記第1の金属層を造形した後、前記第1の金属層の表面から前記金属層を順次積層するにしたがって、シールドガスの温度25℃、圧力0.1MPaにおける単位体積あたりの質量を、前記第1の金属層を造形した際のシールドガスの単位体積あたりの質量の値から適宜変更する、請求項1又は2に記載の金属造形物の製造方法。
  6. 前記エネルギー線の出力値が100〜1,500Wである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の金属造形物の製造方法。
  7. 前記エネルギー線の走査速度が600〜3,000mm/sである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の金属造形物の製造方法。
  8. 前記エネルギー線の走査幅が0.01〜0.20mmである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の金属造形物の製造方法。
  9. 前記金属粉体に合わせて、シールドガスの組成を選択する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の金属造形物の製造方法。
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