JP2017007253A - 凝集抑制装置、積層造形装置及び凝集抑制方法 - Google Patents

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Katsuji Harajiri
勝二 原尻
喜之 三矢
Yoshiyuki Mitsuya
喜之 三矢
井藤 勝弘
Katsuhiro Ito
勝弘 井藤
誠二 丹羽
Seiji Niwa
誠二 丹羽
亨嘉 気田
Yukiyoshi Kida
亨嘉 気田
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【課題】ホッパーに貯留される粉末材料の種類が多岐にわたる場合であっても、適切に凝集を防止することができる凝集抑制装置、積層造形装置及び凝集抑制方法を提供する。【解決手段】凝集抑制装置15は、ガスボンベ151と、気体噴出ノズル153、154と、気体選択バルブ152とを有する。ガスボンベ151は、異なる種類の気体を貯留する。気体噴出ノズル153、154は、ホッパー140内の粉末材料50に、ガスボンベ151により貯留された気体を噴出する。気体選択バルブ152は、ガスボンベ151から気体噴出ノズル153、154への気体の流路の間に設けられ、複数のガスボンベ151にそれぞれ貯留された気体のうち選択された気体を気体噴出ノズル153、154に供給するよう調節する。【選択図】図2

Description

本発明は凝集抑制装置、積層造形装置及び凝集抑制方法に関し、特に粉末材料に気体を噴出する凝集抑制装置、積層造形装置及び凝集抑制方法に関する。
粉末材料に光ビームを照射し、焼結または溶融固化させることにより、三次元形状の積層造形物を製造する積層造形装置が知られている。このような装置では、具体的には、ホッパーから供給された粉末材料を定盤上に敷き詰め、粉末層を形成する工程と、この粉末層の所定領域に光ビ−ムを照射し、焼結または溶融固化させることにより硬化層を形成する工程とを繰り返す。これにより、多数の硬化層を積層一体化して三次元形状の造形物を製造することができる。
ここで、ホッパー内の粉末材料がホッパー内で凝集してしまい、ラットホールが形成されることがある。ラットホールは、粉末材料がホッパーから排出されるのを阻害する。これに対し、ラットホールを破壊する方法が提案されている。例えば、特許文献1では、ホッパー内部へ圧縮空気を間欠的に噴射することにより、ラットホールを破壊する破壊装置について開示している。
特開2005−335718号公報
積層造形装置で用いられる粉末材料の種類は、多岐にわたることがある。このため、粉末材料に応じて、適切に凝集を抑制することが求められている。しかしながら、引用文献1に記載された破壊装置では、一種類の気体を噴射する構成であり、粉末材料に応じて柔軟に凝集を抑制することができない。
本発明は、上記した事情を背景としてなされたものであり、ホッパーに貯留される粉末材料の種類が多岐にわたる場合であっても、適切に凝集を防止することができる凝集抑制装置、積層造形装置及び凝集抑制方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、異なる種類の気体を貯留する複数の気体貯留手段と、粉末材料を供給するホッパー内の前記粉末材料に、前記気体貯留手段により貯留された気体を噴出する気体噴出手段と、前記気体貯留手段から前記気体噴出手段への気体の流路の間に設けられ、前記複数の気体貯留手段にそれぞれ貯留された気体のうち選択された気体を前記気体噴出手段に供給するよう調節する調節手段とを有する凝集抑制装置である。
この一態様において、前記気体貯留手段から供給される気体の流量を調整する流量調整手段をさらに有してもよい。
この一態様において、前記気体噴出手段を複数有してもよい。
この一態様において、前記調節手段は、複数の前記気体噴出手段が異なる種類の気体を噴出するよう調節してもよい。
この一態様において、前記ホッパーは、筒状側壁部と、該筒状側壁部の下側のテーパー部とにより側壁が形成されており、前記気体噴出手段として、前記気体の吐き出し口が、前記テーパー部の内側に設けられ、かつ、前記ホッパーの下部に設けられた排出口の中心を通る鉛直軸側かつ側方に向く第1の気体噴出手段と、前記気体の吐き出し口が、前記筒状側壁部の内側の下端に設けられ、かつ、鉛直上方向に向く第2の気体噴出手段とを有してもよい。
この一態様において、前記第1の気体噴出手段が噴出する気体の流量及び前記第2の気体噴出手段が噴出する気体の流量を調整する流量調整手段をさらに有してもよい。
この一態様において、前記流量調整手段は、前記第2の気体噴出手段により噴出される気体の流量よりも前記第1の気体噴出手段により噴出される気体の流量の方が大きくなるよう流量を調整してもよい。
この一態様において、前記調節手段は、前記第1の気体噴出手段に供給する気体よりも低い化学的安定性を有する気体を前記第2の気体噴出手段に供給するよう調節してもよい。
この一態様において、前記流量調整手段は、さらに、前記第1の気体噴出手段に対して第1の混合比で混合された第1の気体を生成するよう前記気体貯留手段から供給される気体の流量を調整し、前記第2の気体噴出手段に対して第2の混合比で混合された第2の気体を生成するよう前記気体貯留手段から供給される気体の流量を調整してもよい。
この一態様において、前記第1の気体及び前記第2の気体は、前記気体貯留手段にそれぞれ貯留された不活性ガスとドライエアとを混合した気体であり、前記第1の気体の濃度よりも前記第2の気体の濃度の方が低くてもよい。
この一態様において、前記ホッパー内に発生したラットホールを検出する検出手段をさらに有し、前記検出手段によりラットホールが検出されている間、前記気体噴出手段が気体の噴出を繰り返してもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、ホッパーから供給された粉末材料を光ビームで固化して積層することにより立体造形を行う積層造形装置であって、異なる種類の気体を貯留する複数の気体貯留手段と、前記ホッパー内の前記粉末材料に、前記気体貯留手段により貯留された気体を噴出する気体噴出手段と、前記気体貯留手段から前記気体噴出手段への気体の流路の間に設けられ、前記複数の気体貯留手段にそれぞれ貯留された気体のうち選択された気体を前記気体噴出手段に供給するよう調節する調節手段とを有する積層造形装置であってもよい。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、複数のガスボンベに貯留された異なる種類の気体のうち選択された気体をノズルに供給するよう、前記ガスボンベから前記ノズルへの気体の流路の間に設けられたバルブによって調節し、粉末材料を供給するホッパー内の前記粉末材料に、選択された前記気体を前記ノズルから噴出する凝集抑制方法であってもよい。
この一態様において、前記ホッパーは、筒状側壁部と、該筒状側壁部の下側のテーパー部とにより側壁が形成されており、前記気体の吐き出し口が、前記テーパー部の内側に設けられ、かつ、前記ホッパーの下部に設けられた排出口の中心を通る鉛直軸側かつ側方に向く第1のノズルと、前記気体の吐き出し口が、前記筒状側壁部の内側の下端に設けられ、かつ、鉛直上方向に向く第2のノズルとが前記ホッパーに設けられており、前記第1のノズルから噴出される気体の流量が、前記第2のノズルから噴出される気体の流量よりも大きくなるよう流量を調整し、前記第1のノズル及び前記第2のノズルから前記粉末材料に前記気体を噴出してもよい。
この一態様において、前記第2のノズルから噴出される気体は、前記第1のノズルから噴出される気体よりも低い化学的安定性を有してもよい。
この一態様において、それぞれ貯留された不活性ガスとドライエアとを混合した第1の気体を前記第1のノズルから噴出し、前記不活性ガスと前記ドライエアとを混合した第2の気体を前記第2のノズルから噴出し、前記第1の気体の濃度よりも前記第2の気体の濃度の方が低くてもよい。
本発明によれば、ホッパーに貯留される粉末材料の種類が多岐にわたる場合であっても、適切に凝集を防止することができる凝集抑制装置、積層造形装置及び凝集抑制方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる積層造形装置の概要を示す模式的断面図である。 実施の形態1にかかる凝集抑制装置を示す模式図である。 凝集の発生要因を図示した模式図である。 実施の形態1にかかる凝集抑制装置の動作の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1にかかる気体噴出処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる凝集抑制装置を示す模式図である。 実施の形態2にかかる凝集抑制装置の気体噴出処理の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる凝集抑制方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
まず、図1を参照して、実施の形態1に係る積層造形装置100について説明する。図1は、実施の形態1に係る積層造形装置100の概要を示す模式的断面図である。
図1に示すように、実施の形態1に係る積層造形装置100は、ベース1、定盤2、造形槽3、造形槽支持部4、造形槽駆動部5、支柱6、支持部7、レーザスキャナ8、光ファイバ9、レーザ発振器10、スキージ11、樋12、粉末分配器13、粉末供給部14、及び凝集抑制装置15を備えている。このような構成により、積層造形装置100は、後述するホッパー140(図2参照)から供給された粉末材料を、光ビームで固化して積層することにより立体造形を行う。
ベース1は、定盤2及び支柱6を固定するための台である。ベース1は、定盤2が載置される上面が水平になるように、床面に設置される。
定盤2は、ベース1の水平な上面に載置、固定されている。定盤2の上面も水平であって、この定盤2の上面に粉末材料が敷き詰められ、造形物51が形成されていく。図1の例では、定盤2は、四角柱状の部材である。図1に示すように、定盤2の上面の周縁全体に、水平方向に張り出したフランジ状の凸部2aが形成されている。この凸部2aの外周面が全体に亘り造形槽3の内側面と接触しているため、定盤2の上面及び造形槽3の内側面に囲われた空間に積層粉末52を保持することができる。ここで、造形槽3の内側面と接触している凸部2aの外周面に、例えばフェルトからなるシール部材(不図示)を設けることにより、積層粉末52の保持力を高めることができる。
造形槽3は、この定盤2の上面に敷き詰められた粉末材料を側面から保持する筒状の部材である。図1の例では、定盤2が四角柱状であるため、造形槽3は、上端にフランジ部3aを備えた角パイプである。造形槽3は、例えば厚さ1〜6mm程度(好適には3〜5mm程度)のステンレス鋼鈑から構成され、軽量である。造形槽3の上部開口端3bに粉末層を形成し、この粉末層にレーザビームLBを照射することにより硬化層を形成する。上部開口端3bの形状は、例えば600mm×600mmである。
また、造形槽3は、上下方向(z軸方向)に移動可能に設置されている。硬化層を形成する度に造形槽3を定盤2に対して一定量ずつ上昇させ、造形物51を形成していく。
造形槽支持部4は、造形槽3のフランジ部3aの上面が水平となるように、フランジ部3aの下面を3点で支持している支持部材である。
造形槽支持部4は、造形槽3を上下方向(z軸方向)に移動させる造形槽駆動部5の連結部5cに連結されている。
造形槽駆動部5は、造形槽3を上下方向(z軸方向)に移動させるための駆動機構である。造形槽駆動部5は、モータ5a、ボールねじ5b、連結部5cを備えている。モータ5aが駆動すると、z軸方向に延設されたボールねじ5bが回転する。そして、ボールねじ5bが回転すると、ボールねじ5bに沿って、連結部5cが上下方向(z軸方向)に移動する。上述の通り、造形槽3を支持する造形槽支持部4が連結部5cに連結されているため、造形槽駆動部5により造形槽3が上下方向(z軸方向)に移動可能となる。なお、造形槽駆動部5の駆動源は、モータに限らず、油圧シリンダなどを用いてもよい。
ここで、造形槽駆動部5は、ベース1から略垂直に(すなわち鉛直方向に)立設された支柱6の上部に固定されている。
レーザスキャナ8は、造形槽3の上部開口端3bに形成された粉末層に対して、レーザビームLBを照射する。レーザスキャナ8は、図示されないレンズ及びミラーを有している。そのため、図1に示すように、レーザスキャナ8は、粉末層における水平面(xy平面)上の位置に関わらず、粉末層にレーザビームLBの焦点を合わせることができる。
ここで、レーザビームLBは、レーザ発振器10において生成され、光ファイバ9を介して、レーザスキャナ8に導入される。
また、レーザスキャナ8は、支持部7を介して、造形槽3のフランジ部3aに固定されている。そのため、レーザスキャナ8とレーザビームLBの照射対象である粉末層との距離を一定に保つことができる。
スキージ11は、第1のスキージ11a及び第2のスキージ11bから構成されている。第1のスキージ11a及び第2のスキージ11bは、いずれもy軸方向に延設されている。また、スキージ11は、造形槽3の上部開口端3bを介して、一方のフランジ部3aから対向するフランジ部3aまでx軸方向にスライドすることができる。
図1に示すように、第1のスキージ11a及び第2のスキージ11bが、x軸マイナス側のフランジ部3a上に設置された状態で、両者の間に粉末が供給される。ここで、2回分の粉末層を形成するための粉末が供給される。すなわち、スキージ11がx軸マイナス側のフランジ部3aからx軸プラス側のフランジ部3aまでスライドすることにより、1回分の粉末層が造形槽3の上部開口端3bに形成される。図1に破線で示したように、この粉末層に対してレーザビームLBを照射し、硬化層を形成している間、スキージ11はx軸プラス側のフランジ部3a上で待機している。そして、スキージ11がx軸プラス側のフランジ部3aからx軸マイナス側のフランジ部3aまでスライドすることにより、もう1回分の粉末層が造形槽3の上部開口端3bに形成される。
樋12及び粉末分配器13は、粉末供給部14から投下された粉末をスキージ11の長手方向に均一に分配するためのものである。
樋12の下面には、第1のスキージ11a及び第2のスキージ11bの間隔(x軸方向)より狭く、スキージ11の粉末投入領域と同程度の長さ(y軸方向)を有する開口部が形成されている。但し、樋12において開口部が形成されていない端部に、粉末供給部14から粉末材料が投下される。
粉末分配器13は、樋12の溝の断面形状と同形状の板状部材である。粉末分配器13は、図示しない駆動機構によりy軸方向にスライドすることができる。ここで、図1では、分かり易くするため、粉末分配器13を樋12から離して描いている。しかし、実際には、粉末分配器13は樋12の溝の両側面と隙間なく接触しながらスライドする。粉末分配器13が、樋12において粉末材料が投下された一端から他端までスライドすることにより、粉末が樋12の開口部を介して、スキージ11の長手方向に均一に分配される。
粉末供給部14は、造形に用いられる粉末材料を供給する。本実施の形態では、上述の通り、粉末供給部14は、樋12に粉末材料を供給する。ここで、粉末供給部14は、後述する通り、ホッパー140(図2参照)を有しており、ホッパー140内に貯留された粉末材料を供給する。なお、粉末材料は、例えば、無機材料(金属やセラミック)もしくは有機材料(プラスチック)からなる。本実施の形態にかかる積層造形装置100では、種々の粉末材料が用いられることが想定される。すなわち、ホッパー140が供給のために貯留する粉末材料の種類は、1種類に限られない。
粉末供給部14には、凝集抑制装置15が接続されており、粉末材料の凝集の発生が抑制される。なお、凝集抑制装置15の詳細については、図2を用いて後述する。
以上の構成により、積層造形装置100は、スキージ11への粉末の供給、造形槽3の上方への移動、スキージ11のスライドによる粉末層の形成(往路)、硬化層の形成、造形槽3の上方への移動、スキージ11のスライドによる粉末層の形成(復路)、及び硬化層の形成が繰り返される。これにより、多数の硬化層が積層一体化された三次元形状の造形物51が得られる。
次に、凝集抑制装置15の詳細について説明する。図2は、実施の形態1に係る凝集抑制装置15を示す模式図である。なお、図2では、凝集抑制装置15に加え、粉末供給部14のホッパー140が図示されている。また、図2では、ホッパー140にラットホール20が発生した様子が図示されている。
ここで、凝集抑制装置15の説明に先立ち、ホッパー140及びラットホール20について、図2を用いて説明する。ホッパー140は、筒状側壁部141と、この筒状側壁部141の下側のテーパー部142とにより側壁が形成された容器であり、内部に粉末材料50を貯留する。なお、図2に示した例では、筒状側壁部141の上側、すなわちホッパー140の上側は開口しているが、蓋などにより覆われていてもよい。また、ホッパー140の下部には排出口143が設けられており、ホッパー140は下端が開口している。
筒状側壁部141は、筒状の形状(例えば円筒形状)である。テーパー部142は、筒状側壁部141と排出口143との間をつなぐ側壁部分である。テーパー部142は、所定の角度に傾斜した側壁部分である。テーパー部142があることにより、ホッパー140は、排出口143に向かって先細りとなる形状となっている。すなわち、ホッパー140は、テーパー部142において、下側ほど内径が狭くなっている。ホッパー140は、このような構造により、内部に貯留された粉末材料50を排出口143から吐き出すことにより粉末材料50を供給する。
ここで、ホッパー140に、ラットホール20が発生することがある。ラットホール20は、紛体圧力等の要因により、ホッパー140の内周面の周辺の粉粒体が排出口143から排出されず、ホッパー140の中央部の粉粒体のみが排出されることで形成される穴である。すなわち、ラットホール20は、排出口143から伸びる、粉末材料50により形成された穴である。ラットホール20が発生すると、ホッパー140による粉末材料50の供給が阻害されてしまう。
ラットホール20は、粉末材料50が凝縮することにより発生すると考えられる。ここで、凝集の発生要因としては、種々の要因が考えられる。図3は、凝集の発生要因を図示した模式図である。図3に示されるように、凝集は粉粒体に圧縮力(圧力)が働くことに起因して発生したり、粒子間引力が大きいことに起因して発生したりする。また、粒子間引力は、水分があることに起因する液架橋力の発生や、磁力の発生、静電力の発生、ファンデルワールス力の発生又は表面付着物の存在などに起因する固体架橋力の発生により生じる。
ラットホール20を破砕するために、振動を与えるための機構を設けることが考えられるが、レーザスキャナ8又はレーザ発振器10の動作に、振動が悪影響を及ぼす恐れがある。このため、本実施の形態では、凝集抑制装置15を用いて、粉粒体に対して気体を噴出することでラットホール20を破砕する。
ところで、凝集を抑制するために噴出される気体によっては、粉末材料と化学的に反応してしまう恐れがある。例えば、噴出される気体として空気を用いた場合、空気中の酸素による酸化反応のリスクがある。また、空気がドライエアではない場合、空気に含まれる水分による反応のリスクがある。また、粉末材料としてリチウムやマグネシウムが用いられる場合、これらの有する高い反応性が問題となる。また、粉末材料としてアルミニウムが用いられる場合、化学反応を起こして酸化被膜が形成され、溶融及び合金化を阻害することが考えられる。
このようなことから、噴出する気体として、化学的に安定している不活性ガスを用いることが考えられる。しかしながら、不活性ガスは、他の気体よりも一般的に高価であるため、不活性ガスを用いる凝集抑制装置は、コストの上昇を招いてしまう。ここで、粉末材料の種類によって粉末材料の有する反応性は異なるにも関わらず、凝集抑制装置において一律の不活性ガスを用いることが、コストの上昇の要因となっていると考えられる。そこで、本実施の形態にかかる凝集抑制装置15は、気体を選択して粉末材料に噴射する。
図2に戻り、凝集抑制装置15の構成について説明する。凝集抑制装置15は、複数のガスボンベ151、気体選択バルブ152、気体噴出ノズル153、154を含む。
各ガスボンベ151は、異なる種類の気体を貯留する。ガスボンベ151は、気体貯留手段を構成する。各ガスボンベ151は、例えば圧縮ガス又は液化ガスとして気体を貯留する。各ガスボンベ151は、気体選択バルブ152に接続されている。具体的には、本実施の形態では、ガスボンベ151は、接続管157を介して気体選択バルブ152と接続している。なお、図2においては、3つのガスボンベ151が図示されているが、ガスボンベ151は2以上であればよく、3つに限定されない。すなわち、貯留されるガスの種類は、2以上であればよい。
貯留されるガスの種類としては、例えば、ヘリウム、窒素、アルゴンなどに代表される不活性ガス(ドライ不活性ガス)や、ドライエア、ドライ炭酸ガスなどが挙げられる。
気体噴出ノズル153、154は、それぞれ、ホッパー140内の粉末材料50に、ガスボンベ151により貯留された気体を噴出するノズルである。気体噴出ノズル153、154は、それぞれ、気体噴出手段を構成する。なお、気体噴出ノズル153は第1の気体噴出手段と呼ばれることがあり、気体噴出ノズル154は第2の気体噴出手段と呼ばれることがある。
気体噴出ノズル153は、気体の吐き出し口がテーパー部142の内側に設けられたノズルである。また、気体噴出ノズル153の気体の吐き出し口は、排出口143の中心を通る鉛直軸L側かつ側方Aに向いている。すなわち、気体噴出ノズル153は、気体を側方Aに噴出する。なお、気体噴出ノズル153の気体の吐き出し口のこのような向きの例として、図2では、気体噴出ノズル153の気体の吐き出し口が水平方向に向いた様子を図示しているが、向きは必ずしも水平方向でなくてもよい。例えば、気体噴出ノズル153の気体の吐き出し口は、鉛直軸L側かつテーパー部の勾配に沿った方向に向いてもよい。
気体噴出ノズル154は、気体の吐き出し口が、筒状側壁部141の内側の下端に設けられたノズルである。また、気体噴出ノズル154の気体の吐き出し口は、鉛直上方向Bに向いている。すなわち、気体噴出ノズル154は、気体を鉛直上方向Bに噴出する。
このような構成により、気体噴出ノズル153、154は、ホッパー140に貯留された粉末材料50の内部から気体を噴出することとなる。
気体選択バルブ152は、ガスボンベ151から気体噴出ノズル153、154への気体の流路の間に設けられたバルブであり、複数のガスボンベ151にそれぞれ貯留された気体のうち選択された気体を気体噴出ノズル153、154に供給するよう調節する。ここで、気体選択バルブ152は、気体噴出ノズル毎に調節を行う。すなわち、気体噴出ノズル153から噴出するよう選択された気体の種類と、気体噴出ノズル154から噴出するよう選択された気体の種類とが異なる場合、気体選択バルブ152は、気体噴出ノズル153及び気体噴出ノズル154に対し、それぞれ選択された異なる種類の気体を供給するよう調節する。言い換えると、気体選択バルブ152は、複数の気体噴出ノズルが異なる種類の気体を噴出するよう調節する。なお、気体選択バルブ152による調節は、気体選択バルブ152の開閉を調節することにより実現される。このように、気体選択バルブ152は、調節手段を構成する。
気体選択バルブ152は、例えば、複数のガスボンベ151のうち一つのガスボンベ151の気体を気体噴出ノズル153、154に供給するよう調節してもよいし、複数のガスボンベ151のうち二以上のガスボンベ151の気体を気体噴出ノズル153、154に供給するよう調節してもよい。なお、本実施の形態において、気体選択バルブ152が複数のガスボンベ151のうち二以上のガスボンベ151の気体を気体噴出ノズル153又は気体噴出ノズル154に供給する場合、選択された各ガスボンベ151の気体が混合された混合気体が気体噴出ノズル153又は気体噴出ノズル154から噴出することとなる。このように、凝集抑制装置15は、気体選択バルブ152により、粉末材料50の種類に応じて、噴出させるガスを切替えられるようにしてある。なお、本実施の形態では、気体選択バルブ152は、制御装置156の制御信号に基づいて、上述の調節動作を実施する。
ラットホール検出装置155は、ホッパー140内を撮像するカメラを備えており、ホッパー140内の撮影画像を画像解析処理することで、ラットホールの発生を検出する。ラットホール検出装置155は、ラットホールの検出結果を制御装置156に通知する。具体的には、ラットホール検出装置155は、ラットホールの発生を検出した場合、制御装置156に対し、ラットホール発生検出信号を出力する。このように、ラットホール検出装置155は、ホッパー140内に発生したラットホールを検出する検出手段として機能する。なお、ラットホール検出装置155は、他の方法により検出を行ってもよい。例えば、ホッパー140の排出口143から排出される粉末材料の量が、基準量よりも低下したことを検出すことにより、ラットホールの発生を検出してもよい。
制御装置156は、コンピュータとしての機能を備え、制御プログラムに基づいて、この凝集抑制装置15の各種処理を制御する。具体的には、制御装置156は、例えば、キーボード、マウス等の入力手段及びCRT、液晶ディスプレイ等の出力手段を備えており、操作者からの入力情報を受付け、気体選択バルブ152の調節動作を制御する。
次に、凝集抑制装置15の動作の一例について説明する。図4は、凝集抑制装置15の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図4に示されるフローチャートに沿って、説明する。
ステップ10(S10)において、制御装置156は、凝集抑制装置15の稼働条件を満たすか否かを判定する。具体的には、例えば、制御装置156は、ホッパー140に粉末材料50を搬送又は供給するための図示しない装置(例えば、負圧ポンプ)の稼働信号を監視し、この装置の稼働信号を検知した場合、凝集抑制装置15の稼働条件を満たしたと判定して、ステップ11の処理へ移行する。一方、稼働信号を検知しない場合、処理を終了する。
ステップ11(S11)において、制御装置156は、ラットホールが発生したか否かを判定する。ラットホールが発生したと判定された場合、処理はステップ12へ移行し、ラットホールが発生していないと判定された場合、処理はステップ10に戻る。具体的には、ラットホール検出装置155がラットホールの検出処理を行い、制御装置156は、ラットホール検出装置155からラットホール検出信号を受信した場合に、ラットホールが発生したと判定する。
ステップ12(S12)において、制御装置156は、気体選択バルブ152に制御信号を出力し、気体を噴出するよう制御する。なお、ステップ12における処理の詳細は、図5を参照して後述する。
ステップ13(S13)において、制御装置156は、ラットホールが解消したか否かを判定する。ラットホールが解消していないと判定された場合、処理はステップ10へ戻り、ラットホールが解消したと判定された場合、処理を終了する。具体的には、ラットホール検出装置155がラットホールの検出処理を行い、制御装置156は、ラットホール検出装置155からラットホール検出信号を受信した場合、ラットホールが解消されていないと判定する。
このように、ラットホール検出装置155によりラットホールが検出されている間、気体噴出ノズル153、154は、気体の噴出を繰り返す。
次に、ステップ12の気体噴出処理の詳細について説明する。図5は、気体噴出処理にかかる動作の一例を示すフローチャートである。以下、図5に示されるフローチャートに沿って、説明する。
ステップ120(S120)において、制御装置156は、噴出に使用する気体を選択する。例えば、制御装置156は、ガスボンベ151の識別番号であるガスボンベ番号の入力を受付け、受け付けた入力情報に従って噴出に使用する気体を選択する。なお、制御装置156は、例えば、ガス種別、ガスボンベ番号、噴出量などの情報をデータテーブルなどの形式で予め記憶しておき、操作者からのガス種別の入力に応じて、噴出に利用するガスボンベ151を特定し(すなわち、ガスボンベ番号を特定し)、噴出量を決定してもよい。
ステップ121(S121)において、制御装置156は、全ての気体噴出ノズルで同じ気体を噴出するか否かを判定する。すなわち、本実施の形態では、制御装置156は、気体噴出ノズル153から噴出する気体と、気体噴出ノズル154から噴出する気体とを同じにするか否かを判定する。例えば、制御装置156は、操作者から、各気体噴出ノズルから噴出する気体を同じにするか否かを指示する入力情報を受付け、受け付けた入力情報に従って判定する。各気体噴出ノズルから噴出する気体を同じにしない場合、処理はステップ122へ移行し、各気体噴出ノズルから噴出する気体を同じにする場合、処理はステップ123へ移行する。
ステップ122(S122)において、制御装置156は、気体噴出ノズルごとに、噴出に使用する気体を選択する。例えば、制御装置156は、使用される気体を気体噴出ノズルごとに指示する入力を操作者から受付け、受け付けた入力情報に従って気体噴出ノズル毎の気体を選択する。ステップ122の後、処理は、ステップ123へ移行する。
なお、ステップ120、122における設定は、気体選択バルブ152において行われる調整についての設定に相当する。
ステップ123(S123)において、制御装置156は、気体選択バルブ152の開閉を調節するよう制御する。これにより、気体選択バルブ152は、ステップ120、122で選択された気体を気体噴出ノズル153、154に供給するよう調節する。
そして、気体選択バルブ152による調節が行われると、ステップ124(S124)において、気体噴出ノズル153、154から気体が噴出される。これにより、筒状側壁部141及びテーパー部142周辺の粉末材料50が飛ばされ、ラットホール20が破壊される。
このように、凝集抑制装置15は、ホッパー140における粉末材料50の凝集を抑制することができる。すなわち、ラットホールにより粉末材料50の供給が妨げられることを抑制することができる。
そして、粉末材料の種類に応じて噴出する気体の種類を適宜選択することができるため、ホッパーに貯留される粉末材料の種類が多岐にわたる場合であっても、適切に凝集を防止することができる。すなわち、以下に述べるように、コストを抑制しつつ凝集を防止するという点、及び粉末材料に応じた最適な気体を選択することができるという点で、適切に凝集を防止することができる。
凝集抑制装置15によれば、粉末材料に応じた気体を選択して噴出することが可能であるため、一律に不活性ガスを用いずに済むため、コストの増大を抑制することができる。例えば、定常状態、すなわち常温及び常圧の状態で安定した材料に対してはドライエアを噴出し、酸化性が非常に高い材料にはアルゴンガスを噴出する、などといった気体の選択を行うことで全体のコストを抑制することができる。なお、定常状態で安定した材料は、例えば、貴金属系材料、プラスチック樹脂材料、紙、小麦粉などの粉末食材などが該当する。酸化性が非常に高い材料としては、例えば、リチウム、カリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、アルミニウムなどが挙げられる。
また、金属系の粉末材料が用いられる場合、積層造形装置における溶融及び固化は、溶接と同様の領域と考えられるため、溶接における、金属とシールドガスの組み合わせが参考となる。すなわち、例えば、アルミニウム合金や銅合金に対しては、アルゴン、ヘリウム、又はアルゴンとヘリウムの混合気体などを噴出する気体として用いることが考えられる。また、ステンレス鋼、炭素鋼、及び高張力鋼に対しては、例えばアルゴン、ヘリウム、アルゴンとヘリウムの混合気体、アルゴンと水素の混合気体などを噴出する気体として用いることが考えられる。
このように、凝集抑制装置15によれば、材料に応じて、化学的に安定するよう最適な気体を噴出することができる。なお、凝集抑制装置15によれば、材料が金属である場合に限らず、鉄系材料と非鉄系材料の使用、金属材料と樹脂などの非金属材料の使用などといった異種材料の使用にも適応できる。すなわち、凝集抑制装置15によれば、積層造形装置で複数種類の材料が使用されるとしても、各材料に応じて適切な気体を選択して噴出することができる。ここで、積層造形装置100における複数種類の材料の使用としては、次の3つのパターンが考えられる。
第1のパターンは、材料pを使用して造形物Pを作成後、次に別の材料qを使用して別の造形物Qを作成するパターンである。第2のパターンは、同一造形物を作成する過程において、材料pでこの造形物の部位を形成後、材料qでこの部位と同じ部位又は異なる部位を形成するパターンである。そして、第3のパターンは、材料pと材料qを混合した材料rにより造形物を作成するパターンである。
第1のパターン及び第2のパターンについては、例えば、鉄系材料を積層及び溶融後、非鉄系材料のアルミニウムを積層及び溶融する場合が考えられる。この場合、上述のように溶接と同様に考えると、アルミニウムを積層及び溶融する際には、溶接欠陥が発生する可能性があるため、炭酸ガス以外の気体を用いて噴出を行う。また、第3の場合については、具体的には金属多孔質体を造形する場合などが考えられ、この場合、ヘリウム、窒素、空気などを噴出する気体として用いることが考えられる。なお、材料に適した気体は、科学的計算やシミュレーションなどにより決定されてもよいし、トライアンドエラーによる試験及び評価を行って調整することにより決定されてもよい。なお、この試験及び評価では、実際に、ある材料に対してある気体を使用し、凝集が発生しないか、すなわちラットホールが発生しないかを評価する。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。積層造形装置100は、凝集抑制装置15に代えて、凝集抑制装置25を備えてもよい。以下、実施の形態2にかかる凝集抑制装置25について説明する。図6は、実施の形態2に係る凝集抑制装置25を示す模式図である。なお、図6においても、凝集抑制装置25に加え、粉末供給部14のホッパー140が図示されている。
図6に示されるように、実施の形態2にかかる凝集抑制装置25は、流量調整バルブ250をさらに有している点で、実施の形態1にかかる凝集抑制装置15と異なる。以下、実施の形態1にかかる凝集抑制装置15と同様の構成については、説明を省略する。なお、流量調整バルブ250は、流量調整手段と呼ばれることがある。
流量調整バルブ250は、流路の一方が各気体噴出ノズルに接続し、流路の他方が気体選択バルブ152に接続している。すなわち、流量調整バルブ250は、気体噴出ノズル153及び気体噴出ノズル154に接続するとともに、気体選択バルブ152に接続している。したがって、本実施の形態では、気体噴出ノズル153、154は、流量調整バルブ250及び気体選択バルブ152に接続されている。
流量調整バルブ250は、次の2つの流量を調整するバルブである。1つ目の調整として、流量調整バルブ250は、ガスボンベ151から供給される気体の流量を調整する。すなわち、複数のガスボンベ151のうち、選択されたガスボンベ151それぞれから供給される気体の流量を調整する。
凝集抑制装置25が、ガスボンベ番号がXであるガスボンベ151と、ガスボンベ番号がYであるガスボンベ151と、ガスボンベ番号がZであるガスボンベ151とを備えている場合を例にして説明すると、流量調整バルブ250は例えば以下の流量を調整する。
例えば、噴出に使用する気体として、ガスボンベ番号がXのガスボンベ151に貯留されている気体が選択されている場合、流量調整バルブ250は、ガスボンベ番号がXのガスボンベ151から供給される気体の流量を調整する。
また、例えば、噴出に使用する気体として、ガスボンベ番号がYのガスボンベ151に貯留されている気体とガスボンベ番号がZのガスボンベ151に貯留されている気体が選択されている場合、流量調整バルブ250は、選択された気体に対応するガスボンベ151のそれぞれの流量を調整する。すなわち、流量調整バルブ250は、ガスボンベ番号がYのガスボンベ151から供給される気体の流量を調整とともに、ガスボンベ番号がZのガスボンベ151から供給される気体の流量を調整する。以下、流量調整バルブ250の上記1つ目の調整機能について、第1の調整と呼ぶことがある。
流量調整バルブ250の第1の調整によれば、ガスボンベ151毎の流量が調整されるため、所望の混合比で複数の種類の気体を混合した混合気体を生成することができる。すなわち、流量調整バルブ250は、ガスボンベ151に貯留された複数の種類の気体を所望の混合比で混合した混合気体を気体噴出ノズル153、154が噴出するよう流量を調整する。例えば、噴出対象の気体として、複数種類の不活性ガスが選択されている場合、流量調整バルブ250の第1の調整により、これら複数種類の不活性ガスを所望の混合比で混合した混合気体が生成される。また、例えば、噴出対象の気体として、ドライエアと不活性ガスが選択されている場合、流量調整バルブ250の第1の調整により、所望の濃度の不活性ガスが生成される。また、流量調整バルブ250の第1の調整により、所望の混合比の所望の濃度の混合気体が生成されてもよい。なお、流量調整バルブ250は、気体噴出ノズル毎に、ガスボンベ151から供給される気体の流量を調整してもよい。すなわち、流量調整バルブ250は、気体噴出ノズル153に対して第1の混合比で混合された第1の混合気体を生成し、気体噴出ノズル154に対して第2の混合比で混合された第2の混合気体を生成するよう調整してもよい。
また、流量調整バルブ250の第1の調整によれば、例えば、化学的反応性が予め定められた基準よりも鈍い材料には、ドライエアを混合することで濃度を抑えた混合気体を作成することができる。また、化学的反応性が予め定められた基準よりも高い材料には、アルゴンにヘリウム又は窒素を混合した混合気体を作成することもできる。
2つ目の調整として、流量調整バルブ250は、各気体噴出ノズルに供給される気体の流量を調整する。すなわち、流量調整バルブ250は、気体噴出ノズル153が噴出する気体の流量と、気体噴出ノズル154が噴出する気体の流量とをそれぞれ調整する。以下、流量調整バルブ250の上記2つ目の調整機能について、第2の調整と呼ぶことがある。
流量調整バルブ250の第2の調整によれば、気体噴出ノズルごとの気体の噴出量を調整することができる。このため、例えば、気体噴出ノズル153と気体噴出ノズル154とで異なる流量の気体を噴出することができる。また、気体選択バルブ152と流量調整バルブ250と用いることにより、気体噴出ノズル毎に、異なる種類の気体を異なる流量で噴出をさせることができる。
なお、流量調整バルブ250による調整は、流量調整バルブ250の開閉を調整することにより実現される。また、本実施の形態では、流量調整バルブ250は、制御装置156の制御信号に基づいて、上述の調整動作を実施する。このため、本実施の形態にかかる制御装置156は、操作者からの入力情報を受付け、流量調整バルブ250の調整動作を制御する。
次に、実施の形態2にかかる凝集抑制装置25の動作の一例について説明する。実施の形態2にかかる凝集抑制装置25は、実施の形態1にかかる凝集抑制装置15と同様、図4に示される動作を行う。ただし、実施の形態2にかかる凝集抑制装置25は、図4に示される気体噴出処理(ステップ12)の具体的な処理内容が異なる。すなわち、実施の形態2にかかる凝集抑制装置25は、図5に示される動作に代えて、以下の気体噴出処理を実行する。図7は、実施の形態2にかかる凝集抑制装置25の気体噴出処理にかかる動作の一例を示すフローチャートである。以下、図7に示されるフローチャートに沿って、説明する。
ステップ220(S220)において、図5のステップ120と同様、制御装置156は、噴出に使用する気体を選択する。例えば、制御装置156は、操作者からガスボンベ番号の入力を受付け、受け付けた入力情報に従って噴出に使用する気体を選択する。
ステップ221(S221)において、図5のステップ121と同様、制御装置156は、全ての気体噴出ノズルで同じ気体を噴出するか否かを判定する。例えば、制御装置156は、操作者から、各気体噴出ノズルから噴出する気体を同じにするか否かを指示する入力情報を受付け、受け付けた入力情報に従って判定する。各気体噴出ノズルから噴出する気体を同じにしない場合、処理はステップ222へ移行し、各気体噴出ノズルから噴出する気体を同じにする場合、処理はステップ223へ移行する。
ステップ222(S222)において、図5のステップ122と同様、制御装置156は、気体噴出ノズルごとに、噴出に使用する気体を選択する。例えば、制御装置156は、使用される気体を気体噴出ノズルごとに指示する入力を操作者から受付け、受け付けた入力情報に従って気体噴出ノズル毎の気体を選択する。ステップ222の後、処理は、ステップ223へ移行する。
ステップ223(S223)において、制御装置156は、全ての気体噴出ノズルで同じ流量で気体を噴出するか否かを判定する。すなわち、本実施の形態では、制御装置156は、気体噴出ノズル153が噴出する気体の流量と、気体噴出ノズル154が噴出する気体の流量とを同じにするか否かを判定する。例えば、制御装置156は、操作者から、全ての気体噴出ノズルで同じ流量で気体を噴出するか否かを指示する入力を受付け、受け付けた入力情報に従って判定する。同じ流量で気体を噴出しない場合、処理はステップ224へ移行し、同じ流量で気体を噴出する場合、処理はステップ225へ移行する。なお、同じ流量で気体を噴出する場合、流量は、操作者から入力された流量であってもよいし、予め定められた流量であってもよい。
ステップ224(S224)において、制御装置156は、気体噴出ノズルごとの流量、すなわち気体噴出ノズルごとの気体の噴出量についての入力を受付ける。ステップ224の後、処理は、ステップ225へ移行する。
なお、ステップ224における設定は、気体噴出ノズル153と気体噴出ノズル154とで異なる流量の気体を噴出するための上記第2の調整についての設定に相当する。
ステップ225(S225)において、制御装置156は、全ての気体噴出ノズルで同じ濃度又は成分の気体を噴出するか否かを判定する。すなわち、本実施の形態では、制御装置156は、気体噴出ノズル153が噴出する気体の濃度又は成分と、気体噴出ノズル154が噴出する気体の濃度又は成分とを同じにするか否かを判定する。
ここでは、噴出する気体に含まれるドライエアの比率(ただし、比率が0である場合もある)が異なる場合、濃度が異なるという。また、噴出する混合気体に含まれる各気体の混合比率が異なる場合又は噴出する混合気体に含まれる気体の種類が異なる場合、成分が異なるという。よって、全ての気体噴出ノズルで同じ濃度の気体を噴出するとは、各気体噴出ノズルから噴出される気体に含まれるドライエアの比率が同じであることを意味する。また、全ての気体噴出ノズルで同じ成分の気体を噴出するとは、各気体噴出ノズルから噴出される気体の混合比率が同じであることを意味する。
ステップ225において、例えば、制御装置156は、操作者から、全ての気体噴出ノズルで同じ濃度又は成分の気体を噴出するか否かを指示する入力を受付け、受け付けた入力情報に従って判定する。同じ濃度又は成分の気体を噴出しない場合、処理はステップ226へ移行し、同じ濃度又は成分の気体を噴出する場合、処理はステップ227へ移行する。なお、同じ濃度又は成分の気体を噴出する場合、濃度又は成分は、予め定められた濃度又は成分であってもよいし、操作者から入力された濃度又は成分であってもよい。
ステップ226(S226)において、制御装置156は、気体噴出ノズルごとの気体の濃度又は成分についての入力を受付ける。ステップ226の後、処理は、ステップ227へ移行する。以上のステップにより、気体選択バルブ152及び流量調整バルブ250を制御するための設定が完了する。
なお、ステップ226における設定は、所望の混合比で複数の種類の気体を混合した混合気体を生成するための上記第1の調整についての設定に相当する。
ステップ227(S227)において、制御装置156は、設定に基づいて、気体選択バルブ152の開閉を調節するよう制御する。これに対し、気体選択バルブ152は、制御装置156の制御に従って調節を実施する。
ステップ228(S228)において、制御装置156は、設定に基づいて、流量調整バルブ250の開閉を調節するよう制御する。これに対し、流量調整バルブ250は、制御装置156の制御に従って調整を実施する。なお、図7に示した例では、ステップ227の後に、ステップ228を実施しているが、実施順序が逆であってもよいし、並行して実施されてもよい。
そして、気体選択バルブ152による調節及び流量調整バルブ250による調整が行われると、ステップ229(S229)において、気体噴出ノズル153、154から気体が噴出される。これにより、筒状側壁部141及びテーパー部142周辺の粉末材料50が飛ばされ、ラットホール20が破壊される。
以上、実施の形態2にかかる凝集抑制装置25の動作について説明した。このような凝集抑制装置25では、実施の形態1にかかる凝集抑制装置15と同様、コストを抑制しつつ凝集を防止するという点、及び粉末材料に応じた最適な気体を選択することができるという点で、適切に凝集を防止することができる。
ここで、流量調整バルブ250は、気体噴出ノズル154により噴出される気体の流量よりも気体噴出ノズル153により噴出される気体の流量の方が大きくなるよう流量を調整することが好ましい。すなわち、上記ステップ224において、気体噴出ノズル154の流量よりも気体噴出ノズル153の流量の方が大きくなるよう流量が設定されることが好ましい。なお、この設定は、操作者により設定されてもよいし、制御装置156が自動的に設定してもよい。
気体噴出ノズル153はラットホールの付け根部分を破砕するために側方に向けて気体を噴出するのに対し、気体噴出ノズル154は筒状側壁部141の内側面付近に残存する堆積粉を破砕するために鉛直上方向に気体を噴出する。このため、気体噴出ノズル154からの気体の流量が気体噴出ノズル153から気体の流量よりも大きい場合には、次のような事態が起こりうる。万一、ラットホールの付け根部分を構成する粉末材料50、すなわちテーパー部142の内側面上で凝集した粉末材料50が、気体の噴出によっても破砕せずに残存してしまった場合、上方に吹き上げられた粉末材料50が落下した際に、タッピングと同様の力が作用し、再び凝集が起こる可能性があるためである。したがって、気体噴出ノズル154よりも気体噴出ノズル153の流量の方が大きくなるよう流量を調整した方がよい。このように流量を調整することにより、効果的に凝集を抑制することが可能となる。
また、ステップ222では、気体噴出ノズルごとに、異なる気体を噴出するよう設定できるため、例えば、流量が比較的に大きい気体噴出ノズル153からはアルゴンを噴出し、流量が比較的に小さい気体噴出ノズル154からは窒素を噴出することも可能である。ここで、コスト低減のために用いられる窒素の噴出が、流量が比較的に小さい気体噴出ノズル154から行われる理由は、気体噴出ノズル154の噴出量が気体噴出ノズル153の噴出量よりも少ないため、気体噴出ノズル153から窒素を噴出する場合に比べて、アルゴンの使用目的である化学的安定性を損なう恐れが低いためである。凝集抑制装置25では、このように粉末材料が気体と反応することを抑制しつつアルゴンの使用量を抑えることもできる。つまり、凝集抑制装置25が、気体噴出ノズル153から噴出される気体よりも低い化学的安定性を有する気体を、気体噴出ノズル153の流量よりも大きい流量で気体噴出ノズル154から噴出することにより、コストの低減が図られてもよい。なお、これは、気体選択バルブ152が、気体噴出ノズル153に供給する気体よりも低い化学的安定性を有する気体を気体噴出ノズル154に供給し、流量調整バルブ250が気体噴出ノズル154により噴出される気体の流量よりも気体噴出ノズル153により噴出される気体の流量の方が大きくなるよう流量を調整することで実現される。
また、凝集抑制装置25では、流量調整バルブ250の第1の調整により、所望の混合比で複数の種類の気体を混合した混合気体を生成することができる。このため、混合気体を事前に作る作業工程を省略することができるという利点がある。また、最適な混合比の調整をその場で行うことができるため、その時のその場所での温度、湿度、又は気圧などの環境条件に即した調整が可能となる。このため、化学的反応性が非常に高いセンシティブな材料を用いる場合には、より効果的である。
また、凝集抑制装置25では、流量調整バルブ250の第1の調整により、純度100%のガスではなく、濃度を低下させた混合ガスを作成することで、コストを低減させることも可能である。ここで、濃度下げることが可能であるか、及びどの程度下げても問題ないかは、例えば、実際に、ある材料に対してある濃度の気体を使用し、凝集が発生しないかを評価することで判定することができる。
また、流量調整バルブ250の第1の調整では所望の混合比を実現できるため、凝集抑制装置25は、実施の形態1にかかる凝集抑制装置15に比べて、材料に応じた気体を噴出するための調整をより細かく行うことができる。また、ステップ226では、気体噴出ノズルごとに気体の濃度を設定することができるので、流量調整バルブ250の第1の調整により、例えば、流量が比較的に大きい気体噴出ノズル153からは所定の濃度の気体を噴出し、流量が比較的に小さい気体噴出ノズル154からはこの所定の濃度よりも低濃度の気体を噴出してもよい。より具体的には、例えば、混合気体として不活性ガスとドライエアとを混合した気体を想定した場合、気体噴出ノズル153から噴出される気体の不活性ガスの濃度よりも気体噴出ノズル154から噴出される気体の不活性ガスの濃度を低くしてもよい。このようにすることで、粉末材料が気体と反応することを抑制しつつ不活性ガスなどの気体の使用量を抑えてもよい。
次に、実施の形態2にかかる凝集抑制方法について説明する。図8は、実施の形態2にかかる凝集抑制方法の一例を示すフローチャートである。以下、図8に示されるフローチャートに沿って、凝集抑制方法について説明する。
ステップ300(S300)において、複数のガスボンベ151に貯留された異なる種類の気体のうち選択された気体を気体噴出ノズル153、154に供給するよう、気体選択バルブ152によって調節する。
ステップ301(S301)において、流量調整バルブ250により、気体の流量を調整する。例えば、気体噴出ノズル153から噴出される気体の流量が、気体噴出ノズル154から噴出される気体の流量よりも大きくなるよう流量を調整する。
ステップ302(S302)において、ホッパー140内の粉末材料50に、選択された気体を気体噴出ノズル153、154から噴出する。
以上のステップによる凝集抑制方法によれば、適切に凝集を抑制することができる。ここで、気体噴出ノズル153から気体噴出ノズル154よりも大きい流量で気体を噴出する際、気体噴出ノズル154から噴出される気体よりも高い化学的安定性を有する気体を気体噴出ノズル153から噴出してもよい。すなわち、気体噴出ノズル153から噴出される気体よりも低い化学的安定性を有する気体を気体噴出ノズル154から噴出してもよい。この場合、ステップ300において、そのような条件を満たす気体を気体噴出ノズル153、154それぞれに供給するよう調整する。このようにすることで、粉末材料が気体と反応することを抑制しつつ化学的安定性がより高い気体の使用量を抑えてことができる。
また、ガスボンベ151のいずれかに貯留された不活性ガスなどのドライエア以外の気体と、ガスボンベ151の他のいずれかに貯留されたドライエアとを混合した気体を気体噴出ノズル153、154から噴出してもよい。そして、気体噴出ノズル153から気体噴出ノズル154よりも大きい流量で気体を噴出する際、気体噴出ノズル153から噴出される気体の濃度の方が気体噴出ノズル154から噴出される気体の濃度よりも高くてもよい。すなわち、気体噴出ノズル154から噴出される気体の濃度の方が気体噴出ノズル153から噴出される気体の濃度よりも低くてもよい。この場合、ステップ301において、そのような濃度条件を満たすよう流量調整バルブ250により調整する。このようにすることで、粉末材料が気体と反応することを抑制しつつ不活性ガスなどの気体の使用量を抑えることができる。
以上、図8に実施の形態2にかかる凝集抑制方法の一例のフローチャートを示したが、図8においてステップ301を省略することにより、実施の形態1にかかる凝集抑制方法の一例のフローチャートとなる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記実施の形態では、2つの気体噴出ノズルが設けられているが、気体噴出ノズルは、1つであってもいし、3つ以上であってもよい。また、気体噴出ノズルの設置箇所、向きについて、種々の変更が加えられてもよい。さらに、上記実施の形態では、気体選択バルブ152及び流量調整バルブ250が、制御装置156の制御により動作したが、気体選択バルブ152及び流量調整バルブ250は、手動操作によりバルブの開閉が行われてもよい。
1 ベース
2 定盤
2a 凸部
3 造形槽
3a フランジ部
3b 上部開口端
4 造形槽支持部
5 造形槽駆動部
5a モータ
5c 連結部
6 支柱
7 支持部
8 レーザスキャナ
9 光ファイバ
10 レーザ発振器
11 スキージ
11a 第1のスキージ
11b 第2のスキージ
12 樋
13 粉末分配器
14 粉末供給部
15、25 凝集抑制装置
20 ラットホール
50 粉末材料
51 造形物
52 積層粉末
100 積層造形装置
140 ホッパー
141 筒状側壁部
142 テーパー部
143 排出口
151 ガスボンベ
152 気体選択バルブ
153、154 気体噴出ノズル
155 ラットホール検出装置
156 制御装置
157 接続管
250 流量調整バルブ

Claims (16)

  1. 異なる種類の気体を貯留する複数の気体貯留手段と、
    粉末材料を供給するホッパー内の前記粉末材料に、前記気体貯留手段により貯留された気体を噴出する気体噴出手段と、
    前記気体貯留手段から前記気体噴出手段への気体の流路の間に設けられ、前記複数の気体貯留手段にそれぞれ貯留された気体のうち選択された気体を前記気体噴出手段に供給するよう調節する調節手段と
    を有する凝集抑制装置。
  2. 前記気体貯留手段から供給される気体の流量を調整する流量調整手段
    をさらに有する請求項1に記載の凝集抑制装置。
  3. 前記気体噴出手段を複数有する請求項1に記載の凝集抑制装置。
  4. 前記調節手段は、複数の前記気体噴出手段が異なる種類の気体を噴出するよう調節する
    請求項3に記載の凝集抑制装置。
  5. 前記ホッパーは、筒状側壁部と、該筒状側壁部の下側のテーパー部とにより側壁が形成されており、
    前記気体噴出手段として、
    前記気体の吐き出し口が、前記テーパー部の内側に設けられ、かつ、前記ホッパーの下部に設けられた排出口の中心を通る鉛直軸側かつ側方に向く第1の気体噴出手段と、
    前記気体の吐き出し口が、前記筒状側壁部の内側の下端に設けられ、かつ、鉛直上方向に向く第2の気体噴出手段と
    を有する請求項3又は4に記載の凝集抑制装置。
  6. 前記第1の気体噴出手段が噴出する気体の流量及び前記第2の気体噴出手段が噴出する気体の流量を調整する流量調整手段
    をさらに有する請求項5に記載の凝集抑制装置。
  7. 前記流量調整手段は、前記第2の気体噴出手段により噴出される気体の流量よりも前記第1の気体噴出手段により噴出される気体の流量の方が大きくなるよう流量を調整する
    請求項6に記載の凝集抑制装置。
  8. 前記調節手段は、前記第1の気体噴出手段に供給する気体よりも低い化学的安定性を有する気体を前記第2の気体噴出手段に供給するよう調節する
    請求項7に記載の凝集抑制装置。
  9. 前記流量調整手段は、さらに、前記第1の気体噴出手段に対して第1の混合比で混合された第1の気体を生成するよう前記気体貯留手段から供給される気体の流量を調整し、前記第2の気体噴出手段に対して第2の混合比で混合された第2の気体を生成するよう前記気体貯留手段から供給される気体の流量を調整する
    請求項7に記載の凝集抑制装置。
  10. 前記第1の気体及び前記第2の気体は、前記気体貯留手段にそれぞれ貯留された不活性ガスとドライエアとを混合した気体であり、前記第1の気体の濃度よりも前記第2の気体の濃度の方が低い
    請求項9に記載の凝集抑制装置。
  11. 前記ホッパー内に発生したラットホールを検出する検出手段をさらに有し、
    前記検出手段によりラットホールが検出されている間、前記気体噴出手段が気体の噴出を繰り返す
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の凝集抑制装置。
  12. ホッパーから供給された粉末材料を光ビームで固化して積層することにより立体造形を行う積層造形装置であって、
    異なる種類の気体を貯留する複数の気体貯留手段と、
    前記ホッパー内の前記粉末材料に、前記気体貯留手段により貯留された気体を噴出する気体噴出手段と、
    前記気体貯留手段から前記気体噴出手段への気体の流路の間に設けられ、前記複数の気体貯留手段にそれぞれ貯留された気体のうち選択された気体を前記気体噴出手段に供給するよう調節する調節手段と
    を有する積層造形装置。
  13. 複数のガスボンベに貯留された異なる種類の気体のうち選択された気体をノズルに供給するよう、前記ガスボンベから前記ノズルへの気体の流路の間に設けられたバルブによって調節し、
    粉末材料を供給するホッパー内の前記粉末材料に、選択された前記気体を前記ノズルから噴出する
    凝集抑制方法。
  14. 前記ホッパーは、筒状側壁部と、該筒状側壁部の下側のテーパー部とにより側壁が形成されており、
    前記気体の吐き出し口が、前記テーパー部の内側に設けられ、かつ、前記ホッパーの下部に設けられた排出口の中心を通る鉛直軸側かつ側方に向く第1のノズルと、前記気体の吐き出し口が、前記筒状側壁部の内側の下端に設けられ、かつ、鉛直上方向に向く第2のノズルとが前記ホッパーに設けられており、
    前記第1のノズルから噴出される気体の流量が、前記第2のノズルから噴出される気体の流量よりも大きくなるよう流量を調整し、
    前記第1のノズル及び前記第2のノズルから前記粉末材料に前記気体を噴出する
    請求項13に記載の凝集抑制方法。
  15. 前記第2のノズルから噴出される気体は、前記第1のノズルから噴出される気体よりも低い化学的安定性を有する
    請求項14に記載の凝集抑制方法。
  16. それぞれ貯留された不活性ガスとドライエアとを混合した第1の気体を前記第1のノズルから噴出し、前記不活性ガスと前記ドライエアとを混合した第2の気体を前記第2のノズルから噴出し、
    前記第1の気体の濃度よりも前記第2の気体の濃度の方が低い
    請求項14に記載の凝集抑制方法。
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