JPWO2019186801A1 - 経路決定装置、経路決定方法、及び記憶媒体 - Google Patents

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Abstract

経路決定装置は、複数の移動体が移動する際のコストを、複数の移動体のうちの少なくとも一部の移動体が、他の移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出する価格算出手段、を備える。

Description

本発明は、経路決定装置、経路決定方法、及び記憶媒体に関する。
複数移動体の経路決定を行なう方法の一例が、特許文献1、非特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の方法は、経路計画手法の一種であるポテンシャル法を用いて、移動体の優先度に基づく経路決定を行なう方法である。この優先度に基づく経路決定は、特に移動体間の衝突検知または予測時に、衝突回避のために行なわれる。ポテンシャル法では、仮に移動体を含む物体間に反力が存在すると仮定して、反力を受けた場合の移動体の軌道を算出することで、移動体の経路を決定する。このとき、反力として衝突可能性のある物体から離れる方向へ力が働くため、移動体の経路は障害物を回避するものとなる。移動体間での衝突回避のための経路決定では、高い優先度を持つ移動体には弱い反力を、低い優先度を持つ移動体には強い反力を設定することで、弱い反力しか受けない高い優先度を持つ移動体は軌道修正の少ない経路が決定され、強い反力を受ける優先度の低い移動体は大きく起動を修正する経路が決定される。
非特許文献1に記載の方法は、組合せオークションを用いて経路決定する方法である。この方法には、経路決定と支払い価格の算出を行うオークショナーという役割が存在し、オークショナーは、各移動体に欲する経路とその経路を得るためにいくら金銭を払えるかを自己申告させる。そして、自己申告に基づいて、衝突が発生せず、移動体ごとに高々1本の経路が存在する複数移動体の経路のうち、申告した金銭の合計が最大であるものに経路を決定する。その後、オークショナーは、支払い価格として、各移動体に、その移動体を除いて経路計画した場合の金銭の合計の最大値と、実際に決定された経路計画におけるその移動体を除いた金銭の合計の差を請求する。
特開2008−242859号公報
Ofra Amir, Guni Sharon, and Roni Stern. "Multi-agent pathfinding as a combinatorial auction", In AAAI, 2015
特許文献1及び非特許文献1に記載されている方法を用いたとしても、移動体が移動する際の適切なコストの算出は、限られた経路決定方法のみでしか行なうことができず、かつ計算困難である。特許文献1に記載の方法は、あくまで優先度に応じた経路決定を行なう仕組みであり、優先度に応じて適切なコストの算出は行なっていない。非特許文献1に記載の方法では、移動体が移動する際のコストとして、オークショナーが支払い価格を請求するが、各移動体から申告された経路に対して、どの経路を承認するかという経路決定方法にしか対応していない。また、この経路決定方法および支払い価格の算出は、NP困難な問題であるため、計算困難であることが多い。
これに対し、任意の経路決定方法に対して、移動体が移動する際の適切なコストを算出する方法が求められている。
本発明は、上述の課題を解決することのできる経路決定装置、経路決定方法、及び記憶媒体を提供する。
本発明の一つの態様によれば、経路決定装置は、複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出する価格算出手段、を備える。
本発明の一つの態様によれば、経路決定方法は、コンピュータによって、複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出するステップと、算出した前記コストにより複数の前記移動体の経路を決定するステップと、を有する。
本発明の一つの態様によれば、記憶媒体は、コンピュータを、複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出する手段、として機能させるプログラムを記憶する。
上記した経路決定装置、経路決定方法、及び記憶媒体によれば、移動体が移動する際の適切なコストを算出することができる。
第1の実施形態に係る経路決定システムの構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る経路決定システムの動作を示す流れ図である。 第2の実施形態に係る経路決定システムの構成を示すブロック図である。 実施例1の動作を説明する第1の図である。 実施例1の動作を説明する第2の図である。 実施例1の動作を説明する第3の図である。 実施例1の動作を説明する第4の図である。 実施例2を説明する図である。 各実施形態に係る経路決定装置の最小構成を示す図である。 各実施形態における経路決定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について図1〜図3を参照して詳細に説明する。
(構成の説明)
まず、図1を参照して、本実施形態の全体構成について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る経路決定システムの構成を示すブロック図である。第1の実施形態に係る経路決定システム1は、優先度決定システム100と、経路算出システム150と、移動体5a〜5cとを含む。優先度決定システム100は、優先度受信部10と、優先度記憶部11と、価格算出部12と、経路取得部13と、価格通知部14とを有する。なお、移動体5a〜5cについて、特に区別の必要が無く任意の移動体を対象とするときには、単に移動体5と記載する場合がある。また、移動体は、図1等に例示されたドローン等の飛行体に限定されず、陸上を移動する移動体(たとえば、タクシー、トラック、自動車)であってもよいし、河川、海等を移動する移動体(たとえば、船、ボード等)であってもよい。
優先度受信部10は、たとえば、移動体5a〜5cのそれぞれから優先度を表す優先度情報を受信し、受信した優先度情報を優先度記憶部11に格納する。優先度は、経路決定方法において、その移動体5が優先される程度を表す。移動体5の優先度が高いほど、他の移動体との衝突回避などにおいて、よりタイムロスの少ない迂回で済む(あるいは迂回する必要ない)経路が決定される。各移動体5には、図5に例示するような優先度(図5を参照しながら後述する)が割り当てられていてもよい。優先度には、他の移動体5の優先度を固定して、ある移動体5の優先度を高くするほど、その移動体5について決定される経路のタイムロスの増加を防ぐ性質がある。
優先度記憶部11には、優先度情報が格納される。
価格算出部12は、優先度に基づき、価格を算出する。価格は、決定された経路を移動するコストを表す。移動体5は、たとえば、当該コストを、優先度決定システム100、または、他の移動体5に対して支払う。価格算出部12は、たとえば、各移動体5が迂回を行なう際に生じるタイムロスに基づいて、価格を算出する。
経路取得部13は、優先度(後述するように実際の優先度と異なる場合を含む)に応じた経路決定方法により生成された経路の情報を取得する。
価格通知部14は、価格算出部12によって算出されたコストを表す情報を、たとえば、移動体、または、各移動体5の移動を管理する管理装置に送信する。
経路算出システム150は、移動体5a〜5cのそれぞれから各移動体が移動に用いる経路情報を取得(移動経路の申請)し、複数の移動体5の間で衝突などが予想される場合、その衝突を回避する経路情報を算出する。経路算出システム150は、経路決定部15を有する。
経路決定部15は、優先度決定システム100が決定した優先度に基づき、複数の移動体5のそれぞれについて、移動する経路を決定する。経路決定部15は、決定した経路の情報を優先度決定システム100と各移動体5a〜5cへ通知する。
次に図1、図2を参照して、第1の実施形態における全体的な動作について説明する。
図2は、第1の実施形態に係る経路決定システムの動作を示す流れ図である。
説明の便宜上、優先度は、移動体5a等ごとに予め決定されているとする。また、移動体5a〜5cは、それぞれ、優先度を表す情報(優先度情報)、及び、移動経路(「計画経路」とも表す)を表す経路情報を有し、当該優先度情報を優先度決定システム100へ送信する(ステップ31)。また、移動体5a〜5cは、それぞれ経路情報を、移動前(S321)または移動中(S322)に経路算出システム150に送信する(ステップS32)。
次に優先度決定システム100は、優先度受信部10によって送信された優先度情報を受信する(ステップ11)。次に優先度決定システム100は、受信した優先度情報を優先度記憶部11に格納する(ステップ12)。これにより、各移動体5の優先度が決定する。優先度決定システム100は、優先度情報を、経路算出システム150へ送信する。
次に経路算出システム150は、受信した経路情報および優先度情報に基づき、各移動体5が移動する経路を決定する処理(以降、「経路決定処理」と表す)を実行する(ステップ21)。経路決定処理は、たとえば、移動体5が移動する前、または、移動体5が移動している最中に実行される。移動体5が移動している最中に実行される経路決定処理は、たとえば、複数の移動体5が、あるタイミングにて、ある1つの領域を通過する場合に生じる事象(たとえば、衝突)を予測し、当該事象を回避する経路(たとえば、迂回経路)を決定する処理である。例えば、2つの移動体5a、5bがそのまま直進すると衝突する場合、一方の移動体5aについて衝突予測地点までの距離に基づいて、旋回半径を求める等して迂回経路を決定してもよい。経路決定処理は、公知の任意の方法により行うことができる。経路決定処理は、上述したような迂回経路を算出処理でなく、高い優先度を有する移動体が当該ある1つの領域を通過し終えるのを、優先度が低い移動体が待つ時間(すなわち、「待ち時間」)を算出する処理であってもよい。すなわち、経路決定処理においては、上述したような事象を回避するための計画が算出される。経路決定処理は、上述した例に限定されない。以降の説明においては、説明の便宜上、経路決定処理においては迂回経路を算出する処理が実行される例を用いながら、経路決定システムの動作について説明する。
経路算出システム150は、各移動体5から受信した経路情報と、優先度に基づいて決定した経路を優先度決定システム100へ送信する。優先度決定システム100では、経路取得部13が、これら2つの経路を比較して、各移動体5のそれぞれについて、優先度に基づいて決定した経路を選択した場合のタイムロスを算出する。例えば、「移動体5aのタイムロスは、(移動体5aについて優先度に基づいて決定した経路による移動時間(到着までに要する時間))−(移動体5aから取得した経路情報による移動時間)」で算出できる。このようにして、経路取得部13は、移動体5a等が、迂回経路を移動することによって生じるタイムロスを取得する(ステップ13)。経路取得部13がタイムロスを取得する処理は、たとえば、あるタイミングにて2つの移動体がある1つの領域を通過することが判明した場合、移動体5がある1つの領域を移動している最中、または、移動体がある1つの領域を通過した後に実行される。
また、図2に示す処理において、優先度決定システム100は、1つの移動体5について複数の優先度(仮の優先度)を経路算出システム150へ送信してもよい。また、優先度決定システム100は、送信した仮の優先度に基づいて経路算出システム150によって作成された(ステップ22)経路情報を受信し、迂回によって生じるタイムロスを取得してもよい。仮の優先度に基づく経路情報およびタイムロスについては後に実施例1で説明する。優先度決定システム100が受信する情報は、上述した例に限定されず、たとえば、優先度に応じたタイムロスそのものを表す情報であったり、経路計画決定装置における処理(経路計画手法)を表す情報、及び、各移動体の出発地と目的地とを、それぞれ、表す情報であったりしてもよい。
次に価格算出部12は、迂回経路を移動することによって生じる各移動体5のタイムロスに基づき、決定された経路の移動コストを算出する(ステップ14)。価格算出部12は、所定の関数等により、タイムロスが大きい程、大きなコストを算出し、タイムロスが小さい程、小さなコストを算出する。次に価格通知部14は、価格算出部12によって算出されたコストを表す情報を、たとえば、各移動体5に送信する(ステップ15)。コストを表す情報の送信は、各移動体5の移動終了後(目的地への到着後)に行われてもよい。
その間、移動体5a等は、経路算出システム150から優先度に基づく経路を受信し、それぞれ移動を開始し(ステップ33)、目的地へ到着すると移動を終了する(ステップS34)。
コストを表す情報を受信した移動体5は、そのコストを負担する。例えば、移動体5は、各移動体5の移動経路等を管理する管理装置(例えば優先度決定システム100)が備える決済システム等と連携し、受信した分のコストに対応する金銭等の支払処理を行う。あるいは、移動体5は、経路を迂回してもらった他の移動体5に対して、所定の決済システム等を通じて、受信した分のコストの支払いを行ってもよい。例えば、移動体5aが移動体5b、5cを迂回させた場合、移動体5b、5cの到着時間の遅れや優先度に基づいて、各移動体5b、5cに支払われるコストが決定されてもよい。
第1の実施形態に係る優先度決定システム100によれば、任意の経路決定方法に対して、移動体5が移動する際の適切なコストを算出することができる。この理由は、複数の移動体5が、経路決定に従って移動する際(移動しようとする際、移動した際)に生じるタイムロスに基づき、移動体5が移動する際のコストを決定するからである。
さらに、第1の実施形態に係る優先度決定システム100によれば、経路算出システム150が各移動体5の優先度を知らない場合にも、移動体5の自己申告に基づいて優先度を決定し、優先度に基づく経路決定手法を用いて、複数の利己的な移動体のリアルタイムかつ効率的な経路決定を行なうことができる。ここで、利己的とは、各移動体5が自身の利益のみ(自分が目的地に早く到着する)に基づいて移動することをいう。
また、移動体5は自身の優先度と、衝突回避を考慮しない経路のみを申告すればよいため、申告手間が少なく済む。
また、第1の実施形態に係る優先度決定システム100によれば、適切なコストを、移動体5自身のタイムロスに基づいて算出すれば、各移動体5に対して優先度決定システム100への例えば、金銭的な支払いとしてコストを請求することで、正直な申告を促すことができる。なぜなら、後述するように嘘の申告をしたとしても、嘘の申告によって得した分(タイムロスを抑えられた分)に見合うだけ、コストを請求するため、結果として各移動体5は嘘の申告をついても得しないからである。
<第2の実施形態>
次に第2の実施形態について、図3を参照して説明する。
図3は、第2の実施形態に係る経路決定システムの構成を示すブロック図である。第2の実施形態に係る経路決定システム1Aは、優先度決定システム100Aと、経路算出システム150Aと、移動体5a〜5cとを含む。第2の実施形態では、優先度決定システム100Aは、経路取得部13に代えて、経路計画取得部13Aを有する。また、経路算出システム150Aが、経路計画部16と交通ルール記憶部17を含んで構成される。このうち、経路計画部16は、移動体5に搭載される。例えば、移動体5aは経路計画部16aを有し、移動体5bは経路計画部16bを有し、移動体5cは経路計画部16cを有する。
本実施形態では、各移動体5が、経路計画部16を用いて自ら経路情報を決定する。各移動体5は、他の移動体5と相互作用しながら交通ルール記憶部17に格納された交通ルールに基づいて自律的に経路を決定する。支払価格算出のための優先度を変更した際の経路についても、各移動体5が情報やり取りして自律的に計画を行ない、計画した経路を優先度に基づく経路計画取得部13Aに送信する。
経路計画取得部13Aは、各移動体5から経路計画を受信する。また、経路計画取得部13Aは、交通ルール記憶部17から交通ルール情報を取得し、受信した経路計画が交通ルールに照らし合わせて適切なものか、また、実行可能なものか判断する。もし不適切な経路(通行禁止区間を通行する等)が送られてきた場合、移動体5に対して経路の再送要求を送る。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
第2の実施形態の動作の一例を説明する。優先度受信部10は、各移動体5から優先度を受信する。また、経路計画取得部13Aは、各移動体5から経路計画を受信する。例えば、移動体5aと移動体5bとが衝突し、移動体5aの優先度が高い場合、経路計画部16bは回避経路を計画し、これを経路計画取得部13Aへ送信する。経路計画取得部13Aは、経路計画が実行可能で交通ルールを守っているかどうかを判定し、この条件を満たさない場合は、条件を満たさない移動計画を送信した移動体5へ、移動計画の再送を要求する。条件を満たす場合、経路計画取得部13Aは、その旨を各移動体5へ通知する。各移動体5は、自らが計画した経路を移動し、衝突は回避される。また、各移動体5の移動と並行して、優先度決定システム100Aでは価格算出部12が、第1の実施形態と同様に支払価格を算出する。価格通知部14は、各移動体5についての支払価格を対応する移動体5へ送信する。
第2実施形態における経路の計算方法の一例について説明する。各移動体5は、自身の優先順を1つ上げた場合の経路計画を行ない、自身の前の順位と、計画した経路を自身の次の順位(低い順位)の移動体に送信する。経路を受信した移動体5は、実施される(又は、実施された)経路のうち受信した順位より高い移動体の経路計画、かつ受信した経路と衝突のない経路計画を行ない、受信した順位と、受信した経路計画に自身の経路計画を合わせたものを経路計画として、自身の次の順位の移動体に送信する。以上の工程を全移動体5について繰り返す。そして、優先順位が最低の移動体5は、受信した経路計画を、1つ上の順位の移動体に送信する。優先順最下位の移動体から経路計画を受信した移動体は、自身の優先順を最下位から1つずつ実際の順位まで上げていき、それぞれについて、受信した経路計画の中で、変化させた順位より高いものと衝突のない経路計画を行ない、各順位のときの経路を経路計画取得部13Aへ送信する。
以下、第1及び第2の実施形態の具体例とともにその動作を説明する。
(実施例1)
図4〜図7は、それぞれ実施例1の動作を説明する図である。
実施例1では、経路系計画アルゴリズムとして、具体的に、優先度付きCA*アルゴリズム(Prioritized Cooperative A*)を使う場合を考える。このアルゴリズムでは、優先度の高い移動体5から順に経路を決定していく。各移動体5の経路は、自身より優先度の高い移動体5の経路と衝突を起こさない最短の経路に決定される。
図4は、優先度付きCA*アルゴリズムを用いて経路の決定を行なうときの例である。各移動体5に付した数字は、その移動体の優先順位を示している。つまり、移動体5cに優先順位1位が設定され、移動体5aに優先順位2位が設定され、移動体5bに優先順位3位が設定されている。優先順位1位の移動体5cがまず経路を作り、その次に優先順位2位の移動体5aが優先順位1位の移動体の経路と衝突のない経路を作る。最後に、優先順位3位の移動体5bが、優先順位1位の移動体5cの経路とも、優先順位2位の移動体5aの経路とも衝突のない経路を作る。
実施例1では、管制システムが経路を制御することが一般的な航空機や、将来的には管制システムの管理下に置かれる可能性もあるUAS(Unmanned Aircraft Systems)等の無人航空機の経路決定を例に説明する。実施例1の構成を、図1に示す構成と対比すると、図1おける移動体5が実施例1における航空機やUASに相当し、優先度決定システム100と経路算出システム150が管制システムに相当する。
図2の流れ図に従って、実施例1のUAS等と管制システムの動作を具体的に説明する。各移動体5a〜5cは、移動前に、優先度として単位時間のタイムロスを抑えるために払うことのできる金額を申告する(ステップ31)。例えば、単位時間が1秒ならば、1秒当たりの到着時間の遅れを抑えるために、5円までなら払うことができる、ということを申告する。単位時間当たりというのはつまり、5秒の遅れを抑えるためならば、5×5=25円まで払うことができる、ということである。
実施例1では、例えば、申告した価格をそのまま優先度とする。図5に示すのは、ステップ12で決定される優先度の例である。優先度付きCA*アルゴリズムでは、経路決定には順位のみが重要であるため、横に順位を併記している。なお、図2の流れ図では、移動前に優先度を申告することになっているが実施形態はこれに限定されない。例えば、優先度の申告動作には、その他にも、優先度の申告がない場合は優先度0とするため申告を不要としたり、移動中に優先度を変更するために再度申告し直すような動作が含まれていてもよい。
ステップ32の経路申告では、各移動体5a〜5cは、自身の目的地のみを申告する。管制システムは、各移動体5a〜5cの位置を、リアルタイムで監視し、複数の移動体5が接近した際に、衝突回避のために優先度に基づいた経路決定(ステップ21)を行なう。まず、例えば、管制システム(経路決定部15)は、接近する移動体5の優先度を確認し、優先度(優先順位)の高いものから経路の決定を行なう。この処理は、管制システムが行なってもよいし、第2の実施形態のように移動体5自身が行なってもよい。管制システムが、経路を決定する際には、各移動体5が、申告した目的地にできるだけ早く到着でき、かつ接近している経路の中で、より優先順位の高い移動体の経路と競合のない経路を選ぶ。移動体5の進行方向から目的地(の方向)が明らかなような状況下であれば、ステップ32の経路の申告は省いて、管制システムが各移動体5の経路を推定してもよい。
管制システムは、経路を決定すると、各移動体5にその経路を伝え、その経路に従って移動するように指示する。指示を受けた移動体5は、その指示に従って経路を変更し、衝突が回避される。また管制システムは、経路決定を行なった際の状況(どの移動体5が経路を変更したか)を記憶しておく。そして、管制システムは、適切な処理タイミングで、経路決定を行なった状況において、もし優先度が違った場合の経路(仮の優先度に基づく経路)を決定する(ステップ22)。管制システムは、そのときのタイムロスを取得する(ステップ13)。
次にステップ14の支払い価格算出について詳しく説明する。図6に、2台の移動体5b、5cの衝突が予測され、何れかが衝突回避のために経路を変更する場合の支払い価格の算出について例示する。申告した単位時間あたりの価格(円/秒)=申告した優先度は、移動体5bが「5」、移動体5cが「3」である。優先度の高い移動体5bがそのままの経路を進行するため、実際の経路決定(衝突回避)では、優先度3の移動体5cが回避のために経路を変更している。一方、優先度5を申告した移動体5bの支払い価格の算出では、仮にその移動体5bの優先度が3より小さく、回避行動を行なった場合の経路(仮の優先度に基づく経路)を決定し(ステップ22)、その場合のタイムロスである10秒を得る(ステップ13)。そして、相手の申告した価格3円/秒×自身のタイムロス10秒=30円を支払い価格としている(ステップ14)。一方、回避を行った移動体5cの支払価格は0円である。2つの移動体の場合の支払い価格を一般化すると、優先度が高い側の支払い価格は、(支払い価格=相手の申告した価格×自身が衝突回避を行なった場合のタイムロス)であり、優先度が低い側の支払い価格は、(支払い価格=0)である。
この簡単な例で、正直な申告が最適であることを示す。各移動体5b,5cの移動に要するコストが準線形であると仮定する。つまり、コスト=到着のタイムロス×タイムロスコスト+支払い価格とおく。ここで、タイムロスコストは、単位時間当たりのタイムロスによって増加する移動コストであり、正直な申告価格とは、このタイムロスコストを申告することである。
上の例のように移動体5bのタイムロスコストが「5」であり、相手の移動体5cの申告価格が「3」であるとする。このとき、「3」より大きい価格を申告するときのコストは、到着のタイムロスは「0」であり、仮に自分が回避した場合の自身のタイムロスを10秒とすると、コスト=0×申告価格+支払い価格(「30」)=30であるから、移動体5bは、正直な申告価格である「5」から「3」より大きい範囲の値(例えば、「4」)に申告価格を変更しても得はしない。一方、移動体5bが申告価格を「3」より低くした場合、コスト=到着のタイムロス「10」×タイムロスコスト「5」+支払い価格「0」=50であり、これは正直に申告した場合よりコストが悪化している。
先ほどの例で、支払いを抑えるため本当の価格より低く申告しても、コストは小さくならないことがわかった。次に、価格を大きく申告すると損する場合について説明する。移動体のタイムロスコストが「5」であり、相手の移動体の申告価格が「6」であるとする。このとき、正直申告時のコスト=タイムロス「10」×タイムロスコスト「5」=50、「6」より高い価格を申告した場合のコスト=タイムロス「0」+支払い価格=6×10=60であり、嘘をつくことによってコストが悪化している。以上の例から、相手の申告価格によって、正直な申告より低く申告するか高く申告するかで損をする場合が存在し、どの場合でも正直申告するときがコストを一番小さく抑えることができることがわかる。従って、移動体5は、正直にタイムロスコストを申告すると考えられる。
優先度付きCA*アルゴリズムにおける複数台の衝突回避における支払い価格は、現在の優先順位k位、最下位の順位n位、他の移動体の申告優先度は実際のものを利用するとして、以下の式(1)により与えられる。
図7は、上記の計算式(1)に従って、実際に優先順位2位の移動体が優先順位3位〜5位の各移動体5を迂回させた場合の、優先順位2位の移動体の支払価格を算出した例である。図7の左表に、仮に優先順位を下げた場合の、優先順位2位の到着時刻からのタイムロスを示し、右表に、実際の各移動体の申告した価格(=優先度)を示す。このような状況で、一つずつ優先順位を下げていったときの、下げる前と下げた後のタイムロスの差と、元々下げた後の順位だった移動体5の申告する価格の積の、実際の自身の優先順から優先順位最下位までの和をとったものが支払い価格となる。
正直申告を促す支払い価格は、採用する経路計画アルゴリズムによって異なる。より一般的な支払い価格の算出方法は、小さいものから順に申告可能な優先度を(a,a, . . . ,a)、申告優先度をa、d,k−1をa,ak−1の間(a,ak−1を含む)の適当な値を返す関数、他の移動体5の申告優先度は、実際のものを利用するとして、以下の式で与えられる。
この式(2)が、優先度付きCA*アルゴリズムにおける式の一般系であることを説明する。CA*アルゴリズムでは、順位が変わらない範囲での優先度の変更は、衝突回避における経路決定の結果に影響を及ぼさない。つまり、上記の式は、優先順位が変わるタイミングのaからak−1でのみ、タイムロスが0ではなくなり、そのタイムロスとは一つだけ順位を変更し場合のタイムロスに相当する。そして、優先順位が変わるタイミングのaからak−1の変化とは、相手の優先度がaかak−1のとき(申告優先度が同じときの優先順位の付け方に依存する)であり、関数dk,k−1を調整すれば、相手の優先度=aかak−1であることより、dk,k−1=相手の優先度とおける。よって、この式で優先度付きCA*アルゴリズムを記述でき、この式は支払い価格の一般系であることがわかる。優先度に基づく経路計画アルゴリズムが、他の移動体の優先度を固定して、自身の優先度を変更する際に、自身の優先度に対して到着時刻が単調非減少である経路を与えるものであれば、この支払い価格の算出方法により正直申告が達成される。
また、正直申告の条件から明らかなように、正直なときと嘘をついたときのコストの差に影響を与えないような、上記の式に定数を足した式で与えられる支払い価格も正直申告を達成する。また、支払い”価格”と書いているが、金銭に限らず、コストに変換可能なものであれば、“価格”に変えてしようすることができる。例えば、負の定数を足して、支払いがマイナスになるように調整する。支払いのマイナスとは何かを与えられることであり、“価格”の変わりに、同等の価値があるクーポン券などを配布する、といったことでもよい。
移動体の移動が終了し(ステップ34)、すべての経路決定が行なわれた後で支払い価格の算出を行う。価格の算出は、移動終了後すぐに行わなくてもよい。例えば、航空管制システムでは、夜間の飛行台数は少ないため、処理の少ない夜間に掛けてその日の移動体の支払い価格の算出を行い、翌日に支払い価格を通知(ステップ15)してもよい。あるいは、衝突回避による経路決定ごとに、その直後に支払い価格の算出を行い、通知をしてもよい。
(実施例2)
次に実施例2について説明する。実施例2では、移動体が人(配車サービス利用者)、優先度決定システムおよび経路決定者が配車サービスの配車を決定するシステムに相当する。
配車サービスとは、送迎を行なう車の運転手と、目的地までの移動をしたい利用者をマッチングさせるサービスである。一般的な配車サービスでは、利用者の現在地と目的地の申請に対して、近くにいる登録された車を見つけ、その車の運転手に利用者の送迎の仕事を割り振ることが多い。
実施例2に係る配車サービスシステムでは、利用者は、現在地と目的地(経路申告)だけでなく、自身の優先度を申告可能とする。この配車サービスシステムでは、複数人の利用者が送迎を求めている状況で、どの車をどの順番で利用者に割り振るかを優先度に基づいて決定する。そして、決定した配車方法(車が到着してから利用者が移動し始めるため、移動体がいつ出発するか決定するという意味での経路決定)に応じて、追加の料金を、優先度が低かった車の到着時刻の遅れに基づいて決定する。
配車方法の決定アルゴリズムは、複数考えられる。例えば、ごく単純なものは、まだ利用者の乗っていない車に関しては、近くの一番優先度の高い利用者に割り振るというものである。このアルゴリズムでは、例えば、1人の利用者が申請を出し、近くの車Aが、その利用者の送迎するために移動しているときに、後でより高い優先度で別の利用者が申請を出した際には、まだ、車Aは、人を乗せていないので配送する対象を変更して、車Aを、より優先度の高い利用者に割り振る。
また、次のような配車方法の決定アルゴリズムが考えられる。配車サービスを提供するシステムでは、αを定数として、以下のコストが最小になるように配車を決定する。
コスト=利用者の配車まで時間のコストの合計+α×配車までの時間の合計
・・・(3)
利用者の配車までの時間のコストは、配車までの時間×タイムロスコスト=配車までの時間×申告優先度で与えられる。
またαは、利用者のコストに対しての配車サービス側の車の回転率の重みである。配車までの時間の合計が小さいほど、その車の到着が早くなり、その車が提供できるサービス全体で見れば、次の利用者を乗せることができる時間が長くなる。よって、配車サービス側では、車の回転率だけでどの車を配車するのかを決定するならば、配車までの時間の合計を小さくした方が得になる。これを重み付け(α)して利用者のコストに加算したものが上記の式(3)である。
ここで図8を参照する。図8は、実施例2を説明する図である。図8に2人の利用者P1、P2と2台の車C1、C2を示す。図8の矢印と数字は、車が矢印方向の利用者に割り当てられたときに掛かる時間を示している。例えば、車C1が、利用者P1の位置へ移動するのに要する時間が「10」、利用者P2の位置へ移動するのに要する時間が「20」である。ここで、利用者P1が優先度「3」、利用者P2が優先度「1」を申告しているとする。このとき、2種類の配車方法があり、それぞれの総コストは、
(車C2を利用者P1、車C1を利用者P2に割り当てる場合)
5×3+20×1+α×(5+20)=35+25α
(車C1を利用者P1、車C2を利用者P2に割り当てる場合)
10×3+10×1+α×(10+10)=40+20α
となる。2つの式を見比べれば、配車サービス側の車の回転率をどれだけ重く見るか、αの値によって配車方法が変化することがわかる。しかしながら、αを決めた際には、優先度に関して車の到着時刻は単調非減少であり、この配車方法決定アルゴリズムについて、適切な追加料金を利用者に請求することによって正直な申告を促すことができる。このように、第1の実施形態および第2の実施形態は、経路決定の際に利用者のコストだけでなく、経路決定者のコストを考慮する必要がある状況にも適用可能である。
また、追加料金だけではなく、低い優先度を申告した利用者に対しては割引を行なう、という方法でもよい。このシステムでは、例えば、優先度が3つあり、急ぎ(優先度10)、基本(優先度5)、余裕あり(優先度0)として、急ぎでは追加料金を利用者に請求し、基本では基本料金であり、余裕ありでは料金の割引を行う。
このシステムでは、以下のように料金を設定する。
料金 = 基本料金+申告優先度に基づく支払い価格
−申告優先度5に基づく支払い価格 ・・・・(4)
ただし、申告優先度に基づく支払い価格は、実施例1にも記載した以下の式(2)によって算出する。
この料金設定では、標準である優先度5を申告した場合の料金は基本料金であり、急ぎでは追加料金が、余裕ありでは割引が発生する可能性がある。
(実施例3)
実施例3は、交差点の信号の管制システムに第1の実施形態または第2の実施形態を適用する例である。実施例3では、どの車両を優先させるかに応じて、交差点の信号の切り替えタイミングを適切に決定する(優先度に応じて信号待ちによる車両の一時停止などの制限を含む経路を決定するという意味での経路決定)。実施例3では、移動体5は車両、優先度決定システム100および経路算出システム150は、信号管制システムに相当する。また、支払いは交差点ごとに電子的に自動決済で行うことができるものとする。
実施例3では、各車両自体に優先度を設定しておく。また、車両は通信機能を持っており、交差点に近づくと自動で信号管制システムと通信を行なう。信号管制システムは、車両が交差点に近づいてくると、車両から、その車両の優先度を受信する。そして、信号の切り替え間隔を以下の式(5)に従って決定する。
切り替え間隔 = 基準間隔−α×信号待ち車両の優先度の合計・・・(5)
ここで、αは重みを表す係数であり、αが大きいほど優先度の高い移動体の信号待ちを短くするよう信号が切り替わる。
実施例3の車両と信号管制システムでは、急ぎの用のない車両の優先度は多くの場合「0」であり、高い優先度を付ける車両は、例えば、配送等の仕事が課せられた車両である。配送等の仕事が課せられた優先度が高い車両が交差点で信号待ちになると、交差点の信号管制システムは、その信号の切り替え間隔を短くして、その移動体が信号待ちする時間を短くする。信号を切り替え、その移動体が信号待ちに掛からないことが確定して時点で、支払いの手続きに入る。自動決済の仕組み自体は既存のシステムを利用すればよい。
以上、実施例1〜3を用いて説明したように、本発明の第1の実施形態、第2の実施形態は、航空機やUAS等の管制システムや、車両の交差点での信号による管制システムにおいて、各移動体の優先度に基づいた経路決定を行なうことができる。また、配車サービス等において、優先度に基づく配車決定を行なう用途にも適用できる。
図9は、各実施形態に係る経路決定装置の最小構成を示す図である。
図示するように経路決定装置100Cは、少なくとも価格算出部12を備える。実施形態に示した優先度決定システム100、100Aは、経路決定装置100Cの一例である。
価格算出部12は、複数の移動体5が移動する際のコストを、複数の前記移動体5のうちの少なくとも一部の前記移動体5が、他の前記移動体5の移動のために迂回経路を移動する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出する。
価格算出部12は、複数の移動体5の衝突のない経路を移動体5の優先度に基づく経路計画手法によって決定する際に、各移動体5の自己申告に基づいて優先度を決定する。そして、価格算出部12は、自己申告に応じた支払い料金を、仮にその移動体5の優先度のみを(最低の優先度から自己申告した優先度まで)変更させていき、変更した優先度ごとのその移動体の到着時刻(タイムロス)に基づいて決定する。
つまり、価格算出部12は、実際のタイムロスだけではなく、仮に優先度を変更した場合のタイムロスに基づくコストも算出する。また、価格算出部12は、複数の移動体5が衝突等により回避経路を移動するようになったとき、最も優先度が低い移動体以外の各々(他を迂回させた全ての移動体の各々)について、そのそれぞれのタイムロス(仮に優先度を変更した場合のタイムロスも含む)に基づくコストを算出する。
図10は、各実施形態における経路決定装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
コンピュータ900は、CPU(Central Processing Unit)901、主記憶装置902、補助記憶装置903、入出力インタフェース904、通信インタフェース905を備える。上述の経路決定装置100Cは、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域を補助記憶装置903に確保する。
なお、少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の媒体の一例である。一時的でない有形の媒体の他の例としては、入出力インタフェース904を介して接続される磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行しても良い。また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。なお、図5の表は、移動体ごとの優先度と申告価格とが関連付けられた情報の一例である。実施例1の「コスト=到着のタイムロス×タイムロスコスト+支払い価格」における到着のタイムロスや、実施例2の式(4)における基本料金は、申告する優先度に依存しない値の一例である。価格算出部12は、価格算出手段の一例である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出する価格算出手段、
を備える経路決定装置。
(付記2)
前記価格算出手段は、複数の前記移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する迂回経路を移動する際のタイムロスに基づき算出する、
付記1に記載の経路決定装置。
(付記3)
前記価格算出手段は、前記移動体について定められた優先度に基づき、迂回する前記移動体を決定する、
付記1から付記2の何れか1つに記載の経路決定装置。
(付記4)
前記価格算出手段は、優先度を変更した場合の前記移動体の迂回経路を計算し、前記移動体が迂回経路を移動することによって生じるタイムロスを算出する、
付記1から付記3の何れか1つに記載の経路決定装置。
(付記5)
前記価格算出手段は、算出した前記コストを、他の前記移動体を迂回させる前記移動体の負担とする、
付記1から付記4の何れか1つに記載の経路決定装置。
(付記6)
前記価格算出手段は、前記コストのうち少なくとも一部を、他の前記移動体を迂回する一部の前記移動体の利益として割り当てる、
付記1から付記5の何れか1つに記載の経路決定装置。
(付記7)
前記価格算出手段は、前記コストを、前記移動体の移動を管理する管理装置の利益として割り当てる、
付記1から付記5の何れか1つに記載の経路決定装置。
(付記8)
前記価格算出手段は、移動体ごとの優先度と申告価格とが関連付けられた情報に基づいて、前記コストを算出する、
付記1から付記7の何れか1つに記載の経路決定装置。
(付記9)
前記価格算出手段は、複数の前記移動体のうちの、一つの前記移動体について、他の前記移動体の優先度を固定し、前記一つの移動体の優先度をαからβ(β<α)へ変更した際のその変更の前後における到着時刻の差をタイムロスとして算出する、
付記1から付記8の何れか1つに記載の経路決定装置。
(付記10)
前記価格算出手段は、算出した前記タイムロスと、前記αから前記βまでの間の所定の数値の積を算出する、
付記9に記載の経路決定装置。
(付記11)
前記価格算出手段は、申告可能なN+1個の優先度an(n=0〜N)を、優先度の低いものから順にaからaとして、0〜Nのうちの所定の自然数kに対してα=a、β=ak−1としたときのαまたはβを前記所定の数値として、前記積を算出する、
付記10に記載の経路決定装置。
(付記12)
前記価格算出手段は、優先度aを申告した前記移動体のコストを、1からcの間の全ての自然数kについて算出した前記積を合計することにより算出する、
付記11に記載の経路決定装置。
(付記13)
前記価格算出手段は、合計して算出した前記コストに、さらに申告する優先度aに依存しない値を加算して、前記移動体のコストを算出する、
請求項12に記載の経路決定装置。
(付記14)
前記価格算出手段は、複数の前記移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回するために待機する時間に基づいて算出する、
付記1に記載の経路決定装置。
(付記15)
コンピュータによって、複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出し、
算出した前記コストにより複数の前記移動体の経路を決定する、
経路決定方法。
(付記16)
コンピュータを、
複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出する手段、
として機能させるプログラムを記憶する記憶媒体。
上記した経路決定装置、経路決定方法、及び記憶媒体によれば、移動体が移動する際の適切なコストを算出することができる。
1、1A 経路決定システム
100、100A 優先度決定システム
100C 経路決定装置
150、150A 経路算出システム
10 優先度受信部
11 優先度記憶部
12 価格算出部
13 経路取得部
13A 経路計画取得部
14 価格通知部
15 経路決定部
16 経路計画部
900 コンピュータ
901 CPU
902 主記憶装置
903 補助記憶装置
904 入出力インタフェース
905 通信インタフェース

Claims (16)

  1. 複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出する価格算出手段、
    を備える経路決定装置。
  2. 前記価格算出手段は、複数の前記移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する迂回経路を移動する際のタイムロスに基づき算出する、
    請求項1に記載の経路決定装置。
  3. 前記価格算出手段は、前記移動体について定められた優先度に基づき、迂回する前記移動体を決定する、
    請求項1または請求項2に記載の経路決定装置。
  4. 前記価格算出手段は、優先度を変更した場合の前記移動体の迂回経路を計算し、前記移動体が迂回経路を移動することによって生じるタイムロスを算出する、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の経路決定装置。
  5. 前記価格算出手段は、算出した前記コストを、他の前記移動体を迂回させる前記移動体の負担とする、
    請求項1から請求項4の何れか1項に記載の経路決定装置。
  6. 前記価格算出手段は、前記コストのうち少なくとも一部を、他の前記移動体を迂回する一部の前記移動体の利益として割り当てる、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の経路決定装置。
  7. 前記価格算出手段は、前記コストを、前記移動体の移動を管理する管理装置の利益として割り当てる、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の経路決定装置。
  8. 前記価格算出手段は、移動体ごとの優先度と申告価格とが関連付けられた情報に基づいて、前記コストを算出する、
    請求項1から請求項7の何れか1項に記載の経路決定装置。
  9. 前記価格算出手段は、複数の前記移動体のうちの、一つの前記移動体について、他の前記移動体の優先度を固定し、前記一つの移動体の優先度をαからβ(β<α)へ変更した際のその変更の前後における到着時刻の差をタイムロスとして算出する、
    請求項1から請求項8の何れか1項に記載の経路決定装置。
  10. 前記価格算出手段は、算出した前記タイムロスと、前記αから前記βまでの間の所定の数値の積に基づいて前記移動体のコストを算出する、
    請求項9に記載の経路決定装置。
  11. 前記価格算出手段は、申告可能なN+1個の優先度a(n=0〜N)を、優先度の低いものから順にaからaとして、0〜Nのうちの所定の自然数kに対してα=a、β=ak−1としたときのαまたはβを前記所定の数値として、前記積を算出する、
    請求項10に記載の経路決定装置。
  12. 前記価格算出手段は、優先度aを申告した前記移動体のコストを、1からcの間の全ての自然数kについて算出した前記積を合計することにより算出する、
    請求項11に記載の経路決定装置。
  13. 前記価格算出手段は、合計して算出した前記コストに、さらに申告する優先度aに依存しない値を加算して、前記移動体のコストを算出する、
    請求項12に記載の経路決定装置。
  14. 前記価格算出手段は、複数の前記移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回するために待機する時間に基づいて算出する、
    請求項1に記載の経路決定装置。
  15. コンピュータによって、複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出し、
    算出した前記コストにより複数の前記移動体の経路を決定する、
    経路決定方法。
  16. コンピュータを、
    複数の移動体が移動する際のコストを、複数の前記移動体のうちの少なくとも一部の前記移動体が、他の前記移動体を迂回する際の時間的な損失を示すタイムロスに基づき算出する手段、
    として機能させるプログラムを記憶する記憶媒体。
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