JP2003196408A - タスク割当て方法及び装置、並びにタスク割当てプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

タスク割当て方法及び装置、並びにタスク割当てプログラム及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2003196408A
JP2003196408A JP2001400168A JP2001400168A JP2003196408A JP 2003196408 A JP2003196408 A JP 2003196408A JP 2001400168 A JP2001400168 A JP 2001400168A JP 2001400168 A JP2001400168 A JP 2001400168A JP 2003196408 A JP2003196408 A JP 2003196408A
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JP2001400168A
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Shigeo Matsubara
繁夫 松原
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】依頼者から請負者エージェントへの支払いを抑
制しつつ、十分な水準のサービス品質を保つことのでき
るタスク割当てとタスク遂行結果に対する報酬額の決定
を行うタスク割当て方法を提供する。 【解決手段】(1)依頼者はコンテンツ提供タスクの提示
を行い、(2)請負者エージェントは処理費用の入札を行
い、依頼者は、(3)タスクの数が1つの場合は、最小の
処理費用を申告したエージェントにタスクを割当て、ま
たタスクの数が複数の場合は、申告された処理費用の総
和が最小となるように各エージェントにタスクの割当て
を決定し、(4)処理費用をもとに限界費用(仮に同じタ
スクがもう1つあった場合に要する追加的処理費用)を
計算し、(5)限界費用をもとに契約(タスク処理に成功
した場合の報酬額と失敗した場合の報酬額の組)を計算
し、(6)契約を請負者エージェント側に提示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ネットワークを
介してタスクの処理を他者(請負者エージェント)に依
頼するときのタスク割当て決定と、そのタスクの遂行結
果に対する報酬額の決定を行うタスク割当て方法及び装
置、並びにタスク割当てプログラム及びそのプログラム
を記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク上で映像、音楽、ゲームソ
フト等のコンテンツを配布するコンテンツ配信サービス
において、費用を抑えて十分な品質のサービスを提供す
るには、ネットワーク上でのコンテンツの設置場所(コ
ンテンツ配信個所)が問題となる。一方で、ピアツーピ
ア(peer-to-peer)型のサービスが普及し始めている。こ
のような状況では、他者(請負者エージェント)の余剰
計算資源(コンピュータ資源)を利用する、つまり、コ
ンテンツ提供(配信)というタスク(コンピュータが処
理する仕事)を他者に依頼する形でのサービス実現が可
能となる。
【0003】本発明では、人が直接タスクに関する交渉
を行うのではなく、人の作業を代行するエージェント
(ユーザの代わりに与えられた仕事をネットワーク上で
自動的に処理するプログラム)間で交渉が行われる場合
を対象とする。さて、タスクを他者に依頼する形態のシ
ステムの適切な運用を図るには、請負者エージェントの
参加が自発的であることを考えれば、コンテンツの保管
や配信という作業に対して請負者エージェントに適切な
経済的誘因(報酬)を与える必要がある。ここで、タス
ク依頼者が解くべき問題は、(1)タスクをどの請負者
エージェントに依頼するかというタスクの割当て問題
と、(2)サービス品質を維持するために、いかに請負
者エージェントに適切な行動をとらせるかという遂行管
理問題である。前者のタスク割当て問題の解決を難しく
する要因の一つは、各エージェントによって、タスクの
処理に要する費用(例えば、コンテンツ配信サービスに
おいて、コンテンツデータの記憶容量の確保、コンテン
ツデータ配信処理時間等の費用)が異なる点である。ど
のような計算資源を持っているかにより、その処理費用
は異なる。ところが、処理費用に関する情報は請負者エ
ージェントの私的情報であり、依頼者が直接知ることは
難しい。
【0004】この問題の解法として知られているのは、
オークションによる方法である、つまり、請負者エージ
ェントにどの程度の処理費用でタスクを処理できるかを
入札させ、集まった入札値を見て、タスク依頼先と支払
額を決定する方法である。さて、コンテンツの提供サー
ビスにおいては、タスクの割当てを決めればそれで終わ
りではない。適切な水準のサービス品質を維持するに
は、各請負者エージェントが状況に応じて対処すること
が必要となる。例えば、サービス提供要求が集中したと
きには、追加の計算資源を割当てる(追加のコンピュー
タ資源の割当て)といったことが必要となる。ところ
が、依頼者は各エージェントのサービス提供に関する資
源投入量を直接観測できない。よって、直接的に請負者
エージェントのタスク遂行を管理できないことになる。
これが、後者の遂行管理問題の解決を難しくする要因の
一つである。この問題の解法として知られているのは、
契約による方法、つまり、サービス提供の成功/失敗
(コンテンツ配信サービスにおいては、コンテンツデー
タの配信遅延、配信されたコンテンツデータの瑕疵等)
という観測可能な結果を元に、結果に応じた報酬を与え
る方法である。すなわち、成功すれば高い報酬を与え、
失敗すれば低い報酬を与えることで、請負者エージェン
トの適切な振る舞い(コンピュータ資源の追加割当て)
を引き出すことができる。どのような報酬額を設定にす
ればよいかという点については、契約理論の中で議論さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のタスク割当て/
遂行管理問題において問題となるのは、依頼者にとっ
て、未知パラメータが、処理費用と追加資源割当て量の
二つあることである。単純にオークションによる方法の
みを用いる場合、タスク割当て後のタスク遂行管理の問
題を解決できない。つまり、請負者エージェントは最低
限の追加資源の割当てしか行わず、全体のサービス品質
を低下させることになる。一方で、契約による方法は、
契約を結ぶ対象となる請負者エージェントの処理費用が
既知という前提の元で適用できるものであり、未知パラ
メータが二つあるタスク割当て/遂行管理問題に直接適
用することはできない。この場合、適切な契約(タスク
処理に成功した場合の報酬額と失敗した場合の報酬額)
を計算することができず、全体のサービス品質が低下す
る、あるいは、請負者エージェントへの支払額が必要以
上に大きくなるという問題が生じる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明によるタスク割当て/契約決定メカニズムは
以下の手順により構成される。 1.依頼者がタスク告示を行い、 2.請負者エージェントがタスクの処理費用を入札し、 3.依頼者が、申告された処理費用の総和が最小となる
ようにタスクの割当て(タスクの数が1つの場合は、最
小の処理費用を申告した請負者エージェントにタスクの
割当て)を決定し、 4.依頼者は、限界費用(仮に同じタスクがもう1つあ
った場合に要する処理費用)を計算し、 5.依頼者は、限界費用を元に、契約(タスク処理に成
功した場合の報酬額と失敗した場合の報酬額の組)を計
算し、 6.依頼者は、その契約を請負者エージェントに提示
し、 7.請負者エージェントは、契約を受理するか拒絶する
かを決定し、 8.請負者エージェントが契約を拒否した場合、誰にも
そのタスクの割当てを行わない。 上記手順を有することにより、以下の事項が達成され
る。 (1)タスクをどの請負者エージェントに依頼するかと
いうタスクの割当て問題と、(2)サービス品質を維持
するために、いかに請負者エージェントに適切な行動を
取らせるかという遂行管理問題を同時に解くことがで
き、それにより、依頼者から請負者エージェントへの支
払額を抑制しつつ、十分な水準のサービス品質を保つこ
とができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1に本発明のタスク割当て方
法、及び装置を適用するシステム構成図を示す。まず、
依頼者装置1について述べる。タスク管理データベース
1-9は、タスクに関する情報を格納する。各タスクは割
当て済みか否か、割当て済みであれば、その請負者エー
ジェントと契約内容に加えて、タスクが終了したか否か
の情報が格納される。入札管理データベース1-10は、タ
スク割当て決定時のオークションにおける、請負者エー
ジェントからの入札値が格納される。請負者管理データ
ベース1-11は、タスク告示を行う対象となる請負者エー
ジェントに関する情報が格納される。請負者管理手段1-
2は、請負者エージェントの請負者管理データベースへ
の登録/変更/抹消の処理を行う。タスク登録手段1-3
は、新たに割り当てるべきタスクが発生したときに、タ
スクの内容をタスク管理データベースに登録する。新た
に割り当てるべきタスクの内容は、装置管理者が登録す
るか、あるいは依頼者が自己の端末等を用いてネットワ
ークを介して登録する。タスク割当手段1-4は、タスク
告示/入札値の管理/契約内容の計算/タスク依頼先へ
の通知などの処理を行う。タスク遂行管理手段1-5は、
タスク管理データベース上で実行中となっているタスク
に対し、タスク実行状況を監視し、終了すれば、報酬支
払手段を用いて、請負者に報酬を支払う。報告記録手段
1-7は、請負者エージェントの提供するサービス品質に
関する利用者からの報告を記録する手段である。制御手
段1-1は全体の制御を行う。通信手段は依頼者装置1と
請負者エージェント装置2、利用者装置3との間で情報
の送受信を行う。
【0008】次に請負者エージェント装置2について述
べる。記憶装置2-6は、依頼者から依頼されたタスクに
関する情報(例えばコンテンツデータ)を記憶する装置
である。計算資源管理手段2-2は、利用中の計算資源と
余剰計算資源の管理を行う。入札手段2-3は、依頼者か
らのタスク告示に応じて、入札値の決定/入札/落札し
た場合の契約受理の判断を行う。タスク遂行管理手段2-
4は、依頼されたタスクに関するサービス提供につい
て、追加資源の割当てを行うかどうか判断する手段であ
る。サービス提供手段2-5は利用者からのサービス提供
要求(例えばコンテンツ配信要求)に対して、サービス
を提供する手段である。制御手段2-1は全体の制御を行
う。通信手段2-7は依頼者装置1、請負者エージェント
装置2、利用者装置3との間で情報の送受信を行う。上
記構成図において、映像コンテンツなどを配布する情報
配信システムの場合では、依頼者は情報提供者、請負者
エージェントはコンテンツを配信するプロバイダ、利用
者は映像、音楽等のコンテンツの提供を受けるユーザに
対応する。
【0009】図2に本発明のタスク割当て方法をコンテ
ンツ配信サービスに適用した場合のシーケンスチャート
を示す。 (1)依頼者は、タスク登録手段1-3から新たに割り当てる
べきタスクの内容(コンテンツデータ量、配信処理時間
等)を入力し、タスク管理データベース1-9へ登録し、
タスク割当手段1-4により請負者管理データベース1-11
へ格納された複数の請負者エージェントに対してサービ
ス提供タスクの提示を行う。 (2)請負者エージェント装置2の入札装置2-3により入札
を行う。入札値は、例えば、タスクと処理費用のテーブ
ル等を参照して計算により行うことができる。 (3)タスク割当手段1-4は、タスクの割当て、すなわち処
理費用の総和が最小となるように請負者エージェント
(タスクの数が1つの場合は最小の処理費用を申告した
請負者エージェント)を割り当て、次に、(4)依頼者は
限界費用βi *を計算し、(5)この限界費用をもとに契約
(wi H,wi L)を計算し、(6)割当てた請負者エージェント
(例えば2A)に提示する。 (7)入札手段2-3は、契約の受理/拒絶を決定し依頼者に
送信する。契約を受理した請負者エージェント装置2A
はコンテンツ提供サービスを行う。 (8)利用者は各装置3A〜3Cから請負者エージェント装
置2Aにコンテンツ提供(配信)を要求する。 (9)サービス提供手段2-5はサービス提供(コンテンツ配
信)を行う。 (10)利用者は提供サービスの品質が十分であれば(コン
テンツデータ配信遅延、配信されたコンテンツデータに
瑕疵等がない場合)、依頼者装置1にコンテンツ提供の
成功報告を行う。 (11)依頼者装置は成功報告を報告記録手段1-7に記録
し、報酬支払手段1-6により請負者エージェントにサー
ビス提供成功報酬wi Hを支払う。なお、(9)'コンテン
ツ提供に失敗した場合(提供サービスの品質が不十分の
場合)には、 (10)'利用者装置3は依頼者装置1にサービス提供失敗
の報告を行う。 (11)'依頼者は利用者にサービス提供失敗により発生す
る損失の支払いを行う。 (12)'依頼者装置は請負者エージェントにサービス提供
失敗報酬wi Lを支払う。 (失敗報酬は、依頼者から請負者エージェントに成功報
酬に比べ低い報酬を支払うか、あるいは請負者エージェ
ントから徴収するようにしてもよい。)
【0010】(I)これより、形式的な議論が可能とな
るよう、計算モデルを提示する。取引の場には1人の依
頼者と複数の請負者エージェントが存在する。依頼者
は、請負者エージェントに割り当てるべきタスクを持
つ。 仮定1:請負者エージェントiはタスクkiの処理費用β
i(ki)を要する。この値は、以下で導入する効用の単位
で測定されるものとする。これは、請負者エージェント
が余剰資源を用いてタスクを処理する場合の費用であ
る。この費用は請負者エージェントの処理能力に関連づ
けられるものであり、これを請負者エージェントの技術
と呼ぶ。この値が小さいほど、請負者エージェントの技
術が高いことになる。(混乱が生じないときには、β
i(ki)を、単にβiと表記する。) また、請負者エージェントは、既に自己が別のタスクに
割当てている資源を、タスクkiの処理に割当て直すこと
ができる。例えば、より多くのCPU時間を割り当てる
ことで、より迅速にサービス要求に答えることが可能と
なるが、一方で、別タスクの実行停止による損失が生じ
る。 仮定2:請負者エージェントiによる自己の持つ資源の
追加割当ての程度を努力と呼び、eiで表現する。努力ei
に付随するエージェントiの損失の値はeiそのものとす
る。 仮定3:サービス提供の結果は2つの状態だけが可能で
あるとする。すなわち、成功/失敗の2状態である。サ
ービス提供の結果は、サービス利用者から依頼者に報告
される。
【0011】仮定4:サービス提供の結果は、請負者エ
ージェントの技術と努力に依存して確率的に決定され
る。請負者エージェントiがサービス提供に成功する確
率をp(β i,ei)と表す。 仮定5:請負者エージェントiがサービス提供に成功す
る確率p(βi,ei)は、エージェントの努力eiの増加凹関
数であると仮定する。また、エージェントの技術βi
減少凹関数であると仮定する。加えて、もしβ1<β2
あるならばp'(β1,ei)< p'(β2,ei)を仮定する。これ
は、請負者エージェントがより多くの追加資源を投入す
るほど、サービス提供の成功確率が高くなり、また、技
術水準の高い請負者エージェントほど、サービス提供の
成功確率が高くなることを意味する。p'(βi,ei)はei
関する1次偏微分を表す。もしβ1<β2ならば、p'(β1,
ei)< p'(β2,ei)という仮定は、高い技術水準を持つ請
負者エージェントのサービス提供の成功確率は既に十分
高く、低い技術水準を持つエージェントと比べて、同じ
量の追加資源を投入しても、サービス提供の成功確率が
あまり向上しなくなることを意味する。 仮定6:依頼者にとって、請負者エージェントの技術水
準と努力水準は観測不可能である。つまり、技術水準と
努力水準は請負者エージェントの私的情報である。 仮定7:一方、サービス提供の成功確率 p(βi,ei)の関
数形は、依頼者にとって既知であるとする。これは、依
頼者にとって、個々の請負者エージェントの持つ情報を
知ることはできないが、全体の統計情報を知ることはで
きることを意味する。
【0012】仮定8:依頼者は、請負者エージェントi
から適切な努力を引き出すために、サービス提供に成功
すれば、報酬wi Hを、失敗すれば報酬wi Lを与える。関
数u(wi)を報酬wiを得たときの効用とすれば、請負者
エージェントの期待効用Ui(ei)は以下で定義される。 定義1:請負者エージェントiの期待効用Ui(ei)は Ui(ei)=p(βi,ei)u(wi H)+(1−p(βi,ei))u(wi L)−
βi−ei と表される。 仮定9:効用関数uの形は、各請負者エージェントにと
って同一とし、u(0)=0と基準点を定める。また、uは
単調増加であり、凹関数であるとする。つまり請負者エ
ージェントはリスク回避的である。 定義2:依頼者の目的関数は
【数1】 を最大化することである。ただし、nは請負者エージェ
ントの数であり、タスクの割当てを受けていない請負者
エージェントの報酬は、wi H=wi L=0とする。ここ
で、第1項はサービス提供の失敗に起因する収入の減少
であり(qはサービス提供失敗により発生する利用者へ
の支払い(ペナルティ)の単位量)、第2項、第3項は
請負者エージェントへの支払いである。依頼者(エージ
ェント)はリスク中立である。
【0013】(II)割当て/契約決定メカニズム:タス
クの数が1個の場合 ここでは、タスク割当てと契約(報酬額)を決定するメ
カニズムを述べる。理解を容易にするため、まず、タス
クの個数が1個の場合を扱い、次に、タスクが複数ある
場合を扱う。さて、依頼者の利潤を最大化する契約を求
めることは、特にタスクが複数ある場合は、難しい。そ
こで近似解法として、まず処理費用に関して社会的に望
ましい割当てを求め、その上で契約を計算することを考
える。
【0014】(i)割当て/契約決定メカニズム 以下に本発明方法の手続きを示す。 1.依頼者がタスク告示を行う。 2.請負者エージェントがタスクの処理費用を入札する
(費用は効用単位で計測されているとする。申告値は真
値であるかもしれないし、真値でないかもしれな
い。)。なお、他のエージェントの申告値は公開されな
い。 3.最小値を申告した請負者エージェントiを契約候補
者とする。 4.依頼者は、限界費用(仮に同じタスクがもう1つあ
った場合に要する処理費用)を計算し、それを元に契約
(wi H,wi L )を計算する。 5.依頼者は、請負者エージェントiに契約(wi H,wi
L )を提示する。 6.請負者エージェントiは契約(wi H,wi L)を受け
入れるかどうか決定する。 7.請負者エージェントiが契約(wi H,wi L)を拒否
すれば、タスクの割当てを行わない。(限界費用は、例
えば同じ品物を製造する場合、品物の1単位追加的に生
産するための費用増を示す。) ステップ4での契約(wi H,wi L)の報酬額の決定につ
いては、以下で議論する。
【0015】(ii)請負者エージェントの振る舞い ここでは、ある努力水準eを想定して、請負者エージェ
ントiに努力水準eを選択させるには、どのような契約
を提示すればよいかを調べる。エージェントiが自発的
に努力水準eを選択するように仕向けるには、効用に関
して以下の誘因両立制約が成り立つ必要がある。 p(βi,e)u(wi H)+(1−p(βi,e))u(wi L)−βi−e >p(βi,ei)u(wi H)+(1−p(βi,ei))u(wi L)−βi−ei (ei≠e) (1) 誘因両立制約に関しては、契約理論により、単調尤度比
条件(monotone likelihood ratio condition,MLRC)と分
布関数の凸性条件(convexity of distribution functio
n condition,CDFC)が成り立つときには、1階条件アプ
ローチを適用できることが知られている。MLRCとは、サ
ービス提供の成功確率が大きいほど、請負者エージェン
トがより大きな努力水準を選択した可能性が相対的に高
いことを意味する。CDFCの直観的な意味は、努力に対す
る請負者エージェントの収益の増分は確率的に減少する
ということである。
【0016】本発明の問題設定では、サービス提供の結
果が成功/失敗の2つだけであり、サービス提供の成功
確率p(βi,ei)がeiの増加凹関数であることからMLRCとC
DFCが成り立つ。したがって、1階条件アプローチを適
用できる。1階条件アプローチとは、効用を表す式のei
に関する1次偏微分が0に等しくなるというものであ
り、以下の式が成り立つことである。 p'(βi,ei)(u(wi H)−u(wi L))=1 (2) 次に、参加制約を考える。参加制約とは、契約を結ぶこ
とによって、契約を結ばない場合より効用(報酬)が減
少しないことである。もし、参加制約が満たされないな
らば、請負者エージェントは契約を結ばないであろう。
請負者エージェントが何らタスクを保有しない場合の効
用は0と考えてよいので、参加制約は以下で与えられ
る。 p(βi,ei)u(wi H)+(1−p(βi,ei))u(wi L)−βi−ei =0 (3) 条件(2),(3)より、報酬の値を求める2つの式が
得られる。
【数2】
【0017】(iii)依頼者の振る舞い 上では請負者エージェントに努力水準eを選択する契約
(wi H,wi L )を求めた。この結果に基づいて、ここで
は、依頼者の利潤を最大化するためには、どのような努
力水準を選択させればよいかを考える。依頼者の目的関
数は、以下の形で表される。
【数3】 よって、これを最大化するようなeiを求め、それを用い
て、(wi H,wi L)を計算すればよい。この目的関数を
最大とするeiをei *と表記する。
【0018】(iv)メカニズムの性質 上での議論では、最小の処理費用βiを申告した請負者
エージェントiの申告値βiを報酬の計算に用いると仮
定してきた。しかし、請負者エージェントiは処理費用
を過大申告するかもしれない。実際、以下で示す命題2
で示されるように、請負者エージェントは過大申告する
ことで付加的な効用を得ることができる。よって、真実
申告を引き出すために、βiの値として、2番目に小さ
なβj(j≠i)を用いるとする。この値は限界費用(仮
に同じタスクがもう一つあった場合に要する処理費用)
を表すものであり、これをβi *と表記する。
【0019】上で述べた発明方法に以下の手続きを挿入
する。βi の値をβi *に設定する。この場合、請負者エ
ージェントは以下を満たす努力水準eiを選択する。
【数4】 よって、ei *を選択するとは限らない。ただし、以下が
成り立つ。 命題1:ei≦ei *が成り立つ。 証明:サービス提供の成功確率p(βi,ei)の関数形に関
する仮定、すなわち、p(βi,ei)が努力水準eiの増加凹
関数であり、もしβ1<β2 であるならば、p'(β1,ei)
<p'(β2,ei)という仮定より、命題の成立は明らかであ
る。この場合でも参加制約は満たされることを以下に見
る。 命題2:βiの値をβi *として計算しても、請負者エー
ジェントiの参加制約は満たされる。 証明:式(6)を満たすeiの値をei (1)とすれば、Ui(ei
(1))≧Ui(ei *)が成り立つ。ここで、請負者エージェン
トiが努力水準ei *を選択したとすれば、期待効用Ui(ei
*)は以下のように計算される。
【数5】 βi≦βi *より、p(βi,ei *)>p(βi *,ei *)が成り立つ。
よって、Ui(ei *)>0。これらより、請負者エージェン
トiの参加制約は満たされる。
【0020】命題3:請負者エージェントは真実申告す
る。 証明:まず、請負者エージェントiがオークションの勝
者(落札者)となった場合を考える。このとき、βi *
値は他請負者エージェントの申告値であるため、請負者
エージェントiは直接、この値を操作できない。つま
り、請負者エージェントiは処理費用を過大申告して
も、エージェントiが勝者である限り、βi *の値を変化
させることができない。よって、期待効用の値は変化し
ない。また、過少申告する場合も同様に、期待効果の値
は変化しない。一方、真実申告したときに勝者にならな
かった場合を考える。このとき、申告値を過少に申告し
て勝者になった場合、処理費用の真値βiに関して、βi
>βi *が成り立つ。この場合、命題1の証明と同様の議
論をすることで、ei>ei *が得られる。さて、式(2)
を満たすeiを選ぶときに期待効用U(ei)は最大となる。
これを計算すれば以下のようになる。
【数6】 ここで、βi *<βi , ei *<ei である。さて、p(βi,e
i) の関数形に関する仮定から、
【数7】 が成り立つ。これを変形して、
【数8】 これを期待効用U(ei)を表す式(7)に代入すると、 U(ei)<βi *−βi +ei *−ei+ei−ei *=βi *−βi
0 上の式より、期待効用は負となり、正の効用を得ること
ができない。
【0021】(III)割当て/契約決定メカニズム:タ
スクの数が複数の場合 (i)割当て/契約決定メカニズム 以下にタスクの数が複数ある場合の発明方法の手続きを
示す。 1.依頼者がタスク告示を行う。 2.請負者エージェントiが各タスクの任意の組み合わ
せに対して、処理費用β i (・)を入札する(費用は効用
単位で計測されているとする。申告値は真値であるかも
しれないし、真値でないかもしれない。)。なお、他の
エージェントの申告値は公開されない。 3.申告値の総和が最小となる割当てk*を決定する。 4.依頼者は、各請負者エージェントiへの割当てタス
クki *に対する限界費用(仮に同じタスクの組ki *がもう
1つあった場合に要する処理費用)を計算し、それを元
に契約(wi H,wi L)を計算する。 5.依頼者は、請負者エージェントiに契約(wi H,wi
L)を提示する。 6.請負者エージェントは契約(wi H,wi L)を受け入
れるかどうかを決定する。7.請負者エージェントiは
契約(wi H,wi L)を拒否すれば、タスクの組ki *の割当
てを行わない。ステップ4の契約(wi H,wi L)は、タ
スクの数が一つの場合と同様に計算される。ここで、限
界費用βi *は以下のように計算される。
【数9】 (9)式右辺の第1項はi以外の請負者エージェントが
請負った場合の処理費用、第2項はiを含めて請負者エ
ージェントが請負った場合のi以外の請負者エージェン
トの処理費用の総和を表す。これは一般化Vickreyオー
クションにおける支払額の計算式と同一である。( Vic
kreyオークションは、非公開型入札であり、対象物は最
も高い入札額を申告したエージェントに割り当てられ、
支払い額は2番目に高い入札額となる。)依頼者は、以
下の目的関数を最大にするeiを選ぶ。
【数10】
【0022】(ii)メカニズムの性質 命題4:もし他の請負者エージェントが真実申告するな
らば、請負者エージェントiは、処理費用βiの値を過
少申告しても、付加的な効用を得ることができない。 略証:請負者エージェントiが処理費用βiの値を過少
申告することで、真実申告とは異なるタスクの割当てを
得たとする。この場合、限界費用βi *の値は真値βi
り小さくなる。よって、命題3と同様の議論により、請
負者エージェントiは、処理費用βiの値を過少申告し
ても、付加的な効用を得ることができないことを示せ
る。さて、タスクの数が1つの場合と異なり、タスクが
複数ある場合には、請負者エージェントiは、需要を減
少させる、つまり、処理費用βiの値を一部過大申告し
て、真実申告した場合と異なるタスクの割当てを得るこ
とで、付加的な効用を得る可能性がある。しかし、この
場合、以下の命題が成り立つ。 命題5:以下の条件は、請負者エージェントiが処理費
用βiの真値を申告するための十分条件である。
【数11】 ここで、添字1は請負者エージェントiが処理費用の真
値を申告する場合に対応し、添字2は請負者エージェン
トiが需要を減少させる場合、つまり、処理費用を一部
過大申告する場合に対応する。ki 1*は前者の場合のエー
ジェントiへのタスクの割当てを表し、ki 2*は後者の場
合のエージェントiへのタスクの割当てを表す。 略証:命題2の証明において、以下の不等式が成り立つ
ことを示した。
【数12】 命題3の証明と同様の議論により、以下の不等式が成り
立つ。
【数13】 上記初めの部分の不等式を用いることで、以下の不等式
を得る。
【数14】 式(12)と式(13)より、以下の不等式が成り立つ
ならば、処理費用の真値申告により得られる効用は、過
大申告により得られる効用より大きくなることを保証す
る。
【数15】
【0023】発明方法は処理費用の申告値の総和が最小
となる割当てを選択するので、βi 2 *−βi 2 <βi 1*
βi 1が成り立つ。よって、十分条件(11)が得られ
る。十分条件(11)は、複数の請負者エージェントが
タスクを取り合う場合に、少ない量のタスクに対して、
多くの量のタスクに対するよりも競合的であれば、条件
が成立しやすいことを意味している。
【0024】(iii)タスクの数が複数ある場合の計算例 以下の場合について考える。請負者エージェントの処理
費用βiは、区間[0,1]の一様分布から選ばれる。努
力水準eiは区間[0,2]から選ばれる。報酬wiを得る
ことの効用は、u(w i)=wiとする。サービス提供の
成功確率は、p(βi,ei)=√((1−βi+ei)/3)とす
る。また、サービス提供の失敗による依頼者の単位当た
りの損失qをq=5.5とする。タスクはA,Bの2つ、請
負者エージェントの数は3として、以下の処理費用値を
持つとする。
【表1】
【0025】発明方法の手続きに従えば、まず、請負者
エージェントに処理費用を申告させる。ここでは、エー
ジェントが真実申告すると考える。この場合、上記の処
理費用の表が得られ、処理費用の総和が最小となる割当
てとして、タスクAをエージェント1に、タスクBをエ
ージェント2にという割当てが得られる。このとき、限
界費用β1 *(タスクAがもう1つあった場合:タスク
A,タスクB,タスクAという3つのタスクがあった場合
に追加されたタスクAの処理に要する費用)、β 2 *(タ
スクBがもう1つあった場合:タスクA,タスクB,タス
クBという3つのタスクがあった場合に追加されたタス
クBの処理に要する費用)は、式(9)を用いて、それ
ぞれ以下のように計算される。 β1 *=(0.2(3,A)+0.15(2,B))−0.15(2,B)=0.2 β2 *=(0.2(1,B)+0.2(2,A))−0.1(1,A)=0.3 ここで、式(4),(5)と、サービス提供の成功確率
を表す式から、以下を得る。 wi H =3βi *−ei−2+6√((1−βi *+ei)/3) (14) wi L =3βi *−ei−2 (15) これを依頼者の目的関数(式(10))に代入して、そ
の値が最大となる努力水準ei *を求めれば、e1 *=1.72,
e2 *=1.82と計算される。これを式(14),(15)
のei に代入することで、w1 H =2.38, w1 L =−3.1
2、w2 H =2.58,w2 L =−2.92を得る。よって、依頼者
は、タスクAをエージェント1に依頼し、契約(2.38,-
3.12)を提示し、タスクBをエージェント2に依頼し、
契約(2.58,-2.92)を提示する。エージェント1,エージ
ェント2双方、契約を結ぶことで期待効用が0より大き
くなることがわかるので、契約を受諾する。
【0026】(IV)評価 本発明方法を用いることで、依頼者の支出額をどの程度
抑制できるかを見るために、計算機実験を行った。実験
設定は以下の通りである。請負者エージェントの処理費
用βiは、区間[0,1]の一様分布から選ばれる。努力
水準eiは、区間[0,2]から選ばれる。報酬wiを得る
ことの効用は、u(wi)=wiとする。サービス提供の成
功確率は、p(βi, ei)=√((1−βi+ei)/3)とす
る。また、サービス提供の失敗による依頼者の単位当た
りの損失qを、q=5.5とする。実験では、タスクの数を
1つとした。また請負者エージェントの数を5から5刻
みで、50まで変化させた。各場合において、各請負者
エージェントの処理費用βiを、上述の分布に従うよう
にランダムに発生させた値に設定した。ここでは、発明
方法を以下の2つの方法と比較する。 ・比較方法1:依頼者が請負者エージェントの処理費用
βiを知っていることを前提とする。処理費用が最小の
請負者エージェントを選び、その処理費用に基づいて契
約を計算する方法である。 ・比較方法2:オークションのみを行い、契約を用いな
い方法である。すなわち、依頼者が、請負者エージェン
トに処理費用を申告させ、最小の処理費用を申告した請
負者エージェントにタスク処理を依頼し、2番目に小さ
い申告値を支払う方法である。 上で議論してきたように、実際には、個々の請負者エー
ジェントの処理費用を正確に知ることは難しく、比較方
法1の実環境への適用は難しいといえる。また、比較方
法2で、2番目に小さい申告値を支払額とするのは、請
負者エージェントに処理費用を真実申告させるためであ
る。
【0027】図3に実験により得られた結果を示す。図
の横軸が請負者エージェントの数を表し、縦軸が依頼者
の支出額を表す。図からわかるように、本発明方法は、
オークションだけを用いる比較方法2よりも支出を抑制
することができている。また、請負者エージェントの数
が増えれば、発明方法による支出額は、未知パラメータ
の1つである処理費用を依頼者が知っているとした場合
の比較方法1の結果に近づく。これにより、発明方法の
有効性が示せた。 (V) なお、本発明のタスク割当て装置はCPUやメ
モリ等を有するコンピュータと、アクセス主体となるユ
ーザが利用する利用者端末と、記録媒体とから構成する
ことができる。記録媒体は、CD-ROM、磁気ディスク装
置、半導体メモリ等の機械読み取り可能な記録媒体であ
り、ここに記録されたタスク割当てプログラムはコンピ
ュータに読み取られ、コンピュータの動作を制御し、コ
ンピュータ上に前述した実施の形態における各構成要素
を実現する。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ネットワークを介して
タスクを依頼するときに、(1)タスクをどの請負者エ
ージェントに依頼するかというタスクの割当て問題と、
(2)サービス品質を維持するために、いかに請負者エ
ージェンに適切な行動をとらせるかという遂行管理問題
を同時に解くことで、依頼者から請負者エージェントへ
の支払額を抑制しつつ、十分な水準のサービス品質を保
つことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるシステム構成図。
【図2】本発明を説明するためのシーケンスチャート。
【図3】本発明と比較方法の性能比較図。
【符号の説明】
1・・・依頼者装置 1-1・・・制御手段、1-2・・・請負者管理手段、1-3・
・・タスク登録手段 1-4・・・タスク割当手段、1-5・・・タスク遂行管理手
段 1-6・・・報酬支払手段、1-7・・・報告記録手段、1-8
・・・通信手段 1-9・・・タスク管理データベース、1-10・・・入札管
理データベース 1-11・・・請負者管理データベース 2・・・請負者エージェント装置 2-1・・・制御手段、2-2・・・計算資源管理手段、2-3
・・・入札手段 2-4・・・タスク遂行管理手段、2-5・・・サービス提供
手段 2-6・・・記憶装置、2-7・・・通信手段 3・・・利用者装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 15/177 674 G06F 15/177 674A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】依頼者側がネットワークを介してタスクの
    処理を請負者エージェントに依頼するタスクの割当て決
    定と、そのタスクの遂行結果に対する報酬額を決定する
    タスク割当て方法において、依頼者側は、 1.請負者エージェントにタスクの告示を行い、 2.請負者エージェントからの処理費用の入札を受付
    け、 3.タスクの数が1つの場合は、最小の処理費用を申告
    した請負者エージェントにタスクを割当て、またタスク
    の数が複数の場合は、申告された処理費用の総和が最小
    となるように各請負者エージェントにタスクの割当てを
    決定し、 4.処理費用をもとに限界費用(仮に同じタスクがもう
    1つあった場合に要する追加的処理費用)を計算し、 5.前記限界費用をもとに契約(タスク処理に成功した
    場合の報酬額と失敗した場合の報酬額の組)を計算し、 6.前記契約を請負者エージェントに提示する、ことを
    特徴とするタスク割当て方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のタスク割当て方法におい
    て、 前記タスクは依頼者がネットワークを介して登録したタ
    スクであることを特徴とするタスク割当て方法。
  3. 【請求項3】依頼者装置がネットワークを介してタスク
    の処理を請負者エージェントに依頼するタスクの割当て
    決定と、そのタスクの遂行結果に対する報酬額を決定す
    るタスク割当て装置において、 請負者エージェントにタスクの告示を行う手段と、 請負者エージェントからの処理費用の入札を受付ける手
    段と、 タスクの数が1つの場合は、最小の処理費用を申告した
    請負者エージェントにタスクを割当て、またタスクの数
    が複数の場合は、申告された処理費用の総和が最小とな
    るように各請負者エージェントにタスクの割当てを決定
    する手段と、 処理費用をもとに限界費用(仮に同じタスクがもう1つ
    あった場合に要する追加的処理費用)を計算し、前記限
    界費用をもとに契約(タスク処理に成功した場合の報酬
    額と失敗した場合の報酬額の組)を計算する手段と、 前記契約を請負者エージェントに提示する手段と、を備
    えたことを特徴とするタスク割当て装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のタスク割当て装置におい
    て、 前記タスクを依頼者からネットワークを介して受信し、
    登録する手段を備えたことを特徴とするタスク割当て装
    置。
  5. 【請求項5】依頼者側がネットワークを介してタスクの
    処理を請負者エージェント側に依頼するタスクの割当て
    決定と、そのタスクの遂行結果に対する報酬額を決定す
    る処理をコンピュータに実行させるタスク割当てプログ
    ラムにおいて、 1.請負者エージェントにタスクの告示を行う処理と、 2.請負者エージェントからの処理費用の入札を受付け
    る処理と、 3.タスクの数が1つの場合は、最小の処理費用を申告
    した請負者エージェントにタスクを割当て、またタスク
    の数が複数の場合は、申告された処理費用の総和が最小
    となるように各請負者エージェントにタスクの割当てを
    決定する処理と、 4.処理費用をもとに限界費用(仮に同じタスクがもう
    1つあった場合に要する追加的処理費用)を計算する処
    理と、 5.前記限界費用をもとに契約(タスク処理に成功した
    場合の報酬額と失敗した場合の報酬額の組)を計算する
    処理と、 6.前記契約を請負者エージェントに提示する処理と、
    をコンピュータに実行させるタスク割当てプログラム。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のタスク割当てプログラム
    において、 前記タスクを依頼者からネットワークを介して受信し、
    登録する処理をコンピュータに実行させるタスク割当て
    プログラム。
  7. 【請求項7】依頼者側がネットワークを介してタスクの
    処理を請負者エージェントに依頼するタスクの割当て決
    定と、そのタスクの遂行結果に対する報酬額を決定する
    処理をコンピュータに実行させるタスク割当てプログラ
    ムを記録した記録媒体において、 1.請負者エージェントにタスクの告示を行う処理と、 2.請負者エージェントからの処理費用の入札を受付け
    る処理と、 3.タスクの数が1つの場合は、最小の処理費用を申告
    した請負者エージェントにタスクを割当て、またタスク
    の数が複数の場合は、申告された処理費用の総和が最小
    となるように各請負者エージェントにタスクの割当てを
    決定する処理と、 4.処理費用をもとに限界費用(仮に同じタスクがもう
    1つあった場合に要する追加的処理費用)を計算する処
    理と、 5.前記限界費用をもとに契約(タスク処理に成功した
    場合の報酬額と失敗した場合の報酬額の組)を計算する
    処理と、 6.前記契約を請負者エージェントに提示する処理と、
    をコンピュータに実行させるタスク割当てプログラムを
    記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のタスク割当てプログラム
    を記録した記録媒体において、 前記タスクを依頼者からネットワークを介して受信し、
    登録する処理をコンピュータに実行させるタスク割当て
    プログラムを記録した記録媒体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011109673A (ja) * 2010-12-06 2011-06-02 Toshiba Corp コンテンツ配信システムとそのモバイル端末
WO2019186801A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 日本電気株式会社 経路決定装置、経路決定方法、及び記憶媒体
JP6696672B1 (ja) * 2018-12-21 2020-05-20 広志 谷本 チャレンジ支援システム
WO2020129321A1 (ja) * 2018-12-21 2020-06-25 広志 谷本 チャレンジ支援システム

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JPWO2019186801A1 (ja) * 2018-03-28 2020-12-10 日本電気株式会社 経路決定装置、経路決定方法、及び記憶媒体
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