JPWO2019176637A1 - アンテナ装置、通信システム、及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

第1コイル導体と第2コイル導体との間の相互干渉を低減させる。アンテナ装置(1)は、第1コイル導体(3)と、第2コイル導体(4)とを備える。第2コイル導体(4)は、第1導体部(41)と、第2導体部(42)とを含む。第1導体部(41)は、第1コイル導体(3)の巻回軸方向から見て、第1コイル導体(3)の最外周よりも外側に配置されており、かつ、第1コイル導体(3)の形成領域を囲むように設けられている。第2導体部(42)は、第1導体部(41)に接続されており、第2開口(48)を有するように巻回されており、第1コイル導体(3)の巻回軸方向から見て、少なくとも一部が第1コイル導体(3)の最外周よりも外側に配置されており、かつ、第2開口(48)の少なくとも一部が第1コイル導体(3)の形成領域の外側に配置されている。第2導体部(42)は、第1導体部(41)よりも、第1コイル導体(3)から離れた部分を有する。

Description

本発明は、一般にアンテナ装置、通信システム、及び電子機器に関し、より詳細には、複数のコイル導体を備えるアンテナ装置、このアンテナ装置を備える通信システム、このアンテナ装置を備える電子機器に関する。
従来、複数のコイルを備えるアンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたアンテナ装置は、非接触充電用コイル(第1コイル導体)と、NFC(Near Field Communication)コイル(第2コイル導体)とを備える。NFCコイルは、非接触充電用コイルの最外周よりも外側において、非接触充電用コイルを囲むように設けられている。
国際公開2015/147133号
特許文献1に記載された従来のアンテナ装置では、第1コイル導体の最外周よりも外側に第2コイル導体が設けられている。ここで、例えば、従来のアンテナ装置をより小型に構成しようとする場合、第1コイル導体と第2コイル導体との間の距離を短くする(第1コイル導体と第2コイル導体を接近させる)ことが考えられる。
しかしながら、第1コイル導体と第2コイル導体との間の距離を短くすると、第1コイル導体と第2コイル導体との間の磁界結合が強くなり、第1コイル導体と第2コイル導体との間で相互干渉が大きくなってしまう。
本発明は上記の点に鑑みてなされた発明であり、本発明の目的は、第1コイル導体と第2コイル導体との間の相互干渉を低減させることができるアンテナ装置、通信システム、及び電子機器を提供することにある。
本発明の一態様に係るアンテナ装置は、第1コイル導体と、第2コイル導体とを備える。前記第1コイル導体は、第1システム用であってスパイラル状である。前記第2コイル導体は、第2システム用である。前記第1コイル導体は、第1開口を有する。前記第2コイル導体は、第1導体部と、第2導体部とを含む。前記第1導体部は、前記第1コイル導体の巻回軸方向から見て、前記第1コイル導体の形成領域を囲むように設けられている。前記第2導体部は、前記第1導体部に接続されており、第2開口を有するように巻回されている。前記第2導体部の少なくとも一部は、前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、前記第1コイル導体の最外周よりも外側に配置されている。前記第2導体部では、前記第2開口の少なくとも一部が前記第1コイル導体の前記形成領域の外側に配置されている。前記第2導体部は、前記第1導体部よりも、前記第1コイル導体から離れた部分を有する。
本発明の一態様に係る通信システムは、前記アンテナ装置と、前記第1システム用の回路と、前記第2システム用の回路と、を備える。
本発明の一態様に係る電子機器は、前記アンテナ装置と、回路基板と、筐体とを備える。前記回路基板は、前記アンテナ装置を動作させるためのシステム回路を有する。前記筐体は、前記アンテナ装置及び前記回路基板を収容する。
本発明の上記態様に係るアンテナ装置、通信システム、及び電子機器によれば、第1コイル導体と第2コイル導体との間の相互干渉を低減させることができる。
図1Aは、本発明の実施形態1に係るアンテナ装置の正面図である。図1Bは、同上のアンテナ装置における図1AのX1−X1線断面図である。 図2は、同上のアンテナ装置の電流の流れを示す説明図である。 図3は、同上のアンテナ装置の回路図である。 図4Aは、同上の電子機器の断面図である。図4Bは、同上の電子機器のY1−Y1線断面図である。 図5は、本発明の実施形態1の変形例1に係るアンテナ装置の正面図である。 図6は、本発明の実施形態1の変形例2に係るアンテナ装置の正面図である。 図7は、本発明の実施形態1の変形例3に係るアンテナ装置の正面図である。 図8は、本発明の実施形態1の変形例4に係るアンテナ装置の正面図である。 図9は、本発明の実施形態2に係るアンテナ装置の正面図である。 図10は、同上のアンテナ装置の電流の流れを示す説明図である。 図11Aは、本発明の実施形態3に係るアンテナ装置の正面図である。図11Bは、同上のアンテナ装置における図11AのX2−X2線断面図である。 図12は、本発明の実施形態3の変形例1に係るアンテナ装置の正面図である。 図13は、本発明の実施形態3の変形例2に係るアンテナ装置の正面図である。 図14Aは、本発明の実施形態4に係るアンテナ装置の正面図である。図14Bは、同上のアンテナ装置における図14AのX3−X3線断面図である。 図15は、本発明の実施形態5に係るアンテナ装置の正面図である。 図16は、同上のアンテナ装置の電流の流れを示す説明図である。
以下、実施形態に係るアンテナ装置、通信システム、及び電子機器について、図面を参照して説明する。なお、明細書及び図面に記載された構成要素について、明細書及び図面に記載された大きさ及び厚さ、並びにそれらの寸法関係は例示であり、これらの構成要素は、明細書及び図面に記載された例示には限定されない。
各実施形態に係る「アンテナ装置」は、「無線伝送システム」に用いられるアンテナ装置である。ここで、「無線伝送システム」は、伝送相手(外部機器のアンテナ)と、磁界結合による無線伝送を行うシステムである。「伝送」は、信号の送受信と電力の送受信との両方の意味を含む。また、「無線伝送システム」は、近距離無線通信システムと無線給電システムとの両方の意味を含む。アンテナ装置は磁界結合による無線伝送を行うため、アンテナ装置の電流経路の長さつまり後述のコイル導体の線路長は、無線伝送で使用する周波数における波長λに比べて十分に小さく、λ/10以下である。したがって、無線伝送の使用周波数帯においては電磁波の放射効率は低い。なお、ここでいう波長λは、コイル導体が設けられている基材の誘電性及び透磁性による波長短縮効果を考慮した実効的な波長である。コイル導体の両端は、給電回路に接続され、アンテナ装置の電流経路つまりコイル導体には、ほぼ一様な大きさの電流が流れる。
また、各実施形態に係る「アンテナ装置」に用いられる近距離無線通信としては、例えばNFC(Near Field Communication)がある。近距離無線通信で使用される周波数帯は、例えばHF帯であり、特に13.56MHz及びその近傍の周波数帯である。
また、各実施形態に係る「アンテナ装置」に用いられる無線給電の方式としては、例えば、電磁誘導方式及び磁界共鳴方式のような磁界結合方式がある。電磁誘導方式の無線給電規格としては、例えばWPC(Wireless Power Consortium)の策定する規格「Qi(登録商標)」がある。電磁誘導方式で使用される周波数帯は、例えば110kHz以上205kHz以下の範囲及び上記範囲の近傍の周波数帯に含まれている。磁界共鳴方式の無線給電規格としては、例えば、AirFuel(登録商標) Allianceの策定する規格「AirFuel Resonant」がある。磁界共鳴方式で使用される周波数帯は、例えば6.78MHz帯又は100kHz帯である。
各実施形態に示す「アンテナ装置」は、電子機器に搭載され、例えば、電子機器における無線充電(ワイヤレス給電)及び近接無線通信に用いられる。
各実施形態に示す「アンテナ装置」を備える電子機器は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話、ウェアラブル機器、腕時計型端末、ヘッドフォン又は補聴器である。
(実施形態1)
(1)アンテナ装置の全体構成
本実施形態に係るアンテナ装置1は、図1A及び図1Bに示すように、第1コイル導体3と、第2コイル導体4とを備える。第1コイル導体3は、スパイラル状であって、第1システム用のコイル導体である。第2コイル導体4は、第2システム用のコイル導体である。
このようなアンテナ装置1において、第2コイル導体4は、第1導体部41と、複数(図示例では4つ)の第2導体部42とを含む。第1導体部41は、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、第1コイル導体3の形成領域よりも外側の領域に設けられている。各第2導体部42は、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、第2コイル導体4のうち第1コイル導体3から最も離れた導体部分を含むように巻回する。
さらに、アンテナ装置1において、各第2コイル導体4は、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、第1導体部41を流れる電流の方向と、第2導体部42を流れる電流の周回方向とが同じ方向である。言い換えると、第2導体部42において時計回りに電流が流れるときは、第1導体部41の複数(図示例では4つ)の導体片43に対しても時計回りに電流が流れる。
アンテナ装置1は、図3に示すように、第1システム用回路71及び第2システム用回路72と共に用いられる。つまり、アンテナ装置1は、通信システム7に用いられる。
通信システム7は、アンテナ装置1と、第1システム用回路71と、第2システム用回路72とを備える。また、通信システム7は、複数(図示例では2つ)のキャパシタ731,732と、フィルタ74と、複数(図示例では2つ)の直列キャパシタ751と、並列キャパシタ752とを更に備える。フィルタ74は、複数(図示例では2つ)のインダクタ741と、複数(図示例では2つ)のキャパシタ742とを備える。各インダクタ741は、第2コイル導体4と第2システム用回路72とをつなぐ経路上に設けられている。各キャパシタ742は、上記経路上におけるインダクタ741と第2コイル導体4との間のノードとグランドとの間の経路上に設けられている。
(2)アンテナ装置の各構成要素
次に、本実施形態に係るアンテナ装置1の各構成要素について、図面を参照して説明する。ここで、第1方向D1とは、第1コイル導体3の巻回軸方向、第2コイル導体4の巻回軸方向、又は、基材2の厚さ方向のいずれでもよい。
アンテナ装置1は、図1A及び図1Bに示すように、基材2と、第1コイル導体3と、第2コイル導体4と、磁性体5とを備える。
(2.1)基材
基材2は、図1A及び図1Bに示すように、樹脂などの電気絶縁材料により板状又はシート状に形成されており、互いに対向する第1主面21及び第2主面22を有する。基材2に用いられる電気絶縁材料としては、例えば、ポリイミド、PET(Poly Ethylene Terephthalate:ポリエチレンテレフタレート)又は液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)がある。基材2は、基材2の厚さ方向(第1方向D1)からの平面視で正方形状である。基材2には、第1コイル導体3及び第2コイル導体4が設けられている。
(2.2)第1コイル導体
第1コイル導体3は、図1A及び図1Bに示すように、基材2に設けられており、スパイラル状に巻回されている。第1コイル導体3は、第1システム用のコイル導体である。第1コイル導体3は、第1方向D1からの平面視で円環状であり、第1開口30を有する。より詳細には、第1コイル導体3は、第1コイル導体部31と、第2コイル導体部32と、複数のビア導体33とを備えており、複数のビア導体33が、第1コイル導体部31と第2コイル導体部32とを電気的に接続している。すなわち、第1コイル導体3の抵抗成分を低減するために、第1コイル導体部31と第2コイル導体部32とが複数のビア導体33により電気的に並列に接続されている。
第1コイル導体部31は、図1A及び図1Bに示すように、第1方向D1に沿った軸の周りにスパイラル状に設けられている。第1コイル導体部31は、例えば5回巻かれた状態に設けられている。第1コイル導体部31は、銅又はアルミニウムなどにより、基材2の第1主面21に設けられている。例えば、エッチング又は印刷により、銅膜又はアルミニウム膜が基材2の第1主面21上に形成されることによって、第1コイル導体部31が基材2の第1主面21に設けられる。
第2コイル導体部32は、第1コイル導体部31と同様、図1A及び図1Bに示すように、第1方向D1に沿った軸の周りにスパイラル状に設けられている。第2コイル導体部32は、例えば5回巻かれた状態に設けられている。第2コイル導体部32は、銅又はアルミニウムなどにより、基材2の第2主面22に設けられている。例えば、エッチング又は印刷により、銅膜又はアルミニウム膜が基材2の第2主面22上に形成されることによって、第2コイル導体部32が基材2の第2主面22に設けられる。
ここで、スパイラル状に設けられているコイル導体部(第1コイル導体部31、第2コイル導体部32)は、一の平面上において巻回軸の周りに渦巻き状に複数回巻かれているような形状の2次元のコイル導体であってもよいし、あるいは、巻回軸の周りに巻回軸に沿ってらせん状に複数回巻かれているような形状の3次元のコイル導体であってもよい。図1A及び図1Bは、2次元のコイル導体を示す。また、本願において、コイル導体(第1コイル導体3、第2コイル導体4)の「形成領域」とは、コイル導体の最内周とコイル導体の最外周によって囲まれる領域を指す。つまり、コイル導体の「形成領域」とは、コイル導体の導体部分(導線)の領域と導線間の領域とで構成されている。同様に、コイル導体部(第1コイル導体部31、第2コイル導体部32)の「形成領域」とは、コイル導体部の最内周とコイル導体部の最外周によって囲まれる領域を指す。つまり、コイル導体部の「形成領域」とは、コイル導体部の導体部分(導線)の領域と導線間の領域とで構成されている。
第2コイル導体部32は、第1方向D1からの平面視で、第1コイル導体部31と重なる位置にある。そして、第2コイル導体部32は、第1方向D1からの平面視で、第1コイル導体部31に沿って形成されている。言い換えると、第2コイル導体部32は、第1コイル導体部31と交差して形成されているのではなく、第2コイル導体部32の長手方向が第1コイル導体部31の長手方向に沿うように形成されている。
上記のように、第2コイル導体部32が第1コイル導体部31と重なっていることにより、第1コイル導体部31及び第2コイル導体部32で囲まれている第1開口30を大きくしつつ、第1コイル導体3が大きくなることを抑制することができる。
複数のビア導体33は、第1コイル導体部31と第2コイル導体部32との間に互いに並列に接続されており、基材2を貫通する。複数のビア導体33は、図1Aに示すように、第1方向D1からの平面視で互いに異なる位置に設けられており、第1コイル導体部31と第2コイル導体部32とを電気的に接続させる。複数のビア導体33は、基材2の内部において互いに異なる位置に設けられている。
第1コイル導体部31と第2コイル導体部32とは、複数のビア導体33により、電気的に接続されている。これにより、ビア導体33を介して電流が第1方向D1に流れることができるため、第1コイル導体部31のみ、あるいは、第2コイル導体部32のみでコイル導体が構成されている場合に比べて、抵抗成分を小さくすることができる。
(2.3)第2コイル導体
第2コイル導体4は、図1A及び図1Bに示すように、基材2上の第1コイル導体3の周囲に設けられている。第2コイル導体4は、第2システム用のコイル導体である。第2コイル導体4は、第1導体部41と、複数(図示例では4つ)の第2導体部42とを備える。
第2コイル導体4は、第1コイル導体3と同様、銅又はアルミニウムなどにより、基材2に設けられている。例えば、エッチング又は印刷により、銅膜又はアルミニウム膜が基材2の第1主面21及び第2主面22上に形成されることによって、第2コイル導体4が基材2の第1主面21及び第2主面22に設けられる。
第1導体部41は、第1方向D1(第2コイル導体4の巻回軸方向)から見て、第1コイル導体3の最外周よりも外側を巻回するような状態で設けられている。言い換えると、第1導体部41は、第1方向D1から見て、第1コイル導体3の形成領域を囲むように設けられている。つまり、第1導体部41は、第1方向D1から見て、第1コイル導体3の最外周よりも外側に配置されている。第1導体部41は、複数(図示例では4つ)の導体片43を含む。第1導体部41の4つの導体片43は、基材2の4辺に一対一に対応し、対応する辺に沿って設けられている。
第2コイル導体4では、第1導体部41の複数の導体片43と複数の第2導体部42とが交互に接続されている。つまり、導体片43、第2導体部42、導体片43、第2導体部42の順に、複数の導体片43及び複数の第2導体部42が接続されている。
複数の第2導体部42の各々は、第1導体部41に接続されており、第1方向D1から見て、第1コイル導体3の最外周よりも外側において巻回するような状態で設けられている。各第2導体部42は、第2開口48を有する。各第2導体部42は、基材2の厚さ方向(第1方向D1)の平面視で、外形が直角三角形状になるように基材2に設けられている。より詳細には、各第2導体部42は、基材2の角部に設けられている。つまり、第1コイル導体3の最外周と基材2の外縁との距離が比較的長い領域、すなわち、比較的広い領域に、各第2導体部42が設けられている。なお、基材2の角部とは、基材2の中心と頂点との間の領域において、基材2の中心よりも頂点に近い領域をいう。
第2導体部42は、第1導体部41よりも、第1コイル導体3から離れた部分を有する。言い換えると、第2導体部42は、第1導体部41と第1コイル導体3との間の距離よりも、第1コイル導体3との距離が長い部分を有する。つまり、第2導体部42の上記部分と第1コイル導体3との間の距離は、第1導体部41と第1コイル導体3との間の距離よりも長い。
各第2導体部42は、第1導体部分44と、第2導体部分45と、第3導体部分46と、第4導体部分47とを有する。第1導体部分44は、少なくとも1回巻回されるように、基材2の第1主面21上に設けられている。第1導体部分44は、複数(図示例では4つ又は5つ)の導体片441〜445を有し、少なくとも1回巻かれている状態に形成されている。第2導体部分45は、基材2の第2主面22上に設けられている。第3導体部分46は、基材2を貫通するビア導体であり、第1導体部分44と第2導体部分45とを電気的に接続させる。第4導体部分47は、基材2を貫通するビア導体であり、第2導体部分45と第1導体部41の導体片43とを電気的に接続させる。
第2コイル導体4は、図2に示すように、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、第1導体部41を流れる電流の第1開口30の重心に対する周回方向と、各第2導体部42を流れる電流の第2開口48の重心に対する周回方向とが同じ方向である。言い換えると、第2導体部42において時計回りに電流が流れるときは、第1導体部41の複数の導体片43に対しても時計回りに電流が流れる。
まず、第2コイル導体4の第1導体部41に流れる電流によって、第1コイル導体3のうち第1導体部41に近接する部分には、第1導体部41に流れる電流とは逆向きの第1誘導電流i1が発生する。一方、第2コイル導体4の各第2導体部42を第1コイル導体3に近接させることによって、第1コイル導体3のうちの第2導体部42が近接する部分には、第2導体部42に流れる電流とは逆向きの第2誘導電流i2が発生する。ここで、第1誘導電流i1を反時計回りの方向に流れる電流とすると、第2誘導電流i2は時計回りの方向に流れる電流である。そのため、第1コイル導体3において、第1導体部41が近接する部分に発生する第1誘導電流i1と第2導体部42が近接する部分に発生する第2誘導電流i2とは互いに相殺する。これにより、第1コイル導体3に流れる電流の総和は第2導体部42が存在しないときよりも減少する。その結果、第1コイル導体3と第2コイル導体4との磁界結合を弱めることができる。
上記より、第1コイル導体3と第2コイル導体4との間隔を狭くした場合でも、第1コイル導体3と第2コイル導体4との間の相互干渉を低減させることができる。また、アンテナ装置1を小型にすることができる。
(2.4)第1接続端子及び第2接続端子
2つの第1接続端子61は、図1Aに示すように、電子機器8の回路基板81(図4A参照)と第1コイル導体3とを電気的に接続するために、基材2に形成されている。2つの第2接続端子62は、回路基板81と第2コイル導体4とを電気的に接続するために、基材2に形成されている。
(2.5)第1保護層及び第2保護層
第1保護層(図示せず)は、図1Bに示す基材2の第1主面21に設けられた第1コイル導体3の第1コイル導体部31及び第2コイル導体4を覆い、外力などから第1コイル導体部31及び第2コイル導体4を保護する。第1保護層は、樹脂などの電気絶縁材料により板状又はシート状に形成されている。第1方向D1からの平面視において、第1保護層の平面形状は、基材2と略同じ形状である。第1保護層は、図示しない接着層を介して基材2の第1主面21に貼付されている。
第2保護層(図示せず)は、図1Bに示す基材2の第2主面22に設けられた第2コイル導体部32を覆い、外力などから第2コイル導体部32を保護する。第2保護層は、第1保護層と同様、樹脂などの電気絶縁材料により板状又はシート状に形成されている。第1方向D1からの平面視において、第2保護層の平面形状は、基材2と略同じ形状である。第2保護層は、図示しない接着層を介して基材2の第2主面22に貼付されている。
(2.6)磁性体
磁性体5は、図1Bに示すように、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、少なくとも一部が第1コイル導体3の形成領域と重なる。磁性体5は、フェライトなどの強磁性材料により四角形の板状又は四角形のシート状に形成されている。磁性体5は、基材2よりも高い透磁率を有する。磁性体5に用いられる強磁性材料としては、例えばNi−Zn−Cu系フェライト、Mn−Zn−Fe系フェライト、又は六方晶系フェライトがある。磁性体5は、第1コイル導体部31に比べて第2コイル導体部32に近接する。
(3)通信システム
通信システム7は、図3に示すように、アンテナ装置1と、第1システム用回路71と、第2システム用回路72とを備える。第1システム用回路71は、第1通信周波数を搬送周波数として無線通信を行うための回路である。第2システム用回路72は、第2通信周波数を搬送周波数として無線通信を行うための回路である。図3の例では、第1システム用回路71は、無線充電用の第1コイル導体3を用いて無線充電を行う無線充電用システムである。第2システム用回路72は、近接無線通信用の第2コイル導体4を用いて近接無線通信を行う近接無線通信用システムである。
(4)電子機器
電子機器8は、図4A及び図4Bに示すように、アンテナ装置1と、回路基板81と、筐体82とを備える。電子機器8は、例えば、スマートフォンを含む携帯電話、ウェアラブル機器、腕時計型端末、ヘッドフォン又は補聴器である。回路基板81は、アンテナ装置1を動作させるためのシステム回路を有する。筐体82は、アンテナ装置1及び回路基板81を収容する。筐体82は、直方体状であり、長手方向D31と短手方向D32とを有する。さらに、電子機器8は、回路基板81に設けられた複数の回路素子83と、電子機器8を駆動するためのバッテリ84と、所定の情報を表示するディスプレイデバイス85とを備える。基材2の厚さ方向が筐体82の高さ方向D33に沿うように、アンテナ装置1は、筐体82に収容されている。
(5)効果
以上説明したように、実施形態1に係るアンテナ装置1では、第1コイル導体3の最外周よりも外側において巻回するような状態で第2コイル導体4の第2導体部42が設けられている。そして、第2コイル導体4は、第1導体部41を流れる電流の方向と、第2導体部42を流れる電流の周回方向とが同じ方向である。これにより、第1コイル導体3と第2コイル導体4との間の磁界結合を弱めることができるので、第1コイル導体3と第2コイル導体4との間の相互干渉を低減させることができる。
実施形態1に係るアンテナ装置1では、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、少なくとも一部が第1コイル導体3の形成領域と重なる磁性体5が設けられている。これにより、所望のインダクタンスを得ることができる。
(6)変形例
以下、実施形態1の変形例について説明する。
実施形態1の変形例1として、アンテナ装置1aは、図5に示すような第2コイル導体4aを備えてもよい。第2コイル導体4aは、第1導体部41及び複数の第2導体部42に代えて、第1導体部41a、複数(図示例では4つ)の第2導体部42a、及び第4導体部40を備える。各第2導体部42aは、2回巻かれている状態に形成されている。第4導体部40は、図5に示すように、第1導体部41a及び複数の第2導体部42aよりも外側に配置されていてもよい。
実施形態1の変形例2として、図6に示すように、第2導体部42が1つだけであってもよい。要するに、第2導体部42は少なくとも1つ設けられていればよい。
実施形態1の変形例3として、図7に示すように、2つの第2導体部42が対称位置に設けられていてもよい。より詳細には、図7に示す2つの第2導体部42は、第1コイル導体3の重心(中心)を対称点とする点対称の位置に設けられている。第2導体部42が対称位置に設けられていることによって、第2コイル導体4のアンテナ特性の対称性を向上させることができる。
実施形態1の変形例4として、2つの第2導体部42は、図8に示すような対称位置に設けられていてもよい。図8に示すように、2つの第2導体部42が片側のみに設けられていてもよい。より詳細には、図8に示す2つの第2導体部42は、図8に示すように第1コイル導体3の重心を通る直線を対称軸とする線対称の位置に設けられている。
なお、複数の第2導体部42の巻き数が互いに異なっていてもよい。第2導体部42の巻き数が互いに異なることによって、第2コイル導体4のアンテナ特性の指向性を変えることができる。その結果、第2コイル導体4の周りに金属部品がある場合に、上記金属部品から第2コイル導体4への影響を避けることができる。
複数の第2導体部42の形成領域の面積が互いに異なっていてもよい。第2導体部42の形成領域の面積が互いに異なることによって、第2コイル導体4のアンテナ特性の指向性を変えることができる。
複数の第2導体部42の形成領域の面積が同じであってもよい。これにより、磁界分布を対称にすることができる。
上記の各変形例に係るアンテナ装置においても、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様の効果を奏する。
(実施形態2)
実施形態2に係るアンテナ装置1bは、図9に示すように三角形状である点で、実施形態1に係るアンテナ装置1(図1A参照)と相違する。なお、実施形態2に係るアンテナ装置1bに関し、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
アンテナ装置1bは、図9に示すように、第2コイル導体4に代えて、第2コイル導体4bを備える。第2コイル導体4bは、第1導体部41と、複数(図示例では3つ)の第2導体部42bとを含む。各第2導体部42bは、第2導体部42(図1A参照)と同様、第2開口48を有する。
実施形態2に係るアンテナ装置1bにおける誘導電流の発生について、図10を用いて説明する。
まず、第2コイル導体4bの第1導体部41に流れる電流によって、第1コイル導体3のうち第1導体部41に近接する部分には、第1導体部41に流れる電流とは逆向きの第1誘導電流i1が発生する。一方、第2コイル導体4bの3つの第2導体部42bを第1コイル導体3に近接させることによって、第1コイル導体3のうちの第2導体部42bが近接する部分には、第2導体部42bに流れる電流とは逆向きの第2誘導電流i2が発生する。ここで、第1誘導電流i1を反時計回りの方向に流れる電流とすると、第2誘導電流i2は時計回りの方向に流れる電流である。そのため、第1コイル導体3において、第1導体部41が近接する部分に発生する第1誘導電流i1と第2導体部42bが近接する部分に発生する第2誘導電流i2とが互いに相殺するため、第1コイル導体3に流れる電流の総和は第2導体部42が存在しないときよりも減少する。これにより、第1コイル導体3と第2コイル導体4bとの磁界結合を弱めることができる。
上記より、第1コイル導体3と第2コイル導体4bとの間隔を狭くした場合でも、第1コイル導体3と第2コイル導体4との間の相互干渉を低減させることができ、アンテナ装置1を小型にすることができる。
なお、実施形態2に係るアンテナ装置1bの使用例については、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様、アンテナ装置1bは電子機器8に用いられる。
以上説明したように、実施形態2に係るアンテナ装置1bにおいても、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様の効果を奏する。
(実施形態3)
実施形態3に係るアンテナ装置1cは、図11A及び図11B(図11AのX2−X2線断面図)に示すように、磁性体5cに複数(図示例では4つ)のスリット51(貫通孔)が形成されている点で、実施形態1に係るアンテナ装置1(図1A参照)と相違する。なお、実施形態3に係るアンテナ装置1cに関し、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
磁性体5cは、図11A及び図11Bに示すように、複数(図示例では4つ)のスリット51を有する。複数のスリット51は、第2コイル導体4の複数の第2導体部42と一対一に対応する。各スリット51は、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、対応する第2導体部42の第2開口48内に形成されている。つまり、磁性体5cは、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、第2開口48と少なくとも一部(スリット51の部分)で重ならない。なお、実施形態3の磁性体5cに関し、実施形態1の磁性体5(図1A参照)と同様の構成及び機能については説明を省略する。
なお、実施形態3に係るアンテナ装置1cの使用例については、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様、アンテナ装置1cは電子機器8に用いられる。
以上説明したように、実施形態3に係るアンテナ装置1cでは、第2導体部42の第2開口48に磁性体5cが少なくとも一部で重ならない場合、第2導体部42に流れる電流によって発生する磁束が第2開口48を通り抜けやすくなる。具体的には、第2導体部42に流れる電流によって発生する磁束がスリット51を介して第2開口48に通り抜けやすくなる。その結果、第2導体部42と、第2導体部42付近の第1コイル導体3との磁界結合が強くなり、第2導体部42付近の第1コイル導体3に流れる逆向きの誘導電流が大きくなる。これにより、第1コイル導体に流れる誘導電流の総和が減少するため、第1コイル導体3と第2コイル導体4との磁界結合を更に低減させることができる。その結果、アンテナ装置1cを更に小型にすることができる。
実施形態3の変形例1として、アンテナ装置1dは、図12に示すように、第2導体部42の第2開口48と重ならない磁性体5dを備えてもよい。
実施形態3の変形例2として、アンテナ装置1dは、図13に示すように、第2導体部42の第2開口48内の一部と重ならないような磁性体5dを備えてもよい。変形例2の磁性体5dは、第1コイル導体3の全部でなく一部のみを覆う。変形例2では、第2開口48の一部に磁性体5dがない領域が存在する。
変形例1,2に係るアンテナ装置1dにおいても、実施形態3に係るアンテナ装置1cと同様の効果を奏する。
(実施形態4)
実施形態4に係るアンテナ装置1eは、図14A及び図14B(図14AのX3−X3線断面図)に示すように、第1コイル導体3の一部が第2コイル導体4eに重なっている点で、実施形態1に係るアンテナ装置1(図1A参照)と相違する。なお、実施形態4に係るアンテナ装置1eに関し、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
実施形態4に係るアンテナ装置1eは、図14A及び図14Bに示すように、第2コイル導体4に代えて、第2コイル導体4eを備える。第2コイル導体4eは、複数の第2導体部42に代えて、複数(図示例では4つ)の第2導体部42eを備える。なお、実施形態4の第2コイル導体4eに関し、実施形態1の第2コイル導体4(図1A参照)と同様の構成及び機能については説明を省略する。
複数の第2導体部42eの各々は、基材2の第1主面21に形成された部分421と、第2主面22に形成された部分422とを有する。各第2導体部42eの一部は、第1コイル導体3と重なっている。すなわち、各第2導体部42eは、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、第1コイル導体3と重なる部分を有する。図14Aの例では、第1方向D1から見て、各第2導体部42eの部分422の一部が第1コイル導体3と重なる。
上述したように、第2導体部42eは、基材2の第1主面21に形成された部分421と、第2主面22に形成された部分422とを有する。このため、各第2導体部42eは、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)からやや傾いている。傾きの程度は、0°より大きく、10°より小さい範囲である。
なお、実施形態4に係るアンテナ装置1eの使用例については、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様、アンテナ装置1eは電子機器8に用いられる。
以上説明したように、実施形態4に係るアンテナ装置1eでは、第1コイル導体3と第2コイル導体4eとの間の相互干渉を低減させることができる。これにより、第1コイル導体3と第2コイル導体4eとの間の間隔を狭くすることができる。その結果、アンテナ装置1eを更に小型にすることができる。
(実施形態5)
実施形態5に係るアンテナ装置1fは、図15に示すように、第1コイル導体3の第1開口30内に位置する第3導体部49を有する点で、実施形態1に係るアンテナ装置1(図1A参照)と相違する。なお、実施形態5に係るアンテナ装置1fに関し、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
アンテナ装置1fは、図15に示すように、第2コイル導体4に代えて、第2コイル導体4fを備える。第2コイル導体4fは、第1導体部41及び複数の第2導体部42と共に、第3導体部49を含む。なお、実施形態2の第2コイル導体4fに関し、実施形態1の第2コイル導体4(図1A参照)と同様の構成及び機能については説明を省略する。
第3導体部49は、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、第1コイル導体3の第1開口30内に設けられている。第3導体部49の巻回軸は、第1コイル導体3の巻回軸と平行である。
第2コイル導体4fでは、第1導体部41の複数の導体片43と複数の第2導体部42と第3導体部49とが以下のように接続されている。導体片43、第3導体部49、導体片43、第2導体部42、導体片43、第2導体部42、導体片43、第2導体部42、導体片43、第2導体部42の順に、複数の導体片43、複数の第2導体部42、及び第3導体部49が接続されている。
図16に示すように、第2コイル導体4fでは、第1方向D1(第1コイル導体3の巻回軸方向)から見て、第1導体部41を流れる電流の方向と、第3導体部49を流れる電流の周回方向とが逆方向である。第2コイル導体4fの第3導体部49を第1コイル導体3に近接する部分には、第3導体部49に流れる電流とは逆向きの第3誘導電流i3が発生する。そのため、第1コイル導体3において、第1導体部41が近接する部分に発生する第1誘導電流i1は、第2導体部42が近接する部分に発生する第2誘導電流i2及び第3導体部49が近接する部分に発生する第3誘導電流i3と相殺する。これにより、第1コイル導体3に流れる電流の総和は第3導体部49が存在しないときよりも更に減少する。その結果、第1コイル導体3と第2コイル導体4fとの間の相互干渉を低減させることができる。
なお、実施形態5に係るアンテナ装置1fの使用例については、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様、アンテナ装置1fは電子機器8に用いられる。
以上説明したように、実施形態5に係るアンテナ装置1fでは、第1コイル導体3と第2コイル導体4fとの間の相互干渉を更に低減させることができる。これにより、第1コイル導体3と第2コイル導体4fとの間の間隔をより狭くすることができる。その結果、アンテナ装置1fを更に小型にすることができる。
上述の各実施形態や変形例では、第1コイル導体3が円形である例を示したが、第1コイル導体3は、必ずしも円形に限らない。第1コイル導体3は、楕円形や矩形、多角形、その他の形状であってもよい。第2コイル導体4については、第2導体部42の一部が第1コイル導体3に近接していればよく、直角三角形に限らず、他の三角形や略三角形であってもよい。第1コイル導体3が円形の場合、第2導体部42の隣接する部分が第1コイル導体3に沿った円弧状であることが更に望ましい。
また、上述の各実施形態や変形例では、第1方向D1からの平面視で、第1コイル導体部31と第2コイル導体部32とが重なる例を示したが、第1コイル導体部31と第2コイル導体部32とは完全に重なっている必要はない。例えば、第1コイル導体部31と第2コイル導体部32とをずらすことで、磁束の放射方向を制御することができる。
以上説明した実施形態及び変形例は、本発明の様々な実施形態及び変形例の一部に過ぎない。また、実施形態及び変形例は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
(まとめ)
以上説明した実施形態及び変形例より以下の態様が開示されている。
第1の態様に係るアンテナ装置(1)は、第1コイル導体(3)と、第2コイル導体(4)とを備える。第1コイル導体(3)は、第1システム用であって、スパイラル状である。第2コイル導体(4)は、第2システム用である。第1コイル導体(3)は、第1開口(30)を有する。第2コイル導体(4)は、第1導体部(41)と、第2導体部(42)とを含む。第1導体部(41)は、第1コイル導体(3)の巻回軸方向(第1方向D1)から見て、第1コイル導体(3)の形成領域を囲むように設けられている。第2導体部(42)は、第1導体部(41)に接続されており、第2開口(48)を有するように巻回されている。第2導体部(42)の少なくとも一部は、第1コイル導体(3)の巻回軸方向から見て、第1コイル導体(3)の最外周よりも外側に配置されている。第2導体部(42)では、第2開口(48)の少なくとも一部が第1コイル導体(3)の形成領域の外側に配置されている。第2導体部(42)は、第1導体部(41)よりも、第1コイル導体(3)から離れた部分を有する。
第1の態様に係るアンテナ装置(1)では、第1コイル導体(3)の最外周よりも外側に配置されている第2コイル導体(4)の第2導体部(42)が設けられている。そして、第2導体部(42)は、第1導体部(41)よりも、第1コイル導体(3)から離れた部分を有する。これにより、第1コイル導体(3)と第2コイル導体(4)との間の磁界結合を弱めることができるので、第1コイル導体(3)と第2コイル導体(4)との間の相互干渉を低減させることができる。
第2の態様に係るアンテナ装置(1)では、第1の態様において、第2コイル導体(4)は、第1コイル導体(3)の巻回軸方向(第1方向D1)から見て、第1導体部(41)を流れる電流の第1開口(30)の重心に対する周回方向と、第2導体部(42)を流れる電流の第2開口(48)の重心に対する周回方向とが同じ方向である。
第3の態様に係るアンテナ装置(1)では、第1の態様において、第2コイル導体(4)は、第1コイル導体(3)の形成領域を囲むように設けられている第1導体部(41)から生じる磁束と、第2導体部(42)から生じる磁束が同相である。
第4の態様に係るアンテナ装置(1)では、第1〜3の態様のいずれか1つにおいて、磁性体(5)を更に備える。磁性体(5)の少なくとも一部は、第1コイル導体(3)の巻回軸方向から見て、第1コイル導体(3)の形成領域と重なる。
第4の態様に係るアンテナ装置(1)では、少なくとも一部が第1コイル導体(3)の形成領域と重なる磁性体(5)が設けられている。これにより、所望のインダクタンスを得ることができる。
第5の態様に係るアンテナ装置(1c;1d)では、第4の態様において、磁性体(5c;5d)は、第1コイル導体(3)の巻回軸方向から見て、第2開口(48)と重ならない部分(スリット51)を有する。
第5の態様に係るアンテナ装置(1c;1d)では、第2導体部(42)の第2開口(48)に磁性体(5c;5d)が重ならなにと、第2導体部(42)付近の第1コイル導体(3)に流れる逆向きの誘導電流が大きくなり、第1コイル導体(3)と第2コイル導体(4)との磁界結合を更に低減させることができる。その結果、アンテナ装置(1c;1d)を更に小型にすることができる。
第6の態様に係るアンテナ装置(1e)では、第1〜5の態様のいずれか1つにおいて、第2コイル導体(4e)の第2導体部(42e)は、第1コイル導体(3)の巻回軸方向から見て、第1コイル導体(3)と重なる部分を有する。
第6の態様に係るアンテナ装置(1e)では、第1コイル導体(3)と第2コイル導体(4)との間の結合度を低減させることができる。これにより、第1コイル導体(3)と第2コイル導体(4)との間の間隔を狭くすることができる。その結果、アンテナ装置(1e)を更に小型にすることができる。
第7の態様に係るアンテナ装置(1f)では、第1〜6の態様のいずれか1つにおいて、第2コイル導体(4f)は、第3導体部(49)を更に含む。第3導体部(49)は、第1コイル導体(3)の巻回軸方向から見て、第1コイル導体(3)の第1開口(30)内に設けられている。第3導体部(49)の巻回軸は、第1コイル導体(3)の巻回軸と平行である。
第7の態様に係るアンテナ装置(1f)では、第1コイル導体(3)と第2コイル導体(4f)との間の結合度を更に低減させることができる。これにより、第1コイル導体(3)と第2コイル導体(4f)との間の間隔をより狭くすることができる。その結果、アンテナ装置(1f)を更に小型にすることができる。
第8の態様に係るアンテナ装置(1)は、第1〜7の態様のいずれか1つにおいて、基材(2)を更に備える。基材(2)は、第1コイル導体(3)及び第2コイル導体(4)が設けられている。第2導体部(42)は、基材(2)の角部に設けられている。
第9の態様に係るアンテナ装置(1)では、第1〜8の態様のいずれか1つにおいて、第2導体部(42)は、第1コイル導体(3)から最も離れた位置に設けられている。
第10の態様に係るアンテナ装置(1)では、第1〜9の態様のいずれか1つにおいて、第2導体部(42)は、複数設けられている。
第11の態様に係るアンテナ装置(1)では、第10の態様において、複数の第2導体部(42)は、対称位置に設けられている。
第11の発明に係るアンテナ装置(1)では、第2導体部(42)が対称位置に設けられていることによって、第2コイル導体(4)のアンテナ特性の対称性を向上させることができる。
第12の態様に係るアンテナ装置(1)では、第10又は11の態様において、複数の第2導体部(42)の巻き数が互いに異なる。
第12の態様に係るアンテナ装置(1)では、第2導体部(42)の巻き数が互いに異なることによって、第2コイル導体(4)のアンテナ特性の指向性を変えることができる。周りに金属部品がある場合に避けることができる。
第13の態様に係るアンテナ装置(1)では、第10又は11の態様において、複数の第2導体部(42)の形成領域の面積が互いに異なる。
第13の態様に係るアンテナ装置(1)では、第2導体部(42)の形成領域の面積が互いに異なることによって、第2コイル導体(4)のアンテナ特性の指向性を変えることができる。
第14の態様に係るアンテナ装置(1)では、第10又は11の態様において、複数の第2導体部(42)の形成領域の面積が等しい。
第14の態様に係るアンテナ装置(1)によれば、磁界分布を対称にすることができる。
第15の態様に係るアンテナ装置(1)では、第1〜14の態様のいずれか1つにおいて、第1コイル導体(3)は、無線充電用コイルであり、第2コイル導体(4)は、近接通信用コイルである。
第16の態様に係るアンテナ装置(1)では、第1〜15の態様のいずれか1つにおいて、第1システムの周波数帯は、LF帯〜HF帯に含まれる周波数帯である。
第17の態様に係る通信システム(7)は、第1〜16の態様のいずれか1つのアンテナ装置と、第1システム用回路(71)と、第2システム用回路(72)とを備える。
第18の態様に係る電子機器(8)は、第1〜16の態様のいずれか1つのアンテナ装置(1)と、回路基板(81)と、筐体(82)とを備える。回路基板(81)は、アンテナ装置(1)を動作させるためのシステム回路を有する。筐体(82)は、アンテナ装置(1)及び回路基板(81)を収容する。
1,1a,1b,1c,1d,1e,1f アンテナ装置
2 基材
3 第1コイル導体
30 第1開口
4,4a,4b,4e,4f 第2コイル導体
41,41a 第1導体部
42,42a,42b,42e 第2導体部
48 第2開口
49 第3導体部
5,5c,5d 磁性体
7 通信システム
71 第1システム用回路
72 第2システム用回路
8 電子機器
81 回路基板
82 筐体
本発明の一態様に係るアンテナ装置は、第1コイル導体と、第2コイル導体とを備える。前記第1コイル導体は、第1システム用であってスパイラル状である。前記第2コイル導体は、第2システム用である。前記第1コイル導体は、第1開口を有する。前記第2コイル導体は、第1導体部と、第2導体部とを含む。前記第1導体部は、前記第1コイル導体の巻回軸方向から見て、前記第1コイル導体の形成領域を囲むように設けられている。前記第2導体部は、前記第1導体部に接続されており、第2開口を有するように巻回されている。前記第2導体部の少なくとも一部は、前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、前記第1コイル導体の最外周よりも外側に配置されている。前記第2導体部では、前記第2開口の少なくとも一部が前記第1コイル導体の前記形成領域の外側に配置されている。前記第2導体部は、前記第1導体部よりも、前記第1コイル導体から離れた部分を有する。前記第2コイル導体は、前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、前記第1導体部を流れる電流の前記第1開口の重心に対する周回方向と、前記第2導体部を流れる電流の前記第2開口の重心に対する周回方向とが同じ方向である。

Claims (18)

  1. 第1システム用であってスパイラル状の第1コイル導体と、
    第2システム用の第2コイル導体と、を備え、
    前記第1コイル導体は、第1開口を有し、
    前記第2コイル導体は、
    前記第1コイル導体の巻回軸方向から見て、前記第1コイル導体の形成領域を囲むように設けられている第1導体部と、
    前記第1導体部に接続されており、第2開口を有するように巻回されており、前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、少なくとも一部が前記第1コイル導体の最外周よりも外側に配置されており、かつ、前記第2開口の少なくとも一部が前記第1コイル導体の前記形成領域の外側に配置されている第2導体部と、を含み、
    前記第2導体部は、前記第1導体部よりも、前記第1コイル導体から離れた部分を有する、
    アンテナ装置。
  2. 前記第2コイル導体は、前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、前記第1導体部を流れる電流の前記第1開口の重心に対する周回方向と、前記第2導体部を流れる電流の前記第2開口の重心に対する周回方向とが同じ方向である、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第2コイル導体は、前記第1コイル導体の前記形成領域を囲むように設けられている前記第1導体部から生じる磁束と、前記第2導体部から生じる磁束が同相である、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、少なくとも一部が前記第1コイル導体の前記形成領域と重なる磁性体を更に備える、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記磁性体は、前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、前記第2開口と重ならない部分を有する、
    請求項4に記載のアンテナ装置。
  6. 前記第2コイル導体の前記第2導体部は、前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、前記第1コイル導体と重なる部分を有する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2コイル導体は、
    前記第1コイル導体の前記巻回軸方向から見て、前記第1コイル導体の前記第1開口内に設けられた第3導体部を更に含み、
    前記第3導体部の巻回軸は、前記第1コイル導体の前記巻回軸と平行である、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体が設けられた基材を更に備え、
    前記第2導体部は、前記基材の角部に設けられている、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  9. 前記第2導体部は、前記第1コイル導体から最も離れた位置に設けられている、
    請求項1〜8のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  10. 前記第2導体部は、複数設けられている、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  11. 前記複数の第2導体部は、対称位置に設けられている、
    請求項10に記載のアンテナ装置。
  12. 前記複数の第2導体部の巻き数が互いに異なる、
    請求項10又は11に記載のアンテナ装置。
  13. 前記複数の第2導体部の形成領域の面積が互いに異なる、
    請求項10又は11に記載のアンテナ装置。
  14. 前記複数の第2導体部の形成領域の面積が等しい、
    請求項10又は11に記載のアンテナ装置。
  15. 前記第1コイル導体は、無線充電用コイルであり、
    前記第2コイル導体は、近接無線通信用コイルである、
    請求項1〜14のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  16. 前記第1システムの周波数帯は、LF帯〜HF帯に含まれる周波数帯である、
    請求項1〜15のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のアンテナ装置と、
    前記第1システム用の回路と、
    前記第2システム用の回路と、を備える、
    通信システム。
  18. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のアンテナ装置と、
    前記アンテナ装置を動作させるためのシステム回路を有する回路基板と、
    前記アンテナ装置及び前記回路基板を収容する筐体と、を備える、
    電子機器。
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