JP2013138404A - 伝送コイル及び携帯無線端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触無線通信用コイル及び非接触電力伝送用コイル等の複数のコイルを共存させる場合に、各コイルの性能劣化を抑制しつつ、省スペースで簡単に製造可能にする。
【解決手段】伝送コイルとしてのコイルユニットでは、第1コイル12と第1磁性体11との第1境界面B1と、第2コイル22と第2磁性体21との第2境界面B2とは、略同一平面、又は第2境界面B2が第1境界面B1よりコイルの厚さ方向において上部となる。また、第2磁性体21Bの位置が厚さ方向でばらつくことを抑えるために、第2磁性体21Bの下部に第2磁性体21Bの位置を規制するスペーサ25を配置することで、第2磁性体21Bの位置が固定される。又は、コイルの厚さ方向における第2磁性体21Cの厚さを第1磁性体11Bの厚さ以上とした。
【選択図】図13

Description

本発明は、非接触電力伝送及び非接触無線通信が可能な伝送コイル、及び伝送コイルを搭載した携帯無線端末に関する。
例えば携帯電話端末又はスマートフォンなどの携帯無線端末では、FeliCa(登録商標)等を含むNFC(Near Field Communication)、すなわち、非接触無線通信(例えばRFID(Radio Frequency IDentification))機能を搭載したものが普及している。この種の非接触無線通信によって、電子マネー機能、及び電子乗車券機能などが実現されている。
また、携帯無線端末において、近年、非接触で電力を伝送することにより、電池の充電(非接触充電)を行う機能を搭載したものが用いられつつある。非接触電力伝送の方式としては、電磁誘導方式又は磁界共鳴方式などがあり、給電側のコイルと受電側のコイルとを対向配置して電力伝送を行うものが主流である。
非接触充電機能を搭載した携帯無線端末では、充電用コイルが電池パックと一体化されたものが主流となっている。このため、携帯無線端末の薄型化のために電池パックを更に薄くしようとすると、電池容量が少なくなるという課題がある。一方、充電用コイルを電池パックと別体として構成する場合、上記の非接触無線通信機能を搭載した携帯無線端末では、非接触無線通信用コイルと充電用コイルとを共存させることが課題となる。
非接触無線通信用コイルと非接触電力伝送用コイル(充電用コイル)とを共存させる場合を想定する。2つのコイルを設けた従来例として、例えば特許文献1には、電力波用アンテナを形成する第1のコイルと、データ波用アンテナを形成する第2のコイルとを2重の輪となるように配設した無線カードが開示されている。この構成により、無線カードを保持する手の指などで第1のコイル及び第2のコイルが覆われるおそれが少なく、双方のコイルの受信状況をほぼ同様にすることができる。
特開2004−110854号公報
上記の特許文献1の構成では、2つのコイルを2重の輪となるように配設しているため、コイルの配置面積が大きくなる。また、各コイルの性能を考慮せずに複数のコイルを単純に併設しただけでは、コイル間の電磁結合によって性能劣化が予想される。特に、コイルを搭載する端末を小型化するために複数のコイルを近接して配置させた場合、コイル間の電磁結合によって電力伝送効率、通信距離などの性能が劣化する。
また、上記の特許文献1に記載されている無線カードにおける2つのコイルの配設を、上記の非接触充電機能及び非接触無線通信機能を含む携帯無線端末に適用する場合には、2つのコイルの併設による性能劣化を抑制すると共に、携帯無線端末の小型化を簡単に実現できる様な各コイルの配設が要求されると考えられる。
本発明は、上記した従来の事情に鑑みてなされたもので、非接触無線通信用コイル及び非接触電力伝送用コイル等の複数のコイルを筺体内に共存させる場合において、各コイルの性能劣化を抑制しつつ、筺体の厚さの薄型化を簡単に実現する伝送コイル及び携帯無線端末を提供することを目的とする。
本発明は、伝送コイルであって、第1コイルと、第2コイルと、所定の透磁率を有する第1磁性体と、前記第1磁性体の所定の透磁率と異なる透磁率を有する第2磁性体と、を備え、コイルの厚さ方向において、前記第1磁性体の面上に前記第1コイルを配置すると共に、前記第2磁性体の面上に前記第2コイルを配置し、コイルの面方向において、前記第1磁性体の外周に前記第2磁性体を配置し、前記第1コイルと前記第1磁性体との第1境界面と、前記第2コイルと前記第2磁性体との第2境界面とは、略同一平面、又は前記第2境界面が前記第1境界面より前記コイルの厚さ方向において上部となるものである。
上記構成により、複数のコイルを筺体内に共存させる場合に、コイル間の電磁結合を低減でき、電磁結合による性能劣化が抑制される。また、複数のコイルを並列に配置することで、筺体の薄型化を簡単に実現可能にする。
また、本発明は、上記の伝送コイルであって、前記第1境界面と前記第2境界面とが略同一平面、又は前記第2境界面が前記第1境界面より前記コイルの厚さ方向において上部となるように、前記第1磁性体の厚さに対する前記第2磁性体の厚さが設定されるものを含む。
また、本発明は、上記の伝送コイルであって、前記第2磁性体の、前記第2コイルが配置された面とは反対側の面に、前記コイルの厚さ方向における前記第2磁性体の位置を規制する位置規制部材を配置し、前記第1境界面と前記第2境界面とが略同一平面、又は前記第2境界面が前記第1境界面より前記コイルの厚さ方向において上部となるように、前記第1磁性体の厚さに対する、前記第2磁性体の厚さと前記位置規制部材の厚さの総和が設定されるものである。
また、本発明は、上記の伝送コイルであって、前記第1磁性体の透磁率が前記第2磁性体の透磁率よりも高いものを含む。
また、本発明は、上記の伝送コイルであって、前記第1コイルの共振周波数が前記第2コイルの共振周波数よりも低いものを含む。
また、本発明は、上記の伝送コイルであって、前記第1コイルが非接触電力伝送用であり、前記第2コイルが非接触無線通信用であるものを含む。
また、本発明は、上記いずれかの伝送コイルを搭載した携帯無線端末である。
本発明によれば、非接触無線通信用コイル及び非接触電力伝送用コイル等の複数のコイルを筺体内に共存させる場合において、各コイルの性能劣化を抑制しつつ、筺体の厚さの薄型化を簡単に実現することができる。
第1の実施形態に係るコイルユニットの構成を示す平面図 第1の実施形態のコイルユニットの断面図、(A)図1のA−A′線における断面図、(B)図1のB−B′線における断面図、(C)図2(A)の領域Cの一例の拡大図、(D)図2(A)の領域Cの他の一例の拡大図 (A)図1のA−A′線断面の位置(図2(A)の位置)の、第1コイルの動作時におけるコイルユニットの磁界分布を示す図、(B)図1のA−A′線断面の位置(図2(A)の位置)の、第2コイルの動作時におけるコイルユニットの磁界分布を示す図 (A)図1のB−B′線断面の位置(図2(B)の位置)の、第1コイルの動作時におけるコイルユニットの磁界分布を示す図、(B)図1のB−B′線断面の位置(図2(B)の位置)の、第2コイルの動作時におけるコイルユニットの磁界分布を示す図 本実施形態のコイルユニットを搭載した携帯無線端末と外部機器としての充電器及びリーダ/ライタ装置の構成を示すブロック図 (A)、(B)実施例に係るコイルユニットの寸法の一例を示す図、(C)実施例に係るコイルユニットの平面図、(D)図6(C)のA−A′線における断面図、(E)図6(D)の領域Dの拡大図 (A)実施例に係るコイルユニットの性能として、非接触電力伝送時の電力伝送効率を測定した結果を示す図、(B)実施例に係るコイルユニットの性能として、非接触無線通信時の最大通信距離を測定した結果を示す図 (A)、(B)比較例に係るコイルユニットの寸法の一例を示す図、(C)比較例に係るコイルユニットの平面図、(D)図8(C)のA−A′線における断面図、(E)図8(D)の領域Eの拡大図 (A)比較例に係るコイルユニットの性能として、非接触電力伝送時の電力伝送効率を測定した結果を示す図、(B)比較例に係るコイルユニットの性能として、非接触無線通信時の最大通信距離を測定した結果を示す図 第2の実施形態に係るコイルユニットの構成を示す平面図 (A)図10のA−A′線における断面図、(B)図10のB−B′線における断面図 第2磁性体21の位置がコイルの厚さ方向でばらついた場合における第2コイル22の通信性能の変化を説明する図、(A)第1の実施形態のコイルユニットの構成を示す平面図、(B)図6(C)のA−A′線における断面図、(C)図8(C)のA−A′線における断面図、(D)第2磁性体21の位置がコイルの厚さ方向において通信性能が高くなる方向にばらついている状態と通信性能が低くなる方向にばらついている状態とにおける第2コイル22の各通信性能の比較結果を示す図 第3の実施形態に係るコイルユニットの構成を示す図、(A)コイルユニットの構成を示す平面図、(B)及び(C)図13(A)のA−A´線における断面図 第2磁性体21Bの底面(下面)に当接するようにスペーサ25を配置した場合の実施例1に係るコイルユニットの構成を示す図、(A)及び(B)実施例1に係るコイルユニットの寸法の一例を示す図、(C)実施例1に係るコイルユニットの平面図、(D)図14(C)のA−A′線における断面図、(E)図14(D)の領域gの拡大図 第2磁性体21Cの厚さが第1磁性体11の厚さと略等しい場合の実施例2に係るコイルユニットの構成を示す図、(A)及び(B)実施例2に係るコイルユニットの寸法の一例を示す図、(C)実施例2に係るコイルユニットの平面図、(D)図15(C)のA−A′線における断面図、(E)図15(D)の領域hの拡大図 実施例1及び2に係る各コイルユニットの性能として、非接触電力伝送時の電力伝送効率及び非接触無線通信時の最大通信距離を測定した結果を示す図、(A)電力伝送効率の測定結果、(B)最大通信距離の測定結果 他の部材の面が平坦な面でない場合のコイルユニットの構成を示す断面図、(A)及び(B)他の部材40Aの面のうち、第2磁性体21B側の面40A1が第1磁性体11B側の面40A2に比べ、コイルの厚さ方向において上方に位置する場合の断面図、(C)及び(D)他の部材40Bの面のうち、第2磁性体21C側の面40A3が第1磁性体11C側の面40A4に比べ、コイルの厚さ方向において下方に位置する場合の断面図
以下の各実施形態では、本発明に係る伝送コイル及びこれを搭載した携帯無線端末の一例として、非接触無線通信用コイルと非接触電力伝送用コイルとを有する伝送コイルとしてのコイルユニットと、このコイルユニットを搭載した携帯無線端末の構成例を示す。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るコイルユニットの構成を示す平面図である。図2は、第1の実施形態のコイルユニットの断面図である。図2(A)は、図1のA−A′線における断面図である。図2(B)は、図1のB−B′線における断面図である。図2(C)は、図2(A)の領域Cの一例の拡大図である。図2(D)は、図2(A)の領域Cの他の一例の拡大図である。なお、図2(A)の矢印Hの方向は本実施形態のコイルユニットが搭載される携帯無線端末の背面筺体の内壁側の方向を表し、同図の矢印Hと反対側の方向は同携帯無線端末の筺体内部側の方向、すなわち表面筐体側の方向を表す。
また、以下の説明において、矢印Hの方向又は矢印Hと反対側の方向を「コイルの厚さ方向」と称し、コイルの厚さ方向に直交する方向を「コイルの面方向」と称する。
本実施形態のコイルユニットは、所定の透磁率を有する第1磁性体11と、非接触電力伝送用コイルとして機能する第1コイル12と、第1磁性体11の所定の透磁率と異なる透磁率を有する第2磁性体21と、非接触無線通信用コイルとして機能する第2コイル22とを備える。本実施形態のコイルユニットにおいて、第1磁性体11は第1コイル12に対応して設けられ、第2磁性体21は第2コイル22に対応して設けられる。
第1磁性体11は、方形の板状に形成され、板面の一方(携帯無線端末の背面筺体の内壁側)の面上に第1コイル12が配置され、板面の他方(携帯無線端末の筺体内部側)の面上には電池パック又はシールドケース(不図示)等が配置される。第1磁性体11は、例えばフェライトなどの透磁率が1よりも高い材料を用いて構成される。第1磁性体11の比透磁率μr1は、例えばμr1=200〜2000のものが用いられる。
第1コイル12は、導体の巻線が楕円環状に巻回されてなるコイルを用いて構成され、充電用のコイルとして、外部の充電器から供給(伝送)される電力を受電する。第1コイル12の共振周波数f1は、第1コイル12に並列若しくは直列に接続したコンデンサ等を用いて調整した周波数であり、例えばf1≒100kHz程度である。第1磁性体11の外径と第1コイル12の外径とは略同一である。
第2磁性体21は、方形の環状の板状に形成され、板面の一方(携帯無線端末の背面筺体の内壁側)の面上に、基板30の図2(A)の矢印Hの反対方向側(携帯無線端末の筺体内部側)に搭載された第2コイル22が配置される。更に、第2磁性体21は、板面の他方(携帯無線端末の筺体内部側)の面上には、方形の環境の板状に形成されたスペーサ(不図示)が配置されている。スペーサの板面の一方(携帯無線端末の背面筺体の内壁側)の面と、第2磁性体21の板面の他方(携帯無線端末の筺体内部側)とは当接している。このスペーサは、第1磁性体11の板面の他方(携帯無線端末の筺体内部側)の面と、スペーサの他方(携帯無線端末の筺体内部側)の面とが同一平面となるように配置される。
更に、第2磁性体21は、コイルの面方向において、板面の全体が第1磁性体11の外周部よりも外側に配置される。第2磁性体21は、例えばフェライトなどの透磁率が1よりも高い材料を用いて構成される。第2磁性体21の比透磁率μr2は、例えばμr2=10〜300のものが用いられる。また、第2磁性体21と第2コイル22との間における第2境界面B2とは、第1磁性体11と第1コイル12との間における第1境界面B1より、コイルの厚さ方向の特に矢印Hの方向において上部となるように配置される(図2(C)参照)。又は、第1磁性体11と第1コイル12との間における第1境界面B1と、第2磁性体21と第2コイル22との間における第2境界面B2とは略同一平面でもよい(図2(D)参照)。
第2コイル22は、基板30の図2(A)の矢印Hの反対側方向側(携帯無線端末の筺体内部側)の面上に形成された導体の配線パターンにより、方形環状に巻回されてなるコイルを用いて構成される。第2コイル22は、非接触無線通信用のコイルとして、リーダ/ライタ装置等の外部機器との間でデータを送受信する。第2コイル22の共振周波数f2は、第2コイル22に並列若しくは直列に接続したコンデンサ等を用いて調整した周波数であり、例えばf2≒13.56MHz程度である。第2磁性体21の外径と第2コイル22の外径とは略同一である。
基板30は、例えばガラスエポキシ樹脂或いはフレキシブルプリント基板を用いて成形され、図2(A)の矢印Hの方向側の面上には例えばABS(Acrylonitrile ButadieneStyrene)樹脂で形成された携帯無線端末の背面筐体が配置される。基板30の一端部には、第1コイル12用の一対の第1端子31と、第2コイル22用の一対の第2端子32とが導体の配線パターンにより形成されている。第1端子31は配線パターンを介して第1コイル12と接続され、第2端子32は基板30の配線パターンによって第2コイル22と接続されている。なお、図2(A)〜(D)には、図面の複雑化を避けるために、第1端子31、第2端子32から第1コイル12、第2コイル22へのそれぞれの配線パターンの図示を省略している。
本実施形態のコイルユニットは、コイルの厚さ方向(図2の上下方向)において、図2の下側から矢印H方向(携帯無線端末の背面筺体の内壁側の方向)に、第2境界面B2が第1境界面B1より上部(図2の矢印H方向)又は略同一平面となるように第1磁性体11と第2磁性体21とが配置され、第1磁性体11の面上に第1コイル12が積層して配置される。また、第2磁性体21の面上には、コイルの厚さ方向において、図2の下側から矢印H方向(携帯無線端末の背面筺体の内壁側の方向)に、第2コイル22、基板30の順に積層して配置される。本実施形態のコイルユニットを携帯無線端末に搭載する場合、基板30より更に矢印H方向に携帯無線端末の背面筐体が位置し、当該筐体内にコイルユニットが収納されて設けられる。よって、外部機器側、すなわち携帯無線端末の背面筐体の内壁側からみた場合、基板30、第2コイル22、第2磁性体21の順に積層して配置され、第2境界面B2が第1境界面B1より上部(図2の矢印H方向)又は略同一平面となるように第2磁性体21と第1磁性体11とが配置され、第1コイル12、第1磁性体11の順に積層して配置される。このように複数の磁性体をコイルに対して積層した構成でコイルを並列して配置することで、両コイルの電磁結合による性能劣化を抑制でき、各コイルの性能を確保しつつ、コイルユニットの薄型化を実現することによって携帯無線端末の小型化を図れる。
このとき、第1コイル12と第2コイル22とは、コイルの厚さ方向において重ならないように配置されることが好ましい。また、第1コイル12は楕円形、第2コイル22は方形であるので、第2コイル22の四隅部分が重ならない領域となっており、この四隅部分で第2コイル22が第1コイル12の外側に位置している。このような構成により、両コイルの電磁結合を低減できる。なお、図1では第1コイル12は、導体の巻線が楕円環状に巻回されているが、導体の巻線が四隅部に屈曲半径を設けた方形環状に巻回されてなるコイルであっても良い。
また、本実施形態では、第1コイル12及び第2コイル22の共振周波数の関係は、第1コイル12の共振周波数が第2コイル22の共振周波数よりも低い(f1<f2)ようにする。そして、第1磁性体11及び第2磁性体21の各透磁率の関係は、第1磁性体11の透磁率が第2磁性体21の透磁率よりも高い(比透磁率μr1>μr2)ようにするのが好ましい。上記のように第1コイル12,第2コイル22及び第1磁性体11,第2磁性体21の各特性を設定することにより、両コイルの電磁結合による性能劣化をより効果的に低減できる。
次に、本実施形態のコイルユニットの動作時の作用を説明する。図3(A)は、図1のA−A′線断面の位置(図2(A)の位置)の、第1コイル12の動作時におけるコイルユニットの磁界分布を示す図である。図3(B)は、図1のA−A′線断面の位置(図2(A)の位置)の、第2コイル22の動作時におけるコイルユニットの磁界分布を示す図である。図4(A)は、図1のB−B′線断面の位置(図2(B)の位置)の、第1コイル12の動作時におけるコイルユニットの磁界分布を示す図である。図4(B)は、図1のB−B′線断面の位置(図2(B)の位置)の、第2コイル22の動作時におけるコイルユニットの磁界分布を示す図である。なお、図3及び図4において、説明を簡単にするために、スペーサの図示は省略している。
第1コイル12の動作時、すなわち電力伝送時には、図3(A)、図4(A)に示すように、第1コイル12の近傍において、磁力線が第1磁性体11の中を通過して空間に出るように磁界が発生する。この場合、第1コイル12から第2コイル22への磁界の影響は少ない。
また、第2コイル22の動作時、すなわち非接触無線通信のデータ伝送時には、図3(B)、図4(B)に示すように、第2コイル22の近傍において、磁力線が第2磁性体21の中を通過して空間に出るように磁界が発生する。この場合、第2コイル22から第1コイル12への磁界の影響は少ない。
本実施形態のコイルユニットは、第1コイル12及び第2コイル22が重ならない領域を有するため、コイル間の電磁結合が小さくなる。特に、図4(A)、(B)のように両コイルが重なっていないコイルの四隅の領域では、電磁結合を十分小さくできる。
図5は、本実施形態のコイルユニットを搭載した携帯無線端末と外部機器としての充電器及びリーダ/ライタ装置の構成を示すブロック図である。
携帯無線端末50は、充電用の第1コイル12と、非接触無線通信用の第2コイル22とを備える。第1コイル12は非接触充電部51に接続され、第2コイル22は非接触無線通信部52に接続される。第1コイル12は、コンデンサ54と並列に接続され、更に非接触充電部51の整流回路55と接続されている。第2コイル22は、コンデンサ56と並列に接続され、更に非接触無線通信部52の変復調回路57と接続されている。非接触充電部51及び非接触無線通信部52は、制御回路53に接続され、制御回路53によって各部の動作が制御される。
充電器60は、非接触電力伝送用コイル63を備える。非接触電力伝送用コイル63は、コンデンサ64と並列に接続され、更に交流電源回路61と接続されている。交流電源回路61は、制御回路62と接続され、制御回路62によって充電用の交流電力の出力が制御される。
リーダ/ライタ装置70は、非接触無線通信用コイル73を備える。非接触無線通信用コイル73は、コンデンサ74と並列に接続され、更に変復調回路71と接続されている。変復調回路71は、制御回路72と接続され、制御回路72によって非接触無線通信によるデータの変調、復調の動作が制御される。
上記の構成において、携帯無線端末50の充電を行う場合は、充電器60の非接触電力伝送用コイル63と携帯無線端末50の第1コイル12とを近接させて対向して配置し、充電器60から携帯無線端末50へ給電する。このとき、非接触電力伝送用コイル63と第1コイル12とが電磁結合し、両コイルを介して非接触で充電用の電力が伝送される。非接触電力伝送用コイル63から第1コイル12へ給電するための共振周波数f1は、第1コイル12に並列に接続したコンデンサ54及び、非接触電力伝送用コイル63に並列に接続したコンデンサ64によって調整され、ここではf1=100kHzである。交流電源回路61において発生し出力した交流電力は、非接触電力伝送用コイル63から第1コイル12に伝送され、携帯無線端末50にて受電される。伝送された交流電力は、整流回路55にて整流されて直流電力に変換され、その直流出力が電池部58に供給されることにより充電が行われる。なお、直流出力を携帯無線端末50内の回路に供給し、各部の動作電源とすることも可能である。
非接触無線通信を行う場合は、リーダ/ライタ装置70の非接触無線通信用コイル73と携帯無線端末50の第2コイル22とを近接させて対向して配置し、リーダ/ライタ装置70と携帯無線端末50との間においてデータの送受信を行う。このとき、非接触無線通信用コイル73と第2コイル22とが電磁結合し、両コイルを介して非接触無線通信のデータ伝送が行われる。非接触無線通信用コイル73と第2コイル22との間で通信するための共振周波数f2は、第2コイル22に並列に接続したコンデンサ56及び、非接触無線通信用コイル73に並列に接続したコンデンサ74によって調整され、ここではf2=13.56MHzである。リーダ/ライタ装置70から携帯無線端末50へ伝送するデータは、変復調回路71において変調され、非接触無線通信用コイル73から第2コイル22に伝送され、携帯無線端末50にて受信される。伝送されたデータは、携帯無線端末50の変復調回路57において復調される。携帯無線端末50からリーダ/ライタ装置70へ伝送するデータは、変復調回路57において変調され、第2コイル22から非接触無線通信用コイル73に伝送され、リーダ/ライタ装置70にて受信される。伝送されたデータは、リーダ/ライタ装置70の変復調回路71において復調される。このように、携帯無線端末50の非接触無線通信機能を用いて、リーダ/ライタ装置70から携帯無線端末50に対して非接触無線通信によるデータの書き込み、読み出しが可能である。
(コイルユニットの実施例)
次に、本実施形態のコイルユニットの性能について、実際に作製した評価サンプルを用いて測定した実施例を示す。図6(A)及び(B)は、実施例に係るコイルユニットの寸法の一例を示す図である。図6(C)は、実施例に係るコイルユニットの平面図である。図6(D)は、図6(C)のA−A´線における断面図である。図6(E)は、図6(D)の領域Dの拡大図である。すなわち、図6(A)は第1磁性体11の面上に積層された第1コイル12のみ、図6(B)は第2磁性体21の面上に積層された第2コイル22のみ(基板30の説明は省略)、図6(C)は第1コイル12と第2コイル22とを組み合わせて共存させたコイルユニット、図6(D)は図6(C)で示したコイルユニットの断面(第2磁性体21に当接するように設けられているスペーサの図示は省略)、図6(E)は図6(D)の第1境界面B1と第2境界面B2との拡大図をそれぞれ示している。実施例に係るコイルユニットは、図6(E)に示すように、第1境界面B1と第2境界面B2とが略同一平面となるように形成されている。
実施例では、第1磁性体11を一辺a=30mmの正方形とし、第1コイル12を外径b=29mmの円形状とし、第2磁性体21を一辺c=40mmの正方形の略中央部分からから一辺d=30mmの正方形が切り抜かれた形状とし、コイルユニットの厚さe=0.8mmとして構成した。この場合、第1磁性体11と第1コイル12の各外周寸法、並びに第2磁性体21と第2コイル22の各外周寸法は略一致して重なっており、第1コイル12と第2コイル22とは重ならない様に設けられている。特に、第1コイル12は円形、第2コイル22は方形であるので、第2コイル22の四隅部分で第1コイル12と第2コイル22の距離が大きくなっている。
図7(A)は、実施例に係るコイルユニットの性能として、非接触電力伝送時の電力伝送効率を測定した結果を示す図である。図7(B)は、実施例に係るコイルユニットの性能として、非接触無線通信時の最大通信距離を測定した結果を示す図である。電力伝送効率は、コイルのみの伝送効率ではなく、図5に示したような充電器の交流電源回路の直流入力から携帯無線端末の直流出力までを含めた充電システム全体の効率を測定した。
図6(D)から第2コイル22を除去した第1コイル12単体の状態では、電力伝送効率が38.2[%]であった。また、図6(D)に示した第1コイル12と第2コイル22とを共存させた状態では、電力伝送効率が38.1[%]であった。この場合、2つのコイルを共存させた状態であり、第1コイル12の外側に第2コイル22が配置されていても、非接触電力伝送において電磁結合による性能劣化が生じないことが分かる。
図6(D)から第1コイル12を除去した第2コイル22単体の状態では、最大通信距離が141[mm]であり、不感領域(Null領域)は生じなかった。また、図6(D)に示した第1コイル12と第2コイル22とを共存させた状態では、最大通信距離が128[mm]であり、不感領域(Null領域)は生じなかった。この場合、2つのコイルを共存させた状態であり、第2コイル22の近傍に第1コイル12が配置されると、非接触無線通信において電磁結合による性能劣化が生じるが後述の比較例に比べて最大通信距離の絶対値が大きいことが分かる。
(コイルユニットの比較例)
次に、本実施形態のコイルユニットの性能と対比するための比較例に係るコイルユニットの評価サンプルを用いて測定した比較例を示す。図8(A)及び(B)は、比較例に係るコイルユニットの寸法の一例を示す図である。図8(C)は、比較例に係るコイルユニットの平面図である。図8(D)は、図8(C)のA−A´線における断面図である。図8(E)は、図8(D)の領域Eの拡大図である。すなわち、図8(A)は第1磁性体11の面上に積層された第1コイル12のみ、図8(B)は第2磁性体21の面上に積層された第2コイル22のみ(基板30の説明は省略)、図8(C)は第1コイル12と第2コイル22とを組み合わせて共存させたコイルユニット、図8(D)は図8(C)で示したコイルユニットの断面、図8(E)は図8(D)の第1境界面B1と第2境界面B2との拡大図をそれぞれ示している。比較例に係るコイルユニットは、図8(E)に示すように、第2境界面B2が第1境界面よりコイルの厚さ方向(図2の上下方向)においてf(=0.2mm)ほど下部に位置している。
比較例では、第1磁性体11を一辺a=30mmの正方形とし、第1コイル12を外径b=29mmの円形状とし、第2コイル22を一辺c=40mmの正方形の略中央部分からから一辺d=30mmの正方形が切り抜かれた形状の範囲内で構成し、コイルユニットの厚さe=0.8mmとして構成した。更に、比較例に係るコイルユニットは、図8(E)に示すように、第2境界面B2が第1境界面よりコイルの厚さ方向(図2の上下方向)においてf(=0.2mm)ほど下部に位置している。この場合、第1コイル12と第2コイル22とは重ならない様に設けられている。特に、第1コイル12は円形、第2コイル22は方形であるので、第2コイル22の四隅部分で第1コイル12と第2コイル22の距離が大きくなっている。
図9(A)は、比較例に係るコイルユニットの性能として、非接触電力伝送時の電力伝送効率を測定した結果を示す図である。図9(B)は、比較例に係るコイルユニットの性能として、非接触無線通信時の最大通信距離を測定した結果を示す図である。電力伝送効率は、コイルのみの伝送効率ではなく、図5に示したような充電器の交流電源回路の直流入力から携帯無線端末の直流出力までを含めた充電システム全体の効率を測定した。
図8(D)から第2コイル22を除去した第1コイル12単体の状態では、電力伝送効率が38.1[%]であった。また、図8(D)に示した第1コイル12と第2コイル22とを共存させた状態では、電力伝送効率が38.0[%]であった。この場合、実施例に係るコイルユニットと比較例に係るコイルユニットとにおける電力伝送性能に関しては大きな相違はないことが分かる。
図8(D)から第1コイル12を除去した第2コイル22単体の状態では、第2磁性体が設けられておらず第2コイル22が第1磁性体に密着するため、最大通信距離が130[mm]に留まるが、不感領域(Null領域)は生じなかった。また、図8(D)に示した第1コイル12と第2コイル22とを共存させた状態では、最大通信距離が117[mm]であり、不感領域(Null領域)は生じなかった。この場合、2つのコイルを共存させた状態であり、コイル間の電磁結合により最大通信距離が劣化している。
これにより、実施例に係るコイルユニットは、第2コイル22に対応する第2磁性体21を第1コイル12に対応する第1磁性体11の外側に設け、第1コイル12と第1磁性体11との第1境界面B1と、第2コイル22と第2磁性体21との第2境界面B2とは、略同一平面、又は第2境界面B2が第1境界面B1よりコイルの厚さ方向において上部に設けることにより、非接触無線通信において、最大通信距離を向上できる。
このように、本実施形態によれば、第1コイル12及び第2コイル22の複数のコイルを筺体内に共存させる場合に、コイル間の電磁結合を低減でき、電磁結合による性能劣化を抑制できる。また、このように複数の磁性体をコイルに対して並列した構成でコイルを近接配置することで、性能劣化の少ないコイルを設けることができ、筺体の厚さの薄型化を簡単に実現させることができる。このため、本実施形態の非接触無線通信用コイルを含むコイルユニットを搭載した携帯無線端末において、携帯無線端末の小型化を図りつつ、非接触電力伝送時と非接触無線通信時との双方の性能劣化を抑制でき、携帯無線端末の筺体を簡単に薄型化できるコイルユニットを用いることによって所望の性能(電力伝送性能、通信性能)を得ることが可能となる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係るコイルユニットの構成を示す平面図である。図11(A)は、図10のA−A′線における断面図である。図11(B)は、図10のB−B′線における断面図である。なお、図10及び図11(A),(B)の説明では、図1及び図2に示した第1の実施形態と同様の構成要素については同一符号を付して説明を省略する。なお、図11(A),(B)には、図面の複雑化を避けるために、第1端子31、第2端子32から第1コイル12、第2コイル22へのそれぞれの配線パターンの図示を省略している。
第2の実施形態は、第1の実施形態における第2磁性体21及び第2コイル22の形状を変更した例である。第1磁性体11A及び第1コイル12Aは第1の実施形態と略同様の構成である。すなわち、第1磁性体11Aは方形の板状に形成され、第1コイル12Aは、導体の巻線が楕円環状に巻回されてなるコイルを用いて構成される。第2磁性体21Aは楕円環状の板状に形成され、第2コイル22Aは基板30Aの図11の矢印Hの反対側方向の面上に形成された導体の配線パターンにより、楕円環状に巻回されてなるコイルを用いて構成される。
本実施形態のコイルユニットは、第1の実施形態と同様に、コイルの厚さ方向(図11(A),(B)の上下方向)において、図11の下側から矢印H方向(携帯無線端末の背面筺体の内壁側の方向)に、第2境界面B2が第1境界面B1より上部(図2の矢印方向)又は略同一平面となるように第1磁性体11Aと第2磁性体21Aとが配置され、第1磁性体11Aの面上に第1コイル12Aが積層して配置される。また、第2磁性体21Aの面上には、コイルの厚さ方向において、図11の下側から矢印H方向(携帯無線端末の背面筺体の内壁側の方向)に、第2コイル22A、基板30Aの順に積層して配置される。外部機器側、すなわち携帯無線端末の背面筐体の内壁側からみた場合、基板30A、第2コイル22A、第2磁性体21Aの順に積層して配置され、第1磁性体11Aと第2磁性体21Aとが第2境界面B2が第1境界面B1より上部(図2の矢印方向)又は略同一平面となるように第2磁性体21Aと第1磁性体11Aとが及び第1コイル12A、第1磁性体11Aの順に積層して配置される。
第1コイル12Aと第2コイル22Aとは、コイルの厚さ方向において重ならないように配置されている。
このような構成により、第1の実施形態と同様、2つのコイルを近接して共存させた状態であっても、両コイルの電磁結合を低減でき、電磁結合による性能劣化を抑制できる。また、2つのコイルを共存させて並列に配置することで、コイルユニットを搭載した携帯無線端末の筺体を簡単に薄型化することができ、携帯無線端末の小型化を図れる。
(第3の実施形態に至る経緯)
図12は、第2磁性体21の位置がコイルの厚さ方向でばらついた場合における第2コイル22の通信性能の変化を説明する図である。図12(A)は、第1の実施形態のコイルユニットの構成を示す平面図である。図12(B)は、図6(C)のA−A′線における断面図である。図12(C)は、図8(C)のA−A′線における断面図である。図12(D)は、第2磁性体21の位置がコイルの厚さ方向において通信性能が高くなる方向にばらついている状態と通信性能が低くなる方向にばらついている状態とにおける第2コイル22の各通信性能の比較結果を示す図である。以下、コイルユニットの各部の符号を第1の実施形態のコイルユニットと同じ符号を用いて説明する。
図12(B)では、第1境界面B1と第2境界面B2とは、コイルの面方向において略同一平面である場合を示す。
一方、図12(C)では、第2境界面B2は、コイルの面方向において第1境界面B1より下方に位置し、第1磁性体11の底面(下面)と第2磁性体21の底面(下面)とがコイルの面方向において略同一平面となっている場合を示す。なお、この場合、第1磁性体11及び第2磁性体21の各底面(下面)はそれぞれ他の部材(不図示)の平坦な面に当接している。
図12(D)に示すように、第1境界面B1と第2境界面B2とがコイルの面方向において略同一平面である場合には(図12(B)参照)、第2コイル22による最大通信距離は128[mm]である。
一方、図12(D)に示すように、第2磁性体21の位置がコイルの厚さ方向において通信性能が低くなる方向にばらついたことで、第2境界面B2がコイルの面方向において第1境界面B1より下方に位置し、第1磁性体11の底面(下面)と第2磁性体21の底面(下面)とがコイルの面方向において略同一平面となってしまっている場合(図12(C)参照)、第2コイル22による最大通信距離は117[mm]となる。また、不感領域(Null領域)はどちらも生じなかった。なお、これらの測定は、前述した第1の実施形態における実施例、及び、後述する第3の実施形態における実施例1及び2と同一の条件の下に行われた。
この結果から、第2磁性体21の位置がコイルの厚さ方向において通信性能が低くなる方向にばらついた場合、最大通信距離は117[mm]〜128[mm]の範囲でばらつくことが考えられ、第2コイル22のよる通信性能を安定化させることが困難であった。
(第3の実施形態)
そこで、第3の実施形態では、例えば携帯無線端末の製造時等に第2磁性体の位置がコイルの厚さ方向において通信性能が低くなる方向にばらつく可能性があることを考慮し、第2コイルの通信性能が低くなる方向にバラツキが生じないように第2磁性体の位置ずれを抑えるコイルユニットの例を説明する。
図13は、第3の実施形態に係るコイルユニットの構成を示す図である。図13(A)はコイルユニットの構成を示す平面図である。本実施形態を構成する第1磁性体11、第1コイル12、第2コイル22及び基板30は第1の実施形態のコイルユニットと同一であるので、同一の符号を用いて説明を省略する。本実施形態において、第2磁性体21B,21Cは、第1の実施形態の第2磁性体21と同様に、方形の板状に形成される。
図13(B)及び(C)は、図13(A)のA−A´線における断面図を示す。本実施形態では、第2磁性体21Bの位置がコイルの厚さ方向において通信性能が低くなる方向にばらつかないように第2磁性体21Bの配置について工夫がなされている。
具体的には、図13(B)では、第2磁性体21Bの底面(下面)に当接するように、第2磁性体21Bの位置を規制するための位置規制部材としてのスペーサ25が配置され、第1磁性体11の底面(下面)とスペーサ25の底面(下面)とが他の部材40の面に当接する。これにより、第2磁性体21Bの位置がコイルの厚さ方向において通信性能が低くなる方向にばらつかずに、他の部材40の面において固定され、第2境界面B2が第1境界面B1よりコイルの面方向において下方とならない。他の部材40は、例えば電池パック、シールドケース、筐体の内壁等である。
スペーサ25は、第2磁性体21Bと同様、方形の環状の板状に形成されている。なお、スペーサ25の形状は、第2磁性体21Bの位置を規制できるものであれば、方形の環状の板状の構成に限定されず、例えば第2磁性体21Bの底面(下面)の四隅だけに配置されるようなブロック状のものでもよい。また、スペーサ25は、金属、樹脂、基板(ガラスエポキシ基板、フレキシブル基板)等で成形されたもので良く、材質等は特に限定されない。
また、図13(C)では、スペーサ25を配置する代わりに、コイルの厚さ方向の第2磁性体21Cの厚さを第1磁性体11Bの厚さ以上となるようにした。これにより、第2磁性体21Bの位置がコイルの厚さ方向において通信性能が低くなる方向にばらつかずに、他の部材40の面において固定され、第2境界面B2が第1境界面B1よりコイルの面方向において下方とならない。
(コイルユニットの実施例)
次に、第3の実施形態のコイルユニットの性能について、実際に作製した評価サンプルを用いて測定した2つの実施例(実施例1、2)を示す。図14は、実施例1として第2磁性体21Bの底面(下面)に当接するようにスペーサ25を配置した場合のコイルユニットの構成を示す図である。図14(A)及び(B)は、実施例1に係るコイルユニットの寸法の一例を示す図である。図14(C)は、実施例1に係るコイルユニットの平面図である。図14(D)は、図14(C)のA−A´線における断面図である。図14(E)は、図14(D)の領域gの拡大図である。
図14(A)は第1磁性体11の面上に積層された第1コイル12を示し、図14(B)は第2磁性体21Bの面上に積層された第2コイル22を示しており、基板30の説明は図6と同様であるため省略している。図14(C)は第1コイル12と第2コイル22とを組み合わせて共存させた実施例1に係るコイルユニット、図14(D)は図14(C)で示したコイルユニットのA−A´線における断面図、図14(E)は図14(D)の第1境界面B1と第2境界面B2との拡大図をそれぞれ示している。
実施例1に係るコイルユニットは、図14(E)に示すように、第1境界面B1と第2境界面B2とが略同一平面となるように形成されている。
実施例1では、第1磁性体11を一辺a=30mmの正方形とし、第1コイル12を外径b=29mmの円形状とし、第2磁性体21を一辺c=40mmの正方形の略中央部分から一辺d=31mmの正方形が切り抜かれた形状として構成した。また、コイルユニットの厚さe=0.8mmとして構成した。
この場合、第1磁性体11と第1コイル12の各外周寸法、並びに第2磁性体21Bと第2コイル22の各外周寸法は略一致して重なっており、第1コイル12と第2コイル22とは重ならない様に設けられている。特に、第1コイル12は円形、第2コイル22は方形であるので、第2コイル22の四隅部分で第1コイル12と第2コイル22の距離が大きくなっている。
更に、実施例1に係るコイルユニットでは、第2磁性体21Bの位置がコイルの厚さ方向において通信性能が低くなる方向にばらつくことを抑えるために、第2磁性体21Bの底面(下面)に当接するように、第2磁性体21Bの位置を規制するためのスペーサ25が配置されている。これにより、第1磁性体11の底面(下面)とスペーサ25の底面(下面)とが一様な平面となり、対向する他の部材40(例えば電池パック、シールドケース、筐体の内壁等)の面と当接した状態となる。
図15は、第2磁性体21Cの厚さが第1磁性体11の厚さと略等しい場合の実施例2に係るコイルユニットの構成を示す図である。図15(A)及び(B)は、実施例2に係るコイルユニットの寸法の一例を示す図である。図15(C)は、実施例2に係るコイルユニットの平面図である。図15(D)は、図15(C)のA−A′線における断面図である。図15(E)は、図15(D)の領域hの拡大図である。
実施例2に係るコイルユニットの寸法は、スペーサ25が省かれていること、及び第2磁性体の厚さが異なることを除き、前述した実施例1に係るコイルユニットの寸法と同じである。従って、図15(A)〜(C)の説明については省略する。
図15(D)は図15(C)で示す実施例2に係るコイルユニットの断面図、図15(E)は図15(D)の領域h、つまり第1境界面B1と第2境界面B2との拡大図をそれぞれ示している。図15(D)及び(E)に示すように、第2磁性体21Cの厚さは第1磁性体11の厚さと略同等である。従って、第2磁性体21Cの底面(下面)と第1磁性体11の底面(下面)とが一様な平面となり、対向する他の部材40(例えば電池パック、シールドケース、筐体の内壁等)の平坦な面と当接した状態となる。
図16は、実施例1及び2に係る各コイルユニットの性能として、非接触電力伝送時の電力伝送効率及び非接触無線通信時の最大通信距離を測定した結果を示す図である。図16(A)は、電力伝送効率の測定結果を示す。図16(B)は、最大通信距離の測定結果を示す。電力伝送効率は、コイルのみの伝送効率ではなく、図5に示したような充電器の交流電源回路の直流入力から携帯無線端末の直流出力までを含めた充電システム全体の効率を測定した。
図16(A)に示すように、第1の実施形態の実施例に係るコイルユニット(図6参照)では、電力伝送効率、つまり、第1コイル12による充電効率は38.1[%]であった。一方、第3の実施形態の実施例1及び2に係る各コイルユニットでは(図14及び15参照)、第1コイル12による充電効率はそれぞれ38.2[%]、38.1[%]であった。このように、各コイルユニット間において、電力伝送効率の差分は生じないことが分かる。
また、図16(B)に示すように、第1の実施形態の実施例に係るコイルユニットでは(図6参照)、最大通信距離が128[mm]であり、不感領域(Null領域)は生じなかった。一方、第3の実施形態の実施例1及び2に係る各コイルユニットにおいても(図14及び15参照)、第2コイル22による最大通信距離がそれぞれ128[mm]であり、不感領域(Null領域)は生じなかった。このように、各コイルユニット間において、最大通信距離の測定性能における差分は生じないことが分かる。一方、前述した図12(D)に示すように、第2磁性体の位置にばらつきがあるために第2境界面B2がコイルの厚さ方向において第1境界面B1に対して下方に位置している場合、最大通信距離は117[mm]であった。
このように、第3の実施形態によれば、第2磁性体21Bの底面(下面)に当接するようにスペーサ25を介在させることにより、又は第2磁性体21Cの厚さを第1磁性体11の厚さ以上とすることにより、コイルの厚さ方向における第2磁性体21B,21Cの位置が規制される。これにより、本実施形態のコイルユニットは、第2磁性体の位置がコイルの厚さ方向において通信性能が低くなる方向にばらつくことを抑えることができ、第2コイルの通信性能(例えば最大通信距離)を安定化させることができる。
なお、上述した他の部材40の面は平坦な面でなくても良い。図17は、他の部材40の面が平坦な面でない場合のコイルユニットの構成を示す断面図である。
図17(A)及び(B)は、他の部材40Aの面のうち、第2磁性体21B側の面40A1が第1磁性体11B側の面40A2に比べ、コイルの厚さ方向において上方に位置する場合の断面図を示す。図17(A)の場合、他の部材40Aの段差mの高さとスペーサ25の厚さと第2磁性体21Bの厚さとの総和が第1磁性体11Bの厚さ以上になるように構成する。図17(B)の場合、他の部材40Aの段差mの高さと第2磁性体21Cの厚さとの総和が第1磁性体11Bの厚さ以上になるようにする。
一方、図17(C)及び(D)は、他の部材40Bの面のうち、第2磁性体21C側の面40A3が第1磁性体11C側の面40A4に比べ、コイルの厚さ方向において下方に位置する場合の断面図を示す。図17(C)の場合、スペーサ25の厚さと第2磁性体21Cの厚さとの総和が第1磁性体11Cの厚さと他の部材40Bの段差nの高さとの総和以上になるように構成する。図17(D)の場合、第2磁性体21Cの厚さが第1磁性体11Cの厚さと他の部材40Bの段差nの高さとの総和以上になるように構成する。
このように、他の部材40が平坦な面でなく、コイルユニットの底面に合わせた形状になっている場合では、他の部材40の面の段差を考慮して、第2境界面B2が第1境界面B1以上とすることで、スペーサ25の厚さ又は第2磁性体21B,21Cの厚さを調節することができる。
なお、本発明は、本発明の趣旨ならびに範囲を逸脱することなく、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が様々な変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
例えば、コイル形状は、四角形、円形、楕円形などの任意の形状であってもよく、特に限定されない。
また、上述した第3の実施形態では、第2磁性体21の厚さが第1磁性体11の厚さ以下である場合にスペーサ25を配置したが、第2磁性体21の厚さが第1磁性体11の厚さ以上でも、第2磁性体21の下部にスペーサを配置してもよく、同様に、第2コイル22の通信性能を安定化させることができる。
また、上述した各実施形態では、説明を分かり易くするために、コイルユニットが上下方向に配置されているものとして説明したが、左右方向等、任意の方向に配置されても良い。
本発明は、非接触無線通信用コイル及び非接触電力伝送用コイル等の複数のコイルを共存させる場合に、各コイルの性能劣化を抑制しつつ、省スペースで簡単に製造可能にするという効果を有し、例えば携帯電話端末、スマートフォン等の非接触無線通信が可能な非接触無線通信用コイル、及びこれを搭載した携帯無線端末等として有用である。
11、11A、11B 第1磁性体
12、12A 第1コイル
21、21A、21B、21C 第2磁性体
22、22A 第2コイル
25 スペーサ
30、30A、30B 基板
40 他の部材
B1 第1境界面
B2 第2境界面

Claims (7)

  1. 第1コイルと、
    第2コイルと、
    所定の透磁率を有する第1磁性体と、
    前記第1磁性体の所定の透磁率と異なる透磁率を有する第2磁性体と、を備え、
    コイルの厚さ方向において、前記第1磁性体の面上に前記第1コイルを配置すると共に、前記第2磁性体の面上に前記第2コイルを配置し、
    コイルの面方向において、前記第1磁性体の外周に前記第2磁性体を配置し、
    前記第1コイルと前記第1磁性体との第1境界面と、前記第2コイルと前記第2磁性体との第2境界面とは、略同一平面、又は前記第2境界面が前記第1境界面より前記コイルの厚さ方向において上部となる伝送コイル。
  2. 請求項1に記載の伝送コイルであって、
    前記第1境界面と前記第2境界面とが略同一平面、又は前記第2境界面が前記第1境界面より前記コイルの厚さ方向において上部となるように、前記第1磁性体の厚さに対する前記第2磁性体の厚さが設定される伝送コイル。
  3. 請求項1又は2に記載の伝送コイルであって、
    前記第2磁性体の、前記第2コイルが配置された面とは反対側の面に、前記コイルの厚さ方向における前記第2磁性体の位置を規制する位置規制部材を配置し、
    前記第1境界面と前記第2境界面とが略同一平面、又は前記第2境界面が前記第1境界面より前記コイルの厚さ方向において上部となるように前記位置規制部材の厚さが設定される伝送コイル。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の伝送コイルであって、
    前記第1磁性体の透磁率が前記第2磁性体の透磁率よりも高い伝送コイル。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の伝送コイルであって、
    前記第1コイルの共振周波数が前記第2コイルの共振周波数よりも低い伝送コイル。
  6. 請求項1〜5のうちいずれか一項に記載の伝送コイルであって、
    前記第1コイルが非接触電力伝送用であり、前記第2コイルが非接触無線通信用である伝送コイル。
  7. 請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の伝送コイルを搭載した携帯無線端末。
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