JP7156815B2 - アンテナ及び半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ及び半導体装置に関する。
アンテナを有する半導体装置に関する技術として、例えば、以下の技術が知られている。
例えば、特許文献1には、外部の基板との信号の送受信に係る無線通信のためのアンテナを有し、アンテナがシリコン層とはんだバンプとの間に配置された再配線層の配線として形成されたCSP(Chip Size Package)が記載されている。
また、特許文献2には、シリコン基板の第1面上に配線層が積層され、少なくとも1つの周波数変換部を含む少なくとも1つの半導体チップと、半導体チップを囲んで配置された絶縁層と、絶縁層の第1面上及び配線層の第1面上に積層される再配線層と、配線層の第1面上に導体パターンにより形成され、周波数変換部と接続する少なくとも1つの第1アンテナ素子と、絶縁層の第1面上に積層された再配線層の第1面上に導体パターンにより形成され、周波数変換部と接続する少なくとも1つの第2アンテナ素子と、を具備する、アンテナ一体型モジュールが記載されている。
特開2014-170811号公報 特開2016-163216号公報
近年の無線通信システムは、データ転送量の増加により、そのデータ転送に広い周波数帯域を必要とする。そのため広帯域の周波数の割り当てが可能な、比較的空いている高周波数帯域(例えば10GHz以上)にシステム周波数が割り当てられるケースが増えている。また、近年の電子機器においては、小型化のニーズが高まり、更なる小型化が望まれている。
しかしながら、無線通信システムに用いられるアンテナは、一般的に、そのサイズが小さくなる程、利得が小さくなる。すなわち、アンテナの利得を確保しつつ、アンテナのサイズを小さくすることは、困難であった。
本発明は、アンテナの利得と、アンテナのサイズとの間のトレードオフの関係を改善することができるアンテナ及び半導体装置を提供することを目的とする。
本発明に係るアンテナは、一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第1の導体部と、前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第1の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第2の導体部と、前記第1の導体部と前記第2の導体部とを接続する第3の導体部と、を含み、前記間隙は、その幅が、前記第3の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する。
本発明に係る他のアンテナは、第1のアンテナ部と、第2のアンテナ部とを含み、前記第1のアンテナ部は、一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第1の導体部と、前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第1の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第2の導体部と、前記第1の導体部と前記第2の導体部とを接続する第3の導体部と、を含み、前記間隙は、その幅が、前記第3の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する。
本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の表面に設けられた配線層と、前記配線層の表面に絶縁体層を介して設けられた再配線層と、前記再配線層に設けられたアンテナと、を含み、前記アンテナは、一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第1の導体部と、前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第1の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第2の導体部と、前記第1の導体部と前記第2の導体部とを接続する第3の導体部と、を含み、前記間隙は、その幅が、前記第3の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する。
本発明に係る他の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の表面に設けられた配線層と、前記配線層の表面に第1の絶縁体層を介して設けられた第1の再配線層と、前記第1の再配線層の表面に第2の絶縁体層を介して設けられた第2の再配線層と、前記第1の再配線層に設けられた第1のアンテナ部と、前記第2の再配線層において、前記第1のアンテナ部と重なる位置に設けられた第2のアンテナ部と、を含む。
本発明によれば、アンテナの利得と、アンテナのサイズとの間のトレードオフの関係を改善することができるアンテナ及び半導体装置が提供される。
本発明の実施形態に係るアンテナの構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るアンテナの構成の一例を示す平面図である。 図1Aにおける2A-2A線に沿った断面図である。 図1Bにおける2B-2B線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係るアンテナにおけるS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。 図4Bに示す放射パターンを取得する際のアンテナの向きを示す図である。 本発明の実施形態に係るアンテナの放射パターンの一例を示す図である。 一般的なアンテナにおける、アンテナサイズ(最大外形寸法)と相対利得との関係の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る半導体装置の構成の一例を示す平面図である。 図6における7-7線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置の構成の一例を示す平面図である。 図8における9-9線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る半導体装置に接続回路を接続した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るアンテナの構成の一例を示す平面図である。 図11における12-12線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る第1のアンテナ部の構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る第2のアンテナ部の構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る第1のアンテナ部単体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る第2のアンテナ部単体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を含むアンテナ全体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る半導体装置の構成の一例を示す平面図である。 図15における16-16線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る第1のアンテナ部と第2のアンテナ部とを同一の再配線層に並置した場合の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るアンテナの構成の一例を示す平面図である。 図18における19-19線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る第1のアンテナ部の構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る第2のアンテナ部の構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態に係る第1のアンテナ部単体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る第2のアンテナ部単体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る第1のアンテナ部及び第2のアンテナ部を含むアンテナ全体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。尚、各図面において、実質的に同一又は等価な構成要素又は部分には同一の参照符号を付している。
[第1の実施形態]
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ1の構成の一例を示す平面図である。図2Aは、図1Aにおける2A-2A線に沿った断面図である。
アンテナ1は、第1の導体部11、第2の導体部12、及び第3の導体部13を含んで構成されている。第1の導体部11、第2の導体部12、及び第3の導体部13は、例えば、金、銀、銅及びアルミニウム等の導電体からなる薄膜によって構成されていてもよい。
第1の導体部11は、信号配線20aを介して一対の差動信号のうちの一方が入力される給電点21aを有する。同様に、第2の導体部12は、信号配線20bを介して一対の差動信号のうちの他方が入力される給電点21bを有する。アンテナ1は、第1の信号配線20a及び第2の信号配線20bを介して供給される差動信号を受けて、外部に電波を放射する機能及び外部から到来する電波を受信する機能を有する。図1Bは、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ1の構成の他の例を示す平面図である。図2Bは、図1Bにおける2B-2B線に沿った断面図である。図1B及び図2Bに示すように、半導体基板24に形成されたチップ電極23a、23bとアンテナ1とを直接接続し、チップ電極23a、23bとアンテナ1との接続部を、アンテナ1の給電点21a、21bとしてもよい。
第2の導体部12は、第1の導体部11との間に間隙30を隔てて設けられている。第3の導体部13は、第1の導体部11と第2の導体部12とを接続する。すなわち、アンテナ1は、第1の導体部11、第2の導体部12及び第3の導体部13が、一体的に構成された、一体的な形態を有する。
第1の導体部11と第2の導体部12の間に設けられた間隙30は、その幅が、第3の導体部13から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する。第1の導体部11、第2の導体部12、第3の導体部13を含むアンテナ1全体の外形は、第3の導体部13を通過する直線Sを対称軸とする線対称形状である。
本実施形態において、第1の導体部11及び第2の導体部12の外形は、それぞれ、台形であり、図1Aに示す配置において互いに左右反転の関係にある。第1の導体部11の辺a1、b1、c1、d1は、それぞれ、第2の導体部12の辺a2、b2、c2、d2に対応しており、対応する辺同士が同じ長さである。
辺b1、辺d1、辺b2及び辺d2は、互いに平行であり且つ辺a1及び辺a2に対して垂直である。辺a1、辺a2及び第3の導体部13の辺eは、同一直線上に設けられている。辺c1は、辺b1及び辺d1に対して傾斜している。同様に、辺c2は、辺b2及び辺d2に対して傾斜している。辺b1と辺c1のなす角θ1は鋭角とされ、同様に、辺b2と辺c2とのなす角θ2は鋭角とされている。
第3の導体部13は、辺d1及び辺d2の端部において、第1の導体部11及び第2の導体部12にそれぞれ接続されている。第1の導体部11と第2の導体部12の間に設けられた間隙30は、互いに平行な辺d1と辺d2の間に挟まれた第1の部分30aと、傾斜した辺c1と辺c2の間に挟まれた第2の部分30bとを含む。
信号配線20a及び20bは、アンテナ1が設けられている層とは異なる層に設けられており、ビア22a及び22b等の層間接続手段を用いて、アンテナ1に電気的に接続されている。アンテナ1とビア22a及び22bとの各接続部が、アンテナ1の給電点21a、21bとされる。
上記の構成を有するアンテナ1によれば、そのサイズを調整することで、放射周波数を調整することが可能である。すなわち、アンテナ1は、そのサイズによって周波数特性を変更することが可能である。図3は、辺a1、辺a2及び辺eからなる辺の長さL1、辺b1及び辺b2の長さL2を、それぞれ3mmとしたときのS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。すなわち、図3に示すグラフは、アンテナ1における反射ロスの周波数特性を示している。アンテナ1によれば、L1及びL2を、それぞれ3mmとすることで、12GHz付近の周波数を有する信号伝送に適したアンテナを構成することが可能となる。アンテナ1によれば、L1及びL2をそれぞれ小さくすることで、高効率で放射できる周波数を高周波側にシフトさせることができ、L1及びL2をそれぞれ大きくことで、高効率で放射できる周波数を低周波側にシフトさせることができる。
図4Bは、L1及びL2を、それぞれ3mmとし、アンテナ1に12GHzの差動信号を入力したときの、図4Aに示す円周上における、アンテナ1の放射パターンの一例を示す図である。図4Bに示すように、アンテナ1は、90°方向及び270°方向の指向性を持ち、絶対利得は、約1dBiであった。
アンテナは、一般に、そのサイズが小さくなる程、利得が小さくなることが知られている。「小型・薄型アンテナと無線通信システム」(進士正明 電子情報通信学会 論文誌(B), Vol.71-b,NO.11)によれば、実用化されているアンテナの最大外形寸法Lと、当該アンテナの相対利得G[dBd]との間には、下記の(1)式によって示される関係があることが記載されている。なお、λは、信号波長である。
G=8log(2L/λ) ・・・(1)
図5は、上記の(1)式に基づいて作成した、一般的なアンテナにおける、アンテナサイズ(最大外形寸法)と相対利得との関係の一例を示すグラフである。なお、周波数12GHzの信号伝送を行う場合を想定し、波長λを0.02mとした。
図5には、本発明の実施例に係るアンテナ1(L1=L2=3mm)における相対利得(-1.15dBd)をプロットした。なお、相対利得は、絶対利得から2.15dBだけ差し引いたものに相当する。(1)式に基づく、一般的なアンテナによれば、アンテナサイズを3mmとした場合の相対利得は、-4.95dBdである。一方、本発明の実施形態に係るアンテナ1によれば、アンテナサイズを3mmとした場合の相対利得は、-1.15dBdであり、一般的なアンテナと比較して、顕著に高い利得を得ることができた。すなわち、本発明の実施形態に係るアンテナ1によれば、信号波長λの8分の1に相当する3mmというアンテナサイズであっても、87.2%という高い放射効率を得ることができた。このように、本実施形態に係るアンテナ1によれば、アンテナの利得と、アンテナのサイズとの間のトレードオフの関係を改善することが可能となる。
更に、アンテナ1によれば、給電点21a及び21bの位置を変えることにより、アンテナ1のインピーダンスを変化させることできる。すなわち、給電点21a及び21bの位置の調整により、信号配線20a、20bとの間で、インピーダンスを整合させることが可能となる。
なお、本実施形態では、第1の導体部11及び第2の導体部12の外形を、複数の辺を含む多角形形状とする場合を例示したが、この態様に限定されるものではない。第1の導体部11及び第2の導体部12の外縁の一部または全部が、曲線状であってもよく、また、蛇行していてもよい。また、第1の導体部11と第2の導体部12の間に設けられた間隙30の幅寸法は、第3の導体部13から離間する方向に沿って、単調に増加していなくてもよく、段階的に増加していてもよい。
[第2の実施形態]
図6は、上記の第1の実施形態に係るアンテナ1を搭載した、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置100の構成の一例を示す平面図である。図7は、図6における7-7線に沿った断面図である。
半導体装置100は、シリコン等の半導体を含んで構成される半導体基板110を有する。半導体装置100は、パッケージの形態が、WL-CSP(Wafer level Chip Size Package)の形態を有する。すなわち、半導体装置100は、パッケージの平面サイズが、半導体基板110の平面サイズと略同じである。半導体装置100は、再配線130が設けられた再配線層W1と、再配線131が設けられた再配線層W2とを有する。
半導体基板110には、信号入出力回路200が設けられている。信号入出力回路200によって生成された一対の差動信号は、チップ電極113及び信号配線20a、20bを介してアンテナ1に入力され、アンテナ1から放射される。また、外部から到来する電波は、アンテナ1によって受信され、該電波に基づく信号が、信号配線20a、20bを介して信号入出力回路200に入力される。
半導体基板110の表面はSiO等の絶縁体からなる層間絶縁膜111で覆われている。層間絶縁膜111の表面には、半導体基板110に形成された信号入出力回路200等の機能回路に接続されたチップ電極113及びチップ電極113の表面を部分的に露出させる開口部を有するパッシベーション膜(保護膜)112が設けられている。
パッシベーション膜112の表面は、ポリイミドまたはPBO(ポリベンゾオキサゾール)等の感光性有機系絶縁部材で構成される、厚さ5μm程度の絶縁膜121で覆われている。絶縁膜121には、チップ電極113の表面を部分的に露出させる開口部が設けられている。
絶縁膜121の表面には、UBM(Under Bump Metallurgy)膜125を介して厚さ5μm程度の再配線130が設けられている。再配線130によって、信号配線20a、20bが構成されている。すなわち、信号配線20a、20bは、再配線層W1に設けられている。
UBM膜125は、例えば、Ti膜及びCu膜を含む積層膜によって構成されている。Ti膜は、絶縁膜121と再配線130との密着性を高めるための密着層として機能する。Cu膜は、再配線130を電解めっき法によって形成するためのシード層として機能する。再配線130は、例えばCu等の導電体によって構成され、絶縁膜121の開口部において、UBM膜125を介してチップ電極113に接続されている。すなわち、信号入出力回路200は、チップ電極113を介して信号配線20a、20bを構成する再配線130に接続されている。
絶縁膜121及び再配線130の表面は、ポリイミドまたはPBO等の感光性有機系絶縁部材で構成される、絶縁膜122で覆われている。絶縁膜122の再配線130を覆う部分の厚さは、例えば5μm程度である。
絶縁膜122の表面には、UBM膜126を介して厚さ5μm程度の再配線131が設けられている。再配線131によって、アンテナ1(第1の導体部11、第2の導体部12、第3の導体部13(図1A参照))が構成されている。すなわち、アンテナ1は、再配線層W2に設けられている。アンテナ1と信号配線20aとは、ビア22aを介して接続されている。アンテナ1とビア22aとの接続部が、アンテナ1の給電点21a(図6参照)とされる。図7には図示されていないが、再配線層W1には、信号配線20bを構成する再配線が設けられ、この再配線も、ビアを介してアンテナ1に接続されている。アンテナ1とこのビア(図示せず)との接続部が、アンテナ1の給電点21b(図6参照)とされる。
また、再配線層W1には、チップ電極113を介して、所定の機能を有する機能回路(図示)に接続された信号配線20cを構成する再配線130が設けられている。更に、再配線層W2には、ビア22eを介して信号配線20cに接続された、ランド140を構成する再配線131が設けられている。
ランド140には、Cu等の導電体からなるポスト141が接続されている。絶縁膜122及び再配線131の表面は、例えばエポキシ樹脂等の樹脂材料で構成される、厚さ90μm程度の封止樹脂160によって覆われている。ポスト141は、封止樹脂160の内部に埋め込まれている。封止樹脂160の表面から露出したポスト141の上端部には、外部接続端子150が設けられている。外部接続端子150は、例えばSn-Ag-Cu半田を含んで構成される半田ボールの形態を有していてもよい。
本実施形態に係る半導体装置100によれば、信号入出力回路200とアンテナ1とが、単一の半導体パッケージに収容される。仮に、アンテナ1を外付けにした場合には、アンテナ1と信号入出力回路200との接続部において信号振幅の減衰が大きくなる。信号振幅の減衰は、10GHzを超える高周波域においてより顕著となる。本実施形態に係る半導体装置100によれば、信号入出力回路200とアンテナ1とが、単一の半導体パッケージに収容されるので、アンテナ1を外付けにした場合と比較して、信号振幅の減衰を抑制することができる。更に、アンテナ1を外付けにした場合と比較して、半導体装置100を含む電子機器の小型化を実現することができる。
半導体装置100内に収容されるアンテナ1は、ミリオーダのサイズで形成されることが想定される。本実施形態に係るアンテナ1によれば、上記したように、アンテナの利得とアンテナのサイズとの間のトレードオフの関係を改善することができるので、アンテナ1は、半導体パッケージに収容可能な超小型アンテナとして好適に用いることができる。
なお、アンテナ1の更なる小型化を図る手法として、封止樹脂160の厚さを厚くすることが挙げられる。これにより、パッケージの誘電率を高くすることができ、その結果、アンテナ1から放射される信号の波長を短くすることができる。所望の利得を得るためのアンテナのサイズは、信号の波長に依存するので、信号の波長を短くすることで、アンテナのサイズを小さくすることができる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置100Aの構成の一例を示す平面図である。図9は、図8における9-9線に沿った断面図である。半導体装置100Aは、信号入出力回路200とアンテナ1とが非接続とされている点が、上記した第2の実施形態に係る半導体装置100と異なる。半導体装置100Aは、アンテナ1に接続された外部接続端子151及び信号入出力回路200に接続された外部接続端子152を有する。外部接続端子151は、ポスト142を介して、アンテナ1を構成する再配線131に接続されている。アンテナ1とポスト142との接続部が、アンテナ1の給電点とされる。
アンテナ1と信号入出力回路200との接続は、例えば、図10に示すように、半導体装置100Aの外部に設けられた接続回路300を用いて行われる。接続回路300は、例えば、半導体装置100Aが搭載された配線基板(図示せず)上に設けられていてもよい。接続回路300は、そのインピーダンスを、アンテナ1及び信号入出力回路200のインピーダンスに整合させるためのインダクタ301及びキャパシタ302等の受動素子を含んでいてもよい。
このように、信号入出力回路200及びアンテナ1を半導体装置100Aの内部において非接続とすると共に、アンテナ1及び信号入出力回路200にそれぞれ接続された外部接続端子151及び152を設けることで、アンテナ1と信号入出力回路200とを接続する接続回路300を、半導体装置100Aの外部に設けることができる。接続回路300を、半導体装置100Aの外部に設けることで、接続回路300のインピーダンスの調整を柔軟に行うことが可能となる。
また、本実施形態に係る半導体装置100Aによれば、アンテナ1が外部接続端子151を有するので、半導体装置100Aの外部に設けられた信号入出力回路とアンテナ1とを接続することが可能となる。
[第4の実施形態]
図11は、本発明の第4の実施形態に係るアンテナ1Aの構成の一例を示す平面図である。図12は、図11における12-12線に沿った断面図である。アンテナ1Aは、第1のアンテナ部51と、第1のアンテナ部51に積層された第2のアンテナ部52とを含んで構成されている。第2のアンテナ部52は、第1のアンテナ部51と重なる位置に設けられている。
図13Aは、第1のアンテナ部51の構成の一例を示す平面図である。図13Bは、第2のアンテナ部52の構成の一例を示す平面図である。第1のアンテナ部51は、上記した第1の実施形態に係るアンテナ1(図1A、図2A参照)と同様の構成を有する。すなわち、第1のアンテナ部51は、差動信号の一方が入力される給電点21aを有する第1の導体部11と、差動信号の他方が入力される給電点21bを有し、第2の導体部12との間に間隙30を隔てて設けられた第2の導体部12と、第1の導体部11と第2の導体部12とを接続する第3の導体部13と、を含む。間隙30は、その幅が、第3の導体部13から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する。
第2のアンテナ部52は、第1のアンテナ部51の外形と類似の外形を有し、且つ第1のアンテナ部51よりも小さいサイズを有する。なお、「第2のアンテナ部52が、第1のアンテナ部51の外形と類似の外形を有する」とは、第2のアンテナ部52が、第1のアンテナ部51の外形と相似または相似に近い外形を有し、サイズ以外に両者に顕著な差異がないことを意味する。
第2のアンテナ部52は、差動信号の一方が入力される給電点21cを有する第4の導体部14と、差動信号の他方が入力される給電点21dを有し、第4の導体部14との間に間隙31を隔てて設けられた第5の導体部15と、第4の導体部14と第5の導体部15とを接続する第6の導体部16と、を含む。間隙31は、その幅が、第6の導体部16から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する。
信号配線20a及び20bは、第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52が設けられている層とは異なる層に設けられており、ビア22a、22b(図12参照)等の層間接続手段を用いて、第1のアンテナ部51に電気的に接続されている。第1のアンテナ部51とビア22a、22bとの各接続部が第1のアンテナ部51の給電点21a、21bとされる。第1のアンテナ部51と第2のアンテナ部52は、ビア22c、22d(図12参照)等の層間接続手段を介して互いに接続されている。第2のアンテナ部52とビア22c、22dとの各接続部が第2のアンテナ部52の給電点21c、21dとされる。給電点21aと給電点21cの位置関係及び給電点21bと給電点21dの位置関係をずらすことでアンテナ2のインピーダンスを変化させることできる。
本実施形態に係るアンテナ1Aによれば、第1の実施形態に係るアンテナ1(図1A、図2A参照)と同様、アンテナの利得とアンテナのサイズとの間のトレードオフの関係を改善することが可能となる。
ここで、図14Aは、第1のアンテナ部51単体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。図14Bは、第2のアンテナ部52単体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。図14Cは、第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52を含むアンテナ1A全体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。
図14Aに示すように、第1のアンテナ部51における高効率で放射できる周波数域はf1付近である。第2のアンテナ部52は、第1のアンテナ部51の外形と類似の外形を有し、且つ第1のアンテナ部51よりも小さいサイズを有するので、第2のアンテナ部52における高効率で放射できる周波数域は、図14Bに示すように、f1よりも僅かに高いf2付近となる。従って、第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52を含むアンテナ1A全体における高効率で放射できる周波数域は、図14Cに示すように、f1及びf2を含む周波数域となる。すなわち、アンテナ1Aが、周波数特性が互いに僅かに異なる第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52を含んで構成されることで、第1のアンテナ部51のみ、または第2のアンテナ部52のみで構成される場合と比較して、ブロードな周波数特性を得ることができる。
[第5の実施形態]
図15は、上記の第4の実施形態に係るアンテナ1Aを搭載した、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置100Bの構成の一例を示す平面図である。図16は、図15における16-16線に沿った断面図である。
半導体装置100Bは、上記の第2の実施形態に係る半導体装置100(図7参照)と同様、パッケージの形態が、WL-CSPの形態を有する。半導体基板110には、信号入出力回路200が形成されている。半導体装置100Bは、再配線層W1、W2、W3を有する。再配線層W1には、信号配線20a、20b及び20cを構成する再配線130が設けられている。再配線層W2には、第1のアンテナ部51を構成する再配線131が設けられている。再配線層W3には、第2のアンテナ部52及びランド140を構成する再配線132が設けられている。
再配線層W1と再配線層W2との間には、絶縁膜122が設けられ、信号配線20a及び20bと第1のアンテナ部51とはビア22a、22bによって接続されている。第1のアンテナ部51とビア22a、22bとの各接続部が、第1のアンテナ部51の給電点21a、21bとされる。
再配線層W2と再配線層W3との間には、絶縁膜123が設けられ、第1のアンテナ部51と第2のアンテナ部52は、ビア22c、22dによって接続されている。第2のアンテナ部52とビア22c、22dとの各接続部が第2のアンテナ部52の給電点21c、21dとされる。また、信号配線20cとランド140は、ビア22eによって接続されている。
ランド140には、Cu等の導電体からなるポスト141が接続されている。絶縁膜123及び再配線132の表面は、例えばエポキシ樹脂等の樹脂材料で構成される、厚さ90μm程度の封止樹脂160によって覆われている。ポスト141は、封止樹脂160の内部に埋め込まれている。封止樹脂160の表面から露出したポスト141の上端部には、外部接続端子150が設けられている。外部接続端子150は、例えばSn-Ag-Cu半田を含んで構成される半田ボールの形態を有していてもよい。
本実施形態に係る半導体装置100Bによれば、信号入出力回路200とアンテナ1Aとが、単一の半導体パッケージに収容されるので、アンテナ1Aを外付けにした場合と比較して、信号振幅の減衰を抑制することができる。更に、アンテナ1Aを外付けにした場合と比較して、半導体装置100Bを含む電子機器の小型化を実現することができる。
また、本実施形態に係る半導体装置100Bによれば、第1のアンテナ部51が再配線層W2に設けられ、第2のアンテナ部52が再配線層W3に設けられている。更に、第2のアンテナ部52が、第1のアンテナ部51と重なる位置に設けられている。ここで、図17は、第1のアンテナ部51と第2のアンテナ部52とを同一の再配線層に並置した場合の構成の一例を示す図である。この場合、図17に示すように、信号配線20aを、信号配線20bを跨ぐように配置するか、第1のアンテナ部51に接続される信号配線と、第2のアンテナ部52に接続される信号配線とを独立して設けることが必要となり、信号配線の配置の自由度が低くなる。
本実施形態に係る半導体装置100Bによれば、第2のアンテナ部52が、第1のアンテナ部51が設けられた再配線層W2とは異なる再配線層W3おいて、第1のアンテナ部51と重なる位置に設けられている。従って、第2のアンテナ部52に接続されるべき信号配線を、第1のアンテナ部51と第2のアンテナ部52とを接続するビア22c、22d(図12参照)によって構成することができるので、上記した、第1のアンテナ部51と第2のアンテナ部52とを同一の再配線層に並置した場合の問題の発生を回避することができる。
また、第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52を、それぞれ、互いに隣接した再配線層に配置することで、S11パラメータの周波数特性において、図14Cに示すような、ブロードな周波数特性を得ることができる。仮に、半導体基板110の表面側に設けられた再配線層に第1のアンテナ部51を配置し、半導体基板110の裏面側に設けられた再配線層に第2のアンテナ部52を配置した場合には、第1のアンテナ部51と第2のアンテナ部52との間に半導体基板110が介在することに起因して、両者の周波数特性を近接させることが困難となる。その結果、図14Cに示すような、ブロードな周波数特性を得ることが困難となる。本実施形態に係る半導体装置100Bによれば、第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52が、それぞれ、互いに隣接した再配線層に配置されているので、アンテナサイズの調整によって、両者の周波数特性を近接させることができ、S11パラメータの周波数特性において、図14Cに示すような、ブロードな周波数特性を得ることができる。
[第6の実施形態]
図18は、本発明の第6の実施形態に係るアンテナ1Bの構成の一例を示す平面図である。図19は、図18における19-19線に沿った断面図である。アンテナ1Bは、第1のアンテナ部51と、第1のアンテナ部51に積層された第2のアンテナ部52とを含んで構成されている。すなわち、第2のアンテナ部52は、第1のアンテナ部51と重なる位置に設けられている。
図20Aは、第1のアンテナ部51の構成の一例を示す平面図である。図20Bは、第2のアンテナ部52の構成の一例を示す平面図である。第1のアンテナ部51は、上記した第1の実施形態に係るアンテナ1と同様の構成を有する。すなわち、第1のアンテナ部51は、差動信号の一方が入力される給電点21aを有する第1の導体部11と、差動信号の他方が入力される給電点21bを有し、第2の導体部12との間に間隙30を隔てて設けられた第2の導体部12と、第1の導体部11と第2の導体部12とを接続する第3の導体部13と、を含む。間隙30は、その幅が、第3の導体部13から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する。
第2のアンテナ部52は、第1のアンテナ部51の外形と非類似の外形を有し、且つ第1のアンテナ部51よりも小さいサイズを有する。なお、「第2のアンテナ部52が、第1のアンテナ部51の外形と非類似の外形を有する」とは、第2のアンテナ部52の外形が、第1のアンテナ部52の外形とは顕著に異なっており、両者が合同または相似の関係にないことが一見して認識できることを意味する。
第2のアンテナ部52は、差動信号の一方が入力される給電点21cを有する第4の導体部14と、差動信号の他方が入力される給電点21dを有し、第4の導体部14との間に間隙を隔てて設けられた第5の導体部15と、を含む。すなわち、第2のアンテナ部52は、互いに分離した2つの導体部によって構成されている。
信号配線20a及び20bは、第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52が設けられている層とは異なる層に設けられており、ビア22a、22b等の層間接続手段を用いて、第1のアンテナ部51に電気的に接続されている。第1のアンテナ部51とビア22a、22bとの各接続部が第1のアンテナ部51の給電点21a、21bとされる。第1のアンテナ部51と第2のアンテナ部52は、ビア22c、22d等の層間接続手段を介して互いに接続されている。第2のアンテナ部52とビア22c、22dとの各接続部が第2のアンテナ部52の給電点21c、21dとされる。
本実施形態に係るアンテナ1Bによれば、第1の実施形態に係るアンテナ1(図1A、図2A参照)と同様、アンテナの利得とアンテナのサイズとの間のトレードオフの関係を改善することが可能となる。
ここで、図21Aは、第1のアンテナ部51単体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。図21Bは、第2のアンテナ部52単体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。図21Cは、第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52を含むアンテナ1B全体のS11パラメータの周波数特性の一例を示すグラフである。
図21Aに示すように、第1のアンテナ部51における高効率で放射できる周波数域はf1付近である。第2のアンテナ部52は、第1のアンテナ部51の外形と非類似の外形を有し、且つ第1のアンテナ部51よりも小さいサイズを有するので、第2のアンテナ部52における高効率で放射できる周波数域は、f1よりも顕著に高いf3付近となる。従って、第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52を含むアンテナ1B全体における高効率で放射できる周波数域は、図21Cに示すようにf1付近及びf3付近を含む。すなわち、アンテナ1Bが、周波数特性が互いに顕著に異なる第1のアンテナ部51及び第2のアンテナ部52を含んで構成されることで、アンテナ1Bをマルチ周波数アンテナとして機能させることが可能となる。
なお、本実施形態に係るアンテナ1Bは、上記した第5の実施形態に係る半導体装置100B(図15、図16)と同様の構成を有する半導体装置に搭載することが可能である。
以上の説明では、本発明の実施形態に係るアンテナ1、1A、1Bを、半導体装置の再配線層に設ける場合を例示したが、この態様に限定されるものではない。本発明の実施形態に係るアンテナ1、1A、1Bは、例えば、リジット基板、フレキシブル基板、BGAパッケージ用の配線基板の配線層に設けることも可能である。また、本発明の実施形態に係るアンテナ1、1A、1Bを、再配線層に設けられたUBM膜で構成することも可能である。
1、1A、1B アンテナ
11 第1の導体部
12 第2の導体部
13 第3の導体部
14 第4の導体部
15 第5の導体部
16 第6の導体部
20a、20b、20c 信号配線
21a、21b、21c、21d 給電点
22a、22b、22c、22d、22e ビア
30 間隙
30a 第1の部分
30b 第2の部分
31 間隙
51 第1のアンテナ部
52 第2のアンテナ部
100、100A、100B 半導体装置
110 半導体基板
130、131、132 再配線
150、151、152 外部接続端子
160 封止樹脂
200 信号入出力回路
300 接続回路
W1、W2、W3 再配線層

Claims (18)

  1. 一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第1の導体部と、
    前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第1の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第2の導体部と、
    前記第1の導体部と前記第2の導体部とを接続する第3の導体部と、
    を含み、
    前記間隙は、その幅が、前記第3の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する
    アンテナ。
  2. 前記第1の導体部、前記第2の導体部及び前記第3の導体部の形状によって定まる外形が線対称である
    請求項1に記載のアンテナ。
  3. 第1のアンテナ部と、第2のアンテナ部とを含み、
    前記第1のアンテナ部は、
    一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第1の導体部と、
    前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第1の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第2の導体部と、
    前記第1の導体部と前記第2の導体部とを接続する第3の導体部と、
    を含み、
    前記間隙は、その幅が、前記第3の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する
    アンテナ。
  4. 前記第2のアンテナ部は、
    前記一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第4の導体部と、
    前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第4の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第5の導体部と、
    前記第4の導体部と前記第5の導体部とを接続する第6の導体部と、
    を含み、
    前記第4の導体部と前記第5の導体部とを隔てる間隙は、その幅が、前記第6の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有し、
    前記第1のアンテナ部とは異なるサイズを有する
    請求項3に記載のアンテナ。
  5. 第2のアンテナ部は、前記第1のアンテナ部と類似の外形を有する
    請求項3または請求項4に記載のアンテナ。
  6. 第2のアンテナ部は、前記第1のアンテナ部と非類似の外形を有する
    請求項3に記載のアンテナ。
  7. 前記第1のアンテナ部の外形及び前記第2のアンテナ部の外形が、それぞれ、線対称である
    請求項3から請求項6のいずれか1項に記載のアンテナ。
  8. 前記第2のアンテナ部は、前記第1のアンテナ部と重なる位置に設けられている
    請求項3から請求項7のいずれか1項に記載のアンテナ。
  9. 前記第1の導体部、前記第2の導体部、及び前記第3の導体部は、同一平面上に設けられている、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のアンテナ。
  10. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面に設けられた配線層と、
    前記配線層の表面に絶縁体層を介して設けられた再配線層と、
    前記再配線層に設けられたアンテナと、を含み、
    前記アンテナは、
    一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第1の導体部と、
    前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第1の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第2の導体部と、
    前記第1の導体部と前記第2の導体部とを接続する第3の導体部と、
    を含み、
    前記間隙は、その幅が、前記第3の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する
    半導体装置。
  11. 前記給電点の各々に接続された外部接続端子を更に含む
    請求項10に記載の半導体装置。
  12. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面に設けられた配線層と、
    前記配線層の表面に第1の絶縁体層を介して設けられた第1の再配線層と、
    前記第1の再配線層の表面に第2の絶縁体層を介して設けられた第2の再配線層と、
    前記第1の再配線層に設けられた第1のアンテナ部と、
    前記第2の再配線層において、前記第1のアンテナ部と重なる位置に設けられた第2のアンテナ部と、
    を含む半導体装置。
  13. 前記第1のアンテナ部は、
    一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第1の導体部と、
    前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第1の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第2の導体部と、
    前記第1の導体部と前記第2の導体部とを接続する第3の導体部と、
    を含み、
    前記間隙は、その幅が、前記第3の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有する
    請求項12に記載の半導体装置。
  14. 前記第2のアンテナ部は、
    前記一対の差動信号の一方が入力される給電点を有する第4の導体部と、
    前記一対の差動信号の他方が入力される給電点を有し、前記第4の導体部との間に間隙を隔てて設けられた第5の導体部と、
    前記第4の導体部と前記第5の導体部とを接続する第6の導体部と、
    を含み、
    前記第4の導体部と前記第5の導体部とを隔てる間隙は、その幅が、前記第6の導体部から離間する方向に沿って広くなっている部分を有し、
    前記第1のアンテナ部とは異なるサイズを有する
    請求項13に記載の半導体装置。
  15. 第2のアンテナ部は、前記第1のアンテナ部の外形と類似の外形を有する
    請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の半導体装置。
  16. 第2のアンテナ部は、前記第1のアンテナ部の外形と非類似の外形を有する
    請求項12または請求項13に記載の半導体装置。
  17. 前記第1のアンテナ部の外形及び前記第2のアンテナ部の外形が、それぞれ、線対称である
    請求項13から請求項16のいずれか1項に記載の半導体装置。
  18. 前記第1の導体部、前記第2の導体部、及び前記第3の導体部は、同一平面上に設けられている、
    請求項10または請求項13に記載の半導体装置。
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