JPWO2019158734A5 - - Google Patents

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より詳細には、第1の外層から第2の外層まで互いに堆積された層のスタックから構成される三次元止血製品であって、隣接する層はともに連結され、層のスタックの第1および第2の外層のうち少なくとも1つの層は、
フィブリル型のコラーゲンであって、このようなコラーゲンは、好ましくは非架橋であり、コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなる、コラーゲン;
少なくとも1種の単糖;ならびに
少なくとも1種のグリコサミノグリカン
の止血性フロアブル剤混合物から構成されることを特徴とする、止血製品が提案される。
このような三次元止血製品の好ましいが限定されない側面は、単独でまたは組み合わせて、以下の通りである:
層のスタックの第1および第2の外層は、同じ組成を有する
層のスタックの各層は、第1および第2の外層のうち少なくとも1つの層のフロアブル剤混合物と同一のフロアブル剤混合物から構成される周辺部分を有する。
層のスタックの総ての層は、同じ組成を有する
三次元プリンターにおける印刷用インクとしての止血性フロアブル剤の使用であって、止血性フロアブル剤は、生理食塩水と混合された止血粉体から構成され、止血粉体は、
コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型の非架橋コラーゲン;
少なくとも1種の単糖;ならびに
少なくとも1種のグリコサミノグリカン
を含んでなる組成を有する、使用も提案される。
三次元アディティブプリンター(three-dimensional additive printer)を用いて、三次元止血製品を製造する方法であって、以下の工程:
三次元モデルを三次元アディティブプリンターに提供する工程であって、前記三次元モデルは、製造される三次元止血製品の形状に対応し、前記三次元モデルを処理して、三次元モデルに対応する層のスタックを形成するために互いにスタックされるように設計された複数の層の印刷パターンを定義する工程;
印刷用インクとしての使用のために止血性フロアブル剤を三次元アディティブプリンターに提供する工程であって、前記フロアブル剤は、生理食塩水と混合された止血粉体から構成され、止血粉体は、
コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型の非架橋コラーゲン;
少なくとも1種の単糖;ならびに
少なくとも1種のグリコサミノグリカン
を含んでなる組成を有する工程;
三次元アディティブプリンターを用いて止血性フロアブル剤を堆積させて、層のスタックの外層のうち少なくとも1つの層を形成する工程
を含んでなる、方法がさらに提案される。
少なくとも三次元を有し、第1の外層から第2の外層まで互いに堆積された層のスタックから構成される印刷された止血製品であって、層のスタックの隣接する層は、ともに連結され、層のスタックの少なくとも1つの層は、
コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型の非架橋コラーゲン;ならびに
少なくとも1種の単糖
を含んでなる組成を有する止血性フロアブル剤から構成される少なくとも1つの部分を有する、止血製品も提案される。
このような印刷された止血製品の好ましいが限定されない側面は、単独でまたは組み合わせて、以下の通りである:
・層のスタックの少なくとも1つの層は、異なる組成を有する止血性フロアブル剤から構成されるいくつかの部分を有する。
・層のスタックの少なくとも1つの層は、同じ止血性フロアブル剤から完全に構成される。
・層のスタックの総ての層は、同じ組成を有する
・印刷された止血製品は、複数の隣接する層を含んでなり、複数の隣接する層の各層は、止血性フロアブル剤から構成される少なくとも1つの部分を有する。
・層のスタックの第1および第2の外層のうち少なくとも1つの層は、止血性フロアブル剤から構成される部分を有する。
・第1および第2の外層のうち少なくとも1つの層は、同じ止血性フロアブル剤から完全に構成される。
・層のスタックの第1および第2の外層は、同じ組成を有する
・層のスタックの各層は、第1および第2の外層のうち少なくとも1つの層のフロアブル剤混合物と同一のフロアブル剤混合物から構成される周辺部分を有する。
・層のスタックの少なくとも1つの層は、層のスタックの他の層の膨潤特性と異なる膨潤特性を有する止血性フロアブル剤から構成される部分を含んでなる。
・止血性フロアブル剤の組成物は、組成物の総重量に対して70~99重量%の範囲、好ましくは、75~96重量%の範囲、さらにより好ましくは、80~90重量%の範囲のコラーゲン含量を含んでなる。
・止血性フロアブル剤の組成物は、組成物の総重量に対して1~12.5重量%の範囲、好ましくは、2~8重量%の範囲、より好ましくは、2.5~7.5重量%の範囲、さらにより好ましくは、4~6重量%の範囲の単糖含量を含んでなる。
・止血性フロアブル剤の組成物は、少なくとも1種のグリコサミノグリカンを含んでなる。
・グリコサミノグリカンは、組成物の総重量に対して1~30重量%の範囲、好ましくは、2~25重量%の範囲、好ましくは、4~15重量%の範囲、より好ましくは、5~12.5重量%の範囲、さらにより好ましくは、8~10重量%の範囲の含量である。
・グリコサミノグリカンは、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸およびそれらの混合物の中から選択される。
・止血性フロアブル剤の組成物は、少なくとも1種の凝固因子、特にトロンビンを含んでなる。
・凝固因子は、組成物の0.01IU/mg~20IU/mgの範囲、好ましくは、組成物の0.05IU/mg~10IU/mgの範囲、より好ましくは、組成物の0.1IU/mg~5IU/mgの範囲、さらにより好ましくは、組成物の0.2IU/mg~2IU/mgの範囲の量である。
・止血性フロアブル剤は、
コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型のコラーゲンであって、前記コラーゲンは、止血粉体の組成物の総重量に対して75~96重量%の範囲、好ましくは、80~90重量%の範囲の量である、コラーゲン;
止血粉体の組成物の総重量に対して1~12.5重量%の範囲の量、好ましくは、2.5~7.5重量%の範囲の量、より好ましくは、4~6重量%の範囲の量である少なくとも1種の単糖
を含んでなる組成を有する止血粉体から構成される。
・止血粉体は、止血粉体の組成物の総重量に対して1~30重量%の範囲の量、好ましくは、2~25重量%の範囲、好ましくは、4~15重量%の範囲の量、より好ましくは、5~12.5重量%の範囲の量、さらにより好ましくは、8~10重量%の範囲の量の少なくとも1種のグリコサミノグリカンをさらに含んでなる。
・止血粉体は、止血粉体の組成物の総重量に対して0.5重量%未満の量、好ましくは、0.1重量%未満の量の少なくとも1種の凝固因子をさらに含んでなる。
三次元プリンターにおける印刷用インクとしての止血性フロアブル剤の使用であって、止血性フロアブル剤は、生理食塩水と混合された止血粉体から構成され、止血粉体は、
コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型の非架橋コラーゲン;
少なくとも1種の単糖
を含んでなる組成を有する、使用がさらに提案される。
三次元アディティブプリンターを用いて、少なくとも三次元を有する止血製品を製造する方法であって、以下の工程:
a)三次元モデルを三次元アディティブプリンターに提供する工程であって、前記三次元モデルは、製造される止血製品の構造に対応し、前記三次元モデルを処理して、三次元モデルに対応する層のスタックを形成するために互いにスタックされるように設計された複数の層の印刷パターンを定義する工程;
b)印刷用インクとしての使用のために少なくとも1種の止血性フロアブル剤を三次元アディティブプリンターに提供する工程であって、前記フロアブル剤は、生理食塩水と混合された止血粉体から構成され、止血粉体は、
コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型の非架橋コラーゲン;ならびに
少なくとも1種の単糖
を含んでなる組成を有する工程;
c)印刷用インクを堆積させて、層を互いに順次印刷することにより、三次元アディティブプリンターを用いて止血製品を印刷する工程であって、三次元アディティブプリンターを用いて止血性フロアブル剤を堆積させて、層のスタックの少なくとも1つの層の少なくとも1つの部分を形成することを含んでなる工程
を含んでなる、方法が最後に提案される。
止血製品を製造するこのような方法の好ましいが限定されない側面は、単独でまたは組み合わせて、以下の通りである:
・層のスタックの少なくとも1つの層は、止血性フロアブル剤の堆積で完全に構成される。
・止血性フロアブル剤は、止血製品(10)を得るために層のスタックのいくつかの層において使用される。
・止血性フロアブル剤は、止血製品(10)を得るために層のスタックの総ての層を形成するために使用される。
・工程b)において、複数の止血性フロアブル剤は、印刷用インクとしての使用のために三次元アディティブプリンターに提供され、前記止血性フロアブル剤は、異なる組成を有する
・止血性フロアブル剤を形成する止血粉体の組成物は、
コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型のコラーゲンであって、前記コラーゲンは、止血粉体の組成物の総重量に対して75~96重量%の範囲、好ましくは、80~90重量%の範囲の量である、コラーゲン;
止血粉体の組成物の総重量に対して1~12.5重量%の範囲の量、好ましくは、2.5~7.5重量%の範囲の量、より好ましくは、4~6重量%の範囲の量である少なくとも1種の単糖
を含んでなる。
・止血性フロアブル剤を形成する止血粉体の組成物は、止血粉体の組成物の総重量に対して1~30重量%の範囲の量、好ましくは、2~25重量%の範囲、好ましくは、4~15重量%の範囲の量、より好ましくは、5~12.5重量%の範囲の量、さらにより好ましくは、8~10重量%の範囲の量の少なくとも1種のグリコサミノグリカンをさらに含んでなる。
・止血性フロアブル剤を形成する止血粉体の組成物は、止血粉体の組成物の総重量に対して0.5重量%未満の量、好ましくは、0.1重量%未満の量の少なくとも1種の凝固因子をさらに含んでなる。
・止血性フロアブル剤を形成するために使用される生理食塩水は、少なくとも1種の凝固因子を含んでなり、前記凝固因子は、生理食塩水の10IU/mL~5000IU/mLの範囲、好ましくは、生理食塩水の25IU/mL~2500IU/mLの範囲、より好ましくは、生理食塩水の50IU/mL~1000IU/mLの範囲、さらにより好ましくは、生理食塩水の100IU/mL~500IU/mLの範囲の量である。
・止血性フロアブル剤を形成するために使用される生理食塩水の質量は、止血粉体の質量の2~10倍の間、好ましくは、止血粉体の質量の4~5倍の間である。
・印刷工程c)は、周囲雰囲気、好ましくは、周囲温度で行われる。
・止血製品が印刷工程c)において形成された後、コーティング工程d)が行われ、凝固因子、特にトロンビンを含む溶液は、止血製品の外表面をコーティングするために使用される。
・コーティング工程d)は、凝固因子を含む溶液を止血製品の外表面に噴霧することにより行われる。
・止血製品が印刷工程c)において形成された後、浸漬工程e)が行われ、止血製品は、凝固因子、特にトロンビンを含む溶液に浸漬される。
・止血製品を製造する最終工程は、印刷された止血製品を周囲雰囲気において所定の休止期間維持することを含み、前記所定の休止期間は、好ましくは、10分未満であり、より好ましくは、5分未満であり、さらにより好ましくは、1分未満である。
・全プロセスは、止血製品のいずれの刺激もすることなく、特に、光刺激または熱刺激をすることなく、周囲雰囲気で行われる。
最も単純な3D止血製品は、自然にともに連結された層のスタック(層がまとめられているといわれる)に配置された、単一の材料、すなわち止血性フロアブル剤から実際に構成される。自然にともに連結されたとは、2つの隣接する層をともに連結させるさらなる能動的なプロセスが必要ないこと、特に、架橋は必要ないことを意味する。

Claims (51)

  1. 少なくとも三次元を有し、第1の外層から第2の外層まで互いに堆積された層のスタックから構成される印刷された止血製品であって、
    前記層のスタックは、複数の隣接する層を含んでなり、
    前記層のスタックの前記複数の隣接する層は、ともに連結され、
    前記層のスタックの少なくとも前記複数の隣接する層の各層は、
    コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型の非架橋コラーゲン;ならびに
    少なくとも1種の単糖
    を含んでなる組成を有する止血性フロアブル剤から構成される少なくとも1つの部分を有する、前記止血製品。
  2. 前記層のスタックの前記複数の隣接する層のうち少なくとも1つの層が、異なる組成を有する止血性フロアブル剤から構成されるいくつかの部分を有する、請求項1に記載の印刷された止血製品。
  3. 前記層のスタックの前記複数の隣接する層のうち少なくとも1つの層が、同じ止血性フロアブル剤から完全に構成される、請求項1に記載の印刷された止血製品。
  4. 前記層のスタックの総ての層が、同じ組成を有する、請求項3に記載の印刷された止血製品。
  5. 前記層のスタックの前記第1および第2の外層のうち少なくとも1つの層が、前記止血性フロアブル剤から構成される部分を有する、請求項1~のいずれか一項に記載の印刷された止血製品。
  6. 前記第1および第2の外層のうち少なくとも1つの層が、同じ止血性フロアブル剤から完全に構成される、請求項に記載の印刷された止血製品。
  7. 前記層のスタックの前記第1および第2の外層が、同じ組成を有する、請求項またはに記載の印刷された止血製品。
  8. 前記層のスタックの各層が、前記第1および第2の外層のうち少なくとも1つの層のフロアブル剤混合物と同一のフロアブル剤混合物から構成される周辺部分を有する、請求項に記載の印刷された止血製品。
  9. 前記層のスタックの少なくとも1つの層が、前記層のスタックのその他の層の膨潤特性と異なる膨潤特性を有する止血性フロアブル剤から構成される部分を含んでなる、請求項1~のいずれか一項に記載の印刷された止血製品。
  10. 前記止血性フロアブル剤の組成物が、前記組成物の総重量に対して70~99重量%の範囲、好ましくは、75~96重量%の範囲、さらにより好ましくは、80~90重量%の範囲のコラーゲン含量を含んでなる、請求項1~のいずれか一項に記載の印刷された止血製品。
  11. 前記止血性フロアブル剤の組成物が、前記組成物の総重量に対して1~12.5重量%の範囲、好ましくは、2~8重量%の範囲、より好ましくは、2.5~7.5重量%の範囲、さらにより好ましくは、4~6重量%の範囲の単糖含量を含んでなる、請求項1~10のいずれか一項に記載の印刷された止血製品。
  12. 前記止血性フロアブル剤の組成物が、少なくとも1種のグリコサミノグリカンを含んでなる、請求項1~11のいずれか一項に記載の印刷された止血製品。
  13. 前記グリコサミノグリカンが、前記組成物の総重量に対して1~30重量%の範囲、好ましくは、2~25重量%の範囲、好ましくは、4~15重量%の範囲、より好ましくは、5~12.5重量%の範囲、さらにより好ましくは、8~10重量%の範囲の含量である、請求項12に記載の印刷された止血製品。
  14. 前記グリコサミノグリカンが、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸およびそれらの混合物の中から選択される、請求項12または13に記載の印刷された止血製品。
  15. 前記止血性フロアブル剤の組成物が、少なくとも1種の凝固因子、特にトロンビンを含んでなる、請求項1~14のいずれか一項に記載の印刷された止血製品。
  16. 前記凝固因子が、前記組成物の0.01IU/mg~20IU/mgの範囲、好ましくは、前記組成物の0.05IU/mg~10IU/mgの範囲、より好ましくは、前記組成物の0.1IU/mg~5IU/mgの範囲、さらにより好ましくは、前記組成物の0.2IU/mg~2IU/mgの範囲の量である、請求項15に記載の印刷された止血製品。
  17. 前記止血性フロアブル剤が、止血粉体から構成され、
    前記止血粉体が、
    前記コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型のコラーゲンであって、前記コラーゲンは、前記止血粉体の組成物の総重量に対して75~96重量%の範囲、好ましくは、80~90重量%の範囲の量である、コラーゲン;ならびに
    前記止血粉体の組成物の総重量に対して1~12.5重量%の範囲の量、好ましくは、2.5~7.5重量%の範囲の量、より好ましくは、4~6重量%の範囲の量である少なくとも1種の単糖
    を含んでなる組成を有する、請求項1~のいずれか一項に記載の印刷された止血製品。
  18. 前記止血粉体が、前記止血粉体の組成物の総重量に対して1~30重量%の範囲の量、好ましくは、2~25重量%の範囲、好ましくは、4~15重量%の範囲の量、より好ましくは、5~12.5重量%の範囲の量、さらにより好ましくは、8~10重量%の範囲の量の少なくとも1種のグリコサミノグリカンをさらに含んでなる、請求項17に記載の印刷された止血製品。
  19. 前記止血粉体が、前記止血粉体の組成物の総重量に対して0.5重量%未満の量、好ましくは、0.1重量%未満の量の少なくとも1種の凝固因子をさらに含んでなる、請求項17または18に記載の印刷された止血製品。
  20. 三次元プリンターのための印刷用インクとしての止血性フロアブル剤の使用であって、
    前記止血性フロアブル剤は、生理食塩水と混合された止血粉体から構成され、
    前記止血粉体は、
    コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型の非架橋コラーゲン;ならびに
    少なくとも1種の単糖
    を含んでなる組成を有する、前記使用。
  21. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体の組成物が、前記組成物の総重量に対して70~99重量%の範囲、好ましくは、75~96重量%の範囲、さらにより好ましくは、80~90重量%の範囲のコラーゲン含量を含んでなる、請求項20に記載の使用。
  22. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体の組成物が、前記組成物の総重量に対して1~12.5重量%の範囲、好ましくは、2~8重量%の範囲、より好ましくは、2.5~7.5重量%の範囲、さらにより好ましくは、4~6重量%の範囲の単糖含量を含んでなる、請求項20または21に記載の使用。
  23. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体の組成物が、少なくとも1種のグリコサミノグリカンを含んでなる、請求項2022のいずれか一項に記載の使用。
  24. 前記グリコサミノグリカンが、前記組成物の総重量に対して1~30重量%の範囲、好ましくは、2~25重量%の範囲、好ましくは、4~15重量%の範囲、より好ましくは、5~12.5重量%の範囲、さらにより好ましくは、8~10重量%の範囲の含量である、請求項23に記載の使用。
  25. 前記グリコサミノグリカンが、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヒアルロン酸およびそれらの混合物の中から選択される、請求項23または24に記載の使用。
  26. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体の組成物が、少なくとも1種の凝固因子、特にトロンビンを含んでなる、請求項2025のいずれか一項に記載の使用。
  27. 前記凝固因子が、前記組成物の0.01IU/mg~20IU/mgの範囲、好ましくは、前記組成物の0.05IU/mg~10IU/mgの範囲、より好ましくは、組成物の0.1IU/mg~5IU/mgの範囲、さらにより好ましくは、前記組成物の0.2IU/mg~2IU/mgの範囲の量である、請求項26に記載の使用。
  28. 前記生理食塩水が、少なくとも1種の凝固因子、特にトロンビンを含んでなる、請求項2025のいずれか一項に記載の使用。
  29. 前記凝固因子が、前記生理食塩水の10IU/mL~5000IU/mLの範囲、好ましくは、前記生理食塩水の25IU/mL~2500IU/mLの範囲、より好ましくは、前記生理食塩水の50IU/mL~1000IU/mLの範囲、さらにより好ましくは、前記生理食塩水の100IU/mL~500IU/mLの範囲の量である、請求項28に記載の使用。
  30. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体の組成物が、
    前記コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型のコラーゲンであって、前記コラーゲンは、前記止血粉体の組成物の総重量に対して75~96重量%の範囲、好ましくは、80~90重量%の範囲の量である、前記コラーゲン;ならびに
    前記止血粉体の組成物の総重量に対して1~12.5重量%の範囲の量、好ましくは、2.5~7.5重量%の範囲の量、より好ましくは、4~6重量%の範囲の量である少なくとも1種の単糖
    を含んでなる、請求項20に記載の使用。
  31. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体の組成物が、前記止血粉体の組成物の総重量に対して1~30重量%の範囲の量、好ましくは、2~25重量%の範囲、好ましくは、4~15重量%の範囲の量、より好ましくは、5~12.5重量%の範囲の量、さらにより好ましくは、8~10重量%の範囲の量の少なくとも1種のグリコサミノグリカンをさらに含んでなる、請求項30に記載の使用。
  32. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体が、前記止血粉体の組成物の総重量に対して0.5重量%未満の量、好ましくは、0.1重量%未満の量の少なくとも1種の凝固因子をさらに含んでなる、請求項30または31に記載の使用。
  33. 前記止血性フロアブル剤を形成するために使用される前記生理食塩水の質量が、前記止血粉体の質量の2~10倍、好ましくは、前記止血粉体の質量の4~5倍である、請求項2032のいずれか一項に記載の使用。
  34. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体が、大きさが20μm~300μmである少なくとも80重量%の粒子を含んでなる、請求項2033のいずれか一項に記載の使用。
  35. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体が、大きさが350μm未満の少なくとも90重量%の粒子を含んでなる、請求項2034のいずれか一項に記載の使用。
  36. 三次元アディティブプリンターを用いて、少なくとも三次元を有する止血製品を製造する方法であって、
    前記方法が、以下の工程:
    a)三次元モデルを前記三次元アディティブプリンターに提供する工程であって、
    前記三次元モデルは、製造される前記止血製品の構造に対応し、
    前記三次元モデルを処理して、前記三次元モデルに対応する層のスタックを形成するために互いにスタックされるように設計された複数の層の印刷パターンを定義する工程;
    b)印刷用インクとしての使用のために少なくとも1種の止血性フロアブル剤を前記三次元アディティブプリンターに提供する工程であって、
    前記フロアブル剤は、生理食塩水と混合された止血粉体から構成され、
    前記止血粉体は、
    コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型の非架橋コラーゲン;ならびに
    少なくとも1種の単糖
    を含んでなる組成を有する工程;
    c)印刷用インクを堆積させて、層を互いに順次印刷することにより、前記三次元アディティブプリンターを用いて前記止血製品を印刷する工程であって、
    前記三次元アディティブプリンターを用いて前記止血性フロアブル剤を堆積させて、前記層のスタックの少なくとも1つの層の少なくとも1つの部分を形成させることを含んでなる工程
    を含んでなる、前記方法。
  37. 前記層のスタックのうち少なくとも1つの層が、前記止血性フロアブル剤の堆積で完全に構成される、請求項36に記載の方法。
  38. 前記止血性フロアブル剤が、前記止血製品(10)を得るために前記層のスタックのいくつかの層において使用される、請求項36または37に記載の方法。
  39. 前記止血性フロアブル剤が、前記止血製品(10)を得るために前記層のスタックの総ての層を形成するために使用される、請求項3638のいずれか一項に記載の方法。
  40. 工程b)において、複数の止血性フロアブル剤が、印刷用インクとしての使用のために前記三次元アディティブプリンターに提供され、前記止血性フロアブル剤は、異なる組成を有する、請求項3638のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体の組成物が、
    前記コラーゲンの総重量に対して少なくとも70重量%の繊維状コラーゲンおよび/またはフィブリル状コラーゲンの含量を含んでなるフィブリル型のコラーゲンであって、前記コラーゲンは、止血粉体の組成物の総重量に対して75~96重量%の範囲、好ましくは、80~90重量%の範囲の量である、前記コラーゲン;ならびに
    前記止血粉体の組成物の総重量に対して1~12.5重量%の範囲の量、好ましくは、2.5~7.5重量%の範囲の量、より好ましくは、4~6重量%の範囲の量である少なくとも1種の単糖
    を含んでなる、請求項3640のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記止血性フロアブル剤を形成する前記止血粉体の組成物が、前記止血粉体の組成物の総重量に対して1~30重量%の範囲の量、好ましくは、2~25重量%の範囲、好ましくは、4~15重量%の範囲の量、より好ましくは、5~12.5重量%の範囲の量、さらにより好ましくは、8~10重量%の範囲の量の少なくとも1種のグリコサミノグリカンをさらに含んでなる、請求項41に記載の方法。
  43. 止血性フロアブル剤を形成する止血粉体の組成物が、止血粉体の組成物の総重量に対して0.5重量%未満の量、好ましくは、0.1重量%未満の量の少なくとも1種の凝固因子をさらに含んでなる、請求項41または42に記載の方法。
  44. 前記止血性フロアブル剤を形成するために使用される生理食塩水が、少なくとも1種の凝固因子を含んでなり、前記凝固因子は、生理食塩水の10IU/mL~5000IU/mLの範囲、好ましくは、生理食塩水の25IU/mL~2500IU/mLの範囲、より好ましくは、生理食塩水の50IU/mL~1000IU/mLの範囲、さらにより好ましくは、生理食塩水の100IU/mL~500IU/mLの範囲の量である、請求項41または42に記載の方法。
  45. 前記止血性フロアブル剤を形成するために使用される前記生理食塩水の質量が、前記止血粉体の質量の2~10倍、好ましくは、前記止血粉体の質量の4~5倍である、請求項3644のいずれか一項に記載の方法。
  46. 印刷工程c)が周囲雰囲気で行われる、請求項3645のいずれか一項に記載の方法。
  47. 前記止血製品が印刷工程c)において形成された後、コーティング工程d)が行われ、凝固因子、特にトロンビンを含む溶液が、前記止血製品の外表面をコーティングするために使用される、請求項3646のいずれか一項に記載の方法。
  48. コーティング工程d)が、前記凝固因子を含む溶液を前記止血製品の外表面に噴霧することにより行われる、請求項47に記載の方法。
  49. 前記止血製品が印刷工程c)において形成された後、浸漬工程e)が行われ、前記止血製品は、凝固因子、特にトロンビンを含む溶液に浸漬される、請求項3648のいずれか一項に記載の方法。
  50. 前記止血製品を製造する最終工程が、前記印刷された止血製品を周囲雰囲気において所定の休止期間維持することを含み、前記所定の休止期間は、好ましくは、10分未満であり、より好ましくは、5分未満であり、さらにより好ましくは、1分未満である、請求項3649のいずれか一項に記載の方法。
  51. 全プロセスが、前記止血製品のいずれの刺激もすることなく、特に、光刺激または熱刺激をすることなく、周囲雰囲気で行われる、請求項3650のいずれか一項に記載の方法。
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