JPWO2019151449A1 - 含水流動体輸送用配管及び含水流動体の輸送方法 - Google Patents

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Abstract

第一に、含水流動体を輸送させる場合に、一般構造用鋼材等を用いた従来の配管と比べて、配管閉塞が生じにくく、第二に、環境の影響で配管自体の温度が著しく変化することによる含水流動体の品質低下を抑制できる含水流動体輸送用配管及びこれを用いた含水流動体の輸送方法を提供する。本発明に係る含水流動体輸送用配管は、少なくとも内側表面に、吸水率が0.2質量%以下、かつ、熱伝導率が10W/m・K以下の材料を含む最内層が形成されている。上記含水流動体は、生コンクリートであり、上記配管は、生コンクリート圧送用配管であることが好ましい。本発明に係る含水流動体の輸送方法は、該配管内で、含水流動体を輸送する工程を含む。本発明に係るコンクリートの打設方法は、該配管内で、生コンクリートを圧送する工程を含む。

Description

本発明は、生コンクリート圧送用配管等の含水流動体輸送用配管及び含水流動体の輸送方法に関し、コンクリートの打設方法、及び、圧送開始から圧送終了までの少なくとも一部の期間に圧送された一連の生コンクリートを含む生コンクリートセットの製造方法にも関する。
土木又は建築の現場における生コンクリートの打設に際して、生コンクリート(以下、「生コン」と略す場合がある。)は、アジテーター車(ミキサー車、生コン車、トラックミキサー等とも呼ばれる。)からコンクリートポンプ車に投入され、打設箇所まで鋼管等の配管を通して圧送される。その際、生コンだけを圧送すると、生コンに含まれるセメント分は、配管表面の摩擦によって、移動速度が低下し、又は、配管表面に残留し、その結果、骨材(砂利等)は、生コン中での割合が増し、管内閉塞を引き起こしやすい。これは、アーチング、即ち、配管内で骨材同士の衝突及び摩擦により引き起こされるアーチ状ロックによりもたらされる。
従来、生コンクリートの圧送における配管閉塞を防止するために、まず、先行モルタル又は先送りモルタルと呼ばれる先行材をコンクリートポンプ車に投入し、続けて、生コンをコンクリートポンプ車に投入することにより、先行モルタルを生コンに先行させて圧送を行うことが一般的である。例えば、特許文献1には、先送りモルタルの圧送方法が記載されている。
特開平8−1643号公報
先行モルタルは、0.5〜2m程度の量で使用される。この量は、通常のアジテーター車の積載容量に比較して少ない。一方、先行モルタルは、打設する生コンに要求される強度を担保できない(JIS規格に反する)ので、先行モルタルを生コンと一緒に打設することは許されない。これらのことから、下記のような問題が生じる。
生コン会社は、生コンとは別に、先行モルタルを手配する必要があるが、その量は、通常のアジテーター車の積載容量に比較して少ないため、アジテーター車の稼働率が悪い。先行モルタルは、生コンよりも安価であるため、先行モルタルの配送は赤字をもたらす。これらのことは、混載配送、即ち、先行モルタルを生コンと同じアジテーター車に積載して配送することを誘発しかねない。混載配送により、先行モルタルが混ざった生コンが発生するが、このような生コンを打設すれば、JIS規格外の結果が生じることは、上述の通りである。このように、混載配送は、本来、許されないものである。
0.5〜2m程度という先行モルタルの使用量は、先行モルタルを配管投入するには多すぎるため、先行モルタルは、通常、ホッパー投入される。生コンもホッパー投入されるため、先行モルタルと生コンとは必然的に混ざりやすい。先行モルタルが混ざった生コンは、上述の通り、打設できないため、産業廃棄物として扱わざるを得ない。先行モルタルの使用量は、アジテーター車の積載容量に比較して少ないものの、絶対的な量としては決して少ないわけではなく、よって、そのような量の先行モルタルを使用した場合に生じる産業廃棄物の量は、多量となりやすい。
使用後の先行モルタルや先行モルタルが混ざった生コンは、産業廃棄物として扱われるものの、これらを現場で廃棄することはできないため、コスト面での不利益やコンプライアンスリスクの恐れを避けがたい。
ところで、一般構造用鋼材等を用いた従来の生コンクリート圧送用配管は、環境の影響により、温度が著しく変化しやすい。例えば、夏季、日射により配管の温度が著しく上昇することがしばしば起こり得る一方で、冬季には、外気、地面等の温度低下により、配管の温度が著しく低下することがしばしば起こり得る。通常、生コンクリートの性状は、4℃以下又は35℃以上の温度(例えば、外気温)により、変化してしまう。よって、配管が上述のような著しい温度変化にさらされると、このような配管内で圧送される生コンクリートも著しい温度変化にさらされ、その品質が低下してしまう恐れがある。
また、生コンクリートに限らず、含水流動体(例えば、モルタル、泥土、含水土砂等の固液混合物、反応性水溶液等の水溶液)を一般構造用鋼材等により輸送するとき、配管閉塞が生じたり、環境の影響で配管自体の温度が著しく変化することにより含水流動体の品質低下が生じたりする恐れがある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであって、第一に、含水流動体を輸送させる場合に、一般構造用鋼材等を用いた従来の配管と比べて、配管閉塞が生じにくく、第二に、環境の影響で配管自体の温度が著しく変化することによる含水流動体の品質低下を抑制できる含水流動体輸送用配管及びこれを用いた含水流動体の輸送方法を提供することを目的とする。
特に、上記含水流動体が生コンクリートであり、上記配管が生コンクリート圧送用配管である場合、本発明は、第一に、先行モルタル等のコンクリート誘導剤を用いず若しくは同量で用いて、配管閉塞を生ぜずに生コンクリートを圧送できる距離を、一般構造用鋼材等を用いた従来の配管と比べて、伸ばすことができ、又は、上記コンクリート誘導剤を用いて、配管閉塞を生ぜずに生コンクリートを所定の距離だけ圧送させる場合に、上記コンクリート誘導剤の必要量を、上記従来の配管と比べて、減らすことができ、第二に、環境の影響で配管自体の温度が著しく変化することによる生コンクリートの品質低下を抑制できる生コンクリート圧送用配管及びこれを用いたコンクリートの打設方法を提供することを目的とする。
本発明者は、含水流動体輸送用配管の少なくとも内側表面に、特定範囲の吸水率及び特定範囲の熱伝導率を有する材料を含む最内層を形成することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明に係る含水流動体輸送用配管は、少なくとも内側表面に、吸水率が0.2質量%以下、かつ、熱伝導率が10W/m・K以下の材料を含む最内層が形成されている。
前記材料は、アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き)が100J/m以上であることが好ましい。
SS400の体積摩耗率を100としたとき、前記材料は、体積摩耗率が85以下であることが好ましい。
前記材料は、動摩擦係数が0.3以下であることが好ましい。
前記材料は、粘度平均分子量が100万未満の高密度ポリオレフィンであることが好ましい。
前記高密度ポリオレフィンは、高密度エチレン系重合体であることが好ましい。
前記材料は、粘度平均分子量が100万以上の超高分子量ポリオレフィンであることが好ましい。
前記超高分子量ポリオレフィンは、超高分子量エチレン系重合体であることが好ましい。
前記配管は、該配管の両端部の少なくとも一方にフランジ継手を備え、
前記配管と前記フランジ継手との界面の少なくとも一部に粗面が形成されていることが好ましい。
前記粗面は、ネジ加工部から形成されており、前記ネジ加工部は、前記配管及び前記フランジ継手の各々に形成され、互いに係合していることが好ましい。
前記含水流動体は、水溶液又は含水固液混合物であることが好ましい。
前記含水流動体は、生コンクリートであり、前記配管は、生コンクリート圧送用配管であることが好ましい。
本発明に係る含水流動体の輸送方法は、本発明に係る含水流動体輸送用配管内で、前記含水流動体を輸送する工程を含む。
本発明に係るコンクリートの打設方法は、本発明に係る生コンクリート圧送用配管内で、生コンクリートを圧送する工程を含む。
本発明に係る生コンクリートセットの製造方法は、本発明に係る生コンクリート圧送用配管内で、生コンクリートを圧送する工程を含み、前記生コンクリートセットは、圧送開始から圧送終了までの少なくとも一部の期間に圧送された一連の生コンクリートを含む。
本発明に係る含水流動体輸送用配管の第1の連結方法は、
少なくとも一方の端部近傍に切り欠き部が形成された第1及び第2の含水流動体輸送用配管を、近傍に切り欠き部が形成された端部同士で密着させる工程と、
次に、第1の含水流動体輸送用配管の切り欠き部と第2の含水流動体輸送用配管の切り欠き部との間を橋渡しするようにジョイントをはめ込むことにより、第1及び第2の含水流動体輸送用配管を固定する工程とを含み、
第1及び第2の含水流動体輸送用配管は、本発明に係る含水流動体輸送用配管である。
本発明に係る含水流動体輸送用配管の第2の連結方法は、
第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手とを嵌合させ、かつ、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手とを嵌合させる工程と、
次に、第1のフランジ継手のフランジ部と第2のフランジ継手のフランジ部とを密着させる工程と、
次に、ジョイントにより第1及び第2のフランジ継手を固定することにより、第1及び第2の含水流動体輸送用配管を連結する工程とを含み、
第1及び第2の含水流動体輸送用配管は、本発明に係る含水流動体輸送用配管である。
前記嵌合させる工程において、
第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手とが接触する領域の少なくとも一部において、第1の含水流動体輸送用配管及び第1のフランジ継手の各々に、互いに係合するように形成されたネジ加工部同士の係合により、第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手との固定を行うことを含む方法により、第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手とを嵌合させ、かつ、
第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手とが接触する領域の少なくとも一部において、第2の含水流動体輸送用配管及び第2のフランジ継手の各々に、互いに係合するように形成されたネジ加工部同士の係合により、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手との固定を行うことを含む方法により、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手とを嵌合させることが好ましい。
前記嵌合させる工程において、
第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手との重なり部分において、第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手との固定を行うことを含み、前記固定は、第1の含水流動体輸送用配管の半径方向の外側から内側に向けて第1のフランジ継手と第1の含水流動体輸送用配管とをビス止めすることにより、又は、第1の含水流動体輸送用配管の半径方向の外側から内側に向けて第1のフランジ継手及び第1の含水流動体輸送用配管を貫く貫通孔を形成し、この貫通孔に挿通したピンにより第1のフランジ継手と第1の含水流動体輸送用配管とをピン止めすることにより、行う方法により、第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手とを嵌合させ、かつ、
第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手との重なり部分において、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手との固定を行うことを含み、前記固定は、第2の含水流動体輸送用配管の半径方向の外側から内側に向けて第2のフランジ継手と第2の含水流動体輸送用配管とをビス止めすることにより、又は、第2の含水流動体輸送用配管の半径方向の外側から内側に向けて第2のフランジ継手及び第2の含水流動体輸送用配管を貫く貫通孔を形成し、この貫通孔に挿通したピンにより第2のフランジ継手と第2の含水流動体輸送用配管とをピン止めすることにより、行う方法により、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手とを嵌合させることが好ましい。
本発明によれば、第一に、含水流動体を輸送させる場合に、一般構造用鋼材等を用いた従来の配管と比べて、配管閉塞が生じにくく、第二に、環境の影響で配管自体の温度が著しく変化することによる含水流動体の品質低下を抑制できる含水流動体輸送用配管及びこれを用いた含水流動体の輸送方法を提供することができる。特に、上記含水流動体が生コンクリートであり、上記配管が生コンクリート圧送用配管である場合、本発明によれば、第一に、先行モルタル等のコンクリート誘導剤を用いず若しくは同量で用いて、配管閉塞を生ぜずに生コンクリートを圧送できる距離を、一般構造用鋼材等を用いた従来の配管と比べて、伸ばすことができ、又は、上記コンクリート誘導剤を用いて、配管閉塞を生ぜずに生コンクリートを所定の距離だけ圧送させる場合に、上記コンクリート誘導剤の必要量を、上記従来の配管と比べて、減らすことができ、第二に、環境の影響で配管自体の温度が著しく変化することによる生コンクリートの品質低下を抑制できる生コンクリート圧送用配管及びこれを用いたコンクリートの打設方法を提供することができる。
図1は、本発明に係る生コンクリート圧送用配管の連結部分の一例を示す正面図である。 図2は、本発明に係る生コンクリート圧送用配管の連結部分の別の例を示す正面図である。 図3は、本発明に係る生コンクリート圧送用配管が摩耗していく過程を観察した結果を示す断面図である。 図4(a)は、フランジ継手を備えた本発明に係る生コンクリート圧送用配管の一例を示す正面図であり、図4(b)は、図4(a)に示す配管に対する連続圧送耐久テストにおいて、パイプ肉厚の測定位置を示す側面図である。
<含水流動体輸送用配管、特に、生コンクリート圧送用配管>
本発明に係る含水流動体輸送用配管は、少なくとも内側表面に、吸水率が0.2質量%以下、かつ、熱伝導率が10W/m・K以下の材料を含む最内層が形成されている。上記含水流動体としては、例えば、反応性水溶液(例えば、腐食性水溶液)等の水溶液;生コンクリート、モルタル、泥土、含水土砂等の固液混合物が挙げられる。上記含水流動体が生コンクリートであるとき、上記配管は、生コンクリート圧送用配管であってもよい。
上記配管は、少なくとも内側表面に、上記材料を含む最内層が形成されていることから、第一に、含水流動体を輸送させる場合に、一般構造用鋼材等を用いた従来の配管と比べて、配管閉塞が生じにくく、第二に、環境の影響で配管自体の温度が著しく変化することによる含水流動体の品質低下を抑制できる。特に、上記含水流動体が生コンクリートであり、上記配管が生コンクリート圧送用配管である場合、上記配管は、少なくとも内側表面に、上記材料を含む最内層が形成されていることから、第一に、先行モルタル等のコンクリート誘導剤を用いず若しくは同量で用いて、配管閉塞を生ぜずに生コンクリートを圧送できる距離を、一般構造用鋼材等を用いた従来の配管と比べて、伸ばすことができ、又は、上記コンクリート誘導剤を用いて、配管閉塞を生ぜずに生コンクリートを所定の距離だけ圧送させる場合に、上記コンクリート誘導剤の必要量を、上記従来の配管と比べて、減らすことができ、第二に、環境の影響で配管自体の温度が著しく変化することによる生コンクリートの品質低下を抑制できる。上記配管の製造方法としては、特に限定されず、例えば、圧縮成形、圧縮成形及びそれに続く切削等が挙げられる。なお、以下、「配管閉塞を生ぜずに生コンクリートを圧送できる距離」を「生コンクリートの圧送距離」又は単に「圧送距離」ともいう。
上記配管の層構成は、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。例えば、上記配管は、全体が上記材料を含む最内層からなるものであってもよいし、上記材料を含む最内層と、上記材料を含まない最外層とからなるものであってもよいし、上記材料を含む最内層と、1層以上の中層と、最外層とからなり、上記中層のうち、上記最内層と接する層は、上記材料を含まない層であってもよい。上記中層又は上記最外層は、上記材料を含まない層である場合、SS400等の一般構造用鋼材からなる層であってもよい。
上記配管の外径及び内径は、本発明の効果を損なわない限り、特に限定されない。上記外径は、例えば、10〜300mmでよく、20〜250mmでもよく、50〜170mmでもよい。上記内径は、例えば、5〜250mmでよく、10〜200mmでもよく、40〜120mmでもよい。但し、上記外径は上記内径よりも大きい。
前記材料の吸水率は、0.2質量%以下であり、0.1質量%以下でもよく、0.05質量%以下でもよい。上記吸水率が0.2質量%以下であると、含水流動体の輸送時に、含水流動体中の水分は配管に吸収されにくいため、含水流動体の流動性が低下しにくい。その結果、含水流動体を輸送させる場合に、一般構造用鋼材等を用いた従来の配管と比べて、配管閉塞が生じにくい。特に、上記含水流動体が生コンクリートであり、上記配管が生コンクリート圧送用配管である場合、上記吸水率が0.2質量%以下であると、生コンクリートの圧送時に、生コンクリート中の水分は配管に吸収されにくいため、生コンクリートの流動性が低下しにくい。その結果、先行モルタル等のコンクリート誘導剤を用いない場合には、生コンクリートの圧送距離を従来よりも効果的に伸ばすことができ、また、上記コンクリート誘導剤を用いる場合には、同量の上記コンクリート誘導剤で、圧送距離を従来よりも効果的に伸ばすことができ、又は、より少ない量の上記コンクリート誘導剤で、従来と同等の圧送距離を効果的に達成することができる。なお、本明細書において、吸水率は、JIS K 7209に準拠して測定される。
前記材料の熱伝導率は、10W/m・K以下であり、5W/m・K以下でもよく、1W/m・K以下でもよい。上記熱伝導率の下限は特に限定されないが、実用上、上記熱伝導率は、例えば、0.1W/m・K以上でよく、0.2W/m・K以上でもよく、0.3W/m・K以上でもよい。上記熱伝導率が10W/m・K以下であると、例えば、夏季、日射により配管の外表面温度が50℃以上に上昇しても、配管内側が、例えば、35℃以上の高温にはなりにくく、一方、例えば、冬季、外気、地面等の温度低下により配管の外表面温度が氷点下に低下しても、配管内側が、例えば、4℃以下の低温にはなりにくい。その結果、配管内部の生コンクリートは、外気温と同程度の温度を保ちやすいため、生コンクリート等の含水流動体は高温にも低温にもさらされにくく、その品質の低下を効果的に防ぐことができる。なお、本明細書において、熱伝導率は、JIS A 1412−1に準拠して測定される。
前記材料の密度は、特に限定されず、例えば、5g/cm以下でよく、4g/cm以下でもよく、3g/cm以下でもよい。上記密度の下限は特に限定されないが、実用上、上記密度は、例えば、0.5g/cm以上でよく、0.7g/cm以上でもよく、0.8g/cm以上でもよい。上記密度が5g/cm以下であると、配管の軽量化を図りやすく、作業の省力化及び作業性の向上を効果的に実現することができる。また、当該配管をコンクリートポンプ車等の車両に搭載した場合、車両の総重量が増加しにくく、車両を軽量化しやすい。
前記材料のアイゾット衝撃強さ(ノッチ付き)は、特に限定されず、例えば、100J/m以上でよく、120J/m以上でもよく、150J/m以上でもよい。塑性変形する材料(例えば、金属)で形成された含水流動体輸送用配管(例えば、生コンクリート圧送用配管)は、配管の外部又は配管の内部から衝撃を受けた場合、塑性変形を起こしやすい。塑性変形を起こした配管は、塑性変形の箇所において、配管内部又は外部への凸が発生しやすい。このような凸が発生した配管内で、含水流動体を輸送すると、特に、生コンクリートを圧送すると、上記凸の部分で異常な摩耗が発生しやすく、最悪の場合、配管が破断する恐れがある。しかし、上記アイゾット衝撃強さが100J/m以上であると、配管は、一定の範囲の衝撃であれば、そのような衝撃を受けても塑性変形しにくく、元の形状に復元する弾性体として振る舞い、耐衝撃性に優れる。配管の耐衝撃性が特に求められる場合には、上記アイゾット衝撃強さは、例えば、500J/m以上でよく、700J/m以上でもよく、更に、上記アイゾット衝撃強さの測定時に、上記材料からなる試験片が破壊されなくてもよい。なお、本明細書において、アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き)は、JIS K 7110に準拠して測定される。
前記材料の体積摩耗率は、特に限定されず、例えば、SS400の体積摩耗率を100としたとき、85以下でよく、83以下でもよく、80以下でもよい。上記体積摩耗率の下限は特に限定されないが、実用上、上記体積摩耗率は、例えば、SS400の体積摩耗率を100としたとき、5以上でよく、7以上でもよく、10以上でもよい。含水流動体には、摩擦力の大きい成分が含まれる場合があり、含水流動体輸送用配管は、このような成分との接触により、摩耗する恐れがある。特に、上記含水流動体が生コンクリートであり、上記配管が生コンクリート圧送用配管である場合、生コンクリートには骨材が含まれ、骨材は摩擦力が大きいため、生コンクリート圧送用配管は、骨材との接触により、摩耗する恐れがある。しかし、上記体積摩耗率が85以下であると、配管は、十分な耐摩耗性を有し、生コンクリート圧送時等の含水流動体輸送時に摩耗しにくいため、配管の長寿命化を実現しやすい。配管の耐摩耗性が特に求められる場合には、上記体積摩耗率は、例えば、SS400の体積摩耗率を100としたとき、40以下でよく、30以下でもよく、20以下でもよい。なお、本明細書において、体積摩耗率は、75mm×25mm×6.4mmの寸法を有し、主平面の中心に直径11mmの円形の貫通孔を有する試験片を、5号硅砂(28メッシュ)50質量%と水50質量%とからなるサンドスラリー中で、回転数1750rpm、温度30〜35℃において、上記主平面に垂直で上記主平面の中心を通る回転軸の周りに、7.5時間回転させる摩耗試験を行った場合に、(上記摩耗試験の前後における上記試験片の体積減少量)/(上記摩耗試験前の上記試験片の体積)で計算される値を求め、同様にして求められるSS400の体積摩耗率を100として、上記値を換算することにより、算出される。
前記材料の動摩擦係数は、特に限定されず、例えば、0.3以下でよく、0.25以下でもよく、0.2以下でもよい。上記動摩擦係数の下限は特に限定されないが、実用上、上記動摩擦係数は、例えば、0.05以上でよく、0.07以上でもよく、0.1以上でもよい。上記動摩擦係数が0.3以下であると、生コンクリート圧送時等の含水流動体輸送時に、配管壁面と生コンクリート等の含水流動体との間に生じる摩擦力を抑えやすく、生コンクリート等の含水流動体に加わる剪断応力が小さくなりやすい。その結果、配管閉塞が生じにくく、特に、上記含水流動体が生コンクリートであり、上記配管が生コンクリート圧送用配管である場合、先行モルタル等のコンクリート誘導剤なしで、又は、上記コンクリート誘導剤の量を減らして、生コンクリートの圧送を行いやすくなり、また、圧送圧力を従来よりも低くしやすい。よって、建設現場において、上記コンクリート誘導剤の使用に起因する産業廃棄物を削減しやすく、また、生コンクリート圧送時の省力化及び安全性向上を図りやすい。なお、本明細書において、動摩擦係数は、JIS K 7218のA法に準拠して、円板状の試験片を用い、速度15m/分、面圧2MPa、相手材S45C、無潤滑の条件で測定される。
前記材料は、一般構造用鋼材等と異なり、自己潤滑性を有してもよい。ここで、自己潤滑性とは、層状結晶構造を有すること、動摩擦係数が低いこと等から凝着が起こりにくい性質をいう。自己潤滑性は、生コンクリート圧送時等の含水流動体輸送時に、配管内で生コンクリート等の含水流動体がスムーズに圧送されることに寄与し、また、輸送中の含水流動体(例えば、圧送中の生コンクリート)の性状を損なうことなく、含水流動体の輸送(特に、上記含水流動体が生コンクリートである場合は、生コンクリートの打設)を実現することに寄与する。
前記材料としては、吸水率が0.2質量%以下、かつ、熱伝導率が10W/m・K以下である限り、特に限定されず、例えば、高密度ポリオレフィン、超高分子量ポリオレフィン等のポリオレフィン;ポリテトラフルオロエチレン(PTFE、テフロン(登録商標))等のフッ素樹脂;ポリフェニレンスルフィド(PPS)等のポリアリーレンスルフィド(PAS);ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の芳香族ポリエーテルケトン;ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルが挙げられる。耐衝撃性、耐摩耗性、潤滑特性等の観点から、上記材料としては、高密度ポリオレフィン、超高分子量ポリオレフィンが好ましい。
高密度ポリオレフィンとしては、例えば、高密度エチレン系重合体が挙げられ、より具体的には、高密度ポリエチレンが挙げられる。上記高密度ポリオレフィンの密度は、0.942g/cm以上であり、耐衝撃性、耐摩耗性等の観点から、0.945g/cm以上でよく、0.948g/cm以上でもよい。上記密度の上限は特に限定されないが、実用上、上記密度は、例えば、0.97g/cm以下でよく、0.96g/cm以下でもよく、0.952g/cm以下でもよい。上記高密度ポリオレフィンの粘度平均分子量は、加工性等の観点から、例えば、100万未満でよく、60万以下でもよく、45万以下でもよい。上記粘度平均分子量は、耐衝撃性、耐摩耗性等の観点から、例えば、20万以上でよく、30万以上でもよく、35万以上でもよい。なお、本明細書において、粘度平均分子量は、ISO 1628−3:2010に準拠して測定した極限粘度数[η]から公知の換算式、例えば、Mv=5.37×10×[η]1.37(但し、Mvは粘度平均分子量である。)により算出される。
超高分子量ポリオレフィンとしては、例えば、超高分子量エチレン系重合体が挙げられ、より具体的には、超高分子量ポリエチレンが挙げられる。上記超高分子量ポリオレフィンの粘度平均分子量は、耐衝撃性、耐摩耗性等の観点から、100万以上でよく、200万以上でもよく、300万以上でもよい。上記粘度平均分子量の上限は特に限定されないが、実用上、上記粘度平均分子量は、例えば、900万以下でよく、800万以下でもよく、700万以下でもよい。
上記最内層は、本発明の効果を損ねない限り、上記材料以外の成分を含んでもよい。当該成分としては、例えば、顔料、カーボンブラック等が挙げられる。
上記配管は、該配管の両端部の少なくとも一方にフランジ継手を備え、上記配管と上記フランジ継手との界面の少なくとも一部に粗面が形成されていてもよい。上記配管同士をそのまま鋳物製ジョイント、鉄製ジョイント等の既存のジョイントで連結した場合、連結部分で発生する乱流等に起因して、配管とジョイントとの接点で配管に応力がかかり、配管の破損等が生じる場合がある。一方、上記配管同士を連結する際、上記フランジ継手を介してジョイントを取り付けることにより、配管とジョイントとが接することに起因して配管の破損等が生じることを防止することができる。フランジ継手としては、特に限定されず、配管の破損等を効果的に抑制しやすいことから、上記配管よりも大きい線膨張率を有する材料からなるフランジ継手、例えば、鋳物製フランジ継手、鉄製フランジ継手等が好ましい。
上述の通りにして配管とジョイントとの接点で生じ得る配管の破損等は防止できるものの、上記配管と上記フランジ継手との界面には、依然として、応力がかかったままであり、配管の破損等の不具合が生じる恐れは残っている。上記配管と上記フランジ継手との界面の少なくとも一部に粗面が形成されていると、当該粗面は、様々な方向を向いているため、上記界面にかかる応力は、当該様々な方向へ細かく分散していく。その結果、配管が受ける応力は全体として小さくなり、配管の破損等が生じにくくなる。
上記粗面は、特に限定されず、ネジ加工部から形成されており、上記ネジ加工部は、上記配管及び上記フランジ継手の各々に形成され、互いに係合していることが好ましい。粗面がネジ加工部から形成されていると、上記フランジ継手を備える上記配管を繰り返し使用した後、配管又はフランジ継手に破損等が生じたとき、ネジ加工部同士の係合を緩めて、破損等が生じた配管又はフランジ継手を取り外し、新品の配管又はフランジ継手を容易に取り付けることができる。上記ネジ加工部は特に限定されず、配管にオネジが形成され、フランジ継手にメネジが形成されていても、配管にメネジが形成され、フランジ継手にオネジが形成されていてもよく、配管の破損等が生じにくいことから、配管にオネジが形成され、フランジ継手にメネジが形成されていることが好ましい。
本発明に係る含水流動体輸送用配管の連結方法としては、特に限定されない。以下、上記含水流動体が生コンクリートであり、上記配管が生コンクリート圧送用配管である場合について説明する。本発明に係る生コンクリート圧送用配管の連結方法としては、特に限定されず、例えば、図1に示す通り、2本の生コンクリート圧送用配管1a及び1bを、ジョイント2aを用いて連結することができる。即ち、生コンクリート圧送用配管1a及び1bの各々の少なくとも一方の端部近傍に切り欠き部3を形成しておき、まず、生コンクリート圧送用配管1a及び1bを、近傍に切り欠き部3が形成された端部同士で密着させ、次に、生コンクリート圧送用配管1aの切り欠き部3と生コンクリート圧送用配管1bの切り欠き部3との間を橋渡しするようにジョイント2aをはめ込むことにより、生コンクリート圧送用配管1a及び1bを固定し連結することができる。
ジョイント2aの材料は、生コンクリート圧送用配管1a及び1bと同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。ジョイント2aとしては、従来の生コンクリート圧送用配管の連結に用いていた日本製又は外国製のジョイントをそのまま用いてもよく、例えば、既存の鋳物製ジョイント、鉄製ジョイント等、具体的には、日本ヴィクトリック(株)製ジョイント等が挙げられる。
また、図2に示す通り、2本の生コンクリート圧送用配管1c及び1dを、フランジ継手4a及び4bとジョイント2bとを用いて連結することもできる。即ち、まず、生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとを嵌合させ、かつ、生コンクリート圧送用配管1dとフランジ継手4bとを嵌合させ、次に、フランジ継手4aのフランジ部とフランジ継手4bのフランジ部とを密着させ、最後に、ジョイント2bによりフランジ継手4a及び4bを固定することにより、生コンクリート圧送用配管1c及び1dを連結することができる。
生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとを嵌合させる方法、及び、生コンクリート圧送用配管1dとフランジ継手4bとを嵌合させる方法としては、特に限定されない。生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとを嵌合させる方法の第1の例としては、生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとが接触する領域の少なくとも一部において、生コンクリート圧送用配管1c及びフランジ継手4aの各々に、互いに係合するように形成されたネジ加工部同士の係合により、生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとの固定を行うことを含む方法が挙げられる。生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとを嵌合させる方法の第2の例としては、生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとの重なり部分において、生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとの固定を行うことを含み、前記固定は、生コンクリート圧送用配管1cの半径方向の外側から内側に向けてフランジ継手4aと生コンクリート圧送用配管1cとをビス止めすることにより、又は、生コンクリート圧送用配管1cの半径方向の外側から内側に向けてフランジ継手4a及び生コンクリート圧送用配管1cを貫く貫通孔を形成し、この貫通孔に挿通したピンによりフランジ継手4aと生コンクリート圧送用配管1cとをピン止めすることにより、行う方法が挙げられる。生コンクリート圧送用配管1dとフランジ継手4bとを嵌合させる方法の第1の例は、生コンクリート圧送用配管1cの代わりに生コンクリート圧送用配管1dを用い、フランジ継手4aの代わりにフランジ継手4bを用いる以外は、生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとを嵌合させる方法の第1の例と同様である。生コンクリート圧送用配管1dとフランジ継手4bとを嵌合させる方法の第2の例は、生コンクリート圧送用配管1cの代わりに生コンクリート圧送用配管1dを用い、フランジ継手4aの代わりにフランジ継手4bを用いる以外は、生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとを嵌合させる方法の第2の例と同様である。
生コンクリート圧送用配管1cとフランジ継手4aとの嵌合、及び、生コンクリート圧送用配管1dとフランジ継手4bとの嵌合が良好に実現されるためには、フランジ継手4a及び4bの材料は、生コンクリート圧送用配管1c及び1dと同じ材料であることが好ましい。ジョイント2bの材料は、生コンクリート圧送用配管1c及び1dと同じ材料であってもよいし、異なる材料であってもよい。ジョイント2bとしては、従来の生コンクリート圧送用配管の連結に用いていたジョイントをそのまま用いてもよく、ジョイント2aと同様、例えば、既存の鋳物製ジョイント、具体的には、日本ヴィクトリック(株)製ジョイント等が挙げられる。
更に、上記方法の他に、メカニカルジョイントを用いて、上記配管を連結することもできる。
なお、以上では、本発明に係る配管同士の連結方法について説明したが、本発明に係る配管は、従来の配管(例えば、一般の鋼製配管;一般構造用鋼材等を用いた従来の生コンクリート圧送用配管;曲がり管又は絞り管等を含む鉄製配管)又はフレキシブルホース等と連結することもできる。例えば、本発明に係る配管側では、上述と同様に、切り欠き部の形成、フランジ継手との嵌合、ジョイントのはめ込み等を行い、従来の配管又はフレキシブルホース等の側では、従来の方法に従って、ジョイントを用いた固定等を行うことで、本発明に係る配管と従来の配管又はフレキシブルホース等とを連結することができる。
<含水流動体の輸送方法>
本発明に係る含水流動体の輸送方法は、本発明に係る配管内で、上記含水流動体を輸送する工程を含む。輸送条件等は、特に限定されず、従来と同様でもよい。
<コンクリートの打設方法>
本発明に係るコンクリートの打設方法は、本発明に係る配管内で、生コンクリートを圧送する工程を含む。生コンクリート、圧送条件等は、特に限定されず、従来と同様でもよい。
<生コンクリートセットの製造方法>
本発明に係る、生コンクリートセットの製造方法は、本発明に係る生コンクリート圧送用配管内で、生コンクリートを圧送する工程を含む。上記製造方法において、生コンクリートセットは、圧送開始から圧送終了までの少なくとも一部の期間に圧送された一連の生コンクリートを含む。一般構造用鋼材等を用いた従来の配管で生コンクリートを圧送した場合、生コンクリートの組成及び品質に変動が生じやすく、この変動は圧送が進むにつれて大きくなる傾向にあるため、先に圧送された生コンクリートと後から圧送された生コンクリートとの間でも、組成及び品質に変動が生じやすい。これに対し、本発明に係る生コンクリート圧送用配管内で、生コンクリートを圧送した場合、生コンクリートの組成及び品質に変動が生じにくい。よって、上記製造方法で得られた生コンクリートセットにおける一連の生コンクリートと調製後かつ圧送前の生コンクリートとの間で、組成及び品質に変動が生じにくい。また、一連の生コンクリート同士で比べた場合、先に圧送された生コンクリートと後から圧送された生コンクリートとの間でも、組成及び品質に変動が生じにくい。
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、本発明の範囲は、これらの実施例に限定されるものではない。なお、以下の実験は、有限会社川端工業において有限会社川端工業の装置、その他の備品を用いて実施した。
[実施例1]
PE100グレード高密度ポリエチレン製の黒色パイプ(外径125mm、内径102.2mm、長さ3m又は2m)を、図1に示す通り、ジョイント(従来の鋳物製ジョイント)を用いて、20本(具体的には、長さ3mのパイプ10本及び長さ2mのパイプ10本)つなぎ、生コンクリート圧送用配管の経路を作製した。上記高密度ポリエチレンの詳細は、以下の通りである。
吸水率:<0.01質量%
熱伝導率:0.5W/m・K
密度:0.950g/cm
アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き):200J/m
体積摩耗率:SS400の体積摩耗率を100としたとき、80
動摩擦係数:0.2
粘度平均分子量:4×10
[実施例2]
超高分子量ポリエチレン製の黒色パイプ(外径114.0mm、内径94.0mm、長さ3m)を、メカニカルジョイントを用いて、4本つなぎ、生コンクリート圧送用配管の経路を作製した。上記超高分子量ポリエチレンの詳細は、以下の通りである。
吸水率:<0.01質量%
熱伝導率:0.4W/m・K
密度:0.94g/cm
アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き):破壊せず
体積摩耗率:SS400の体積摩耗率を100としたとき、15
動摩擦係数:0.2
粘度平均分子量:500万
[比較例1]
長さ3m、内径約107mmの鋼管31本を、フレキシブル合成ゴムホース(合計7m)でつないで、生コンクリート圧送用配管の経路を作製した。上記鋼管を構成する材料の詳細は、以下の通りである。
吸水率:0.35質量%
熱伝導率:84W/m・K
密度:7.87g/cm
耐衝撃性:塑性変形
体積摩耗率:SS400の体積摩耗率を100としたとき、100
動摩擦係数:0.47
[コンクリート圧送試験1:実施例1及び2並びに比較例1]
実施例又は比較例で作製した上記配管の経路を用いて、圧送速度10m/hに設定して、又は、アクセル1000回転かつポンプ吐出量最低に設定して生コンクリートを圧送した。その際、コンクリート誘導剤として、実施例では先行モルタル18Lを用い、比較例では先行モルタル18Lを用いた。実施例1又は2の配管を用いた場合、生コンクリートは閉塞することなく圧送することができた。その際、配管出口から排出される生コンクリートが高い流動性を維持していることを目視で確認した。一方、比較例1の配管を用いた場合、生コンクリートは配管入口から48mの位置で閉塞した。
(考察)
上述の通り、実施例1では、先行モルタル18Lを用いて、少なくとも50mという圧送距離を達成することができた。一方、比較例1では、先行モルタル18Lを用いて、48mという圧送距離を達成することができるにとどまった。即ち、本発明に係る生コンクリート圧送用配管を用いて生コンクリート圧送を行った場合に、先行モルタル等のコンクリート誘導剤を同量で用いて、従来を超える圧送距離を達成することができた。ここで、本発明に係る生コンクリート圧送用配管を用いた場合に、上記コンクリート誘導剤の量を減らしていくにつれて、圧送距離は短くなっていくが、その量が一定以上であれば、従来と同等又はそれ以上の圧送距離を達成することができることは明らかである。よって、本発明に係る生コンクリート圧送用配管を用いて生コンクリート圧送を行った場合に、先行モルタル等のコンクリート誘導剤の量を減らしても、従来と同等又はそれ以上の圧送距離を達成し得ると合理的に結論することができる。
なお、実施例2において、超高分子量ポリエチレン製の黒色パイプに代えて、超高分子量ポリエチレン製の乳白色、灰色、又は淡黄色のパイプを用いて、生コンクリート圧送用配管を作製することもできる。このようにして作製した乳白色、灰色、又は淡黄色の生コンクリート圧送用配管は、光が透過することから、管中に生コンクリートが存在するか否かにより、見え方が変化し得る。よって、鋼管を用いる従来の生コンクリート圧送用配管と異なり、管中に生コンクリートが存在するか否か、及び、管中で生コンクリートが動いているか否かを目視により容易に確認することができる。従来、管中の生コンクリートの存在は、鋼管をハンマー等でたたいたときの打音で確認していたが、上述した乳白色、灰色、又は淡黄色の生コンクリート圧送用配管を用いた場合は、当該存在を目視で確認できるため、ハンマー等での打撃という作業が不要であり、安全性が向上しやすい。
[コンクリート圧送試験2:実施例4]
実施例1において、生コンクリートの代わりに、生コンクリート中のセメントを消石灰に置換して得た疑似生コンクリートを用いた以外は、実施例1と同様にして、疑似生コンクリートを圧送し続けて、連続圧送耐久テストを行った。なお、疑似生コンクリートは、生コンクリートと異なり、固まらない。上記テストの結果、本発明に係る生コンクリート圧送用配管は、時間とともに摩耗していき、圧送量が7000mを超えた時点で穴が開いた。
上記圧送配管が摩耗していく過程を検証するため、上記圧送配管中の長さ3mの任意のパイプについて、入口近傍、入口から1mの箇所、入口から2mの箇所、及び出口近傍の4箇所における管断面の形状を、圧送量が4000m、5000m、又は6000mに達した時点で観察した。連続圧送耐久テストにおいて、本発明に係る生コンクリート圧送用配管が摩耗していく過程を観察した結果を図3に示す。図3(a)〜(c)は入口近傍の観察結果を、図3(d)〜(f)は入口から1mの箇所の観察結果を、図3(g)〜(i)は入口から2mの箇所の観察結果を、図3(j)〜(l)は出口近傍の観察結果を示す。また、図3の上段は、圧送量が4000mに達した時点での観察結果を、図3の中段は、圧送量が5000mに達した時点での観察結果を、図3の下段は、圧送量が6000mに達した時点での観察結果を示す。図3において、細い曲線は、圧送前の上記圧送配管の断面を示し、太い曲線は、圧送開始後、観察時点での内側表面を表す。なお、図3において、上側は鉛直方向上側に該当し、下側は鉛直方向下側に該当する。即ち、図3において、重力は上側から下側に作用する。
図3に示す結果から、入口近傍及び出口近傍での摩耗が激しく、入口から出口に至る中間点周辺での摩耗はほぼ観察されないか、ごく小規模に収まっていたことが分かる。入口近傍及び出口近傍では、何らかの原因により、例えば、パイプ同士の連結部分で何らかのガタが生じ、疑似生コンクリートからなる流体に乱流が発生すること等により、摩耗が激しく生じている可能性がある。なお、図3では、下側の摩耗がより激しい傾向が観察される。これは、圧送中の疑似生コンクリートにおいて、骨材が重力の影響で下側に偏ることによるものと推測される。
[コンクリート圧送試験3:実施例5及び比較例2]
実施例1において、長さ2mの上記黒色パイプを10本用いた以外は、実施例1と同様にして、生コンクリート圧送用配管の経路を作製した(実施例5)。一方、比較例1において、上記鋼管の長さを3mから2mに変更し、当該鋼管10本を用いた以外は、比較例1と同様にして、生コンクリート圧送用配管の経路を作製した(比較例2)。実施例5又は比較例2で作製した上記配管の経路を用いて、圧送速度10、20又は30m/hに設定して、実施例4で用いた疑似生コンクリートを圧送した。その際、配管入口からスポンジの小片を投入し、配管出口から排出されるまでの時間(圧送時間)を測定した。また、配管に取り付けた圧力ゲージを用いて、圧送時の最高圧力を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2019151449
表1から分かる通り、いずれの圧送速度を用いた場合も、実施例5では、比較例2に比べ、圧送時間が短く、圧送時の最高圧力が低かった。よって、本発明に係る生コンクリート圧送用配管を用いて生コンクリート圧送を行った場合には、従来に比べ、より低い圧力で、より速く圧送を行うことができ、圧送性が向上していることが確認された。
[コンクリート圧送試験4:実施例6及び比較例3]
実施例5又は比較例2で作製した上記配管の経路を用いて、圧送速度10m/hに設定して、生コンクリート(呼び強度24N/mm、スランプ15cm、骨材粒径20mm)を圧送した。圧送開始から圧送終了までの時間を4等分し、早い順に第1期〜第4期と呼ぶこととする。圧送前の生コンクリート、第2期中間点において圧送が完了し配管から排出された生コンクリート、及び第3期中間点において圧送が完了し配管から排出された生コンクリートを採取し、下記の組成試験及び品質試験を行った。
(組成試験)
生コンクリートを篩分し、篩上成分を分級し、洗浄して、骨材を採取し、当該骨材の質量を測定した。圧送された生コンクリートにおける単位容積当たりの骨材の質量(以下、「圧送後骨材質量」という。)を測定し、圧送前の生コンクリートにおける単位容積当たりの骨材の質量(以下、「圧送前骨材質量」という。)と比較して、下記の基準で評価した。結果を表2に示す。
○(良好):圧送後骨材質量が圧送前骨材質量の90質量%以上110質量%以下である。
×(不良):圧送後骨材質量が圧送前骨材質量の90質量%未満又は110質量%超である。
(品質試験)
JIS A 1108に準拠し、生コンクリートの1週間強度及び4週間強度を測定し、下記の基準で評価した。結果を表2に示す。
・1週間強度
○(良好):1週間強度が16N/mm以上である。
×(不良):1週間強度が16N/mm未満である。
・4週間強度
○(良好):4週間強度が24N/mm以上である。
×(不良):4週間強度が24N/mm未満である。
Figure 2019151449
表2から分かる通り、実施例6では、比較例3に比べ、組成試験、1週間強度、及び4週間強度の結果が良好であった。よって、本発明に係る生コンクリート圧送用配管内で、生コンクリートを圧送した場合、生コンクリートの組成及び品質に変動が生じにくいことが確認された。
[フランジ継手を備える配管の評価1:実施例7]
図4(a)に示す通りに、実施例1で用いた長さ3mの上記黒色パイプ(パイプ肉厚:7.4mm)の両端部に、ネジ加工部5を介して、フランジ継手4c及び4dを取り付けた。ネジ加工部5のパイプ長軸方向の長さは20mmである。フランジ継手4c及び4dを備える上記黒色パイプを、ジョイント(従来の鋳物製ジョイント)を用いて、10本つなぎ、生コンクリート圧送用配管1eの経路を作製した。上記配管の経路を用いて、圧送速度10m/hに設定して、実施例4で用いた疑似生コンクリートを圧送し続けて、連続圧送耐久テストを行った。
上記圧送配管のうち、1本目、3本目、5本目、7本目、及び10本目のパイプについて、パイプ入口近傍(図4(a)中のa)、入口側フランジ継手の下流側端部付近(図4(a)中のb)、出口側フランジ継手の上流側端部付近(図4(a)中のc)、及びパイプ出口近傍(図4(a)中のd)の4箇所におけるパイプ肉厚を、圧送量が5000mに達した時点で測定した。結果を表3に示す(単位:mm)。なお、表3中のa〜dは、図4(a)中のものと同一である。また、表3中のA〜Hはパイプ肉厚の測定位置を表し、図4(b)中のものと同一である。なお、図4(b)において、Aは鉛直方向上側に該当し、Eは鉛直方向下側に該当し、Bは生コンクリートの圧送方向を向いて水平方向右側に該当し、Hは生コンクリートの圧送方向を向いて水平方向左側に該当する。
Figure 2019151449
表3から分かる通り、入口側フランジ継手の下流側端部付近(図4(a)中のb)及び出口側フランジ継手の上流側端部付近(図4(a)中のc)での摩耗が激しく、特に後者での摩耗が著しかった。
[フランジ継手を備える配管の評価2:実施例8〜10]
ネジ加工部のパイプ長軸方向の長さを20、30、又は40mmに設定し、実施例7と同様の生コンクリート圧送用配管の経路を作製した(実施例8:上記長さが20mm、実施例9:上記長さが30mm、実施例10:上記長さが40mm)。上記配管の出口に蓋をし、意図的に閉塞させた状況で、疑似生コンクリートを圧送した。ポンプの標準圧力で圧送したところ、実施例8及び9では、ネジ山が外れ、フランジ継手が吹き飛んだが、実施例10では、配管にもフランジ継手にも破損は生じなかった。ポンプ圧を高圧に切り替えて同様に圧送したところ、フランジ継手ではなく配管が破断した。この結果から、ネジ加工部のパイプ長軸方向の長さが長くなるにつれ、フランジ継手の耐久性が向上することが分かる。上記長さが40mmになると、フランジ継手の耐久性が配管の耐久性を超え、フランジ継手の耐久性が十分に得られることが分かる。
1a〜1e 生コンクリート圧送用配管
2a、2b ジョイント
3 切り欠き部
4a〜4d フランジ継手
5 ネジ加工部

Claims (19)

  1. 含水流動体輸送用配管であって、
    前記配管は、少なくとも内側表面に、吸水率が0.2質量%以下、かつ、熱伝導率が10W/m・K以下の材料を含む最内層が形成されている配管。
  2. 前記材料は、アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き)が100J/m以上である請求項1に記載の配管。
  3. SS400の体積摩耗率を100としたとき、前記材料は、体積摩耗率が85以下である請求項1又は2に記載の配管。
  4. 前記材料は、動摩擦係数が0.3以下である請求項1〜3のいずれか1項に記載の配管。
  5. 前記材料は、粘度平均分子量が100万未満の高密度ポリオレフィンである請求項1〜4のいずれか1項に記載の配管。
  6. 前記高密度ポリオレフィンは、高密度エチレン系重合体である請求項5に記載の配管。
  7. 前記材料は、粘度平均分子量が100万以上の超高分子量ポリオレフィンである請求項1〜4のいずれか1項に記載の配管。
  8. 前記超高分子量ポリオレフィンは、超高分子量エチレン系重合体である請求項7に記載の配管。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の配管であって、
    前記配管は、該配管の両端部の少なくとも一方にフランジ継手を備え、
    前記配管と前記フランジ継手との界面の少なくとも一部に粗面が形成されている配管。
  10. 前記粗面は、ネジ加工部から形成されており、前記ネジ加工部は、前記配管及び前記フランジ継手の各々に形成され、互いに係合している請求項9に記載の配管。
  11. 前記含水流動体は、水溶液又は含水固液混合物である請求項1〜10のいずれか1項に記載の配管。
  12. 前記含水流動体は、生コンクリートであり、前記配管は、生コンクリート圧送用配管である請求項1〜11のいずれか1項に記載の配管。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の配管内で、前記含水流動体を輸送する工程を含む含水流動体の輸送方法。
  14. 請求項12に記載の配管内で、生コンクリートを圧送する工程を含むコンクリートの打設方法。
  15. 請求項12に記載の配管内で、生コンクリートを圧送する工程を含む、圧送開始から圧送終了までの少なくとも一部の期間に圧送された一連の生コンクリートを含む生コンクリートセットの製造方法。
  16. 少なくとも一方の端部近傍に切り欠き部が形成された第1及び第2の含水流動体輸送用配管を、近傍に切り欠き部が形成された端部同士で密着させる工程と、
    次に、第1の含水流動体輸送用配管の切り欠き部と第2の含水流動体輸送用配管の切り欠き部との間を橋渡しするようにジョイントをはめ込むことにより、第1及び第2の含水流動体輸送用配管を固定する工程とを含み、
    第1及び第2の含水流動体輸送用配管は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の配管である、含水流動体輸送用配管の連結方法。
  17. 第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手とを嵌合させ、かつ、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手とを嵌合させる工程と、
    次に、第1のフランジ継手のフランジ部と第2のフランジ継手のフランジ部とを密着させる工程と、
    次に、ジョイントにより第1及び第2のフランジ継手を固定することにより、第1及び第2の含水流動体輸送用配管を連結する工程とを含み、
    第1及び第2の含水流動体輸送用配管は、請求項1〜8のいずれか1項に記載の配管である、含水流動体輸送用配管の連結方法。
  18. 前記嵌合させる工程において、
    第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手とが接触する領域の少なくとも一部において、第1の含水流動体輸送用配管及び第1のフランジ継手の各々に、互いに係合するように形成されたネジ加工部同士の係合により、第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手との固定を行うことを含む方法により、第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手とを嵌合させ、かつ、
    第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手とが接触する領域の少なくとも一部において、第2の含水流動体輸送用配管及び第2のフランジ継手の各々に、互いに係合するように形成されたネジ加工部同士の係合により、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手との固定を行うことを含む方法により、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手とを嵌合させる、請求項17に記載の連結方法。
  19. 前記嵌合させる工程において、
    第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手との重なり部分において、第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手との固定を行うことを含み、前記固定は、第1の含水流動体輸送用配管の半径方向の外側から内側に向けて第1のフランジ継手と第1の含水流動体輸送用配管とをビス止めすることにより、又は、第1の含水流動体輸送用配管の半径方向の外側から内側に向けて第1のフランジ継手及び第1の含水流動体輸送用配管を貫く貫通孔を形成し、この貫通孔に挿通したピンにより第1のフランジ継手と第1の含水流動体輸送用配管とをピン止めすることにより、行う方法により、第1の含水流動体輸送用配管と第1のフランジ継手とを嵌合させ、かつ、
    第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手との重なり部分において、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手との固定を行うことを含み、前記固定は、第2の含水流動体輸送用配管の半径方向の外側から内側に向けて第2のフランジ継手と第2の含水流動体輸送用配管とをビス止めすることにより、又は、第2の含水流動体輸送用配管の半径方向の外側から内側に向けて第2のフランジ継手及び第2の含水流動体輸送用配管を貫く貫通孔を形成し、この貫通孔に挿通したピンにより第2のフランジ継手と第2の含水流動体輸送用配管とをピン止めすることにより、行う方法により、第2の含水流動体輸送用配管と第2のフランジ継手とを嵌合させる、請求項17に記載の連結方法。
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