JPWO2019142293A1 - 行動変容によって治療しうる疾患の治療のためのシステム、装置、方法及びプログラム - Google Patents

行動変容によって治療しうる疾患の治療のためのシステム、装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

行動変容によって治療しうる疾患の治療のためのシステムを提供すること。行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるシステムであって、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、サーバは、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性をそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶し、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、サーバは更に、前記複数の行動医学特性から治療の対象として選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択し、前記選択された治療法のための治療法情報を送信し、ユーザ端末はこれに基づいて治療法のための情報を提示するシステム。

Description

本発明は行動変容によって治療しうる疾患の治療のためのシステム、装置、方法及びプログラムに関する。
従来の医療において、医師が患者に対して治療を行えるのは診察時にとどまっていた。診察時に行われる治療は手術、処置、処方といった行為であり、これらによって多くの疾患を治癒することができる。一方、日常の行動を変容させることによっても治療を行える疾患もある。特に生活習慣を病因とする疾患や精神疾患は、外来診療による治療よりもむしろ、日々の行動を変容させることがより効果的な場合が多い。生活習慣は非日常の病院ではなく、患者の日常である「在宅」にあるからである。そのため、日常生活の中での行動に起因する疾患の治療は、月に数回の診察時の説明だけでは医師等の医療従事者も十分なアドバイスを提供できない。患者も、診療時のアドバイスを日常でどのように活かしたらよいのか分からないといった状況が生まれていた。
特開2001−92876号
先行文献1は、個人から収集したデータに基づいて、健康に関する悪い行動を改善するための行動変容メッセージを、一日単位で順に個人に提供するシステムを開示する。このシステムを用いれば、一日一回、行動変容メッセージを受信することができるため、患者はその日にとるべき行動を理解することができる。しかし、先行文献1記載のシステムは、単に個人から収集されたデータに基づいて行動変化メッセージを提供することを開示するだけであり、行動変容のための効果的な治療法を提供するための解決手段を提供するものではない。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、以下のような特徴を有している。すなわち、本発明の一実施態様におけるシステムは、行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるシステムであって、当該システムは、サーバ及びユーザ端末を備え、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記サーバは、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性をそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶し、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、前記サーバは更に、前記複数の行動医学特性から治療の対象として選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択し、前記選択された治療法のための治療法情報を送信し、前記ユーザ端末は、受信した治療法情報に基づいて治療法のための情報を提示する、ことを特徴とする。
前記サーバは更に、患者の医学特性の状態を示す医学特性状態、各医学特性に関連付けられた治療法のための標準選択確率因子及び患者毎の各医学特性のための個別選択確率因子を記憶し、前記医学特性のための個別選択確率因子は、各患者の当該医学特性の医学特性状態に基づいて決定され、前記治療法の選択確率は、当該治療法のための標準選択確率因子及び当該治療法に関連付けられた医学特性のための個別選択確率因子に基づいて決定される、ことができる。
前記個別選択確率因子は更に、クラスタ因子に基づいて決定され、前記クラスタ因子は、医学特性の各クラスタのために患者毎に決定されてもよい。
前記サーバは、更に患者の属性を記憶し、前記属性は、性別、年齢、職業のうちの少なくとも一つを含み、前記クラスタ因子は、前記属性に基づいて決定されることができる。
前記サーバは更に、前記選択された治療法に関連付けられた医学特性が改善されたか否かを示す効果情報を取得し、当該効果情報に基づいて、前記患者の医学特性状態を更新し、当該更新された医学特性状態に基づいて前記個別選択確率因子を変更してもよい。
前記サーバは更に、前記選択された治療法に関連付けられた医学特性が改善されたか否かを示す効果情報を取得し、当該効果情報に基づいて、前記医学特性が属するクラスタのクラスタ因子を変更することができる。
前記サーバは更に、前記選択された治療法に関連付けられた医学特性が改善されたか否かを示す効果情報を取得し、当該効果情報に基づいて、前記選択された治療法のための標準選択確率因子を変更してもよい。
前記サーバは、前記治療法の選択においては2以上の治療法を選択し、前記選択された2以上の治療法のための治療法情報を送信し、前記ユーザ端末は、受信した治療法情報に基づいて2以上の治療法のための情報を提示し、当該情報を提示された2以上の治療法からユーザによって選択された治療法を示すユーザ選択情報をサーバに送信し、前記サーバは、前記治療法選択情報に基づいて、少なくとも標準選択確率因子を変更する、ことができる。
前記標準選択確率因子の変更は、前記選択された治療法に関連付けられた医学特性のクラスタに属する医学特性に関連付けられた治療法のための標準選択確率因子を変更することができる。
本発明の一実施形態におけるサーバは、行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるサーバであって、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記サーバは、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性をそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶し、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、前記サーバは更に、前記複数の行動医学特性から治療の対象として選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択し、前記選択された治療法のための治療法情報を送信する。
本発明の一実施形態における方法は、行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるシステムによって実行される方法であって、前記システムは、サーバ及びユーザ端末を備え、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記サーバにおいて、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性がそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶され、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、前記方法は、前記サーバが、前記複数の行動医学特性から治療の対象としてされた行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択する段階と、前記選択された治療法のための治療法情報を送信する段階と、前記ユーザ端末が、受信した治療法情報に基づいて治療法のための情報を提示することで前記治療法を実行する段階と、を含む。
本発明の一実施形態における方法は、行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるサーバによって実行される方法であって、前記システムは、サーバ及びユーザ端末を備え、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記サーバにおいて、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性がそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶され、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、前記方法は、前記サーバが、前記複数の行動医学特性から治療の対象として選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択する段階と、前記選択された治療法のための治療法情報を送信する段階と、を含む。
本発明の一実施形態におけるプログラムは、行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用される一組のプログラムであって、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記一組のプログラムは一以上のコンピュータに、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性をそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶する段階であって、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられる、段階と、前記複数の行動医学特性から治療の対象して選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択する段階と、前記選択された治療法のための治療法情報に基づいて治療法のための情報を提示することで前記治療法を実行する段階と、を実行させる、ことを特徴とするプログラム。
本発明の一実施形態におけるプログラムは、行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるプログラムであって、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記サーバにおいて、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性がそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶され、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、前記プログラムは前記サーバに、前記複数の行動医学特性から治療の対象して選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択する段階と、前記選択された治療法のための治療法情報を送信する段階と、を実行させる。
本発明を用いることにより、効果的に患者の行動を修正することにより疾患を治療することを可能とする。一つの実施形態によれば、医学的特性を行動医学特性、知識医学特性および認知医学特性にクラスタ化し、各医学特性間の関係及び医学特性と治療法との関係を定義し、各特性についての患者の状態を取得して、患者が好ましくない行動を行う原因に対する適切な治療法を選択することを可能とすることにより、効果的に患者の行動を治療する。さらに、治療の効果情報を用いれば、これに基づいて治療法の選択確率を変更することにより、より効果的な治療法を提供することもできる。患者のユーザ端末を用いれば、刻々と変化する患者の状態に基づく適切な治療法を提供することができる。医療従事者のユーザ端末を用いれば、医療従事者の選択情報に基づいて、より適切な治療法の選択を可能とする。
本発明の一実施形態に係るシステムの構成図である。 本発明の一実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態に係るサーバのハードウェア構成図である。 本発明の一実施形態に係るユーザ端末の機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係るサーバの機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る医学特性及び治療法の相関図である。 本発明の一実施形態に係るフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るフローチャートである。
[第1の実施形態]
図1は本発明のシステム構成図の一例を示す。システム100は行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるものであり、ネットワーク110、これに接続されるユーザ端末120及びサーバ130を備える。
図2はユーザ端末120のハードウェア構成図の一例を示す。ユーザ端末120は、処理装置201、表示装置202、入力装置203、記憶装置204及び通信装置205を備える電子装置である。これらの各構成装置はバス208によって接続されるが、それぞれが必要に応じて個別に接続される形態であってもかまわない。本実施形態において、ユーザ端末120はスマートホンとするが、携帯型情報端末、携帯電話、タブレット端末やコンピュータ等のその他の電子装置であってもよい。記憶装置204には、本発明を実施するためのプログラム206が記憶される。記憶装置204はハードディスク、不揮発性メモリや揮発性メモリ等の情報を格納できるものであればいかなるものであってもよい。通信装置205はBluetooth(登録商標)及び無線LAN等の無線通信によってサーバ130との通信を行うことが好ましいが、イーサネット(登録商標)ケーブル等を用いた有線通信であってもかまわない。
図3はサーバ130のハードウェア構成図の一例を示す。サーバ130は、処理装置301、表示装置302、入力装置303、記憶装置304及び通信装置305を備える。これらの各構成装置はバス308によって接続されるが、それぞれが必要に応じて個別に接続される形態であってもかまわない。サーバ130はコンピュータであってもよいし、携帯型情報端末、携帯電話、スマートホン、タブレット端末であってもよい。表示装置302はサーバユーザに情報を表示する機能を有する。入力装置303はキーボードやマウス等のようにユーザからの入力を受け付ける機能を有するものである。サーバ130がスマートホンやタブレット端末である場合には、表示装置302及び入力装置303を一体としたタッチパネルとすることもできる。記憶装置304には本発明を実施するためのプログラム306が記憶される。記憶装置304はハードディスク、不揮発性メモリや揮発性メモリ等の情報を格納できるものであればいかなるものであってもよい。通信装置305はイーサネット(登録商標)ケーブル等を用いた有線通信や移動体通信、Bluetooth(登録商標)、無線LAN等の無線通信を行いユーザ端末120へ接続する。
図4及び5は、本発明のユーザ端末120及びサーバ130の機能ブロック図の一例を示す。ユーザ端末120は、制御部401、表示部402、入力部403、記憶部404及び通信部405を備え、サーバ130は制御部501、表示部502、入力部503、記憶部504及び通信部505を備える。制御部401、501は情報処理等の制御を実行する機能を有するものである。表示部402、502は情報をユーザが視認できるように表示する機能を有する。入力部403、503はユーザからの入力を受け付ける機能を有する。記憶部404、504は表やデータ等を記憶する機能を有する。通信部405、505は他の装置との情報の送受信を行う機能を有する。本実施形態においては、図2及び3に記載された処理装置201、301において各プログラム209、309が実行され、各ハードウェアとソフトウェアとが協働して動作することにより、これらの機能が実現されるが、各機能を実現するための電子回路等を構成することにより実現することも可能である。
本実施形態において、行動変容によって治療しうる疾患は脂肪肝とするが、高血圧などのいわゆる生活習慣病や精神疾患など、行動変容によって治療しうる疾患であればどのようなものであってもかまわない。疾患は身体的に好ましくない状態であればよく、医学的な意味での疾患である必要はない。行動変容による治療は予防医療を含む。患者とは本発明を用いて行動変容によって疾患の治療を試みる者をいい、必ずしも医療従事者の指導のもと疾患の治療を行っている必要はない。
患者の疾患に関連する医学的な特性を、行動医学特性(MT: Medical Trait)、知識医学特性(MT)及び認知医学特性(MT)に分類してクラスタ化する。行動MTは、疾患に関連する患者の行動についての特性である。知識MTは治療の対象である疾患に関連する患者の知識の特性であり、認知MTは疾患に関連する患者の認知の特性である。知識は客観的な事実についてのものであるのに対して、認知は患者の考え方であり主観的なものである。各患者のこれらの状態を行動医学特性状態(MS: Medical Trait State)、知識医学特性状態(MS)及び認知医学特性状態(MS)という。
行動MT、知識MT、認知MT及び治療法は図6に示す相関関係を有するものとする。すなわち、1つの行動MTは0〜1個の知識MTと関連付けられる。行動MTに関連付けられ得る知識が誰もが知っている当然の知識である場合には省略することができるため、1つの行動MTに対して知識MTが関連付けられない場合がある。n個の行動MTはm個の認知MTに関連付けられ、n個の行動MTはm個の治療法と関連付けられる。n個の知識はm個の治療法に関連付けられ、n個の認知MTはm個の治療法に関連付けられる。n及びmは1以上の整数である。便宜的に各MT及び治療法のために一律にn及びmという表現を用いていたが、各n及びmが同じ整数であることを意味するわけではない。疾患によっては1つの行動MTに対して2以上の知識MTと関連付けることもできる。すなわち、n個の行動MTがm個の知識MTに関連付けられてもよい。
本発明は行動変容によって疾患を治療するものであるから、患者が行っている好ましくない行動を好ましいものに修正することを目的とする。患者が好ましくない行動をとる原因は、その行動に関連する正しい知識を有していないこと、及び、その行動に関連して正しい認知を行っていないことの一方または両方を原因とすると考えられる。したがって、患者が好ましくない行動をとる原因を解消するための適切な治療を行うことにより、患者の行動を好ましいものに修正する。また、知識及び認知の修正を行うことなく、行動そのものを直接好ましいものに修正する治療法もまた存在する。本発明では、図6に示したような各MT及び治療法の相関関係を定義し、各MTに適した治療法を特定することを可能とする。
本実施形態における情報処理を開始するために、行動MT表、知識MT表、認知MT表、治療法表を作成する。さらに、図6に示した各MT及び治療法の相互関係を定義するために、行動MT−知識MT関係表、行動MT−認知MT関係表、行動MT−治療法関係表、意図MT−治療法関係表、認知MT−治療法関係表を作成する。一実施例としての各表を以下に示す。
Figure 2019142293
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行動MT表、知識MT表及び認知MT表は、各MT ID、Description及び取り得る状態を含む。各MT IDは各MTを参照するための識別子であり、Descriptionは各MT IDによって特定されたMTの詳細な説明である。取り得る状態は、そのMTの取り得る状態を示す。例えば、行動MT ID「eatAtOnce」のMTは、Descriptionに示されたとおり「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがある」という患者の行動についての特性であり、取り得る状態として「1:全くあてはまらない」という状態から「5:非常によくあてはまる」という状態まで5段階の状態を取り得ることが示されている。封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうと、カロリーの摂取量が過剰になる可能性が高く、脂肪肝の治療においては好ましい行動ではない。したがって、「5:非常によくあてはまる」という状態にある場合には修正が必要であることを示す。
知識MTは疾患に関連する知識の特性である。例えば、知識MT ID「EatAtOnceIntent」のMTは、「お菓子は惰性で食べ切ってしまうのは悪いことではない」という知識についての特性を示すものである。すなわち、お菓子を食べ切ってしまうことは脂肪肝の治療には好ましい行動ではないという、正しい知識を患者が有しているか否かについての患者の特性を示し、取り得る状態は患者がその知識をどの程度の確度で有しているか示すものである。「5:非常によくあてはまる」という状態はお菓子を惰性で食べ切ってしまうことが悪いことであるとの知識が欠如していることを示し、修正が必要な状態である。
認知MTは疾患に関連する患者の認知の特性である。例えば、認知MT ID「noLeave」のMTは、「残すこと、捨てることは悪いことだ」という認知についての特性を示すものであり、取り得る状態は患者がどの程度の強度で「残すこと、捨てることは悪いことだ」という認知を有しているかを示すものである。食べ物を残さず食べることは悪いことだという認知は、過剰なカロリーを摂取する行動をとらせる可能性が高く、脂肪肝の治療においては好ましい認知ではない。「5:非常によくあてはまる」という状態は、食べ物を残すこと、捨てることは悪いことだという認知を強く持っていることを示し、修正が必要な状態である。
治療法表は、治療法ID及びDescriptionを含む。各治療法IDは各治療法を参照するための識別子であり、Descriptionは各治療法の詳細な説明である。各治療法IDは各MT IDに関連付けられるべきものであり、関連付けられた医学特性を好ましい状態に修正するための情報がDescriptionとして含まれている。ここではDescriptionは患者に提示するメッセージの基礎となる情報とし、例えば、治療法ID「trush」のDescriptionは「いっそのこと捨ててしまいましょう!」というものである。
次に、行動MT−知識MT関係表、行動−認知MT関係表、行動MT−治療法関係表、知識MT−治療法関係表及び認知MT−治療法関係表は、図6に示したMT間およびMTと治療法間の相互関係を示す表である。各表はMT IDまたは治療法IDを含み、互いに関連付けられる。
例えば、行動MT−知識MT関係表において行動MT ID「eatAtOnce」は知識MT ID「EatAtOnceIntent」と関連付けられる。これは、行動MT ID「eatAtOnce」は「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがある」かどうかという行動の特性を示すものであり、この行動MTが知識MT ID「EatAtOnceIntent」によって特定される「お菓子は惰性で食べ切ってしまうのは悪いことではない」という知識の有無に関連していることを示している。「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがある」かどうかの特性において、「5:非常によくあてはまる」という患者はお菓子は惰性で食べ切ってしまうのは悪いことではないという誤った知識を有しているためにお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまっていると考えられる。一方、「1:全くあてはまらない」という患者は、その他の原因でお菓子を食べ切っていると考えられる。このような関係を示すために、これらの行動MTと知識MTとを互いに関連付ける。
各MT−治療関係表は、各MTのための治療法を特定するためにMT IDと治療法IDとを関連付けるものである。例えば、行動MT−治療法関係表において行動MT ID「eatAtOnce」に対して、治療法ID「trush」が関連付けられており、これは行動MT ID「eatAtOnce」の特性である「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがある」という特性を改善するための治療法として、「いっそのこと捨ててしまいましょう!」という行動療法が適用可能であることが示されている。認知MT−治療法関係表において認知MT ID「noLeave」に対して治療法ID「BeyondGoodandEvil」が関連付けられており、これは認知MT ID「noLeave」の特性である「残すこと、捨てることは悪いことだ」という特性を改善するための治療法として、「盲目的な善悪の価値観よりも自らが瀕している病の治療のほうが重要なのです。」という正しい考え方を示す認知行動療法が適用可能であることを示している。
さらに、各MT−治療関係表は、標準選択確率因子を含む。これは、そのMT IDに関連付けられた治療法IDが選択されるための確率を決定するための因子であり、全患者に適用される標準的なものである。標準選択確率因子は予め医療従事者やシステム提供者等によって設定され、その後の全患者の効果実績等に基づいて更新することができる。効果が高い治療法は選択される可能性が高まるように設定される。
本実施形態においては、上述の各表をサーバ130の記憶部504に格納する。そして、これらの表を用いて、各患者のために適切な治療法を選択する処理を実行する。以下に、図7を用いて、本実施形態のユーザ端末120−1及びサーバ130の動作を説明する。ここではユーザは患者とし、ユーザ端末120−1として患者のスマートホンを用いる。スマートホン120には予め本発明を実施するためのアプリをインストールする。
まず、スマートホン120の制御部401は、入力部403を介した患者による入力に基づいて、当該患者の属性情報及び医学特性状態(MS)を取得する(S701)。属性情報は、性別、年齢、職業等の患者の情報を示すものである。医学特性状態は、各MTについての個別の患者の状態を示すものである。例えば、医学特性状態の取得は、アプリに組み込まれたbotとの対話の中で取得することができる。一つの好ましい態様によれば、アプリをインストールして、治療を開始したタイミングにおいて、制御部401が予め定められた質問を表示部402に表示し、質問に対する患者の回答を入力部403から受け付けることで、当該患者のその時点における医学特性状態を取得する。例えば、患者Aに対して、「Aさんは、『食べ物を残すこと、捨てることは悪いことだ』と思っていますか?」との質問及び回答のための選択肢である「5:非常によくあてはまる、4:よくあてはまる、3:どちらともいえない、2:あまりあてはまらない、1:全くあてはまらない」を提示し、患者Aの回答を促す。これに対して、患者Aが非常に良くあてはまると考える場合には入力部403を介して「5」を入力する。また、本発明の実施によって患者の各MTは修正されるから、再度botとの対話を行って、患者の医学特性状態を更新することが好ましい。
ユーザ端末120−1の制御部401は通信部405を介して入力された患者の属性情報及び医学特性状態をサーバ130へネットワーク110を介して送信する(S702)。属性情報及び医学特性状態は、医療従事者のユーザ端末120を介して入力されてサーバ130へ送信することもできるし、医学特性状態の一部については医療従事者のユーザ端末120で入力されてサーバ130へ送信され、他の一部については患者のユーザ端末120から入力されてサーバ130へ送信される構成とすることもできる。
サーバ130は、受信した患者の医学特性状態に基づいて当該患者のためのクラスタ因子表及び医学特性状態表を作成する(S704)。すべての医学特性について状態を取得していない場合には、取得していない医学特性については例えば「3:どちらともいえない」をデフォルトとして入力しておくことができる。本実施形態において患者の医学特性状態表は個別選択確率因子を含む。個別選択確率因子は、各治療法の選択確率を算出する際に使用される因子の一つであり、ここでは以下の式(1)により算出される。
Figure 2019142293
ここでは、各患者のためにクラスタ因子を設定する。クラスタ因子は、各患者が、行動MT、知識MT及び認知MTのうちのいずれのクラスタに対する治療が効果的かに基づいて決定される。患者によっては、行動MTに対する治療法がより効果を発揮する一方で、認知MTに対する治療法はあまり効果を示さない場合がある。このような場合には、行動MTに対する治療法がより選択されるようにクラスタ因子を設定する。このクラスタ因子は、予め医療従事者等によって設定されてもよいし、属性に基づいて、自動的に設定されてもよい。例えば、男性は行動MTに対する治療法がより効果を発揮する場合には、属性が男性である患者のクラスタ因子を高く設定する。患者Aのクラスタ因子表及び医学特性状態表の一例を以下の表に示す。
Figure 2019142293
Figure 2019142293
患者Aの行動MT、知識MT及び認知MTの各クラスタのクラスタ因子は、クラスタ因子表(表10)に示したとおり、属性に基づいて、1.2、1.0及び0.8に設定されたものとする。医学特性状態表は、MT ID、クラスタ種別、状態、クラスタ因子及び個別選択確率因子を含む。MT IDは医学特性のIDであり、クラスタ種別はMT IDの属するクラスタ種別を示す。状態は、各医学特性の状態であり、ユーザ端末120から送信された医学特性状態に基づいて決定される。クラスタ因子は、各MT IDのクラスタ種別に基づいてクラスタ因子表から抽出され、個別選択確率因子は、式(1)に基づいて医学特性状態及びクラスタ因子から算出される。
例えば、MT ID「eatAtOnce」についてはクラスタ種別は「行動MT」であり、患者の入力に基づいて医学特性状態は「5」、すなわち、「5:非常によくあてはまる」であることを示している。そして、クラスタ因子は患者Aのクラスタ因子表に基づいて「1.2」が入力され、個別選択確率因子「6.0」が、医学特性状態5にクラスタ因子1.2を乗算することにより算出されたことが示されている。
次に、サーバ130において、行動医学特性(MT)の中から、治療の対象である目標行動医学特性が選択される(S706)。例えば、行動MT ID「eatAtOnce」は、「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがある」かどうかについての特性である。目標行動MTとして選択することは、この行動MTについて、封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがない、という好ましい状態にすることを目標とする治療の対象として選択したことを意味する。
目標行動MTの選択は色々な方法によって行うことができる。一つの好適な実施例においては、患者が達成しやすいものから選択する。成功体験を得ることによって、生活習慣改善への意欲を高めることができるためである。例えば、修正すべき認知MTの数が最も少ないものを達成しやすいものとすることができる。eatAtOnceとcookTooMuchの2つの行動MTからいずれかを選択する場合、行動MT−認知MT関係表を参照して、それぞれのMTに関連する認知MT数を決定する。ここではeatAtOnceに関連する認知MT数は2であり、cookTooMuchに関連する認知MTは3であるから、より少ない認知MTと関連付けられているeatAtOnceを目標行動MTとして先に選択することができる。その他、患者の行動MTの状態がより好ましい状態であるものの、例えば、状態(1〜5)の数値が最も低いものを選択したり、知識MT及び認知MTの医学特性状態の平均値が最も低いものとすることもできる。
次に、選択された目標行動MTに関連する、知識MT、認知MT、治療法及び患者Aの医学特性状態を各表から取得して、患者Aのための治療法選択確率表を作成する(S708)。治療法選択確率表の作成のために治療法の選択確率を決定する。治療法の選択確率は、各治療法の標準選択確率因子及び患者個別の個別選択確率因子に基づいて決定される。本実施形態においては、目標行動MTとしてeatAtOnceが選択されたものとし、eatAtOnceのための患者Aの治療法選択確率表の一例を以下に示す。
Figure 2019142293
治療法選択確率表は、知識MT/認知MT ID、治療法ID、標準選択確率因子、個別選択確率因子、総合選択確率因子及び選択確率を含む。知識MT/認知MT IDは、治療法IDを抽出するための目標行動MT「eatAtOnce」に関連付けられた知識MT/認知MT IDを示す。知識MT/認知MT ID「−」はその治療法IDは行動MT「eatAtOnce」に直接に関連付けられた治療法IDであることを意味する。治療法IDは、目標行動MTに直接関連付けられた治療法IDまたは目標行動MTに関連付けられた知識MTまたは認知MT IDに関連付けられた治療法IDである。総合選択確率因子は標準選択確率及び個別選択確率因子に基づいて決定され、決定された総合選択確率因子に基づいて選択確率が決定される。選択確率に基づいて、治療法選択確率表に含まれる治療法IDから実行するための治療法IDが選択される(S710)。
治療法選択確率表の作成方法には様々な手法があるが、ここでは、まず、行動MT−治療法表(表7)を参照して目標行動MT「eatAtOnce」に直接に関連付けられた治療法ID「trush」及びその標準選択確率因子(1.2)を取得するとともに、患者Aの医学特性状態表(表11)を参照して行動MT「eatAtOnce」の個別選択確率因子(6.0)を取得する。さらに、目標行動MT「eatAtOnce」に関連付けられた知識MT「eatAtOnceIntent」を行動MT−知識MT関連表(表5)から取得し、取得された知識MTに関連付けられた治療法「calorieEstimate」及び「decisionFatigue」とその標準選択確率因子(1.0及び0.8)を知識MT−治療法関係表(表8)から取得するとともに、患者Aの医学特性状態表(表11)においてMT ID「eatAtOnceIntent」を参照して個別選択確率因子(5.0)を取得する。同様に目標行動MTに関連付けられた認知MTのための治療法及びその標準選択確率因子を行動MT−認知MT関連表(表6)及び認知MT−治療法関係表(表9)から取得するとともに、患者Aの医学特性状態表(表11)においてMT IDを参照して個別選択確率因子を取得する。
総合選択確率因子Fn及び選択確率Pnは以下の式により算出する。
Figure 2019142293
Figure 2019142293
ここで、nは、治療法選択確率表(表12)において上から治療法番号を割り当てた場合の、選択確率の演算対象である治療法の治療法番号である。式(3)の右項の分母は、すべての治療法の総合選択確率因子の和であり、Nは選択可能な治療法数(本実施形態では6)である。
例えば、患者Aの治療法選択確率表(行動MT ID=eatAtOnce)(表12)においては、治療法ID「trush」の総合選択確率は7.20であり、これは標準選択確率因子1.2と個別選択確率因子6.0を乗算することにより演算される。そして、選択確率0.335は、治療法選択確率表におけるすべての治療法のための総合選択確率の和で治療法ID「trush」の総合選択確率=7.20を除算することにより算出される。
次にサーバ130の制御部501は、治療法選択確率表における選択確率に基づいて、実行するための治療法を選択し(S710)、選択された治療法のための治療法情報を通信部505を介してユーザ端末120へ送信する(S712)。ここでは治療法の選択は患者の治療法選択確率表の選択確率に基づいて治療法IDの選択によってなされる。治療法情報は選択された治療法のためにユーザに提示される情報を示すものであり、ここでは選択された治療法IDのためのDescriptionを含む。
例えば、行動MT ID「eatAtOnce」のための治療法IDとして「trush」が選択された場合には、サーバ130の制御部501は、記憶部504に記憶された行動MT表(表1)を参照して、行動MT ID「eatAtOnce」のためのDescription「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがある」を取得し、さらに、治療法表(表4)を参照して、治療法ID「trush」のDescription「いっそのこと捨ててしまいましょう!」との情報を取得する。そして、これらの情報に基づいて治療法情報を生成する。例えば、「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがないように、いっそのこと捨ててしまいましょう!」とのメッセージを生成してこれを治療法情報に含める。
ユーザ端末120−1の制御部401は治療法情報を受信すると、これに基づいて治療法のための情報を表示部402において提示する(S714)。ここでは、表示部402に、「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがないように、いっそのこと捨ててしまいましょう!」というメッセージを表示する。スピーカ等の出力部を用いることにより音声やその他の方法で治療法情報を患者に提示することもできる。
治療法を提示された患者は、提示された治療法を実行して行動を修正する。例えば、「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまう」という行動MTについての状態が「5:非常によくあてはまる」であり、「封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことがないように、いっそのこと捨ててしまいましょう!」というメッセージが提示された患者Aが、お菓子の封を切っても食べ切らずに残りを捨ててしまうように行動が修正されることが期待される。これにより、カロリー摂取を抑制することができる。
その後、ユーザ端末120−1の制御部401は、効果情報取得ステップを実行し(S716)、取得された効果情報をサーバ130へ送信する(S718)。例えば、治療法のための情報を提示してから所定期間経過後に、効果を確認するための問い合わせメッセージ「まだ、封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことはありますか?」及び回答選択肢「5:非常によくあてはまる、4:よくあてはまる、3:どちらともいえない、2:あまりあてはまらない、1:全くあてはまらない」を表示部402に提示し、患者からの選択入力を受け付けることにより、効果情報が取得される。
提示された治療法が知識MTや認知MTに関連付けられたものであれば、その知識MTや認知MTが修正されたことを確認することをもって効果確認とすることができる。知識MTや認知MTが修正されることで目標行動MTが修正されることが期待されるから、目標行動MTの効果情報の取得がなされることが好ましい。図6に示したように1つの治療法は複数のMTに関連し得る。したがって、患者に適用された治療法に関連付けられた他のMTについての医学特性状態も取得して更新してもよい。
サーバ130の制御部501は、効果情報を取得すると、これに基づいて医学特性状態表を更新する(S720)。例えば、行動MT ID「eatAtOnce」に対する治療として治療法ID「trush」の効果として、「まだ、封を切ったお菓子を惰性で最後まで食べ切ってしまうことはありますか?」との問いに対する回答が「1:全くあてはまらない」であった場合には、患者Aの行動医学特性状態表におけるMT ID「eatAtOnce」の状態を「1」に変更する。
さらに、医学特性状態が改善された場合には、その治療法についての標準選択確率因子を上昇させ、効果がなかった場合には減少させる(S722)。全ユーザの治療実績に基づいて標準選択確率因子を修正することにより、より効果の高い治療法が選択される確率を高め、より効果的な治療を可能とする。
標準選択確率因子の変更は、その治療法すべての標準選択確率因子を変更してもよいし、効果が認められたMTとの関係においてのみ変更してもよい。例えば、治療法ID「postSatisfactionOverEating」は表9において認知MT ID「noRestriction」及び「worryAboutShortness」の両方と関連付けられている。このうち認知MT ID「noRestriction」との関係で治療法ID「postSatisfactionOverEating」が選択され効果が認められた場合に、認知MT ID「noRestriction」と関連付けられた治療法ID「postSatisfactionOverEating」の標準選択確率因子「0.6」のみを上昇させてもよいし、認知MT ID「worryAboutShortness」と関連付けられた標準選択確率因子「0.7」も上昇させてもよい。
標準選択確率因子の変更は、クラスタ毎にすることもできる。すなわち、効果が認められた治療法に関連付けられたMTが属するクラスタに属するMTに関連付けられたすべての治療法についての標準選択確率を所定量だけ増加させることができる。効果があった治療法が属するクラスタに属する他の治療法も同様に効果が高いと考えられるため、クラスタ全体の選択確率を上昇させる。例えば、行動MT ID「eatAtOnce」に対する治療として治療法ID「trush」による治療の効果が認められた場合には、行動MTに関連付けられた治療法のすべての選択確率を上昇させる。
また、効果情報に基づいて個別の患者についてのクラスタ因子を修正することもできる。例えば、効果が認められた治療法に関連付けられた医学特性が属するクラスタのクラスタ因子を上昇させ、効果がなかった場合には減少させる。いずれのクラスタに対する治療が効果的かは患者によって異なる場合がある。効果のあった治療法に関連付けられた医学特性が属するクラスタは、その患者にとっては効果的なクラスタである可能性が高いため、当該クラスタ因子を上昇させることにより、当該クラスタに対する治療法の選択確率を上昇させ、より効果的な治療を可能とする。
次に、サーバ130の制御部501は、目標行動MTの修正が十分になされた否かを判定し(S724)、十分になされたと判定された場合には、この目標行動MTに対する治療は終了して、目標行動医学特性選択ステップ(S706)に戻り、新たな目標行動MTを選択し、それ以降の処理が繰り返し実行される。例えば、目標行動MTの状態が「1:全くあてはまらない」となった場合には十分に修正されたと判定することができる。
十分に修正がなされていないと判定された場合には、治療法選択確率表作成ステップ(S708)に戻り、治療法選択確率表を更新した後、それ以降の処理が繰り返し実行される。既に患者によって実行された治療法によって患者の医学特性状態表及び選択確率が更新されている(S720〜S722)から、この更新された医学特性状態表及び選択確率に基づいて、治療法選択確率表を更新する。既に実行された治療法によって十分に修正された知識MTや認知MTについての医学特性状態は良好な状態を示しているから、これらに対する治療法の選択確率は低く変更され、依然好ましくない状態にあるMTに対する治療が優先的に選択される。
本実施形態を用いることにより、医学的特性を行動MT、知識MTおよび認知MTにクラスタ化し、各MTに適した治療法を関連付けて記憶するとともに、各特性についての患者の状態を記憶することにより、患者が好ましくない行動を行っている原因に対する適切な治療法を選択され、効果的に患者の行動を好ましい行動に修正することができる。さらに、治療の効果情報を取得し、これに基づいて治療法の選択確率を変更することにより、より効果的な治療法の提供を可能とする。さらに、患者のユーザ端末を用いるから、刻々と変化する患者の状態に基づく適切な治療法を提供することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、ユーザ端末120のユーザが医療従事者であり、図8に示すとおり、S801、S802及びS811を含む点で、第1の実施形態と異なる。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態において、ユーザ端末120−2は医療従事者が使用するタブレットとするが、スマートホンやコンピュータなどその他の電子装置であってもかまわない。医療従事者が患者との対話において取得した患者の属性、医学特性状態を医療従事者のユーザ端末120−2を介して入力し(S701)、サーバ130へ送信する(S702)。
サーバ130はクラスタ因子表及び医学特性状態表を作成し(S704)、その後、目標行動医学特性入力命令をユーザ端末120−2へ送信する(S801)。これを受信したユーザ端末120−2の表示部402において、患者に対する目標行動MTを入力することを促すメッセージが表示され、医療従事者によって目標行動MTが選択されて、目標行動医学特性選択情報がサーバ130へ送信される(S802)。サーバ130はこれに基づいて、目標行動医学特性を選択し(S706)、選択された目標行動MTに基づいて、治療法選択確率表を作成する(S708)。
サーバ130の制御部501は、第1の実施形態と同様に治療法選択確率表に基づいて治療法を選択し(S710)、治療法情報を送信する(S712)。治療法情報を受信したユーザ端末120−2が表示部402において治療法のための情報を提示する(S714)。サーバ130によって複数の治療法が選択され、表示部402に複数の治療法が提示された場合には、医療従事者は実際に患者に適用すべき治療法を選択する。ユーザ端末120−2は、選択された治療法を示すユーザ選択情報を取得し、サーバ130へ送信する(S811)。そして、医療従事者が患者に適用するために選択した治療法に基づく指導を患者に行う。
所定期間経過後に、患者に対する更なる診療を行って、適用した治療の効果を聞き取り、効果情報をユーザ端末120−2に入力して(S716)、サーバ130へ送信する(S718)。サーバ130はユーザ選択情報及び効果情報に基づいて医学特性状態表及び選択確率を更新する(S720、S722)。ユーザ選択情報に基づいて、医療従事者によって選択された治療法は、適切な治療法であると推定されるからその標準選択確率を上昇させる。すなわち、医療従事者による選択を教師情報として、標準選択確率を変動させる。その治療法のすべての治療法IDに関連付けられた標準選択確率を変更させてもよいし、治療の対象とされたMTと関係においてのみ変更してもよい。ユーザ選択された治療法に関連付けられたMTのクラスタのMTに関連付けられた治療法の全体の標準選択確率を上昇させることもできる。
そして、サーバ130の制御部501は、目標行動MTの修正が完了したか否かを判定し(S724)、修正が完了したと判定された場合には、次の目標行動医学特性を決定するために入力命令送信ステップ(S801)に戻り、修正が完了していない場合には治療法選択確率表作成ステップ(S708)に戻り、治療法選択確率表を更新した後、それ以降の処理が繰り返し実行される。
本実施形態においては、医療従事者による治療法の選択が教師情報となり、治療法の選択確率を変更するから、効果の高いと考えられる治療法の選択確率が上昇し、より効果的な治療を行うことが可能となる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態は、治療の対象とする疾患を高血圧とする点で、第1の実施形態及び第2の実施形態と異なる。以下、第1及び第2の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における情報処理フローは図7及び8と同様であるが、行動変容による治療の対象となる疾患が高血圧であるため、各MT表、治療法表、各MT−治療法関係表は、高血圧に関連するものを作成する。各表の一例を以下に示す。
Figure 2019142293
Figure 2019142293
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Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
さらに、これらの表、患者Aのクラスタ因子及び取得された医学特性状態に基づいて、以下の表を作成する。
Figure 2019142293
本実施形態においては、目標行動MTとしてtooMuchSoySourceが選択されたものとし、tooMuchSoySourceのための患者Aの治療法選択確率表の一例を以下に示す。
Figure 2019142293
第1及び第2の実施形態と同様に、治療法選択確率表に基づいて治療法を選択し、ユーザ情報端末120において治療に関連する治療法情報を提示する。
[第4の実施形態]
第4の実施形態は、治療の対象とする疾患を精神疾患(うつ)とする点で、第1〜第3の実施形態と異なる。以下、第1〜第3の実施形態と異なる点を中心に説明する。
本実施形態における情報処理フローは図7及び8と同様であるが、行動変容による治療の対象となる疾患が精神疾患(うつ)であるため、各MT表、治療法表、各MT−治療法関係表は、精神疾患(うつ)に関連するものを作成する。各表の一例を以下に示す。
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
Figure 2019142293
さらに、これらの表、患者Aのクラスタ因子及び取得された医学特性状態に基づいて、以下の表を作成する。
Figure 2019142293
本実施形態においては、目標行動MTとしてhomePrisonが選択されたものとし、homePrisonのための患者Aの治療法選択確率表の一例を以下に示す。
Figure 2019142293
第1〜第3の実施形態と同様に、治療法選択確率表に基づいて治療法を選択し、ユーザ情報端末120において治療に関連する治療法情報を提示する。
同様に行動変容によって治療しうる他の疾患についても、その疾患に関連する表を用意することにより、同様の情報処理フローを用いて、本発明を実施可能である。
また、上述の実施形態においては、患者のユーザ端末120−1、医療従事者のユーザ端末120−2及びサーバ130が有する各機能について説明したが、これらの機能は本発明に係るシステムに含まれるいずれかの装置が備えれば実施可能である。例えば、第1の実施形態においてサーバ130の記憶部504に記憶された各表をユーザ端末120−1の記憶部404に記憶することも可能であるし、サーバ130の全ての機能をユーザ端末120−1で実行することも可能である。
以上に説明してきた各実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、種々の形態で実施することができる。
100 システム
110 ネットワーク
120 ユーザ情報端末
120 ユーザ端末
130 サーバ
201 処理装置
202 表示装置
203 入力装置
204 記憶装置
205 通信装置
206 プログラム
208 バス
209 各プログラム
301 処理装置
302 表示装置
303 入力装置
304 記憶装置
305 通信装置
306 プログラム
308 バス
401 制御部
402 表示部
403 入力部
404 記憶部
405 通信部
501 制御部
502 表示部
503 入力部
504 記憶部
505 通信部

Claims (14)

  1. 行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるシステムであって、当該システムは、サーバ及びユーザ端末を備え、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、
    前記サーバは、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性をそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶し、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、
    前記サーバは更に、前記複数の行動医学特性から治療の対象として選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択し、前記選択された治療法のための治療法情報を送信し、
    前記ユーザ端末は、受信した治療法情報に基づいて治療法のための情報を提示する、
    ことを特徴とするシステム。
  2. 前記サーバは更に、患者の医学特性の状態を示す医学特性状態、各医学特性に関連付けられた治療法のための標準選択確率因子及び患者毎の各医学特性のための個別選択確率因子を記憶し、
    前記医学特性のための個別選択確率因子は、各患者の当該医学特性の医学特性状態に基づいて決定され、
    前記治療法の選択確率は、当該治療法のための標準選択確率因子及び当該治療法に関連付けられた医学特性のための個別選択確率因子に基づいて決定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシステム。
  3. 前記個別選択確率因子は更に、クラスタ因子に基づいて決定され、
    前記クラスタ因子は、医学特性の各クラスタのために患者毎に決定される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシステム。
  4. 前記サーバは、更に患者の属性を記憶し、
    前記属性は、性別、年齢、職業のうちの少なくとも一つを含み、
    前記クラスタ因子は、前記属性に基づいて決定される、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシステム。
  5. 前記サーバは更に、前記選択された治療法に関連付けられた医学特性が改善されたか否かを示す効果情報を取得し、当該効果情報に基づいて、前記患者の医学特性状態を更新し、当該更新された医学特性状態に基づいて前記個別選択確率因子を変更する、
    ことを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のシステム。
  6. 前記サーバは更に、前記選択された治療法に関連付けられた医学特性が改善されたか否かを示す効果情報を取得し、当該効果情報に基づいて、前記医学特性が属するクラスタのクラスタ因子を変更する、
    ことを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載のシステム。
  7. 前記サーバは更に、前記選択された治療法に関連付けられた医学特性が改善されたか否かを示す効果情報を取得し、当該効果情報に基づいて、前記選択された治療法のための標準選択確率因子を変更する、
    ことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載のシステム。
  8. 前記サーバは、前記治療法の選択においては2以上の治療法を選択し、前記選択された2以上の治療法のための治療法情報を送信し、
    前記ユーザ端末は、受信した治療法情報に基づいて2以上の治療法のための情報を提示し、当該情報を提示された2以上の治療法からユーザによって選択された治療法を示すユーザ選択情報をサーバに送信し、
    前記サーバは、前記治療法選択情報に基づいて、少なくとも標準選択確率因子を変更する、
    ことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 前記標準選択確率因子の変更は、前記選択された治療法に関連付けられた医学特性のクラスタに属する医学特性に関連付けられた治療法のための標準選択確率因子を変更する、
    ことを特徴とする請求項7及び8のいずれか1項に記載のシステム。
  10. 行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるサーバであって、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、
    前記サーバは、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性をそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶し、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、
    前記サーバは更に、前記複数の行動医学特性から治療の対象として選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択し、前記選択された治療法のための治療法情報を送信する、
    ことを特徴とするサーバ。
  11. 行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるシステムによって実行される方法であって、前記システムは、サーバ及びユーザ端末を備え、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記サーバにおいて、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性がそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶され、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、
    前記方法は、
    前記サーバが、
    前記複数の行動医学特性から治療の対象としてされた行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択する段階と、
    前記選択された治療法のための治療法情報を送信する段階と、
    前記ユーザ端末が、受信した治療法情報に基づいて治療法のための情報を提示することで前記治療法を実行する段階と、
    を含む、
    ことを特徴とする方法。
  12. 行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるサーバによって実行される方法であって、前記システムは、サーバ及びユーザ端末を備え、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記サーバにおいて、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性がそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶され、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、
    前記方法は、前記サーバが、
    前記複数の行動医学特性から治療の対象として選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択する段階と、
    前記選択された治療法のための治療法情報を送信する段階と、
    を含む、
    ことを特徴とする方法。
  13. 行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用される一組のプログラムであって、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記一組のプログラムは一以上のコンピュータに、
    複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性をそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶する段階であって、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられる、段階と、
    前記複数の行動医学特性から治療の対象して選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択する段階と、
    前記選択された治療法のための治療法情報に基づいて治療法のための情報を提示することで前記治療法を実行する段階と、
    を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  14. 行動変容によって治療しうる疾患の治療のために使用されるプログラムであって、疾患に関連する患者の医学的な特性を示す医学特性が、行動医学特性、知識医学特性及び認知医学特性にクラスタ化され、前記サーバにおいて、複数の行動医学特性、複数の知識医学特性及び複数の認知医学特性がそれぞれ1以上の治療法に関連付けて記憶され、各行動医学特性は更に知識医学特性及び認知医学特性のうち少なくとも認知医学特性に関連付けられ、前記プログラムは前記サーバに、
    前記複数の行動医学特性から治療の対象して選択された行動医学特性に関連付けられた治療法及び前記選択された行動医学特性に関連付けられた知識医学特性情報及び認知医学特性情報の各々に関連付けられた治療法から実行するための治療法を選択する段階と、
    前記選択された治療法のための治療法情報を送信する段階と、
    を実行させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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