JP2024038172A - 行動分析型支援システム、行動分析型支援に係るプログラム、装置、方法、並びに同プログラムを記憶した記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者(メンバー)に対して、支援者からの支援情報を包括的に反映し、かつ、行動分析の概念にしっかりと根ざした人材育成システム並びに行動分析型支援方法、行動分析型支援プログラム及び行動分析型支援システムを提供する。【解決手段】人材育成システムは、複数の支援者のサポータ端末40と、スマートホン10又はパソコン12等のメンバー端末13と、サーバサーバ30とがインターネット網50で接続する。サーバサーバ30は、心理的出来事の事象を、その事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類した心理教育を含む複数種のコンテンツ群を記憶した記憶手段、メンバー端末からの状況情報に該当するコンテンツを記憶手段のコンテンツ群より決定するコンテンツ決定部330及び決定したコンテンツをメンバー端末13に提供するコンテンツ提供部340を含む。【選択図】図2

Description

本発明はたとえば行動分析型支援システム、行動分析型支援に係るプログラム、装置、方法、並びに同プログラムを記憶した記録媒体に関する。
心を病む人間(「精神疾患患者」ともいう。)は、現在のストレスフルで複雑な社会背景も起因となり増え続けている。例えば、うつ状態では、一日中ゆううつな気分で、眠れなくなったり、または逆に眠りすぎたりする。大好きだった趣味やテレビ番組にも関心がなくなったり、食欲が低下したり、おっくうで身体を動かすことができなくなったりという傾向が出てくる。うつ病は、ひどくなると、日常生活に強い影響が出るほどの気分の落ち込みが続いたり、何事にも意欲や喜びを持つことができなくなったりする。
しかし、社会生活を送るうえで、悲しいことや不快なことへの遭遇を完全に避けることはできない。こうした中において、精神疾患罹患者への支援プログラムに関する技術思想を開示したものとして、以下に記載する特許文献がある。
特開2004-212687号公報 特開2009-110497号公報 特開2015-153413号公報 特表2001-515233号公報
上記の各特許文献に記載される技術思想が通常対象としているのは、統合失調症や躁うつ病などの精神疾患を抱えた人であるのが主である。
これら疾患の治療は個人にとっても社会にとっても重要であるが、現状ではセラピニスト、医師等の支援者(サポータ)が対面形式で言葉、音楽、映像、文章等で治療や訓練を行っている。
しかしながら、こうした支援者(サポータ)に携わる人員の確保は容易ではないし、また、近年は新型ウイルスの影響で対面形式での治療や訓練自体が困難な状況になってきている。さらに、こうした支援者(サポータ)が対面形式で治療や訓練等を行うためのコストも総じて大きくなる傾向がある。
一方、企業においても、個人一人一人が自律・自立して行動し、その行動を周囲が支援するという場が存在することは、個人や組織の成長に欠かせない。他方、企業の現場においてうつ病等も発生している現状がある。
本願発明は、こうした現状の問題点の解決を企図し、実際に対面形式で訓練しなくとも、精神疾患を患って社会的適応が困難な個人や心理的苦痛を解消したい人に対して、その本人の気付きによる自主的な改善への支援ができる行動分析型支援システム、行動分析型支援に係るプログラム、装置、方法、並びに同プログラムを記憶した記録媒体を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題の解決にあたって、認知行動療法(もしくは臨床行動分析)の「第三の波」と言われる最新の科学的な心理療法の一つであるACT(Acceptance and commitment therapy)に着目した。ACTの定義は「心理的柔軟性を生み出すために、受容またはマインドフルネス過程と同時にコミットメントと行動変容過程を適用した、関係フレーム理論を含む現代の行動心理学を基礎とする心理療法である。」とされている。ここで、受容とは、現在起こっている事象をそのまま受け入れられる状態のことをいう。またここで、マインドフルネス過程とは、今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であるとされる。例えば、人間はある思考に捕らわれるとなかなかその思考から離れることが困難になる。このある思考に捕らわれている状態の反対の関係にある解放されている状態がマインドフルネスの状態である。この状態では、その瞬間に起こっていることを気づくことが可能となる。ここで、気づいたことの中には良いことや嫌なことがあるが、嫌なことを回避すると目的の価値に到達しないため、様々なことを受容する、すなわち、マインドフルネス過程を獲得することが重要であることに本発明者は思い至ったものである。さらに、ここで、コミットメントとは、目標を共有して、それを果たすために全力をつくすことであるとされる。例えば、嫌なことを回避することに傾くが目的の価値のために嫌なことも受け入れることをいう。
このようなACTに着眼し、このACTの根底にある人間であるがゆえの心理法則、自然法則を利用して、行動分析型支援システム、行動分析型支援に係るプログラム、装置、方法、並びに同プログラムを記憶した記録媒体としての技術思想として樹立すれば、うつ病、不安障害、強迫性障害、統合失調症、などの様々な精神障害をはじめ、職場のストレスや慢性疼痛など、幅広い心理的問題に対する効果が期待できる、と考えたことが本発明の出発点にある。
すなわち、ACT理論に基づいてメンバーAが自ら問いかけ(内観し)て自らを知り、自ら次のステップを定め、自ら先に進むことをより高度に支援するものであり、具体的にはインターネット回線(通信ネットワーク)を用いて支援サービスサーバ1(サーバシステム)から最適な支援情報(治療含む)をメンバーAにフィードバックする。これによって、実際に対面式で訓練学習しなくとも、心理的苦痛をメンバーAに対して、その本人の状況(体調含む)等に合わせた治療・援助を行う人材育成システムとしての技術思想を創出し、これを行動分析型支援システム、行動分析型支援に係るプログラム、装置、方法、並びに同プログラムを記憶した記録媒体としての発明を創出するに至った。
換言すれば、本発明に係る行動分析型支援方法は被支援者がよりよい社会生活を送ることができる行動分析方法であって、被支援者が自ら問いかけ(内観し)自らを知り、自ら次のステップを定め、自ら先に進むことを行動分析理論に基づくものである。本発明の行動分析理論プロセス手段は、心理教育要素を含んだ新たな行動分析理論プロセス手段であり、前記被支援者の状況(情報)を読み込んで、この状況から前記新たな行動分析理論プロセス手段に基づいて記憶手段に記憶されている前記被験者に適するコンテンツを決定し、支援者(メンター)がこのコンテンツを閲覧して必要により介入すること、及びこのような支援をネットワークを介して遠隔地からも行えることを要旨とする。
そこで、上記課題を解決すべく、本発明の第1の態様に係る行動分析型支援システムは、被支援者を支援する支援者に係る支援者端末と、前記被支援者に係る被支援者端末と、行動分析用サーバとが通信ネットワークを介して接続されて構成される行動分析型支援システムであって、前記行動分析用サーバは、心理的出来事の事象に係る情報が該事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類されて得られる複数種のコンテンツ群を記憶した記憶手段と、前記被支援者端末からの前記被支援者の状況情報に該当する第1のコンテンツが前記支援者端末からの支援情報及び前記行動分析理論に係る行動分析理論情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数種のコンテンツ群より決定されるコンテンツ決定部と、 前記コンテンツ決定受付部にて決定された前記第1のコンテンツを前記被支援者端末及び/もしくは前記支援者端末に提供するコンテンツ提供部とを有することを特徴とする。
本発明の第2の態様として、第1の態様において、前記コンテンツ決定部は、前記被支援者への問いかけに係る第2のコンテンツに対する前記被支援者からの反応に応じて、前記支援者端末からの前記支援情報及び前記行動分析理論情報に基づいて、次の改善へ向けた課題に係る第3のコンテンツを決定して、該第3のコンテンツを前記コンテンツ提供部により提供させることとしてもよい。
本発明の第3の態様として、第1もしくは第2の態様において、前記行動分析理論情報は、ACT(Acceptance and Commitment Therapy)及び/もしくは心理教育を含む次の改善と課題とのプロセスに基づいて生成されていることとしてもよい。
本発明の第4の態様として、第3の態様において、前記第1のコンテンツは関係フレームを基礎とした前記ACTに係るコンテンツであることとしてもよい。
本発明の第5の態様として、第1~第4の態様のうちのいずれかの態様において、前記第1のコンテンツは、音声、動画、静止画、テキストデータ又は絵画に係る情報を改善及び/もしくは課題に係るエクササイズコンテンツとしたものであることとしてもよい。
本発明の第6の態様として、第1~第5の態様のうちのいずれかの態様において、前記コンテンツ提供部は、前記被支援者端末からの前記状況情報を前記支援者端末に提供する一方、前記支援者端末からの支援情報を前記被支援者端末に提供することとしてもよい。
また、上記課題を解決するため、本発明の第7の態様に係る行動分析支援プログラムは、被支援者を支援する支援者に係る支援者端末と、前記被支援者に係る被支援者端末と、行動分析用サーバとが通信ネットワークを介して接続されて構成される行動分析型支援システムにおいて、前記支援者端末からの支援情報を前記被支援者端末に提供するための行動分析の支援プログラムであって、前記行動分析用サーバに係るコンピュータに、心理的出来事の事象に係る情報が該事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類されて得られる複数種のコンテンツ群を記憶手段に記憶する手段と、前記被支援者端末からの前記被支援者の状況情報に該当する第1のコンテンツが前記支援者端末からの支援情報及び前記行動分析理論に係る行動分析理論情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数種のコンテンツ群より決定する手段と、前記コンテンツ決定受付部にて決定された前記第1のコンテンツを前記被支援者端末及び/もしくは前記支援者端末に提供する手段と、として機能させることを特徴とする。
さらに、上記課題を解決するため、本発明の第8の態様に係る行動分析型支援装置は、被支援者を支援する支援者に係る支援者端末との間、及び/もしくは、前記被支援者に係る被支援者端末との間で、前記被支援者を支援するための情報の授受を行う行動分析型支援装置であって、心理的出来事の事象に係る情報が該事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類されて得られる複数種のコンテンツ群を記憶した記憶手段と、前記被支援者端末からの前記被支援者の状況情報に該当する第1のコンテンツが前記支援者端末からの支援情報及び前記行動分析理論に係る行動分析理論情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数種のコンテンツ群より決定されるコンテンツ決定部と、前記コンテンツ決定受付部にて決定された前記第1のコンテンツを前記被支援者端末及び/もしくは前記支援者端末に提供するコンテンツ提供部とを有することを特徴とする。
さらにまた、上記課題を解決するため、本発明の第9の態様に係る行動分析型支援方法は、被支援者を支援する支援者に係る支援者端末と、前記被支援者に係る被支援者端末と、行動分析用サーバとが通信ネットワークを介して接続されて構成される行動分析型支援システムによって実現される行動分析型支援方法であって、心理的出来事の事象に係る情報が該事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類されて得られる複数種のコンテンツ群が記憶される記憶ステップと、前記被支援者端末からの前記被支援者の状況情報に該当する第1のコンテンツが前記支援者端末からの支援情報及び前記行動分析理論に係る行動分析理論情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数種のコンテンツ群より決定されるコンテンツ決定ステップと、前記コンテンツ決定受付部にて決定された前記第1のコンテンツを前記被支援者端末及び/もしくは前記支援者端末に提供されるコンテンツ提供ステップとを有することを特徴とする。
本発明の第10の態様を、第7の態様に係る行動分析支援プログラムを記憶した記憶媒体として実現してもよい。
本発明の各態様によれば、利用者(メンバー)に対して、支援者からの支援情報を包括的に反映し、かつ行動分析の概念にしっかりと根ざした人材育成システムが得られている。
本発明の実施の形態1に係る人材育成支援システムの概要の説明図である。 本発明の実施の形態1に係る人材育成システムの具体的構成図である。 本発明の実施の形態1に係るシーケンス図(1)である。 本発明の実施の形態1に係るシーケンス図(2)である。 本発明の実施の形態1に係るメンバー端末の画面の説明図(1)である。 本発明の実施の形態1に係るシーケンス図(3)である。 本発明の実施の形態1に係るメンバー端末の画面の説明図(2)である。 本発明の実施の形態1に係るシーケンス図(4)である。 本発明の実施の形態1に係るメンバー端末の画面の説明図(3)である。 本発明の実施の形態1に係る活動記録情報の説明図(1)である。 本発明の実施の形態1に係る活動記録情報の説明図(2)である。 本発明の実施の形態2に係る支援システムの概要説明図である。 本発明の実施の形態2に係るシーケンス図である。 本発明の実施の形態2に係るエクササイズコンテンツの説明図(1)である。 本発明の実施の形態2に係るエクササイズコンテンツの説明図(2)である。 本発明の実施の形態2に係るエクササイズコンテンツの説明図(3)である。
実施の形態を説明する前にACT(Acceptance and commitment therapy)について説明する。ACTは、認知行動療法(もしくは臨床行動分析)の「第三の波」と言われる最新の科学な心理療法の一つである。
ACTの定義は「心理的柔軟性を生み出すために、受容またはマインドフルネス過程(今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程である。例えば、人間はある思考に捕らわれるとなかなかその思考から離れることが困難になる。このある思考に捕らわれている状態の反対の関係にある解放されている状態がマインドフルネスの状態である。この状態では、その瞬間に起こっていることを気づくことが可能となる。ここで、気づいたことは良いことや嫌なことがあるが嫌なことを回避すると目的の価値に到達しないため様々なことを受容する)と同時にコミットメント(目標を共有して、それを果たすために全力をつくすことである。例えば、嫌なことを回避することに傾くが目的の価値のために嫌なことも受け入れることをいう)と行動変容過程を適用した、関係フレーム理論を含む現代の行動心理学を基礎とする心理療法である。」とされている。ここで、受容とは、現在起こっている事象をそのまま受け入れられる状態のことをいう。そして、うつ病、不安障害、強迫性障害、統合失調症、などの様々な精神障害をはじめ、職場のストレスや慢性疼痛など、幅広い心理的問題に対する効果があるとされている。
<実施の形態>
本実施の形態1として、企業、団体、学校等の人材育成に本システムを適用した例、特に企業社会に適用する場合を例にとって説明する。
また、精神疾患を抱える障がい者に対しての教育プログラムとして本システムを適用する例を実施の形態2として説明する。
<実施の形態1>
企業では、個人一人一人が自律/自立して行動し、その行動を周囲が支援するという環境の形成が個人や組織の成長に欠かせないものと考えられる。
例えば、理念を浸透させるためのメッセージを本社から送ったり、キーマンを集めた研修などを行ったりといった教育を施すことが多い。
しかし、社員一人一人の行動が変化しなければ、企業の業績向上面からは意味がないし、研修などしたとしても、成果が直ちに行動に繋がることが必ずしも期待できるとは限らない。さらに、このような研修を受けた経験も、受講者が時の経過と共に忘れてしまったり、一旦行動を変化させるに至ったとしても、周囲から支援が受けられないと上記行動を徐々に止めてしまう虞れもある。
図1は本発明の実施の形態1に係る人材育成支援システムの概要の説明図である。このシステムは、ACTに基づく支援・治療するためのエクササイズコンテンツを提供するサーバを支援サービスサーバ1と称して説明する。なお、ACTに基づく支援・治療するためのエクササイズコンテンツの算出については後述する。
図1に示すように、支援サービスサーバ1(SSS)から被支援者であるメンバーA(例えば、社員)に、ACTに基づく支援情報(「エクササイズコンテンツ」ともいい、かかる支援行為を「エクササイズ」とも称する。)の配信予定情報を送信する(d1)。なお、メンバーAは複数であるが一人として説明する。
そして、メンバーAは支援情報に基づくACTプログラムを実施し、その活動記録等を支援サービスサーバ1(SSS)に送信する(d2)。
一方、支援サービスサーバ1(SSS)は、メンバーAの支援情報に基づくACTプログラムの実施結果等をサポータP(セラピスト、医療関係者、各種団体、研究機関等)に送信する(d3)。
サポータPは、支援サービスサーバ1(SSS)にアクセスして、ACTプログラムの実施結果を閲覧して、適切なアドバイスをする(d4)。つまり、メンバーAを外部からサポートしている態様となる。
一方、支援サービスサーバ1(SSS)は、企業担当者Bに対して、ACTプログラムを実施した社員(上記の例では「A」)等に係る情報(たとえば氏名、年齢、生年月日、所属先、人事レコード等に関する情報、上記実施結果についての情報等)を送信し(d5)、企業担当者Bは支援サービスサーバ1(SSS)にアクセスして、その実施結果を含む各種情報を閲覧する(d6)ことができる。
すなわち、企業担当者Bは、支援サービスサーバ1(SSS)をプラットホームにして、メンバーA(社員)を外部から支援している態様となる。
なお、企業担当者Bは、メンバーAのエクササイズの実施状況を、支援サービスサーバ1(SSS)へのアクセスを通して得られる確認(閲覧)行為をもってフォローする(d8)。また、サポータPは、メンバーAに対してサポートのためのアドバイス等をする(d9)。さらに、サポータPと企業担当者Bとは、互いに通信を行ってメンバーAの状況、サポート状況を共有する(d10)ことができる。
図2は本発明の実施の形態1に係る人材育成システムの具体的構成図である。
この人材育成システムは、ACT理論に基づいてメンバーAが自ら問いかけ(内観し)て自らを知り、自ら次のステップを定め、自ら先に進むことをより高度に支援するものである。本人材育成システムは、具体的には、インターネット回線(通信ネットワーク)を用いて支援サービスサーバ1(サーバシステム)から最適な支援情報(治療を含む)をメンバーAに対してフィードバックすることができる。これによって、実際に対面式で訓練・学習するということをしなくとも、メンバーAに対して、その本人の状況(体調含む)等に合わせた治療・援助を行うことが可能となる。
このため、図2に示すように、本実施の形態1に係る人材育成システムは、メンバーAが有しているスマートホン10又はパソコン12若しくはタブレット(図示せず)等のメンバー端末13と、企業担当者端末20と、支援サーバ30と、サポータ端末40(セラピスト、医師、看護士、職員等)とが通信ネットワーク50を介して互いに接続されて構成されている。
支援サーバ30は、社員端末であるメンバー端末13からのメンバーAの状況情報(体調等に関する情報)を受信する毎に、ACT理論に基づくコンテンツを決定するACTコンテンツ決定部330と、コンテンツ提供部340等のコンピュータソフトウエアプログラム(以下、「ソフトウエアプログラム」という。)を備えている。
ACTコンテンツ決定部330は、ACT用データベース310と、コンテンツデータベース320等に接続されており、メンバーAの状況情報を受信する毎に、ACT用データベース310の後述する関係フレームを算出してACTプログラムを決めて、コンテンツデータベース320からこのACTプログラムのエクササイズコンテンツを決定する機能をコンピュータのハードウェア資源を適宜使用して実現するアルゴリズムを具現化したプログラムを実行可能形式で備えている。
前述のACTは、1.アクセプタンス、2.脱フュージョン、3.今この瞬間への気づき,4.文脈としての自己、5.価値、6.コミットされた行為、の六つのエクササイズプロセスと、心理教育等の八つのプロセスで構成している。これらは、後述する関係フレームによって網状に関係付けられるのが好ましい。ACTそのものの内容は既に公知であるので詳しい説明は省略する。
つまり、コンテンツデータベース320には、ACTに基づく支援(人材育成、サポートの質の向上を含む)、治療の質の向上、生産性の向上を目的とした必要かつ十分な情報(支援・治療情報)が分類集計されて蓄積されている。
コンテンツ提供部340は、ACTコンテンツ決定部330で決定された、ACTプログラムに基づく関係フレームで決定されたコンテンツ(エクササイズコンテンツ、支援コンテンツ、治療コンテンツを含む)をACT用データベース310から抽出して、インターネット網を介して、メンバー端末13又はサポータ端末40に送信する。すなわち、これらの情報の分析結果に基づくエクササイズを効率的にメンバーAに実践させる環境を構築している。
従って、遠隔地点から対話形式で心の健康、解決に対する気づきを与え、問題解決能力を引き出すことができるので、個人のストレス等を改善することができる。例えば、不全の原因・過程に関する根拠を示し、解決に対する気づきを与え、元々ある既存の問題解決能力を引き出すことで、個人の心の健康状態を改善することができる。
図3、図4は本実施の形態を説明するシーケンス図である。但し、本実施形態においては、支援サーバ30(以下、「サーバ30」ともいう。)には、企業の業務経験者、セラピニスト、心理学者、精神科医等による様々な支援情報に基づいた最新のACT(関係フレーム)のコンテンツ(音声、動画、文章等)が記憶されているものとして説明する。
(基本情報の登録)
企業担当者が企業担当者端末20を操作してサーバ30にアクセスすることで、本システムを利用するメンバーA(例えば、社員)の氏名、性別、部署、年齢、経験、企業名、年月日時刻等に係る情報が、利用者情報として、企業担当者端末20からサーバ30に対して送信される(d20)。サーバ30は、この利用者情報を企業名、部署毎に分類してメモリに記憶する(d22)。
また、サポータ(セラピスト、業務経験者、医師等)がサポータ端末40を操作することで、サポータ端末40がサポータ基本情報(氏名、担当企業名、専門分野等)をサポータ基本情報としてサーバ30に送信する(d24)。
サーバ30は、サポータ基本情報を受信する毎に、年月日時刻を付加してメモリに記憶する(d25)。一方、メンバーA(例えば、社員)がメンバー端末13のアプリアイコンを操作することで、メンバー端末13がサーバ30にアクセスする(d26)。このアクセスに当たっては、氏名、端末番号等を含むアクセス情報の送信を伴うことができる(d26)。
サーバ30は、このアクセス情報(氏名、端末番号等を含む)を受信する毎に、年月日時刻等を付加してメモリに記憶する(d27)。次に、メンバーAがメンバー端末40を操作することを契機として、メンバー端末40がエクササイズメニュー要求情報(氏名、端末番号等に係る情報)をサーバ30に送信する(d29)。サーバ30は、エクササイズメニュー要求情報(氏名、端末番号等に係る情報)を受信する毎に、エクササイズメニュー選択画面情報をメンバー端末13に送信して(d31)画面に表示させる(d32)。
このエクササイズメニュー選択画面の一例を図5(a)に示す。図5(a)に示すエクササイズメニュー選択画面は、「価値と価値に沿った行動を考える」、・・・等の複数の項目を備えた形式になっている。これらの項目はたとえばACTに基づく項目であり、後述する関係フレームによって関係付けられているのが好ましい。ここで、図3についての説明に戻る。
一方、サポータPがサポータ端末40を操作することを契機として、サポータ端末40がサーバ30に対してメンバーエクササイズ情報の閲覧要求情報(メンバー名、メンバー端末、年月日時刻等に係る情報)を送信する(d33)。これによって、サーバ30は、このサポータ端末40に対して担当するメンバーAのメンバーエクササイズ情報の送信を行うための準備段階に入ることができる。
メンバー端末13は、エクササイズメニュー選択画面の内で選択されたエクササイズメニュー情報(メニュー項目、端末番号等に係る情報)をサーバ30に対して送信する(d35)。ここで例えば、当該選択されたエクササイズメニュー情報が「価値と価値に沿った行動を考える」であったとする。
サーバ30は、選択されたエクササイズメニュー情報(例えば、「価値と価値に沿った行動を考える」)を受信した場合は、これに関係付けられているメニューを含む画面に係る各種情報(選択されたエクササイズメニュー情報を含む)をメンバー端末13に対して送信する(d37:図5(b)参照)。
これらのメニューはACTの理論に基づく項目であり、後述する関係フレームによって関係付けられているのが好ましい。「価値と価値に沿った行動を考える」というメニューの中からメンバーAによって例えば「コンパス」が選択された場合には、メンバー端末13は、この選択された実施するエクササイズメニュー情報をサーバ30に対して送信する(d41)。ここで、「コンパス」とは方位磁針のようなものである。例えば、思考がある方向へ向う場合にどの方向に向かうかを示唆するため、基準となる価値を提供するものである。ACTの代表的なエクササイズに含まれる。
サーバ30は、メンバー端末13からの「実施するエクササイズメニュー情報」の受信に伴って、ACTに基づくコンテンツを決定する処理(以下、「ACTコンテンツ決定処理」という。)を行う(d43)。
(ACTコンテンツ決定処理)
ここで、ACTコンテンツ決定処理について説明する。例えば、社員が業務に行き詰っていても、その社員が支援を要求するとは限らない。また、改善しようとしても、その改善の手法が分からないという場合も存在する。また、SNSを社内で利用する場合も、同じ目標を目指しながら行動を改善するために使用しないと、個人や組織の成長とはマイナスの方向に振れる可能性がある。ここで、本発明の実施形態においては、コンテンツは少なくとも6つのエクササイズに使用される。このうち代表例として2つのコンテンツによるエクササイズについて説明する。1つ目は、マインドフルネス過程(今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程であって、例えば、人間はある思考に捕らわれるとなかなかその思考から離れることが困難になるが、このある思考に捕らわれている状態の反対の関係にある解放されている状態であるマインドフルネスの状態を獲得した過程をいう。この状態を獲得すれば、その瞬間に起こっていることを気づくことが可能となる。気づいたことの中には良いことや嫌なことがあり得るが、嫌なことを回避すると目的の価値に到達しないことから、こうした状態を回避すべく様々なことを受容するようにさせるのが好適である。)を生成させるために使用されるコンテンツである。2つ目は、コミットメント(目標を共有して、それを果たすために全力をつくすことをいい、例えば、嫌なことを回避することに傾く傾向が一般的にあるところ、これでは上記の不具合があるため、目的の価値のために嫌なことも受け入れることをいう。)を行うためのコンテンツである。
上記の状況を改善し、現場で日常的に生じている行動改善に対するためのタイムリーなフォローアップにはACTが有効である、という点に本発明者は想到した。ACTは、前述のように、「心理的柔軟性を生み出すために、受容またはマインドフルネス過程(今現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程)と同時にコミットメント(目標を共有して、それを果たすために全力をつくすこと)と行動変容過程を適用した、関係フレーム理論を含む現代の行動心理学を基礎とする心理療法である。」とされる。
ACTは、近年はうつ病、不安障害、強迫性障害、統合失調症、などの様々な精神障害をはじめ、職場のストレスや慢性疼痛など、幅広い心理的問題に対する効果があり、支持されている点に本発明者は着目した。
前述の関係フレームの概要は、複数の刺激間の関係を一方向にしか学習しなくても、双方向的な学習ができることを説明する理論、A-B間の関係とB-C間の関係とを学習すると、直接学習していないA-C間の関係を理解できるというもの(ベクトル計算的)であり、フレーム(frame)と呼ばれる特殊な反応クラスのことである。
また前述の記載のように、関係づけ(relating:R)とは、言語能力のある人間が刺激と出来事とを関連付けることができる無数の複雑な方法であり、方向づけ(orienting:O)とは、刺激や出来事に気づいたりそれに接したりすることを指す。そして喚起(evoking:E)とは、気づいた刺激や出来事が欲求、嫌悪、または比較的中立的であるかどうかを指す。
これらのROEの3つの要素は、完全に分離可能な分析単位ではないが、言語能力のある人間によって発せられた事実上あらゆる心理的行為において一緒に働くものとされる。ここから、本発明者は、上記説明の多次元マルチレベル(Multi-Dimensional Multi-Level:MDML)フレームワークを拡張した超次元のマルチレベル(Hyper-Demensional Multi-Level:HDML)フレームワークを概念化している。
つまり、ACTコンテンツ決定処理は、メモリに記憶されている社員のメンバー基本情報(氏名、年齢、部署、性別、業務種類等に係る情報)と、選択されたエクササイズメニューと、実施するエクササイズメニューとに基づいて、ACTを決定し、この決定したACTに従ってコンテンツを決定する、という一連の処理を指す。本実施形態として実現されたものは、当該一連の処理を行う機能をコンピュータのハードウェア資源を適宜使用して実現するアルゴリズムを具現化したプログラムを実行可能形式で備えるものがACTコンテンツ決定部330である。ここで、図3に戻ると、サーバ30は、このコンテンツとコンテンツを決定したときのACTの基盤となる関係フレームとを関連付けてメモリに記憶する(d45)。関係フレームとはACTの基盤となるものであり、様々な関係性を有する言語機能又は言語能力である。このような関係性の中には「等位」、「違う」、「反対」、「より大きい」、「より小さい」、のような比較という関係フレームがある。このような関係フレームを言語的に学習して身に着けさせること、そして、選択して使用することが本実施形態によれば可能となる。また、本実施形態を使用したメンバーは、認識し行動を決定することができるようになる。この行動決定に関連する関係フレームとしては、たとえば時間の関係フレームがあるが、これは、過去のある時点のことを思い出し未来を予測することに係る関係フレームである。これらの関係フレームの力により心理的状態が支配される。この理論を積極的な考え方に利用したものが本実施形態に係るACTのエクササイズであるということもできる。
例えば、AがBより大きい場合、「BはAより小さい、AがBより大きい」、「BがCより大きい場合、AはCより大きい」となる。また、「AがBと同じで、BがCと同じで、CがDより大きく、DがEより大きい場合、EはA,B,C,Dより小さい」、「AがBより大きく、別の関係においてCがDより大きいならば、2つの関係の関係性は、A>BとC>Dとで同じ(等価)」等という関係になる、といった、各コンテンツを繋げるための関係フレームを生成することが可能となる。本実施の形態におけるACTは心理教育要素も含めるようにされている。
従って、メンバーA(社員)の状況等に基づいて、今この瞬間に留まり、価値づけられた行動へと向けて前に進むようにするためのコンテンツを提供できる。そして、この決定されたコンテンツ(例えば、音声、動画、文書等)がサーバ30から通信ネットワークを介してメンバー端末13(社員)に送信される(d47)。
メンバー端末13はこのコンテンツを再生する(d48:図5(c)参照)。また、サーバ30は、メンバー端末13へのコンテンツの送信に伴って、サポータ端末40にこのコンテンツ、メンバー基本情報、コンテンツ名等の閲覧情報を送信する(d49)。つまり、サポータPは、今何のエクササイズを実施しているかを監視することが可能となる態様となる。
次に、サーバ30は、コンテンツの送信の終了かどうかを判断する(d51)。コンテンツの送信の終了の場合は、ACTに基づく設問コンテンツ決定処理を行う。
この設問コンテンツ決定処理は、上記のACTコンテンツ決定処理と同様であり、サーバ30が、メンバーAに提供したコンテンツに対する設問コンテンツを前述の関係フレームに基づいて設問コンテンツデータベースから決定し(d60)、当該決定された設問コンテンツに係る情報をデータベースに格納する(d62)。
サーバ30は、この決定した設問コンテンツに係る情報を通信ネットワーク50を介してメンバー端末13に送信して(d64)、メンバー端末13上にこの設問コンテンツに係る情報を表示させる(d65:図5(d)参照)。つまり、メンバーAの状況に応じたコンテンツを聞かせて、そのコンテンツに対してのメンバーAの状況に応じた設問を行うことが可能となる。
メンバーAがメンバー端末13を操作することで、サーバ30からの設問コンテンツに対する回答がメンバー端末13に入力されて、メンバー端末13はかかる設問コンテンツに対する回答情報をサーバ30に送信する(d66)。
サーバ30は、設問回答コンテンツ情報(端末番号、設問コンテンツコード、コンテンツコード、回答情報、年月日時刻等に係る情報)を受信し、これをメモリに記憶する(d68)。
サーバ30は、この設問回答コンテンツ情報を通信ネットワークを介してサポータ端末40に送信する(d70)。これによって、サポータPは、どんな設問に対してどんな回答したかを監視できる状態となる。
そして、サポータPがこの設問コンテンツを画面で確認することで、サポータ端末40に今後のエクササイズメニュー、エクササイズ等のサポータ側利用許可判定情報(サポータ名(コード)、メンバー名(コード)、コンテンツ名(コード)、コンテンツ設問コード、利用期間、利用許可又は不可、今後利用させるACTに基づくコンテンツ等に係る情報)が入力され、サポータ端末40はこのサポータ側利用許可判定情報をサーバ30に対して送信する(d72)。
サーバ30は、サポータ側利用許可判定情報を受信して図示しないメモリに記憶し、利用不可の場合は、この情報に含まれているメンバー名のコンテンツの利用を利用期間の間不許可にする表示制御処理を行う(d74)。
また、サポータPがサポータ端末40を操作することで、サポータ端末40は、例えば、メンバーAが選択したメニュー、エクササイズメニュー、設問に対する結果等に基づいて、今後利用させるACTに基づくコンテンツ等に係る情報を支援情報として送信する(d76)。
サーバ30は、支援情報(サポータ名、メンバー名、支援するコンテンツ名(コード、利用期間等)等に係る情報)を受信し、この支援情報に基づいて、コンテンツを編集する編集処理を行う(d78)。編集は、関係フレーム等を含めて編集する。
一方、企業担当者が企業担当者端末20を操作することで、企業担当者端末20はサーバ30に対して実施結果を要求する実施結果要求情報(メンバー名、サポート名、利用期間、企業名等に係る情報)を送信する(d80)。
サーバ30は、この実施結果要求情報を受信する毎に、実施結果要求情報に含まれているメンバー名の実施結果情報(エクササイズメニュー、設問コンテンツ、サポータの判定結果等に係る情報)をメモリから読み込んで企業担当者端末20に送信する(d82)。
従って、企業担当者側は、メンバーA(社員)のエクササイズの実施の状況(仕事の活動履歴等)を常に確認できるので、経験豊かな社員がその業務を支援できることになる。
(Qスケール)
本実施の形態では、Qスケールを用いている。Qスケールの実施手順のシーケンスを図6を用いて説明する。本実施形態において、Qスケールとは、質問紙を意味する。ACTは人間の内的、心理的なものを取り扱うものであるところ、人間の内的、心理的なものは直接見ることができないため、被支援者の内的、心理的な変化を計る方法として、Qスケールを用いる。すなわち、Qスケールに係る所定の質問項目に対して被支援者にシステム上で答えてもらい、こうした質問項目に対する被支援者の回答に係る情報を介して被支援者の内的、心理的な変化を測定することができる。Qスケールとは、こうした直接認識できない被支援者の内的、心理的な変化を間接的に認識/把握するための媒介物であるといえる。
図6に示すように、メンバーAがメンバー端末13を操作することを契機として、メンバー端末13が、Qスケールメニュー要求情報(メンバー名、項目(Qスケール)、・・・)を通信ネットワークを介してサーバ30に送信する(d90)。
サーバ30は、Qスケールメニュー要求情報の受信に伴って、Qスケールメニュー選択画面情報をメンバー端末13に送信する(d92:図7(a)参照)。
Qスケールメニューは、図7(a)に示すように、たとえばBDI(ベック抑うつ評価尺度)、AAQII(心理的柔軟性尺度)、・・・等よりなっている。
そして、メンバーAがメンバー端末13を操作して、実施する希望のQスケールメニューを選択(例えば、BDI(ベック抑うつ評価尺度))することを契機として、メンバー端末13が、当該選択された実施する(ことを希望された)Qスケール情報(メンバー名、選択項目、年月日時刻、端末番号・・等に係る情報)をサーバ30に対して送信する(d94)。
サーバ30は、「実施するQスケール情報」を受信する毎に、実施するQスケールメニュー選択画面情報を通信ネットワークを介して、メンバー端末13に送信して(d96)、その画面を表示させる(d97)。「実施するQスケールメニュー選択画面」の一例は図7(b)に示す。
次に、メンバーAは、メンバー端末13を操作して「実施するQスケールメニュー選択画面」のメニューを選択することを契機として、メンバー端末13が、この選択メニューを通信ネットワークを介してサーバ30に対して送信する(d98)。図7(b)においては、BDI(ベック抑うつ評価尺度)のメニュー画面において、「憂うつではない」、「憂うつである」、・・・等が列挙された態様になっている。
サーバ30は、選択メニュー情報の受信に伴って、その選択メニューのQスケールの設問コンテンツをコンテンツデータベースより検索する(d100)。この設問コンテンツは、設問と回答の選択肢と選択肢毎の点数とが対応する情報を有した構成にされているのが好ましい。
この処理について説明する。この処理は、ACTコンテンツ決定処理と同様である。つまり、ACTプログラム(本実施の形態では、心理教育を含む)により、メモリに記憶されている社員のメンバー基本情報(氏名、年齢、部署、性別、業務種類等に係る情報)と、選択されたQスケールメニューと、実施するQスケールメニューとに基づいて、ACTプログラムが決定され、この決定されたACTプログラムによるQスケールの設問コンテンツが関係フレームに従って決定される。
サーバ30は、この設問コンテンツを通信ネットワーク50を介してメンバー端末13に送信する(d102)。この設問コンテンツに係る設問に対する回答方法としては、たとえばリストパターン(単一選択形式)とカードパターン(マトリックス形式)とがある。
メンバーA(社員)がメンバー端末13を操作してこの設問コンテンツに対する回答を入力することを契機として、メンバー端末13がかかる回答に係る情報をサーバ30に対して送信する(d104)。
サーバ30は、設問コンテンツに対する回答をメモリに記憶する(d101)。このとき、回答に要した時間をタイマー(図示せず)により計測し、この計測時刻に係る情報を回答情報と関連付け、併せてQスケール用回答情報として記憶することが好ましい。
サーバ30は、メモリのQスケール用回答情報を所定の処理アルゴリズムによって解析し、その解析結果をメンバー端末13に送信して(d108)、メンバー端末13はこの解析結果を表示する(d109:図7(c)参照)。
一方、サーバ30と、企業担当者端末20やサポータ端末40との間で上記解析結果を含むQスケールの結果に係る情報の授受を行う(d110、d112)ことにより、企業担当者又はサポータPが各々の端末を操作してQスケールの結果を閲覧することが可能となる。なお、コンテンツは設問と回答の選択肢毎の点数とを自由に設定可能である。また、設問と回答の選択肢毎の点数とは互いに対応する組み合わせとして作成されるのが好ましい。
さらに、エクササイズと同様に、管理者があらかじめいくつかのプリセットを登録し、利用の新規登録時にはそのプリセットから選択するだけで設定できる態様としてもよい。
さらに、エクササイズと同様に、サポートが利用者毎に特定のQスケールの表示ができないように設定することも可能である。
(活動記録)
次に、本実施形態に係る活動記録について、図8のシーケンス図を用いて説明する。
図8に示すように、メンバーAがメンバー端末13を操作することを契機として、メンバー端末13が記録メニュー要求情報(メンバー名、項目(記録)、・・・等に係る情報)を通信ネットワーク50を介してサーバ30に送信する(d120)。
サーバ30は、記録スケールメニュー要求情報の受信に伴って、記録メニュー選択画面情報をメンバー端末13に送信する(d122)と、メンバー端末13は記録メニュー選択画面を表示する(d123:図9(a)参照)。
記録メニュー選択画面は、図9(a)に示すように、たとえば「日常行動について記録する」、「価値に沿った行動について記録する」、・・・等の情報よりなっている。
そして、メンバーAがメンバー端末13を操作して、記録メニューの内で希望の記録メニューを選択する(例えば、「日常行動について記録する」を選択する)ことを契機として、メンバー端末13はサーバ30に対して選択記録メニュー情報(メンバー名、選択項目、年月日時刻、端末番号・・等に係る情報)を送信する(d124)。サーバ30は、選択記録メニュー情報を受信する毎に、メモリに記憶する(d126)。
サーバ30は、選択記録メニュー情報を受信する毎に、下記に詳述する処理アルゴリズムによってACTプログラムに基づく活動記録コンテンツを決定する(d128)。
この処理について以下に説明する。この処理は、ACTコンテンツ決定処理と同様である。つまり、ACTプログラム(本実施の形態では、心理教育を含む)により、メモリに記憶されている社員のメンバー基本情報(氏名、年齢、部署、性別、業務種類等に係る情報)と、選択記録メニュー情報とに基づき、ACTコンテンツ決定処理と同様のアルゴリズムに則って、サーバ30によってACTプログラムが決定され、この決定されたACTプログラムによる活動記録の設問コンテンツが関係フレームに従って決定される。
例えば、「日常行動について記録する」の場合は、「いつ」、「どこで」、「何を」という設問コンテンツを、サーバ30がコンテンツデータベースより検索する(図9(b)参照)。
そして、サーバ30は、この検索された活動記録の設問コンテンツに所定の情報を付加して活動問い合わせ画面情報とし、活動問い合わせ画面情報をメンバー端末13に対して送信して(d130)、これを受けたメンバー端末13はたとえば図9(b)に示すような活動問い合わせ画面を表示する(d131)。サーバ30は、この活動記録の設問コンテンツにおいて「いつ」を問い合わせた後で、再びd128に処理を移して、「どこで」、「何を」の活動記録用の設問コンテンツを問い合わせる(d135:図9(c)参照)。
記録項目は、図10(a)に示すように昨日の状況、図10(b)に示す今朝の状況、図10(c)に示す睡眠の状況、図11(a)に示す体の情報、図11(b)に示す日中の記録等でもよい。また、テキストで問合せしてもよい。これらの情報は選択式で提供するのが好ましい。
続いて、図8において、メンバーAがメンバー端末13を操作して、活動記録に係る所定の情報を入力することを契機として、メンバー端末13がサーバ30に対して入力された情報を活動記録入力情報として送信する(d132)。例えば、「あなたが気が付いた行動を行ったのはいつ頃でしたか」という設問の場合は、「2021年2月10日」と入力されることができる。サーバ30は、この活動記録入力情報をメモリに記憶する(d134)。
一方、企業担当者が企業担当端末20を操作することを契機として、企業担当端末20がサーバ30にアクセスすることにより、企業担当者は企業担当端末20上でメモリの活動記録入力情報を閲覧することができる(d142、d144)。
また、サポータPがサポータ端末40を操作することを契機として、サポータ端末40がサーバ30にアクセスすることにより、サポータPはサポータ端末40上でメモリの活動記録入力情報を閲覧することができる(d146、d148)。
サポータPは、この閲覧した活動記録入力情報に基づいて適切な支援情報(サポータ名、メンバー名、活動記録入力情報番号、年月日、支援アドバイス、年月日時刻等に係る情報)をサポータ端末40上で入力することができ、サポータ端末40はこうして入力された適切な支援情報をサーバ30に送信する(d150)。
サーバ30は、この支援情報を受信してメモリに記憶する(d152)。従って、メンバーA、企業担当者がこの支援情報に基づいて適切な指導等をメンバーに知らせる、ということを本実施形態はシステム的に担保することができる。
<実施の形態2>
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。ACTの内容は、どのような利用者を対象にするかによって若干異なるが、本実施形態において、通常対象となるのは、統合失調症や躁うつ病などの精神障害を抱えた方に対するものが主である。
このような障がい者は、もっと自信がほしい、不安や恐れを克服したい、メンタル面を強くしたい等の要望あるいは不満を強く抱えることが多い。これらを解消するには、心理的出来事を、関係づけ(relating:R)、方向づけ(orienting:O)、および喚起(evoking:E)の3種類の要素に照らして分類することが重要であると本発明者は考えた。
これまで、心理学的には、こうした要素の実現には、セラピニスト、医師、専門家等が対面形式でACTを用いて言葉、音楽、映像、文章等で訓練(学習)させているのが現状である。
しかしながら、人員の確保は容易ではないし、また近年は新型ウイルスの影響で対面式は困難な状況になってきており、本実施の形態2はこれを解消するものとして本発明者が創出したものである。
同時に、本実施の形態2では、一般に障がい者用雇用支援サービスの事業の主体が就労機会を提供する場であると認識されている現状を払拭することを企図する。
実施の形態2を、以下、障がい者に対する支援・治療に係る態様として説明する。なお、メンバーA(例えば、精神疾患を患う個人)は、複数であることが通例であるが、以下では便宜的に一人であるものとして説明する。
図12は、本発明の実施の形態2に係る支援システムの概要説明図である。図12に示すように、実施の形態2の支援システムは、支援サービスサーバ1(SSS)からメンバーA(例えば、障がい者)に、ACTに基づくうつ病支援のインストラクション情報を送信する(d201)。このインストラクション情報は、例えば、音声のエクササイズ等である。このエクササイズは実施の形態1と同様にACTプログラム(関係フレームを含む)に基づいた教育プログラムで決定される。
メンバーA(例えば、障がい者)は、インストラクション情報(メンバー名、サーバ名、年月日時刻等を含む情報)を受信する毎に、このインストラクション情報に含まれているエクササイズを実施する。メンバーAがそのエクササイズの実施結果情報(設問に対する回答等に係る情報)を(図示しない)メンバー端末上で入力することを契機として、メンバー端末はそのエクササイズの実施結果情報を支援サービスサーバ1に対して送信する(d203)。なお、ここで、支援サービスサーバ1として説明するが、支援サービスサーバ1はサーバ30であってもよいし、また、クラウド上のサイト(を表示するクラウドサーバ)であってもよい。
支援サービスサーバ1(SSS)は、メンバーA(例えば、精神疾患を患う個人)に対して実施した課題(エクササイズ)、反応結果等(実施結果)に係る情報をサポータPに係る(図示しない)サポータ端末に対して配信する(d205)。
一方、サポータPは、実施結果を閲覧し、この実施結果に基づいて、新たな課題を準備することができる。こうして準備作業の結果として、弁別刺激等のエクササイズ情報をサポータPが(図示しない)サポータ端末に入力することを契機として、サポータ端末は当該弁別刺激等のエクササイズ情報を支援サービスサーバ1に対して送信する(d207)。
支援サービスサーバ1は、サポータPに係るサポータ端末40からのエクササイズ情報を受信し、このエクササイズ情報、メンバーAのエクササイズの実施結果に係る情報に基づいて、所定アルゴリズムにしたがって関係フレームによる最適な支援情報をメンバーAにフィードバックするためのフィードバック情報を作成し、こうしたフィードバック情報をメンバーに係る(図示しない)メンバー端末に対して送信する(d209)。
なお、サポータPは、(図示しない)サポータ端末を介して、メンバーAのエクササイズに対する反応を閲覧することができる(d213)。この閲覧に基づいて、サポータPが、メンバーAに対する支援、注意等に係る情報を(図示しない)サポータ端末に入力することを契機として、サポータ端末は当該メンバーAに対する支援、注意等に係る情報を(図示しない)メンバー端末に対して送信する(d211)ことができる。
(シーケンス)
次に、実施の形態2の支援システムを図13のシーケンスを用いて説明する。図13は、本発明の実施の形態2に係るシーケンス図である。同図に示すように、メンバーA(例えば、障がい者)がメンバー端末13を操作することを契機として、メンバー端末13がサーバ30にアクセスする(d220)。
サーバ30は、このアクセス情報(氏名含む)を受信し、このアクセス情報の受付の是非(受け付けするか否か)をメモリに格納されている障がい者基本情報に基づいて判定する。
受け付けすると判定した場合は、所定アルゴリズムによって、ACTに基づく障がい者用コンテンツを決定(関係フレームを用いる)する処理を行う(d222)。
例えば、メンバーA(例えば、障がい者)に対して、たとえばMMST(汎用見本合わせ課題)が提示される場合においては、図14に示すコンテンツ(絵柄Cg1、・・・、cg10)を用いることができる。
また、メンバーA(例えば、障がい者)に対して、たとえば分類課題が提示される場合においては、図15に示すコンテンツ(絵柄Cf1、・・・、cf7)を用いることができる。
さらに、メンバーA(例えば、障がい者)に対して、たとえば、並べ替え、穴埋めの課題が提示される場合においては、図16に示すコンテンツ(Ch1・・・、ch6)を用いることができる。
例えば、図14のコンテンツ(Cg6)は、数が多いか少ないかの判断に係るエクササイズであり、図15のコンテンツ(cf5)は分類を学ぶことに関するコンテンツであり、図16のコンテンツは単語の並び代えに関するコンテンツである。これらのコンテンツ群は、本実施形態の中において、上記のACT理論(行動分析)に基づいて経験的、及び/もしくは、統計的に作成されるものであり、その属性(年齢、性別、症状、レベルなど)に応じて分類されたコンテンツの集合である。
図13に戻る。サーバ30は、精神疾患を患う個人用コンテンツ決定処理によって決定したコンテンツをメンバーA(精神疾患を患う個人)に係るメンバー端末13に対して、メンバー用エクササイズ情報(設問の音声、メンバー名等を含む情報)として送信する(d224)。
メンバーAのメンバー端末13は、このメンバー用エクササイズ情報のコンテンツを画面に表示して(図14、図15及び図16参照)、入力された回答に係る回答情報(メンバー名、エクササイズ名等を含む情報)をサーバ30に対して送信する(d226)。
サーバ30は、メンバー端末13からの回答情報を受信する毎に、その回答までの時間に係る情報を反応時間(タイマーで計測)情報として関連付けて記憶する。続いて、サーバ30は、所定のアルゴリズムに基づいて、当該回答情報(及び反応時間情報)を関係フレームで解析し、このメンバーがどんな状況にいるのか、今後どんな思考になるか、どんな心理状態になるのか等について、解析する(d228)。そして、この解析結果をメモリに記憶する(d230)。
一方、サポータPがサポータ端末40を操作することを契機としてサポータ端末40がサーバ30にアクセスする(d232)ことができ、これにより、サポータPはメンバーA(障がい者)の状況を閲覧する(d234)ことが可能となる。
また、サポータPがサポータ端末40を操作することを契機としてサポータ端末40がサーバ30にアクセスする(d240)ことができ、これにより、サポータPはメンバーA(精神疾患を患う個人)の解析結果(エクササイズ名、回答、反応に有する時間等に係る情報)を画面に表示させて閲覧する(d242)ことが可能となる。この際において、支援が必要な場合には、サポータPによってサポータ端末40に入力された支援情報(氏名、エクササイズ名、サポータ名、アドバイス、新たなACT名等に係る情報)を、サポータ端末40がサーバ30に対して送信する(d246)。
サーバ30は、サポータPの支援情報を受信し、この支援情報をエクササイズ情報に反映(関連付け)させる処理を行ってメモリに記憶する。
従って、以後はこの支援情報が反映されたエクササイズコンテンツがメンバーA(精神疾患を患う個人)に提供されることになるので、不安や怖れ、ストレス、プレッシャーに負けることなく、自信が高まり、ベストな状態を維持できる。
なお、上記各実施の形態のコンテンツの決定は、AI(artificial intelligence)によって関係フレームを算出させて、決定してもよい。
以上述べたように、本発明の各実施形態によれば、認知行動療法(もしくは臨床行動分析)の最新の科学的心理療法の一つであるACT(Acceptance and commitment therapy)に着目し、このACTの根底にある人間であるがゆえの心理法則、自然法則を利用した技術思想を樹立したことで、うつ病、不安障害、強迫性障害、統合失調症、などの様々な精神障害をはじめ、職場のストレスや慢性疼痛など、幅広い心理的問題に対する効果が期待できる。具体的には、本発明の各実施形態は、ACT理論に基づいてメンバーAが自ら問いかけ(内観し)て自らを知り、自ら次のステップを定め、自ら先に進むことを支援・システム的に担保するものであり、より具体的にはインターネット回線(通信ネットワーク)を用いて支援サービスサーバ1(サーバシステム)から最適な支援情報(治療含む)をメンバーAにフィードバックすることがシステム的に担保される。これによって、実際に対面式で訓練学習しなくとも、メンバーAに対して、その本人の状況(体調含む)等に合わせた治療・援助を行うことが可能となる。
また、上記の手法は、普遍的な人間心理に基づくものであるので、原理的に、障碍者等に適用範囲が限定されることはなく、一般の健常者や幼年者、老年者等が対象であっても効果を奏することができる。
上記に述べたとおり、本発明の各実施形態に係る行動分析理論プロセスによれば、心理教育要素を含んだ新たな行動分析理論を根拠として、前記被支援者の状況(情報)を読み込んで、この状況から前記新たな行動分析理論に基づいて記憶手段に記憶されている前記被験者に適するコンテンツを決定し、支援者(メンター)がこのコンテンツを閲覧して必要により介入すること、及びこのような支援をネットワークを介して遠隔地からも行えることをシステム的に可能とするものであるから、本発明は、一般の健常者を含む労働者に対して効果を奏すると考えられる。したがって、本発明は、人間が労働力として活躍するあらゆる産業において大いなる利用可能性を有する。
A メンバー
10 スマートホン
13 メンバー端末
20 企業担当者端末
30 支援サーバ
40 サポータ端末
330 ACTコンテンツ決定部330
340 コンテンツ提供部

Claims (10)

  1. 被支援者を支援する支援者に係る支援者端末と、前記被支援者に係る被支援者端末と、行動分析用サーバとが通信ネットワークを介して接続されて構成される行動分析型支援システムであって、
    前記行動分析用サーバは、
    心理的出来事の事象に係る情報が該事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類されて得られる複数種のコンテンツ群を記憶した記憶手段と、
    前記被支援者端末からの前記被支援者の状況情報に該当する第1のコンテンツが前記支援者端末からの支援情報及び前記行動分析理論に係る行動分析理論情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数種のコンテンツ群より決定されるコンテンツ決定部と、
    前記コンテンツ決定受付部にて決定された前記第1のコンテンツを前記被支援者端末及び/もしくは前記支援者端末に提供するコンテンツ提供部と
    を有することを特徴とする行動分析型支援システム。
  2. 前記コンテンツ決定部は、
    前記被支援者への問いかけに係る第2のコンテンツに対する前記被支援者からの反応に応じて、前記支援者端末からの前記支援情報及び前記行動分析理論情報に基づいて、次の改善へ向けた課題に係る第3のコンテンツを決定して、該第3のコンテンツを前記コンテンツ提供部により提供させることを特徴とする請求項1記載の行動分析型支援システム。
  3. 前記行動分析理論情報は、ACT(Acceptance and Commitment Therapy)及び/もしくは心理教育を含む次の改善と課題とのプロセスに基づいて生成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の行動分析型支援システム。
  4. 前記第1のコンテンツは関係フレームを基礎とした前記ACTに係るコンテンツであることを特徴とする請求項3記載の行動分析型支援システム。
  5. 前記第1のコンテンツは、音声、動画、静止画、テキストデータ又は絵画に係る情報を改善及び/もしくは課題に係るエクササイズコンテンツとしたものであることを特徴とする請求項1~4のうちいずれか1項記載の行動分析型支援システム。
  6. 前記コンテンツ提供部は、
    前記被支援者端末からの前記状況情報を前記支援者端末に提供する一方、前記支援者端末からの支援情報を前記被支援者端末に提供することを特徴とする請求項1~5のうちいずれか1項記載の行動分析型支援前記システム。
  7. 被支援者を支援する支援者に係る支援者端末と、前記被支援者に係る被支援者端末と、行動分析用サーバとが通信ネットワークを介して接続されて構成される行動分析型支援システムにおいて、前記支援者端末からの支援情報を前記被支援者端末に提供するための行動分析の支援プログラムであって、
    前記行動分析用サーバに係るコンピュータに、
    心理的出来事の事象に係る情報が該事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類されて得られる複数種のコンテンツ群を記憶手段に記憶する手段と、
    前記被支援者端末からの前記被支援者の状況情報に該当する第1のコンテンツが前記支援者端末からの支援情報及び前記行動分析理論に係る行動分析理論情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数種のコンテンツ群より決定する手段と、
    前記コンテンツ決定受付部にて決定された前記第1のコンテンツを前記被支援者端末及び/もしくは前記支援者端末に提供する手段と
    として機能させることを特徴とする行動分析型支援プログラム。
  8. 被支援者を支援する支援者に係る支援者端末との間、及び/もしくは、前記被支援者に係る被支援者端末との間で、前記被支援者を支援するための情報の授受を行う行動分析型支援装置であって、
    心理的出来事の事象に係る情報が該事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類されて得られる複数種のコンテンツ群を記憶した記憶手段と、
    前記被支援者端末からの前記被支援者の状況情報に該当する第1のコンテンツが前記支援者端末からの支援情報及び前記行動分析理論に係る行動分析理論情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数種のコンテンツ群より決定されるコンテンツ決定部と、
    前記コンテンツ決定受付部にて決定された前記第1のコンテンツを前記被支援者端末及び/もしくは前記支援者端末に提供するコンテンツ提供部と
    を有することを特徴とする行動分析型支援装置。
  9. 被支援者を支援する支援者に係る支援者端末と、前記被支援者に係る被支援者端末と、行動分析用サーバとが通信ネットワークを介して接続されて構成される行動分析型支援システムによって実現される行動分析型支援方法であって、
    心理的出来事の事象に係る情報が該事象の種類毎に行動分析理論に基づいて分類されて得られる複数種のコンテンツ群が記憶される記憶ステップと、
    前記被支援者端末からの前記被支援者の状況情報に該当する第1のコンテンツが前記支援者端末からの支援情報及び前記行動分析理論に係る行動分析理論情報に基づいて前記記憶手段に記憶された前記複数種のコンテンツ群より決定されるコンテンツ決定ステップと、
    前記コンテンツ決定受付部にて決定された前記第1のコンテンツを前記被支援者端末及び/もしくは前記支援者端末に提供されるコンテンツ提供ステップと
    を有することを特徴とする行動分析型支援方法。
  10. 請求項7記載の行動分析型支援プログラムを記憶した記憶媒体。
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