JPWO2019124337A1 - 電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示の目的は、アーマチャの摩擦面の振れを全周にわたって規格内に抑えることができる電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ及びその製造方法を提供することである。【解決手段】本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1は、コンプレッサの回転軸を差し込むための円筒部11aを有し、円筒部の底部11bは回転軸の先端が当接する突き当て面11cを有するハブ10と、励磁コイルの通電または非通電によって、回転軸の軸方向に移動してロータと接触または離脱して動力を伝達及び遮断するアーマチャ20と、アーマチャに固定されたアウターリング30と、ハブとアウターリングとを連結する環状の弾性部材40と、有する電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリにおいて、突き当て面が切削加工処理面である。【選択図】図2

Description

本開示は、電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ及びその製造方法に関し、特に電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの振れ改善に関するものである。
車両用のコンプレッサの電磁クラッチにおいて、アーマチャアッセンブリはコンプレッサの回転軸に固定される。クラッチがオフの時には、アーマチャアッセンブリのアーマチャは、ロータとの間に一定のギャップをもって離脱している。一方、クラッチがオンの時には、アーマチャがロータに吸着され、コンプレッサに回転力を伝達する。このクラッチのオン/オフ時にロータに対するアーマチャの離脱・吸着が円滑に行われるように、コンプレッサの回転軸の軸方向とアーマチャの摩擦面との直角度が要求され、アーマチャの摩擦面の振れが規定されている。
プレス加工によってハブ部の板面を塑性変形させることによってアーマチャ端面に対する軸部の傾きを補正する面振れ修正装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2014−14845号公報
しかし、特許文献1の技術では、アーマチャアッセンブリの完成後全品検査を行い、規格不適合品だけ修正することとなる。このため、時間がかかり生産効率が悪いという問題がある。
本開示の目的は、アーマチャの摩擦面の振れを全周にわたって規格内に抑えることができる電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ及びその製造方法を提供することである。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリは、コンプレッサの回転軸を差し込むための円筒部を有し、該円筒部の底部は前記回転軸の先端が当接する突き当て面を有するハブと、励磁コイルの通電または非通電によって、前記回転軸の軸方向に移動してロータと接触または離脱して動力を伝達及び遮断するアーマチャと、該アーマチャに固定されたアウターリングと、前記ハブと前記アウターリングとを連結する環状の弾性部材と、有する電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリにおいて、前記突き当て面が切削加工処理面であることを特徴とする。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリでは、前記突き当て面は、前記アーマチャの摩擦面を基準面として、平行関係にある切削加工処理面であることが好ましい。これによって、コンプレッサの回転軸の軸方向とアーマチャの摩擦面との直角度の精度が良くなりアーマチャの摩擦面の振れが小さくなるため、ロータに対するアーマチャの離脱・吸着をより円滑にすることができる。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリでは、前記ハブは、前記円筒部を内周に有する軸挿入部と、該軸挿入部の前記円筒部が開口する側とは反対側の端部近傍より径方向外側に延びる円盤部と、該円盤部の外縁から前記軸挿入部とは反対方向に円筒状に延びるリム部と、を有し、一体の成形部品である形態を包含する。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリでは、前記ハブは、少なくとも、前記円筒部を内周に有する軸挿入部と、該軸挿入部の端部近傍より径方向外側に延びるフランジ部とを有するボスと、円盤部と該円盤部の外縁に円筒状に延びるリム部とを有するインナーリングと、を有し、前記フランジ部と前記円盤部を重ね合わせるとともに、前記軸挿入部と前記リム部とが反対方向に向いた状態で前記ボスと前記インナーリングとが固定されることで構成される形態を包含する。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリでは、前記円筒部の底面は、前記ハブと一体に構成されている形態を包含する。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリでは、前記円筒部の底面は、前記軸挿入部の端に固定したストッパーによって構成されている形態を包含する。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリでは、前記円筒部の底部は、前記インナーリングの前記円盤部によって構成されている形態を包含する。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法は、本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法であって、平坦面と、この平坦面を貫通する貫通孔が設けられた作業台を用い、前記ハブの軸挿入部を前記作業台の前記貫通孔を挿通させるとともに、前記アーマチャの摩擦面が前記作業台の平坦面に接するように前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリを前記作業台に固定し、前記貫通孔を挿通させた前記ハブの前記円筒部の底部を、前記アーマチャアッセンブリが固定された側とは反対方向から切削加工して前記突き当て面を形成することを特徴とする。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法は、切削工具を前記作業台の前記平坦面に直交する軸周りに回転するように設け、前記ハブの前記円筒部に回転する前記切削工具を挿入して、前記底部を切削加工して前記突き当て面を形成することが好ましい。これによって、切削工具で平坦面に対して平行な切削加工面を形成することができるため、アーマチャの摩擦面の振れを全周にわたって規格内に抑えることができる。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法では、前記切削工具は、エンドミルである形態を包含する。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法は、前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリを前記作業台に固定する前に、位置決め部材を前記アーマチャアッセンブリが固定する側とは反対方向から前記ハブの円筒部に差し入れ、前記作業台と前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリとの位置決めを行うようにしたことが好ましい。これによって、アーマチャアッセンブリを作業台の適切な位置により精度よく、より素早く配置することができる。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法は、前記作業台を、前記平坦面が水平方向となるように設置し、前記アーマチャアッセンブリを前記作業台の上に固定し、下方より切削加工を行うことが好ましい。これによって、切削で発生した切り粉が下方に落ちて突き当て面に切り粉が残留することを防止できるため、ロータに対するアーマチャの吸着をより確実にすることができる。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法では、前記作業台は、固定するアーマチャアッセンブリの下方に切り粉回収用チャンバーを備えることが好ましい。これによって、切削で発生した切り粉を回収することができる。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法では、前記切り粉回収用チャンバーは、該チャンバー内部に前記切削工具を配置していることが好ましい。これによって、切削で発生した切り粉を回収することができる。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法では、前記切り粉回収用チャンバーは、該チャンバー内部の切り粉と共に空気を強制排気することが好ましい。これによって、突き当て面に切り粉が残留することをより確実に防止するため、ロータに対するアーマチャの吸着をより確実にすることができる。また、切削工具に付着した切り粉を除去することができる。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法は、前記円筒部の底部の突き当て面を切削する前の前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリに対して、前記円筒部の底部の突き当て面と前記アーマチャの摩擦面とが所定精度内の平行であるか否かを検品する工程をさらに有し、平行精度が否と判定された前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリのみについて、切削する工程を行うことが好ましい。これによって、アーマチャの摩擦面の振れが所定範囲外の物品のみについて切削工程を行うこととなるため、切削工程に要する時間を削減することができる。
本発明に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法では、前記円筒部の底部の突き当て面を切削する前の前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリに対して、前記円筒部の底部の突き当て面と前記アーマチャの摩擦面とが所定精度内の平行であるか否かを検品する工程を行わずに、全ての前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリに切削する工程を行うことが好ましい。これによって、検品工程を行うことなく、全品についてアーマチャの摩擦面の振れを所定範囲内とすることができる。
本開示によれば、アーマチャの摩擦面の振れを全周にわたって規格内に抑えることができる電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ及びその製造方法を提供することができる。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの第一例を示す平面図である。 図1のA−A線破断面図である。 アーマチャの摩擦面の振れが所定範囲外の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの断面図である。 図3の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリについて切削加工後の状態を示す図である。 本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの第二例を示す平面図である。 図5のB−B線破断面図である。 本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの第三例を示す平面図である。 図7のC−C線破断面図である。 本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法に用いられる製造装置の一例を示す概略断面図であり、切削位置を示す図である。 製造装置の一例を示す概略断面図であり、準備位置を示す図である。 製造装置の作業台の一例を示す概略平面図である。 アーマチャの摩擦面の振れが所定範囲内の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの断面図である。 図12の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリについて切削加工後の状態を示す図である。 アーマチャアッセンブリの画像であり、(a)は切削加工前の状態、(b)は(a)の突き当て面を拡大した画像、(c)は切削加工後の状態、(d)は(c)の突き当て面を拡大した画像を示す。 切削加工後の突き当て面の形状測定データである。
以下、添付の図面を参照して本発明の一態様を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。本発明の効果を奏する限り、種々の形態変更をしてもよい。
図1は、本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの第一例を示す平面図である。図2は、図1のA−A線破断面図である。本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1は、図1又は図2に示すように、コンプレッサの回転軸を差し込むための円筒部11aを有し、円筒部11aの底部11bは回転軸の先端が当接する突き当て面11cを有するハブ10と、励磁コイルの通電または非通電によって、回転軸の軸方向に移動してロータと接触または離脱して動力を伝達及び遮断するアーマチャ20と、アーマチャ20に固定されたアウターリング30と、ハブ10とアウターリング30とを連結する環状の弾性部材40と、を有する電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリにおいて、突き当て面11cが切削加工処理面である。なお、円筒部11aの底部11bの突き当て面11cと回転軸の先端との間に電磁クラッチのアーマチャ20とロータ(不図示)の間隙を調整するためのシム(不図示)を設けた場合には、突き当て面11cにはシムが当接する。
アーマチャアッセンブリ1は、電磁クラッチに用いられる。電磁クラッチは、例えば車両用空調装置のコンプレッサに対して動力を伝達又は遮断する機械要素部品であり、ステータ(不図示)と、ロータ(不図示)と、アーマチャアッセンブリ1とを有する。ステータ(不図示)は、アーマチャがロータに吸引されるための電磁力を発生させる励磁コイルを内蔵する。ロータ(不図示)は、エンジン稼働中は常時回転しており、エンジンの駆動力をアーマチャアッセンブリ1に伝達させる。アーマチャアッセンブリ1は、ロータからの駆動力をコンプレッサへ伝達させる。
ハブ10は、コンプレッサの回転軸に連結される部材である。円筒部11aは、コンプレッサの回転軸を差し込むための空間であり、一方の端部に開口11dを有し、他方の端部(底部)11bに回転軸の先端またはシムが当接する突き当て面11cを有する。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1では、図2に示すように、ハブ10(10A)は、円筒部11aを内周に有する軸挿入部11と、軸挿入部11の円筒部11aが開口する側とは反対側の端部近傍より径方向外側に延びる円盤部12と、円盤部12の外縁から軸挿入部11とは反対方向に円筒状に延びるリム部13と、を有し、一体の成形部品である形態を包含する。
軸挿入部11は、ロータ側に突出する筒状部分であり、筒の内部空間である円筒部11aにコンプレッサの回転軸が挿入される。
円盤部12は、軸挿入部11とリム部13とを連結する部分である。円盤部12は、軸挿入部11の根元を中心として直角方向に延在することが好ましい。
リム部13は、弾性部材40を介してアウターリング30に固定される部分である。
ハブ10(10A)の成形方法は、特に限定されないが、例えば鍛造である。
アーマチャ20は、回転軸の軸方向に貫通する貫通孔を有する円環状部材である。アーマチャ20は、磁性材料からなり、励磁コイルへの通電によってロータに吸着し、通電の遮断によってロータから離間する。アーマチャ20のロータ側の表面21は、アーマチャ20がロータに吸着されるときにロータと接触する摩擦面である。アーマチャ20のロータ側とは反対側の表面22は、アウターリング30に固定される。
アウターリング30は、回転軸の軸方向に延びる円筒状のアウターリム部31とアウターリム部31のアーマチャ20側の端部から直角方向に延びてアーマチャ20の表面22に固定される結合部32とを有する。
弾性部材40は、ハブ10(10A)のリム部13とアウターリング30のアウターリム部31との間に介在し、リム部13の外周面及びアウターリム部31の内周面に加硫接着される。
アーマチャアッセンブリ1において、アーマチャ20がロータに吸着されると、ロータの回転力が、アーマチャ20から、アウターリング30、弾性部材40及びハブ10を介してコンプレッサの回転軸に伝達される。そして、コンプレッサが運転状態となる。
図3は、アーマチャの摩擦面の振れが所定範囲外の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの断面図である。アーマチャアッセンブリ1の組立時に、各部品の寸法精度又は組付け精度が不十分であると、例えば、図3に示すように円筒部11aの底部11bの法線方向、すなわちコンプレッサの回転軸の軸方向Oに対するアーマチャ20の摩擦面21の直角度を確保することができない場合がある。言い換えると、円筒部11aの底部11bが形成する面S2は、アーマチャ20の摩擦面21が形成する面(基準面)S1に対して非平行関係にある。このように、アーマチャ20の摩擦面21の振れ精度が悪化すると、ロータに対するアーマチャ20の離脱・吸着が円滑に行えず、信頼性が低下するおそれがある。
図4は、図3の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリについて切削加工後の状態を示す図である。本実施形態では、突き当て面11cを切削加工処理面S3とする。これによって、図4に示すように、コンプレッサの回転軸の軸方向Oとアーマチャ20の摩擦面21との直角度を確保して、アーマチャ20の摩擦面21の振れを全周にわたって規格内に調整することができる。その結果、ロータに対するアーマチャ20の離脱・吸着が円滑に行われて、電磁クラッチの動作の信頼性を向上させることができる。
本実施形態では、図4に示すように、突き当て面11cは、アーマチャ20の摩擦面21を基準面S1として、平行関係にある切削加工処理面S3であることが好ましい。これによって、コンプレッサの回転軸の軸方向Oとアーマチャ20の摩擦面21との直角度の精度が良くなりアーマチャの摩擦面の振れが小さくなるため、ロータに対するアーマチャ20の離脱・吸着をより円滑にすることができる。
ここまで、ハブ10Aが一体の成型部品である形態を説明してきたが、本実施形態はこれに限定されず、ハブ10B,10Cが複数の構成部品からなる形態であってもよい。次に、図5〜図8を参照して、ハブ10B,10Cが複数の構成部品からなる形態を説明する。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1では、ハブ10(10B,10C)は、図5〜図8に示すように、少なくとも、円筒部11aを内周に有する軸挿入部11と、軸挿入部11の端部近傍より径方向外側に延びるフランジ部14とを有するボス15と、円盤部16と円盤部16の外縁に円筒状に延びるリム部17とを有するインナーリング18と、を有し、フランジ部14と円盤部16を重ね合わせるとともに、軸挿入部11とリム部17とが反対方向に向いた状態でボス15とインナーリング18とが固定されることで構成される形態を包含する。
ボス15は、軸挿入部11とフランジ部14とを有し、例えば鍛造成型部品である。ボス15の軸挿入部11には、コンプレッサの回転軸が連結される。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1では、図5及び図6に示すように、円筒部11aの底面は、軸挿入部11の端に固定したストッパー19によって構成されている形態を包含する。
ストッパー19は、円筒部11aの底部11bに設けられた段差部11eに配置されることが好ましい。ストッパー19は、例えば、フランジ部14にかしめて固定される。図5及び図6に示すハブ10Bでは、ストッパー19の切削加工処理面が突き当て面11cを形成している。また、ストッパー19は、図5及び図6に示すようにハブ10Bが複数の構成部品からなる形態である場合に限らず、図1〜図4に示すようにハブ10Aが一体の成型部品である形態において配置されてもよい。
インナーリング18は、例えばプレス成型品である。インナーリング18の円盤部16は、軸挿入部11とリム部17とが反対方向に向いた状態で、ボス15のフランジ部14にリベットなどの固定部材で固定される。また、インナーリング18のリム部17は、図1及び図2に示すリム部13に相当し、弾性部材40が、インナーリング18のリム部17とアウターリング30のアウターリム部31との間に介在し、リム部17の外周面及びアウターリム部31の内周面に加硫接着される。
図7は、本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの第三例を示す平面図である。図8は、図7のC−C線破断面図である。図5及び図6に示す電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1では、円筒部11aの底部11bが、ストッパー19によって構成されている形態を示したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、ストッパー19を用いずに、図7及び図8に示すように、円筒部11aの底部11bが、インナーリング18の円盤部16によって構成されている形態、又は円筒部11aの底面が、ハブ10B,10Cと一体に構成されている形態(不図示)を包含する。
円筒部11aの底部11bがインナーリング18の円盤部16によって構成されている形態では、図7及び図8に示すように、円盤部16の切削加工処理面が、突き当て面11cを形成する。
円筒部11aの底面がハブ10B,10Cと一体に構成されている形態は、例えば、軸挿入部11の端部近傍より径方向内側に延びる内側フランジ部(不図示)を設ける形態である。この形態では、内側フランジ部の切削加工処理面が、突き当て面11cを形成する。
図9は、本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法に用いられる製造装置の一例を示す概略断面図であり、切削位置を示す図である。製造装置90は、図9に示すように、作業台91と切削工具92とを備えることが好ましい。
作業台91は、アーマチャアッセンブリ1を載置する台であり、平坦面91aと、平坦面91aの法線方向に貫通する貫通孔91bとを有する。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1の製造方法では、作業台91は、固定するアーマチャアッセンブリ1の下方に切り粉回収用チャンバー94を備えることが好ましい。これによって、切削で発生した切り粉を回収することができる。
切り粉回収用チャンバー94は、バキュームクリーナー94bを備える真空チャンバーであることが好ましい。
切削工具92は、例えば、エンドミルである。
切削工具92は、作業台91の平坦面91aの法線方向と平行に軸方向を合せた状態で配置され、作業台91の貫通孔91bに挿通可能である。
切削工具92は、例えば、切り粉回収用チャンバー94に設けられた開口94aから切り粉回収用チャンバー94内に配置されることが好ましい。
製造装置90は、ストロークエンドストッパー95と、ラバーカバー96と、ストッパーバックアップサポート97と、スウィングクランプ98とを更に備えることが好ましい。ストロークエンドストッパー95は、切り粉回収用チャンバー94の開口94aの近傍の外壁に設けられ、切削工具92の切削深さを調整する。ラバーカバー96は、蛇腹状でかつ円筒形状であり、ハブ10を弾性的に支持し、切り粉の飛散を防止する弾性部材である。ストッパーバックアップサポート97は、ハブ10をラバーカバー96に向けて押さえつける棒状部材で、切削加工時にハブ10が上方に移動することを規制する。スウィングクランプ98は、アーマチャ20を作業台91に固定する。
図10は、製造装置の一例を示す概略図であり、準備位置を示す図である。製造装置90は、作業台91の平坦面91aの法線方向と平行に軸方向を合せた状態で配置され、作業台91の貫通孔91bに挿通可能な位置決め部材93を更に備えることが好ましい。位置決め部材93は、先端部にハブ10の円筒部11aの内径よりも小径の差入部93aを有し、差入部93aがハブ10の円筒部11aに差し入れられることによって、アーマチャアッセンブリ1の位置決めをする。
図11は、製造装置の作業台の一例を示す概略平面図である。製造装置90は、位置決め部材93(図10に図示)が配置されてアーマチャアッセンブリ1の位置決めとアーマチャアッセンブリ1の固定を行う準備位置Aと、切削工具92(図9に図示)が配置されてアーマチャアッセンブリ1の切削作業を行う作業位置Bとの間で、作業台91を移動可能なレール99を更に備えることが好ましい。
次に、製造装置90を用いたアーマチャアッセンブリ1の製造方法を説明する。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1の製造方法は、図9に示すように、平坦面91aと、この平坦面91aを貫通する貫通孔91bが設けられた作業台91を用い、ハブ10の軸挿入部11を作業台91の貫通孔91bを挿通させるとともに、アーマチャ20の摩擦面21が作業台91の平坦面91aに接するように電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1を作業台91に固定し(固定工程)、貫通孔91bを挿通させたハブ10の円筒部11aの底部11bを、アーマチャアッセンブリ1が固定された側とは反対方向から切削加工して突き当て面11cを形成する(切削加工工程)。
固定工程では、例えば、図9に示すように、ハブ10を、ラバーカバー96で下方から支持しながらストッパーバックアップサポート97で上方から押さえつける。さらに、スウィングクランプ98でアーマチャ20を作業台91に固定する。
切削加工工程では、切削工具92を回転させながらアーマチャアッセンブリ1に向かって移動させて、円筒部11aの底部11bを切削して、突き当て面11cを形成する。このとき、円筒部11aの底部11bの突き当て面11cに加えて、円筒部11aの内周側面を切削してもよい。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1の製造方法は、切削工具92を作業台91の平坦面91aに直交する軸周りに回転するように設け、ハブ10の円筒部11aに回転する切削工具92を挿入して、底部11bを切削加工して突き当て面11cを形成することが好ましい。これによって、切削工具92で平坦面91aに対して平行な切削加工面を形成することができるため、アーマチャ20の摩擦面21の振れを全周にわたって規格内に抑えることができる。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1の製造方法は、作業台91を、平坦面91aが水平方向となるように設置し、アーマチャアッセンブリ1を作業台91の上に固定し、下方より切削加工を行うことが好ましい。これによって、切削で発生した切り粉が下方に落ちて突き当て面11cに切り粉が残留することを防止できるため、ロータに対するアーマチャ20の吸着をより確実にすることができる。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1の製造方法では、切り粉回収用チャンバー94は、チャンバー94内部に切削工具92を配置していることが好ましい。これによって、切削で発生した切り粉を回収することができる。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1の製造方法では、切り粉回収用チャンバー94は、チャンバー94内部の切り粉と共に空気を強制排気することが好ましい。これによって、突き当て面11cに切り粉が残留することをより確実に防止するため、ロータに対するアーマチャ20の吸着をより確実にすることができる。また、切削工具92に付着した切り粉を除去することができる。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1の製造方法は、電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1を作業台91に固定する前に、位置決め部材93をアーマチャアッセンブリ1が固定する側とは反対方向に設置しておき、位置決め部材93をハブ10の円筒部11aに差し入れ、作業台91に電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1を載置することで作業台91とアーマチャアッセンブリ1との位置決めを行うようにした(位置決め工程)ことが好ましい。これによって、アーマチャアッセンブリ1を作業台91の適切な位置により精度よく、より素早く配置することができる。
位置決め工程では、図10に示すように、作業台91のアーマチャアッセンブリ1が固定する側と反対側に位置決め部材93を準備しておき、アーマチャアッセンブリ1の軸挿入部11の一端部を作業台91の貫通孔91bに差し込む時に、ハブ10の円筒部11aに位置決め部材93を差し込んで、アーマチャアッセンブリ1を作業台91の適切な位置に載置する。
固定工程では、ハブ10の円筒部11aに位置決め部材93を差し込んだ状態を維持したまま、アーマチャアッセンブリ1を作業台91にスイングクランプ98で固定する。固定工程後に、位置決め部材93を円筒部11aより引き抜く。
位置決め工程と固定工程は、図11に示す準備位置Aで行い、その後、作業台91をレール99で作業位置Bに移動させて、切削加工工程を順次行うことが好ましい。準備位置Aに位置決め部材93を固定し、かつ、作業位置Bに切削工具92を固定することによって、位置決め部材93及び切削工具92の交換作業を無くし効率化することができる。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1の製造方法は、円筒部11aの底部11bの突き当て面11cを切削する前の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1に対して、円筒部11aの底部11bの突き当て面11cとアーマチャ20の摩擦面21とが所定精度内の平行であるか否かを検品する工程(検品工程)をさらに有し、平行精度が否と判定された前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1のみについて、切削する工程を行うことが好ましい。これによって、アーマチャ20の摩擦面21の振れが所定範囲外の物品のみについて切削工程を行うこととなるため、切削工程に要する時間を削減することができる。
検品工程では、平行精度の検査方法は、例えばダイヤルゲージによる振れ測定である。より具体的には、突き当て面11cを基準として回転軸に突き当てアーマチャアッセンブリ1を回転させた時に、摩擦面21の振れをダイヤルゲージで測定する。所定精度内の平行とは、アーマチャ20の摩擦面21を突き当て面11cに平行移動させたと仮定したとき、両面のなす角度が±0.7°の範囲内であることをいう。
検品工程において、例えば、図3に示すように、突き当て面11cとアーマチャ20の摩擦面21とが所定精度外の平行であるとき、このようなアーマチャアッセンブリ1について切削加工工程を実施する。そして、図4に示すように、突き当て面11cとアーマチャ20の摩擦面21とを所定精度内の平行になるようにする。
図12は、アーマチャの摩擦面の振れが所定範囲内の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの断面図である。検品工程において、図12に示すように、突き当て面11cとアーマチャ20の摩擦面21とが所定精度内の平行であるとき、このようなアーマチャアッセンブリ1については、切削加工工程を行わず、そのまま電磁クラッチに組み込んでもよい。
本実施形態に係る電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法では、円筒部11aの底部11bの突き当て面11cを切削する前の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1に対して、円筒部11aの底部11bの突き当て面11cとアーマチャ20の摩擦面21とが所定精度内の平行であるか否かを検品する工程を行わずに、全ての電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ1に切削する工程を行ってもよい。これによって、検品工程を行うことなく、全品についてアーマチャの摩擦面の振れを所定範囲内とすることができる。
検品工程を行わずに全品について切削加工工程を行う場合、図3に示すように、突き当て面11cとアーマチャ20の摩擦面21とが所定精度外の平行であるときは、図4に示すように切削加工を行う。一方、図12に示すように、突き当て面11cとアーマチャ20の摩擦面21とが所定精度内の平行であるときであっても、図13に示すように切削加工を行う。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例に何ら限定されるものではない。
図14は、アーマチャアッセンブリの画像であり、(a)は切削加工前の状態、(b)は(a)の突き当て面を拡大した画像、(c)は切削加工後の状態、(d)は(c)の突き当て面を拡大した画像を示す。図14(a)(b)のアーマチャアッセンブリ1について切削加工を行い、図14(c)(d)に示すように突き当て面を切削加工面とした。切削加工面は、図14(d)に示すように、同心円状の加工痕が見られる。
図14(c)(d)に示す切削加工後の突き当て面について形状測定を行った。形状測定の方法は、輪郭形状測定機による。図15は、切削加工後の突き当て面の形状測定データである。図15において、突き当て面の図面上の右側の形状測定データ(J1−2)は、左右反転した画像であり、文字が左右反転している。図15に示すとおり、切削加工が施されていることは、点線丸で囲った部分のように、プロファイルにおいて、平面の変化する部分(段差や変化点)が生じることで確認することができる。
1 電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ
10(10A,10B,10C) ハブ
11 軸挿入部
11a 円筒部
11b 円筒部の底部
11c 突き当て面
11d 開口
11e 段差部
12 円盤部
13 リム部
14 フランジ部
15 ボス
16 円盤部
17 リム部
18 インナーリング
19 ストッパー
20 アーマチャ
21 アーマチャのロータ側の表面(摩擦面)
22 アーマチャのロータ側とは反対側の表面
30 アウターリング
31 アウターリム部
32 結合部
40 弾性部材
90 製造装置
91 作業台
91a 平坦面
91b 貫通孔
92 切削工具(エンドミル)
93 位置決め部材
93a 差入部
94 切り粉回収用チャンバー
94a 開口
94b バキュームクリーナー
95 ストロークエンドストッパー
96 ラバーカバー
97 ストッパーバックアップサポート
98 スウィングクランプ
99 レール
A 準備位置
B 作業位置
S2 突き当て面が形成する面
S1 基準面
S3 切削加工処理面

Claims (17)

  1. コンプレッサの回転軸を差し込むための円筒部(11a)を有し、該円筒部(11a)の底部(11b)は前記回転軸の先端が当接する突き当て面(11c)を有するハブ(10)と、
    励磁コイルの通電または非通電によって、前記回転軸の軸方向に移動してロータと接触または離脱して動力を伝達及び遮断するアーマチャ(20)と、
    該アーマチャ(20)に固定されたアウターリング(30)と、
    前記ハブ(10)と前記アウターリング(30)とを連結する環状の弾性部材(40)と、
    を有する電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリにおいて、
    前記突き当て面(11c)が切削加工処理面であることを特徴とする電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ。
  2. 前記突き当て面(11c)は、前記アーマチャ(20)の摩擦面(21)を基準面(S2)として、平行関係にある切削加工処理面(S3)であることを特徴とする請求項1に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ。
  3. 前記ハブ(10A)は、前記円筒部(11a)を内周に有する軸挿入部(11)と、該軸挿入部(11)の前記円筒部(11a)が開口する側とは反対側の端部近傍より径方向外側に延びる円盤部(12)と、該円盤部(12)の外縁から前記軸挿入部(11)とは反対方向に円筒状に延びるリム部(13)と、を有し、一体の成形部品であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ。
  4. 前記ハブ(10B,10C)は、少なくとも、
    前記円筒部(11a)を内周に有する軸挿入部(11)と、該軸挿入部(11)の端部近傍より径方向外側に延びるフランジ部(14)とを有するボス(15)と、
    円盤部(16)と該円盤部(16)の外縁に円筒状に延びるリム部(17)とを有するインナーリング(18)と、を有し、
    前記フランジ部(14)と前記円盤部(16)を重ね合わせるとともに、前記軸挿入部(11)と前記リム部(17)とが反対方向に向いた状態で前記ボス(15)と前記インナーリング(18)とが固定されることで構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ。
  5. 前記円筒部(11a)の底面は、前記ハブ(10B,10C)と一体に構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ。
  6. 前記円筒部(11a)の底面は、前記軸挿入部(11)の端に固定したストッパー(19)によって構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ。
  7. 前記円筒部(11a)の底部(11b)は、前記インナーリング(18)の前記円盤部(16)によって構成されていることを特徴とする請求項4に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ。
  8. 請求項1〜7のいずれか一つに記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ(1)の製造方法であって、
    平坦面(91a)と、この平坦面(91a)を貫通する貫通孔(91b)が設けられた作業台(91)を用い、
    前記ハブ(10)の軸挿入部(11)を前記作業台(91)の前記貫通孔(91b)を挿通させるとともに、前記アーマチャ(20)の摩擦面(21)が前記作業台(91)の平坦面(91a)に接するように前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ(1)を前記作業台(91)に固定し、
    前記貫通孔(91b)を挿通させた前記ハブ(10)の前記円筒部(11a)の底部(11b)を、前記アーマチャアッセンブリ(1)が固定された側とは反対方向から切削加工して前記突き当て面(11c)を形成することを特徴とする電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  9. 切削工具(92)を前記作業台(91)の前記平坦面(91a)に直交する軸周りに回転するように設け、前記ハブ(10)の前記円筒部(11a)に回転する前記切削工具(92)を挿入して、前記底部(11b)を切削加工して前記突き当て面(11c)を形成することを特徴とする請求項8に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  10. 前記切削工具(92)は、エンドミルであることを特徴とする請求項9に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  11. 前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ(1)を前記作業台(91)に固定する前に、位置決め部材(93)を前記アーマチャアッセンブリ(1)が固定する側とは反対方向から前記ハブ(10)の円筒部(11a)に差し入れ、前記作業台(91)と前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ(1)との位置決めを行うようにしたことを特徴とする請求項8〜10のいずれか一つに記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  12. 前記作業台(91)を、前記平坦面(91a)が水平方向となるように設置し、前記アーマチャアッセンブリ(1)を前記作業台(91)の上に固定し、下方より切削加工を行うことを特徴とする請求項8〜11のいずれか一つに記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  13. 前記作業台(91)は、固定するアーマチャアッセンブリ(1)の下方に切り粉回収用チャンバー(94)を備えることを特徴とする請求項12に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  14. 前記切り粉回収用チャンバー(94)は、該チャンバー(94)内部に前記切削工具(92)を配置していることを特徴とする請求項13に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  15. 前記切り粉回収用チャンバー(94)は、該チャンバー(94)内部の切り粉と共に空気を強制排気することを特徴とする請求項14に記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  16. 前記円筒部(11a)の底部(11b)の突き当て面(11c)を切削する前の前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ(1)に対して、前記円筒部(11a)の底部(11b)の突き当て面(11c)と前記アーマチャ(20)の摩擦面(21)とが所定精度内の平行であるか否かを検品する工程をさらに有し、
    平行精度が否と判定された前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ(1)のみについて、切削する工程を行うことを特徴とする請求項8〜15のいずれか一つに記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
  17. 前記円筒部(11a)の底部(11b)の突き当て面(11c)を切削する前の前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ(1)に対して、前記円筒部(11a)の底部(11b)の突き当て面(11c)と前記アーマチャ(20)の摩擦面(21)とが所定精度内の平行であるか否かを検品する工程を行わずに、全ての前記電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリ(1)に切削する工程を行うことを特徴とする請求項8〜15のいずれか一つに記載の電磁クラッチ用アーマチャアッセンブリの製造方法。
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