JPWO2019112044A1 - 水の浄化方法、水の浄化装置及び低水温下における該浄化装置の使用 - Google Patents
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Abstract
水生生物の養殖に使用される水の浄化方法であって、アルカリ土類金属を含有する基材に付着した硝化菌によりアンモニアを硝酸に酸化する硝化工程と、ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂を含有する基材に付着した脱窒菌により硝酸を窒素に還元する脱窒工程と、を含む水の浄化方法を提供する。
Description
本発明は、水生生物の養殖に使用される、水の浄化方法、水の浄化装置及び低水温下における該浄化装置の使用に関する。
魚などの養殖を行う際には、養殖されている魚からの排泄物や、えさの残りなどから発生する窒素分がアンモニアとなって養殖している魚などに害を与えるのを防ぐために、川などから新鮮な水を取り入れるなどの方法により、短期間のうちに養殖している水槽等の水を入れ替える必要があった。
しかしながら水の入れ替えには大量の水を使用することが前提になり、例えば海や川が近くに存在しない内陸部などにおいて養殖を行う際には、多量の水の入れ替えは困難である。また水の入替えは、大量の排水を生じさせることを意味し、排水として養殖中に発生した窒素をすべて川や海に流すことは、河川等の富栄養化などの点からも好ましくない。加えて、排水の基準は、近年の環境保護の観点から厳しくなる一方である。
しかしながら水の入れ替えには大量の水を使用することが前提になり、例えば海や川が近くに存在しない内陸部などにおいて養殖を行う際には、多量の水の入れ替えは困難である。また水の入替えは、大量の排水を生じさせることを意味し、排水として養殖中に発生した窒素をすべて川や海に流すことは、河川等の富栄養化などの点からも好ましくない。加えて、排水の基準は、近年の環境保護の観点から厳しくなる一方である。
この問題を解決するため、魚などから発生したアンモニアを、微生物を用いた2段階の反応を用いて排水から除去することが行われている。すなわちアンモニアを硝酸に変える反応と、硝酸を窒素に分解する反応を用いる方法である。窒素まで分解されれば、環境に負担を与えることなく空気中に排出することができる。
この生物を用いた反応、特に後段の硝酸を窒素に分解する反応は、嫌気性細菌を使用して行われていた。
この生物を用いた反応、特に後段の硝酸を窒素に分解する反応は、嫌気性細菌を使用して行われていた。
上記微生物を用いた反応において、第1段階のアンモニアを硝酸に変える反応では、そのまま廃棄されるような貝殻などのカルシウム系の基材に自然に住み着く菌が用いられることが多い。一方で、第2段階の硝酸を窒素に変える脱窒反応では、セルロース等の高分子を基材として、ここに住み着く脱窒菌を使用することが多い。
第2段階の反応にセルロース等が基材として使用される原理は、「天然高分子や生分解合成樹脂等の生分解性高分子は、従属(有機)栄養細菌の生育、増殖するうえでの基質あるいは水素供与体となり、水中の溶存酸素の極めて少ない状況において窒素酸化物である亜硝酸塩、及び硝酸塩の存在下で窒素酸化物中の酸素を呼吸に利用し、窒素酸化物を還元除去する通性嫌気性微生物である脱窒細菌が生分解性高分子上に群がり着床する」と説明されている(特許文献1参照)。
また、セルロースの他脱窒反応で使用可能な基材として、生分解性樹脂が例示された技術が開示されている(特許文献2及び3参照)。
また、セルロースの他脱窒反応で使用可能な基材として、生分解性樹脂が例示された技術が開示されている(特許文献2及び3参照)。
一方、魚の生育が可能な程度に酸素を含む飼育水に対して脱窒反応を行う装置としては、ろ過装置の水路に、内部に生分解性プラスチックを含むろ材を配置し、このろ材の上側が空気に接する構造が開示されている(特許文献4参照)。この技術では、生分解性プラスチックはろ材の内部に含まれており、ろ材外周に好気性微生物が存在するため、脱窒が行われる生分解性プラスチックは好気性微生物に酸素を消費されて酸素が少ない状態に置かれている。また最近では、サイフォンの原理を用いて脱窒菌が付着するセルロースを大気中に暴露して脱窒反応を行う装置が公開されている(特許文献5)。
できるだけ小さい装置で、多くの水生生物を養殖する場合、上記特許文献で示した処理では、硝酸の除去が間に合わず、硝酸の濃度(硝酸態窒素濃度)が徐々に上昇し、養殖する水生生物等に悪影響を与えることがあった。
本発明はこのような課題を解決するものであり、水の入れ替えをせずとも、小さな装置で多くの水生生物を養殖するための水の浄化方法、及び水の浄化装置を提供する。
本発明はこのような課題を解決するものであり、水の入れ替えをせずとも、小さな装置で多くの水生生物を養殖するための水の浄化方法、及び水の浄化装置を提供する。
本発明者らは、上記課題を解決すべく研究を進め、第2段階の脱窒に使う菌を住まわせる基材として、天然物であるセルロースなどに比べて安定した特性を持ち、特定の化学構造を有する生分解性樹脂を使うことにより、本発明に至った。更に、従来脱窒反応は脱窒菌が付着した生分解性樹脂を大気中に暴露しない状態で行われることが多かったが、生分解性樹脂をあえて大気にさらすことにより、脱窒能力が増して、同じ処理装置でより多くの水生生物を養殖できることを見出した。本発明は、以下のものを含む。
<1>水生生物の養殖に使用される水の浄化方法であって、
アルカリ土類金属を含有する基材に付着した硝化菌によりアンモニアを硝酸に酸化する硝化工程と、
ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂を含有する基材に付着した脱窒菌により硝酸を窒素に還元する脱窒工程と、
を含む、水の浄化方法。
<2>前記生分解性樹脂が、ジカルボン酸由来の構成単位を2種以上含む、<1>に記載の水の浄化方法。
<3>前記生分解性樹脂を大気中に曝露する、<1>又は<2>に記載の水の浄化方法。
<4>前記生分解性樹脂を大気中に曝露する方法が、サイフォンの原理を用いて曝露する、<3>に記載の水の浄化方法。
<5>前記水の温度が18℃以下である、<1>〜<4>の何れか1項に記載の水の浄化方法。
<6>前記水生生物がサケ科の魚類である、<5>に記載の水の浄化方法。
<7>水生生物の養殖に使用される水の浄化装置であって、
アンモニアを硝酸に酸化する硝化菌を生育させるアルカリ土類金属を含有する基材と、
硝酸を窒素に還元する脱窒菌を生育させるジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂を含有する基材と、
を有する水の浄化装置。
<8>水の温度が18℃以下である水生生物の養殖での水の浄化に使用される、<7>に記載の浄化装置の使用。
アルカリ土類金属を含有する基材に付着した硝化菌によりアンモニアを硝酸に酸化する硝化工程と、
ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂を含有する基材に付着した脱窒菌により硝酸を窒素に還元する脱窒工程と、
を含む、水の浄化方法。
<2>前記生分解性樹脂が、ジカルボン酸由来の構成単位を2種以上含む、<1>に記載の水の浄化方法。
<3>前記生分解性樹脂を大気中に曝露する、<1>又は<2>に記載の水の浄化方法。
<4>前記生分解性樹脂を大気中に曝露する方法が、サイフォンの原理を用いて曝露する、<3>に記載の水の浄化方法。
<5>前記水の温度が18℃以下である、<1>〜<4>の何れか1項に記載の水の浄化方法。
<6>前記水生生物がサケ科の魚類である、<5>に記載の水の浄化方法。
<7>水生生物の養殖に使用される水の浄化装置であって、
アンモニアを硝酸に酸化する硝化菌を生育させるアルカリ土類金属を含有する基材と、
硝酸を窒素に還元する脱窒菌を生育させるジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂を含有する基材と、
を有する水の浄化装置。
<8>水の温度が18℃以下である水生生物の養殖での水の浄化に使用される、<7>に記載の浄化装置の使用。
本発明により、効率的に脱窒できる脱窒方法および脱窒装置を提供することが可能となり、また、比較的小さい装置で多くの水生生物を養殖する際であっても、水中のアンモニアを除去し、硝酸濃度(硝酸態窒素濃度)を減少させることができる浄化方法および浄化装置を提供することが可能となる。
そして本発明の目的・効果は、具体的に上記に記載したものに限らず、明細書全体より当業者に明らかにされるものを含む。
そして本発明の目的・効果は、具体的に上記に記載したものに限らず、明細書全体より当業者に明らかにされるものを含む。
以下、本発明について詳細に説明するが、以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施形態の一例(代表例)であり、本発明はこれらの内容に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本実施形態の浄化方法は、水生生物の養殖に使用される水の浄化方法であって、アルカリ土類金属を含有する基材に付着した硝化菌によりアンモニアを硝酸に酸化する硝化工程と、ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂を含有する基材に付着した脱窒菌により硝酸を窒素に還元する脱窒工程とを含む。
以下に、本実施形態の浄化方法に好適に用いられる水の浄化装置について説明する。
以下に、本実施形態の浄化方法に好適に用いられる水の浄化装置について説明する。
本実施形態の浄化装置は、水生生物の養殖に使用され、アルカリ土類金属を含有する基材と、ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂基材と、を備える。図1〜図3は、実施形態に係る浄化装置を使用した水生生物飼育装置の構成を示す概念図である。
図1に示す水生生物飼育装置10は、飼育槽1、ポンプ2、浄化装置3、アルカリ土類金属を含有する基材4、ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂基材5、及びサイフォン6を備える。図示されないその他の構成を有してもよい。
飼育槽1は、水生生物を養殖する水槽である。飼育槽1は、養殖する水性生物の種類、数に応じその大きさ、形状などを適宜設定することができ、水生生物を養殖可能であれば必ずしも水槽である必要はない。
養殖する水生生物は水中に生息する生物であればよく、典型的にはサケ、マス、アユ、イワナなどの淡水魚、カニ、エビなどの甲殻類などがあげられるが、これらに限定されない。養殖には典型的には淡水又は海水を用いる。海水を用いる場合、その塩分濃度は限定されない。
飼育槽1の水中の酸素濃度(DO)は5mg/L以上であり、好ましくは6mg/L以上であり、より好ましくは7mg/L以上であり、さら好ましくは8mg/L以上であり、特に好ましくは9mg/L以上であり、最も好ましくは10mg/L以上である。水中の酸素濃度(DO)が下限値より高ければ、水生生物の棲息に適した環境となる。
飼育水1のアンモニア態窒素の濃度は、10mg/L以下、より好ましくは8mg/L以下、さらに好ましく6mg/L以下、特に好ましくは4mg/L以下である。
アンモニア態窒素濃度が上限値より高いと水生生物に対して致命的な影響を及ぼす。アンモニア態窒素濃度が上限値以下であれば、水生生物が棲息するのに適した環境となる。
養殖する水生生物は水中に生息する生物であればよく、典型的にはサケ、マス、アユ、イワナなどの淡水魚、カニ、エビなどの甲殻類などがあげられるが、これらに限定されない。養殖には典型的には淡水又は海水を用いる。海水を用いる場合、その塩分濃度は限定されない。
飼育槽1の水中の酸素濃度(DO)は5mg/L以上であり、好ましくは6mg/L以上であり、より好ましくは7mg/L以上であり、さら好ましくは8mg/L以上であり、特に好ましくは9mg/L以上であり、最も好ましくは10mg/L以上である。水中の酸素濃度(DO)が下限値より高ければ、水生生物の棲息に適した環境となる。
飼育水1のアンモニア態窒素の濃度は、10mg/L以下、より好ましくは8mg/L以下、さらに好ましく6mg/L以下、特に好ましくは4mg/L以下である。
アンモニア態窒素濃度が上限値より高いと水生生物に対して致命的な影響を及ぼす。アンモニア態窒素濃度が上限値以下であれば、水生生物が棲息するのに適した環境となる。
ポンプ2は、飼育槽1の水を浄化装置3に移送する手段である。飼育槽1の水を浄化装置3に移送することができれば、特段限定されるものではなく、他の移送手段に代替されてもよい。ポンプ2による水の移送速度は特段限定されないが、移送速度を遅くすることで、細菌に酸素を供給しにくくなることから、ある程度の移送速度を有することが好ましい。1日に1度は飼育槽1の水が循環する程度であってよく、1日に2度以上、例えば12時間に1度、10時間に1度、6時間に1度、4時間に1度、2時間に1度、1時間に1度、30分に1度、10分に1度、飼育槽1の水が循環する程度であってよい。
浄化装置3は、アルカリ土類金属を含有する基材4と、ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂基材5とを備える。
アルカリ土類金属を含有する基材4は、飼育槽1から移送されてきた水中のアンモニアを硝酸に変換させるための菌を生育させる基材である。アンモニアを硝酸に変換させるための菌は、当該機能を有する既に知られた菌を適宜用いることができる。
アルカリ土類金属は焼結されていないものが好ましい。焼結することにより、もともとアルカリ土類金属に付着していた細菌類が死滅してしまう。
アルカリ土類金属を含有する基材4としては、アルカリ土類金属を含有する基材であれば特段限定されないが、アルカリ土類金属としてカルシウムを含有する基材(以下、「カルシウム系基材」ということがある)が好ましい。また、廃棄物の利用活用の観点から、貝殻、珊瑚砂、などを用いることが好ましい。
アルカリ土類金属を含有する基材4として、貝殻などを用いる場合、そのまま浄化装置3に配置してもよく、粗粉砕した後に配置してもよく、微粉砕した後に配置してもよい。
アルカリ土類金属を含有する基材は焼結されていないものが好ましい。焼結することにより、もともとアルカリ土類金属を含有する基材に付着していた細菌類が死滅してしまう。
アンモニアが硝酸に変換すると、硝酸により浄化装置3内の水はpHが低くなる。アンモニアを硝酸に変換させるための菌を生育させる基材として、アルカリ土類金属を含有する基材を用いることで、pHを調整し硝化菌の育成を促すことができる。
アルカリ土類金属を含有する基材4は、飼育槽1から移送されてきた水中のアンモニアを硝酸に変換させるための菌を生育させる基材である。アンモニアを硝酸に変換させるための菌は、当該機能を有する既に知られた菌を適宜用いることができる。
アルカリ土類金属は焼結されていないものが好ましい。焼結することにより、もともとアルカリ土類金属に付着していた細菌類が死滅してしまう。
アルカリ土類金属を含有する基材4としては、アルカリ土類金属を含有する基材であれば特段限定されないが、アルカリ土類金属としてカルシウムを含有する基材(以下、「カルシウム系基材」ということがある)が好ましい。また、廃棄物の利用活用の観点から、貝殻、珊瑚砂、などを用いることが好ましい。
アルカリ土類金属を含有する基材4として、貝殻などを用いる場合、そのまま浄化装置3に配置してもよく、粗粉砕した後に配置してもよく、微粉砕した後に配置してもよい。
アルカリ土類金属を含有する基材は焼結されていないものが好ましい。焼結することにより、もともとアルカリ土類金属を含有する基材に付着していた細菌類が死滅してしまう。
アンモニアが硝酸に変換すると、硝酸により浄化装置3内の水はpHが低くなる。アンモニアを硝酸に変換させるための菌を生育させる基材として、アルカリ土類金属を含有する基材を用いることで、pHを調整し硝化菌の育成を促すことができる。
ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂基材5は、上記アルカリ土類金属を含有する基材で生育する菌により変換された硝酸を、窒素に変換する脱窒菌を付着せしめ、脱窒に必要な炭素源を供給する基材である。硝酸を窒素とするための菌は、当該機能を有する既に知られた菌を適宜用いることができる。生分解性樹脂としては、一般に、PLA(polylactic acid)系、PBS(polybutylene succinate)系、PCL(poly caprolactone)系、PHB(poly hydroxybutyrate)系のものが知られているが、本発明においては、生分解性樹脂基材5としては、ジカルボン酸由来の構成単位を含む合成生分解性樹脂が用いられる。かかる合成生分解性樹脂は、ジオール由来の構成単位を含んでいてもよい。
生分解性樹脂の種類としては、ポリエステルが好適であり、ジカルボン酸の種類としては、コハク酸、アジピン酸、シユウ酸、マロン酸、グルタル酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸等があげられる。ジカルボン酸由来の構成単位を2種以上含む生分解性樹脂が好ましい。ジカルボン酸由来の構成単位を1種類含む生分解性樹脂を用いた場合よりも脱窒速度が速く、高い脱窒性能を示す傾向がある。これらのうち、コハク酸由来の構成単位を含むことが好ましく、即ち、ブチレンサクシネート単位を主たる繰り返し単位とするPBS系の生分解性樹脂が好ましい。PBS系の生分解性樹脂としては、具体的には、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)(PBSA)、ポリ(ブチレンサクシネート/カーボネート)などが好ましい例として挙げられる。特に、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)(PBSA)が、生分解性が高い点で、また、脱窒に必要な炭素源を徐放的に供給できる点から好ましい。さらにPBSAは、PHB系など他の生分解性樹脂より分解しやすいため、脱窒菌が生育、増殖するうえでの基質あるいは水素供与体として好ましい。
生分解性樹脂基材5はポリ乳酸、PHA等の樹脂を混合していても良い。ジカルボン酸由来の構成単位を含む合成生分解性樹脂と生分解性が異なるこれらの樹脂を混合することで、生分解性樹脂基材5を炭素源として長期間にわたって使用することができる生分解性樹脂基材5は炭酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム等の樹脂以外の成分を含んでいてもよい。これらの成分が合成生分解性樹脂に対して40質量%以下であれば、これらの成分に起因する微細な粉末が基材より脱落することによりポリマーの表面積がふえ、脱窒を効率的に行うことができる。
生分解性樹脂の種類としては、ポリエステルが好適であり、ジカルボン酸の種類としては、コハク酸、アジピン酸、シユウ酸、マロン酸、グルタル酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸等があげられる。ジカルボン酸由来の構成単位を2種以上含む生分解性樹脂が好ましい。ジカルボン酸由来の構成単位を1種類含む生分解性樹脂を用いた場合よりも脱窒速度が速く、高い脱窒性能を示す傾向がある。これらのうち、コハク酸由来の構成単位を含むことが好ましく、即ち、ブチレンサクシネート単位を主たる繰り返し単位とするPBS系の生分解性樹脂が好ましい。PBS系の生分解性樹脂としては、具体的には、ポリブチレンサクシネート、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)(PBSA)、ポリ(ブチレンサクシネート/カーボネート)などが好ましい例として挙げられる。特に、ポリ(ブチレンサクシネート/アジペート)(PBSA)が、生分解性が高い点で、また、脱窒に必要な炭素源を徐放的に供給できる点から好ましい。さらにPBSAは、PHB系など他の生分解性樹脂より分解しやすいため、脱窒菌が生育、増殖するうえでの基質あるいは水素供与体として好ましい。
生分解性樹脂基材5はポリ乳酸、PHA等の樹脂を混合していても良い。ジカルボン酸由来の構成単位を含む合成生分解性樹脂と生分解性が異なるこれらの樹脂を混合することで、生分解性樹脂基材5を炭素源として長期間にわたって使用することができる生分解性樹脂基材5は炭酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム等の樹脂以外の成分を含んでいてもよい。これらの成分が合成生分解性樹脂に対して40質量%以下であれば、これらの成分に起因する微細な粉末が基材より脱落することによりポリマーの表面積がふえ、脱窒を効率的に行うことができる。
生分解性樹脂基材5の形状は特段限定されず、バルク状(矩形状や球状など)、フレーク状、粒子状、繊維状などいずれの形状であってよい。充填のし易さを考慮すると、フレーク状、粒子状、繊維状などであることが好ましい。粒子状の場合、短径および長径はそれぞれ0.5mm以上4mm以下が好ましく、繊維状の場合、繊維断面の直径は1μm以上3000μm以下が好ましい。
浄化装置3に配置する生分解性樹脂基材5の量は、水生生物飼育装置10内の水の量に対して0.016質量%以上50質量%以下が好ましい。また、浄化装置3に配置する生分解性樹脂基材5の量は、アルカリ土類金属を含有する基材4の量に対して1質量%以上1000質量%以下が好ましい。生分解性樹脂基材5の量が下限値以上上限値以下であれば、脱窒を効率的に行うことができる。
脱窒反応の進行に伴い、生分解性樹脂基材5は消費され、徐々に体積が少なくなる。概ね体積が半分になったところで、減少分を補充することで、脱窒性能を維持することができる。
生分解性樹脂基材5が繊維状の場合は、脱窒反応の進行に伴い繊維状の構造を保てなくなり、基材が小片化する。このような状態になった場合、新たな繊維を補充することで、脱窒性能を維持することができる。
浄化装置3に配置する生分解性樹脂基材5の量は、水生生物飼育装置10内の水の量に対して0.016質量%以上50質量%以下が好ましい。また、浄化装置3に配置する生分解性樹脂基材5の量は、アルカリ土類金属を含有する基材4の量に対して1質量%以上1000質量%以下が好ましい。生分解性樹脂基材5の量が下限値以上上限値以下であれば、脱窒を効率的に行うことができる。
脱窒反応の進行に伴い、生分解性樹脂基材5は消費され、徐々に体積が少なくなる。概ね体積が半分になったところで、減少分を補充することで、脱窒性能を維持することができる。
生分解性樹脂基材5が繊維状の場合は、脱窒反応の進行に伴い繊維状の構造を保てなくなり、基材が小片化する。このような状態になった場合、新たな繊維を補充することで、脱窒性能を維持することができる。
浄化装置3において、アルカリ土類金属を含有する基材4と生分解性樹脂基材5とは、同一の槽中に配置されていてもよく、別の槽に配置されていてもよい。
アルカリ土類金属を含有する基材4と生分解性樹脂基材5とが同一の槽中に配置される場合には、繊維製セパレータ、ろ紙などで仕切られていてもよい。図1においてはアルカリ土類金属を含有する基材4が上方、生分解性樹脂基材5が下方に配置されるが、この順番は逆であってよく、また隣接して配置されていてもよい。
アルカリ土類金属を含有する基材4と生分解性樹脂基材5とが別の槽に配置される場合には、それぞれの槽で水の往来を可能とする機構を有していてもよい。
アルカリ土類金属を含有する基材4と生分解性樹脂基材5とが同一の槽中に配置される場合には、繊維製セパレータ、ろ紙などで仕切られていてもよい。図1においてはアルカリ土類金属を含有する基材4が上方、生分解性樹脂基材5が下方に配置されるが、この順番は逆であってよく、また隣接して配置されていてもよい。
アルカリ土類金属を含有する基材4と生分解性樹脂基材5とが別の槽に配置される場合には、それぞれの槽で水の往来を可能とする機構を有していてもよい。
サイフォン6は、浄化装置3から飼育槽1への水の移送を可能とする移送手段であるとともに、生分解性樹脂基材5を大気中に暴露する機構である。サイフォン6は、浄化装置3の水位がサイフォン6の最上部よりも高くなることで、浄化装置3内の水が飼育槽1へ移送され、生分解性樹脂基材5が大気中に曝露される。生分解性樹脂5が大気中に暴露されることで、脱窒速度が速く、高い脱窒性能を示す傾向がある。
浄化装置3から飼育槽1へ水を移送する手段としては、サイフォンを用いる以外に、ポンプを使用して浄化装置3から飼育槽1へ水を移送してもよい。また、飼育槽1から飼育水をポンプアップして浄化装置3の上部からシャワーリングにより供給することで水を移送してもよい。浄化装置3の水中に空気や酸素を供給することで生分解性樹脂基材5を大気と接触させてもよい。
水生生物飼育装置10は、その他泡沫分離装置を備えてもよいが、本実施形態では備える必要はない。泡沫分離装置を備えることで、化学的酸素要求量(COD)を低下させることができるが、本実施形態では泡沫分離装置を備えなくとも、CODを低下させることができる。
以上、アルカリ土類金属を含有する基材4が配置された槽と生分解性樹脂基材5が配置された槽とが一の流路上に配置された水生生物飼育装置について説明したが、これらの槽は別々の流路上に配置されていてもよい。即ち、図2に示す水生生物飼育装置10のように、アルカリ土類金属を含有する基材4を通過し、脱硝の行われる流路と、生分解性樹脂基材5を通過し、脱窒の行われる流路とが設けられていてもよい。
なお、図2に示す水生生物飼育装置10は、サイフォン6等の図示されないその他の構成を有してもよい。
なお、図2に示す水生生物飼育装置10は、サイフォン6等の図示されないその他の構成を有してもよい。
サケ科の魚類など低水温性の魚を18℃以下の低水温下で飼育する場合、微生物を用いた従来の水処理では、脱窒を促す微生物が充分に繁殖せず、その結果硝酸態窒素の濃度増加を抑制することが難しく飼育魚に悪影響を与えていた。しかしながら本発明の実施形態に係る浄化装置3においては、18℃以下の低水温でも脱窒を促す微生物を充分に繁殖させることができ、飼育水中の硝酸態窒素の濃度増加を抑制することができる。
水生生物が飼育されている水槽内の水の温度は18℃以下が好ましく、5℃以上15℃以下がより好ましく、5℃以上12℃以下がさらに好ましく、8℃以上12℃以下が最も好ましい。上記温度の上限以下にすることで、早く餌になれた稚魚の成長が抑えられ、あとから餌になれた稚魚との間に成長の差があまり生じず、群れのサイズが揃うことで共食いの害を防ぐことができる。上記温度の下限以上にすることで、水が氷るのを防ぎ、水生生物の生育が遅くなることを抑制できる。
水生生物が飼育されている水槽内の水の温度は18℃以下が好ましく、5℃以上15℃以下がより好ましく、5℃以上12℃以下がさらに好ましく、8℃以上12℃以下が最も好ましい。上記温度の上限以下にすることで、早く餌になれた稚魚の成長が抑えられ、あとから餌になれた稚魚との間に成長の差があまり生じず、群れのサイズが揃うことで共食いの害を防ぐことができる。上記温度の下限以上にすることで、水が氷るのを防ぎ、水生生物の生育が遅くなることを抑制できる。
すなわち、本発明の別の実施形態としては、上記記載の浄化装置3を用いて水を浄化する、水生生物の養殖に使用される水の浄化方法であって、前記水の温度が18℃以下である水の浄化方法である。
なお、水生生物が飼育されている水槽内の水の温度を上記温度に保つための手段は、水の温度が上記温度に保たれていれば特に問わない。例えば、屋内の水槽においては室温を一定範囲に制御することで水温を保ってもよい。また、水槽にヒーターやチラー等を設置することで水温を保ってもよい。
なお、水生生物が飼育されている水槽内の水の温度を上記温度に保つための手段は、水の温度が上記温度に保たれていれば特に問わない。例えば、屋内の水槽においては室温を一定範囲に制御することで水温を保ってもよい。また、水槽にヒーターやチラー等を設置することで水温を保ってもよい。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の範囲が、以下の実施例で示す態様に限定されないことは言うまでもない。
(実験例1−1)
図1の飼育槽1のみを用いてニジマスを飼育し、硝酸イオン濃度(硝酸態窒素濃度)が160ppmになった液90Lを、11.3℃に保ち、硝酸態窒素濃度を測定した。36日間放置した後の硝酸態窒素濃度は170ppmであり、実質的に変化していなかった。
なお、硝酸態窒素濃度は、イオンクロマトグラフィーにより測定した。イオンクロマトグラフィーは、東ソー社製IC-2010、TSKgel SuperICカラムを使用し、0.0019mol/L炭酸水素ナトリウム・0.0032mol/L炭酸ナトリウム水溶液を溶離液として分析した。
図1の飼育槽1のみを用いてニジマスを飼育し、硝酸イオン濃度(硝酸態窒素濃度)が160ppmになった液90Lを、11.3℃に保ち、硝酸態窒素濃度を測定した。36日間放置した後の硝酸態窒素濃度は170ppmであり、実質的に変化していなかった。
なお、硝酸態窒素濃度は、イオンクロマトグラフィーにより測定した。イオンクロマトグラフィーは、東ソー社製IC-2010、TSKgel SuperICカラムを使用し、0.0019mol/L炭酸水素ナトリウム・0.0032mol/L炭酸ナトリウム水溶液を溶離液として分析した。
(実験例1−2)
図3に示すような水生生物飼育装置を設置し、硝酸態窒素濃度が160ppmになった液90Lを、11.3℃に保ち硝酸態窒素濃度を測定した。水生生物飼育装置に用いた浄化装置は、浄化装置3の内部が2つに仕切られ、アンモニア→硝酸の反応を起こすための菌を生育する図中左側の槽(カルシウム系基材として2kgのウニ殻を配置)と、硝酸→窒素の反応を起こすための菌を生育する図中右側の槽(1kgのPBSAを配置)とが隣接しており、ここにポンプで上述の水量90Lを180L/hrで循環させた。これにより、30分に1度、飼育槽の水が循環した。この結果、36日目の硝酸態窒素濃度は96ppmまで低下していた。
図3に示すような水生生物飼育装置を設置し、硝酸態窒素濃度が160ppmになった液90Lを、11.3℃に保ち硝酸態窒素濃度を測定した。水生生物飼育装置に用いた浄化装置は、浄化装置3の内部が2つに仕切られ、アンモニア→硝酸の反応を起こすための菌を生育する図中左側の槽(カルシウム系基材として2kgのウニ殻を配置)と、硝酸→窒素の反応を起こすための菌を生育する図中右側の槽(1kgのPBSAを配置)とが隣接しており、ここにポンプで上述の水量90Lを180L/hrで循環させた。これにより、30分に1度、飼育槽の水が循環した。この結果、36日目の硝酸態窒素濃度は96ppmまで低下していた。
(実験例1−3)
図3中右側の槽に用いる樹脂をPBSAからPHBV(poly hydroxybutyrate-co-valerate)に変えた以外は実験例1−2と同様の実験を行った。この結果、36日目の硝酸態窒素濃度は、127ppmであった。
図3中右側の槽に用いる樹脂をPBSAからPHBV(poly hydroxybutyrate-co-valerate)に変えた以外は実験例1−2と同様の実験を行った。この結果、36日目の硝酸態窒素濃度は、127ppmであった。
(実験例1−4)
図1に示すような水生生物飼育装置を設置し、硝酸態窒素濃度が160ppmになった液90Lを、11.3℃に保ち硝酸態窒素濃度を測定した。ポンプ2により、浄化装置3に飼育槽1からの汚染された水が供給され、アンモニア→硝酸の反応を起こすための菌を生育する図中上方の槽(カルシウム系基材を配置)と、硝酸→窒素の反応を起こすための菌を生育する図中下方の槽(PBSAを配置)が上下につながって配置されている。この浄化装置の下部にはサイフォン6が接続されており、浄化装置3の水位がサイフォン6の最上部に達すると、浄化装置3内の水がすべて排出され、PBSAが大気に曝露される構造になっている。ポンプ2による飼育槽1から浄水装置3への水の供給量から、5分に1回生分解性樹脂は大気に曝露される。
図1に示すような水生生物飼育装置を設置し、硝酸態窒素濃度が160ppmになった液90Lを、11.3℃に保ち硝酸態窒素濃度を測定した。ポンプ2により、浄化装置3に飼育槽1からの汚染された水が供給され、アンモニア→硝酸の反応を起こすための菌を生育する図中上方の槽(カルシウム系基材を配置)と、硝酸→窒素の反応を起こすための菌を生育する図中下方の槽(PBSAを配置)が上下につながって配置されている。この浄化装置の下部にはサイフォン6が接続されており、浄化装置3の水位がサイフォン6の最上部に達すると、浄化装置3内の水がすべて排出され、PBSAが大気に曝露される構造になっている。ポンプ2による飼育槽1から浄水装置3への水の供給量から、5分に1回生分解性樹脂は大気に曝露される。
この装置を36日間運転したところ、硝酸態窒素濃度は39ppmであった。
その後40日目の硝酸態窒素濃度は32ppmまで落ちていた。ここでニジマス8尾を飼育槽に放ち、硝酸態窒素濃度の変化を測定したところ、47日目で34ppmとほとんど変化しなかった。そこでニジマスを16尾に増やしたところ、54日目に73ppmまで上昇したが、その後下降に転じ、68日目に30ppm、75日目に10ppmまで低下した。この結果を図4に示す。
その後40日目の硝酸態窒素濃度は32ppmまで落ちていた。ここでニジマス8尾を飼育槽に放ち、硝酸態窒素濃度の変化を測定したところ、47日目で34ppmとほとんど変化しなかった。そこでニジマスを16尾に増やしたところ、54日目に73ppmまで上昇したが、その後下降に転じ、68日目に30ppm、75日目に10ppmまで低下した。この結果を図4に示す。
(実験例1−5)
図1中下方の槽に用いる樹脂をPBSAからPHBV(poly hydroxybutyrate-co-valerate)に変えた以外は実験例1−2と同様にして36日間運転したところ、硝酸態窒素濃度は193ppmであった。
図1中下方の槽に用いる樹脂をPBSAからPHBV(poly hydroxybutyrate-co-valerate)に変えた以外は実験例1−2と同様にして36日間運転したところ、硝酸態窒素濃度は193ppmであった。
(実験例2−1)
図5に示すような水生生物飼育装置10’を用いて水の浄化試験を行った。図5に示す水生生物飼育装置10’は、飼育槽1’;ペリスタポンプ(登録商標)2’;浄化装置3’;ウニ殻からなる基材4’;生分解性樹脂基材5’;を有する。
図5に示すような水生生物飼育装置10’を用いて水の浄化試験を行った。図5に示す水生生物飼育装置10’は、飼育槽1’;ペリスタポンプ(登録商標)2’;浄化装置3’;ウニ殻からなる基材4’;生分解性樹脂基材5’;を有する。
まず、図5に示すような水生生物飼育装置10’を準備した。
具体的には、500gのウニ殻を浸漬した水槽中に水を3L、重量約1g程度の金魚を3匹入れ、3日おきに0.1g程度給餌して2か月間飼育した。当該系内では給餌により供給される窒素がアンモニアとして排泄され、アンモニアを消費することで硝化菌をウニ殻上で生育させた。このようにしてウニ殻上で硝化菌を馴養し、硝化菌を担持したウニ殻(以下、「硝化担体」という)を得た。ウニ殻が馴養された後の系内ではアンモニアの蓄積は無く、硝酸が蓄積した。得られた硝化担体50mLを、底部に複数の細孔をあけて水のみが通過するようにしたコニカルチューブに入れ、内部に硝化担体が配置されたカラム(以下、「硝化カラム」という)を作製した。
次に、容量500mLのプラスチック容器中で、約2mm径のPBSAペレット50mL、廃水処理設備から採取した活性汚泥含有廃液50g及び前記硝酸の蓄積した金魚の飼育廃液50gを混合し、37℃で6日間馴養し、脱窒菌を担持したPBSAペレット(以下、「脱窒担体」という)を得た。
得られた脱窒担体50mLを、底部に複数の細孔をあけて水のみが通過するようにしたコニカルチューブに入れ、内部に脱窒担体が配置されたカラム(以下、「脱窒カラム」という)を作製した。この脱窒カラムは、前記硝化カラムの上部に配置した。
続いて、容量1Lのプラスチック容器からなる飼育槽に、表1に示す組成の模擬飼育水500mLを入れた。この飼育槽を、硝化カラムの下部に配置した。
さらに、内径約1mm、長さ約2000mmのシリコンチューブの片端を飼育槽の底部付近に配置し、もう一方の端を脱窒カラムの上部に接続した。また、前記シリコンチューブの中央部分にペリスタポンプ(登録商標)にセットした。前記ペリスタポンプは、模擬飼育水を飼育槽の底から上方に配置された脱窒カラムへ移送し、脱窒カラムの上部に模擬飼育水が20mL/分の速さで滴下されるように設定した。
これにより、模擬飼育水が大気に曝露され、模擬飼育水がPBSAペレットとウニ殻に接触した後に飼育槽に戻る模擬飼育水の循環システムを構築し、水生生物飼育装置10’を作製した。
具体的には、500gのウニ殻を浸漬した水槽中に水を3L、重量約1g程度の金魚を3匹入れ、3日おきに0.1g程度給餌して2か月間飼育した。当該系内では給餌により供給される窒素がアンモニアとして排泄され、アンモニアを消費することで硝化菌をウニ殻上で生育させた。このようにしてウニ殻上で硝化菌を馴養し、硝化菌を担持したウニ殻(以下、「硝化担体」という)を得た。ウニ殻が馴養された後の系内ではアンモニアの蓄積は無く、硝酸が蓄積した。得られた硝化担体50mLを、底部に複数の細孔をあけて水のみが通過するようにしたコニカルチューブに入れ、内部に硝化担体が配置されたカラム(以下、「硝化カラム」という)を作製した。
次に、容量500mLのプラスチック容器中で、約2mm径のPBSAペレット50mL、廃水処理設備から採取した活性汚泥含有廃液50g及び前記硝酸の蓄積した金魚の飼育廃液50gを混合し、37℃で6日間馴養し、脱窒菌を担持したPBSAペレット(以下、「脱窒担体」という)を得た。
得られた脱窒担体50mLを、底部に複数の細孔をあけて水のみが通過するようにしたコニカルチューブに入れ、内部に脱窒担体が配置されたカラム(以下、「脱窒カラム」という)を作製した。この脱窒カラムは、前記硝化カラムの上部に配置した。
続いて、容量1Lのプラスチック容器からなる飼育槽に、表1に示す組成の模擬飼育水500mLを入れた。この飼育槽を、硝化カラムの下部に配置した。
さらに、内径約1mm、長さ約2000mmのシリコンチューブの片端を飼育槽の底部付近に配置し、もう一方の端を脱窒カラムの上部に接続した。また、前記シリコンチューブの中央部分にペリスタポンプ(登録商標)にセットした。前記ペリスタポンプは、模擬飼育水を飼育槽の底から上方に配置された脱窒カラムへ移送し、脱窒カラムの上部に模擬飼育水が20mL/分の速さで滴下されるように設定した。
これにより、模擬飼育水が大気に曝露され、模擬飼育水がPBSAペレットとウニ殻に接触した後に飼育槽に戻る模擬飼育水の循環システムを構築し、水生生物飼育装置10’を作製した。
脱窒試験として、作製した水生生物飼育装置10’を用いて、15日間模擬飼育水の循環を行った。なお、本実験例では、水生生物の飼育を行わずに脱窒試験を行った。
脱窒試験の際、飼育槽から模擬飼育水を採取し、イオンクロマトグラフィーにより硝酸態窒素濃度の経時変化を測定した。イオンクロマトグラフィーは、東ソー社製IC-2010、TSKgel SuperICカラムを使用し、0.0019mol/L炭酸水素ナトリウム・0.0032mol/L炭酸ナトリウム水溶液を溶離液として分析した。
循環開始後一週間までは、硝化担体及び脱窒担体を馴養した際の水による模擬飼育水の希釈、硝化担体及び脱窒担体への硝酸、亜硝酸等の吸着の影響が懸念されたことから、循環開始から8日目の硝酸態窒素濃度を基準に脱窒担体の機能を評価した。
循環開始から8日目の硝酸態窒素量を100とし、その後の硝酸態窒素の相対量をプロットしたグラフを図6に示す。
脱窒試験の際、飼育槽から模擬飼育水を採取し、イオンクロマトグラフィーにより硝酸態窒素濃度の経時変化を測定した。イオンクロマトグラフィーは、東ソー社製IC-2010、TSKgel SuperICカラムを使用し、0.0019mol/L炭酸水素ナトリウム・0.0032mol/L炭酸ナトリウム水溶液を溶離液として分析した。
循環開始後一週間までは、硝化担体及び脱窒担体を馴養した際の水による模擬飼育水の希釈、硝化担体及び脱窒担体への硝酸、亜硝酸等の吸着の影響が懸念されたことから、循環開始から8日目の硝酸態窒素濃度を基準に脱窒担体の機能を評価した。
循環開始から8日目の硝酸態窒素量を100とし、その後の硝酸態窒素の相対量をプロットしたグラフを図6に示す。
循環開始後8日目から15日目までの水生生物飼育装置10’の脱窒速度を、循環中の模擬飼育水の硝酸態窒素濃度から算出した。その結果、1日で除去可能な窒素量は、脱窒担体1m3あたり0.011kg(以下、kg−N/m3/dayと表す)であり、高い脱窒性能が確認された。
また、循環開始後15日目において、飼育槽中の模擬飼育水の溶存酸素濃度を、マザーツール社製、DO-5510HAを用い、測定したところ、8.0mg/Lであった。
また、循環開始後15日目において、飼育槽中の模擬飼育水の溶存酸素濃度を、マザーツール社製、DO-5510HAを用い、測定したところ、8.0mg/Lであった。
(実験例2−2)
PBSAペレットの代わりに約2mm径のPBSペレットを使用する以外は実験例2−1と同様に水生生物飼育装置10’を作製し、脱窒試験を行った。硝酸態窒素の相対量の経時変化を図6に示す。
PBSAペレットの代わりに約2mm径のPBSペレットを使用する以外は実験例2−1と同様に水生生物飼育装置10’を作製し、脱窒試験を行った。硝酸態窒素の相対量の経時変化を図6に示す。
実験例2−1と同様にして循環開始後8日目から15日目までの水生生物飼育装置10’の脱窒速度を算出した。その結果、脱窒速度は0.008kg−N/m3/dayであり、高い脱窒性能が確認された。
また、循環開始後15日目において、飼育槽中の模擬飼育水の溶存酸素濃度は9.0mg/Lであった。
また、循環開始後15日目において、飼育槽中の模擬飼育水の溶存酸素濃度は9.0mg/Lであった。
(実験例2−3)
PBSAペレットの代わりに、約2mm径のセルロース球(ジカルボン酸由来の構成単位を含まない生分解性樹脂)を使用する以外は実験例2−1と同様に水生生物飼育装置10’を作製し、脱窒試験を行った。硝酸態窒素の相対量の経時変化を図6に示す。
PBSAペレットの代わりに、約2mm径のセルロース球(ジカルボン酸由来の構成単位を含まない生分解性樹脂)を使用する以外は実験例2−1と同様に水生生物飼育装置10’を作製し、脱窒試験を行った。硝酸態窒素の相対量の経時変化を図6に示す。
実験例2−1と同様にして循環開始後8日目から15日目までの水生生物飼育装置10’の脱窒速度を算出した。その結果、脱窒速度は0.002kg−N/m3/dayであった。
また、循環開始後15日目において、飼育槽中の模擬飼育水の溶存酸素濃度は9.2mg/Lであった。
また、循環開始後15日目において、飼育槽中の模擬飼育水の溶存酸素濃度は9.2mg/Lであった。
以上より、脱窒担体用の生分解性樹脂として、ジカルボン酸由来の構成単位を2種含むPBSAを使用した実験例2−1では、ジカルボン酸由来の構成単位を1種類含むPBSを使用した実験例2−2よりも脱窒速度が速く、高い脱窒性能を示すことがわかった。
また、脱窒担体用の生分解性樹脂として、ジカルボン酸由来の構成単位を含むPBSA又はPBSを使用した実験例2−1又は実験例2−2では、ジカルボン酸由来の構成単位を含まないセルロースを使用した実験例2−3よりも脱窒速度が速く、高い脱窒性能を示すことがわかった。
また、脱窒担体用の生分解性樹脂として、ジカルボン酸由来の構成単位を含むPBSA又はPBSを使用した実験例2−1又は実験例2−2では、ジカルボン酸由来の構成単位を含まないセルロースを使用した実験例2−3よりも脱窒速度が速く、高い脱窒性能を示すことがわかった。
10 水生生物飼育装置
1 飼育槽
2 ポンプ
3 浄化装置
4 アルカリ土類金属を含有する基材
5 生分解性樹脂基材
6 サイフォン
1 飼育槽
2 ポンプ
3 浄化装置
4 アルカリ土類金属を含有する基材
5 生分解性樹脂基材
6 サイフォン
Claims (8)
- 水生生物の養殖に使用される水の浄化方法であって、
アルカリ土類金属を含有する基材に付着した硝化菌によりアンモニアを硝酸に酸化する硝化工程と、
ジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂を含有する基材に付着した脱窒菌により硝酸を窒素に還元する脱窒工程と、
を含む、水の浄化方法。 - 前記生分解性樹脂が、ジカルボン酸由来の構成単位を2種以上含む、請求項1に記載の水の浄化方法。
- 前記生分解性樹脂を大気中に曝露する、請求項1又は2に記載の水の浄化方法。
- 前記生分解性樹脂を大気中に曝露する方法が、サイフォンの原理を用いて曝露する、請求項3に記載の水の浄化方法。
- 前記水の温度が18℃以下である、請求項1〜4の何れか1項に記載の水の浄化方法。
- 前記水生生物がサケ科の魚類である、請求項5に記載の水の浄化方法。
- 水生生物の養殖に使用される水の浄化装置であって、
アンモニアを硝酸に酸化する硝化菌を生育させるアルカリ土類金属を含有する基材と、
硝酸を窒素に還元する脱窒菌を生育させるジカルボン酸由来の構成単位を含む生分解性樹脂を含有する基材と、
を有する水の浄化装置。 - 水の温度が18℃以下である水生生物の養殖での水の浄化に使用される、請求項7に記載の浄化装置の使用。
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