JPWO2019107006A1 - 糸管理装置、糸管理方法、及びプログラム - Google Patents

糸管理装置、糸管理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

糸管理装置1は、編み機3に供給する糸Tが巻かれているメインボビン5aを固定するための第1固定部10aと、補充用の糸Tが巻かれている補充ボビン5bを固定するための第2固定部10bと、補充ボビン5bに巻かれている糸Tを始端から引き出すための第1引き出し部と、メインボビン5aに巻かれている糸Tを終端から引き出すための第2引き出し部と、第1引き出し部が引き出した第1引き出し糸と第2引き出し部が引き出した第2引き出し糸とを接続するための糸接続部と、第1引き出し糸と第2引き出し糸とが、糸接続部の稼働領域において交差するように、第1引き出し部と前記第2引き出し部との動作を制御する動作制御部と、を備える。

Description

本発明は、糸管理装置、糸管理方法、及びプログラムに関し、特に編み機に供給する糸を管理する技術に関する。
衣服等の製品を製造するために糸が用いられている。通常、ミシンや編み機等の製造装置に供給される糸はボビンに巻きつけられている。製品の製造に伴って消費されボビンに巻きつけられた糸がなくなった場合、糸が巻きつけられた新たなボビンに交換する必要が生じる。
新たなボビンに交換する作業を人手で行うのは手間がかかり、生産効率が悪化しかねない。このため、例えば特許文献1には、工業用の縫製ミシンで用いられる下糸が巻かれたボビンを自動的に交換する技術が開示されている。
特開2017−23597号公報
近年、編み製品の製造に、製品を原料から一着丸ごと編み上げることができる無縫製編み機と呼ばれる製造装置が用いられるようになってきている。この製造装置も、ボビンに巻かれた糸が原料として用いられている。
縫製ミシンは、下糸が巻かれたボビンを装置内部に収容することができるが、無縫製編み機はボビンが装置の外部に設置される。無縫製編み機自体がボビンを供給する機能を持っておらず、ボビンの交換は人手で行われているのが現状である。このため、製造装置を休みなく稼働させるためにはボビンを交換するための人手を確保する必要がある。また、万が一糸を供給しているボビンが空になってしまうと、ボビンの交換時には無縫製編み機の稼働を中断しなければならない。このように、ボビンの交換は編み機における生産効率低下の一因となっている。
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、編み機の生産効率を上昇させるための技術を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、糸管理装置である。この装置は、編み機に供給する糸が巻かれているメインボビンを固定するための第1固定部と、補充用の糸が巻かれている補充ボビンを固定するための第2固定部と、前記補充ボビンに巻かれている糸を始端から引き出すための第1引き出し部と、前記メインボビンに巻かれている糸を終端から引き出すための第2引き出し部と、前記第1引き出し部が引き出した第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出した第2引き出し糸とを接続するための糸接続部と、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とが、前記糸接続部の稼働領域において交差するように、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部との動作を制御する動作制御部と、を備える。
前記糸接続部は、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを接続するためのスプライサと、前記スプライサを移動させるための動力部とを備えてもよく、前記動力部は、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とが交差する交差領域に前記スプライサを移動させてもよく、前記スプライサは、前記交差領域に移動した後に稼働して、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを接続してもよい。
前記第1固定部と前記第2固定部とは、それぞれボビンの長軸が鉛直方向を向くように当該ボビンを支持してもよく、前記動力部は、前記第1固定部が固定したボビンの長軸と、前記第2固定部が固定したボビンの長軸とを含む仮想平面に交差する方向に前記スプライサを移動させてもよい。
前記糸管理装置は、前記メインボビンから前記補充ボビンに至るまでの間に設定された所定の領域に糸が存在するか否かを検出するための糸検出部をさらに備えてもよく、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との接続動作を前記糸接続部がした後に前記糸検出部によって糸が検出されない場合、前記動作制御部は、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とのそれぞれに前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを再度引き出させ、前記糸接続部は、前記第1引き出し部が引き出した糸と前記第2引き出し部が引き出した糸とを接続してもよい。
前記動作制御部は、前記第2固定部が新たな補充用ボビンを固定することを契機として、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部との動作の制御を開始してもよい。
前記動作制御部は、前記第1引き出し部が前記第1引き出し糸を引き出す際、前記第1引き出し糸の始端が、前記第2固定部から前記第1固定部に相対的に近づくように前記第1引き出し部を制御してもよく、前記第2引き出し部が前記第2引き出し糸を引き出す際、前記第2引き出し糸の終端が、前記第1固定部から前記第2固定部に相対的に近づくように前記第2引き出し部を制御してもよい。
本発明の第2の態様は、糸管理方法である。この方法において、編み機に供給する糸を管理する糸管理装置のプロセッサが、補充用の糸が巻かれている補充ボビンの糸を、第1引き出し部に始端から引き出させるステップと、前記編み機に供給するための糸が巻かれているメインボビンの糸を、第2引き出し部に終端から引き出させるステップと、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とを制御して、前記第1引き出し部に引き出させた第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出させた第2引き出し糸とを交差させるステップと、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との交差部を糸接続部に接続させるステップと、を実行する。
本発明の第3の態様は、プログラムである。このプログラムは、編み機に供給する糸を管理する糸管理装置に、補充用の糸が巻かれている補充ボビンの糸を、第1引き出し部に始端から引き出させる機能と、前記編み機に供給するための糸が巻かれているメインボビンの糸を、第2引き出し部に終端から引き出させる機能と、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とを制御して、前記第1引き出し部に引き出させた第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出させた第2引き出し糸とを交差させる機能と、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との交差部を糸接続部に接続させる機能と、を実現させる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、データ構造、記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、編み機の生産効率を上昇させることができる。
実施の形態に係る製造システムの構成の概略を模式的に示す図である。 実施の形態に係る糸管理装置におけるボビンの交換動作の概要を模式的に示す図である。 補充ボビンに巻かれた糸の始端の引き出し動作の概要を模式的に示す図である。 メインボビンに巻かれた糸と補充ボビンに巻かれた糸との接続動作の概要を模式的に示す図である。 実施の形態に係る制御装置の機能構成を模式的に示す図である。 実施の形態に係る糸検出部による糸検出を説明するための図である。 固定部が備えるボビンチャックの動作を説明するための図である。 実施の形態に係るボビンの交換動作の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 補充ボビンに巻かれている糸の始端の引出処理を説明するための図である。 メインボビンに巻かれている糸の終端の引出処理を説明するための図である。 糸の引出動作の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 メインボビンに巻かれた糸と補充ボビンに巻かれた糸とが交差する交差領域の存在範囲を示す図である。 糸接続動作の処理の流れを説明するためのフローチャートである。 第1の変形例に係る吸引部を説明するための図である。
<1.実施の形態の概要>
図1、図2、図3、及び図4を参照して、実施の形態に係る製造システムSの概要を述べる。
<1.1.製造システムSの構成の概要>
図1は、実施の形態に係る製造システムSの構成の概略を模式的に示す図である。実施の形態に係る製造システムSは、糸管理装置1、モニタ2、編み機3、テンションコントローラ4を含む。糸管理装置1は、編み機3に供給する糸を管理するための装置である。
モニタ2は、糸管理装置1が生成する情報を製造システムSのユーザUに提示するための表示装置である。編み機3は、糸管理装置1から供給される糸を用いて、衣服や、帽子、手袋、靴下、靴、バッグ等の製品を製造するための装置である。テンションコントローラ4は、糸管理装置1が編み機3に供給する糸Tの張力を調整するための装置である。
図1に示すように、糸管理装置1は、編み機3に糸Tを供給するための機構部1aと、当該機構部1aの動作を制御するための制御装置1bとから構成される。機構部1aは、ボビン5を固定するための固定部10、糸Tの有無を検出するための糸検出部11、糸Tを接続するためのスプライサ12、スプライサ12を動かすための動力部13(ただし、図1では、スプライサ12との接続部分を含む構成の一部が省略されている)、及び固定部10を移動させるための固定部用移動部14を少なくとも含む。
動力部13は、例えばエアコンプレッサである。動力部13は、圧縮した空気を利用することにより、機構部1aの各部を動かすための動力を発生する。例えば、動力部13はスプライサ12を移動させるための動力部としても機能し、スプライサ12と動力部13とで糸接続部を構成する。また、動力部13は、空気を吸引したり排出したりするポンプとしても機能する。
図1において、第1固定部10aは、編み機3に供給する糸Taが巻かれているメインボビン5aを固定するための固定部である。第2固定部10bは、メインボビン5aの糸Tがなくなった場合に補充するための補充用の糸Tbが巻かれている補充ボビン5bを固定するための固定部である。補充ボビン5bは、メインボビン5aのいわばバックアップ用ボビンであるため、図1に示すように、メインボビン5aと補充ボビン5bとは隣接している。なお、以下の説明及び図2乃至図12において、上記の「糸Ta」及び「糸Tb」は、単に「糸T」と記載または表記されることがある。
第3固定部10cもボビン5を固定することができるが、第1固定部10a及び第2固定部10bがボビン5を固定しているとき、第3固定部10cはボビン5を固定しない。また、図1に示すように、固定部10は、ボビン5を支持するためのボビンチャック100を備えている。
<1.2.製造システムSの動作の概要>
続いて、図2、図3、及び図4を参照して、実施の形態に係る製造システムSの動作の概要を述べる。
<1.2.1.ボビン5の交換の概要>
図2(a)−(d)は、実施の形態に係る糸管理装置1におけるボビン5の交換動作の概要を模式的に示す図である。ボビン5は、ボビン5に巻かれた糸Tがなくなったタイミングで交換される。なお、巻かれた糸Tがなくなったボビン5を、以下「空ボビン」と記載することがある。
図2(a)は、ボビン補充の必要がない状態における機構部1aを示す図である。図2(a)において、編み機3に供給する糸Tが巻かれているメインボビン5aには、糸Tが十分に巻かれている。また、メインボビン5aが空となった場合にメインボビン5aに代わって編み機3に糸Tを供給するための補充ボビン5bは、第2固定部10bに固定されている。
図2(a)に示すように、メインボビン5aに巻かれた糸Tの終端と、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端とは、接続されている。このため、メインボビン5aの終端から補充ボビン5bの始端に向かう空間に糸Tが存在することになる。糸検出部11は、メインボビン5aから補充ボビン5bに至るまでの間に設定された所定の領域に糸Tが存在するか否かを検出する。
図2(a)に示す例では、糸検出部11は糸Tを検出している状態である。なお、図2(a)において、接続箇所Tnは、スプライサ12がメインボビン5aの糸Tと補充ボビン5bの糸Tとを接続した場所を示している。
図2(b)は、メインボビン5aに巻かれた糸Tがなくなった直後の状態を示す図である。メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとは接続しているため、メインボビン5aに巻かれた糸Tがなくなると、補充ボビン5bに巻かれた糸Tは、テンションコントローラ4に向かうようになる。この結果、糸Tは糸検出部11の可検出領域から外れ、糸検出部11は糸Tを未検出の状態に遷移する。以下、図2(a)及び図2(b)に示すように、糸検出部11が糸Tを検出している状態は白抜きの矩形で示し、糸検出部11が糸Tを未検出の状態は黒塗りの矩形で示す。
このように、第2固定部10bは、メインボビン5aに巻かれている糸Tの終端に接続された状態の糸Tが巻かれている補充ボビン5bを固定する。これにより、糸管理装置1は、糸検出部11の検出状態を参照することで、メインボビン5aが空ボビンか否かを間接的に検出することができる。
図2(c)は、ボビン5の移動を説明するための図である。固定部用移動部14は、例えばモータであり、回転駆動によってベルト140を動かすことができる。固定部10はベルト140に固定されており、ベルト140の移動に伴って固定部10も移動する。これにより、固定部用移動部14は、固定部10を移動させることができる。
固定部用移動部14は、メインボビン5aが空ボビンとなること、すなわち糸検出部11が糸Tを検出している状態から糸Tを未検出の状態に遷移することを契機として、固定部10(ボビン5)を移動させる。具体的には、固定部用移動部14は、メインボビン5aが存在していた場所まで補充ボビン5bを移動させる。これにより、移動後の補充ボビン5bは、新たなメインボビン5bとなる。また、従前のメインボビン5aを固定していた第1固定部10aは、第3固定部10cが存在した位置まで移動する。
固定部10は、鉛直下向き方向からボビンチャック100に挿入されたボビン5を支持する。具体的には、ボビン5は、ボビンチャック100に挿入するための中空の芯を備えている。ボビンチャック100は、ボビン5が挿入された状態で開くことにより、芯を内側から突っ張ることによってメインボビン5aを支持する。したがって、ボビンチャック100が閉じることで突っ張り力が低減されると、ボビン5はボビンチャック100による支持から解放され、重力によって落下する。
空ボビンとなったメインボビン5aを支持しているボビンチャック100は、例えば、固定部用移動部14がメインボビン5aが存在していた場所まで補充ボビン5bを移動させる間に、支持しているボビン5を解放する。図2(c)は、メインボビン5aが落下して第1固定部10aから外れた後の状態を示している。このように、固定部10は、空ボビンを自動で解放することができる。なお、空ボビンとなったメインボビン5aを解放するタイミングは上記に限定されず、補充ボビン5bが従前のメインボビン5aが存在していた場所まで移動してから、解放を行ってもよい。
図2(d)は、新たな補充ボビン5cの取り付けを説明するための図である。固定部用移動部14による固定部10の移動が完了すると、第3固定部10cは第2固定部10bが存在していた位置まで移動する。第3固定部10cのボビンチャック100に新たな補充ボビン5cを取り付けることにより、ボビン5の交換が完了する。
なお、新たな補充ボビン5cの取り付けは、例えばAGV(Automatic Guided Vehicle;無人搬送機)を用いて自動で行ってもよいし、人手で行ってもよい。実施の形態に係る編み機3においては、交換後のボビン5に巻かれた糸を消費するまでは100分程度のオーダーの時間を要する。ボビン5の交換を人手で行う場合であっても、交換には上記のとおり100分程度の時間の猶予があるため、負荷はそれほど大きくない。
<1.2.2.補充ボビン5bの糸Tの引き出しの概要>
続いて、補充ボビン5bの糸Tの引き出しの概要を説明する。
メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとを接続するためには、その前処理として、補充ボビン5bに巻かれている糸Tの始端を引き出す必要がある。一般に、ボビン5に巻かれている糸Tの始端の存在箇所は、ボビン5によって異なる。
糸Tの始端は当然ながら他の部分と同じ素材であるため、ボビン5に巻かれている状態では糸Tの始端は他の部分に紛れてしまい、視覚的に見つけづらい状態となっている。このため、例えば、ボビン5の表面を撮像した画像から画像処理によって視覚的に糸Tの始端を検出することは、不可能ではないものの、実用的な検出精度を出すためには開発コストが高騰してしまうおそれがある。
そこで、実施の形態に係る機構部1aは、糸Tが巻かれているボビン5の表面を吸引することによって糸Tの始端を引き出す。
図3(a)−(b)は、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端の引き出し動作の概要を模式的に示す図である。図中の矢印は、空気の流れを示す。図3(a)において、吸引部170は、底面に空気を流出させるための流出孔が設けられたカップ形状の部材であり、空気を吸引することができる。図3(a)は、動力部13の動力によって、糸Tの巻かれている補充ボビン5bの表面に吸引部170を移動させた後の状態を示している。
補充ボビン5bの表面に吸引部170が存在しているとき、動力部13は吸引部170に空気を吸引させる。この結果、補充ボビン5bの表面から吸引部170の底面に向かう気流が発生する。この気流のため補充ボビン5bに巻かれている糸Tの始端は補充ボビン5bの表面から剥離し、吸引部170の流出孔に向かう。
動力部13は、吸引部170が空気を吸引している状態で、吸引部170を補充ボビン5bから遠ざかる方向(例えば、図3(b)中の白抜き矢印で示す鉛直下向き方向。)に移動させる。図3(b)は、吸引部170が補充ボビン5bから離れた位置にある状態を示す図である。図3(b)に示すように、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端は、吸引部170による空気の吸引のため吸引部170の移動にしたがって補充ボビン5bから引き出される。
このように、吸引部170は、気流によって補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端を補充ボビン5bの表面から引きはがす。これにより、吸引部170は、糸Tの始端を検出しなくても糸Tを補充ボビン5bから引き出すことができる。もちろん、高精度カメラ等を用いてボビン5の表面を撮像し、例えばニューラルネットワーク等の機械学習を用いて生成した端部検出エンジン等を導入することにより、糸Tの始端を検出してから引き出すようにしてもよいことは、当業者であれば容易に理解できることである。
<1.2.3.糸Tの接続の概要>
続いて、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとの接続の概要を説明する。
図4(a)−(d)は、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとの接続動作の概要を模式的に示す図である。メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとを接続するためには、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとをスプライサ12の稼働領域において交差させる必要がある。
図4(a)に示すように、メインボビン5aに巻かれた糸Tから引き出された糸Taは、メインボビン5aから補充ボビン5bに近づく方向(図4(a)における矢印Aaで示す方向)に引き出される。また、補充ボビン5bに巻かれた糸Tから引き出された糸Tbは、補充ボビン5bからメインボビン5aに近づく方向(図4(a)における矢印Abで示す方向)に引き出される。
これにより、図4(b)に示すように、メインボビン5aから引き出された糸Taと補充ボビン5bから引き出された糸Tbとは、糸接続部であるスプライサ12の前方において交差する。スプライサ12は、動力部13の動力を用いて糸Taと糸Tbとの交差領域に移動し、糸Taと糸Tbとを接続する。
図4(c)は、スプライサ12によって接続された直後の糸Tの外観を示す図である。図4(c)に示すように、メインボビン5aから引き出された糸Taと補充ボビン5bから引き出された糸Tbとは、接続箇所Tnにおいて接続される。この結果、図4(d)に示すように、メインボビン5aの終端から補充ボビン5bの始端に向かう空間に糸Tが存在することになり、糸検出部11の状態は検出状態に遷移する。
図4(d)は、ボビン補充の必要がない状態における機構部1aを示す図であり、図2(a)と同様の状態を示す図である。図4(d)の状態においてメインボビン5aの糸Tが消費されると、機構部1aの状態は図2(b)に示す状態に遷移する。
このように、図2、図3、及び図4の動作を繰り返すことにより、糸管理装置1は、空ボビンの検出、空ボビンの排出、ボビン5の交換、及び糸Tの接続までの一連の動作を継続することができる。
<1.3.制御装置1bの機能構成>
図5は、実施の形態に係る制御装置1bの機能構成を模式的に示す図である。実施の形態に係る制御装置1bは、記憶部15及び動作制御部16を備える。制御装置1bは、例えばPC(Personal Computer)等の計算リソースによって実現される。
記憶部15は、制御装置1bを実現するコンピュータのBIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)や制御装置1bの作業領域となるRAM(Random Access Memory)、OS(Operating System)やアプリケーションプログラム、当該アプリケーションプログラムの実行時に参照されるデータベースを含む種々の情報を格納するHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の大容量記憶装置である。
動作制御部16は、制御装置1bのCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部15に記憶されたプログラムを実行することによって信号取得部160、固定部制御部161、接続部制御部162、及び引出部制御部163として機能する。
信号取得部160は、機構部1aが出力する信号を取得する。機構部1aが出力する信号とは、例えば、糸検出部11の検出状態が遷移したことを示す信号や、ボビンチャック100が新たなボビン5を支持したことを示す信号である。
固定部制御部161は、固定部10の動作を制御する。具体的には、固定部制御部161は、固定部用移動部14を制御して固定部10の位置を移動させたり、固定部10が備えるボビンチャック100を制御してボビン5の支持及び解放を制御したりする。
接続部制御部162は、スプライサ12の移動及び糸Tの接続動作を制御する。具体的には、接続部制御部162は、動力部13の動力を用いてスプライサ12を糸Tの交差領域に移動させたり、移動させたスプライサ12を稼働してメインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとを接続させたりする。
引出部制御部163は、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端を引き出すための第1引き出し部と、メインボビン5aに巻かれた糸Tの終端を引き出すための第2引き出し部の動作を制御する。なお、第1引き出し部、及び第2引き出し部の詳細は後述する。
また、引出部制御部163は、第1引き出し部が引き出した糸Tを捕捉するための糸捕捉部の動作も制御する。糸捕捉部の詳細は、第1引き出し部、及び第2引き出し部の詳細とともに後述する。
<2.ボビン5の交換の詳細>
続いて、ボビン5の交換についてより詳細に説明する。
<2.1.糸検出部11の動作の詳細>
図6は、実施の形態に係る糸検出部11による糸検出を説明するための図である。図6に示すように、第1固定部10aと第2固定部10bとは、それぞれ固定時にボビン5の長軸101が鉛直方向を向くようにボビン5を支持している。
図6において、メインボビン5aの長軸は一点鎖線101aで示されており、補充ボビン5bの長軸は一点鎖線101bで示されている。以下、メインボビン5aの長軸を「第1長軸101a」、補充ボビン5bの長軸を「第2長軸101b」と記載することがある。
糸検出部11は、第1固定部10aが固定したメインボビン5aの長軸である第1長軸101aと、第2固定部10bが固定した補充ボビン5bの長軸である第2長軸101bとで張られる仮想平面Pから所定距離内に存在する所定の領域Vに、糸Tが存在するか否かを検出する。
具体的には、糸検出部11は、投光部110と、投光部110と対向する位置に備えられる受光部111とを含んでおり、受光部111において受光される投光部110の照射光の光量に基づいて、所定の領域Vに、糸Tが存在するか否かを検出する。所定の領域Vは、投光部110と受光部111とを結ぶ線分と仮想平面Pとの交点を含む領域であり、メインボビン5aの終端から補充ボビン5bの始端に向かう糸Tが存在する領域である。
所定の領域Vに糸Tが存在する場合、糸Tが存在しない場合と比較して、受光部111における受光量が減少する。所定の領域Vに糸Tが存在する場合、投光部110が照射した光の一部が糸Tによって遮蔽されるからである。受光部111は、所定の領域Vに糸Tが存在する場合の受光量と存在しない場合との受光量とをあらかじめ記憶している。これにより、受光部111は、受光量に基づいて糸Tの有無を検出できる。
信号出力部112は、糸検出部11が糸Tを検出している状態から糸Tを未検出の状態に遷移したことを示す信号を、信号取得部160に出力する。上述したように、糸検出部11が糸Tを検出している状態から糸Tを未検出の状態に遷移することは、メインボビン5aが空ボビンになったことを示唆する。このように、糸検出部11は、所定の領域Vに糸Tが存在するか否かを検出することにより、稼働中の編み機3に供給している糸Tが巻かれたメインボビン5aが空ボビンとなったことを間接的に検出することができる。
なお、固定部制御部161は、信号取得部160が信号出力部112の出力信号を取得することを契機として、固定部用移動部14を動作させる。結果として、固定部用移動部14は、信号出力部112が信号を出力することを契機として、第2固定部10bを第1固定部10aの存在場所まで移動させることになる(図2(b)−(c)参照)。これにより、固定部用移動部14は、メインボビン5aが空ボビンとなると、時間を置かずに補充ボビン5bを新たなメインボビン5bとして機能させることができる。
図2(a)−(d)を参照して説明したように、固定部用移動部14は、第1固定部10aと第2固定部10bとを環状のベルト140で構成される軌道に沿って移動させる。この結果、第1固定部10a、第2固定部10b、及び第3固定部10cは、それぞれ第3固定部10c、第1固定部10a、及び第2固定部10bが存在していた場所に移動することになる。このように、固定部用移動部14が、第1固定部10aと第2固定部10bとを環状の軌道に沿って移動させることにより、第1固定部10a、第2固定部10b、及び第3固定部10cの位置を循環的に入れ替えることができる。
<2.2.ボビンチャック100の動作の詳細>
図7(a)−(b)は、固定部10が備えるボビンチャック100の動作を説明するための図である。図7(a)−(b)に示すように、ボビンチャック100は、軸状部材102、軸状部材102の先端に取り付けられた球状部材103、及び球状部材103を挟み込み、取り付け軸104を回転中心として回動する回動部材105を備える。
図7(a)は、ボビンチャック100に新たなボビン5が挿入され、挿入されたボビン5をボビンチャック100が支持する前の状態を示す図である。一方、図7(b)は、ボビンチャック100が挿入されたボビン5を支持している状態を示す図である。
ボビンチャック100に新たなボビン5が挿入されると、固定部制御部161は、図示しないモータの動力及びラック&ピニオン機構を利用して、軸状部材102をボビン5の長軸方向(図7中の上方向)に移動させる。この結果、球状部材103も102の移動に連動してボビン5の長軸方向に移動する。回動部材105は球状部材103を挟み込んでいるため、球状部材103の移動と連動して取り付け軸104を回転軸として回動する。
この結果、図7(b)に示すように、回動部材105の一部がボビン5が備える芯の内側に押し付けられ、回動部材105はボビン5を突っ張って支持することになる。反対に、固定部制御部161が軸状部材102を図7中の下方向に移動させると、回動部材105がボビン5を突っ張る力は失われ、ボビン5は解放されることになる。このように、固定部制御部161は、軸状部材102をボビン5の長軸方向に移動させることにより、ボビン5の支持と解放を制御することができる。
<2.3.ボビン5の交換動作の処理フロー>
図8は、実施の形態に係るボビン5の交換動作の処理の流れを説明するためのフローチャートである。糸検出部11は、所定の領域Vに糸Tが存在するか否かを検出する(S2)。所定の領域Vに存在する糸Tを検出している間(S4のNo)、糸検出部11は、所定の領域Vに糸Tが存在するか否かの検出処理を継続する。
所定の領域Vにおいて糸Tが未検出となると(S4のYes)、信号出力部112は、糸検出部11が糸Tを検出している状態から未検出の状態に遷移したことを示す信号を出力する(S6)。固定部用移動部14は、信号出力部112が信号を出力することを契機として、第2固定部10bを第1固定部10aが存在していた場所まで移動させる(S8)。これにより、補充ボビン5bは、新たなメインボビン5bとして機能するようになる。
ボビンチャック100は、固定部用移動部14が第1固定部10aが存在していた場所まで第2固定部10bを移動させる間に、支持している空になったメインボビン5aを解放する(S10)。第2固定部10bが存在した位置に移動した第3固定部10cが備えるボビンチャック100は、新たな補充ボビン5cを支持する(S12)。第3固定部10cが新たな補充ボビン5cを支持すると、本フローチャートにおける処理は終了する。
このように、機構部1aは、稼働中の編み機3に供給している糸Tが巻かれたメインボビン5aが空となったことを検出し、第2固定部10bに支持されている補充ボビン5bを新たなメインボビン5bとして機能させるとともに、新たな補充ボビン5cを第3固定部10cに支持させることができる。
<3.ボビン5の糸Tの引き出しの詳細>
続いて、ボビン5の糸Tの引き出しについてより詳細に説明する。
<3.1.補充ボビン5bの糸Tの引き出し>
図9(a)−(d)は、補充ボビン5bに巻かれている糸Tの始端の引出処理を説明するための図である。補充ボビン5bに巻かれている糸Tの始端は、まず第1引き出し部17によって補充ボビン5bの長軸方向に引き出され、その後、糸捕捉部18によってメインボビン5aに近づく方向に引き出される。
第1引き出し部17は、吸引部170と動力部13とから構成され、引出部制御部163によって動作が制御される。図9(a)に示すように、吸引部170は、空気の流出孔を備える底面171と、糸Tの巻かれているボビン5を挿入するための開口部を有する上面172と、糸Tの巻かれているボビン5を挿入したときにボビン5の表面を覆う側面173とを備えるカップ形状の部材である。
なお、側面173は二重構造となっており、側面173の内側には空気の流路となる開口部が設けられている。このため、吸引部170が空気の吸引を開始すると、吸引部170の内部には、補充ボビン5bの表面から糸Tの始端を引きはがす方向に気流が発生する。
引出部制御部163は、動力部13を制御して、吸引部170を糸Tの巻かれている補充ボビン5bの表面に吸引部170を移動させる。さらに、引出部制御部163は、吸引部170が空気を吸引している状態で、吸引部170を補充ボビン5bから遠ざかる方向(図9(a)−(d)において図の下方向)に移動させる。
図9(b)は、吸引部170が補充ボビン5bから遠ざかる方向に移動している間の様子を示す図である。図9(b)に示すように、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端は、吸引部170が空気を吸引することによって発生した気流(図9(b)において矢印で示す方向に流れる気流)によって引き出され、底面171に備えられた流出孔まで到達している。このため、吸引部170は、人の手による目視や、画像処理等の技術を用いて補充ボビン5bの表面における糸Tの始端の位置を見つけることをしなくても、糸Tの始端を引き出すことができる。
図9(c)は、吸引部170による補充ボビン5bの長軸方向の引き出し動作が終了した状態を示す図である。図9(c)に示すように、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端は吸引部170に吸引されながら吸引部170の移動とともに補充ボビン5bの表面から引き出される。吸引部170移動が終了すると、補充ボビン5bと吸引部170との間に糸Tが存在する状態となる。なお、図9(c)における矢印は気流の向きを示し、白抜き矢印は吸引部170の移動方向を示す。
糸捕捉部18は、吸引部170に吸引されながら吸引部170の移動に伴い補充ボビン5bから引き出された糸Tを捕捉して引き出す。糸捕捉部18も、吸引部170と同様に、引出部制御部163の制御の下で動力部13を動力源として動作する。図9(d)に示す例では、糸捕捉部18は、先端に空気の吸入孔を備えた管状部材である。図9(d)に示すように、糸捕捉部18は、動力部13をポンプとして駆動することによって図9(d)における矢印の方向に空気を吸引し、先端の吸入孔において糸Tを捕捉することができる。
糸捕捉部18は、例えば、図9(d)のように、糸捕捉部18の移動方向に沿って設けられた基部18aと、基部18aの先端に設けられ基部18aと交差する方向に延在する先端部18bとを含み、先端部18bの延在方向に沿って空気の吸入孔18cが設けられた、T字形状の構成であってもよい。このように、糸捕捉部をT字形状とすることで、糸Tを効率的に補足しつつ省スペース化を図ることができる。
引出部制御部163は、糸Tの始端を捕捉させた状態で、糸捕捉部18を補充ボビン5bと隣接するメインボビン5aに近づく方向(図9(d)中、白抜き矢印で示す方向)に移動させる。これにより、第1引き出し部17及び糸捕捉部18は補充ボビン5bに巻かれている糸Tを始端から引き出すとともに、引き出した糸をメインボビン5aに近づく方向に移動することができる。
<3.2.メインボビン5aの糸Tの引き出し>
図10(a)−(b)は、メインボビン5aに巻かれている糸Tの終端の引出処理を説明するための図である。メインボビン5aに巻かれている糸の終端は、通常、メインボビン5aが第1固定部10aに固定された状態において、メインボビン5aの上面のいずれかに存在する。
第2引き出し部19は、メインボビン5aに巻かれている糸Tの終端を吸引してから引き出すように構成されており、引出部制御部163の制御の下で動力部13を動力源として動作する。具体的には、引出部制御部163は、メインボビン5aの長軸方向の端部に第2引き出し部19を移動させ、第2引き出し部19が空気を吸引している状態で、第2引き出し部19をメインボビン5aから補充ボビン5bに近づく方向に移動させる。
図10(a)に示すように、第2引き出し部19は、空気の流路となる管状部材190と、管状部材190の一端に接続された少なくとも2つの分岐路191(第1分岐路191a及び第2分岐路191b)とを備えている。また、第1分岐路191aと第2分岐路191bとは、それぞれ空気を吸引するための開口部192を有している。第1分岐路191aと第2分岐路191bとの間に第1固定部10aの支柱が存在するように第2引き出し部19が移動したとき、分岐路191に設けられた少なくとも一部の開口部192が、第1固定部10aの方向を向くように形成されている。
このため、引出部制御部163がメインボビン5aの長軸方向の端部に分岐路191を移動させ、分岐路191の開口部192から空気を吸引している状態で、第2引き出し部19を補充ボビン5bに近づく方向に移動させると、開口部192は、メインボビン5aの上面のいずれかに存在する糸Tの終端部を吸引して捉えることができる。このとき、第2引き出し部19の移動方向に対し交差する方向が、開口部192の長手方向となるようにすることで、糸Tを効率的に補足することができる。
図10(b)は、第2引き出し部19を補充ボビン5bの方向(図中、白抜き矢印で示す方向)に移動させた後の様子を示す図である。図10(b)に示すように、メインボビン5aの糸Tの終端は開口部192に吸引されながら第2引き出し部19の移動とともに引き出される。
このように、引出部制御部163は、第1引き出し部17が補充ボビン5bから糸Tbを引き出す際、糸Tbの始端が第2固定部10bから第1固定部10aに相対的に近づくように第1引き出し部17を制御する。また、引出部制御部163は、第2引き出し部19が糸Taから糸Taを引き出す際、糸Taの終端が、第1固定部10aから第2固定部10bに相対的に近づくように第2引き出し部19を制御する。これにより、引出部制御部163は、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとをスプライサ12の稼働領域において交差させることができる。
なお、引出部制御部163は、第2固定部10bが新たな補充ボビン5bを固定することを契機として、第1引き出し部17と第2引き出し部19との動作の制御を開始する。具体的には、固定部10は図示しない支持信号出力部を備えており、この支持信号出力部は、ボビンチャック100が新たなボビン5を支持するとそのことを示す信号を信号取得部160に出力する。引出部制御部163は、信号取得部160が支持信号出力部から信号を取得することを契機として、第1引き出し部17と第2引き出し部19との動作の制御を開始する。これにより、引出部制御部163は、新たな補充ボビン5bが補充されるとすぐに、糸Tの接続処理の前処理となる糸Tの引出処理を開始することができる。
<3.3.糸Tの引出動作の処理フロー>
図11は、糸Tの引出動作の処理の流れを説明するためのフローチャートである。引出部制御部163は、第2固定部10bに新たな補充ボビン5bが固定されるまでの間(S20のNo)、そのことを示す信号の受信を待機する。第2固定部10bに新たな補充ボビン5bが固定されると(S20のYes)、引出部制御部163は、動力部13の動力を用いて、第1引き出し部17の吸引部170を補充ボビン5bに移動させる(S22)。
続いて、引出部制御部163は、吸引部170に空気の吸引を開始させる(S24)。引出部制御部163は、吸引部170に空気を吸引させた状態で、吸引部170を補充ボビン5bの長軸方向に移動させる(S26)。引出部制御部163は、補充ボビン5bから引き出された糸Tを糸捕捉部18に捕捉させる(S28)。引出部制御部163は、糸捕捉部18をメインボビン5aが存在する方向に移動させる(S30)。
引出部制御部163は、第2引き出し部19をメインボビン5aに移動させる(S32)。続いて、引出部制御部163は、第2引き出し部19に空気の吸引を開始させる(S34)。引出部制御部163は、第2引き出し部19に空気を吸引させた状態で、補充ボビン5bが存在する方向に第2引き出し部19を移動させる(S36)。引出部制御部163が糸捕捉部18及び第2引き出し部19の移動を終了すると、本フローチャートにおける処理は終了する。なお、図11において、補充ボビン5bから糸Tの先端を引き出すステップ(ステップS22〜S30)と、メインボビン5bから糸Tの終端を引き出すステップ(ステップS32〜S36)とは、どちらを先に行ってもよく、同時並行的に行ってもよいが、後者によれば糸の引き出しに要する時間を短縮することができる。
このように、機構部1aは、各ボビン5に巻かれた糸Tの端部を、人の手による目視や画像処理等を用いて検出することなく引き出すことができる。
<4.糸Tの接続の詳細>
続いて、糸Tの接続についてより詳細に説明する。
<4.1.スプライサ12の移動>
図4(b)に示すように、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとは、メインボビン5aと補充ボビン5bとの間で交差する。メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとが交差する交差領域は、図6に示す仮想平面Pの近傍に存在する。
図12は、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとが交差する交差領域Cの存在範囲を示す図である。既に説明してきたとおり、メインボビン5a及び補充ボビン5bから引き出される糸Tの本数は、実際にはそれぞれ1本ずつであるが、図12では説明の便宜のため、複数のバリエーションを記載している。図12に示すように、交差領域Cは、メインボビン5aに巻かれた糸Tの終端の位置、及び補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端の位置によって存在する場所が変化するが、おおむね仮想平面Pの近傍に位置し、その範囲は限定される。
そこで、接続部制御部162は、補充ボビン5bから引き出された糸Tである第1引き出し糸と、メインボビン5aから引き出された糸Tである第2引き出し糸とが交差する交差領域Cに、スプライサ12を移動させる。具体的には、接続部制御部162は、動力部13の動力を用いて、仮想平面Pの外部に位置するスプライサ12を仮想平面Pに交差する方向に移動させる。
このように、接続部制御部162がスプライサ12を仮想平面Pに交差する方向に移動させることにより、交差領域Cの存在位置にばらつきがあっても、スプライサ12の稼働領域を交差領域Cに配置させることができる。
接続部制御部162は、スプライサ12稼働領域が交差領域Cに移動した後にスプライサ12を稼働する。これにより、接続部制御部162は、第1引き出し糸と第2引き出し糸とを接続することができる。
ここで、吸引部170は、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端を吸引によって引き出すように構成されている。このため、吸引部170による引出動作は、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端を常に引き出せることを保証するものではなく、糸Tの始端の状態によっては引き出しに失敗することも起こり得る。糸捕捉部18も同様であり、吸引部170が補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端の引き出しに成功したとしても、糸捕捉部18が糸Tの捕捉に失敗することも起こり得る。さらに、第2引き出し部19も同様であり、第2引き出し部19がメインボビン5aに巻かれた糸Tの終端の引き出しに失敗することも起こり得る。
吸引部170による糸Tの引き出し、糸捕捉部18による糸Tの捕捉、及び第2引き出し部19による糸Tの引き出しの少なくともいずれか1つが失敗すると、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとを交差させる処理は失敗する。この場合、当然ながら、スプライサ12はメインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとを接続することはできない。
ここで、スプライサ12による糸Tの接続処理が成功すると、メインボビン5aの終端から補充ボビン5bの始端に向かう空間に糸Tが存在することになる。このため、糸検出部11は、メインボビン5aから補充ボビン5bに至るまでの間に設定された所定の領域に糸Tが存在するか否かを検出することにより、糸Tの接続処理が成功したか否かを検出することができる。
具体的には、スプライサ12が第1引き出し糸と第2引き出し糸との接続動作をした後に、糸検出部11によって糸Tが検出されない場合、それは吸引部170による糸Tの引き出し、糸捕捉部18による糸Tの捕捉、及び第2引き出し部19による糸Tの引き出しの少なくともいずれか1つが失敗したことが示唆される。
そこで、引出部制御部163は、スプライサ12が第1引き出し糸と第2引き出し糸との接続動作をした後に糸検出部11によって糸Tが検出されない場合、第1引き出し部17と第2引き出し部19とのそれぞれに第1引き出し糸と第2引き出し糸とを再度引き出させる。また、接続部制御部162は、第1引き出し部17が引き出して糸捕捉部18が細くした糸Tと、第2引き出し部19が引き出した糸との再接続を試みる。
上述したように、実施の形態に係る編み機3においては、交換後のボビン5に巻かれた糸を消費するまでは100分程度のオーダーの時間を要する。糸Tの接続処理はボビン5に巻かれた糸がなくなるまでの間に成功すればよいので、引出部制御部163による糸Tの交差処理と接続部制御部162による糸Tの接続処理とは100分程度の猶予の中で何度でも再試行することができる。
このように、吸引部170及び第2引き出し部19による糸Tの引き出し動作や糸捕捉部18による糸Tの捕捉動作の成功が保証されていなくても、各処理は複数回の試行が担保されている。このため、糸管理装置1は、糸Tの接続動作の成功確率を大幅に上昇させることができる。
<4.2.糸Tの接続動作の処理フロー>
図13は、糸Tの接続動作の処理の流れを説明するためのフローチャートである。引出部制御部163は、第2固定部10bに新たな補充ボビン5bが固定されるまでの間(S40のNo)、そのことを示す信号の受信を待機する。第2固定部10bに新たな補充ボビン5bが固定される(S40のYes)と、引出部制御部163は、吸引部170及び糸捕捉部18を制御して補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端がメインボビン5aに近づくように引き出す(S42)。
さらに、引出部制御部163は、第2引き出し部19を制御してメインボビン5aに巻かれた糸Tの終端を補充ボビン5bに近づくように引き出す(S44)。接続部制御部162は、スプライサ12を制御して、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとの交差領域において、メインボビン5aに巻かれた糸Tと補充ボビン5bに巻かれた糸Tとを接続する(S46)。
糸検出部11が糸Tを未検出の状態から糸Tの検出状態となるまで(S48のNo)、糸管理装置1は、ステップS32からステップS36までの処理を繰り返す。糸検出部11が糸Tを未検出の状態から糸Tの検出状態に遷移すると(S48のYes)、本フローチャートにおける処理は終了する。
このように、糸管理装置1は、稼働中の編み機3に糸Tを途切れさせることなく連続的に供給することができる。
<5.実施の形態に係る糸管理装置1が奏する効果>
以上説明したように、糸管理装置1は、稼働中の編み機3に供給している糸Tが巻かれたメインボビン5aが空となったことを自動で検出することができるので、補充ボビン5bをメインボビン5aの位置に移動させてメインボビン5aとして機能させるとともに、新たな補充ボビン5bを補充するタイミングを知ることができる。
また、糸管理装置1は、メインボビン5aに巻かれた糸Tの終端と補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端とを、画像処理等の認識技術を用いることなく、引き出すことができる。これにより、メインボビン5aに巻かれた糸Tの終端と補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端とをスプライサ12の稼働領域において交差させることができるので、メインボビン5aに巻かれた糸Tの終端と補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端とを自動で接続することができる。
結果として、稼働中の編み機3に糸Tを途切れさせることなく連続的に供給することができる。ゆえに、実施の形態に係る糸管理装置1は、編み機3の生産効率を上昇させることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の分散・統合の具体的な実施の形態は、以上の実施の形態に限られず、その全部又は一部について、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を合わせ持つ。以下そのような変形例を説明する。
<6.変形例>
<6.1.第1の変形例>
上記では、吸引部170がカップ形状であり、補充ボビン5bの全周を覆ってから吸引することにより、糸Tの始端を引き出す場合について説明した。これに替えて、吸引部170は、補充ボビン5bの表面を長軸方向にカバーする線形状であってもよい。
図14(a)−(d)は、第1の変形例に係る吸引部170を説明するための図である。図14(a)に示すように、第1の変形例に係る吸引部170は、空気の流路となる管状部材174と、管状部材174の先端に設けられ管状部材174と交差する方向に延在する線形部材175とを含んでいる。線形部材175は、空気を吸引するための吸気孔が設けられており、補充ボビン5bの表面を長軸方向にカバーすることができる。
引出部制御部163は、吸引部170を、補充ボビン5bの長軸に交差する方向(図14(a)の白抜き矢印で示す方向)に沿って補充ボビン5bに近づける。図14(b)に示すように、吸引部170の線形部材175がボビン表面に近づくと、引出部制御部163は、吸引部170に吸引を開始させる。
引出部制御部163が吸引部170に吸引を開始させると、固定部制御部161は、第2固定部10bを制御して補充ボビン5bを回転させる。この結果、吸引部170は補充ボビン5bの全周を相対的に移動することになるため、図14(c)に示すように、吸引部170は、補充ボビン5bに巻かれた糸Tの始端を吸引することができる。
固定部制御部161が第2固定部10bを制御して補充ボビン5bを回転させることにより、吸引部170が補充ボビン5bの全周を相対的に移動した後、引出部制御部163は、吸引部170の吸引を継続しつつ補充ボビン5bから離れる方向に移動させる。図14(d)は、吸引部170が補充ボビン5bから離れた後の様子を示す図である。図14(d)において、白抜き矢印で示す方向は、引出部制御部163が吸引部170を移動させる方向である。図14(d)に示すように、補充ボビン5bの糸Tの始端は、吸引部170に吸引されながら引き出される。
このように、第1の変形例に係る吸引部170は、吸引部170がカップ形状の場合と比較して、引出部制御部163は、吸引部170を補充ボビン5bに近づけるためのルート選択に自由度が増す点で効果があり、実施の形態における糸捕捉部18の機能を持たせることも可能となる。
<6.2.第2の変形例>
上記では、糸捕捉部18が糸Tを吸引して捕捉する場合について説明した。これに替えて、糸捕捉部18は、面ファスナーのように糸Tを付着させる素材を用いて糸Tを捕捉してもよい。これは、糸Tが毛糸のような材質の場合に特に有効である。空気を吸引するための流路が不要となるため、糸捕捉部18を軽量かつ低コストで実現できる。
<6.3.第3の変形例>
上記では、糸検出部11が分離型のフォトセンサ、すなわち透過型フォトセンサである場合について説明した。これに替えて、糸検出部11は、反射型のフォトセンサであってもよい。反射型フォトセンサは、投光部110と受光部111とが近接して一体となっている。このため、糸検出部11が分離型のフォトセンサの場合と比較して、仮想平面Pを挟んで投光部110と対抗する位置に受光部111を配置する必要がないため、糸検出部11の設置場所に自由度が増す点で効果がある。
<6.4.第4の変形例>
上記では、固定部用移動部14が、第1固定部10aと第2固定部10bとを環状の軌道に沿って移動させることにより、第1固定部10a、第2固定部10b、及び第3固定部10cの位置を循環的に入れ替える場合について説明した。これに替えて、固定部用移動部14は、第1固定部10aと第2固定部10bとを単に平行移動させることにより、第2固定部10bを第1固定部10aの位置に移動するようにしてもよい。この場合、第2固定部10bの位置は、平行移動の度に第1固定部10aを挟んで対象の位置を交互に入れ替わることになるが、第3固定部10cを省略できる点で効果がある。
<6.5.第5の変形例>
上記では、製造システムSにおいて衣類を製造する装置が編み機3である場合について主に説明した。しかしながら、製造システムSが衣類を製造させる装置は編み機3に限られない。各パーツを生地から切り取り縫製する工程(カット&ソー)を含むオートメーション工場等において衣類を製造する場合であっても、実施の形態に係る糸管理装置1が提供する自動化処理を、上記製造工程で必要となる糸の自動供給のために適用することができる。
なお、本願発明は、以下に示す各項目によって特定されてもよい。
[項目1−1]
編み機に供給する糸が巻かれているメインボビンを固定するための第1固定部と、
補充用の糸が巻かれている補充ボビンを固定するための第2固定部と、
前記補充ボビンに巻かれている糸を始端から引き出すための第1引き出し部と、
前記メインボビンに巻かれている糸を終端から引き出すための第2引き出し部と、
前記第1引き出し部が引き出した第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出した第2引き出し糸とを接続するための糸接続部と、
前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とが、前記糸接続部の稼働領域において交差するように、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部との動作を制御する動作制御部と、
を備える糸管理装置。
[項目1−2]
前記糸接続部は、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを接続するためのスプライサと、前記スプライサを移動させるための動力部とを備え、
前記動力部は、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とが交差する交差領域に前記スプライサを移動させ、
前記スプライサは、前記交差領域に移動した後に稼働して、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを接続する、
項目1−1に記載の糸管理装置。
[項目1−3]
前記第1固定部と前記第2固定部とは、それぞれボビンの長軸が鉛直方向を向くように当該ボビンを支持し、
前記動力部は、前記第1固定部が固定したボビンの長軸と、前記第2固定部が固定したボビンの長軸とを含む仮想平面に交差する方向に前記スプライサを移動させる、
項目1−2に記載の糸管理装置。
[項目1−4]
前記メインボビンから前記補充ボビンに至るまでの間に設定された所定の領域に糸が存在するか否かを検出するための糸検出部をさらに備え、
前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との接続動作を前記糸接続部がした後に前記糸検出部によって糸が検出されない場合、前記動作制御部は、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とのそれぞれに前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを再度引き出させ、
前記糸接続部は、前記第1引き出し部が引き出した糸と前記第2引き出し部が引き出した糸とを接続する、
項目1−1から項目1−3のいずれか一項に記載の糸管理装置。
[項目1−5]
前記動作制御部は、前記第2固定部が新たな補充用ボビンを固定することを契機として、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部との動作の制御を開始する、
項目1−1から項目1−4のいずれか一項に記載の糸管理装置。
[項目1−6]
前記動作制御部は、
前記第1引き出し部が前記第1引き出し糸を引き出す際、前記第1引き出し糸の始端が、前記第2固定部から前記第1固定部に相対的に近づくように前記第1引き出し部を制御し、
前記第2引き出し部が前記第2引き出し糸を引き出す際、前記第2引き出し糸の終端が、前記第1固定部から前記第2固定部に相対的に近づくように前記第2引き出し部を制御する、
項目1−1から項目1−5のいずれか1項に記載の糸管理装置。
[項目1−7]
編み機に供給する糸を管理する糸管理装置のプロセッサが、
補充用の糸が巻かれている補充ボビンの糸を、第1引き出し部に始端から引き出させるステップと、
前記編み機に供給するための糸が巻かれているメインボビンの糸を、第2引き出し部に終端から引き出させるステップと、
前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とを制御して、前記第1引き出し部に引き出させた第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出させた第2引き出し糸とを交差させるステップと、
前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との交差部を糸接続部に接続させるステップと、
を実行する糸管理方法。
[項目1−8]
編み機に供給する糸を管理する糸管理装置に、
補充用の糸が巻かれている補充ボビンの糸を、第1引き出し部に始端から引き出させる機能と、
前記編み機に供給するための糸が巻かれているメインボビンの糸を、第2引き出し部に終端から引き出させる機能と、
前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とを制御して、前記第1引き出し部に引き出させた第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出させた第2引き出し糸とを交差させる機能と、
前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との交差部を糸接続部に接続させる機能と、
を実現させるプログラム。
[項目2−1]
編み機に供給する糸が巻かれているメインボビンを固定するための第1固定部と、
前記メインボビンに巻かれている糸の終端に接続された糸が巻かれている補充ボビンを固定するための第2固定部と、
前記メインボビンから前記補充ボビンに至るまでの間に設定された所定の領域に糸が存在するか否かを検出するための糸検出部と、
前記糸検出部が糸を検出している状態から糸を未検出の状態に遷移したことを示す信号を出力する信号出力部と、
を備える糸管理装置。
[項目2−2]
前記第1固定部と前記第2固定部とは、それぞれ固定時にボビンの長軸が鉛直方向を向くように当該ボビンを支持し、
前記糸検出部は、前記第1固定部が固定したボビンの長軸と前記第2固定部が固定したボビンの長軸とで張られる仮想平面から所定距離内の前記所定の領域に糸が存在するか否かを検出する、
項目2−1に記載の糸管理装置。
[項目2−3]
前記糸検出部は、投光部と、前記投光部と対向する位置に備えられる受光部とを含む、
項目2−2に記載の糸管理装置。
[項目2−4]
前記信号出力部が信号を出力することを契機として、前記第2固定部を前記第1固定部の存在場所まで移動させる固定部用移動部をさらに備える、
項目2−1から項目2−3のいずれか一項に記載の糸管理装置。
[項目2−5]
前記固定部用移動部は、前記第1固定部と前記第2固定部とを環状の軌道に沿って移動させる、
項目2−4に記載の糸管理装置。
[項目2−6]
前記第1固定部は、鉛直下向き方向から挿入されたボビンを支持し、前記固定部用移動部が前記第1固定部の存在場所まで前記第2固定部を移動させる間に、支持しているボビンを解放するボビンチャックを備える、
項目2−4又は項目2−5に記載の糸管理装置。
[項目2−7]
編み機に供給する糸を管理する糸管理装置のプロセッサが、
前記編み機に供給する糸が巻かれているメインボビンから、前記メインボビンの糸の終端に接続された糸が巻かれている補充ボビンに至るまでの間に設定された所定の領域に、糸が存在するか否かを糸検出部に検出させるステップと、
前記糸検出部が糸を検出している状態から糸を未検出の状態に遷移した場合、前記糸検出部の検出状態が遷移したことを示す信号を信号出力部に出力させるステップと、
を実行する糸管理方法。
[項目2−8]
編み機に供給する糸を管理する糸管理装置に、
前記編み機に供給する糸が巻かれているメインボビンから、前記メインボビンの糸の終端に接続された糸が巻かれている補充ボビンに至るまでの間に設定された所定の領域に、糸が存在するか否かを糸検出部に検出させる機能と、
前記糸検出部が糸を検出している状態から糸を未検出の状態に遷移した場合、前記糸検出部の検出状態が遷移したことを示す信号を信号出力部に出力させる機能と、
を実現させるプログラム。
[項目3−1]
空気を吸引するための吸引部と、
前記吸引部を移動させる動力部と、
前記吸引部と前記動力部との動作を制御する動作制御部と、を備え、
前記動作制御部は、(1)糸の巻かれているボビンの表面に前記吸引部を移動させ、(2)前記吸引部が空気を吸引している状態で、前記吸引部を前記ボビンから遠ざかる方向に移動させる、
糸管理装置。
[項目3−2]
前記吸引部は、
空気の流出孔を備える底面と、
前記糸の巻かれているボビンを挿入するための開口部を有する上面と、
前記糸の巻かれているボビンを挿入したときに当該ボビンの表面を覆う側面と、を備え、
前記動作制御部は、前記吸引部が空気を吸引している状態で、前記吸引部を前記ボビンの長軸方向に移動させる、
項目3−1に記載の糸管理装置。
[項目3−3]
前記吸引部に吸引された状態で、前記吸引部の移動に伴い前記ボビンから引き出された糸を捕捉して引き出すための糸捕捉部をさらに備え、
前記動作制御部は、前記糸の始端を捕捉させた状態で、前記糸捕捉部を前記ボビンと隣接する隣接ボビンに近づく方向に移動させる、
項目3−1又は項目3−2に記載の糸管理装置。
[項目3−4]
前記隣接ボビンに巻かれた糸の終端を吸引して引き出すための隣接ボビン用引き出し部をさらに備え、
前記動作制御部は、(1)前記隣接ボビンの長軸方向の端部に前記隣接ボビン用引き出し部を移動させ、(2)前記隣接ボビン用引き出し部が空気を吸引している状態で、前記隣接ボビン用引き出し部を前記隣接ボビンから前記ボビンに近づく方向に移動させる、
項目3−3に記載の糸管理装置。
[項目3−5]
前記隣接ボビン用引き出し部は、
空気の流路となる管状部材と、
前記流路の一端に接続された少なくとも2つの分岐路と、を備え、
前記分岐路は、それぞれ空気を吸引するための開口部を有する、
項目3−4に記載の糸管理装置。
[項目3−6]
前記動作制御部は、(1)前記隣接ボビンの長軸方向の端部に前記分岐路を移動させ、(2)前記分岐路の開口部から空気を吸引している状態で、前記隣接ボビン用引き出し部を前記ボビンの長軸方向に移動させる、
項目3−5に記載の糸管理装置。
[項目3−7]
糸管理装置のプロセッサが、
糸の巻かれているボビンの表面に空気を吸引するための吸引部を移動させるステップと、
前記吸引部が空気を吸引している状態で、前記吸引部を前記ボビンから遠ざかる方向に移動させるステップと、
を実行する糸管理方法。
[項目3−8]
糸管理装置に、
糸の巻かれているボビンの表面に空気を吸引するための吸引部を移動させる機能と、
前記吸引部が空気を吸引している状態で、前記吸引部を前記ボビンから遠ざかる方向に移動させる機能と、
を実現させるプログラム。
1・・・糸管理装置
1a・・・機構部
1b・・・制御装置
10・・・固定部
10a・・・第1固定部
10b・・・第2固定部
10c・・・第3固定部
100・・・ボビンチャック
102・・・軸状部材
103・・・球状部材
104・・・取り付け軸
105・・・回動部材
11・・・糸検出部
110・・・投光部
111・・・受光部
112・・・信号出力部
12・・・スプライサ
13・・・動力部
14・・・固定部用移動部
140・・・ベルト
15・・・記憶部
16・・・動作制御部
160・・・信号取得部
161・・・固定部制御部
162・・・接続部制御部
163・・・引出部制御部
17・・・第1引き出し部
170・・・吸引部
171・・・底面
172・・・上面
173・・・側面
18・・・糸捕捉部
19・・・第2引き出し部
190・・・管状部材
191・・・分岐路
191a・・・第1分岐路
191a・・・第2分岐路
192・・・開口部
2・・・モニタ
3・・・編み機
4・・・テンションコントローラ
5・・・ボビン
5a・・・メインボビン
5b・・・補充ボビン
S・・・製造システム

Claims (8)

  1. 編み機に供給する糸が巻かれているメインボビンを固定するための第1固定部と、
    補充用の糸が巻かれている補充ボビンを固定するための第2固定部と、
    前記補充ボビンに巻かれている糸を始端から引き出すための第1引き出し部と、
    前記メインボビンに巻かれている糸を終端から引き出すための第2引き出し部と、
    前記第1引き出し部が引き出した第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出した第2引き出し糸とを接続するための糸接続部と、
    前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とが、前記糸接続部の稼働領域において交差するように、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部との動作を制御する動作制御部と、
    を備える糸管理装置。
  2. 前記糸接続部は、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを接続するためのスプライサと、前記スプライサを移動させるための動力部とを備え、
    前記動力部は、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とが交差する交差領域に前記スプライサを移動させ、
    前記スプライサは、前記交差領域に移動した後に稼働して、前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを接続する、
    請求項1に記載の糸管理装置。
  3. 前記第1固定部と前記第2固定部とは、それぞれボビンの長軸が鉛直方向を向くように当該ボビンを支持し、
    前記動力部は、前記第1固定部が固定したボビンの長軸と、前記第2固定部が固定したボビンの長軸とを含む仮想平面に交差する方向に前記スプライサを移動させる、
    請求項2に記載の糸管理装置。
  4. 前記メインボビンから前記補充ボビンに至るまでの間に設定された所定の領域に糸が存在するか否かを検出するための糸検出部をさらに備え、
    前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との接続動作を前記糸接続部がした後に前記糸検出部によって糸が検出されない場合、前記動作制御部は、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とのそれぞれに前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸とを再度引き出させ、
    前記糸接続部は、前記第1引き出し部が引き出した糸と前記第2引き出し部が引き出した糸とを接続する、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の糸管理装置。
  5. 前記動作制御部は、前記第2固定部が新たな補充用ボビンを固定することを契機として、前記第1引き出し部と前記第2引き出し部との動作の制御を開始する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の糸管理装置。
  6. 前記動作制御部は、
    前記第1引き出し部が前記第1引き出し糸を引き出す際、前記第1引き出し糸の始端が、前記第2固定部から前記第1固定部に相対的に近づくように前記第1引き出し部を制御し、
    前記第2引き出し部が前記第2引き出し糸を引き出す際、前記第2引き出し糸の終端が、前記第1固定部から前記第2固定部に相対的に近づくように前記第2引き出し部を制御する、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の糸管理装置。
  7. 編み機に供給する糸を管理する糸管理装置のプロセッサが、
    補充用の糸が巻かれている補充ボビンの糸を、第1引き出し部に始端から引き出させるステップと、
    前記編み機に供給するための糸が巻かれているメインボビンの糸を、第2引き出し部に終端から引き出させるステップと、
    前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とを制御して、前記第1引き出し部に引き出させた第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出させた第2引き出し糸とを交差させるステップと、
    前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との交差部を糸接続部に接続させるステップと、
    を実行する糸管理方法。
  8. 編み機に供給する糸を管理する糸管理装置に、
    補充用の糸が巻かれている補充ボビンの糸を、第1引き出し部に始端から引き出させる機能と、
    前記編み機に供給するための糸が巻かれているメインボビンの糸を、第2引き出し部に終端から引き出させる機能と、
    前記第1引き出し部と前記第2引き出し部とを制御して、前記第1引き出し部に引き出させた第1引き出し糸と前記第2引き出し部が引き出させた第2引き出し糸とを交差させる機能と、
    前記第1引き出し糸と前記第2引き出し糸との交差部を糸接続部に接続させる機能と、
    を実現させるプログラム。
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