JP5349315B2 - ニットデザイン装置とニットデザイン方法及びニットデザインプログラム - Google Patents

ニットデザイン装置とニットデザイン方法及びニットデザインプログラム Download PDF

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Description

この発明はニットデザインに関し、特にニットデザインを局所的にリアルタイムで表示することに関する。
特許文献1(日本特許2678228)は、コンピュータからなるニットデザイン装置を用いて、ニット製品をデザインし、デザイン結果を編成データに変換し、編成データに従って編成した編地のシミュレーション画像を表示することを開示している。しかしながらシミュレーションを高速で行うことは難しいので、編地の見たい箇所をリアルタイムでモニタに表示することは難しい。
日本特許2678228
この発明の課題は、ニット製品のデザインのシミュレーション画像を、リアルタイムで表示することにある。
この発明での副次的課題は、編地を前面から見た画像のみでなく、編成の過程で前後の針床の間を渡る渡り糸や、編地の背面の渡り糸などを表示できるようにすることにある。
この発明は、少なくとも前後一対の針床を備えた横編機で編地を編成するための編成データを作成し、編成データのシミュレーション画像をカラーモニタに表示するニットデザイン装置において、
編目の配置を求めて記憶するための手段と、
記憶した編目の配置を複数のブロックに分割するための手段と、
カラーモニタの表示エリアに属する少なくとも1個のブロックと該ブロックの周囲のブロックを残さず含むように、表示エリア近傍のブロックを、前記複数のブロックから抽出するための手段と、
抽出したブロックの編目で、編目の基準点が前記表示エリアに含まれるものを検出するための手段と、
抽出したブロックの編目で、編目の起点と先端とを結ぶ線分が前記表示エリアと衝突するものを検出するための手段と、
基準点が表示エリアに含まれる編目と、起点と先端とを結ぶ線分が表示エリアと衝突する編目との3D画像を作成し、前記カラーモニタに表示するための手段、とを設けたことを特徴とする。
またこの発明は、少なくとも前後一対の針床を備えた横編機で編地を編成するための編成データを作成し、作成した編成データのシミュレーション画像をカラーモニタに表示するニットデザイン方法において、
a: 編目の配置を求めて記憶し、
b: 記憶した編目の配置を複数のブロックに分割し、
c: カラーモニタの表示エリアに属する少なくとも1個のブロックと該ブロックの周囲のブロックを残さず含むように、表示エリア近傍のブロックを、前記複数のブロックから抽出し、
d: 抽出したブロックの編目で、編目の基準点が前記表示エリアに含まれるものと、編目の起点と先端とを結ぶ線分が前記表示エリアと衝突するものとを検出し、
e: 基準点が表示エリアに含まれる編目と、起点と先端とを結ぶ線分が表示エリアと衝突する編目との3D画像を作成し、前記カラーモニタに表示することを、
前記a〜eの順で行うことを特徴とする。
この発明は更に、少なくとも前後一対の針床を備えた横編機で編地を編成するための編成データを作成し、編成データのシミュレーション画像をカラーモニタに表示するニットデザイン装置のためのプログラムであって、
コンピュータに、
編目の配置を求めて記憶するための手順と、
記憶した編目の配置を複数のブロックに分割するための手順と、
カラーモニタの表示エリアに属する少なくとも1個のブロックと該ブロックの周囲のブロックを残さず含むように、表示エリア近傍のブロックを、前記複数のブロックから抽出するための手順と、
抽出したブロックの編目で、編目の基準点が前記表示エリアに含まれるものを検出するための手順と、
抽出したブロックの編目で、編目の起点と先端とを結ぶ線分が前記表示エリアと衝突するものを検出するための手順と、
基準点が表示エリアに含まれる編目と、起点と先端とを結ぶ線分が表示エリアと衝突する編目との3D画像を作成し、前記カラーモニタに表示するための手順、とを実行させる。
好ましくは、前記3D画像は縮小拡大と視点変換とが自在で、かつ前記3D画像として少なくとも、前後の針床の針に編目が係止された状態を編地の断面視で表示した画像と、編地を前面から見た画像、及び編地を背面から見た画像とを表示自在にする。
この明細書において、ニットデザイン装置に関する記載は、ニットデザイン方法やニットデザインプログラムにもそのまま当てはまり、ニットデザイン方法やニットデザインプログラムに関する記載はニットデザイン装置にも当てはまる。またバグと不具合は同義語で、編成する編地は筒状編地でも、インテグラルニットの編地でも、他の編地でも良い。
この発明では、編地をブロックに分割し、表示エリアに属する少なくとも1個のブロックと該ブロックの周囲のブロックを残さず含むように、表示エリア近傍のブロックを抽出する。このため編目が表示エアリアに含まれるかどうかを探索する範囲を、抽出したブロックに制限できる。例えば100万個の編目を含む編地を100個程度のブロックに分割し、1〜10個程度のブロックを抽出すると、総当たりで編目が表示エリアに含まれるかどうかを判定する場合よりも、はるかに高速で判定ができる。
次に編目に少なくとも一点の基準点を設け、基準点が表示エリアに含まれるかどうかを判定し、この判定は比較的簡単である。基準点が表示エリアに含まれないものの編目の一部が表示エリアに含まれる編目を検出するため、編目の起点と先端とを結ぶ線分が表示エリアと衝突するものを検出する。
これらによって、表示エリアに属する編目を高速で検出できるので、リアルタイムで編地の一部の3D画像を作成して表示できる。
これに対して、総当たりで表示エリアに含まれる編目を検出すると、編目の数が多い場合、処理速度が低下する。また編目の基準点が表示エリアに属するか、編目の起点と先端とを結ぶ線分が表示エリアと衝突するかの順で判定することにより、判定を効率化できる。編目の起点と先端とを結ぶ線分を用いる代わりに、編目の形状を20点程度の点の列で表現し、各点毎に表示エリアに属するかを判定すると、非効率である。
編地の前面だけでなく、背面も表示すると、ジャカートなどの渡り糸を表示できる。また前後の針床の針に編目が係止された状態を編地の断面視で表示すると、ラッキングが適正か、また渡り糸が他の糸で上から押さえられているかなどをチェックできる。
実施例でのニットデザイン装置のブロック図 実施例でのバッグ装置のブロック図 実施例での3Dビューワのブロック図 実施例でのデバッグアルゴリズムを示すフローチャート 実施例での3Dビューワ画像の作成アルゴリズムを示すフローチャート 実施例でのデバッグプログラムを示すブロック図 実施例での3Dビューワ画像の作成プログラムを示すブロック図 実施例での編目モデルを示す図 実施例での筒状編地と表示エリアとの関係を示す斜視図 実施例での筒状編地の断面を上から下向きに見た際の表示エリアを示す斜視図 実施例での表示エリアと編地のブロックとの関係を示す平面図 実施例での表示エリアと編地のブロックとの関係を示す斜視図 実施例での3Dビューワ画像の例を示す図
符号の説明
2 ニットデザイン装置 4 マニュアル入力 6 データ入出力
8 カラーモニタ 10 カラープリンタ 12 ニットデザイン部
14 データ変換部 16 ループシミュレーション部
18 プログラムメモリ 20 汎用メモリ 22 画像メモリ
24 デバッグ部 26 仮想編機 28 針床動作追跡部
29 ラッキング動作追跡部 30 キャリア動作追跡部
32 チェックテーブル 34 チェッカー 36 編地データ記憶部
38 不具合データ記憶部 40 3Dビューワ 42 ズーム処理部
44 視点変換部 46 領域判定部 48 3D描画部
60 デバッグプログラム 61 チェックテーブル作成命令
62 動作追跡命令 63 チェック命令 64 編地データ記憶命令
65 表示命令
70 3Dビューワプログラム 71 表示エリア決定命令
72 ブロック分割命令 73 編目リスト作成命令
74 表示形態選択命令 75 不具合箇所マーキング命令
76 3D画像作成命令 80 編目モデル
81 起点 82 先端 91 前編地 92 後編地
94〜96 表示エリア 100 ブロック中心
101〜112 ブロック 120〜122 編目
以下に本発明を実施するための最適実施例を示す。
図1〜図13に、実施例を示す。図1において、2はニットデザイン装置で、4はマニュアル入力で、キーボードやスタイラス、マウス、トラックボール、ジョイスティックなどである。データ入出力6は各種のデータを入出力し、ディスクドライブやネットワークインターフェースなどで構成する。カラーモニタ8やカラープリンタ10は、ニット製品のデザインデータや出来上がりのニット製品のシミュレーションデータ、並びに後述の3Dビューワの画像などの種々のデータを出力する。
ニットデザイン部12は、データ入出力6やマニュアル入力4からの入力に従って、ニット製品のデザインを行う。そして得られたデザインデータを、データ変換部14で横編機で編成可能な編成データへ変換する。ループシミュレーション16は、編成データを元に、個々の編目を表示するように、編成する編地をシミュレーションした画像を生成する。プログラムメモリ18はニットデザイン装置2の各種プログラムを記憶し、特に後述のデバッグプログラム60や3Dビューワプログラム70を記憶する。汎用メモリ20は各種のデータを記憶し、画像メモリ22は画像データを記憶する。
デバッグ部24はニット製品のデザインデータに対してバグを検出し、データ変換部14で得られた編成データを対象としてデバッグを行う。3Dビューワ40はデバッグ部24で検出されたバグのある箇所、あるいはマニュアル入力4で指定された箇所などを中心に、編地の局所的な3Dシミュレーション画像を発生する。3Dビューワ40は、編地のシミュレーション画像を狭い範囲で、かつ視点変換などに応じてリアルタイムで発生させることが特徴である。なおループシミュレーション部16は、編地全体に対するシミュレーション画像を発生させ、視点変換などに対する応答は必ずしもリアルタイムである必要はない。
図2にデバッグ部24の構成を示す。26は仮想の編機であり、針床動作追跡部28は、仮想編機26での針床の個々の針にかかっている編目の状態と、針の動作とを追跡する。編目の状態には、保持している編目のIDと、ニット、タック、ミスなどの編目の種類、重ね目の場合は重ねられている編目のID、さらに上下左右の編目との接続関係、並びに累積でのラッキング距離、言い換えると最初に編目を形成した位置からのラッキングデータを累積したもの、などがある。針の動作にはニット,タック,ミス,目移しなどがあり、これに伴って編目の状態が変化する。ラッキング動作追跡部29はラッキングの履歴と、現在のラッキング距離とを記憶する。なおラッキングは、前後の針床を相対的に左右方向にシフトさせることである。キャリア動作追跡部30は、針床に編み糸を供給する複数の各キャリアに対して、その現在位置と移動方向を記憶する。
チェックテーブル32は、針の動作やラッキング、キャリアの移動などに関し、バグとなるデータを記載したテーブルである。チェックテーブル32のデータは例えばデバッグプログラム60から供給し、その内でどの部分を実際にバグと見なすかを、マニュアル入力から指定する。あるいはチェックテーブル32には、必要最小限のバグのみを標準として記憶させ、これにマニュアル入力でバグを追加する。チェッカー34は針にかかった編目の状態や針の動作、ラッキング動作、キャリアの動作などを、チェックテーブル32によりチェックし、バグを検出する。検出したバグは不具合データ記憶部38に記憶する。
チェックテーブル32に標準で記憶するバグは、
a 2個あるいは3個以上の編目を保持している針を用いて目移しを行う: 目移しの過程で編目が針から外れやすい、
b 編地の端部などで掛け目やタックを形成し、次の編目が掛け目やタック上の編目である: 掛け目やタックが解ける、
c 編目の累積のラッキング距離が所定長以上: 個々のラッキングは許容範囲内の長さでも、累積すると編目が大きく移動しており、糸が切れる可能性がある、
d 同じ編目を所定回数以上目移しする: 糸が切れる可能性がある、
e 編目を針から払う際に、同じ針床上の払いを行う隣り合う編目がつながっている、例えば同じ針床上の隣り合った編目が糸でつながっており、これらの編目を針から払う: デザインの間違いである可能性が高い、
f 上下につながった編目が、所定回数以上続けて左右方向にシフトさせられている:
糸切れしやすい、などである。
これらの操作は、糸や編成条件を選べばトラブルが生じない可能性があり、またバグではない意図的なデザインである可能性がある。そこで検出したバグを自動的に修正するのではなく、一旦表示してユーザにデザインデータを修正させることが好ましい。またbやfのバグは、針に掛かっている編目のみでなく、その下側の先に編成された編目もチェックすると検出できる。
不具合データ記憶部38は、例えばどの編目に関してどのようなバグがあるかのデータを記憶する。またラッキングやキャリアに関して、編成のどの段階でどのような不具合が生じているかを記憶する。針床動作追跡部28は、仮想編機26での針床の針の状態を追跡している。この結果、仮想編機26で編成される編目の種類や位置と、周囲の編目との接続関係が分かり、これらを編地データ記憶部36に記憶する。ここでの編目配列は、前編地の面と後編地の面の2面からなり、各面は上下左右に格子状に区切られ、格子の交点に編目の起点や先端がある。また先端は上側の編目の基点と同じ位置である。編目の位置を格子の交点で指定する代わりに、編目の基点や先端等の3D座標を記憶しても良い。基点は編目の始まる位置を、先端は編目の終わる位置を意味し、それらのデータの持ち方は任意である。バグの中には下側の編成済みの編目をチェックしないと検出できないものがあり、編地データ記憶部36のデータもチェッカー34で読み出す。そして不具合データや編地データを3Dビューワ40へ供給し、例えば不具合データを表示するための3D画像を作成する。
図3に、3Dビューワ40の構成を示す。3Dビューワ40では、編地データ記憶部36で求めた編目の3D配置や、ループシミュレーション部16で求めた編目の3D配置、あるいはデータ変換部14で求めた編成データを前編地と後編地での編目配置に変換したもの、などを用いる。42はズーム処理部で画像の縮小/拡大に応じて表示エリアを決定し、視点変換部44は、視点の変換に応じて表示エリアを移動させる。ズーム処理部42や視点変換部44はマニュアル入力などで操作し、表示画像は3D画像で、編地を平面に配置した画像や、編地の断面、あるいは編地を斜めから見た画像などを表示する。領域判定部46は、編地データ記憶部36に記憶した編目から、表示エリアに含まれるものを抽出する。3D描画部48は、表示エリア内の編目を3D表示し、不具合データ記憶部38のデータに従って、不具合箇所にマーキングする。この画像ではレンダリングは不要で、作成した画像を画像メモリ22に記憶し、カラーモニタ8などに出力する。
図4にデバッグアルゴリズムを示す。編成データを入力し、これに伴って編成操作毎に、針床の針に掛かった編目の状態やラッキングの状態、キャリアの状態を更新する。そしてこれらの状態とその変化に対し、チェックテーブルに該当するものをチェックする。そしてチェックテーブルに該当するものを不具合データとして記憶し、針床から払われた編目のデータを、編地データ記憶部36に記憶する。
図5に3Dビューワでの処理を示す。3Dビューワでの処理の課題は、表示エリアに含まれる編目のリストを高速で作成することにより、リアルタイムに局所的な3D画像を作成することにある。不具合データを表示する場合、例えば表示エリアの中心付近に不具合データを配置する。またマニュアル入力で表示エリアの中心や縮小/拡大の程度、視点方向、表示の形態などを入力できる。なお対象とする編地は例えば筒状編地で、具体的には無縫製で身頃と袖などを接合した編地である。これに伴って表示エリアには前編地の表示エリアと後編地の表示エリアがあり、これらの表示エリアに起点が含まれるか、起点と先端とを結ぶ線分が衝突する編目を3D画像で表示する。
編目の3D配置が編地データ記憶部36などから判明し、編目の配置を複数のブロックに分割する。ブロックのサイズは例えば128目×128目などとする。実施例ではブロックは固定であるが、表示エリアに応じて、その都度ブロックを発生させても良い。ブロックに編目配置を分割する目的は、表示エリアに含まれる編目の探索範囲を制限することである。
中心が表示エリアに含まれるブロックの編目と、隣接ブロックの編目で、起点が表示エリア内にある編目をリストする。起点の意味を図8の編目モデル80に示す。81は起点、82は編目の先端で、起点81から先端82を結ぶ線分が表示エリアと衝突するかどうかによって、編目が表示エリア内に含まれるかどうかを判別する。なお起点81の位置は編地データ記憶部36内に記憶されている。また先端82の位置は、図8の編目モデル80で支持される次の編目(上側の編目)の起点の位置とし、編目の接続関係から先端82の位置が判明する。起点81や先端82の位置は、どの編目が表示エリアに属するかの判定ができる程度の正確さで定めれば良い。
図9に筒状編地と表示エリアとの関係を示し、91は前編地、92は後編地で、94は前編地と後編地に対する全体としての表示エリアで、95は前編地に対する表示エリア、96は後編地に対する表示エリアである。前編地の前面から表示する場合、視点からの方向は図の白い矢印のようになる。前編地の背面を表示する場合、筒の内部から前編地側を向いた視点で表示し、ジャカートで編地背面を走る渡り糸などを表示できる。
図10に、編地の断面を上から下向きに見る際の表示エリアを示し、図の白い矢印は視点からの向きを示す。表示エリア94,95は高さ方向の幅を図9に比べ小さくし、表示エリア94,95の間の渡り糸を含め表示する。ここで針を表示する場合、表示エリアの上端の編目が針に係止された状態を表示する。
図11に表示エリアとブロックとの関係を示す。編地を複数のブロックに分割し、各ブロックには例えば16目×16目〜256目×256目程度、好ましくは128×128目程度の編目が含まれるようにする。各ブロックに対し代表点100を定め、代表点100が表示エリアに属するブロック101,102を抽出する。抽出したブロック101,102と、その周囲のブロック、ここでは隣接ブロック103〜112を、表示エリア処理対象とする。そしてブロック101〜112の各編目に対し、起点が表示エリア内に含まれるか、次いで先端が表示エリア内に含まれるか、最後に起点と先端を結ぶ線分が表示エリアの4辺のいずれかと衝突するかを判定し、これらのいずれかの編目を表示対象とする。120は基点が含まれないが、先端が表示エリアに含まれる編目、121は基点も先端も表示エリアに含まれないが、これらを結ぶ線分が表示エリアと衝突する編目である。
表示エリアの4頂点の3D座標が分かっていれば、起点や先端が表示エリアに含まれるかどうかは、簡単に判別できる。次に編目の起点と先端を結ぶ線分を延長した直線と、表示エリアの4辺を延長した直線との交点を求めると、いずれかの交点が線分上でかつ表示エリアの辺内にあるかどうかから、線分と表示エリアの衝突を検出できる。以上のようにして、表示エリア内の編目をリストする。なお代表点が表示エリアの中心付近にあるブロックでは、全編目が表示エリア内にあると見なせる場合がある。また先端位置の判別を省略し、基点位置の判別の次に衝突判定を行っても良い。周囲のブロックの範囲は、ブロックと表示エリアとの相対的なサイズとから、隣接ブロックのみや、隣接ブロックと更にその外側のブロックまでなどのように定める。
図12に渡り糸の例を示す。編目122は基点が前編地に、先端が後編地にあり、基点は表示エリアに属さないが、先端が表示エリア96に属する。この場合も衝突判定により、編目122を抽出できる。以上のようにして表示エリアに含まれる編目のリストを作成すると、編地を平面視で表示するか/水平断面などで断面表示するか、また針床の針を除いて表示するか/針床の針を加えて表示するか、などの表示形態を選択する。なお針床の針を加えて表示するオプションは設けなくても良い。次ぎに不具合箇所の編目に対して、色を変更するなどの処理を施し、得られた3D画像をカラーモニタに表示する。
図6にデバッグプログラム60を、図7に3Dビューワプログラム70を示す。これらのプログラムは、搬送波を介して、あるいはCD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、データ入出力6へ供給する。図6において、61はチェックテーブル作成命令で、コンピュータから成るニットデザイン装置内に、不具合のチェック用のテーブルを作成する。動作追跡命令62は、ニットデザイン装置内に仮想編機26を作成して、針床の針の状態やラッキングの状態、キャリアの状態などを追跡させる。チェック命令63は針床の針の状態やラッキングの状態、キャリアの状態などに対し、チェックテーブル作成命令61のテーブルのデータによるチェックを、ニットデザイン装置に実行させ、不具合の検出結果を記憶させる。編地データ記憶命令64は、針床の針から払われた編目に対し、編目のデータをニットデザイン装置のメモリに記憶させる。表示命令65は、検出結果を3Dビューワプログラム70等に引き渡して、モニタに表示させる。
図7に3Dビューワプログラム70を示す。71は表示エリア決定命令で、視点やズームなどの入力に応じて表示エリアを決定し、ブロック分割命令72は編地データを複数のブロックに分割する。なお表示エリアが指定される毎にブロックを分割しても良く、あるいはブロックは編地データに対して固定のサイズとして、表示エリアが変更されても変わらないようにしてもよい。編目リスト作成命令73は表示エリア内に含まれる編目のリストを作成する。表示形態選択命令74は平面視か断面視かなどの表示形態の選択を受け付け、これに伴う処理を行う。不具合箇所マーキング命令75は編成データに不具合のある箇所に対しマーキングを行う。3D画像作成命令76はリストされた編目に対し不具合箇所をマーキングするように3D画像を作成する。
図13に3Dビューワの表示画像の例を示し、編成データにバグのある編目を他の編目と区別できるように表示してある。ここでの不具合は2重目を目移ししたことであり、その左隣の編目は1重目の目移しで、不具合のある編目のみが2重目の目移しであるため気付きにくい。そして2重目の目移しを行うと、用いる糸によっては編目が目移し中に針から外れることがある。3Dビューワでは表示エリアを縮小/拡大し、視点を変換し、平面視の他に断面視などでも表示できるので、編地の構成をユーザは直ちに理解できる。そしてデザインデータを変更する場合、3Dビューワから新たなデザインを入力すると、それに応じてデザインデータを変更する。あるいは3Dビューワからカラーモニタの他の画面に移行して、デザインデータを変更する。
実施例では以下の効果が得られる。
(1) 横編機でのニット製品のデザインデータのバグを自動的に検出できる。このため量産時のトラブルを予防でき、かつ多数の編目に対しマニュアルでチェックする作業を簡単化できる。
(2) 3Dビューワでは表示エリアを高速で決定できるので、リアルタイムに必要な箇所の3D画像を提供できる。従ってデザインの把握や変更などが容易になる。
表示する編目の範囲を決定するため、実施例では代表点100が表示エリアに属するブロックを抽出し、次いで周囲のブロックの編目について表示範囲に含まれるか否かを検討した。しかし例えば次のような処理も可能である。最初に表示エリアの中心を基準に編地を複数のブロックに分割し、各ブロックのサイズは例えば一定で、1ブロックでは表示エリアよりも小さく、9ブロックでは表示エリアよりも大きくなるようにする。また中央のブロックの中心を表示エリアの中心付近に配置する。すると中央のブロックは全体が表示エリアに含まれる。次ぎに中央のブロックに隣接したブロックについて、基点が表示エリアに含まれるものと、基点は表示エリアに含まれないが、基点と先端とを結ぶ線分が表示エリアの4辺と衝突するものを検出する。

Claims (4)

  1. 少なくとも前後一対の針床を備えた横編機で編地を編成するための編成データを作成し、編成データのシミュレーション画像をカラーモニタに表示するニットデザイン装置において、
    編目の配置を求めて記憶するための手段と、
    記憶した編目の配置を複数のブロックに分割するための手段と、
    カラーモニタの表示エリアに属する少なくとも1個のブロックと該ブロックの周囲のブロックを残さず含むように、表示エリア近傍のブロックを、前記複数のブロックから抽出するための手段と、
    抽出したブロックの編目で、編目の基準点が前記表示エリアに含まれるものを検出するための手段と、
    抽出したブロックの編目で、編目の起点と先端とを結ぶ線分が前記表示エリアと衝突するものを検出するための手段と、
    基準点が表示エリアに含まれる編目と、起点と先端とを結ぶ線分が表示エリアと衝突する編目との3D画像を作成し、前記カラーモニタに表示するための手段、とを設けたことを特徴とするニットデザイン装置。
  2. 前記3D画像は縮小拡大と視点変換とが自在で、かつ前記3D画像として少なくとも、前後の針床の針に編目が係止された状態を編地の断面視で表示した画像と、編地を前面から見た画像、及び編地を背面から見た画像とを表示自在にしたことを特徴とする、請求項1のニットデザイン装置。
  3. 少なくとも前後一対の針床を備えた横編機で編地を編成するための編成データを作成し、作成した編成データのシミュレーション画像をカラーモニタに表示するニットデザイン方法において、
    a: 編目の配置を求めて記憶し、
    b: 記憶した編目の配置を複数のブロックに分割し、
    c: カラーモニタの表示エリアに属する少なくとも1個のブロックと該ブロックの周囲のブロックを残さず含むように、表示エリア近傍のブロックを、前記複数のブロックから抽出し、
    d: 抽出したブロックの編目で、編目の基準点が前記表示エリアに含まれるものと、編目の起点と先端とを結ぶ線分が前記表示エリアと衝突するものとを検出し、
    e: 基準点が表示エリアに含まれる編目と、起点と先端とを結ぶ線分が表示エリアと衝突する編目との3D画像を作成し、前記カラーモニタに表示することを、
    前記a〜eの順で行うことを特徴とするニットデザイン方法。
  4. 少なくとも前後一対の針床を備えた横編機で編地を編成するための編成データを作成し、編成データのシミュレーション画像をカラーモニタに表示するニットデザイン装置のためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    編目の配置を求めて記憶するための手順と、
    記憶した編目の配置を複数のブロックに分割するための手順と、
    カラーモニタの表示エリアに属する少なくとも1個のブロックと該ブロックの周囲のブロックを残さず含むように、表示エリア近傍のブロックを、前記複数のブロックから抽出するための手順と、
    抽出したブロックの編目で、編目の基準点が前記表示エリアに含まれるものを検出するための手順と、
    抽出したブロックの編目で、編目の起点と先端とを結ぶ線分が前記表示エリアと衝突するものを検出するための手順と、
    基準点が表示エリアに含まれる編目と、起点と先端とを結ぶ線分が表示エリアと衝突する編目との3D画像を作成し、前記カラーモニタに表示するための手順、とを実行させるニットデザインプログラム。
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