JPWO2019102983A1 - メタルダイアフラムダンパ及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

密封性に優れるメタルダイアフラムダンパ及びその製造方法を提供する。中央側に変形作用部19が設けられた2枚のダイアフラム4,5の間に気体が封入された円盤状のダンパ本体2と、2枚のダイアフラム4,5における変形作用部19の膨出方向にそれぞれ配置される2つの規制部材6,7とを備えるメタルダイアフラムダンパ1であって、一方の規制部材6の環状部25と、一方のダイアフラム4の外周縁部20とを密封する第1溶接部WD1と、他方の規制部材7の環状部25と、他方のダイアフラム5の外周縁部20とを密封する第1溶接部WD1と、2つの規制部材6,7の環状部25同士を密封する第2溶接部WD2と、を備えた。

Description

本発明は、ポンプ等による液体の送り出しによって生じる脈動を吸収するメタルダイアフラムダンパ及びその製造方法に関する。
例えば、エンジン等を駆動する際、燃料タンクから供給される燃料をインジェクタ側へ圧送するために高圧燃料ポンプが用いられている。この高圧燃料ポンプは、内燃機関のカムシャフトの回転により駆動されるプランジャの往復移動によって燃料の加圧及び吐出を行っている。
高圧燃料ポンプ内における燃料の加圧及び吐出の仕組みとして、先ず、プランジャが下降するときに吸入弁を開けて燃料入口側に形成される燃料チャンバから加圧室へ燃料を吸入する吸入行程が行われる。次に、プランジャが上昇するときに加圧室の燃料の一部を燃料チャンバへ戻す調量行程が行われて、吸入弁を閉じた後、プランジャがさらに上昇するときに燃料を加圧する加圧行程が行われる。このように、高圧燃料ポンプは、吸入行程、調量行程及び加圧行程のサイクルを繰り返すことにより、燃料を加圧してインジェクタ側へ吐出している。このように高圧燃料ポンプを駆動することによって燃料チャンバにおいて脈動が発生する。
このような高圧燃料ポンプでは、燃料チャンバに発生する脈動を低減させるためのメタルダイアフラムダンパが燃料チャンバ内に内蔵されている。例えば、特許文献1に開示されているようなメタルダイアフラムダンパは、2枚のダイアフラムの間に気体が封入された円盤状のダンパ本体を備えている。ダンパ本体は、中央側に変形作用部を備え、この変形作用部が脈動を伴う燃料圧を受けて弾性変形することにより、燃料チャンバの容積を可変し、脈動を低減している。
また、特許文献1のメタルダイアフラムダンパは、2枚のダイアフラムの変形作用部の膨出方向にダンパ本体を挟むようにそれぞれ規制部材が配置されており、ダンパ本体の膨らむ方向への変形が規制されることで、2枚のダイアフラムの変形作用部の外径端縁の近傍に繰り返し作用する応力を抑制でき、ダンパ本体の耐久性を高められている。
特開2014−240658号公報(第8頁、第5図)
ここで、特許文献1のメタルダイアフラムダンパにあっては、ダンパ本体を挟むように配置された各規制部材は、2枚のダイアフラムの外周縁部と平行に形成される環状部を外周縁に備えており、2枚のダイアフラムの外周縁部と一方の規制部材の環状部と他方の規制部材の環状部との4枚の板部の側端部が溶接によって全周に亘り溶接固定されている。このように、4枚の板部を一体に溶接する場合、4枚の板部を重ねた状態で、その側端部において一方の規制部材の環状部と一方のダイアフラムの外周縁部、2枚のダイアフラムの外周縁部同士、他方のダイアフラムの外周縁部と他方の規制部材の環状部、の3つの境界部分を溶接する必要があり、広い領域に亘って溶接を行っていることから特に密封性を必要とするダイアフラム同士の溶接精度が落ちてしまい、密封性を確保できない虞があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、密封性に優れるメタルダイアフラムダンパ及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のメタルダイアフラムダンパは、
中央側に変形作用部が設けられた2枚のダイアフラムの間に気体が封入された円盤状のダンパ本体と、前記2枚のダイアフラムにおける前記変形作用部の膨出方向にそれぞれ配置される2つの規制部材とを備えるメタルダイアフラムダンパであって、
一方の前記規制部材の環状部と、一方の前記ダイアフラムの外周縁部とを密封する第1溶接部と、
他方の前記規制部材の環状部と、他方の前記ダイアフラムの外周縁部とを密封する第1溶接部と、
2つの前記規制部材の環状部同士を密封する第2溶接部と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、規制部材によってダンパ本体の膨らむ方向への変形が規制され、ダンパ本体の耐久性を高めることができる。また、一方の規制部材の環状部と一方のダイアフラムの外周縁部とは第1溶接部で、他方の規制部材の環状部と他方のダイアフラムの外周縁部とは第1溶接部で、2つの規制部材の環状部同士は第2溶接部で、それぞれ密封されるため、それぞれの溶接を行う領域が小さく、それぞれ高い精度で溶接を行うことができ、密封性に優れる。
好適には、一方の前記規制部材の環状部の外径は、一方の前記ダイアフラムの外径より大径に形成され、他方の前記規制部材の環状部の外径は、他方の前記ダイアフラムの外径より大径に形成されており、前記第2溶接部は、前記2枚のダイアフラムの外周縁部より外径側に位置する。
これによれば、ダンパ本体を密封するにあたり、2つの規制部材の環状部同士を溶接すればよく、2枚のダイアフラムの外周縁部が干渉しないため、精度よく2つの規制部材の環状部同士を溶接できる。
好適には、一方の前記規制部材の環状部と他方の前記規制部材の環状部との対向面には、厚み方向かつ内径側に凹部がそれぞれ形成されており、前記凹部内に前記ダイアフラムの外周縁部がそれぞれ配置されている。
これによれば、2つの規制部材と2枚のダイアフラムとをそれぞれ位置合わせでき、第1溶接部を形成する際の溶接固定作業を容易に行うことができる。
好適には、前記凹部の深さが前記ダイアフラムの外周縁部の厚みと略同寸に形成されている。
これによれば、2つの規制部材の環状部同士が当接した状態において、2枚のダイアフラムの外周縁部同士が当接し、互いに対向方向への移動を規制することから、規制部材の環状部とダイアフラムの外周縁部とを固定する各第1溶接部の耐久性に優れる。
好適には、前記ダイアフラムは、前記変形作用部と前記外周縁部との間に、自然状態において前記規制部材の環状部より前記変形作用部とは反対側に突出する湾曲部を備えている。
これによれば、2つの規制部材の環状部同士が当接した状態において、ダイアフラムの湾曲部同士が互いに押圧されることで、その反力によりダイアフラムの外周縁部には規制部材の環状部の内面側への応力が作用する状態となり、規制部材の環状部とダイアフラムの外周縁部とを固定する各第1溶接部の耐久性に優れる。
前記課題を解決するために、本発明のメタルダイアフラムダンパは、
中央側に変形作用部が設けられたダイアフラムと板状のベース部材との間に気体が封入されたダンパ本体と、前記ダイアフラムにおける前記変形作用部の膨出方向に配置される規制部材とを備えるメタルダイアフラムダンパであって、
前記規制部材の環状部と、前記ダイアフラムの外周縁部とを密封する第1溶接部と、
前記規制部材の環状部と前記ベース部材とを密封する第2溶接部と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、規制部材によってダンパ本体の膨らむ方向への変形が規制され、ダンパ本体の耐久性を高めることができる。また、規制部材の環状部とダイアフラムの外周縁部とは第1溶接部で、規制部材の環状部とベース部材とは第2溶接部で、それぞれ密封されるため、それぞれの溶接を行う領域が小さく、それぞれ高い溶接精度で溶接を行うことができ、密封性に優れる。
前記課題を解決するために、本発明のメタルダイアフラムダンパの製造方法は、
中央側に変形作用部が設けられた2枚のダイアフラムの間に気体が封入された円盤状のダンパ本体と、前記2枚のダイアフラムにおける前記変形作用部の膨出方向にそれぞれ配置される2つの規制部材とを備えるメタルダイアフラムダンパの製造方法であって、
一方の前記規制部材の環状部と、一方の前記ダイアフラムの外周縁部とを溶接固定する第1溶接工程と、
他方の前記規制部材の環状部と、他方の前記ダイアフラムの外周縁部とを溶接固定する第1溶接工程と、
前記ダイアフラムがそれぞれ溶接固定された前記規制部材の環状部同士を溶接固定する第2溶接工程と、
を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、規制部材によってダンパ本体の膨らむ方向への変形が規制され、ダンパ本体の耐久性を高めることができる。また、一方の規制部材の環状部と一方のダイアフラムの外周縁部とを溶接固定し、他方の規制部材の環状部と他方のダイアフラムの外周縁部とを溶接固定した後、2つの規制部材の環状部同士を溶接固定するため、それぞれの溶接を行う領域が小さく、それぞれ高い溶接精度で溶接を行うことができ、密封性に優れる。
好適には、前記第1溶接工程は、大気中で行われ、前記第2溶接工程は、前記2枚のダイアフラムの間に封入される気体の雰囲気中で行われる。
これによれば、第1溶接工程を大気中で行うことで、第2溶接工程における溶接ヒュームの発生を抑制することができ、溶接ヒュームによる溶接作業の阻害を抑制し、高い溶接精度で溶接を行うことができる。
実施例1におけるメタルダイアフラムダンパが内蔵される高圧燃料ポンプを示す断面図である。 実施例1におけるメタルダイアフラムダンパを示す断面図である。 実施例1におけるメタルダイアフラムダンパを示す分解断面図である。 (a)は、一方のダイアフラムと一方の規制部材とを重ねた状態を示し、(b)は、これらの溶接固定が完了した状態を示す分解断面図である。 規制部材同士の溶接固定が完了した状態を示す分解断面図である。 実線は高圧時、破線は低圧時におけるダイアフラムの構造を示す一部拡大断面図である。 実施例2におけるメタルダイアフラムダンパを示す断面図である。 実施例3におけるメタルダイアフラムダンパを示す断面図である。 実施例4におけるメタルダイアフラムダンパを示す断面図である。 メタルダイアフラムダンパの変形例1を示す断面図である。 メタルダイアフラムダンパの変形例2を示す断面図である。
本発明に係るメタルダイアフラムダンパ及びその製造方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係るメタルダイアフラムダンパにつき、図1から図6を参照して説明する。
本実施例のメタルダイアフラムダンパ1は、図1に示されるように、燃料タンクから図示しない燃料入口を通して供給される燃料をインジェクタ側へ圧送する高圧燃料ポンプ10に内蔵されている。高圧燃料ポンプ10は、内燃機関の図示しないカムシャフトの回転により駆動されるプランジャ12の往復移動によって燃料の加圧及び吐出を行っている。
高圧燃料ポンプ10内における燃料の加圧及び吐出の仕組みとして、先ず、プランジャ12が下降するときに吸入弁13を開けて燃料入口側に形成される燃料チャンバ11から加圧室14へ燃料を吸入する吸入行程が行われる。次に、プランジャ12が上昇するときに加圧室14の燃料の一部を燃料チャンバ11へ戻す調量行程が行われて、吸入弁13を閉じた後、プランジャ12がさらに上昇するときに燃料を加圧する加圧行程が行われる。
このように、高圧燃料ポンプ10は、吸入行程、調量行程及び加圧行程のサイクルを繰り返すことにより、燃料を加圧して吐出弁15を開いてインジェクタ側へ吐出している。このとき、燃料チャンバ11において高圧と低圧を繰り返す脈動が発生する。メタルダイアフラムダンパ1は、このような高圧燃料ポンプ10の燃料チャンバ11において発生する脈動を低減するために使用される。
図2に示されるように、メタルダイアフラムダンパ1は、ダイアフラム4とダイアフラム5とで構成されるダンパ本体2と、ダイアフラム4,5の膨らむ方向にそれぞれ配置される規制部材6と規制部材7とで構成されるカバー部材3とを備えている。
ダイアフラム4,5は、それぞれ同一素材の金属板をプレス加工して略同形状に全体が均一な厚みを有して皿状に成形されている。径方向の中央側には変形作用部19が形成され、変形作用部19の外径側には、平板環状の外周縁部20が変形作用部19から外径方向に延出して形成されている。
次いでダイアフラム4とダイアフラム5を説明する。尚、ダイアフラム4とダイアフラム5とは同一形状であるため、ここでは一方のダイアフラム4を説明し他方のダイアフラム5の説明を省略する。
ダイアフラム4の変形作用部19は、外周縁部20の内径側に連なる第3湾曲部24と、中央側(内径側)の第1湾曲部22と、第3湾曲部24と第1湾曲部22との間に位置する第2湾曲部23とから主に構成されている。
第1湾曲部22と第2湾曲部23と第3湾曲部24とは、それぞれ一定の曲率で構成されており、第1湾曲部22はダイアフラム4の外部(すなわち図2における規制部材6側)に突出する所謂外向きに形成され、第2湾曲部23はダイアフラム4の内部に突出する所謂内向きに形成され、第3湾曲部24はダイアフラム4の外部に突出する所謂外向きに形成されている。
次いで規制部材6と規制部材7を説明する。尚、規制部材6と規制部材7とは同一形状であるため、ここでは一方の規制部材6を説明し他方の規制部材7の説明を省略する。
図3に示されるように、規制部材6は、ダイアフラム4の外径より大径である環状部25と、環状部25の内径側に連なる有底筒形状を成す側面部27と底面部28とを備えて、断面視略ハット型に形成されている。図2に示されるように、底面部28はダイアフラム4における変形作用部19が膨らむ方向に所定距離離間されて配置されている。そのため、ダイアフラム4が膨らむ方向へ所定量変形した場合、変形作用部19が底面部28に当接し、この変形を規制できるようになっている。つまり、変形作用部19と底面部28との距離を調整することで、ダイアフラム4の膨らむ方向への変形可能量を設定できる。
規制部材6の環状部25は、対向する規制部材7の環状部25と平行に対向する平板環状となっており、規制部材7の環状部25と対向する対向面25aには凹部29が周方向に亘って形成されている。凹部29は、環状部25の厚み方向に凹むとともに、内径側に開口するように形成されている。
カバー部材3の底面部28には、複数の孔30が形成されており、これら孔30を通じてカバー部材3の外側と内側とが連通している。
また、図1に示されるように、燃料チャンバ11の内壁には燃料チャンバ11の内径方向に開口31a(図6参照)を有する断面視略コ字状の支持部材31が複数固定されており、開口31aにカバー部材3を構成する規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25とが嵌合することで、カバー部材3が燃料チャンバ11に支持されている。
続いて、メタルダイアフラムダンパ1の製造工程について説明する。図4(a)に示されるように、まず一方の規制部材6の環状部25の凹部29内に一方のダイアフラム4の外周縁部20を配置し、次いで図4(b)に示されるように、大気中において、凹部29の底面29a(図3参照)とダイアフラム4の外周縁部20の外面20a(図3参照)とを面で当接させた状態で全周に亘り溶接固定する(第1溶接工程)。
本実施例では第1溶接工程にレーザ溶接を用いる。詳しくは、ダイアフラム4の外周縁部20における対向するダイアフラム5の外周縁部20との対向面20b側からビームを照射することで、凹部29の底面29aとダイアフラム4の外周縁部20における底面29aとの外面20aとの境界箇所が互いに溶け込み、第1溶接層(第1溶接部)WD1が形成される(図4(b)参照)。尚、溶接工程はレーザ溶接に限らず、例えばガス溶接やアーク溶接や摩擦拡散接合等の溶接手段等であってもよいが、レーザ溶接では、ダイアフラム4の外周縁部20の対向面20bの表面における溶接変形が少ないという特徴がある。
図3に示されるように、規制部材6の環状部25の凹部29の外径側の内面29bが成す直径W1は、ダイアフラム4の外周縁部20の外径W2と略同径となっており、規制部材6の凹部29内でダイアフラム4の径方向への移動を規制することができる。そのため、第1溶接工程を行う際にはダイアフラム4が位置決めされ、溶接作業性に優れる。
同様に、大気中において、他方の規制部材7の環状部25の凹部29の底面29aと他方のダイアフラム5の外周縁部20の外面20aとを面で当接させた状態で全周に亘り溶接固定することで、規制部材7の環状部25とダイアフラム5の外周縁部20との境界箇所に第1溶接層WD1が形成される(第1溶接工程)。
次いで、ダイアフラム4,5の間に封入される所定の圧力の気体の雰囲気中において、ダイアフラム4,5との溶接固定がそれぞれ完了した規制部材6と規制部材7とを対称に重ね、規制部材6の環状部25の対向面25aと規制部材7の環状部25の対向面25aとを面で当接させた状態で全周に亘り溶接固定する(第2溶接工程)ことで、これら規制部材6の対向面25aと規制部材7の対向面25aとの境界箇所に第2溶接層(第2溶接部)WD2が形成される(図5参照)。
上述した規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25との溶接により、カバー部材3の組み立てが完了するとともに、ダンパ本体2の組み立てが完了する。
一方のダイアフラム4の外周縁部20と一方の規制部材6の環状部25とが全周を第1溶接層WD1により溶接固定されて密閉され、同様に他方のダイアフラム5の外周縁部20と他方の規制部材7の環状部25とが全周を第1溶接層WD1により溶接固定されて密閉され、更にダイアフラム4とダイアフラム5との固定がそれぞれ完了した規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25とが全周を第2溶接層WD2により溶接固定されて密閉されていることから、ダンパ本体2の密封性が確保されている。
ダンパ本体2の内部の密閉空間内には、アルゴン及びヘリウム等から構成される所定圧力の気体が封入されている。尚、ダンパ本体2は、内部に封入される気体の内部圧によって容積変化量の調整を行うことにより、所望の脈動吸収性能を得ることができる。
カバー部材3には、規制部材6の底面部28と規制部材7の底面部28とに孔30が複数形成されているため、通じてカバー部材3の外側すなわち燃料チャンバ11内部空間と、カバー部材3の内側すなわちダンパ本体2の周囲の空間とが連通されている。そのため、燃料チャンバ11内に生じる高圧と低圧を繰り返す脈動を伴う燃料圧は、ダンパ本体2に直接作用することになる。
次いで、高圧と低圧を繰り返す脈動を伴う燃料圧を受けた際のメタルダイアフラムダンパ1の脈動吸収について図6を用いて説明する。
図6に示されるように、脈動に伴う燃料圧が低圧から高圧になり、ダイアフラム4に燃料チャンバ11側からの燃料圧がかかると、先ず、曲率半径が大きく剛性が小さいドーム状の第1湾曲部22が主に変形する。尚、第1湾曲部22が内側に押し潰されることにより、ダンパ本体2内の気体は、圧縮される。
詳しくは、第1湾曲部22は外圧である燃料圧によりダイアフラム4の内部方向へ変形するとともに、外径方向に広がるように変形し、ダイアフラム4の第1湾曲部22より外径側の部位に対して外径方向に応力がかかる。
ダイアフラム4の外径側にかかる外径方向への応力は、ダイアフラム4の面に沿って伝達される。第2湾曲部23は内向きに凹む曲面であることから、第2湾曲部23の頂点T2より内径側では、当該応力は第2湾曲部23の形状に誘導されるようにしてダイアフラム4の内部方向へも作用する。そのため、この内部方向へかかる力と外径方向への応力により、図6に示されるように、頂点T2がダイアフラム4の内部方向かつ外径方向へ移動するように変形する。
このように、第2湾曲部23がその頂点T2がダイアフラム4の内部方向かつ外径方向へ移動するように変形することで、第2湾曲部23と連なる第3湾曲部24には、外径方向への応力に加え、その頂点T3より内径側にはダイアフラム4の内部方向へ引っ張られる力も作用する。そのため、低圧時に比べて第3湾曲部24は曲率半径が小さくなるように変形し、かつ外径側に突出するように変形する。
これによれば、第1湾曲部22に作用する外径方向への応力が第3湾曲部24の曲率半径を小さくする力に変換され、第3湾曲部24の変形により外径方向への応力の一部が吸収されるため、ダイアフラム4にかかる応力を分散させて破断を防止できる。
また、ダイアフラム4の第3湾曲部24と規制部材6の側面部27とは離間しており、燃料圧による第3湾曲部24の外径方向への変形を規制部材6の側面部27が阻害しないようになっている。
また、上述したように、ダイアフラム4は、第3湾曲部24の変形により外径方向への応力の一部を吸収できる構成であるから、ダイアフラム4の外周縁部20の外側に規制部材6の環状部25が位置することで外周縁部20の外径方向への変形が規制されていながらも、ダイアフラム4にかかる応力を外径方向に分散させることができる。
上述したように、本実施例におけるメタルダイアフラムダンパ1は、ダンパ本体2の密封性を確保するにあたり、ダイアフラム4,5の外周縁部20がそれぞれ溶接固定された規制部材6と規制部材7との環状部25同士を溶接すればよいため、溶接により形成される第2溶接層WD2を形成する領域が比較的小さく、溶接作業が容易であることに加え、溶接時の溶け込み深さにバラつきが生じ難いことから、確実に密封性を確保することができる。
また、規制部材6,7の環状部25,25の外径は、ダイアフラム4,5の外径W2より大径に形成されているため、ダンパ本体2を密封するにあたり、2つの規制部材6,7の環状部25,25同士を溶接すればよく、2枚のダイアフラム4,5の外周縁部20,20が干渉しないため、精度よく規制部材6,7の環状部25,25同士を溶接できるとともに、溶接を行う領域を小さくすることができる。
また、図3に示されるように、規制部材7の環状部25の凹部29の軸方向の深さH1は、ダイアフラム5の外周縁部20の軸方向の厚みH2に比べて若干大きく形成されている(H1>H2)ため、例えば第1溶接工程において、溶接によりダイアフラム5の外周縁部20の対向面20bに凹凸が生じた場合であっても、当該凹凸部分が凹部29から張り出し難い。そのため、ダイアフラム4とダイアフラム5の外周縁部20の対向面20b同士の接触を防止でき、規制部材6の環状部25の対向面25aと規制部材7の環状部25の対向面25aとを全周に亘り面で当接させることができる。対向面25a同士が面で当接すると、第2溶接工程における溶接作業が容易であるとともに、規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25との溶接部分に作用する捻り方向(周方向)の応力に対する強度を高くすることができる。
また、規制部材6の環状部25の凹部29の外径側の内面29bが成す直径W1がダイアフラム4の外周縁部20の外径W2と略同径となっている(W1=W2)ため、ダイアフラム4が燃料圧により外径方向に広がるように変形しようとする力を規制部材6の環状部25の凹部29の外径側の内面29bで受けることができる。これによれば、規制部材6とダイアフラム4との溶接箇所である第1溶接層WD1に応力が集中することを防止でき、第1溶接層WD1の溶接強度を維持することができる。
加えて、図6に示されるように、カバー部材3の規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25とは、支持部材31の開口31aに嵌合され、規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25とが離間する方向への移動を規制できるため、規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25との溶接箇所である第2溶接層WD2の溶接強度を維持することができる。
ところで、上述した規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25とを溶接する第2溶接工程は、ダンパ本体2の内部に気体を封入するため、当該気体の雰囲気中で行われる。詳しくは、所定の圧力の気体が満たされた溶接作業用の小部屋(chamber)内で第2溶接工程が行われる。
このとき、従来のメタルダイアフラムダンパ1にあっては、2枚のダイアフラムの外周縁部と上支持部材の環状部と下支持部材の環状部との4枚の板体を同時に溶接固定するため、溶接に必要な溶融金属量が多くなり、溶接時に発生する溶接ヒュームが増大してしまうという問題がある。この溶接ヒュームの増大は、レーザ溶接を用いた場合には溶接ヒュームがビームを阻害し、溶接精度を低下させる問題があることに加え、頻繁に溶接作業用の小部屋内の掃除を必要とすることによる生産性の悪化等の諸問題を生じさせる虞があった。
これに対して、本実施例におけるメタルダイアフラムダンパ1は、ダンパ本体2内に封入する気体の雰囲気中では、規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25との2枚を溶接固定(第2溶接工程)すればよいため、溶接ヒュームの発生を抑制することができ、レーザ溶接時におけるビームの阻害を抑制し、かつ溶接作業用の小部屋内の掃除の回数を減らすことができる。加えて、予め大気中にて規制部材6とダイアフラム4との溶接固定(第1溶接工程)と、規制部材7とダイアフラム5との溶接固定(第1溶接工程)を完了させた状態とするため上述の作用効果はより顕著である。
また、規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25とは、外径側の先端の厚みが肉薄に形成されているため、溶接を行う領域が小さく、容易に溶接精度の高い第2溶接層WD2を形成することができる。更に、規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25とにより形成されたカバー部材3の外周縁部は先細りした形状となっていることから、これら規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25との境界部分すなわち第2溶接層WD2を形成する部分を判別し易く、第2溶接工程における作業効率が高い。
次に、実施例2に係るメタルダイアフラムダンパにつき、図7を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図7(a)及び(b)に示されるように、メタルダイアフラムダンパ41は、規制部材42Aの環状部44の凹部45の厚み方向の深さH3は、ダイアフラム46Aの外周縁部48の厚みH4と略同寸に形成されている(H3=H4)。
そのため、規制部材42Aの環状部44と規制部材42Bの環状部44とを溶接固定した状態において、ダイアフラム46Aの外周縁部48とダイアフラム46Bの外周縁部48との対向面48a同士が全周に亘り面で当接する。これによれば、2枚のダイアフラム46A,46Bの外周縁部48,48の対向面48a,48a同士が当接し、互いに対向方向への移動を規制することから、規制部材42Aの環状部44とダイアフラム46Aの外周縁部48及び規制部材42Bの環状部44とダイアフラム46Bの外周縁部48とをそれぞれ溶接固定する各第1溶接層WD1,WD1(図4(b)参照)の耐久性が高い。
尚、第1溶接工程にレーザ溶接を用いることで、ダイアフラム46A,46Bの外周縁部48,48の対向面48aの溶接変形を抑えることができるため、簡単な研磨等の表面処理を経るのみで、ダイアフラム46Aの外周縁部48の対向面48aとダイアフラム46Bの外周縁部48の対向面48aとを全周に亘り面で当接させることができる。
次に、実施例3に係るメタルダイアフラムダンパにつき、図8を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図8(a)に示されるように、メタルダイアフラムダンパ51を構成するダイアフラム56Aには、変形作用部59と外周縁部58との間に、自然状態において、一方の規制部材52Aの環状部54より変形作用部とは反対側に突出する湾曲部57を備えている。
規制部材52Aの環状部54に形成された凹部55は、軸方向の深さH5がダイアフラム56Aの外周縁部58と湾曲部57の頂点との軸方向の距離H6よりも小さく形成されている(H5<H6)。そのため、図8(b)に示されるように、規制部材52Aの環状部54と規制部材52Bの環状部54とが当接した状態において、ダイアフラム56A,56Bの湾曲部57同士が互いに押圧されて圧縮されることになる。
これによれば、ダイアフラム56A,56Bの湾曲部57同士が互いに押圧されることで、その反力によりダイアフラム56A,56Bの外周縁部58には、規制部材52Aの環状部54の凹部55の底面55aと規制部材52Bの環状部54の凹部55の底面55a側への応力がそれぞれ作用する状態となり、ダイアフラム56A,56Bの外周縁部58と規制部材52Aの環状部54及びダイアフラム56Bの外周縁部58と規制部材52Bの環状部54との溶接箇所である各第1溶接層WD1,WD1(図4(b)参照)の耐久性を維持させることができる。尚、規制部材52Aの環状部54の凹部55の軸方向の深さH5は、ダイアフラム56Aの外周縁部58の軸方向の厚みに比べて若干大きく形成されている。
次に、実施例4に係るメタルダイアフラムダンパにつき、図9を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図9(a)に示されるように、メタルダイアフラムダンパ61を構成するダイアフラム66Aとダイアフラム66Bとは、変形作用部69と外周縁部68との間に自然状態において外周縁部68よりも軸方向の内側に突出する湾曲部67を備えている。また、規制部材62Aの環状部64に形成された凹部65の軸方向の深さH7がダイアフラム66Aの外周縁部68の厚みH8と略同寸となっている(H7=H8)。
これによれば、図9(b)に示されるように、規制部材62Aの環状部64と規制部材62Bの環状部64とが当接した状態においては、ダイアフラム66A,66Bの湾曲部67同士が互いに押圧されて平面形状に圧縮される。これによれば、ダイアフラム66A,66Bの湾曲部67同士が互いに押圧されることで、その反力によりダイアフラム66A,66Bの外周縁部68には、規制部材62Aの環状部64の凹部65の底面65aと規制部材52Bの環状部54の凹部65の底面65a側への応力が作用する状態となるとともに、湾曲部67,67より外径側では外周縁部68,68の対向面68a,68a同士が互いに面で当接して互いに対向方向への移動を規制することから、各第1溶接層WD1,WD1(図4(b)参照)の耐久性を効果的に維持させることができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、第1溶接層WD1は、ダイアフラム4の外周縁部20と規制部材6の環状部25とがレーザ溶接により溶け合わさって形成されており、同様に第2溶接層WD2は、一方の規制部材6の環状部25と他方の規制部材7の環状部25とがレーザ溶接によりダイアフラムや規制部材自体が溶け合わさって形成されているが、これに限らず、溶加材またはダイアフラムや規制部材自体と溶加材とが溶け合わさって形成されてもよい。
また、一方のダイアフラム4と他方のダイアフラム5とは同形状でなくてもよく、同様に一方の規制部材6と他方の規制部材7とは同形状でなくてもよい。
また、図10に示される変形例1のように、一方の環状部(ここでは規制部材6の環状部25)の対向面25aに凸条25bを設け、他方の環状部(ここでは規制部材7の環状部25)の対向面25aに凹溝25cを設けてもよく、この場合、凸条25bと凹溝25cとが嵌合することで、規制部材6の環状部25と規制部材7の環状部25との位置合わせを行うことができ、第2溶接工程における溶接固定を行い易い。
また、前記実施例ではメタルダイアフラムダンパ1は、ダイアフラム4,5の外周縁部20がそれぞれ溶接固定された規制部材6と規制部材7との環状部25同士を溶接して、ダイアフラム4とダイアフラム5の両側で燃料チャンバ11内の燃料圧を吸収する構成で説明したが、このような構成に限られない。例えば図11に示される変形例2のように、ダイアフラム5の外周縁部20が第1溶接層WD1により固定された規制部材7の環状部25と、板状のベース部材33とを全周に亘って面で当接させた状態で第2溶接層WD2により固定して構成されていてもよい。このようなメタルダイアフラムダンパは燃料チャンバ11の上端に固定され、ダイアフラム5側のみで燃料チャンバ11内の燃料圧を吸収する場合に用いられる。
また、前記実施例では、メタルダイアフラムダンパ1は、高圧燃料ポンプ10の燃料チャンバ11に設けられ、燃料チャンバ11内の脈動を低減する態様として説明したが、これに限らず、メタルダイアフラムダンパ1は、高圧燃料ポンプ10に接続される燃料配管等に設けられることにより脈動を低減してもよい。
また、接合されたダイアフラム4とダイアフラム5との間に形成される密閉空間(メタルダイアフラムダンパ1の内部)内に弾性変形可能な合成樹脂製等の芯材を配置することで、高圧時のダイアフラム4とダイアフラム5との接触を防止する構成としてもよい。
また、前記実施例では、第1溶接工程は大気中にて行い、第2溶接工程はダンパ本体2内に封入する気体の雰囲気中にて行う態様で説明したが、第1溶接工程についてもダンパ本体2内に封入する気体の雰囲気中にて行ってもよい。
1 メタルダイアフラムダンパ
2 ダンパ本体
3 カバー部材
4,5 ダイアフラム
6,7 規制部材
10 高圧燃料ポンプ
11 燃料チャンバ
12 プランジャ
13 吸入弁
14 加圧室
15 吐出弁
19 変形作用部
20 外周縁部
20a 外面
20b 対向面
25 環状部
25a 対向面
27 側面部
28 底面部
29 凹部
29a 凹部底面
29b 凹部内面
30 孔
31 支持部材
31a 開口
WD1 第1溶接層(第1溶接部)
WD2 第2溶接層(第2溶接部)

Claims (8)

  1. 中央側に変形作用部が設けられた2枚のダイアフラムの間に気体が封入された円盤状のダンパ本体と、前記2枚のダイアフラムにおける前記変形作用部の膨出方向にそれぞれ配置される2つの規制部材とを備えるメタルダイアフラムダンパであって、
    一方の前記規制部材の環状部と、一方の前記ダイアフラムの外周縁部とを密封する第1溶接部と、
    他方の前記規制部材の環状部と、他方の前記ダイアフラムの外周縁部とを密封する第1溶接部と、
    2つの前記規制部材の環状部同士を密封する第2溶接部と、
    を備えることを特徴とするメタルダイアフラムダンパ。
  2. 一方の前記規制部材の環状部の外径は、一方の前記ダイアフラムの外径より大径に形成され、他方の前記規制部材の環状部の外径は、他方の前記ダイアフラムの外径より大径に形成されており、前記第2溶接部は、前記2枚のダイアフラムの外周縁部より外径側に位置する請求項1に記載のメタルダイアフラムダンパ。
  3. 一方の前記規制部材の環状部と他方の前記規制部材の環状部との対向面には、厚み方向かつ内径側に凹部がそれぞれ形成されており、前記凹部内に前記ダイアフラムの外周縁部がそれぞれ配置されている請求項1または2に記載のメタルダイアフラムダンパ。
  4. 前記凹部の深さが前記ダイアフラムの外周縁部の厚みと略同寸に形成されている請求項3に記載のメタルダイアフラムダンパ。
  5. 前記ダイアフラムは、前記変形作用部と前記外周縁部との間に、自然状態において前記規制部材の環状部より前記変形作用部とは反対側に突出する湾曲部を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載のメタルダイアフラムダンパ。
  6. 中央側に変形作用部が設けられたダイアフラムと板状のベース部材との間に気体が封入されたダンパ本体と、前記ダイアフラムにおける前記変形作用部の膨出方向に配置される規制部材とを備えるメタルダイアフラムダンパであって、
    前記規制部材の環状部と、前記ダイアフラムの外周縁部とを密封する第1溶接部と、
    前記規制部材の環状部と前記ベース部材とを密封する第2溶接部と、
    を備えることを特徴とするメタルダイアフラムダンパ。
  7. 中央側に変形作用部が設けられた2枚のダイアフラムの間に気体が封入された円盤状のダンパ本体と、前記2枚のダイアフラムにおける前記変形作用部の膨出方向にそれぞれ配置される2つの規制部材とを備えるメタルダイアフラムダンパの製造方法であって、
    一方の前記規制部材の環状部と、一方の前記ダイアフラムの外周縁部とを溶接固定する第1溶接工程と、
    他方の前記規制部材の環状部と、他方の前記ダイアフラムの外周縁部とを溶接固定する第1溶接工程と、
    前記ダイアフラムがそれぞれ溶接固定された前記規制部材の環状部同士を溶接固定する第2溶接工程と、
    を備えることを特徴とするメタルダイアフラムダンパの製造方法。
  8. 前記第1溶接工程は、大気中で行われ、前記第2溶接工程は、前記2枚のダイアフラムの間に封入される気体の雰囲気中で行われる請求項7に記載のメタルダイアフラムダンパの製造方法。
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