JPWO2019092966A1 - スピーカ用ホーン及びホーンスピーカ - Google Patents

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Abstract

スピーカ用ホーン(6)は、第1の端部(26)に形成された円形状の第1の開口部(28)と、第2の端部(32)に形成された円形状とは異なる形状の第2の開口部(34)と、第1の開口部(28)と第2の開口部(34)とを連通する音響通路(38)とを有するホーン体(24)を備える。ホーン体(24)の中心軸(40)を含む断面において、音響通路(38)の内面は、第1の開口部(28)から第2の開口部(34)に向けて4次曲線を描きながら広がる。ホーン体(24)の第1の端部(26)から第2の端部(32)までの長さ(L2)は、第1の開口部(28)の半径(R)の0.8倍以上である。

Description

本開示は、スピーカ用ホーン及びホーンスピーカに関する。
スピーカに取り付けられるスピーカ用ホーンが知られている。特許文献1のスピーカ用ホーンは、スリット開口部を有するホーン部と、スリット開口部に配置されたスロート部とを備えている。スロート部の一端部には、スピーカの振動板を配置するための円形開口部が形成されている。スロート部の他端部には、ホーン部のスリット開口部に配置される矩形開口部が形成されている。ホーン部は、矩形開口部を焦点位置とする放物線状の断面形状を有する反射曲面を有している。
特開2010−136248号公報
本開示は、中高音域の指向性を鋭くすることができるスピーカ用ホーン及びホーンスピーカを提供する。
本開示におけるスピーカ用ホーンは、スピーカに取り付けられるスピーカ用ホーンであって、第1の端部に形成された円形状の第1の開口部と、第2の端部に形成された円形状とは異なる形状の第2の開口部と、第1の開口部と第2の開口部とを連通する音響通路と、を有するホーン体を備え、ホーン体の中心軸を含む断面において、音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて4次曲線を描きながら広がり、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの長さは、第1の開口部の半径の0.8倍以上である。
本開示におけるスピーカ用ホーン等によれば、中高音域の指向性を鋭くすることができる。
図1は、実施の形態に係るホーンスピーカを示す斜視図である。 図2は、実施の形態に係るホーンスピーカを示す平面図である。 図3は、図2のIII−III線による、実施の形態に係るホーンスピーカの断面図である。 図4は、図1とは異なる方向から見た状態での、実施の形態に係るスピーカ用ホーンを示す斜視図である。 図5は、実施の形態に係るホーンスピーカの適用例を示す斜視図である。 図6Aは、実施例1に係るホーンスピーカを示す斜視図である。 図6Bは、実施例2に係るホーンスピーカを示す斜視図である。 図7Aは、比較例1に係るスピーカを示す斜視図である。 図7Bは、比較例2に係るスピーカ用ホーンを示す断面斜視図である。 図7Cは、比較例3に係るスピーカ用ホーンを示す断面斜視図である。 図8Aは、比較例1における指向特性を示すポーラパターンである。 図8Bは、比較例2における指向特性を示すポーラパターンである。 図8Cは、比較例3における指向特性を示すポーラパターンである。 図8Dは、実施例1における指向特性を示すポーラパターンである。 図8Eは、実施例2(実施例5)における指向特性を示すポーラパターンである。 図9Aは、比較例2における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図9Bは、比較例3における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図9Cは、実施例2(実施例5)における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図10Aは、比較例4における指向特性を示すポーラパターンである。 図10Bは、比較例5における指向特性を示すポーラパターンである。 図10Cは、実施例3における指向特性を示すポーラパターンである。 図10Dは、実施例4における指向特性を示すポーラパターンである。 図10Eは、実施例6における指向特性を示すポーラパターンである。 図11Aは、比較例4における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図11Bは、比較例5における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図11Cは、実施例3における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図11Dは、実施例4における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図11Eは、実施例6における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図12Aは、実施例7に係るホーンスピーカを示す断面図である。 図12Bは、比較例6に係るスピーカを示す斜視図である。 図13Aは、比較例6における指向特性を示すポーラパターンである。 図13Bは、実施例7における指向特性を示すポーラパターンである。 図14Aは、比較例6における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図14Bは、実施例7における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図15は、比較例7及び8に係るスピーカ用ホーンの音響通路の内面形状を模式的に示す図である。 図16Aは、比較例7における指向特性を示すポーラパターンである。 図16Bは、比較例8における指向特性を示すポーラパターンである。 図17Aは、比較例7における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図17Bは、比較例8における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図18は、比較例9及び10に係るスピーカ用ホーンの音響通路の内面形状を模式的に示す図である。 図19Aは、比較例9における指向特性を示すポーラパターンである。 図19Bは、比較例10における指向特性を示すポーラパターンである。 図20Aは、比較例9における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図20Bは、比較例10における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図21は、実施例8及び比較例11に係るスピーカ用ホーンの音響通路の内面形状を模式的に示す図である。 図22Aは、実施例8における指向特性を示すポーラパターンである。 図22Bは、比較例11における指向特性を示すポーラパターンである。 図23Aは、実施例8における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図23Bは、比較例11における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図24は、実施例9及び比較例12に係るスピーカ用ホーンの音響通路の内面形状を模式的に示す図である。 図25Aは、実施例9における指向特性を示すポーラパターンである。 図25Bは、比較例12における指向特性を示すポーラパターンである。 図26Aは、実施例9における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図26Bは、比較例12における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。 図27は、実験1〜4の各実験条件の一覧を示す図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者らは、「背景技術」の欄において記載した技術に関し、以下の問題が生じることを見出した。
特許文献1のスピーカ用ホーンでは、特定の方向に狭指向性を有するが、ホーン部から当該特定の方向以外の方向に音漏れが発生する。この音漏れが室内の壁面等で反射することにより、狭指向性を損なうという問題が生じる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態)
以下、図1〜図27を参照しながら、実施の形態について説明する。
[1.ホーンスピーカの構成]
まず、図1〜図4を参照しながら、実施の形態に係るホーンスピーカ2の構成について説明する。図1は、実施の形態に係るホーンスピーカ2を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係るホーンスピーカ2を示す平面図である。図3は、図2のIII−III線による、実施の形態に係るホーンスピーカ2の断面図である。図4は、図1とは異なる方向から見た状態での、実施の形態に係るスピーカ用ホーン6を示す斜視図である。
図1〜図3に示すように、実施の形態に係るホーンスピーカ2は、スピーカ4と、スピーカ用ホーン6とを備えている。
図3に示すように、スピーカ4は、筐体8と、振動板10と、駆動部12とを有している。筐体8は、中空の直方体状に形成されており、筐体8の側面には円形状の開口部14が形成されている。図2及び図3に示すように、振動板10は、XY平面視で円形状のすり鉢状に形成されている。振動板10の外周縁は、リング状のエッジ15を介して筐体8の開口部14に支持されている。振動板10の直径dは、例えば38mmである。
駆動部12は、振動板10を振動させるためのアクチュエータであり、筐体8の内部に配置されている。駆動部12は、ヨーク16と、マグネット18と、ボビン20と、ボイスコイル22とを有している。マグネット18は、ヨーク16に取り付けられている。ボビン20は、円筒状に形成され、振動板10の裏面に取り付けられている。ボビン20の内側には、ヨーク16の一部が配置されている。ボビン20の外周面には、ボイスコイル22が巻き回されている。
図1〜図4に示すように、スピーカ用ホーン6は、スピーカ4から出力される音の狭指向性を得るための音響管であり、スピーカ4の開口部14に取り付けられている。スピーカ用ホーン6は、例えば樹脂等で形成されたホーン体24を備えている。
図3及び図4に示すように、ホーン体24の第1の端部26には、円形状の第1の開口部28が形成されている。第1の開口部28の直径Dは、概ねスピーカ4の振動板10の直径dと同一であり、例えば38mmである。ホーン体24の第1の開口部28には、スピーカ4の振動板10が隙間なく配置されている。なお、ホーン体24の第1の端部26には、スピーカ4の開口部14を配置するための段差部30が形成されている。
図1〜図3に示すように、ホーン体24の第2の端部32には、円形状とは異なる形状、例えば略正方形状(略矩形状の一例)の第2の開口部34が形成されている。第2の開口部34の一辺の長さL1は、例えば60mmである。図2に示すように、第2の開口部34の4つの角部36の各々は、アール(R)形状に形成されている。第2の開口部34の4つの角部36の各々の曲率半径rは、第1の開口部28の半径R(=19mm)の0.8倍であり、例えば15mmである。
図1〜図4に示すように、ホーン体24には、さらに、第1の開口部28と第2の開口部34とを連通する音響通路38が形成されている。図3に示すように、ホーン体24の中心軸40を含む断面において、音響通路38の内面は、第1の開口部28から第2の開口部34に向けて4次曲線を描きながらラッパ状に広がっている。音響通路38は、中心軸40に対して回転対称に形成されている。ホーン体24の中心軸40に垂直な断面において、音響通路38の形状は、第1の開口部28から第2の開口部34にかけて、円形状から略正方形状へと連続的に変化する。なお、中心軸40は、第1の開口部28の径中心と第2の開口部34の径中心とを通る、Z軸に平行な直線である。
図3に示すように、ホーン体24の中心軸40に垂直な断面において、音響通路38の面積は、第1の開口部28から中心軸40の方向(Z軸方向)に沿った距離の4乗に比例して増大する。具体的には、第1の開口部28(z=0)の面積をS、第1の開口部28から中心軸40の方向に離れた位置zにおける音響通路38の面積をSとしたとき、S=S×(1+a×z)(但し、aは定数)の関係式を満たす。これにより、図3に示すように、ホーン体24の中心軸40を含む断面において、音響通路38の内面のうち第1の開口部28の近傍には、上述した4次曲線の一部であり、中心軸40に対して平行に延びる直線部分42が形成されている。
図3に示すように、ホーン体24の第1の端部26から第2の端部32まで(すなわち、第1の開口部28から第2の開口部34まで)の中心軸40方向における長さL2は、第1の開口部28の半径R(=19mm)の0.8倍以上である。本実施の形態では、ホーン体24の長さL2は、第1の開口部28の半径Rの1.3倍であり、例えば25mmである。なお、ホーン体24の長さL2は、第1の開口部28の半径Rの26倍以下である。
[2.ホーンスピーカの適用例]
次に、図5を参照しながら、実施の形態に係るホーンスピーカ2の適用例について説明する。図5は、実施の形態に係るホーンスピーカ2の適用例を示す斜視図である。
図5に示す例では、ホーンスピーカ2は、画像を表示するための画像表示装置44に搭載されている。画像表示装置44は、例えばテレビジョン受像機である。ホーンスピーカ2は、画像表示装置44の背面側(表示パネルと反対側)を覆うリアキャビネット46の上端部に複数配置されている。
ホーンスピーカ2のホーン体24(図1〜図4参照)の第2の開口部34は、指向性を得たい方向(例えば、画像表示装置44の正面側の斜め上方)を向いている。なお、説明の都合上、図5では、ホーンスピーカ2を簡略化して図示してある。
[3.効果]
上述したように、実施の形態に係るスピーカ用ホーン6は、スピーカ4に取り付けられるスピーカ用ホーンである。スピーカ用ホーン6は、第1の端部26に形成された円形状の第1の開口部28と、第2の端部32に形成された円形状とは異なる形状の第2の開口部34と、第1の開口部28と第2の開口部34とを連通する音響通路38とを有するホーン体24を備える。ホーン体24の中心軸40を含む断面において、音響通路38の内面は、第1の開口部28から第2の開口部34に向けて4次曲線を描きながら広がっている。ホーン体24の第1の端部26から第2の端部32までの長さL2は、第1の開口部28の半径Rの0.8倍以上である。
これによれば、a)第1の開口部28の形状と第2の開口部34の形状とを互いに異ならせること、b)音響通路38の内面の断面形状を4次曲線で形成すること、c)ホーン体24の第1の端部26から第2の端部32までの長さL2を第1の開口部28の半径Rの0.8倍以上とすること、の少なくとも3つの条件を満たすことにより、スピーカ4から出力される音の中高音域の指向性を鋭くすることができる。その結果、所望の狭指向性を得ることができる。
さらに、ホーン体24の中心軸40に垂直な断面において、第1の開口部28の面積をS、第1の開口部28から中心軸40の方向に離れた位置zにおける音響通路38の面積をSとしたとき、面積Sは、S=S×(1+a×z)(但し、aは定数)の関係式を満たす。
これによれば、音響通路38の内面のうち第1の開口部28の近傍には、上述した4次曲線の一部であり、中心軸40に対して平行に延びる直線部分42が形成されるようになる。その結果、スピーカ4から出力される音の中高音域の指向性をより効果的に鋭くすることができる。
さらに、第2の開口部34は略矩形状に形成され、第2の開口部34の4つの角部36の各々は、アール形状に形成されている。
これによれば、スピーカ4から出力される音の中高音域の指向性をより一層鋭くすることができる。
さらに、4つの角部36の各々の曲率半径rは、第1の開口部28の半径Rの0.8倍である。
これによれば、スピーカ4から出力される音の中高音域の指向性をより一層鋭くすることができる。
さらに、実施の形態に係るホーンスピーカ2は、平面視で円形状の振動板10を有するスピーカ4と、スピーカ4に取り付けられた、上述したいずれかのスピーカ用ホーン6とを備える。振動板10は、スピーカ用ホーン6の第1の開口部28に配置される。
これにより、スピーカ4から出力される音の中高音域の指向性を鋭くすることができる。
[4.実施例及び比較例]
本実施の形態による効果、すなわち、スピーカ4から出力される音の中高音域の指向性を鋭くすることができる効果を確認するため、以下の実験1〜3を行った。以下、図6A〜図27を参照しながら、実験1〜4について説明する。なお、図27に、実験1〜4の各実験条件の一覧を示す。
[4−1.実験1]
まず、図6A〜図9Cを参照しながら、実験1について説明する。実験1では、スピーカ用ホーンの有無、及び、スピーカ用ホーンの形状が指向特性にどのように影響を与えるかについて評価を行った。
図6Aは、実施例1に係るホーンスピーカ2Aを示す斜視図である。図6Bは、実施例2に係るホーンスピーカ2を示す斜視図である。図7Aは、比較例1(従来技術例1)に係るスピーカ4を示す斜視図である。図7Bは、比較例2(従来技術例2)に係るスピーカ用ホーン50を示す断面斜視図である。図7Cは、比較例3(従来技術例3)に係るスピーカ用ホーン64を示す断面斜視図である。図8Aは、比較例1における指向特性を示すポーラパターンである。図8Bは、比較例2における指向特性を示すポーラパターンである。図8Cは、比較例3における指向特性を示すポーラパターンである。図8Dは、実施例1における指向特性を示すポーラパターンである。図8Eは、実施例2における指向特性を示すポーラパターンである。図9Aは、比較例2における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図9Bは、比較例3における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図9Cは、実施例2における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。
実施例1として、図6Aに示すスピーカ4及びスピーカ用ホーン6Aを備えたホーンスピーカ2Aを用いた。具体的には、実施例1に係るスピーカ用ホーン6Aでは、ホーン体24Aの第2の開口部34Aは、一辺の長さが60mmの正方形状であり、第2の開口部34Aの4つの角部36Aの各々は直角形状であった。また、スピーカ4の振動板10の直径dは38mmであり、ホーン体24Aの第1の開口部28の直径は38mmであった。ホーン体24Aの第1の端部26から第2の端部32までの中心軸方向における長さは25mmであった。
実施例2として、図6Bに示すスピーカ4及びスピーカ用ホーン6を備えたホーンスピーカ2を用いた。すなわち、実施例2に係るスピーカ用ホーン6では、ホーン体24の第2の開口部34の一辺の長さは60mmであった。また、第2の開口部34の4つの角部36の各々はアール形状であり、それらの曲率半径rは15mmであった。実施例2に係るスピーカ用ホーン6の他の条件は、実施例1と同一であった。
比較例1(従来技術例1)として、図7Aに示すスピーカ4のみを用い、スピーカ用ホーンは用いなかった。
比較例2(従来技術例2)として、図7Aに示すスピーカ4と、図7Bに示すスピーカ用ホーン50とを備えたホーンスピーカを用いた。図7Bに示すように、比較例2に係るスピーカ用ホーン50では、ホーン体51の第1の端部52には円形状の第1の開口部54が形成され、第1の開口部54の直径は38mmであった。ホーン体51の第2の端部56には正方形状の第2の開口部58が形成され、第2の開口部58の一辺の長さは60mmであった。第2の開口部58の4つの角部60の各々は直角形状であった。ホーン体51の中心軸を含む断面において、音響通路62の内面は、第1の開口部54から第2の開口部58に向けて直線を描きながらラッパ状に広がる、いわゆるコニカル形状を有していた。ホーン体51の第1の端部52から第2の端部56までの中心軸方向における長さは25mmであった。
比較例3(従来技術例3)として、図7Aに示すスピーカ4と、図7Cに示すスピーカ用ホーン64とを備えたホーンスピーカを用いた。図7Cに示すように、比較例3に係るスピーカ用ホーン64では、ホーン体65の第1の端部66には円形状の第1の開口部68が形成され、第1の開口部68の直径は38mmであった。ホーン体65の第2の端部70には略正方形状の第2の開口部72が形成され、第2の開口部72の一辺の長さは60mmであった。第2の開口部72の4つの角部74の各々はアール形状であり、4つの角部74の各々の曲率半径は15mmであった。ホーン体65の中心軸を含む断面において、音響通路76の内面は、第1の開口部68から第2の開口部72に向けて直線を描きながらラッパ状に広がる、いわゆるコニカル形状を有していた。ホーン体65の第1の端部66から第2の端部70までの中心軸方向における長さは25mmであった。
比較例1〜3並びに実施例1及び2における指向特性はそれぞれ、図8A〜図8Eに示す通りであった。図8A〜図8Eは、スピーカ4の振動板10の中心軸を含む平面上を、スピーカ4から1m離れた位置を保ちながらスピーカ4の周囲を360°旋回して集音し、その指向特性を円形グラフに示したポーラパターンである。各円形グラフの上方向、右方向、下方向及び左方向はそれぞれ、0°方向(360°方向)、90°方向、180°方向及び270°方向を示している。図8A〜図8Eにおいて、(a)〜(j)はそれぞれ、3.5kHz、4.0kHz、4.5kHz、5.0kHz、5.6kHz、6.3kHz、7.1kHz、8.0kHz、9.0kHz及び10kHzの周波数成分での指向特性を示すポーラパターンである。
比較例1では、図8Aの(a)〜(j)に示すように、各周波数成分でポーラパターンは円形状に近い形状を有していた。このことから、スピーカ4のみでは、狭指向性を得ることは難しいことが分かった。
比較例2では、図8Bの(a)〜(j)に示すように、比較例1と比べて、各周波数成分でポーラパターンが円形状から楕円形状に近付いた。このことから、スピーカ用ホーン50をスピーカ4に取り付けることにより、狭指向性を得ることができることが分かった。しかしながら、図8Bの(j)に示すように、10kHzの周波数成分では比較的大きなサイドローブが生じた。
比較例3では、図8Cの(a)〜(j)に示すように、比較例2と比べて、5.0〜10kHzの各周波数成分でポーラパターンが楕円形状により近付いた。このことから、ホーン体65の第2の開口部72の4つの角部74の各々をアール形状に形成することにより、5.0〜10kHzの中高音域の指向性を鋭くすることができることが分かった。しかしながら、図8Cの(j)に示すように、10kHzの周波数成分では比較的大きなサイドローブが生じた。
実施例1では、図8Dの(a)〜(j)に示すように、比較例2及び3と比べて、5.0〜10kHzの各周波数成分でポーラパターンが楕円形状により一層近付いた。このことから、ホーン体の音響通路の内面を4次曲線で形成することにより、5.0〜10kHzの中高音域の指向性を鋭くすることができることが分かった。特に、図8Dの(j)に示すように、比較例2及び3と比べて、10kHzの周波数成分におけるサイドローブが大きく減少した。
実施例2では、図8Eの(a)〜(j)に示すように、実施例1と比べて、5.0〜10kHzの各周波数成分でポーラパターンが楕円形状により一層近付いた。このことから、ホーン体24の第2の開口部34の4つの角部36の各々をアール形状に形成することにより、5.0〜10kHzの中高音域の指向性をより一層鋭くすることができることが分かった。
また、比較例2及び3並びに実施例2における、±60°方向の周波数特性の比較結果は、図9A〜図9Cに示す通りであった。図9A〜図9Cにおいて、実線のグラフは−60°方向の周波数特性を示し、破線のグラフは60°方向の周波数特性を示している。
図9A及び図9Bに示すように、比較例3では、比較例2と比べて、5.0〜10kHzの中高音域において−60°方向の周波数特性と60°方向の周波数特性との差分が増大していた。これは、比較例3において、ホーン体65の第2の開口部72の4つの角部74の各々をアール形状に形成したことに起因すると考えられる。
さらに、図9B及び図9Cに示すように、実施例2では、比較例3と比べて、5.0〜10kHzの中高音域において−60°方向の周波数特性と60°方向の周波数特性との差分がより一層増大していた。これは、実施例2において、ホーン体24の音響通路38の内面を4次曲線で形成したことに起因すると考えられる。
[4−2.実験2]
次に、図8E、図9C及び図10A〜図11Eを参照しながら、実験2について説明する。実験2では、スピーカ用ホーンのホーン体の長さが指向特性にどのように影響を与えるかについて評価を行った。
図8Eは、実施例5における指向特性を示すポーラパターンである。図9Cは、実施例5における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図10Aは、比較例4における指向特性を示すポーラパターンである。図10Bは、比較例5における指向特性を示すポーラパターンである。図10Cは、実施例3における指向特性を示すポーラパターンである。図10Dは、実施例4における指向特性を示すポーラパターンである。図10Eは、実施例6における指向特性を示すポーラパターンである。図11Aは、比較例4における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図11Bは、比較例5における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図11Cは、実施例3における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図11Dは、実施例4における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図11Eは、実施例6における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。
実施例3として、上述した図6Bに示すスピーカ4と、上述した図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。実施例3に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは15mm(第1の開口部の半径の0.8倍)であった。
実施例4として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。実施例4に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは20mm(第1の開口部の半径の1.1倍)であった。
実施例5として、上記実験1の実施例2と同様に、図6Bに示すスピーカ4及びスピーカ用ホーン6を備えたホーンスピーカ2を用いた。実施例5に係るスピーカ用ホーン6では、ホーン体24の第1の端部26から第2の端部32までの中心軸方向における長さは25mm(第1の開口部の半径の1.3倍)であった。
実施例6として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。実施例6に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは30mm(第1の開口部の半径の1.6倍)であった。
比較例4として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカ用いた。比較例4に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは5mm(第1の開口部の半径の0.3倍)であった。
比較例5として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを用いた。比較例5に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは10mm(第1の開口部の半径の0.5倍)であった。
上述した図8E及び図10A〜図10Eに示すように、実施例3〜6では、比較例4及び5と比べて、5.0〜10kHzの各周波数成分でポーラパターンが楕円形状により一層近付いた。このことから、ホーン体の長さを15mm以上(第1の開口部の半径の0.8倍以上)にすることにより、5.0〜10kHzの中高音域の指向性を鋭くすることができることが分かった。
また、上述した図9C及び図11A〜図11Eに示すように、実施例3〜6では、比較例4及び5と比べて、5.0〜10kHzの中高音域において−60°方向の周波数特性と60°方向の周波数特性との差分が増大していた。これは、実施例3〜6において、ホーン体の長さを15mm以上にしたことに起因すると考えられる。
[4−3.実験3]
次に、図12A〜図14Bを参照しながら、実験3について説明する。実験3では、スピーカの種類を変更した場合に、スピーカ用ホーンの有無が指向特性にどのように影響を与えるかについて評価を行った。
図12Aは、実施例7に係るホーンスピーカ2Bを示す断面図である。図12Bは、比較例6(従来技術例6)に係るスピーカ4Bを示す斜視図である。図13Aは、比較例6における指向特性を示すポーラパターンである。図13Bは、実施例7における指向特性を示すポーラパターンである。図14Aは、比較例6における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図14Bは、実施例7における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。
実施例7として、図12Aに示すスピーカ4B及びスピーカ用ホーン6を備えたホーンスピーカ2Bを用いた。実施例7に係るスピーカ4Bでは、振動板10Bは、XY平面視で円形状のコーン形状に形成されていた。振動板10Bの直径は38mmであった。
比較例6(従来技術例6)として、図12Bに示すスピーカ4Bのみを用い、スピーカ用ホーンは用いなかった。
比較例6では、図13Aの(a)〜(j)に示すように、各周波数成分でポーラパターンは円形状に近い形状を有していた。このことから、スピーカのみでは、狭指向性を得ることは難しいことが分かった。
実施例7では、図13Bの(a)〜(j)に示すように、比較例6と比べて、5.0〜10kHzの各周波数成分でポーラパターンが円形状から楕円形状に近付いた。このことから、実施例7に係るスピーカ用ホーンをスピーカに取り付けることにより、5.0〜10kHzの中高音域の指向性を鋭くすることができることが分かった。
また、図14A及び図14Bに示すように、実施例7では、比較例6と比べて、5.0〜10kHzの中高音域において−60°方向の周波数特性と60°方向の周波数特性との差分が増大していた。これは、実施例7において、スピーカ用ホーンをスピーカに取り付けたことに起因すると考えられる。
[4−4.実験4]
次に、図15〜図26Bを参照しながら、実験4について説明する。実験4では、スピーカ用ホーンの形状及びホーン体の長さが指向特性にどのように影響を与えるかについて評価を行った。
まず、図15〜図17Bを参照しながら、比較例7及び8について説明する。図15は、比較例7及び8に係るスピーカ用ホーンの音響通路の内面形状を模式的に示す図である。図16Aは、比較例7における指向特性を示すポーラパターンである。図16Bは、比較例8における指向特性を示すポーラパターンである。図17Aは、比較例7における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図17Bは、比較例8における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。
比較例7として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。図15に示すように、比較例7に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは5mm(第1の開口部の半径の0.3倍)であった。また、ホーン体の音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて4次曲線を描きながらラッパ状に広がる形状を有していた。
比較例8として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さ及び音響通路38の内面形状が異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。図15に示すように、比較例8に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは5mmであった。また、ホーン体の音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて2次曲線を描きながらラッパ状に広がる形状を有していた。
図16A及び図16Bに示すように、比較例7と比較例8との間で、ポーラパターンの形状の差異はほとんど見られなかった。また、図17A及び図17Bに示すように、比較例7及び8ではともに、5.0〜10kHzの中高音域におけるグラフの勾配は緩やかであり、中高音域の指向性は緩やかであった。
次に、図18〜図20Bを参照しながら、比較例9及び10について説明する。図18は、比較例9及び10に係るスピーカ用ホーンの音響通路の内面形状を模式的に示す図である。図19Aは、比較例9における指向特性を示すポーラパターンである。図19Bは、比較例10における指向特性を示すポーラパターンである。図20Aは、比較例9における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図20Bは、比較例10における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。
比較例9として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。図18に示すように、比較例9に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは10mm(第1の開口部の半径の0.5倍)であった。また、ホーン体の音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて4次曲線を描きながらラッパ状に広がる形状を有していた。
比較例10として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さ及び音響通路38の内面形状が異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。図18に示すように、比較例10に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは10mmであった。また、ホーン体の音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて2次曲線を描きながらラッパ状に広がる形状を有していた。
図19A及び図19Bに示すように、比較例9と比較例10との間で、ポーラパターンの形状の差異はほとんど見られなかった。また、図20A及び図20Bに示すように、比較例9及び10では、比較例7及び8と比べて、5.0〜10kHzの中高音域におけるグラフの勾配が若干急になり、中高音域の指向性が若干鋭くなった。
次に、図21〜図23Bを参照しながら、実施例8及び比較例11について説明する。図21は、実施例8及び比較例11に係るスピーカ用ホーンの音響通路の内面形状を模式的に示す図である。図22Aは、実施例8における指向特性を示すポーラパターンである。図22Bは、比較例11における指向特性を示すポーラパターンである。図23Aは、実施例8における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図23Bは、比較例11における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。
実施例8として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。図21に示すように、実施例8に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは15mm(第1の開口部の半径の0.8倍)であった。また、ホーン体の音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて4次曲線を描きながらラッパ状に広がる形状を有していた。
比較例11として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さ及び音響通路38の内面形状が異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。図21に示すように、比較例11に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは15mmであった。また、ホーン体の音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて2次曲線を描きながらラッパ状に広がる形状を有していた。
図22Bの(h)及び(i)に示すように、比較例11では、8.0〜9.0kHzの周波数成分で少しサイドローブが生じた。一方、図22Aの(h)及び(i)に示すように、実施例8では、比較例11と比べて、8.0〜9.0kHzの周波数成分におけるサイドローブが減少した。また、図23A及び図23Bに示すように、実施例8では、比較例11と比べて、8.0〜9.0kHz及び12kHzの中高音域における横方向の音量が全体的に低く抑えられていた。さらに、図23A及び図20Aに示すように、実施例8では、比較例9と比べて、5.0〜10kHzの中高音域におけるグラフの勾配が下がっており、中高音域の指向性がより鋭くなった。このことから、ホーン体の長さを15mm以上(第1の開口部の半径の0.8倍以上)にし、且つ、ホーン体の音響通路の内面を4次曲線にすることにより、中高音域の指向性を鋭くすることができることが分かった。
次に、図24〜図26Bを参照しながら、実施例9及び比較例12について説明する。図24は、実施例9及び比較例12に係るスピーカ用ホーンの音響通路の内面形状を模式的に示す図である。図25Aは、実施例9における指向特性を示すポーラパターンである。図25Bは、比較例12における指向特性を示すポーラパターンである。図26Aは、実施例9における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。図26Bは、比較例12における±60°方向の各周波数特性の比較を示すグラフである。
実施例9として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さが異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。図24に示すように、実施例9に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは25mm(第1の開口部の半径の1.3倍)であった。また、ホーン体の音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて4次曲線を描きながらラッパ状に広がる形状を有していた。
比較例12として、図6Bに示すスピーカ4と、図6Bに示すスピーカ用ホーン6とはホーン体24の長さ及び音響通路38の内面形状が異なるスピーカ用ホーンとを備えたホーンスピーカを用いた。図24に示すように、比較例12に係るスピーカ用ホーンでは、ホーン体の第1の端部から第2の端部までの中心軸方向における長さは25mmであった。また、ホーン体の音響通路の内面は、第1の開口部から第2の開口部に向けて直線を描きながらラッパ状に広がる、いわゆるコニカル形状を有していた。
図25Bの(h)に示すように、比較例12では、8.0kHzの周波数成分で比較的大きなサイドローブが生じた。一方、図25Aの(h)に示すように、実施例9では、比較例12と比べて、8.0kHzの周波数成分におけるサイドローブが大きく減少した。また、図26A及び図26Bに示すように、実施例9では、比較例12と比べて、9.0〜12kHzの中高音域における横方向の音量が全体的に低く抑えられていた。さらに、図26A及び図23Aに示すように、実施例9では、実施例8と比べて、5.0〜10kHzの中高音域におけるグラフの勾配が下がっており、中高音域の指向性がより鋭くなった。このことから、ホーン体の長さを15mm以上(第1の開口部の半径の0.8倍以上)で長くすればするほど、且つ、ホーン体の音響通路の内面を4次曲線にすることにより、中高音域の指向性を鋭くすることができることが分かった。
(変形例)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記実施の形態では、ホーンスピーカ2が搭載される画像表示装置44をテレビジョン受像機で構成したが、これに限定されず、例えばパーソナルコンピュータ用のディスプレイ等で構成してもよい。
上記実施の形態では、ホーン体24の第2の開口部34を略正方形状で形成したが、これに限定されず、例えば略長方形状又は楕円形状等、円形状以外の任意の形状で形成してもよい。
上記実施の形態では、第2の開口部34の4つの角部36の各々をアール形状に形成したが、これに限定されず、例えば4つの角部36の各々を直角形状に形成してもよい。
上記実施の形態では、中心軸40を一直線状に形成することにより、ホーン体24をストレートタイプに形成したが、これに限定されず、例えば中心軸40を折れ直線で形成することにより、ホーン体24をV字状に屈曲した曲げタイプに形成してもよい。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、請求の範囲又はその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、例えば画像表示装置等に搭載されるホーンスピーカに適用可能である。
2,2A,2B ホーンスピーカ
4,4B スピーカ
6,6A,50,64 スピーカ用ホーン
8 筐体
10,10B 振動板
12 駆動部
14 開口部
15 エッジ
16 ヨーク
18 マグネット
20 ボビン
22 ボイスコイル
24,24A,51,65 ホーン体
26,52,66 第1の端部
28,54,68 第1の開口部
30 段差部
32,56,70 第2の端部
34,34A,58,72 第2の開口部
36,36A,60,74 角部
38,62,76 音響通路
40 中心軸
42 直線部分
44 画像表示装置
46 リアキャビネット

Claims (5)

  1. スピーカに取り付けられるスピーカ用ホーンであって、
    第1の端部に形成された円形状の第1の開口部と、第2の端部に形成された円形状とは異なる形状の第2の開口部と、前記第1の開口部と前記第2の開口部とを連通する音響通路と、を有するホーン体を備え、
    前記ホーン体の中心軸を含む断面において、前記音響通路の内面は、前記第1の開口部から前記第2の開口部に向けて4次曲線を描きながら広がり、
    前記ホーン体の前記第1の端部から前記第2の端部までの長さは、前記第1の開口部の半径の0.8倍以上である
    スピーカ用ホーン。
  2. 前記ホーン体の前記中心軸に垂直な断面において、前記第1の開口部の面積をS、前記第1の開口部から前記中心軸の方向に離れた位置zにおける前記音響通路の面積をSとしたとき、前記面積Sは、以下の関係式を満たす
    請求項1に記載のスピーカ用ホーン。
    S=S×(1+a×z)(但し、aは定数)
  3. 前記第2の開口部は略矩形状に形成され、
    前記第2の開口部の4つの角部の各々は、アール形状に形成されている
    請求項1又は2に記載のスピーカ用ホーン。
  4. 前記4つの角部の各々の曲率半径は、前記第1の開口部の前記半径の0.8倍である
    請求項3に記載のスピーカ用ホーン。
  5. 平面視で円形状の振動板を有するスピーカと、
    前記スピーカに取り付けられた、請求項1〜4のいずれか1項に記載のスピーカ用ホーンと、を備え、
    前記振動板は、前記スピーカ用ホーンの第1の開口部に配置される
    ホーンスピーカ。
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