JPWO2019073518A1 - セルホルダ - Google Patents

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Abstract

正極活物質と、負極活物質と、正極活物質と負極活物質との間に配置され正極活物質と負極活物質とのそれぞれに接触する電解質と、を備える二次電池セル9を保持して、二次電池セル9から電力を出力するためのセルホルダ1は、セルホルダ本体30と、セルホルダ本体30に支持され、一の方向における二次電池セル9の一端面に当接し、一の方向に対する他の方向へ二次電池セル9の一端面を押圧する皿ばね11を有する押圧部10と、を備える。

Description

本発明は、セルホルダに関する。詳しくは、全固体電池セルから電力を出力するためのセルホルダに関する。
従来、高性能な電池として、例えばリチウム二次電池が知られており、リチウム二次電池においては、液体の電解質に代えて、固体電解質を用いた全固体電池の開発が行われている。全固体電池においては、正極活物質、負極活物質、及び、固体電解質を有する電池セルに対して圧力を作用させることにより、電池セル内部の電気抵抗を低減させ、電池性能の向上を図っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−296932号公報
上記公報に記載されているように、電池セル内部の電気抵抗を低減させ、電池性能の向上を図るために、電池セルに対して圧力を作用させることが行われているが、全固体電池は、固体の正極活物質と固体電解質との界面の接触、及び、固体の負極活物質と固体電解質との界面の接触により構成されるデバイスであるため、物理的な加圧により界面の接触状態が変わり、加圧状態が変化する。また、電池セルの充放電反応による体積の収縮膨張により、加圧状態が変化する。この結果、電池特性が変動する。このような加圧状態の変化に対して、圧力を細かく制御することは難しく、特に、低加圧領域において圧力を細かく制御することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、全固体電池セルに対して作用させる圧力を細かく設定可能な、全固体電池セルを保持するセルホルダを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、正極活物質と、負極活物質と、前記正極活物質と前記負極活物質との間に配置され前記正極活物質と前記負極活物質とのそれぞれに接触する電解質と、を備える二次電池セル(例えば、後述の全固体電池セル9)を保持して、前記二次電池セルから電力を出力するためのセルホルダ(例えば、後述のセルホルダ1)であって、セルホルダ本体(例えば、後述のセルホルダ本体30)と、前記セルホルダ本体に支持され、一の方向における前記二次電池セルの一端面(例えば、後述の下面901)に当接し、前記一の方向に対する他の方向へ前記二次電池セルの一端面を押圧する皿ばね(例えば、後述の皿ばね11)を有する押圧部(例えば、後述の押圧部10)と、を備えることを特徴とする。
本発明では、皿ばねを有する押圧部を備える。
これにより、皿ばねによる付勢力(圧力)を細かく制御することが可能であり、特に、低加圧領域において圧力を細かく制御することが可能となる。このため、固体電池セルの体積変化に対する追随性を高めることが可能となる。この結果、固体電池セルの充放電反応による体積の収縮膨張により、加圧状態が変化して、界面の接触状態が変わることを抑制することが可能となる。即ち、複数の皿ばね全体の変位を、検量線を引いておくことにより、所定の圧力となるように、加圧することが可能となり、固体電池セルに対する圧力を制御するこが可能である。
即ち、固体電池セルにおいて体積変化が起こった場合、皿ばねが変位して追随する。このため、固体電池セルの収縮膨張に関わらず、一定の設定加圧を固体電池セルにかけ続けることが出来る。その結果、固体電池セルから所定の電池特性を得ることが可能となり、固体電池セルの特性の安定性を高めることが可能となる。
また、固体電池セルに対して圧力を与えるために必要なばね定数のコイルばねを用いる場合と比較して、皿ばねを用いる場合には、皿ばねを収容するスペースが狭くて済む。このため、スペース効率を向上させることが可能である。また、重ねて並べられた複数の固体電池セルを、1つのセルホルダ1により保持することが可能であり、このため、固体電池セルのモジュールや電池パックを保持するために、1つのセルホルダを用いることも可能である。これにより、複数の固体電池セルを、車載において使用する場合に、車内のスペースを有効活用できる。また、セルホルダは、充放電反応による体積の収縮膨張の課題を解決し、安定した圧力を電池セルに対して与えることが可能であることから、液系のリチウムイオン二次電池を有するモジュールにおいても使用されることが可能であり、この場合には、液系のリチウムイオン二次電池を有するモジュールの骨格を軽量・コンパクト化することができる。
前記セルホルダ本体に支持された球状部材と、前記球状部材によって、前記セルホルダ本体に対して揺動可能に支持され、前記二次電池セルの一端面に対する他端面に当接する板状部材と、を備えることが好ましい。
この発明では、球状部材によって、セルホルダ本体に対して揺動可能に支持され、固体電池セルの一端面に対する他端面に当接する板状部材を備える。
これにより、球状部材の中心を揺動中心として板状部材を揺動可能とすることができ、固体電池セルに対する板状部材の偏当たりを抑制できる。このため、安定して固体電池セルの一端面全体に対して加圧することができ、その結果、安定した固体電池セルの特性を発揮させることができる。また、固体電池セルに対する板状部材の偏当たりにより、板状部材が当接する固体電池セルの面内の性能や、固体電池セルの耐久性のばらつき抑制することが可能となる。
前記板状部材には、凹部が形成されており、凹部を形成している前記板状部材の部分には、前記球状部材の一部が前記凹部に嵌まり込むことにより、前記球状部材の表面の一部が環状に当接して、前記球状部材は前記板状部材を支持することが好ましい。
この発明では、凹部を形成している板状部材の部分には、球状部材の表面の一部が環状に当接する。これにより、球状部材が板状部材に対して一点で当接してヘルツ接触応力が極端に高くなり板状部材が変形することを回避することができる。この結果、球状部材の自己調心機能が阻害されることを回避することが可能となる。
前記押圧部は、複数の前記皿ばねを有し、前記複数の皿ばねは、直列組合せにより重ね合わせられることが好ましい。
この発明では、複数の皿ばねは、直列組合せにより重ね合わせられる。これにより、固体電池セルの収縮膨張における変位量に対して、皿ばね単体の変位量を減らすことが可能となり、この結果、安定した加圧追随性を実現することができる。更に、加圧量の微調整も可能となり、加圧力制御の精度アップを図ることができる。この結果、固体電池セルの特性の安定性を高めることが可能となる。
本発明によれば、全固体電池セルに対して作用させる圧力を細かく設定可能な、全固体電池セルを保持するセルホルダを提供できる。
本発明の一実施形態に係るセルホルダの斜視図である。 上記実施形態に係るセルホルダの断面図である。 上記実施形態に係るセルホルダの下部の分解斜視図である。 上記実施形態に係るセルホルダのセル支持板を示す分解斜視図である。 上記実施形態に係るセルホルダの下部を示す斜視図である。 上記実施形態に係るセルホルダの下部が組み立てられた状態の、セルホルダの上部の分解斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るセルホルダ1の斜視図である。図2は、セルホルダ1の断面図である。
セルホルダ1は、全固体電池セル9に対して圧力を作用させた状態で全固体電池セル9を保持して、全固体電池セル9から電力を出力するためのホルダであり、押圧部10と、セルホルダ本体30と、球状部材61(図2等参照)と、板状部材70(図2等参照)とを備えている。
セルホルダ1によって保持され圧力が作用する二次電池セルとしての全固体電池セル9は、全固体電池を構成し、固体の正極活物質により構成され正極として機能し、正極集電体91に電気的に接続された正極層と、固体の負極活物質により構成され負極として機能し、負極集電体92に電気的に接続された負極層と、正極層と負極層との間に配置された固体電解質層とを有している。正極層、固体電解質層、及び、負極層は、この順で積層され、正極層と固体電解質層とが接触し、負極層と固体電解質層とが接触している。全固体電池セル9の全体は、長方形状を有する一端面としての下面901と、長方形状を有する他端面としての上面902と、を有する板状に形成されている。
押圧部10は、セルホルダ1の外郭を構成するセルホルダ本体30に支持されており、直列組合せ(直列重ね)により重ね合わせられた複数の皿ばね11を有している。複数の皿ばね11は、ヒステリシスがほぼ0の状態で伸縮する圧縮ばねとして機能するように、皿ばね11の自由長よりも僅かに縮められた状態とされて、下板31とセル支持板33との間に配置されセルホルダ本体30に装着されている。皿ばね11が縮められる量は、後述のように、全固体電池セル9に圧力を作用させたときに、ヒステリシスがほぼ0となるように調整された量である。複数の皿ばね11は、後述のセル支持板33を介して、一の方向としての下方向における全固体電池セル9の一端面(下面901)に当接し、一の方向に対する他の方向である上方向へ全固体電池セル9の下面901を押圧する。
セルホルダ本体30は、下板31と、上板32と、セル支持板33と、隅部柱状部34と、中間部柱状部35とを備えている。下板31は、図3等に示すように、長方形状の板状を有している。下板31の中央部には、中央貫通孔311(図2等参照)が形成されている。また、長方形状の下板31の一対の短辺の近傍においては、それぞれ4つの角部と、2つの角部の間の中央部とに、それぞれ縁部貫通孔312と中間貫通孔313とが形成されている。
図3は、セルホルダ1の下部の分解斜視図である。
隅部柱状部34は、隅部柱状部34の上端部から下端部の近傍に至るまでの部分である大径部341と、隅部柱状部34の下端部を構成する小径部342とを有しており、大径部341と小径部342との接続位置を構成する部分は、大径部341よりも径の小さく括れている。隅部柱状部34において、この括れた部分よりも下側の部分は、下板31の縁部貫通孔312にねじ込み式により挿入されており、隅部柱状部34は、下板31に固定されている。
同様に、中間部柱状部35は、中間部柱状部35の上端部から下端部の近傍に至るまでの部分である大径部351と、中間部柱状部35の下端部を構成する小径部352とを有しており、大径部351と小径部352との接続位置を構成する部分は、大径部351よりも径の小さく括れている。中間部柱状部35において、この括れた部分よりも下側の部分は、下板31の中間貫通孔313にねじ込み式により挿入されており、中間部柱状部35は、下板31に固定されている。
セル支持板33は、図4等に示すように、略長方形状の板状を有しており、一対の長辺の中央部分におけるセル支持板33の幅(長辺同士を結ぶ方向におけるセル支持板33の幅)が小さく形成されている。セル支持板33の下面の中央部には、下方向へ延びる中央円筒形状部331が設けられている。長方形状の下板31の一対の短辺の近傍においては、それぞれ4つの角部と、2つの角部の中央部とに、それぞれ支持板縁部貫通孔332と支持板中間貫通孔333とが形成されている。支持板縁部貫通孔332には、隅部柱状部34の大径部341が貫通している。
図4は、セルホルダ1のセル支持板33を示す分解斜視図である。
支持板中間貫通孔333には、リニアブッシュ334の筒状部が挿入されており、リニアブッシュ334の上部フランジ部が、セル支持板33の上面にボルト335により固定されている。リニアブッシュ334の筒状部には、中間部柱状部35の大径部351が貫通している。図5、図6に示すように、リニアブッシュ334の上部フランジ部の上側に位置している中間部柱状部35の大径部351の部分には、ストッパー336が設けられている。ストッパー336は、円筒形状を有しており、中央の貫通孔には、中間部柱状部35の大径部351が貫通している。ストッパー336は、皿ばね11を自由長よりも僅かに縮められた状態でセルホルダ本体30に固定させて装着するための部品である。
図5は、セルホルダ1の下部を示す斜視図である。図6は、セルホルダ1の下部が組み立てられた状態の、セルホルダ1の上部の分解斜視図である。
中間部柱状部35の大径部351に対して、ストッパー336及びリニアブッシュ334は摺動可能であり、ストッパー336は、大径部351に対して固定可能である。また、支持板縁部貫通孔332においては、隅部柱状部34の大径部341と、支持板縁部貫通孔332を形成しているセル支持板33の部分の内周面との間に間隙が形成されている。これにより、セル支持板33は、上下方向へ移動可能に構成されている。そして、2対計4本の隅部柱状部34の、当該2対の隅部柱状部34の間にそれぞれ配置された計2本の中間部柱状部35により、セル支持板33が傾くことが抑制される。これにより、全固体電池セル9の下面901全体に対して高い圧力を安定的に均等にかけることが可能となる。この結果、安定した全固体電池セル9の電池特性を発揮可能である。
図4に示すように、セル支持板33の中央円筒形状部331には、円筒状のガイド円筒部材337が接続されている。より具体的には、セル支持板33の中央円筒形状部331の外周面をガイド円筒部材337が取囲んで覆うように、ガイド円筒部材337に中央円筒形状部331が挿入されて接続されている。ガイド円筒部材337の内部空間は、図2に示すように、ガイド円筒部材337の軸方向における中央部分の中栓部3371により二分割されている。中栓部3371の中央に形成された貫通孔には、ボルト3372が貫通し、ボルト3372が中央円筒形状部331の内周面に螺合することにより、ガイド円筒部材337はセル支持板33の中央円筒形状部331に固定されている。
上板32は、図6等に示すように、長方形状の板状を有している。上板32の中央部には、上板中央貫通孔321が形成されている。また、長方形状の下板31の一対の短辺の近傍においては、それぞれ4つの角部と、2つの角部の中央部とに、それぞれ上板縁部貫通孔322と上板中間貫通孔323とが形成されている。
上板縁部貫通孔322には、平ワッシャ324を介してボルト325が挿入されており、ボルト325の下端部は、隅部柱状部34の上端部に螺合している。また、上板中間貫通孔323には、ボルト326が挿入されており、ボルト326の下端部は、中間部柱状部35の上端部に螺合している。これにより、上板32は、隅部柱状部34の上端部、及び、中間部柱状部35の上端部に固定されている。
上板中央貫通孔321には、回転部41により構成される回転軸部材の軸部が挿入されている。具体的には、図6に示すように、回転部41の軸部の上端部は六角の頭部411を有しており、下端部は円盤状のフランジ部412を有している。上端部と下端部との中間部413の周面には、雄ねじが形成されており、この雄ねじは、上板中間貫通孔323が形成されている上板32の内周面に形成されている雌ねじに螺合する。回転部41は、六角の頭部411が回転させられることにより、上板32に対して上下するように構成されている。
回転部41のフランジ部412には、フランジ部412の周方向へ等間隔で貫通孔4121が4つ形成されており、これらの貫通孔4121には、ボルト414が上側から貫通している。貫通孔4121を形成しているフランジ部412の部分とボルト414との間には間隙が形成されている。フランジ部412の下面の中央部には、上側へ窪んだ凹部4122が形成されている。凹部4122は、下方向へ円形状に開口しており、開口を形成しているフランジ部412の部分は、上側開口周縁部を構成する。
フランジ部412の下側であってフランジ部412に対向する位置には、板状部材70が設けられている。板状部材70は、円盤形状を有する板状部材本体71を有している。
板状部材本体71には、図6に示すように、板状部材本体71の周方向へ等間隔で貫通孔711が4つ形成されており、これらの貫通孔711には、ボルト414の下端部が、上側から挿入されて板状部材本体71に固定されている。板状部材本体71の上面の中央部には、下側へ窪んだ凹部712が形成されている。凹部712は、上方向へ円形状に開口しており、開口を形成している板状部材本体71の部分は、下側開口周縁部を構成する。
図2に示すように、回転部41のフランジ部412の凹部4122と、板状部材本体71の凹部712とには、球状部材61が嵌合している。球状部材61の上半分は、回転部41のフランジ部412の凹部4122に嵌まり込んでおり、これにより、球状部材61は、回転部41を介してセルホルダ本体30に支持されている。球状部材61の下半分は、板状部材本体71の凹部712に嵌まり込んでいる。このように球状部材61が嵌まり込むことにより、球状部材61の上半球の表面の一部が、環状に、凹部4122を形成しているフランジ部412の部分4123の内面に当接するとともに、球状部材61の下半球の表面の一部が、環状に、凹部712を形成している板状部材本体71の部分713の内面に当接する。
この当接と、前述のように、回転部41のフランジ部412の貫通孔4121を形成しているフランジ部412の部分とボルト414との間には間隙が形成されており、板状部材本体71の貫通孔711には、ボルト414の下端部が、上側から挿入されて板状部材本体71に固定されている構成とにより、板状部材70は、セルホルダ本体30に対して球状部材61の中心を揺動の中心として揺動可能である。即ち、球状部材61は板状部材70を揺動可能に支持する。
板状部材70の下面は、上板8を介して全固体電池セル9を押圧する。具体的には、上板8は、長方形状の板状の上板本体81と、上板本体81の一の辺の中央部に接続される棒状部材82とを有している。後述のように、板状部材70の下面は、上板本体81の上面に当接し、上板本体81の下面が全固体電池セル9の上面902に当接した状態で、板状部材70は、全固体電池セル9を下方向へ押圧する。上板8は、回転部41の回転による押圧時に全固体電池セル9が板状部材本体71から直接摩擦を受けないようにする。棒状部材82は、上板本体81に対して着脱可能であり、全固体電池セル9をセル支持板33の所定の位置にセットする際に用いられる把手を構成する。
次に、セルホルダ1に全固体電池セル9を保持させる手順について説明する。
先ず、全固体電池セル9の下面901がセル支持板33の上面に当接するようにして、全固体電池セル9をセル支持板33の上面に載置する。
次に、回転部41の六角の頭部411(図6参照)を回転させることにより、回転部41、球状部材61、板状部材70は、下方向へ移動する。そして、図2に示すように、板状部材70の板状部材本体71が上板8の上面に当接し、上板8の下面が全固体電池セル9の上面902に当接し、更に、板状部材70により押圧することにより、板状部材70は揺動し、板状部材本体71が全固体電池セル9の上面902に倣うように、最も広い面積で、全固体電池セル9の上面902に当接した状態となる。この状態で、回転部41の六角の頭部411を、更に所定量回転させることにより、上下方向において全固体電池セル9に対して圧力を作用させて、固体の正極活物質と固体電解質との界面、及び、固体の負極活物質と固体電解質との界面の接触状態を適切な状態とする。
この際、複数の皿ばね11は、直列組合せにより重ね合わせられているため、回転部41の六角の頭部411を回転させる量に対してばねの付勢力の変化が小さくなるように構成されている。これにより、ばねの付勢力による全固体電池セル9に作用する圧力が細かく制御され、適切な圧力が全固体電池セル9に作用する。
また、この際、前述のように、球状部材61の上半球の表面の一部は、環状に、凹部4122を形成しているフランジ部412の部分の内面に当接するとともに、球状部材61の下半球の表面の一部が、環状に、凹部712を形成している板状部材本体71の部分の内面に当接する。このため、球状部材61が、点でフランジ部412、板状部材本体71に当接してフランジ部412、板状部材本体71に対して力が一点に集中することが回避されている。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態では、正極活物質と、負極活物質と、正極活物質と負極活物質との間に配置され正極活物質と負極活物質とのそれぞれに接触する固体電解質と、を備える全固体電池セル9を保持して、全固体電池セル9から電力を出力するためのセルホルダ1は、セルホルダ本体30と、セルホルダ本体30に支持され、全固体電池セル9の下面901に当接し、上方向へ全固体電池セル9の下面901を押圧する皿ばね11を有する押圧部10と、を備える。
これにより、皿ばね11を用いた構造により、皿ばね11による付勢力(圧力)を細かく制御することが可能であり、特に、低加圧領域において圧力を細かく制御することが可能となる。このため、全固体電池セル9の体積変化に対する追随性を高めることが可能となる。この結果、全固体電池セル9の充放電反応による体積の収縮膨張により、加圧状態が変化して、界面の接触状態が変わることを抑制することが可能となる。即ち、複数の皿ばね11全体の変位(下板31とセル支持板33との間の最短距離の変化)を、検量線を引いておくことにより、所定の圧力となるように、加圧することが可能となり、全固体電池セル9に対する圧力を制御することが可能である。
即ち、全固体電池セル9において体積変化が起こった場合、皿ばね11が変位して追随する。このため、全固体電池セル9の収縮膨張に関わらず、一定の設定加圧を全固体電池セル9にかけ続けることが出来る。その結果、全固体電池セル9から所定の電池特性を得ることが可能となり、全固体電池セル9の特性の安定性を高めることが可能となる。
また、全固体電池セル9に対して圧力を与えるために必要なばね定数のコイルばねを用いる場合と比較して、皿ばね11を用いる場合には、皿ばね11を収容するスペースが狭くて済む。このため、スペース効率を向上させることが可能である。また、重ねて並べられた複数の全固体電池セル9を、本実施形態における1つのセルホルダ1により保持することが可能であり、このため、全固体電池セル9のモジュールや電池パックを保持するために、本実施形態における1つのセルホルダ1を用いることも可能である。これにより、複数の全固体電池セル9を、車載において使用する場合に、車内のスペースを有効活用できる。また、本実施形態におけるセルホルダ1は、充放電反応による体積の収縮膨張の課題を解決し、安定した圧力を電池セルに対して与えることが可能であることから、液体の電解質を有する液系のリチウムイオン二次電池を有するモジュールにおいても使用されることが可能であり、この場合には、液系のリチウムイオン二次電池を有するモジュールの骨格を軽量・コンパクト化することができる。
また、セルホルダ1は、セルホルダ本体30に支持された球状部材61と、球状部材61によって、セルホルダ本体30に対して揺動可能に支持され、全固体電池セル9の上端面に当接する板状部材70と、を備える。
これにより、球状部材61の中心を揺動中心として板状部材70を揺動可能とすることができ、全固体電池セル9に対する上板本体81を介した板状部材70の偏当たりを抑制できる。このため、安定して全固体電池セル9の上面902全体に対して加圧することができ、その結果、安定した全固体電池セル9の特性を発揮させることができる。また、全固体電池セル9に対する板状部材70の偏当たりにより、上面902面内の性能や、全固体電池セル9の耐久性のばらつきを抑制することが可能となる。
また、板状部材70には、凹部712が形成されており、凹部712を形成している板状部材70の部分713には、球状部材61の一部が凹部712に嵌まり込むことにより、球状部材61の表面の一部が環状に当接して、球状部材61は板状部材70を支持する。
これにより、球状部材61が板状部材70に対して一点で当接してヘルツ接触応力が極端に高くなり座屈(板状部材70が変形)することを回避することができる。この結果、球状部材61の自己調心機能が阻害されることを回避することが可能となる。
また、押圧部10は、複数の皿ばね11を有し、複数の皿ばね11は、直列組合せにより重ね合わせられる。
これにより、全固体電池セル9の収縮膨張における変位量に対して、皿ばね単体の変位量を減らすことが可能となり、この結果、安定した加圧追随性を実現することができる。更に、加圧量の微調整も可能となり、加圧力制御の精度アップを図ることができる。この結果、全固体電池セル9の特性の安定性を高めることが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
上記実施形態では、球状部材61と板状部材70とを備えていたが、これらを備えていなくてもよい。同様に、皿ばね11の枚数は、本実施形態の枚数に限定されない。例えば、セルホルダ1に保持された全固体電池セル9を車載において使用する場合には、車内のスペースを考慮してより小さい寸法のものが好ましいが、このような場合には、皿ばね11の枚数を、例えば1枚等の少ない構成とし、且つ、球状部材61や板状部材70を備えていない構成として、上下方向におけるセルホルダ1の寸法を小さくすればよい。また、球状部材61や板状部材70を備えていない構成として、全固体電池セル9の上側にも皿ばね11を配置させて、上下から全固体電池セル9に対して皿ばね11の圧力をかけるようにしてもよい。また、皿ばね11は、直列組合せ(直列重ね)により使用されることに限定されず、例えば並列組合せ(並列重ね)により使用されてもよい。
また、本実施形態においては、セルホルダ1は、全固体電池セル9を保持したが、全固体電池セル9に限定されない。例えば、セルホルダ1は、液系のリチウムイオン二次電池を保持してもよいし、また、複数の全固体電池セル9等を保持してもよい。
また、全固体電池セルは、正極層、固体電解質層、及び、負極層が、この順で積層された構成を有する全固体電池セル9により構成されていたが、このように積層された構成に限定されない。
1…セルホルダ
9…全固体電池セル
10…押圧部
11…皿ばね
30…セルホルダ本体
61…球状部材
70…板状部材
712…凹部
713…部分
901…下面(一端面)
902上…面(他端面)

Claims (4)

  1. 正極活物質と、負極活物質と、前記正極活物質と前記負極活物質との間に配置され前記正極活物質と前記負極活物質とのそれぞれに接触する電解質と、を備える二次電池セルを保持して、前記二次電池セルから電力を出力するためのセルホルダであって、
    セルホルダ本体と、
    前記セルホルダ本体に支持され、一の方向における前記二次電池セルの一端面に当接し、前記一の方向に対する他の方向へ前記二次電池セルの一端面を押圧する皿ばねを有する押圧部と、を備えるセルホルダ。
  2. 前記セルホルダ本体に支持された球状部材と、
    前記球状部材によって、前記セルホルダ本体に対して揺動可能に支持され、前記二次電池セルの一端面に対する他端面に当接する板状部材と、を備える請求項1に記載のセルホルダ。
  3. 前記板状部材には、凹部が形成されており、
    凹部を形成している前記板状部材の部分には、前記球状部材の一部が前記凹部に嵌まり込むことにより、前記球状部材の表面の一部が環状に当接して、前記球状部材は前記板状部材を支持する請求項2に記載のセルホルダ。
  4. 前記押圧部は、複数の前記皿ばねを有し、前記複数の皿ばねは、直列組合せにより重ね合わせられる請求項1〜請求項3のいずれかに記載のセルホルダ。
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