JP2005011742A - 締付装置 - Google Patents

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Kiyoshi Chikashige
清 近重
Hirotaka Kubo
裕孝 久保
Masahiro Kobayashi
正広 小林
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】複数の皿ばねからなる付勢部の高さ調整を容易にし、これにより高さ調整を精度良くしかも簡単に行えるようにした、締付装置を提供する。
【解決手段】被締付部材10に設けられる締付軸12と、締付軸12に取り付けられた複数の皿ばね6からなる付勢部13とを備えている。付勢部13は、皿ばね6が締付軸12に取り付けられてなり、かつケース本体15とこのケース本体15を覆うカバー16とからなる収納ケース14に収納されている。収納ケース14は、収納した皿ばね6とともに締付軸12に取り付けられてなり、かつ伸縮可能に構成されている。締付軸12の、収納ケース14が取り付けられた側と反対の側には被締付部材10を支持する支持部材19が設けられている。締付軸12の、収納ケース14が取り付けられた側には収納ケース14を介して被締付部材10を押圧する押圧部材18が備えられている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単位電池を複数積層してなる燃料電池に好適に用いられる、締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料電池の一つとして、高分子電解質形燃料電池(PEFC)が知られている。この高分子電解質形燃料電池は、一対のセパレータ間にアノード及びカソードが設けられ、さらにこれら電極間に電解質が設けられて構成された平板状の単位電池(単位セル)が、多数積層されて構成されたものである。このような構成の高分子電解質形燃料電池にあっては、その性能を高水準に維持して運転するため、積層した単位電池の上下、すなわち表裏両面を加圧した状態で挟持し、これにより所定の締付面圧(締め付け荷重)をかける必要がある。
このような高分子電解質形燃料電池等の燃料電池を所定の荷重で締め付ける装置としては、例えば高積層化に対応したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、積層した単位電池への締付面圧が強すぎると、単位電池を損傷するおそれがあり、弱すぎると、積層した単位電池間の密着性が悪くなってガスシール性も損なわれてしまう。したがって、この締め付け荷重を精度良く、すなわち設定通りに締め付け荷重をかけられるようにした技術も知られている。
図4はこのような技術を説明するためのもので、図4において符号1は燃料電池、2は締付装置である。締付装置2は、積層された複数の単位電池(図示せず)を、一対の締付板4、4間に挟持してこれら単位電池を締め付けるものである。
【0004】
この締付装置2は、締付板4、4を貫通するボルト状の締付軸5と、これに挿通されて取り付けられた多数の皿ばね6と、この皿ばね6を上から押さえた状態で締付軸5に取り付けられたナット7と、皿ばね6が取り付けられた側と反対の側にて締付軸5に取り付けられたナット8と、を備えて構成されたものである。
多数の皿ばね6は、並列に組み合わされて配置された部分と直列に組み合わされて配置された部分とを有した状態で、その軸方向に沿って前記締付軸5に挿通され、これによって付勢部9を構成したものである。
【0005】
このような構成からなる締付装置2を用いて前記複数の単位電池を、予め設定した荷重で締め付けて保持するには、まず、複数の単位電池を積層してこれらを一対の締付板4、4間に挟持する。そして、その状態でこれら締付板4、4に締付軸5を貫通させ、その一方の側にワッシャを介してナット8を螺合し、これによりナット8で一方の締付板4の裏面(底面)を支持する。
【0006】
次いで、他方の締付板4側において、これより突出する締付軸5に多数の皿ばね6を予め設定した配列(組み合わせ)に基づいて嵌め込み、挿通させて付勢部9を形成する。そして、締付軸5にワッシャを介してナット7を螺合し、付勢部9の上をナット7で押さえる。
その後、ナット7による締め込み(螺合)の度合いを調整し、皿ばね6からなる付勢部9の高さを所定の高さにしてそのたわみ量を調整することにより、付勢部9に予め設定した付勢力、すなわち個々の皿ばね6の付勢力とその組み合わせとから計算される付勢力を発生させる。そして、これにより締付板4、4を介して積層された単位電池をナット8とともに挟持してこれを締め付け、その状態に保持する。
【0007】
なお、このような構成の締付装置2は、締付板4、4の四隅にそれぞれ取り付けられ、これによりこれら締付装置2間に配置される単位電池を貫通することなく、その周囲を挟持して締め付けることにより、これら単位電池を設定した荷重で均一に締め付けることができるようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特公平7−54713号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図4に示した締付装置2では、特に皿ばね6からなる付勢部9の付勢力を大きくするべく、皿ばね6の枚数を多くすると、その分これらをたわませ収縮させる力も大となり、したがって付勢部9全体の高さを所定高さに調整するのが困難になってしまう。そして、このように付勢部9の高さ調整が困難になってしまうと、正しい高さに設定できないことで設定通りの荷重で締め付けることができず、結果として単位電池の損傷や積層した単位電池間の密着不良を招き、燃料電池1の性能が十分良好に発揮されなくなってしまうこともある。
また、所定高さに調整するためには、高さを測定しつつナット7の締め込みを行わなくてはならず、したがって作業そのものが煩雑になってしまい、また高さ測定のために定規等の治具も必要になってしまう。
【0010】
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特に複数の皿ばねからなる付勢部の高さ調整を容易にし、これにより高さ調整を精度良くしかも簡単に行えるようにした、締付装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の締付装置では、被締付部材をその表裏で挟持して締め付ける締付装置であって、前記被締付部材に対してその表裏両側の少なくとも一方に突出した状態で設けられる締付軸と、前記締付軸における、前記被締付部材から突出した部分に取り付けられた複数の皿ばねからなる付勢部とを備え、前記付勢部は、前記皿ばねがその軸方向に沿って前記締付軸に取り付けられてなるとともに、ケース本体とこのケース本体を覆うカバーとからなる収納ケースに収納されてなり、前記収納ケースは、収納した皿ばねとともにその軸方向で前記締付軸に取り付けられてなり、かつ、前記ケース本体とカバーとが互いに進退可能に設けられたことによって伸縮可能に構成されてなり、前記締付軸の、前記収納ケースが取り付けられた側と反対の側に設けられて、前記被締付部材の表裏いずれか一方を直接的あるいは間接的に支持する支持部材と、前記締付軸の前記収納ケースが取り付けられた側の、前記被締付部材から突出した部分に取り付けられて、前記収納ケースを介して前記被締付部材の表裏いずれか他方を直接的あるいは間接的に押圧する押圧部材と、を具備してなることを前記課題の解決手段とした。
【0012】
この締付装置によれば、複数の皿ばねからなる付勢部を収納ケースに収納し、この収納ケースを、収納した皿ばねとともにその軸方向で締付軸に取り付けるとともに、この収納ケースを、前記ケース本体とカバーとを互いに進退可能にして伸縮可能に構成したので、例えば、予めこの収納ケースの最も短縮されたときの高さを、これに収納する皿ばねからなる付勢部の設定された高さと同じ高さにしておくことで、付勢部の高さ調整を収納ケースの高さで規定することができる。
すなわち、付勢部を収納した収納ケースを押圧部材によって押圧し、付勢部の高さを調整する際、前述したように収納ケースが最も短縮されるまでその高さを低くすることで、付勢部の高さを予め設定された高さに調整することが可能になる。
【0013】
また、前記締付装置においては、前記被締付部材が、単位電池を複数積層してなる燃料電池であり、その積層方向に沿って前記締付軸が配置されているのが好ましい。
このようにすれば、前述したように付勢部の高さを予め設定された高さに調整して燃料電池に予め設定した締付力(締め付け荷重)を付与できるため、単位電池の損傷や積層した単位電池間の密着不良を防止し、燃料電池の性能を十分良好に発揮させることが可能になる。
【0014】
また、前記締付装置においては、前記付勢部が、前記皿ばねが並列に組み合わされて配置された部分と直列に組み合わされて配置された部分とを有した状態に形成されているのが好ましい。
このようにすれば、前記付勢部はそのたわみ量のばらつきに対する荷重のばらつきが小さいものとなることから、この付勢部によって発生させる締付力(締め付け荷重)が、より設定値に近い値になり易くなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の締付装置を詳しく説明する。
図1、図2は、本発明の締付装置を燃料電池の締め付け用に適用した場合の一実施形態を示す図であり、これらの図において符号10は燃料電池、11は締付装置である。燃料電池10は、例えば前記の高分子電解質形燃料電池(PEFC)であって、前述したように平板状の単位電池(単位セル)が多数積層されて構成されたものである。これら単位電池からなる燃料電池10は、四隅に貫通孔(図示せず)を形成した一対の締付板4、4により、その上下、すなわち表裏面が挟持され、保持されている。なお、単位電池は締付板4に比べて十分小さく形成されており、これら単位電池の周囲には補強のための筒体10aが設けられている。
【0016】
締付装置11は、正方形状の締付板4の四隅にそれぞれ設けられたもので、図2に示すように前記締付板4、4の四隅の貫通孔(図示せず)に挿通されたボルト状の締付軸12と、この締付軸12に挿通されて取り付けられた付勢部13とを備えて構成されたものである。なお、これら締付装置11は、前述した筒体10aと単位電池との間に配設されることにより、単位電池に干渉することなく、積層された単位電池の表裏を挟持し、締め付けるようになっている。
【0017】
締付軸12は、前記締付板4、4に対してその上下(表裏)両側に突出して設けられたもので、その一方の側には前述したように付勢部13が設けられている。付勢部13は、図4に示したものと同様に、多数の皿ばね6がその軸方向に沿って前記締付軸12に挿通されて形成されたもので、特にこれら多数の皿ばね6は、並列に組み合わされて配置された部分と直列に組み合わされて配置された部分とを有している。
【0018】
ここで、皿ばね6は、何枚かを同一軸上に組み合わせて使用することにより、いろいろの荷重特性が得られるようになっている。例えば、皿ばね6をn枚並列に組み合わせた場合に、皿ばね6が単体(1枚)の場合に比べ、同じたわみ量に対して荷重がn倍になり、また同じ荷重に対してたわみ量が1/n倍になる。一方、皿ばね6をn枚直列に組み合わせた場合に、皿ばね6が単体(1枚)の場合に比べ、同じたわみ量に対して荷重が1/n倍になり、また同じ荷重に対してたわみ量がn倍になる。
【0019】
図2に示した例では、図4に示した付勢部9と同様に、締付板4側から、5枚の皿ばね6が並列に組み合わされ、さらにこれに対して同じく並列に組み合わされた5枚の皿ばね6が直列に組み合わされ、以下、同様にして5枚一組の皿ばね6が6組(計30枚)直列に組み合わされた状態となっている。
【0020】
なお、皿ばね6としては、例えばJIS B 2706の「さらばね」に規定される、内径dが6.2mm、外径Dが12.5mm、厚さが0.7mm、高さが1mmのものが用いられる。この規格のさらばね30枚を、前記した組み合わせ(図4に示した組み合わせ)で締付軸12に挿通させて用いたところ、付勢力としての荷重を2kN発生するためのたわみ量は1.2mmであり、また、たわみ量を1.2mm±0.05mmとしたときの荷重のばらつきは1.92kN〜2.09kNであった。また、比較のため、前記規格のさらばね5枚を単に並列に組み合わせて締付軸12に挿通させ、用いたところ、付勢力としての荷重を2kN発生するためのたわみ量は0.2mmであり、また、たわみ量を0.2mm±0.05mmとしたときの荷重のばらつきは1.5kN〜2.5kNであった。
【0021】
したがって本実施形態のように、多数の皿ばね6を、並列に組み合わせて配置した部分と直列に組み合わせて配置した部分とを有した状態で付勢部13を形成すれば、この付勢部13は、たわみ量のばらつきに対する荷重のばらつきが小さいものとなる。よって、このような多数の皿ばね6からなる付勢部13を採用することにより、これによって発生させる締付力(締め付け荷重)を、より設定値に近い値に調整し易くすることが可能になる。換言すれば、予め設定した高さより少々異なる高さに調整され、これによりたわみ量が設定値より少々異なってしまっても、たわみ量のばらつきに対する荷重のばらつきが小さいことから、発生する締付力(締め付け荷重)は設定値に近い値となる。
【0022】
また、このような構成からなる付勢部13は、本実施形態では収納ケース14に収納されている。収納ケース14は、図3に示すように有蓋円筒状のケース本体15と、このケース本体15を覆う有底円筒状のカバー16と、これらケース本体15とカバー16とを連結させた際にこの連結状態を保持させるための抜け止めCリング17とからなる金属製のものである。
【0023】
ケース本体15は、その内径が前記皿ばね6の外径より少し大きく形成され、これにより皿ばね6を容易に収納保持するよう構成されたもので、蓋板部15aの中心、すなわち皿ばね6の孔と同じ位置に、前記締付軸12を挿通させるための孔15bを形成したものである。また、このケース本体15には、その開口側に大径部15cが形成されており、後述するようにこの大径部15cが、前記抜け止めCリング17によってカバー16に保持されるようになっている。
【0024】
カバー16は、その内径が前記ケース本体15の大径部15cの外径より少し大きく形成され、これによりケース本体15と互いに進退可能に嵌合するよう構成されたもので、底板部の中心位置に、前記締付軸12を挿通させるための孔16aを形成したものである。孔16aを形成した底板部の中央部には、内側に突出してなる突出部16bが形成されており、この突出部16bは、収納ケース14内に収納される多数の皿ばね6の一方の側を支持するようになっている。また、このカバー16には、その開口側に周方向に沿って溝部16cが形成されており、この溝部16cは、前記抜け止めCリング17を収納保持するようになっている。さらに、カバー16には、その開口側の周縁に切欠16dが形成されており、後述するようにこの切欠16dから、前記抜け止めCリング17を前記溝部16c内に差し入れることができるようになっている。
【0025】
ここで、このようなケース本体15とカバー16とは、その内部に収納する多数の皿ばね6からなる付勢部13に対して、予め以下のような寸法となるように形成されている。
この収納ケース14は、前記ケース本体15とカバー16とが互いに進退可能になっており、これによって伸縮可能となっている。したがって、ケース本体15の大径部15c側の端部がカバー16の突出部16bを形成した底板部の内面に突き当たったとき、この収納ケース14はその長さが最も短縮されたものとなる。そこで、この最も短縮されたときの、ケース本体の15の蓋板部15aの内面とカバー16の突出部16bの内面との間の距離が、多数の皿ばね6からなる付勢部13の、予め設定した付勢力を発生するときの高さに一致して形成されている。
このような構成のもとに、付勢部13の高さを、後述するように収納ケース14の高さで規定することができるようになっている。
【0026】
抜け止めCリング17は、線材がC字状に曲げられ、その両端部が立ち上げられてなるもので、C字状に曲げられた部分が前記カバー16の溝部16cに収納され、立ち上げられた端部17a、17aが前記切欠16dから引き出されるようになっている。
このようなケース本体15とカバー16と抜け止めCリング17とからなる収納ケース14を組み立てるには、まず、ケース本体15内に多数の皿ばね6を、前記した組み合わせ、すなわち図4に示した組み合わせで配置してその状態で入れる。次に、このようにして皿ばね6を収納したケース本体15に対して、その開口側にカバー16を被着させる。このとき、皿ばね6に対してはこれを圧縮してたわませる力がほとんど働かないので、ケース本体15とカバー16とは、皿ばね6からなる付勢部13によって前述した最も短縮された状態より拡げられた状態となっている。
【0027】
次いで、抜け止めCリング17をケース本体15に巻回し、さらに端部17a、17aをつまんで抜け止めCリング17の外径を僅かに狭め、その状態でケース本体15とカバー16との間に差し入れることにより、これをカバー16の溝部16cに収納させる。このとき、抜け止めCリング17の端部17a、17aはカバー16の切欠16dから引き出しておき、その後、指を離す。すると、抜け止めCリング17は元の外径に復帰することで溝部16c内に強固に密着し、これによって溝部16c内に保持されるようになる。また、このように溝部16c内に抜け止めCリング17が保持されることで、カバー16内に嵌合されたケース本体15の大径部15cが、抜け止めCリング17に係合するようになり、これによってケース本体15はカバー16から抜け出ないようになる。なお、抜け止めCリング17の端部17a、17a間を狭め、この抜け止めCリング17をカバー16から外せば、ケース本体15をカバー16から外すことができるようになる。
【0028】
このようにして多数の皿ばね6からなる付勢部13を収納した収納ケース14は、前記締付軸12の一方の側に設けられて用いられる。すなわち、図2に示したようにカバー16が締付板4に当接するようにしてカバー16の孔16a、皿ばね6の孔、ケース本体の孔15bが順に締付軸12に外挿されることにより、締付軸12の一方の側に取り付けられる。
また、この収納ケース14の上には、これを上から押さえた状態でナット(押圧部材)18が取り付けられており、一方、収納ケース14が取り付けられた側と反対の側にはワッシャを介してナット(支持部材)19が取り付けられている。
なお、このような構成からなる締付装置11は、図1に示したように締付板4、4の四隅それぞれに設けられている。
【0029】
このような構成からなる締付装置11を用いて前記複数の単位電池からなる燃料電池10を、予め設定した荷重で締め付けて保持するには、まず、複数の単位電池を積層してこれらを一対の締付板4、4間に挟持するとともに、これを筒体10aで覆う。そして、その状態でこれら締付板4、4の四隅に締付軸12をそれぞれ貫通させ、その一方の側にワッシャを介してナット19を螺合し、これによりナット19で一方の締付板4の裏面(底面)を支持する。
【0030】
次いで、他方の締付板4側において、これより突出する締付軸12に対し、前述したように多数(本実施形態では30枚)の皿ばね6からなる付勢部13を収納した収納ケース14を、カバー16が締付板4に当接するようにして取り付け、さらに締付軸12にナット18を螺合し、収納ケース14のケース本体15側をこのナット18で押さえる。
その後、ナット18を締め込み、皿ばね6からなる付勢部13の高さを所定の高さにしてそのたわみ量を調整することにより、付勢部13に予め設定した付勢力、すなわち個々の皿ばね6の付勢力とその組み合わせとから計算される付勢力を発生させる。そして、これにより締付板4、4を介して積層された単位電池をナット19とともに挟持してこれを締め付け、その状態に保持する。
【0031】
なお、付勢部13で発生した付勢力は、収納ケース14を伸長させる方向に働くが、この方向においてはナット18、19によってその間の長さが規制されているため、結果的に前記付勢力は、締付板4、4間に挟持された複数の単位電池をそれぞれ密着させる方向に作用し、締付板4、4間に所定の締付面圧(締め付け荷重)を付与するものとなる。
【0032】
ここで、ナット18を締め込む際、従来では付勢部の高さを測定しつつ締め込みを行わなくてはならなかったが、本実施形態では、前述したようにケース本体15とカバー16との間を最も短縮したとき、すなわちケース本体15の大径部15c側の端部がカバー16の突出部16bを形成した底板部の内面に突き当たったとき、付勢部13が予め設定された付勢力を発生するようになっている。よって、本実施形態ではもちろん付勢部13の高さを測定する必要がなく、単にそれ以上締まらなくなるまでナット18を締め込むだけで、極めて簡単に付勢部13の高さ調整を行うことができる。
【0033】
したがって、この締付装置11にあっては、付勢部13の高さ調整が極めて簡単にできるようになり、しかも付勢部13の高さを測定することなく所望の高さに精度良く調整することができることから、積層した単位電池の表裏に予め設定した締付面圧(締め付け荷重)を確実に付与することができ、これにより単位電池の損傷や積層した単位電池間の密着不良を防止し、燃料電池10の性能を十分良好に発揮させることができる。また、所定高さに調整する際に高さを測定する必要がないことから、作業そのものが簡単になるのはもちろん、高さ測定のための定規等の治具も不要となる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しないかぎり種々の変更が可能である。例えば、皿ばねからなる付勢部の構成については、前記の組み合わせやその枚数に限定されずに、種々の組み合わせや枚数が可能であり、もちろん並列による組み合わせのみであったり、直列による組み合わせのみであってもよい。
また、締付装置による締付圧を、締付板4、4を介して被締付部材(燃料電池)に間接的に付与するようにしたが、被締付部材の形態等によっては、締付板を用いずに締付圧を直接的に付与するようにしてもよい。
【0035】
また、前記実施形態では、本発明の締付装置を燃料電池用のものに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、所定の締付圧(締付荷重)でその表裏が締め付けられる必要のある被締付部材に対し、全て適用可能である。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の締付装置は、複数の皿ばねからなる付勢部を収納ケースに収納し、この収納ケースを、収納した皿ばねとともにその軸方向で締付軸に取り付けるとともに、この収納ケースを、前記ケース本体とカバーとを互いに進退可能にして伸縮可能に構成したものであるから、例えば予めこの収納ケースの最も短縮されたときの高さを、これに収納する皿ばねからなる付勢部の設定された高さと同じ高さにしておくことで、付勢部の高さ調整を収納ケースの高さで規定することができる。そして、このように付勢部の高さ調整を収納ケースの高さで規定することにより、付勢部の高さ調整を極めて簡単にすることができることから、付勢部の高さを測定することなく所望の高さに精度良く調整することができ、したがって被締付部材に予め設定した締付圧(締め付け荷重)を確実に付与することができる。
また、特に被締付部材を、単位電池を複数積層してなる燃料電池とすれば、これら単位電池の損傷や積層した単位電池間の密着不良を防止し、燃料電池の性能を十分良好に発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の締付装置を燃料電池の締め付け用に適用した場合の一実施形態の、概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した締付装置の側面図である。
【図3】図1に示した締付装置における収容ケースの分解断面図である。
【図4】従来の締付装置を説明するための側面図である。
【符号の説明】
4…締付板、6…皿ばね、10…燃料電池(被締付部材)、11…締付装置、
12…締付軸、13…付勢部、14…収容ケーズ、15…ケース本体、
16…カバー、17…抜け止めCリング、18…ナット(押圧部材)、
19…ナット(支持部材)

Claims (3)

  1. 被締付部材をその表裏で挟持して締め付ける締付装置であって、
    前記被締付部材に対してその表裏両側の少なくとも一方に突出した状態で設けられる締付軸と、前記締付軸における、前記被締付部材から突出した部分に取り付けられた複数の皿ばねからなる付勢部とを備え、
    前記付勢部は、前記皿ばねがその軸方向に沿って前記締付軸に取り付けられてなるとともに、ケース本体とこのケース本体を覆うカバーとからなる収納ケースに収納されてなり、
    前記収納ケースは、収納した皿ばねとともにその軸方向で前記締付軸に取り付けられてなり、かつ、前記ケース本体とカバーとが互いに進退可能に設けられたことによって伸縮可能に構成されてなり、
    前記締付軸の、前記収納ケースが取り付けられた側と反対の側に設けられて、前記被締付部材の表裏いずれか一方を直接的あるいは間接的に支持する支持部材と、
    前記締付軸の前記収納ケースが取り付けられた側の、前記被締付部材から突出した部分に取り付けられて、前記収納ケースを介して前記被締付部材の表裏いずれか他方を直接的あるいは間接的に押圧する押圧部材と、を具備してなることを特徴とする締付装置。
  2. 前記被締付部材が、単位電池を複数積層してなる燃料電池であり、その積層方向に沿って前記締付軸が配置されていることを特徴とする請求項1記載の締付装置。
  3. 前記付勢部は、前記皿ばねが並列に組み合わされて配置された部分と直列に組み合わされて配置された部分とを有した状態に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の締付装置。
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