JPWO2019058514A1 - 熱交換器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

熱交換器は、断面扁平形状であり、内部に内穴が複数形成されている複数本の伝熱管と、複数本の伝熱管が接合された複数枚のフィンと、複数本の伝熱管に接続され、内部に流体の流通流路を有するヘッダと、を備え、伝熱管の断面長軸をda、伝熱管の内穴の個数をn、伝熱管の外壁の肉厚をtp、伝熱管の必要耐圧をPとし、ヘッダの内径をdh、ヘッダの外壁部の肉厚をth、ヘッダの引張強さをσとしたとき、ヘッダは、dh/thが、2σ/{P*(da/n/tp−1)}以上に構成されている。

Description

本発明は、ヘッダを備えた熱交換器、この熱交換器を備えた冷凍サイクル装置、及び、ヘッダを備えた熱交換器の製造方法に関するものである。
冷凍サイクル装置に用いられる熱交換器として、フィンピッチ間隔を介して並べられた複数枚の板状のフィン、及び、円形状もしくは扁平形状の複数本の伝熱管から構成されるプレートフィンチューブ型熱交換器が知られている。また、波状のフィン、及び、扁平形状の伝熱管から構成されるコルゲートフィンチューブ型熱交換器も知られている。
なお、扁平形状の伝熱管とは、縦幅(断面短軸方向)よりも横幅(断面長軸方向)を大きくした形状であって、内部に複数の流体流路が形成されている伝熱管のことである。断面扁平形状の伝熱管を、扁平管と称するものとする。また、断面円形状の伝熱管を、円管と称するものとする。
コルゲートフィンチューブ型熱交換器は、波状のフィン及び扁平形状の伝熱管を交互に積層するように配置した構成が一般的である。
一方、プレートフィンチューブ型熱交換器は、伝熱管が、フィンに形成されている貫通穴又は切欠部に挿入するように配置された構成となっている。伝熱管は、フィンの並び方向に沿って延びるようにフィンの貫通穴又は切欠部に取り付けられる。切欠部は、フィンの一側面を開放するように形成されている。切欠部に挿入される伝熱管は、開放された側面から切欠部に挿入されることで、フィンに取り付けられる。
これらの熱交換器では、熱交換を効率的に行うために、細径化された伝熱管を使用する場合がある。そのような伝熱管として、扁平管が使用される場合がある。扁平管の内部には、微細に区切られた多数の流路が並列に形成されている。扁平管の内部に形成されている流路を、内部流路と称するものとする。
また、内部に複数の流路が形成された伝熱管を備えた熱交換器、及び、内面に溝が形成された伝熱管を備えた熱交換器も知られている。このような熱交換器では、伝熱管の内部に複数の流路を形成したり、伝熱管の内面に溝を形成したりすることによって、熱交換される表面積を増やし、熱交換性能を向上させている。
また、熱交換器においては、ヘッダ(分配器)を備えたものが知られている。このような熱交換器は、各伝熱管の端部が、これら伝熱管とともに冷媒流路を形成するヘッダに接続されている。
そして、熱交換器では、フィンの間を流動する空気等の熱交換流体と、伝熱管内を流動する水又は冷媒等の被熱交換流体と、の間で熱交換が実行される。
コルゲートフィンチューブ型熱交換器は、伝熱管と波状フィンとを交互に積層し、これらを圧着したり、ロウ付けしたり、することにより相互に固定することで製造することができる。
プレートフィンチューブ型熱交換器は、複数のフィンに対して、ヘアピン加工したチューブを挿入し、チューブの内部を押し広げることでチューブとフィンとを接合することで製造することができる。この製造方法を、拡管方法と称するものとする。
また、プレートフィンチューブ型熱交換器は、チューブとフィンとをロウ付けすることにより固定することで製造することができる。
拡管方法としては、伝熱管に剛体棒を挿入して、伝熱管を機械的に内側から押し広げる方法が知られている。この拡管方法を、機械拡管方法と称するものとする。
また、拡管方法としては、伝熱管に流体を流し込み、伝熱管内の圧力を高めることにより伝熱管の内側から押し広げる方法が知られている。この拡管方法を、流体圧拡管方法と称するものとする。
プレートフィンチューブ型熱交換器において、円管を用いる場合は、機械拡管方法が主流となっている。
一方、プレートフィンチューブ型熱交換器において、扁平管を用いる場合は、所定のフィンピッチで並べられたフィンに扁平管を挿入した後に、ロウ付けにより接合する方法が一般的である。これは、扁平管の微細に区切られた多数の並行流路に対して、剛体棒を挿入して拡管することが非常に困難であることが起因している。
ロウ付けにより接合する方法では、ロウ付けに用いる炉のような大型設備が必要となり、加えて大型設備を稼働させるためのエネルギーが莫大となり、製造コストが大きくなってしまう。
一方で、流体圧拡管方法は、伝熱管及びフィン間の密着性が確保できるため、製造コストを低く抑えることができる。
そこで、流体圧拡管方法を用いて熱交換器を製造するようにした技術が特許文献1に開示されている。
特許第4109444号公報
流体圧拡管方法を採用して扁平管をフィンに取り付ける場合、扁平管の内部を高圧にするため、扁平管以外の加圧経路にも大きな圧力が作用することになる。そのため、流体の漏れ、局所への応力集中による破断を防ぐため、加圧経路を密封することが必要不可欠である。なお、扁平管以外の加圧経路としては、扁平管に接続されるヘッダ等が挙げられる。
特許文献1では、低コストにて加圧経路を確保するため、扁平管とヘッダとを予め接続した状態で拡管するようにしている。つまり、ヘッダと扁平管との間をロウ付け等により接合することで、加圧経路を密封している。
しかしながら、特許文献1では、ヘッダの耐圧が扁平管の内部流路と同等以上となるように、ヘッダの内部空間及びヘッダ壁厚を設計する必要があり、信頼性を確保するために要する費用が増大してしまう。
また、冷凍サイクル装置の筐体サイズ等による構造的な制約が存在する場合、ヘッダのサイズが大きくなると、目的とする性能を得るため熱交換器が実現できなくなってしまう可能性がある。
さらに、プレートフィンチューブ型熱交換器において、扁平管のヘッダ側の一端に対するだけでなく、扁平管の他端も同様に密封しておく必要がある。他端もロウ付けにより接合して密封する場合、ヘッダサイズの熱交換器性能に対する寄与はさらに大きくなってしまう。
一方、ロウ付けを用いずに他端を密封する場合、扁平管の内部流路は微小であるため、扁平管の内側からの密封は困難であり、扁平管の外側からの密封手段を用意する必要がある。
以上のように、ヘッダと扁平管とを接続した状態で流体圧拡管方法を採用すると、ヘッダの耐圧設計に起因して、ヘッダのコスト増及びヘッダの重量増、並びに、熱交換器の信頼性低下を招く可能性が高くなる。つまり、ヘッダの壁厚をヘッダ内部に作用する高圧力に対応させて厚くして、信頼性を確保する必要があり、その分、ヘッダのコスト及びヘッダの重量が増加してしまうことになる。
このため、ヘッダのコスト増加を抑制しつつ、熱交換器の信頼性を確保できる熱交換器、冷凍サイクル装置、及び、熱交換器の製造方法が望まれている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ヘッダのコスト増加を抑制しつつ熱交換器の信頼性を向上できるようにした熱交換器、この熱交換器を備えた冷凍サイクル装置、及び、熱交換器の製造方法を提供するものである。
本発明に係る熱交換器は、断面扁平形状であり、内部に内穴が複数形成されている複数本の伝熱管と、前記複数の伝熱管が接合された複数枚のフィンと、前記複数本の伝熱管に接続され、内部に流体の流通流路を有するヘッダと、を備え、前記伝熱管の断面長軸をda、前記伝熱管の前記内穴の個数をn、前記伝熱管の外壁の肉厚をtp、前記伝熱管の必要耐圧をPとし、前記ヘッダの内径をdh、前記ヘッダの外壁部の肉厚をth、前記ヘッダの引張強さをσとしたとき、前記ヘッダは、dh/thが、2σ/{P*(da/n/tp−1)}以上に構成されているものである。
本発明に係る冷凍サイクル装置は、圧縮機、第1熱交換器、絞り装置、及び、第2熱交換器を冷媒配管によって接続した冷媒回路を有し、上記の熱交換器を、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器の少なくとも1つとして用いているものである。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、フィンとなる板状部材に複数の貫通穴を形成し、前記複数の貫通穴のそれぞれに伝熱管を挿入し、前記伝熱管の一方の端部を密封し、前記伝熱管の他方の端部からガスを供給して、前記伝熱管を拡管することで、前記伝熱管を前記フィンに接合し、前記伝熱管を前記フィンに接合した後に、内部に流体の流通流路を有するヘッダに前記伝熱管をロウ付けするものである。
本発明に係る熱交換器によれば、ヘッダの外壁部の肉厚を、ヘッダの内径と比較してより小さくすることができ、その分の材料費が削減できる。
本発明に係る冷凍サイクル装置によれば、上記の熱交換器を第1熱交換器及び第2熱交換器の少なくとも1つとして用いているので、その分、製造費用が低減できる。
本発明に係る熱交換器の製造方法によれば、ヘッダを介さずに、複数の伝熱管を拡管することが可能となり、ヘッダに伝熱管と同等以上の耐圧強度を備えさせる必要がなくなる。
本発明の実施の形態1に係る熱交換器の構成の一例を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を空気の流れ方向から見た状態の一例を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を冷媒の流れ方向から見た状態の一例を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器の構成の一例を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を冷媒の流れ方向から見た状態の一例を示す概略側面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を構成している伝熱管の断面を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を構成しているフィンの概略正面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を構成しているフィンの概略側面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器を構成しているフィンの概略上面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器が備えるヘッダの構成例を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器が備えるヘッダの断面構成の一例を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器が備えるヘッダの断面構成の他の一例を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器の製造方法の工程を概略的に示すフロー図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器の製造方法における伝熱管の密封用器具への取り付け方の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器の製造方法における伝熱管の密封用器具への取り付け方の他の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器の製造方法における伝熱管の密封用器具への取り付け方の更に他の一例を説明するための説明図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器が備えるフィンとなる板状部材に切り込みを設けた状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器が備えるフィンの貫通穴に伝熱管を挿入した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器が備えるフィンの貫通穴に挿入した伝熱管を拡管した状態を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る熱交換器が備える伝熱管の端部の形状の一例を模式的に示した概略図である。 図20に示すX領域を拡大した状態を示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100の冷媒回路構成の一例を示す概略構成図である。
以下、図面を適宜参照しながら本発明の実施の形態について説明する。なお、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。また、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一又はこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することとする。さらに、明細書全文に表わされている構成要素の形態は、あくまでも例示であって、これらの記載に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る熱交換器の構成の一例を示す概略斜視図である。以下、実施の形態1に係る熱交換器を熱交換器1Aと称する。図2は、熱交換器1Aを空気の流れ方向から見た状態の一例を示す概略側面図である。図3は、熱交換器1Aを冷媒の流れ方向から見た状態の一例を示す概略側面図である。図1〜図3に基づいて、熱交換器1Aの一例について説明する。
図1及び図2に示すように、熱交換器1Aは、複数枚のフィン30Aと、複数本の伝熱管20Aと、ヘッダ40Aと、列間接続部材45Aと、を備えている。具体的には、熱交換器1Aは、二列構造の熱交換器であり、風上側熱交換器41A、風下側熱交換器42A、風上側ヘッダ40A−1、風下側ヘッダ40A−2、及び、列間接続部材45Aで構成されている。なお、風上側ヘッダ40A−1及び風下側ヘッダ40A−2を、まとめてヘッダ40Aと称する場合があるものとする。また、風上側熱交換器41A及び風下側熱交換器42Aは、同様に構成されている。以下において、熱交換器1Aとして説明されている場合には、風上側熱交換器41A及び風下側熱交換器42Aの双方を説明しているものとする。
また、図1に示すように、風上側ヘッダ40A−1及び風下側ヘッダ40A−2は、風上側熱交換器41Aの紙面右側及び風下側熱交換器42Aの紙面右側に取り付けられる。さらに、図1に示すように、列間接続部材45Aは、風上側熱交換器41Aの紙面左側及び風下側熱交換器42Aの紙面左側に取り付けられる。このようにして、熱交換器1Aが作製される。
風上側ヘッダ40A−1には、所定の間隔(ピッチP1)で伝熱管20Aが取り付けられる。同様に、風下側ヘッダ40A−2にも、所定の間隔(ピッチP1)で伝熱管20Aが取り付けられる。
複数本の伝熱管20Aは、フィン30Aに形成されている複数の貫通穴31Aに貫通するように装着され、フィン30Aと交差する。伝熱管20Aは、図3に示すように、断面円形状に構成されている。複数本の伝熱管20Aは、冷媒の流通方向に対して直交する段方向(紙面上下方向)に所定間隔で配置される。
上下に隣り合う伝熱管20Aの重力方向の距離は、フィン30Aの隣り合う貫通穴31AのピッチP2で一定としている。
また、伝熱管20Aは、アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。
なお、図2及び図3では、伝熱管20Aの本数が10本である場合を例に示しているが、伝熱管20Aの本数を特に限定するものではない。図1〜図3で示した記号については、以下の図面でも同様に使用する。
また、フィン30Aの貫通穴31Aが形成される領域を伝熱管領域31Rと称する。
さらに、フィン30Aの短手方向の両端部であって貫通穴31Aによって分断されずフィン30Aが長手方向に連なっている領域をフィン領域32Rと称する。
フィン30Aは、長辺及び短辺を有する長方形状の板状部材で構成されている。そして、フィン30Aは、長手方向に、ピッチP1を置いて伝熱管領域31Rに複数の貫通穴31Aが貫通形成されている。
なお、フィン30Aは、アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。
また、貫通穴31Aは、伝熱管20Aの断面形状に対応して円形状となっているが、形状を特定するものではない。
以下の説明において、フィン30Aの長辺方向を長手方向、短辺方向を短手方向と称している。
本発明の実施の形態1に係る熱交換器の他の構成について説明する。実施の形態1に係る熱交換器の他の構成を熱交換器1Bと称する。図4は、熱交換器1Bの構成の一例を示す概略斜視図である。図5は、熱交換器1Bを冷媒の流れ方向から見た状態の一例を示す概略側面図である。図6は、熱交換器1Bを構成している伝熱管20Bの断面を示す概略断面図である。図7は、熱交換器1Bを構成しているフィン30Bの概略正面図である。図8は、熱交換器1Bを構成しているフィン30Bの概略側面図である。図9は、熱交換器1Bを構成しているフィン30Bの概略上面図である。図4〜図9に基づいて、熱交換器1Bの一例について説明する。
図4に示すように、熱交換器1Bは、複数枚の板状のフィン30Bと、複数本の伝熱管20Bと、ヘッダ40Bと、列間接続部材45Bと、を備えている。具体的には、熱交換器1Bは、二列構造の熱交換器であり、風上側熱交換器41B、風下側熱交換器42B、風上側ヘッダ40B−1、風下側ヘッダ40B−2、及び、列間接続部材45Bで構成されている。なお、風上側ヘッダ40B−1及び風下側ヘッダ40B−2を、まとめてヘッダ40Bと称する場合があるものとする。また、風上側熱交換器41B及び風下側熱交換器42Bは、同様に構成されている。以下において、熱交換器1Bとして説明されている場合には、風上側熱交換器41B及び風下側熱交換器42Bの双方を説明しているものとする。
また、図4に示すように、風上側ヘッダ40B−1及び風下側ヘッダ40B−2は、風上側熱交換器41Bの紙面右側及び風下側熱交換器42Bの紙面右側に取り付けられる。さらに、図4に示すように、列間接続部材45Bは、風上側熱交換器41Bの紙面左側及び風下側熱交換器42Bの紙面左側に取り付けられる。このようにして、熱交換器1Bが作製される。
風上側ヘッダ40B−1には、伝熱管20Bが取り付けられる管取付部40Baが所定の間隔(ピッチP1)で複数開口形成されている。同様に、風下側ヘッダ40B−2には、伝熱管20Bが取り付けられる管取付部40Bbが所定の間隔(ピッチP1)で複数開口形成されている。
複数本の伝熱管20Bは、フィン30Bに形成されている複数の貫通穴31Bに貫通するように装着され、フィン30Bと交差する。伝熱管20Bは、図6に示すように、断面扁平形状に構成されている。複数本の伝熱管20Bは、冷媒の流通方向に対して直交する段方向(紙面上下方向)に所定間隔で配置される。
上下に隣り合う伝熱管20Bの重力方向の距離は、フィン30Bの隣り合う貫通穴31BのピッチP2で一定としている。
また、伝熱管20Bは、アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。
なお、図5では、伝熱管20Bの本数が8本である場合を例に示しているが、伝熱管20Bの本数を特に限定するものではない。図4〜図9で示した記号については、以下の図面でも同様に使用する。
また、フィン30Bの貫通穴31Bが形成される領域を伝熱管領域31Rと称する。
さらに、フィン30Bの短手方向の両端部であって貫通穴31Bによって分断されずフィン30Bが長手方向に連なっている領域をフィン領域32Rと称する。
図7に示すように、フィン30Bは、長辺及び短辺を有する長方形状の板状部材で構成されている。そして、フィン30Bは、長手方向に、ピッチP1を置いて伝熱管領域31Rに複数の貫通穴31Bが貫通形成されている。貫通穴31Bを形成した際、貫通穴31Bの周縁部分がフィンカラーとして機能する。貫通穴31Bの長手方向のフィンカラーを第1のフィンカラー311、貫通穴31Bの短手方向のフィンカラーを第2のフィンカラー312と称する。そうすることで、図8及び図9に示すように、第2のフィンカラー312によって、複数枚のフィン30Bの間隔であるフィンピッチP3が規定される。
図7では、貫通穴31Bが、フィン30Bの短手方向が長辺となり、フィン30Bの長手方向が短辺となる長方形状となっている状態を示している。なお、貫通穴31Bの具体的な形状を特定するものではなく、貫通穴31Bは、伝熱管20Bが挿通可能な形状であればよい。
なお、フィン30Bは、アルミニウム製又はアルミニウム合金製である。
また、貫通穴31Bは、長方形状となっているが、形状を特定するものではない。
以下の説明において、フィン30Bの長辺方向を長手方向、短辺方向を短手方向と称している。
伝熱管20Bについて詳しく説明する。
伝熱管20Bは、図6に示すように、縦幅(断面短軸方向の長さ)よりも横幅(断面長軸方向の長さ)を大きくした形状に構成されている。複数の伝熱管20Bは、断面長軸の向きがフィン30Bの間を流れる流体の流通方向とされ、流通方向に対して直交する段方向(紙面上下方向)に所定間隔で配置される。なお、以下の説明において、伝熱管20Bの断面長軸、つまりフィン30Bの幅方向(短手方向)に伸びる部分を、伝熱管20Bの幅方向と称する場合がある。
図6に示す伝熱管20Bは、縦幅(断面短軸方向の長さ)よりも横幅(断面長軸方向の長さ)を大きくした扁平形状の扁平管である場合を例に説明するが、伝熱管20Bが厳密に扁平形状に構成されている必要はなく、伝熱管20Bは縦幅よりも横幅が大きい形状であればよい。
伝熱管20Bは、図6に示すように、上部を含む上面21a、下部を含む下面21c、幅方向の一方の端部(図6では紙面右側の端部)を含む一側部21b、及び、幅方向の他方の端部(図6では紙面左側の端部)を含む他側部21dを有している。上面21a、下面21c、一側部21b、及び、他側部21dを、外壁21と総称する。
なお、図6では、上面21aと下面21cとが平行になっている場合を例に示しているが、上面21a及び下面21cの少なくとも一方を傾斜させて両者が平行になっていなくてもよい。また、伝熱管20Bの断面形状が楕円形状等であってもよい。
また、伝熱管20Bは、複数の内壁22を有する。複数の内壁22は、伝熱管20Bの内部空間を仕切るように形成される。伝熱管20Bの内部に内壁22を形成することで、内壁22に区画された内穴23が複数形成されることになる。この内穴23が、冷媒が流通する内部流路として機能する。
なお、内壁22を含む伝熱管20Bの内面に溝又はスリットを形成してもよい。これにより、内穴23を流れる冷媒との接触面積が増えることになり、熱交換効率が向上する。
ヘッダ40A及びヘッダ40Bについて詳しく説明する。ヘッダ40A及びヘッダ40Bをまとめてヘッダ40として説明する。図10は、実施の形態1に係る熱交換器が備えるヘッダ40の構成例を示す概略斜視図である。図11は、実施の形態1に係る熱交換器が備えるヘッダ40の断面構成の一例を示す概略断面図である。図12は、実施の形態1に係る熱交換器が備えるヘッダ40の断面構成の他の一例を示す概略断面図である。
なお、ここでは、熱交換器1Bに基づいて説明するが、熱交換器1Aにも同様に適用することができる。また、以下の説明において、伝熱管20A及び伝熱管20Bをまとめて伝熱管20と称する場合があるものとする。同様に、フィン30A及びフィン30Bをまとめてフィン30と称する場合があるものとする。また、貫通穴31A及び貫通穴31Bをまとめて貫通穴31と称する場合があるものとする。
ヘッダ40としては、図10及び図11に示すように、内部が連通している円筒型ヘッダ40−1を採用することができる。円筒型ヘッダ40−1は、被熱交換流体の流通流路となる内部空間44が形成されている円筒部46を有している。つまり、円筒型ヘッダ40−1は、中空ヘッダである。円筒部46の外殻は、外壁部41によって形成される。また、外壁部41には、伝熱管20Bが接続される伝熱管接続部43が複数形成されている。伝熱管接続部43の形状は、伝熱管20Bが直接接続できるような形状となっている。
なお、伝熱管20Bのヘッダ40側の端部に、円管ジョイントを接続する場合、伝熱管接続部43の形状は、円形状であってもよい。つまり、伝熱管接続部43の形状は、接続する伝熱管の形状に応じた形状であればよい。円管ジョイントについては、図15で説明する。
ここで、伝熱管20Bの断面長軸をda、内穴23の個数をn、外壁21の肉厚をtp、必要耐圧をPとする。
また、円筒型ヘッダ40−1の内径をdh、外壁部41の肉厚をth、引張強さをσとする。
このとき、円筒型ヘッダ40−1は、dh/thを2σ/{P*(da/n/tp−1)}以上となるように構成されている。
こうすることにより、円筒型ヘッダ40−1の外壁部41の肉厚を、円筒型ヘッダ40−1の内径と比較してより小さくすることができ、その分材料費を削減できる。
なお、円筒型ヘッダ40−1の内径とは、円筒部46の内径を意味している。
また、ヘッダ40としては、図12に示すように、複数の板状体90を有する積層型ヘッダ40−2を採用することができる。板状体90は、ベア材となる第1板状部材91a〜第1板状部材91dと、クラッド材となる第2板状部材92a〜第2板状部材92dと、が交互に積層されて形成される。板状体90の積層方向の最も外側には、第1板状部材91a、及び、第1板状部材91eが積層される。
なお、以下では、第1板状部材91a〜第1板状部材91eを総称して、複数の第1板状部材91と称する場合がある。同様に、第2板状部材92a〜第2板状部材92dを総称して、複数の第2板状部材92と記載する場合がある。
複数の第1板状部材91は、アルミニウム製である。複数の第1板状部材91には、ロウ材が塗布されない。複数の第1板状部材91のそれぞれには、分配合流流路65となる貫通穴が形成される。貫通穴は、複数の第1板状部材91の表裏を貫通する。複数の第1板状部材91と複数の第2板状部材92とが積層されることで、複数の第1板状部材91に形成された貫通穴が、被熱交換流体の流通流路となる分配合流流路65の一部として機能する。
複数の第2板状部材92は、アルミニウム製であり、複数の第1板状部材91と比較して薄く形成されている。複数の第2板状部材92の少なくとも表裏面には、ロウ材が塗布される。複数の第2板状部材92のそれぞれには、分配合流流路65となる貫通穴が形成される。貫通穴は、複数の第2板状部材92の表裏を貫通する。複数の第1板状部材91と複数の第2板状部材92とが積層されることで、フック数の第2板状部材92に形成された貫通穴が、被熱交換流体の流通流路となる分配合流流路65の一部として機能する。
第1板状部材91aに形成される貫通穴には、接続配管61aが接続される。第1板状部材91aの冷媒の流入側の面に口金等が設けられ、その口金等を介して接続配管61aが接続されてもよい。また、第1板状部材91aに形成される貫通穴の内周面が、接続配管61aの外周面と嵌合する形状であり、口金等を用いずに、接続配管61aが直接接続されてもよい。
第1板状部材91eに形成される貫通穴には、接続配管62aが接続される。第1板状部材91eの冷媒の流入側の面に口金等が設けられ、その口金等を介して接続配管62aが接続されてもよい。また、第1板状部材91eに形成される貫通穴の内周面が、接続配管62aの外周面と嵌合する形状であり、口金等を用いずに、接続配管62aが直接接続されてもよい。なお、接続配管62aを第1板状部材91dの貫通穴にまで到達するように挿入して、接続配管62aを接続してもよい。
第1板状部材91b及び第1板状部材91cに形成される貫通穴は、流路断面Z字状に貫通形成される。
なお、流路断面とは、流路を流体の流れと直交する方向で切った断面である。
第1板状部材91と第2板状部材92とが積層されると、第1板状部材91に形成されている貫通穴と、第2板状部材92に形成されている貫通穴と、が連通して分配合流流路65が形成される。つまり、第1板状部材91と第2板状部材92とが積層されると、隣接する貫通穴同士が連通するとともに、連通する貫通穴以外の部分が隣接する第1板状部材91又は第2板状部材92に閉塞され、分配合流流路65が形成されることになる。
なお、図12では、分配合流流路65が、1つの流体入口部に対して4つの流体出口部を有している場合を例に図示しているが、分岐数を4分岐に限定するものではない。
接続配管61aから冷媒が流入する場合の上段分岐部60aにおける冷媒の流れについて説明する。
図12に示すように、接続配管61aを流れてきた冷媒は、第1板状部材91aの貫通穴を流体入口部として、上段分岐部60aの内部に流入する。この冷媒は、第2板状部材92aの貫通穴に流入する。
第2板状部材92aの貫通穴に流入した冷媒は、第1板状部材91bの貫通穴の中心に流入する。第1板状部材91bの貫通穴の中心に流入した冷媒は、隣接して積層される第2板状部材92dの表面に当たって分岐し、第1板状部材91bの貫通穴の端部に流れる。第1板状部材91bの貫通穴の端部に至った冷媒は、第2板状部材92bの貫通穴を通過して、第1板状部材91cの貫通穴の中心に流入する。
第1板状部材91cの貫通穴の中心に流入した冷媒は、隣接して積層される第2板状部材92cの表面に当たって分岐し、第1板状部材91cの貫通穴の端部に流れる。第1板状部材91cの貫通穴の端部に至った冷媒は、第2板状部材92cの貫通穴を通過して、第1板状部材91dの貫通穴に流入する。第1板状部材91dの貫通穴に流入した冷媒は、第2板状部材92dの貫通穴を通過し、第1板状部材91eの貫通穴内に位置する接続配管62aを介して伝熱管20Bに流入する。
このように、ヘッダ40を積層型ヘッダ40−2とすることで、ヘッダ40における冷媒の分配の均一性が向上できる。
次に、本発明の実施の形態1に係る熱交換器1Bの製造方法について説明する。図13は、熱交換器1Bの製造方法の工程を概略的に示すフロー図である。図14は、熱交換器1Bの製造方法における伝熱管の密封用器具70への取り付け方の一例を説明するための説明図である。図13及び図14に基づいて、熱交換器1Bの製造方法について説明する。なお、ここでは、熱交換器1Bの製造方法について説明するが、熱交換器1Aにも同様に適用することができる。
図13に示すように、熱交換器1Bの製造方法は、大きく2つの工程(第1の工程51、及び、第2の工程52)に分けられる。なお、図13では、第1の工程51の前工程として準備工程50を図示している。
準備工程50は、伝熱管20Bをフィン30Bの貫通穴31Bに挿入し、熱交換器1Bの仮組を実行する工程である。準備工程50では、フィンピッチP3で平行に配置されている複数のフィン30Bに、複数の伝熱管20Bを並列に貫通するよう取り付ける。この状態で、第1の工程51を実行する。
第1の工程51は、伝熱管20Bを内部から押し広げるように伝熱管20Bの内部に圧力を作用させて伝熱管20Bを拡管する工程である。まず、準備工程50の後、高圧ガス容器60及び密封用器具70を伝熱管20Bのフィン30Bの並び方向の両端に取り付ける。こうして、高圧ガスを伝熱管20Bの内部に流入させる。この高圧ガスが伝熱管20Bの内部から伝熱管20Bを押し広げるように作用し、伝熱管20Bが拡管することになる。つまり、第1の工程51においては、ヘッダ40を介さずに、複数の伝熱管20Bを拡管するようにしている。
密封用器具70への伝熱管20Bの取り付け方について図14を参照しながら説明する。密封用器具70は、伝熱管20Bが挿入される挿入部71を有している。挿入部71には、外周に向かって凹んでいる凹部72が形成されている。伝熱管20Bの密封用器具70側の端部の外周に、外側に向かって突出する凸形状の取付部24を設けておく。そして、伝熱管20Bを密封用器具70に取り付ける際、伝熱管20Bの取付部24を、密封用器具70の凹部72に嵌めこむ。こうすることにより、伝熱管20Bを密封用器具70に固定することが可能になる。
ただし、密封用器具70の具体的な構成を特定するものではなく、伝熱管20Bを固定できるものであればよい。なお、密封用器具70の変形例については、図15及び図16で説明する。
再び図13を参照する。第2の工程52は、拡管された複数本の伝熱管20Bに対して、ヘッダ40をロウ付け等により接合する工程である。
第1の工程51で伝熱管20Bを拡管した際に、伝熱管20Bをフィン30Bに密着させてもよいが、第2の工程52において、伝熱管20Bとヘッダ40とをロウ付けすると同時に、伝熱管20Bとフィン30Bともロウ付けしてもよい。この場合、伝熱管20B及びフィン30Bの少なくともいずれかの表面にロウ材を塗布又は積層しておき、第2の工程52で伝熱管20Bとフィン30Bとをロウ付けすればよい。
いずれの場合であっても、伝熱管20Bとフィン30Bとの密着性を高めることができ、熱交換器1Bの性能を向上させることができる。なお、いずれか一方の手段で伝熱管20Bとフィン30Bとを密着させてもよく、双方の手段で伝熱管20Bとフィン30Bとを密着させてもよい。
<熱交換器1Bの製造方法で使用する密封用器具70の変形例>
図15は、熱交換器1Bの製造方法における伝熱管の密封用器具70への取り付け方の他の一例を説明するための説明図である。図16は、熱交換器1Bの製造方法における伝熱管の密封用器具70への取り付け方の更に他の一例を説明するための説明図である。図15及び図16に基づいて、熱交換器1Bの製造方法で使用する密封用器具70の変形例について説明する。
図14では、密封用器具70に伝熱管20Bを直接挿入することで、伝熱管20Bを密封用器具70に取り付けるようにした場合を例に説明した。図15では、密封用器具70に伝熱管20Bを直接挿入するのではなく、円管ジョイント80を介して伝熱管20Bを密封用器具70に取り付けるようにしている。
円管ジョイント80は、伝熱管20Bと密封用器具70とを接続するものである。具体的には、円管ジョイント80は、伝熱管20Bの断面形状を、密封用器具70に接続できる形状に変換するものである。ここでは、円管ジョイント80が、断面扁平形状の伝熱管20Bを、断面円形状の管が接続できる密封用器具70に接続している場合を例に示している。
密封用器具70は、伝熱管20Bに接続された円管ジョイント80に対して、挿入部71によって円管部を内壁側及び外壁側から押さえ込むように構成されている。円管ジョイント80の円管部とは、円管ジョイント80の密封用器具70に挿入される断面円形状の部分である。この部分を密封用器具70で押さえ込むことで、伝熱管20Bを密封用器具70に取り付けられるようになっている。
このような構成の密封用器具70を使用することで、第2の工程52において、密封用器具70及び円管ジョイント80により、円管ジョイント80の円管部を内側及び外側からより強固に固定できるので、密閉度が増し、高圧ガスの漏れを更に抑制できる。したがって、第2の工程52における加圧効率を向上させつつ、製造上の安全性も向上させることが可能になる。また、信頼性の高い熱交換器1Bを、効率よく、製造することができる。よって、作成された熱交換器1Bの信頼性が向上することになる。
なお、円管ジョイント80が、本発明の「ジョイント」に相当する。
ただし、伝熱管20Aを使用した場合であっても、ジョイントを介して伝熱管20Aを密封用器具70に取り付けるようにしてもよい。この場合、ジョイントの構成が、伝熱管20Aと密封用器具70に対応したものとなる。
図16では、図14と同様に、密封用器具70に伝熱管20Bを直接挿入することで、伝熱管20Bを密封用器具70に取り付けるようにしている。図14では、伝熱管20Bに取付部24を設けた場合を例に説明したが、図16では、伝熱管20Bの密封用器具70側の端部の内壁22の一部を削除するようにしている。
伝熱管20Bを密封用器具70の挿入部71に挿入する。密封用器具70は、伝熱管20Bの内壁22が存在しない領域において、挿入部71によって伝熱管20Bを内壁側及び外壁側から押さえ込むように構成されている。こうすることにより、伝熱管20Bを密封用器具70に固定することが可能になる。
このような構成の密封用器具70を使用することで、第2の工程52において、密封用器具70により、伝熱管20Bの内壁22が存在していない領域を内側及び外側からより強固に固定できるので、密閉度が増し、高圧ガスの漏れを更に抑制できる。したがって、第2の工程52における加圧効率を向上させつつ、製造上の安全性も向上させることが可能になる。また、信頼性の高い熱交換器1Bを、効率よく、製造することができる。よって、作成された熱交換器1Bの信頼性が向上することになる。
<伝熱管20Bとフィン30Bとの接合方法の変形例>
図17は、熱交換器1Bが備えるフィン30Bとなる板状部材に切り込みを設けた状態を示す図である。図18は、熱交換器1Bが備えるフィン30Bの貫通穴31Bに伝熱管20Bを挿入した状態を示す図である。図19は、熱交換器1Bが備えるフィン30Bの貫通穴31Bに挿入した伝熱管20Bを拡管した状態を示す図である。図17〜図19に基づいて、伝熱管20Bとフィン30Bとの接合方法の一例について説明する。なお、フィン30Bとなる板状部材を板状部材30aとして示す。
上述したように、貫通穴31Bの周縁部分はフィンカラーとして機能する。まず、図17に示すように、板状部材30aの伝熱管領域31Rとなる部分に切り込みを設ける。具体的には、板状部材30aの第1のフィンカラー311を切り起こす部分の境界に切り込み311aを設ける。また、板状部材30aの第2のフィンカラー312を切り起こす部分の境界に切り込み312aを設ける。
切り込み311a及び切り込み312aを設けたら、図18に示すように、切り込み311a及び切り込み312aを介して板状部材30aを一つの方向に折り曲げる。図では、紙面手前側に板状部材30aが折り曲げられた状態を示している。こうすることで、貫通穴31Bの周縁部分が舌片状に切り起こされることになる。切り込み311aを介してフィン30Bの長手方向に切り起こされた舌片状部分が、第1のフィンカラー311として機能する。切り込み312aを介してフィン30Bの短手方向に切り起こされた舌片状部分が、第2のフィンカラー312として機能する。そして、板状部材30aの開放された部分が、貫通穴31Bとして機能することになる。
第1のフィンカラー311のフィン30Bの短手方向の長さL1は、第2のフィンカラー312のフィン30Bの長手方向の長さL2よりも大きくなるように、第1のフィンカラー311及び第2のフィンカラー312が形成される。つまり、長さL1>長さL2の関係を満たすように、切り込み311a及び切り込み312aが形成される。
また、第2のフィンカラー312と貫通穴31Bに挿入された伝熱管20Bとの隙間長さL3は、第1のフィンカラー311と貫通穴31Bに挿入された伝熱管20Bとの隙間長さL4よりも大きく設定されている。
貫通穴31Bを形成したら、図18に示すように、伝熱管20Bを貫通穴31Bに挿入する。次に、図19に示すように、伝熱管20Bを拡管する。こうすることで、第1の工程51において、伝熱管20Bを拡管すると、第1のフィンカラー311が伝熱管20Bの断面長手方向の外壁21の表面と密着することになる。
このように伝熱管20Bをフィン30Bに接合することで、第1のフィンカラー311により、伝熱管20Bの長手面におけるフィン30Bとの密着性を確保することができ、熱交換効率を向上させることができる。また、第2のフィンカラー312により、隣接するフィン30B間の距離を保ちながら、伝熱管20Bを拡管でき、熱交換器1Bの信頼性を確保することができる。よって、作成された熱交換器1Bの信頼性が向上することになる。
なお、伝熱管20Bの長手面とは、冷媒の流れ方向における伝熱管20Bの外壁21の表面を意味している。
図20は、熱交換器1Bが備える伝熱管20Bの端部の形状の一例を模式的に示した概略図である。図21は、図20に示すX領域の断面を拡大した状態を示す概略図である。図20及び図21に基づいて、伝熱管20Bとフィン30Bとの接合方法の別の一例について説明する。なお、図20では、フィン30Bに伝熱管20Bを挿入する際の状態を図示している。
第1の工程51においては、フィンピッチP3で平行に配置された複数枚のフィン30Bの貫通穴31Bに、複数本の伝熱管20Bを並列に貫通するよう取り付ける。なお、図20では、1枚のフィン30Bを例示的に示している。このとき、伝熱管20Bの挿入側の端部(紙面左側の端部)が、貫通穴31Bの周縁に引っかかってしまうことが想定される。そこで、伝熱管20Bの挿入側の端部を、貫通穴31Bの周縁に引っかかりにくい形状とすることが好ましい。
具体的には、伝熱管20Bの挿入側の端部における外壁21に、面取り部21Aを形成し、伝熱管20Bのフィン30Bへの挿入性を向上させている。面取り部21Aは、伝熱管20Bの管内側点Aから管外側端Bへ向かう直線L4と、フィン30Bの長手方向(L5)と、のなす角度θが、鋭角となるように形成されている。
このようにすることで、角度θが鋭角であるため、伝熱管20Bのフィン30Bへの挿入性を向上できる。つまり、伝熱管20Bをフィン30Bに挿入するとき、伝熱管20Bとフィン30Bとが接触して各々が破損してしまうことを予防できる。また、伝熱管20Bの挿入側の端部が縮小しているため、フィン30Bへの挿入も容易になる。したがって、製造上の安全性も向上させることが可能になる。また、信頼性の高い熱交換器1Bを、効率よく、製造することができる。よって、作成された熱交換器1Bの信頼性が向上することになる。
<実施の形態1に係る熱交換器、及び、熱交換器の製造方法の奏する効果>
実施の形態1に係る熱交換器は、ヘッダ40が、dh/thが、2σ/{P*(da/n/tp−1)}以上となるように構成されている。そのため、実施の形態1に係る熱交換器では、ヘッダ40の外壁部41の肉厚を、ヘッダ40の内径と比較してより小さくできることになる。したがって、実施の形態1に係る熱交換器によれば、ヘッダ40の外壁部41の肉厚を小さくできる分の材料費が削減できる。
実施の形態1に係る熱交換器の製造方法は、伝熱管20をフィン30に接合した後に、内部に流体の流通流路を有するヘッダ40に伝熱管20をロウ付けする。つまり、実施の形態1に係る熱交換器の製造方法では、ヘッダ40に伝熱管20を接続することなく、高圧ガス供給時において加圧経路を密封できる。したがって、実施の形態1に係る熱交換器の製造方法によれば、ヘッダ40を介さずに、複数の伝熱管20を拡管することが可能となり、ヘッダ40に伝熱管20と同等以上の耐圧強度を備えさせる必要がない。すなわち、ヘッダ40の内部空間44に対して、外壁部41の厚さを薄くすることができる。これにより、実施の形態1に係る熱交換器の重量増大を抑制しつつ、実施の形態1に係る熱交換器の信頼性を確保することができる。
実施の形態1に係る熱交換器の製造方法は、ヘッダ40と伝熱管20とをロウ付けする際に、伝熱管20とフィン30ともロウ付けするので、伝熱管20とフィン30との密着性を高めることができ、熱交換器の性能を向上させることができる。
実施の形態1に係る熱交換器の製造方法は、第1のフィンカラー311の長さL1が、第2のフィンカラー312の長さL2よりも大きく、隙間長さL3が、隙間長さL4よりも大きく設定されている。そのため、実施の形態1に係る熱交換器の製造方法によれば、隣接するフィン30間の距離を保ちながら、伝熱管20とフィン30との密着性を高めることができ、熱交換器の性能を向上させることができる。
実施の形態1に係る熱交換器の製造方法は、伝熱管20の取付部24を凹部72に嵌め込むことで、伝熱管20が密封用器具70に固定されるので、伝熱管20を密封用器具70により強固に固定でき、密閉度が増し、高圧ガスの漏れを更に抑制できる。したがって、実施の形態1に係る熱交換器の製造方法によれば、第2の工程52における加圧効率を向上させつつ、製造上の安全性も向上させることが可能になる。また、信頼性の高い熱交換器を、効率よく、製造することができる。
実施の形態1に係る熱交換器の製造方法は、円管ジョイント80の円管部が挿入部71によって内壁側及び外壁側から押さえ込まれることで、円管ジョイント80が密封用器具70により強固にできるので、密閉度が増し、高圧ガスの漏れを更に抑制できる。したがって、実施の形態1に係る熱交換器の製造方法によれば、第2の工程52における加圧効率を向上させつつ、製造上の安全性も向上させることが可能になる。また、信頼性の高い熱交換器を、効率よく、製造することができる。
実施の形態1に係る熱交換器の製造方法は、伝熱管20の内壁22を有さない領域が挿入部71によって内壁側及び外壁側から押さえ込まれることで、伝熱管20が密封用器具70に固定される。
そのため、伝熱管20を密封用器具70により強固に固定できるので、密閉度が増し、高圧ガスの漏れを更に抑制できる。したがって、実施の形態1に係る熱交換器の製造方法によれば、第2の工程52における加圧効率を向上させつつ、製造上の安全性も向上させることが可能になる。また、信頼性の高い熱交換器を、効率よく、製造することができる。
実施の形態1に係る熱交換器の製造方法は、伝熱管20の一方の端部における外壁21に、角度θが鋭角となる面取り部21Aが形成されているので、伝熱管20とフィン30との接触を抑制しつつ、伝熱管20のフィン30への挿入を容易にできる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100について説明する。図22は、冷凍サイクル装置100の冷媒回路構成の一例を示す概略構成図である。なお、冷凍サイクル装置100が空気調和装置である場合を例として説明する。図22では、冷房運転時の冷媒の流れを破線矢印で示し、暖房運転時の冷媒の流れを実線矢印で示している。
<冷凍サイクル装置100の構成>
図22に示すように、冷凍サイクル装置100は、圧縮機101、第1熱交換器102、第1ファン105、絞り装置103、第2熱交換器104、第2ファン106、及び、流路切替装置107を備えている。圧縮機101、第1熱交換器102、絞り装置103、第2熱交換器104、及び、流路切替装置107が、冷媒配管110によって接続され、冷媒回路が形成されている。
なお、第1熱交換器102及び第2熱交換器104の少なくとも一方が、実施の形態1に係る熱交換器であるものとする。
圧縮機101は、冷媒を圧縮するものである。圧縮機101で圧縮された冷媒は、吐出されて流路切替装置107へ送られる。圧縮機101は、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機、スクリュー圧縮機、又は、往復圧縮機等で構成することができる。
第1熱交換器102は、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能するものである。第1熱交換器102は、フィンチューブ型熱交換器、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、二重管式熱交換器、又は、プレート熱交換器等で構成することができる。なお、第1熱交換器102として実施の形態1に係る熱交換器を適用する場合は、第1熱交換器102はフィンチューブ型熱交換器ということになる。
絞り装置103は、第1熱交換器102又は第2熱交換器104を経由した冷媒を膨張させて減圧するものである。絞り装置103は、冷媒の流量を調整可能な電動膨張弁等で構成するとよい。なお、絞り装置103としては、電動膨張弁だけでなく、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁、又は、キャピラリーチューブ等を適用することも可能である。
第2熱交換器104は、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能するものである。第1熱交換器102は、フィンチューブ型熱交換器、マイクロチャネル熱交換器、シェルアンドチューブ式熱交換器、ヒートパイプ式熱交換器、二重管式熱交換器、又は、プレート熱交換器等で構成することができる。なお、第2熱交換器104として実施の形態1に係る熱交換器を適用する場合は、第2熱交換器104はフィンチューブ型熱交換器ということになる。
流路切替装置107は、暖房運転と冷房運転とにおいて冷媒の流れを切り替えるものである。つまり、流路切替装置107は、暖房運転時には圧縮機101と第1熱交換器102とを接続するように切り替えられ、冷房運転時には圧縮機101と第2熱交換器104とを接続するように切り替えられる。なお、流路切替装置107は、四方弁で構成するとよい。ただし、二方弁又は三方弁の組み合わせを流路切替装置107として採用してもよい。
第1ファン105は、第1熱交換器102に付設されており、第1熱交換器102に熱交換流体である空気を供給するものである。
第2ファン106は、第2熱交換器104に付設されており、第2熱交換器104に熱交換流体である空気を供給するものである。
<冷凍サイクル装置100の動作>
次に、冷凍サイクル装置100の動作について、冷媒の流れとともに説明する。ここでは、熱交換流体が空気であり、被熱交換流体が冷媒である場合を例に、冷凍サイクル装置100の動作について説明する。第1熱交換器102が空調対象空間の空気を冷却又は加温するものとして、冷凍サイクル装置100の動作を説明する。なお、冷房運転時の冷媒の流れは、図22の破線矢印で示している。また、暖房運転時の冷媒の流れは、図22に実線矢印で示している。
まず、冷凍サイクル装置100が実行する冷房運転について説明する。
図22に示すように、圧縮機101を駆動させることによって、圧縮機101から高温高圧のガス状態の冷媒が吐出する。以下、破線矢印にしたがって冷媒が流れる。圧縮機101から吐出した高温高圧のガス冷媒(単相)は、流路切替装置107を介して凝縮器として機能する第2熱交換器104に流れ込む。第2熱交換器104では、流れ込んだ高温高圧のガス冷媒と、第2ファン106によって供給される空気との間で熱交換が行われて、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒(単相)になる。
第2熱交換器104から送り出された高圧の液冷媒は、絞り装置103によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。二相状態の冷媒は、蒸発器として機能する第1熱交換器102に流れ込む。第1熱交換器102では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、第1ファン105によって供給される空気との間で熱交換が行われて、二相状態の冷媒のうち液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒(単相)になる。この熱交換によって、空調対象空間が冷却されることになる。
第1熱交換器102から送り出された低圧のガス冷媒は、流路切替装置107を介して圧縮機101に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機101から吐出する。以下、このサイクルが繰り返される。
次に、冷凍サイクル装置100が実行する暖房運転について説明する。
図22に示すように、圧縮機101を駆動させることによって、圧縮機101から高温高圧のガス状態の冷媒が吐出する。以下、実線矢印にしたがって冷媒が流れる。圧縮機101から吐出した高温高圧のガス冷媒(単相)は、流路切替装置107を介して凝縮器として機能する第1熱交換器102に流れ込む。第1熱交換器102では、流れ込んだ高温高圧のガス冷媒と、第1ファン105によって供給される空気との間で熱交換が行われて、高温高圧のガス冷媒は、凝縮して高圧の液冷媒(単相)になる。この熱交換によって、空調対象空間が加温されることになる。
第1熱交換器102から送り出された高圧の液冷媒は、絞り装置103によって、低圧のガス冷媒と液冷媒との二相状態の冷媒になる。二相状態の冷媒は、蒸発器として機能する第2熱交換器104に流れ込む。第2熱交換器104では、流れ込んだ二相状態の冷媒と、第2ファン106によって供給される空気との間で熱交換が行われて、二相状態の冷媒のうち液冷媒が蒸発して低圧のガス冷媒(単相)になる。
第2熱交換器104から送り出された低圧のガス冷媒は、流路切替装置107を介して圧縮機101に流れ込み、圧縮されて高温高圧のガス冷媒となって、再び圧縮機101から吐出する。以下、このサイクルが繰り返される。
<実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100の奏する効果>
実施の形態2に係る冷凍サイクル装置100は、実施の形態1に係る熱交換器を第1熱交換器102及び第2熱交換器104の少なくとも1つとして用いているので、熱交換器における信頼性の向上及びヘッダ40のコスト削減が実現できる。
1A 熱交換器、1B 熱交換器、20A 伝熱管、20B 伝熱管、21 外壁、21A 面取り部、21a 上面、21b 一側部、21c 下面、21d 他側部、22 内壁、23 内穴、24 取付部、30A フィン、30B フィン、30a 板状部材、31A 貫通穴、31B 貫通穴、31R 伝熱管領域、32R フィン領域、40 ヘッダ、40−1 円筒型ヘッダ、40−2 積層型ヘッダ、40A ヘッダ、40A−1 風上側ヘッダ、40A−2 風下側ヘッダ、40B ヘッダ、40B−1 風上側ヘッダ、40B−2 風下側ヘッダ、40Ba 管取付部、40Bb 管取付部、41 外壁部、41A 風上側熱交換器、41B 風上側熱交換器、42A 風下側熱交換器、42B 風下側熱交換器、43 伝熱管接続部、44 内部空間、45A 列間接続部材、45B 列間接続部材、46 円筒部、50 準備工程、51 第1の工程、52 第2の工程、60 高圧ガス容器、60a 上段分岐部、61a 接続配管、62a 接続配管、65 分配合流流路、70 密封用器具、71 挿入部、72 凹部、80 円管ジョイント、90 板状体、91 第1板状部材、91a 第1板状部材、91b 第1板状部材、91c 第1板状部材、91d 第1板状部材、91e 第1板状部材、92 第2板状部材、92a 第2板状部材、92b 第2板状部材、92c 第2板状部材、92d 第2板状部材、100 冷凍サイクル装置、101 圧縮機、102 第1熱交換器、103 絞り装置、104 第2熱交換器、105 第1ファン、106 第2ファン、107 流路切替装置、110 冷媒配管、311 第1のフィンカラー、311a 切り込み、312 第2のフィンカラー、312a 切り込み、A 内側点、B 外側端、P1 ピッチ、P2 ピッチ、P3 フィンピッチ、θ 角度。
本発明は、ヘッダを備えた熱交換器の製造方法に関するものである。
以上のように、ヘッダと扁平管とを接続した状態で流体圧拡管方法を採用すると、ヘッダの耐圧設計に起因して、ヘッダのコスト増及びヘッダの重量増、並びに、熱交換器の信頼性低下を招く可能性が高くなる。つまり、ヘッダの壁厚をヘッダ内部に作用する高圧力に対応させて厚くして、信頼性を確保する必要があり、その分、ヘッダのコスト及びヘッダの重量が増加してしまうことになる。
このため、ヘッダのコスト増加を抑制しつつ、熱交換器の信頼性を確保できる、熱交換器の製造方法が望まれている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、ヘッダのコスト増加を抑制しつつ熱交換器の信頼性を向上できるようにした、熱交換器の製造方法を提供するものである。
本発明に係る熱交換器の製造方法は、フィンとなる板状部材に複数の貫通穴を形成し、前記複数の貫通穴のそれぞれに伝熱管を挿入し、前記伝熱管の一方の端部を密封用器具に挿入することにより、該伝熱管の一方の端部を該密封用器具で密封し、前記伝熱管の他方の端部からガスを供給して、前記伝熱管を拡管することで、前記伝熱管を前記フィンに接合し、前記伝熱管を前記フィンに接合した後に、内部に流体の流通流路を有するヘッダに前記伝熱管をロウ付けするものである。本発明に係る熱交換器の製造方法は、フィンとなる板状部材に複数の貫通穴を形成し、前記複数の貫通穴のそれぞれに伝熱管を挿入し、ジョイントを介して前記伝熱管の一方の端部を密封用器具に接続することにより、前記伝熱管の一方の端部を該密封用器具で密封し、前記伝熱管の他方の端部からガスを供給して、前記伝熱管を拡管することで、前記伝熱管を前記フィンに接合し、前記伝熱管を前記フィンに接合した後に、内部に流体の流通流路を有するヘッダに前記伝熱管をロウ付けするものである。
発明に係る熱交換器の製造方法によれば、ヘッダを介さずに、複数の伝熱管を拡管することが可能となり、ヘッダに伝熱管と同等以上の耐圧強度を備えさせる必要がなくなる。

Claims (12)

  1. 断面扁平形状であり、内部に内穴が複数形成されている複数本の伝熱管と、
    前記複数本の伝熱管が接合された複数枚のフィンと、
    前記複数本の伝熱管に接続され、内部に流体の流通流路を有するヘッダと、を備え、
    前記伝熱管の断面長軸をda、前記伝熱管の前記内穴の個数をn、前記伝熱管の外壁の肉厚をtp、前記伝熱管の必要耐圧をPとし、
    前記ヘッダの内径をdh、前記ヘッダの外壁部の肉厚をth、前記ヘッダの引張強さをσとしたとき、
    前記ヘッダは、
    dh/thが、2σ/{P*(da/n/tp−1)}以上に構成されている
    熱交換器。
  2. 圧縮機、第1熱交換器、絞り装置、及び、第2熱交換器を冷媒配管によって接続した冷媒回路を有し、
    請求項1に記載の熱交換器を、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器の少なくとも1つとして用いている
    冷凍サイクル装置。
  3. フィンとなる板状部材に複数の貫通穴を形成し、
    前記複数の貫通穴のそれぞれに伝熱管を挿入し、
    前記伝熱管の一方の端部を密封し、
    前記伝熱管の他方の端部からガスを供給して、前記伝熱管を拡管することで、前記伝熱管を前記フィンに接合し、
    前記伝熱管を前記フィンに接合した後に、内部に流体の流通流路を有するヘッダに前記伝熱管をロウ付けする
    熱交換器の製造方法。
  4. 前記伝熱管及び前記フィンの少なくとも1つの表面にロウ材を塗布又は積層し、
    前記ヘッダと前記伝熱管とをロウ付けする際に、前記伝熱管と前記フィンともロウ付けする
    請求項3に記載の熱交換器の製造方法。
  5. 前記板状部材の伝熱管領域となる部分に切り込みを設け、
    前記切り込みを介して前記板状部材を折り曲げてフィンカラーと前記貫通穴を形成し、
    前記フィンカラーのうち前記フィンの長手方向に切り起こされた前記フィンカラーを第1のフィンカラーとし、
    前記フィンカラーのうち前記フィンの短手方向に切り起こされた前記フィンカラーを第2のフィンカラーとしたとき、
    前記第1のフィンカラーの前記フィンの短手方向の長さL1が、前記第2のフィンカラーの前記フィンの長手方向の長さL2よりも大きく、
    前記第2のフィンカラーと前記貫通穴に挿入された前記伝熱管との隙間長さL3が、前記第1のフィンカラーと前記貫通穴に挿入された前記伝熱管との隙間長さL4よりも大きく設定されている
    請求項3又は4に記載の熱交換器の製造方法。
  6. 前記伝熱管の一方の端部を密封用器具に挿入することで前記伝熱管を密封するようになっており、
    前記伝熱管の一方の端部の外周には外側に向かって突出する取付部が形成され、
    前記密封用器具の前記伝熱管が挿入される挿入部には外側に向かって凹む凹部が形成され、
    前記伝熱管は、
    前記取付部が前記凹部に嵌め込むことで、前記密封用器具に固定される
    請求項3〜5のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
  7. 前記伝熱管の一方の端部をジョイントを介して密封用器具に接続することで前記伝熱管を密封するようになっており、
    前記ジョイントは、
    前記密封用器具の挿入部に挿入される円管部が、前記挿入部によって内壁側及び外壁側から押さえ込まれることで、前記密封用器具に固定される
    請求項3〜5のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
  8. 前記伝熱管の一方の端部を密封用器具に挿入することで前記伝熱管を密封するようになっており、
    前記伝熱管には、前記伝熱管の一方の端部において内部に内穴を形成する内壁を有さない領域が形成され、
    前記密封用器具には、前記伝熱管が挿入される挿入部が形成され、
    前記伝熱管は、
    前記内壁を有さない領域が、前記挿入部によって内壁側及び外壁側から押さえ込まれることで、前記密封用器具に固定される
    請求項3〜5のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
  9. 前記伝熱管は、
    一方の端部における外壁に面取り部が形成されている
    請求項3〜8のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
  10. 前記面取り部は、
    前記伝熱管の管内側点Aから管外側端Bへ向かう直線と、前記フィンの長手方向と、のなす角度θが、鋭角となるように形成されている
    請求項9に記載の熱交換器の製造方法。
  11. 前記伝熱管は、
    断面形状が扁平形状又は円形状である
    請求項3〜10のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
  12. 前記ヘッダは、
    中空ヘッダ又は積層型ヘッダである
    請求項3〜11のいずれか一項に記載の熱交換器の製造方法。
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