JPWO2019057351A5 - - Google Patents

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本発明は、塑性材から構成された円筒形物体を製造する方法および装置に関する。
塑性材、特に焼結金属素材から構成され、内部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を有する実質的に円筒形の物体を製造する方法および装置が、EP1230046B1によって知られている。上記物体は、先ず、内側空洞による実質的に直線の経路を有して、たとえば押出成形されて製造される。特定の長さに切断された上記物体が、引き続き、摩擦面機構を有する支承部上に物体の全長に亘って支持されながら、物体の全長に亘って線型かつ連続的に変化する速度を有する転動運動をさせられ、その結果、物体が一様に捩じられる。
塑性材から構成され、内部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を有する円筒形物体を製造するさらに別の方法およびさらに別の装置が、EP2313218B1によって知られている。その場合にも、物体は、先ず、内側空洞による直線経路を有して製造される。特定の長さに切断された物体が、引き続き、全長に亘って支承部上に支持されながら、支承部に平行に配置された摩擦面を有する、同様に物体の全長に亘って接触する摩擦面機構を用いて転動処理を施される。この転動処理は複数のステップで実行され、第1のステップでは、転動運動が、摩擦面機構の第1の回転軸を使用して行われ、第2のステップでは、転動運動が、摩擦面機構の、第1の回転軸とは異なる第2の回転軸を使用して行われ、両回転軸は、支承部または摩擦面に垂直に延在する。
本発明の目的は、塑性材から構成され、1つまたは複数の螺旋状内側空洞を有する円筒形物体を製造する方法および装置において、螺旋状内側空洞の生成が簡単化された方法および装置を提示することである。
この目的は、請求項1に記載の特徴を有する方法、および請求項9に記載の特徴を有する装置によって達成される。本発明の有利な実施形態および展開形態が従属請求項に記載される。
塑性材から構成され、内部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を有する円筒形物体を製造する、本発明による方法においては、
- 塑性材から構成され、内部に延在する少なくとも1つの直線状内側空洞を有する円筒形物体を、押出成形ダイを用いて製造するステップと、
- 押出成形ダイから捩じり部を通して保持移送装置に円筒形物体を排出するステップであって、保持移送装置が、円筒形物体を保持しかつ移送するように構成され、該保持移送装置の長手軸周りに回転可能である、ステップと、
- 円筒形物体を保持移送装置内に保持し移送しながら保持移送装置を回転させることによって、少なくとも1つの螺旋状内側空洞を形成するために捩じり部において円筒形物体を捩じるステップと、
- 内部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を有する円筒形物体を、保持移送装置から保管装置に排出するステップと
が実行される。
本発明の一実施形態によれば、長手軸周りに回転可能な保持移送装置が、2つのモータによって作動させられ、2つのモータの一方は、回転可能な保持移送装置内での円筒形物体の前進速度を制御する送りモータであり、2つのモータの他方は、円筒形物体の長手方向での前進と同時に、長手軸周りに回転可能な保持移送装置の回転速度を制御するトルクモータである。
本発明の一実施形態によれば、円筒形物体は、保持移送装置内にコンベヤベルトによって保持され、該円筒形物体の長手軸方向前方へ移動させられる。
本発明の一実施形態によれば、コンベヤベルトは、アイドラプーリに装着され、円筒形物体を前方へ移動させるコンベヤベルトの走行速度が、送りモータによって設定される。
本発明の一実施形態によれば、円筒形物体が、一様な走行速度で動かされる2つ、3つ、または4つのコンベヤベルトによって保持移送装置内に保持され、該円筒形物体の長手軸方向前方に移動させられる。
本発明の一実施形態によれば、保持移送装置の前進速度および回転速度が、制御信号を送りモータおよびトルクモータに送り込む制御ユニットによって設定される。
本発明の一実施形態によれば、押出成形ダイからの円筒形物体の出速度が、速度センサを用いて測定され、制御ユニットにおいて目標前進速度として設定される。
コンベヤベルトの速度および保持移送装置の回転速度は、それぞれ設定されたピッチ仕様に合うように、速度センサによって測定された出速度、および/または押出成形ダイから出てくる塑性円筒形物体のロッド直径に連続的に適応させられる。
本発明の一実施形態によれば、円筒形物体は、切断装置を用いて所定の長さに切断され、その長さ切断が、押出成形ダイと回転可能な保持移送装置との間、または回転可能な保持移送装置と保管装置との間で行われる。
塑性材から構成され、内部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を有する円筒形物体を製造する、本発明による装置は、
- 塑性材から構成され、内部に延在する少なくとも1つの直線状内側空洞を有する円筒形物体を製造するように構成された押出成形ダイと、
- 押出成形ダイから排出された円筒形物体を保持しかつ移送するように構成された保持移送装置であって、該保持移送装置の長手軸周りに回転可能である保持移送装置と、
- 保持移送装置から排出され、内部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を有する円筒形物体を受け入れるように構成された保管装置と
を備える。
本発明の一実施形態によれば、装置は、回転可能な保持移送装置内での円筒形物体の前進速度を制御するように構成された送りモータと、長手軸周りに回転可能な保持移送装置の回転速度を制御するように構成されたトルクモータとさらに備える。
本発明の一実施形態によれば、保持移送装置は、円筒形物体を保持し、該円筒形物体の長手方向前方に移動させるように構成されたコンベヤベルトを備える。
本発明の一実施形態によれば、コンベヤベルトは、アイドラプーリに装着され、コンベヤベルトの走行速度が、送りモータを用いて設定可能である。
本発明の一実施形態によれば、装置は、円筒形物体の円周方向に配分された2つ、3つ、または4つのコンベヤベルトを備え、それらベルトは、好ましくは等間隔に配分される。
本発明の一実施形態によれば、装置は、前進速度および回転速度を設定する制御信号を送りモータおよびトルクモータに送り込むことを目的として構成された制御ユニットを備える。
本発明の一実施形態は、円筒形物体を所定の長さに切断する切断装置を備える装置から構成され、その切断装置は、押出成形ダイと保持移送装置との間、または回転可能な保持移送装置と保管装置との間に配置されている。
本発明の利点は、特に、塑性材から構成される円筒形物体の捩じりが、極めて小規模の空間しか必要としないことにある。その捩じりは、押出成形ダイと保持移送装置の間に設けられた捩じり部において行うことができ、その場合、この捩じり部を設けるために、押出成形ダイと保持移送装置との間に極めて小規模な空間しか必要とされない。さらに、本発明は、捩じり処理中に保持移送装置の回転速度を変化させることによって、内部に延在する螺旋状内側空洞のピッチ角が変化する円筒形物体を製造することを可能にする。これは、本発明による方法を用いて、たとえば、切削領域に比較的密集した冷却チャネルが存在する硬質金属ドリル用の素材を製造することが可能になり、その結果、工具切刃を最適な構造にすることができ、また、工具切屑チャンバのより遠くの経路での切屑除去を、より大きいピッチ間隔によって向上させることができるという利点を有する。
本発明のさらに別の利点が、本発明による装置を省スペース構造にすることができることにある。
本発明のさらに別の有利な特徴が、諸図に基づく本発明の例示的説明から明らかになる。
塑性材から構成され、1つまたは複数の螺旋状内側空洞を内部に有する円筒形物体を、捩じり処理を用いて製造する装置のブロック図である。 捩じり処理を説明する第1の透視図である。 捩じり処理を説明する第2の透視図である。 捩じり処理を説明する第3の透視図である。 捩じり処理を説明する第4の透視図である。 捩じり処理を説明する第5の透視図である。 捩じり処理を説明する第6の透視図である。
図1は、塑性材から構成され、1つまたは複数の螺旋状内側空洞を内部に有する円筒形物体を製造する装置のブロック図を示す。塑性材から構成されるこの円筒形物体は、特に、たとえば結合剤または粘着剤がこね混ぜられた硬質金属粉から構成される焼結金属製素材である。この焼結金属製素材は、比較的柔らかい粘稠性を有しており、そのため、その取扱い、たとえば移送は、この素材の元に戻らない変形を防止するために、極めて慎重に行わなければならない。
焼結金属製素材は、特に、硬質金属、鋼、またはセラミック材から穿孔およびフライス工具または穿孔工具の替刃を製造するために必要とされる。完成した穿孔工具において冷却剤または潤滑剤を切削領域に供給する役割を果たす少なくとも1つの内側空洞による螺旋状経路によって、穿孔工具は、外周に螺旋状の切屑溝を設けることができ、それは、より好ましい切削および機械加工特性を実現するのにしばしば有利であり、したがって望ましい。
上記の工具素材の製造では、少なくとも1つの螺旋状内側空洞のピッチ角が、素材の全長に亘って狭い寸法公差範囲内に保たれることが重要である。このことは、とりわけ、焼結処理後に工具素材に正規の切屑溝が研削されるので、必要になる。この研削は、大部分は自動化された機械によって行われるので、螺旋状内側空洞の製造精度が悪い場合には、高い廃却率が生じ得る。
図1に示された装置は、少なくとも1つの螺旋状内側空洞のピッチ角を素材の全長に亘って狭い寸法公差範囲内に保持することを可能にする。図示の装置は、押出成形ダイ1を備え、その押出成形ダイは、出口でノズル1aを通して、塑性材から構成され、1つまたは複数の直線状に延在する内側空洞を内部に有する円筒形物体4を排出する。
押出成形ダイ1から排出されたこの円筒形物体4は、押出成形ダイ1の出口から保持移送装置2の入口まで延在する捩じり部7を通って、その保持移送装置2まで送られる。
そこで、さらに別の図面を参照して下記でさらに説明されるように、円筒形物体は、堅固に保持され前方に移送される。円筒形物体4のこのさらなる移送中、保持移送装置2の長手中心軸2i周りの回転が行われる。保持移送装置2内での円筒形物体4の前方移送と同時の、保持移送装置2の長手中心軸周りのこの回転によって、ねじり部7、すなわち押出成形ダイ1と保持移送装置2との間の領域における円筒形物体4の捩じりが行われる。
このさらなる移送および捩じりは、円筒形物体4が保持移送装置2の出口に達するまで続く。そこで、所望の長さへの長さ切断が行われた後、円筒形物体は、1つまたは複数の螺旋状内側空洞を内部に有する円筒形物体の形で排出され、保管装置3に送り込まれる。
少なくとも1つの円筒形内側空洞を内部に有する円筒形物体を、保管装置3から取り出すために、抜取自動装置12が使用され、その抜取自動装置が、円筒形物体4を保管装置3から取り出し、貯蔵装置13に送り込む。そこでは、円筒形物体の中間貯蔵を行うことができ、またはたとえば焼結処理など、さらなる処理を行うこともできる。
それぞれ所望の長さへの円筒形物体の上記の長さ切断は、押出成形ダイ1と保持移送装置2との間の捩じり部7の領域または保持移送装置2と保管装置3との間の領域のどちらかに配置された切断装置11を使用して行われる。
さらに、図1に示された装置は、押出成形ダイ1の出口と保持移送装置2との間に配置され、押出成形ダイ1から出る円筒形物体4の出速度を測定する速度センサ14を備える。さらに、図1に示された装置は、押出成形ダイ1の出口と保持移送装置2との間に同様に配置され、押出成形ダイから出る円筒形物体4の直径を測定する直径センサ15を備える。
これらセンサから得られた信号s1およびs2は、制御ユニット10に送り込まれる。この制御ユニットは、送り込まれたセンサ信号を、保持移送装置の移送速度および回転速度から生じる所定の目標ピッチ値に整合させるように構成されている。
その場合、移送速度が、速度センサによって求められた出速度によって予め確定される。保持移送装置の回転速度ωが、以下の式を使用して決定される。
ω=360°/tst
tst=lst/vp
lst=d・π/tan(sw)
この場合、
ωは回転速度であり、
tstはピッチ時間であり、
lstはピッチ長さであり、
vpは出速度であり、
dは押出成形ダイから排出される物体の直径であり、
swはピッチ角であり、
tan(sw)はピッチ角のタンジェントである。
ピッチ長さlstについては、1周期のピッチの、円筒形物体の中心軸に沿う長さと理解されたい。ピッチ角は、円筒形物体の中心軸とピッチ経路との角度である。ピッチ時間は、1ピッチ長さの押出成形に必要な時間である。
さらに、制御ユニット10により制御信号st2で作動させられるトルクモータ6が図1に示される。このトルクモータ6は、制御ユニット10によって予め決定された回転速度で回転可能保持移送装置2を回転させる。回転可能な保持移送装置2の回転速度は、トルクモータ6の作動を変化させることによって、必要に応じて増加または減少させることができる。
これは、たとえば、円筒形物体の全長に亘ってピッチ角が変化する螺旋状に延在する内側空洞を有する、塑性材から構成された円筒形物体を製造するために、円筒形物体の内部に延在する内側空洞のピッチ角を、円筒形物体の全長に亘って増加または減少させるために行われ得る。
さらに、図1に示されていないが、保持移送装置2の回転速度を測定する回転速度センサも設けることができる。この回転速度センサから得られる回転速度センサ信号が、制御ユニット10に送り込まれる。この制御ユニットは、送り込まれた回転速度測定信号を所定の目標回転速度信号と比較するように構成されている。測定回転速度が目標回転速度から逸脱すると、制御ユニット10は、トルクモータ6が保持移送装置2の回転運動の速度を適合させまたは調節するような制御信号st2をトルクモータ6に向けて発する。これは、また、本発明による方法によって製造され、円筒形物体の内部に延在する内側空洞の精度、したがって品質を向上させる。
図2は、押出成形ダイ1から排出された円筒形物体4の捩じり処理を説明するための第1の透視図を示す。押出成形ダイ1のノズル1aから排出されたこの円筒形物体は、押出成形ダイ1のノズル1aの出口から保持移送装置2の入口まで延在する捩じり部7を経由して導かれ、アイドラプーリ2aおよび2c上を案内される保持移送装置2のコンベヤベルト2eおよび2fによってその保持移送装置内に把持され、これらコンベヤベルト間に堅固に保持される。矢印によって示されるアイドラプーリ2aおよび2cの回転によって、円筒形物体4は、前方へ前進移送される。保持移送装置内での円筒形物体4のこの前方移動と同時に、保持移送装置2の長手軸2i(図2には示されず)周りの回転が行われる。この回転が、保持移送装置2の円周方向に向いた矢印によって、図2に示される。
捩じり部7での円筒形物体4の捩じりが、図3を参照して以下に説明されるように、保持移送装置2の同時回転を伴う、保持移送装置内での円筒形物体4の上記の前方運動によって行われる。
図2に示された保持移送装置2は、さらに別のアイドラプーリ2bをさらに備え、既述のコンベヤベルト2eは、アイドラプーリ2aおよび2bを周っている。
さらに、図2に示される保持移送装置2は、さらに別のアイドラプーリ2dを備え、既述のコンベヤベルト2fは、アイドラプーリ2cおよび2dを周っている。アイドラプーリ2a、2b、2cおよび2dは、アイドラプーリマウントとして働く回転フレーム2gに装着されている。
2つのコンベヤベルト2eと2fとの間に固定的に保持され、前方に前進移送される円筒形物体4は、保持移送装置2の出口で排出され、保管装置3へ送られる。
さらに、保持移送装置2の回転フレーム2gは間隔調節手段2hを備え、その間隔調節手段を用いて、移送ローラ2aと2cとの間隔、および移送ローラ2bと2dとの間隔を調節することができる。これは、保持移送装置2をさらに、直径がより大きい、あるいはまた、より小さい直径を有する円筒形物体を形成する別の押出成形ダイと共に使用することができるという利点を有する。
図3は、押出成形ダイ1から排出された円筒形物体4の捩じり処理を説明するための第2の透視図を示す。2つのコンベヤベルト2eと2fとの間に保持された円筒形物体4が、図2と比較して、前方に移動させられ、保持移送装置2の回転が既に行われており、円筒形物体4の捩じりが、捩じり部で既に生じており、その結果、円筒形物体の内部に設けられている内側空洞9がやはり捩じられていることが、この図3から具体的に明らかである。
この捩じりが、円筒形物体が保持移送装置2から最終的に排出され保管装置3に保管されるまで、保持移送装置の長手中心軸周りのさらなる同時回転を伴う、保持移送装置2内での円筒形物体のさらなる前方移動によって、さらに続けられる。
塑性材から構成される円筒形物体を保管装置3から取り出すために用いられるのは抜取自動装置12であり、その抜取自動装置が、保管装置3から円筒形物体を取り出し、貯蔵装置13に送り込み、貯蔵装置では、円筒形物体4のさらに別の処理、たとえば焼結を行うこともできる。
図4は、捩じり処理を説明する簡略化された第3の図を示す。この図には、保持移送装置2の回転フレーム2g、この回転フレームに固定されたアイドラプーリ2aおよび2c、これらアイドラプーリを周っておりそれらによって駆動されるコンベヤベルト2eおよび2f、ならびに内側空洞9を有し、コンベヤベルトによって保持され、前方に移送される円筒形物体4が、示されている。さらに、保持移送装置の、図の面内に延在する長手中心軸を周る、図4に示された構成要素の回転を示す矢印P2が、図示されている。
図5は、捩じり処理を説明するさらに別の簡略化された第4の図を示し、その図では、保持移送装置の構成要素が含まれていない。アイドラプーリ2aおよび2c、これらアイドラプーリを周っておりそれらによって移動させられるコンベヤベルト2eおよび2f、ならびに内側空洞9を有し、コンベヤベルトによって保持され、前方に移送される円筒形物体4が、この図に示されている。さらに、保持移送装置の、図の面内に延在する長手中心軸を周る、図5に示された構成要素の回転を示す矢印P2が、示されている。
図6は、捩じり処理を説明する第5の透視図を示す。押出成形ダイのノズル1aと、速度センサ14と、内側空洞9を有する円筒形物体4と、アイドラプーリ2aおよび2bならびにこれらを周っておりこれらの上を移送されるコンベヤベルト2eと、アイドラプーリ2cおよび2dならびにこれらを周っておりこれらの上を移送されるコンベヤベルト2fとが、この説明図に示されている。また、保持移送装置に属する構成要素、ならびに保持移送装置内に保持され移送される円筒形物体4の、保持移送装置2の長手中心軸周りの回転を示す矢印P2が、図示されている。さらに、保持移送装置内に保持された円筒形物体4の前方移動の方向を示す矢印P1が図示されている。さらに、アイドラプーリ2aの回転方向を示す矢印P3、アイドラプーリ2cの回転方向を示す矢印P4、アイドラプーリ2bの回転方向を示す矢印P5、およびアイドラプーリ2dの回転方向を示す矢印P6が、図6に示されている。さらに、図2および3に比較して既により遠くへ移送された、保持移送装置内の位置における円筒形物体4が、図6に示されている。この既により遠くへ移送された位置において、円筒形物体の内側空洞が、既に複数回、螺旋状に捩じられていることが、明らかであろう。
図7は、捩じり処理を説明する第6の説明図を示す。押出成形ダイのノズル1aと、速度センサ14と、内側空洞9を有する円筒形物体4と、アイドラプーリ2aおよび2bならびにこれらを周っておりこれらの上を移送されるコンベヤベルト2eと、アイドラプーリ2cおよび2dならびにこれらを周っておりこれらの上を移送されるコンベヤベルト2fとが、この説明図にやはり示されている。また、保持移送装置内に保持された円筒形物体4の前方移動の方向を示す矢印P1が、図示されている。さらに、アイドラプーリ2aの回転方向を示す矢印P3、アイドラプーリ2cの回転方向を示す矢印P4、アイドラプーリ2bの回転方向を示す矢印P5、およびアイドラプーリ2dの回転方向を示す矢印P6が、図6に示されている。さらに、図2および3に比較して、保持移送装置内で既により遠くへ移送された位置における円筒形物体4が、図7に示されている。この既により遠くへ移送された位置において、円筒形物体の内側空洞が、既に複数回、螺旋状に捩じられていることが、明らかであろう。さらに、保持移送装置の後ろに配置された保管装置3が、図7に示される。
1 押出成形ダイ
1a ノズル
2 保持移送装置
2a アイドラプーリ
2b アイドラプーリ
2c アイドラプーリ
2d アイドラプーリ
2e コンベヤベルト
2f コンベヤベルト
2g 回転フレーム、アイドラプーリマウント
2h 間隔調節手段
2i 保持移送装置の長手軸
3 保管装置
4 円筒形物体
5 送りモータ
トルクモータ
7 捩じり経路
9 内側空洞
10 制御ユニット
11 切断装置
12 抜取自動装置
13 貯蔵装置
14 速度センサ
15 直径センサ
P1、...P6 方向矢印
s1 速度センサ信号
s2 直径センサ信号
st1 制御信号
st2 制御信号

Claims (10)

  1. 部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を有する円筒形物体を製造する方法であって、
    硬質金属または鋼を含む材料を円筒形物体に押出成形することと、
    押出成形ダイの出口から保持移送装置の入口まで延在する捩じり部の係合により、前記押出成形ダイから前記保持移送装置に前記円筒形物体を排出し、前記保持移送装置は、該保持移送装置の長手軸周りに回転するように構成され、それによって該保持移送装置の中での前記円筒形物体の移送を促すことと、
    押出成形された前記円筒形物体を前記保持移送装置の中に保持し移送しながら前記保持移送装置を回転させることによって、前記少なくとも1つの螺旋状内側空洞を形成するために前記捩じり部において前記円筒形物体を捩じることと、
    押出成形された前記円筒形物体を保管装置に送ることと
    含み、
    内部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を含む前記円筒形物体を製造する装置は、第1のモータおよび第2のモータを備え、前記第1のモータは、前記円筒形物体が回転可能な前記保持移送装置において送られる速度を制御する送りモータであり、前記第2のモータは、長手軸周りの前記保持移送装置の回転速度を制御するトルクモータであり、
    前記保持移送装置の送り速度および前記回転速度が、前記送りモータおよび前記トルクモータに制御信号を送り込む制御ユニットによって制御され、
    記円筒形物体が前記押出成形ダイから押し出される速度が、速度センサを用いて測定され、かつ前記押出成形ダイから排出された前記円筒形物体の直径が、直径センサを用いて測定される、方法。
  2. 前記円筒形物体が、前記保持移送装置部に保持され、コンベヤベルトによって前記保持移送装置の長手軸方向へ移動させられる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コンベヤベルトがアイドラプーリに装着され、前記円筒形物体を移動させる前記アイドラプーリの走行速度が、前記送りモータによって制御される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記円筒形物体が、一様な速度で動かされる2つ、3つ、または4つのコンベヤベルトによって前記保持移送装置長手軸方向へ保持および移動させられる、請求項2に記載の方法。
  5. 記押出成形ダイと回転可能な前記保持移送装置との間、または回転可能な前記保持移送装置と前記保管装置との間で、前記円筒形物体が、切断装置を用いて所定の長さに切断される、請求項1に記載の方法。
  6. 部に延在する少なくとも1つの螺旋状内側空洞を有する円筒形物体を製造する装置であって、
    硬質金属または鋼を含む前記円筒形物体を製造するように構成された押出成形ダイと、
    前記円筒形物体を受け取り、保持しかつ移送するように構成された保持移送装置であって、該保持移送装置の長手軸周りに回転可能であり、それによって該保持移送装置の中での前記円筒形物体の移送を促す、保持移送装置と、
    前記保持移送装置から排出され前記円筒形物体を受け入れるように構成された保管装置と
    記円筒形物体が回転可能な前記保持移送装置内で送られる速度を制御するように構成された送りモータと
    長手軸周り前記保持移送装置の回転速度を制御するように構成されたトルクモータと
    記送りモータおよび前記トルクモータの制御信号を送り込むように構成された制御ユニットと
    記円筒形物体が前記押出成形ダイから押し出される速度を測定するように構成された速度センサと
    前記押出成形ダイから排出された前記円筒形物体の直径を測定するように構成された直径センサと
    を備える装置。
  7. 前記保持移送装置が、前記円筒形物体を前記保持移送装置の長手向に移動させるように構成されたコンベヤベルトを備えることを特徴とする、請求項6に記載の装置。
  8. 前記コンベヤベルトがアイドラプーリに装着され、前記アイドラプーリの走行速度が、前記送りモータによって制御される、請求項7に記載の装置。
  9. 前記保持移送装置が、前記円筒形物体の円周方向に等間隔で配分された2つ、3つ、または4つのコンベヤベルトを備える、請求項7に記載の装置。
  10. 記押出成形ダイと前記保持移送装置との間、または回転可能な前記保持移送装置と前記保管装置との間に配置された切断装置をさらに備える、請求項6に記載の装置。
JP2020516710A 2017-09-21 2018-06-08 塑性材から構成された円筒形物体を製造する方法および装置 Active JP7280249B2 (ja)

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