JPWO2019054032A1 - 赤外線吸収ガラス板 - Google Patents
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Abstract
本発明は、視認性を大きく損なうことなく、赤外線の透過を抑制可能な薄板ガラスを得る事を目的とした。ガラス組成中に着色成分を含有する車両用の赤外線吸収ガラス板において、該着色成分は、質量%で、鉄酸化物の全量がFe2O3換算で0.75〜1.5%、及びFeOが0.20〜0.40%、であり、板厚が0.4〜1.1mmであり、該赤外線吸収ガラス板の厚みが1mmのとき、波長1500nmにおける透過率が72%以下であることを特徴とする赤外線吸収ガラス板。
Description
本発明は、赤外線吸収ガラス板に関し、特に1mm以下の薄板で赤外線を吸収する機能を有する赤外線吸収ガラス板に関する。
近年、温暖化等の環境負荷の低減を目的として、自動車等の車両ではガソリン燃料や電気などのエネルギー効率の向上への要求が高まっている。上記の目的を達成する方法のひとつとして、車両の軽量化が試みられており、車両の窓材として使用されるガラス板においても軽量化が検討されている。例えば、厚みが2mm以下のガラス板を使用した合わせガラス等が検討されている(例えば特許文献1、2参照)。また、上記の軽量化の他にも、赤外線の吸収性能を向上させた着色ガラス等を用いることで、日射光による車内の温度上昇を抑制し、冷房の負荷を低減させる方法も検討されている(例えば特許文献3、4)。
上記のように、ガラス板の厚みが薄くなると前述したように軽量になるが、一方で強度が低下してしまうという問題がある。そこで、ガラス板の厚みが薄い薄板ガラスを化学強化処理し、薄板の化学強化ガラスを用いる手法(例えば特許文献5、6参照)が検討されている。
前述したように、車両の軽量化を目的としてガラス板の厚みを薄くすることが検討されており、近年では特に1mm以下の薄板ガラスを用いるため様々な検討がなされている。しかし、一方でガラス板の厚みを薄くすると各種波長の透過率が高くなる。例えば、車両のフロントガラスやサイドガラスは通常可視光透過率が70%以上の合わせガラスや単板ガラスが使用され、運転者の視認性の確保という観点からはガラス板の厚みを薄くすることは有用である。
しかし一方で赤外域の光の透過率も上昇してしまう。赤外線はガラスを透過する太陽光に起因する肌のジリジリ感や、車内の温度を上昇させる原因となるものであり、透過率が高くなると車両の冷房負荷が高くなり、結果的に環境負荷の低減という目的への寄与が小さくなってしまうという問題がある。特に、前述したフロントガラスのように大面積の窓ガラスや、サイドガラスのように運転者と近接する窓ガラスにおいて、上記のジリジリ感等の太陽光の刺激が強いと体感温度が高くなってしまい、必要以上に車両の冷房を使用してしまう懸念がある。
通常、赤外線の透過を抑制可能なガラス板としては、汎用的に用いられるソーダライムガラスに赤外線を吸収する成分を含有させた、赤外線吸収ガラス板が用いられる。赤外線吸収性能を向上させるのであれば、赤外線を吸収する着色成分の含有量を単純に増加させれば良いが、一方で赤外線の吸収性能を高めると、可視光透過率を損なうことがある。上記のフロントガラスやサイドガラス等は視認性の確保が要求されるため、上記のように単純に着色成分の含有量を増加させるだけでは不十分となる場合がある。
そこで本発明は、視認性を大きく損なうことなく、赤外線の透過を抑制可能な薄板ガラスを得る事を目的とした。
本発明者が上記課題に対して鋭意検討を行ったところ、赤外線のうち特に1500nm近傍の光の透過率を小さくすると、前述した肌への太陽光の刺激の低減に効果があり、かつ可視光透過率が大きく損なわれないことがわかった。従って、本発明では厚みが1mm程度のガラス板でも、厚みが2mm程度の赤外線吸収ガラス板程度の、波長1500nmの赤外線吸収性能を示す赤外線吸収ガラス板を得る事を目的とした。
すなわち本発明は、ガラス組成中に着色成分を含有する車両用の赤外線吸収ガラス板において、該着色成分は、質量%で、鉄酸化物の全量がFe2O3換算で0.75〜1.5%、及びFeOが0.20〜0.40%、であり、板厚が0.4〜1.1mmであり、該赤外線吸収ガラス板の厚みが1mmのとき、波長1500nmにおける透過率が72%以下であることを特徴とする赤外線吸収ガラス板である。
本発明により、視認性を大きく損なうことなく、赤外線の透過を抑制可能な薄板ガラスを得る事が可能となった。特に、厚み1mmにおいて波長1500nmの赤外線の透過を抑制することが可能である。
1:用語の説明
本明細書における用語を以下に説明する。
本明細書における用語を以下に説明する。
(各種光学特性)
各種光学特性は、ガラス板の厚みによって値が変化し、例えば透過率はガラス板の厚みが厚いほど値が低くなる。従って本明細書では、ガラス板の厚み(以下、「板厚」と記載することもある)が1.0mmの時の各種光学特性を用いることとした。また、本明細書における以下に記載する光学特性は、いずれも分光光度計U−4000(日立製作所製)を用いて測定した値から算出した。
各種光学特性は、ガラス板の厚みによって値が変化し、例えば透過率はガラス板の厚みが厚いほど値が低くなる。従って本明細書では、ガラス板の厚み(以下、「板厚」と記載することもある)が1.0mmの時の各種光学特性を用いることとした。また、本明細書における以下に記載する光学特性は、いずれも分光光度計U−4000(日立製作所製)を用いて測定した値から算出した。
(赤外線吸収性能)
本明細書では、波長1500nmにおける赤外線の透過率(以下、「T1500」と記載することもある)を測定し、該T1500が低いほど赤外線吸収性能が高いとした。また、車両のフロントガラスやサイドガラスに使用可能な赤外線吸収性能を有する公知のガラス板(厚み2mm)について、複数種類のT1500を測定したところ約67〜71%程度となることがわかった。そのため、本明細書ではT1500が72%以下となるものを「赤外線の透過を抑制可能」とした。
本明細書では、波長1500nmにおける赤外線の透過率(以下、「T1500」と記載することもある)を測定し、該T1500が低いほど赤外線吸収性能が高いとした。また、車両のフロントガラスやサイドガラスに使用可能な赤外線吸収性能を有する公知のガラス板(厚み2mm)について、複数種類のT1500を測定したところ約67〜71%程度となることがわかった。そのため、本明細書ではT1500が72%以下となるものを「赤外線の透過を抑制可能」とした。
(可視光透過率)
本明細書では、JIS Z8722:2009により供試体の分光透過率を求め、標準の光Aに対する刺激値Yの値を百分率で表した値を可視光透過率(以下、「YA」と記載することもある)とした。また、車両用のフロントガラスやサイドガラスとして用いる場合は、可視光透過率が70%以上、より好ましくは75%以上であるのが好ましい。
本明細書では、JIS Z8722:2009により供試体の分光透過率を求め、標準の光Aに対する刺激値Yの値を百分率で表した値を可視光透過率(以下、「YA」と記載することもある)とした。また、車両用のフロントガラスやサイドガラスとして用いる場合は、可視光透過率が70%以上、より好ましくは75%以上であるのが好ましい。
(表面圧縮応力)
本明細書では、表面応力計(折原製作所製、FSM−6000LE)を用いて測定した値を、表面圧縮応力(以下、「CS」と記載することもある)とした。
本明細書では、表面応力計(折原製作所製、FSM−6000LE)を用いて測定した値を、表面圧縮応力(以下、「CS」と記載することもある)とした。
(ソーダライムガラス)
本明細書での「ソーダライムガラス」は、SiO2、Na2O、及びCaOを含む一般的なソーダライムガラスを指すものとする。また、汎用的に流通しているソーダライムガラス(例えば、ISO16293−1:2008に規定されたガラス組成)を用いるものとしてよい。また、例えば質量%で、SiO2を65〜75、Na2Oを10〜20、K 2Oを0〜3、CaOを5〜15、MgOを0〜5、及びAl2O3を0〜3、含有するものとしてもよい。
本明細書での「ソーダライムガラス」は、SiO2、Na2O、及びCaOを含む一般的なソーダライムガラスを指すものとする。また、汎用的に流通しているソーダライムガラス(例えば、ISO16293−1:2008に規定されたガラス組成)を用いるものとしてよい。また、例えば質量%で、SiO2を65〜75、Na2Oを10〜20、K 2Oを0〜3、CaOを5〜15、MgOを0〜5、及びAl2O3を0〜3、含有するものとしてもよい。
2:着色成分
本発明は、上記のガラス組成中に着色成分を含有させた赤外線吸収ガラスである。すなわち本発明は、ガラス組成中に着色成分を含有する赤外線吸収ガラス板において、該着色成分は、質量%で、鉄酸化物の全量がFe2O3換算で0.75〜1.5%、及びFeOが0.20〜0.40%、であり該赤外線吸収ガラス板の厚みが1mmのとき、波長1500nmにおける透過率が72%以下であることを特徴とする赤外線吸収ガラス板である。
本発明は、上記のガラス組成中に着色成分を含有させた赤外線吸収ガラスである。すなわち本発明は、ガラス組成中に着色成分を含有する赤外線吸収ガラス板において、該着色成分は、質量%で、鉄酸化物の全量がFe2O3換算で0.75〜1.5%、及びFeOが0.20〜0.40%、であり該赤外線吸収ガラス板の厚みが1mmのとき、波長1500nmにおける透過率が72%以下であることを特徴とする赤外線吸収ガラス板である。
また、好ましくは、ガラス組成中に着色成分を含有する赤外線吸収ガラス板において、該着色成分は、質量%で、鉄酸化物の全量がFe2O3換算で0.80〜1.5%、及びFeOが0.20〜0.40%、であり該赤外線吸収ガラス板の厚みが1mmのとき、波長1500nmにおける透過率が72%以下であることを特徴とする赤外線吸収ガラス板である。
以下に、各着色成分について説明する。
(鉄酸化物)
鉄酸化物は必須成分であり、赤外線吸収性能を向上させる主要な成分である。鉄酸化物はガラス中で2価と3価が混在した状態となっており、その割合はガラスの還元状態によって異なる。そのため、鉄酸化物はFe2O3に換算して含有量を示すこととする。本発明において、Fe2O3に換算した全鉄酸化物は0.75〜1.5質量%含む。0.75質量%未満、又は0.8質量%未満だとT1500の抑制効果が不十分となり易く、一方で1.5質量%を超えると溶融窯内において、バーナー等の燃焼熱をガラス素地表面で吸収し易くなり生産効率が低下することがある。好ましくは下限値を0.80質量%以上、より好ましくは0.82質量%以上としてもよい。また、上限値を好ましくは1.4質量%以下、より好ましくは1.30質量%以下としてもよい。
鉄酸化物は必須成分であり、赤外線吸収性能を向上させる主要な成分である。鉄酸化物はガラス中で2価と3価が混在した状態となっており、その割合はガラスの還元状態によって異なる。そのため、鉄酸化物はFe2O3に換算して含有量を示すこととする。本発明において、Fe2O3に換算した全鉄酸化物は0.75〜1.5質量%含む。0.75質量%未満、又は0.8質量%未満だとT1500の抑制効果が不十分となり易く、一方で1.5質量%を超えると溶融窯内において、バーナー等の燃焼熱をガラス素地表面で吸収し易くなり生産効率が低下することがある。好ましくは下限値を0.80質量%以上、より好ましくは0.82質量%以上としてもよい。また、上限値を好ましくは1.4質量%以下、より好ましくは1.30質量%以下としてもよい。
本発明は、上記鉄酸化物の一部を還元してFeOとする。FeOは、赤外線吸収性能を向上させる成分として知られている。本発明では、FeOを0.20〜0.40質量%含むことによって、厚みが1.0mmの時のT1500を72%以下とすることが可能となる。また、好ましくは0.22質量%以上、より好ましくは0.25質量%以上としてもよい。
(Ti酸化物)
Ti酸化物は紫外線吸収性能を向上させる任意成分であり、また、本発明の組成系では鉄酸化物に対して還元剤として働く成分である。本発明では0〜2.0質量%の範囲で含有していてもよい。また、本発明者らが検討を行ったところ、本発明の組成系では、Ti酸化物の含有量が増加すると化学強化処理を行った後のCSが高くなる傾向があることが新たにわかった。従って、前記着色成分に加えて、着色成分としてTiO2を0.01〜2.0質量%含有するのが好ましい。また、より好ましくは0.8質量%以上としてもよい。なお、Ti酸化物はガラス中ではTi3+やTi4+の形で存在するが、本明細書においては全量をTiO2に換算した値を用い、Ti酸化物を「TiO2」で記載した。
Ti酸化物は紫外線吸収性能を向上させる任意成分であり、また、本発明の組成系では鉄酸化物に対して還元剤として働く成分である。本発明では0〜2.0質量%の範囲で含有していてもよい。また、本発明者らが検討を行ったところ、本発明の組成系では、Ti酸化物の含有量が増加すると化学強化処理を行った後のCSが高くなる傾向があることが新たにわかった。従って、前記着色成分に加えて、着色成分としてTiO2を0.01〜2.0質量%含有するのが好ましい。また、より好ましくは0.8質量%以上としてもよい。なお、Ti酸化物はガラス中ではTi3+やTi4+の形で存在するが、本明細書においては全量をTiO2に換算した値を用い、Ti酸化物を「TiO2」で記載した。
(Ce酸化物)
Ce酸化物は赤外線吸収性能を向上させる任意成分であり、0〜1.5質量%の範囲内で含有してもよい。なお、Ce酸化物はガラス中ではCe3+やCe4+の形で存在するが、本明細書においては全量をCeO2に換算した値を用い、Ce酸化物を「CeO2」で記載した。
Ce酸化物は赤外線吸収性能を向上させる任意成分であり、0〜1.5質量%の範囲内で含有してもよい。なお、Ce酸化物はガラス中ではCe3+やCe4+の形で存在するが、本明細書においては全量をCeO2に換算した値を用い、Ce酸化物を「CeO2」で記載した。
(その他任意成分)
上記の他に、ガラスの透過色、反射色や各種透過率を調整することを目的としてCo酸化物、Cr酸化物、Seを0.1質量%未満、及びMn酸化物を0.5質量%未満の範囲で含有させてもよい。また、ガラスの還元状態の調整等の目的でV2O5、MoO3、CuO、SO3、及びSnO2等を合計で1.0質量%以下含有させてもよい。なお、SO 3については、ガラスの製造工程で清澄剤として加える硫酸ナトリウムに由来して、組成中に少量含まれることがある。
上記の他に、ガラスの透過色、反射色や各種透過率を調整することを目的としてCo酸化物、Cr酸化物、Seを0.1質量%未満、及びMn酸化物を0.5質量%未満の範囲で含有させてもよい。また、ガラスの還元状態の調整等の目的でV2O5、MoO3、CuO、SO3、及びSnO2等を合計で1.0質量%以下含有させてもよい。なお、SO 3については、ガラスの製造工程で清澄剤として加える硫酸ナトリウムに由来して、組成中に少量含まれることがある。
また、NiOはガラス中で硫化ニッケルの形成をもたらすので、本来含有は望ましくない。硫化ニッケルは、目視ではほとんど確認できず、通常の状態ではガラスに害を与えないが、熱膨張係数が大きいので熱強化時などにその体積膨張により応力バランスが崩れて、ガラスが割れることがある。しかし、一方でガラスの透過色を調整する成分でもある為、任意成分として50ppm以下で含んでもよい。
3:赤外線吸収ガラス板
本発明の赤外線吸収ガラス板は、前述したように車両用に用いるものであり、厚み1mmのときの波長1500nmにおける透過率T1500が72%以下となるガラス板である。また、FeOの含有量を0.25質量%以上とすることによって、上記のT1500を69%以下とすることが可能となるため好ましい。また、良好な視認性を確保する目的で可視光透過率YAが70%以上となることが好ましい。
本発明の赤外線吸収ガラス板は、前述したように車両用に用いるものであり、厚み1mmのときの波長1500nmにおける透過率T1500が72%以下となるガラス板である。また、FeOの含有量を0.25質量%以上とすることによって、上記のT1500を69%以下とすることが可能となるため好ましい。また、良好な視認性を確保する目的で可視光透過率YAが70%以上となることが好ましい。
本発明の赤外線吸収ガラス板は、生産性等の観点からソーダライムガラスに着色成分を含有させたものを用いるのが好ましい。また、化学強化処理等を行う場合は、該ソーダライムガラスのAl2O3やNa2O等の含有量を調整した化学強化処理をし易い易強化ガラスや、アルミノシリケートガラス等を用いて、これらガラスに着色成分を含有させてもよい。
本発明の赤外線吸収ガラス板は板厚が0.4〜1.1mmであり、厚み1mmのときでも良好な赤外線吸収性能を有するものである。また、より好ましくは0.7〜1.1mmとしてもよい。
本発明の赤外線吸収ガラス板は、化学強化処理された化学強化ガラスであるのが好ましい。化学強化処理はガラス板表面に圧縮応力を生じさせガラス板の強度を高めるものであり、前述したように、ガラス板の厚みが薄くなることに伴って低下する強度を補うことが可能である。
本発明の赤外線吸収ガラス板は、平板でも、曲面を有する曲げガラス板でもよい。一般的に、車両用の窓材は曲げガラス板が用いられることが多いことから、前記赤外線吸収ガラス板が、曲面形状を有するものであることが好ましい。
また、ガラス板を曲げ加工すると、該ガラス板の凸面の表面近傍には引っ張り応力が生じることになる。引っ張り応力が大きいほどガラス板の表面の強度は低下する。ここで、前述したように本発明の赤外線吸収ガラス板の組成系では、Ti酸化物の含有量を増やすとCSが高くなる傾向にあることがわかった。化学強化処理されたガラス板の表面には圧縮応力が生じ、圧縮応力が強いほどCSが高くなる。上記のように曲げ加工されたガラス板に圧縮応力を生じさせると、曲げ加工によって生じた凸面の引っ張り応力を緩和する方向に圧縮応力が働くと考えられる。よって、本発明の赤外線吸収ガラス板は、曲面形状を有する化学強化ガラスであるのが好ましい。さらに、当該ガラス板は、着色成分としてTiO2を0.01〜2.0質量%含有するのが好ましい。
(合わせガラス)
また、本発明の赤外線吸収ガラス板を用いて、赤外線吸収ガラス板と、1枚以上のガラス板とを有する合わせガラスとするのが好ましい。当該ガラス板は目的に応じて適宜選択されればよく、赤外線吸収ガラス板や着色ガラス板でも、一般的なソーダライムガラスのガラス板でもよく、板厚が同じでも異なっていてもよい。例えば、軽量化と適度な強度を維持するという観点から1mm以上のソーダライムガラスを用いるのが好ましい。また、強度と適度な視認性を確保するという観点から、上限値を4mm以下、より好ましくは3mm以下としてもよい。
また、本発明の赤外線吸収ガラス板を用いて、赤外線吸収ガラス板と、1枚以上のガラス板とを有する合わせガラスとするのが好ましい。当該ガラス板は目的に応じて適宜選択されればよく、赤外線吸収ガラス板や着色ガラス板でも、一般的なソーダライムガラスのガラス板でもよく、板厚が同じでも異なっていてもよい。例えば、軽量化と適度な強度を維持するという観点から1mm以上のソーダライムガラスを用いるのが好ましい。また、強度と適度な視認性を確保するという観点から、上限値を4mm以下、より好ましくは3mm以下としてもよい。
また、上記の合わせガラスは、赤外線吸収ガラス板と、任意のガラス板とを、中間樹脂膜を介して一体化させる。当該中間樹脂膜は接着性の熱可塑性樹脂であり、一般的にオートクレーブ等を用いて加熱・加圧処理を行うことで合わせガラスを一体化させる。当該中間樹脂膜としては、常温でフィルム形状をとるものが広く用いられており、例えばポリビニルブチラール樹脂(PVB樹脂)やEVA樹脂を含むホットメルトタイプの接着材等が挙げられる。また、中間樹脂膜は、その一部が着色したもの、遮音機能を有する層をサンドイッチしたもの、厚さに傾斜があるもの、表面にエンボス加工が処理されたものなども使用できる。また、当該中間樹脂膜に紫外線吸収剤、抗酸化剤、帯電防止剤、熱安定剤、着色剤、接着調整剤を適宜添加配合したものでも良い。
4:赤外線吸収ガラス板の製造方法
本発明は、フロート法を用いて製造する事が可能である。フロート法は、ガラス板を製造する際に一般的に用いられる方法である。当該方法では、まず原料バッチ、又は原料バッチとガラスカレットを、原料を溶融する溶融窯へ投入して溶融ガラスとし、次に該溶融ガラスを溶融スズ上に流し込む事によって板状に成型し、次に成型されたガラスを冷却してガラス板を得る。また、溶融時に組成に含まれない還元剤等を加えて、ガラスの還元状態を調整してもよい。また、フロート法の他にも、フュージョン法(オーバーフローダウンドロー法を含む)、ダウンドロー法、リドロー法、ロールアウト法、プレス法等の様々な製造方法で得ることが可能である。
本発明は、フロート法を用いて製造する事が可能である。フロート法は、ガラス板を製造する際に一般的に用いられる方法である。当該方法では、まず原料バッチ、又は原料バッチとガラスカレットを、原料を溶融する溶融窯へ投入して溶融ガラスとし、次に該溶融ガラスを溶融スズ上に流し込む事によって板状に成型し、次に成型されたガラスを冷却してガラス板を得る。また、溶融時に組成に含まれない還元剤等を加えて、ガラスの還元状態を調整してもよい。また、フロート法の他にも、フュージョン法(オーバーフローダウンドロー法を含む)、ダウンドロー法、リドロー法、ロールアウト法、プレス法等の様々な製造方法で得ることが可能である。
上記のようにして得たガラス板は所望形状に切断、加工される。車両用に用いる場合は、切断された後に加熱を行って強化処理を施すことがある。特に板厚が0.4〜1.1mmの時は、前述したように化学強化処理を行うのが好ましい。
(化学強化処理)
化学強化処理は、ガラス板中に最も多く含まれるアルカリ金属イオンAを、上記アルカリ金属イオンAよりもイオン半径の大きいアルカリ金属イオンBに置換するイオン交換によって、ガラス板表面に圧縮応力を生じさせる処理である。例えば、アルカリ金属イオンAがNaイオンである場合には、アルカリ金属イオンBとして、Kイオン、Rbイオン及びCsイオンからなる群から選ばれる少なくとも1つを用いることができる。アルカリ金属イオンAがNaイオンである場合、アルカリ金属イオンBとして、Kイオンを用いることが好ましい。
化学強化処理は、ガラス板中に最も多く含まれるアルカリ金属イオンAを、上記アルカリ金属イオンAよりもイオン半径の大きいアルカリ金属イオンBに置換するイオン交換によって、ガラス板表面に圧縮応力を生じさせる処理である。例えば、アルカリ金属イオンAがNaイオンである場合には、アルカリ金属イオンBとして、Kイオン、Rbイオン及びCsイオンからなる群から選ばれる少なくとも1つを用いることができる。アルカリ金属イオンAがNaイオンである場合、アルカリ金属イオンBとして、Kイオンを用いることが好ましい。
化学強化処理は、上記のアルカリ金属イオンAを含むガラス板の表面を、アルカリ金属Bイオンを含む塩に所定時間接触させることによって行う。また、この時イオン交換の促進させる為に上記の塩やガラス板を加熱するのが望ましい。上記の塩としては、アルカリ金属イオンBを含む硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、水酸化物塩及びリン酸塩からなる群から選ばれる少なくとも1つを用いることができる。また、上記のイオン交換時の塩の温度は、塩の種類に応じて適宜決定されればよいが、該塩の融点以上〜該ガラス板の歪点温度以下であることが好ましい。温度が低過ぎるとイオン交換が促進されず、高過ぎると応力緩和が生じて所望の強度が出ない場合がある。例えば、接触させる塩の原料に硝酸カリウムを用いる場合、硝酸カリウムの融点が333℃であるため、該塩の温度を333℃以上、化学強化処理するガラス板の歪点温度以下の範囲内として、当該塩にガラス板を接触させる。塩に接触させる時間は特に限定されないが、例えばガラス板を溶融塩に浸漬させる場合は、0.5〜8時間であることが好ましい。
前記アルカリ金属イオンBを含む塩にガラス板を接触させる工程により、化学強化ガラスが製造される。「塩にガラス板を接触させる」とは、ガラス板を塩浴に接触又は浸漬させることをいう。このように、本明細書において、「接触」とは「浸漬」も含む概念とする。また、塩の接触形態としては、ペースト状の塩を直接接触させるような形態、又は、融点以上に加熱した溶融塩に浸漬させるような形態なども可能であるが、これらの中では、溶融塩に浸漬させるのが望ましい。
(曲げ加工)
ガラス板の曲げ加工は、例えば、2枚のガラス板を重ねた状態でリング型上に載置して加熱炉に通し、各ガラス板を加熱して軟化させ、重力によって所定の形状に曲げ成形する自重曲げ成形法が用いられる。ガラスの厚みが異なる場合、一般的には、厚いガラス板を下方に設置して行う。また、自重曲げによって各ガラス板を予備成形し、次いでリング型とプレス型との間に各ガラス板を挟んで加圧して成形するプレス成形法が用いられても良い。 これらとは別に、加熱炉内に設けられる複数のロール上を水平に搬送されながら所定の温度に加熱されたガラス板を、リング型で持ち上げて、曲げ型に近づけ、曲げ型に沿った形状に成形する方法が用いられても良い。各ガラス板は、離型剤を介して重ねられることが好ましい。この離型剤としては、ガラス板の軟化点付近の加熱時に溶融することのないセラミックス粉末などが好適に用いられる。
ガラス板の曲げ加工は、例えば、2枚のガラス板を重ねた状態でリング型上に載置して加熱炉に通し、各ガラス板を加熱して軟化させ、重力によって所定の形状に曲げ成形する自重曲げ成形法が用いられる。ガラスの厚みが異なる場合、一般的には、厚いガラス板を下方に設置して行う。また、自重曲げによって各ガラス板を予備成形し、次いでリング型とプレス型との間に各ガラス板を挟んで加圧して成形するプレス成形法が用いられても良い。 これらとは別に、加熱炉内に設けられる複数のロール上を水平に搬送されながら所定の温度に加熱されたガラス板を、リング型で持ち上げて、曲げ型に近づけ、曲げ型に沿った形状に成形する方法が用いられても良い。各ガラス板は、離型剤を介して重ねられることが好ましい。この離型剤としては、ガラス板の軟化点付近の加熱時に溶融することのないセラミックス粉末などが好適に用いられる。
本発明の実施例、比較例、及び参考例を以下に示す。
ガラス原料として、ガラス母組成の原料には、珪石、酸化アルミニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム及び酸化マグネシウムを用い、着色剤の原料には、酸化第2鉄、酸化チタン、酸化セリウムを用いた。また、清澄剤としては硫酸ナトリウムを、還元剤として炭素系還元剤(具体的にはカーボン粉末)を用いた。ガラス母組成の母成分は、質量%で、SiO2を72.0、Na2Oを13.0、K2Oを1.0、CaOを8.5、MgOを3.5、及びAl2O3を2.0になるように原料を調整し、そこに着色剤、清澄剤、還元剤をガラス原料に対して所定の範囲内となるように外割りで加えて混合しガラス原料とした。この原料を電気炉中で1500℃に加熱、溶融させた。次に、1460℃で6時間溶融状態を維持した後、1400℃まで1時間で降温してさらに1時間保持することにより清澄なガラス融液とした。
得られたガラス融液をグラファイト製型枠上に流し出した後、別の電気炉内で室温まで充分徐冷してガラスブロックを得た。次いで、このガラスブロックを厚み1.0mmの板状になるまで光学研磨して、大きさ50mm×50mmのガラス成分組成分析および各種光学特性等の測定用サンプルとした。ただし、参考例1については2.0mmの板状とした。
得られた各サンプルのガラス組成分析は、蛍光X線分析装置を用いて、Fe、Ti、Ceについてそれぞれ行った。ガラス中で複数の酸化状態を取る成分については、明細書中に記載した通り所定の酸化状態に換算し、各成分の含有量の全量をそれぞれFe2O3、TiO2、及びCeO2を用いて示した。また、FeOは波長約1100nmでの透過率から含有量を算出した。得られた結果を表1、2へ示した。
(光学特性)
光学特性は、いずれも分光光度計U−4000(日立製作所製)を用いて測定した値から、波長1500nmにおける赤外線の透過率(T1500)と、可視光透過率(YA)とを測定した。なお、YAはJIS Z8722:2009により供試体の分光透過率を求め、標準の光Aに対する刺激値Yの値を百分率で表した値を用いた。得られた各値を表1、2へ示した。
光学特性は、いずれも分光光度計U−4000(日立製作所製)を用いて測定した値から、波長1500nmにおける赤外線の透過率(T1500)と、可視光透過率(YA)とを測定した。なお、YAはJIS Z8722:2009により供試体の分光透過率を求め、標準の光Aに対する刺激値Yの値を百分率で表した値を用いた。得られた各値を表1、2へ示した。
(表面圧縮応力)
まず、実施例1〜13、及び比較例1、3の各測定用サンプルに化学強化処理を施した。化学強化処理は、465℃に保持した硝酸カリウム溶融塩浴を準備し、該溶融塩浴と同じ温度に予熱した測定用サンプルを、該溶融塩浴へ2時間浸漬させることによって行った。また、浸漬後に各サンプルを取り出し、冷却後に洗浄して化学強化された各測定用サンプルを得た。
まず、実施例1〜13、及び比較例1、3の各測定用サンプルに化学強化処理を施した。化学強化処理は、465℃に保持した硝酸カリウム溶融塩浴を準備し、該溶融塩浴と同じ温度に予熱した測定用サンプルを、該溶融塩浴へ2時間浸漬させることによって行った。また、浸漬後に各サンプルを取り出し、冷却後に洗浄して化学強化された各測定用サンプルを得た。
次に、得られた各測定用サンプルについて、表面応力計(折原製作所製、FSM−6000LE)用いて表面圧縮応力を測定した。当該測定において、屈折率は1.52、光弾性定数は26.0((nm/cm)/MPa)をそれぞれ用いた。得られた各値を表1、2へ示した。
以上より、実施例1〜15はいずれもT1500が72%以下、YAが80%以上となることがわかった。また、FeOが0.25%以上である実施例1〜8、14はT1500が69%以下であり、より赤外線吸収性能が高いものであることがわかった。
一方で、比較例1、3、6は鉄酸化物の全量は実施例程度であるものの、FeOの含有量が少なく、赤外線吸収性能が未達となるものとなった。また、比較例5はFeOの含有量が実施例程度であるものの、鉄酸化物の全量が少なく、赤外線吸収性能が未達となるものとなった。また、比較例2、7〜9は鉄酸化物の全量及びFeOの含有量が実施例よりも少ないものであり、赤外線吸収性能が未達となった。また、比較例4は着色成分等を入れない一般的なソーダライムガラスであり、YA、T1500ともに高いものとなった。
また、TiO2の含有量が0.02wt%程度である実施例1、6、7、9、及び比較例1よりも、含有量が0.8wt%以上である実施例2〜5、8、10〜13、及び比較例3の方がCSの値が高くなることが示された。
また、参考例1、2は公知の赤外線を吸収する機能を有する着色ガラスを模して作成したサンプルである。当該サンプルは、板厚2mm(参考例1)、板厚1mm(参考例2)として、各種光学特性を測定した。参考例1のT1500は67.4%、参考例2のT1500は78.8%であり、10%以上の差があることがわかった。以上より、板厚を薄くすると赤外線の透過率が著しく上昇してしまうことが示された。
Claims (5)
- ガラス組成中に着色成分を含有する車両用の赤外線吸収ガラス板において、該着色成分は、質量%で、
鉄酸化物の全量がFe2O3換算で0.75〜1.5%、及び
FeOが0.20〜0.40%、であり、
板厚が0.4〜1.1mmであり、
該赤外線吸収ガラス板の厚みが1mmのとき、波長1500nmにおける透過率が72%以下であることを特徴とする赤外線吸収ガラス板。 - ガラス組成中に着色成分を含有する車両用の赤外線吸収ガラス板において、該着色成分は、質量%で、
鉄酸化物の全量がFe2O3換算で0.8〜1.5%、及び
FeOが0.20〜0.40%、であり、
板厚が0.4〜1.1mmであり、
該赤外線吸収ガラス板の厚みが1mmのとき、波長1500nmにおける透過率が72%以下であることを特徴とする請求項1記載の赤外線吸収ガラス板。 - 前記着色成分に加えて、着色成分としてTiO2を0.01〜2.0質量%含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の赤外線吸収ガラス板。
- 前記赤外線吸収ガラス板が、曲面形状を有する化学強化ガラスであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の赤外線吸収ガラス板。
- 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の赤外線吸収ガラス板と、1枚以上のガラス板とを有する合わせガラス。
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