JPWO2019031235A1 - 光検出器 - Google Patents

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理弘 山崎
柴山 勝己
勝己 柴山
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隆介 北浦
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Abstract

光検出器は、光検出素子と、リファレンス素子と、を備える。リファレンス素子は、第2基板と、第2基板の第2表面との間に空隙が形成されるように第2表面上に配置された第2膜体と、を有する。第2膜体は、第2ラインに沿って延在する第2ギャップを介して互いに対向する一対の第2配線層と、一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第2抵抗層と、を含む。第2表面に垂直な方向から見た場合における第2膜体の外形は、多角形状を呈している。第2ラインは、第2表面に垂直な方向から見た場合に第2膜体の重心位置を挟んで対向する対角間において延在している。

Description

本開示は、光検出器に関する。
光検出器として、受光による温度変化に基づいて光を検出するための光検出素子と、光検出素子における受光以外の要因による温度変化を補償するためのリファレンス素子と、を備えるものが知られている。リファレンス素子は、基板と、基板の表面との間に空隙が形成されるように基板の表面上に配置された膜体と、を有しており、膜体では、温度に依存する電気抵抗を有する抵抗層が一対の配線層のそれぞれと電気的に接続されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−45641号公報
上述したような光検出器では、光検出器としての検出精度を確保するために、リファレンス素子による補償精度をいかに確保するかが重要になる。特に、1つのリファレンス素子が複数の光検出素子に対する補償に用いられる場合には、光検出素子よりもリファレンス素子が劣化し易いため、リファレンス素子による補償精度を確保するための工夫は欠かせない。
そこで、本開示は、リファレンス素子による補償精度を確保することができる光検出器を提供することを目的とする。
本開示の一側面の光検出器は、受光による温度変化に基づいて光を検出するための光検出素子と、光検出素子における受光以外の要因による温度変化を補償するためのリファレンス素子と、を備え、光検出素子は、第1基板と、第1基板の第1表面との間に空隙が形成されるように第1表面上に配置された第1膜体と、を有し、第1膜体は、第1ラインに沿って延在する第1ギャップを介して互いに対向する一対の第1配線層と、一対の第1配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第1抵抗層と、を含み、リファレンス素子は、第2基板と、第2基板の第2表面との間に空隙が形成されるように第2表面上に配置された第2膜体と、を有し、第2膜体は、第2ラインに沿って延在する第2ギャップを介して互いに対向する一対の第2配線層と、一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第2抵抗層と、を含み、第2表面に垂直な方向から見た場合における第2膜体の外形は、多角形状を呈しており、第2ラインは、第2表面に垂直な方向から見た場合に第2膜体の重心位置を挟んで対向する対角間において延在している。
この光検出器では、リファレンス素子において、第2膜体の重心位置を挟んで対向する対角間において延在する第2ギャップを介して、一対の第2配線層が互いに対向している。これにより、第2膜体の変形(反り、撓み等)が抑制される。よって、この光検出器によれば、リファレンス素子による補償精度を確保することができる。
本開示の一側面の光検出器では、第2ラインは、第2表面に垂直な方向から見た場合に蛇行状に延在していてもよい。この構成によれば、第2膜体の変形がより確実に抑制されるため、リファレンス素子による補償精度をより確実に確保することができる。
本開示の一側面の光検出器では、第1膜体は、一対の第1配線層のそれぞれと第1抵抗層との電気的な接続領域を含む受光部と、一対の第1接続部と、受光部と一対の第1接続部のそれぞれとの間に配置された一対の第1梁部と、を有し、光検出素子は、第1基板と一対の第1接続部のそれぞれとの間に配置され第1膜体を支持すると共に一対の第1配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第1電極ポストを更に有し、第2膜体は、一対の第2配線層のそれぞれと第2抵抗層との電気的な接続領域を含む本体部と、一対の第2接続部と、本体部と一対の第2接続部のそれぞれとの間に配置された一対の第2梁部と、を有し、第2表面に垂直な方向から見た場合における第2膜体の外形は、本体部、一対の第2接続部、及び一対の第2梁部によって多角形状に形成されており、リファレンス素子は、第2基板と一対の第2接続部のそれぞれとの間に配置され第2膜体を支持すると共に一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第2電極ポストを更に有し、一対の第2梁部のそれぞれの長さは、一対の第1梁部のそれぞれの長さよりも短くてもよい。この構成によれば、光検出素子の第1膜体と比較してリファレンス素子の第2膜体の変形が抑制されるため、リファレンス素子による補償精度をより確実に確保することができる。
本開示の一側面の光検出器では、第1膜体は、一対の第1配線層のそれぞれと第1抵抗層との電気的な接続領域を含む受光部と、一対の第1接続部と、受光部と一対の第1接続部のそれぞれとの間に配置された一対の第1梁部と、を有し、光検出素子は、第1基板と一対の第1接続部のそれぞれとの間に配置され第1膜体を支持すると共に一対の第1配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第1電極ポストを更に有し、第2膜体は、一対の第2配線層のそれぞれと第2抵抗層との電気的な接続領域を含む本体部を有し、第2表面に垂直な方向から見た場合における第2膜体の外形は、本体部によって多角形状に形成されており、リファレンス素子は、第2基板と本体部における一対の角部のそれぞれとの間に配置され第2膜体を支持すると共に一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第2電極ポストを更に有してもよい。この構成によれば、光検出素子の第1膜体と比較してリファレンス素子の第2膜体の変形が抑制されるため、リファレンス素子による補償精度をより確実に確保することができる。
本開示の一側面の光検出器では、リファレンス素子は、第2膜体における第2基板とは反対側の表面に形成された光反射層を更に有してもよい。この構成によれば、第2膜体に光が入射することが防止されるため、光検出素子における受光以外の要因による温度変化を補償するための機能を容易に且つ確実にリファレンス素子に発揮させることができる。
本開示の一側面の光検出器では、一対の第2配線層の一方は、第2表面に垂直な方向から見た場合に、第2ギャップに対して一対の第2配線層の他方とは反対側に広がっており、一対の第2配線層の他方は、第2表面に垂直な方向から見た場合に、第2ギャップに対して一対の第2配線層の一方とは反対側に広がっていてもよい。この構成によれば、第2膜体の変形がより確実に抑制されるため、リファレンス素子による補償精度をより確実に確保することができる。
本開示の一側面の光検出器では、リファレンス素子は、第2基板と第2膜体との間に配置され第2膜体を支持すると共に一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第3電極ポストを更に有し、一対の第2電極ポストは、第2表面に垂直な方向から見た場合に第2膜体の対角に位置しており、一対の第3電極ポストは、第2表面に垂直な方向から見た場合に第2膜体の上記対角とは異なる対角に位置していてもよい。この構成によれば、第2膜体の変形がより確実に抑制されるため、リファレンス素子による補償精度をより確実に確保することができる。
本開示の一側面の光検出器では、第1表面に垂直な方向から見た場合における第1膜体の外形は、多角形状を呈しており、第1ラインは、第1表面に垂直な方向から見た場合に第1膜体の重心位置を挟んで対向する対角間において延在していてもよい。この構成によれば、第1膜体の変形が抑制されるため、受光による温度変化に基づいて光を検出するための機能を光検出素子に発揮させることができる。
本開示の他の側面の光検出器は、受光による温度変化に基づいて光を検出するための光検出素子と、光検出素子における受光以外の要因による温度変化を補償するためのリファレンス素子と、を備え、光検出素子は、第1基板と、第1基板の第1表面との間に空隙が形成されるように第1表面上に配置された第1膜体と、を有し、第1膜体は、第1ラインに沿って延在する第1ギャップを介して互いに対向する一対の第1配線層と、一対の第1配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第1抵抗層と、を含み、第1膜体は、一対の第1配線層のそれぞれと第1抵抗層との電気的な接続領域を含む受光部を有し、リファレンス素子は、第2基板と、第2基板の第2表面との間に空隙が形成されるように第2表面上に配置された第2膜体と、を有し、第2膜体は、第2ラインに沿って延在する第2ギャップを介して互いに対向する一対の第2配線層と、一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第2抵抗層と、を含み、第2膜体は、一対の第2配線層のそれぞれと第2抵抗層との電気的な接続領域を含む本体部を有し、第2表面に垂直な方向から見た場合における本体部の外形は、多角形状を呈しており、第2ラインは、第2表面に垂直な方向から見た場合に本体部の重心位置を挟んで対向する対角間において延在している。
この光検出器では、リファレンス素子において、本体部の重心位置を挟んで対向する対角間において延在する第2ギャップを介して、一対の第2配線層が互いに対向している。これにより、本体部の変形(反り、撓み等)が抑制される。よって、この光検出器によれば、リファレンス素子による補償精度を確保することができる。
本開示によれば、リファレンス素子による補償精度を確保することができる光検出器を提供することが可能となる。
図1は、一実施形態の光検出器の平面図である。 図2は、図1の光検出器の画素部及びリファレンス部の平面図である。 図3は、図2の画素部の光検出素子の斜視図である。 図4は、図3の光検出素子の平面図である。 図5は、図3の光検出素子の断面図である。 図6は、光共振構造の原理を示す図である。 図7は、図2のリファレンス部のリファレンス素子の斜視図である。 図8は、図7のリファレンス素子の平面図である。 図9は、図7のリファレンス素子の断面図である。 図10は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図11は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図12は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図13は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図14は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図15は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図16は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図17は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図18は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図19は、図5の光検出素子の製造方法を示す図である。 図20は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図21は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図22は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図23は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図24は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図25は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図26は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図27は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図28は、変形例のリファレンス素子の平面図である。 図29は、変形例のリファレンス素子の平面図である。
以下、本開示の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[光検出器の構成]
図1に示される光検出器1は、ボロメータとしての機能を利用することで、光を検出する。当該光は、例えばテラヘルツ波を含む赤外線である。当該光が赤外線である場合、光検出器1は、赤外イメージャ、又はサーモグラフィー等に用いられる。光検出器1は、特に1μm〜数十μmの波長帯域の光の検出に優れた特性を有している。図1に示されるように、光検出器1は、基板2と、画素部3と、リファレンス部4と、信号処理回路部5と、を備えている。基板2は、例えばSi基板である。基板2の厚さは、例えば数百μm程度である。画素部3、リファレンス部4、及び信号処理回路部5は、基板2上に形成されている。画素部3及びリファレンス部4は、それぞれ、信号処理回路部5と電気的に接続されている。なお、信号処理回路部5は、基板2内に形成されていてもよい。
図2に示されるように、画素部3は、複数の光検出素子10によって構成されている。複数の光検出素子10は、二次元マトリックス状に配置されている。各光検出素子10は、受光による温度変化に基づいて光を検出するための素子である。リファレンス部4は、複数のリファレンス素子40によって構成されている。複数のリファレンス素子40は、1次元に配置されている。各リファレンス素子40は、光検出素子10における受光以外の要因による温度変化を補償するための素子である。光検出器1では、1つのリファレンス素子40が複数の光検出素子10(例えばその1つのリファレンス素子40と同一の列に並んだ複数の光検出素子10)に対する補償に用いられている。
[光検出素子の構成]
図3に示されるように、光検出素子10は、基板2の一部である第1基板201と、光反射層61と、一対の第1電極パッド62,63と、第1膜体20と、一対の第1電極ポスト7,8と、を有している。
光反射層61は、第1基板201の第1表面201aに形成されている。光反射層61は、第1基板201の厚さ方向(すなわち、第1基板201の第1表面201aに垂直な方向)において、後述する光吸収層36と対向しており、光吸収層36と共に光共振構造を構成している。光反射層61の厚さは、例えば数百nm程度である。光反射層61の材料は、例えば、光(例えば赤外線)に対する反射率が大きいAl等の金属材料である。
一対の第1電極パッド62,63は、第1基板201の第1表面201aに形成されている。光反射層61、及び第1電極パッド62,63は、第1基板201の厚さ方向から見た場合に例えば矩形状の外形を構成している。第1電極パッド62,63は、当該外形の対角に位置している。第1電極パッド62,63は、それぞれ、第1基板201の厚さ方向から見た場合に例えば矩形状を呈している。第1電極パッド62,63は、それぞれ、第1基板201に形成された配線(図示省略)を介して、信号処理回路部5と電気的に接続されている。各第1電極パッド62,63の厚さは、例えば数百nm程度である。各第1電極パッド62,63の材料は、例えば、導電性を有するAl等の金属材料である。
第1膜体20は、第1基板201の第1表面201aとの間に空隙S1が形成されるように第1基板201の第1表面201a上に配置されている。第1膜体20は、第1基板201の第1表面201aと略平行に配置されている。第1膜体20と第1基板201の第1表面201aとの距離は、例えば数μm程度である。図3及び図4に示されるように、第1膜体20は、受光部21と、一対の第1接続部22,23と、一対の第1梁部24,25と、を有している。受光部21、一対の第1接続部22,23、及び、一対の第1梁部24,25は、一体的に形成されており、第1基板201の厚さ方向から見た場合に例えば矩形状の外形を構成している。第1接続部22,23は、当該外形の対角に位置している。第1接続部22,23は、それぞれ、第1基板201の厚さ方向から見た場合に例えば矩形状を呈している。このように、光検出器1では、第1基板201の厚さ方向から見た場合における第1膜体20の外形が、受光部21、一対の第1接続部22,23、及び、一対の第1梁部24,25によって矩形状に形成されている。なお、第1基板201の厚さ方向から見た場合における第1膜体20の外形とは、受光部21、一対の第1接続部22,23、一対の第1梁部24,25、及び、後述する第1スリット20a,20bを含んだ第1膜体20全体の外形である。
受光部21は、第1基板201の厚さ方向において光反射層61と対向している。第1接続部22は、第1基板201の厚さ方向において第1電極パッド62と対向している。第1接続部23は、第1基板201の厚さ方向において第1電極パッド63と対向している。
第1梁部24は、受光部21と第1接続部22との間に配置されている。第1梁部24は、受光部21の一方の側において受光部21の外縁に沿って延在している。第1梁部24の一端は、第1接続部22と接続されており、第1梁部24の他端は、第1接続部23の近傍の位置で受光部21と接続されている。受光部21と第1接続部22との間、及び受光部21と第1梁部24との間には、第1スリット20aが一続きに形成されている。第1梁部25は、受光部21と第1接続部23との間に配置されている。第1梁部25は、受光部21の他方の側において受光部21の外縁に沿って延在している。第1梁部25の一端は、第1接続部23と接続されており、第1梁部25の他端は、第1接続部22の近傍の位置で受光部21と接続されている。受光部21と第1接続部23との間、及び受光部21と第1梁部25との間には、第1スリット20bが一続きに形成されている。第1梁部24,25のそれぞれの幅は、例えば数μm程度である。第1梁部24,25のそれぞれの長さは、例えば数十〜数百μm程度である。第1スリット20a,20bのそれぞれの幅は、例えば数μm程度である。
第1電極ポスト7は、第1基板201と第1接続部22との間に配置されている。具体的には、第1電極ポスト7は、第1電極パッド62と第1接続部22との間に配置されている。第1電極ポスト7は、第1電極パッド62から第1基板201とは反対側に向かって広がる筒状を呈している。第1電極ポスト7の外面7aには、その外縁に沿って環状に延在する溝7bが形成されている。溝7bは、第1電極ポスト7及び第1電極パッド62によって画定されている。第1電極ポスト7は、第1膜体20を支持すると共に、第1膜体20の第1配線層31(詳細は、後述する)及び第1電極パッド62と電気的に接続されている。第1電極ポスト8は、第1基板201と第1接続部23との間に配置されている。具体的には、第1電極ポスト8は、第1電極パッド63と第1接続部23との間に配置されている。第1電極ポスト8は、第1電極パッド63から第1基板201とは反対側に向かって広がる筒状を呈している。第1電極ポスト8の外面8aには、その外縁に沿って環状に延在する溝8bが形成されている。溝8bは、第1電極ポスト8及び第1電極パッド63によって画定されている。第1電極ポスト8は、第1膜体20を支持すると共に、第1膜体20の第1配線層32(詳細は、後述する)及び第1電極パッド63と電気的に接続されている。第1電極ポスト7,8のそれぞれの高さは、例えば数μm程度である。第1電極ポスト7,8のそれぞれの材料は、例えばTi等の金属材料である。
図5は、光検出素子10の断面図である。図5のI−I、II−II、III−III、IV−IV、V−Vは、それぞれ、図4のI−I線、II−II線、III−III線、IV−IV線、V−V線に沿っての断面図である。図5に示されるように、第1膜体20は、一対の第1配線層31,32と、絶縁層33,34と、第1抵抗層35と、光吸収層36と、分離層37と、を含んでいる。
図4及び図5に示されるように、第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1配線層31,32は、受光部21において第1ギャップG1を介して互いに対向している。第1ギャップG1は、第1ラインL1に沿って延在している。第1ラインL1は、第1基板201の厚さ方向から見た場合に第1膜体20の重心位置C1を挟んで対向する対角間において延在している。具体的には、第1ラインL1は、第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1膜体20における重心位置C1を通り且つ第1接続部22,23のそれぞれを結ぶ第1対角線D1に沿って蛇行状に延在している。第1ラインL1は、蛇行部L11を有している。蛇行部L11は、複数の曲線部L12を含んでいる。蛇行部L11は、受光部21において、受光部21の一方の側に延び、曲線部L12において、例えば180°折り返して、受光部21の他方の側に延び、曲線部L12において、例えば180°折り返して、再び受光部21の一方の側に伸びることを繰り返すことによって構成されている。
光検出素子10では、一方の側とは、第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1対角線D1に対して一方の側(例えば第1梁部24が存在する側)をいい、他方の側とは、第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1対角線D1に対して一方の側とは反対の側(例えば第1梁部25が存在する側)をいう。
第1基板201の厚さ方向から見た場合に、蛇行部L11は、第1区間L13と、第2区間L14と、第3区間L15と、第4区間L16と、を含んでいる。第1区間L13は、第1振れ量で一方の側に振れている。第2区間L14は、第2振れ量で一方の側に振れている。第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1対角線D1に沿った方向において、第2区間L14は2つの第1区間L13によって挟まれている。第3区間L15は、第1振れ量で他方の側に振れている。第4区間L16は、第2振れ量で他方の側に振れている。第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1対角線D1に沿った方向において、第4区間L16は2つの第3区間L15によって挟まれている。第1振れ量は、所定量よりも大きい。第2振れ量は、所定量よりも小さい。第1振れ量は、例えば十数μm程度である。第2振れ量は、例えば数μm程度である。
具体的には、受光部21において、第1区間L13は、受光部21の一方の側に第1振れ量延び、曲線部L12において、例えば180°折り返して、受光部21の他方の側に第1振れ量延びている。これに続いて、第4区間L16は、受光部21の他方の側に第2振れ量延び、曲線部L12において、例えば180°折り返して、受光部21の一方の側に第2振れ量延びている。これに続いて、第2区間L14は、受光部21の一方の側に第2振れ量延び、曲線部L12において、例えば180°折り返して、受光部21の他方の側に第2振れ量延びている。これに続いて、第3区間L15は、受光部21の他方の側に第1振れ量延び、曲線部L12において、例えば180°折り返して、受光部21の一方の側に第1振れ量延びている。蛇行部L11は、このようなことを繰り返すことによって構成されている。なお、第1区間L13、第2区間L14、第3区間L15及び第4区間L16のそれぞれは、曲線部L12を含んでいる。
第1配線層31,32は、受光部21において、第1ラインL1に沿った方向において細長く形成されている。つまり、第1基板201の厚さ方向から見た場合に、受光部21において、第1ラインL1に沿った方向における第1配線層31,32のそれぞれの長さは、第1ラインL1に垂直な方向における第1配線層31,32のそれぞれの幅よりも大きい。第1ラインL1に垂直な方向とは、第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1ラインL1の各位置における接線に垂直な方向をいう。曲線部の各位置においては、第1ラインL1に垂直な方向はそれぞれ相違する。
具体的には、第1配線層31は、受光部21において、第1縁部31aと、第3縁部31bと、を有している。第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1縁部31a及び第3縁部31bのそれぞれは、第1ラインL1に沿って延在している。第1縁部31aは、第1ラインL1側において延在している。第3縁部31bは、第1ラインL1とは反対側において延在している。第1配線層32は、受光部21において、第2縁部32aと、第4縁部32bと、を有している。第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第2縁部32a及び第4縁部32bのそれぞれは、第1ラインL1に沿って延在している。第2縁部32aは、第1ラインL1側において延在している。第4縁部32bは、第1ラインL1とは反対側において延在している。
第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1縁部31aと第2縁部32aとは第1ラインL1を介して互いに対向している。つまり、第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1ギャップG1は、第1縁部31aと第2縁部32aとによって画定されている。
第1基板201の厚さ方向から見た場合に、受光部21において、第1ラインL1に沿った方向における第1配線層31,32のそれぞれの長さは、例えば、数十〜数百μm程度である。第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1ラインL1に垂直な方向における第1配線層31,32のそれぞれの幅は、例えば数μm程度である。第1基板201の厚さ方向から見た場合に、第1ラインL1に垂直な方向における第1ギャップG1の幅は、例えば数μm程度である。第1配線層31,32のそれぞれの厚さは、例えば数十〜数百nm程度である。
第1配線層31は、受光部21から第1梁部24を介して第1接続部22に延在している。第1配線層31は、第1接続部22において第1電極ポスト7上に形成されている。第1配線層31は、第1電極ポスト7と電気的に接続されている。第1配線層32は、受光部21から第1梁部25を介して第1接続部23に延在している。第1配線層32は、第1接続部23において第1電極ポスト8上に形成されている。第1配線層32は、第1電極ポスト8と電気的に接続されている。第1配線層31,32のそれぞれの材料は、例えばTi等の金属材料である。
絶縁層33は、第1配線層31,32のそれぞれにおける第1基板201とは反対側の表面を覆うように、受光部21、第1梁部24,25、及び、第1接続部22,23に渡って形成されている。絶縁層33は、第1配線層31,32のそれぞれにおける第1基板201とは反対側の表面のうち第1ラインL1に沿った領域を露出させた状態で、第1配線層31,32における第1基板201とは反対側の表面に形成されている。絶縁層33は、第1接続部22,23において、第1配線層31,32のそれぞれの側面を覆っている。絶縁層34は、第1配線層31,32のそれぞれにおける第1基板201側の表面を覆うように、受光部21、第1梁部24,25、及び、第1接続部22,23に渡って形成されている。絶縁層34は、第1接続部22,23において、第1配線層31,32のそれぞれにおける第1基板201側の表面及び第1電極ポスト7,8のそれぞれの外面7a,8aを介して、第1電極パッド62,63上において溝7b,8bのそれぞれに入り込んでいる。絶縁層33及び絶縁層34のそれぞれの厚さは、例えば数十nm程度である。絶縁層33及び絶縁層34のそれぞれの材料は、例えばシリコン窒化膜(SiN)等である。
第1抵抗層35は、受光部21において、第1基板201の反対側から絶縁層33を覆うように形成されている。第1抵抗層35は、受光部21において、第1配線層31,32のそれぞれにおける第1基板201とは反対側の表面のうち第1ラインL1に沿った領域に接触している。つまり、第1抵抗層35は、受光部21において、第1配線層31,32のそれぞれと電気的に接続されている。第1抵抗層35は、温度に依存する電気抵抗を有している。第1抵抗層35の厚さは、例えば数十〜数百nm程度である。第1抵抗層35の材料は、例えば、温度変化による電気抵抗率の変化が大きいアモルファスシリコン(a−Si)等である。このように、受光部21は、一対の第1配線層31,32のそれぞれと第1抵抗層35との電気的な接続領域を含んでいる。第1抵抗層35は、受光部21だけでなく、第1接続部22,23にも設けられている。第1抵抗層35は、第1梁部24,25のそれぞれのうちその両端部を除く部分には形成されていない。つまり、第1抵抗層35は、第1梁部24,25において分断されている。
光吸収層36は、受光部21において、第1基板201の第1表面201aと対向している。光吸収層36は、第1抵抗層35に対して第1基板201とは反対側に配置されている。光吸収層36は、第1基板201の厚さ方向から見た場合に、受光部21の全領域に広がっている。光吸収層36の厚さは、例えば十数nm程度である。光吸収層36の材料は、例えばWSi又はTi等である。
分離層37は、受光部21においては第1抵抗層35と光吸収層36との間に位置するように、受光部21、第1梁部24及び第1梁部25、並びに、第1接続部22及び第1接続部23に渡って形成されている。分離層37の厚さは、第1配線層31、第1配線層32、第1抵抗層35及び光吸収層36のそれぞれの厚さよりも大きい。分離層37の厚さは、例えば数百nm程度である。分離層37の材料は、例えばシリコン窒化膜(SiN)等である。
第1膜体20には、複数の貫通孔20c,20dが形成されている。複数の貫通孔20c,20dは、後述する犠牲層69を除去するエッチングガスが通過する孔である。各貫通孔20c,20dは、第1基板201の厚さ方向から見た場合に例えば円形状を呈している。各貫通孔20c,20dの直径は、例えば数μm程度である。
次に、光共振構造について詳細に説明する。図6に示されるように、光吸収層36に入射した入射光A(波長がλである)は、一部が光吸収層36によって反射光B1として反射され、他の一部が光吸収層36を透過する。光吸収層36を透過した入射光Aの他の一部は、光反射層61によって反射光B2として反射される。そして、反射光B1と反射光B2とは、光吸収層36の反射面において、互いに干渉して打ち消される。これにより、光吸収層36の当該反射面において入射光Aが吸収される。吸収された入射光Aのエネルギーによって光吸収層36において熱が生じる。
入射光Aの吸収率は、光吸収層36のシート抵抗、及び、光吸収層36と光反射層61との間の光学距離tによって決められる。光吸収層36の厚さは、シート抵抗が真空インピーダンス(377Ω/sq)となるように略16nm(光吸収層36の材料が、WSiである場合)に設定されている。これによれば、光吸収層36によって反射された反射光B1の振幅が光反射層61によって反射された反射光B2の振幅と一致する。このため、光吸収層36の反射面において、反射光B1と反射光B2とが効率的に干渉して打ち消される。従って、入射光Aの吸収率が向上される。
また、光学距離tは、t=(2m−1)λ/4(m=1、2、3、・・・)となるように設定されている。これによれば、反射光B1と反射光B2との位相が180°ずれる。このため、光吸収層36の反射面において、反射光B1と反射光B2とが効率的に干渉して打ち消される。従って、入射光Aの吸収率が向上される。このように、光反射層61は、光吸収層36と光共振構造を構成している。第1基板201の厚さ方向から見た場合に、光反射層61及び光吸収層36の重なっている部分の面積が広ければ広いほど、入射光Aが効率よく吸収される。
[リファレンス素子の構成]
図7に示されるように、リファレンス素子40は、基板2の一部である第2基板202と、一対の第2電極パッド620,630と、第2膜体50と、光反射層96と、一対の第2電極ポスト70,80と、を有している。
一対の第2電極パッド620,630は、第2基板202の第2表面202aに形成されている。第2電極パッド620,630は、第2基板202の厚さ方向から見た場合に例えば矩形状の外形の対角に位置している。第2電極パッド620,630は、それぞれ、第2基板202の厚さ方向から見た場合に例えば矩形状を呈している。第2電極パッド620,630は、それぞれ、第2基板202に形成された配線(図示省略)を介して、信号処理回路部5と電気的に接続されている。各第2電極パッド620,630の厚さは、例えば数百nm程度である。各第2電極パッド620,630のそれぞれの材料は、例えば、導電性を有するAl等の金属材料である。
第2膜体50は、第2基板202の第2表面202aとの間に空隙S2が形成されるように第2基板202の第2表面202a上に配置されている。第2膜体50は、第2基板202の第2表面202aと略平行に配置されている。第2膜体50と第2基板202の第2表面202aとの距離は、例えば数μm程度である。図7及び図8に示されるように、第2膜体50は、本体部51と、一対の第2接続部52,53と、一対の第2梁部54,55と、を有している。本体部51、一対の第2接続部52,53、及び、一対の第2梁部54,55は、一体的に形成されており、第2基板202の厚さ方向から見た場合に例えば矩形状の外形を構成している。第2接続部52,53は、当該外形の対角に位置している。第2接続部52,53は、それぞれ、第2基板202の厚さ方向から見た場合に例えば矩形状を呈している。このように、光検出器1では、第2基板202の厚さ方向から見た場合における第2膜体50の外形が、本体部51、一対の第2接続部52,53、及び、一対の第2梁部54,55によって矩形状に形成されている。なお、第2基板202の厚さ方向から見た場合における第2膜体50の外形とは、本体部51、一対の第2接続部52,53、一対の第2梁部54,55、及び、後述する第2スリット50a,50bを含んだ第2膜体50全体の外形である。
本体部51は、第2基板202の厚さ方向において第2基板202の第2表面202aと対向している。第2接続部52は、第2基板202の厚さ方向において第2電極パッド620と対向している。第2接続部53は、第2基板202の厚さ方向において第2電極パッド630と対向している。
第2梁部54は、本体部51と第2接続部52との間に配置されている。第2梁部54は、本体部51の一方の側において本体部51の外縁に沿って延在している。第2梁部54の一端は、第2接続部52と接続されており、第2梁部54の他端は、第2接続部53の近傍の位置で本体部51と接続されている。本体部51と第2接続部52との間、及び本体部51と第2梁部54との間には、第2スリット50aが一続きに形成されている。第2梁部55は、本体部51と第2接続部53との間に配置されている。第2梁部55は、本体部51の他方の側において本体部51の外縁に沿って延在している。第2梁部55の一端は、第2接続部53と接続されており、第2梁部55の他端は、第2接続部52の近傍の位置で本体部51と接続されている。本体部51と第2接続部53との間、及び本体部51と第2梁部55との間には、第2スリット50bが一続きに形成されている。第2梁部54,55のそれぞれの幅は、例えば数μm程度である。第2梁部54,55のそれぞれの長さは、例えば数十〜数百μm程度である。第2スリット50a,50bのそれぞれの幅は、例えば数μm程度である。
光反射層96は、第2膜体50における第2基板202とは反対側の表面に形成されている。光反射層96は、本体部51上に形成されている。光反射層96は、第2基板202の厚さ方向から見た場合に、本体部51の全領域に広がっている。光反射層96の厚さは、例えば数百nm程度である。光反射層96の材料は、例えば、光(例えば赤外線)に対する反射率が大きいAl等の金属材料である。
第2電極ポスト70は、第2基板202と第2接続部52との間に配置されている。具体的には、第2電極ポスト70は、第2電極パッド620と第2接続部52との間に配置されている。第2電極ポスト70は、第2電極パッド620から第2基板202とは反対側に向かって広がる筒状を呈している。第2電極ポスト70の外面70aには、その外縁に沿って環状に延在する溝70bが形成されている。溝70bは、第2電極ポスト70及び第2電極パッド620によって画定されている。第2電極ポスト70は、第2膜体50を支持すると共に、第2膜体50の第2配線層91(詳細は、後述する)及び第2電極パッド620と電気的に接続されている。第2電極ポスト80は、第2基板202と第2接続部53との間に配置されている。具体的には、第2電極ポスト80は、第2電極パッド630と第2接続部53との間に配置されている。第2電極ポスト80は、第2電極パッド630から第2基板202とは反対側に向かって広がる筒状を呈している。第2電極ポスト80の外面80aには、その外縁に沿って環状に延在する溝80bが形成されている。溝80bは、第2電極ポスト80及び第2電極パッド630によって画定されている。第2電極ポスト80は、第2膜体50を支持すると共に、第2膜体50の第2配線層92(詳細は、後述する)及び第2電極パッド630と電気的に接続されている。第2電極ポスト70,80のそれぞれの高さは、例えば数μm程度である。第2電極ポスト70,80のそれぞれの材料は、例えばTi等の金属材料である。
図9は、リファレンス素子40の断面図である。図9のI−I、II−II、III−III、IV−IV、V−Vは、それぞれ、図8のI−I線、II−II線、III−III線、IV−IV線、V−V線に沿っての断面図である。図9に示されるように、第2膜体50は、一対の第2配線層91,92と、絶縁層93及び絶縁層94と、第2抵抗層95と、分離層97と、を含んでいる。
図8及び図9に示されるように、第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2配線層91,92は、本体部51において第2ギャップG2を介して互いに対向している。第2ギャップG2は、第2ラインL2に沿って延在している。第2ラインL2は、第2基板202の厚さ方向から見た場合に第2膜体50の重心位置C2を挟んで対向する対角間において延在している。具体的には、第2ラインL2は、第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2膜体50における重心位置C2を通り且つ第2接続部52,53のそれぞれを結ぶ第2対角線D2に沿って蛇行状に延在している。第2ラインL2は、蛇行部L21を有している。蛇行部L21は、複数の曲線部L22を含んでいる。蛇行部L21は、本体部51において、本体部51の一方の側に延び、曲線部L22において、例えば180°折り返して、本体部51の他方の側に延び、曲線部L22において、例えば180°折り返して、再び本体部51の一方の側に伸びることを繰り返すことによって構成されている。
リファレンス素子40では、一方の側とは、第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2対角線D2に対して一方の側(例えば第2梁部54が存在する側)をいい、他方の側とは、第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2対角線D2に対して一方の側とは反対の側(例えば第2梁部55が存在する側)をいう。
第2基板202の厚さ方向から見た場合に、蛇行部L21は、第5区間L23と、第6区間L24と、第7区間L25と、第8区間L26と、を含んでいる。第5区間L23は、第3振れ量で一方の側に振れている。第6区間L24は、第4振れ量で一方の側に振れている。第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2対角線D2に沿った方向において、第6区間L24は2つの第5区間L23によって挟まれている。第7区間L25は、第3振れ量で他方の側に振れている。第8区間L26は、第4振れ量で他方の側に振れている。第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2対角線D2に沿った方向において、第8区間L26は2つの第7区間L25によって挟まれている。第3振れ量は、所定量よりも大きい。第4振れ量は、所定量よりも小さい。第3振れ量は、例えば十数μm程度である。第4振れ量は、例えば数μm程度である。
具体的には、本体部51において、第5区間L23は、本体部51の一方の側に第3振れ量延び、曲線部L22において、例えば180°折り返して、本体部51の他方の側に第3振れ量延びている。これに続いて、第8区間L26は、本体部51の他方の側に第4振れ量延び、曲線部L22において、例えば180°折り返して、本体部51の一方の側に第4振れ量延びている。これに続いて、第6区間L24は、本体部51の一方の側に第4振れ量延び、曲線部L22において、例えば180°折り返して、本体部51の他方の側に第4振れ量延びている。これに続いて、第7区間L25は、本体部51の他方の側に第3振れ量延び、曲線部L22において、例えば180°折り返して、本体部51の一方の側に第3振れ量延びている。蛇行部L21は、このようなことを繰り返すことによって構成されている。なお、第5区間L23、第6区間L24、第7区間L25及び第8区間L26のそれぞれは、曲線部L22を含んでいる。
第2配線層91,92は、本体部51において、第2ラインL2に沿った方向において細長く形成されている。つまり、第2基板202の厚さ方向から見た場合に、本体部51において、第2ラインL2に沿った方向における第2配線層91,92のそれぞれの長さは、第2ラインL2に垂直な方向における第2配線層91,92のそれぞれの幅よりも大きい。第2ラインL2に垂直な方向とは、第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2ラインL2の各位置における接線に垂直な方向をいう。曲線部の各位置においては、第2ラインL2に垂直な方向はそれぞれ相違する。
具体的には、第2配線層91は、本体部51において、第5縁部91aと、第7縁部91bと、を有している。第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第5縁部91a及び第7縁部91bのそれぞれは、第2ラインL2に沿って延在している。第5縁部91aは、第2ラインL2側において延在している。第7縁部91bは、第2ラインL2とは反対側において延在している。第2配線層92は、本体部51において、第6縁部92aと、第8縁部92bと、を有している。第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第6縁部92a及び第8縁部92bのそれぞれは、第2ラインL2に沿って延在している。第6縁部92aは、第2ラインL2側において延在している。第8縁部92bは、第2ラインL2とは反対側において延在している。
第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第5縁部91aと第6縁部92aとは第2ラインL2を介して互いに対向している。つまり、第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2ギャップG2は、第5縁部91aと第6縁部92aとによって画定されている。
第2基板202の厚さ方向から見た場合に、本体部51において、第2ラインL2に沿った方向における第2配線層91,92のそれぞれの長さは、例えば、数十〜数百μm程度である。第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2ラインL2に垂直な方向における第2配線層91,92のそれぞれの幅は、例えば数μm程度である。第2基板202の厚さ方向から見た場合に、第2ラインL2に垂直な方向における第2ギャップG2の幅は、例えば数μm程度である。第2配線層91,92のそれぞれの厚さは、例えば数十〜数百nm程度である。
第2配線層91は、本体部51から第2梁部54を介して第2接続部52に延在している。第2配線層91は、第2接続部52において第2電極ポスト70上に形成されている。第2配線層91は、第2電極ポスト70と電気的に接続されている。第2配線層92は、本体部51から第2梁部55を介して第2接続部53に延在している。第2配線層92は、第2接続部53において第2電極ポスト80上に形成されている。第2配線層92は、第2電極ポスト80と電気的に接続されている。第2配線層91,92のそれぞれの材料は、例えばTi等の金属材料である。
絶縁層93は、第2配線層91,92のそれぞれにおける第2基板202とは反対側の表面を覆うように、本体部51、第2梁部54,55、及び、第2接続部52,53に渡って形成されている。絶縁層93は、第2配線層91,92のそれぞれにおける第2基板202とは反対側の表面のうち第2ラインL2に沿った領域を露出させた状態で、第2配線層91,92における第2基板202とは反対側の表面に形成されている。絶縁層93は、第2接続部52,53において、第2配線層91,92のそれぞれの側面を覆っている。絶縁層94は、第2配線層91,92のそれぞれにおける第2基板202側の表面を覆うように、本体部51、第2梁部54,55、及び、第2接続部52,53に渡って形成されている。絶縁層94は、第2接続部52,53において、第2配線層91,92のそれぞれにおける第2基板202側の表面及び第2電極ポスト70,80のそれぞれの外面70a,80aを介して、第2電極パッド620,630上において溝70b,80bのそれぞれに入り込んでいる。絶縁層93及び絶縁層94のそれぞれの厚さは、例えば数十nm程度である。絶縁層93及び絶縁層94のそれぞれの材料は、例えばシリコン窒化膜(SiN)等である。
第2抵抗層95は、本体部51において、第2基板202の反対側から絶縁層93を覆うように形成されている。第2抵抗層95は、本体部51において、第2配線層91,92のそれぞれにおける第2基板202とは反対側の表面のうち第2ラインL2に沿った領域に接触している。つまり、第2抵抗層95は、本体部51において、第2配線層91,92のそれぞれと電気的に接続されている。第2抵抗層95は、温度に依存する電気抵抗を有している。第2抵抗層95の厚さは、例えば数十〜数百nm程度である。第2抵抗層95の材料は、例えば、温度変化による電気抵抗率の変化が大きいアモルファスシリコン(a−Si)等である。このように、本体部51は、一対の第2配線層91,92のそれぞれと第2抵抗層95との電気的な接続領域を含んでいる。第2抵抗層95は、本体部51だけでなく、第2接続部52,53にも設けられている。第2抵抗層95は、第2梁部54,55のそれぞれのうちその両端部を除く部分には形成されていない。つまり、第2抵抗層95は、第2梁部54,55において分断されている。
分離層97は、本体部51においては第2抵抗層95と光反射層96との間に位置するように、本体部51、第2梁部54及び第2梁部55、並びに、第2接続部52及び第2接続部53に渡って形成されている。分離層97の厚さは、第2配線層91、第2配線層92、第2抵抗層95及び光反射層96のそれぞれの厚さよりも大きい。分離層97の厚さは、例えば数百nm程度である。分離層97の材料は、例えばシリコン窒化膜(SiN)等である。
第2膜体50には、複数の貫通孔50c,50dが形成されている。複数の貫通孔50c,50dは、リファレンス素子40の製造工程において用いられる犠牲層を除去するエッチングガスが通過する孔である。各貫通孔50c,50dは、第2基板202の厚さ方向から見た場合に例えば円形状を呈している。各貫通孔50c,50dの直径は、例えば数μm程度である。
[光検出器の動作]
以上のように構成された光検出器1では、以下のように、光が検出される。まず、光が光検出素子10の受光部21に入射すると、上述した光共振構造を構成する光吸収層36において熱が生じる。このとき、受光部21と第1基板201とは、空隙S1によって熱的に分離されている。また、受光部21と第1接続部22及び第1梁部24とは、第1スリット20aによって熱的に分離されている。また、受光部21と第1接続部23及び第1梁部25とは、第1スリット20bによって熱的に分離されている。このため、光吸収層36において生じた熱が、第1梁部24,25及び第1接続部22,23を介して、基板2側に逃げるようなことが抑制される。更に、光吸収層36と第1配線層31,32とは、分離層37によって熱的に分離されている。このため、光吸収層36において生じた熱が分離層37を介して第1抵抗層35に十分に伝わる前に、当該熱が第1配線層31,32を介して第1基板201側に逃げるようなことが抑制される。
光吸収層36において生じた熱は、分離層37を介して第1抵抗層35に伝わる。そして、この熱によって第1抵抗層35は、温度が上昇すると共に電気抵抗が低下する。この電気抵抗の変化は、信号として、第1配線層31,32、並びに、第1電極ポスト7,8を介して、信号処理回路部5に送られる。信号処理回路部5では、第1抵抗層35の電気抵抗の変化が電圧または電流の変化に変換される。このとき、リファレンス部4のリファレンス素子40からも、電気抵抗の変化が信号として信号処理回路部5に送られる。信号処理回路部5では、リファレンス素子40の第2抵抗層95の電気抵抗の変化が電圧または電流の変化に変換される。信号処理回路部5では、光検出素子10による電圧または電流の変化とリファレンス素子40による電圧または電流の変化との差分に基づいて光が検出される。なお、1つのリファレンス素子40における上記信号は、対応する複数の光検出素子10のそれぞれにおける信号が信号処理回路部5に送られる毎に、信号処理回路部5に送られる。つまり、リファレンス素子40からの信号の送信回数は、光検出素子10からの信号の送信回数よりも大きい。このため、リファレンス素子40は、光検出素子10に比べて劣化し易い。
[作用及び効果]
以上説明したように、光検出器1では、リファレンス素子40において、第2膜体50の重心位置C2を挟んで対向する対角間において延在する第2ギャップG2を介して、一対の第2配線層91,92が互いに対向している。このため、第2ギャップG2が上記対角間以外において延在している場合に比べて、一対の第2配線層91,92がよりバランスよく第2膜体50を支えることができる。これにより、第2膜体50の変形(反り、撓み等)が抑制される。よって、光検出器1によれば、リファレンス素子40による補償精度を確保することができる。このような効果は、上述したように1つのリファレンス素子40が複数の光検出素子10に対する補償に用いられる場合に、特に顕著となる。
また、光検出器1では、第2ラインL2は、第2基板202の厚さ方向から見た場合に蛇行状に延在している。この構成によれば、第2ラインL2に沿って延在する第2ギャップG2を介して互いに対向する一対の第2配線層91,92がより広く分布される。このため、一対の第2配線層91,92がよりバランスよく第2膜体50を支えることができる。これにより、第2膜体50の変形がより確実に抑制される。このため、リファレンス素子による補償精度をより確実に確保することができる。
また、光検出器1では、光反射層96が、第2膜体50における第2基板202とは反対側の表面に形成されている。この構成によれば、第2膜体50に光が入射することが防止されるため、光検出素子10における受光以外の要因による温度変化を補償するための機能を容易に且つ確実にリファレンス素子40に発揮させることができる。
また、光検出器1では、第1基板201の厚さ方向から見た場合における第1膜体20の外形が、多角形状を呈しており、第1ラインL1が、第1基板201の厚さ方向から見た場合に第1膜体20の重心位置C1を挟んで対向する対角間において延在している。この構成によれば、第1ギャップG1が上記対角間以外において延在している場合に比べて、一対の第1配線層31,32がよりバランスよく第1膜体20を支えることができる。これにより、第1膜体20の変形(反り、撓み等)が抑制される。よって、受光による温度変化に基づいて光を検出するための機能を光検出素子10に発揮させることができる。
[光検出素子の製造方法]
次に、光検出素子10の製造方法について、図10〜図19を参照しつつ説明する。図10〜図16、及び図19の各図において、(b)のI−I、II−II、III−III、IV−IV、V−Vは、それぞれ、(a)のI−I線、II−II線、III−III線、IV−IV線、V−V線に沿っての断面図である。図17及び図18においては、上記(a)のような図が省略されている。
まず、図10に示されるように、第1基板201を用意し、第1基板201の第1表面201aに光反射層61、第1電極パッド62、及び第1電極パッド63を形成する。光反射層61、第1電極パッド62、及び第1電極パッド63は、エッチングによって上述した形状とされる。続いて、図11に示されるように、光反射層61、第1電極パッド62、及び第1電極パッド63を覆うように第1基板201の第1表面201aに犠牲層69を形成する。犠牲層69の材料は、例えばポリイミド等である。続いて、図12に示されるように、エッチングによって犠牲層69の一部を除去することで、犠牲層69に貫通孔69a,69bを形成する。各貫通孔69a,69bは、それぞれ第1電極パッド62及び第1電極パッド63上に形成される。そして、各貫通孔69a,69bにおいては、第1電極パッド62及び第1電極パッド63のそれぞれにおける第1基板201とは反対側の表面が露出させられる。各貫通孔69a,69bの内面は、それぞれ、例えば円錐台状のテーパ面である。各貫通孔69a,69bの内面は、それぞれ、第1電極パッド62及び第1電極パッド63のそれぞれから第1基板201とは反対側に向かって広がっている。
続いて、図13に示されるように、犠牲層69上に絶縁層34を形成する。絶縁層34は、各貫通孔69a,69bのそれぞれにおいて、内面が例えば円錐台状のテーパ面となるように形成される。続いて、エッチングによって絶縁層34の一部を除去することで、絶縁層34に貫通孔34a,34bを形成する。各貫通孔34a,34bは、それぞれ第1電極パッド62及び第1電極パッド63上に形成される。そして、各貫通孔34a,34bにおいては、第1電極パッド62及び第1電極パッド63のそれぞれにおける第1基板201とは反対側の表面が露出させられる。各貫通孔34a,34bは、第1基板201の厚さ方向から見た場合に円形状を呈している。
続いて、図14に示されるように、貫通孔69aにおける絶縁層34上に第1電極ポスト7を形成すると共に,貫通孔69bにおける絶縁層34上に第1電極ポスト8を形成する。第1電極ポスト7,8のそれぞれは、例えば蒸着によって形成される。この際、絶縁層34が、各貫通孔69a,69bのそれぞれにおいて、内面がテーパ面であるため、第1電極ポスト7,8のそれぞれがより確実に形成される。これにより、第1電極ポスト7,8の成膜不良による断線が抑制される。よって、第1接続部22及び第1接続部23のそれぞれにおいて電気的な接続に不良が生じるのを抑制することができる。また、第1電極ポスト7,8のそれぞれの厚さのばらつきが抑制され、強度が安定化される。更に、絶縁層34が、第1接続部22及び第1接続部23のそれぞれにおいて、溝7b及び溝8bのそれぞれに入り込んでいる部分を有しているため、第1電極ポスト7,8のアライメントずれの許容範囲が広くなる。第1電極ポスト7,8のそれぞれは、各貫通孔69a,69bのそれぞれにおける絶縁層34上において、内面が例えば円錐台状のテーパ面となるように形成される。
続いて、図15に示されるように、第1電極ポスト7,8を覆うように絶縁層34上に第1配線層31,32を形成する。第1配線層31,32のそれぞれは、例えば蒸着によって形成される。この際、第1電極ポスト7,8のそれぞれの内面が、テーパ面であるため、第1電極ポスト7,8上において、第1配線層31,32がより確実に形成される。これにより、第1配線層31,32の成膜不良による断線が抑制される。よって、第1接続部22及び第1接続部23のそれぞれにおいて電気的な接続に不良が生じるのを抑制することができる。また、第1配線層31,32のそれぞれの厚さのばらつきが抑制され、強度が安定化される。なお、複数の光検出素子10が二次元マトリックス状に配置されている場合において、画素の狭ピッチ化及びデッドスペースの低減のために、第1電極ポスト7,8のアスペクト比が高くされたときには、上述した、第1電極ポスト7,8、並びに、第1配線層31,32がより確実に形成される効果は、特に顕著となる。第1配線層31,32は、エッチングによって上述した形状とされる。
続いて、図16に示されるように、第1基板201の反対側から第1配線層31,32を覆うように、受光部21、第1梁部24及び第1梁部25、並びに、第1接続部22及び第1接続部23に渡って絶縁層33を形成する。絶縁層33は、エッチングによって上述した形状とされる。続いて、図17に示されるように、受光部21において、第1基板201の反対側から絶縁層33を覆うように第1抵抗層35を形成すると共に、第1接続部22及び第1接続部23において、絶縁層33上に第1抵抗層35を形成する。そして、受光部21、第1接続部22、及び第1接続部23において、第1基板201の反対側から第1抵抗層35を覆うように分離層37を形成すると共に、第1梁部24及び第1梁部25において、絶縁層33上に分離層37を形成する。
続いて、図18に示されるように、受光部21において、分離層37上に光吸収層36を形成し、更に貫通孔20c,20dを形成する。光吸収層36は、エッチングによって上述した形状とされる。貫通孔20c,20dは、エッチングによって上述した位置に形成される。続いて、図19に示されるように、第1スリット20a,20bを形成し、更に、第1スリット20a,20b、並びに、貫通孔20c,20dからエッチングを進行させ、犠牲層69を除去することで、空隙S1を形成する。第1スリット20a,20bは、エッチングによって上述した位置に形成される。
なお、リファレンス素子40の製造方法は、分離層37上に光吸収層36を形成する代わりに、分離層97上に光反射層96を形成する点、及び光反射層61を形成しない点で、上述した光検出素子10の製造方法と相違している。なお、二次元マトリックス状に配置される複数の光検出素子10、及び1次元に配置される複数のリファレンス素子40の製造は、基板2に対して同時進行で実施される。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではない。
図20〜図29には、リファレンス素子40の第2膜体50の変形例として、第2膜体50A〜第2膜体50Jが示されている。図20に示されるように、第2膜体50Aにおいて、第2ラインL2は、基板2の厚さ方向から見た場合に蛇行状に延在していなくてもよい。第2ラインL2は、基板2の厚さ方向から見た場合に第2膜体50の重心位置C2を挟んで対向する対角間において延在していればよい。第2ラインL2は、例えば、第2対角線D2と重なっていてもよい。
また、図21に示されるように、第2膜体50Bにおいて、第2ラインL2は、基板2の厚さ方向から見た場合に本体部51のほぼ全領域において蛇行状に延在していてもよい。また、本体部51には、1つの貫通孔50eが形成されていてもよい。貫通孔50eは、第2膜体50の重心位置C2に形成されていてもよい。
また、図22に示されるように、第2膜体50Cにおいて、一対の第2梁部54,55のそれぞれの長さが、一対の第1梁部24,25のそれぞれの長さよりも短くてもよい。この構成によれば、光検出素子10の第1膜体20と比較してリファレンス素子40の第2膜体50Cの変形が抑制されるため、リファレンス素子40による補償精度をより確実に確保することができる。
また、図23に示されるように、基板2の厚さ方向から見た場合における第2膜体50Dの外形が、本体部51によって多角形状(ここでは、矩形状)に形成されており、一対の第2電極ポスト70,80が、基板2と本体部51における一対の角部のそれぞれとの間に配置されていてもよい。つまり、第2膜体50Dは、第2接続部及び第2梁部を有しておらず、本体部51のみによって構成されていてもよい。この構成によれば、光検出素子10の第1膜体20と比較してリファレンス素子40の第2膜体50Dの変形が抑制されるため、リファレンス素子40による補償精度をより確実に確保することができる。
また、図24に示されるように、第2膜体50Eにおいて、第2配線層91が、基板2の厚さ方向から見た場合に、第2ギャップG2に対して第2配線層92とは反対側に広がっており、第2配線層92が、基板2の厚さ方向から見た場合に、第2ギャップG2に対して第2配線層91とは反対側に広がっていてもよい。この構成によれば、第2膜体50Eの変形がより確実に抑制されるため、リファレンス素子40による補償精度をより確実に確保することができる。
また、図25に示されるように、第2膜体50Fにおいて、一対の第2梁部54,55のそれぞれの長さが、一対の第1梁部24,25のそれぞれの長さよりも短い場合に、第2配線層91が、基板2の厚さ方向から見た場合に、第2ギャップG2に対して第2配線層92とは反対側に広がっており、第2配線層92が、基板2の厚さ方向から見た場合に、第2ギャップG2に対して第2配線層91とは反対側に広がっていてもよい。
また、図26に示されるように、基板2の厚さ方向から見た場合における第2膜体50Gの外形が、本体部51によって多角形状(ここでは、矩形状)に形成されている場合において、第2配線層91が、基板2の厚さ方向から見た場合に、第2ギャップG2に対して第2配線層92とは反対側に広がっており、第2配線層92が、基板2の厚さ方向から見た場合に、第2ギャップG2に対して第2配線層91とは反対側に広がっていてもよい。
また、図27に示されるように、リファレンス素子40は、一対の第3電極ポスト70H,80Hを更に有していてもよい。一対の第3電極ポスト70H,80Hは、基板2と第2膜体50Hとの間に配置され、第2膜体50Hを支持すると共に一対の第2配線層91,92のそれぞれと電気的に接続されている。一対の第3電極ポスト70H,80Hは、基板2の厚さ方向から見た場合に、第2膜体50Hにおける一対の第2電極ポスト70,80が位置している対角とは異なる対角に位置している。具体的には、第2膜体50Hは、一対の第3接続部56,57と、一対の第3梁部58,59と、を更に有している。第3接続部56,57は、第2接続部52,53が位置している第2膜体50Hの対角とは異なる対角に位置している。つまり、第3接続部56,57は、第2対角線D2とは異なる第3対角線D3に沿った方向における本体部51の両側に位置している。そして、第3電極ポスト70Hは、基板2と第3接続部56との間に配置されている。第3電極ポスト80Hは、基板2と第3接続部57との間に配置されている。この構成によれば、第2膜体50Hの変形がより確実に抑制されるため、リファレンス素子40による補償精度をより確実に確保することができる。なお、第3梁部58は、本体部51と第3接続部56との間に配置されている。第3梁部59は、本体部51と第3接続部57との間に配置されている。
また、図28に示されるように、第2膜体50Iにおいて、リファレンス素子40が、一対の第3電極ポスト70H,80Hを更に有している場合に、第2梁部54,55及び第3梁部58,59のそれぞれの長さが、第1梁部24,25のそれぞれの長さよりも短くてもよい。
また、図29に示されるように、第2膜体50Jにおいて、リファレンス素子40が、一対の第3電極ポスト70H,80Hを更に有している場合に、基板2の厚さ方向から見た場合における第2膜体50Jの外形が、本体部51によって多角形状(ここでは、矩形状)に形成されていてもよい。
また、第1膜体20及び第2膜体50が、基板2の厚さ方向から見た場合に、例えば矩形状を呈している例を示したが、これに限定されない。第1膜体20及び第2膜体50のそれぞれは、基板2の厚さ方向から見た場合に、矩形状以外の多角形状を呈していてもよい。つまり、基板2の厚さ方向から見た場合における第1膜体20及び第2膜体50のそれぞれの外形は、多角形状に形成されていてもよい。この場合、少なくともリファレンス素子40においては、第2ラインL2が、基板2の厚さ方向から見た場合に第2膜体50の重心位置C2を挟んで対向する対角間において延在していればよい。
また、第2基板202の厚さ方向から見た場合における本体部51の外形が、多角形状(ここでは、八角形状、図7及び図8参照)を呈しており、第2ラインL2が、第2基板202の厚さ方向から見た場合に本体部51の重心位置を挟んで対向する対角間において延在していてもよい。この場合、リファレンス素子40において、本体部51の重心位置を挟んで対向する対角間において延在する第2ギャップG2を介して、一対の第2配線層91,92が互いに対向している。これによれば、第2ギャップG2が上記対角間以外において延在している場合に比べて、一対の第2配線層91,92がよりバランスよく本体部51を支えることができる。これにより、本体部51の変形(反り、撓み等)が抑制される。よって、リファレンス素子40による補償精度を確保することができる。このような効果は、上述したように1つのリファレンス素子40が複数の光検出素子10に対する補償に用いられる場合に、特に顕著となる。
なお、上述したように、第2基板202の厚さ方向から見た場合における本体部51の外形が多角形状を呈している場合、本体部51の角部は、本体部51の重心位置に向かって凹むように形成された角部を含んでいてもよい。つまり、第2ラインL2は、本体部51の重心位置を挟み且つ本体部51の重心位置に向かって凹むように形成された角部を含む対角間において延在していてもよい。また、第2梁部54,55は、本体部51の外縁に沿って延在していなくてもよい。
また、基板2の厚さ方向から見た場合に、貫通孔20c,20d,50c,50dは、楕円形又は四角形等の様々な形状を呈していてもよい。また、貫通孔20c,20d,50c,50dが形成される位置は、限定されない。貫通孔20c,20d,50c,50dは、受光部21及び本体部51のそれぞれの様々な位置に形成されていてもよい。
また、画素部3は、1つの光検出素子10によって構成されており、リファレンス部4は、1つのリファレンス素子40によって構成されていてもよい。
1…光検出器、7,8…第1電極ポスト、10…光検出素子、20…第1膜体、21…受光部、22,23…第1接続部、24,25…第1梁部、31,32…第1配線層、35…第1抵抗層、40…リファレンス素子、50…第2膜体、51…本体部、52,53…第2接続部、54,55…第2梁部、70,80…第2電極ポスト、70H,80H…第3電極ポスト、91,92…第2配線層、95…第2抵抗層、96…光反射層、201…第1基板、201a…第1表面、202…第2基板、202a…第2表面、C1…重心位置、C2…重心位置、G1…第1ギャップ、G2…第2ギャップ、L1…第1ライン、L2…第2ライン、S1…空隙、S2…空隙。

Claims (9)

  1. 受光による温度変化に基づいて光を検出するための光検出素子と、
    前記光検出素子における前記受光以外の要因による温度変化を補償するためのリファレンス素子と、を備え、
    前記光検出素子は、
    第1基板と、
    前記第1基板の第1表面との間に空隙が形成されるように前記第1表面上に配置された第1膜体と、を有し、
    前記第1膜体は、
    第1ラインに沿って延在する第1ギャップを介して互いに対向する一対の第1配線層と、
    前記一対の第1配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第1抵抗層と、を含み、
    前記リファレンス素子は、
    第2基板と、
    前記第2基板の第2表面との間に空隙が形成されるように前記第2表面上に配置された第2膜体と、を有し、
    前記第2膜体は、
    第2ラインに沿って延在する第2ギャップを介して互いに対向する一対の第2配線層と、
    前記一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第2抵抗層と、を含み、
    前記第2表面に垂直な方向から見た場合における前記第2膜体の外形は、多角形状を呈しており、
    前記第2ラインは、前記第2表面に垂直な方向から見た場合に前記第2膜体の重心位置を挟んで対向する対角間において延在している、光検出器。
  2. 前記第2ラインは、前記第2表面に垂直な方向から見た場合に蛇行状に延在している、請求項1に記載の光検出器。
  3. 前記第1膜体は、
    前記一対の第1配線層のそれぞれと前記第1抵抗層との電気的な接続領域を含む受光部と、
    一対の第1接続部と、
    前記受光部と前記一対の第1接続部のそれぞれとの間に配置された一対の第1梁部と、を有し、
    前記光検出素子は、
    前記第1基板と前記一対の第1接続部のそれぞれとの間に配置され、前記第1膜体を支持すると共に、前記一対の第1配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第1電極ポストを更に有し、
    前記第2膜体は、
    前記一対の第2配線層のそれぞれと前記第2抵抗層との電気的な接続領域を含む本体部と、
    一対の第2接続部と、
    前記本体部と前記一対の第2接続部のそれぞれとの間に配置された一対の第2梁部と、を有し、
    前記第2表面に垂直な方向から見た場合における前記第2膜体の前記外形は、前記本体部、前記一対の第2接続部、及び前記一対の第2梁部によって前記多角形状に形成されており、
    前記リファレンス素子は、
    前記第2基板と前記一対の第2接続部のそれぞれとの間に配置され、前記第2膜体を支持すると共に、前記一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第2電極ポストを更に有し、
    前記一対の第2梁部のそれぞれの長さは、前記一対の第1梁部のそれぞれの長さよりも短い、請求項1又は2に記載の光検出器。
  4. 前記第1膜体は、
    前記一対の第1配線層のそれぞれと前記第1抵抗層との電気的な接続領域を含む受光部と、
    一対の第1接続部と、
    前記受光部と前記一対の第1接続部のそれぞれとの間に配置された一対の第1梁部と、を有し、
    前記光検出素子は、
    前記第1基板と前記一対の第1接続部のそれぞれとの間に配置され、前記第1膜体を支持すると共に、前記一対の第1配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第1電極ポストを更に有し、
    前記第2膜体は、
    前記一対の第2配線層のそれぞれと前記第2抵抗層との電気的な接続領域を含む本体部を有し、
    前記第2表面に垂直な方向から見た場合における前記第2膜体の前記外形は、前記本体部によって前記多角形状に形成されており、
    前記リファレンス素子は、
    前記第2基板と前記本体部における一対の角部のそれぞれとの間に配置され、前記第2膜体を支持すると共に、前記一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第2電極ポストを更に有する、請求項1又は2に記載の光検出器。
  5. 前記リファレンス素子は、前記第2膜体における前記第2基板とは反対側の表面に形成された光反射層を更に有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光検出器。
  6. 前記一対の第2配線層の一方は、前記第2表面に垂直な方向から見た場合に、前記第2ギャップに対して前記一対の第2配線層の他方とは反対側に広がっており、
    前記一対の第2配線層の前記他方は、前記第2表面に垂直な方向から見た場合に、前記第2ギャップに対して前記一対の第2配線層の前記一方とは反対側に広がっている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光検出器。
  7. 前記リファレンス素子は、
    前記第2基板と前記第2膜体との間に配置され、前記第2膜体を支持すると共に、前記一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続された一対の第3電極ポストを更に有し、
    前記一対の第2電極ポストは、前記第2表面に垂直な方向から見た場合に前記第2膜体の前記対角に位置しており、
    前記一対の第3電極ポストは、前記第2表面に垂直な方向から見た場合に前記第2膜体の前記対角とは異なる対角に位置している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光検出器。
  8. 前記第1表面に垂直な方向から見た場合における前記第1膜体の外形は、多角形状を呈しており、
    前記第1ラインは、前記第1表面に垂直な方向から見た場合に前記第1膜体の重心位置を挟んで対向する対角間において延在している、請求項1〜7の何れか一項に記載の光検出器。
  9. 受光による温度変化に基づいて光を検出するための光検出素子と、
    前記光検出素子における前記受光以外の要因による温度変化を補償するためのリファレンス素子と、を備え、
    前記光検出素子は、
    第1基板と、
    前記第1基板の第1表面との間に空隙が形成されるように前記第1表面上に配置された第1膜体と、を有し、
    前記第1膜体は、
    第1ラインに沿って延在する第1ギャップを介して互いに対向する一対の第1配線層と、
    前記一対の第1配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第1抵抗層と、を含み、
    前記第1膜体は、前記一対の第1配線層のそれぞれと前記第1抵抗層との電気的な接続領域を含む受光部を有し、
    前記リファレンス素子は、
    第2基板と、
    前記第2基板の第2表面との間に空隙が形成されるように前記第2表面上に配置された第2膜体と、を有し、
    前記第2膜体は、
    第2ラインに沿って延在する第2ギャップを介して互いに対向する一対の第2配線層と、
    前記一対の第2配線層のそれぞれと電気的に接続され、温度に依存する電気抵抗を有する第2抵抗層と、を含み、
    前記第2膜体は、前記一対の第2配線層のそれぞれと前記第2抵抗層との電気的な接続領域を含む本体部を有し、
    前記第2表面に垂直な方向から見た場合における前記本体部の外形は、多角形状を呈しており、
    前記第2ラインは、前記第2表面に垂直な方向から見た場合に前記本体部の重心位置を挟んで対向する対角間において延在している、光検出器。
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